JP6467890B2 - 発振器 - Google Patents

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Description

本発明は、圧電型等の振動子とこれに接続された発振回路とを有する発振器に関するものである。
圧電型等の発振器は、各種電子機器の基準信号源に広く使用されている。
かかる発振器に内蔵される振動子は、励振電力が大きくなると、周波数が変化するDLD(励振電力依存)特性を有する。このDLD特性のために、発振器では、一般に、励振電力が大きくなると、位相雑音特性が劣化する(特許文献1参照)。
一方、発振器においては、振動子の励振電力が大きくなると、出力信号が大きくなるので、相対的に雑音信号が抑制される。このことから、雑音信号の抑制には励振電力を大きくすることが有利である。
特開2008−154000号公報
このように、従来の発振器では、励振電力を大きくして雑音信号を抑制しようとすると、位相雑音特性が劣化し、位相雑音が大きくなるために、両者の関係で励振電力をそれほど大きくすることができなかった。
しかし、発振器が使用される電子機器においては、励振電力を大きくして雑音信号をできる限り抑制することが必要な場合があり、そのため励振電力を大きくしても位相雑音特性が劣化しない発振器が求められている。
本発明は、上記に鑑みて為されたものであり、雑音信号を抑制するために、励振電力を大きくしても、位相雑音特性の劣化が抑制できる発振器を提供することを目的とする。
本発明に係る発振器は、励振電力が大きくなるとその共振周波数の周波数偏差が増加する特性を有する振動子と、前記振動子に接続され前記振動子の前記励振電力が大きくなると出力電圧が上昇する発振回路とを備える発振器において、前記振動子にカソードが接続されたバリキャップと、前記発振回路の出力電圧が上昇変化すると、当該変化に相反して変化する直流電圧を調整電圧として前記バリキャップのカソードに印加する調整回路と、を具備したことを特徴とする。
なお、振動子とバリキャップは、発振器の発振ループ内で直列接続されていれば、その接続位置は特に限定されない。
本発明によれば、上記構成を有するので、DLD特性を補償することができ、これにより、例えば振動子の励振電力を大きくすると、振動子のDLD特性によって、振動子の共振周波数の周波数偏差が増加しようとするが、振動子の励振電力が大きくなると発振回路の出力電圧が上昇する。
その結果、バリキャップには調整回路から発振回路の出力電圧が上昇すると、直流成分が低下する調整電圧が印加されて、バリキャップの容量が増加する。
そのため、共振周波数の上昇は抑制されて周波数偏差が減少する結果、発振器の位相雑音特性の劣化は抑制される。
以上から、本発明によれば、発振回路の雑音信号を抑制するため、励振電力を大きくしても、発振器の位相雑音特性の劣化を抑制できる。
また、近年では、発振器は、小型化や発振周波数の高周波化が促進されている。このように、発振器の小型化や、発振周波数の高周波化が促進されると、励振電力の増大に対する周波数偏差の増加がより急峻となって、発振器の位相雑音特性の劣化が顕著となる。
この点からも、本発明によれば、励振電力が増大しても位相雑音特性の劣化を抑制できるため、上記のように、発振器が小型化しても、また発振周波数が高周波化しても有利に対応できる。
さらに、携帯電話機等の通信系電子機器では位相雑音特性は、通信性能に直接影響することで知られるが、本発明では、位相雑音特性の劣化を抑制できるので、そうした通信系電子機器に好ましく適用できる。
本発明において、好ましい実施態様では、調整回路は、発振回路の出力電圧を整流しその整流電圧を調整電圧として出力する整流回路を含む。
この実施態様では、調整回路を整流回路で構成することができるので、発振器を集積回路(IC)化することが容易である。
本発明において、他の好ましい実施態様では、発振回路の出力電圧を整流してAGC電圧として発振回路に入力するAGC回路を備え、このAGC回路を調整回路として、AGC電圧を調整電圧とする。
この実施態様では、AGC回路による発振回路の出力振幅の安定作用に、補償回路による周波数安定作用が加わるので、動作が高精度に安定した発振器を提供できる。
また、この実施態様では、発振器を集積回路(IC)化することが容易であることに加えて、発振器がもともとAGC回路を具備していると、そのAGC回路を調整回路として利用できるので、発振器の調整回路を別途に設ける場合と比べて部品点数および製造コストを削減できて好ましい。
本発明において、他の好ましい実施態様では、バリキャップにコンデンサおよび/または抵抗が並列接続される。
この実施態様では、バリキャップによる周波数偏差の抑制程度を、コンデンサや抵抗の電気定数を調整することにより微調整できて好ましい。
また、この実施態様では、前記微調整にコンデンサや抵抗を用いるので、発振器を集積回路(IC)化するのに好ましい。
本発明において、他の好ましい実施態様では、発振回路が、発振用のバイポーラトランジスタを含む発振回路であり、このバイポーラトランジスタのベースと接地との間に、振動子とバリキャップとが直列接続される。
本発明において、他の好ましい実施態様では、発振回路が、CMOSインバータを含む発振回路であり、このCMOSインバータの入出力部間に、振動子とバリキャップとが直列接続される。
本発明において、他の好ましい実施態様では、振動子は、水晶振動子であるが、水晶振動子に特に限定されず、タンタル酸リチウムやニオブ酸リチウムなど、水晶以外の他の圧電材料を用いた振動子や、セラミック材料を用いた振動子、その他の材料を用いた電気・機械振動子を含み、さらには圧電型や静電型のMEMS(Micro Electro Mechanical Systems)振動子も含む。
本発明によれば、雑音信号を相対的に抑制するために、励振電力を大きくしても、位相雑音特性の劣化を抑制できる。
本発明の実施形態に係る発振器の回路図である。 水晶振動子のDLD特性図である。 励振電力変化に対する整流回路の出力電圧の変化を示す図である。 励振電力の変化に対する制御周波数偏差の変化を示す図である。 従来と実施形態それぞれの発振器の位相雑音特性図である。 本発明の他の実施形態に係る発振器の回路図である。 本発明のさらに他の実施形態に係る発振器の回路図である。 本発明のさらに他の実施形態に係る発振器の回路図である。
以下、図面を参照して、本発明の実施形態に係る発振器を詳細に説明する。なお、実施形態では振動子として水晶振動子を用いて説明するが、本発明は、振動子として水晶振動子に限定されない。
図1〜図5は本発明の実施形態に係り、図1は発振器の回路図、図2は水晶振動子のDLD特性図、図3は整流回路の出力電圧の変化を示す図、図4は励振電力の変化に対する制御周波数偏差の変化を示す図、図5は従来と実施形態の各発振器の位相雑音特性図である。
図1を参照して、発振器1は、ディスクリート部品で構成されたディスクリートタイプのコルピッツ型発振器であり、水晶振動子2と、発振回路3と、調整回路4と、補償回路5、等から構成されている。なお、本発明の発振器はコルピッツ型であるが、ハートレー型等、他の型の発振器であってもよく、その種類に限定されない。
水晶振動子2はATカット型であるが、SCカット等の他の種類の水晶振動子であってもよい。
発振回路3は、発振用のバイポーラトランジスタTR1と、ベースバイアス抵抗r1,r2と、コレクタ抵抗r3と、エミッタ抵抗r4と、コンデンサC1,C2とを備える。ベースバイアス抵抗r1,r2は、直流電源と接地との間に直列に接続されている。ベースバイアス抵抗r1,r2の接続中点にバイポーラトランジスタTR1のベースが接続されている。バイポーラトランジスタTR1のベースは、コンデンサC1,C2の直列回路を介して接地され、コンデンサC1,C2の接続中点は、バイポーラトランジスタTR1のエミッタに接続されている。
発振回路3には、電源端子Vccから直流電源の電源電圧が印加され、発振回路3は、その出力端子OUTから発振出力を出力する。発振器1の基本動作は周知であるので、詳細を略する。電源端子Vccから直流電源の電源電圧が印加されて、発振器1が動作すると、水晶振動子2は、固有の共振周波数で共振すると共に、その共振出力は発振回路3で増幅されて出力端子OUTから出力信号として出力されると共に発振ループを介して水晶振動子2に帰還され、これにより水晶振動子2の共振が継続される。
水晶振動子2は、一端側が発振回路3のバイポーラトランジスタTR1のベースに接続され、他端側が補償回路5に接続されている。
調整回路4は、整流回路6と、バイアスシフト回路7とにより構成されている。
整流回路6は、ダイオードD1,D2と、コンデンサC4とから構成されている。ダイオードD1のアノードは、電流制限抵抗r5と直流カットコンデンサC3とを介して発振回路3のバイポーラトランジスタTR1のエミッタに接続されている。ダイオードD1のカソードは接地されている。ダイオードD1のアノードはまた、ダイオードD2のカソードに接続されている。ダイオードD2のアノードはコンデンサC4の一端側に接続されている。コンデンサC4の他端側は接地されている。
整流回路6は、上記構成を有することにより、発振回路3から直流カットコンデンサC3により直流がカットされて出力される出力電圧に対して、ダイオードD1,D2により、負の電圧を整流し、コンデンサC4によって平滑化した直流負電圧を出力する。これにより、整流回路6からは、発振回路3の出力電圧の変化に相反して直流成分が変化する電圧が出力される。
バイアスシフト回路7は、直流電源と接地との間で直列に接続された抵抗r6,r7と、補償回路5と整流回路6との間に直列に接続された抵抗r8,r9と、を含む。抵抗r6,r7の接続中点と抵抗r8,r9の接続中点は接続部5aとして共通接続されている。バイアスシフト回路7は、整流回路6の出力電圧をバイアスシフトし、そのバイアスシフトした電圧を調整電圧として補償回路5に印加する。なお、バイアスシフト回路7を整流回路6と共にその全体を整流回路と称してもよい。
以上により、調整回路4は、整流回路6と、バイアスシフト回路7とにより構成されることによって、発振回路3の出力電圧の変化に相反して直流成分が変化する調整電圧を補償回路5に印加する。
補償回路5は、バリキャップ8とコンデンサ9との並列回路から構成されている。バリキャップ8は、そのカソードが水晶振動子2に接続され、アノードが接地されることによって、発振ループ内において水晶振動子2に直列接続されている。コンデンサ9は、バリキャップ8のアノード・カソード間に並列接続されている。コンデンサ9は、容量を可変できるコンデンサであってもよい。
補償回路5において、バリキャップ8のアノード・カソード間の容量は、そのカソードに印加される前記調整電圧に対応した容量となる。
図2〜図5を参照して発振器1の発振周波数の調整を説明する。なお、図2〜図4は説明の理解のため概念的に示している。
図2は、横軸が励振電力(μW)で、縦軸が水晶振動子2の共振周波数の周波数偏差(ppm)を示す。図2の破線で囲む部分は、図4のそれと対応する部分である。図2に示すように、水晶振動子2の励振電力が0μWのときの周波数偏差は0ppmであり、励振電力が大きくなるに伴い、水晶振動子2のDLD特性により、周波数偏差は大きくなる。
図3は、横軸が励振電力(μW)で、縦軸が調整回路4内の整流回路6の出力電圧(V)を示す。図3に示すように、整流回路6の特性により、水晶振動子2の励振電力が50μW近傍を超えるまでは、その出力電圧はほぼ0Vであり、励振電力が50μW近傍を超えて増大してくると、その出力電圧は負電圧に下降していく。
整流回路6の出力電圧が、負電圧に下降していくことに伴い、補償回路5のバリキャップ8のカソードに印加される調整電圧は低下していき、これに伴い、バリキャップ8のアノード・カソード間容量は増加する。図4は、バリキャップ8のアノード・カソード間容量の増大に対応した制御周波数偏差の減少を示すものであり、励振電力の増大に伴う図2の周波数偏差の増加は、図4で示される制御周波数偏差の減少分で抑制される。
ここで、図4は、横軸が励振電力(μW)で、縦軸が制御周波数偏差(ppm)を示す。このように図4の破線で囲む部分を図2の破線で囲む部分と比較して明らかなように、励振電力の増大に伴う図2の周波数偏差の増加分と、図4の励振電力の増大に伴う制御周波数偏差の減少分とが対応しているので、励振電力が増大しても、周波数偏差はほぼ一定に制御されることになる。その結果、実施形態の発振器1においては、図5に示すように励振電力が増大しても位相雑音特性の劣化が抑制される。
図5は、従来の位相雑音特性Aと、実施形態の発振器1の位相雑音特性Bと、を示す。図5において、横軸は、オフセット周波数(Hz)、縦軸は発振器1の位相雑音(dBc/Hz)を示す。実施形態では、上記説明したように励振電力が増大しても周波数偏差の増加が抑制される。そのため、図5に示すように、発振器1の位相雑音特性Bは、従来の発振器の位相雑音特性Aと比較して明らかなように、オフセット周波数10Hz近傍以下で大きく改善される。ここで位相雑音は、発振周波数における発振器1の出力信号の振幅と、発振周波数から一定の周波数離れた周波数(オフセット周波数)における雑音信号の振幅との比で定義される。図5に示すように、位相雑音は、オフセット周波数が高くなるに従い、山裾状に小さくなる。
以上のように本実施形態では、発振回路3の雑音信号を抑制するために、水晶振動子2の励振電力を大きくしても、水晶振動子2の共振周波数の周波数偏差の増加が抑制されるので、発振器1の位相雑音特性の劣化は抑制される。
なお、実施形態ではバリキャップ8にコンデンサ9が並列接続されているので、このコンデンサ9の容量を調整することにより、バリキャップ8による周波数偏差の増加の抑制程度を微調整することができる。
図6は、本発明の他の実施形態に係る発振器の回路図である。同図において図1と対応する部分には同一の符号を付している。
この実施形態の発振器1Aでは、補償回路5A内のバリキャップ8に、上述のコンデンサ9に代えて、可変抵抗10が並列接続されている。発振器1Aの調整回路4Aの構成は、上述の実施形態の発振器1の調整回路4と同様である。実施形態の発振器1Aでは、補償回路5Aの可変抵抗10の抵抗値を調整することによって、バリキャップ8による周波数偏差の増加の抑制程度を微調整することができるようになっている。この場合、可変抵抗10ではなく、抵抗値固定の抵抗で予め上記抑制程度を微調整してもよい。
この発振器1Aにおいては、上述の発振器1と同様に、発振回路3の雑音信号を抑制するために、水晶振動子2の励振電力を大きくしても、発振器1Aの発振周波数は安定するので、位相雑音特性の劣化は抑制される。
図7は、本発明の他の実施形態に係る発振器の回路図である。同図において図1と対応する部分には同一の符号を付している。
この実施形態の発振器1Bの調整回路4Bにおいては、バイアスシフト回路7の抵抗r6は、直流電源にではなく、発振回路3のバイポーラトランジスタTR1のベースに接続されている。これにより、発振器1Bの調整回路4Bは、整流回路6の出力電圧が、バイアスシフト回路7を介してAGC(自動利得制御)電圧として発振回路3に帰還するAGC回路の構成となっている。そして、実施形態では前記AGC回路のAGC電圧を調整電圧として、補償回路5Bに印加する。
前記AGC回路においては、発振回路3のバイポーラトランジスタTR1のエミッタからの出力電圧がバイポーラトランジスタTR1のベースに負帰還されているので、励振電力はほぼ一定となって発振回路3の出力電圧の振幅(利得)はほぼ一定に自動制御される。
しかし、励振電力に、雑音等に基づいた電力変動があると、整流回路6の出力電圧が発振回路3に前記負帰還されても、励振電力の上記変動幅内で発振回路3の出力電圧の振幅は微小変動する。
そのため、実施形態では、発振回路3の出力電圧の振幅をAGC回路の自動利得制御(AGC)により安定させることができる一方、励振電力の変動により出力電圧の振幅が微小変動している場合に、雑音信号の抑制のため励振電力を大きくしたときに、位相雑音特性が劣化することを抑制できるようにしている。
すなわち、実施形態では、AGC回路の前記AGC作用によって、発振回路3の出力電圧の振幅変動を狭い振幅に抑制し、出力電圧の振幅変動に対しては、図2〜図4と同様に、AGC回路である調整回路4Bから調整電圧を補償回路5Bに入力して、雑音信号の抑制のために励振電力を大きくしても、位相雑音特性の劣化を抑制できるようにしている。
このため、この実施形態では、AGC回路による発振回路3の出力振幅の安定作用に、補償回路5Bによる周波数安定作用が加わるので、動作が高精度に安定した発振器1Bを提供できる。
また、この実施形態では、発振器1Bを集積回路化することが容易であることに加えて、もともとAGC回路を具備していると、そのAGC回路を調整回路4Bとして利用できるので、発振器1Bに調整回路を別途に設ける場合と比べて部品点数および製造コストを削減できて好ましい。
なお、実施形態では整流回路6から負電圧を出力するが、整流回路6から正電圧を出力させるとともに、整流回路6とバイアスシフト回路7との間で図示省略の電圧反転回路で負電圧に反転した後、その負電圧をバイアスシフト回路7を介して発振回路3のバイポーラトランジスタTR1のベースと補償回路5Bとに入力させるようにしてもよい。
図8は、本発明の他の実施形態に係る発振器の回路図である。
この実施形態の発振器1Cは、発振器部品を集積回路化した発振器であって、発振回路3が、CMOSインバータINV1と、このCMOSインバータINV1の入出力部間に並列に接続された帰還抵抗r10と、CMOSインバータINV1の入出力部と接地との間に接続されたコンデンサC5,C6と、を備える。
そして、CMOSインバータINV1の入出力部間に水晶振動子2と、補償回路5Cとが直列接続されている。補償回路5Cは、バリキャップ12とコンデンサC7との直列回路と、バリキャップ12のアノードとコンデンサC7との接続部に接続された抵抗r10とから構成されている。
調整回路4Cは、整流回路6とバイアスシフト回路7とから構成されている。
整流回路6は、ダイオードD3,D4と、コンデンサC8と、を含む。ダイオードD4は、カソードが接地されていると共に、そのアノードは直流カットコンデンサC9と電流制限抵抗r14とを介して発振回路3に接続され、かつ、ダイオードD3のカソードに接続されている。ダイオードD3のアノードはコンデンサC8を介して接地されていると共に後述の接続部5bに接続されている。
バイアスシフト回路7は、直流電源Vccと接地との間に直列接続された抵抗r11〜r13の直列回路からなる。バイアスシフト回路7において、抵抗r11,r12の接続部5aは水晶振動子2とバリキャップ12のカソードと共通に接続されている。
整流回路6において、その入力側は、コンデンサC9と抵抗r14とを介して発振回路3に接続され、その出力側は、バイアスシフト回路7の抵抗r12,r13の接続部5bに接続されている。この接続部5bには、前記したように、整流回路6のダイオードD3のアノードが接続されている。
上記構成の発振器1Cでは、水晶振動子2の励振電力が大きくなると、水晶振動子2のDLD特性により、水晶振動子2の周波数偏差が増加しようとする。励振電力が大きくなると、発振回路3の出力電圧は上昇するが、調整回路4C内の整流回路6の出力電圧の直流成分は、発振回路3の出力電圧の上昇に相反して下降していく。
そして、整流回路6の出力電圧は、バイアスシフト回路7を介して調整電圧として、補償回路5Cのバリキャップ12のカソードに印加される。そのため、励振電力が大きくなるとバリキャップ12のアノード・カソード間容量は増加する。これにより、水晶振動子2の励振電力が大きくなることによる水晶振動子2の周波数偏差の増加は、バリキャップ12のアノード・カソード間容量の減少により、抑制されることになる。
以上により、この実施形態においても、雑音信号を抑制するために励振電力を大きくしても、位相雑音特性の劣化を抑制できる。
本発明は、その精神または主要な特徴から逸脱することなく、他のいろいろな形態で実施できる。したがって、前述の実施形態はあらゆる点で単なる例示に過ぎず、本発明の範囲は特許請求の範囲に示すものであって、明細書本文には何ら拘束されない。さらに、特許請求の範囲に属する変形や変更は全て本発明の範囲内のものである。
1,1A〜1C 発振器
2 水晶振動子
3 発振回路
4,4A〜4C 調整回路
6 整流回路
7 バイアスシフト回路
5,5A〜5C 補償回路

Claims (7)

  1. 励振電力が大きくなるとその共振周波数の周波数偏差が増加する特性を有する振動子と、前記振動子に接続され前記振動子の前記励振電力が大きくなると出力電圧が上昇する発振回路とを備える発振器において、
    前記振動子にカソードが接続されたバリキャップと、
    前記発振回路の出力電圧が変化すると、当該変化に相反して変化する直流電圧を調整電圧として前記バリキャップのカソードに印加する調整回路と、
    を具備したことを特徴とする発振器。
  2. 前記調整回路は、前記発振回路の出力電圧を整流しその整流電圧を調整電圧として出力する整流回路を含む、請求項1の発振器。
  3. 前記発振回路の出力電圧を整流してAGC電圧として前記発振回路に入力するAGC回路を備え、前記AGC回路を前記調整回路とし、前記AGC電圧を調整電圧とする、請求項1の発振器。
  4. 前記バリキャップにコンデンサおよび/または抵抗が並列接続された、請求項1ないし3のいずれかに記載の発振器
  5. 前記発振回路が、発振用のバイポーラトランジスタを含む発振回路であり、前記バイポーラトランジスタのベースと接地との間に、前記振動子と前記バリキャップとが直列接続された、請求項1ないし4のいずれかに記載の発振器。
  6. 前記発振回路が、CMOSインバータを含む発振回路であり、前記CMOSインバータの入出力部間に、前記振動子と前記バリキャップとが直列接続された、請求項1ないし4のいずれかに記載の発振器。
  7. 前記振動子が、水晶振動子である、請求項1ないし6のいずれかに記載の発振器。
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