JP6464568B2 - 投射型画像表示装置及び投射型画像表示装置の制御方法 - Google Patents

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Description

本開示は、投射型画像表示装置及び投射型画像表示装置の制御方法に関する。
近年、スクリーン等の投影面上に投射画像を表示する投射型画像表示装置として、プロジェクタ装置が広く知られている。特に、最近では、投射空間を小さくしつつも大画面の画像を表示できる超広角のフロント投射型プロジェクタ装置の需要が高まってきている。超広角のフロント投射型プロジェクタ装置は、投射画像の焦点距離を至近距離に設定することができるものである(以下、このようなプロジェクタ装置を「短焦点型プロジェクタ装置」ともいう。)。短焦点型プロジェクタ装置を用いた場合、投影面に対して斜めかつ広角に画像を投射することで、限られた空間において大画面の画像を表示することができる。一般に、プロジェクタ装置は、設置時や画面サイズの変更時等において、投射画像の品質を最適な状態に調整して使用される。
特開2014−32402号公報
ところで、短焦点型プロジェクタ装置は、投影面に対する投射角度が大きく、かつ、画角が超広角となるがゆえに、投射画像の焦点をユーザが調整することは容易ではない。特に、投射角度が大きく、超広角で投射される投射画像の中央領域の焦点を合わせたとしても、投射画像の外側領域の焦点が合っていないことが生じ得る。
そこで、本開示では、短焦点型プロジェクタ装置であっても、投射画像の少なくとも角領域の焦点距離を投射距離に応じた焦点距離に適切に自動調整することが可能な、新規かつ改良された投射型画像表示装置及び投射型画像表示装置の制御方法を提案する。
本開示によれば、光源と、前記光源から発せられた光束を一次像面となる画像変調素子の面上に均一照射する照明光学系と、投射画像の焦点距離を至近距離に設定可能であり、前記画像変調素子で変調された前記一次像面の画像情報を二次像面となる投影面上へ拡大投射する投射光学系と、前記投射画像の少なくとも角領域の焦点距離を、前記投射画像の投射距離に応じた焦点距離に自動調整可能なコーナーフォーカス制御部と、を備える、投射型画像表示装置が提供される。
また、本開示によれば、至近距離の投影面上へ拡大投射する投射画像の少なくとも角領域の焦点距離を、前記投射画像の投射距離に応じた焦点距離に自動調整する、投射型画像表示装置の制御方法が提供される。
以上説明したように本開示によれば、短焦点型プロジェクタ装置であっても、投射画像の少なくとも角領域の焦点距離を投射距離に応じた焦点距離に適切に自動調整することができるようになる。
なお、上記の効果は必ずしも限定的なものではなく、上記の効果とともに、または上記の効果に代えて、本明細書に示されたいずれかの効果、または本明細書から把握され得る他の効果が奏されてもよい。
本開示の第1の実施の形態に係る短焦点型プロジェクタ装置の概略構成例を示す説明図である。 同実施形態に係る短焦点型プロジェクタ装置の投射光学系を示す説明図である。 ズーム調整時のズームレンズの状態を示す説明図である。 ズーム調整に伴うシフト調整を示す説明図である。 同実施形態に係る表示処理装置の構成例を示す説明図である。 バックフォーカス自動調整時のバックフォーカスポテンショ値の線形演算について説明するために示す図である。 コーナーフォーカス自動調整時のコーナーフォーカスポテンショ値の演算について説明するために示す図である。 同実施形態に係る短焦点型プロジェクタ装置の画質調整の手順を示すフローチャートである。 ユーザによる短焦点型プロジェクタ装置の配置の手順の例を示すフローチャートである。 短焦点型プロジェクタ装置の配置時に参照する、画面サイズ及び各距離を示す説明図である。 短焦点型プロジェクタ装置の配置時に参照する、画面サイズ及び設置距離を示す説明図である 表示処理装置によるプリセット自動調整処理の例を示すフローチャートである。 パターン画面の一例を示す説明図である。 表示処理装置によるバックフォーカス自動調整処理の例を示すフローチャートである。 ユーザによる画枠歪み調整の手順の例を示すフローチャートである。 筐体底面のアジャスタを示す説明図である。 本開示の第2の実施の形態に係る短焦点型プロジェクタ装置の概略構成例を示す説明図である。 同実施形態に係る表示処理装置の構成例を示す説明図である。 投射距離と投射画像の拡大率とコーナーフォーカスポテンショ値との関係を示す説明図である。 表示処理装置によるコーナーフォーカス自動調整処理の例を示すフローチャートである。 同実施形態に係る短焦点型プロジェクタ装置の画質調整の手順を示すフローチャートである。
以下に添付図面を参照しながら、本開示の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
なお、説明は以下の順序で行うものとする。
1.第1の実施の形態
1.1.投射型画像表示装置の概要
1.2.短焦点型プロジェクタ装置の概略構成例
1.3.投射光学系の構成例
1.4.表示処理装置の構成例
1.4.1.プリセット値設定部
1.4.2.ズーム制御部
1.4.3.バックフォーカス制御部
1.4.4.コーナーフォーカス制御部
1.5.画質調整手順の例
2.第2の実施の形態
2.1.短焦点型プロジェクタ装置の概略構成例
2.2.表示処理装置の構成例
2.2.1.ズーム制御部
2.2.2.バックフォーカス制御部
2.2.3.コーナーフォーカス制御部
2.3.画質調整手順の例
3.まとめ
<1.第1の実施の形態>
[1.1.投射型画像表示装置の概要]
まず、本開示の第1の実施の形態に係る投射型画像表示装置の概要について、短焦点型プロジェクタ装置を例に挙げて簡単に説明する。
短焦点型プロジェクタ装置は、投影面に対して上方側や下方側から斜めかつ広角に画像を投射し、投影面に大画面の映像を表示することができる投射型画像表示装置の一例である。短焦点型プロジェクタ装置は、投射画像の焦点距離を至近距離に設定することができ、短焦点型プロジェクタ装置を投影面から至近距離に設置できることから、限定された空間で大画面の表示が可能となっている。
ここで、短焦点型プロジェクタ装置は、投射画像を視聴者からさえぎることがないように、投射面に近接した位置の天井や床面に設置される。投影面に対して斜めかつ広角に投射画像を投射する場合、画面内の位置の違いによって短焦点型プロジェクタ装置のレンズからの距離の差が大きくなる。例えば、短焦点型プロジェクタ装置を床面に載置して使用する場合、画枠の下辺と上辺とでは、レンズからの距離が大きく異なる。そのために、画面全体の焦点距離をユーザが調整して、画質を最適にすることは容易ではない。
また、短焦点型プロジェクタ装置の光学系のレンズの設計時においては、投射画像の拡大率を変化させる際の焦点位置は、拡大側、縮小側に係らず一定である。一方、レンズの製造時においては、画面サイズの拡大側又は縮小側において焦点位置に対する感度が異なる。したがって、短焦点型プロジェクタ装置を実際に使用する際に、投射画像の焦点位置を光軸上で同じ位置に調整できるようにする必要性がある。さらに、短焦点型プロジェクタ装置が設置された室内の温度等の変化によって、レンズの屈折率や構成部品の線膨張の変化が発生し得る。この場合においても、焦点の位置が変化するため、投射画像の焦点距離を補正する機能が必要とされる。
そして、短焦点型プロジェクタ装置においては、投射画像の拡大率と、投射画像の中央領域及び周辺領域の焦点距離とが互いに関連し合っており、すべてをユーザ自身で調整することは容易ではない。以上のような背景から、本実施形態に係る短焦点型プロジェクタ装置は、焦点距離の調整を簡便に実行できるように構成されたものとなっている。
短焦点型プロジェクタ装置は、例えば、LD(レーザーダイオード)等の発光素子や高圧水銀ランプ等からなる光源から出射される光を、画像変調素子である液晶表示素子やDMD(デジタルマイクロミラーデバイス)等で変調して映像信号に応じた光学像を形成する。また、短焦点型プロジェクタ装置は、その形成された光学像を投射光学系で拡大投射して投影面上に表示するように構成されている。係る短焦点型プロジェクタ装置としては、R(赤)、G(緑)、B(青)の各色それぞれに対応するパネル状の表示素子を備えた、いわゆる三板式が広く知られている。
なお、本開示で説明する短焦点型プロジェクタ装置は、投射光学系が、例えば半画角にして70°近辺という超広角に対応しているものとすることができる。
[1.2.短焦点型プロジェクタ装置の概略構成例]
次に、本実施形態に係る短焦点型プロジェクタ装置の概略構成について説明する。図1は、本実施形態に係る短焦点型プロジェクタ装置100の概略構成例を示す説明図である。図1に示すように、短焦点型プロジェクタ装置100は、筐体90内に、光源40と、照明光学系30と、投射光学系10とを備えている。また、短焦点型プロジェクタ装置100は、操作パネル70と、表示処理装置200と、記憶部60と、ドライバ回路50とを備えている。係る短焦点型プロジェクタ装置100には、ユーザによる操作を行うためのリモートコントローラ80が付随して設けられている。
係る短焦点型プロジェクタ装置100は、ユーザにより、所望の投射画面サイズに応じた投射距離に合わせて短焦点型プロジェクタ装置100が設置されることを前提として構成されている。すなわち、ユーザは、取扱説明書等を参照して、投射画面サイズに応じた投射距離となるように短焦点型プロジェクタ装置100を設置できるようになっている。
光源40は、例えば、LD又は高圧水銀ランプ等からなり、照明光学系30に対して光束を発するようになっている。
照明光学系30は、光源40から発せられた光束を、一次像面となる画像変調素子(液晶パネル)の面上に均一照射するようになっている。具体的には、照明光学系30では、光源40からの光束が、第1及び第2のフライアイレンズ、偏光変換素子及び集光レンズを透過する。これらを透過した光束は、特定の波長帯域の光だけを反射するダイクロイックミラーによってRGBの各色成分光に分離される。RGBの各色成分光は、全反射ミラーやレンズ等を利用しつつ、RGBの各色に対応して設けられた液晶パネルに入射される。そして、各液晶パネルにて映像信号に応じた光変調が行われた後は、光変調された各色成分光がダイクロイックプリズムによって合成されて、投射光学系10に向けて出射される。
なお、液晶パネルは、透過型又は反射型のいずれの液晶パネルであってもよい。また、画像変調素子としては、液晶パネル以外に、デジタルマイクロミラーデバイス(DMD)等を用いることもできる。さらには、ダイクロイックプリズムに代えて、偏光ビームスプリッタ(PBS)やRGB各色の映像信号を合成する色合成プリズム、TIR(Total Internal Reflection)プリズム等を用いることもできる。
投射光学系10は、照明光学系30からの出射光を受け取り、照明光学系30の液晶パネルで変調された一次像面の画像情報を、二次像面となる投影面SCR上へ拡大投射する。投射光学系10は、コーナーフォーカスレンズ12と、ズームレンズ14と、バックフォーカスレンズ16とを備えている。
[1.3.投射光学系の構成例]
次に、投射画像の拡大率やフォーカスの調整に用いられる投射光学系10の構成について具体的に説明する。
図2は、本実施形態に係る投射光学系10の概略構成例を示す光路図である。図2に示すように、投射光学系10は、正の屈折力を有する第1光学系L1と、凹面反射面を持つ第2光学系L2とを有している。第1光学系L1は、当該第1光学系L1を構成するすべての光学部品が回転対象面を有する共通の光軸を有している。また、第2光学系L2は、曲面反射面で構成され、第1光学系L1と共通の光軸を有している。係る第1光学系L1及び第2光学系L2を有することにより、投射光学系10は、縮小側の一次像面から拡大側の二次像面へ拡大投射するように構成されている。すなわち、投射光学系10は照明光学系30で形成された一次像面の画像情報を、二次像面となる投影面SCR上へ拡大投射するようになっている。
このような構成の投射光学系10において、第1光学系L1は、一次像面の側から、正の屈折力を持つ光学系L11と、負の屈折力を持つ光学系L12とが配されて構成されている。そして、当該第1光学系L1から出射された光束は、第2光学系L2との間に中間像IMを一旦結像させた後、当該第2光学系L2に入射するようになっている。
なお、図2中に示すM1には第1平面反射面が配置されることとなるが、この図においては便宜上ダミー面としている。
係る第1光学系L1のうちの光学系L12が、投射画像の角領域の焦点距離(以下、「コーナーフォーカス」ともいう。)を調整するためのコーナーフォーカスレンズ12としての機能を有している。光学系L12の一部のレンズ群が光軸に沿って前後することによって、投射画像の画枠の角領域の焦点距離を調整することができる。投射画像の角領域の焦点距離を調整することは、すなわち、投射画像の外側領域の焦点距離を調整することと言うこともできる。コーナーフォーカスレンズ12の位置は、例えば、表示処理装置200によって制御されるコーナーフォーカスレンズ駆動モータにより移動させることができる。また、コーナーフォーカスレンズ12の位置は、例えば、図示しないコーナーフォーカスポテンショメータにより検出可能となっている。本実施形態に係る短焦点型プロジェクタ装置100は、床面に設置されて使用されるものであり、コーナーフォーカスレンズ12は主として画枠の上側の角領域の焦点距離を調整するものとなっている。
また、第1光学系L1のうちの光学系L11が、投射画像の拡大率(以下、「ズーム」ともいう。)を調整するためのズームレンズ14としての機能を有している。光学系L11を構成するレンズ群の間隔を変えることによって、投射画像の拡大率を調整することができる。また、本実施形態に係る投射光学系10は、投射画像の拡大率に応じて、光学系L11が光軸に直交する方向に移動し、投射画像の高さ位置がシフト調整されるようになっている。ズームレンズ14の位置は、例えば、表示処理装置200によって制御されるズームレンズ駆動モータにより移動させることができる。また、ズームレンズ14の位置は、例えば、図示しないズームポテンショメータにより検出可能となっている。
図3及び図4は、本実施形態に係る投射光学系10のズームレンズ14の動作及び機能を示す説明図である。図3の上段は、投射画像の拡大率を最大(Wide)としたときの投射光学系10の状態を示し、図3の下段は、投射画像の拡大率を最小(Tele)としたときの投射光学系10の状態を示している。係る図3に示すように、投射画像の拡大率がWideの状態とTeleの状態とを比較すると、ズームレンズ14のレンズ間隔が異なっているだけでなく、ズームレンズ14の高さ位置がシフトしている。これにより、図4に示すように、投射画像の拡大率がTeleの状態において、投射画像が下方にずれることを防ぎ、適切な位置に投射画像を表示することができる。
また、光学系L11は、投射画像の中央領域の焦点距離(以下、「バックフォーカス」ともいう。)を調整するためのバックフォーカスレンズ16を含んで構成されている。光学系L11のレンズ群のうち、照明光学系30側にバックフォーカスレンズ16が配されている。バックフォーカスレンズ16を光軸方向に前後することにより、投射画像のバックフォーカスを調整することができる。バックフォーカスレンズ16の位置は、例えば、表示処理装置200によって制御されるバックフォーカスレンズ駆動モータにより移動させることができる。また、バックフォーカスレンズ16の位置は、例えば、図示しないバックフォーカスポテンショメータにより検出可能となっている。
[1.4.表示処理装置の構成例]
次に、投射光学系10の制御を行う表示処理装置200の構成例について説明する。図5は、表示処理装置200及びドライバ回路50の構成を機能的なブロックで示す説明図である。本実施形態に係る表示処理装置200は、バックフォーカス制御部200aと、コーナーフォーカス制御部200bと、ズーム制御部200cと、プリセット値設定部200dとを有している。これらの各制御部は、具体的には、マイクロコンピュータ等によるプログラムの実行により実現される機能である。表示処理装置200には、リモートコントローラ80及び操作パネル70の操作信号や、バックフォーカスポテンショメータ、コーナーフォーカスポテンショメータ及びズームポテンショメータの検出信号が入力される。また、ドライバ回路50は、バックフォーカスレンズ駆動回路50aと、コーナーフォーカスレンズ駆動回路50bと、ズームレンズ駆動回路50cとを有している。
また、図1に示すように、本実施形態に係る表示処理装置200を操作するためのリモートコントローラ80には、「Picture Position」として三つのプリセットボタンCustom1,Custom2,Custom3が設けられている。プリセットボタンの数は、一つ又は二つであってもよく、あるいは、四つ以上であってもよい。三つのプリセットボタンCustom1,Custom2,Custom3には、それぞれコーナーフォーカスレンズ12の位置と、ズームレンズ14の位置と、バックフォーカスレンズ16の位置とが互いに関連付けられて、あらかじめ記憶部60に記憶されている。また、各レンズ位置は、ポテンショメータのポテンショ値として表すことができる。
本実施形態では、プリセットボタンCustom1が大画面用、プリセットボタンCustom2が中画面用、Custom3が小画面用に初期設定されている。したがって、ユーザが、所望の投射画面サイズに対応するプリセットボタンを選択することにより、バックフォーカス制御部200a、コーナーフォーカス制御部200b、ズーム制御部200cは、記憶されたプリセット値群からそれぞれ対応するプリセット値を読み出すようになっている。
このとき、プリセット値群の初期設定値は、投射距離が所望の投射画面サイズに応じた投射距離となるように、短焦点型プロジェクタ装置100がユーザによって設置されていることを想定した値となっている。「投射距離」とは、短焦点型プロジェクタ装置100から投影面までの距離を意味しており、短焦点型プロジェクタ装置100の適宜の位置から投影面までの直線距離として定義することができる。例えば、短焦点型プロジェクタ装置100の投影面側の面の特定の位置から投影面までの距離としてもよいし、投射画像を投射するレンズの位置から投影面までの距離としてもよい。
また、リモートコントローラ80には、「Lens Adjustment」として三つの画質調整ボタンZoom,Focus,CornerCorrectionが設けられている。さらに、リモートコントローラ80には、矢印ボタン及び画質調整パターン表示ボタンPatternが設けられている。リモートコントローラ80に設けられたこれらの操作ボタンの機能は、操作パネル70によっても選択可能になっている。
(1.4.1.プリセット値設定部)
プリセット値設定部200dは、ズームレンズ14の位置、バックフォーカスレンズ16の位置、コーナーフォーカスレンズ12の位置の組み合わせからなるプリセット値群を記憶部60に記憶させる機能を有する。例えば、プリセット値設定部200dは、ユーザによるリモートコントローラ80や操作パネル70等の操作によって、適宜のズームレンズ14の位置、バックフォーカスレンズ16の位置、コーナーフォーカスレンズ12の位置の組み合わせを、記憶部60に記憶させる。
ユーザは、投射画像の拡大率やバックフォーカス、コーナーフォーカスの調整を終えた状態で、リモートコントローラ80又は操作パネル70を操作して、そのときのプリセット値群を記憶部60に記憶させることができる。あるいは、使用頻度の高いズームレンズ14の位置、バックフォーカスレンズ16の位置、コーナーフォーカスレンズ12の位置の組み合わせをプリセット値設定部200dが自動で認識して、記憶部60に記憶させるようにしてもよい。所望のプリセット値群を記憶部60に記憶させておくことができれば、使用頻度の高い画面サイズの画像表示をする際に、画質の調整を容易に行うことができるようになる。
このとき、プリセット値設定部200dは、あらかじめ記憶部60に記憶された、プリセットボタンにより呼び出されるプリセット値群の初期設定値を、新たなプリセット値群で上書き保存できるように構成することができる。あるいは、プリセット値設定部200dは、プリセットボタンとは別の操作によって呼び出すことができるようにして、プリセット値群を記憶部60に記憶させるようにしてもよい。
(1.4.2.ズーム制御部)
ズーム制御部200cは、ズームレンズ駆動回路50cに対してズームレンズ駆動モータの駆動指令を出力する。本実施形態に係る表示処理装置200では、ズーム制御部200cは、あらかじめ設定された複数のプリセットボタンの中から、ユーザにより選択されたプリセットボタンに紐づけられたプリセット値にしたがって投射画像の拡大率を自動調整可能になっている。また、ズーム制御部200cは、ユーザの操作にしたがって投射画像の拡大率を調整可能になっている。
ユーザは、リモートコントローラ80又は操作パネル70を操作することにより、投射画像の拡大率を調整することができる。例えば、投射画像の拡大率をプリセット値により自動調整する場合には、ユーザが、所望の投射画面サイズに応じて、リモートコントローラ80や操作パネル70のプリセットボタンを選択する。これにより、ズーム制御部200cは、選択されたプリセットボタンに紐づけられたプリセット値を読み出し、対応する位置へとズームレンズ14を移動させる駆動指令を、ズームレンズ駆動回路50cに出力する。本実施形態に係る短焦点型プロジェクタ装置100では、三つのプリセットボタンに紐づけられた投射画面の拡大率のプリセット値の初期値は、すべて拡大側(Wide)の最大値に設定されている。
また、ユーザが、リモートコントローラ80や操作パネル70によりZoomボタンを選択すると、ユーザの入力操作による投射画像の拡大率の調整が可能になる。この場合には、リモートコントローラ80や操作パネル70の矢印ボタンをユーザが操作することにより、その入力にしたがって、ズーム制御部200cはズームレンズ駆動回路50cに対して駆動指令を出力する。
このように、本実施形態に係る短焦点型プロジェクタ装置100は、プリセットボタンを押下することによる投射画像の拡大率の自動調整が実行されるようになっている。また、本実施形態に係る短焦点型プロジェクタ装置100は、ユーザの入力操作による拡大率の調整も可能になっている。したがって、投射画像の画面サイズを比較的容易に調整することができる。
(1.4.3.バックフォーカス制御部)
バックフォーカス制御部200aは、バックフォーカスレンズ駆動回路50aに対してバックフォーカスレンズ駆動モータの駆動指令を出力する。本実施形態に係る表示処理装置200では、バックフォーカス制御部200aは、あらかじめ設定された複数のプリセット値の中から、ユーザの選択にしたがってバックフォーカスを自動調整可能になっている。また、バックフォーカス制御部200aは、現在の投射画像の拡大率に基づいて、バックフォーカスを自動調整可能になっている。さらに、バックフォーカス制御部200aは、ユーザの操作にしたがってバックフォーカスを調整可能になっている。
ユーザは、リモートコントローラ80又は操作パネル70を操作することにより、バックフォーカスを調整することができる。例えば、バックフォーカスをプリセット値により自動調整する場合には、ユーザが、所望の投射画面サイズに応じて、リモートコントローラ80や操作パネル70のプリセットボタンを選択する。これにより、投射画像の拡大率の自動調整と同様に、プリセット値に基づくバックフォーカスの自動調整が行われる。
具体的に、バックフォーカス制御部200aは、選択されたプリセットボタンに紐づけられたプリセット値を読み出し、対応する位置へとバックフォーカスレンズ16を移動させる駆動指令を、バックフォーカスレンズ駆動回路50aに出力する。本実施形態に係る短焦点型プロジェクタ装置100では、バックフォーカスのプリセット値の初期値は、投射画像の拡大率がすべて拡大側(Wide)に設定されている前提で、基準となる三つの投射画面サイズに適した値とされている。
また、ユーザが、リモートコントローラ80や操作パネル70によりFocusボタンを選択すると、バックフォーカス制御部200aは、現在のズームレンズ14の位置を示すズームポテンショ値を読み込む。また、バックフォーカス制御部200aは、ズームレンズ14の位置に応じたバックフォーカスレンズ16の位置を表すバックフォーカスポテンショ値を算出する。そして、バックフォーカス制御部200aは、算出した位置へとバックフォーカスレンズ16を移動させる駆動指令を、バックフォーカスレンズ駆動回路50aに出力する。
図6は、本実施形態に係る表示処理装置200において、ズームレンズ14の位置に応じてバックフォーカスレンズ16の位置を求める方法の一例を示す説明図である。本実施形態では、三点の投射画像の基準拡大率Z_wide,Z_mid,Z_teleのズームポテンショ値に対応するバックフォーカスポテンショ値の最適値B_wide,B_mid,B_teleがあらかじめ記憶部60に記憶されている。読み込んだ現在のズームポテンショ値が二つの基準位置Z_tele,Z_midの間であれば、バックフォーカス制御部200aは、線形演算(a)により対応するバックフォーカスポテンショ値を算出する。バックフォーカス制御部200aは、線形演算(a)の領域では、以下の式(1)により、検出されるズームポテンショ値(x1)に対応するバックフォーカスポテンショ値(y1)を算出する。
Figure 0006464568

また、読み込んだ現在のズームポテンショ値が二つの基準位置Z_mid,Z_wideの間であれば、バックフォーカス制御部200aは、線形演算(b)により対応するバックフォーカスポテンショ値を算出する。バックフォーカス制御部200aは、線形演算(b)の領域では、以下の式(2)により、検出されるズームポテンショ値(x2)に対応するバックフォーカスポテンショ値(y2)を算出する。
Figure 0006464568
なお、本実施形態では、三点の基準拡大率のズームポテンショ値に対応するバックフォーカスポテンショ値を基に線形演算することとしているが、二点としてもよいし四点以上としてもよい。
本実施形態の表示処理装置200においては、ユーザがFocusボタンを選択し、現在のズームレンズ14の位置に基づいてバックフォーカスレンズ16の位置の自動調整が終了すると、ユーザの入力操作によるバックフォーカスの調整が開放される。したがって、バックフォーカスの自動調整後は、リモートコントローラ80や操作パネル70の矢印ボタンをユーザが操作することにより、その入力にしたがって、バックフォーカス制御部200aはバックフォーカスレンズ駆動回路50aに対して駆動指令を出力する。
このように、本実施形態に係る短焦点型プロジェクタ装置100は、プリセットボタン及びFocusボタン、あるいは、Focusボタンを押下することによるバックフォーカスの自動調整が実行されるようになっている。また、本実施形態に係る短焦点型プロジェクタ装置100は、ユーザの入力操作によるバックフォーカスの調整も可能になっている。したがって、投射画像のバックフォーカスを比較的容易に調整することができる。その結果、投射画像の画質が最適な状態にされやすくなっている。係るバックフォーカスの調整は、画質調整パターン表示ボタンPatternを押下することにより表示されるパターン画面を表示させた状態で実行するようにしてもよい。
(1.4.4.コーナーフォーカス制御部)
コーナーフォーカス制御部200bは、コーナーフォーカスレンズ駆動回路50bに対してコーナーフォーカスレンズ駆動モータの駆動指令を出力する。本実施形態に係る表示処理装置200では、コーナーフォーカス制御部200bは、リモートコントローラ80等に設けられた複数のプリセットボタンの中から、ユーザにより選択されたプリセットボタンに紐づけられたプリセット値にしたがってコーナーフォーカスを自動調整可能になっている。
本実施形態に係る短焦点型プロジェクタ装置100においては、投射光学系10の投射画像の拡大率と、投射距離と、コーナーフォーカスレンズ12の位置との相関関係を表す関係式があらかじめ求められている。投射距離は、投射画面サイズに相当する。コーナーフォーカス制御部200bは、コーナーフォーカスレンズ12の位置が、投射画像の所定の拡大率及び投射距離に応じた位置となるようにコーナーフォーカスの自動調整を行う。
図7は、投射画面の拡大率と、投射画像の投射距離と、コーナーフォーカスポテンショ値との関係を表す特性図を示している。投射距離をx3、コーナーフォーカスポテンショ値をy3とすると、図7に示された特性曲線は、以下の式(3)で表すことができる。
Figure 0006464568
すなわち、コーナーフォーカスポテンショ値(y3)は、投射距離(x3)の二次式で表される。係る特性式は、使用するレンズを用いて、基準となる投射画像の拡大率ごとに実測した値を基に求めることができる。係る特性式によれば、投射距離(x3)の二次の項及び一次の項の係数a,bは、使用するレンズ等が決まれば、拡大率にかかわらず共通の値となる一方、拡大率によって定数項c_zoomの値は異なる。本実施形態では、投射画像の拡大側(Wide)、縮小側(Tele)及びその中間(Mid)の状態の三点の特性曲線があらかじめ求められて記憶部60に記憶されている。また、それぞれのプリセットボタンに紐づけられたコーナーフォーカスのプリセット値の初期設定値は、投射画面の拡大率のプリセット値である拡大側(Wide)の特性曲線を用いて、各プリセットボタンに対応する投射画面サイズに応じた投射距離に基づき決定されている(図7のC_custom1,C_custom2,C_custom3)。
コーナーフォーカスをプリセット値により自動調整する場合には、ユーザは、所望の投射画面サイズに応じて、リモートコントローラ80や操作パネル70のプリセットボタンを選択する。これにより、投射画像の拡大率やバックフォーカスの自動調整と同様に、プリセット値に基づくコーナーフォーカスの自動調整が行われる。具体的に、コーナーフォーカス制御部200bは、選択されたプリセットボタンに紐づけられたプリセット値を読み出し、対応する位置へとコーナーフォーカスレンズ12を移動させる駆動指令を、コーナーフォーカスレンズ駆動回路50bに出力する。
また、本実施形態に係る表示処理装置200では、ユーザが、リモートコントローラ80や操作パネル70によりCornerCorrectionボタンを選択すると、ユーザの入力操作によるコーナーフォーカスの調整が可能になる。この場合には、リモートコントローラ80や操作パネル70の矢印ボタンをユーザが操作することにより、その入力にしたがって、コーナーフォーカス制御部200bはコーナーフォーカスレンズ駆動回路50bに対して駆動指令を出力する。
このように、本実施形態に係る短焦点型プロジェクタ装置100は、プリセットボタンを押下することによるコーナーフォーカスの自動調整が実行可能になっている。また、本実施形態に係る短焦点型プロジェクタ装置100は、ユーザの入力操作によるコーナーフォーカスの調整も可能になっている。したがって、投射画像のコーナーフォーカスを比較的容易に調整することができる。その結果、投射画像の画質が最適な状態にされやすくなっている。係るコーナーフォーカスの調整は、画質調整パターン表示ボタンPatternを押下することにより表示されるパターン画面を表示させた状態で実行するようにしてもよい。
[1.5.画質調整手順の例]
次に、短焦点型プロジェクタ装置100の画質調整の手順の例について説明する。図8は、本実施形態に係る短焦点型プロジェクタ装置100の画質調整手順の一例を示すフローチャートである。以下に説明する画質調整手順は、短焦点型プロジェクタ装置100の設置時に行われる手順の例である。
まず、ステップS100において、ユーザが、短焦点型プロジェクタ装置100を所定の位置に配置する。短焦点型プロジェクタ装置100の配置手順の一例を図9に示す。短焦点型プロジェクタ装置100を配置するにあたり、まず、ユーザは、ステップS110において、投影面SCRの大きさ等に応じて投射画面サイズを決定する。次いで、ユーザは、ステップS120において、投射画面サイズに応じて、投影面SCRに対する短焦点型プロジェクタ装置100の設置距離を決定する。このとき、ユーザは、図10及び図11に例示される、投射画面サイズに適した短焦点型プロジェクタ装置100の設置距離の情報を参照して、設置距離を決定するようにしてもよい。次いで、ユーザは、ステップS130において、設置距離に合わせて短焦点型プロジェクタ装置100を配置する。これにより、短焦点型プロジェクタ装置100の配置が完了する。
図8に戻り、短焦点型プロジェクタ装置100の配置が完了すると、次いで、ステップS200において、ユーザは、短焦点型プロジェクタ装置100の電源をオンにした後、投射画面サイズに対応するプリセットボタンCustom1,Custom2,Custom3を選択する。ユーザは、取扱説明書等において、プリセットボタンCustom1,Custom2,Custom3それぞれに対応する投射画面サイズを参照可能になっている。
次いで、ステップS300において、表示処理装置200は、選択されたプリセットボタンCustom1,Custom2,Custom3にしたがって、ズーム、バックフォーカス、コーナーフォーカスのプリセット自動調整を実行する。図12は、プリセット自動調整の一例を示すフローチャートである。プリセット自動調整を実行するにあたり、表示処理装置200は、まず、ステップS310において、選択されたプリセットボタンに紐づけられたズームポテンショ値、バックフォーカスポテンショ値、コーナーフォーカスポテンショ値を読み出す。次いで、表示処理装置200は、ステップS320〜ステップS340において、ズームレンズ駆動回路50c、バックフォーカスレンズ駆動回路50a、コーナーフォーカスレンズ駆動回路50bに対して、各レンズの位置を、ステップS310で読み出したポテンショ値に移動するよう駆動指令を出力する。これにより、プリセット自動調整が完了する。
図8に戻り、プリセット自動調整が実行された後、ステップS400において、ユーザが画質調整パターン表示ボタンPatternを押下することにともなって、ステップS500において、表示処理装置200は、パターン画面を投影面SCR上に投射する。図13に、パターン画面の一例を示す。画質調整時には、バックフォーカスとコーナーフォーカスとの調整が行われるため、パターン画面は、画面の中央及び角領域に十字パターンを有している。各フォーカス調整の処理時には、これらの十字パターンの焦点が合うようにフォーカス調整が行われる。
次いで、ステップS600において、ユーザは、投射画像の拡大率の調整を実施するか否かを決定する。ユーザがZoomボタンを押下しなければ(S600:No)、そのままステップS800に進む。一方、ユーザによりZoomボタンが押下された場合には(S600:Yes)、ステップS700において、表示処理装置200は、ユーザによる矢印ボタンの操作にしたがってズームレンズ駆動回路50cに駆動指令を出力し、ズームレンズ14の位置を移動する。投射画像の拡大率の調整が終了すると、ユーザは決定ボタンを押下する。
次いで、ステップS800において、ユーザは、投射画像のバックフォーカスの調整を実施するか否かを決定する。ユーザがFocusボタンを押下しなければ(S800:No)、そのままステップS1100に進む。一方、ユーザによりFocusボタンが押下された場合には(S800:Yes)、ステップS900において、表示処理装置200は、バックフォーカスの自動調整処理を実行する。
図14は、バックフォーカスの自動調整の処理例を示すフローチャートである。バックフォーカスの自動調整を実行するにあたり、表示処理装置200は、まず、ステップS910において、ズームレンズ14の位置が変更されているか否かを判別する。短焦点型プロジェクタ装置100を初めて設置する場合においては、表示処理装置200は、ズームレンズ14の位置が変更されているものとして判定する。ズームレンズ14の位置が変更されている場合(S910:Yes)、表示処理装置200は、ステップS920において、現在のズームポテンショ値を検出する。次いで、表示処理装置200は、ステップS930において、図6に示すようなズームポテンショ値とバックフォーカスポテンショ値との関係を利用して、検出されたズームポテンショ値に基づき、バックフォーカスポテンショ値を線形演算する。
次いで、表示処理装置200は、ステップS940において、算出されたバックフォーカスポテンショ値の位置にバックフォーカスレンズ16を移動するよう、バックフォーカスレンズ駆動回路50aに駆動指令を出力する。バックフォーカスレンズ駆動回路50aへの駆動指令を出力した後には、表示処理装置200は、ステップS950において、ユーザによるバックフォーカス調整を開放する。一方、先のステップS910において、ズームレンズ14の位置が変更されていない場合には(S910:No)、そのままステップS950に進み、表示処理装置200は、ユーザによるバックフォーカス調整を開放する。これにより、バックフォーカス自動調整処理が完了する。
バックフォーカスの自動調整処理の終了後、ステップS1000において、ユーザは必要に応じて矢印ボタンを操作し、バックフォーカスをさらに調整する。このとき、表示処理装置200は、ユーザによる矢印ボタンの操作にしたがってバックフォーカスレンズ駆動回路50aに駆動指令を出力し、バックフォーカスレンズ16の位置を移動する。バックフォーカスの調整が終了すると、ユーザは決定ボタンを押下する。
次いで、ステップS1100において、ユーザは、投射画像のコーナーフォーカスの調整を実施するか否かを決定する。ユーザがCornerCorrectionボタンを押下しなければ(S1100:No)、そのままステップS1300に進む。一方、ユーザによりCornerCorrectionボタンが押下された場合には(S1100:Yes)、ステップS1200において、表示処理装置200は、ユーザによる矢印ボタンの操作にしたがってコーナーフォーカスレンズ駆動回路50bに駆動指令を出力し、コーナーフォーカスレンズ12の位置を移動する。コーナーフォーカスの調整が終了すると、ユーザは決定ボタンを押下する。
次いで、ステップS1300において、ユーザは、投影面SCRに投射された投射画像の画枠が歪んでいないか判別する。画枠に歪みが有ると判定した場合には(S1300:No)、ステップS1400に進み、ユーザは、短焦点型プロジェクタ装置100の配置状態を物理的に変更して画枠の歪み調整を行う。
図15は、ユーザによる画枠の歪み調整を示すフローチャートである。歪み調整を実行するにあたり、ユーザは、まず、ステップS1410において、画枠の上辺と下辺とが平行になっているか否かを判別する。画枠の上辺と下辺とが平行になっている場合には(S1410:Yes)、そのままステップS1430に進む。一方、画枠の上辺と下辺とが平行になっていない場合には(S1410:No)、ステップS1420において、ユーザは、投影面SCRに対する短焦点型プロジェクタ装置100の傾きを調整する。すなわち、図16に示すように、ユーザは、筐体90の右側又は左側の端部と投影面SCRとの距離を調整し、画枠の上辺と下辺とが平行になるようにする。
次いで、ユーザは、ステップS1430において、画枠の下辺が水平になっているか否かを判別する。画枠の下辺が水平になっている場合には(S1430:Yes)、そのままステップS1450に進む。一方、画枠の下辺が水平になっていない場合には(S1430:No)、ステップS1440において、ユーザは、水平面に対する短焦点型プロジェクタ装置100の左右の傾きを調整する。すなわち、図16に示すように、ユーザは、筐体90の底面に設けられたアジャスタ95a〜95fのうち、左右のアジャスタ95a,95b,95e,95fの高さを適宜調整し、画枠の下辺が水平になるようにする。
次いで、ユーザは、ステップS1450において、画枠の左右辺が垂直になっているか否かを判別する。画枠の左右辺が垂直になっている場合には(S1450:Yes)、画枠の歪み調整を終了する。一方、画枠の左右辺が垂直になっていない場合には(S1450:No)、ユーザは、ステップS1460において、水平面に対する短焦点型プロジェクタ装置100の前後の傾きを調整する。すなわち、図16に示すように、ユーザは、筐体90の底面に設けられたアジャスタ95a〜95fのうち、手前側(投影面側とは反対側)のアジャスタ(あおりアジャスタ)95b、95d、95fの高さを適宜調整し、画枠の左右辺が垂直になるようにする。これにより、画枠の歪み調整が完了する。
図8に戻り、ステップS1400の画枠の歪み調整が終わった後は、投射画面サイズや、投射画像の焦点距離がずれているおそれがあるために、ステップS600に戻り、上述のフローにしたがって各ステップの動作又は処理を繰り返す。最終的に、ステップS1300において、投射画像のフォーカスが適切な状態になり、画枠の歪みもないとユーザが判定した場合には(S1300:Yes)、画質調整を終了する。
以上説明したように、本実施形態に係る短焦点型プロジェクタ装置100によれば、コーナーフォーカス及びバックフォーカスが自動調整されるようになっている。したがって、ユーザによるフォーカス調整が比較的難しい短焦点型プロジェクタ装置であっても、投射画像のフォーカス調整を比較的容易に実施することができる。
また、本実施形態に係る短焦点型プロジェクタ装置100によれば、ユーザが、リモートコントローラ80や操作パネル70を操作して、投射画面のコーナーフォーカス及びバックフォーカスを調整できるようになっている。したがって、投射画像のフォーカス調整を、ユーザの操作にしたがって全画面で実施することができる。その結果、投射画像の拡大率の調整をユーザによって実施させることができるようになる。そのため、本実施形態に係る短焦点型プロジェクタ装置100は、ユーザの所望の画面サイズの投射画像を高画質で投射することができる。
なお、ズーム調整、バックフォーカス調整、コーナーフォーカス調整をユーザの操作にしたがって行う場合には、この順序で実行することにより全体をバランスよく調整することが容易になる。したがって、ズーム調整、バックフォーカス調整、コーナーフォーカス調整の順序を取扱説明書等に示しておき、ユーザがこの順序で画質調整を行うように促すようにしてもよい。また、画枠の歪みの調整についても、図15で説明した手順で実行することにより歪みを解消しやすいことから、歪み調整の手順を取扱説明書等に示しておき、ユーザがこの順序で画質調整を行うように促すようにしてもよい。
<2.第2の実施の形態>
次に、本開示の第2の実施の形態に係る投射型画像表示装置について説明する。本実施形態に係る投射型画像表示装置は、基本的に第1の実施の形態に係る短焦点型プロジェクタ装置と同様の構成を有している。ただし、本実施形態に係る短焦点型プロジェクタ装置は、投射距離を検出する投射距離センサを備え、当該投射距離センサにより検出された投射距離に基づいて、コーナーフォーカスの自動調整を実行可能に構成されている。
[2.1.投射型画像表示装置の概略構成例]
図17は、本実施形態に係る短焦点型プロジェクタ装置300の概略構成例を示す説明図である。筐体90、光源40、照明光学系30、投射光学系10、操作パネル70、及び記憶部60は、第1の実施の形態に係る短焦点型プロジェクタ装置100のものと同じ構成とすることができる。また、短焦点型プロジェクタ装置300においても、ユーザによる操作を行うためのリモートコントローラ80が付随して設けられている。
一方、本実施形態に係る短焦点型プロジェクタ装置300は、投射画像の投射距離を検出する投射距離センサ95を備えている。本実施形態に係る短焦点型プロジェクタ装置300は、プリセット自動調整機能を有していない。その代わりに、短焦点型プロジェクタ装置300は、投射距離センサ95により検出される投射距離に基づくフォーカスの自動調整機能を有している。投射距離センサ95は、投射距離検出部の一例であって、短焦点型プロジェクタ装置300から投影面までの距離として定義される所定の投射距離を検出するためのセンサである。例えば、赤外線型距離センサやレーザ距離センサ、超音波式距離センサ等、従来公知の距離センサを使用することができる。
[2.2.表示処理装置の構成例]
次に、投射光学系10の制御を行う、本実施形態に係る表示処理装置400の構成例について説明する。図18は、表示処理装置400及びドライバ回路50の構成を機能的なブロックで示す説明図である。本実施形態に係る表示処理装置400は、バックフォーカス制御部400aと、コーナーフォーカス制御部400bと、ズーム制御部400cと、フォーカス自動調整部400dとを有している。これらの各制御部は、具体的には、マイクロコンピュータ等によるプログラムの実行により実現される機能である。
表示処理装置400には、リモートコントローラ80及び操作パネル70の操作信号や、バックフォーカスポテンショメータ、コーナーフォーカスポテンショメータ及びズームポテンショメータの検出信号が入力される。また、表示処理装置400には、投射距離センサ95のセンサ信号が入力される。さらに、ドライバ回路50は、バックフォーカスレンズ駆動回路50aと、コーナーフォーカスレンズ駆動回路50bと、ズームレンズ駆動回路50cとを有している。
(2.2.1.ズーム制御部)
ズーム制御部400cは、ズームレンズ駆動回路50cに対してズームレンズ駆動モータの駆動指令を出力する。本実施形態に係る表示処理装置400では、ズーム制御部400cは、ユーザの操作にしたがって投射画像の拡大率を調整可能になっている。ズーム制御部400cは、投射画像の拡大率のプリセット自動調整機能を有していない点以外は、第1の実施の形態に係る表示処理装置200のズーム制御部200cと同様の構成とすることができる。
(2.2.2.バックフォーカス制御部)
バックフォーカス制御部400aは、バックフォーカスレンズ駆動回路50aに対してバックフォーカスレンズ駆動モータの駆動指令を出力する。本実施形態に係る表示処理装置400では、バックフォーカス制御部400aは、現在の投射画像の拡大率に基づいて、バックフォーカスを自動調整可能になっている。また、バックフォーカス制御部400aは、ユーザの操作にしたがってバックフォーカスを調整可能になっている。バックフォーカス制御部400aは、バックフォーカスのプリセット自動調整機能を有していない点以外は、第1の実施の形態に係る表示処理装置200のバックフォーカス制御部200aと同様の構成とすることができる。
本実施形態に係る短焦点型プロジェクタ装置300は、Focusボタンを押下することによるバックフォーカスの自動調整が実行されるようになっている。また、本実施形態に係る短焦点型プロジェクタ装置300は、ユーザの入力操作によるバックフォーカスの調整も可能になっている。したがって、投射画像のバックフォーカスを比較的容易に調整することができる。その結果、投射画像の画質が最適な状態にされやすくなっている。係るバックフォーカスの調整は、画質調整パターン表示ボタンPatternを押下することにより表示されるパターン画面を表示させた状態で実行するようにしてもよい。
なお、本実施形態では、ユーザがFocusボタンを押下することにより、バックフォーカスの自動調整処理が実行されるようにしているが、これに限られない。例えば、ズーム値が変更されたときに、ユーザの操作を伴わずに、表示処理装置400が自動で、ズームポテンショ値に応じてバックフォーカスを調整するようにしてもよい。
(2.2.3.コーナーフォーカス制御部)
コーナーフォーカス制御部400bは、コーナーフォーカスレンズ駆動回路50bに対してコーナーフォーカスレンズ駆動モータの駆動指令を出力する。本実施形態に係る表示処理装置400において、コーナーフォーカス制御部400bは、投射距離センサ95により検出される投射距離情報に基づいてコーナーフォーカスを自動調整可能になっている。
本実施形態に係る短焦点型プロジェクタ装置300においても、上記の式(3)で表される、投射画像の拡大率と、投射画像の投射距離と、コーナーフォーカスポテンショ値との相関関係を表す関係式があらかじめ求められる。本実施形態では、図19に実線で示すように、投射画像の拡大側(Wide)、縮小側(Tele)及びその中間(Mid)の状態の三点の基準特性曲線があらかじめ求められて記憶部60に記憶されている。
コーナーフォーカスを、投射距離センサ95により検出される投射距離情報及び現在の投射画像の拡大率により自動調整する場合、ユーザは、リモートコントローラ80や操作パネル70のCornerCollectionボタンを選択する。コーナーフォーカス制御部400bは、投射距離センサ95から入力される投射距離情報及び現在のズームポテンショ値を読み出し、適切なレンズ位置へとコーナーフォーカスレンズ12を移動させる駆動指令を、コーナーフォーカスレンズ駆動回路50bに出力する。
具体的に、コーナーフォーカス制御部400bは、現在のズームポテンショ値を読み出すと、図19に示すように、記憶部60に記憶されている基準特性曲線に基づいて、現在のズームポテンショ値に応じた特性曲線を算出する。第1の実施の形態においてすでに述べたように、式(3)における投射距離(x3)の二次の項及び一次の項の係数a,bは短焦点型プロジェクタ装置300ごとに不変の値である一方、投射画像の拡大率に応じて定数項c_zoomが可変となっている。
したがって、コーナーフォーカス制御部400bは、三点の拡大率Wide,Mid,Teleに対応する基準特性曲線の定数項c_zoomに基づいて、現在のズームポテンショ値に対応する定数項c_zoomを補間計算する。これにより、図19に破線で示すように、現在の投射画像の拡大率に対応する、投射距離とコーナーフォーカスポテンショ値との関係を示す特性曲線が算出される。コーナーフォーカス制御部400bは、係る特性曲線を用いて、検出された投射距離に対応するコーナーフォーカスポテンショ値を求め、コーナーフォーカスレンズ駆動回路50bに対して駆動指令を出力する。
このように、本実施形態に係る短焦点型プロジェクタ装置300は、投射距離センサ95により検出される投射距離情報に基づいてコーナーフォーカスの自動調整が実行可能になっている。したがって、短焦点型プロジェクタ装置300の設置状態に応じてコーナーフォーカスが自動で調整される。また、本実施形態に係る短焦点型プロジェクタ装置300は、投射距離情報と併せて投射画像の拡大率を参照してコーナーフォーカスの自動調整を実行する。したがって、短焦点型プロジェクタ装置300の設置状態や投射画像の拡大率に応じて、投射画像の画質を最適な状態にすることができる。
なお、本実施形態に係る短焦点型プロジェクタ装置300では、ユーザがFocusボタンを押下することにより、コーナーフォーカスの自動調整処理が実行されるようにしているが、これに限られない。例えば、常時、投射距離センサ95で投射距離を検出し、ズームポテンショ値が変更された場合や投射距離が変わった場合に、ユーザの操作を伴わずに、表示処理装置400が自動で、投射距離及びズームポテンショ値に応じてコーナーフォーカスを調整するようにしてもよい。
また、本実施形態に係る短焦点型プロジェクタ装置300は、ズーム調整機能を有しているために、コーナーフォーカスの自動調整時には、投射距離情報だけでなくズームポテンショ値も参照しているが、これに限られない。ズーム調整機能を有していない短焦点型プロジェクタ装置であれば、あらかじめ記憶される特性曲線は1つとなり、投射距離情報のみに基づいてコーナーフォーカスポテンショ値を求めることができる。
[2.3.画質調整手順の例]
次に、短焦点型プロジェクタ装置300の画質調整の手順の例について説明する。図20は、本実施形態に係る短焦点型プロジェクタ装置300の画質調整手順の一例を示すフローチャートである。以下に説明する画質調整手順は、短焦点型プロジェクタ装置300の設置時に行われる手順の例である。
まず、ステップS2100において、ユーザが、短焦点型プロジェクタ装置300を所定の位置に配置する。本実施形態においても、短焦点型プロジェクタ装置300の配置手順は図9に示すフローチャートに沿って実施することができる。
短焦点型プロジェクタ装置300の配置が完了すると、次いで、ユーザは、ステップS2200において、短焦点型プロジェクタ装置300の電源をオンにした後、ステップS2300において、画質調整パターン表示ボタンPatternを押下する。これにともなって、ステップS2400において、表示処理装置200は、パターン画面を投影面SCR上に投射する。パターン画面は、図13に示すパターン画面とすることができる。ただし、本実施形態においては、コーナーフォーカスは自動で調整されるために、コーナーフォーカス調整用のパターンPattern_Ca〜Pattern_Cdは省略してもよい。
次いで、ステップS2500において、ユーザは、投射画像の拡大率の調整を実施するか否かを決定する。ユーザがZoomボタンを押下しなければ(S2500:No)、そのままステップS2700に進む。一方、ユーザによりZoomボタンが押下された場合には(S2500:Yes)、ステップS2600において、表示処理装置400は、ユーザによる矢印ボタンの操作にしたがってズームレンズ駆動回路50cに駆動指令を出力し、ズームレンズ14の位置を移動する。投射画像の拡大率の調整が終了すると、ユーザは決定ボタンを押下する。
次いで、ステップS2700において、ユーザは、投射画像のバックフォーカスの調整を実施するか否かを決定する。ユーザがFocusボタンを押下しなければ(S2700:No)、そのままステップS3000に進む。一方、ユーザによりFocusボタンが押下された場合には(S2700:Yes)、ステップS2800において、表示処理装置400は、バックフォーカスの自動調整処理を実行する。バックフォーカスの自動調整処理は、図14に示すフローチャートに沿って実行することができる。
バックフォーカスの自動調整処理の終了後、ステップS2900において、ユーザは必要に応じて矢印ボタンを操作し、バックフォーカスをさらに調整する。このとき、表示処理装置400は、ユーザによる矢印ボタンの操作にしたがってバックフォーカスレンズ駆動回路50aに駆動指令を出力し、バックフォーカスレンズ16の位置を移動する。バックフォーカスの調整が終了すると、ユーザは決定ボタンを押下する。
次いで、ステップS3000において、ユーザは、投射画像のコーナーフォーカスの調整を実施するか否かを決定する。ユーザがCornerCorrectionボタンを押下しなければ(S3000:No)、そのままステップS3200に進む。一方、ユーザによりCornerCorrectionボタンが押下された場合には(S3000:Yes)、ステップS3100において、表示処理装置400は、投射距離センサ95により検出される投射距離情報に基づくコーナーフォーカスの自動調整を実行する。
図21は、コーナーフォーカスの自動調整の処理例を示すフローチャートである。コーナーフォーカスの自動調整を実行するにあたり、表示処理装置400は、まず、ステップS3110において、現在のズームポテンショ値を検出する。次いで、表示処理装置400は、ステップS3120において、図19に示すように、投射距離とコーナーフォーカスポテンショ値との関係を示す特性曲線であって、現在のズームポテンショ値に対応した特性曲線を補間計算により算出する。
次いで、表示処理装置400は、ステップS3130において、投射距離センサ95により検出される投射距離情報を読み込む。次いで、表示処理装置400は、ステップS3140において、ステップS3120で求めた特性曲線に基づいて、現在の投射距離に対応するコーナーフォーカスポテンショ値を演算により求める。次いで、表示処理装置400は、ステップS3150において、算出されたコーナーフォーカスポテンショ値の位置にコーナーフォーカスレンズ12を移動するよう、コーナーフォーカスレンズ駆動回路50bに駆動指令を出力する。これにより、コーナーフォーカス自動調整処理が完了する。コーナーフォーカスの自動調整が終了すると、ユーザは決定ボタンを押下する。
図20に戻り、コーナーフォーカスの自動調整の終了後、次いで、ステップS3200において、ユーザは、投影面SCRに投射された投射画像の画枠が歪んでいないか判別する。画枠に歪みが有ると判定した場合には(S3200:No)、ステップS3300に進み、ユーザは、短焦点型プロジェクタ装置300の配置状態を物理的に変更して画枠の歪み調整を行う。ユーザによる画枠の歪み調整は、図15に示すフローチャートにしたがって実施することができる。画枠の歪み調整が終わった後は、投射画面サイズや、投射画像の焦点距離がずれているおそれあるために、ステップS2500に戻り、上述のフローにしたがって各ステップの動作又は処理を繰り返す。最終的に、ステップS3200において、投射画像のフォーカスが適切な状態になり、画枠の歪みもないとユーザが判定した場合には(S3200:Yes)、画質調整を終了する。
なお、本実施形態に係る短焦点型プロジェクタ装置300は、バックフォーカス及びコーナーフォーカスが自動調整される構成であるために、図20に示すフローチャートにおいて、バックフォーカスの調整と、コーナーフォーカスの調整との順序は入れ替えてもよい。
以上説明したように、本実施形態に係る短焦点型プロジェクタ装置300によれば、コーナーフォーカス及びバックフォーカスが自動調整されるようになっている。したがって、ユーザによるフォーカス調整が比較的難しい短焦点型プロジェクタ装置であっても、投射画像のフォーカス調整を比較的容易に実施することができる。特に、本実施形態に係る短焦点型プロジェクタ装置300は、投射距離を検出するための投射距離センサ95を備えており、検出される投射距離情報と現在の投射画像の拡大率とに基づいて、コーナーフォーカスを適切に調整することができる。したがって、本実施形態に係る短焦点型プロジェクタ装置300は、ユーザの所望の画面サイズの投射画像を高画質で投射することができる。
<3.まとめ>
以上、添付図面を参照しながら本開示の好適な実施形態について詳細に説明したが、本開示の技術的範囲はかかる例に限定されない。本開示の技術分野における通常の知識を有する者であれば、特許請求の範囲に記載された技術的思想の範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、これらについても、当然に本開示の技術的範囲に属するものと了解される。
例えば、上述の第2の実施の形態では、短焦点型プロジェクタ装置300はプリセット自動調整機能を有していないが、第1の実施の形態に係る短焦点型プロジェクタ装置100のプリセット自動調整機能を有していてもよい。
また、本明細書に記載された効果は、あくまで説明的または例示的なものであって限定的ではない。つまり、本開示に係る技術は、上記の効果とともに、または上記の効果に代えて、本明細書の記載から当業者には明らかな他の効果を奏しうる。
なお、以下のような構成も本開示の技術的範囲に属する。
(1)光源と、
前記光源から発せられた光束を一次像面となる画像変調素子の面上に均一照射する照明光学系と、
投射画像の焦点距離を至近距離に設定可能であり、前記画像変調素子で変調された前記一次像面の画像情報を二次像面となる投影面上へ拡大投射する投射光学系と、
前記投射画像の少なくとも角領域の焦点距離を、前記投射画像の投射距離に応じた焦点距離に自動調整可能なコーナーフォーカス制御部と、
を備える、投射型画像表示装置。
(2)前記コーナーフォーカス制御部は、前記少なくとも角領域の焦点距離を、前記投射画像の投射距離及び拡大率に応じた焦点距離に自動調整可能に構成される、前記(1)に記載の投射型画像表示装置。
(3)前記コーナーフォーカス制御部は、前記投射画像の拡大率に対応する前記投射距離と前記角領域の焦点距離との相関関係に基づいて、前記角領域の焦点距離を、前記投射画像の投射距離に応じた焦点距離に自動調整するよう構成される、前記(1)又は(2)に記載の投射型画像表示装置。
(4)前記角領域の焦点距離を前記投射距離に関連付けて記憶した少なくとも1つのプリセット値が設定され、前記コーナーフォーカス制御部は、ユーザにより選択されたプリセット値にしたがって前記角領域の焦点距離を自動調整するよう構成される、前記(1)〜(3)のいずれか一項に記載の投射型画像表示装置。
(5)前記投射画像の少なくとも中央領域の焦点距離を調整可能なバックフォーカス制御部、及び前記投射画像の拡大率を調整可能なズーム制御部をさらに備え、
前記中央領域の焦点距離、前記角領域の焦点距離及び前記拡大率を前記投射画像の投射距離に応じて互いに関連付けて記憶した少なくとも1つのプリセット値群があらかじめ設定され、
前記バックフォーカス制御部、前記コーナーフォーカス制御部及び前記ズーム制御部は、ユーザにより選択されたプリセット値群にしたがって前記中央領域の焦点距離、前記角領域の焦点距離及び前記拡大率を自動調整するよう構成される、前記(1)〜(4)のいずれか一項に記載の投射型画像表示装置。
(6)前記プリセット値群が、ユーザにより設定可能である、前記(5)に記載の投射型画像表示装置。
(7)前記投射距離を検出する投射距離検出部を備え、
前記コーナーフォーカス制御部は、検出された投射距離に応じて前記角領域の焦点距離を自動調整するよう構成される、前記(1)〜(6)のいずれか一項に記載の投射型画像表示装置。
(8)前記コーナーフォーカス制御部は、あらかじめ記憶した少なくとも二つの前記投射画像の拡大率に対応する前記投射距離と前記角領域の焦点距離との相関関係に基づき、設定されている前記投射画像の拡大率に応じた前記相関関係を求め、前記投射距離に応じた前記角領域の焦点距離を求めて前記自動調整を行うよう構成される、前記(7)に記載の投射型画像表示装置。
(9)前記コーナーフォーカス制御部は、前記投射画像の拡大率の変更がされた場合に前記角領域の焦点距離を自動調整するよう構成される、前記(2)〜(8)のいずれか一項に記載の投射型画像表示装置。
(10)前記コーナーフォーカス制御部は、さらにユーザの操作にしたがって前記角領域の焦点距離を調整可能に構成される、前記(1)〜(9)のいずれか一項に記載の投射型画像表示装置。
(11)至近距離の投影面上へ拡大投射する投射画像の少なくとも角領域の焦点距離を、前記投射画像の投射距離に応じた焦点距離に自動調整する、投射型画像表示装置の制御方法。
10 投射光学系
12 コーナーフォーカスレンズ
14 ズームレンズ
16 バックフォーカスレンズ
30 照明光学系
40 光源
50 ドライバ回路
50a バックフォーカスレンズ駆動回路
50b コーナーフォーカスレンズ駆動回路
50c ズームレンズ回路
60 記憶部
70 操作パネル
80 リモートコントローラ
90 筐体
95 投射距離センサ
100,300 短焦点型プロジェクタ装置(投射型画像表示装置)
200,400 表示処理装置
200a,400a バックフォーカス制御部
200b,400b コーナーフォーカス制御部
200c,400c ズーム制御部
200d プリセット値設定部

Claims (17)

  1. 光源と、
    前記光源から発せられた光束を一次像面となる画像変調素子の面上に均一照射する照明光学系と、
    少なくとも第1のレンズ及び第2のレンズを有し、前記画像変調素子で変調された前記一次像面の画像情報を二次像面となる投影面上へ拡大投射する投射光学系と、
    記第1のレンズ駆動させることにより投射画像の少なくとも中央領域の焦点距離を調整可能なバックフォーカス制御部と、
    記第2のレンズ駆動させることにより前記投射画像の少なくとも角領域の焦点距離を、前記投射画像の投射距離に応じた焦点距離に自動調整可能なコーナーフォーカス制御部と、
    を備える、投射型画像表示装置。
  2. 前記コーナーフォーカス制御部は、前記少なくとも角領域の焦点距離を、前記投射画像の投射距離及び拡大率に応じた焦点距離に自動調整可能に構成される、請求項1に記載の投射型画像表示装置。
  3. 前記コーナーフォーカス制御部は、前記投射画像の拡大率に対応する前記投射距離と前記角領域の焦点距離との相関関係に基づいて、前記角領域の焦点距離を、前記投射画像の投射距離に応じた焦点距離に自動調整するよう構成される、請求項1又は2に記載の投射型画像表示装置。
  4. 前記角領域の焦点距離を前記投射距離に関連付けて記憶した少なくとも1つのプリセット値が設定され、前記コーナーフォーカス制御部は、ユーザにより選択されたプリセット値にしたがって前記角領域の焦点距離を自動調整するよう構成される、請求項1〜3のいずれか1項に記載の投射型画像表示装置。
  5. 前記投射画像の拡大率を調整可能なズーム制御部をさらに備え、
    前記中央領域の焦点距離、前記角領域の焦点距離及び前記拡大率を前記投射画像の投射距離に応じて互いに関連付けて記憶した少なくとも1つのプリセット値群があらかじめ設定され、
    前記バックフォーカス制御部、前記コーナーフォーカス制御部及び前記ズーム制御部は、ユーザにより選択されたプリセット値群にしたがって前記中央領域の焦点距離、前記角領域の焦点距離及び前記拡大率を自動調整するよう構成される、請求項1〜4のいずれか1項に記載の投射型画像表示装置。
  6. 前記プリセット値群が、ユーザにより設定可能である、請求項5に記載の投射型画像表示装置。
  7. 前記投射距離を検出する投射距離検出部を備え、
    前記コーナーフォーカス制御部は、検出された投射距離に応じて前記角領域の焦点距離を自動調整するよう構成される、請求項1〜6のいずれか1項に記載の投射型画像表示装置。
  8. 前記コーナーフォーカス制御部は、あらかじめ記憶した少なくとも二つの前記投射画像の拡大率に対応する前記投射距離と前記角領域の焦点距離との相関関係に基づき、設定されている前記投射画像の拡大率に応じた前記相関関係を求め、前記投射距離に応じた前記角領域の焦点距離を求めて前記自動調整を行うよう構成される、請求項7に記載の投射型画像表示装置。
  9. 前記コーナーフォーカス制御部は、前記投射画像の拡大率の変更がされた場合に前記角領域の焦点距離を自動調整するよう構成される、請求項1〜8のいずれか1項に記載の投射型画像表示装置。
  10. 前記コーナーフォーカス制御部は、さらにユーザの操作にしたがって前記角領域の焦点距離を調整可能に構成される、請求項1〜9のいずれか1項に記載の投射型画像表示装置。
  11. 前記バックフォーカス制御部は、前記投射画像の投射距離に応じた焦点距離に自動調整可能に構成される、請求項1〜4のいずれか1項に記載の投射型画像表示装置。
  12. 前記バックフォーカス制御部は、前記少なくとも中央領域の焦点距離を、前記投射画像の投射距離及び拡大率に応じた焦点距離に自動調整可能に構成される、請求項11に記載の投射型画像表示装置。
  13. 前記バックフォーカス制御部は、前記投射画像の拡大率に対応する前記投射距離と前記中央領域の焦点距離との相関関係に基づいて、前記中央領域の焦点距離を、前記投射画像の投射距離に応じた焦点距離に自動調整するよう構成される、請求項11又は12に記載の投射型画像表示装置。
  14. 前記中央領域の焦点距離を前記投射距離に関連付けて記憶した少なくとも1つのプリセット値が設定され、前記バックフォーカス制御部は、ユーザにより選択されたプリセット値にしたがって前記中央領域の焦点距離を自動調整するよう構成される、請求項11〜13のいずれか1項に記載の投射型画像表示装置。
  15. 前記バックフォーカス制御部は、前記投射画像の拡大率の変更がされた場合に前記中央領域の焦点距離を自動調整するよう構成される、請求項11〜14のいずれか1項に記載の投射型画像表示装置。
  16. 前記バックフォーカス制御部は、さらにユーザの操作にしたがって前記中央領域の焦点距離を調整可能に構成される、請求項11〜15のいずれか1項に記載の投射型画像表示装置。
  17. 光源と、前記光源から発せられた光束を一次像面となる画像変調素子の面上に均一照射する照明光学系と、少なくとも第1のレンズ及び第2のレンズを有し、前記画像変調素子で変調された前記一次像面の画像情報を二次像面となる投影面上へ拡大投射する投射光学系と、を備えた投射型画像表示装置の制御方法において、
    前記第1のレンズを駆動させることにより投影面上へ拡大投射する投射画像の少なくとも中央領域の焦点距離を自動調整することと、
    前記第2のレンズを駆動させることにより前記投射画像の少なくとも角領域の焦点距離を、前記投射画像の投射距離に応じた焦点距離に自動調整することと、
    を含む投射型画像表示装置の制御方法。
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