JP6461262B2 - コロイド状金属ナノ粒子の製造方法 - Google Patents

コロイド状金属ナノ粒子の製造方法 Download PDF

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Description

本開示は、特にコロイド状金属ナノ粒子の製造方法に関する。
コロイド状金属ナノ粒子は、その小サイズ効果、表面効果、および量子効果により、バルク材料とは異なる光学的、電磁気的および化学的特性を示す。したがって、金属ナノ粒子は、材料科学、情報科学、触媒作用および生命科学において幅広い用途を有する。近年、科学者は、金属ナノ粒子を製造するための様々な方法を積極的に開発している。金属ナノ粒子の製造方法は、大きく分けて3つのカテゴリーに分類することができる。
(1)金属バルク材料に連続照射する高エネルギーレーザーを用いるレーザーアブレーション法。(2)凝集のための制御された条件下で気化した気体金属原子を凝縮する金属蒸気合成。(3)溶液中の金属イオンを金属ナノ粒子に還元する化学還元法。
現在、前記化学還元法は、金属ナノ粒子の調製に最も一般的かつ便利に利用されている。還元反応は水または有機溶媒中で行うことができる。
大きい表面積を有する金属ナノ粒子は、容易に酸化および凝集するための高い物理的および化学的活性を示す。したがって、粒子サイズ、形状、分布、分散および安定性の制御のために、金属ナノ粒子の化学的調製に種々の改質剤またはキャッピング剤が導入されることが多い。金属ナノ粒子コロイドを製造するための技術は、製品の安定性および品質に大きな影響を及ぼす。しかしながら、これらの安定剤を添加すると、製造方法がより複雑になる。
前記問題を克服するために、いくつかの方法が提供されている。
米国特許第8,048,193号 米国特許出願公開公報第2012/0046482号
特許文献1は金コロイドの製造方法を開示している。この方法は、クエン酸塩還元剤を第一の金塩溶液に添加することにより核コロイド粒子を形成する核形成工程と、第二の金塩とアスコルビン酸塩還元剤を核コロイド粒子の溶液に添加することにより核コロイドを成長させる、少なくとも一回を行うことが必要とされる成長工程とを含む。
前記方法は、目標とする粒径および均一な球形を有する金コロイドを生成することが可能であるが、特定の試薬および制限された工程を使用しない限り、所望の通りに実施することができなかった。より大きな粒径の金コロイドを得るためには、成長工程の数を増やす必要がある。その結果、前記従来の方法は、依然として便利かつ効率的に行われていない。
特許文献2は、金ナノ粒子を合成する方法を開示している。 金イオン含有溶液と、少なくとも二個のカルボキシル基を含むカルボン酸とを混合して混合物を形成し、約20℃ないし約60℃の反応温度で反応させる。
前記方法は金ナノ粒子を簡単に製造することができるが、特定の試薬を使用しない限り、所望の通りに実施することができなかった。該方法は、比較的低い反応温度で反応工程を制限するので、該反応工程を完了させるためには、多くの時間を必要としているだけでなく、この方法ではいくつかの還元剤を適用することができなかった。その結果、前記従来の方法は、依然として便利かつ効率的に行われていない。
従来の方法ではコロイド状金属ナノ粒子を簡便かつ効率的に製造することができないことを考慮し、本発明の目的は、コロイド状金属ナノ粒子における製造方法およびシステムを簡素化することにより、簡素かつ安全で、時間効率が良く、費用効果が高く、環境に優しい方法で高収率の製品を得ることである。
上述した目的を達成するために、本開示は、工程(a)ないし工程(c)を含むコロイド状金属ナノ粒子の製造方法を提供する。工程(a)は、金属水溶液を還元剤と混合して反応槽に混合溶液を形成することである。工程(b)は、前記混合溶液を加熱し、還元反応させてから、金属ナノ粒子、残留物及び気体を含む組成物を生成し、前記混合溶液の体積に基いて、前記残留物が20体積%未満であると共に、前記気体が前記反応槽から導出されることである。工程(c)は、前記金属ナノ粒子を媒質で分散させてコロイド状金属ナノ粒子を得ることである。
混合溶液を加熱し、還元反応で生成した気体を反応槽外に導くことにより、還元反応が完全に反応し、収率を向上させることができる。また、還元反応における混合溶液の体積を制限することで、反応原子の衝突確率を高めることができ、反応速度を速めることができる。金属ナノ粒子の形成中に水媒質が蒸発すると、還元反応工程と分散工程が同時に進行しない。さらに、還元剤および分散剤は、広範囲の選択肢を有し、制限されない。したがって、本発明の方法は、コロイド状金属ナノ粒子の製造を簡素化することに有用である。
本開示に係る金属水溶液は金属イオンを含むものであり、該金属イオンは、金イオン、銀イオン、銅イオン、亜鉛イオン、ニッケルイオン、パラジウムイオン、コバルトイオン、鉄イオン、チタンイオン、カドミウムイオン、白金イオン、アルミニウムイオン、鉛イオン、マンガンイオン、クロムイオン、モリブデンイオン、バナジウムイオン、またはタングステンイオンを含む。
本開示によれば、金属水溶液はアニオンも含み、前記アニオンは、ハロゲン化物イオン、水酸化物イオン、酢酸イオン、硝酸イオン、硫酸イオン、またはリン酸イオンを含む。
ある場合には、金属イオンは、HAuCl、AgNO、Cu(NO、CuCl、ZnCl、NiCl、PdCl、CoCl、FeCl、FeCl、TiClまたはTiClである。
また、還元反応で生成した気体を水にトラップすることにより、多量の水性酸を回収して再利用することができ、酸性廃棄物を低減することができる。
特定の実施形態では、金ナノ粒子を製造するためにHAuClが使用され、還元反応から生成された気体HClは、回収のために水でトラップされて塩酸を生成する。
特定の実施形態では、銀ナノ粒子を製造するためにAgNOが使用され、還元反応から生成された気体NOは、水で捕捉されて回収のために硝酸を生成する。
反応温度は、金属ナノ粒子を製造する反応速度に影響する。適切な温度制御がなければ、反応は不均一に進行し、気泡を生成して金属ナノ粒子の品質に影響を及ぼす可能性がある。
本開示によれば、工程(b)における加熱の温度は、50℃ないし150℃の範囲である。好ましくは、工程(b)における加熱の温度は、70℃ないし130℃の範囲である。
本開示によれば、工程(c)における分散の温度は、20℃ないし100℃の範囲である。好ましくは、工程(c)における分散の温度は、50℃ないし80℃の範囲である。
本開示によれば、還元剤は、少なくとも一つのエステルを含むことができる。
ある場合には、前記エステルは、カルボン酸エステル、環式エステル、高分子エステル、およびこれらの組み合わせからなる群から選択される。
好ましくは、前記カルボン酸エステルは、式(I)によって表される。式中、RがHまたはCHであり、xが1ないし16の整数である。
[式(I)]
Figure 0006461262
好ましくは、前記環式エステルは、式(II)によって表される。式中、環が1個の酸素原子および4ないし6個の炭素原子を含み、GがH、CHまたはCである。
[式(II)]
Figure 0006461262
好ましくは、前記ポリマーエステルは、式(III)によって表される。式中、RはHまたはCHであり、nは2ないし1400の範囲の整数である。
[式(III)]
Figure 0006461262
好ましくは、エステル還元剤の前記組み合わせは、乳酸メチルおよび乳酸エチル、乳酸メチルおよびγ−ブチロラクトン、または乳酸エチルおよびγ−ブチロラクトンである。
本開示によれば、前記還元剤は、クエン酸、乳酸、グリコール酸、アスコルビン酸、シュウ酸、酒石酸、1,4−ブタンジオール、グリセロール、ポリエチレングリコール、ヒドロキノン、アセトアルデヒド、グルコース、セルロース、カルボキシメチルセルロース、シクロデキストリン、キチン、キトサン、またはそれらの組み合わせを含むものであっても構わない。
ある場合には、還元剤は、少なくとも1つのエステルと少なくとも1つの非エステル還元剤との組み合わせを含んでも構わない。
好ましくは、少なくとも1種のエステルと少なくとも1種の非エステル還元剤との前記組み合わせは、乳酸メチルと、乳酸、クエン酸、1,4−ブタンジオールまたはポリエチレングリコールとの組み合わせである。
好ましくは、少なくとも1種のエステルと少なくとも1種の非エステル還元剤との前記組み合わせは、乳酸エチルと、乳酸、クエン酸、1,4−ブタンジオールまたはポリエチレングリコールとの組み合わせである。
好ましくは、少なくとも一つのエステルと、少なくとも一つの非エステル還元剤との前記組合せは、γ−ブチロラクトンと乳酸と組み合わせである。
ある場合には、前記金属水溶液のモル濃度は、0.1Mないし3.0Mの範囲である。好ましくは、前記金属水溶液のモル濃度は、0.1Mないし1.0Mの範囲である。より好ましくは、前記金属水溶液のモル濃度は、0.2Mである。
ある場合には、前記還元剤が、ポリマーエステルまたは第一の試薬を含む。前記還元剤が、前記第一の試薬を含むとき、前記第一の試薬は、カルボン酸エステル、環式エステル、クエン酸、乳酸、グリコール酸、アスコルビン酸、シュウ酸、酒石酸、1,4−ブタンジオール、グリセロール、ハイドロキノン、アセトアルデヒド、グルコース、キチン、またはそれらの組み合わせからなる群から選択され第一の試薬の金属イオンに対するモル比は、1ないし40の範囲である。好ましくは、第一の試薬の金属イオンに対するモル比は、1乃至8の範囲である。より好ましくは、金属イオンに対する第一の試薬のモル比は4である。

ある場合には、前記エステルはポリマーエステルであり、前記ポリマーエステルの重量は30mgないし150mgの範囲である。
本開示によれば、反応時間は、還元剤の種類および反応物のモル濃度に応じて5分ないし80分の範囲である。好ましくは、反応時間は7分ないし15分の範囲である。
金イオンの還元速度は、還元剤の併用によって様々なサイズの金ナノ粒子を得るために調整することができる。
本開示によれば、金属ナノ粒子を分散させるための工程(c)の媒質は、水または分散剤の水溶液であってもよい。
ある場合には、前記分散剤の水溶液は、クエン酸水溶液、乳酸水溶液、ポリ乳酸水溶液、水酸化ナトリウム水溶液、ヘキサデシルアミン水溶液、オレイルアミン水溶液、テトラオクチルアンモニウムブロミド(TOAB)水溶液、ドデカンチオール水溶液、ポリエチレンオキシド水溶液、ポリビニルピロリドン(PVP)水溶液、またはそれらの組み合わせを含むものであっても良い。
前記分散剤のモル濃度は、0.001Mないし0.1Mの範囲である。
好ましくは、前記分散剤のモル濃度は0.01Mないし0.05Mの範囲である。
ある場合には、金属ナノ粒子に対する分散剤のモル比は10ないし100の範囲である。
好ましくは、金属ナノ粒子に対する分散剤のモル比は、15ないし30の範囲である。
本開示によれば、水溶液中で使用される全ての水は蒸留水である。より好ましくは、前記水は脱イオン水である。
工程(b)における還元反応を処理し、工程(c)での分散にNaまたはKのような無機カチオンを関与させることなく水中に有機還元剤および有機分散剤のみを使用することは有益である。従って、前記コロイド状金属ナノ粒子は、無機カチオンの妨害なしに良好な安定性を達成する。
本開示によれば、還元反応のプロセスは、現場での赤外(IR)スペクトル分析によってモニターされる。
IRスペクトルの約1500cm−1ないし500cm−1の領域は、非常に複雑な一連の吸収を含む。これらは主に、分子内の結合振動のすべての仕方に起因する。前記領域は指紋領域と呼ばれ、この指紋領域の重要性は、スペクトルのこの部分において、異なる物質が異なるトラフのパターンを生成することである。従って、元の混合溶液とは異なるトラフのパターンは反応が進行することを意味し、トラフのパターンが明らかに変化しなければ、反応は完了する。
本開示によれば、紫外可視(UV−Vis)スペクトルにおいてコロイド状金属ナノ粒子の吸収極大波長(λmax)が独自の特殊な範囲を有するので、コロイド状金属ナノ粒子のサイズは、UV−Visスペクトル吸収によって特定することができる。
ある場合には、コロイド状金ナノ粒子のλmaxは515nmないし572nmの範囲である。
ある場合には、コロイド状銀ナノ粒子のλmaxは370nmないし420nmの範囲である。
金属の種類の他に、コロイド状金属ナノ粒子のサイズもUV−Visスペクトルのλmaxに影響する。波長λmaxの増加は、ナノ粒子のサイズの増加と相関する。例えば、525nmでのλmaxを有するコロイド状金ナノ粒子は、それらの平均サイズ26nm±1nmに対応する。530nmでλmaxを有するコロイド状金ナノ粒子は、それらの平均サイズ30nm±1nmに対応する。
本開示によれば、金属ナノ粒子のサイズは、透過型電子顕微鏡(TEM)イメージングによって特定することができる。
本開示によれば、コロイド状金属ナノ粒子は高いゼータ電位を示し、これはコロイド分散の安定性の重要な指標である。
本開示の他の目的、利点および新規な特徴は、添付の図面と併せて以下の詳細な説明から明らかになる。
本発明に係るコロイド状金属ナノ粒子の製造方法を示す概略フローチャートである。 実施例2で得られたコロイド状金ナノ粒子のUV−Visスペクトルである。 実施例2で得られたコロイド状金ナノ粒子(細い線で示す)と130℃で12分間HCl水溶液で加熱した生成物(太線で示す)のFT−IRスペクトルである。 乳酸メチルを130℃で12分間加熱した生成物(細い線で示す)及び乳酸メチルの出発物質(太線で示す)のFT−IRスペクトルである。 実施例5で得られたコロイド状金ナノ粒子のUV−Visスペクトルである。 実施例5で得られた金ナノ粒子(平均直径22nmないし23nm)のTEM像である。 実施例15で得られたコロイド状金ナノ粒子のUV−Visスペクトルである。 実施例15で得られたコロイド状金ナノ粒子(細い線で示す)と130℃で12分間HCl水溶液で加熱した生成物(太線で示す)のFT−IRスペクトルである。 130℃で12分間乳酸エチルを加熱した生成物(細い線で示す)及び乳酸エチルの出発物質(太線で示す)のFT−IRスペクトルである。 実施例23で得られたコロイド状金ナノ粒子のUV−Visスペクトルである。 実施例23で得られた金ナノ粒子(平均直径33nmないし34nm)のTEM像である。 実施例27で得られたコロイド状金ナノ粒子のUV−Visスペクトルである。 実施例27で得られたコロイド状金ナノ粒子(太線で示す)とγ−ブチロラクトンを130℃で30分間HCl水溶液で加熱した生成物(細線で示す)のFT−IRスペクトルである。 γ−ブチロラクトンを130℃で30分間加熱した生成物(細い線で示す)及びγ−ブチロラクトンの出発物質(太線で示す)のFT−IRスペクトルである。 実施例27で得られた金ナノ粒子(平均直径27nmないし28nm)のTEM像である。 実施例33で得られたコロイド状金ナノ粒子のUV−Visスペクトルである。 実施例33で得られたコロイド状金ナノ粒子(太線で示す)および、ポリ乳酸を130℃で30分間HCl水溶液と加熱した生成物(細い線で示す)のFT−IRスペクトルである。 ポリ乳酸の出発物質のFT−IRスペクトルである。 実施例35で得られたコロイド状金ナノ粒子のUV−Visスペクトルである。 実施例37で得られたコロイド状金ナノ粒子のUV−Visスペクトルである。 実施例37で得られたコロイド状金ナノ粒子(細い線で示す)および、乳酸を130℃で12分間HCl水溶液との加熱生成物(太線で示す)のFT−IRスペクトルである。 乳酸を130℃で12分間HCl水溶液と加熱した生成物(細い線で示す)および乳酸の出発物質(太い線で示す)のFT−IRスペクトルである。 実施例37で得られたコロイド状金ナノ粒子のゼータ電位図である。 実施例38で得られたコロイド状金ナノ粒子のUV−Visスペクトルである。 実施例44で得られたコロイド状金ナノ粒子のUV−Visスペクトルである。 実施例45で得られたコロイド状金ナノ粒子のUV−Visスペクトルである。 実施例46で得られたコロイド状金ナノ粒子のUV−Visスペクトルである。 実施例47で得られたコロイド状金ナノ粒子のUV−Visスペクトルである。 実施例47で得られた金ナノ粒子(平均直径38nmないし39nm)のTEM像である。 実施例58で得られたコロイド状銀ナノ粒子のUV−Visスペクトルである。 実施例58で得られたコロイド状銀ナノ粒子(平均直径10nmないし11nm)のTEM像である。 実施例59で得られたコロイド状銀ナノ粒子のUV−Visスペクトルである。 実施例60で得られたコロイド状銀ナノ粒子のUV−Visスペクトルである。 実施例61で得られたコロイド状銀ナノ粒子のUV−Visスペクトルである。 実施例65で得られたコロイド状パラジウムナノ粒子(平均直径9nmないし10nm)のTEM像である。 実施例71で得られたコロイド状亜鉛ナノ粒子(平均直径26nmないし27nm)のTEM像である。
以下、本発明の効果を、以下の実施例により容易に理解することができる。したがって、本明細書で提案された説明は、例示のみを目的とする単なる好ましい例であり、本開示の範囲を限定するものではないことを理解されたい。本開示の趣旨および範囲から逸脱することなく、本開示を実施または適用するために、様々な修正および変形を行うことができる。
コロイド状金属ナノ粒子を製造するプロセス
以下の実施例では、Agilent Technologies Cary630フーリエ変換(FT)−IR分光計で赤外(IR)スペクトルを記録した。紫外可視(UV−Vis)スペクトルをAgilent Technologies Cary60 UV−Vis分光光度計で測定した。透過型電子顕微鏡(TEM)画像を日立H−7100顕微鏡で記録した。
すべての試薬は試薬等級であり、さらに精製することなく購入した現品を使用した。テトラクロロ金酸(HAuCl、0.2M水溶液)および亜鉛粉末は、Acros Organics(New Jersey、USA)から購入した。硝酸銀(AgNO、0.1M水溶液)はMerck&Co.(New Jersey、USA)から購入した。塩化パラジウム(PdCl、59.4%のPdを含む)はUni Region Bio−Tech(台北、台湾)から購入した。超純水は、Hao Feng Biotech Co.(台北、台湾)から購入した。
還元剤および分散剤として乳酸メチルを用いたコロイド状金ナノ粒子の合成
以下、図1に示す方法を用いてコロイド状金属ナノ粒子の製造方法を実施した。
まず、工程(a)において、テトラクロロ金酸(0.25Mの0.2M水溶液、0.05mmol)および乳酸メチル(22.3mg、0.21mmol)を、入口ポートを介して二重口の平底100mL反応フラスコに加え、混合し、混合溶液を形成した。
続いて、工程(b)において、平底フラスコをホットプレート上に置き、130℃で30分間加熱して還元反応を行い、IR分光計でモニターした。還元反応は、金ナノ粒子、残留物及びHCl気体を含む組成物を生成した。残留物の量は混合溶液のほぼ0体積%であった。同時に、還元反応から生じたHCl気体を、平底フラスコに取り付けられた回収口を通して、三角フラスコ中の水10mLで捕集した。
最後に、工程(c)において、上記の金ナノ粒子を平底フラスコに分散させる媒質として乳酸メチル(200mg、1.9mmol)の水溶液(50mL)を用い、前記水溶液を70℃で10分間加熱して、λmax=550nmでOD=0.365であるUV−Vis吸収バンドを示したコロイド状金ナノ粒子を得た。
還元剤として乳酸メチルを、分散剤としてクエン酸を用いたコロイド状金ナノ粒子の合成
まず、工程(a)において、テトラクロロ金酸(0.25Mの0.2M水溶液、0.05mmol)およびメチルラクテート(20.6mg、0.20mmol)を、入口ポートを介して二重口の平底100mL反応フラスコに加え、混合し、混合溶液を形成した。
続いて、工程(b)において、平底フラスコをホットプレート上に置き、130℃で15分間加熱して還元反応を行い、IR分光計でモニターした。還元反応は、金ナノ粒子、残留物及びHCl気体を含む組成物を生成した。残留物の量は混合溶液のほぼ0体積%であった。同時に、還元反応から生じたHCl気体を、平底フラスコに取り付けられた回収口を通して、三角フラスコ中の水10mLで捕集した。
最後に、工程(c)において、上記の金ナノ粒子を平底フラスコに分散させる媒質としてクエン酸(200mg、1.0mmol)の水溶液(50mL)を使用して、前記水溶液を70℃で10分間加熱して、図2に示すように、λmax=545nmでOD=3.896であるUV−Vis吸収バンド(50%希釈で測定)を示したコロイド状金ナノ粒子を得た。さらに、図3Aに示すように、FT−IRスペクトルによってコロイド状金ナノ粒子の形成が確認された。
還元剤として乳酸メチルを用い、加熱せずに分散剤としてクエン酸を用いたコロイド状金ナノ粒子の合成
まず、工程(a)において、テトラクロロ金酸(0.25Mの0.2M水溶液、0.05mmol)およびメチルラクテート(20.8mg、0.20mmol)を、入口ポートを介して二重口の平底100mL反応フラスコに加え、混合し、混合溶液を形成した。
続いて、工程(b)において、平底フラスコをホットプレート上に置き、130℃で12分間加熱して還元反応を行い、IR分光計でモニターした。還元反応は、金ナノ粒子、残留物及びHCl気体を含む組成物を生成した。残留物の量は混合溶液のほぼ0体積%であった。同時に、還元反応から生じたHCl気体を、平底フラスコに取り付けられた回収口を通して、三角フラスコ中の水10mLで捕集した。
最後に、工程(c)において、クエン酸(200mg、1.0mmol)の水溶液(50mL)を媒質として使用して金ナノ粒子を平底フラスコに分散させ、前記水溶液を室温10分間撹拌して、λmax=545nmでOD=1.784であるUV−Vis吸収バンドを示すコロイド状金ナノ粒子を得た。
還元剤として乳酸メチルと1,4−ブタンジオールとを併用したコロイド状金ナノ粒子の合成
まず、工程(a)において、テトラクロロ金酸(0.25Mの0.2M水溶液、0.05mmol)および乳酸メチル(10.7mg、0.10mmol)および1,4−ブタンジオール(10.2mg、0.11mmol)を、入口ポートを介して二重口の平底100mL反応フラスコに加え、混合し、混合溶液を形成した。
続いて、工程(b)において、平底フラスコをホットプレート上に置き、130℃で10.5分間加熱して還元反応を行い、IR分光計でモニターした。還元反応は、金ナノ粒子、残留物及びHCl気体を含む組成物を生成した。残留物の量は混合溶液のほぼ0体積%であった。同時に、還元反応から生じたHCl気体を、平底フラスコに取り付けられた回収口を通して、三角フラスコ中の水10mLで捕集した。
最後に、工程(c)において、クエン酸(200mg、1.0mmol)の水溶液(50mL)を媒質として使用して金ナノ粒子を平底フラスコに分散させ、この溶液を70℃で10分間加熱して、λmax=530nmでOD=1.258であるUV−Vis吸収バンドを示したコロイド状金ナノ粒子を得た。
還元剤として乳酸メチルとクエン酸とを併用したコロイド状金ナノ粒子の合成
まず、工程(a)において、テトラクロロ金酸(0.25Mの0.2M水溶液、0.05mmol)および乳酸メチル(14.7mg、0.14mmol)およびクエン酸(20.9mg、0.11mmol)を、入口ポートを介して二重口の平底100mL反応フラスコに加え、混合し、混合溶液を形成した。
続いて、工程(b)において、平底フラスコをホットプレート上に置き、130℃で10.5分間加熱して還元反応を行い、IR分光計でモニターした。還元反応は、金ナノ粒子、残留物及びHCl気体を含む組成物を生成した。残留物の量は混合溶液のほぼ0体積%であった。同時に、還元反応から生じたHCl気体を、平底フラスコに取り付けられた回収口を通して、三角フラスコ中の水10mLで捕集した。
最後に、工程(c)において、上記の金ナノ粒子を平底フラスコに分散させる媒質としてクエン酸(200mg、1.0mmol)の水溶液(50mL)を使用して、前記水溶液を70℃で10分間加熱して、図4に示すように、λmax=525nmでOD=2.274であるUV−Vis吸収バンド(50%希釈で測定)を示したコロイド状金ナノ粒子を得た。金ナノ粒子の平均直径は、図5のTEM画像に示すように、22nmないし23nmであった。
還元剤として乳酸メチルとPEG800とを併用したコロイド状金ナノ粒子の合成
まず、工程(a)において、テトラクロロ金酸(0.25Mの0.2M水溶液、0.05mmol)および乳酸メチル(12.1mg、0.12mmol)およびPEG800(80.4mg)を、入口ポートを介して二重口の平底100mLの反応フラスコに入れ、混合して混合溶液を形成した。
続いて、工程(b)において、平底フラスコをホットプレート上に置き、130℃で15.5分間加熱して還元反応を行い、IR分光計でモニターした。還元反応は、金ナノ粒子、残留物及びHCl気体を含む組成物を生成した。残留物の量は混合溶液のほぼ0体積%であった。同時に、還元反応から生じたHCl気体を、平底フラスコに取り付けられた回収口を通して、三角フラスコ中の水10mLで捕集した。
最後に、工程(c)において、上記の金ナノ粒子を平底フラスコに分散させる媒質としてクエン酸(200mg、1.0mmol)の水溶液(50mL)を用い、前記水溶液を70℃で10分間加熱して、λmax=525nmでOD=3.172であるUV−Vis吸収バンドを示したコロイド状金ナノ粒子を得た。
還元剤として乳酸メチルとPEG1000とを併用したコロイド状金ナノ粒子の合成
まず、工程(a)において、テトラクロロ金酸(0.25Mの0.2M水溶液、0.05mmol)および乳酸メチル(11.2mg、0.12mmol)およびPEG1000(106.3mg)を、入口ポートを介して二重口の平底100mLの反応フラスコに入れ、混合して混合溶液を形成した。
続いて、工程(b)において、平底フラスコをホットプレート上に置き、130℃で15.5分間加熱して還元反応を行い、IR分光計でモニターした。還元反応は、金ナノ粒子、残留物及びHCl気体を含む組成物を生成した。残留物の量は混合溶液のほぼ0体積%であった。同時に、還元反応から生じたHCl気体を、平底フラスコに取り付けられた回収口を通して、三角フラスコ中の水10mLで捕集した。
最後に、工程(c)において、上記の金ナノ粒子を平底フラスコに分散させる媒質としてクエン酸(200mg、1.0mmol)の水溶液(50mL)を用い、前記水溶液を70℃で10分間加熱して、λmax=525nmでOD=3.118であるUV−Vis吸収バンドを示したコロイド状金ナノ粒子を得た。
還元剤として乳酸メチルとPEG4000とを併用したコロイド状金ナノ粒子の合成
まず、工程(a)において、テトラクロロ金酸(0.25Mの0.2M水溶液、0.05mmol)および乳酸メチル(12.1mg、0.12mmol)およびPEG4000(402.7mg)を、入口ポートを介して二重口の平底100mLの反応フラスコに入れ、混合して混合溶液を形成した。
続いて、工程(b)において、平底フラスコをホットプレート上に置き、130℃で30分間加熱して還元反応を行い、IR分光計でモニターした。還元反応は、金ナノ粒子、残留物及びHCl気体を含む組成物を生成した。残留物の量は混合溶液のほぼ0体積%であった。同時に、還元反応から生じたHCl気体を、平底フラスコに取り付けられた回収口を通して、三角フラスコ中の水10mLで捕集した。
最後に、工程(c)において、上記の金ナノ粒子を平底フラスコに分散させる媒質としてクエン酸(200mg、1.0mmol)の水溶液(50mL)を用い、前記水溶液を70℃で10分間加熱して、λmax=530nmでOD=3.412であるUV−Vis吸収バンドを示したコロイド状金ナノ粒子を得た。
還元剤として乳酸メチルとPEG8000とを併用したコロイド状金ナノ粒子の合成
まず、工程(a)において、テトラクロロ金酸(0.25Mの0.2M水溶液、0.05mmol)および乳酸メチル(11.6mg、0.11mmol)およびPEG8000(808.2mg)を、入口ポートを介して二重口の平底100mLの反応フラスコに入れ、混合して混合溶液を形成した。
続いて、工程(b)において、平底フラスコをホットプレート上に置き、130℃で30分間加熱して還元反応を行い、IR分光計でモニターした。還元反応は、金ナノ粒子、残留物及びHCl気体を含む組成物を生成した。残留物の量は混合溶液のほぼ0体積%であった。同時に、還元反応から生じたHCl気体を、平底フラスコに取り付けられた回収口を通して、三角フラスコ中の水10mLで捕集した。
最後に、工程(c)において、上記の金ナノ粒子を平底フラスコに分散させる媒質としてクエン酸(200mg、1.0mmol)の水溶液(50mL)を用い、前記水溶液を70℃で10分間加熱して、λmax=535nmでOD=2.952であるUV−Vis吸収バンドを示したコロイド状金ナノ粒子を得た。
還元剤として乳酸メチルとPEG10000とを併用したコロイド状金ナノ粒子の合成
まず、工程(a)において、テトラクロロ金酸(0.25Mの0.2M水溶液、0.05mmol)および乳酸メチル(11mg、0.11mmol)およびPEG10000(1.003g)を、入口ポートを介して二重口の平底100mLの反応フラスコに入れ、混合して混合溶液を形成した。
続いて、工程(b)において、平底フラスコをホットプレート上に置き、130℃で30分間加熱して還元反応を行い、IR分光計でモニターした。還元反応は、金ナノ粒子、残留物及びHCl気体を含む組成物を生成した。残留物の量は混合溶液のほぼ0体積%であった。同時に、還元反応から生じたHCl気体を、平底フラスコに取り付けられた回収口を通して、三角フラスコ中の水10mLで捕集した。
最後に、工程(c)において、上記の金ナノ粒子を平底フラスコに分散させる媒質としてクエン酸(200mg、1.0mmol)の水溶液(50mL)を用い、前記水溶液を70℃で10分間加熱して、λmax=530nmでOD=3.028であるUV−Vis吸収バンドを示したコロイド状金ナノ粒子を得た。
還元剤として乳酸メチルとPEG11000とを併用したコロイド状金ナノ粒子の合成
まず、工程(a)において、テトラクロロ金酸(0.25Mの0.2M水溶液、0.05mmol)および乳酸メチル(11.9mg、0.11mmol)およびPEG11000(1.104g)を、入口ポートを介して二重口の平底100mLの反応フラスコに入れ、混合して混合溶液を形成した。
続いて、工程(b)において、平底フラスコをホットプレート上に置き、130℃で30分間加熱して還元反応を行い、IR分光計でモニターした。還元反応は、金ナノ粒子、残留物及びHCl気体を含む組成物を生成した。残留物の量は混合溶液のほぼ0体積%であった。同時に、還元反応から生じたHCl気体を、平底フラスコに取り付けられた回収口を通して、三角フラスコ中の水10mLで捕集した。
最後に、工程(c)において、上記の金ナノ粒子を平底フラスコに分散させる媒質としてクエン酸(200mg、1.0mmol)の水溶液(50mL)を用い、前記水溶液を70℃で10分間加熱して、λmax=535nmでOD=3.548であるUV−Vis吸収バンドを示したコロイド状金ナノ粒子を得た。
還元剤として乳酸メチルと乳酸とを併用したコロイド状金ナノ粒子の合成
まず、工程(a)において、テトラクロロ金酸(0.25Mの0.2M水溶液、0.05mmol)および乳酸メチル(11.8mg、0.11mmol)および乳酸(13.1mg、0.15mmol)を、入口ポートを介して二重口の平底100mLの反応フラスコに入れ、混合して混合溶液を形成した。
続いて、工程(b)において、平底フラスコをホットプレート上に置き、130℃で15分間加熱して還元反応を行い、IR分光計でモニターした。還元反応は、金ナノ粒子、残留物及びHCl気体を含む組成物を生成した。残留物の量は混合溶液のほぼ0体積%であった。同時に、還元反応から生じたHCl気体を、平底フラスコに取り付けられた回収口を通して、三角フラスコ中の水10mLで捕集した。
最後に、工程(c)において、上記の金ナノ粒子を平底フラスコに分散させる媒質としてクエン酸(200mg、1.0mmol)の水溶液(50mL)を用い、前記水溶液を70℃で10分間加熱して、λmax=530nmでOD=3.49であるUV−Vis吸収バンドを示したコロイド状金ナノ粒子を得た。
還元剤として乳酸メチルと乳酸エチルとを併用したコロイド状金ナノ粒子の合成
まず、工程(a)において、テトラクロロ金酸(0.25Mの0.2M水溶液、0.05mmol)および乳酸メチル(10.4mg、0.10mmol)および乳酸エチル(13.1mg、0.11mmol)を、入口ポートを介して二重口の平底100mLの反応フラスコに入れ、混合して混合溶液を形成した。
次いで、工程(b)において、平底フラスコをホットプレート上に置き、130℃で8.5分間加熱して還元反応を行い、IR分光計でモニターした。還元反応は、金ナノ粒子、残留物及びHCl気体を含む組成物を生成した。残留物の量は混合溶液のほぼ0体積%であった。同時に、還元反応から生じたHCl気体を、平底フラスコに取り付けられた回収口を通して、三角フラスコ中の水10mLで捕集した。
最後に、工程(c)において、上記の金ナノ粒子を平底フラスコに分散させる媒質としてクエン酸(200mg、1.0mmol)の水溶液(50mL)を用い、前記水溶液を70℃で10分間加熱して、λmax=530nmでOD=1.844であるUV−Vis吸収バンドを示したコロイド状金ナノ粒子を得た。
乳酸エチルを還元剤および分散剤として使用したコロイド状金ナノ粒子の合成
まず、工程(a)において、テトラクロロ金酸(0.25Mの0.2M水溶液、0.05mmol)および乳酸エチル(26.7mg、0.23mmol)を、入口ポートを介して二重口の平底100mLの反応フラスコに入れ、混合して混合溶液を形成した。
続いて、工程(b)において、平底フラスコをホットプレート上に置き、130℃で12分間加熱して還元反応を行い、IR分光計でモニターした。還元反応は、金ナノ粒子、残留物及びHCl気体を含む組成物を生成した。残留物の量は混合溶液のほぼ0体積%であった。同時に、還元反応から生じたHCl気体を、平底フラスコに取り付けられた回収口を通して、三角フラスコ中の水10mLで捕集した。
最後に、工程(c)において、上記の金ナノ粒子を平底フラスコに分散させる媒質として乳酸エチル(200mg、1.7mmol)の水溶液(50mL)を用い、前記水溶液を70℃で10分間加熱して、λmax=555nmでOD=0.397であるUV−Vis吸収バンドを示したコロイド状金ナノ粒子を得た。
還元剤として乳酸エチルを、分散剤としてクエン酸を用いたコロイド状金ナノ粒子の合成
まず、工程(a)において、テトラクロロ金酸(0.25Mの0.2M水溶液、0.05mmol)および乳酸エチル(25.9mg、0.22mmol)を、入口ポートを介して二重口の平底100mL反応フラスコに加え、混合し、混合溶液を形成した。
次に、工程(b)において、平底フラスコをホットプレート上に置き、130℃で10分間加熱して還元反応を行い、IR分光光度計でモニターした。還元反応は、金ナノ粒子、残留物及びHCl気体を含む組成物を生成した。残留物の量は混合溶液のほぼ0体積%であった。同時に、還元反応から生じたHCl気体を、平底フラスコに取り付けられた回収口を通して、三角フラスコ中の水10mLで捕集した。
最後に、工程(c)において、上記の金ナノ粒子を平底フラスコに分散させる媒質としてクエン酸(200mg、1.0mmol)の水溶液(50mL)を使用して、前記水溶液を70℃で10分間加熱して、図6に示すように、λmax=525nmでOD=1.641であるUV−Vis吸収バンドを示したコロイド状金ナノ粒子を得た。さらに、図7Aに示すように、FT−IRスペクトルによってコロイド状金ナノ粒子の形成が確認された。
還元剤として乳酸エチルを使用し、加熱せずに分散剤としてクエン酸を使用したコロイド状金ナノ粒子の合成
まず、工程(a)において、テトラクロロ金酸(0.25Mの0.2M水溶液、0.05mmol)および乳酸エチル(23.6mg、0.20mmol)を、入口ポートを介して二重口の平底100mL反応フラスコに加え、混合し、混合溶液を形成した。
続いて、工程(b)において、平底フラスコをホットプレート上に置き、130℃で12分間加熱して還元反応を行い、IR分光計でモニターした。還元反応は、金ナノ粒子、残留物及びHCl気体を含む組成物を生成した。残留物の量は混合溶液のほぼ0体積%であった。同時に、還元反応から生じたHCl気体を、平底フラスコに取り付けられた回収口を通して、三角フラスコ中の水10mLで捕集した。
最後に、工程(c)において、クエン酸(200mg、1.0mmol)の水溶液(50mL)を媒質として使用して金ナノ粒子を平底フラスコに分散させ、前記水溶液を室温10分間撹拌して、λmax=525nmでOD=2.148であるUV−Vis吸収バンドを示すコロイド状金ナノ粒子を得た。
還元剤として乳酸エチルと乳酸とを併用したコロイド状金ナノ粒子の合成
まず、工程(a)において、テトラクロロ金酸(0.25Mの0.2M水溶液、0.05mmol)および乳酸エチル(11.6mg、0.10mmol)および乳酸(11.3mg、0.13mmol)を、入口ポートを介して二重口の平底100mLの反応フラスコに入れ、混合して混合溶液を形成した。
次いで、工程(b)において、平底フラスコをホットプレート上に置き、130℃で8.5分間加熱して還元反応を行い、IR分光計でモニターした。還元反応は、金ナノ粒子、残留物及びHCl気体を含む組成物を生成した。残留物の量は混合溶液のほぼ0体積%であった。同時に、還元反応から生じたHCl気体を、平底フラスコに取り付けられた回収口を通して、三角フラスコ中の水10mLで捕集した。
最後に、工程(c)において、上記の金ナノ粒子を平底フラスコに分散させる媒質としてクエン酸(200mg、1.0mmol)の水溶液(50mL)を用い、前記水溶液を70℃で10分間加熱して、λmax=530nmでOD=1.996であるUV−Vis吸収バンドを示したコロイド状金ナノ粒子を得た。
還元剤として乳酸エチルと1,4−ブタンジオールとを併用したコロイド状金ナノ粒子の合成
まず、工程(a)において、テトラクロロ金酸(0.25Mの0.2M水溶液、0.05mmol)および乳酸エチル(11.5mg、0.10mmol)および1,4−ブタンジオール(10.6mg、0.12mmol)を、入口ポートを介して二重口の平底100mLの反応フラスコに入れ、混合して混合溶液を形成した。
続いて、工程(b)において、平底フラスコをホットプレート上に置き、130℃で12分間加熱して還元反応を行い、IR分光計でモニターした。還元反応は、金ナノ粒子、残留物及びHCl気体を含む組成物を生成した。残留物の量は混合溶液のほぼ0体積%であった。同時に、還元反応から生じたHCl気体を、平底フラスコに取り付けられた回収口を通して、三角フラスコ中の水10mLで捕集した。
最後に、工程(c)において、上記の金ナノ粒子を平底フラスコに分散させる媒質としてクエン酸(200mg、1.0mmol)の水溶液(50mL)を用い、前記水溶液を70℃で10分間加熱して、λmax=530nmでOD=1.017であるUV−Vis吸収バンドを示したコロイド状金ナノ粒子を得た。
還元剤として乳酸エチルとクエン酸とを併用したコロイド状金ナノ粒子の合成
まず、工程(a)において、テトラクロロ金酸(0.25Mの0.2M水溶液、0.05mmol)および乳酸エチル(17.2mg、0.15mmol)およびクエン酸(20.9mg、0.11mmol)を、入口ポートを介して二重口の平底100mLの反応フラスコに入れ、混合して混合溶液を形成した。
続いて、工程(b)において、平底フラスコをホットプレート上に置き、130℃で10.5分間加熱して還元反応を行い、IR分光計でモニターした。還元反応は、金ナノ粒子、残留物及びHCl気体を含む組成物を生成した。残留物の量は混合溶液のほぼ0体積%であった。同時に、還元反応から生じたHCl気体を、平底フラスコに取り付けられた回収口を通して、三角フラスコ中の水10mLで捕集した。
最後に、工程(c)において、上記の金ナノ粒子を平底フラスコに分散させる媒質としてクエン酸(200mg、1.0mmol)の水溶液(50mL)を用い、前記水溶液を70℃で10分間加熱して、λmax=525nmでOD=2.324であるUV−Vis吸収バンドを示したコロイド状金ナノ粒子を得た。
還元剤として乳酸エチルとPEG800とを併用したコロイド状金ナノ粒子の合成
まず、工程(a)において、テトラクロロ金酸(0.25Mの0.2M水溶液、0.05mmol)および乳酸エチル(12.2mg、0.10mmol)およびPEG800(81.4mg)を、入口ポートを介して二重口の平底100mLの反応フラスコに入れ、混合して混合溶液を形成した。
続いて、工程(b)において、平底フラスコをホットプレート上に置き、130℃で20分間加熱して還元反応を行い、IR分光計でモニターした。還元反応は、金ナノ粒子、残留物及びHCl気体を含む組成物を生成した。残留物の量は混合溶液のほぼ0体積%であった。同時に、還元反応から生じたHCl気体を、平底フラスコに取り付けられた回収口を通して、三角フラスコ中の水10mLで捕集した。
最後に、工程(c)において、上記の金ナノ粒子を平底フラスコに分散させる媒質としてクエン酸(200mg、1.0mmol)の水溶液(50mL)を用い、前記水溶液を70℃で10分間加熱して、λmax=530nmでOD=3.802であるUV−Vis吸収バンドを示したコロイド状金ナノ粒子を得た。
還元剤として乳酸エチルとPEG1000とを併用したコロイド状金ナノ粒子の合成
まず、工程(a)において、テトラクロロ金酸(0.25Mの0.2M水溶液、0.05mmol)および乳酸エチル(14.0mg、0.12mmol)およびPEG1000(103mg)を、入口ポートを介して二重口の平底100mLの反応フラスコに入れ、混合して混合溶液を形成した。
続いて、工程(b)において、平底フラスコをホットプレート上に置き、130℃で20分間加熱して還元反応を行い、IR分光計でモニターした。還元反応は、金ナノ粒子、残留物及びHCl気体を含む組成物を生成した。残留物の量は混合溶液のほぼ0体積%であった。同時に、還元反応から生じたHCl気体を、平底フラスコに取り付けられた回収口を通して、三角フラスコ中の水10mLで捕集した。
最後に、工程(c)において、上記の金ナノ粒子を平底フラスコに分散させる媒質としてクエン酸(200mg、1.0mmol)の水溶液(50mL)を用い、前記水溶液を70℃で10分間加熱して、λmax=525nmでOD=3.086であるUV−Vis吸収バンドを示したコロイド状金ナノ粒子を得た。
還元剤として乳酸エチルとPEG4000とを併用したコロイド状金ナノ粒子の合成
まず、工程(a)において、テトラクロロ金酸(0.25Mの0.2M水溶液、0.05mmol)および乳酸エチル(12.9mg、0.11mmol)およびPEG4000(402.8mg)を、入口ポートを介して二重口の平底100mLの反応フラスコに入れ、混合して混合溶液を形成した。
続いて、工程(b)において、平底フラスコをホットプレート上に置き、130℃で30分間加熱して還元反応を行い、IR分光計でモニターした。還元反応は、金ナノ粒子、残留物及びHCl気体を含む組成物を生成した。残留物の量は混合溶液のほぼ0体積%であった。同時に、還元反応から生じたHCl気体を、平底フラスコに取り付けられた回収口を通して、三角フラスコ中の水10mLで捕集した。
最後に、工程(c)において、上記の金ナノ粒子を平底フラスコに分散させる媒質としてクエン酸(200mg、1.0mmol)の水溶液(50mL)を用い、前記水溶液を70℃で10分間加熱して、λmax=530nmでOD=3.012であるUV−Vis吸収バンドを示したコロイド状金ナノ粒子を得た。
還元剤として乳酸エチルとPEG8000とを併用したコロイド状金ナノ粒子の合成
まず、工程(a)において、テトラクロロ金酸(0.25Mの0.2M水溶液、0.05mmol)および乳酸エチル(11mg、0.09mmol)およびPEG8000(807.5mg)を、入口ポートを介して二重口の平底100mLの反応フラスコに入れ、混合して混合溶液を形成した。
続いて、工程(b)において、平底フラスコをホットプレート上に置き、130℃で30分間加熱して還元反応を行い、IR分光計でモニターした。還元反応は、金ナノ粒子、残留物及びHCl気体を含む組成物を生成した。残留物の量は混合溶液のほぼ0体積%であった。同時に、還元反応から生じたHCl気体を、平底フラスコに取り付けられた回収口を通して、三角フラスコ中の水10mLで捕集した。
最後に、工程(c)において、上記の金ナノ粒子を平底フラスコに分散させる媒質としてクエン酸(200mg、1.0mmol)の水溶液(50mL)を用い、前記水溶液を70℃で10分間加熱して、図8に示すように、λmax=535nmでOD=3.1であるUV−Vis吸収バンドを示したコロイド状金ナノ粒子を得た。金ナノ粒子の平均直径は、図9のTEM像に示すように、33nmないし34nmであった。
還元剤として乳酸エチルとPEG10000とを併用したコロイド状金ナノ粒子の合成
まず、工程(a)において、テトラクロロ金酸(0.25Mの0.2M水溶液、0.05mmol)および乳酸エチル(12.1mg、0.10mmol)およびPEG10000(1.005g)を、入口ポートを介して二重口の平底100mLの反応フラスコに入れ、混合して混合溶液を形成した。
続いて、工程(b)において、平底フラスコをホットプレート上に置き、130℃で30分間加熱して還元反応を行い、IR分光計でモニターした。還元反応は、金ナノ粒子、残留物及びHCl気体を含む組成物を生成した。残留物の量は混合溶液のほぼ0体積%であった。同時に、還元反応から生じたHCl気体を、平底フラスコに取り付けられた回収口を通して、三角フラスコ中の水10mLで捕集した。
最後に、工程(c)において、上記の金ナノ粒子を平底フラスコに分散させる媒質としてクエン酸(200mg、1.0mmol)の水溶液(50mL)を用い、前記水溶液を70℃で10分間加熱して、λmax=530nmでOD=2.882であるUV−Vis吸収バンドを示したコロイド状金ナノ粒子を得た。
還元剤として乳酸エチルとPEG11000とを併用したコロイド状金ナノ粒子の合成
まず、工程(a)において、テトラクロロ金酸(0.25Mの0.2M水溶液、0.05mmol)および乳酸エチル(12.5mg、0.11mmol)およびPEG11000(1.07g)を、入口ポートを介して二重口の平底100mLの反応フラスコに入れ、混合して混合溶液を形成した。
続いて、工程(b)において、平底フラスコをホットプレート上に置き、130℃で30分間加熱して還元反応を行い、IR分光計でモニターした。還元反応は、金ナノ粒子、残留物及びHCl気体を含む組成物を生成した。残留物の量は混合溶液のほぼ0体積%であった。同時に、還元反応から生じたHCl気体を、平底フラスコに取り付けられた回収口を通して、三角フラスコ中の水10mLで捕集した。
最後に、工程(c)において、上記の金ナノ粒子を平底フラスコに分散させる媒質としてクエン酸(200mg、1.0mmol)の水溶液(50mL)を用い、前記水溶液を70℃で10分間加熱して、λmax=540nmでOD=2.996であるUV−Vis吸収バンドを示したコロイド状金ナノ粒子を得た。
還元剤としてγ−ブチロラクトンを使用し、分散剤として水酸化ナトリウムを使用したコロイド状金ナノ粒子の合成
まず、工程(a)において、テトラクロロ金酸(0.25Mの0.2M水溶液、0.05mmol)およびγ−ブチロラクトン(18.4mg、0.21mmol)を、入口ポートを介して二重口の平底100mL反応フラスコに加え、混合し、混合溶液を形成した。
続いて、工程(b)において、平底フラスコをホットプレート上に置き、130℃で15分間加熱して還元反応を行い、IR分光計でモニターした。還元反応は、金ナノ粒子、残留物及びHCl気体を含む組成物を生成した。残留物の量は混合溶液のほぼ0体積%であった。同時に、還元反応から生じたHCl気体を、平底フラスコに取り付けられた回収口を通して、三角フラスコ中の水10mLで捕集した。
最後に、工程(c)において、上記の金ナノ粒子を平底フラスコに分散させる媒質としてNaOH(46.5mg、1.2mmol)の水溶液(50mL)を用い、前記水溶液を70℃で10分間加熱して、λmax=565nmでOD=0.134であるUV−Vis吸収バンドを示したコロイド状金ナノ粒子を得た。
還元剤としてγ−ブチロラクトンを使用し、分散剤としてクエン酸を使用したコロイド状金ナノ粒子の合成
まず、工程(a)において、テトラクロロ金酸(0.25Mの0.2M水溶液、0.05mmol)およびγ−ブチロラクトン(19.3mg、0.22mmol)を、入口ポートを介して二重口の平底100mL反応フラスコに加え、混合し、混合溶液を形成した。
続いて、工程(b)において、平底フラスコをホットプレート上に置き、130℃で12分間加熱して還元反応を行い、IR分光計でモニターした。還元反応は、金ナノ粒子、残留物及びHCl気体を含む組成物を生成した。残留物の量は混合溶液のほぼ0体積%であった。同時に、還元反応から生じたHCl気体を、平底フラスコに取り付けられた回収口を通して、三角フラスコ中の水10mLで捕集した。
最後に、工程(c)において、上記の金ナノ粒子を平底フラスコに分散させる媒質としてクエン酸(200mg、1.0mmol)の水溶液(50mL)を用い、前記水溶液を70℃で10分間加熱して、図10に示すように、λmax=530nmでOD=2.866であるUV−Vis吸収バンド(50%希釈で測定)を示したコロイド状金ナノ粒子を得た。金ナノ粒子の平均直径は、図12のTEM像に示すように、27nmないし28nmであった。また、図11Aに示すように、FT−IRスペクトルによりコロイド状金ナノ粒子の生成が確認された。
還元剤としてγ−ブチロラクトンを用い、50℃で加熱しながら分散剤としてクエン酸を用いたコロイド状金ナノ粒子の合成
まず、工程(a)において、テトラクロロ金酸(0.25Mの0.2M水溶液、0.05mmol)およびγ−ブチロラクトン(17.2mg、0.20mmol)を、入口ポートを介して二重口の平底100mL反応フラスコに加え、混合し、混合溶液を形成した。
続いて、工程(b)において、平底フラスコをホットプレート上に置き、130℃で12分間加熱して還元反応を行い、IR分光計でモニターした。還元反応は、金ナノ粒子、残留物及びHCl気体を含む組成物を生成した。残留物の量は混合溶液のほぼ0体積%であった。同時に、還元反応から生じたHCl気体を、平底フラスコに取り付けられた回収口を通して、三角フラスコ中の水10mLで捕集した。
最後に、工程(c)において、上記の金ナノ粒子を平底フラスコに分散させる媒質としてクエン酸(200mg、1.0mmol)の水溶液(50mL)を用い、前記水溶液を50℃で10分間加熱して、λmax=525nmでOD=2.29であるUV−Vis吸収バンドを示したコロイド状金ナノ粒子を得た。
還元剤としてγ−ブチロラクトンと乳酸とを併用したコロイド状金ナノ粒子の合成
まず、ステップ(a)、テトラクロロ金酸(0.2 M水溶液0.25 mLを、0.05ミリモル)およびγブチロラクトン(10.2ミリグラム、0.12ミリモル)および乳酸(11.3 mgを、0.13ミリモル)を、入口ポートを介して二重口の平底100mL反応フラスコに加え、混合し、混合溶液を形成した。
続いて、工程(b)において、平底フラスコをホットプレート上に置き、130℃で18分間加熱して還元反応を行い、IR分光計でモニターした。還元反応は、金ナノ粒子、残留物及びHCl気体を含む組成物を生成した。残留物の量は混合溶液のほぼ0体積%であった。同時に、還元反応から生じたHCl気体を、平底フラスコに取り付けられた回収口を通して、三角フラスコ中の水10mLで捕集した。
最後に、工程(c)において、上記の金ナノ粒子を平底フラスコに分散させる媒質としてクエン酸(200mg、1.0mmol)の水溶液(50mL)を用い、前記水溶液を70℃で10分間加熱して、λmax=525nmでOD=1.582であるUV−Vis吸収バンドを示したコロイド状金ナノ粒子を得た。
還元剤としてγ−ブチロラクトンと乳酸メチルとを併用したコロイド状金ナノ粒子の合成
まず、工程(a)において、テトラクロロ金酸(0.25Mの0.2M水溶液、0.05mmol)およびγ−ブチロラクトン(11.9mg、0.14mmol)および乳酸メチル(11.3mg、0.11mmol)を、入口ポートを介して二重口の平底100mL反応フラスコに加え、混合し、混合溶液を形成した。
次に、工程(b)において、平底フラスコをホットプレート上に置き、130℃で17分間加熱して還元反応を行い、IR分光計でモニターした。還元反応は、金ナノ粒子、残留物及びHCl気体を含む組成物を生成した。残留物の量は混合溶液のほぼ0体積%であった。同時に、還元反応から生じたHCl気体を、平底フラスコに取り付けられた回収口を通して、三角フラスコ中の水10mLで捕集した。
最後に、工程(c)において、上記の金ナノ粒子を平底フラスコに分散させる媒質としてクエン酸(200mg、1.0mmol)の水溶液(50mL)を用い、前記水溶液を70℃で10分間加熱して、λmax=525nmでOD=0.463であるUV−Vis吸収バンドを示したコロイド状金ナノ粒子を得た。
還元剤としてγ−ブチロラクトンと乳酸メチルとを併用し、短い反応時間を用いたコロイド状金ナノ粒子の合成
まず、工程(a)において、テトラクロロ金酸(0.25Mの0.2M水溶液、0.05mmol)およびγ−ブチロラクトン(11.9mg、0.14mmol)および乳酸メチル(11.3mg、0.11mmol)を、入口ポートを介して二重口の平底100mL反応フラスコに加え、混合し、混合溶液を形成した。
続いて、工程(b)において、平底フラスコをホットプレート上に置き、130℃で12分間加熱して還元反応を行い、IR分光計でモニターした。還元反応は、金ナノ粒子、残留物及びHCl気体を含む組成物を生成した。残留物の量は混合溶液のほぼ0体積%であった。同時に、還元反応から生じたHCl気体を、平底フラスコに取り付けられた回収口を通して、三角フラスコ中の水10mLで捕集した。
最後に、工程(c)において、上記の金ナノ粒子を平底フラスコに分散させる媒質としてクエン酸(200mg、1.0mmol)の水溶液(50mL)を用い、前記水溶液を70℃で10分間加熱して、λmax=525nmでOD=1.496であるUV−Vis吸収バンドを示したコロイド状金ナノ粒子を得た。
還元剤としてγ−ブチロラクトンと乳酸エチルとを併用したコロイド状金ナノ粒子の合成
まず、工程(a)において、テトラクロロ金酸(0.25Mの0.2M水溶液、0.05mmol)およびγ−ブチロラクトン(11.1mg、0.13mmol)および乳酸エチル(12.2mg、0.10mmol)を、入口ポートを介して二重口の平底100mL反応フラスコに加え、混合し、混合溶液を形成した。
続いて、工程(b)において、平底フラスコをホットプレート上に置き、130℃で12分間加熱して還元反応を行い、IR分光計でモニターした。還元反応は、金ナノ粒子、残留物及びHCl気体を含む組成物を生成した。残留物の量は混合溶液のほぼ0体積%であった。同時に、還元反応から生じたHCl気体を、平底フラスコに取り付けられた回収口を通して、三角フラスコ中の水10mLで捕集した。
最後に、工程(c)において、上記の金ナノ粒子を平底フラスコに分散させる媒質としてクエン酸(200mg、1.0mmol)の水溶液(50mL)を用い、前記水溶液を70℃で10分間加熱して、λmax=525nmでOD=1.416であるUV−Vis吸収バンドを示したコロイド状金ナノ粒子を得た。
還元剤としてポリ乳酸を用いたコロイド状金ナノ粒子の合成
まず、工程(a)において、テトラクロロ金酸(0.25Mの0.2M水溶液、0.05mmol)およびポリ乳酸(PLA)(90.6mg)を、入口ポートを介して二重口の平底100mL反応フラスコに加え、混合し、混合溶液を形成した。
続いて、工程(b)において、平底フラスコをホットプレート上に置き、130℃で12分間加熱して還元反応を行い、IR分光計でモニターした。還元反応は、金ナノ粒子、残留物及びHCl気体を含む組成物を生成した。残留物の量は混合溶液のほぼ0体積%であった。同時に、還元反応から生じたHCl気体を、平底フラスコに取り付けられた回収口を通して、三角フラスコ中の水10mLで捕集した。
最後に、工程(c)において、上記の金ナノ粒子を平底フラスコに分散させる媒質としてクエン酸(200mg、1.0mmol)の水溶液(50mL)を使用して、前記水溶液を70℃で10分間加熱して、図13に示すように、λmax=525nmでOD=2.426であるUV−Vis吸収バンド(50%希釈で測定)を示したコロイド状金ナノ粒子を得た。さらに、図14Aに示すように、FT−IRスペクトルによってコロイド状金ナノ粒子の形成が確認された。
還元剤としてポリ乳酸を用い、60℃で加熱したコロイド状金ナノ粒子の合成
まず、工程(a)において、テトラクロロ金酸(0.25Mの0.2M水溶液、0.05mmol)およびポリ乳酸(90.8mg)を、入口ポートを介して二重口の平底100mL反応フラスコに加え、混合し、混合溶液を形成した。
続いて、工程(b)において、平底フラスコをホットプレート上に置き、60℃で12分間加熱して還元反応を行い、IR分光計でモニターした。還元反応は、金ナノ粒子、残留物及びHCl気体を含む組成物を生成した。残留物の量は混合溶液の20体積%未満であった。同時に、還元反応から生じたHCl気体を、平底フラスコに取り付けられた回収口を通して、三角フラスコ中の水10mLで捕集した。
最後に、工程(c)において、上記の金ナノ粒子を平底フラスコに分散させる媒質としてクエン酸(200mg、1.0mmol)の水溶液(50mL)を用い、前記水溶液を70℃で10分間加熱して、λmax=525nmでOD=2.444であるUV−Vis吸収バンドを示したコロイド状金ナノ粒子を得た。
還元剤としてグリコール酸を用いたコロイド状金ナノ粒子の合成
まず、工程(a)において、テトラクロロ金酸(0.25Mの0.2M水溶液、0.05mmol)およびグリコール酸(19.1mg、0.25mmol)を、入口ポートを介して二重口の平底100mL反応フラスコに加え、混合し、混合溶液を形成した。
続いて、工程(b)において、平底フラスコをホットプレート上に置き、130℃で15分間加熱して還元反応を行い、IR分光計でモニターした。還元反応は、金ナノ粒子、残留物及びHCl気体を含む組成物を生成した。残留物の量は混合溶液のほぼ0体積%であった。同時に、還元反応から生じたHCl気体を、平底フラスコに取り付けられた回収口を通して、三角フラスコ中の水10mLで捕集した。
最後に、工程(c)において、上記の金ナノ粒子を平底フラスコに分散させる媒質としてクエン酸(200mg、1.0mmol)の水溶液(50mL)を使用して、前記水溶液を70℃で10分間加熱して、図15に示すように、λmax=535nmでOD=5.226であるUV−Vis吸収バンド(50%希釈で測定)を示したコロイド状金ナノ粒子を得た。
還元剤および分散剤としての乳酸を用いたコロイド状金ナノ粒子の合成
まず、工程(a)において、テトラクロロ金酸(0.25Mの0.2M水溶液、0.05mmol)および乳酸(20.4mg、0.23mmol)を、入口ポートを介して二重口の平底100mL反応フラスコに加え、混合し、混合溶液を形成した。
続いて、工程(b)において、平底フラスコをホットプレート上に置き、130℃で15分間加熱して還元反応を行い、IR分光計でモニターした。還元反応は、金ナノ粒子、残留物及びHCl気体を含む組成物を生成した。残留物の量は混合溶液のほぼ0体積%であった。同時に、還元反応から生じたHCl気体を、平底フラスコに取り付けられた回収口を通して、三角フラスコ中の水10mLで捕集した。
最後に、工程(c)において、上記の金ナノ粒子を平底フラスコに分散させる媒質として乳酸(220mg、2.4mmol)の水溶液(50mL)を用い、前記水溶液を70℃で10分間加熱して、λmax=535nmでOD=0.897であるUV−Vis吸収バンドを示したコロイド状金ナノ粒子を得た。
乳酸を還元剤として、クエン酸を分散剤として使用したコロイド状金ナノ粒子の合成
まず、工程(a)において、テトラクロロ金酸(0.25Mの0.2M水溶液、0.05mmol)および乳酸(21.3mg、0.24mmol)を、入口ポートを介して二重口の平底100mL反応フラスコに加え、混合し、混合溶液を形成した。
続いて、工程(b)において、平底フラスコをホットプレート上に置き、130℃で9分間加熱して還元反応を行い、IR分光光度計でモニターした。還元反応は、金ナノ粒子、残留物及びHCl気体を含む組成物を生成した。残留物の量は混合溶液のほぼ0体積%であった。同時に、還元反応から生じたHCl気体を、平底フラスコに取り付けられた回収口を通して、三角フラスコ中の水10mLで捕集した。
最後に、工程(c)において、上記の金ナノ粒子を平底フラスコに分散させる媒質としてクエン酸(200mg、1.0mmol)の水溶液(50mL)を使用して、前記水溶液を70℃で10分間加熱して、図16に示すように、λmax=525nmでOD=2.468であるUV−Vis吸収バンド(50%希釈で測定)を示したコロイド状金ナノ粒子を得た。また、図17Aに示すように、FT−IRスペクトルによってコロイド状金ナノ粒子の形成が確認された。さらに、コロイド状金ナノ粒子のゼータ電位は、図18に示すように、−44.86mVであった。
クエン酸を還元剤として用いたコロイド状金ナノ粒子の合成
まず、工程(a)において、テトラクロロ金酸(0.25Mの0.2M水溶液、0.05mmol)およびクエン酸(40.3mg、0.21mmol)を、入口ポートを介して二重口の平底100mL反応フラスコに加え、混合し、混合溶液を形成した。
続いて、工程(b)において、平底フラスコをホットプレート上に置き、130℃で12分間加熱して還元反応を行い、IR分光計でモニターした。還元反応は、金ナノ粒子、残留物及びHCl気体を含む組成物を生成した。残留物の量は混合溶液のほぼ0体積%であった。同時に、還元反応から生じたHCl気体を、平底フラスコに取り付けられた回収口を通して、三角フラスコ中の水10mLで捕集した。
最後に、工程(c)において、媒質として50mLの純水を使用し、上記の金ナノ粒子を平底フラスコに分散させ、70℃で10分間加熱して、図19に示すように、λmax=525nmでOD=2.412であるUV−Vis吸収バンドを示したコロイド状金ナノ粒子を得た。
クエン酸を還元剤として用いたコロイド状金ナノ粒子の大規模合成
まず、工程(a)において、テトラクロロ金酸(0.2M水溶液10mL、2mmol)およびクエン酸(1.6g、83.4mmol)を、入口ポートを介して二重口の平底2L反応フラスコに加え、混合し、混合溶液を形成した。
続いて、工程(b)において、平底フラスコをホットプレート上に置き、130℃で14分間加熱して還元反応を行い、IR分光計でモニターした。還元反応は、金ナノ粒子、残留物及びHCl気体を含む組成物を生成した。残留物の量は混合溶液のほぼ0体積%であった。同時に、還元反応から生じたHCl気体を、平底フラスコに取り付けられた回収口を通して、三角フラスコ中の水10mLで捕集した。
最後に、工程(c)において、媒質として2Lの純水を使用し、上記の金ナノ粒子を平底フラスコに分散させ、70℃で30分間加熱して、λmax=525nmでOD=2.433であるUV−Vis吸収バンドを示したコロイド状金ナノ粒子を得た。
クエン酸を還元剤として、グリセロールを分散剤として使用したコロイド状金ナノ粒子の合成
まず、工程(a)において、テトラクロロ金酸(0.2M水溶液0.5mL、0.1mmol)およびクエン酸(80.8mg、0.42mmol)を、入口ポートを介して二重口の平底150mL反応フラスコに加え、混合し、混合溶液を形成した。
続いて、工程(b)において、平底フラスコをホットプレート上に置き、130℃で12分間加熱して還元反応を行い、IR分光計でモニターした。還元反応は、金ナノ粒子、残留物及びHCl気体を含む組成物を生成した。残留物の量は混合溶液のほぼ0体積%であった。同時に、還元反応から生じたHCl気体を、平底フラスコに取り付けられた回収口を通して、三角フラスコ中の水10mLで捕集した。
最後に、工程(c)において、金ナノ粒子を平底フラスコに分散させるための媒質として、グリセロール(400mg、4.3mmol)の水溶液(100mL)を用い、前記水溶液を70℃で10分間加熱して、λmax=525nmでOD=2.472であるUV−Vis吸収バンドを示したコロイド状金ナノ粒子を得た。
クエン酸を還元剤として用い、PEGを分散剤として用いたコロイド状金ナノ粒子の合成
まず、工程(a)において、テトラクロロ金酸(0.2M水溶液0.5mL、0.1mmol)およびクエン酸(81.3mg、0.42mmol)を、入口ポートを介して二重口の平底150mL反応フラスコ混合して混合溶液を形成した。
続いて、工程(b)において、平底フラスコをホットプレート上に置き、130℃で12分間加熱して還元反応を行い、IR分光計でモニターした。還元反応は、金ナノ粒子、残留物及びHCl気体を含む組成物を生成した。残留物の量は混合溶液のほぼ0体積%であった。同時に、還元反応から生じたHCl気体は、平底フラスコに取り付けられた回収口を通り、三角フラスコ中の水10mLで捕集された。
最後に、工程(c)において、金ナノ粒子を平底フラスコに分散させるための媒質として、PEG800(400mg)の水溶液(100mL)を用い、前記水溶液を70℃で10分間加熱して、λmax=525nmでOD=2.13であるUV−Vis吸収バンドを示したコロイド状金ナノ粒子を得た。
還元剤としてクエン酸を用いて150℃で加熱したコロイド状金ナノ粒子の合成
まず、工程(a)において、テトラクロロ金酸(0.25Mの0.2M水溶液、0.05mmol)およびクエン酸(40.2mg、0.21mmol)を、入口ポートを介して二重口の平底150mL反応フラスコに加え、混合し、混合溶液を形成した。
続いて、工程(b)において、平底フラスコをホットプレート上に置き、150℃で2分間加熱して還元反応を行い、IR分光計でモニターした。還元反応は、金ナノ粒子、残留物及びHCl気体を含む組成物を生成した。残留物の量は混合溶液のほぼ0体積%であった。同時に、還元反応から生じたHCl気体を、平底フラスコに取り付けられた回収口を通して、三角フラスコ中の水10mLで捕集した。
最後に、工程(c)において、媒質として50mLの純水を使用し、上記の金ナノ粒子を平底フラスコに分散させ、70℃で10分間加熱して、λmax=525nmでOD=1.961であるUV−Vis吸収バンドを示したコロイド状金ナノ粒子を得た。
還元剤としてクエン酸を用いて70℃に加熱したコロイド状金ナノ粒子の合成
まず、工程(a)において、テトラクロロ金酸(0.25Mの0.2M水溶液、0.05mmol)およびクエン酸(40.8mg、0.21mmol)を、入口ポートを介して二重口の平底100mL反応フラスコに加え、混合し、混合溶液を形成した。
続いて、工程(b)において、平底フラスコをホットプレート上に置き、70℃で40分間加熱して還元反応を行い、IR分光計でモニターした。還元反応は、金ナノ粒子、残留物及びHCl気体を含む組成物を生成した。残留物の量は混合溶液の20体積%未満であった。同時に、還元反応から生じたHCl気体を、平底フラスコに取り付けられた回収口を通して、三角フラスコ中の水10mLで捕集した。
最後に、工程(c)において、媒質として50mLの純水を使用し、上記の金ナノ粒子を平底フラスコに分散させ、70℃で10分間加熱して、λmax=525nmでOD=2.492であるUV−Vis吸収バンドを示したコロイド状金ナノ粒子を得た。
セルロースを還元剤として使用した金コロイドコロイドの合成
まず、工程(a)において、テトラクロロ金酸(0.25Mの0.2M水溶液、0.05mmol)およびセルロース(40.8mg)を、入口ポートを介して二重口の平底100mL反応フラスコに加え、混合し、混合溶液を形成した。
続いて、工程(b)において、平底フラスコをホットプレート上に置き、130℃で15分間加熱して還元反応を行い、IR分光計でモニターした。還元反応は、金ナノ粒子、残留物及びHCl気体を含む組成物を生成した。残留物の量は混合溶液のほぼ0体積%であった。同時に、還元反応から生じたHCl気体を、平底フラスコに取り付けられた回収口を通して、三角フラスコ中の水10mLで捕集した。
最後に、工程(c)において、上記の金ナノ粒子を平底フラスコに分散させる媒質としてクエン酸(200mg、1.0mmol)の水溶液(50mL)を使用して、前記水溶液を70℃で10分間加熱して、図20に示すように、λmax=530nmでOD=4.17であるUV−Vis吸収バンド(50%希釈で測定)を示したコロイド状金ナノ粒子を得た。
カルボキシメチルセルロースを還元剤として用いたコロイド状金ナノ粒子の合成
まず、工程(a)において、テトラクロロ金酸(0.25Mの0.2M水溶液、0.05mmol)およびカルボキシメチルセルロース(40mg)を、入口ポートを介して二重口の平底100mL反応フラスコに加え、混合し、混合溶液を形成した。
続いて、工程(b)において、平底フラスコをホットプレート上に置き、130℃で12分間加熱して還元反応を行い、IR分光計でモニターした。還元反応は、金ナノ粒子、残留物及びHCl気体を含む組成物を生成した。残留物の量は混合溶液のほぼ0体積%であった。同時に、還元反応から生じたHCl気体を、平底フラスコに取り付けられた回収口を通して、三角フラスコ中の水10mLで捕集した。
最後に、工程(c)において、上記の金ナノ粒子を平底フラスコに分散させる媒質としてクエン酸(200mg、1.0mmol)の水溶液(50mL)を使用して、前記水溶液を70℃で10分間加熱して、図21に示すように、λmax=530nmでOD=3.528であるUV−Vis吸収バンド(50%希釈で測定)を示したコロイド状金ナノ粒子を得た。
還元剤としてのキチンを用いたコロイド状金ナノ粒子の合成
まず、工程(a)において、テトラクロロ金酸(0.25Mの0.2M水溶液、0.05mmol)およびキチン(41.6mg)を、入口ポートを介して二重口の平底100mL反応フラスコに加え、混合し、混合溶液を形成した。
続いて、工程(b)において、平底フラスコをホットプレート上に置き、130℃で15分間加熱して還元反応を行い、IR分光計でモニターした。還元反応は、金ナノ粒子、残留物及びHCl気体を含む組成物を生成した。残留物の量は混合溶液のほぼ0体積%であった。同時に、還元反応から生じたHCl気体を、平底フラスコに取り付けられた回収口を通して、三角フラスコ中の水10mLで捕集した。
最後に、工程(c)において、上記の金ナノ粒子を平底フラスコに分散させる媒質としてクエン酸(200mg、1.0mmol)の水溶液(50mL)を使用して、前記水溶液を70℃で10分間加熱して、図22に示すように、λmax=567nmでOD=0.216であるUV−Vis吸収バンドを示したコロイド状金ナノ粒子を得た。
キトサンを還元剤として使用したコロイド状金ナノ粒子の合成
まず、工程(a)において、テトラクロロ金酸(0.25Mの0.2M水溶液、0.05mmol)およびキトサン(81.6mg)を、入口ポートを介して二重口の平底100mL反応フラスコに加え、混合し、混合溶液を形成した。
続いて、工程(b)において、平底フラスコをホットプレート上に置き、130℃で15分間加熱して還元反応を行い、IR分光計でモニターした。還元反応は、金ナノ粒子、残留物及びHCl気体を含む組成物を生成した。残留物の量は混合溶液のほぼ0体積%であった。同時に、還元反応から生じたHCl気体を、平底フラスコに取り付けられた回収口を通して、三角フラスコ中の水10mLで捕集した。
最後に、工程(c)において、上記の金ナノ粒子を平底フラスコに分散させる媒質としてクエン酸(200mg、1.0mmol)の水溶液(50mL)を使用して、前記水溶液を70℃で10分間加熱して、図23に示すように、λmax=538nmでOD=0.162であるUV−Vis吸収バンドを示したコロイド状金ナノ粒子を得た。金ナノ粒子の平均直径は、図24のTEM画像に示すように、38nmないし39nmと推測された。しかしながら、前記金ナノ粒子の形状及び大きさは均一ではなかった。
還元剤および分散剤としてポリビニルピロリドンを用いたコロイド状金ナノ粒子の合成
まず、工程(a)において、テトラクロロ金酸(0.25Mの0.2M水溶液、0.05mmol)およびポリビニルピロリドン(PVP、48.5mg)を、入口ポートを介して二重口の平底100mL反応フラスコに加え、混合し、混合溶液を形成した。
続いて、工程(b)において、平底フラスコをホットプレート上に置き、150℃で80分間加熱して還元反応を行い、IR分光計でモニターした。還元反応は、金ナノ粒子、残留物及びHCl気体を含む組成物を生成した。残留物の量は混合溶液のほぼ0体積%であった。同時に、還元反応から生じたHCl気体を、平底フラスコに取り付けられた回収口を通して、三角フラスコ中の水10mLで捕集した。
最後に、工程(c)において、上記の金ナノ粒子を平底フラスコに分散させる媒質としてPVP(200mg)の水溶液(50mL)を使用して、前記水溶液を60℃で10分間加熱して、λmax=535nmでOD=2.76であるUV−Vis吸収バンドを示したコロイド状金ナノ粒子を得た。
還元剤として乳酸と1,4−ブタンジオールとを併用したコロイド状金ナノ粒子の合成
まず、工程(a)において、テトラクロロ金酸(0.25Mの0.2M水溶液、0.05mmol)および乳酸(11.8mg、0.13mmol)および1,4−ブタンジオール(10.8mg、0.12mmol)を、入口ポートを介して二重口の平底100mL反応フラスコに加え、混合し、混合溶液を形成した。
続いて、工程(b)において、平底フラスコをホットプレート上に置き、130℃で12分間加熱して還元反応を行い、IR分光計でモニターした。還元反応は、金ナノ粒子、残留物及びHCl気体を含む組成物を生成した。残留物の量は混合溶液のほぼ0体積%であった。同時に、還元反応から生じたHCl気体を、平底フラスコに取り付けられた回収口を通して、三角フラスコ中の水10mLで捕集した。
最後に、工程(c)において、上記の金ナノ粒子を平底フラスコに分散させる媒質としてクエン酸(200mg、1.0mmol)の水溶液(50mL)を使用して、前記水溶液を70℃で10分間加熱して、λmax=530nmでOD=1.254であるUV−Vis吸収バンドを示したコロイド状金ナノ粒子を得た。
還元剤として乳酸とクエン酸とを併用したコロイド状金ナノ粒子の合成
まず、工程(a)において、テトラクロロ金酸(0.25Mの0.2M水溶液、0.05mmol)および乳酸(15.5mg、0.17mmol)およびクエン酸(20.3mg、0.11mmol)を、入口ポートを介して二重口の平底100mL反応フラスコに加え、混合し、混合溶液を形成した。
続いて、工程(b)において、平底フラスコをホットプレート上に置き、130℃で10.5分間加熱して還元反応を行い、IR分光計でモニターした。還元反応は、金ナノ粒子、残留物及びHCl気体を含む組成物を生成した。残留物の量は混合溶液のほぼ0体積%であった。同時に、還元反応から生じたHCl気体を、平底フラスコに取り付けられた回収口を通して、三角フラスコ中の水10mLで捕集した。
最後に、工程(c)において、上記の金ナノ粒子を平底フラスコに分散させる媒質としてクエン酸(200mg、1.0mmol)の水溶液(50mL)を使用して、前記水溶液を70℃で10分間加熱して、λmax=525nmでOD=2.872であるUV−Vis吸収バンドを示したコロイド状金ナノ粒子を得た。
還元剤として乳酸とPEG800とを併用したコロイド状金ナノ粒子の合成
まず、工程(a)において、テトラクロロ金酸(0.25Mの0.2M水溶液、0.05mmol)および乳酸(11.3mg、0.13mmol)およびPEG800(80.9mg)を、入口ポートを介して二重口の平底100mL反応フラスコに加え、混合し、混合溶液を形成した。
続いて、工程(b)において、平底フラスコをホットプレート上に置き、130℃で17.5分間加熱して還元反応を行い、IR分光計でモニターした。還元反応は、金ナノ粒子、残留物及びHCl気体を含む組成物を生成した。残留物の量は混合溶液のほぼ0体積%であった。同時に、還元反応から生じたHCl気体を、平底フラスコに取り付けられた回収口を通して、三角フラスコ中の水10mLで捕集した。
最後に、工程(c)において、上記の金ナノ粒子を平底フラスコに分散させる媒質としてクエン酸(200mg、1.0mmol)の水溶液(50mL)を使用して、前記水溶液を70℃で10分間加熱して、λmax=525nmでOD=2.906であるUV−Vis吸収バンドを示したコロイド状金ナノ粒子を得た。
還元剤として乳酸とPEG1000とを併用したコロイド状金ナノ粒子の合成
まず、工程(a)において、テトラクロロ金酸(0.25Mの0.2M水溶液、0.05mmol)および乳酸(11.2mg、0.12mmol)およびPEG1000(101.9mg)を、入口ポートを介して二重口の平底100mL反応フラスコに加え、混合し、混合溶液を形成した。
続いて、工程(b)において、平底フラスコをホットプレート上に置き、130℃で17.5分間加熱して還元反応を行い、IR分光計でモニターした。還元反応は、金ナノ粒子、残留物及びHCl気体を含む組成物を生成した。残留物の量は混合溶液のほぼ0体積%であった。同時に、還元反応から生じたHCl気体を、平底フラスコに取り付けられた回収口を通して、三角フラスコ中の水10mLで捕集した。
最後に、工程(c)において、上記の金ナノ粒子を平底フラスコに分散させる媒質としてクエン酸(200mg、1.0mmol)の水溶液(50mL)を使用して、前記水溶液を70℃で10分間加熱して、λmax=525nmでOD=2.996であるUV−Vis吸収バンドを示したコロイド状金ナノ粒子を得た。
還元剤として乳酸とPEG4000とを併用したコロイド状金ナノ粒子の合成
まず、工程(a)において、テトラクロロ金酸(0.25Mの0.2M水溶液、0.05mmol)および乳酸(11.1mg、0.12mmol)およびPEG4000(400.2mg)を、入口ポートを介して二重口の平底100mL反応フラスコに加え、混合し、混合溶液を形成した。
続いて、工程(b)において、平底フラスコをホットプレート上に置き、130℃で30分間加熱して還元反応を行い、IR分光計でモニターした。還元反応は、金ナノ粒子、残留物及びHCl気体を含む組成物を生成した。残留物の量は混合溶液のほぼ0体積%であった。同時に、還元反応から生じたHCl気体を、平底フラスコに取り付けられた回収口を通して、三角フラスコ中の水10mLで捕集した。
最後に、工程(c)において、上記の金ナノ粒子を平底フラスコに分散させる媒質としてクエン酸(200mg、1.0mmol)の水溶液(50mL)を使用して、前記水溶液を70℃で10分間加熱して、λmax=525nmでOD=2.836であるUV−Vis吸収バンドを示したコロイド状金ナノ粒子を得た。
還元剤として乳酸とPEG8000とを併用したコロイド状金ナノ粒子の合成
まず、工程(a)において、テトラクロロ金酸(0.25Mの0.2M水溶液、0.05mmol)および乳酸(10.5mg、0.12mmol)およびPEG8000(802.3mg)を、入口ポートを介して二重口の平底100mL反応フラスコに加え、混合し、混合溶液を形成した。
続いて、工程(b)において、平底フラスコをホットプレート上に置き、130℃で30分間加熱して還元反応を行い、IR分光計でモニターした。還元反応は、金ナノ粒子、残留物及びHCl気体を含む組成物を生成した。残留物の量は混合溶液のほぼ0体積%であった。同時に、還元反応から生じたHCl気体を、平底フラスコに取り付けられた回収口を通して、三角フラスコ中の水10mLで捕集した。
最後に、工程(c)において、上記の金ナノ粒子を平底フラスコに分散させる媒質としてクエン酸(200mg、1.0mmol)の水溶液(50mL)を使用して、前記水溶液を70℃で10分間加熱して、λmax=535nmでOD=3.166であるUV−Vis吸収バンドを示したコロイド状金ナノ粒子を得た。
還元剤として乳酸とPEG10000とを併用したコロイド状金ナノ粒子の合成
まず、工程(a)において、テトラクロロ金酸(0.25Mの0.2M水溶液、0.05mmol)および乳酸(11.7mg、0.13mmol)およびPEG10000(1.042g)を、入口ポートを介して二重口の平底100mL反応フラスコに加え、混合し、混合溶液を形成した。
続いて、工程(b)において、平底フラスコをホットプレート上に置き、130℃で30分間加熱して還元反応を行い、IR分光計でモニターした。還元反応は、金ナノ粒子、残留物及びHCl気体を含む組成物を生成した。残留物の量は混合溶液のほぼ0体積%であった。同時に、還元反応から生じたHCl気体を、平底フラスコに取り付けられた回収口を通して、三角フラスコ中の水10mLで捕集した。
最後に、工程(c)において、上記の金ナノ粒子を平底フラスコに分散させる媒質としてクエン酸(200mg、1.0mmol)の水溶液(50mL)を使用して、前記水溶液を70℃で10分間加熱して、λmax=535nmでOD=3.12であるUV−Vis吸収バンドを示したコロイド状金ナノ粒子を得た。
還元剤として乳酸とPEG11000とを併用したコロイド状金ナノ粒子の合成
まず、工程(a)において、テトラクロロ金酸(0.25Mの0.2M水溶液、0.05mmol)および乳酸(11.7mg、0.13mmol)およびPEG11000(1.109g)を、入口ポートを介して二重口の平底100mL反応フラスコに加え、混合し、混合溶液を形成した。
続いて、工程(b)において、平底フラスコをホットプレート上に置き、130℃で30分間加熱して還元反応を行い、IR分光計でモニターした。還元反応は、金ナノ粒子、残留物及びHCl気体を含む組成物を生成した。残留物の量は混合溶液のほぼ0体積%であった。同時に、還元反応から生じたHCl気体を、平底フラスコに取り付けられた回収口を通して、三角フラスコ中の水10mLで捕集した。
最後に、工程(c)において、上記の金ナノ粒子を平底フラスコに分散させる媒質としてクエン酸(200mg、1.0mmol)の水溶液(50mL)を使用して、前記水溶液を70℃で10分間加熱して、λmax=535nmでOD=3.282であるUV−Vis吸収バンドを示したコロイド状金ナノ粒子を得た。
乳酸メチルを還元剤として用いたコロイド状銀ナノ粒子の合成
まず、工程(a)において、硝酸銀(0.1M水溶液0.1mL、0.01mmol)および乳酸メチル(24.5mg、0.24mmol)を、入口ポートを介して二重口の平底100mL反応フラスコに加え、混合し、混合溶液を形成した。
続いて、工程(b)において、平底フラスコをホットプレート上に置き、150℃で12分間加熱して還元反応を行い、IR分光計でモニターした。還元反応は、銀ナノ粒子、残留物およびNO気体を含む組成物を生成した。残留物の量は混合溶液のほぼ0体積%であった。同時に、還元反応から生じたNO気体を、平底フラスコに取り付けられた回収口を通して、三角フラスコ中の水10mLで捕集した。
最後に、工程(c)において、上記の銀ナノ粒子を平底フラスコに分散させる媒質としてクエン酸(33.6mg、0.17mmol)およびNaOH(46.5mg、1.12mmol)の水溶液(50mL)を使用して、前記水溶液を70℃で15分間加熱して、λmax=390nmでOD=2.433であるUV−Vis吸収バンドを示したコロイド状銀ナノ粒子を得た。
還元剤として乳酸メチルとクエン酸とを併用したコロイド状銀ナノ粒子の合成
まず、工程(a)において、硝酸銀(0.1M水溶液0.1mL、0.01mmol)およびクエン酸(45.9mg、0.24mmol)および乳酸メチル(11.4mg、0.11mmol)、入口ポートを介して二重口の平底100mL反応フラスコに加え、混合し、混合溶液を形成した。
続いて、工程(b)において、平底フラスコをホットプレート上に置き、150℃で12分間加熱して還元反応を行い、IR分光計でモニターした。還元反応は、銀ナノ粒子、残留物およびNO気体を含む組成物を生成した。残留物の量は混合溶液のほぼ0体積%であった。同時に、還元反応から生じたNO気体を、平底フラスコに取り付けられた回収口を通して、三角フラスコ中の水10mLで捕集した。
最後に、工程(c)において、上記の銀ナノ粒子を平底フラスコに分散させる媒質としてクエン酸(33.6mg、0.17mmol)およびNaOH(46.5mg、1.12mmol)の水溶液(50mL)を使用して、前記水溶液を70℃で15分間加熱して、図25のように、λmax=390nmでOD=2.882であるUV−Vis吸収バンド(50%希釈で測定)を示したコロイド状銀ナノ粒子を得た。コロイド状銀ナノ粒子の平均直径は、図26のTEM像に示すように、10nmないし11nmであった。
還元剤として乳酸エチルとクエン酸とを併用したコロイド状銀ナノ粒子の合成
まず、工程(a)において、硝酸銀(0.1M水溶液0.1mL、0.01mmol)およびクエン酸(45.9mg、0.24mmol)および乳酸エチル(11.7mg、0.10mmol)、入口ポートを介して二重口の平底100mL反応フラスコに加え、混合し、混合溶液を形成した。
続いて、工程(b)において、平底フラスコをホットプレート上に置き、150℃で12分間加熱して還元反応を行い、IR分光計でモニターした。還元反応は、銀ナノ粒子、残留物およびNO気体を含む組成物を生成した。残留物の量は混合溶液のほぼ0体積%であった。同時に、還元反応から生じたNO気体を、平底フラスコに取り付けられた回収口を通して、三角フラスコ中の水10mLで捕集した。
最後に、工程(c)において、上記の銀ナノ粒子を平底フラスコに分散させる媒質としてクエン酸(33.6mg、0.17mmol)およびNaOH(46.5mg、1.12mmol)の水溶液(50mL)を使用して、前記水溶液を70℃で15分間加熱して、図27のように、λmax=390nmでOD=2.812であるUV−Vis吸収バンド(50%希釈で測定)を示したコロイド状銀ナノ粒子を得た。
還元剤として乳酸とクエン酸とを併用したコロイド状銀ナノ粒子の合成
まず、工程(a)において、硝酸銀(0.1M水溶液0.1mL、0.01mmol)およびクエン酸(45.4mg、0.24mmol)および乳酸(10.3mg、0.11mmol)を、入口ポートを介して二重口の平底100mL反応フラスコに加え、混合し、混合溶液を形成した。
続いて、工程(b)において、平底フラスコをホットプレート上に置き、150℃で12分間加熱して還元反応を行い、IR分光計でモニターした。還元反応は、銀ナノ粒子、残留物およびNO気体を含む組成物を生成した。残留物の量は混合溶液のほぼ0体積%であった。同時に、還元反応から生じたNO気体を、平底フラスコに取り付けられた回収口を通して、三角フラスコ中の水10mLで捕集した。
最後に、工程(c)において、上記の銀ナノ粒子を平底フラスコに分散させる媒質としてクエン酸(33.6mg、0.17mmol)およびNaOH(46.5mg、1.12mmol)の水溶液(50mL)を使用して、前記水溶液を70℃で15分間加熱して、図28のように、λmax=390nmでOD=2.798であるUV−Vis吸収バンド(50%希釈で測定)を示したコロイド状銀ナノ粒子を得た。
クエン酸を還元剤および分散剤として用いたコロイド状銀ナノ粒子の合成
まず、工程(a)において、硝酸銀(0.1M水溶液0.1mL、0.01mmol)およびクエン酸(45.1mg、0.23mmol)を、入口ポートを介して二重口の平底100mL反応フラスコに加え、混合し、混合溶液を形成した。
続いて、工程(b)において、平底フラスコをホットプレート上に置き、150℃で12分間加熱して還元反応を行い、IR分光計でモニターした。還元反応は、銀ナノ粒子、残留物およびNO気体を含む組成物を生成した。残留物の量は混合溶液のほぼ0体積%であった。同時に、還元反応から生じたNO気体を、平底フラスコに取り付けられた回収口を通して、三角フラスコ中の水10mLで捕集した。
最後に、工程(c)において、上記の銀ナノ粒子を平底フラスコに分散させる媒質としてクエン酸(33.6mg、0.17mmol)およびNaOH(46.5mg、1.12mmol)の水溶液(50mL)を使用して、前記水溶液を70℃で10分間加熱して、図29のように、λmax=390nmでOD=2.602であるUV−Vis吸収バンド(50%希釈で測定)を示したコロイド状銀ナノ粒子を得た。
乳酸エチルを還元剤として使用したコロイド状パラジウムナノ粒子の合成
まず、工程(a)において、塩化パラジウム(0.1M水溶液0.1mL、0.01mmol)および乳酸エチル(27.8mg、0.24mmol)を、入口ポートを介して二重口の平底100mL反応フラスコに加え、混合し、混合溶液を形成した。
続いて、工程(b)において、平底フラスコをホットプレート上に置き、150℃で12分間加熱して還元反応を行い、IR分光計でモニターした。還元反応は、パラジウムナノ粒子、残留物およびHCl気体を含有する組成物を生成した。残留物の量は混合溶液のほぼ0体積%であった。同時に、還元反応から生じたHCl気体を、平底フラスコに取り付けられた回収口を通して、三角フラスコ中の水10mLで捕集した。
最後に、工程(c)において、上記のパラジウムナノ粒子を平底フラスコに分散させる媒質としてクエン酸(33.6mg、0.17mmol)の水溶液(50mL)を使用して、前記水溶液を70℃で30分間加熱して、コロイド状パラジウムナノ粒子を得た。
還元剤としてγ−ブチロラクトンを使用したコロイド状パラジウムナノ粒子の合成
まず、工程(a)において、塩化パラジウム(0.1M水溶液0.1mL、0.01mmol)およびγ−ブチロラクトン(20.3mg、0.24mmol)を、入口ポートを介して二重口の平底100mL反応フラスコに加え、混合し、混合溶液を形成した。
続いて、工程(b)において、平底フラスコをホットプレート上に置き、150℃で12分間加熱して還元反応を行い、IR分光計でモニターした。還元反応は、パラジウムナノ粒子、残留物およびHCl気体を含有する組成物を生成した。残留物の量は混合溶液のほぼ0体積%であった。同時に、還元反応から生じたHCl気体を、平底フラスコに取り付けられた回収口を通して、三角フラスコ中の水10mLで捕集した。
最後に、工程(c)において、上記のパラジウムナノ粒子を平底フラスコに分散させる媒質としてクエン酸(33.6mg、0.17mmol)の水溶液(50mL)を使用して、前記水溶液を70℃で30分間加熱して、コロイド状パラジウムナノ粒子を得た。
還元剤として乳酸メチルとクエン酸とを併用したコロイド状パラジウムナノ粒子の合成
まず、工程(a)において、塩化パラジウム(0.1M水溶液0.1mL、0.01mmol)およびクエン酸(45.7mg、0.24mmol)および乳酸メチル(11.7mg、0.11mmol)を、入口ポートを介して二重口の平底100mL反応フラスコに加え、混合し、混合溶液を形成した。
続いて、工程(b)において、平底フラスコをホットプレート上に置き、150℃で12分間加熱して還元反応を行い、IR分光計でモニターした。還元反応は、パラジウムナノ粒子、残留物およびHCl気体を含有する組成物を生成した。残留物の量は混合溶液のほぼ0体積%であった。同時に、還元反応から生じたHCl気体を、平底フラスコに取り付けられた回収口を通して、三角フラスコ中の水10mLで捕集した。
最後に、工程(c)において、上記のパラジウムナノ粒子を平底フラスコに分散させる媒質としてクエン酸(33.6mg、0.17mmol)の水溶液(50mL)を使用して、前記水溶液を70℃で30分間加熱して、コロイド状パラジウムナノ粒子を得た。
還元剤として乳酸エチルとクエン酸とを併用したコロイド状パラジウムナノ粒子の合成
まず、工程(a)において、塩化パラジウム(0.1M水溶液、0.1mmol、0.01mmol)およびクエン酸(45.4mg、0.24mmol)および乳酸エチル(11.9mg、0.10mmol)を、入口ポートを介して二重口の平底100mL反応フラスコに加え、混合し、混合溶液を形成した。
続いて、工程(b)において、平底フラスコをホットプレート上に置き、150℃で12分間加熱して還元反応を行い、IR分光計でモニターした。還元反応は、パラジウムナノ粒子、残留物およびHCl気体を含有する組成物を生成した。残留物の量は混合溶液のほぼ0体積%であった。同時に、還元反応から生じたHCl気体を、平底フラスコに取り付けられた回収口を通して、三角フラスコ中の水10mLで捕集した。
最後に、工程(c)において、上記のパラジウムナノ粒子を平底フラスコに分散させる媒質としてクエン酸(33.6mg、0.17mmol)の水溶液(50mL)を使用して、前記水溶液を70℃で30分間加熱して、コロイド状パラジウムナノ粒子を得た。図30のTEM像に示すように、コロイド状パラジウムナノ粒子の平均直径は9nmないし10nmであった。
還元剤として乳酸とクエン酸とを併用したコロイド状パラジウムナノ粒子の合成
まず、工程(a)において、塩化パラジウム(0.1M水溶液0.1mL、0.01mmol)およびクエン酸(45.7mg、0.24mmol)および乳酸(10.8mg、0.12mmol)を、入口ポートを介して二重口の平底100mL反応フラスコに加え、混合し、混合溶液を形成した。
続いて、工程(b)において、平底フラスコをホットプレート上に置き、150℃で12分間加熱して還元反応を行い、IR分光計でモニターした。還元反応は、パラジウムナノ粒子、残留物およびHCl気体を含有する組成物を生成した。残留物の量は混合溶液のほぼ0体積%であった。同時に、還元反応から生じたHCl気体を、平底フラスコに取り付けられた回収口を通して、三角フラスコ中の水10mLで捕集した。
最後に、工程(c)において、上記のパラジウムナノ粒子を平底フラスコに分散させる媒質としてクエン酸(33.6mg、0.17mmol)の水溶液(50mL)を使用して、前記水溶液を70℃で30分間加熱して、コロイド状パラジウムナノ粒子を得た。
クエン酸を還元剤および分散剤として用いたコロイド状パラジウムナノ粒子の合成
まず、工程(a)において、塩化パラジウム(0.1M水溶液0.1mL、0.01mmol)およびクエン酸(45.2mg、0.23mmol)を、入口ポートを介して二重口の平底100mL反応フラスコに加え、混合し、混合溶液を形成した。
続いて、工程(b)において、平底フラスコをホットプレート上に置き、150℃で12分間加熱して還元反応を行い、IR分光計でモニターした。還元反応は、パラジウムナノ粒子、残留物およびHCl気体を含有する組成物を生成した。残留物の量は混合溶液のほぼ0体積%であった。同時に、還元反応から生じたHCl気体を、平底フラスコに取り付けられた回収口を通して、三角フラスコ中の水10mLで捕集した。
最後に、工程(c)において、上記のパラジウムナノ粒子を平底フラスコに分散させる媒質としてクエン酸(33.6mg、0.17mmol)の水溶液(50mL)を使用して、前記水溶液を70℃で30分間加熱して、コロイド状パラジウムナノ粒子を得た。
還元剤としてポリ乳酸を用いたコロイド状亜鉛ナノ粒子の合成
まず、工程(a)において、塩化亜鉛(2M水溶液0.1mL、0.2mmol)およびポリ乳酸(106.5mg)を、入口ポートを介して二重口の平底100mL反応フラスコに加え、混合し、混合溶液を形成した。
続いて、工程(b)において、平底フラスコをホットプレート上に置き、150℃で12分間加熱して還元反応を行い、IR分光計でモニターした。還元反応は、亜鉛ナノ粒子、残留物およびHCl気体を含有する組成物を生成した。残留物の量は混合溶液のほぼ0体積%であった。同時に、還元反応から生じたHCl気体を、平底フラスコに取り付けられた回収口を通して、三角フラスコ中の水10mLで捕集した。
最後に、工程(c)において、上記の亜鉛ナノ粒子を平底フラスコに分散させる媒質としてクエン酸(33.6mg、0.17mmol)の水溶液(50mL)を使用して、前記水溶液を70℃で30分間加熱して、コロイド状亜鉛ナノ粒子を得た。
還元剤として乳酸メチルおよびクエン酸とを併用したコロイド状亜鉛ナノ粒子の合成
まず、工程(a)において、塩化亜鉛(2M水溶液0.1mL、0.2mmol)およびクエン酸(45.9mg、0.24mmol)および乳酸メチル(10.4mg、0.10mmol)を、入口ポートを介して二重口の平底100mL反応フラスコに加え、混合し、混合溶液を形成した。
続いて、工程(b)において、平底フラスコをホットプレート上に置き、150℃で12分間加熱して還元反応を行い、IR分光計でモニターした。還元反応は、亜鉛ナノ粒子、残留物およびHCl気体を含有する組成物を生成した。残留物の量は混合溶液のほぼ0体積%であった。同時に、還元反応から生じたHCl気体を、平底フラスコに取り付けられた回収口を通して、三角フラスコ中の水10mLで捕集した。
最後に、工程(c)において、上記の亜鉛ナノ粒子を平底フラスコに分散させる媒質としてクエン酸(33.6mg、0.17mmol)の水溶液(50mL)を使用して、前記水溶液を70℃で30分間加熱して、コロイド状亜鉛ナノ粒子を得た。
還元剤として乳酸エチルおよびクエン酸とを併用したコロイド状亜鉛ナノ粒子の合成
まず、工程(a)において、塩化亜鉛(2M水溶液0.1mL、0.2mmol)およびクエン酸(45.9mg、0.24mmol)および乳酸エチル(11.4mg、0.10mmol)を、入口ポートを介して二重口の平底100mL反応フラスコに加え、混合し、混合溶液を形成した。
続いて、工程(b)において、平底フラスコをホットプレート上に置き、150℃で12分間加熱して還元反応を行い、IR分光計でモニターした。還元反応は、亜鉛ナノ粒子、残留物およびHCl気体を含有する組成物を生成した。残留物の量は混合溶液のほぼ0体積%であった。同時に、還元反応から生じたHCl気体を、平底フラスコに取り付けられた回収口を通して、三角フラスコ中の水10mLで捕集した。
最後に、工程(c)において、上記の亜鉛ナノ粒子を平底フラスコに分散させる媒質としてクエン酸(33.6mg、0.17mmol)の水溶液(50mL)を使用して、前記水溶液を70℃で30分間加熱して、コロイド状亜鉛ナノ粒子を得た。
還元剤として乳酸およびクエン酸とを併用したコロイド状亜鉛ナノ粒子の合成
まず、工程(a)において、塩化亜鉛(2M水溶液0.1mL、0.2mmol)およびクエン酸(45.9mg、0.24mmol)および乳酸(10.2mg、0.11mmol)を、入口ポートを介して二重口の平底100mL反応フラスコに加え、混合し、混合溶液を形成した。
続いて、工程(b)において、平底フラスコをホットプレート上に置き、150℃で12分間加熱して還元反応を行い、IR分光計でモニターした。還元反応は、亜鉛ナノ粒子、残留物およびHCl気体を含有する組成物を生成した。残留物の量は混合溶液のほぼ0体積%であった。同時に、還元反応から生じたHCl気体を、平底フラスコに取り付けられた回収口を通して、三角フラスコ中の水10mLで捕集した。
最後に、工程(c)において、上記の亜鉛ナノ粒子を平底フラスコに分散させる媒質としてクエン酸(33.6mg、0.17mmol)の水溶液(50mL)を使用して、前記水溶液を70℃で30分間加熱して、コロイド状亜鉛ナノ粒子を得た。コロイド状亜鉛ナノ粒子の平均直径は、図31のTEM像に示すように、26nmないし27nmであった。
クエン酸を還元剤および分散剤として用いたコロイド状亜鉛ナノ粒子の合成
まず、工程(a)において、塩化亜鉛(0.1Mの2M水溶液、0.2mmol)およびクエン酸(45.9mg、0.24mmol)を、入口ポートを介して、入口ポートを介して二重口の平底100mL反応フラスコに加え、混合し、混合溶液を形成した。
続いて、工程(b)において、平底フラスコをホットプレート上に置き、150℃で12分間加熱して還元反応を行い、IR分光計でモニターした。還元反応は、亜鉛ナノ粒子、残留物およびHCl気体を含有する組成物を生成した。残留物の量は混合溶液のほぼ0体積%であった。同時に、還元反応から生じたHCl気体を、平底フラスコに取り付けられた回収口を通して、三角フラスコ中の水10mLで捕集した。
最後に、工程(c)において、上記の亜鉛ナノ粒子を平底フラスコに分散させる媒質としてクエン酸(33.6mg、0.17mmol)の水溶液(50mL)を使用して、前記水溶液を70℃で30分間加熱して、コロイド状亜鉛ナノ粒子を得た。
結果の議論
実施例1ないし56の結果に基づいて、本発明の方法は、金属源としてテトラクロロ金酸水溶液を使用し、異なる種類の還元剤を変えて金ナノ粒子を形成した後、多様な種類の媒質を用いて金ナノ粒子を分散させて、コロイド状金ナノ粒子を得た。
実施例57ないし61の結果に基づいて、本発明の方法は、金属源として硝酸銀水溶液を使用し、異なる種類の還元剤を変えて銀ナノ粒子を形成した後、多様な種類の媒質を用いて銀ナノ粒子を分散させて、コロイド状銀ナノ粒子を得た。
実施例62ないし67の結果に基づいて、本発明の方法は、金属源として塩化パラジウム水溶液を使用し、異なる種類の還元剤を変えてパラジウムナノ粒子を形成した後、多様な種類の媒質を用いてパラジウムナノ粒子を分散させて、コロイド状パラジウムナノ粒子を得た。
実施例68ないし72の結果に基づいて、本発明の方法は、金属源として塩化亜鉛水溶液を使用し、異なる種類の還元剤を変えて亜鉛ナノ粒子を形成した後、多様な種類の媒質を用いて亜鉛ナノ粒子を分散させて、コロイド状亜鉛ナノ粒子を得る。
また、実施例1ないし34、実施例57ないし59、実施例62ないし65および実施例68ないし70は、乳酸メチル、乳酸エチル、γ−ブチロラクトン、またはポリ乳酸をはじめとするエステルの無毒性かつ生体適合性を有し、環境にやさしく、現代社会に好適な還元剤を使用した。
実施例1及び2の比較結果から、様々なサイズのコロイド状金属ナノ粒子を製造するための金属ナノ粒子の異なる分散媒質の選択は、異なるλmaxから決定される。同様に、実施例14および15の比較結果から、それらはまた、異なる平均サイズのコロイド状金属ナノ粒子を有する。さらに、実施例2,15および35の比較結果から、様々なサイズの金属ナノ粒子を形成するための異なる還元剤の選択は、異なるλmaxから決定される。この方法は、ワンポット反応ではなく二段階でそれぞれ処理されるので、適切な還元剤および分散媒質を選択するためのより広い範囲の選択肢を有することができる。したがって、様々な産業および医療用途に適用することがより便利である。
従来の方法と比較して、還元反応の含水率が低いので、実施例1ないし72では金属イオンの濃度が比較的高いことから、金属ナノ粒子を製造するための反応時間を80分以内に短縮することができ、大多数の反応においては20分以内であり、最も速いのは2分でさえある。これは費用効果の高いプロセスであり、還元の反応速度が速ければ金属ナノ粒子のサイズ分布が狭くなる。その結果、均質なサイズ分布の前記金属ナノ粒子は、さらなる濾過を必要としないので、歩留まりが向上する。
金属イオンの溶液を還元剤の沸騰溶液に迅速に添加するという危険なプロセスを伴う従来の方法とは異なり、金属イオンと還元剤との予め混合された溶液を加熱することによる本方法は、大規模の場合であっても、より安全な方法である。さらに、本方法は、反応装置または撹拌装置を複雑にすることなく簡単な設定を用いるだけで、容易かつ効率的に行うことができるものである。
さらに、水に有機還元剤および分散剤を使用することにより、コロイド状金属ナノ粒子は、他の無機カチオンの妨害なしに良好な品質および安定性を有する。
さらに、本開示の工程(b)によれば、反応槽から気体を加熱して導くことにより、アニオン(例えば、ClおよびNO )を、再使用のための水に捕集された気体(例えば、HClおよびNO)に変換することができる。大部分のアニオンがコロイド状金属ナノ粒子から除去されるので、前記コロイド状金属ナノ粒子は、アニオンの有意な干渉なしに高い安定性およびゼータ電位を有する。
本開示の多くの特徴および利点が、本開示の構造および特徴の詳細とともに前述の説明に記載されているが、開示は例示的なものに過ぎない。添付の特許請求の範囲が表現されている用語の広範な一般的意味によって示されるように、詳細、特に、本発明の原理内の部品の形状、大きさ、および配置に関する事項の変更が可能である。

Claims (13)

  1. 金属水溶液と還元剤とを混合して反応槽に混合溶液を形成する工程(a)と、
    前記混合溶液を加熱し、還元反応を行って、金属ナノ粒子、残留物及び気体を含む組成物を生成する工程であって、前記残留物の量が混合溶液の20体積%未満であると共に、前記気体が反応槽から導出される工程(b)と、
    前記金属ナノ粒子を媒質に分散させてコロイド状金属ナノ粒子を得る工程(c)と、を有し、
    前記金属水溶液は、金属イオン及びアニオンを含み、
    前記金属イオンのモル濃度が0.1Mないし3.0Mの範囲であり、
    前記金属イオンが金イオン、銀イオン、銅イオン、亜鉛イオン、ニッケルイオン、パラジウムイオン、コバルトイオン、鉄イオン、チタンイオン、カドミウムイオン、白金イオン、アルミニウムイオン、鉛イオン、マンガンイオン、クロムイオン、モリブデンイオン、バナジウムイオン、またはタングステンイオンを含み、
    前記アニオンがハロゲンイオンまたは硝酸イオンを含み、
    前記還元剤が、ポリマーエステル、または、カルボン酸エステル、環状エステル、クエン酸、乳酸、グリコール酸、アスコルビン酸、シュウ酸、酒石酸、1,4−ブタンジオール、グリセロール、ハイドロキノン、アセトアルデヒド、グルコース、キチン、およびそれらの組み合わせからなる群から選択される第一の試薬を含み、
    前記還元剤が前記第一の試薬を含むとき、前記金属イオンに対する前記第一の試薬のモル比が1ないし40の範囲であり、
    前記還元剤が前記ポリマーエステルを含むとき、前記ポリマーエステルの重量は30mgないし150mgの範囲であり、
    前記カルボン酸エステルは、
    [式(I)]
    Figure 0006461262
    式(I)によって表されるものであり、式中、RがHまたはCH であり、xが1ないし16の整数であり、
    前記環状エステルは、
    [式(II)]
    Figure 0006461262
    式(II)によって表されるものであり、式中、環が1個の酸素原子および4ないし6個の炭素原子を含み、GがH、CH またはC であり、
    前記ポリマーエステルは、
    [式(III)]
    Figure 0006461262
    式(III)によって表されるものであり、式中、RはHまたはCH であり、nは2ないし1400の範囲の整数である、
    コロイド状金属ナノ粒子の製造方法。
  2. 前記金属イオンが、HAuCl、AgNO、Cu(NO、CuCl、ZnCl、NiCl、PdCl、CoCl、FeCl、FeCl、TiClまたはTiClである請求項に記載の方法。
  3. 前記還元反応から生成された前記気体を前記反応槽から導出する工程(b)が前記気体を水で捕集することを含む請求項1記載の方法。
  4. 前記工程(b)における加熱温度が50℃ないし150℃の範囲である請求項1ないしのいずれか一項に記載の方法。
  5. 前記工程(b)における加熱の温度が70℃ないし130℃の範囲である請求項1ないしのいずれか一項に記載の方法。
  6. 前記工程(c)における分散の温度が20℃ないし100℃の範囲である請求項1に記載の方法。
  7. 前記工程(c)における分散の温度が50℃ないし80℃の範囲である請求項1ないしのいずれか一項に記載の方法。
  8. 前記還元剤が、前記カルボン酸エステル、前記環状エステル、前記ポリマーエステル、またはこれらの組み合わせである請求項に記載の方法。
  9. 前記還元剤は、ポリエチレングリコール、セルロース、カルボキシメチルセルロース、シクロデキストリン、キトサン、またはそれらの組み合わせをさらに含むものである請求項1に記載の方法。
  10. 前記工程(c)の媒質が、クエン酸水溶液、乳酸水溶液、ポリ乳酸水溶液、水酸化ナトリウム水溶液、ヘキサデシルアミン水溶液、オレイルアミン水溶液、テトラオクチルアンモニウムブロミド(TOAB)水溶液、ドデカンチオール水溶液、ポリエチレンオキシド水溶液、ポリビニルピロリドン(PVP)水溶液、またはこれらの組み合わせを含む分散剤を含む請求項1に記載の方法。
  11. 前記分散剤のモル濃度が0.001Mないし0.1Mの範囲である請求項1に記載の方法。
  12. 前記金属ナノ粒子に対する前記分散剤のモル比が10ないし100である請求項1に記載の方法。
  13. 前記金属ナノ粒子に対する前記分散剤のモル比が15ないし30である請求項1に記載の方法。
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