JP6468215B2 - 燃料電池車両 - Google Patents

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Description

本発明は、燃料電池車両に関する。
近年、水素と酸素とを燃料電池で化学反応させて発電し、モータ電源とする燃料電池車両が実用化されている。このような燃料電池車両には、水素を貯蔵するための水素タンクが搭載されるが、例えば、特許文献1の燃料電池車両は、長手方向が燃料電池車両の前後方向に配置された第1の水素タンクと、長手方向が燃料電池車両の左右方向に配置され、第1の水素タンクの後方に配置された第2の水素タンクと、を備えている。
独国特許出願公開第102009039079号明細書
特許文献1のように第1の水素タンクと第2の水素タンクとを配置すると、燃料電池車両の前方衝突時に第1の水素タンクにおける燃料電池車両の後方側の端部が第2の水素タンクの腹の部分に接触し、第2の水素タンクに強い衝撃が加えられる可能性がある。そのため、第1の水素タンクにおける燃料電池車両の後方側の一部を燃料電池車両の下方に逃がして第2の水素タンクに強い衝撃が加えられることを抑制する場合があるが、第1の水素タンクが燃料電池車両から落下する可能性がある。
本発明は、上記を鑑みなされたものであって、燃料電池車両の前方衝突時に第2の水素タンクに強い衝撃が加えられることを抑制すると共に、第1の水素タンクの落下を防止することができる燃料電池車両を実現する。
本発明の一態様に係る燃料電池車両は、燃料電池車両において、
長手方向が前記燃料電池車両の前後方向に配置された第1の水素タンクと、
長手方向が前記燃料電池車両の左右方向に配置され、前記第1の水素タンクに対して前記燃料電池車両の後方に配置された第2の水素タンクと、
前記燃料電池車両のフロントルームに配置された燃料電池と、
前記第1の水素タンクの重心よりも前記燃料電池車両の後方で当該第1の水素タンクを保持し、前記燃料電池車両の前方衝突時の応力によって前記第1の水素タンクの保持を解除する保持部材と、
前記第1の水素タンクの重心よりも前記燃料電池車両の前方で前記第1の水素タンクを保持するタンクバンドと、を備え、
前記燃料電池車両が前方衝突して前記保持部材による前記第1の水素タンクの保持が解除されると、前記第1の水素タンクが前記燃料電池車両の後方にいくに従って低くなるように傾き、前記第1の水素タンクにおける前記タンクバンドより前記燃料電池車両の前方側の一部が前記燃料電池の下面(なお、前記燃料電池の下面とは、前記燃料電池がフレームなどを有する場合は当該フレームなどの下面をも含む意味である。)と接触し、前記第1の水素タンクにおける前記タンクバンドより前記燃料電池車両の後方側の一部が前記第2の水素タンクと接触する。
本発明によれば、燃料電池車両の前方衝突時に第2の水素タンクに強い衝撃が加えられることを抑制すると共に、第1の水素タンクの落下を防止することができる。
実施の形態の燃料電池車両の主要要素の配置を模式的に示す側面図である。 実施の形態の燃料電池車両の主要要素の配置を模式的に示す平面図である。 実施の形態の燃料電池車両における第1の水素タンク及び第2の水素タンクが保持された状態を模式的に示す図である。 第1の保持機構の保持部材によって第1の水素タンクを保持する様子を拡大して示す背面図である。 第1の保持機構の保持部材によって第1の水素タンクを保持する様子を拡大して示す側面図である。 第1の保持機構の保持部材によって第1の水素タンクを保持する様子を拡大して示す斜視図である。 第1の保持機構のタンクバンドによって第1の水素タンクを保持する様子を拡大して示す背面図である。 実施の形態の燃料電池車両における第2の水素タンクが保持された状態を模式的に示す正面図である。 実施の形態の燃料電池車両が前方衝突して燃料電池がダッシュパネルの前端部まで押し込まれた状態を模式的に示す図である。 実施の形態の燃料電池車両が前方衝突して燃料電池がダッシュパネルを押し込んだ状態を模式的に示す図である。 第1の保持機構の保持部材が第1の水素タンクの保持を解除した状態を模式的に示す図である。 第1の保持機構の保持部材による第1の水素タンクの保持が解除されて当該第1の水素タンクにおける燃料電池車両の前方側の一部が燃料電池の下面に接触した状態を模式的に示す図である。 第1の保持機構の保持部材の異なる形態を示す斜視図である。 第1の保持機構の保持部材のさらに異なる形態を示す斜視図である。
以下、本発明を適用した具体的な実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。但し、本発明が以下の実施の形態に限定される訳ではない。また、説明を明確にするため、以下の記載及び図面は、適宜、簡略化されている。
先ず、本実施の形態の燃料電池車両の構成を説明する。図1は、本実施の形態の燃料電池車両の主要要素の配置を模式的に示す側面図である。図2は、本実施の形態の燃料電池車両の主要要素の配置を模式的に示す平面図である。図3は、本実施の形態の燃料電池車両における第1の水素タンク及び第2の水素タンクが保持された状態を模式的に示す図である。図4は、第1の保持機構の保持部材によって第1の水素タンクを保持する様子を拡大して示す背面図である。図5は、第1の保持機構の保持部材によって第1の水素タンクを保持する様子を拡大して示す側面図である。図6は、第1の保持機構の保持部材によって第1の水素タンクを保持する様子を拡大して示す斜視図である。図7は、第1の保持機構のタンクバンドによって第1の水素タンクを保持する様子を拡大して示す背面図である。図8は、本実施の形態の燃料電池車両における第2の水素タンクが保持された状態を模式的に示す正面図である。なお、図中、二点鎖線で車体の底面を示している。
本実施の形態の燃料電池車両1は、図1乃至図3に示すように、第1の水素タンク2、第2の水素タンク3、燃料電池4、第1の保持機構5及び第2の保持機構6を備えている。
第1の水素タンク2及び第2の水素タンク3は、燃料電池車両1の前後方向で前輪FWと後輪RWとの間に配置されている。第1の水素タンク2は、当該第1の水素タンク2の長手方向が燃料電池車両1の前後方向に配置されており、例えば、バルブ部2aが燃料電池車両1の後方側に配置されている。
第2の水素タンク3は、当該第2の水素タンク3の長手方向が燃料電池車両1の左右方向に配置され、第1の水素タンク2に対して燃料電池車両1の後方に配置されている。つまり、燃料電池車両1の上下方向から見て、第1の水素タンク2と第2の水素タンク3とは略T字形に配置されている。なお、本実施の形態の燃料電池車両1は、第1の水素タンク2及び第2の水素タンク3を一個ずつ備えているが、個数は限定されない。
燃料電池4は、車体7のフロントルームR1内に配置されており、第1の水素タンク2又は第2の水素タンク3から供給された水素と空気中の酸素とを化学反応させて、モータ8を駆動させるための電源を発電する。
モータ8は、前輪FW又は後輪RWを回転駆動させるための駆動源であり、例えば、車体7の後部に配置されている。但し、モータ8は、燃料電池4と共に車体7のフロントルームR1内に配置してもよい。
ここで、車体7のフロントルームR1内には、燃料電池4の前方にラジエータ9が配置されている。また、車体7には、フロントルームR1とキャビンR2とを区画するために、ダッシュパネル10が設けられている。
第1の保持機構5は、図3に示すように、燃料電池車両1の前後方向に間隔を開けて第1の水素タンク2を保持する。第1の保持機構5は、保持部材51及びタンクバンド52を備えている。
保持部材51は、第1の水素タンク2の重心Gよりも燃料電池車両1の後方で当該第1の水素タンク2を保持し、燃料電池車両1の前方衝突時の応力によって第1の水素タンク2の保持を解除する。
例えば、保持部材51は、図3乃至図5に示すように、第1の水素タンク2を保持した状態で燃料電池車両1の左右方向から見て、逆L字形に形成されており、鉛直部51a及び水平部51bを備えている。
鉛直部51aには、貫通孔51cが形成されており、当該貫通孔51cに第1の水素タンク2のバルブ部2aが通されて固定されている。
水平部51bは、鉛直部51aの上端部から燃料電池車両1の後方に向かって延在しており(但し、燃料電池車両1の前方に向かって延在してもよい)、ボルト11を介して車体7に固定されている。そのため、水平部51bには、図6に示すように、ボルト孔51dが形成されている。
ボルト孔51dは、燃料電池車両1の前後方向に延在する長孔とされている。詳細には、ボルト孔51dにおける燃料電池車両1の後方側の部分にボルト11の頭が挿抜可能な拡径部51eが形成されており、ボルト孔51dは、例えば、鍵穴形状とされている。
タンクバンド52は、第1の水素タンク2の重心Gよりも燃料電池車両1の前方で第1の水素タンク2を保持する。例えば、タンクバンド52は、図7に示すように、アッパーバンド52a、ロアーバンド52b、ボルト52c、弾性体52d、ワッシャー52e及びナット52fを備えている。
アッパーバンド52aは、第1の水素タンク2の外周面に対応する内周面を有する略半円筒形を基本形態とし、一方の端部がロアーバンド52bに固定されている。そして、アッパーバンド52aの他方の端部からフランジ部52gが突出している。
ロアーバンド52bは、第1の水素タンク2の外周面に対応する内周面を有する略半円筒形を基本形態とし、両端部からフランジ部52hが突出している。
ボルト52cは、アッパーバンド52aとロアーバンド52bとで第1の水素タンク2を挟み込んだ状態で、アッパーバンド52aのフランジ部52gに形成されたボルト孔に通され、さらにロアーバンド52bにおける一方のフランジ部52hに形成されたボルト孔に通されている。そして、ボルト52cは、弾性体52d内に通され、当該ボルト52cの端部にワッシャー52eを介してナット52fがねじ込まれている。
つまり、弾性体52dは、ロアーバンド52bのフランジ部52hとワッシャー52eとの間に圧縮した状態で配置されている。ちなみに、弾性体52dは、例えば、コイルバネなどである。このようにロアーバンド52bに固定されたアッパーバンド52aは、当該アッパーバンド52aの一方の端部を軸として、ロアーバンド52bに対して開くように動作可能である。
アッパーバンド52aがロアーバンド52bに対して開いて第2の水素タンク3の傾きを許容する間隔をタンクバンド52と車体7との間に確保して、ロアーバンド52bのフランジ部52hが夫々車体7にボルト12によって固定されている。但し、タンクバンド52の車体7への固定手段は、ボルト固定に限らず、溶接などでも良い。
このような構成により、燃料電池車両1が前方衝突して車体7が変形(即ち、車体7が後方から前方に向かって縮むように変形)し、保持部材51を固定するためのボルト11の位置がタンクバンド52側に近づくと、保持部材51における水平部51bのボルト孔51d内をボルト11が移動して、燃料電池車両1の上下方向から見て、ボルト孔51dの拡径部51e内にボルト11の頭が配置される。
このとき、保持部材51における水平部51bのボルト孔51dの拡径部51eからボルト11の頭が抜け、第1の水素タンク2の重心Gがタンクバンド52より後方にある為、第1の水素タンク2における燃料電池車両1の後方側の端部が下へ下がり、タンクバンド52を中心に後下がりに傾くことになる。
第2の保持機構6は、図8に示すように、燃料電池車両1の左右方向に間隔を開けて第2の水素タンク3を保持する。第2の保持機構6は、複数(例えば、2個)のタンクバンド61を備えている。
タンクバンド61は、第1の保持機構5のタンクバンド52と等しい構成とされている。そのため、タンクバンド61の詳細な説明は省略する。このようなタンクバンド61は、アッパーバンド61aがロアーバンド61bに対して開いて、第2の水素タンク3に燃料電池車両1の上方への力が作用した際に当該第2の水素タンク3の上方への移動を許容する。
次に、本実施の形態の燃料電池車両1が前方衝突した際の変化を説明する。図9は、本実施の形態の燃料電池車両が前方衝突して燃料電池がダッシュパネルの前端部まで押し込まれた状態を模式的に示す図である。図10は、本実施の形態の燃料電池車両が前方衝突して燃料電池がダッシュパネルを押し込んだ状態を模式的に示す図である。図11は、第1の保持機構の保持部材が第1の水素タンクの保持を解除した状態を模式的に示す図である。図12は、第1の保持機構の保持部材による第1の水素タンクの保持が解除されて当該第1の水素タンクにおける燃料電池車両の前方側の一部が燃料電池の下面に接触した状態を模式的に示す図である。
ここで、図1、図9及び図10に示すように、Laをバリアからラジエータ9の後端部までの距離、Lsを燃料電池4の全長、Ldをバリアからダッシュパネル10までの距離、Lt1をバリアから第1の水素タンク2における燃料電池車両1の前方側の端部までの距離、Lgをバリアから第1の水素タンク2の重心までの距離、Lt2をバリアから第1の水素タンク2における燃料電池車両1の後方側の端部までの距離、Lt3をバリアから第2の水素タンク3における燃料電池車両1の前方側の端部までの距離、Lxを車体7のボデー強度と衝突速度とにより決まる当該車体7の変形量、Ltxを第1の水素タンク2における燃料電池車両1の前方側の端部の前後方向の移動量、Ltx2を第2の水素タンク3の中心軸の前後方向の移動量とする。なお、車体7の変形量は、衝突速度や車体7のボデー強度により変化する。
図9に示すように、燃料電池車両1がバリアに前方衝突すると、車体7が変形する。ここで、図10のLa’は、衝突で潰れた後のラジエータ9における燃料電池車両1の後方側の端部までの距離(潰れ残り)である。また、燃料電池車両1がバリアに衝突後も燃料電池4の破損を防ぐ必要があり、燃料電池4が「変形潰れなし」になるように補強されているため、Lsは図1と等しい。さらに、Ld’は、車体7の変形(前進量)分であり、図1のLdより短い。
このとき、ダッシュパネル10の変形量はLa’+Ls−Ld’で表すことができ、車体7におけるフロントルームR1よりも後方部分の移動量(第1の水素タンク2がフロントルームR1内の部品に接触しない場合)はLd−Ld’で表すことができる。
そして、車体7の衝突時のスピード次第で、衝突後の車体7の変形量であるLxは、Lxl(スピードが低速の時)、Lxm(スピードが中速の時)、Lxh(スピードが高速の時)と変化する。
Lxl=Ld−Ld’の場合、車体7におけるフロントルームR1より後方部分の変形はなく(図9の状態)、第1の水素タンク2とフロントルームR1内の部品(例えば、燃料電池4の補機など)との接触はない。
Lxm≧Ld−Ld’(法規要件の速度など)の場合、車体7のキャビンR2への変形は乗員保護の観点で最小限になっており、車体7におけるフロントルームR1よりも後方部分の変形はなく、第1の水素タンク2とフロントルームR1内の部品との接触はない。
Ltx=Lxm>La’+Ls−Ld’の場合、車体7が変形してLt1が短くなっても、第1の水素タンク2における燃料電池車両1の前方側の端部は、フロントルームR1内の部品に接触しない。このとき、燃料電池車両1は、保持部材51を固定するためのボルト11の位置がタンクバンド52側に近づく程変形しない。そのため、ボルト11の頭が保持部材51における水平部51bのボルト孔51dの拡径部51eから抜けることがなく、第1の水素タンク2は傾かない。
Lxh≫La’+Ls−Ld’(実安全、高速衝突)の場合、燃料電池車両1が前方衝突して当該車体7が変形し、保持部材51を固定するためのボルト11の位置がタンクバンド52側に近づく。つまり、車体7が後方から前方に向かって縮むように変形して、保持部材51とタンクバンド52との間隔が短くなると、保持部材51における水平部51bのボルト孔51d内をボルト11が移動して、燃料電池車両1の上下方向から見て、ボルト孔51dの拡径部51e内にボルト11の頭が配置される。
このとき、バリアから第1の保持機構5のタンクバンド52までの距離をLBとすると、上述のようにLB<Lgとされている。そのため、第1の保持機構5のアッパーバンド52aがロアーバンド52bに対して開き、図11に示すように、保持部材51における水平部51bのボルト孔51dの拡径部51eからボルト11の頭が抜けて、第1の水素タンク2は、燃料電池車両1の後方にいくに従って低くなるように傾く。ここで、Lt3−Lt2>Ltx2−Ltxの時に保持部材51が車体7から外れるように設定される。
そして、第1の水素タンク2における燃料電池車両1の前方側の一部が、図12に示すように、燃料電池4の下面に接触して、第1の水素タンク2を燃料電池4で支持することで、第1の水素タンク2における燃料電池車両1の後方側の一部が走行面に接触することを抑制する。これにより、燃料電池車両1の前方衝突による第1の水素タンク2の落下を抑制できる。
しかも、第1の水素タンク2は燃料電池車両1の後方にいくに従って低くなるように傾くので、第1の水素タンク2における燃料電池車両1の後方側の端部が第2の水素タンク3の腹の部分に強く接触せず、燃料電池車両1の前方衝突時に第2の水素タンク3に強い衝撃が加えられることを抑制できる。
ここで、車体7が変形した際の第2の水素タンク3のバリア側への移動距離(即ち、Ltx2)が、Ltx2=Lt3−Lt2の場合、第1の水素タンク2は第2の水素タンク3の下方に潜り込み、第2の水素タンク3を押し上げる。これにより、第2の保持機構6におけるタンクバンド61のアッパーバンド61aがロアーバンド61bに対して開いて、第2の水素タンク3は、燃料電池車両1の上方に逃げる。そのため、第1の水素タンク2の後端部が第2の水素タンク3の腹の部分に強く接触することを一層、抑制できる。
本実施の形態では、第1の保持機構5が第1の水素タンク2の傾きを許容し、第1の水素タンク2が傾いた際に当該第1の水素タンク2における燃料電池車両1の前方側の一部が燃料電池4の下面に接触する。これにより、燃料電池車両1の前方衝突時に、第1の水素タンク2における燃料電池車両の後方側の端部が第2の水素タンク3の腹の部分に強く接触することを抑制できる。そのため、第2の水素タンク3に強い衝撃が加えられることを抑制できる。しかも、燃料電池車両1の前方衝突時に第1の水素タンク2の落下を抑制できる。
本発明は上記実施の形態に限られたものではなく、趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更することが可能である。
例えば、上記実施の形態の第1の保持機構5の保持部材51は、ボルト11の頭が保持部材51における水平部51bのボルト孔51dの拡径部51eから抜けることで、第1の水素タンク2における燃料電池車両1の後方側の保持を解除する構成とされているが、この限りでない。図13に示すように、保持部材51の鉛直部51aに予め設定された応力が作用すると、鉛直部51aが破断するように当該鉛直部51aに溝部(即ち、破断部)51fが形成されていてもよい。
また、図14に示すように、ボルト孔51dから連続する切り欠き部51iが水平部51bに形成されていてもよい。要するに、燃料電池車両1が前方衝突し、車体7が後方から前方に向かって縮まるように変形して保持部材51に予め設定された値より大きな応力が作用した際に、保持部材51による第1の水素タンク2における燃料電池車両1の後方側の保持を解除できる構成であればよい。この場合も第1の水素タンク2が第2の水素タンク3に接触する前に、保持部材51による第1の水素タンク2の保持が解除されるように当該保持部材51の強度が調整される必要がある。
1 燃料電池車両
2 第1の水素タンク、2a バルブ部
3 第2の水素タンク
4 燃料電池
5 第1の保持機構
6 第2の保持機構
7 車体
8 モータ
9 ラジエータ
10 ダッシュパネル
11、12 ボルト
51 保持部材、51a 鉛直部、51b 水平部、51c 貫通孔、51d ボルト孔、51e 拡径部、51f 溝部、51i 切り欠き部
52 タンクバンド、52a アッパーバンド、52b ロアーバンド、52c ボルト、52d 弾性体、52e ワッシャー、52f ナット、52g、52h フランジ部
61 タンクバンド、61a アッパーバンド、61b ロアーバンド
FW 前輪、RW 後輪
G 第1の水素タンクの重心

Claims (1)

  1. 燃料電池車両において、
    長手方向が前記燃料電池車両の前後方向に配置された第1の水素タンクと、
    長手方向が前記燃料電池車両の左右方向に配置され、前記第1の水素タンクに対して前記燃料電池車両の後方に配置された第2の水素タンクと、
    前記燃料電池車両のフロントルームに配置された燃料電池と、
    前記第1の水素タンクの重心よりも前記燃料電池車両の後方で当該第1の水素タンクを保持し、前記燃料電池車両の前方衝突時の応力によって前記第1の水素タンクの保持を解除する保持部材と、
    前記第1の水素タンクの重心よりも前記燃料電池車両の前方で前記第1の水素タンクを保持するタンクバンドと、を備え、
    前記燃料電池車両が前方衝突して前記保持部材による前記第1の水素タンクの保持が解除されると、前記第1の水素タンクが前記燃料電池車両の後方にいくに従って低くなるように傾き、前記第1の水素タンクにおける前記タンクバンドより前記燃料電池車両の前方側の一部が前記燃料電池の下面と接触し、前記第1の水素タンクにおける前記タンクバンドより前記燃料電池車両の後方側の一部が前記第2の水素タンクと接触する、燃料電池車両。
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