JP2005265458A - 光ファイバ温度分布測定装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】
ラマン散乱光のストークス光の波長とアンチストークス光の波長とが同一波長になるように構成した光ファイバ温度分布測定装置を提供する。
【解決手段】
第1の波長λ1及び第2の波長λ2を含む光パルスが光ファイバに入射されたときに、第1の波長λ1の光パルスによって光ファイバ内で発生するラマン散乱光におけるストークス光の波長λsと、第2の波長λ2の光パルスによって光ファイバ内で発生するラマン散乱光におけるアンチストークス光の波長λasとが共に、λ1<λ0<λ2を満たす波長λ0とほぼ同一となる、第1の波長λ1及び第2の波長λ2を含む光パルスaを発生する光パルス発生手段1と、光パルスaを光ファイバに出射して、光ファイバ内で発生したラマン散乱光を含む後方散乱光を受ける光カプラ2と、光カプラ2から入射される後方散乱光から波長λ0でなるストークス光及びアンチストークス光を選択する波長選択手段3とを備えた。
【選択図】
図1

Description

本発明は、光ファイバに光パルスを入射したときに発生するラマン散乱光を用いて光ファイバの温度分布を測定する光ファイバ温度分布測定装置に関し、特にラマン散乱光のストークス光の波長とアンチストークス光の波長とが同一波長となるように構成した光ファイバ温度分布測定装置に関する。
従来、OTDR(Optical Time Domain Reflectometry)技術を活用して、光ファイバ内で発生するラマン散乱光のストークス光とアンチストークス光の光強度を検出し、これに基づいて光ファイバの温度分布を測定する光ファイバ温度分布測定装置があった。(例えば、特許文献1参照)
特開平5−157637号公報
従来の光ファイバ温度分布測定装置の概略構成を図6に示す。光パルス発生手段7は波長λpの光パルスを発生し光合分波器8へ出射する。光合分波器8は、光パルス発生手段7からの光パルスを受けて光ファイバ10へ出射し、そして、光ファイバ10からのラマン散乱光を含む後方散乱光を受けて、この後方散乱光に含まれているラマン散乱光のストークス光(波長λs)及びアンチストークス光(波長λas)をそれぞれ、処理手段9からの制御信号にしたがって順次分波(透過)して受光器(PD)4へ出射する。受光器4は、光合分波器8から順次入射されるストークス光及びアンチストークス光を受光して、電気信号に変換し、処理手段9へ出力する。処理手段9は、受光器6からの電気信号のデータ処理、すなわちA/D変換、平均化処理、演算等を行って、ストークス光及びアンチストークス光の光強度から光ファイバの温度分布特性を求める。また、処理手段9は、光合分波器8が分波する波長を、上述の平均化処理に合わせて、ストークス光の波長λsとアンチストークス光の波長λasに順次切り替えるための制御信号を光合分波器8へ出力する。なお、光ファイバ10に入射される光パルスの波長λpが、例えば1.55μmとすると、光ファイバ10内で発生するラマン散乱光のストークス光の波長λsは1.65μm、アンチストークス光の波長λasは1.45μmである。
光合分波器8は、図7に示すように構成されている。すなわち、光学フィルタ8aは、光パルス発生手段7から入射される光パルス(波長λp)を透過して光ファイバ10へ出射し、そして、光ファイバ10から入射される後方散乱光のうちラマン散乱光を光学フィルタ8bへ向けて反射する。光学フィルタ8bは、光学フィルタ8aから入射されるラマン散乱光を光学フィルタ8c(又は光学フィルタ8d)に向けて反射する。光学フィルタ8cは、ラマン散乱光のうちアンチストークス光(波長λas)のみ透過し、また光学フィルタ8dはストークス光(波長λs)のみを透過して、それぞれ受光器4へ出射する。なお、光学フィルタ8c及び光学フィルタ8dは、処理手段9から入力される制御信号で制御されるアクチュエータ8eによって、選択的に光路に配置される。
しかしながら、このような従来の光ファイバ温度分布測定装置では、波長の異なる3つの光、すなわちアンチストークス光(波長λas)、光パルス(波長λp)及びストークス光(波長λs)を、例えば上述の光合分波器8のような光フィルタで分離しなければならないために、光フィルタの構造が複雑となり装置の小型化、経済化には不向きであるという問題があった。なお、光フィルタとして、回折格子を用いることも可能であるが、アンチストークス光及びストークス光を同一光路に回折させるためには、アクチュエータ等の回折角変更手段が必要であり、やはり構造が複雑となり装置の小型化、経済化には不向きである。
また、光ファイバ内で発生するラマン散乱光は非常に微弱なために、温度分布測定を感度良く行うための光パルスのピークレベルとしては+45dBm程度が必要で、光パルス発生手段から出射された光パルスをそのまま用いるのでは十分ではないという問題があった。これを解決する方法として、光パルス発生手段からの光パルスを光増幅器で増幅して光ファイバに入射することも考えられるが、例えば光パルスの波長λpを1.55μmとし、光増幅器としてEDFA(エルビウムドープ光ファイバ増幅器)を用いるような場合、EDFAの適正な使用法から逸脱してしまい信頼性に欠けるという問題が生じる。すなわち、EDFAに光パルスを入射すると、光サージ現象により、EDFAの飽和光出力レベル(+20dBm程度)よりも大きな光パルスのピークレベル、例えば+45dBm程度まで出力させることも可能であるが、このようなEDFAの使用法は適正ではなく信頼性に欠ける。
本発明は、これらの課題を解決し、ラマン散乱光のストークス光の波長とアンチストークス光の波長とが同一波長になるように構成した光ファイバ温度分布測定装置を提供することを目的としている。
上記課題を解決するために、本発明の請求項1の光ファイバ温度分布測定装置では、光ファイバに光パルスを出射し、該光パルスによって前記光ファイバ内で発生するラマン散乱光を含む後方散乱光を前記光ファイバから受け、前記後方散乱光に含まれている前記ラマン散乱光のストークス光及びアンチストークス光を検出し、該ストークス光及びアンチストークス光の光強度に基づいて前記光ファイバの温度分布測定を行う光ファイバ温度分布測定装置において、第1の波長λ1及び第2の波長λ2を含む光パルスが前記光ファイバに入射されたときに、前記第1の波長λ1の光パルスによって前記光ファイバ内で発生する前記ラマン散乱光におけるストークス光の波長λsと、前記第2の波長λ2の光パルスによって前記光ファイバ内で発生する前記ラマン散乱光におけるアンチストークス光の波長λasとが共に、λ1<λ0<λ2を満たす波長λ0とほぼ同一となる、前記第1の波長λ1及び前記第2の波長λ2を含む光パルスを発生する光パルス発生手段(1)と、前記光パルスを前記光パルス発生手段から受けて前記光ファイバに出射し、かつ、該光ファイバからの前記後方散乱光を分岐して出射する光カプラ(2)と、該光カプラから入射される前記後方散乱光から、前記波長λ0でなる前記ストークス光及びアンチストークス光を選択して出射する波長選択手段(3)と、該波長選択手段からの前記ストークス光及びアンチストークス光を受けて電気信号に変換する受光器(4)と、前記電気信号のデータ処理を行って、前記ストークス光及びアンチストークス光の光強度から前記光ファイバの温度分布特性を求める処理手段(5)と、前記データ処理に必要なタイミング信号を発生して出力する制御手段(6)とを備えている。
上記課題を解決するために、本発明の請求項2の光ファイバ温度分布測定装置では、上述した請求項1の光ファイバ温度分布測定装置において、前記光パルス発生手段が、前記第1の波長λ1の光パルスと前記第2の波長λ2の光パルスとを所定周期で交互に繰り返して発生し、前記処理手段が、前記所定周期で交互に繰り返して発生される二つの光パルスの前記光ファイバへの入射に同期して、前記受光器から入力される前記電気信号のデータ処理を行うようにしている。
上記課題を解決するために、本発明の請求項3の光ファイバ温度分布測定装置では、上述した請求項1の光ファイバ温度分布測定装置において、前記光パルス発生手段が、前記第1の波長λ1の連続光と前記第2の波長λ2の連続光とが波長多重された光パルスを発生するようにしている。
上記課題を解決するために、本発明の請求項4の光ファイバ温度分布測定装置では、上述した請求項1〜3のいずれかの光ファイバ温度分布測定装置において、前記波長選択手段が、光フィルタ及び波長選択性を有する光増幅器のうち少なくとも一方で構成されるようにしている。
上記課題を解決するために、本発明の請求項5の光ファイバ温度分布測定装置では、上述した請求項1の光ファイバ温度分布測定装置において、前記第1の波長λ1が1.45μm、前記第2の波長λ2が1.65μm、前記波長λ0が1.55μm及び前記波長選択手段がエルビウムドープ光ファイバ増幅器でなるようにしている。
上記課題を解決するために、本発明の請求項6の光ファイバ温度分布測定装置では、光ファイバに光パルスを入射したときに発生するラマン散乱光を用いて光ファイバの温度分布を測定する光ファイバ温度分布測定装置であって、波長λ1の光パルスと、波長λ2の光パルスと、前記波長λ1の光パルスによって発生する波長λsのラマン散乱光のストークス光と、前記波長λ2の光パルスによって発生する波長λasのラマン散乱光のアンチストークス光との間に、λ1<λs<λ2及びλ1<λas<λ2の関係が成り立つように定められた、前記波長λ1の光パルスと前記波長λ2の光パルスとを出力する光パルス発生手段と、前記光パルス発生手段に対し、前記波長λ1の光パルスと前記波長λ2の光パルスとの送信を制御する制御手段と、前記光パルス発生手段からの光パルスを前記光ファイバに導き、かつ、前記光ファイバからの前記ラマン散乱光を含む後方散乱光を波長選択手段に導く光カプラと、該光カプラから入射される前記後方散乱光から、前記波長λ1の光パルスと前記波長λ2の光パルスとを抑圧し、前記波長λsのストークス光と、前記波長λasのアンチストークス光とを選択して出力する波長選択手段と、該波長選択手段から出力される、前記ストークス光と前記アンチストークス光を受光して電気信号に変換する受光器と、前記受光器からの電気信号と前記制御手段からの制御信号とをもとに、光ファイバの温度分布特性を求める処理手段とを備えている。
本発明の請求項1の光ファイバ温度分布測定装置では、第1の波長λ1及び第2の波長λ2を含む光パルスを光ファイバに入射したときに、第1の波長λ1の光パルスによって光ファイバ内で発生するラマン散乱光におけるストークス光の波長λsと、第2の波長λ2の光パルスによって光ファイバ内で発生するラマン散乱光におけるアンチストークス光の波長λasとが共に、λ1<λ0<λ2を満たす波長λ0とほぼ同一となるようにしたので、ストークス光及びアンチストークス光をそれぞれ、共通の一つの波長λ0の波長選択手段で選択することができる。この結果、異なる二つの波長、すなわち波長λsと波長λasとをそれぞれ選択しなければならなかった従来の光分波器(光フィルタ)に比べて、波長選択手段が単純化でき装置の小型化、経済化が図れる。
本発明の請求項2の光ファイバ温度分布測定装置では、上述の請求項1において、更に、第1の波長λ1の光パルスと第2の波長λ2の光パルスとを所定周期で交互に繰り返して光ファイバに入射するようにしたので、ストークス光及びアンチストークス光の光強度をそれぞれ別個に検出でき、絶対温度の測定が可能となる。
本発明の請求項3の光ファイバ温度分布測定装置では、上述の請求項1において、更に、第1の波長λ1の連続光と前記第2の波長λ2の連続光とが波長多重された光パルスを光ファイバに入射するようにしたので、ストークス光及びアンチストークス光を、それらの合波光として一体的にデータ処理できる。この結果、検出した光強度の信号レベルが増大し、温度変化の有無の検知感度、相対温度の測定感度を良くすることができる。
本発明の請求項4の光ファイバ温度分布測定装置では、上述の請求項1〜3のいずれかにおいて、更に、波長選択手段が、光フィルタ及び波長選択性を有する光増幅器のうち少なくとも一方で構成されるようにしたので、波長選択性を有する光増幅器で構成したときには、ストークス光及びアンチストークス光を増幅して温度分布の測定感度を良くすることができる。したがって、光ファイバへ入射する光パルスを増幅するための光増幅器を用いないで済むために、発明が解決しようとする課題の項で述べた光増幅器の不適正な使用法を避けることができる。
本発明の請求項5の光ファイバ温度分布測定装置では、上述した請求項1において、更に、前記第1の波長λ1が1.45μm、前記第2の波長λ2が1.65μm、前記波長λ0が1.55μm及び前記波長選択手段がエルビウムドープ光ファイバ増幅器となるようにした。この結果、波長選択手段をエルビウムドープ光ファイバ増幅器(EDFA)のみで構成することができ、装置の小型化、経済化が図れるとともに、ストークス光及びアンチストークス光をEDFAで増幅して温度分布の測定感度を良くすることができる。
本発明の請求項6の光ファイバ温度分布測定装置では、第1の波長λ1及び第2の波長λ2を含む光パルスを光ファイバに入射したときに、波長λ1の光パルスと、波長λ2の光パルスと、前記波長λ1の光パルスによって発生する波長λsのラマン散乱光のストークス光と、前記波長λ2の光パルスによって発生する波長λasのラマン散乱光のアンチストークス光との間に、λ1<λs<λ2及びλ1<λas<λ2の関係が成り立つようにしたので、ストークス光及びアンチストークス光をそれぞれ、共通の一つの波長選択手段で選択することができる。この結果、異なる二つの波長、すなわち波長λsと波長λasとをそれぞれ選択しなければならなかった従来の光分波器(光フィルタ)に比べて、波長選択手段が単純化でき装置の小型化、経済化が図れる。
以下に本発明の実施例を記載する。
本発明の実施例1の光ファイバ温度分布測定装置の構成を図1に、また光パルス発生手段1の光パルス発生のタイミングを図2に示す。光パルス発生手段1は、例えばFP半導体レーザでなる光源1a及び光源1b並びにスイッチ1c及び光カプラ1dで構成されており、制御手段6から出力される駆動パルスd及び制御信号cを入力して、波長λ1の光パルスと波長λ2の光パルスとが交互に繰り返される光パルスaを発生して光カプラ2へ出射する。すなわち、光源1a及び光源1bは、制御信号cによって切り替えられるスイッチ1cから選択的に供給される駆動パルスdによって、それぞれ、波長λ1の光パルスa1及び波長λ2の光パルスa2を発生し光カプラ1dへ出射する。光カプラ1dは、この光パルスa1及び光パルスa2を合波してなる光パルスaを光カプラ2へ出射する。
なお、この光パルス発生手段1で発生される光パルスaにおける波長λ1と波長λ2の関係は、図3に示すように、波長λ1及び波長λ2を含む光パルスaが光ファイバ10に入射されたときに、波長λ1の光パルスによって発生するラマン散乱光のストークス光の波長λsと、波長λ2の光パルスによって発生するラマン散乱光のアンチストークス光の波長λasとが共に、λ1<λ0<λ2を満たす波長λ0とほぼ同一となるような、波長λ1及び波長λ2となっている。具体的には、ストークス光の波長λsとアンチストークス光の波長λasとが共に同一となる波長λ0を、例えば1.55μmとすると、波長λ1は1.45μm、波長λ2は1.65μmとなる。
光カプラ2は、光パルスaを光パルス発生手段1から受けて光ファイバ10に出射し、そして、光ファイバ10から入射されるラマン散乱光を含む後方散乱光を受けて、波長選択手段3へ出射する。波長選択手段3は、光フィルタ3a及び光増幅器3bで構成されており、光カプラ2からの後方散乱光を受け、光カプラ2から光ファイバ10に出射される光パルスaが波長λ1の光パルスであるときには、この後方散乱光に含まれているラマン散乱光のストークス光(波長λs=λ0)を選択し、また波長λ2の光パルスであるときには、この後方散乱光に含まれているラマン散乱光のアンチストークス光(波長λas=λ0)を選択して、それぞれ増幅して受光器(PD)4へ出射する。なお、波長選択手段3は、ストークス光の場合も、アンチストークス光の場合も、共に波長λ0の光を選択すればよいので、光フィルタ3aとしては、一つの誘電体フィルタ、回折角を固定した回折格子等、単純な構成とすることができる。
受光器4は、波長選択手段3から順次入射されるストークス光及びアンチストークス光を受光して、電気信号に変換し、処理手段5へ出力する。処理手段5は、受光器4からの電気信号を受けるとともに、制御手段6から出力されるタイミング信号bを受けて、この電気信号のデータ処理、すなわちA/D変換、平均化処理、演算等を行って、ストークス光及びアンチストークス光のそれぞれの光強度から光ファイバの温度分布特性を求める。この場合、ストークス光及びアンチストークス光の光強度をそれぞれ別個に検出しているので、絶対温度で温度分布特性を測定することができる。なお、上述のタイミング信号bには、入力される電気信号がストークス光のものか又はアンチストークス光のものかを識別できる情報、光パルスaのパルス幅、周期等の情報が含まれている。制御手段6は、駆動パルスd及び制御信号cを光パルス発生手段1へ、またデータ処理用のタイミング信号bを処理手段5へ、それぞれ出力する。
なお、光パルス発生手段1としては、図1に示すものの他に、図4に示すものでもよい。すなわち、例えばFP半導体レーザでなる光源11a及び光源11bは、駆動パルスdによって、それぞれ、波長λ1の光パルス及び波長λ2の光パルスを発生し光スイッチ11cへ出射する。光スイッチ11cは、制御信号cによって切り替えられて、入射された波長λ1の光パルスと波長λ2の光パルスを交互に選択して出射する。この結果、図1における光パルスaと同一となる。また、図1及び図4に示す光パルス発生手段1では、波長の異なる二つの光源を用いるようにしているが、波長の変更可能な一つのレーザ光源を制御して、二つの波長を交互に発生させるようにしてもよい。また、光パルス発生手段1から出射される光パルスaは、図2に示すように、波長λ1の光パルスと波長λ2の光パルスが一つずつ交互になっているが、複数ずつ、例えば二つずつ交互になるようにしてもよい。その場合、制御信号cをそれに対応するように変えることは言うまでもない。
本発明の実施例2の光ファイバ温度分布測定装置の構成を図5に示す。実施例2は、波長λ1の連続光と波長λ2の連続光とが波長多重された光パルスを光ファイバに入射し、ストークス光及びアンチストークス光を、それらの合波光として一体的にデータ処理するようにした点が、実施例1とは異なる。したがって、同一部分については詳細説明を省略する。光パルス発生手段1は、例えばFP半導体レーザでなる光源12a、12bと、光カプラ12c及び光スイッチ12dで構成されており、制御手段6から出力される駆動パルスdを入力して、波長λ1の連続光と波長λ2の連続光とが波長多重された光パルスeを発生させて光カプラ2へ出射する。すなわち、光源12a及び光源12bは、それぞれ、波長λ1の連続光及び波長λ2の連続光を発生して光カプラ12cへ出射する。光カプラ12cは、光源12a及び光源12bから入射される二つの連続光を合波して光スイッチ12dへ出射する。光スイッチ12dは、制御手段6から入力される駆動パルスdによって、光カプラ12cから入射される合波光をオン/オフして、波長λ1の連続光と波長λ2の連続光とが波長多重された光パルスeを発生させて光カプラ2へ出射する。
光カプラ2は、光パルスeを光パルス発生手段1から受けて光ファイバ10に出射し、そして、光ファイバ10から入射されるラマン散乱光を含む後方散乱光を受けて、波長選択手段3へ出射する。波長選択手段3は、光フィルタ3a及び光増幅器3bで構成されており、光カプラ2からの後方散乱光を受けて、この後方散乱光に含まれているラマン散乱光のストークス光(波長λs=λ0)及びアンチストークス光(波長λas=λ0)を、それらが合波された光(合波光)として一体的に選択し増幅して受光器(PD)4へ出射する。
受光器4は、波長選択手段3から入射されるストークス光及びアンチストークス光の合波光を受光して、電気信号に変換し、処理手段5へ出力する。処理手段5は、受光器4からの電気信号を受けるとともに、制御手段6から出力されるタイミング信号bを受けて、この電気信号のデータ処理、すなわちA/D変換、平均化処理、演算等を行って、ストークス光及びアンチストークス光の合波光の光強度から光ファイバの温度分布特性を求める。この場合、ストークス光及びアンチストークス光の光強度の検出は、それらの合波光で行っているので、ストークス光及びアンチストークス光をそれぞれ別個に検出する場合に比べて、検出した光強度の信号レベルが増大し、温度変化の有無の検知感度、相対温度の測定感度を良くすることができる。なお、上述のタイミング信号bには、光パルスeのパルス幅、周期等の情報が含まれている。制御手段6は、駆動パルスdを光パルス発生手段1へ、またデータ処理用のタイミング信号bを処理手段5へ、それぞれ出力する。
なお、上述の実施例1、2では、波長選択手段3は光フィルタ3a及び光増幅器3bで構成されるようにしているが、光フィルタ3aのみであってもよいし、また光増幅器3bが例えば1.55μm帯のEDFAのような波長選択性を有する増幅器である場合には、波長選択性を有する増幅器3bのみであってもよい。
また、光パルス手段で発生される光パルスの波長λ1及び波長λ2については、波長λ1によるストークス光の波長λsと、波長λ2によるアンチストークス光の波長λasとが、完全に同一の波長λ0となるような波長λ1及び波長λ2を選択しなくても良い。なお、各波長は、λ1<λs<λ2及びλ1<λas<λ2の関係を満たしている。
例えば、上述のように、波長選択手段3を1.55μm帯のEDFAで構成し、そのEDFAの帯域が1.53μm〜1.56μmである場合、波長λ1によるストークス光の波長λsと、波長λ2によるアンチストークス光の波長λasとの波長が全く同一でなくても、いずれもがその帯域内に含まれるように構成されていれば、本発明の効果を奏する。
本発明の実施例1の構成を示す図 本発明の実施例1の光パルス発生手段の動作を説明するための図 本発明の実施例1の光パルスの波長を説明するための図 本発明の実施例1の光パルス発生手段の別の構成を示す図 本発明の実施例2の構成を示す図 従来例の概略構成を示す図 従来例の光合分波器の構成を示す図
符号の説明
1,7・・・光パルス発生手段、1a,1b,11a,11b,12a,12b・・・光源、1c・・・スイッチ、1d,2,12c・・・光カプラ、3・・・波長選択手段、3a・・・光フィルタ、3b・・・光増幅器、4・・・受光器、5,9・・・処理手段、6・・・制御手段、8・・・光合分波器、8a,8b,8c,8d・・・光学フィルタ、8e・・・アクチュエータ、10・・・光ファイバ、11c,12d・・・光スイッチ。

Claims (6)

  1. 光ファイバに光パルスを出射し、該光パルスによって前記光ファイバ内で発生するラマン散乱光を含む後方散乱光を前記光ファイバから受け、前記後方散乱光に含まれている前記ラマン散乱光のストークス光及びアンチストークス光を検出し、該ストークス光及びアンチストークス光の光強度に基づいて前記光ファイバの温度分布測定を行う光ファイバ温度分布測定装置において、
    第1の波長λ1及び第2の波長λ2を含む光パルスが前記光ファイバに入射されたときに、前記第1の波長λ1の光パルスによって前記光ファイバ内で発生する前記ラマン散乱光におけるストークス光の波長λsと、前記第2の波長λ2の光パルスによって前記光ファイバ内で発生する前記ラマン散乱光におけるアンチストークス光の波長λasとが共に、λ1<λ0<λ2を満たす波長λ0とほぼ同一となる、前記第1の波長λ1及び前記第2の波長λ2を含む光パルスを発生する光パルス発生手段(1)と、
    前記光パルスを前記光パルス発生手段から受けて前記光ファイバに出射し、かつ、該光ファイバからの前記後方散乱光を分岐して出射する光カプラ(2)と、
    該光カプラから入射される前記後方散乱光から、前記波長λ0でなる前記ストークス光及びアンチストークス光を選択して出射する波長選択手段(3)と、
    該波長選択手段からの前記ストークス光及びアンチストークス光を受けて電気信号に変換する受光器(4)と、
    前記電気信号のデータ処理を行って、前記ストークス光及びアンチストークス光の光強度から前記光ファイバの温度分布特性を求める処理手段(5)と、
    前記データ処理に必要なタイミング信号を発生して出力する制御手段(6)とを備えたことを特徴とする光ファイバ温度分布測定装置。
  2. 前記光パルス発生手段が、前記第1の波長λ1の光パルスと前記第2の波長λ2の光パルスとを所定周期で交互に繰り返して発生し、
    前記処理手段が、前記所定周期で交互に繰り返して発生される二つの光パルスの前記光ファイバへの入射に同期して、前記受光器から入力される前記電気信号のデータ処理を行うことを特徴とする請求項1記載の光ファイバ温度分布測定装置。
  3. 前記光パルス発生手段が、前記第1の波長λ1の連続光と前記第2の波長λ2の連続光とが波長多重された光パルスを発生することを特徴とする請求項1記載の光ファイバ温度分布測定装置。
  4. 前記波長選択手段が、光フィルタ及び波長選択性を有する光増幅器のうち少なくとも一方で構成されることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の光ファイバ温度分布測定装置。
  5. 前記第1の波長λ1が1.45μm、前記第2の波長λ2が1.65μm、前記波長λ0が1.55μm及び前記波長選択手段がエルビウムドープ光ファイバ増幅器でなることを特徴とする請求項1記載の光ファイバ温度分布測定装置。
  6. 光ファイバに光パルスを入射したときに発生するラマン散乱光を用いて光ファイバの温度分布を測定する光ファイバ温度分布測定装置であって、
    波長λ1の光パルスと、波長λ2の光パルスと、前記波長λ1の光パルスによって発生する波長λsのラマン散乱光のストークス光と、前記波長λ2の光パルスによって発生する波長λasのラマン散乱光のアンチストークス光との間に、λ1<λs<λ2及びλ1<λas<λ2の関係が成り立つように定められた、前記波長λ1の光パルスと前記波長λ2の光パルスとを出力する光パルス発生手段(1)と、
    前記光パルス発生手段に対し、前記波長λ1の光パルスと前記波長λ2の光パルスとの送信を制御する制御手段(6)と、
    前記光パルス発生手段からの光パルスを前記光ファイバに導き、かつ、前記光ファイバからの前記ラマン散乱光を含む後方散乱光を波長選択手段に導く光カプラ(2)と、
    該光カプラから入射される前記後方散乱光から、前記波長λ1の光パルスと前記波長λ2の光パルスとを抑圧し、前記波長λsのストークス光と、前記波長λasのアンチストークス光とを選択して出力する波長選択手段(3)と、
    該波長選択手段から出力される、前記ストークス光と前記アンチストークス光を受光して電気信号に変換する受光器(4)と、
    前記受光器からの電気信号と前記制御手段からの制御信号とをもとに、光ファイバの温度分布特性を求める処理手段(5)とを備えたことを特徴とする光ファイバ温度分布測定装置。
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