JP6461523B2 - 半導体装置 - Google Patents

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Description

本発明は、半導体装置に関し、例えばグラフェン層を用いた半導体装置に関する。
グラフェンは、炭素が形成する六員環をシート状にしたカーボン材料である。グラフェンの電子移動度は非常に高い。そこで、グラフェンをチャネルに用いたトランジスタが知られている(特許文献1、非特許文献1)。SiC上に形成する。SiCの(100)面上に形成されたグラフェンは金属性を有し、SiCの(111)面上に形成されたグラフェン半導体性を有することが知られている(非特許文献2)。
特開2011−192667号公報
Proceedings of IEEE, vol. 101, p.1567 (2013) Appl. Phys. Express vol. 4, p.115104 (2011)
グラフェン層をチャネルとするトランジスタは、高い遮断周波数ftを有する(非特許文献1)。しかしながら、グラフェン層を有するトランジスタは、最大発振周波数fmaxが他のトランジスタに対して低い(非特許文献1)。
本発明は、上記課題に鑑みなされたものであり、性能の高い半導体装置を提供することを目的とする。
本願発明は、上面に第1面および前記第1面と面方位が異なる第2面を有するSiC層と、前記SiC層上に前記第1面および前記第2面を覆うように設けられたグラフェン層と、前記グラフェン層上に前記第1面および前記第2面を挟み設けられたソース電極およびドレイン電極と、前記第1面および前記第2面の前記グラフェン層上に設けられたゲート電極と、を具備し、前記第1面は前記ソース電極と前記ドレイン電極との間の前記ソース電極側に設けられ、前記第2面は前記ソース電極と前記ドレイン電極との間の前記ドレイン電極側に設けられ、前記第1面上に設けられた前記グラフェン層は金属性であり、前記第2面上に設けられた前記グラフェン層は半導体性である、半導体装置である。
本発明によれば、性能の高い半導体装置を提供することができる。
図1は、比較例1に係るFETの断面図である。 図2は、比較例1におけるドレイン電圧に対するドレイン電流を示す図である。 図3は、比較例1における各ドレイン電圧におけるチャネル内の電子濃度およびホール濃度を示す図である。 図4は、実施例1に係るFETの断面図である。 図5Aは、実施例1に係るFETの製造方法を示す断面図(その1)である。 図5Bは、実施例1に係るFETの製造方法を示す断面図(その2)である。 図5Cは、実施例1に係るFETの製造方法を示す断面図(その3)である。 図5Dは、実施例1に係るFETの製造方法を示す断面図(その4)である。 図5Eは、実施例1に係るFETの製造方法を示す断面図(その5)である。 図5Fは、実施例1に係るFETの製造方法を示す断面図(その6)である。 図6Aは、実施例1に係るFETの製造方法を示す断面図(その7)である。 図6Bは、実施例1に係るFETの製造方法を示す断面図(その8)である。 図6Cは、実施例1に係るFETの製造方法を示す断面図(その9)である。 図6Dは、実施例1に係るFETの製造方法を示す断面図(その10)である。 図6Eは、実施例1に係るFETの製造方法を示す断面図(その11)である。 図7Aは、図7Aは、実施例1の変形例1に係る半導体装置の断面図である。 図7Bは、実施例1の変形例2に係る半導体装置の断面図である。
[本願発明の実施形態の説明]
最初に本願発明の実施形態の内容を列記して説明する。
本願発明は、上面に第1面および前記第1面と面方位が異なる第2面を有するSiC層と、前記SiC層上に前記第1面および前記第2面を覆うように設けられたグラフェン層と、前記グラフェン層上に前記第1面および前記第2面を挟み設けられたソース電極およびドレイン電極と、前記第1面および前記第2面の前記グラフェン層上に設けられたゲート電極と、を具備し、前記第1面は前記ソース電極と前記ドレイン電極との間の前記ソース電極側に設けられ、前記第2面は前記ソース電極と前記ドレイン電極との間の前記ドレイン電極側に設けられ、前記第1面上に設けられた前記グラフェン層は金属性であり、前記第2面上に設けられた前記グラフェン層は半導体性である、半導体装置である。SiC層上に第2面を設けることで、第2面上のグラフェン層が半導体性となる。これにより、ドレイン電極からチャネルへのホールの注入が抑制され、半導体装置のドレインコンダクタンスが抑制される。よって、半導体装置の最大発振周波数等の性能を向上できる。
前記第1面は(100)面であり、前記第2面は(111)面であることが好ましい。これにより、第1面上のグラフェン層を金属性とし、第2面上のグラフェン層を半導体性とすることができる。
前記SiC層の前記上面は、前記第1面の前記ソース電極側に前記第2面の面方位と等価な面方位を有する第3面を有し、前記ゲート電極は前記第3面の前記グラフェン上に設けられていてもよい。これにより、第2面を簡単に形成できる。
SiC層にリセスが形成され、前記第1面は前記リセスの底面であり、前記第2面および前記第3面は前記リセスの側面であることが好ましい。これにより、第2面を簡単に形成できる。
前記ソース電極および前記ドレイン電極は、金属性のグラフェン層上に設けられることが好ましい。これにより、半導体装置の性能を向上できる。
前記グラフェン層と前記ゲート電極との間に設けられた酸化アルミニウム膜を含むゲート絶縁膜を具備することが好ましい。これにより、半導体装置の性能をより向上できる。
前記酸化アルミニウム膜は、前記グラフェン層上に形成されたアルミニウム膜を酸化させた膜であることが好ましい。これにより、半導体装置の性能をより向上できる。
[本願発明の実施形態の詳細]
本発明の実施形態にかかる半導体装置の具体例を、以下に図面を参照しつつ説明する。なお、本発明はこれらの例示に限定されるものではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
(比較例1)
まず、最大発振周波数が低い原因を調査した。図1は、比較例1に係るFET(Field Effect Transistor)の断面図である。図1に示すように、基板10上にグラフェン層12が設けられている。基板10としてはSiC(炭化シリコン)基板を用いる。グラフェン層12上にゲート絶縁膜14を介しゲート電極20が設けられている。ゲート電極20を挟むように、グラフェン層12上にソース電極24およびドレイン電極26が設けられている。
比較例1について、ドリフト拡散モデルに基づきシミュレーションを行なった。基板10をSiC基板、グラフェン層12の膜厚を0.35nm、ゲート絶縁膜14を膜厚が5nmの酸化アルミニウムおよび膜厚が30nmの酸化シリコン膜とした。ゲート長を3.0μmとした。
図2は、比較例1におけるドレイン電圧に対するドレイン電流を示す図である。ゲート電圧を0Vから5Vまで0.5Vステップで印加した。図2に示すように、ドレイン電圧が0.4Vを越えると、ドレイン電流が非常に大きくなり、ピンチオフ特性が悪くなる。また、ドレインコンダクタンスが非常に大きい。最大発振周波数fmaxは、ドレインコンダクタンスが大きくなると劣化する。ドレインコンダクタンスが大きいことが比較例1において低い最大発振周波数の原因と考えられる。
次に、比較例1において各ドレイン電圧におけるチャネル内の電子濃度およびホール濃度についてシミュレーションした。図3は、比較例1における各ドレイン電圧におけるチャネル内の電子濃度およびホール濃度を示す図である。基板10上にグラフェン層12が設けられ、グラフェン層12上にゲート絶縁膜14が設けられている。ゲート絶縁膜14と基板10との間がグラフェン層12からなるチャネル40である。ゲート絶縁膜14の両側のグラフェン層12上には、ソース電極24およびドレイン電極26が設けられている。ゲート電圧は1Vとしている。ドレイン電圧VDが2Vのとき、チャネル40内はほとんど電子濃度が1×1020cm−3の領域40aである。ドレイン電圧VDが4Vになると、チャネル40内のドレイン電極26側に電子濃度が1×1019cm−3の領域40bが形成される。ドレイン電圧VDが8Vになると、ドレイン電極26側の領域40bがさらに広くなる。
ドレイン電圧VDが2Vのとき、チャネル40内のゲート絶縁膜14側にホール濃度が1×1018cm−3の領域40cと基板10側にホール濃度が1×1019cm−3の領域40dが形成される。ドレイン電圧VDが4Vとなると、チャネル40はほとんどホール濃度が1×1019cm−3の領域40dとなる。ソース電極24側の一部にホール濃度が1×1018cm−3の領域40cが形成される。ドレイン電圧VDが8Vとなると、チャネル40内のドレイン電極26側にホール濃度が1×1019cm−3の領域40dが形成されるが、チャネル40のほとんどはホール濃度が1×1020cm−3の領域40eとなる。
以下、ドレインコンダクタンスを抑制し、性能を向上させた実施例1について説明する。
図4は、実施例1に係るFETの断面図である。図3に示すように、基板10の上面にリセス32が形成されている。基板10のリセス32の各面を覆うように、基板10上に3C−SiC層11が形成されている。SiC層11の上面のリセス32は、第1面34、第2面36および第3面38を有する。第1面34は(100)面であり、第2面36および第3面38は、(111)面である。SiC層11上に第1面34、第2面36および第3面38を覆うようにグラフェン層12が設けられている。活性領域以外のグラフェン層12は除去されている。グラフェン層12上にリセス32を挟みソース電極24およびドレイン電極26が設けられている。第1面34、第2面36および第3面38のグラフェン層12上にゲート電極20が形成されている。グラフェン層12とゲート電極20との間にゲート絶縁膜14が設けられている。ゲート絶縁膜14は、グラフェン層12上に形成された酸化アルミニウム膜16と酸化アルミニウム膜16上に形成された酸化シリコン膜18とを有している。非活性領域からソース電極24およびドレイン電極26上にパッド30が設けられている。
非特許文献2に記載されているように、SiCの(100)面上に形成されたグラフェン層12は金属性を有する。このため、第1面34上に形成されたグラフェン層12は金属性を有する。(111)面上に形成されたグラフェン層12は半導体性を有する。このため、第2面36および第3面38上に形成されたグラフェン層12は半導体性を有する。金属性を有するグラフェンは、k空間におけるディラック点で伝導帯と価電子帯とが接続している。半導体性を有するグラフェンは、伝導帯と価電子帯との間にエネルギーギャップがある。金属性を有するグラフェンは、半導体性を有するグラフェンに比べ電子の移動度が高くなる。
チャネルとなるグラフェン層12の電子移動度は高いことが好ましい。よって、グラフェン層12は、金属性を有することが好ましい。しかしながら、グラフェン層12が金属性を有すると、比較例1のように、ドレイン電極26からチャネルにホールが注入し、ドレインコンダクタンスが高くなる。実施例1では、第1面34上に設けられたグラフェン層12は金属性を有する。このためFET特性が向上する。ドレイン電極26側の第2面36上に設けられたグラフェン層12は半導体性を有する。このため、ドレイン電圧が高くなってもドレイン電極26からチャネルへのホールの注入が抑制される。このため、高ドレイン電圧においてドレイン電流が飽和し、ドレインコンダクタンスを抑制できる。よって、最大発振周波数等のFET性能を向上させることができる。
次に、実施例1に係るFETを製造する一例を説明する。図5Aから図6Eは、実施例1に係るFETの製造方法を示す断面図である。図5Aに示すように、(100)面を主面とするシリコン基板10の上面にリセス32を形成する。リセス32は、例えばTMAH(テトラメチルアンモニアハイドロオキサイド)を用いて異方性エッチングすることにより形成する。これにより、リセス32の底面34aは(100)面に、側面36aおよび38aは(111)面となる。
図5Bに示すように、基板10上に膜厚が200nmの3C−SiC層11を形成する。SiC層11は原料ガスをモノメチルシランとしCVD(Chemical Vapor Deposition)法を用い形成する。原料ガスおよび成長法は他でもよい。SiC層の上面にはリセス32が形成される。リセス32の底面はSiCの(100)面を有する第1面34となり、リセス32の側面はSiCの(111)面を有する第2面36および第3面38となる。リセス32の深さは例えば50nmである。リセス32の幅は例えば350nmである。リセス幅のうち、第1面34の幅は例えば250nmである。3C−SiC層11の表面を洗浄する。洗浄の条件は、アセトン処理を5分、エタノール処理を5分、および水洗を5分である。基板10の洗浄として、例えばRCA処理を行なってもよい。
図5Cに示すように、SiC層11上に熱昇華法を用いグラフェン層12を形成する。SiC層11をAr雰囲気中において、1250℃1分熱処理する。これにより、基板10上に膜厚が0.35nmのグラフェン層12が形成される。このように、SiCを熱処理することにより、SiC基板10内のSi原子が昇華し、C原子同士がSP2結合する。これにより、SiCよりグラフェン層12が形成される。熱処理雰囲気、熱処理温度および熱処理時間は、グラフェン層12の膜厚および膜質に応じ適宜設定することができる。例えば熱処理雰囲気を真空とすることもできる。グラフェン層12を薄くするためには、成長速度が遅くなる不活性ガス中の熱処理が好ましい。グラフェン層12の形成には例えばCVD法を用いることもできる。
図5Dに示すように、蒸着法を用い、第1面34、第2面36および第3面38上に形成されたグラフェン層12上に膜厚が5nmのAl(アルミニウム)膜15を形成する。Al膜15の形成は、例えばスパッタリング法を用いることもできる。
図5Eに示すように、Al膜15を例えば24時間大気に曝す。これにより、Al膜15が自然酸化し、第1面34、第2面36および第3面38上に形成されたグラフェン層12上に酸化アルミニウム(Al)膜16が形成される。ゲート絶縁膜14のうちグラフェン層12に接する膜として、自然酸化以外の方法でAl膜を酸化させた酸化アルミニウム膜、酸化以外の方法で形成した酸化アルミニウム膜、または酸化アルミニウム膜以外の膜を用いてもよい。発明者は、ゲート絶縁膜14として、CVD法を用い形成した酸化シリコン膜、ALD(Atomic Layer Deposition)法を用い形成した酸化アルミニウム膜、および自然酸化により形成した酸化アルミニウム膜を検討した。各絶縁膜を形成した場合に、ラマン分光法を用いたグラフェン層12の評価およびゲート絶縁膜14としてのリーク電流を評価した。評価の結果、自然酸化により形成した酸化アルミニウム膜が最もリーク電流が少なかった。
図5Fに示すように、酸化アルミニウム膜16上にフォトレジスト50を塗布する。フォトレジスト50を露光現像する。これにより、活性領域上のフォトレジスト50が残存し、非活性領域のフォトレジスト50は除去される。フォトレジスト50を現像するときのアルカリ系の現像液により酸化アルミニウム膜16が除去される。さらに、フォトレジスト50をマスクにグラフェン層12を除去する。グラフェン層12の除去には、酸素プラズマを用いる。グラフェン層12を除去する条件は圧力が4Pa、パワーが200Wである。
図6Aに示すように、基板10上に酸化アルミニウム膜16を覆うようにCVD法を用い膜厚が30nmの酸化シリコン膜18を形成する。酸化シリコン膜18は、ゲート絶縁膜14を厚くするための膜である。良好な膜質の酸化アルミニウム膜16を厚く形成することは難しい。一方、ソース電極24、ドレイン電極26およびオーミック電極28と、ゲート電極20と、の接触を防ぐためゲート絶縁膜14は厚いことが好ましい。このため、酸化アルミニウム膜16に酸化シリコン膜18を形成する。このような膜として、酸化シリコン膜18以外の膜を用いてもよいが、誘電率が小さくかつ形成しやすい絶縁膜として酸化シリコン膜18が好ましい。
図6Bに示すように、酸化シリコン膜18上に蒸着法およびリフトオフ法を用いゲート電極20を形成する。ゲート電極20は、例えばゲート絶縁膜14側から膜厚が10nmのTi(チタン)膜および膜厚が100nmのAu(金)膜である。ゲート電極20は、例えばスパッタリング法を用い形成してもよい。ゲート電極20としては、Au膜以外の膜を用いてもよい。ゲート抵抗の抑制の観点から抵抗率の低い材料が好ましい。
図6Cに示すように、ドライエッチング法を用い酸化シリコン膜18および酸化アルミニウム膜16を除去する。これにより、酸化アルミニウム膜16および酸化シリコン膜18からゲート絶縁膜14を形成する。ゲート絶縁膜14は、第1面34、第2面36および第3面38上に形成されたグラフェン層12上に形成される。
図6Dに示すように、酸化シリコン膜18の側面を、緩衝フッ酸溶液を用いエッチングする。このとき、酸化アルミニウム膜16の側面もエッチングされる。これにより、ゲート絶縁膜14は、ゲート電極20より細くなる。このように、ゲート絶縁膜14とゲート電極20とを庇状とする。これにより、ソース電極24およびドレイン電極26を形成したときに、これらの電極とゲート電極20との短絡を抑制できる。
図6Eに示すように、ゲート電極20と自己整合的にソース電極24およびドレイン電極26を、蒸着法およびリフトオフ法を用い形成する。ソース電極24およびドレイン電極26は、膜厚が15nmのNi(ニッケル)膜である。蒸着はプラネタリ法を用いる。これにより、ゲート絶縁膜14との間からグラフェン層12の上面が露出しないように、ソース電極24およびドレイン電極26を形成することができる。ゲート絶縁膜14が庇状に形成され、かつゲート絶縁膜14がソース電極24およびドレイン電極26より厚い。これにより、ソース電極24およびドレイン電極26と、ゲート電極20と、の短絡を抑制できる。
ソース電極24およびドレイン電極26上に、蒸着法およびリフトオフ法を用いパッド30を形成する。パッド30は、ソース電極24およびドレイン電極26側から膜厚が10nmのTi膜および膜厚が100nmのAu膜である。これにより、図4のFETが完成する。
図7Aは、実施例1の変形例1に係る半導体装置の断面図である。図7Aに示すように、ソース電極24から第1面34までのSiC層11表面は平坦である。SiC層11の表面に第3面38は形成されていない。その他の構成は実施例1と同じであり説明を省略する。実施例1では、ソース電極24側の第3面38上のグラフェン層12は半導体性を有する。このため、ソース側の抵抗が高くなる。実施例1の変形例1によれば、ソース電極24から第1面34までにおいてグラフェン層12が金属性を有する。このため、ソース側の抵抗が低くFET特性が向上する。
図7Bは、実施例1の変形例2に係る半導体装置の断面図である。図7Bに示すように、第3面37は、第1面34に対しほぼ垂直な面である。その他の構成は実施例1と同じであり説明を省略する。実施例1の変形例2のように、第3面37は、(111)面でなくともよい。
実施例1およびその変形例によれば、第1面34側にソース電極24が設けられ、第2面36側にドレイン電極26が設けられている。これにより、チャネルのドレイン電極26側のグラフェン層12は半導体性を有する。よって、ドレイン電極26からチャネルへのホールの注入が抑制され、ドレインコンダクタンスを抑制できる。これにより、最大発振周波数等のFET性能を向上させることができる。
第1面34が(100)面であり、第2面36が(111)面である例を説明したが、第1面34と第2面36とは面方位が異なり、第1面34上に金属性のグラフェン層12が形成され、第2面36上に半導体性のグラフェン層12が形成されればよい。
実施例1のように、SiC層11の上面は、第1面34のソース電極24側に第2面36の面方位と等価な面方位を有する第3面38を有してもよい。例えば、第1面34はリセス32の底面であり、第2面36および第3面38はリセス32の側面とする。これにより、図5Aのように、リセス32を形成することで、第2面36を簡単に形成することができる。
さらに、ソース電極24およびドレイン電極26、金属性のグラフェン層12上に設けられることが好ましい。これにより、ソース電極24からチャネルまでの抵抗、およびドレイン電極26からチャネルまでの抵抗を低くできる。
第1面34上のグラフェン層12がチャネルとして機能するため、リセス32の幅のうち第1面34の幅の割合は大きいことが好ましい。例えば、第1面34の幅は第2面36の幅より大きいことが好ましく、第2面36の幅の2倍であることが好ましい。
さらに、グラフェン層12とゲート電極20との間に酸化アルミニウム膜16を含むゲート絶縁膜14が設けられている。例えば、グラフェン層12と酸化アルミニウム膜16とは接している。これにより、FET特性を向上できる。さらに、酸化アルミニウム膜16は、グラフェン層12上に形成されたAl膜15を酸化させた膜である。これにより、FET特性を向上できる。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した意味ではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
10 基板
11 SiC層
12 グラフェン層
14 ゲート絶縁膜
15 Al膜
16 酸化アルミニウム膜
18 酸化シリコン膜
20 ゲート電極
24 ソース電極
26 ドレイン電極
30 パッド
32 リセス
34 第1面
36 第2面
38 第3面
40 チャネル
40a−40f 領域
50 フォトレジスト

Claims (4)

  1. 上面にリセスを有する基板と、
    前記基板の上面を覆い、前記リセスの底面上に設けられた第1面と、前記リセスの一方の側面上に設けられ前記第1面と面方位が異なる第2面と、前記リセスの他方の側面上に設けられ前記第2面の面方位と等価な面方位を有する第3面と、を有するSiC層と、
    前記SiC層上に前記第1面前記第2面および前記第3面を覆うように設けられたグラフェン層と、
    前記グラフェン層上に前記第1面前記第2面および前記第3面を挟み設けられたソース電極およびドレイン電極と、
    前記第1面前記第2面および前記第3面の前記グラフェン層上に設けられたゲート電極と、
    を具備し、
    前記第2面は前記第1面の前記ドレイン電極側に設けられ、前記第3面は前記第1面の前記ソース電極側に設けられ、
    前記第1面上に設けられた前記グラフェン層は金属性であり、前記第2面および前記第3面上に設けられた前記グラフェン層は半導体性である、半導体装置。
  2. 前記第1面は(100)面であり、前記第2面は(111)面である、請求項1に記載の半導体装置。
  3. 前記ソース電極および前記ドレイン電極は、前記リセスの外側に位置する金属性のグラフェン層上に設けられる、請求項1または2に記載の半導体装置。
  4. 前記グラフェン層と前記ゲート電極との間に設けられた酸化アルミニウム膜を含むゲート絶縁膜を具備する、請求項1からのいずれかに記載の半導体装置。
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