JP6467188B2 - 釣用リールの防水構造 - Google Patents

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Description

本発明は、釣用リールの防水構造に関する。
従来の釣用リール、例えば両軸受リールには、防水構造が設けられたものがある(特許文献1を参照)。この防水構造では、防水壁23a,28,31Bbおよび凹環状の溝23b,26が、筒状部23とカバー部材24と第2のドラグ押圧部材31Bと協働して、ラビリンス構造(多数の凹凸部が連続的に形成された構造)の囲繞壁を、形成している。このラビリンス構造の囲繞壁によって、スプール2とリール本体1aとの間の隙間から侵入する水が多段階で塞き止められて、ドラグ機構の制御部への水の浸入を防止している(段落24を参照)。
特開2004−180530号公報
上述した防水構造では、スプール2とリール本体1aとの間の隙間から侵入する水が、ラビリンス構造の囲繞壁によって、多段階で塞き止められている。具体的には、筒状部23、カバー部材24、及びドラグ押圧部材31Bそれぞれに対して、複数の防水壁23a,28,31Bbや複数の凹環状の溝23b,26を設けることによって、迷路状の通路を形成し、ドラグ機構への水の浸入を制限している。
しかしながら、迷路状の通路を形成するためには、筒状部23、カバー部材24、及びドラグ押圧部材31Bそれぞれを、特殊な形状に形成する必要がある。すなわち、ラビリンス構造を構成する複数の部材それぞれを、複雑な形状に形成せざるを得なかった。このため、従来のラビリンス構造では、各部材の成型精度や組立て精度を確保することが難しかった。
また、上述した防水構造では、水の逃がし通路を形成する凹環状の2つの溝23b,26が、形成されている。しかし、侵入した水が溝23b,26に一時的に捕捉されるため、スプールが回転すると、この回転によって、溝23b,26に補足された水が、防止壁23a及び28を乗り越えてしまうという問題点もあった。
本発明は、上記のような問題に鑑みてなされたものであり、本発明の目的は、簡単な構成で実現可能な釣用リールの防水構造を、提供することにある。
発明1に係る釣用リールの防水構造は、リール本体と、回転部材と、第1当接部材と、第2当接部材とを、備える。回転部材は、リール本体に対して回転軸芯を中心に回転可能に設けられる。第1当接部材は、第1本体部と、少なくとも一つの円環状の第1凸部とを、有する。第1本体部は、リール本体に当接可能である。第1凸部は、第1本体部から突出する。第2当接部材は、第2本体部と、少なくとも一つの円環状の第2凸部とを、有する。第2本体部は、回転部材に当接可能であり、且つ第1凸部に所定の第1隙間を隔てて隣接配置される。第2凸部は、第2本体部から突出し、且つ第1本体部に所定の第2隙間を隔てて隣接配置される。第1凸部及び第2凸部は、所定の第3隙間を隔てて隣接配置される。
本釣用リールの防水構造では、第1当接部材が、第1本体部において、リール本体に当接可能である。第2当接部材は、第2本体部において、回転部材に当接可能である。ここで、第1当接部材の第1本体部は、円環状の第2凸部と所定の第2隙間を隔てて、円環状の第2凸部と隣接配置される。また、第2当接部材の第2本体部は、円環状の第1凸部と所定の第1隙間を隔てて、円環状の第1凸部と隣接配置される。さらに、円環状の第1凸部及び円環状の第2凸部は、所定の第3隙間を隔てて、隣接配置される。
このように、第1当接部材の第1本体部に第1凸部を形成し、第2当接部材の第2本体部に第2凸部を形成することによって、第1当接部材と第2当接部材との間に、第1から第3隙間を設けることができる。これにより、リール本体及び回転部材の間に侵入した流体を、防水することができる。すなわち、第1当接部材の第1本体部に第1凸部を形成し、第2当接部材の第2本体部に第2凸部を形成するだけで、防水構造を容易に実現することができる。
発明2に係る釣用リールの防水構造では、発明1に記載の防水構造において、第1当接部材及び第2当接部材の少なくともいずれか一方に、撥水処理が施されている。
この場合、第1当接部材及び第2当接部材の少なくともいずれか一方に、撥水処理が施されているので、第1当接部材及び第2当接部材の間の第1から第3隙間に流体が侵入しづらくなる。すなわち、防水構造の防水効果を向上することができる。
発明3に係る釣用リールの防水構造では、発明1又は2に記載の防水構造において、第1凸部及び第2凸部が、回転軸芯を同心とし且つ互いに径が異なる異径同心円環状に、形成されている。
この場合、第1凸部及び第2凸部が、円環状に形成されているので、第1凸部及び第2凸部を容易に形成することができる。また、第1凸部及び第2凸部が、回転軸芯を同心とし、且つ互いに径が異なっているので、第1凸部及び第2凸部を、径方向に交互に容易に隣接配置することができる。すなわち、第1凸部及び第2凸部を容易に組立てることができる。
発明4に係る釣用リールの防水構造では、発明1から3のいずれか1項に記載の防水構造において、最大径の第1凸部及び最大径の第2凸部の少なくともいずれか一方に、回転軸芯から離れる放射方向に突出する壁部が、さらに設けられる。
この場合、上記放射方向に突出する壁部によって、リール本体及び回転部材の間に侵入した流体が、第1から第3隙間へと侵入しづらくなる。すなわち、第1から第3隙間への流体の侵入を、規制することができる。
発明5に係る釣用リールの防水構造では、発明1から4のいずれかに記載の防水構造において、第1当接部材及び第2当接部材の少なくともいずれか一方に、リール本体及び回転部材の間に侵入した流体を重力方向に流動させる流動案内部が、さらに設けられる。
この場合、流動案内部によって、リール本体及び回転部材の間に侵入した流体を、重力方向に流動させることができるので、第1から第3隙間への流体の侵入を、規制することができる。
発明6に係る釣用リールの防水構造には、発明5に記載の防水構造において、流動案内部が、最大径の第1凸部及び最大径の第2凸部の少なくともいずれか一方の外周面に設けられる第1流動案内部を、含む。
この場合、第1流動案内部によって、最大径の第1凸部における外周面上の流体及び/又は最大径の第2凸部における外周面上の流体を、重力方向に流動させることができるので、第1から第3隙間への流体の侵入を、確実に規制することができる。
発明7に係る釣用リールの防水構造では、発明5又は6に記載の防水構造において、流動案内部が、第1本体部及び第2本体部の少なくともいずれか一方に設けられる第2流動案内部を、含む。
この場合、リール本体と、回転部材と、第1本体部及び/又は第2本体部との間の流体を、第2流動案内部によって、重力方向に流動させることができるので、第1から第3隙間への流体の侵入を、確実に規制することができる。
発明8に係る釣用リールの防水構造では、発明7に記載の防水構造において、第1本体部が、リール本体に当接する第1当接部を、さらに有する。第2本体部は、回転部材に当接する第2当接部を、さらに有する。第2流動案内部は、第1当接部及び第2当接部の少なくともいずれか一方に設けられる。
この場合、リール本体と、回転部材と、第1当接部及び/又は第2当接部との間の流体を、第2流動案内部によって、重力方向に流動させることができる。これにより、第1から第3隙間への流体の侵入を、より確実に規制することができる。
発明9に係る釣用リールの防水構造は、発明5から8のいずれか1項に記載の防水構造において、リール本体が、排出部を、さらに有する。排出部は、流動案内部によって案内された流体を、リール本体の外部に排出する。
この場合、流動案内部によって案内された流体は、排出部によって、リール本体の外部に排出される。これにより、第1から第3隙間への流体の侵入を、より確実に規制することができる。
本発明によれば、簡単な構成で実現可能な釣用リールの防水構造を、提供することができる。
本発明の一実施形態が採用された両軸受リールの側面図。 図1の切断線II−IIにおける断面図。 図2における防水構造の部分拡大断面図。 図1の切断線IV−IVにおける部分拡大断面図。 本発明の他の実施形態における防水構造を示す部分拡大断面図(図3に対応する図)。 本発明の他の実施形態における防水構造を示す部分拡大断面図(図3に対応する図)。 本発明の他の実施形態における防水構造を示す部分拡大断面図(図3に対応する図)。 本発明の他の実施形態における防水構造を示す部分拡大断面図(図3に対応する図)。 本発明の他の実施形態における防水構造を示す部分拡大断面図(図3に対応する図)。 本発明の他の実施形態における防水構造を示す部分拡大断面図。
<両軸受リールの全体構成>
図1及び図2において、本発明の一実施形態を採用した両軸受リールは、リール本体1と、ハンドル3と、スプール5とを、備えている。
なお、以降の説明で言う前後左右は、両軸受リールを釣り竿に装着された状態で釣り糸が繰り出される方向が前であり、両軸受リールを後方から見た状態で左右を表している。
ハンドル3は、スプール5を回転させるために、リール本体1の側方に配置されている。ハンドル3は、固定部材例えばナット6によって、ハンドル軸7の先端に一体回転可能に装着されている。
リール本体1は、第1側カバー13と、側板15と、複数の連結部17と、機構装着板19と、第2側カバー21とを、有している。ここでは、第1側カバー13と、側板15と、複数の連結部17と、機構装着板19とによって、フレーム11が構成される。
第1側カバー13は、側板15と所定の間隔を隔てて、配置されている。第1側カバー13は、後述するスプール軸20の左端を、回転自在に支持する。
側板15は、第1側カバー13と機構装着板19との間に配置される。側板15は、側板本体15aと、筒状部16を有している。側板本体15aは、実質的に円板状に形成され、その中心部に孔部を有している。
筒状部16は、側板本体15aの外周部に一体に形成されている。筒状部16は、第1筒状部16aと、第2筒状部16bとを、有する。第1筒状部16aは、スプール5側に延びる部分である。第1筒状部16aの内周部には、防水構造50(後述する)が配置される。第2筒状部16bは、ハンドル3側に延びる部分である。第2筒状部16bの内周部には、機構装着板19が配置される。
複数の連結部17は、第1側カバー13及び側板15と一体に形成され、第1側カバー13及び側板15を連結する。下方に形成された連結部17には、両軸受リールを釣り竿に装着するための竿装着脚部4が、装着されている。
機構装着板19は、第2筒状部16bの内周側において、側板15と第2側カバー21との間に、配置されている。機構装着板19は、側板15例えば側板本体15aに、装着されている。
第2側カバー21は、ハンドル軸7を回転自在に支持する。第2側カバー21は、機構装着板19に装着されている。第2側カバー21の後部には、クラッチレバー18が装着されている。
ハンドル軸7は、機構装着板19及び第2側カバー21に回転自在に装着されている。ハンドル軸7は、糸繰り出し方向の回転(逆転)が禁止されている。
上述したフレーム11とスプール5との間には、防水構造50が配置されている。具体的には、フレーム11の機構装着板19及びスプール5との間、且つフレーム11の第1筒状部16aの内周部には、防水構造50が配置されている。防水構造50の構成については、後述する。
第2側カバー21と機構装着板19との間には、主に、ギア機構23と、クラッチ機構25と、クラッチ制御機構27と、ドラグ機構29と、キャスティングコントロール機構31と、が配置されている。
ギア機構23は、ハンドル3からの回転力を、ハンドル軸7を介して、スプール5に伝える。ギア機構23は、メインギア24を有する。メインギア24は、ハンドル軸7に固定されている。
クラッチ機構25は、ハンドル3とスプール5とを連結及び遮断する。クラッチ制御機構25は、クラッチレバー18の操作に応じて、ピニオンギア33を軸方向に移動させる。これにより、クラッチ機構25が、クラッチオン状態(連結状態)とクラッチオフ状態とに設定される。
ドラグ機構29は、スプール5の糸繰り出し方向の回転を制動する。キャスティングコントロール機構31は、スプール5の回転時の抵抗力を調整する。
スプール5は、スプール軸20の回転軸芯Cを中心として、リール本体1に対して回転可能に設けられる。具体的には、スプール5は、スプール軸20を介して、リール本体1の内部に回転自在に装着されている。スプール5は、スプール軸20に回転不能に固定されている。
スプール5は、糸巻胴部5aと、一対のフランジ部5bと、を有している。糸巻胴部5aは、釣り糸を巻き付ける部分である。糸巻胴部5aは、一対のフランジ部5bの間に設けられる。
一対のフランジ部5bは、糸巻胴部5aの両端部に一体に形成されている。一方のフランジ部5bの外周面(図2の左側のフランジ部5bの外周面)と、第1側カバー13の外周部との間には、僅かな隙間が形成されている。また、他方のフランジ部5bの外周面(図2の右側のフランジ部5bの外周面)と、側板15の第1筒状部16aとの間にも、僅かな隙間が形成されている。
スプール軸20は、ハンドル軸7と平行に配置されている。スプール軸20は、リール本体1、例えば第1側カバー13及び機構装着板19に、回転自在に支持されている。スプール軸20は、鍔状の位置決め部20aを有する。位置決め部20aは、防水構造50の第2当接部材61(後述する)を位置決めするためのものである。位置決め部20aは、スプール軸20の周方向に延び、スプール軸20に一体に形成されている。
ピニオンギア33は、ギア機構23のメインギア24に噛み合う。ピニオンギア33は、スプール軸20が貫通する筒状部材である。ピニオンギア33は、リール本体1、例えば機構装着板19及び第2側カバー21に、回転自在に支持されている。ピニオンギア33は、スプール軸20に対して、軸方向に移動自在に装着されている。ピニオンギア33及びスプール軸20によって、クラッチ機構25が構成される。
<防水構造の構成>
図2から図4に示すように、防水構造50は、リール本体1と、スプール5と、第1当接部材51と、第2当接部材61と、シール部材71と、排出孔部73とを、備える。
ここで、第1当接部材51及び第2当接部材61が協働して、リール本体1の内部構造への水(流体の一例)の侵入を規制する。例えば、第1当接部材51及び第2当接部材61によって、ラビリンス構造が構成されている。ラビリンス構造については、後述する。
なお、図2から図4には、第1から第3防水隙間B1,B2,B3(後述する)が示されているが、これら第1から第3防水隙間B1,B2,B3は、説明を容易にするために、拡大表示されている。
スプール5は、上述したように、リール本体1に対して回転可能に設けられる。図3に示すように、第1当接部材51は、リール本体1例えばフレーム11に当接し、且つ第2当接部材61と対向して配置される。具体的には、第1当接部材51は、リール本体1例えばフレーム11に、装着されている。第1当接部材51には、撥水処理が施されている。
第1当接部材51は、第1本体部53と、複数の第1凸部55とを、有する。第1本体部53は、リール本体1に当接可能である。
第1本体部53は、第1円板部53aと、第1当接部53bとを、有する。第1円板部53aは、円板状に形成されており、その中心部には第1孔部53cが形成されている。第1孔部53cの内周側には、スプール軸20が挿通される。第1孔部53cの内周面は、スプール軸20の外周面から所定の間隔を隔てて、配置されている。
第1当接部53bは、リール本体1に当接する部分である。第1当接部53bは、第1円板部53aに一体に形成されている。具体的には、第1当接部53bは円筒状に形成されており、その内周部は上記の第1孔部53cを構成している。第1当接部53bは、スプール軸20に沿う第1方向(スプール軸20の軸芯に沿った方向)において、第1円板部53aからリール本体1に向けて突出している。第1当接部53bは、リール本体1の側板15(側板本体15a)に当接している。第1当接部53b、及び第1円板部53aの内周部は、固定部材例えばネジ部材56(図2を参照)によって、側板15に固定されている。
第1当接部53bには、第1段差部54(流動案内部の一例;第2流動案内部の一例)が、設けられている。第1段差部54は、リール本体1とスプール5との間の空間Sに侵入した水を、滞留させることなく重力方向に流動させることができる。
第1段差部54は、第1対向部54a(第3壁部の一例)と、第1底部54bとを、有している。第1対向部54aは、第1円板部53aのリール本体1側の側面に対応している。第1対向部54aとリール本体1とは、第1方向において、所定の第1案内隙間A1を、形成している。具体的には、第1対向部54aは、第1方向において、リール本体1例えば側板15と対向して配置される。これにより、第1対向部54aと側板15との間には、所定の第1案内隙間A1が形成される。
第1底部54bは、第1当接部53bの外周部に設けられる。すなわち、第1底部54bは、第1当接部53bの外周面に対応している。第1底部54bと、第1対向部54aと、リール本体1の側板15(側板本体15a)とによって、第1溝部M1が形成される。第1溝部M1は、スプール軸20から離れる第2方向(スプール軸20の軸芯から離れる方向)に開口し、第1当接部53bの外周部に沿って溝状に設けられている。この第1溝部M1によって、空間Sに侵入した水が、スプール軸20のまわりに案内される。
複数(例えば4個)の第1凸部55は、第1本体部53に一体に形成されている。具体的には、複数の第1凸部55それぞれは、第1本体部53の第1円板部53aから突出している。複数の第1凸部55それぞれは、第2当接部材61の第2本体部63(第2円板部63a;後述する)と所定の第1防水隙間B1(第1隙間の一例)を隔てて、配置される。
複数の第1凸部55それぞれは、円環状に形成されている。複数の第1凸部55それぞれは、回転軸芯Cが同心であり、且つ互いに径が異なる。すなわち、複数の第1凸部55それぞれは、異径同心円環状に形成されている。
複数の第1凸部55それぞれは、第2方向において、所定の間隔を隔てて、第1本体部53の第1円板部53aに一体に形成されている。第2方向において互いに隣接する第1凸部55の間には、第2当接部材61の第2凸部65(後述する)が、隣接配置される。これにより、第2方向において互いに隣接する第1凸部55及び第2凸部65の間には、所定の第2防水隙間B2(第3隙間の一例)が、設けられる。
第2方向において最も外側の第1凸部55(最大径の第1凸部55)には、第2方向に突出する第1壁部55aが、設けられている。言い換えると、最大径の第1凸部55には、スプール軸20の回転軸芯Cから離れる放射方向に突出する第1壁部55aが、設けられている。第1壁部55aは、第1当接部材51及び第2当接部材61の間への水の侵入を、規制する。
具体的には、第1壁部55aは、最外径の第1凸部55の外周部に鍔状に形成されており、スプール5に向けて延びている。この第1壁部55aによって、第2案内隙間A2、及び/又は第2及び第3防水隙間B2,B3への水の侵入が、規制される。なお、第1壁部55aの先端部及びスプール5(フランジ部5b)の間には、所定の隙間が設けられている。
第2当接部材61は、スプール5に当接し、且つ第1当接部材51と対向して配置される。具体的には、第2当接部材61は、スプール軸20の位置決め部20aとスプール5とによって位置決めされ、スプール軸20に装着される。この状態で、第2当接部材61は、第1当接部材51と所定の間隔、例えば所定の第1から第3防水隙間B1,B2,B3を隔てて、配置される。第2当接部材61には、撥水処理が施されている。
第2当接部材61は、第2本体部63と、複数の第2凸部65とを、有する。第2本体部63は、スプール5に当接可能である。
第2本体部63は、第2円板部63aと、第2当接部63bとを、有する。第2円板部63aは、円板状に形成されており、その中心部には第2孔部63cが形成されている。第2孔部63cの内周部は、スプール軸20の外周部に圧入固定される。
第2当接部63bは、スプール5に当接する部分である。第2当接部63bは、第2円板部63aに一体に形成されている。具体的には、第2当接部63bは円筒状に形成されており、その内周部は上記の第2孔部63cを構成している。第2当接部63bは、第1方向において、第2円板部63aからスプール5に向けて突出している。第2当接部63bは、スプール軸20の位置決め部20aによって位置決めされ、スプール5のフランジ部5bに当接する。
第2当接部63bには、第2段差部64(流動案内部の一例;第2流動案内部の一例)が、設けられている。第2段差部64は、空間Sに侵入した水を、重力方向に流動させることができる。具体的には、第2段差部64は、リール本体1とスプール5との間に侵入した水を、スプール軸20のまわりに案内可能である。
第2段差部64は、第2対向部64a(第3壁部の一例)と、第2底部64bとを、有している。第2対向部64aは、第2円板部63aのスプール5側の側面に対応している。第2対向部64aとスプール5とは、第1方向において、所定の第2案内隙間A2を、形成している。具体的には、第2対向部64aは、第1方向において、スプール5例えばフランジ部5bと対向して配置される。これにより、第2対向部64aとフランジ部5bとの間には、所定の第2案内隙間A2が形成される。
第2底部64bは、第2当接部63bの外周部に設けられる。すなわち、第2底部64bは、第2当接部63bの外周面に対応している。第2底部64bと、第2対向部64aと、スプール5のフランジ12aとによって、第2溝部M2が形成される。第2溝部M2は、第2方向に開口し、第2当接部63bの外周部に沿って溝状に設けられている。この第2溝部M2によって、リール本体1とスプール5との間に侵入した水が、スプール軸20のまわりに案内される。
複数(例えば4個)の第2凸部65は、第2本体部63に一体に形成されている。具体的には、複数の第2凸部65それぞれは、第2本体部63の第2円板部63aから突出している。複数の第2凸部65それぞれは、第1当接部材51の第1本体部53(第1円板部53a)と所定の第3防水隙間B3(第2隙間の一例)を隔てて、配置される。
複数の第2凸部65それぞれは、円環状に形成されている。複数の第2凸部65それぞれは、回転軸芯Cが同心であり、且つ互いに径が異なる。すなわち、複数の第2凸部65それぞれは、異径同心円環状に形成されている。
複数の第2凸部65それぞれは、第2方向において、所定の間隔を隔てて、第2本体部63の第2円板部63aに一体に形成されている。第2方向において互いに隣接する第2凸部65の間には、第1当接部材51の第1凸部55が、隣接配置される。これにより、第2方向において互いに隣接する第1凸部55及び第2凸部65の間には、上述した所定の第1防水隙間B1が、設けられる。
第2方向において最も外側の第2凸部65(最大径の第2凸部65)の外径は、最大径の第1凸部55の外径より、小さい。これにより、最大径の第2凸部65は、第2方向において、最大径の第1凸部55の内周側に、配置される。すなわち、第2方向において互いに隣接する第1凸部55及び第2凸部65は、交互に並べて配置される。
最大径の第2凸部65には、第2方向に突出する第2壁部65aが、設けられている。言い換えると、最大径の第2凸部65には、スプール軸20の回転軸芯Cから離れる放射方向に突出する第2壁部65aが、設けられている。第2壁部65aは、第1当接部材51及び第2当接部材61の間への水の侵入を、規制する。
具体的には、第2壁部65aは、最外径の第2凸部65の外周部に鍔状に形成されており、最大径の第1凸部55に向けて延びている。この第2壁部65aによって、第2及び第3防水隙間B2,B3への水の侵入が、規制される。なお、第2壁部65aの先端部及び最大径の第1凸部55の内周面との間には、所定の隙間が設けられている。
上記の第1当接部材51及び第2当接部材61によって、ラビリンス構造は構成される。ここでは、このラビリンス構造を、上述した構成に基づいて説明する。
具体的には、第1当接部材51が、第1本体部53(第1当接部53b)において、リール本体1(側板15)に当接可能である。第2当接部材61は、第2本体部63(第2当接部63b)において、スプール5(フランジ部5b)に当接可能である。
ここで、第1当接部材51の第1本体部53(スプール5側の側面)は、第1方向において、第3防水隙間B3を隔てて、円環状の第2凸部65と隣接配置される。また、第2当接部材61の第2本体部63(第1本体部53に対向する面)は、第1方向において、第1防水隙間B1を隔てて、円環状の第1凸部55と隣接配置される。
また、円環状の第1凸部55及び円環状の第2凸部65は、第2方向において、互いに第2防水隙間B2を隔てて、隣接配置される。第2防水隙間B2は、第2方向において、第2壁部65aの先端部及び最大径の第1凸部55の内周面の間と、第1凸部55及び第2凸部65の間とによって、構成される。
このように、第1当接部材51及び第2当接部材61によって構成されるラビリンス構造によって、リール本体1の内部構造への水の侵入が規制される。
シール部材71は、リール本体1の内部構造への水の侵入を、規制するためのものである。シール部材71は、第1当接部材51とリール本体1の内部構造との間に、配置される。具体的には、シール部材71は、装着部71aと、リップ部71bとを、有する。装着部71aは、円環状に形成されている。装着部71aは、リール本体1に装着される。例えば、装着部71aは、側板15(側板本体15a)と機構装着板19とによって挟持されている。リップ部71bは、装着部71aから内周側に向けて延び、スプール軸20の外周部に接触する。これにより、水が上述したラビリンス構造を通過したとしても、この水が、スプール軸20を伝ってリール本体1の内部構造に侵入しないように、シール部材71によって規制される。
なお、リール本体1の内部構造には、例えば、上述した、ギア機構23、クラッチ機構25、クラッチ制御機構27、ドラグ機構29、及びキャスティングコントロール機構31等が、含まれる。
排出孔部73は、リール本体1とスプール5との間の空間Sに侵入した水を、リール本体1の外部に排出可能である。例えば、図4に示すように、空間Sに侵入した水が、第1溝部M1及び第2溝部M2によって排出孔部73へと案内され、排出孔部73から排出される。排出孔部73は、リール本体1に設けられている。具体的には、排出孔部73は、側板15の筒状部16(第1筒状部16a)に、形成されている。より具体的には、排出孔部73は、側板15の筒状部16(第1筒状部16a)の竿装着脚部4側、すなわち筒状部16(第1筒状部16a)の下方に、形成されている。ここでは、排出孔部73は、筒状部16の第1筒状部16aにおいて円周方向に延びる長孔形状に、形成されている。
<特徴>
上記実施形態は、下記のように表現可能である。
(A)防水構造50は、リール本体1と、スプール5と、第1当接部材51と、第2当接部材61とを、備える。スプール5は、リール本体1に対してスプール軸20の回転軸芯Cを中心に回転可能に設けられる。第1当接部材51は、第1本体部53と、少なくとも一つの円環状の第1凸部55とを、有する。第1本体部53は、リール本体1に当接可能である。第1凸部55は、第1本体部53から突出する。第2当接部材61は、第2本体部63と、少なくとも一つの円環状の第2凸部65とを、有する。第2本体部63は、スプール5に当接可能であり、且つ第1凸部55に所定の第1防水隙間B1を隔てて隣接配置される。第2凸部65は、第2本体部63から突出し、且つ第1本体部53に所定の第3防水隙間B3を隔てて隣接配置される。第1凸部55及び第2凸部65は、所定の第2防水隙間B2を隔てて隣接配置される。
本釣用リールの防水構造50では、第1当接部材51が、第1本体部53において、リール本体1に当接可能である。第2当接部材61は、第2本体部63において、スプール5に当接可能である。ここで、第1当接部材51の第1本体部53は、円環状の第2凸部65と所定の第2隙間を隔てて、円環状の第2凸部65と隣接配置される。また、第2当接部材61の第2本体部63は、円環状の第1凸部55と所定の第1防水隙間B1を隔てて、円環状の第1凸部55と隣接配置される。さらに、円環状の第1凸部55及び円環状の第2凸部65は、所定の第2防水隙間B2を隔てて、隣接配置される。
このように、第1当接部材51の第1本体部53に第1凸部55を形成し、第2当接部材61の第2本体部63に第2凸部65を形成することによって、第1当接部材51と第2当接部材61との間に、第1から第3防水隙間B1,B2,B3を設けることができる。これにより、リール本体1及びスプール5の間(空間S)に侵入した流体を、防水することができる。すなわち、第1当接部材51の第1本体部53に第1凸部55を形成し、第2当接部材61の第2本体部63に第2凸部65を形成するだけで、防水構造50を容易に実現することができる。
(B)防水構造50では、第1当接部材51及び第2当接部材61の少なくともいずれか一方に、撥水処理が施されている。
この場合、第1当接部材51及び第2当接部材61の少なくともいずれか一方に、撥水処理が施されているので、第1当接部材51及び第2当接部材61の間の第1から第3防水隙間B1,B2,B3に流体が侵入しづらくなる。すなわち、防水構造50の防水効果を向上することができる。
(C)防水構造50では、第1凸部55及び第2凸部65が、スプール軸20の回転軸芯Cを同心とし且つ互いに径が異なる異径同心円環状に、形成されている。
この場合、第1凸部55及び第2凸部65が、円環状に形成されているので、第1凸部55及び第2凸部65を容易に形成することができる。また、第1凸部55及び第2凸部65が、スプール軸20の回転軸芯Cを同心とし、且つ互いに径が異なっているので、第1凸部55及び第2凸部65を、径方向に交互に容易に隣接配置することができる。すなわち、第1凸部55及び第2凸部65を容易に組立てることができる。
(D)防水構造50では、最大径の第1凸部55及び最大径の第2凸部65の少なくともいずれか一方に、スプール軸20の回転軸芯Cから離れる放射方向に突出する壁部(第1壁部55a、第2壁部65a)が、さらに設けられる。
この場合、上記放射方向に突出する壁部によって、リール本体1及びスプール5の間(空間S)に侵入した流体が、第1から第3防水隙間B1,B2,B3へと侵入しづらくなる。すなわち、第1から第3防水隙間B1,B2,B3への流体の侵入を、規制することができる。
(E)防水構造50では、第1当接部材51及び第2当接部材61の少なくともいずれか一方に、リール本体1及びスプール5の間(空間S)に侵入した流体を重力方向に流動させる段差部(第1段差部54、第2段差部64)が、さらに設けられる。
この場合、段差部(第1段差部54、第2段差部64)によって、リール本体1及びスプール5の間(空間S)に侵入した流体を、重力方向に流動させることができるので、第1から第3防水隙間B1,B2,B3への流体の侵入を、規制することができる。
(F)防水構造50では、段差部(第1段差部54、第2段差部64)が、第1本体部53及び第2本体部63の少なくともいずれか一方に設けられる。
この場合、リール本体1と、スプール5と、第1本体部53及び/又は第2本体部63との間の流体を、第2流動案内部によって、重力方向に流動させることができるので、第1から第3防水隙間B1,B2,B3への流体の侵入を、確実に規制することができる。
(G)防水構造50では、第1本体部53が、リール本体1に当接する第1当接部53bを、さらに有する。第2本体部63は、スプール5に当接する第2当接部63bを、さらに有する。段差部(第1段差部54、第2段差部64)は、第1当接部53b及び第2当接部63bの少なくともいずれか一方に設けられる。
この場合、リール本体1と、スプール5と、第1当接部53b及び/又は第2当接部63bとの間の流体を、段差部(第1段差部54、第2段差部64)によって、重力方向に流動させることができる。これにより、第1から第3防水隙間B1,B2,B3への流体の侵入を、より確実に規制することができる。
(H)防水構造50は、リール本体1が、排出孔部73を、さらに有する。排出孔部73は、段差部(第1段差部54、第2段差部64)によって案内された流体を、リール本体1の外部に排出する。
この場合、段差部(第1段差部54、第2段差部64)によって案内された流体は、排出孔部73によって、リール本体1の外部に排出される。これにより、第1から第3防水隙間B1,B2,B3への流体の侵入を、より確実に規制することができる。
<他の実施形態>
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
(a)前記実施形態では、第1当接部材51が第1段差部54を有し、且つ第2当接部材61が第2段差部64を有する場合の例を示したが、第1当接部材51及び第2当接部材61のいずれか一方に段差部が設けられるようにしてもよい。例えば、この場合の一例として、図5に示すように、防水構造150において、第2当接部材161のみが、段差部164を有していてもよい。段差部164の構成は、前記実施形態の第2段差部64の構成と同様である。また、この場合、第1当接部材151には、段差部は設けられていない。なお、図5では、前記実施形態と同じ構成については、同じ符号を付している。
(b)前記実施形態では、第1当接部材51が第1壁部55aを有し、且つ第2当接部材61が第2壁部65aを有する場合の例を示したが、第1当接部材51及び第2当接部材61のいずれか一方に壁部が設けられるようにしてもよい。例えば、この場合の一例として、図5に示すように、防水構造150において、第1当接部材151のみが、壁部155aを有していてもよい。壁部155aは、前記実施形態の第1壁部55aの構成と同様である。また、この場合、第2当接部材161には、壁部は設けられていない。なお、図5では、前記実施形態と同じ構成については、同じ符号を付している。
(c)前記実施形態では、シール部材71が第1当接部材51とリール本体1の内部構造との間に設けられる場合の例を示したが、このシール部材71を用いることなく、防水構造50を構成してもよい。このように、防水構造50を構成することによって、より簡単な構成で防水構造50を実現できる。
(d)前記実施形態では、第1当接部材51及び第2当接部材61が段差部(第1段差部54、第2段差部64)を有する場合の例を示した。これに代えて、図6Aに示すように、段差部を第1当接部材251及び第2当接部材261に設けることなく、防水構造250を構成してもよい。これに加えて、図6Bに示すように、前記実施形態の壁部(第1壁部55a、第2壁部65a)を第1当接部材351及び第2当接部材361に設けることなく、防水構造350を構成してもよい。
このように、防水構造250,350を構成することによって、より簡単な構成で防水構造250,350を実現できる。なお、図6A及び図6Bでは、前記実施形態と同じ構成については、同じ符号を付している。
(e)前記実施形態では、第1当接部材51及び第2当接部材61が壁部(第1壁部55a、第2壁部65a)を有する場合の例を示した。これに代えて、図7に示すように、この壁部を第1当接部材451及び第2当接部材461に設けることなく、防水構造450を構成してもよい。このように、防水構造450を構成することによって、より簡単な構成で防水構造450を実現できる。なお、図7では、前記実施形態と同じ構成については、同じ符号を付している。
(f)前記実施形態では、第1当接部材51及び第2当接部材61が段差部(第1段差部54、第2段差部64)を有する場合の例を示したが、第1当接部材51及び第2当接部材61が少なくとも1つの凹部(流動案内部の一例;第1流動案内部の一例)を有していてもよい。
この場合、防水構造550は、図8に示すように、構成可能である。図8では、前記実施形態と同じ構成については、同じ符号を付している。
例えば、図8に示すように、第1当接部材551の最大径の第1凸部55には、凹部55bが設けられる。より具体的には、凹部55bは、溝状に形成されており、スプール軸20のまわりに最大径の第1凸部55の外周部に形成されている。このように、凹部55bを、第1当接部材551に設けることによって、最大径の第1凸部55における外周面上の流体を、重力方向に流動させることができる。これにより、第1溝部M1(第1案内隙間A1)及び/又は第2溝部M2(第2案内隙間A2)と、第1から第3防水隙間B1,B2,B3とへの流体の侵入を、確実に規制することができる。
ここでは、第1当接部材551に凹部55bが設けられる場合の例を示したが、第2当接部材61における最大径の第2凸部65(外周部)にも、凹部を設けるようにしてもよい。この場合、第2溝部M2(第2案内隙間A2)と、第1から第3防水隙間B1,B2,B3とへの流体の侵入を、より確実に規制することができる。
また、第2当接部材61における最大径の第2凸部65(外周部)にのみ凹部を設けるようにしてもよい。この場合、第1から第3防水隙間B1,B2,B3への流体の侵入を、より確実に規制することができる。
(g)前記実施形態では、両軸受リールに防水構造50,150,250,350,450,550が用いられる場合の例を示したが、スピニングリールに防水構造650を適用してもよい。
例えば、図9に示すように、スピニングリールの防水構造650は、リール本体601と、ロータ605(回転部材の一例)と、第1当接部材651と、第2当接部材661とを、備える。ロータ605は、リール本体601に対して回転軸芯Cを中心に回転可能に設けられる。回転軸芯Cは、スプール軸620(ピニオンギア622)の回転軸心に対応している。
第1当接部材651は、第1本体部653と、少なくとも一つの円環状の第1凸部655とを、有する。第1本体部653は、リール本体601に当接可能である。具体的には、第1本体部653は、リール本体601に装着される。ここでは、複数(例えば3個)の第1凸部655が、第1本体部653から突出している。
第2当接部材661は、第2本体部663と、少なくとも一つの円環状の第2凸部665とを、有する。第2本体部663は、ロータ605に当接可能である。具体的には、第2本体部663は、ロータ605に装着される。また、第2本体部663は、第1防水隙間B601(第1隙間の一例)を隔てて、第1凸部655と隣接配置される。ここでは、複数(例えば3個)の第2凸部665が、第2本体部663から突出している。第2凸部665は、第2防水隙間B603(第2隙間の一例)を隔てて、第1本体部653と隣接配置される。第1凸部655及び第2凸部665は、第3防水隙間B602(第3隙間の一例)を隔てて、隣接配置される。
本発明は、釣用リールに対して、広く適用可能である。
1,601 リール本体
5 スプール
20,620 スプール軸
50,150,250,350,450,550,650 防水構造
51,151,251,351,451,551,651 第1当接部材
53,653 第1本体部
53b 第1当接部
54 第1段差部
55,655 第1凸部
55a,155a 第1壁部
55b 凹部
61,161,261,361,461,661 第2当接部材
63,663 第2本体部
63b 第2当接部
64,164 第2段差部
65,665 第2凸部
65a 第2壁部
73 排出孔部
B1,B601 第1防水隙間
B2,B603 第2防水隙間
B3,B602 第3防水隙間
C 回転軸芯

Claims (9)

  1. 両軸受リールの防水構造であって、
    側板を有するリール本体と、
    前記リール本体に対して回転軸芯を中心に回転可能に設けられるスプールと、
    前記側板に軸方向に当接可能な第1本体部、及び第1本体部から突出する少なくとも一つの円環状の第1凸部を、有する第1当接部材と、
    前記スプールに当接可能且つ前記第1凸部に所定の第1隙間を隔てて隣接配置される第2本体部、及び前記第2本体部から突出し且つ前記第1本体部に所定の第2隙間を隔てて隣接配置される少なくとも一つの円環状の第2凸部を、有する第2当接部材と、
    を備え、
    前記側板は、前記スプール側に延びる筒状部を、有し、
    前記第1当接部材及び前記第2当接部材は、前記筒状部の内周部に収容され、
    前記第1凸部及び前記第2凸部は、所定の第3隙間を隔てて隣接配置される、
    両軸受リールの防水構造。
  2. 前記第1当接部材及び前記第2当接部材の少なくともいずれか一方には、撥水処理が施されている、
    請求項1に記載の両軸受リールの防水構造。
  3. 前記第1凸部及び前記第2凸部は、前記回転軸芯を同心とし且つ互いに径が異なる異径同心円環状に、形成されている、
    請求項1又は2に記載の両軸受リールの防水構造。
  4. 最大径の前記第1凸部及び最大径の前記第2凸部の少なくともいずれか一方には、前記回転軸芯から離れる放射方向に突出する壁部が、さらに設けられる、
    請求項1から3のいずれか1項に記載の両軸受リールの防水構造。
  5. 前記第1当接部材及び前記第2当接部材の少なくともいずれか一方には、前記リール本体及び前記スプールの間に侵入した流体を重力方向に流動させる流動案内部が、さらに設けられる、
    請求項1から4のいずれかに記載の両軸受リールの防水構造。
  6. 前記流動案内部は、最大径の前記第1凸部及び最大径の前記第2凸部の少なくともいずれか一方の外周面に設けられる第1流動案内部を、含む、
    請求項5に記載の両軸受リールの防水構造。
  7. 前記流動案内部は、前記第1本体部及び前記第2本体部の少なくともいずれか一方に設けられる第2流動案内部を、含む、
    請求項5又は6に記載の両軸受リールの防水構造。
  8. 前記第1本体部は、前記リール本体に当接する第1当接部を、さらに有し、
    前記第2本体部は、前記スプールに当接する第2当接部を、さらに有し、
    前記第2流動案内部は、前記第1当接部及び第2当接部の少なくともいずれか一方に設けられる、
    請求項7に記載の両軸受リールの防水構造。
  9. 前記リール本体は、前記流動案内部によって案内された流体を、前記リール本体の外部に排出する排出部を、さらに有する、
    請求項5から8のいずれか1項に記載の両軸受リールの防水構造。

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