JPH10213743A - アスペクト比変換用光学系およびアスペクト比変換可能な画像処理装置 - Google Patents

アスペクト比変換用光学系およびアスペクト比変換可能な画像処理装置

Info

Publication number
JPH10213743A
JPH10213743A JP2853797A JP2853797A JPH10213743A JP H10213743 A JPH10213743 A JP H10213743A JP 2853797 A JP2853797 A JP 2853797A JP 2853797 A JP2853797 A JP 2853797A JP H10213743 A JPH10213743 A JP H10213743A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
aspect ratio
lens
anamorphic
optical system
axis direction
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2853797A
Other languages
English (en)
Inventor
Noboru Nagaoka
暢 長岡
Hidetoshi Hadama
秀俊 葉玉
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
FUITSUTO KK
Original Assignee
FUITSUTO KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by FUITSUTO KK filed Critical FUITSUTO KK
Priority to JP2853797A priority Critical patent/JPH10213743A/ja
Publication of JPH10213743A publication Critical patent/JPH10213743A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】 煩わしい合焦作業を必要とせずアスペクト比
を簡単にしかも任意の値に変更できるようにする。 【解決手段】 このアスペクト比変換用光学系1では、
絞り2をはさんで両側に対向配置され、その中間部分が
アフォーカルとなる正レンズ群3,4と、中間部分に配
置されたアフォーカルなアナモフィックレンズ系5とを
備えている。なお、アナモフィックレンズ系5を、X軸
方向となる光軸方向に対して垂直となるY軸方向または
Z軸方向のいずれか一方について屈折力のないシリンド
リカルレンズ6,7で構成すると、収差的に安定し、か
つ低価格となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、撮像平面の縦横比
(アスペクト比)を変更し得るアスペクト比変換用光学
系およびアスペクト比変換可能な画像処理装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来から、撮影画面の縦横比を種々に変
えるアナモフィックレンズ(Anamorphic lens)やアナ
モフィックコンバーターが知られている。例えば、特開
平5−288987号公報には、アスペクト比を16:
9および4:3に変更できるアスペクト比変換レンズが
示されている。
【0003】このアスペクト比変換レンズ50は、ビデ
オカメラのレンズ部やスチール撮影用のカメラ等に取り
付けて使用されるもので、図7に示すように、カマボコ
状の凸レンズ51および凹レンズ52のレンズからな
る。そして、凸レンズ51および凹レンズ52は、光軸
Oを中心として直線的に配列される。なお、各レンズ5
1,52は、単独では、ビデオカメラ等で撮像された被
写体を縦長または横長になるような曲率で形成されてい
る。
【0004】ここで、図7には、被写体像のアスペクト
比が16:9とされる場合のアスペクト比変換レンズ5
0の配列が示されている。図7において、凸レンズ51
および凹レンズ52は、互いの曲率を増強し合って被写
体を縦長に変換するようにしている。この場合、被写体
の縦方向の長さは凸レンズ51により縮小され、また、
横方向の長さは凹レンズ52により拡大される。したが
って、ワイドモニタ用に撮影された被写体像は、ワイド
モニタ用として、アナモフィックレンズを介してCCD
撮像素子(図示せず)上に得られる。
【0005】一方、図8には、被写体像が通常のアスペ
クト比とされる場合のアスペクト比変換レンズ50の配
列が示され、図7に示されるレンズ配列と比較して、凹
レンズ52が光軸Oに対して垂直の面内で90°または
270°回動される。この図8において、凸レンズ51
および凹レンズ52は、互いの曲率を打ち消し合い、こ
れによって、4:3のアスペクト比の撮像信号を得るこ
とができる。つまり、曲率が光軸Oに対して同心円上に
なると共に、曲率を打ち消し合うため、現行モニタ用に
撮影された被写体は、そのアスペクト比のままでCCD
撮像素子上に供給される。
【0006】なお、凹レンズ52の回動は、例えば、ビ
デオカメラのレンズ部に設けられた回動用ツマミ(図示
せず)によりユーザーが手動で行うような構成、また
は、電気的に回動させる構成とすることにより行われ
る。
【0007】このアスペクト比交換レンズ50は、アナ
モフィックレンズの配列を容易に切り換えることができ
ると共に、現行モニタ用であるアスペクト比が4:3の
撮像信号およびワイドモニタ用であるアスペクト比が1
6:9の撮像信号を容易に得ることができる。また、ビ
デオカメラのレンズ部に内蔵化が可能であるので、アダ
プタ形式のアナモフィックレンズが取り付けられたビデ
オカメラと比較すると、小型化を図ることができる。し
たがって、ビデオカメラにアナモフィックレンズを取り
付けたままで所望のアスペクト比の撮像信号を得ること
ができ、ユーザーが煩わしさを感じない等の効果を有す
るものとなっている。
【0008】また、特開平6−82691号公報には、
主撮影系の前方に装着して撮影画面のアスペクト比を任
意に変えるようにしたアナモフィックコンバータが示さ
れている。
【0009】このアナモフィックコンバータ60もビデ
オカメラやスチール撮影用のカメラ等に取り付けられも
ので、図9および図10に示すように、水平方向に負の
屈折力を有する第1群L1と、水平方向に正の屈折力を
有する第2群L2の2つのレンズ群を有し、全体として
水平方向に0.75倍の結像倍率を有するアフォーカル
なワイドコンバータとしての光学作用を有している。
【0010】第1群L1は、水平方向にのみ負の屈折力
を有する物体側に凸面を向けたシリンドリカル形状で、
かつメニスカス形状の第1レンズG1と該第1レンズG
1と同様の形状の第2レンズG2の2つのレンズより成
っている。
【0011】第2群L2は、水平方向にのみ正の屈折力
を有する両レンズ面が凸面のシリンドリカル形状の第3
レンズG3より成っている。なお、図9および図10に
おいて、符号Gは、主撮影系MLのフェースプレートや
フィルター等のガラスブロックである。また、符号F
は、撮影画面である。通常、アフォーカルなワイドコン
バータは、負の屈折力の第1群(前群)と正の屈折力の
第2群(後群)の2つのレンズ群より構成されている。
【0012】このアナモフィックコンバータ60は、負
の屈折力の強い第1群L1を所定形状の2枚のレンズよ
り構成し、各レンズ面で収差補正を分担して、収差発生
量を少なくしている。特に水平断面内において、負の屈
折力の第1レンズG1と第2レンズG2を共に物体側に
凸面を向けたメニスカス形状としている。
【0013】これにより瞳近軸光線のレンズ面への入射
角が90度近くなるようにして諸収差の発生、特に歪曲
収差の発生を少なくしている。また、第1レンズG1と
第2レンズG2との間隔を短くして、レンズ系全体の小
型化を図っている。そして、第1、第2、第3レンズG
1,G2,G3のレンズ形状と共にその材質の各屈折率
を特定条件式を満足するように設定し、これにより諸収
差を良好に補正し、高い光学性能を得ている。
【0014】このアナモフィックコンバータ60では、
第1レンズG1と第2レンズG2を像面側へまたは/お
よび第3レンズG3を物体側へ移動させて無限遠物体か
ら至近物体への合焦を行っている。そして、通常、主撮
影系に、所定倍率のコンバータを装着すると、見かけ
上、主撮影系にとっては物体距離が倍率の2乗倍とな
る。
【0015】このアナモフィックコンバータ60におい
ては、水平方向にのみ物体距離が変わるので、主撮影系
MLで合焦後にこのアナモフィックコンバータ60を装
着した場合には、水平方向にのみボケを生じる。そこ
で、前述の如く第1群L1と第2群L2との間隔を変え
て合焦(フォーカス)を行っている。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】従来のアスペクト比較
レンズ50やアナモフィックコンバータ60は、共にビ
デオカメラ等のカメラの主撮影系に取り付けられるもの
であり、アスペクト比が16:9のワイドモニタに対応
するために開発されている。
【0017】しかし、現在では、すべてがビジュアルの
時代となり、光学システムが様々な分野へ応用され始め
ている。また、とりわけ、ファクトリーオートメーショ
ン(FA)分野では、省力化や高精度の観点から、各種
の光学システムが要求されてきている。しかしながら、
FA分野においては、1日24時間使用等の長時間使用
が普通であり、長寿命が要求される。しかも、その高精
度化等の要求は著しく高く、従来の延長線上での高精度
化では、対処しきれない要求も出てきている。
【0018】例えば、被検物によっては、ある一方向
(Z軸とする)のみの情報が極めて高精度であることが
要求される一方、Z軸と直交する方向(Y軸とする)の
情報は、さほど精度が要求されない代わりに広範囲を見
たいとの要求がある。このような要求へは、従来のアス
ペクト比交換レンズ50やアナモフィックコンバータ6
0を使用することで対応できるように思われるが、アス
ペクト比変換レンズ50では、アスペクト化として4:
3と16:9の2つのみの変更であり、任意のアスペク
ト比に対処できない。しかも、このようなレンズ系は、
収差補正の制限から他のアスペクト比を得ようとする
と、アスペクト比変換レンズ50のみならず主撮影系の
レンズも、他のレンズ系に交換する必要が生ずるものと
なっている。
【0019】一方、アナモフィックコンバータ60の場
合は、主撮影系MLの前方に所望のアスペクトとなるア
ナモフィックコンバータ60を装着することによってア
スペクト比を任意に変えることができるようになってい
る。このため、主撮影系MLは、同一のものを常に使用
することができ、費用および管理の面から有利となる。
【0020】しかしながら、このアナモフィックコンバ
ータ60は、主撮影系MLの前方に装着されるものであ
るため、一旦、主撮影系MLで適切に合焦されたもので
も、このアナモフィックコンバータ60を装着すると、
水平方向にボケが生じる。この結果、アナモフィックコ
ンバータ60内の第1群L1と第2群L2との間隔を変
えて合焦を再度行う必要が生じる。すなわち、アナモフ
ィックコンバータ60を変換する度に合焦作業が必要と
なる。このような度々の合焦作業は、一般民生品の場合
は、それ程大きな問題とならないが、FA分野において
は、時間や費用に大きくかかわるばかりか高精度の要求
にそぐわないものとなる。しかも、アナモフィックコン
バータ60が複雑化し故障し易いものとなる。
【0021】本発明は、煩わしい合焦作業を必要とせず
アスペクト比を簡単にしかも任意の値に変更できるアス
ペクト比変換用光学系およびアスペクト比変換可能な画
像処理装置を提供することを目的とする。
【0022】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
め、請求項1記載のアスペクト比変換用光学系では、絞
りをはさんで両側に対向配置され、その中間部分がアフ
ォーカルとなる正レンズ群と、中間部分に配置されたア
フォーカルなアナモフィックレンズ系とを備えている。
【0023】また、請求項2記載の発明では、請求項1
記載のアスペクト比変換用光学系において、アナモフィ
ックレンズ系を交換可能として、水平および垂直方向の
アスペクト比を任意に変更できるようにしている。
【0024】さらに、請求項3記載の発明では、請求項
1記載のアスペクト比変換用光学系において、アナモフ
ィックレンズ系の少なくとも一部のレンズを光軸方向に
移動させてアスペクト比をわずかに変更できるようにし
ている。
【0025】加えて、請求項4記載の発明では、請求項
1、2または3記載のアスペクト比変換用光学系におい
て、アナモフィックレンズ系を、X軸方向となる光軸方
向に対して垂直となるY軸方向またはZ軸方向のいずれ
か一方について屈折力のないシリンドリカルレンズで構
成している。
【0026】また、請求項5記載のアスペクト比変換可
能な画像処理装置では、請求項1から4のいずれか1項
記載のアスペクト比変換用光学系を利用して、被検物の
特定方向の画像情報を他方向に比べ拡大して高精度に処
理するようにしている。
【0027】本発明のアスペクト比変換用光学系は、い
わゆるタンデム系レンズの中間部分に、絞りとアフォー
カルなアナモフィックレンズとを配置している。すなわ
ち、中間部分がアフォーカルとなる正レンズ群が絞りを
はさんで両側に対向配置され、その中間部分にアフォー
カルなアナモフィックレンズ系が配置される。
【0028】タンデム系のレンズの中間のアフォーカル
部分にアフォーカルなアナモフィックレンズ系が配置さ
れるので、一旦決められた合焦位置は常に一定となり、
所定位置のアナモフィックレンズ系を他の値のアナモフ
ィックレンズ系に変換しても合焦作業は不要となる。そ
して、アナモフィックレンズ系を各種の値のものに変換
することにより、任意のアスペクト比を簡単に得ること
ができる。また、アナモフィックレンズ系の一部のレン
ズを光軸方向わずかに移動させてアスペクト比を変更で
きるようにすると、アスペクト比の調整が極めて容易と
なる。加えて、アナモフィックレンズ系をいわゆるシリ
ンドリカルレンズとすると、収差的に安定し、しかも低
コストのものとなる。
【0029】また、本発明のアスペクト比変換可能な画
像処理装置は、特定方向の画像情報を他の方向に比べ拡
大して高精度に処理しているので、FA分野等での各種
の高精度化要求への対応が可能となる。
【0030】
【発明の実施の形態】以下、本発明のアスペクト比変換
用光学系およびアスペクト比変換可能な画像処理装置の
第1の実施の形態について、図1から図4に基づいて説
明する。
【0031】このアスペクト比変換用光学系1は、絞り
2をはさんで、対向配置される対称な正レンズ3,4
と、この正レンズ3,4の中間部分に配置されるアナモ
フィックレンズ系5とから構成される。ここで、正レン
ズ3,4は、収差が十分に補正されたもので、その中間
部分は光学的に収束も発散しない、いわゆるアフォーカ
ルとなるように設計された、光透過型のタンデム系レン
ズとなっている。このため、一方の正レンズ3の図1に
おいて左側レンズ面から物体面までの距離L1と、他方
の正レンズ4の図1において右側の面から像面までの距
離L2とは一致するようになっている。
【0032】アナモフィックレンズ系5は、絞り2をは
さんで配置されるアナモフィックな負レンズ6と、アナ
モフィックな正レンズ7とから構成される。そして、こ
の実施の形態では、両レンズ6,7は共に、光軸方向
(X軸とする)と、そのX軸に対して直交する一方向
(Y軸とする)の両方向(X軸,Y軸)に対し直交する
方向(Z軸とする)には、屈折力がないシリンドリカル
レンズとされている。
【0033】このため、図2に示すように、Z軸方向で
は、物体側の焦点距離f1と像面側の焦点距離f2とが
同一となり、等倍率となる。一方、Y軸方向では、図1
に示すように、像面側は先の焦点距離f2より小さい焦
点距離f3となり、倍率(f3/f1)が1より小さく
なる。このようにして、縦横、すなわち水平と垂直方向
のアスペクト比が異なる像を得ることができる。この実
施の形態では、Z軸方向がY軸方向に比べ拡大されるこ
ととなり、Z軸方向の情報が高精度に入手できるものと
なる。
【0034】このアスペクト比変換用光学系1は、図4
に示すようなIC10のリードフレーム11の検査に効
果を有する。すなわち、通常の画像処理装置は、図4
(A)の画像P1に示すように、IC10をそのまま画
像化し、そのリードフレーム11を検査する。しかし、
IC10は、極めて扁平な物体であり、縦と横の大きさ
が大きく異なるものである。そのため、図4(A)で示
せば、Z軸方向の一部分の情報、すなわちリードフレー
ム11部分の情報について高精度に入手したいのにもか
かわらず、Z軸方向については、不要な部分の情報が大
部分を占めることとなる。
【0035】これに対し、アスペクト比変換用光学系1
を組み込んだ画像処理装置を使用すると、図4(B)の
画像P2に示すように、Y軸方向に比べZ軸方向が拡大
される。このため、必要とされるリードフレーム11の
情報が高精度に入手でき、IC10のリードフレームの
検査精度が向上する。
【0036】次に、本発明の第2の実施の形態のアスペ
クト比変換用光学系21について、図5および図6に基
づいて説明する。なお、図5が第1の実施の形態の図1
に相当する方向の断面図で、図6が図2に相当する方向
の断面図となっている。
【0037】このアスペクト比変換用光学系21は、第
1の実施の形態のアスペクト比変換用光学系1の各レン
ズ3,4,6,7がそれぞれレンズ群となったものであ
る。すなわち、正レンズ3が正レンズ群23に、正レン
ズ4が正レンズ群24に、負のレンズ6が負レンズ群2
6に、正レンズ7が正レンズ群27となったものであ
る。
【0038】一方の正レンズ群23は、3つの凸レンズ
G1,G2,G3と、1つの凹レンズG4とから構成さ
れる。絞り2をはさんで、正レンズ群23と対向的に配
置される他方の正レンズ群24は、正レンズ群23と絞
り2に関して全く対称的な構成となっている。すなわ
ち、凹レンズG9は、凹レンズG4と全く同一のもの
で、絞り2に対して対称的に配置される。同様にして、
凸レンズG10は、凸レンズG3と、凸レンズ11は凸
レンズG2と、凸レンズG12は凸レンズG1と、それ
ぞれ同一構成でかつ対称的な配置となっている。
【0039】アナモフィックレンズ系を構成する負レン
ズ群26は、2つのメニスカスな凹レンズG5,G6か
ら構成され、正レンズ群27は2つの凸レンズG7,G
8から構成される。そして、凹レンズG6と、凸レンズ
G7とがX軸方向に移動可能にされている。この移動に
よって倍率の微調整を行うようになっている。
【0040】この第2の実施の形態のアスペクト比変換
用光学系21では、アナモフィックレンズ系25を交換
することにより、任意のアスペクト比を得ることができ
る。しかも、レンズG6,G7をX軸方向に動かすこと
により倍率のわずかな調整を行うことができるので、実
際に取り付けた場合のアスペクト比が所望のアスペクト
比とわずかに異なっていても、簡単に所望のアスペクト
比を得ることができる。なお、この第2の実施の形態で
は、Y軸方向の倍率が0.5〜0.9倍の範囲のものを
各種用意し、交換できるようにしている。
【0041】また、このアスペクト比変換用光学系は、
各レンズをレンズ群で構成することにより、各収差を十
分取り除くことができるものとなっている。なお、この
アスペクト比変換用光学系21は、第1の実施の形態と
同様に、Z軸方向は等倍率とされ、その用途としては、
ICのリードフレームの検査やLSIのパターン検査等
のFA分野に主に使用される。
【0042】
【実施例】次に、この第2の実施の形態のアスペクト比
変換用光学系の特定数値の実施例について、以下に説明
する。ここで、Riは、各レンズのレンズ面の曲率半径
を表し、図5および図6のR1からR24に相当する。
なお、このRiは、その各レンズ面の像面側をプラスと
したときの値(mm単位)で、diは、物体側より第i
番目のレンズ系および空気間隔の値を表し(mm単
位)、図5および図6のd1からd24に相当する。ま
た、niは、各diに対応する部分の屈折率を示し、ν
iは対応するアッベ数を表している。 Ri di ni νi R1= ∞ d1=0.085 n1=1.72916 ν1=54.68 R2=-2.905 d2=0.170 air R3= 6.913 d3=0.085 n3=1.72916 ν3=54.68 R4=-2.311 d4=0.017 air R5= 2.756 d5=0.106 n5=1.741 ν5=52.66 R6=-1.039 d6=0.031 air R7=-0.891 d7=0.064 n7=1.7552 ν7=27.53 R8= ∞ d8=0.180 air R9=-0.551(∞) d9=0.032 n9=1.7552 ν9=27.53 R10=-2.757(∞) d10=0.064 air R11= 2.120(∞) d11=0.032 n11=1.7552 ν11=27.53 R12= 1.272(∞) d12=0.417 air R13=-5.301(∞) d13=0.085 n13=1.62041 ν13=60.32 R14=-1.696(∞) d14=0.002 air R15= 4.665(∞) d15=0.106 n15=1.62374 ν15=47.05 R16=-1.060(∞) d16=0.106 air R17= ∞ d17=0.064 n17=1.7552 ν17=27.53 R18= 0.891 d18=0.031 air R19= 1.039 d19=0.106 n19=1.741 ν19=52.68 R20=-2.756 d20=0.017 air R21= 2.311 d21=0.085 n21=1.72916 ν21=54.68 R22=-6.913 d22=0.170 air R23= 2.905 d23=0.085 n23=1.72916 ν23=54.68 R24= ∞
【0043】なお、上述の各実施の形態および実施例
は、本発明の好適な実施の形態や実施例であるが、これ
に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない
範囲において、種々変形実施可能である。例えば、水平
方向と垂直方向で屈折力の異なるレンズとしては、シリ
ンドリカルレンズの他に、直交する2方向での曲率が異
なるトーリックレンズ等の他のレンズを採用することが
できる。
【0044】また、アナモフィックレンズ系5,25の
中の一方のレンズを、特開平5−288987に示され
るように、90度または270度回転させることによ
り、1つのアナモフィックレンズ系5,25を使用しな
がら異なるアスペクト比を得るようにしても良い。さら
に、各種のアスペクト比を得る方法としては、一方を等
倍として他方を変えて行く方法の他に、両方向を変えて
いくことにより得ることができる。また、そのアスペク
ト比としては、1:1から1:2の間ではなく、さらに
広い範囲としたり、反対にさらに限定した範囲とする等
適宜選択することができる。
【0045】さらに、第1や第2の実施の形態のアスペ
クト比変換用光学系1,21やこの光学系を利用した画
像処理装置の用途としては、ICのリードフレームの検
査やLSIのパターン検査の他に、回路基板のクリーム
印刷状態の検査、磁気ヘッドのギャップ部分の検査等、
各種の検査やマルチメディア機器等民生用の分野にも適
用することができる。
【0046】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1記載のア
スペクト比変換用光学系では、煩わしい合焦作業を必要
とせず、簡単に異なるアスペクト比を得ることができ
る。さらに、請求項2記載の発明では、アナモフィック
レンズ系を交換することによって任意のアスペクト比を
得ることができる。
【0047】また、請求項3記載の発明では、所望のア
スペクト比を得るために、所定のアナモフィックレンズ
系を組み込んだとき、わずかにそのアスペクト比と異な
るアスペクト比となったとしても、一部のレンズを光軸
方向に動かすことによって所望のアスペクト比を得るこ
とができる。加えて、請求項4記載の発明では、シリン
ドリカルレンズを用いてアナモフィックレンズ系を構成
しているので、収差のばらつきが少なく、かつ安価な光
学系とすることができる。
【0048】さらに、請求項5記載の画像処理装置で
は、特定方向の画像情報を他方向に比べ拡大して高精度
に処置できるものとなる。このため、各種の高精度化へ
の要求に対応でき、応用範囲の広い画像処理装置とな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態のアスペクト比変換
用光学系のY軸方向(負の屈折力を持つ方向)の断面図
である。
【図2】図1のアスペクト比変換用光学系のZ軸方向
(屈折力を持たない方向)の断面図である。
【図3】図1のアスペクト比変換用光学系のアナモフィ
ックレンズ系を構成するレンズの斜視図である。
【図4】図1のアスペクト比変換用光学系を利用した画
像処置装置の画像の変化を説明するための図で、(A)
はアスペクト比変換用光学系を利用しないときの画像を
示す図で、(B)は図1のアスペクト比変換用光学系を
利用したときの画像を示す図である。
【図5】本発明の第2の実施の形態のアスペクト比変換
用光学系のY軸方向(負の屈折力を持つ方向)の断面図
である。
【図6】図5のアスペクト比変換用光学系のZ軸方向
(屈折力を持たない方向)の断面図である。
【図7】従来のアスペクト比変換レンズを示す図で、ワ
イドモニタ用の16:9のアスペクト比を得る状態を示
す図である。
【図8】図7のアスペクト比変換レンズのうち凹レンズ
を回転させた状態を示す図で、通常のモニタ用の4:3
のアスペクト比を得る状態を示す図である。
【図9】従来のアナモフィックコンバータを示す図で、
主撮影系の前方に装着した状態でかつ屈折力を有する方
向の断面図である。
【図10】図9のアナモフィックコンバータの屈折力を
有しない方向の断面図である。
【符号の説明】
1 アスペクト比変換用光学系(第1の実施の形態) 2 絞り 3,4 正レンズ 5 アナモフィックレンズ系 6 負レンズ(シリンドリカルレンズ) 7 正レンズ(シリンドリカルレンズ) 10 IC 11 リードフレーム 21 アスペクト比変換用光学系(第2の実施の形態) 23,24 正レンズ群 25 アナモフィックレンズ系 26 負レンズ群 27 正レンズ群

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 絞りをはさんで両側に対向配置され、そ
    の中間部分がアフォーカルとなる正レンズ群と、上記中
    間部分に配置されたアフォーカルなアナモフィックレン
    ズ系とを備えたことを特徴とするアスペクト比変換用光
    学系。
  2. 【請求項2】 前記アナモフィックレンズ系を交換可能
    として、水平および垂直方向のアスペクト比を任意に変
    更できるようにしたことを特徴とする請求項1記載のア
    スペクト比変換用光学系。
  3. 【請求項3】 前記アナモフィックレンズ系の少なくと
    も一部のレンズを光軸方向に移動させてアスペクト比を
    わずかに変更できるようにしたことを特徴とする請求項
    1または2記載のアスペクト比変換用光学系。
  4. 【請求項4】 前記アナモフィックレンズ系を、X軸方
    向となる光軸方向に対して垂直となるY軸方向またはZ
    軸方向のいずれか一方について屈折力のないシリンドリ
    カルレンズで構成したことを特徴とする請求項1、2ま
    たは3記載のアスペクト比変換用光学系。
  5. 【請求項5】 請求項1から4のいずれか1項記載のア
    スペクト比変換用光学系を利用して、被検物の特定方向
    の画像情報を他方向に比べ拡大して高精度に処理するよ
    うにしたことを特徴とするアスペクト比変換可能な画像
    処理装置。
JP2853797A 1997-01-28 1997-01-28 アスペクト比変換用光学系およびアスペクト比変換可能な画像処理装置 Pending JPH10213743A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2853797A JPH10213743A (ja) 1997-01-28 1997-01-28 アスペクト比変換用光学系およびアスペクト比変換可能な画像処理装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2853797A JPH10213743A (ja) 1997-01-28 1997-01-28 アスペクト比変換用光学系およびアスペクト比変換可能な画像処理装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH10213743A true JPH10213743A (ja) 1998-08-11

Family

ID=12251429

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2853797A Pending JPH10213743A (ja) 1997-01-28 1997-01-28 アスペクト比変換用光学系およびアスペクト比変換可能な画像処理装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH10213743A (ja)

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005300928A (ja) * 2004-04-12 2005-10-27 Canon Inc アナモフィックコンバータ
KR100588459B1 (ko) 2006-03-20 2006-06-12 (주)큐엠씨 레이저 빔 전달 시스템 및 그 형성 방법
JP2007072371A (ja) * 2005-09-09 2007-03-22 V Technology Co Ltd 露光装置
JP2008511042A (ja) * 2004-08-25 2008-04-10 パナビジョン イメージング リミテッド ライアビリティ カンパニー レンズ制御方法および装置ならびに、これを組み込んだカメラモジュール
JP2010186150A (ja) * 2009-02-13 2010-08-26 Seiko Epson Corp プロジェクター
WO2015170437A1 (en) * 2014-05-07 2015-11-12 Sony Corporation Projection type image display device and control method of projection type image display device
JP2019531511A (ja) * 2016-10-10 2019-10-31 ライカ マイクロシステムズ シーエムエス ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツングLeica Microsystems CMS GmbH 斜面顕微鏡

Cited By (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005300928A (ja) * 2004-04-12 2005-10-27 Canon Inc アナモフィックコンバータ
JP4537108B2 (ja) * 2004-04-12 2010-09-01 キヤノン株式会社 アナモフィックコンバータ
JP2008511042A (ja) * 2004-08-25 2008-04-10 パナビジョン イメージング リミテッド ライアビリティ カンパニー レンズ制御方法および装置ならびに、これを組み込んだカメラモジュール
JP2007072371A (ja) * 2005-09-09 2007-03-22 V Technology Co Ltd 露光装置
KR100588459B1 (ko) 2006-03-20 2006-06-12 (주)큐엠씨 레이저 빔 전달 시스템 및 그 형성 방법
JP2010186150A (ja) * 2009-02-13 2010-08-26 Seiko Epson Corp プロジェクター
WO2015170437A1 (en) * 2014-05-07 2015-11-12 Sony Corporation Projection type image display device and control method of projection type image display device
US10146121B2 (en) 2014-05-07 2018-12-04 Sony Corporation Projection type image display device and control method of projection type image display device
JP2019531511A (ja) * 2016-10-10 2019-10-31 ライカ マイクロシステムズ シーエムエス ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツングLeica Microsystems CMS GmbH 斜面顕微鏡
US11500190B2 (en) 2016-10-10 2022-11-15 Leica Microsystems Cms Gmbh Oblique plane microscope

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP0566073B1 (en) Zoom lens assembly
JP6153310B2 (ja) ズームレンズ及びそれを有する撮像装置
JP4909089B2 (ja) ズームレンズ及びそれを有する撮像装置
JPH10333034A (ja) 光学系
JP2007094135A (ja) ズームレンズ
JP2000009997A (ja) ズームレンズ
JP2006039531A (ja) ズームレンズ及びそれを有する撮像装置
JP2007102182A (ja) ズームレンズ及びそれを有する撮像装置
EP3252519B1 (en) Zoom lens, optical apparatus, and zoom lens production method
JP2008015433A (ja) ズームレンズとこれを有する光学装置
JPH0634885A (ja) ズームレンズ
JP2000111798A (ja) ズームレンズ
JP2017161847A (ja) 光学系、光学機器および光学系の製造方法
US6927926B2 (en) Telephoto lens and telephoto lens apparatus having the same
JP2000105334A (ja) 結像レンズ
JPH10213743A (ja) アスペクト比変換用光学系およびアスペクト比変換可能な画像処理装置
JP2004240464A (ja) 光学系
JP3003226B2 (ja) ズームレンズ
JP2005345968A (ja) ズームレンズ及びそれを有する撮像装置
JP2014202806A (ja) ズームレンズ及びそれを有する撮像装置
JP5143532B2 (ja) ズームレンズおよび撮像装置
KR100256205B1 (ko) 소형 줌렌즈
US6400515B1 (en) Taking optical system, image taking apparatus, and method for converting frame-format in a taking optical system
JP2000214380A (ja) 撮影レンズ
JP6566708B2 (ja) 光学系及びそれを有する撮像装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20031127

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20040109

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20050608

A131 Notification of reasons for refusal

Effective date: 20050705

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

RD03 Notification of appointment of power of attorney

Effective date: 20050805

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423

A521 Written amendment

Effective date: 20050831

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20051004