JP6466783B2 - スパイラル杭と構造物の接合構造 - Google Patents

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Description

本発明は、平鋼を捩じってスパイラル状とし、単杭又は群杭として地盤に打ち込んで構造物を支持するスパイラル杭に関し、詳しくは、そのスパイラル杭と構造物の接合構造に関する。
構造物(建築物をはじめ、それ以外のフェンス、ビニールハウス、標識柱、太陽光発電用架台などの工作物を含む)を地面に立設する際には、地盤に支持杭を埋設し、その支持杭に構造物の支柱を固定することで構造物を地盤の地耐力で支持している。従来、このような支持杭の一種として、コンクリートなどのような養生期間が必要なく短時間で安価に施工できるスパイラル杭が知られている。
例えば、特許文献1には、平鋼を捩った、ねじり平鋼1にパイプ3を接続して溶接し、パイプ3の先端近くに鉄棒が通る穴2を貫通し、ねじり平鋼1の先端を少し尖らせ、パイプ3とねじり平鋼1の接合部に鉄板からなる鍔6を溶接し、パイプ3の先端付近の側面に、穴をあけ、穴にナット4を溶接して、蝶ボルト5を取付けたアンカーが開示されている(特許文献1の特許請求の範囲の請求項2、明細書の段落[0010]、[0011]、図面の図2等参照)。
しかし、特許文献1に記載のアンカーは、人力でハンマー等を用いて地盤に打ち込むことにより簡易に短時間で設置でき、スパイラル杭を引き抜く方向に作用する軸力には対抗できるものの、構造物に作用する水平力により生じる曲げ応力には弱く、構造物がガタ付いてしまうという問題があった。特に、このようなアンカーにより構造物を支持する構造は、スパイラル杭を構成する平鋼が偏平な矩形断面からなるため、当該平鋼の弱軸での曲げ応力、即ち、平鋼の矩形水平断面の断面係数及び断面二次モーメントが小さい軸回りの曲げ応力に弱く、構造物がスパイラル杭の弱軸方向(平鋼の板面に対して垂直な方向)に揺れて、即ち、スパイラル杭が弱軸を中心に曲がって上部構造である構造物が揺動してガタ付いてしまい、構造物を安定して支持することができないという問題があった。
なお、特許文献1に記載のアンカーには、ねじり平鋼1の接合部に鉄板からなる鍔6が溶接されているので、アンカー設置当初は、この鍔6が地盤の地表面に接地しているため、多少、ガタ付きが抑えられると考えられる。しかし、経年的な地盤の圧密沈下のため又は地表面の土砂が流れるなどするため、継時的に地表面が鍔6から下がってしまい、鍔6が構造物の揺れを抑えるために地盤から反力を得てガタ付きを防止するという機能を果たさなくなってしまうという問題がある。また、スパイラル杭を地盤に捩じ込んだ力だけで鍔が接地している状態では、地盤の地表面付近から得られる反力も限られ、そもそも設置当初からガタ付き防止機能も不十分であるという問題もある。その上、フェンスなどの構造物を支持する場合など、複数のスパイラル杭の天端高さを揃える必要がある場合は、鍔6がねじり平鋼1に溶接されているため、不陸(凹凸)のある地表面に鍔6を密着させて接地することができず、鍔がガタ付き防止機能を果たさないという問題もある。
また、特許文献2には、スパイラル杭1と、該スパイラル杭1の頭部に、スパイラル杭1の長手方向に対して略垂直な部分を形成するように取り付けられた板状体4と、該スパイラル杭1及び該板状体4とは別部品として用意されて、その軸部が該板状体4に設けられた孔を貫通するボルト7と、該スパイラル杭1及び該板状体4とは別部品として用意されて、該ボルト7に螺合されるナット9と、を有し、該板状体4に設けられた孔にスパイラル杭1側から貫通して配置したボルト7に、該板状体4を挟むように該ナット9を螺合させることを特徴とする基礎杭が開示されている(特許文献2の特許請求の範囲の請求項1、明細書の段落[0029]〜[0049]、図面の図9、図10等参照)。
しかし、特許文献2に記載の基礎杭は、板状体4が地表面に接地しておらず、特許文献1に記載のアンカーと同様に、スパイラル杭の弱軸方向に対する揺れに弱くガタ付いてしまい、構造物を安定して支持することができないという問題は解消されていなかった。
また、特許文献3には、構造物又は構造物の一部を支持する構造物用基礎3であり、スパイラル杭1を用いて地盤に固定される基礎部2を有する構造物用基礎3において、基礎部2は、スパイラル杭1を案内する円筒状鋼管23と、円筒状鋼管23を取り囲むように配置される水平方向受圧部21と、を有し、基礎部2とスパイラル杭1とには、スパイラル杭1を円筒状鋼管21に挿入し、スパイラル杭1を地盤に埋設した状態で、基礎部2とスパイラル杭1とを固着する固着手段12及び22が設けられている構造物用基礎3が開示されている(特許文献3の特許請求の範囲の請求項1、明細書の段落[0026]〜[0035]、図面の図3、図7等参照)。
しかし、特許文献3に記載の構造物用基礎は、水平方向の応力を緩和するべく、水平方向受圧部21としてH形鋼などが必要なだけでなく、H形鋼などに固着手段12等を溶接する必要があり、製品コストや設置コストが嵩むという問題があった。また、充填材6を充填する場合は、スパイラル杭における工期短縮のメリットも薄れてしまい、さらに設置コストが嵩む問題がある。
特開2000−87349号公報 特開2013−163909号公報 特開2014−74278号公報
そこで、本発明は、前述した問題に鑑みて案出されたものであり、その目的とするところは、安価で簡単な機構により短時間で設置が可能で製品コストや設置コストを抑えつつ、設置する地盤の地耐力の強弱にかかわらずスパイラル杭の弱軸方向への構造物の揺れやガタ付きを防いで、構造物を安定して支持することができるスパイラル杭と構造物の接合構造を提供することにある。
第1発明に係るスパイラル杭と構造物の接合構造は、平鋼からスパイラル状に捩じられて地盤に打ち込まれたスパイラル杭と、このスパイラル杭で支持される構造物と、を接合するスパイラル杭と構造物の接合構造であって、前記スパイラル杭に対して上下変位可能な平板からなる反力板と、この反力板を下方へ加圧する加圧機構と、を備え、前記スパイラル杭の上端には、上方へ延伸する接合ボルトが突設され、前記反力板には、前記スパイラル杭を構成する平鋼及び前記接合ボルトを挿通可能なスリット孔又はスリット溝が形成され、前記加圧機構は、前記接合ボルトを挿通可能な加圧部材を有し、前記接合ボルトと螺合するナットを締めることで前記加圧部材を介して前記反力板を下方へ変位させて地盤の地表面へ前記反力板を密着させる機構であることを特徴とする。
第2発明に係るスパイラル杭と構造物の接合構造は、第1発明において、前記接合ボルトに螺合するナットが固着され、前記加圧機構を覆って隠蔽する高さ調整カバーを備えることを特徴とする。
第3発明に係るスパイラル杭と構造物の接合構造は、第1発明又は第2発明において、前記加圧部材は、弾性変形可能なバネ部を有し、前記加圧機構で前記反力板を下方へ加圧する際に、前記バネ部が弾性変形する反発力を利用して前記反力板を加圧していること、を特徴とする。
第4発明に係るスパイラル杭と構造物の接合構造は、第3発明において、前記加圧部材は、前記スパイラル杭の弱軸での曲げモーメントを相殺する方向への付勢力が強くなるよう装着されていることを特徴とする。
第5発明に係るスパイラル杭と構造物の接合構造は、第1発明ないし第4発明のいずれかの発明において、前記反力板と前記加圧部材とが一体となっていることを特徴とする。
第6発明に係るスパイラル杭と構造物の接合構造は、第1発明ないし第3発明のいずれかの発明において、前記加圧部材は、圧縮されると弾性変形して容積が小さくなる中実弾性材からなることを特徴とする。
第1発明〜第6発明によれば、前記スリット孔又はスリット溝に前記スパイラル杭の上端が挿通された状態で前記加圧機構により前記反力板が下方へ加圧されて地盤の地表面と密着しているので、反力板が地表面と確実に密着し、構造物の揺れを抑える方向への応力モーメントとなる反力を地表面から得ることができる。このため、スパイラル杭の弱軸方向への構造物の揺れやガタ付きを防いで、構造物を安定して支持することができる。その上、先行掘りで地盤を乱すことなく設置が可能なため、地表面付近の地耐力を減損することなく構造物を支持することができる。それに加え、地盤が緩く地耐力が小さい場合や、地表面が沈下した場合などでも、ナットを締めるなどして構造物の揺れを抑えるのに必要な反力が得られるまで反力板を地表面に加圧して密着させることができ、地盤の地耐力の強弱にかかわらず経時的にも構造物を安定して支持することができる。
また、第1発明〜第6発明によれば、高価なH形鋼などが必要ないうえ、鍔をスパイラル杭に溶接する必要がなく、製品コストを低減することができる。その上、現場での設置作業もスパイラル杭を人力でハンマー等を用いて地盤に打ち込んでナットを締めるだけであるため、養生期間が必要なく、杭を打ち込み後、直ぐにスパイラル杭と上部構造である構造物との接合作業に取り掛かれ、構造物の設置が短期間ででき、構造物の設置コストも低減することができる。
特に、第2発明によれば、接合ボルトに螺合するナットが固着され、加圧機構を覆って隠蔽する高さ調整カバーを備えるので、不陸(凹凸)のある地表面にフェンスなどの構造物を支持する場合など、複数のスパイラル杭に亘って構造物を連接して接合する場合であっても、スパイラル杭を打ち込む高さを微調整することなく高さ調整カバーで高さを調整できる。このため、打ち込んだスパイラル杭を回し戻して高さを調整し、地盤を乱して地耐力を低減するおそれがなくなり、地盤の乱れのない地耐力の高い状態の地表面に反力板を密着させて、構造物を安定して支持することができる。その上、高さ調整カバーで加圧機構を覆って見栄えを良くすることができる。
特に、第3発明によれば、前記バネ部が弾性変形する反発力を利用して前記反力板を加圧しているので、常に一定以上の支圧力で反力板を加圧することができ、地層に乱れのない圧密された地耐力が高い状態の地盤をスパイラル杭と反力板との間に挟み込んで掴んで、挟み込んで掴んだ地盤からガタ付き防止に必要な反力を得て、構造物を支持することができる。このため、さらに安定して構造物を支持することができる。
特に、第4発明によれば、前記加圧部材は、前記スパイラル杭の弱軸での曲げモーメントを相殺する方向への付勢力が強くなるよう装着されているので、さらに、スパイラル杭の弱軸方向への構造物のガタ付きを防いで、構造物を安定して支持することができる。
特に、第5発明によれば、前記反力板と前記加圧部材とが一体となっているので、さらに、部品点数を削減して製品コストを低減することができる。
特に、第6発明によれば、前記加圧部材は、圧縮されると弾性変形して容積が小さくなる中実弾性材からなるので、加圧機構による加圧力が中実弾性材により反力板へ面圧として均等に付与されるため、構造物に水平力が加わりスパイラル杭に曲げ応力が作用した場合でも、その応力が地表面付近の一部の地盤のみに偏って伝達されるおそれが少ない。このため、経時的にも反力板を地表面に密着させて、構造物を安定して支持することができる。
本発明の第1実施形態に係るスパイラル杭と構造物の接合構造を示す斜視図である。 同上のスパイラル杭と構造物の接合構造の構成を示す分解斜斜視図である。 本発明の第2実施形態に係るスパイラル杭と構造物の接合構造を示す斜視図である。 同上のスパイラル杭と構造物の接合構造の加圧部材の別例を示す斜視図である。 本発明の第3実施形態に係るスパイラル杭と構造物の接合構造を示す斜視図である。 本発明の第4実施形態に係るスパイラル杭と構造物の接合構造を示す斜視図である。 本発明に係るスパイラル杭と構造物の接合構造の上部構造の実施形態の一例を示す分解斜視図である。 同上の上部構造の実施形態の別例を示す分解斜視図である。 同上の上部構造の鞘管の実施形態の一例を示す斜視図である。 同上の鞘管の実施形態の別例を示す斜視図である。
以下、本発明の実施形態に係るスパイラル杭と構造物の接合構造について、図面を参照しながら詳細に説明する。
[第1実施形態]
先ず、図1、図2を用いて、本発明の第1実施形態に係るスパイラル杭と構造物の接合構造について説明する。図1、図2に示すように、第1実施形態に係るスパイラル杭と構造物の接合構造F1は、スパイラル杭1と、このスパイラル杭1に対して上下変位可能な反力板2と、この反力板2を下方へ加圧する締め込み管3を有した加圧機構K1など、から構成されている。また、第1実施形態に係る接合構造F1には、加圧機構K1を覆う高さ調整カバー4と、上部構造となる構造物の支柱を装着する鞘管5も備えられている。
(スパイラル杭)
本実施形態に係るスパイラル杭1は、図2等に示すように、上下に長い帯状の平鋼を長手方向である上下方向に沿った鉛直軸で捩じってスパイラル状に形成されたものであり、一般に杭径が50mm〜150mmm程度の大きさでとなっており、地盤に打ち込まれて上部に接合された構造物を支持する機能を有している。
また、図2に示すように、このスパイラル杭1の上端の中央、即ち、杭芯には、上下方向を軸方向として上方へ延伸する接合ボルト10が突設されている。本実施形態に係る接合ボルト10は、スパイラル杭1を構成する平鋼の厚みと同程度の直径を有する全ねじボルトからなり、後述の3つのナットを装着してもさらに調整代があるように長めのねじ代となっている。
このスパイラル杭1は、杭を構成する平鋼の水平断面と略同形のスリットが形成された打ち込み用治具を定規として人力でゴムハンマー等を用いて打撃を加えることにより、スパイラル杭1が前記治具のスリットの中で回転しながら地盤に打ち込まれて設置される。勿論、例えば、杭径が75mm以上となる大型のスパイラル杭の場合は、パイルドライバー等の機械で回転圧入してもよい。
このように、スパイラル杭1は、回転しながら地盤に打ち込まれるため、スパイラル杭1を構成する平鋼の水平断面部分の地盤のみを周りに押し込んで下降していくため、地盤を殆ど乱すことなく設置することが可能である。このため、杭周りの地盤は、長年自然に圧密された地山状態のままであり、地耐力を低下させることがなく打ち込め、スパイラルの周りの地盤をそのまま抱え込めるため、粘土層や干潟などの地耐力の低い軟弱地盤でも構造物を支持する充分な反力を得ることができる。
なお、スパイラル杭1は、地盤中を下降するのは、平鋼の水平断面部分だけであり、極めて細く小さいため、礫層であっても大きな礫を避けながら打ち込めるため、礫層からなる地盤にも適用可能である。
(反力板)
反力板2は、円盤状の鋼製の板材(平鋼)からなり、中央にスパイラル杭1の上部を挿通する矩形のスリット孔20が穿設されている。この反力板2は、スパイラル杭1に対して上下変位可能となっており、下面が地盤の地表面に接地、密着して、地盤から反力を得る機能を有している。
スリット孔20は、スパイラル杭1を構成する平鋼の水平断面より少し大きな矩形状のスリット孔である。勿論、このスリット孔20は、反力板2がスパイラル杭1に対して上下変位可能なようにスパイラル杭1を挿通できる形状であればよく、例えば、矩形の孔が長手方向に反力板2の外縁まで延びスリット溝となっていても構わない。
また、反力板2は、円盤状でなくとも、例えば、矩形状の板材であってもよい。要するに、反力板2は、スリット孔20又はスリット溝が形成され、スパイラル杭1に対して上下変位可能となっており、下面が地表面に接地できる構成であればよい。
(加圧機構)
本実施形態に係る加圧機構K1は、主に、前述の接合ボルト10と、この接合ボルト10と螺合するナットN1と、加圧部材である締め込み管3など、から構成されており、ナットN1を締めることで締め込み管3を介して前述の反力板2を地盤の地表面へ加圧する機能を有している。
この締め込み管3は、図1、図2に示すように、上端が天板30で閉塞され、下端が開放された円筒状の側壁31を有した鋼管からなり、天板30には、前述の接合ボルト10を挿通するボルト孔30aが穿設されている。
この加圧機構K1は、図2に示すように、スパイラル杭1に反力板2のスリット孔20が挿通されたうえ、スパイラル杭1の接合ボルト10に締め込み管3のボルト孔30aが挿通され、ワッシャW1を介してナットN1で接合ボルト10に螺合されている構成である。このため、加圧機構K1は、接合ボルト10にナットN1を締め付ける支圧力により、加圧部材である締め込み管3を介して反力板2を地表面に押し付けて、地盤から前述の構造物のガタ付きを防止できる所望の反力が得られるまで加圧する機能を有している。
(高さ調整カバー)
次に、高さ調整カバー4について説明する。高さ調整カバー4は、上端が天板40で閉塞され、下端が開放された円筒状の側壁41を有した鋼管からなり、天板40の中心には、前述の接合ボルト10を挿通するボルト孔40aが穿設されている。また、このボルト孔40aの直上の天板40の下面には、接合ボルト10と螺合するナット42が溶接(固着)されている。
この高さ調整カバー4は、ナット42を回して、前述の接合ボルト10の任意の高さに高さ調整カバー4の上端が位置するようにすることで、後述の鞘管5と協同して鞘管5に取り付ける構造物の高さを調整する機能を有している。また、前述の加圧機構K1を覆って隠蔽し、ボルトやナットが露出するのを防ぎ、見栄えを良くする機能も有している。
(鞘管)
本実施形態に係る鞘管5は、下端が底板50で閉塞されて上端が開放された円筒状の鋼管からなり、底板50の中心には、前述の接合ボルト10を挿通するボルト孔50aが穿設されている。また、このボルト孔50aの直下の底板50の下面には、接合ボルト10と螺合するナット51が溶接(固着)されている。
この鞘管5は、前述の高さ調整カバー4で構造物を取り付ける高さを調整した後、鞘管5ごとナット51を回して、高さ調整カバー4の上端の高さまで、鞘管5を下降させ、ナット42とナット51とで高さ調整カバー4と鞘間5を挟み込み強固に固定している。即ち、鞘管5は、高さ調整カバー4と鞘管5の高さが簡単には変わらないようにする機能となっている。
但し、この鞘管5は、本来、上部構造となる構造物の支柱等を取り付けてスパイラル杭1と接合・連結するための部材であり、後述のように、スパイラル杭1と接合する構造物に応じて、形状、機能等を適宜変更するものである。
(接合構造F1の作用効果)
以上説明した第1実施形態に係るスパイラル杭と構造物の接合構造F1によれば、反力板2がスパイラル杭1に対して上下変位可能となっているため、加圧機構K1により反力板2を地表面と確実に密着させるだけでなく、構造物の揺れを抑える方向への応力モーメントとなる反力を地表面から得ることができるまで、ナットN1を締め込んで支圧力を与えることがきる。このため、スパイラル杭1の弱軸方向への構造物の揺れやガタ付きを防いで、構造物を安定して支持することができる。また、地盤が緩く地耐力が小さい場合や、地表面が沈下した場合などでも、ナットN1を締めて構造物の揺れを抑えるのに必要な反力が得られるまで反力板2を地表面に加圧して密着させることができ、地盤の地耐力の強弱にかかわらず経時的にも構造物を安定して支持することができる。
その上、接合構造F1によれば、特許文献3に記載の構造物用基礎と比べて、高価なH形鋼などが必要ないうえ、特許文献1のアンカーのように、鍔をスパイラル杭に溶接する必要がなく、その点でも製品コストを低減することができる。それに加え、現場での設置作業もスパイラル杭を人力でハンマー等を用いて地盤に打ち込んでナットを締めるだけであるため、養生期間が必要なく、杭を打ち込み後、直ぐに上部構造である構造物を設置するため、スパイラル杭と構造物との接合作業に取り掛かれ、構造物の設置が短期間ででき、構造物の設置コストも低減することができる。
そして、接合構造F1によれば、高さ調整カバー4を備えるので、不陸(凹凸)のある地表面にフェンスなどの構造物を支持する場合など、複数のスパイラル杭に亘って構造物を連接して接合する場合であっても、打ち込んだスパイラル杭1を回し戻して高さを調整する必要がない。このため、地盤を乱して地耐力を低減するおそれがなくなり、地盤の乱れのない地耐力の高い状態の地表面に反力板2を密着させて、構造物を安定して支持することができる。また、高さ調整カバー4で加圧機構K1を覆って見栄えを良くすることができる。
[第2実施形態]
次に、図3を用いて、本発明の第2実施形態に係るスパイラル杭と構造物の接合構造について説明する。第1実施形態に係る接合構造F1と相違する点について主に説明し、同一構成は同一符号を付し、説明を省略する。図3に示すように、第2実施形態に係るスパイラル杭と構造物の接合構造F2は、前述のスパイラル杭1と、前述の反力板2と、前述の鞘管5と略同構成の鞘管5’と、反力板2を下方へ加圧する締め込み板6を有した加圧機構K2など、から構成されている。
(加圧機構)
本実施形態に係る加圧機構K2は、主に、前述の接合ボルト10と、この接合ボルト10と螺合するナットN1と、加圧部材である締め込み板6などから構成されており、ナットN1を締めることで締め込み板6を介して前述の反力板2を地盤の地表面へ加圧する機能を有している。
締め込み板6は、長方形の平板から長手方向の端部付近が下方に折り曲げ加工された板材であり、天板60と、下方に折り曲げられた左右の部分が側板61からなる。この天板60の中心に、接合ボルト10を挿通するボルト孔(図示せず)が穿設されている。
この加圧機構K2は、スパイラル杭1に反力板2のスリット孔20が挿通されたうえ、スパイラル杭1の接合ボルト10に締め込み板6のボルト孔が挿通され、ナットN1で接合ボルト10に螺合されている構成である。このため、加圧機構K2は、接合ボルト10にナットN1を締め付ける支圧力により、加圧部材である締め込み板6を介して反力板2を地表面に押し付けて、地盤から前述の構造物のガタ付きを防止できる所望の反力が得られるまで加圧する機能を有している。
また、側板61部分が、弾性変形可能な板バネとなっているため、ナットN1を締め込むことで支圧力に応じて板バネである側板61が弾性変形して、その反発力が正比例的に増加する仕組みとなっている。
この締め込み板6は、スパイラル杭1の上端の平鋼の板面に側板61が平行配置されるように取り付けられる。即ち、スパイラル杭1の弱軸での曲げモーメントを相殺する方向へ側板61の付勢力が強くなるよう装着されている。このため、スパイラル杭1の弱軸方向への構造物のガタ付きを効果的に抑制することができる。
(鞘管)
鞘管5’は、前述の鞘管5と略同構成であり、下端が底板(図示せず)で閉塞されて上端が開放された円筒状の鋼管からなり、底板の中心には、前述の接合ボルト10を挿通するボルト孔(図示せず)が穿設されている。
(接合構造F2の作用効果)
第2実施形態に係るスパイラル杭と構造物の接合構造F2によれば、加圧機構K2により加圧部材である締め込み板6を介して加圧しているので、常に一定以上の力で反力板を加圧することができ、地層に乱れのない圧密された地耐力が高い状態の地盤をスパイラル杭1と反力板2との間に挟み込んで掴んで、挟み込んで掴んだ地盤からガタ付き防止に必要な反力を得て、構造物を支持することができる。このため、さらに安定して構造物を支持することができる。
また、接合構造F2によれば、締め込み板6が、スパイラル杭1の上端の平鋼の板面に側板61が平行配置されるように取り付けられるので、スパイラル杭1の弱軸方向への構造物のガタ付きを効果的に防ぐことができる。
それに加え、接合構造F2によれば、接合構造F1と比べて部品点数が少ないので、製品コストを削減することができるだけでなく、部品点数が少ないため、構造物の設置作業における作業期間、作業時間も低減することができ、構造物の設置コストも削減することができる。
(加圧部材の変形例)
次に、図4を用いて、締め込み板6の変形例である加圧部材の別実施形態に係る締め込み板7について説明する。この締め込み板7は、円盤状の平鋼の外周縁に切れ込みを複数入れ、プレス加工したものであり、円形の天板70と、この天板70外周縁に沿って下方へ折り曲げられた側壁部71と、からなる。
天板70の中心には、接合ボルト10を挿通するボルト孔70aが穿設され、下方へ折り曲げられた側壁部71が、板バネの機能を果たしている。この締め込み板7は、円形であるため、バネ弾性の異方向性はなく、スパイラル杭1の上端の平鋼の向きに関係なく装着される。
[第3実施形態]
次に、図5を用いて、本発明の第3実施形態に係るスパイラル杭と構造物の接合構造について説明する。第1実施形態に係る接合構造F1、第2実施形態に係る接合構造F2と相違する点について主に説明し、同一構成は同一符号を付し、説明を省略する。図5に示すように、第3実施形態に係るスパイラル杭と構造物の接合構造F3は、前述のスパイラル杭1と、前述の鞘管5’と、締め込み板8を有した加圧機構K3など、から構成されている。なお、前述の反力板2の機能は、締め込み板8で兼用されている。
(加圧機構)
本実施形態に係る加圧機構K3は、主に、前述の接合ボルト10と、この接合ボルト10と螺合するナットN1と、加圧部材兼は反力板である締め込み板8などから構成されており、ナットN1を締めることにより、締め込み板8で地盤の地表面へ加圧する機能を有している。
締め込み板8は、略矩形の平鋼からなる上板80と、略矩形の平鋼からなる下板81とからなり、上板80の長手方向両端に設けられた2つの係止爪80aが形成され、この上板80の中心に、接合ボルト10を挿通するボルト孔(図示せず)が穿設されている。
この下板81の長手方向両端付近には、上板80の係止爪80aを係止する矩形スリット状の2つの係止孔81aが形成されており、下板81の中央には、前述のスリット孔20と同形のスリット孔81bが穿設されている。
この締め込み板8は、下板81の係止孔81aに、上板80の係止爪80aが掛け止められ、全体として、図5に示すように軸方向を水平にした円管を上下に押し潰したような略楕円管状の管材となっている。つまり、締め込み板8は、全体が弾性変形可能なバネ材となっている。
この加圧機構K3は、スパイラル杭1に締め込み板8のスリット孔81bが挿通されたうえ、スパイラル杭1の接合ボルト10に締め込み板8のボルト孔が挿通され、ナットN1で接合ボルト10に螺合されている構成である。このため、加圧機構K3は、接合ボルト10にナットN1を締め付ける支圧力により、加圧部材を兼ねた反力板である締め込み板8により下板81を地表面に押し付けて、地盤から前述の構造物のガタ付きを防止できる所望の反力が得られるまで加圧する機能を有している。
また、締め込み板8全体が、弾性変形可能な板バネとなっているため、ナットN1を締め込むことで支圧力に応じて締め込み板8が弾性変形して、その反発力が正比例的に増加する仕組みとなっている。
この締め込み板8は、スパイラル杭1の上端の平鋼の板面に締め込み板8の長手方向の縁が直交配置されるように取り付けられる。即ち、スパイラル杭1の弱軸での曲げモーメントを相殺する方向へ締め込み板8の付勢力が強くなるよう装着されている。このため、スパイラル杭1の弱軸方向への構造物のガタ付きを効果的に抑制することができる。
(接合構造F3の作用効果)
第3実施形態に係るスパイラル杭と構造物の接合構造F3によれば、加圧機構K3により加圧部材を兼ねた反力板である締め込み板8により地盤の地表面を加圧しているので、常に一定以上力で地表面を加圧することができ、地層に乱れのない圧密された地耐力が高い状態の地盤をスパイラル杭1と締め込み板8との間に挟み込んで掴んで、挟み込んで掴んだ地盤からガタ付き防止に必要な反力を得て、構造物を支持することができる。このため、さらに安定して構造物を支持することができる。
また、接合構造F3によれば、締め込み板8が、スパイラル杭1の上端の平鋼の板面に締め込み板8の長手方向の縁が直交配置されるように取り付けられるので、スパイラル杭1の弱軸方向への構造物のガタ付きを効果的に防ぐことができる。
それに加え、接合構造F3によれば、接合構造F2と比べても部品点数が少ないので、製品コストをさらに削減することができるだけでなく、部品点数が少ないため、構造物の設置作業における作業期間、作業時間も低減することができ、構造物の設置コストも削減することができる。
[第4実施形態]
次に、図6を用いて、本発明の第4実施形態に係るスパイラル杭と構造物の接合構造について説明する。第1実施形態に係る接合構造F1と相違する点は、主に加圧部材だけであるためその点を中心に説明し、同一構成は同一符号を付し、説明を省略する。図6に示すように、第4実施形態に係るスパイラル杭と構造物の接合構造F4は、前述のスパイラル杭1と、前述の反力板2と、この反力板2を下方へ加圧する加圧部材であるゴム弾性体9を有した加圧機構K4など、から構成されている。また、第1実施形態に係る接合構造F1と同様に、接合構造F4には、加圧機構K4を覆う高さ調整カバー4と、前述の鞘管5も備えられている。
(加圧機構)
本実施形態に係る加圧機構K4は、主に、前述の接合ボルト10と、前述のナットN1と、加圧部材であるゴム弾性体9など、から構成されており、ナットN1を締めることでゴム弾性体9を介して前述の反力板2を地盤の地表面へ加圧する機能を有している。
ゴム弾性体9は、圧縮されると弾性変形して容積が小さくなる中実弾性材からなる概形が円柱状のゴム弾性体であり、接合ボルト10を挿通するボルト孔(図示せず)が設けられるとともに、スパイラル杭1の上端を受け入れる凹部(図示せず)が形成されている。
この加圧機構K4は、スパイラル杭1に反力板2のスリット孔20が挿通されたうえ、スパイラル杭1の接合ボルト10にゴム弾性体9のボルト孔が挿通され、ワッシャW1を介してナットN1で接合ボルト10に螺合されている構成である。このため、加圧機構K4は、接合ボルト10にナットN1を締め付ける支圧力により、加圧部材であるゴム弾性体9を介して反力板2を地表面に押し付けて、地盤から前述の構造物のガタ付きを防止できる所望の反力が得られるまで加圧する機能を有している。
また、ゴム弾性体9は、全体が、弾性変形可能なゴム弾性体となっているため、ナットN1を締め込むことで支圧力に応じてゴム弾性体9が弾性変形して、その反発力が正比例的に増加する仕組みとなっている。このとき、ゴム弾性体9は、中実材であるため、その反発力が反力板2に面圧として均等に伝達される。勿論、このゴム弾性体9は、円柱状であるため、バネ弾性の異方向性はなく、スパイラル杭1の上端の平鋼の向きに関係なく装着される。
(接合構造F4の作用効果)
第4実施形態に係るスパイラル杭と構造物の接合構造F4によれば、前述の接合構造F1の作用効果に加え、加圧機構K4による加圧力がゴム弾性体9により反力板2へ面圧として均等に付与されるため、構造物に水平力が加わりスパイラル杭1に曲げ応力が作用した場合でも、その応力が地表面付近の一部の地盤のみに偏って伝達されるおそれが少ない。このため、経時的にも反力板2を地表面に密着させて、構造物を安定して支持することができる。
[構造物と鞘管との接合構造]
次に、図7〜図10を用いて鞘管の変形例(別実施形態)を挙げつつスパイラル杭と構造物の接合構造の上部構造となる構造物と鞘管との接合構造について説明する。取り付ける構造物としてフェンスを例示し、主に、各種フェンス支柱を接合するのに好適な鞘管について説明する。
(第1変形例)
図7には、ネットフェンスの支柱として一般的な、いわゆるハット型支柱HPをスパイラル杭1に接合するのに適した第1変形例に係る鞘管11を例示している。第1変形例に係る鞘管11は、平鋼から切断、曲げ、プレス加工等により成形された鋼材であり、平面視で台形状の底板110と、その底板110の前面側に立ち上がる略矩形状の前側板111と、底板110の背面側から立ち上がる略矩形状の後側板112と、を備えている。
この底板110の中央には、前述の接合ボルト10を挿通するボルト孔113が穿設され、接合ボルト10にナットでボルト止めされることで鞘管11がスパイラル杭1と接合される。
前側板111には、上部の側端にハット型支柱HPのフランジ部分HP1を掛け止める掛止爪114が形成されており、この掛止爪114にハット型支柱HPのフランジ部分HP1が上からスライド挿入されることで鞘管11にハット型支柱HPが掛け止められて装着される。
また、前側板111及び後側板112には、ボルト挿通孔115,116がそれぞれ穿設されており、ハット型支柱HPに穿設されたボルト挿通孔HP2を利用して、こられのボルト挿通孔115,116でハット型支柱HPが鞘管11にボルト止めされ、強固に固定される。
(第2変形例)
図8には、メッシュフェンスの支柱として一般的な円形鋼管からなるいわゆる丸型支柱MPをスパイラル杭1に接合するのに適した第2変形例に係る鞘管12を例示している。第2変形例に係る鞘管12は、前述の鞘管5,5’と略同形の丸型支柱MPより一回り径の大きな円形鋼管からなる鞘管であり、下端が底板120で閉塞されて上端が開放されている。
また、底板120の中心には、前述の接合ボルト10を挿通するボルト孔123が穿設されている。
そして、鞘管12の側壁121には、ボルト挿通孔125,126がそれぞれ穿設されており、丸型支柱MPに穿設されたボルト挿通孔MP1を利用して、こられのボルト挿通孔125,126で丸型支柱MPが鞘管12にボルト止めされ、固定される。
(第3変形例)
図9には、防獣柵などメッシュフェンスの金網部分が地表面近傍まで必要なフェンスの支柱をスパイラル杭1に接合するのに適した第3変形例に係る鞘管13を例示している。第3変形例に係る鞘管13は、前述の鞘管12にフェンスの金網部分を挿通するスリット130が形成されているものであり、鞘管12と同様に、ボルト挿通孔131が穿設されており、こられのボルト挿通孔131でフェンス支柱が鞘管13にボルト止めされ、固定される。
(第4変形例)
図10には、防獣柵で支柱の中心間に金網が装着されるのではなく、支柱の一側面に沿って装着されるタイプのフェンスの支柱をスパイラル杭1に接合するのに適した第4変形例に係る鞘管14を例示している。第4変形例に係る鞘管14は、前述の鞘管12に欠き込み140が形成されているものであり、鞘管12と同様に、ボルト挿通孔141が穿設されており、こられのボルト挿通孔141でフェンス支柱が鞘管14にボルト止めされ、固定される。
以上、本発明の実施形態に係るスパイラル杭と構造物の接合構造について詳細に説明したが、前述した又は図示した実施形態は、いずれも本発明を実施するにあたって具体化した一実施形態を示したものに過ぎず、これらによって本発明の技術的範囲が限定的に解釈されてはならないものである。
特に、第2実施形態に係る接合構造F2、第3実施形態に係る接合構造F3では、高さ調整カバーのないものを例示したが、接合構造F2,F3にそれぞれの加圧機構をカバーできる大きな高さ調整カバーを備えることも可能である。
F1,F2,F3,F4 :接合構造(スパイラル杭と構造物の接合構造)
1 :スパイラル杭
10 :接合ボルト
N1 :ナット
2 :反力板
20 :スリット孔
K1,K2,K3,K4 :加圧機構
3 :締め込み管(加圧部材)
4 :高さ調整カバー
42 :ナット
5,5’,11,12,13,14 :鞘管
6,7 :締め込み板(加圧部材)
8 :締め込み板(加圧部材、反力板)
9 :ゴム弾性体(中実弾性材、加圧部材)

Claims (6)

  1. 平鋼からスパイラル状に捩じられて地盤に打ち込まれたスパイラル杭と、このスパイラル杭で支持される構造物と、を接合するスパイラル杭と構造物の接合構造であって、
    前記スパイラル杭に対して上下変位可能な反力板と、この反力板を下方へ加圧する加圧機構と、を備え、
    前記スパイラル杭の上端には、上方へ延伸する接合ボルトが突設され、
    前記反力板には、前記スパイラル杭を構成する平鋼及び前記接合ボルトを挿通可能なスリット孔又はスリット溝が形成され、
    前記加圧機構は、前記接合ボルトを挿通可能な加圧部材を有し、前記接合ボルトと螺合するナットを締めることで前記加圧部材を介して前記反力板を下方へ変位させて地盤の地表面へ前記反力板を密着させる機構であること
    を特徴とするスパイラル杭と構造物の接合構造。
  2. 前記接合ボルトに螺合するナットが固着され、前記加圧機構を覆って隠蔽する高さ調整カバーを備えること
    を特徴とする請求項1に記載のスパイラル杭と構造物の接合構造。
  3. 前記加圧部材は、弾性変形可能なバネ部を有し、前記加圧機構で前記反力板を下方へ加圧する際に、前記バネ部が弾性変形する反発力を利用して前記反力板を加圧していること、
    を特徴とする請求項1又は2に記載のスパイラル杭と構造物の接合構造。
  4. 前記加圧部材は、前記スパイラル杭の弱軸での曲げモーメントを相殺する方向への付勢力が強くなるよう装着されていること
    を特徴とする請求項3に記載のスパイラル杭と構造物の接合構造。
  5. 前記反力板と前記加圧部材とが一体となっていること
    を特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載のスパイラル杭と構造物の接合構造。
  6. 前記加圧部材は、圧縮されると弾性変形して容積が小さくなる中実弾性材からなること
    を特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載のスパイラル杭と構造物の接合構造。
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