JP6468423B2 - 車両の走行制御装置 - Google Patents

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本発明は、車両の走行制御装置に係り、詳しくはエンジンを駆動系から切り離して走行する惰性走行制御に関する。
車両の自動変速機として、変速ギヤの切り替え及びクラッチの断接を自動で行う、いわゆるAMT(Automated Manual Transmission)が開発されている。AMTは運転者によるクラッチ操作が不要でありながら、トルクコンバータを用いた自動変速機よりも動力伝達におけるロスが少なく燃費が向上するという利点がある。
このようなAMTでは、運転者がアクセルペダルもブレーキペダルも踏み込んでいないときに、自動的にクラッチを切断状態又は変速機のギヤをニュートラル状態とすることで、エンジンのフリクションを駆動系から切り離した惰性走行を行うことができる。これにより、走行の負荷を低減し、エンジンブレーキによる速度低下及びその後の速度復帰のための再加速を回避できることで燃費の向上を図ることができる。
例えば、運転者が設定した目標車速を維持するよう車両の駆動力を制御するオートクルーズ制御を実行可能なハイブリッド車両において、目標車速を維持するために加速走行と、原動機に機械的動力を出力されることなく車両の慣性力により惰性で車両を走行させる惰性走行とを交互に行う走行制御技術が開示されている(特許文献1)。
一方で、惰性走行を行うとエンジンブレーキがかからず降坂路を走行中に惰性走行を行うと車両は増速する。このような増速は運転者に違和感を生じさせる場合がある。そこで、エンジンを停止させた惰性走行中に車速が増加する場合、特許文献1のような加速走行と惰性走行とを交互に繰り返す加速惰性走行を禁止することで、増速による違和感を抑制させる技術も開発されている(特許文献2参照)。
特開2010−280281号公報 特開2007−187090号公報
上記特許文献1のように加速走行と惰性走行とを交互に行うと、走行モードがハンチング状態のように切り替わるため、運転者に違和感を与えるおそれがある。一方で、降坂路において惰性走行を禁止すれば、惰性走行による燃費向上効果が低減されてしまうという問題がある。
本発明はこのような問題を解決するためになされたもので、その目的とするところは、惰性走行の実行と終了とが繰り返されるハンチング状態を防止しつつ、適切な時期に惰性走行を再度実行可能とすることで、効率よく燃費を向上させることのできる車両の走行制御装置を提供することにある。
本発明は前述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の態様又は適用例として実現することができる。
(1)本適用例に係る車両の走行制御装置は、車両の駆動源であるエンジンがクラッチを介して自動変速機と接続されている車両の走行制御装置であって、前記車両の車速が所定の制限車速に到達した場合に前記車両の加速を制限する車速制限手段と、前記クラッチの切断状態及び前記自動変速機のギヤのニュートラル状態の少なくともいずれかの状態とすることで惰性走行を実行する惰性走行制御手段と、前記惰性走行制御手段による惰性走行中に前記制限車速よりも低い車速制限用第1閾値に前記車両の車速が達したとき、前記惰性走行を終了させるとともに、前記車速が前記車速制限用第1閾値よりも低い車速制限用第2閾値以下となるまで前記惰性走行制御手段による惰性走行を禁止する惰性走行禁止制御手段と、を備える。
(2)本適用例に係る車両の走行制御装置は、上記(1)において、さらに、運転者により設定された目標車速を維持するように前記車両の駆動力を調整するオートクルーズ制御を行うオートクルーズ制御手段を備え、前記惰性走行禁止制御手段は、前記惰性走行制御手段による惰性走行中に前記目標車速よりも高いオートクルーズ用第1閾値に前記車両の車速が達したときも、惰性走行を終了させるとともに、前記車速が前記オートクルーズ用第1閾値よりも低く前記目標車速よりも高いオートクルーズ用第2閾値以下となるまで前記惰性走行制御手段による惰性走行を禁止する。
(3)本適用例に係る車両の走行制御装置は、車両の駆動源であるエンジンがクラッチを介して自動変速機と接続されている車両の走行制御装置であって、運転者により設定された目標車速を維持するように前記車両の駆動力を調整するオートクルーズ制御を行うオートクルーズ制御手段と、前記クラッチの切断状態及び前記自動変速機のギヤのニュートラル状態の少なくともいずれかの状態とすることで惰性走行を実行する惰性走行制御手段と、前記惰性走行制御手段による惰性走行中に前記目標車速よりも高いオートクルーズ用第1閾値に前記車両の車速が達した場合に惰性走行を終了させるとともに、前記車速が前記オートクルーズ用第1閾値よりも低く前記目標車速よりも高いオートクルーズ用第2閾値以下となるまで前記惰性走行制御手段による惰性走行を禁止する惰性走行禁止制御手段と、を備える。
(4)本適用例に係る車両の走行制御装置は、上記(1)から(3)のいずれかにおいて、前記惰性走行禁止制御手段は、前記惰性走行を終了させてから所定時間経過するまでは前記惰性走行の禁止を維持してもよい。
上記手段を用いる本発明によれば、惰性走行の実行と終了とが繰り返されるハンチング状態を防止しつつ、適切な時期に惰性走行を再度実行可能とすることで、効率よく燃費を向上させることができる。
本発明の一実施形態における車両の走行制御装置を備えた車両の駆動系を示す概略構成図である。 本発明の一実施形態における車両の走行制御装置のECUが実行する惰性走行禁止制御ルーチンを示すフローチャートである。 車速制限制御に基づいて惰性走行を禁止したときの車速の推移を示すタイムチャートである。 オートクルーズ制御に基づいて惰性走行を禁止したときの車速の推移を示すタイムチャートである。
以下、本発明を具体化した車両の走行制御装置の一実施形態を説明する。
図1は本実施形態の車両の走行制御装置を備えた車両の駆動系を示す概略構成図であり、以下同図に基づき本実施形態の構成について説明する。
本実施形態における車両1はトラックであり、走行用動力源としてディーゼルエンジン(以下、エンジンという)2が搭載されている。エンジン2の出力軸2aにはクラッチ装置3を介して自動変速機(以下、単に変速機という)4の入力軸4aが接続され、クラッチ装置3の接続時にエンジン2の回転が変速機4に伝達されるようになっている。当該変速機4は、例えば前進12段及び後進1段を備えた手動式変速機をベースとしたものであり、以下に述べるように、その変速操作及び変速に伴うクラッチ装置3の断接操作を自動化した、いわゆるAMT(Automated Manual Transmission)である。
クラッチ装置3は、フライホイール5にクラッチ板6をプレッシャスプリング7により圧接させて接続される一方、フライホイール5からクラッチ板6を離間させることにより切断される摩擦式クラッチとして構成されている。クラッチ板6にはアウタレバー8を介してエアシリンダ9が連結され、エアシリンダ9には電磁弁10が介装されたエア通路11を介して圧縮エアを充填したエアタンク12が接続されている。
電磁弁10の開弁時にはエアタンク12からエア通路11を介してエアシリンダ9に圧縮エアが供給され、エアシリンダ9が作動してアウタレバー8を介してクラッチ板6をフライホイール5から離間させ、これによりクラッチ装置3が接続状態から切断状態に切り替えられる。一方、電磁弁10が閉弁すると、圧縮エアの供給中止によりエアシリンダ9が作動しなくなることから、クラッチ板6はプレッシャスプリング7によりフライホイール5に圧接され、これによりクラッチ装置3は切断状態から接続状態に切り替えられる。このように電磁弁10の開閉に応じてエアシリンダ9が作動して、クラッチ装置3を自動的に断接操作可能になっている。
変速機4には変速段を切り替えるためのギヤシフトユニット13が設けられ、図示はしないがギヤシフトユニット13は、変速機4内の各変速段に対応するシフトフォークを作動させる複数のエアシリンダ、及び各エアシリンダを作動させる複数の電磁弁を内蔵している。ギヤシフトユニット13はエア通路14を介して上記したエアタンク12と接続されており、各電磁弁の開閉に応じてエアタンク12からの圧縮エアが対応するエアシリンダに供給され、そのエアシリンダが作動して対応するシフトフォークを切替操作すると、切替操作に応じて変速機4の変速段のギヤ入れが行われる。このようにギヤシフトユニット13の電磁弁の開閉に応じてエアシリンダが作動して、変速機4を自動的に変速操作可能になっている。なお、本実施形態では主にエアによりクラッチ装置3及び変速機4を作動させているが、作動方式はこれに限られず、例えば油圧を用いてもよい。
車両1内には、図示しない入出力装置、制御プログラムや制御マップ等の記憶に供される記憶装置(ROM、RAMなど)、中央処理装置(CPU)、タイマカウンタなどを備えたECU(制御ユニット)20が設置されており、エンジン2、クラッチ装置3、変速機4の総合的な制御を行う。
ECU20の入力側には、例えば、運転席に設けられたシフトレバー15の切替位置を検出するレバー位置センサ21、アクセルペダル16の操作量(アクセル開度)を検出するアクセルセンサ22、ブレーキペダル17の操作を検出するブレーキスイッチ23、変速機4の現変速段を検出する変速段センサ24、車両1が走行している路面の勾配を検出する勾配センサ25、エンジン2の回転速度からエンジン回転数を検出するエンジン回転数センサ26、変速機4の出力軸4bに設けられて出力軸回転速度から車速を検出する車速センサ27、車両1の加速度を検出する加速度センサ28、などのセンサ類が接続されている。
また、ECU20の出力側には、上記したクラッチ装置3の電磁弁10、ギヤシフトユニット13の各電磁弁などが接続されると共に、図示はしないが、エンジン2の燃料噴射弁などが接続されている。なお、このように単一のECU20で総合的に制御することなく、例えばECU20とは別にエンジン制御専用のECUを備えるようにしてもよい。
そして、例えばECU20は、エンジン回転数センサ26により検出されたエンジン回転数及びアクセルセンサ22により検出されたアクセル開度に基づき、図示しないマップからエンジン2の各気筒への燃料噴射量を算出すると共に、エンジン回転数及び燃料噴射量に基づき図示しないマップから燃料噴射時期を算出する。そして、これらの算出値に基づき各気筒の燃料噴射弁を駆動制御しながらエンジン2を運転する。
また、ECU20は、レバー位置センサ21によりシフトレバー15のD(ドライブ)レンジへの切替が検出されているときには自動変速モードを実行し、アクセル開度及び車速センサ27により検出された車速に基づき、後述するシフトマップから目標変速段を算出する。そして、クラッチ装置3の電磁弁10を開閉してエアシリンダ9によりクラッチ装置3を断接操作させながら、ギヤシフトユニット13の所定の電磁弁を開閉してエアシリンダにより対応するシフトフォークを切替操作して目標変速段にギヤ入れし、これにより常に適切な変速段をもって車両を走行させる。
なお、シフトレバー15が選択可能なシフト位置としては、駐車時に選択するP(パーキング)レンジ、変速機4のギヤをニュートラルとするN(ニュートラル)レンジ、前進走行時に選択するD(ドライブ)レンジ、後進時に選択するR(リバース)レンジ、手動で変速段をシフトアップ又はシフトダウン可能なM(マニュアル)レンジ等がある。
また、車両1は、後述する惰性走行のオン、オフを行う惰性走行スイッチ29、及びブレーキペダル17の操作に応じた制動以外で制動力を生じさせる補助ブレーキ(補助ブレーキ手段)のオン、オフを行う補助ブレーキスイッチ30も備えている。補助ブレーキとしては、例えば、排気ブレーキ、エンジン2の圧縮開放ブレーキ、リターダがある。
また、ECU20は、車速が予め定められた制限車速Vlimitに到達した場合に車両1の加速を制限する車速制限制御を行う(車速制限制御手段)。この制限車速Vlimitは、例えば法規で定められた速度に設定されていたり、運転者が任意に設定したりする。
さらに、ECU20は、運転者により設定された目標車速Vtargetを維持するようにエンジン2を制御するオートクルーズ制御を実行可能である(オートクルーズ制御手段)。運転者により図示しないオートクルーズ制御の実行スイッチが操作されて目標車速Vtargetが設定されると、ECU20は車速を目標車速Vtargetとするようにエンジン2のトルクや制動力を制御して加速及び減速を行う。
そして、ECU20は、車両走行中に所定の開始条件が成立した際に、変速機4のギヤをニュートラル状態とし、且つクラッチ装置3を接続状態とすることで惰性走行を実行する(惰性走行制御手段)。惰性走行を実行する所定の条件としては、例えばキーオン状態且つエンジン2が稼動しており、惰性走行スイッチ29がオンで補助ブレーキスイッチ30がオフであり、Dレンジでアクセルオフ且つブレーキオフであることを条件とする。また、運転者の操作に基づく走行中、及びオートクルーズ制御に基づく走行中にいずれの場合でも開始条件が成立すれば惰性走行を実行する。
一方で、ECU20は、惰性走行中に所定の禁止条件が成立したときには惰性走行を禁止する惰性走行禁止制御を行う(惰性走行禁止制御手段)。ここで、図2を参照すると、ECU20が実行する惰性走行禁止制御ルーチンを表すフローチャートが示されており、以下同フローチャートに沿って惰性走行禁止制御について詳しく説明する。
まず、ECU20は、ステップS1として、惰性走行を実行中であるか否かを判別する。当該判別結果が偽(No)である場合、即ち惰性走行を行っていない場合にはステップS2に進む。
ステップS2では、惰性走行を行っていない走行(惰性走行非作動)を継続し、当該ルーチンをリターンする。
一方、ステップS1の判別結果が真(Yes)である場合は、ステップS3に進む。
ステップS3において、ECU20は車速センサ27の情報から車速が車速制限用第1閾値Vl1以上であるか否かを判別する。この車速制限用第1閾値Vl1は、車速が制限車速Vlimitに到達するのを事前に検出するための閾値であり、上記制限車速Vlimitよりも低い速度に設定されている。ステップS3の判別結果が真(Yes)である場合、即ち車速が制限車速Vlimit近くになっているときにはステップS4に進む。
ステップS4において、ECU20は惰性走行を終了させる。つまり、変速機4において、この時点の運転状態に応じたギヤ段にギヤ入れを行う。
そしてステップS5において、ECU20は惰性走行の禁止を開始し、続くステップS6において、ECU20はタイマのカウントを開始する。
ステップS7において、ECU20は車速が車速制限用第2閾値Vl2以下であるか否かを判別する。車速制限用第2閾値Vl2は車速制限用第1閾値Vl1よりも低く、制限車速Vlimitよりも十分に低下した車速に設定されている。当該判別結果が偽(No)である間は、このステップS7の判別を繰り返す。当該判別結果が真(Yes)となった場合、即ち車速が制限車速Vlimitよりも十分に低下し車速制限用第2閾値Vl2以下となった場合には、次のステップS8に進む。
ステップS8において、ECU20はこの時点でのタイマカウントの値が所定時間以上となっている否かを判別する。当該判別結果が偽(No)である間は、このステップS8の判別を繰り返す。当該判別結果が真(Yes)となった場合には、即ち惰性走行を禁止してから所定時間経過している場合には、次のステップS9に進む。
ステップS9においてECU20は、タイマカウントをリセットし、続くステップS10において惰性走行禁止制御を終了し、当該ルーチンをリターンする。従って、これ以降で再び上述した惰性走行の開始条件が成立したときには惰性走行を実行する。
一方、上記ステップS3の判別結果が偽(No)である場合、即ち車速が車速制限用第1閾値Vl1未満であり、制限車速Vlimit近傍でない走行をしている場合には、ステップS11に進む。
ステップS11において、ECU20はオートクルーズ制御を実行しているか否かを判別する。当該判別結果が偽(No)である場合、即ちオートクルーズ制御中でなく、運転者の操作に基づき惰性走行を行っている場合は、ステップS12に進む。
ステップS12において、ECU20は運転者の操作に基づく惰性走行を継続して、当該ルーチンをリターンする。
一方、ステップS11の判別結果が真(Yes)である場合、即ちオートクルーズ制御中の惰性走行を行っている場合には、ステップS13に進む。
ステップS13において、ECU20は車速センサ27の情報から車速がオートクルーズ用第1閾値Vt1以上であるか否かを判別する。このオートクルーズ用第1閾値Vt1は、車速が目標車速Vtargetを大きく上回っていることを検出するため閾値であり、オートクルーズ制御の目標車速Vtargetよりも一定量高い速度に設定されている。ステップS13の判別結果が真(Yes)である場合、即ち車速が目標車速Vtargetを大きく上回っているときにはステップS14に進む。
ステップS14からステップS16は上述のステップS4からS6と同様であり、ECU20はステップS14として惰性走行を終了させ、ステップS15にて惰性走行の禁止を開始し、ステップS16にてタイマカウントを開始する。
そして、ステップS17において、ECU20は車速がオートクルーズ用第2閾値Vt2以下であるか否かを判別する。当該オートクルーズ用第2閾値Vt2は、車速が目標車速Vtarget近傍となったかを検出するための閾値であり、上記オートクルーズ用第1閾値Vt1よりも低く目標車速Vtargetよりも高い速度に設定されている。当該判別結果が偽(No)である間は、このステップS17の判別を繰り返す。当該判別結果が真(Yes)となった場合、即ち車速が目標車速Vtarget近傍となった場合には、ステップS8に進む。
上述したように、ECU20は、ステップS8においてタイマカウントの値が所定時間以上となると、ステップS9にてタイマカウントをリセットし、ステップS10にて惰性走行の禁止を終了する。
以上のようにECU20は車速制限制御及びオートクルーズ制御に基づいて惰性走行の禁止を行う。
ここで図3には車速制限制御に基づいて惰性走行を禁止したときの車速の推移を示すタイムチャートが、図4にはオートクルーズ制御に基づいて惰性走行を禁止したときの車速の推移を示すタイムチャートが、それぞれ示されており、これらの図に基づき、さらに詳しく説明する。
まず、図3に示すように、車両1の惰性走行中に車速が増加し、ta1時点にて、制限車速Vlimitより低い車速制限用第1閾値Vl1に達すると(ステップS3がYes)、ECU20は惰性走行を終了し、惰性走行の禁止を開始する(ステップS4〜6)。
惰性走行を終了することでエンジンブレーキ等による制動力が働き車速が低下し、ta2時点にて車速制限用第2閾値Vl2以下となる(ステップS7がYes)。そして、惰性走行の禁止を開始したta1時点から所定時間経過すると(ステップS8がYes)、ECU20は惰性走行の禁止を終了する。
このようにECU20は、惰性走行により車速が増加して制限車速Vlimit近くまで到達したときには惰性走行を終了し、その時点から惰性走行の禁止を開始する。そして、制限車速に対して十分減速した車速制限用第2閾値Vl2以下になるまでは、惰性走行を禁止することで、惰性走行の実行と終了のハンチングが生じることを防止することができる。さらには、惰性走行の禁止開始から所定時間経過するまで惰性走行を禁止することで、より確実にハンチングが生じることを防止することができる。
次に図4に示すように、車両1の惰性走行中に車速が増加し、tb1時点にて、オートクルーズ制御の目標車速Vtargetより一定量高いオートクルーズ用第1閾値Vt1に達すると(ステップS13がYes)、ECU20は惰性走行を終了し、惰性走行の禁止を開始する(ステップS14〜16)。
惰性走行を終了し、オートクルーズ制御により車速が目標車速Vtargetに向けて減速され、車速がtb2時点にてオートクルーズ用第2閾値Vt2以下となる(ステップS7がYes)。そして、惰性走行の禁止を開始したtb1時点から所定時間経過すると(ステップS8がYes)、ECU20は惰性走行の禁止を終了する(ステップS10)。
このようにECU20は、惰性走行により車速が増加して目標車速Vtargetを大きく上回ったときには惰性走行を終了し、その時点から惰性走行の禁止を開始する。そして、目標車速Vtarget近傍に車速が戻るまでは惰性走行を禁止することで、惰性走行の実行と終了のハンチングが生じることを防止することができる。さらにこの場合においても、惰性走行の禁止開始から所定時間経過するまで惰性走行を禁止することで、より確実にハンチングが生じることを防止することができる。
以上のように、ECU20は車速制限制御及びオートクルーズ制御に基づいて惰性走行の禁止を行い、車速がそれぞれの第2閾値Vl2、Vt2を下回るまで、及び所定時間経過するまで、惰性走行を禁止し続けることで惰性走行の実行と終了のハンチングを防止することができる。これにより、惰性走行の禁止を終了した後には、再び開始条件が満たされれば惰性走行を実行することができ、燃費向上効果を得ることができる。
従って、本実施形態に係る車両の走行制御装置によれば、惰性走行の実行と終了とが繰り返されるハンチング状態を防止しつつ、適切な時期に惰性走行を再度実行可能とすることで、効率よく燃費を向上させることができる。
以上で本発明に係る車両の走行制御装置の実施形態についての説明を終えるが、実施形態は上記実施形態に限られるものではない。
上記実施形態では、車両1をトラックとしているが、本発明を適用することのできる車両はこれに限られるものではなく、乗用車にも適用することができる。
また、上記実施形態では、エンジン2はディーゼルエンジンであるが、エンジンはこれに限られず、例えばガソリンエンジンでもよい。また、上記実施形態では、変速機は前進12段後進1段の変速段を有したものであるが、変速機の構成はこれに限られず、例えば前進6段、又は前進16段等の変速機であってもよい。
また、上記実施形態では、変速機4のギヤをニュートラル状態とし、且つクラッチ装置3を接続状態とすることで惰性走行を行っているが、惰性走行はエンジンを駆動系から切り離せればよく、これに限られるものではない。例えばクラッチ装置を切断状態とするのみ、又はクラッチ装置3を切断状態とするとともに変速機のギヤをニュートラル状態として惰性走行を行ってもよい。
また、上記実施形態では、ECU20は、車速制限制御に基づく惰性走行禁止制御と、オートクルーズ制御に基づく惰性走行禁止制御の両方を実行しているが、どちらか一方のみを実行するものとしてもよい。
また、上記実施形態では、惰性走行を禁止する所定時間を、車速制限制御に基づく惰性走行禁止制御と、オートクルーズ制御に基づく惰性走行禁止制御とで共通にしているが、それぞれに異なる所定時間を設けてもよい。
1 車両
2 エンジン
3 クラッチ装置
4 変速機
15 シフトレバー
16 アクセルペダル
17 ブレーキペダル
20 ECU(車速制限制御手段、オートクルーズ制御手段、惰性走行制御手段、惰性走行禁止制御手段)
27 車速センサ

Claims (4)

  1. 車両の駆動源であるエンジンがクラッチを介して自動変速機と接続されている車両の走行制御装置であって、
    前記車両の車速が所定の制限車速に到達した場合に前記車両の加速を制限する車速制限手段と、
    前記クラッチの切断状態及び前記自動変速機のギヤのニュートラル状態の少なくともいずれかの状態とすることで惰性走行を実行する惰性走行制御手段と、
    前記惰性走行制御手段による惰性走行中に前記制限車速よりも低い車速制限用第1閾値に前記車両の車速が達したとき、前記惰性走行を終了させるとともに、前記車速が前記車速制限用第1閾値よりも低い車速制限用第2閾値以下となるまで前記惰性走行制御手段による惰性走行を禁止する惰性走行禁止制御手段と、
    を備える車両の走行制御装置。
  2. さらに、運転者により設定された目標車速を維持するように前記車両の駆動力を調整するオートクルーズ制御を行うオートクルーズ制御手段を備え、
    前記惰性走行禁止制御手段は、前記惰性走行制御手段による惰性走行中に前記目標車速よりも高いオートクルーズ用第1閾値に前記車両の車速が達したときも、惰性走行を終了させるとともに、前記車速が前記オートクルーズ用第1閾値よりも低く前記目標車速よりも高いオートクルーズ用第2閾値以下となるまで前記惰性走行制御手段による惰性走行を禁止する請求項1記載の車両の走行制御装置。
  3. 車両の駆動源であるエンジンがクラッチを介して自動変速機と接続されている車両の走行制御装置であって、
    運転者により設定された目標車速を維持するように前記車両の駆動力を調整するオートクルーズ制御を行うオートクルーズ制御手段と、
    前記クラッチの切断状態及び前記自動変速機のギヤのニュートラル状態の少なくともいずれかの状態とすることで惰性走行を実行する惰性走行制御手段と、
    前記惰性走行制御手段による惰性走行中に前記目標車速よりも高いオートクルーズ用第1閾値に前記車両の車速が達した場合に惰性走行を終了させるとともに、前記車速が前記オートクルーズ用第1閾値よりも低く前記目標車速よりも高いオートクルーズ用第2閾値以下となるまで前記惰性走行制御手段による惰性走行を禁止する惰性走行禁止制御手段と、
    を備える車両の走行制御装置。
  4. 前記惰性走行禁止制御手段は、前記惰性走行を終了させてから所定時間経過するまでは前記惰性走行の禁止を維持する請求項1から3のいずれか一項に記載の車両の走行制御装置。
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