JP2002004275A - 水平力対抗用アンカーの施工方法及び水平力対抗用アンカー - Google Patents

水平力対抗用アンカーの施工方法及び水平力対抗用アンカー

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JP2002004275A
JP2002004275A JP2000191761A JP2000191761A JP2002004275A JP 2002004275 A JP2002004275 A JP 2002004275A JP 2000191761 A JP2000191761 A JP 2000191761A JP 2000191761 A JP2000191761 A JP 2000191761A JP 2002004275 A JP2002004275 A JP 2002004275A
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anchor shaft
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horizontal force
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Kazuo Kiuchi
和夫 木内
Yoshiyasu Takahashi
義康 高橋
Akira Nakamura
明 中村
Takashi Okochi
隆 大河内
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Okabe Co Ltd
Original Assignee
Okabe Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】アンカーの水平力に対する耐力を向上して、特
に地盤の表層部分が堆積した表土層等の軟らかい地質か
らなる場合にも対応可能な水平力対抗用のアンカー技術
を提供する。 【解決手段】アンカー軸2,6の少なくとも先端部を岩
盤等の硬い地質部分に定着させるとともに、そのアンカ
ー軸の上部と地盤4の表層部分との間をシースパイプ8
等を介在させて不拘束状態に設定し、かつ前記アンカー
軸の頭部に設置される支圧部材12の下部に、地中に差
込まれ、地盤4からの抗力によって水平方向の変位を抑
制する変位抑制部材17を一体的に付設することによ
り、アンカー軸の頭部に作用する水平力に対する耐力を
増大する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、斜面に対する落石
防止用のネットロープ等の固定手段として好適な水平力
対抗用アンカーに関する。より詳しくは、アンカーの水
平力に対する耐力を向上するための改良技術に関し、特
に表層部分が堆積した表土等の軟らかい地質からなる地
盤に対して有効な水平力対抗用のアンカー技術を提供す
るものである。
【0002】
【従来の技術】斜面に対する巨石等の落下防止手段とし
てワイヤロープなどをネット状に張り巡らして落石を防
止する防護工法が開示されている(特開平10−219
630号公報、特開平11−1912号公報、特開平1
1−148113号公報)。この種の落石防護工法にお
いては、ネットを構成する各ネットロープに巨石等を支
えるための大きな引張力が作用するため、それらのロー
プを地山側に固定するアンカーには大きな水平力が作用
することになる。したがって、この場合には、アンカー
の水平力に対する耐力の大きさがきわめて重要である。
特に、地盤の頂部近傍などの勾配の比較的緩やかな部分
では、硬い岩盤の上に軟らかい表土が堆積してなる表層
部分が形成されやすく、その表土部分における耐力はき
わめて弱い。このため、アンカーの頭部に水平力が作用
すると、上部が水平方向に変位して曲げられてしまい、
アンカーとしての機能が低下するという問題があった。
【0003】なお、アンカー手段としてロックボルトを
用いる場合には、ロックボルトの外側の削孔との間にグ
ラウト材を注入してロックボルト全体を地盤に対して定
着した上、地表部に支圧板を載置して締付ナットで締付
固定するという施工法が一般的に採用されている。しか
しながら、この従来技術では、ロックボルトの上部まで
グラウト材が注入されることから、ロックボルトに作用
する引張力を活用して地盤の表層部分を圧縮するという
点ではあまり有効ではなかった。このため、特に地盤の
表層部分が堆積した表土等の軟らかい地質からなる場合
には、施工当時はともかく、時間が経過するにつれ、比
較的早期に支圧板の下方の表層部分がその支圧状態に馴
染んでしまい、支圧板の自重のみが作用する状態に至
る。すなわち、比較的短い時間の経過により支圧板の下
方の表層部分が緩んで、ロックボルトの頭部に作用する
水平力に対する耐力が低下して曲げ変形が生じやすい状
態に至るという問題があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、以上のよう
な従来技術の問題点を解決するためになされたもので、
アンカーの水平力に対する耐力を向上して、特に地盤の
表層部分が堆積した表土層等の軟らかい地質からなる場
合にも対応可能な水平力対抗用のアンカー技術を提供す
ることを目的とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するた
め、請求項1の発明では、アンカー軸の少なくとも先端
部を岩盤等の硬い地質部分に定着させるとともに、その
アンカー軸の上部と地盤の表層部分との間をシースパイ
プ等を介在させて不拘束状態、すなわち互いに拘束しな
い自由状態に設定し、かつ前記アンカー軸の頭部に設置
される支圧部材の下部に、地中に差込まれ、地盤からの
抗力によって水平方向の変位を抑制する変位抑制部材を
一体的に付設することにより、アンカー軸の頭部に作用
する水平力に対する耐力を増大するという技術手段を採
用した。本発明によれば、アンカー軸の少なくとも先端
部は岩盤等の硬い地質部分に定着されるとともに、アン
カー軸の上部と地盤の表層部分との間は不拘束状態に設
定し、しかもアンカー軸の頭部に設置される支圧部材の
下部に地盤からの抗力により水平方向変位を阻止する変
位抑制部材を一体的に付設したので、アンカー軸に作用
する引張力が支圧部材を介して地盤に上方からの圧縮力
として的確に作用して表層部分を押し固めるとともに、
アンカー軸に対する水平力の付加に基づいて地盤の表層
部分に発生する水平方向の圧縮応力及び剪断応力が地盤
からの抗力として変位抑制部材に作用してアンカー軸の
水平方向の変位を抑える結果、アンカー軸の水平力に対
する耐力が大幅に増大される。したがって、以上の点が
相俟って、地盤の表層部分が堆積した表土からなる場合
でも、従来のように支圧部材の下方の表土部分が比較的
短い時間の経過により緩んで、水平方向の耐力が低下し
てアンカーの上部が曲げられてしまうといった問題は大
幅に改善することができる。なお、前記変位抑制部材に
よる水平方向変位に対する抵抗作用は、アンカー軸に作
用する水平力に対応して発生する地盤からの抗力を受け
る、前記アンカー軸の軸線に沿った投影面に対して直角
に投影して得られる変位抑制部材の総面積に比例するこ
とから、この関係に基づいて適宜の設定が可能である。
【0006】請求項2の発明では、先端部に穿孔ビット
を備えた自穿孔アンカー軸と接続用アンカー軸とからア
ンカー軸を構成し、それらの自穿孔アンカー軸と適宜数
の接続用アンカー軸とを連結部材を介して順次、接続し
ながら前記穿孔ビットの穿孔作用によって所要長のアン
カー軸を地中に挿入するように構成するとともに、先端
部にパッキンを備えたシースパイプを最後部、すなわち
地表部から一部が突出した接続用アンカー軸に外嵌して
前記パッキンを前記連結部材等に圧接することによりグ
ラウト材が流入しないように構成し、さらに最後部の前
記接続用アンカー軸の地表から露出した頭部に挿通設置
する支圧部材の下部に、地中に差込まれ、地盤からの抗
力によって水平方向の変位を抑制する変位抑制部材を一
体的に付設するという技術手段を採用した。以上のよう
に、本発明によれば、最後部の接続用アンカー軸にシー
スパイプを外嵌して接続用アンカー軸の地表側部分には
グラウト材が流入しないように構成したので、アンカー
軸の上部と地盤の表層部分との間は不拘束状態となり、
アンカー軸に作用する引張力が前記支圧部材を介して地
盤の表層部分に圧縮力として的確に伝達される。しか
も、その支圧部材の下部には、地盤へ差込まれて水平方
向の変位を阻止する変位抑制部材を一体的に付設したの
で、水平力によるアンカー軸の上部の水平方向変位に対
する抵抗作用を増大することができる。したがって、本
発明によれば、それらの、アンカー軸の地表側部分にグ
ラウト材が流入しないように構成して、アンカー軸の上
部と地盤の表層部分との間を不拘束状態に設定した点
と、支圧部材の下部に一体的に付設した変位抑制部材に
より、アンカー軸の上部の水平方向変位に対する抵抗作
用を増大した点とが相俟って、耐久性が良好で、水平力
に対する耐力の大きい水平力対抗用アンカーを提供する
ことができる。特に、地盤の表層部分が堆積した表土か
らなる場合に適用した場合には、従来のように表土の部
分が緩んで水平方向の耐力が低下してアンカーの上部が
曲げられてしまうといった問題は解消することができ
る。さらに、請求項3の発明のように、前記シースパイ
プを鋼材等の強度の大きい素材から構成し、そのシース
パイプの上端部を変位抑制部材を一体的に付設した前記
支圧部材に形成した挿通孔に挿通して、支圧部材に作用
する水平力がシースパイプに伝達するように構成すれ
ば、シースパイプがアンカー軸の補助管として作用し
て、剪断及び曲げ耐力が増大する効果が得られる。ま
た、請求項4の発明のように、前記支圧部材の上部に弾
性部材を介して締付固定するように構成すれば、その弾
性部材による所定の弾性力が継続的に作用することか
ら、支圧部材を介して地盤の表層部分に作用する圧縮状
態を更に恒久的に安定化することができる。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明に係る水平力対抗用のアン
カー技術は、地盤の表層部分が堆積した表土層の軟らか
い地質からなる場合に最適であるが、これに限定する必
要はない。また、落石防護工のほか、斜面安定工などに
も広く適用することができる。アンカー軸の具体的構成
に関しては種々の形態が可能である。アンカー軸として
自穿孔アンカー軸と接続用アンカー軸の組合せを採用す
る場合には、それらの軸部としては、中空状の軸部を採
用することが一般的である。そして、穿孔作業時には、
必要に応じて中空部を利用して穿孔ビット部分へ空気や
水が供給される。また、グラウト材の注入作業には、同
中空部を利用してアンカー軸の先端部から外部へグラウ
ト材が供給される。アンカー軸に関する具体的な材質や
長さなどに関しては自由な選定が可能であり、自穿孔ア
ンカー軸と接続用アンカー軸の組合せを採用する場合に
は、それぞれのアンカー軸に対して、異なる構成を採用
してもよいし、同一の構成からなる共通のアンカー軸を
採用してもよい。また、前記穿孔用ビットとしては、公
知のものから適宜選定して採用すればよい。その自穿孔
アンカー軸に対する固着の仕方は、穿孔用ビットを自穿
孔アンカー軸に嵌着したり、溶接や接着剤により予め固
着したりする形態のものでも、ネジ結合により施工現場
で螺合して一体化し得るように構成したものでもよい。
【0008】アンカー軸の外表面の形状に関しては、ア
ンカー軸相互間の具体的な連結手段とも関係するが、雄
ネジ形状あるいは他の適宜の凹凸形状のものでもよし、
平滑面からなるものでもよい。因みに、連結手段として
雌ネジを形成した連結部材を使用する場合には、各アン
カー軸の外表面の少なくとも連結部近傍には前記雌ネジ
に螺合可能な雄ネジを形成しておく必要がある。この場
合、外表面の全長に雄ネジを形成した中空状の全ネジボ
ルトを採用し得ることはいうまでもない。連結部材に関
しては、アンカー軸の外形等との関係から、公知の形態
の中から適宜の形態のものを適宜選定して採用すること
ができる。さらに、先端部にパッキンを備えたシースパ
イプを最後部の接続用アンカー軸に外嵌したときに、前
記パッキンが圧接してグラウト材の流入を阻止する相手
側としては、前記連結部材のほか、アンカー軸自体の外
周面でもよい。この場合には、グラウト材の流入を阻止
する地表からの深さを任意に設定することができる。な
お、パッキンの材質は、グラウト材の流入を阻止し得る
ものであれば、ゴム製でも樹脂製でもよい。
【0009】前記支圧部材は、実施例として後述するよ
うに、下部に地盤へ差込まれて水平方向の変位に対して
抵抗作用を奏する前記変位抑制部材を一体的に付設した
ものであればよく、その材質や具体的形状あるいは変位
抑制部材の付設の仕方等に関しては自由な選択が可能で
ある。また、その支圧部材の上部の締付手段との間に介
在させる弾性部材に関しては、コイルバネや板バネ、硬
質ゴムなどの適宜の弾性部材の採用が可能である。要
は、堆積した表土等からなる地盤の表層部分に対して適
度の圧縮力を恒久的に付加する目的に適した弾性部材で
あればよい。
【0010】
【実施例】以下、図面を用いて本発明の実施例に関して
説明する。図1〜図5は本発明に係る水平力対抗用アン
カーの施工方法を手順に沿って概略的に例示した施工状
態図である。先ず、図1に示したように、穿孔ビット1
を先端部に備えた自穿孔アンカー軸2を削岩機3に装着
して回転力と衝撃力を付与しながら、その穿孔ビット1
の穿孔作用により地盤4に挿入する。次に、図2に示し
たように、前記自穿孔アンカー軸2の後端部に連結部材
5を介して接続用アンカー軸6を接続し、その後端部を
削岩機3に装着して同様に穿孔ビット1の穿孔作用によ
り地盤4に挿入する。なお、以上のように、本実施例で
は、アンカー軸をそれぞれ全ネジボルトのロックボルト
からなる自穿孔アンカー軸2と接続用アンカー軸6との
組合せから構成し、連結部材5を介して適数の接続用ア
ンカー軸6を接続することにより所要長のアンカー軸を
地盤4に挿入するように構成している。
【0011】地盤4に対する自穿孔アンカー軸2と適宜
数の接続用アンカー軸6からなる所要長のアンカー軸の
挿入作業が終了した場合には、図3に示したように、最
後部の接続用アンカー軸6に対して先端部にパッキン7
を備えたシースパイプ8を上端部が地盤4より上方へ突
出した状態に外嵌する。なお、シースパイプ8は、樹脂
材等から構成することも可能であるが、鋼材等の強度の
ある素材にて構成すれば、アンカー軸の補助管として作
用して剪断及び曲げ耐力が増大する効果が得られる。シ
ースパイプ8の外嵌後、図4に示したように、接続用ア
ンカー軸6に締付ナット9を螺合してシースパイプ8の
先端部のパッキン7が連結部材5に圧接するように締め
込む。その上、注入用アダプタ10を介してグラウト材
供給ホース11を接続し、接続用アンカー軸6及び自穿
孔アンカー軸2の中空部を介して穿孔ビット1あるいは
その近傍に形成した流出孔より、それらの自穿孔アンカ
ー軸2及び接続用アンカー軸6と削孔との間にグラウト
材を注入する。なお、シースパイプ8により密封された
最後部の接続用アンカー軸6の周囲にはグラウト材の流
入が阻止される。したがって、この部分の接続用アンカ
ー軸6の部分と地盤4の表層部分との間は、互いに拘束
しない不拘束状態に設定される。
【0012】自穿孔アンカー軸2及び接続用アンカー軸
6と削孔との間に注入したグラウト材が固化した場合に
は、次のアンカー軸に対する締付け作業を実施する。こ
の締付け作業においては、先ず最後部の接続用アンカー
軸6から前記締付ナット9を外し、しかる後、図5に示
したように、その接続用アンカー軸6に外嵌した状態で
上方へ突出したシースパイプ8の上端部に対して、支圧
部材12、座金13、ゴム製リング14及びロープ取付
金具15をそれぞれの挿通孔を介して挿通し、さらに締
付治具16を設置した上、締付ナット9を螺合して所定
のトルクで締付けることにより、自穿孔アンカー軸2及
び適宜数の接続用アンカー軸6からなるアンカー軸に所
定の引張力、すなわち軸力を作用させる。なお、支圧部
材12の下部には、地盤4に差込まれる変位抑制部材1
7が一体的に付設されている。この変位抑制部材17
は、地盤4に差込まれることにより、その地盤4からの
抗力によって、支圧部材12延いてはアンカー軸の水平
方向の変位を抑制する作用を奏する。
【0013】しかして、以上の締付け作業が終了する
と、自穿孔アンカー軸2及び適宜数の接続用アンカー軸
6からなるアンカー軸には所定の引張力が発生し、その
引張力が前記支圧部材12を介して地盤4に対する圧縮
力として作用する。この場合、前記シースパイプ8によ
り最後部の接続用アンカー軸6の周囲に対するグラウト
材の流入が阻止され、この接続用アンカー軸6の外周部
分と地盤4の表層部分との間は不拘束状態に設定される
ことから、前記アンカー軸に作用する引張力の地盤4へ
の伝達が妨げられる要素は存在しないので、その不拘束
状態にある地盤4の領域に対して圧縮力が有効に作用す
ることになる。したがって、地盤4の表層部分が堆積し
た表土等の軟らかい地質からなる場合には、前記締付け
作業において、アンカー軸に作用する引張力の反力とし
ての圧縮力によって、その表層部分が確実に圧縮されて
的確に押し固められることになる。これにより、前述の
従来技術におけるように、比較的短い時間の経過によっ
て支圧板の下方の表層部分が緩んで、ロックボルトの水
平力に対する耐力が低下して曲げ変形が生じやすくなる
という問題は大幅に改善される。
【0014】さらに、前記支圧部材12の下部に一体的
に付設された変位抑制部材17は、前記締付け作業によ
り地盤4に差込まれ、前述のように、地盤4からの抗力
によって、支圧部材12延いてはアンカー軸の水平方向
への変位を抑制する作用を奏する。すなわち、変位抑制
部材17にロープ取付金具15を介して引張力が作用し
た場合には、その変位抑制部材17のアンカー軸の軸線
に沿った投影面に対して直角に投影して得られる総面積
に比例した地盤4からの大きな抗力が作用する。したが
って、その変位抑制部材17の投影総面積を、ロープ取
付金具15に作用するワイヤロープ等からの引張力より
大きな地盤4からの抗力が得られるように設定すること
により、変位抑制部材17の水平変位、延いては自穿孔
アンカー軸2及び適宜数の接続用アンカー軸6からなる
アンカー軸の水平変位は的確に防止することができる。
【0015】次に、前記変位抑制部材に係る実施例に関
して例示する。図6及び図7は前記実施例に使用した支
圧部材12の下部に変位抑制部材17を一体的に付設し
た場合を示した縦断面図及び底面図である。図示のよう
に、本実施例では、角形の支圧部材12の下部に、短い
円筒状の変位抑制部材17を一体的に付設した形態を採
用している。なお、図中、18はアンカー軸を構成する
最後部の接続用アンカー軸6の挿通孔である。図8〜図
15は変位抑制部材に係る他の実施例を例示したもので
ある。図8及び図9に示した実施例は、前記支圧部材1
2の下部に、前記変位抑制部材17に替えて2枚の板材
からなる変位抑制部材19,20を挿通孔18を避けて
支圧部材12の対角線上に交差させて一体的に付設した
ものである。図10及び図11に示した実施例は、支圧
部材12の下部に、短い角筒状の変位抑制部材21及び
その角部に板材からなる4枚の変位抑制部材22〜25
を支圧部材12の対角線上に沿って一体的に付設したも
のである。図12及び図13に示した実施例は、支圧部
材12の下部に、短い円筒状の変位抑制部材26及びそ
の周囲に板材からなる4枚の変位抑制部材27〜30を
支圧部材12の対角線上に沿って一体的に付設したもの
である。図14及び図15に示した実施例は、支圧部材
12の下部に、短い円筒状の板材31の下端部を頂点と
して内側及び外側に傾斜状に板材からなる変位抑制部材
32,33を一体的に付設したものである。本実施例
は、傾斜状に付設した内外の変位抑制部材32,33を
地盤4に差込むに際して、地表部分を拡げながら押し固
める作用が得られる。また、変位抑制部材32,33と
地盤4との接触面積が増えるので、その分摩擦抵抗を大
きくすることができる。なお、本実施例のように、変位
抑制部材を傾斜状に付設する形態は、以上の各実施例に
おいても可能である。図16に示した実施例は、図6及
び図7に示した実施例の変形例を示したもので、支圧部
材12の上面にロープ取付金具34を一体的に付設した
ものである。このロープ取付金具34は、前記ロープ取
付金具15に代ってワイヤロープ等を連結するためのも
のであり、以上の各実施例にも適用が可能である。
【0016】なお、図17は前記シースパイプ8を拡大
して示した片側断面図である。本実施例のシースパイプ
8の先端部に付設されるパッキン7は、図示のように、
内外面とも傾斜した断面形状を採用している。内側面の
傾斜は、前記連結部材5の両端部に形成されたテーパ面
に沿って誘導され、かつ両面を密着させる作用を有す
る。図18はシースパイプに係る他の実施例を拡大して
示した片側断面図である。本実施例は、シースパイプ3
5の先端部の内壁部に沿ってパッキン36を嵌入する形
態を採用したものである。
【0017】図19及び図20は本発明の他の実施例の
要部を示した施工状態図である。本実施例は、前述の実
施例と同様に、図1〜図4に示した施工手順に従って自
穿孔アンカー軸2及び接続用アンカー軸6からなるアン
カー軸と削孔との間にグラウト材を注入するところまで
進められ、そのグラウト材の固化後に実施されるアンカ
ー軸に対する引張力の付与の仕方において特徴を有す
る。すなわち、本実施例では、図19に示したように、
支圧部材12の上面に座金37を介在させてコイルスプ
リングからなる弾性部材38をセットし、さらに座金3
9を介在させて最後部の接続用アンカー軸6に締付ナッ
ト40を螺合して締付けることにより、アンカー軸に引
張力を付与する。しかる後、図20に示したように、締
め終った弾性部材38及び締付ナット40の周囲に2段
のカバー41,42を装着することにより設置作業を完
了する。本実施例によれば、弾性部材38による所定の
弾性力がアンカー軸に引張力として継続的に作用すると
ともに、地盤の表層部分には支圧部材を介して圧縮力が
継続的に作用するので、その表層部分が堆積した表土等
の軟らかい地質の場合で、時間の経過につれて変形した
場合でも、その変形は前記弾性部材38によって吸収さ
れることから、地盤の表層部分の圧縮状態を更に恒久的
に安定化することができ、水平力に対する変らぬ耐力を
維持することができる。
【0018】
【発明の効果】本発明によれば、次の効果を得ることが
できる。 (1)アンカー軸の地表側部分にシースパイプを外嵌し
て不拘束状態に設定し、アンカー軸に作用する引張力が
支圧部材を介して地盤の表層部分に対して圧縮力として
有効に作用するように構成したので、表層部分が堆積し
た表土層等からなる軟らかい地質の場合でも、上方から
の圧縮作用により表層部分の状態をそのまま安定的に持
続することができる。 (2)支圧部材の下部に変位抑制部材を一体的に付設し
たので、アンカー軸の頭部に作用する水平力に対する地
盤からの抗力を増大することができ、特に表層部分が堆
積した表土層等からなる軟らかい地質の場合に有効であ
る。 (3)以上の、アンカー軸の地表側部分にシースパイプ
を外嵌して不拘束状態に設定した点と、支圧部材の下部
に変位抑制部材を一体的に付設した点とが相俟って、表
層部分が堆積した表土層等からなる軟らかい地質の場合
に対しても、耐久性が良好で、水平力に対する耐力の大
きい、優れた水平力対抗用アンカーを提供することがで
きる。 (4)前記シースパイプを鋼材等の強度の大きい素材か
ら構成し、そのシースパイプの上端部を変位抑制部材を
一体的に付設した前記支圧部材に形成した挿通孔に挿通
して、支圧部材に作用する水平力がシースパイプに伝達
するように構成すれば、シースパイプがアンカー軸の補
助管として作用して、剪断及び曲げ耐力が増大する。 (5)前記支圧部材の上部に弾性部材を介して締付固定
するように構成すれば、その弾性部材による所定の弾性
力により、支圧部材を介して地盤の表層部分に圧縮力が
継続的に作用するので、表層部分の圧縮状態を更に恒久
的に安定化することができる。したがって、地盤の表層
部分が堆積した表土層等からなる軟らかい地質の場合に
も、水平力に対する変らぬ耐力を恒久的に維持すること
ができ、きわめて有効である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る水平力対抗用アンカーの施工方
法に関する手順を示した施工状態図である。
【図2】 同施工方法に関する手順を示した施工状態図
である。
【図3】 同施工方法に関する手順を示した施工状態図
である。
【図4】 同施工方法に関する手順を示した施工状態図
である。
【図5】 同施工方法に関する手順を示した施工状態図
である。
【図6】 本発明の実施例に使用した支圧部材及び変位
抑制部材を示した縦断面図である。
【図7】 同支圧部材及び変位抑制部材を示した底面図
である。
【図8】 変位抑制部材に関する他の実施例を示した正
面図である。
【図9】 同実施例を示した底面図である。
【図10】 変位抑制部材に関する他の実施例を示した
正面図である。
【図11】 同実施例を示した底面図である。
【図12】 変位抑制部材に関する他の実施例を示した
正面図である。
【図13】 同実施例を示した底面図である。
【図14】 変位抑制部材に関する他の実施例を示した
縦断面図である。
【図15】 同実施例を示した底面図である。
【図16】 支圧部材に関する他の実施例を示した正面
図である。
【図17】 本発明の実施例に使用したシースパイプを
拡大して示した片側断面図である。
【図18】 シースパイプに関する他の実施例を拡大し
て示した片側断面図である。
【図19】 本発明の他の実施例の要部を示した施工状
態図である。
【図20】 同実施例の要部を示した施工状態図であ
る。
【符号の説明】
1…穿孔ビット、2…自穿孔アンカー軸、3…削岩機、
4…地盤、5…連結部材、6…接続用アンカー軸、7…
パッキン、8…シースパイプ、9…締付ナット、10…
注入用アダプタ、11…グラウト材供給ホース、12…
支圧部材、13…座金、14…ゴム製リング、15…ロ
ープ取付金具、16…締付治具、17…変位抑制部材、
18…挿通孔、19〜30…変位抑制部材、31…板
材、32,33…変位抑制部材、34…ロープ取付金
具、35…シースパイプ、36…パッキン、37…座
金、38…弾性部材、39…座金、40…締付ナット、
41,42…カバー

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アンカー軸の少なくとも先端部を岩盤等
    の硬い地質部分に定着させるとともに、そのアンカー軸
    の上部と地盤の表層部分との間をシースパイプ等を介在
    させて不拘束状態に設定し、かつ前記アンカー軸の頭部
    に設置される支圧部材の下部に、地中に差込まれ、地盤
    からの抗力によって水平方向の変位を抑制する変位抑制
    部材を一体的に付設することにより、アンカー軸の頭部
    に作用する水平力に対する耐力を増大することを特徴と
    する水平力対抗用アンカーの施工方法。
  2. 【請求項2】 先端部に穿孔ビットを備えた自穿孔アン
    カー軸と接続用アンカー軸とからアンカー軸を構成し、
    それらの自穿孔アンカー軸と適宜数の接続用アンカー軸
    とを連結部材を介して順次、接続しながら前記穿孔ビッ
    トの穿孔作用によって所要長のアンカー軸を地中に挿入
    するように構成するとともに、先端部にパッキンを備え
    たシースパイプを最後部の接続用アンカー軸に外嵌して
    前記パッキンを前記連結部材等に圧接することによりグ
    ラウト材が流入しないように構成し、さらに最後部の前
    記接続用アンカー軸の地表から露出した頭部に挿通設置
    する支圧部材の下部に、地中に差込まれ、地盤からの抗
    力によって水平方向の変位を抑制する変位抑制部材を一
    体的に付設したことを特徴とする水平力対抗用アンカ
    ー。
  3. 【請求項3】 前記シースパイプを強度の大きい素材か
    ら構成し、そのシースパイプの上端部を変位抑制部材を
    一体的に付設した前記支圧部材に形成した挿通孔に挿通
    して、支圧部材に作用する水平力がシースパイプに伝達
    するように構成したことを特徴とする請求項2に記載の
    水平力対抗用アンカー。
  4. 【請求項4】 前記支圧部材の上部に弾性部材を介して
    締付固定するように構成したことを特徴とする請求項2
    又は3に記載の水平力対抗用アンカー。
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