JP2014169166A - 画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】シート積載部に積載されたシートとシート給送部とが当接する際の衝撃を低減可能な画像形成装置を提供する。
【解決手段】画像形成装置のシート給送装置5は、シート積載部23を移動機構によって離間位置と当接位置との間で移動させながら、シート給送部によりシートを給送する。制御部36は、移動機構を制御して積載面上のシートがシート給送部21と当接し得る当接範囲内におけるシート積載部23の移動速度を、このシート積載部23が当接範囲に進入して来る際の移動速度よりも遅くなるようにする。
【選択図】図1
【解決手段】画像形成装置のシート給送装置5は、シート積載部23を移動機構によって離間位置と当接位置との間で移動させながら、シート給送部によりシートを給送する。制御部36は、移動機構を制御して積載面上のシートがシート給送部21と当接し得る当接範囲内におけるシート積載部23の移動速度を、このシート積載部23が当接範囲に進入して来る際の移動速度よりも遅くなるようにする。
【選択図】図1
Description
本発明は、シートを給送し、この給送したシートに画像を形成する画像形成装置に関する。
従来、画像形成装置には、画像形成部にシートを供給するためのシート給送装置が設けられている。このシート給送装置において、給紙ローラの停止時には、底板を押し下げてこの底板上のシートと給紙ローラを離間させ、給紙ローラが回転状態にある時には、底板を上昇させて上記シートを給紙ローラに押し当てて給送するものがある(特許文献1参照)。
また、上記シート給送装置は、底板がスプリングによって上昇する際に、この底板の位置を決めるカム受けと当接するように弾性部材を配設しており、この弾性部材によって底板上のシートと給紙ローラとが接触する際の衝撃を緩衝している。
上記弾性部材を配置することにより、シートを一枚給送する毎に発生する底板上のシートと給紙ローラとの接触の際の衝撃が緩和され、この時に発生する当接音が低減されると共に、分離パッドと給紙ローラが離間してシートを重送してしまうことも防止している。
しかしながら、上述したような弾性部材を設けると、コストアップにつながると共に、この弾性部材の寸法・押圧方向・取り付け位置のばらつきにより給紙性能に影響を及ぼし、給紙タイミングのばらつきが大きくなる虞がある。
また、画像形成装置の小型化が進むと、上記底板が上昇するのに使用できる時間が少なくなり、底板上のシートと給紙ローラとの当接する際の当接音が、大きくなる傾向にある。従って、上記弾性部材のような緩衝部材を有するようなものであっても、より効率的に底板上のシートと給紙ローラとが当接する際の当接音を低減したいという要望がある。
そこで本発明は、シート積載部に積載されたシートとシート給送部とが当接する際の当接音を低減可能な画像形成装置を提供することを目的とする。
本発明に係る画像形成装置は、シートを給送するシート給送部と、前記シート給送部により給送されるシートが積載される積載面を有するシート積載部と、前記積載面に積載されたシートが前記シート給送部から離間した離間位置と、前記積載面に積載されたシートが前記シート給送部に当接する当接位置との間で前記シート積載部を移動させる移動機構と、前記シート積載部が前記離間位置から前記当接位置に移動する際に、前記積載面上のシートが前記シート給送部と当接し得る当接範囲内における前記シート積載部の移動速度が、このシート積載部が前記当接範囲に進入して来る際の移動速度よりも遅くなるように前記移動機構を制御する制御部と、前記シート給送部により給送されたシートに画像を形成する画像形成部とを備えた、ことを特徴とする。
本発明によると、離間位置と当接位置との間でシート積載部を移動可能に構成すると共に、上記シート積載部が離間位置から当接位置に移動する際に、このシート積載部上のシートがシート給送部と当接し得る範囲に入った際に、移動速度を遅くする。これにより、シート積載部に積載されたシートがシート給送部と当接する際の速度が遅くなり、これらシート積載部上のシートとシート給送部とが当接する際の衝撃を小さくすることができる。従って、例えば、シート積載部上のシートとシート給送部とが当接する際の当接音を小さくすることができる。
以下、本発明の実施の形態に係る画像形成装置について、図面に基づいて説明をする。
<第1の実施の形態>
<画像形成装置の概略構成>
図1に示すように、本実施の形態に係る画像形成装置としてのプリンタ1は、装置本体2内に画像を形成する画像形成部3、この画像形成部3にシートを給送するシート給送装置5、シート上の画像を定着させる定着装置7などを備えて構成されている。
<画像形成装置の概略構成>
図1に示すように、本実施の形態に係る画像形成装置としてのプリンタ1は、装置本体2内に画像を形成する画像形成部3、この画像形成部3にシートを給送するシート給送装置5、シート上の画像を定着させる定着装置7などを備えて構成されている。
上記画像形成部3は、感光体ドラム9を有するプロセスカートリッジ10や、この感光体ドラム9にレーザ光を照射して露光するレーザスキャナユニット(露光装置)11などを備えている。画像形成部3では、上記レーザスキャナユニット11からレーザ光が照射されることにより感光体ドラム9に静電潜像が形成され、この静電潜像がトナーによって現像される。
また、詳しくは後述するシート給送装置5は、このような画像形成部3の像形成動作と並行してシートSを給送ローラ12により画像形成部3へと一枚ずつ送り出すように構成されている。シート給送装置5によって給送されたシートSは、搬送ローラ対13によって画像形成部3の転写部15に搬送される。
この転写部15は、感光体ドラム9と転写ローラ16とによって形成され、転写ローラ16にバイアス電圧が印加されることによって、転写部15を通過するシートSに感光体ドラム9表面のトナー像を転写する。
定着装置7は、画像形成部3のシート搬送下流側に配設されており、上記未定着トナー像が転写されたシートSを加熱及び加圧することによって、トナー像をシートに定着させる。また、プリンタ1は、シート排出装置として排出ローラ対17を備えており、トナー像が定着されたシートSは、この排出ローラ対17によって排出トレイ19に排出される。
<シート給送装置の基本構成>
ついで、シート給送装置の基本構成について詳しく説明をする。図1及び図2に示すように、シート給送装置5は、装置本体2から引き出し可能な給紙トレイ20を有していると共に、この給紙トレイ20に格納されたシートSを給送するシート給送部21を有している。
ついで、シート給送装置の基本構成について詳しく説明をする。図1及び図2に示すように、シート給送装置5は、装置本体2から引き出し可能な給紙トレイ20を有していると共に、この給紙トレイ20に格納されたシートSを給送するシート給送部21を有している。
上記給紙トレイ20は、トレイ本体部分22に対して積載板(シート積載部、昇降板)23が回動自在に設けられて構成されており、この積載板23は、積載面25上にシート給送部21により給送されるシートSが積載されるようになっている。
また、シート給送装置5は、上記積載板23を、積載面25に積載されたシートSがシート給送部21から離間した離間位置と、積載面25に積載されたシートSがシート給送部21に当接する当接位置との間で移動させる移動機構26を備えている。
より詳細には、上記シート給送部21は、図2に示すように、離間位置から当接位置へと移動してくる積載板23の積載面上のシートSと当接して積載板23を当接位置に保持するローラコロ(当接部材)27L,27Rと、上述した給送ローラ12とを備えている。
ローラコロ27L,27Rは、回転軸29に固設された円形部材であり、給送ローラ12と同軸上でこの給送ローラ12を軸方向に挟むように一対配設されている。また、給送ローラ12は、半月状のローラによって形成されており、円弧部分が上記ローラコロ27L,27Rと略同径となってシートSと当接するローラ面を形成すると共に、残り部分はシートSと非接触となる。
移動機構26は、上記離間位置と当接位置との間を周期的に移動するように積載板23の位置を規制する位置規制機構として、積載板23を上記シート給送部21に向かって付勢する付勢部材としてのバネ30(図1参照)及びカム機構33を有している。
上記カム機構33は、積載板23の側端部に設けられた一対の積載板カム32L,32Rと、回転軸29の両端部に設けられ、一対の積載板カム32L,32Rと摺接する給送カム31L,31Rと、を有して構成されている。給送カム31L,31Rは、給送ローラ12と一体に回転するため、シートSの給送動作に連動して上記給送カム31L,31Rの積載板カム32L,32Rと当接するカム面が移動し、積載板23の昇降位置を規制する。
また、上記回転軸29を回転駆動させる給送モータ35(図1参照)は、移動機構26及びシート給送部21の兼用の駆動源となっており、回転軸29を介して給送ローラ12及びカム機構33に動力を伝達している。そして、これによりカム機構33を給送ローラ12と同期させて駆動させ、積載板23の昇降と給送ローラ12によるシートSの給送とのタイミングを同期させている。
シートSを給送しないプリンタ1の非駆動時には、図2に示すように、積載板23は給送カム31L,31Rにより押し下げられて載置面上のシートSと給送ローラ12とが非接触となる上記離間位置に位置している。シートSの給送するために、この状態から給送モータ35を駆動させると、回転軸29が回転して給送ローラ12が回転を開始すると共に、給送カム31L,31Rも一体となって回転を開始する。
給送カム31L,31Rのカム面が回転し、積載板カム32L,32Rを介して積載板23は、バネ30の付勢力によって除々に上昇する。一定量以上、上記給紙カム31L,31Rが回転すると、給送カム31L,31Rによる規制が解除され、積載板23はバネ30によって押し上げられてローラコロ27L,27Rと当接する。
ローラコロ27L,27RとシートSが接触すると積載板23は、当接位置に保持される。シートSは、ローラコロ27L,27Rと接触した段階では、給送ローラ12の非円弧部分と対向し、給送ローラ12とは非接触状態である。そして、この状態で更に給送ローラ12が回転すると、半月ローラである給送ローラ12の円弧部分がシートSと接触する位置まで回転する。この円弧部分がシートSと所定圧で接触して回転することにより、シートSは搬送される。
<シート給送装置の制御部の構成>
ついで、上記シート給送装置の制御部の構成について詳しく説明をする。プリンタ1の制御部36(図1参照)は、シート給送装置5の制御部としても機能し、給送モータ35と接続されている。この制御部36は、CPUを主体として演算装置を構成していると共に、ROM及びRAMなどによって構成される記憶装置37がバスを介して接続されている。記憶装置37には、プリンタ1の基本制御に必要な各種プログラムなどが格納されており、上述したシート給送装置5のシート給送動作を制御するシート給送プログラム37Aや、シート給送装置5の制御マップ37Bなどが格納されている。
ついで、上記シート給送装置の制御部の構成について詳しく説明をする。プリンタ1の制御部36(図1参照)は、シート給送装置5の制御部としても機能し、給送モータ35と接続されている。この制御部36は、CPUを主体として演算装置を構成していると共に、ROM及びRAMなどによって構成される記憶装置37がバスを介して接続されている。記憶装置37には、プリンタ1の基本制御に必要な各種プログラムなどが格納されており、上述したシート給送装置5のシート給送動作を制御するシート給送プログラム37Aや、シート給送装置5の制御マップ37Bなどが格納されている。
また、制御部36には、積載板23の積載面25上のシートSの総厚Ttを検知する検知センサ39が接続されており、この検知センサ39からの検知信号によって、積載面25上のシートSの積載量を満載・中載・少載と3段階で検知できるようになっている。なお、ここで、総厚Ttとは、積載面25上に積載された総てのシートSの厚みの合計のことである(積載されたシート束の厚さ)。
具体的には、上記検知センサ39は、図2及び図3に示すように、2つのフォトセンサ41L,41Rと、シート残量検知センサフラグ40と、によって構成されている。シート残量検知センサフラグ40は、積載板23上の複数のシートSの内、最上面のシートS1と当接して回動し、回動軸両端に設けられたセンサ遮蔽部42L,42Rにより、フォトセンサ41L,41Rを遮蔽可能に構成されている。また、センサ遮蔽部42L,42Rは、それぞれ形状が異なっており、これにより、左右のフォトセンサ41L,41Rはそれぞれ遮蔽状態となるシートの積載量が異なるようになっている。
詳しくは、図3(a)に示すように、積載板23上のシートが第1所定厚以上となって満載の場合には、上記2つのフォトセンサ41L,41Rのいずれもが遮蔽状態となって、制御部36に検出信号を出力(ON)するようになっている。また、図3(b)に示すように、積載板23上のシートが第1所定厚未満かつ第2所定厚以上となって中載状態の場合には、フォトセンサ41Lは透過状態となる一方、フォトセンサ41Rは遮蔽状態となり、フォトセンサ41Rのみが検出信号を出力する。更に、図3(c)に示すように、積載板23上のシートが第2所定厚未満となって少載の場合には、上記2つのフォトセンサ41L,41Rのいずれもが透過状態となって、検出信号が非出力(OFF)となる。
このように、検知センサ39は、左右のフォトセンサ41L,41Rの遮蔽・透過状態(検出信号のON/OFF)の組み合わせによって、積載板上のシートSの積載量(厚み)を、満載、中載、少載の3段階に分けて検知している。
<シート給送動作>
ついで、上記シート給送プログラムに基づくシート給送動作について図4及び図5に基づいて説明をする。図4及び図5に示すように、制御部36は、シート給送プログラム37Aに基づいて、シート給送装置5を、少載モード(第1モード)、中載モード(第2モード)、満載モード(第3モード)の3つのモードで駆動可能に構成されている。
ついで、上記シート給送プログラムに基づくシート給送動作について図4及び図5に基づいて説明をする。図4及び図5に示すように、制御部36は、シート給送プログラム37Aに基づいて、シート給送装置5を、少載モード(第1モード)、中載モード(第2モード)、満載モード(第3モード)の3つのモードで駆動可能に構成されている。
制御部36は、給送モータ35の回転速度と回転時間を変化させることによって、上記3つのモードを構成しており、本実施の形態においては、給送モータ35の回転速度を速度1〜速度3の3段階に切換可能になっている。なお、これら速度1〜速度3の速度関係は、速度1(第1速度)<速度2(第2速度)<速度3(第3速度)となっている。
制御部36は、プリントジョブが入力されてシートの給送を始めるに際して、まず、検知センサ39からの検知信号に基づいて、離間位置にある積載板23上にどの程度、シートが積載されているかを判断する。
そして、積載板上に積載されているシートが多く、満載状態であると判断した場合、満載モードにてシートSの給送を行う。即ち図4(a)、図5(a)に示すように、満載状態の場合、積載板23は給送動作開始時の離間位置が、積載板23上の最上シートS1がシート給送部21(ローラコロ27L,27R)に当接し得る当接範囲(図5(a)の満載時当接範囲Y1)の近傍にある。従って、給送動作の開始直後に積載板23は、この最上シートS1がシート給送部21(ローラコロ27L,27R)に当接し得る範囲内に進入することとなる。従って、制御部36は、満載時においてこの積載板23の給送動作開始時の離間位置を、満載時当接範囲Y1内とみなし、給送動作開始時(時点t0)から速度1で給送モータ35を駆動させる。
上記速度1は、最上シートS1がシート給送部21に当接する付近における給送モータ35の回転速度である。この速度1の期間(時点t0〜t1、以下当接期間という)は、満載時に積載板23上の最上シートS1がローラコロ27L,27Rと当接し得る範囲内にある期間として設定される。満載時、積載板23上のシートの総厚は第1所定厚以上かつ積載限界厚の範囲で変化するため、上記当接期間t0〜t1(満載時当接範囲Y1)は、この総厚のばらつき及びセンサの誤差を考慮して広めに設定されている。なお、実際には、ほとんどの場合、この当接期間中の期間X1の間で積載板23上の最上シートS1とローラコロ27L,27Rが当接する。
上記積載板23上の最上シートS1とローラコロ27L,27Rとの当接の可能性のある当接期間が終わると、制御部36は、給送モータ35の回転速度を速度3へと切換える(時点t1)。この速度3は、上記当接期間でなくかつ給送ローラ12の円弧部分にてシートSを送り出していない期間(時点t1〜t2、以下増速期間という)における速度であり、当接可能性のある際の速度1及び給送時の速度2よりも速い回転速度となっている。
制御部36は、給送ローラ12が円弧部分にて最上シートS1と当接するまで回動すると(時点t2)、給送モータ35の回転速度を速度2へと切換える。そして、この搬送速度である速度2によって、給送ローラ12を回転させてシートS1を給送する。
一方、制御部36が積載板上のシートSの積載量が中載状態であると判断した場合、図4(b)及び図5(b)に示すように、制御部36は、中載モードによって給送動作を行う。具体的には、まず、速度3で給送モータ35を駆動させ、その後、この回転速度を、速度1に切換える。次に、給送モータ35の回転速度を、速度1から速度3に切り換えた後に、速度2にしてシートSの給送を行う。
即ち、中載状態の場合、給送動作開始時には、積載板23が中載時における当接範囲Y2に進入するまでに距離があるため、制御部36は、時点t3〜t4まで増速期間を設け、給送モータ35を速度3で駆動させる。そして、積載板23が上記中載時当接範囲Y2に進入する時点t4にて当接期間となり、給送モータ35の回転速度を速度1へと切換える。この中載時の当接期間t4〜t5/中載時当接範囲Y2も総厚の範囲及びセンサの誤差を考慮して広めに設定されており、実際には、ほとんどの場合、この当接期間中の期間X2の間で積載板23上の最上シートS1とローラコロ27L,27Rが当接する。
そして、満載時と同様に中載時においても、給送ローラ12の円弧部が最上シートS1に当接するまでの間に時間があるため、当接期間が終了して給送期間に入るまでの間(時点t5〜t6)を増速期間として給送モータ35の回転速度を速度3としている。
また、制御部36が積載板上のシートSの積載量が少載状態であると判断した場合、図4(c)及び図5(c)に示すように、制御部36は、少載モードにて給送動作を行う。具体的には、当接期間(時点t8〜t9)から給送期間(時点t9〜)に直接移行する以外は、中載時と略同じ制御を行い、シートの積載量が少ない分、当接期間前の増速期間(時点t7〜t9)が長く設定されている。
このため、少載時においても、積載板23が少載時当接範囲Y3に進入する際には、積載板23の速度が速度3から速度1に減速される。また、少載時の当接期間t8〜t9/少載時当接範囲Y3も総厚の範囲及びセンサの誤差を考慮して広めに設定されており、実際には、ほとんどの場合、この当接期間中の期間X3の間で積載板23上の最上シートS1とローラコロ27L,27Rが当接する。
このように、制御部36は、積載面上のシートS1がシート給送部21と当接し得る当接範囲内における積載板23の移動速度を、この積載板23が当接範囲に進入して来る際の移動速度よりも遅くなるように移動機構26の給送モータ35を制御している。即ち、積載板23が離間位置から当接位置へと移動して、積載板23上の最上シートS1がローラコロ27L,27Rと当接する際には、常に積載板23の移動速度を、十分に低くしている。
これは、図5において、各当接範囲Y1〜Y3のグラフの傾きが小さく、給送カム31L,31Rの回転が遅いため、これら当接範囲Y1〜Y3において給送カム31L,31Rに積載板23の上昇速度が抑えられていることからも分かる。
このように、積載板23上の最上シートS1とローラコロ27L,27Rとが当接する際の積載板23の移動速度を遅くすると、これら最上シートS1とローラコロ27L,27Rとの当接時の衝撃を少なくして当接音を低減することができる。特に、小径で搬送力を確保するために円弧部分が広く形成された給送ローラ12を使用した小型のシート給送装置及び画像形成装置においては、積載板23の上昇時間が短縮されて当接音が大きくなる傾向にあるため、効果的に発生する当接音を抑制することができる。
また、制御部36は、検知センサ39を備えており、積載板23の積載面上に積載されたシートSの総厚に応じて、積載板23の移動速度が、当接範囲に進入してくる移動速度から当接範囲内における移動速度へと変更するタイミングを変更している。
即ち、本実施の形態においては、上記検知センサ39が検知した積載面上のシートSの総厚に基づいて予測される、積載板23が当接範囲内となる期間(当接タイミング)に応じて、モータを速度1で回転駆動させる当接期間を設定している。このため、積載板23上のシートSの総厚に応じて、適切な当接期間を設定することができ、給送ローラ12と最上シートS1との距離に応じて、当接音が変化することを防止することができる。
また、制御部36は、上記積載板23が当接範囲にある当接期間及び給送ローラ12が積載面上のシートSと当接して給送する給送時以外の期間の内に、給送期間時の速度2よりも速い速度3で給送モータ35を駆動させる増速期間を設けている。このため、シートの給送動作開始からシートSを送出するまでの時間を従来と同等または早める事が可能となる。更に、検知センサ39を用いることによって適切な長さの当接範囲を設定しているため、上記増速期間を長く取ることができる。
また、制御部36は、給紙動作シーケンスが完了する前に、給送モータ35の回転速度を速度2に切換え、この回転速度を、シートSをシート給送装置から送り出す際の送出速度でかつ、画像形成部3で必要とする搬送速度に合わせている。この様に制御することによって、給紙動作開始から送出するまでの時間遅れを最小限にすることができる。
更に、シートSの積載量によらずシート給送時の給送ローラ12の回転速度は上記速度2で一定である。また、上述したようにシート給送時の条件がシート当接付近以外の給紙ローラ12の速度を増速することで給送タイミングを合わせているため、積載量によるシート給送性能への弊害やスループット低下が起こることもない。
<第2の実施の形態>
ついで、本発明の第2の実施の形態について図6乃至図9に基づいて説明をする。なお、この第2の実施の形態は、積載板が当接範囲に入ったことを検知センサによって直接検知する点で第1の実施の形態と相違しており、以下の説明では、第1の実施の形態と異なる構成についてのみ説明し、同様の構成についてはその説明を省略する。
ついで、本発明の第2の実施の形態について図6乃至図9に基づいて説明をする。なお、この第2の実施の形態は、積載板が当接範囲に入ったことを検知センサによって直接検知する点で第1の実施の形態と相違しており、以下の説明では、第1の実施の形態と異なる構成についてのみ説明し、同様の構成についてはその説明を省略する。
図6に示すようにシート給送装置5は、紙面検知センサ50を備えている。この紙面検知センサ50は、積載板23上の最上シートS1と当接する当接部材51と、フォトセンサ52とによって構成されており、ローラコロ27L,27Rとの当接位置に対して所定の距離を持った位置で積載板23のシート上面を検知できるようになっている。
即ち、図7(a)に示すように、紙面検知センサ50は、非給送時における離間位置においては、最上シートS1と当接部材51とが非接触であり、フォトセンサ52から制御部36への検出信号は、OFFとなる。
また、積載板23が回動して、シートS1が図7(b)に示す当接範囲の境界に位置すると、当接部材51が最上シートS1と当接して回動し、検知位置となる。当接部材51が検知位置まで回動すると、この当接部材51によってフォトセンサ52が遮蔽され、フォトセンサ52から制御部36への検出信号がONとなる。
制御部36は、上記フォトセンサ52からの検出信号がOFFからONに切り換わることによって、積載板23上の最上シートS1が当接範囲内に進入したことを検知する。即ち、紙面検知センサ50は、積載面上のシートの位置を検知して積載板23が積載面上のシートがシート給送部21と当接し得る当接範囲に入ったことを検知する検知センサとなっている。
また、図7(c)は、最上シートS1がローラコロ27L,27Rに当接している状態であり、フォトセンサ52の検出信号はONが維持される。即ち、この状態では、ローラコロ27L,27RとシートSが当接する直前の位置でシートを検知できるようになっている。
また、本実施の形態では、制御部36は、給送モータ35の回転速度を速度1A(ローラコロ当接時の速度、第1速度)と速度2A(シート給送時の速度、第2速度)の2段階で切換えるように構成されている。これらの速度関係は速度1A<速度2Aである。
次に給紙動作について説明する。図8は給送モータの回転時間と回転速度の関係を示す図、図9は給送モータの回転時間と給送カムの回転角度との関係を示す図であり、それぞれシートの積載量が(a)は満載付近、(b)は中載付近、(c)は少載付近を示している。
上記図8及び図9に示すように、本実施の形態においては、制御部36は、積載板23上のシートの積載量に関係なく、シートの給送動作が開始されると、給送モータ35を速度2Aで回転駆動させ、図7(a)の位置で待機していた積載板23の上昇を開始させる。
そして、積載板23が上昇して紙面検知センサ50が、積載板上の最上シートS1を検知すると、制御部36は積載板23が当接範囲に進入したことを検知し、給送モータ35の回転速度を速度1Aに減速する。
その後、制御部36は、積載板23の最上シートS1がローラコロ27L,27Rと当接した後に給送モータ35の回転速度を速度2Aに増速し、給送ローラ12によりシートを給送する。なお、上記速度1Aで給送モータ35を駆動させる当接期間の長さは、紙面検知センサ50がシートを検知する検知位置から、シートとローラコロ(シート給送部)27L,27Rとが当接する当接位置までの距離に応じて設定される。即ち、積載板23上の最上シートS1とローラコロ27L,27Rが当接した後、給送ローラ12の円弧部分が最上シートS1と当接する前までの間に、給送モータ35の回転速度を速度1Aから速度2Aへと切換える。
以上説明したように、本実施の形態においては、積載板23が当接範囲に進入したことを、紙面検知センサ50によって正確に検出することができ、給送モータ35の回転速度を減速させることができる。そして、この回転速度を減速させた状態で、最上シートS1とローラコロ27L,27Rとが当接するため、これら最上シートS1とローラコロ27L,27Rとの当接音を低減することができる。
特に、本実施の形態では紙面検知センサ50によって、直接、積載板23が当接範囲に進入することを検知しているため、この積載板23の進入を精度よく検知することができ、上記当接範囲の長さを短く設定することができる。即ち、給送モータ35の回転速度を減速している時間を非常に短くできるため、給紙時間への影響を少なくすることができる。
なお、本実施の形態では、回転速度を2段階で制御したが、モータの可変速度を3段階に設定し、速度2Aよりも速い速度である速度3Aを加えることも可能である。
即ち、図10に示すように、各積載量に応じて、前述した動作と同様にローラコロ27L,27Rと最上シートS1の当接タイミングを紙面検知センサ50で検知し、給送モータ35の回転速度を速度1Aに切換える。そして、給送ローラ12が当接する前に速度2Aに切り替えることで、給紙性能に影響を与えずローラコロ27L,27Rと最上シートS1が当接する当接音を軽減できる。また、それ以外の給送動作開始から画像形成部3へシートを送出するまでの期間は、給送モータ35の回転速度を速度3Aに制御することで、給送動作開始からシートSを画像形成部に送出するまでの時間を従来と同等または早める事が可能となる。
<第3の実施>
ついで、本発明に係る第3の実施の形態について図11に基づいて説明をする。なお、この第3の実施の形態は、積載板が当接範囲に入ったことを測距センサによって検知する点で第2の実施の形態と相違しており、以下の説明では、第2の実施の形態と異なる構成についてのみ説明し、同様の構成についてはその説明を省略する。
ついで、本発明に係る第3の実施の形態について図11に基づいて説明をする。なお、この第3の実施の形態は、積載板が当接範囲に入ったことを測距センサによって検知する点で第2の実施の形態と相違しており、以下の説明では、第2の実施の形態と異なる構成についてのみ説明し、同様の構成についてはその説明を省略する。
図11に示すように、シート給送装置5は、積載板23の先端部上方に測距センサ60を備えており、測距センサ60と積載板上の最上シートS1との距離を測定可能に構成されている。そして、本実施の形態においては、この測距センサ60を、積載面上のシートの位置を検知して積載板23が、積載面上のシートがシート給送部21と当接し得る当接範囲に入ったことを検知する検知センサとなっている。
制御部36は、測距センサ60からの検知信号によって積載板23が上記当接範囲に入ったことを検知すると給送モータ35を減速して第2の実施の形態と同様に速度1Aで回転駆動させる。このように、本実施の形態においては、測距センサ60によって積載板23に積載されたシートSの上昇を検知し、積載板23の当接範囲への進入を検知することができる。従って、第2の実施の形態と同様な効果が得られ、シートSとローラコロ27L,27Rとの当接時の当接音を軽減できる。
なお、上述の実施の形態においては給送モータ35の回転速度を3段階もしくは2段階に制御していたが、積載板上のシートがシート給送部21に当接する際に減速可能なように回転速度を制御すれば良く、例えば4段階以上や無段階に回転速度を制御しても良い。
また、シート給送部21は、必ずしもローラコロ27L,27Rを有している必要はなく、例えば、円筒形の給送ローラによって構成されても良い。更に、積載板23は、カム機構以外にも、スライダクランク機構などのリンク機構を用いて移動させられても良い。
1:画像形成装置(プリンタ)、3:画像形成部、5:シート給送装置、12:給ローラ、21:シート給送部、23:シート積載板(積載板)、25:積載面、26:移動機構、27:当接部材(ローラコロ)、30,33:位置規制機構(カム機構、バネ)、35:モータ(給送モータ)、36:制御部、39,50,60:検知センサ
Claims (5)
- シートを給送するシート給送部と、
前記シート給送部により給送されるシートが積載される積載面を有するシート積載部と、
前記積載面に積載されたシートが前記シート給送部から離間した離間位置と、前記積載面に積載されたシートが前記シート給送部に当接する当接位置との間で前記シート積載部を移動させる移動機構と、
前記シート積載部が前記離間位置から前記当接位置に移動する際に、前記積載面上のシートが前記シート給送部と当接し得る当接範囲内における前記シート積載部の移動速度が、このシート積載部が前記当接範囲に進入して来る際の移動速度よりも遅くなるように前記移動機構を制御する制御部と、
前記シート給送部により給送されたシートに画像を形成する画像形成部と、を備えた、
ことを特徴とする画像形成装置。 - 前記制御部は、前記シート積載部の移動速度が、前記当接範囲に進入してくる移動速度から前記当接範囲内における移動速度へと変更するタイミングを、前記積載面上に積載されたシートの総厚に応じて変更する、
ことを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。 - 前記シート給送部は、前記離間位置から前記当接位置へと移動してくる前記シート積載部の積載面上のシートと当接して前記シート積載部を前記当接位置に保持する当接部材と、前記当接部材と当接したシートを給送する給送ローラとを備え、
前記移動機構は、前記離間位置と前記当接位置との間を周期的に移動するように前記シート積載部の位置を規制する位置規制機構と、前記給送ローラ及び前記位置規制機構に動力を伝達し、この位置規制機構を前記給送ローラと同期させて駆動させるモータと、を備え、
前記制御部は、前記シート積載部が前記当接範囲にある期間は前記モータを第1速度で駆動させ、前記給送ローラが前記積載面上のシートと当接して給送する期間は前記モータを前記第1速度よりも速い第2速度で駆動させかつ、これら当接範囲及びシートの給送時以外の期間の内に、前記第2速度よりも速い第3速度で前記モータを駆動させる期間を設ける、
ことを特徴とする請求項1又は2記載の画像形成装置。 - 前記積載面上のシートの総厚を検知する検知センサを備え、
前記制御部は、前記検知センサが検知した前記積載面上のシートの総厚に基づいて予測される、前記シート積載部が前記当接範囲内となる期間に応じて、前記モータを前記第1速度で回転駆動させる期間を設定する、
ことを特徴とする請求項3記載の画像形成装置。 - 前記積載面上のシートの位置を検知して前記シート積載部が前記当接範囲に入ったことを検知する検知センサを備え、
前記制御部は、前記検知センサからの検知信号によって前記シート積載部が前記当接範囲に入ったことを検知すると前記モータを前記第1速度で回転駆動させる、
ことを特徴とする請求項3記載の画像形成装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2013042702A JP2014169166A (ja) | 2013-03-05 | 2013-03-05 | 画像形成装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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Publications (1)
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ID=51691876
Family Applications (1)
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JP2013042702A Pending JP2014169166A (ja) | 2013-03-05 | 2013-03-05 | 画像形成装置 |
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Country | Link |
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JP (1) | JP2014169166A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2016169057A (ja) * | 2015-03-11 | 2016-09-23 | キヤノン株式会社 | 画像形成装置 |
US11827488B2 (en) | 2020-12-10 | 2023-11-28 | Canon Kabushiki Kaisha | Sheet feeding apparatus, image forming apparatus, and image reading apparatus |
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2013
- 2013-03-05 JP JP2013042702A patent/JP2014169166A/ja active Pending
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