JP5999323B2 - 自動変速機の変速制御装置 - Google Patents

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Description

本発明は、自動変速機の変速制御装置に係り、詳しくは登坂路の頂上付近において頻繁な変速を行わないための変速制御装置に関する。
近年では乗用車のみならずトラックやバスなどの大型車両においても、運転者のアクセル操作量や車速などに応じて変速段を自動的に切り換える自動変速機が普及している。この種の自動変速機の形式としては、例えばトルクコンバータに遊星歯車機構を組み合わせた自動変速機やベルト式などの無段変速機(いわゆるCVT:Continuously Variable Transmission)の他に、従来からの機械式の手動変速機をベースとして変速操作及び変速に伴うクラッチ操作をアクチュエータにより自動化した自動変速機(いわゆるAMT:Automated Manual Transmission)が存在する。
一般に自動変速機を備えた車両では、走行中に所定のシフトマップに基づきアクセル開度や車速から目標変速段を算出し、この目標変速段を達成すべく適宜クラッチを断接操作しながら変速機の変速段を切り換えている。例えば車両が平坦路から登坂路に至ると、車速の低下に応じてシフトマップから低速ギヤ側の目標変速段が算出され、その目標変速段に基づくシフトダウンにより登坂路で要求される車両駆動力(トルク)が確保される。
一方、登坂路での変速制御に着目した技術として、特許文献1に開示されたものがある。当該特許文献1の技術は、平坦路走行用のシフトマップの他に降坂路走行用及び登坂路走行用のシフトマップを備えている。当該登坂路走行用シフトマップにおいては、3速からのシフトダウン線を高スロットル側に、シフトアップ線を高車速側に移行することで3速の領域が拡げられている。さらには、勾配が大きいときには、シフトダウン線を大気圧が低いほど低スロットル側に移行することとしている。
特開2000−88091号公報
上記特許文献1では、勾配が大きい登坂路においては標高が上がり大気圧が低くなるほど、即ち、登坂頂上に近づくほどシフトダウン線を低スロットル側に移行することで、シフトダウンしやすくしている。
しかしながら、登坂路から平坦路又は降坂路に移行する登坂頂上直前において、加速が鈍り始めてシフトダウンが行われると、登坂頂上に登り切った後すぐにシフトアップが行われることとなる。このように登坂頂上付近において、シフトダウン及びシフトアップが短期間で行われると、車両の走行が却ってもたつき運転者に煩わしさを与えたり、エンジン回転数が一時的に上がることで燃費の悪化を招く等の問題が生じる。
本発明はこのような問題を解決するためになされたもので、その目的とするところは、登坂路頂上付近における頻繁な変速を抑制することで、運転者への煩わしさを低減し、且つ燃費の向上を図ることのできる自動変速機の変速制御装置を提供することにある。
上記した目的を達成するために、請求項1の自動変速機の変速制御装置では、車両に搭載された自動変速機のシフトアップ及びシフトダウンを予め設定されたシフトマップに従って自動に行うことが可能な自動変速機の変速制御装置において、前記車両の走行位置と地図情報に基づき前記車両の進路上にある登坂頂上を検出し、当該車両から当該登坂頂上までの距離が所定範囲内であるとき、当該車両の運転状態に基づいて所定車速以上で当該登坂頂上に到達できるか否かを判定する頂上到達判定手段と、前記頂上到達判定手段により所定車速以上で登坂頂上に到達できると判定された場合には、前記シフトマップによらず、シフトダウンを制限するシフトダウン制限制御手段と、を備え、前記シフトダウン制限制御手段は、前記頂上到達判定手段により所定車速以上で登坂頂上に到達できると判定された場合であっても、前記車両の減速度が所定減速度以上である場合は、前記シフトマップに従いシフトアップ又はシフトダウンを行うことを特徴としている。
上記手段を用いる本発明の請求項1の自動変速機の変速制御装置によれば、車両が登坂頂上の手前の所定範囲内に入ったときに、当該車両が所定車速以上で登坂頂上に到達できるか否かを判定し、所定車速以上で到達できる場合には、シフトマップによらずシフトダウンを制限することとしている。
このように、所定車速以上で登坂路を登り切れる場合にはシフトダウンを制限することで、登坂頂上付近で短期間に行われる頻繁な変速を抑制することができる。
こうして登坂路頂上付近における頻繁な変速を抑制することで、運転者への煩わしさを低減し、且つ燃費の向上を図ることができる。
更に、所定車速以上で登坂頂上に到達できると判定された場合であっても、車両の減速度が所定減速度以上である場合は、シフトマップに従いシフトアップ又はシフトダウンを行うこととする。このように減速度が過度に大きい場合にシフトダウンの制限を行わないようにすることで、車両の失速やエンジンの停止等を防ぎ、走行の安定性を確保することができる。
本発明の一実施形態における自動変速機の変速制御装置が適用された駆動系を示す概略構成図である。 本発明の一実施形態に係る自動変速機の変速制御装置のECUが実行する登坂路から登坂頂上に至るまでの変速制御ルーチンを示すフローチャートである。 本発明の一実施形態に係る自動変速機の変速制御装置のECUによる変速制御実行時の説明図である。
以下、本発明を具体化した自動変速機の変速制御装置の一実施形態を説明する。
図1は本実施形態の自動変速機の自動変速制御装置が適用されたトラックの駆動系を示す全体構成図であり、以下同図に基づき本実施形態の構成について説明する。
車両には走行用動力源としてディーゼルエンジン(以下、エンジンという)1が搭載されている。エンジン1の出力軸1aにはクラッチ装置2を介して自動変速機(以下、単に変速機という)3の入力軸3aが接続され、クラッチ装置2の接続時にエンジン1の回転が変速機3に伝達されるようになっている。当該変速機3は、例えば前進6段及び後退1段を備えた手動式変速機をベースとしたものであり、以下に述べるように、その変速操作及び変速に伴うクラッチ装置2の断接操作を自動化した、いわゆるAMTである。
クラッチ装置2は、フライホイール4にクラッチ板5をプレッシャスプリング6により圧接させて接続される一方、フライホイール4からクラッチ板5を離間させることにより切断される摩擦式クラッチとして構成されている。クラッチ板5にはアウタレバー7を介してエアシリンダ8が連結され、エアシリンダ8には電磁弁9が介装されたエア通路10を介して圧縮エアを充填したエアタンク11が接続されている。
電磁弁9の開弁時にはエアタンク11からエア通路10を介してエアシリンダ8に圧縮エアが供給され、エアシリンダ8が作動してアウタレバー7を介してクラッチ板5をフライホイール4から離間させ、これによりクラッチ装置2が接続状態から切断状態に切り換えられる。一方、電磁弁9が閉弁すると、圧縮エアの供給中止によりエアシリンダ8が作動しなくなることから、クラッチ板5はプレッシャスプリング6によりフライホイール4に圧接され、これによりクラッチ装置2は切断状態から接続状態に切り換えられる。このように電磁弁9の開閉に応じてエアシリンダ8が作動して、クラッチ装置2を自動的に断接操作可能になっている。
変速機3には変速段を切り換えるためのギヤシフトユニット14が設けられ、図示はしないがギヤシフトユニット14は、変速機3内の各変速段に対応するシフトフォークを作動させる複数のエアシリンダ、及び各エアシリンダを作動させる複数の電磁弁を内蔵している。ギヤシフトユニット14はエア通路12を介して上記したエアタンク11と接続されており、各電磁弁の開閉に応じてエアタンク11からの圧縮エアが対応するエアシリンダに供給され、そのエアシリンダが作動して対応するシフトフォークを切換操作すると、切換操作に応じて変速機3の変速段が切り換えられる。このようにギヤシフトユニット14の電磁弁の開閉に応じてエアシリンダが作動して、変速機3を自動的に変速操作可能になっている。
車両内には、図示しない入出力装置、制御プログラムや制御マップ等の記憶に供される記憶装置(ROM,RAMなど)、中央処理装置(CPU)、タイマカウンタなどを備えたECU(制御ユニット)21が設置されており、エンジン1、クラッチ装置2、変速機3の総合的な制御を行う。
ECU21の入力側には、エンジン1の回転数(回転速度)を検出するエンジン回転数センサ22、運転席に設けられたチェンジレバー13の切換位置を検出するレバー位置センサ23、アクセルペダル24の操作量を検出するアクセルセンサ25、変速機3の出力軸3bに設けられて出力軸回転速度(車速と相関する)を検出する車速センサ26、フットブレーキ27の操作を検出するブレーキスイッチ28、及びナビゲーションユニット29などのセンサ類が接続されている。
ナビゲーションユニット29は、GPS(Global Positioning System)アンテナ30を介して人工衛星からGPS信号を受信する一方、内蔵している記憶装置に予め標高を含めた地図情報が記憶されており、これらのGPS情報及び地図情報をECU21が任意に読出し可能になっている。
また、ECU21の出力側には、上記したクラッチ装置2の電磁弁9、ギヤシフトユニット14の各電磁弁などが接続されると共に、図示はしないが、エンジン1の燃料噴射弁などが接続されている。なお、このように単一のECU21で総合的に制御することなく、例えばECU21とは別にエンジン制御専用のECUを備えるようにしてもよい。
そして、例えばECU21は、エンジン回転数センサ22により検出されたエンジン回転数及びアクセルセンサ25により検出されたアクセル操作量に基づき、図示しないマップからエンジン1の各気筒への燃料噴射量を算出すると共に、エンジン回転数及び燃料噴射量に基づき図示しないマップから燃料噴射時期を算出する。そして、これらの算出値に基づき各気筒の燃料噴射弁を駆動制御しながらエンジン1を運転する。
また、ECU21は、レバー位置センサ23によりチェンジレバー13のDレンジへの切換が検出されているときには自動変速モードを実行し、アクセル操作量及び車速センサ26により検出された車速に基づき、図示しないシフトマップから目標変速段を算出する。そして、クラッチ装置2の電磁弁9を開閉してエアシリンダ8によりクラッチ装置2を断接操作させながら、ギヤシフトユニット14の所定の電磁弁を開閉してエアシリンダにより対応するシフトフォークを切換操作して変速段を目標変速段に切り換え、これにより常に適切な変速段をもって車両を走行させる。
例えば、ECU21は、車両が登坂路を走行しているときには、車両(自車両)の走行位置と地図情報に基づき車両の進路上にある登坂頂上を検出し、車両から登坂頂上までの距離が所定範囲内である場合、そのときの車両の運転状態に基づいて所定車速以上で登坂頂上に到達できるか否かを判定する(頂上到達判定手段)。そして、所定車速以上で登坂頂上に到達できる場合には、上述したシフトマップによらず現時点で選択されている変速段を維持するようシフトダウンを制限する(シフトダウン制限手段)。
詳しくは、図2を参照すると、当該ECU21が行う登坂路から登坂頂上に至るまでの変速制御ルーチンがフローチャートにより示されており、以下同フローチャートに沿って、登坂路から登坂頂上に至るまでの変速制御について説明する。
図2に示すステップS1において、ECU21は車両が登坂路を走行中であるか否かを判別する。これは、ECU21がナビゲーションユニット29からGPS情報及び車両周辺の地図情報を逐次読み出し、地図上での車両の現在位置を特定した上で、現在車両が走行中の道路が登り勾配を有する登坂路であるか否かを判別することで行う。当該判別結果が真(Yes)である場合、即ち車両が登坂路を走行している場合には、次のステップS2に進む。
ステップS2において、ECU21は、登坂頂上到達距離を算出する。具体的には、ECU21はナビゲーションユニット29から読み出したGPS情報と地図情報に基づき、車両の進路上にある登坂頂上、即ち登坂路から平坦路又は降坂路に移る地点を検出する。そして、車両から登坂頂上までの登坂頂上到達距離を算出する。
次にステップS3において、ECU21は、上記ステップS2において算出した登坂頂上到達距離が予め定められた所定距離以下であるか否かを判別する。当該所定距離は、現在選択されている変速段を維持しても登坂頂上に到達することが可能な距離に設定されており、変速段や車速等の車両の運転状態に応じて変動する値としてもよいし、固定値としても構わない。当該判別結果が真(Yes)である場合、即ち登坂頂上到達距離が所定距離以下の所定範囲内を走行している場合には、ステップS4に進む。
ステップS4において、ECU21は、登坂頂上に到達するまでの車速低下量を算出する。具体的にはECU21は、車速センサ26により現時点での車速を検出するとともに車速の時間変化から車両の減速度を算出する。そして、当該減速度に基づき上記登坂頂上到達距離を走行して登坂頂上に到達するまでに減少する車速低下量を算出する。
続いてステップS5において、ECU21は、算出した車速低下量が予め定められた所定低下量以下であるか否かを判別する。当該所定低下量は、現在選択されている変速段で車両が失速することのない所定車速以上で登坂頂上に到達できる車速低下量とする。当該所定低下量は、選択されている変速段及び登坂頂上において必要な所定車速の設定に応じて変動する値とする。
当該判別結果が真(Yes)である場合、即ち算出した車速低下量が所定量以下で、登坂頂上までに減速しすぎることがない場合は、ステップS6に進む。
ステップS6において、ECU21は、この時点における車両の運転状態が予め定められた所定のシフトダウン制限可能条件を満たしているか否かを判別する。
シフトダウン制限可能条件とは、登坂頂上に到着するまでシフトダウンせず現在選択されている変速段により登坂頂上まで安定的に到達可能であるかを判定するための条件である。具体的には、例えば運転者の操作として、アクセルセンサ25により検出されるアクセルペダル24の操作量が所定量以上あり、ブレーキスイッチ28によりフットブレーキ27の操作が検出されていないことを条件とする。また、車両の運転状態として、車両の減速度が所定減速度未満であることや、エンジン回転数センサ22により検出されるエンジン回転数がエンジン1の停止(エンジンストール)を引き起こさない所定回転数以上であることを条件とする。さらに、登坂路の勾配が平坦路に近い緩い勾配である場合には、シフトダウンの制限を行う必要がないことから、現在車両が走行している登坂路の勾配が所定勾配以上であることを条件としてもよい。
ECU21は、このようなシフトダウン制限可能条件の全てを満たす場合には、ステップS6の判別結果は真(Yes)として、ステップS7に進む。
ステップS7において、ECU21は、シフトダウンを制限し、当該ルーチンをリターンする。具体的には、ECU21は、シフトマップに基づくと目標変速段がシフトダウンするような運転状態であっても、現在選択されている変速段を維持することでシフトダウンを制限する。
ECU21は、登坂頂上到達距離が所定距離の範囲内入ってから登坂頂上に至るまでは、これまで説明したステップS1〜S7を繰り返し、シフトダウンを制限しつつ登坂路を走行する。
一方、車両が登坂頂上に到達する等して平坦路又は降坂路に進入すると上記ステップS1の判別結果は偽(No)となり、ステップS8に進む。また、登坂頂上到達距離が所定距離に達するまでの登坂路走行中も、上記ステップS3の判別結果が偽(No)となり、ステップS8に進む。さらに、車速低下量が所定低下量より大である場合、シフトダウン制限可能条件のいずれか1つでも満たしていない場合にも、それぞれのステップS5、S6における判別結果が偽(No)となり、ステップS8に進む。
ステップS8においてECU21は、通常のシフトマップに基づいた変速制御を実行し、当該ルーチンをリターンする。
なお、ステップS7においてシフトダウンの制限を実行した後に、登坂路頂上を越えて平坦路又は降坂路に進入してステップS1からステップS8に至った場合には、直ぐにシフトダウンが実行されないよう一定の距離若しくは時間が経過するまでシフトダウン制限を維持することとする。
ECU21は上述のような変速制御を行うものであり、さらに図3を参照すると、ECU21により当該変速制御を実行した場合の説明図が示されており、同図に基づき当該変速制御実行による作用効果について説明する。
図3には、本実施形態のようにシフトダウン制限を行う場合(実線)と、行わない場合(一点鎖線)における登坂路から平坦路に至るまでのエンジン回転数の変化がそれぞれ示されている。
図3では、車両が登坂路を徐々に加速を緩めながら走行しており、エンジン回転数も徐々に低下している。そして、A時点において、上記ステップS3の登坂頂上直前の所定距離の範囲内に進入する。本実施形態では、このA時点からステップS3の判別結果が真(Yes)となり、算出した車速低下量が所定低下量以下の範囲で、シフトダウン制限可能条件も全て満たしていることで、シフトダウン制限を実行する。シフトダウン制限を実行することでエンジン回転数の変化はなく徐々に低下し続ける。
一方、シフトダウン制限を行わない場合には、登坂頂上直前のB時点において、通常のシフトマップに基づきシフトダウンが実行されてエンジン回転数が上昇している。
図3のC時点において、車両は登坂頂上に到達し、平坦路の走行に移行する。シフトダウン制限を行わず、B時点でシフトダウンを行った場合は、登坂頂上の当該C時点で既に比較的高いエンジン回転数にあり、わずかに進んだD時点でシフトアップが行われている。
これに対し、シフトダウン制限を行った本実施形態では、当該C時点において低いエンジン回転数で登坂頂上に到達しており、そこから現変速段を維持しつつ加速を行うことで、無駄なエンジン回転数の上昇なく加速できている。
このように、登坂路を登り切れる場合にはシフトダウンを行わないよう制限することで、登坂頂上付近で短期間に行われる頻繁な変速を抑制することができる。
こうして登坂路頂上付近における頻繁な変速を抑制することで、運転者への煩わしさを低減し、且つ無駄なエンジン回転数の上昇を抑えることで燃費の向上を図ることができる。
また、本実施形態では、シフトダウン制限可能条件を設定し、当該条件を満たさない場合には、シフトダウンの制限を行わないこととしている。特に減速度が過度に大きい場合にシフトダウンの制限を行わないこととすることで、車両の失速やエンジンの停止等を防ぎ、走行の安定性を確保することができる。
以上で本発明に係る自動変速機の変速制御装置の実施形態についての説明を終えるが、実施形態は上記実施形態に限られるものではない。
例えば上記実施形態では、変速機はAMTであるが、変速機の形式はこれに限られるものではなく、例えばトルクコンバータを用いた自動変速機であっても構わない。
また、上記実施形態では、図2に示すステップS4、S5において、車速低下量に基づき、車両が所定車速以上で登坂頂上に到達できるか否かを判定しているが、当該判定はこれに限られるものではない。例えば、車速低下量でなく、ステップS2で算出した登坂頂上到達距離と、車両の車速及び減速度から、登坂頂上到達時点での車速を推定し、当該推定車速が所定車速以上であるか否かで判定しても構わない。
また、上記実施形態では、図3では登坂路から平坦路に至るまでの経緯を例として説明したが、登坂路から降坂路に移行する場合も同様の変速制御を行うことができる。
また、上記実施形態では、ナビゲーションユニット29は内蔵している記憶装置に予め標高を含めた地図情報が記憶されているが、当該構成に限られるものではなく、例えばインターネット等の通信網から地図情報を受信しても構わない。
1 エンジン
2 クラッチ装置
3 変速機
21 ECU(頂上到達判定手段、シフトダウン制限制御手段)
22 エンジン回転数センサ
23 レバー位置センサ
24 アクセルペダル
25 アクセルセンサ
26 車速センサ
27 フットブレーキ
28 ブレーキスイッチ
29 ナビゲーションユニット
30 GPSアンテナ

Claims (1)

  1. 車両に搭載された自動変速機のシフトアップ及びシフトダウンを予め設定されたシフトマップに従って自動に行うことが可能な自動変速機の変速制御装置において、
    前記車両の走行位置と地図情報に基づき前記車両の進路上にある登坂頂上を検出し、当該車両から当該登坂頂上までの距離が所定範囲内であるとき、当該車両の運転状態に基づいて所定車速以上で当該登坂頂上に到達できるか否かを判定する頂上到達判定手段と、
    前記頂上到達判定手段により所定車速以上で登坂頂上に到達できると判定された場合には、前記シフトマップによらず、シフトダウンを制限するシフトダウン制限制御手段と、を備え、
    前記シフトダウン制限制御手段は、前記頂上到達判定手段により所定車速以上で登坂頂上に到達できると判定された場合であっても、前記車両の減速度が所定減速度以上である場合は、前記シフトマップに従いシフトアップ又はシフトダウンを行う
    ことを特徴とする自動変速機の変速制御装置。
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