JP2015219160A - 光パルス試験装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】D−OTDR法において光ファイバに対する光パルスの結合の際に生じる光損失をきわめて低雑音な光増幅器で補償し、光ファイバからの後方散乱光を低雑音に光増幅する光パルス試験装置を提供すること。
【解決手段】光パルス光源110、位相感応増幅器120、光方向性結合器140、光ファイバ150を伝播してきた反射光信号を受信する受光器160を備える。また、受光器160の受光信号をディジタル信号に変換するAD変換器170、AD変換器170から出力されるディジタル信号を処理する信号処理装置180、信号処理装置180で処理されたデータを解析するコンピュータ190を備える。尚、光方向性結合器140と被測定光ファイバ線路300とは、光コネクタ200で接続されている。
【選択図】図1

Description

本発明は、長距離の光伝送路の伝送損失特性の評価を可能とする超高感度を有する光パルス試験装置に関する。
通信需要の高まりにより、光による通信が一般的となっている。最近ではFTTxなど、自宅まで光ファイバが敷設されるようになってきた。現場では、光ファイバの敷設工事が日々実施されており、光通信システムを安定した運用のためには敷設工事の実施確認、光ファイバの保守点検が重要な作業となっている。
光ファイバなどの光線路を使用する光通信システムでは、光線路の破断を検出し、また、破断位置を標定するために光パルス線路監視装置が用いられる。光パルス線路監視装置は、光が光線路内を伝播するに伴いその光と同じ波長の後方散乱光が生じて逆方向に伝搬することを利用する。すなわち、光線路に光パルス(試験光)を入射するとこの光パルスが破断点に到達するまで後方散乱光が発生し続け、試験光と同じ波長の戻り光が入力端面から出射される。この後方散乱光の継続時間を測定することにより光線路の破断点を標定することができる。この原理に基づく測定装置では、OTDR(Optical Time Domain Reflectometer)が代表的である。
OTDRには複数種類がある。従来、光ファイバ伝送路の損失測定及び線路の監視には簡便な直接検波方式の光パルス試験装置D−OTDRがよく使用される。D−OTDRは簡便であるが、半導体レーザを光源として用いて数10kmもの長尺の光ファイバの障害点探索が可能であるため広く用いられている。
図5に、従来のD−OTDRの基本的な構成例を示す。D−OTDR500は、光パルス光源510、光方向性結合器520、光パルス光源510と光方向性結合器520を接続する光ファイバ530、被測定光ファイバ線路700から光方向性結合器520に反射してきた反射光信号を伝播する光ファイバ540、光ファイバ540を伝播してきた反射光信号を受信する受光器550を備える。また、受光器550の受光信号をディジタル信号に変換するAD変換器560、AD変換器560から出力されるディジタル信号を処理する信号処理装置570、信号処理装置570で処理された信号を解析するコンピュータ580を備える。光方向性結合器520と被測定光ファイバ線路700とは、光コネクタ600で接続されている。
これを動作させるには、光パルス光源510を点灯し、光パルス信号を、光方向性結合器520を介して、光ファイバ線路700に入射する。入射された光パルス信号は、光ファイバを構成するガラスにより散乱(主にレイリー散乱)を受け、その一部は光ファイバ線路700を逆に反転伝播し光方向性結合器520に戻ってくる。この散乱光強度は、光ファイバの各位置での伝播光強度に比例するため、散乱光強度の時間軸上での分布を計測することにより、光ファイバの伝送損失の距離依存性を、光ファイバを破壊することなく測定することができる。
図5において、光方向性結合器520に戻った散乱光は、光ファイバ540に導かれ、受光器550で受信され、信号処理装置570で信号処理した後、コンピュータ580でグラフ化され出力波形が表示される。
ここで、光方向性結合器520としては様々な形態のものを適用可能であるが、一般的には光カップラー型のものが使用される。光方向性結合器520は入力に対して3dBのカップラーとなっている。そのため入力に−3dB、後方散乱光の受光に−3dBの合計6dBの損失が存在する。
以上に述べたように、従来の簡便なD−OTDRにおいては光パルス光源からの光パルスを被測定単一モード光ファイバに入射される場合に少なくとも3dB程度光レベルの低下が存在した。しかもまた、同様のことは光検出器において微弱な後方レイリー散乱信号を受光する場合にも存在し、被測定ファイバへの結合損失を取り除くことは不可避であった。そのため、これら結合損失により装置のダイナミックレンジが制限されていた。
ダイナミックレンジを確保する方法として散乱光信号の加算平均を十分に行う方法もあるが、この方法では保守・点検施工には時間がかかるという課題がある。そのため、ダイナミックレンジの拡大を図る現実的手段として、入力パワーを大きくすればダイナミックレンジを拡大することができるため、光パルス光源に高出力光源が用いられてきた。
高出力光源としては、例えば、単一モード光ファイバ線路で中継間隔が40km以上の場合、レーザダイオード(LD)のような半導体レーザ光源では光パルス信号出力が不十分であるため、Qスイッチ付YAGレーザの様な大出力光パルスレーザが用いられてきた。
しかしながら、この様な大出力のレーザを使用することは、光パルス試験装置(OTDR)が大型になることや取り扱い者の安全性の点からも、装置の改良が望まれていた。
そこで、この問題に対してEDFAなどのレーザ増幅を基本とする光増幅器の適用が検討されている。EDFAの適用によってOTDRのダイナミックレンジSWDR(Single Way Dynamic Range)が拡大することが知られている(非特許文献1参照)。
古川他著、「光ファイバ増幅器によるOTDR高性能化の検討」、電子情報通信学会論文誌 B-I、通信I-情報通信システム・理論 = The transactions of the Institute of Electronics, Information and Communication Engineers 75(5), 304-313, 1992-05-25
しかしながら、EDFAには自然放出光雑音(ASE)の影響が比較的大きくダイナミックレンジ拡大に限界があった。これまではASEの影響を抑制するため、ASEをカットするための音響光学型の光スイッチを光パルスに同期するよう動作させてASEをカットする手法がとられるが、増幅器以外にASEカット用同期回路などが必要で装置が煩雑化するという課題がある。
さらにEDFAの場合、2準位系で不可避な緩和時間や利得飽和に起因する過渡応答により、増幅光パルスにオーバーシュート・アンダーシュートが生じることに起因する波形劣化が存在するという課題がある。光パルスの波形劣化は、正確な測定を阻害するため、波形劣化の少なく、低雑音な光増幅器が望まれていた。
本発明は、このような課題に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、D−OTDR法において光ファイバに対する光パルスの結合の際に生じる光損失をきわめて低雑音な光増幅器で補償し、光ファイバからの後方散乱光を低雑音に光増幅する光パルス試験装置を提供することにある。
上記の課題を解決するために、本発明は、非線形光学効果を用いた光混合によって信号光を増幅する光信号増幅装置であって、直線偏光を出射するCW光源と、前記CW光源からCW光が入射される入力端ならびに第1および第2の出力端を有する第1の光分岐回路と、前記第1の出力端に接続された光スイッチとを含む光パルス光源であって、前記第1の出力端から出射された前記CW光から前記光スイッチにより光パルスを生成する、光パルス光源と、接続された被測定光ファイバに前記光パルスを出力し、前記被測定光ファイバにおける前記光パルスに対する後方散乱光が入力される光方向性結合器と、前記光方向性結合器から出力された前記後方散乱光が入力される受光器と、前記受光器から出力される電気信号を処理する信号処理装置と、前記第1の光分岐回路の第2の出力端から出力されたCW光から第2高調波を生成し、前記第2高調波を励起光として前記光パルス又は前記後方散乱光をパラメトリック増幅する位相感応増幅器と、を備え、前記位相感応増幅器が、前記光パルス光源と前記光合分波器との間、前記光合分波器と前記被測定光ファイバ線路との間、および前記光合分波器と前記受光器との間のうち、少なくとも1箇所以上に設置されたことを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1記載の光パルス試験装置において、前記位相感応増幅器が、前記光パルス光源と前記光合分波器との間、および前記光合分波器と前記被測定光ファイバ線路との間のうち、少なくとも1箇所以上に設置された場合において、前記位相感応増幅器は、前記CW光が入射されて第2高調波を発生する第1の2次非線形光学結晶と、前記第1の2次非線形光学結晶から出射される前記CW光および前記第2高調波から、前記第2高調波を分離する第1のフィルタと、前記光パルスと、前記第二高調波とを合波する合波器と、前記合波器で合波された合波光が入射され、前記第2高調波を励起光として前記光パルスに対しパラメトリック増幅を行う第2の2次非線形光学結晶と、前記第2の2次非線形光学素子から出力される増幅された前記合波光から、増幅された前記光パルスを分離する第2のフィルタと、増幅された前記光パルスに基づき、前記光パルスの位相と前記第2高調波の位相とを同期する位相同期手段と、を含むことを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の光パルス試験装置において、前記位相同期手段は、増幅された前記光パルスの一部を分岐する第2の光分岐回路と、前記第2の光分岐回路で分岐された増幅された前記光パルスの一部を受光する第2の受光器と、前記第1の光分岐回路の第2の出力端から出力された前記CW光の位相を、印加されたバイアス電圧に基づき変調する位相変調器と、前記位相変調器と前記第1の2次非線形光学結晶との間の光路長を、印加されたバイアス電圧に基づき調節する光学長伸長器と、前記受光器から出力される電気信号の変動を検出して、前記電気信号に基づき出力電気前記位相変調器および前記光学長伸長器のバイアス電圧を調節する位相同期ループ回路と、を含むことを特徴とする。
請求項4に記載の発明は、請求項1記載の光パルス試験装置において、前記位相感応増幅器が、前記光合分波器と前記被測定光ファイバ線路との間、および前記光合分波器と前記受光器との間のうち、少なくとも1箇所以上に設置された場合において、前記位相感応増幅器は、前記CW光が入射されて第2高調波を発生する第1の2次非線形光学結晶と、前記第1の2次非線形光学結晶から出射される前記CW光および前記第2高調波から、前記第2高調波を分離する第1のフィルタと、前記後方散乱光と、前記第二高調波とを合波する合波器と、前記合波器で合波された合波光が入射され、前記第2高調波を励起光として前記後方散乱光に対しパラメトリック増幅を行う第2の2次非線形光学結晶と、前記第2の2次非線形光学素子から出力される増幅された前記合波光から、増幅された前記後方散乱光を分離する第2のフィルタと、増幅された前記後方散乱光に基づき、前記後方散乱光の位相と前記第2高調波の位相とを同期する位相同期手段と、を含むことを特徴とする。
請求項5に記載の発明は、請求項4に記載の光パルス試験装置において、前記位相同期手段は、増幅された前記後方散乱光の一部を分岐する第2の光分岐回路と、前記第2の光分岐回路で分岐された増幅された前記後方散乱光の一部を受光する第2の受光器と、前記第1の光分岐回路の第2の出力端から出力された前記CW光の位相を、印加されたバイアス電圧に基づき変調する位相変調器と、前記位相変調器と前記第1の2次非線形光学結晶との間の光路長を、印加されたバイアス電圧に基づき調節する光学長伸長器と、前記受光器から出力される電気信号の変動を検出して、前記電気信号に基づき出力電気前記位相変調器および前記光学長伸長器のバイアス電圧を調節する位相同期ループ回路と、を含むことを特徴とする。
請求項6に記載の発明は、請求項4又は5に記載の光パルス試験装置において、前記前記位相感応増幅器に入射する前記後方散乱光の偏波を揃える偏波ダイバーシティをさらに備えることを特徴とする。
請求項7に記載の発明は、請求項1乃至6のいずれか1項に記載の光パルス試験装置において、前記第1および第2非線形光学結晶は、周期分極反転構造を有する導波路型ニオブ酸リチウムであることを特徴とする。
本発明は、D−OTDR法において光ファイバに対する光パルスの結合の際に生じる光損失をきわめて低雑音な光増幅器で補償し、光ファイバからの後方散乱光を低雑音に光増幅することにより、OTDR法のダイナミックレンジを拡大する効果を奏する。
本発明の一実施形態に係る光パルス試験装置の構成を示す図である。 本発明の一実施形態に係る光パルス試験装置の位相感応増幅器の構成を示す図である。 PSAとEDFAとによる増幅のそれぞれのSWDR改善量を計算した結果を示す図である。 本発明の光パルス試験装置を使用して観測した被測定光ファイバ線路の後方散乱光波形を示す図である。 従来のD−OTDRの基本的な構成例を示す図である。
EDFAのようなレーザ増幅を基本とした光増幅には、非線形光学現象を利用した光パラメトリック増幅(OPA)がある。OPAの特徴の1つとして、入力光と位相を同期した励起光と光混合することにより極めて低雑音な増幅、すなわち位相感応増幅(PSA)が可能である。またOPAは、非線形光学効果が電子の応答を基本とする現象のため、レーザ増幅を基本とした光増幅で避けることのできない波形劣化が無視できるなどの特徴がある。そのためOTDRにOPAを適用すれば大幅にSWDRを向上させることができる。
以下、本発明の実施の形態について、詳細に説明する。
図1に、本発明の一実施形態に係る光パルス試験装置の構成を示す。本発明の光パルス試験装置は、光パルス光源110、位相感応増幅器120、光方向性結合器140、位相感応増幅器120と光方向性結合器140を接続する光ファイバ150−1、受光器160、受光器160と光方向性結合器140を接続する光ファイバ150−2を備える。
光パルス光源110から出射された光パルスは、位相感応増幅器120で位相感応増幅され、光方向性結合器140を介して被測定光ファイバ線路300に入射される。被測定光ファイバ線路300に光パルスを入射すると、反射又は後方散乱により反射光信号が発生し、その反射光信号は光方向性結合器140、光ファイバ150−2を介して受光器160に入射する。
光パルス光源110は、波長1.65μmの直線偏光を出射するCW光源111と、CW光源111のCW光からパルス幅100nsec〜1μsecの光パルス信号を生成するAO型の光スイッチ112と、CW光を分岐して光スイッチ112および位相感応増幅器120にCW光を出力する光スプリッタ113とから構成される。
また、本発明の光パルス試験装置は、受光器160の受光信号をディジタル信号に変換するAD変換器170、AD変換器170から出力されるディジタル信号を処理する信号処理装置180、信号処理装置180で処理されたデータを解析するコンピュータ190を備える。尚、光方向性結合器140と被測定光ファイバ線路300とは、光コネクタ200で接続されている。
図2に、本発明の一実施形態に係る光パルス試験装置の位相感応増幅器の構成を示す。本発明の光パルス試験装置は、光パルス信号を位相感応増幅器120により増幅する点で従来型のD−OTDR構成と異なっている。
位相感応増幅器120は、非線形光学素子121、127、光スプリッタ132、光検出器133、位相同期ループ(PLL)回路134、位相変調器135、PZTによる光ファイバ伸長器136から構成される。非線形光学素子121、127は、光パラメトリック媒質であるニオブ酸リチウム(LiNbO)である光導波路型非線形光学結晶124、129を備え、それぞれ直接接合法により形成された周期分極反転構造を有し、波長1.65μmの導波光に対して位相整合条件を満足している。
位相感応増幅器120には、光パルス光源110から出射された光パルス信号と、光スプリッタ113で分岐されたCW光源111のCW光の一部とが入力される。光パルス信号は非線形光学素子121に入射され、CW光は非線形光学素子127に入射される。
非線形光学素子127は、CW光が入射されると第2高調波を発生する。この第2高調波を、非線形光学素子121で光パルス信号を位相感応増幅するための励起光として利用する。
本実施形態に係る光パルス試験装置を動作させるには、先ずCW光源111を点灯させ、光スイッチ112をくり返し1kHzで駆動し、出力−18dBmの光パルス信号を発生させる。光パルス信号は、集光レンズ122、ダイクロイックミラー123を介して、非線形光学素子121に入射する。同時に、光スイッチ112の前でタップされたCW光は、集光レンズ128を介してもう1つの非線形光学素子127に入射し、第2高調波を発生させる。非線形光学素子127は、CW光と第2高調波とをダイクロイックミラー131で分離し、第2高調波のみを非線形光学素子121に出射する。
非線形光学素子121は、光パルス信号と非線形光学素子127から入射された第2高調波とをダイクロイックミラー123で合波し、第2高調波を励起光として光パルス信号の縮退パラメトリック増幅を行う。非線形光学素子121は、増幅された光パルス信号と第2高調波とをダイクロイックミラー126で分離し、集光レンズ125を介して光パルス信号のみを出射する。
非線形光学素子121における位相感応増幅では、光パルス信号と励起光である第2高調波との位相を同期させることが必要である。本実施形態では出力した増幅光パルス信号の一部を光スプリッタ132で分岐して光検出器133で受光する。光検出器133とPLL回路134で出力変動を検出し、位相同期ループ(PLL)回路134により位相変調器135のバイアス電圧と光ファイバ伸長器136の駆動電圧とにフィードバックを行うことで、光ファイバ部品の振動や温度変動による光位相の変動を吸収して位相同期し、安定的に位相感応増幅ができるようにしている。
本実施形態では、励起光と信号光の位相を同期させる手段として、PZT506にフィードバックを行う方法を用いたが、同期手段の構成はこれに限定されず、他の同期手段を用いることもできる。例えば、信号光を光スプリッタ113で分岐して位相変調器135に入力して励起光をとする代わりに、別途半導体レーザ光源を用意し、その光を位相変調器135に入力して励起光をとし、PLL回路134によってその半導体レーザ光源の駆動電流にフィードバックを与える方法でも位相同期を行うことができる。その場合は、光ファイバ伸長器136は不要になる。
光パルス信号は、このようにして非線形光学素子121内において励起光である第2高調波と位相が同期した状態を保持しながら、光混合され縮退パラメトリック増幅過程により増幅され、光方向性結合器140に出射されて被測定光ファイバ線路300に結合される。
本実施形態では、位相感応増幅器120を光パルス光源110と光方向性結合器140との間に配置したが、位相感応増幅器120は、光方向性結合器140と被測定光ファイバ線路300との間、又は光方向性結合器140と受光器160との間に配置しても良い。また、位相感応増幅器120を光方向性結合器140よりも後段に配置することで、後方散乱光も増幅可能となる。尚、後方散乱光を増幅する場合は、位相感応増幅器120の後方散乱光が入射する側に偏波ダイバーシティ等を配置して、後方散乱光の偏波を揃えることで増幅効率を高めることが望ましい。
また、位相感応増幅器120は、上記3箇所のうちのいずれか1箇所に設置すれば良いが、2箇所以上に複数設置しても良い。
ここで位相感応増幅器120の低雑音増幅特性がダイナミックレンジへ与える影響について説明する。先ず、増幅器を適用しない場合のOTDRの信号雑音比を考える。この場合の信号雑音比SNRdは次式で求められる。
SNRd=(Isd/Ind) ・・・(1)
Isd=Ps・r・M ・・・(2)
Ind=(2eM(2+x)(Ps・r+id)+4FkT/RL)B ・・・(3)
r=ηe/hν ・・・(4)
ここで、Isd、Indは信号および雑音の平均2乗電流、Psはレイリー後方散乱光もしくは反射による戻り信号光パワー、ηは受光器の量子効率、eは電荷、hはプランク定数、νは光周波数、Mはアバランシェフォトダイオード(APD)の増倍率、yは過剰雑音指数、idは暗電流、Fは受信機の雑音指数、kはボルツマン定数、Tは温度、RLは負荷抵抗、Bは受信系の帯域幅である。
利得gの位相感応増幅器を入射光パルス増幅用アンプとして用いる本発明においては、被測定光ファイバ線路300への入射パワーがg倍となるため、戻り信号光パワーもg倍となる。ここでPSAでの雑音要因である自然放出光、すなわちパラメトリック蛍光も、試験光ファイバ300で反射して受光器160で受信されるため雑音も増加する。これはEDFAのようなレーザ増幅を基本とする光増幅器を適用する場合と同様であるが、本願発明ではその雑音量が極めて小さい。光増幅器を適用する場合の時のSNRpoは次式で求められる。
SNRpo=(Ispo/Inpo) ・・・(5)
Ispo=g・Isd ・・・(6)
Inpo=Ind+(4eM(2+x)(Psp_po・Δν・r+Psp_po・Ps・r+Psp_po・Δν・r))B ・・・(7)
ここで、Psp_poは試験ファイバに入射したパラメトリック蛍光が戻ってきて受信される光パワーであり次式で表される。
Psp_po=T1・T2・psp_p ・・・(8)
psp_p=1/4((g−1)+(1/g−1))hν ・・・(9)
但し、T1は試験光ファイバとの入出力カップラーの透過率、T2は試験光ファイバからの反射率、gは増幅器利得、Δνは光フィルタを含んだ光増幅器の光周波数帯域幅である。
PSAを用いることによりOTDRのSWDR改善量SNIRdは
SNIRd=5・log10(SNRpo/SNRd)(1/2) ・・・(10)
で求められる。上式は光レベルへの変換とOTDR表示上の片道損失への変換を考慮している。
図3に、諸定数を用いて、PSAとEDFAとによる増幅のそれぞれのSWDR改善量を計算した結果を示す。但し簡単化のため受光器160の暗電流を0Aとした。図3に示すように、PSAを適用することにより、EDFAを増幅器に用いるOTDR構成に比べてSWDRが大きく改善されており、増幅器利得に比例してSWDR改善量が増加する。一方、EDFAでは、利得が大きくなるに従ってSWDR改善量の増加率が低下して飽和的傾向を示している。これはEDFAを増幅器に用いるOTDR構成では反転分布因子μなどの影響を受けるのに対し、PSAを用いる構成ではそれらの影響は少ないためである。
図4に、本発明の光パルス試験装置を使用して観測した被測定光ファイバ線路の後方散乱光波形を示す。試験光ファイバは全長20kmで、途中2箇所で2分岐光カップラーを用いた高損失部を有している。PSAの増幅器利得は12dBであり、被測定光ファイバ線路への入力パルスパワーはパルス幅50nsのとき、20dBmである。光パルスの繰り返し周期は0.4ms、波形のSNR向上のための加算平均回数は216である。
後方散乱光波形における雑音レベルと被測定光ファイバ線路近端の信号レベルの差からSWDRを算出した。その結果、PSAを用いることでパルス幅50nsの場合、SWDRは30.4dBを達成し、EDFAを増幅器に用いる構成に比べSWDRを15dB向上することに成功した。
本発明の光パルス試験装置は、レーザダイオード等の比較的低出力の光源を使い、光スイッチと効率よく低雑音に光増幅するパラメトリック増幅器を適宜効果的に配置しているため、被測定光ファイバ線路には高出力の出力パルス信号を出力可能なほか、被測定光ファイバ線路から反射されてくる反射光信号をも効率良く光増幅受信できる機能を有することができる。
そのため、本発明の光パルス試験装置においては、出力光パルスの増幅機能並びに受信パルスの増幅機能を有するため、高感度にして、長距離の伝送路の損失評価を可能にするものである。また、レーザダイオード等の小型の光源を使用しているため装置の大幅な小形化が可能になり、測定時に光コネクタ等に損傷を与えることなく、光ファイバ線路の安定な保守管理を実現できる。
100、500 光パルス試験装置
110、510 光パルス光源
111 CW光源
112 光スイッチ
113、132 光スプリッタ
120 位相感応増幅器
121、127 非線形光学素子
122、125、128、130 集光レンズ
123、126、131 ダイクロイックミラー
124、129光導波路型非線形光学素子
133 受光器
134 位相同期ループ(PLL)回路
135 位相変調器
136 光ファイバ伸長器
140、520 光方向性結合器
150、530、540 光ファイバ
160、550 受光器
170、560 AD変換器
180、570 信号処理装置
190、580 コンピュータ
200、600 光コネクタ
300、700 被測定光ファイバ線路

Claims (7)

  1. 非線形光学効果を用いた光混合によって信号光を増幅する光信号増幅装置であって、
    直線偏光を出射するCW光源と、前記CW光源からCW光が入射される入力端ならびに第1および第2の出力端を有する第1の光分岐回路と、前記第1の出力端に接続された光スイッチとを含む光パルス光源であって、前記第1の出力端から出射された前記CW光から前記光スイッチにより光パルスを生成する、光パルス光源と、
    接続された被測定光ファイバに前記光パルスを出力し、前記被測定光ファイバにおける前記光パルスに対する後方散乱光が入力される光方向性結合器と、
    前記光方向性結合器から出力された前記後方散乱光が入力される受光器と、
    前記受光器から出力される電気信号を処理する信号処理装置と、
    前記第1の光分岐回路の第2の出力端から出力されたCW光から第2高調波を生成し、前記第2高調波を励起光として前記光パルス又は前記後方散乱光をパラメトリック増幅する位相感応増幅器と、
    を備え、前記位相感応増幅器が、前記光パルス光源と前記光合分波器との間、前記光合分波器と前記被測定光ファイバ線路との間、および前記光合分波器と前記受光器との間のうち、少なくとも1箇所以上に設置されたことを特徴とする光パルス試験装置。
  2. 前記位相感応増幅器が、前記光パルス光源と前記光合分波器との間、および前記光合分波器と前記被測定光ファイバ線路との間のうち、少なくとも1箇所以上に設置された場合において、前記位相感応増幅器は、
    前記CW光が入射されて第2高調波を発生する第1の2次非線形光学結晶と、
    前記第1の2次非線形光学結晶から出射される前記CW光および前記第2高調波から、前記第2高調波を分離する第1のフィルタと、
    前記光パルスと、前記第二高調波とを合波する合波器と、
    前記合波器で合波された合波光が入射され、前記第2高調波を励起光として前記光パルスに対しパラメトリック増幅を行う第2の2次非線形光学結晶と、
    前記第2の2次非線形光学素子から出力される増幅された前記合波光から、増幅された前記光パルスを分離する第2のフィルタと、
    増幅された前記光パルスに基づき、前記光パルスの位相と前記第2高調波の位相とを同期する位相同期手段と、
    を含むことを特徴とする請求項1記載の光パルス試験装置。
  3. 前記位相同期手段は、
    増幅された前記光パルスの一部を分岐する第2の光分岐回路と、
    前記第2の光分岐回路で分岐された増幅された前記光パルスの一部を受光する第2の受光器と、
    前記第1の光分岐回路の第2の出力端から出力された前記CW光の位相を、印加されたバイアス電圧に基づき変調する位相変調器と、
    前記位相変調器と前記第1の2次非線形光学結晶との間の光路長を、印加されたバイアス電圧に基づき調節する光学長伸長器と、
    前記受光器から出力される電気信号の変動を検出して、前記電気信号に基づき出力電気前記位相変調器および前記光学長伸長器のバイアス電圧を調節する位相同期ループ回路と、
    を含むことを特徴とする請求項2に記載の光パルス試験装置。
  4. 前記位相感応増幅器が、前記光合分波器と前記被測定光ファイバ線路との間、および前記光合分波器と前記受光器との間のうち、少なくとも1箇所以上に設置された場合において、前記位相感応増幅器は、
    前記CW光が入射されて第2高調波を発生する第1の2次非線形光学結晶と、
    前記第1の2次非線形光学結晶から出射される前記CW光および前記第2高調波から、前記第2高調波を分離する第1のフィルタと、
    前記後方散乱光と、前記第二高調波とを合波する合波器と、
    前記合波器で合波された合波光が入射され、前記第2高調波を励起光として前記後方散乱光に対しパラメトリック増幅を行う第2の2次非線形光学結晶と、
    前記第2の2次非線形光学素子から出力される増幅された前記合波光から、増幅された前記後方散乱光を分離する第2のフィルタと、
    増幅された前記後方散乱光に基づき、前記後方散乱光の位相と前記第2高調波の位相とを同期する位相同期手段と、
    を含むことを特徴とする請求項1記載の光パルス試験装置。
  5. 前記位相同期手段は、
    増幅された前記後方散乱光の一部を分岐する第2の光分岐回路と、
    前記第2の光分岐回路で分岐された増幅された前記後方散乱光の一部を受光する第2の受光器と、
    前記第1の光分岐回路の第2の出力端から出力された前記CW光の位相を、印加されたバイアス電圧に基づき変調する位相変調器と、
    前記位相変調器と前記第1の2次非線形光学結晶との間の光路長を、印加されたバイアス電圧に基づき調節する光学長伸長器と、
    前記受光器から出力される電気信号の変動を検出して、前記電気信号に基づき出力電気前記位相変調器および前記光学長伸長器のバイアス電圧を調節する位相同期ループ回路と、
    を含むことを特徴とする請求項4に記載の光パルス試験装置。
  6. 前記前記位相感応増幅器に入射する前記後方散乱光の偏波を揃える偏波ダイバーシティをさらに備えることを特徴とする請求項4又は5に記載の光パルス試験装置。
  7. 前記第1および第2非線形光学結晶は、周期分極反転構造を有する導波路型ニオブ酸リチウムであることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の光パルス試験装置。
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