JP6467885B2 - 光増幅装置 - Google Patents

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Description

本発明は、半導体光増幅器を含む光増幅装置に係わる。
半導体光増幅器(SOA:Semiconductor Optical Amplifier)を含む光増幅装置が実用化されている。SOAの光ゲインは、駆動電流により制御される。すなわち、SOAは、駆動電流に応じた光ゲインで入力光信号を増幅する。よって、所望の光レベル(例えば、所望の光パワー)の光信号を生成する場合、光増幅装置は、入力光信号のパワーを検出し、その検出した光パワーに応じた駆動電流をSOA素子に与える。
ただし、SOAの光ゲインは、SOA素子の温度に依存する。このため、SOAを含む光増幅装置は、例えば、SOA素子の周囲の温度を一定に制御する機能を備える。この場合、SOA素子の周囲の温度は、例えば、ペルチェ素子を用いて制御される。
なお、下記の特許文献1〜3および非特許文献1〜2に関連技術が記載されている。
特許第4643587号(WO2006/048994) 特開2012−165127号公報 特開2013−229836号公報
Uncooled, Polarization-insensitive AlGaInAs MQW-SOA Module Operable up to 75℃ with Constant Current, Shinsuke Tanaka et al., ECOC2011 Tu.6.LeSaleve.2 小型・低消費電力AlGaInAs MQW-SOAモジュールの開発、田中信介他、2012年、電子情報通信学会総合大会、C−4−25
ペルチェ素子を用いてSOAの周囲の温度を一定に制御する場合、ペルチェ素子に印加する駆動信号は、例えば、パルス幅変調(PWM:Pulse Width Modulation)方式で生成される。PWM方式で駆動信号を生成する構成では、ペルチェ素子を駆動するための消費電力が抑制される。しかし、PWM制御は、スイッチング素子を高速でON/OFFすることにより実現される。また、光増幅装置のサイズを小さくするためには、SOA素子の近傍にPWM制御回路が実装される。このため、PWM方式でペルチェ素子の駆動信号を生成すると、SOAにより増幅される光信号にスイッチング雑音が付加されてしまう。
本発明の1つの側面に係わる目的は、温度一定制御を行うことなく、半導体光増幅器を用いて光信号のレベルを精度よく制御することである。
本発明の1つの態様の光増幅装置は、半導体光増幅器と、前記半導体光増幅器の入力光パワーを検出する第1の検出器と、前記半導体光増幅器の出力光パワーを検出する第2の検出器と、前記半導体光増幅器の駆動電流を制御するコントローラと、を備える。そして、前記コントローラは、前記半導体光増幅器に光信号が入力されていないときに、所定の駆動電流を前記半導体光増幅器に供給する。前記第2の検出器は、前記半導体光増幅器に前記所定の駆動電流が供給されているときに、前記半導体光増幅器から出力されるASE(Amplified Spontaneous Emission)の光パワーを検出する。前記コントローラは、前記第1の検出器により検出される前記半導体光増幅器の入力光パワーおよび前記ASEの光パワーに基づいて、前記半導体光増幅器の駆動電流を制御する。
上述の態様によれば、温度一定制御を行うことなく、半導体光増幅器を用いて光信号のレベルを精度よく制御することができる。
光増幅装置が使用されるネットワークの一例を示す図である。 第1の実施形態の光増幅装置の一例を示す図である。 SOAの一例の特性を示す図である。 第1の実施形態の検出部およびコントローラの構成の一例を示す図である。 分岐フィルタの特性を示す図である。 制御情報を格納するメモリの一例を示す図である。 第2の実施形態の光増幅装置の一例を示す図である。 光増幅装置の動作の概要を示すタイミングチャートである。 SOAのASEスペクトルの温度変化の一例を示す図である。 第2の実施形態の光増幅装置の動作を示すタイミングチャートである。 第2の実施形態の光増幅装置の他の動作例を示すタイミングチャートである。 SOAの入力側のASEに基づいて温度を検出する光増幅装置の一例を示す図である。 波長依存性が抑制された光増幅装置の一例を示す図である。
図1は、本発明の1つの実施形態に係わる光増幅装置が使用されるネットワークの一例を示す。図1に示す例では、光増幅装置は、PON(Passive Optical Network)システムにおいて使用される。
PONシステム1は、OLT(Optical Line Terminal)局2および中継局3を含む。OLT局2は、光ファイバ回線を介して各ユーザへデータを送信する。また、OLT局2は、光ファイバ回線を介して各ユーザからデータを受信する。中継局3は、OLT局2から送信される光信号を分岐して複数のユーザへ配信する。すなわち、中継局2は、光スプリッタとして動作する。また、中継器3は、複数のユーザから送信される光信号を多重化してOLT局2へ導くことができる。
中継局3は、光カプラ4および光増幅器5を含む。光カプラ4は、複数のユーザから送信される光信号を合波する。また、光増幅器5は、光カプラ4により合波された光信号を増幅する。
上記構成のPONシステム1において、各ユーザから送信される光信号の送信パワーは同じであるものとする。すなわち、ユーザAから送信される光パケット信号PA、ユーザBから送信される光パケット信号PB、ユーザCから送信される光パケット信号PCの送信パワーは互いに同じである。ところが、中継局3と各ユーザとの間の伝送距離は同じではない。この場合、中継局3に到着する光パケット信号のパワーは、ユーザ毎に異なる。図1に示す例では、中継局3とユーザBとの間の伝送距離が最も短く、中継局3とユーザCとの間の伝送距離が最も長い。この場合、中継局3において、光パケット信号PBの受信パワーが最大であり、光パケット信号PCの受信パワーが最小である。
ここで、仮に、中継局3の光増幅器は、受信光信号を一定の光ゲインで増幅するものとする。この場合、OLT局2に到着する光パケット信号のパワーもユーザ毎に異なってしまう。そうすると、OLT局2において、受信品質がユーザ毎に異なることになる。
そこで、光増幅装置5は、各ユーザから受信する光信号の入力光パワーをモニタし、その入力光パワーに応じて光ゲインを制御する。このとき、光増幅装置5は、駆動電流を制御することにより光ゲインを調整する。この結果、図1に示す例では、中継局3から出力される光パケット信号PA〜PCのパワーがほぼ均一になっている。
なお、光パケット信号は、光バースト信号とも呼ばれる。また、図1に示すPONシステムは1つの実施例であり、光増幅装置5は、他の構成のネットワークで使用されてもよい。
<第1の実施形態>
図2は、本発明の第1の実施形態の光増幅装置の一例を示す。第1の実施形態の光増幅装置10は、半導体光増幅器(SOA:Semiconductor Optical Amplifier)11、光カプラ12、光遅延線13、検出部14、測温素子15、コントローラ16、ドライバ17を含む。なお、光増幅装置10は、例えば、図1に示すPONシステム1において使用される光増幅装置5に相当する。
SOA11は、与えられる駆動電流に対応するゲインで入力光信号を増幅する。但し、SOA11のゲインは、駆動電流だけでなく、温度および波長にも依存する。SOAの一例の特性を図3に示す。横軸は、入力光の波長を表す。縦軸は、SOAのゲインを表す。駆動電流は、200mAである。
光カプラ12は、入力光信号を分岐してSOA11および検出部14導く。すなわち、光カプラ12は、光スプリッタとして動作する。光遅延線13は、光カプラ12とSOA11との間に設けられ、入力光信号を遅延させる。光遅延線13の長さは、検出部14およびコントローラ16の処理に要する時間に基づいて決定される。例えば、光遅延線13による遅延時間が、検出部14およびコントローラ16が駆動電流を決定するために要する時間よりも長くなるように、光遅延線13の長さが決定される。
検出部14は、入力パワー検出部14aおよび波長検出部14bを含む。入力パワー検出部14aは、受光素子(例えば、フォトダイオード)を含み、SOA11への入力光のパワーを検出する。波長検出部14bは、SOA11への入力光の波長を検出する。そして、検出部14は、SOA11への入力光のパワーを表す入力パワー情報、およびSOA11への入力光の波長を表す波長情報を生成する。
測温素子15は、SOA11の近傍に配置され、SOA11の温度を測定する。測温素子15は、特に限定されるものではないが、例えば、サーミスタまたは白金測温体により実現される。測温素子15の出力信号は、SOA11の温度を表す温度情報としてコントローラ16に与えられる。
コントローラ16は、入力パワー情報、波長情報、温度情報に基づいて、SOA11の駆動電流を制御する。このとき、コントローラ16は、SOA11から出力される光パケット信号のパワーが所望の出力光パワーとなるように、SOA11に供給する駆動電流を決定する。そして、コントローラ16は、決定した駆動電流を表す電流指令信号を出力する。ドライバ17は、コントローラ16により生成される電流指令信号に応じて、SOA11に駆動電流を供給する。
上記構成の光増幅装置10において、光パケット信号P1、P2が順番に入力されるものとする。この場合、コントローラ16は、光パケット信号P1の入力光パワーを表す入力パワー情報、光パケット信号P1の波長を表す波長情報、SOA11の温度を表す温度情報に基づいて、光パケット信号P1の出力パワーを目標レベルに調整するための駆動電流を決定する。そして、コントローラ16は、決定した駆動電流を表す電流指令信号を生成し、ドライバ17は、この電流指令信号に応じて駆動電流をSOA11に供給する。この結果、光パケット信号P1の光パワーは目標レベルに制御される。
同様に、コントローラ16は、光パケット信号P2の入力光パワーを表す入力パワー情報、光パケット信号P2の波長を表す波長情報、SOA11の温度を表す温度情報に基づいて、光パケット信号P2の出力パワーを目標レベルに調整するための駆動電流を決定する。そして、コントローラ16は、決定した駆動電流を表す電流指令信号を生成し、ドライバ17は、この電流指令信号に応じて駆動電流をSOA11に供給する。この結果、光パケット信号P2の光パワーも目標レベルに制御される。
図4は、第1の実施形態の検出部14およびコントローラ16の構成の一例を示す。この実施例では、検出部14は、分岐フィルタ21、受光器(PD)22、23、A/Dコンバータ24、25、加算器26、除算器27を含む。なお、SOA11への入力光は、光カプラ12により分岐されて分岐フィルタ21に導かれる。
分岐フィルタ21は、入力光を分岐して透過ポートTおよび反射ポートRを介して出力する。透過ポートTを介して出力される透過光は、受光器22に導かれる。一方、反射ポートRを介して出力される反射光は、受光器23に導かれる。
図5は、分岐フィルタ21の特性を示す。分岐フィルタ21の透過率および反射率は、入力光の波長に依存する。この実施例では、透過ポートTを介して出力される透過光の強度は、図5(a)に示すように、波長に対して単調に減少する。反射ポートRを介して出力される反射光の強度は、図5(b)に示すように、波長に対して単調に増加する。
受光器22は、分岐フィルタ21の透過ポートTを介して出力される透過光を電気信号に変換する。受光器22の出力信号は、透過ポートTを介して出力される透過光の強度を表す。同様に、受光器23は、分岐フィルタ21の反射ポートRを介して出力される反射光を電気信号に変換する。受光器23の出力信号は、反射ポートTを介して出力される反射光の強度を表す。A/Dコンバータ24は、受光器22の出力信号をデジタル信号に変換し、A/Dコンバータ25は、受光器23の出力信号をデジタル信号に変換する。
加算器26は、A/Dコンバータ24の出力信号とA/Dコンバータ25の出力信号との和を計算する。すなわち、加算器26は、透過光の強度と反射光の強度との和を計算する。したがって、加算器26の出力信号は、入力光のパワーを表す。即ち、分岐フィルタ21、受光器22、23、A/Dコンバータ24、25、加算器26により、入力光のパワーを表す入力パワー情報が生成される。なお、加算器26の出力信号は、図5(c)に示すように、波長に対してほぼ一定である。
除算器27は、A/Dコンバータ24の出力信号とA/Dコンバータ25の出力信号との和でA/Dコンバータ25の出力信号を割り算する。すなわち、除算器27は、透過光の強度と反射光の強度との和で反射光の強度を割り算する。透過光の強度と反射光の強度との和は入力光のパワーであるので、除算器27は、実質的に、入力光のパワーで反射光の強度を割り算することになる。ここで、図5(a)〜図5(b)に示すように、透過光の強度は波長に対して単調に減少し、反射光の強度は波長に対して単調に増加する。このため、入力光のパワーで反射光の強度を割り算した値は、図5(d)に示すように、入力光の波長に依存するが、入力光のパワーには依存しない。換言すれば、入力光のパワーで反射光の強度を割り算した値を計算すれば、入力光の波長を推定することができる。よって、除算器27の出力信号は、実質的に、入力光の波長を表す。即ち、分岐フィルタ21、受光器22、23、A/Dコンバータ24、25、除算器27により、入力光の波長を表す波長情報が生成される。
コントローラ16には、上述のようにして検出部14により生成される入力パワー情報および波長情報が与えられる。また、SOA11の温度を表す温度情報は、図2に示す測温素子15からコントローラ16に与えられる。
コントローラ16は、SOA11の出力光パワーを目標レベルに制御するための、SOA11の入力光パワー、SOA11の温度、SOA11への入力光の波長、SOA11の駆動電流の組合せを表す制御情報を格納するメモリを含む。あるいは、コントローラ16は、そのようなメモリにアクセスすることができる。
図6は、制御情報を格納するメモリの一例を示す。この例では、制御情報は、ルックアップテーブルに格納されている。ルックアップテーブルは、目標出力光パワー毎に作成される。出力光パワーの目標レベルは、標準規格などに応じて決定される。或いは、出力光パワーの目標レベルは、ユーザにより指定される。各ルックアップテーブルは、この実施例では、6ビットのアドレスに対してデータを格納する。データは、指定された目標出力光パワーを得るための駆動電流を表す。
アドレスの第1〜第2ビットは、入力光パワーを表す。例えば、「00」〜「11」は下記の入力光パワーを表す。
00:−8〜−6[dBm]
01:−6〜−4[dBm]
10:−4〜−2[dBm]
11:−2〜0[dBm]
アドレスの第3〜第4ビットは、入力光の波長を表す。例えば、「00」〜「11」は下記の波長を表す。
00:1300〜1305[nm]
01:1305〜1310[nm]
10:1310〜1315[nm]
11:1315〜1320[nm]
アドレスの第5〜第6ビットは、温度を表す。例えば、「00」〜「11」は下記の温度を表す。
00:0〜20[℃]
01:20〜40[℃]
10:40〜60[℃]
11:60〜80[℃]
この場合、コントローラ16は、入力パワー情報と閾値(-6dBm、-4dBm、-2dBm)とを比較して、入力パワー情報を2ビットのアドレスデータに変換する回路を含むように構成してもよい。また、コントローラ16は、波長情報と閾値(1305nm、1310nm、1315nm)とを比較することにより、波長情報を2ビットのアドレスデータに変換する回路を含むように構成してもよい。さらに、コントローラ16は、温度情報と閾値(20℃、40℃、60℃)とを比較することにより、温度情報を2ビットのアドレスデータに変換する回路を含むように構成してもよい。
コントローラ16は、上述のルックアップテーブルを参照して駆動電流を決定する。このとき、コントローラ16は、ユーザにより指定される出力光パワーの目標レベルに対応するルックアップテーブルを選択する。一例として、コントローラ16は、下記の入力パワー情報、波長情報、温度情報を受信するものとする。
入力光パワー:-1dBm
入力光の波長:1317nm
SOA11の温度:45℃
この場合、コントローラ16は、アドレス「111110」でルックアップテーブルを参照し、「駆動電流=yyy8」を得る。そうすると、コントローラ16は、「駆動電流=yyy8」に対応する電流指令信号を出力し、ドライバ17は、この電流指令信号に応じて駆動電流をSOA11に供給する。この結果、SOA11から出力される光信号のパワーは、目標レベルに制御される。
なお、ルックアップテーブルは、例えば、測定またはシミュレーションにより予め作成される。また、図6に示す実施例では、入力光パワー、波長、温度がそれぞれ2ビットで表されているが、それぞれ3ビット以上で表されるようにしてもよい。さらに、出力光パワーの目標レベルが規格等により決められているときは、光増幅装置10は、その目標レベルに対応する1つのルックアップテーブルのみを備える構成であってもよい。
このように、第1の実施形態においては、光増幅装置10は、SOA11の温度を測定し、その測定結果を利用してSOA11の駆動電流を制御する。このため、光増幅装置10は、SOA11の温度を一定に制御する機能を備える必要はない。一例として、光増幅装置10は、SOA11の温度を制御するためのペルチェ素子およびペルチェ素子を駆動するPWM回路を備える必要はない。よって、第1の実施形態によれば、温度一定制御に起因するスイッチング雑音が発生しないので、光信号に付加される雑音が抑制される。
<第2の実施形態>
図7は、本発明の第2の実施形態の光増幅装置の一例を示す。第2の実施形態の光増幅装置30は、SOA11、光カプラ12、光遅延線13、検出部14、ドライバ17、光カプラ31、受光器(PD)32、コントローラ33を含む。なお、第1の実施形態の光増幅器10と同様に、光増幅装置30も、例えば、図1に示すPONシステム1において使用される光増幅装置5に相当する。また、SOA11、光カプラ12、光遅延線13、検出部14、ドライバ17は、第1および第2の実施形態において実質的に同じなので、説明を省略する。
光カプラ31は、SOA11の出力光を分岐して受光器32に導く。すなわち、光カプラ31は、光スプリッタとして動作する。受光器32は、光カプラ31から導かれてくるSOA11の出力光を電気信号に変換する。受光器32の出力信号は、SOA11の出力光の強度を表す。受光器32の出力信号は、SOA11の出力光のパワーを表す出力パワー情報としてコントローラ33に与えられる。
コントローラ33は、入力パワー情報、波長情報、出力パワー情報に基づいて、SOA11の光ゲインを制御する。なお、入力パワー情報および波長情報は、第1の実施形態と同様に、検出部14により生成される。
コントローラ33は、温度検出部33a、タイミングコントローラ33b、電流コントローラ33cを含む。温度検出部33aは、SOA11の出力光のパワーを表す出力パワー情報に基づいてSOA11の温度を検出する。タイミングコントローラ33bは、SOA11に駆動電流を供給するタイミングを制御する。電流コントローラ33cは、SOA11に供給する電流を制御する。
図8は、光増幅装置30の動作の概要を示すタイミングチャートである。ここでは、入力ポートを介して光パケット信号P1が入力されるときの光増幅装置30の動作を示す。ただし、図8においては、SOA11の温度を検出する動作は省略されている。また、入力ポートから検出部14までの遅延時間は、光遅延線13による遅延時間Dと比較して十分に短く、無視するものとする。
光増幅装置30に光パケット信号P1が入力されると、検出部14およびコントローラ33は、入力光パワーの立上りエッジを検出する。図8に示す例では、時刻T1において入力光パワーの立上りエッジが検出されている。そうすると、タイミングコントローラ33bは、入力光パワーの立上りエッジの検出に応じて、SOA11への駆動電流の供給を開始するタイミングを決定する。一例としては、時刻T1(入力光パワーの立上りエッジが検出されたとき)から遅延時間D(光遅延線13による遅延時間)が経過した時刻(図8では、時刻T2)が、駆動電流の供給を開始するタイミングとして特定される。
電流コントローラ33cは、入力光パワーの立上りエッジが検出されると、SOA11の駆動電流を決定する演算を開始する。すなわち、電流コントローラ33cは、入力パワー情報、波長情報、温度情報を取得する。入力パワー情報および波長情報は、上述したように、検出部14により生成される。温度情報は、後で説明するが、温度検出部33aによって生成される。なお、電流コントローラ33cがSOA11の駆動電流を決定するために要する時間は、光遅延線13による遅延時間Dよりも短いものとする。換言すれば、電流コントローラ33cがSOA11の駆動電流を決定するために要する時間よりも、光遅延線13による遅延時間Dの方が長くなるように、光遅延線13の長さが設計されている。
電流コントローラ33cは、取得した入力パワー情報、波長情報、温度情報に基づいて駆動電流を決定する。このとき、電流コントローラ33cは、取得した入力パワー情報、波長情報、温度情報を利用して図6に示すルックアップテーブルを参照し、対応する駆動電流データを取得する。そして、電流コントローラ33cは、タイミングコントローラ33bにより特定されたタイミング(図8では、時刻T2)において、駆動電流データを表す電流指令信号を出力する。そうすると、ドライバ17は、電流指令信号に応じて駆動電流を生成する。この結果、SOA11は、電流コントローラ33cにより決定された駆動電流に対応する光ゲインで光パケット信号P1を増幅する。
検出部14およびコントローラ33は、入力光パワーの立下りエッジを検出する。そして、コントローラ33は、入力光パワーの立下りエッジが検出されたタイミングから遅延時間Dが経過したときに、駆動電流を停止する。
このように、コントローラ33は、光パケット信号が光遅延線13を伝搬している期間に、入力パワー情報、波長情報、温度情報に基づいて駆動電流を決定する。そして、コントローラ33は、決定した駆動電流をSOA11に供給する。
次に、第2の実施形態においてSOA11の温度を検出する方法を説明する。第2の実施形態においては、SOA11のASE(Amplified Spontaneous Emission)を利用してSOA11の温度が検出される。
図9は、SOA11のASEスペクトルの温度変化の一例を示す。この例では、SOA11は、AlGaInAsで形成されている。また、SOA11の駆動電流は、150mAである。そして、ASEスペクトルは、SOA11に光が入力されていない状態で測定されたものである。
SOA11のASEスペクトルは、図9に示すように、温度に依存する。具体的には、SOA11の温度が低いときはASEパワーは大きく、SOA11の温度が上昇するにつれてASEパワーは低下してゆく。なお、ASEパワーは、図9に示す特性カーブを積分することで得られる値に相当する。ここで、SOA11の駆動電流が一定であるものとすると、ASEパワーは、SOA11の温度に一意に依存する。具体的には、SOA11の活性層温度の上昇に対して、ASEパワーは単調に減少する。したがって、SOA11に予め指定された駆動電流が供給されている状態でASEパワーを測定すれば、SOA11の温度を検出することができる。
そこで、コントローラ33は、SOA11に光信号が入力されていないときに、所定の駆動電流をSOA11に供給し、ASEパワーを検出する。このとき、タイミングコントローラ33bは、例えば、入力パワー検出部14aの検出結果に基づいて、SOA11に光信号が入力されていない期間を特定する。また、電流コントローラ33cは、ドライバ17を利用して、予め指定された所定の駆動電流をSOA11に供給する。
そうすると、駆動電流に応じたASE光がSOA11から出力される。このASEのパワーは、上述したように、SOA11の温度に依存する。受光器32は、SOA11から出力されるASE光を電気信号に変換する。そして、温度検出部33aは、受光器32の出力信号に基づいて、SOA11の温度を検出する。すなわち、温度検出部33aは、SOA11のASEパワーに基づいて、SOA11の温度を検出する。
図10は、第2の実施形態の光増幅装置30の動作を示すタイミングチャートである。この例では、光増幅装置30に光パケット信号P1〜P3が順番に入力される。
時刻T1において光パケット信号P1が光増幅装置30に入力される。この光パケットP1は、光遅延線13を介して伝搬され、時刻T2においてSOA11に入力される。すなわち、T1とT2との間の時間Dは、光遅延線13の遅延時間に相当する。また、光パケット信号P1は、光カプラ12により分岐されて検出部14に導かれる。
検出部14は、光パケット信号P1の入力光パワーを表す入力パワー情報および光パケット信号P1の波長を表す波長情報を生成する。また、コントローラ33のタイミングコントローラ33bは、入力パワー情報に応じて、SOA11に駆動電流を供給するタイミングを特定する。なお、以下の記載では、入力ポートから検出部14へ至る光パスの遅延時間、検出部14の検出時間、コントローラ33の処理時間は、無視するものとする。
タイミングコントローラ33bは、入力光パワーの立上りエッジを検出する。この例では、時刻T1において入力光パワーの立上りエッジが検出される。そうすると、タイミングコントローラ33bは、時刻T2を決定する。時刻T2は、入力光パワーの立上りエッジが検出された時刻T1に時間Dを加算することにより得られる。時間Dは、光遅延線13の長さに対応するので、既知である。さらに、タイミングコントローラ33bは、時刻Txを決定する。時刻Txは、時刻T2から時間ΔTを引算することにより得られる。時間ΔTは、特に限定されるものではないが、例えば、コントローラ33の動作クロックの周期に相当する。
電流コントローラ33cは、時刻Tx〜T2において、予め指定された電流Ixを表す電流指令信号を生成する。また、ドライバ17は、この電流指令信号に応じて、SOA11に駆動電流Ixを供給する。このとき、SOA11には、光信号は入力されていない。そして、SOA11は、駆動電流Ixに応じたASE光を出力する。SOA11から出力されるASE光は、光カプラ31により分岐され、受光器32により電気信号に変換される。温度検出部33aは、受光器32の出力信号に基づいて、SOA11の温度を検出する。ここで、電流コントローラ33cは、例えば、図6に示すルックアップテーブルを利用して駆動電流を決定するものとする。この場合、温度検出部33aは、受光器32の出力信号を予め用意されている閾値と比較することにより、2ビットのアドレスデータを生成する。
このように、コントローラ33は、SOA11に光信号が入力されていない期間にASEパワーを検出することにより、SOA11の温度を検出する。具体的には、コントローラ33は、SOA11に光信号が入力される直前にASEパワーを検出することにより、SOA11の温度を検出する。
続いて、電流コントローラ33cは、光パケット信号P1の入力光パワーを表す入力パワー情報、光パケット信号P1の波長を表す波長情報、SOA11の温度を表す温度情報に基づいて駆動電流を決定する。入力パワー情報および波長情報は、検出部14に導かれる光パケット信号P1から検出される。なお、入力パワー情報および波長情報は、たとえば、図4に示す回路により生成される。また、温度情報は、上述したように、温度検出部33aにより生成される。
電流コントローラ33cは、例えば、図6に示すルックアップテーブルを利用して駆動電流を決定する。この場合、入力パワー情報、波長情報、温度情報は、それぞれ2ビットのアドレスデータに変換される。そして、電流コントローラ33cは、ルックアップテーブルから対応する駆動電流データを取得し、電流指令信号を生成する。電流指令信号は、時刻T2〜T3において出力される。この結果、時刻T2〜T3において、入力パワー情報、波長情報、温度情報に対応する駆動電流がSOA11に供給され、SOA11から出力される光パケット信号P1のパワーが目標レベルに制御される。なお、時刻T3は、入力光パワーの立下りエッジが検出された時刻に時間Dを加算することにより得られる。
図10に示す例では、光パケット信号P1に対して駆動信号I(1)が生成され、光パケット信号P1の出力パワーが目標レベルPzに制御されている。光パケット信号P2、P3を増幅する動作は、実質的に光パケット信号P1と同じである。すなわち、光パケット信号P2に対して駆動信号I(2)が生成され、光パケット信号P2の出力パワーが目標レベルPzに制御される。また、光パケット信号P3に対して駆動信号I(3)が生成され、光パケット信号P3の出力パワーも目標レベルPzに制御される。
このように、第2の実施形態の光増幅装置30は、各光パケット信号がSOA11に入力される直前にSOA11の温度を検出し、その検出結果に応じてSOA11の駆動電流を制御する。このため、光増幅装置30は、精度よく検出されたSOA11の温度を考慮して、SOA11の駆動電流を制御できる。したがって、第2の実施形態によれば、光パケット信号の出力パワーを精度よく目標レベルに制御できる。
また、光増幅装置30は、SOA11のASEパワーを利用してSOA11の温度を検出する。ここで、SOA11の温度が変化すると、実質的に遅延なしで、その温度変化に応じてASEパワーも変化する。よって、第2の実施形態によれば、SOA11の温度を精度よく検出できる。なお、SOA11の近傍に測温素子を設ける構成では、SOA11から測温素子へ熱が伝達されるまでに少なくとも10m秒の時間を要する。ところが、光パケット信号の長さは10n秒〜1m秒程度である。このため、この構成では、光パケット信号がSOA11を通過するときのSOA11の温度を精度よく検出することは困難である。
<他の実施形態>
図7に示す実施例では、光増幅装置30は、SOA11の温度を制御するための回路を備えていないが、本発明はこの構成に限定されるものではない。すなわち、光増幅装置30は、SOA11を冷却するため回路(例えば、ペルチェ素子)を備えていてもよい。ただし、ペルチェ素子を利用してSOA11の温度を一定に制御する構成では、駆動回路の雑音が光信号に付加されるおそれがある。よって、1つの実施例としては、温度一定制御は行わず、ペルチェ素子に一定の駆動電流を供給する。この場合、ペルチェ素子を備えていない構成と比較してSOA11の温度が低くなるので、光増幅装置30は、光ゲインの大きい領域で効率よく光信号を増幅できる。
図10に示す実施例では、光パケット信号がSOA11に入力される直前にSOA11の温度が検出されるが、本発明はこの構成に限定されるものではない。すなわち、温度検出部33aは、光パケット信号がSOA11を通過していない任意の期間に、SOA11の温度を検出することができる。この場合、温度検出部33aは、入力光パワーの立上りエッジを検出することなく、ASEパワーを測定するための駆動電流を生成してもよい。また、温度検出部33aは、すべての光パケット信号に対してそれぞれSOA11の温度を検出しなくてもよい。図11に示す例では、3個の光パケット信号P1〜P3に対して2回の温度検出が行われている。この場合、光パケット信号P1、P2の駆動電流はASE1の光パワーを利用して制御され、光パケット信号P3の駆動電流はASE3の光パワーを利用して制御される。
或いは、光増幅装置30は、所定の時間間隔でSOA11の温度を繰り返し検出してもよい。ただし、温度検出を実行すべきタイミングに光パケット信号がSOA11を通過している場合、コントローラ33は、温度検出を実行しない。
さらに、光パケット信号を受信しない期間が既知であるときは、光増幅装置30は、その期間にSOA11の温度を検出してもよい。例えば、光増幅装置30が図1にPONシステム1において使用される場合、OLT局2は、各ユーザからOLT局2へ送信される上り信号を管理することができる。この場合、光増幅装置30は、上り信号が存在しない時間帯を表す情報をOLT局2から取得し、その情報に従ってSOA11の温度を検出するタイミングを決定してもよい。
図7に示す実施例では、光増幅装置30は、SOA11の出力側のASEに基づいてSOA11の温度を検出するが、本発明はこの構成に限定されるものではない。例えば、光増幅装置30は、SOA11の入力側のASEに基づいてSOA11の温度を検出してもよい。なお、SOA11に駆動電流が供給されると、SOA11の出力側だけでなく、SOA11の入力側にもASE光が放出される。SOA11の入力側に放出されるASE光のパワーも温度に依存する。
図12は、SOA11の入力側のASEに基づいて温度を検出する光増幅装置の一例を示す。このケースでは、光増幅装置30は、光カプラ41、42を有する。光カプラ41は、光遅延線13とSOA11との間に設けられる。そして、光カプラ41は、SOA11の入力側に放出されるASE光を光カプラ42に導く。光カプラ42は、光カプラ12と検出部14との間に設けられる。光カプラ42は、入力ポートを介して受信する光信号およびSOA11のASE光を検出部14に導く。
検出部14およびコントローラ33の機能は、図7および図12において実質的に同じである。ただし、図12に示す構成では、SOA11の入力側に放出されるASE光のパワーは、入力パワー検出部14aにより検出される。そして、温度検出部33aは、入力パワー検出部14aにより検出されるASEパワーに基づいてSOA11の温度を検出する。
図7および図12に示す実施例では、光増幅装置30は、光パケット信号の入力光パワー、光パケット信号の波長、SOA11の温度に基づいて、出力光パワーを目標レベルに近づけるように駆動電流を制御するが、本発明はこの構成に限定されるものではない。すなわち、光増幅装置30は、光パケット信号の波長を考慮せずに、光パケット信号の入力光パワーおよびSOA11の温度に基づいて駆動電流を制御してもよい。例えば、光信号が配置される波長帯の幅が狭いときは、波長を考慮しないで駆動電流を決定してもよい。また、光信号が配置される波長帯においてSOAの光ゲインが波長に対してフラットであるときも、波長を考慮しないで駆動電流を決定してもよい。
図13は、波長依存性が抑制された光増幅装置の一例を示す。この光増幅装置は、図13(a)に示すように、複数の光増幅装置30a〜30cを直列に接続することにより構成される。各光増幅装置30a〜30cの構成および機能は、実質的に、図7または図12に示す光増幅装置30と同じである。ただし、各光増幅装置30a〜30cのゲイン特性は、互いに異なっている。例えば、図13(b)に示すように、光増幅装置30a〜30cのゲインGa〜Gcのピークが得られる波長は互いに異なっている。なお、SOA素子の組成および構造を変えることにより、所望のゲイン特性が得られるものとする。そして、各光増幅装置30a〜30cは、ゲインGa〜Gcを足し合わせることで得られるトータルゲインGが波長に対してフラットになるように駆動電流を制御する。このように、トータルゲインGが波長に対してフラットであるときは、光増幅装置は、光パケット信号の波長を考慮せずに、光パケット信号の入力光パワーおよびSOAの温度に基づいて駆動電流を制御することができる。
上述の実施例では、光増幅装置30は、各光パケット信号の光パワーを目標レベルに制御するレベルコントローラとして動作するが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、光増幅装置30は、指定された光パケット信号の光パワーを目標レベルに制御すると共に、他の光パケット信号を遮断する光スイッチとして動作することも可能である。この場合、光増幅装置30は、例えば、特定のユーザの信号を遮断することができる。
1 PONシステム
5、10、30 光増幅装置
11 半導体光増幅器(SOA)
12、31、41、42 光カプラ
13 光遅延線
14 検出部
14a 入力パワー検出部
14b 波長検出部
15 測温素子
16 コントローラ
21 分岐フィルタ
22、23 受光器
26 加算器
27 除算器
32 受光器
33 コントローラ
33a 温度検出部
33b タイミングコントローラ
33c 電流コントローラ

Claims (8)

  1. 半導体光増幅器と、
    前記半導体光増幅器の入力光パワーを検出する第1の検出器と、
    前記半導体光増幅器の出力光パワーを検出する第2の検出器と、
    前記半導体光増幅器の駆動電流を制御するコントローラと、
    前記半導体光増幅器への入力光を分岐して前記第1の検出器に導く光スプリッタと、
    前記光スプリッタと前記半導体光増幅器との間に設けられる光遅延線と、を備え、
    前記コントローラは、前記半導体光増幅器に光信号が入力されていないときに、前記光遅延線における光の伝搬遅延時間より短い時間幅で所定の駆動電流を前記半導体光増幅器に供給し、
    前記第2の検出器は、前記半導体光増幅器に前記所定の駆動電流が供給されているときに、前記半導体光増幅器から出力されるASE(Amplified Spontaneous Emission)の光パワーを検出し、
    前記コントローラは、前記第1の検出器により検出される前記半導体光増幅器の入力光パワーおよび前記ASEの光パワーに基づいて、前記半導体光増幅器の駆動電流を制御する
    ことを特徴とする光増幅装置。
  2. 前記コントローラは、前記第1の検出器により検出される入力光パワーに基づいて、前記半導体光増幅器に光信号が入力されていない期間に前記半導体光増幅器に前記所定の駆動電流を供給する
    ことを特徴とする請求項1に記載の光増幅装置。
  3. 記コントローラは、前記第1の検出器により前記半導体光増幅器の入力光パワーの立上りエッジが検出されたタイミングに基づいて、前記半導体光増幅器に光信号が入力される前に前記半導体光増幅器に前記所定の駆動電流を供給する
    ことを特徴とする請求項1に記載の光増幅装置。
  4. 前記半導体光増幅器への入力光の波長を検出する波長検出器をさらに備え、
    前記コントローラは、前記半導体光増幅器の入力光パワー、前記ASEの光パワー、および前記半導体光増幅器への入力光の波長に基づいて、前記半導体光増幅器の駆動電流を制御する
    ことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1つに記載の光増幅装置。
  5. 前記半導体光増幅器の出力光パワーを指定された目標レベルに制御するための、前記半導体光増幅器の入力光パワー、前記半導体光増幅器の温度、前記半導体光増幅器への入力光の波長、前記半導体光増幅器の駆動電流の組合せを表す制御情報を格納するメモリをさらに含み、
    前記コントローラは、前記半導体光増幅器の入力光パワー、前記ASEの光パワーに基づいて算出される前記半導体光増幅器の温度、および前記半導体光増幅器への入力光の波長に基づいて、前記メモリに格納されている制御情報を参照して、前記半導体光増幅器の駆動電流を決定する
    ことを特徴とする請求項4に記載の光増幅装置。
  6. 前記半導体光増幅装置を冷却する冷却素子をさらに備える
    ことを特徴とする請求項1〜5のいずれか1つに記載の光増幅装置。
  7. 半導体光増幅器と、
    光パワーを検出する検出器と、
    前記半導体光増幅器の駆動電流を制御するコントローラと、
    前記半導体光増幅器への入力光を分岐して前記検出器に導く光スプリッタと、
    前記光スプリッタと前記半導体光増幅器との間に設けられる光遅延線と、を備え、
    前記コントローラは、前記半導体光増幅器に光信号が入力されていないときに、前記光遅延線における光の伝搬遅延時間より短い時間幅で所定の駆動電流を前記半導体光増幅器に供給し、
    前記検出器は、前記半導体光増幅器に前記所定の駆動電流が供給されているときに、前記半導体光増幅器から出力されるASEの光パワーを検出し、
    前記コントローラは、前記検出器により検出される前記半導体光増幅器への入力光信号のパワーおよび前記ASEの光パワーに基づいて、前記半導体光増幅器の駆動電流を制御する
    ことを特徴とする光増幅装置。
  8. 半導体光増幅器と、
    前記半導体光増幅器の入力光パワーを検出する第1の検出器と、
    前記半導体光増幅器の出力光パワーを検出する第2の検出器と、
    前記半導体光増幅器の駆動電流を制御するコントローラと、
    前記半導体光増幅器への入力光を分岐して前記第1の検出器に導く光スプリッタと、
    前記光スプリッタと前記半導体光増幅器との間に設けられる光遅延線と、を備え、
    前記コントローラは、前記第1の検出器により検出される入力光パワーが立ち上がるタイミングを表す第1のタイミングおよび前記光遅延線の長さ基づいて、前記半導体光増幅器の入力光パワーが立ち上がるタイミングを表す第2のタイミングを決定し、前記第1のタイミングと前記第2のタイミングとの間に、所定の駆動電流を前記半導体光増幅器に供給し、
    前記第2の検出器は、前記半導体光増幅器に前記所定の駆動電流が供給されているときに、前記半導体光増幅器から出力されるASE(Amplified Spontaneous Emission)の光パワーを検出し、
    前記コントローラは、前記第1の検出器により検出される前記半導体光増幅器の入力光パワーおよび前記ASEの光パワーに基づいて、前記半導体光増幅器の駆動電流を制御する
    ことを特徴とする光増幅装置。
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