JP6460842B2 - 飲料製造装置 - Google Patents

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Description

本発明は、粉砕対象物を粉砕して得られた粉末と液体とを用いて飲料を製造する飲料製造装置に関する。
従来から、生成された飲料を所定の温度まで冷却することが可能な飲料製造装置が各種開発されている。この種の飲料製造装置が開示された文献として、たとえば実開平4−044840号公報(特許文献1)が挙げられる。
また、飲料製造装置ではないが、熱湯を所定の温度まで冷却可能な電気ジャーポットも各種開発されている。この種の電気ジャーポットが開示された文献として、たとえば特開平6−269354号公報(特許文献2)が挙げられる。
特許文献1に開示の飲料製造装置にあっては、本体内部に設けられた送風機を用いて容器を冷却することにより、容器内部に抽出された高温の飲料を室温近傍の温度まで冷却する。
特許文献2に開示の電気ジャーポットにあっては、電動ポンプを用いて容器内で沸騰されたお湯を第1の熱交換器および第2の熱交換器のいずれか一方に循環させる。この際、第1の熱交換器および第2の熱交換器が取り付けられた放熱フィンを送風機にて冷却することにより、放熱フィンを介してお湯の温度を外部に放熱して容器内のお湯を所定の温度まで冷却する。
実開平4−044840号公報 特開平6−269354号公報 特開2005−199242号公報
特許文献1に記載の飲料製造装置は、容器を冷やすことにより間接的に容器内の飲料を冷却するため、熱伝導性が悪い容器を使用するような場合には冷却効率が悪くなり、不向きである。
特許文献2に記載の電気ジャーポットにあっては、熱交換器にお湯を循環させるために、熱交換器、ポンプおよび送風機を必要とするため、装置が大掛かりとなり、また製造コストも増加してしまう。また、いずれの手段においても、お湯の顕熱を奪って温度を下げる手段であり、お湯が保持している大きな蒸発潜熱を奪って温度を下げるものではない。
本発明は、上記のような問題に鑑みてなされたものであり、本発明の目的は、簡易な構成を有しつつ、冷却風の温度上昇を抑制し、冷却効率の低下を抑制することができる飲料製造装置を提供することにある。
本発明に基づく飲料製造装置は、液体を貯留する液体貯留タンクと、一端が上記液体貯留タンクに接続されて上記液体貯留タンクに貯留された上記液体を内部に導入する導入口となり、他端が上記液体を外部へ供給する供給口となる液体供給経路と、上記液体供給経路の途中領域に設けられ、上記液体供給経路内の上記液体を加熱する加熱手段と、上記加熱手段によって加熱された上記液体が上記供給口から供給される槽と、吸込口および吹出口を含み、上記槽内に空気を送出するための送風経路と、上記送風経路内に配置される送風機と、を備え、上記送風経路は、上記液体貯留タンクの周面に沿って下方側から上方側に延在する部分を含むように設けられる。上記導入口は、前後方向における上記液体貯留タンクの中央を左右方向に通る仮想線よりも前方側に設けられている。上方側から見た場合に、上記液体供給経路は、上記導入口から上記液体貯留タンクの前方に向かうように設けられている。上記送風経路のうち上記液体貯留タンクの周面に沿って下方側から上方側に延在する部分が上記仮想線よりも後方側に位置する部分を含むように設けられている。
上記本発明に基づく飲料製造装置にあっては、上記吸込口は、上記吹出口よりも下方に位置することが好ましい。
上記本発明に基づく飲料製造装置にあっては、上記液体供給経路は、上記導入口から一旦上記液体貯留タンクの下方に向かった後に上方に向かう部分を含むように設けられていることが好ましく、上記加熱手段が上記液体貯留タンクの下方に位置するように設けられていることが好ましい。さらに、上記吸込口の中心が上記加熱手段の上端よりも上方に位置するように設けられることにより、上記送風経路が上記加熱手段から離れて位置することが好ましい。
上記本発明に基づく飲料製造装置にあっては、上記送風経路は、上記加熱手段が設けられた領域よりも下流側の上記液体供給経路と隣り合う部分を含むように設けられることが好ましい。この場合には、上記隣り合う部分において、上記送風経路が上記液体供給経路よりも上方側に位置するように設けられていることが好ましい。
本発明によれば、簡易な構成を有しつつ、冷却風の温度上昇を抑制し、冷却効率の低下を抑制することができる飲料製造装置を提供することができる。
実施の形態1に係る飲料製造装置の全体斜視図である。 図1に示す飲料製造装置の構成要素を示す全体斜視図である。 図1に示す飲料製造装置に具備される粉挽きユニットの斜視図である。 図3に示す粉挽きユニットの分解斜視図である。 図3に示す粉挽きユニットの縦断面図である。 図1に示す飲料製造装置の概略構成を示す断面図である。 図1に示す飲料製造装置の内部構成を示す図である。 図7に示す経路形成部材を示す斜視図である。 図8に示す経路形成部材を吹出口および供給口側から見た場合の斜視図である。 図8に示す経路形成部材の分解斜視図である。 図8に示すXI−XI線に沿った断面図である。 送風経路と液体供給経路との位置関係を示す図である。 液体貯留タンク、経路形成部材、ヒータを上方から見た図である。 図12に示すXIV−XIV線に沿った断面図である。 実施の形態2に係る飲料製造装置の斜視断面図である。 実施の形態2に係る粉挽きユニットの縦断面図である。 実施の形態3に係る粉挽きユニットの斜視図である。 図17に示す粉挽きユニットの縦断面図である。 実施の形態4に係る粉挽きユニットの斜視図である。
以下、本発明の実施の形態について、図を参照して詳細に説明する。なお、以下に示す実施の形態においては、同一のまたは共通する部分について図中同一の符号を付し、その説明は繰り返さない。
(実施の形態1)
図1は、本実施の形態に係る飲料製造装置の全体斜視図である。図2は、図1に示す飲料製造装置の構成要素を示す全体斜視図である。図1および図2を参照して、本実施の形態に係る飲料製造装置1について説明する。
図1および図2に示すように、本実施の形態に係る飲料製造装置1は、粉砕対象物として茶葉を用い、この茶葉を粉砕して茶葉粉末を得る。この得られた茶葉粉末を用いて、飲料としてお茶を製造する。飲料製造装置1は、装置本体100、粉挽きユニット300、撹拌ユニット500、液体貯留タンク700、茶葉粉末受皿800、および、載置ベース900を備える。載置ベース900は、装置本体100の前側下方において、前側に突出するように設けられており、カップ(図示省略)および茶葉粉末受皿800の載置が可能である。茶葉粉末受皿800は、利用者が把持して移動できるように設けられている。
(粉挽きユニット300)
粉挽きユニット300は、装置本体100の前面側に設けられた粉挽きユニット装着部180に対して、着脱可能に装着される。粉挽きユニット300は、たとえば正面から見た場合に撹拌ユニット500に含まれる撹拌槽510の下方において撹拌槽510と重ならないように撹拌槽510から離れて配置される。
粉挽きユニット装着部180には、粉挽駆動力連結機構130が前方に突出するように設けられ、粉挽駆動力連結機構130に粉挽きユニット300が着脱可能に装着される。粉挽きユニット300は、粉挽駆動力連結機構130に連結されることにより、粉砕対象物である茶葉を挽くための駆動力を得る。
粉挽きユニット300の上部から粉挽きユニット300の内部に投入された茶葉は、粉挽きユニット300の内部において細かく粉砕される。粉砕された茶葉は、粉挽きユニット300の下方に載置された茶葉粉末受皿800に茶葉粉末として落下して集められる。なお、粉挽きユニット300の詳細構造については、図3から図5を用いて後述する。
(液体貯留タンク700)
液体貯留タンク700は、装置本体100の上面側に設けられた液体貯留タンク装着部195に着脱可能に装着される。液体貯留タンク700は、上面開口を有するタンク本体710と、タンク本体710の上面開口を塞ぐ蓋部720とを含む。液体貯留タンク700は、撹拌ユニット500の撹拌槽510内に供給するための水等の液体を貯留する。
タンク本体710は、上方に向けて開口する略箱型形状を有する。タンク本体710は、左右方向において互い対向する一対の側面710c,710d、前後方向において互い対向する前面710aおよび背面710b、ならびに一対の側面710c,710d、前面710aおよび背面710bの下端に接続される底面710eを含む。
(撹拌ユニット500)
撹拌ユニット500は、後述する加熱手段200(図6参照)によって加熱されたお湯が供給される槽としての撹拌槽510と、後述する撹拌羽根550(図6参照)を含む。撹拌槽510は、液体と粉末とを撹拌するための容器である。撹拌槽510は、装置本体100の前面側に設けられた撹拌槽装着部190に対して、着脱可能に装着される。装置本体100から鉛直方向と交差する方向に突出するように、撹拌槽510は撹拌槽装着部190に装着されている。具体的には、撹拌槽510の一部が装置本体100の前面から前方へ突出するように、撹拌槽510が装着される。なお、撹拌ユニット500の詳細構造については、図6を用いて後述する。
撹拌槽装着部190には、撹拌モータ非接触テーブル140Aが設けられている。撹拌ユニット500は、撹拌モータ非接触テーブル140A上に載置される。撹拌ユニット500の内部に設けられた撹拌羽根550は、撹拌モータ非接触テーブル140Aの下方に位置するように装置本体100内に収容された撹拌モータユニット140(図6参照)およびこれに連結された磁石141(図6参照)によって回転する。
(粉挽きユニット300の構造)
図3は、図1に示す飲料製造装置に具備される粉挽きユニットの斜視図である。図4は、図3に示す粉挽きユニットの分解斜視図である。図5は、図3に示す粉挽きユニットの縦断面図である。図3から図5を参照して、粉挽きユニット300の構造について説明する。
図3から図5に示すように、粉挽きユニット300は、全体として円筒形状を有する粉挽きケース310を有し、下方の側面には、粉挽駆動力連結機構130が内部に挿入される連結用窓310Wが設けられている。粉挽きケース310の最下端部には、粉挽きユニット300により粉砕された茶葉粉末が排出される排出口312aが形成されている。
粉挽きケース310の内部には、下方から、下臼支持部340、下臼350、上臼360が順番に設けられている。下臼支持部340の下面には下方に延びる粉挽き軸345が設けられ、この粉挽き軸345が粉挽駆動力連結機構130に連結し、下臼350を回転駆動させる。下臼支持部340の周縁には、水平方向に突出するように粉掻き取り部343が設けられている。
下臼350の中央部には、回転軸芯に沿って上方に向かって延びるコア355が設けられている。上臼360は、上臼保持部材370により保持されており、上臼保持部材370の内部には、上臼360を下方に向けて押圧するバネ380およびバネ保持部材390が収容されている。下臼350に設けられるコア355は、上臼360の中央に設けられた開口部361を貫通するように上方に延びている。コア355の先端側は、ホッパー320内に位置する。
コア355上部には、上方に凸形状の安全リブ315が形成されている。安全リブ315は、ホッパー320内に茶葉を投入可能となるように所定の大きさで設けられている。安全リブ315は、上方に向けて鋭角な断面が略三角形状を有しているが、この形状には限定されない。
粉挽きケース310の上端開口部310b側には、粉砕対象物を上臼360と下臼350との間に供給するためのホッパー320が取り付けられている。ホッパー320は、ロート形状を有する。
茶葉を粉砕する際には、ホッパー320は、カバー部330によって覆われることが好ましい。これにより、茶葉をホッパー320内に投入した後に、粉挽きユニット300内に異物が侵入することを防止することができる。また、粉砕された茶葉が外部へ飛散することを防止することができる。なお、茶葉を投入する際には、カバー部330は、ホッパー320から取り外される。
ホッパー320内に投入された茶葉は、螺旋羽根355aが下臼350の回転に伴って回転することにより、上臼360と下臼350との間に案内される。上臼360と下臼350との間に案内された茶葉は、上臼360の上臼擦り合わせ面360aと、下臼350の下臼擦り合わせ面350aとによって粉砕される。粉砕された茶葉は、茶葉粉末としてこれら上臼360と下臼350との周縁から下方へ落下する。
落下した茶葉粉末の一部は、粉末排出経路312を通って排出口312aから茶葉粉末受皿800に排出される。落下した茶葉粉末のその他の部分は、貯留部311に貯留される。貯留部311内の茶葉粉末は、粉掻き取り部343が下臼支持部340の回転に伴って回転することにより、粉末排出経路312に搬送されて排出口312aから茶葉粉末受皿800に排出される。
(撹拌ユニット500の構造および飲料製造装置1の内部構造)
図6は、図1に示す飲料製造装置の概略構成を示す断面図である。図7は、図1に示す飲料製造装置の内部構成を示す図である。図6および図7を参照して、撹拌ユニット500の構造および飲料製造装置1の内部構造について説明する。
(撹拌ユニット500の構造)
図6に示すように、撹拌ユニット500は、撹拌槽510、撹拌羽根550、撹拌カバー530および吐出口開閉機構540を含む。撹拌槽510は、上面が開口する容器形状を有する。撹拌槽510は、撹拌羽根550を収容する。撹拌槽510は、たとえば樹脂製の外装ホルダー(不図示)と、この外装ホルダーに保持される保温タンクとによって構成されている。撹拌槽510には、グリップ520が設けられている。グリップ520は、樹脂によって外装ホルダーと一体成形されている。
撹拌カバー530は、撹拌槽510の開口部に着脱可能に取付けられる。撹拌カバー530には、装置本体100内で形成されたお湯が後述の供給ノズル152から注がれる給湯口531、および粉挽きユニット300により粉砕された茶葉粉末を投入する粉末投入口532が設けられている。給湯口531は、供給ノズル152の供給口153に対向可能に設けられている。
撹拌槽510の底部には、撹拌羽根550が載置される。撹拌槽510の底部には、上方に延びる回転軸560が設けられ、この回転軸560に撹拌羽根550の筒状芯551が挿入される。
撹拌羽根550には、磁石552が埋め込まれている。撹拌モータ非接触テーブル140A上において、撹拌羽根550に埋め込まれた磁石552と、撹拌モータユニット140側に設けられた磁石141とが非接触の状態で磁気結合することで、撹拌モータユニット140の回転駆動力が、撹拌羽根550に伝達される。
なお、撹拌羽根550は、外周部に撹拌要素を有する撹拌部材であれば適宜変更することができる。撹拌要素としては、トロイダル形状のワイヤからなる巻回部、インペラ等を採用することができる。
吐出口開閉機構540は、撹拌槽510の底部に設けられた吐出口541を開閉可能に塞ぐ開閉ノズル543と、開閉ノズル543の位置を制御する操作レバー542とを含む。開閉ノズル543は、通常状態においてはバネ等の付勢部材(図示省略)により吐出口541を塞ぐように付勢されている。利用者が、操作レバー542を付勢力に対抗して移動させた場合には、開閉ノズル543が移動し、吐出口541が開放される。これにより、撹拌槽510内のお茶が、載置ベース900に載置されたカップ(図示省略)に注出される。
上述した撹拌ユニット500においては、撹拌槽510が外装ホルダーと保温タンクによって構成される場合を例示して説明したが、これに限定されず、保温タンクのみから構成されていてもよい。また、保温タンクに代えて、保温性を有さず耐熱性を有する容器が使用されてもよい。
上述した撹拌ユニット500においては、撹拌槽510が装置本体100に着脱可能に装着される場合を例示して説明したが、これに限定されず、粉末およびお湯を投入可能であるとともに撹拌槽510内が清掃可能に構成される限り、装置本体100に固定されていてもよい。
(内部構造)
図6および図7に示すように、飲料製造装置1は、制御部110、液体供給経路150、送風経路160、加熱手段200、サーミスタ210および送風機250を備える。制御部110は、加熱手段200、送風機250、上述の粉挽駆動力連結機構130および撹拌モータユニット140等の動作を制御する。
液体供給経路150は、装置本体100内に収容されている。液体供給経路150は、液体貯留タンク700に接続される。液体供給経路150の一端は、液体貯留タンク700の下方側に接続されて液体貯留タンク700に貯留された水(液体)を内部に導入する導入口156となり、液体供給経路150の他端は、液体を外部へ供給する供給口153となる。
液体供給経路150は、配管151および供給ノズル152を含む。配管151は、一端151aおよび他端151bを有する。配管151は、供給ノズル152と液体貯留タンク700とを接続する。配管151は、液体貯留タンク700の底面から下方に一旦延び、U字形状に上向きに延びる。配管151の一端151a側には逆止弁730が設けられている。逆止弁730は、液体供給路150内の液体が液体貯留タンク700に逆流することを防止する。
供給ノズル152は、先端側に供給口153を有し、配管151側に嵌合部155を有する。供給口153は、撹拌槽510が撹拌槽装着部190に装着された状態において、撹拌槽510の底部に対向するように設けられている。
嵌合部155は、配管151の他端151b側に着脱可能に嵌合するように設けられている。嵌合部155は、円筒形状を有する。嵌合部155を配管151の他端151b側に嵌め込むことにより、配管151が供給ノズル152に接続される。
加熱手段200は、液体供給経路150の途中領域に設けられている。加熱手段200は、液体供給経路150内の水を加熱する。加熱手段200によって液体供給経路150内の液体が加熱され、液体供給経路150内の圧力が所定の圧力以上となった場合に当該液体が撹拌槽510に供給される。この際、水を殺菌するために、水の温度が80℃以上となるように加熱する。
サーミスタ210は、加熱手段200近傍に設けられる。サーミスタ210は、加熱手段200の温度情報を制御部110に入力する。制御部110は、サーミスタ210からの温度情報に基づいて加熱手段200の温度が所定の温度以上か否かを判断する。
液体供給経路150内の水が全て撹拌槽510に供給された場合には、加熱手段200の熱が水に伝達されなくなり、加熱手段200の温度が上昇する。このため、加熱手段200の温度が所定の温度以上か否かを判断することにより、液体供給経路150内の水が撹拌槽510に供給されたか否かを判断する。液体供給経路150内の水が撹拌槽510に供給されたと判断した場合には、制御部110は、加熱手段200による加熱を停止する。
送風経路160は、撹拌槽510内に空気を送出するための経路である。送風経路160は、装置本体100内に収容されている。送風経路160は、吸込口111および吹出口163を含む。吸込口111は、装置本体100の背面側に設けられている。吸込口111には、空気中に含まれる塵埃を捕集するエアフィルタ112が設けられていてもよい。
また、吸込口111は、吹出口163よりも下方に位置するように設けられている。このため、送風機250を停止させた場合には、吸込口111側から吹出口163側に向けて異物が移動することが困難となる。これにより、撹拌槽510内へ異物が侵入することを防止することができる。また、送風機250を動作させている場合にも、下方から上方に向かう経路を有することにより、送風経路160内に異物が侵入しても、撹拌槽510内へ異物が侵入することを抑制することができる。
吹出口163は、撹拌槽510が撹拌槽装着部190に装着された状態において、撹拌槽510の底部に対向するように設けられている。吹出口163は、供給口153の周囲の少なくとも一部を取り囲むように設けられている。この場合には、吹出口163の中心軸と供給口153の中心軸とは同軸であることが好ましい。
吹出口163は、加熱手段200によって加熱されたお湯を撹拌槽510に供給する際に少なくとも供給口153から撹拌槽510に向けて供給されているお湯(撹拌槽510に向けて落下しているお湯)に向けて空気を吹き当て可能に設けられている。
送風経路160は、吹出ダクト162および送風ダクト161を含む。吹出ダクト162は、先端側に上述の吹出口163を有し、送風ダクト161側に挿入部165を有する。挿入部165は、円筒形状を有する。挿入部165を送風ダクト161の一端161a側に挿入することにより、送風ダクト161が吹出ダクト162に接続される。送風ダクト161は、吹出ダクト162と吸込口111とを接続する。
送風機250は、送風経路160内に配置されている。送風機250は、吸込口111から吸い込んだ空気を吹出口163に向けて送風する。送風機250としては、シロッコファン、プロペラファン、ターボファン形式の送風機を適宜採用することができる。
供給ノズル152および吹出ダクト162は、経路形成部材170によって構成されている。
(経路形成部材170)
図8は、図7に示す経路形成部材を示す斜視図である。図9は、図8に示す経路形成部材を吹出口および供給口側から見た場合の斜視図である。図10は、図8に示す経路形成部材の分解斜視図である。図11は、図8に示すXI−XI線に沿った断面図である。図8から図11を参照して、経路形成部材170について説明する。
経路形成部材170は、上部側部材171、下部側部材172および中間部材152A(図10参照)を有する。経路形成部材170は、略L字形状を有する。経路形成部材170の一端170a側には、供給口153(図9参照)および吹出口163(図9参照)が設けられている。
経路形成部材170の屈曲部近傍には、円筒形状の嵌合部155が設けられている。嵌合部155は、上述のように供給ノズル152の一部であり、お湯を排出するための液体供給経路150の一部を構成する。
経路形成部材170の他端170b側には、円筒形状の挿入部165が設けられている。挿入部165は、上述のように吹出ダクト162の一部であり、空気を送風するための送風経路160の一部を構成する。
屈曲部から一端170aに至るまでの経路形成部材170の内部は、二重構造となっている。当該内部において、供給ノズル152(図11参照)の周囲を取り囲むように吹出ダクト162(図11参照)の一部が設けられている。
下部側部材172は、上方に向けて開口するように設けられている。下部側部材172は、上述の嵌合部155、挿入部165、隔壁部152B、底部172Aおよび周壁部172Bを含む。
隔壁部152Bは、環状形状を有し、上方に向けて開口する。隔壁部152Bは、屈曲部から一端170a側に至るまでの下部側部材172の略中央部において底部172Aから起立するように設けられている。隔壁部152Bは、嵌合部155と供給口153とを接続しつつ、供給口153と吹出口163とを隔てるように設けられている。
周壁部172Bは、底部172Aの周縁から起立するように設けられている。周壁部172Bは、挿入部165と吹出口163とを接続しつつ、隔壁部152Bを取り囲むように設けられている。
中間部材152Aは、隔壁部152Bの上面開口を塞ぐ部位である。中間部材152Aが隔壁部152Bの上面開口を塞ぐことにより、隔壁部152B、中間部材152Aおよび底部172Aによって供給口153と嵌合部155とに連通する空間が形成される。これにより、供給ノズル152が形成される。
上部側部材171は、下部側部材172の上面開口を塞ぐ部位である。供給ノズル152が形成された状態で、上部側部材171が下部側部材172の上面開口を塞ぐことにより、上述の供給口153と嵌合部155とに連通する空間とは分離された空間が経路形成部材170内に形成される。これにより、吹出ダクト162が形成される。
吹出ダクト162の一部を形成する当該分離された空間は、底部172A側を除く供給ノズル152の周囲を取り囲むように形成される。すなわち、送風経路160は、加熱手段200が設けられた領域よりも下流側の液体供給経路150と隣接する部分を含むように設けられ、当該隣接する部分において、送風経路160が液体供給経路150よりも上方側に位置する部分を含むように設けられている。
このため、供給口153からお湯を撹拌槽510に向けて供給する前に、供給ノズル152内を通過するお湯を、供給ノズル152を構成する隔壁部152Bおよび中間部材152Aを介して吹出ダクト162内を送風する空気によって冷却することができる。
また、上部側部材171が下部側部材172の上面開口を塞ぐことにより、送風経路160には、吹出口163側において吹出口163に連通し、送風機250によって送風される空気の送風方向を撹拌槽510に向かうように変換する吹出室154(図11参照)が形成される。
吹出室154は、撹拌槽510内に供給されたお湯からの蒸気が吹出口163から吹出室154に侵入して結露することにより吹出室154に付着する結露水を吹出口163から撹拌槽510に向けて排出可能に設けられている。
具体的には、たとえば吹出口163を規定する部分の吹出ダクト162の内壁部164が下方に向かうにつれて内径が小さくなるように傾斜する。また、屈曲部から一端170a側に至る部分における下部側部材172の底部172Aも屈曲部側から吹出口163側に向かうにつれて下方に傾斜するように設けられることが好ましい。
吹出室154に付着した結露水は、底部172Aの傾斜面および内壁部164の傾斜面を伝って吹出口163から排出される。このように構成することにより、結露水が送風機250側に移動することを防止できる。この結果、送風機250の駆動部が短絡することを防止することができる。
また、以上のような構成を有する経路形成部材170を用いることにより、撹拌槽510内に供給されたお湯だけでなく、撹拌槽510に供給途中のお湯も冷却することができる。このため、お湯が比較的高温である部分で積極的に直接空気と接触させることによりお湯の蒸発潜熱を奪って、効率よくお湯を冷却することができる。
(送風経路と液体供給経路の位置関係)
図12は、送風経路と液体供給経路との位置関係を示す図である。図13は、液体貯留タンク、経路形成部材、ヒータを上方から見た図である。図14は、図12に示すXIV−XIV線に沿った断面図である。図13および図14においては、便宜上のため破線にて液体貯留タンクを図示している。図12から図14を参照して、送風経路160と液体供給経路150との位置関係について説明する。
図12から図14に示すように、液体供給経路150の導入口156は、液体貯留タンク700の底面710eに設けられている。導入口156は、たとえば前後方向における液体貯留タンク700の中央を左右方向に通る仮想線VLよりも前方側に設けられている。
液体供給経路150は、導入口156から一旦液体貯留タンク700の下方に向かった後に上方に向かう部分を含むように設けられている。具体的には、液体供給経路150の一部である配管151が、導入口156から下方に向けて延在する第1部分1511、当該第1部分1511の下流側端部からU字形状に折り返す第2部分1512、当該第2部分1512の下流側端部から上方に向けて延在する第3部分1513を有する。
第2部分1512の周囲に加熱手段200が取り付けられている。第2部分1512は、液体供給経路150のうち加熱手段200が設けられた部分に相当する。第2部分1512は、上方から見た場合に、導入口156よりも前方へ位置する部分を含むように設けられている。
具体的には、第2部分1512のうち上流側に位置する端部が液体貯留タンク700の下方に位置し、第2部分1512のうち下流側に位置する端部が液体貯留タンク700の前方へ位置するように設けられている。第2部分1512は、液体貯留タンク700よりも下方側に設けられている。
第2部分1512のうち下流側に位置する端部は、液体貯留タンク700を正面(前方側)から見た場合に、液体貯留タンク700の左側に位置する。第2部分1512は、液体貯留タンク700の正面側上方から見た場合に、左側に向かうにつれて前方へ向かうように設けられている。第2部分1512は、上方から見た場合に導入口156の中心を左右方向に通る仮想平面VPに対して前方へ傾斜するように設けられている。
第3部分1513は、液体供給経路150のうち、加熱手段200が設けられた第2部分1512よりも下流側に位置し上方に向けて延在する部分に相当する。第3部分1513は、液体貯留タンク700の正面(前方側)から見た場合に、液体貯留タンク700の左側前方に位置する角部に対向するように設けられている。
送風ダクト161は、送風経路160のうち液体貯留タンク700の周面に沿って下方側から上方側に延在する部分に相当する。送風ダクト161は、液体貯留タンク700の近傍に設けられている。送風ダクト161は、正面から見た場合に、液体貯留タンク700の左側側面710dに対向するように設けられている。
送風ダクト161は、導入口156の中心を左右方向に通る仮想線VLよりも後方側に位置する部分を含むように設けられている。なお、送風ダクト161が全体的に仮想線VLよりも後方側に位置するように設けられていてもよい。
送風ダクト161の下端側には、吸込口111が設けられている。吸込口111は、導入口156よりも後方側に設けられている。これにより、送風経路160のうち吸込口111側に位置する部分は、導入口156の前方側へ向かうように第2部分1512に設けられた加熱手段200から離れて位置する。また、送風経路160のうち吸込口111側に位置する部分は、液体貯留タンク700の近傍に位置する。
以上のように、本実施の形態に係る飲料製造装置1にあっては、送風経路160が、液体貯留タンク700の周面に沿って下方側から上方側に延在する部分を含むように設けられている。このように、送風経路160を設けることにより、送風経路160が、加熱手段200から離れて位置するとともに、液体貯留タンク700の近傍に位置することとなる。
送風経路160が加熱手段200から離れて位置することにより、加熱手段200からの熱および加熱手段200により加熱された液体からの熱が周辺空気を介して送風経路160に伝達されにくくなる。また、送風経路160が液体貯留タンク700の近傍に位置することにより、液体貯留タンク700に貯留された水によって、吸込口111から吸い込まれた空気を冷却することができる。
また、送風機を用いることにより、熱交換機やポンプ等を用いてお湯の温度を予め制御して撹拌槽内に所望の温度のお湯を供給する構成と比較して、簡易な構成でお湯を冷却することができる。
これらの結果、吸込口111から吸い込まれた空気(冷却風)の温度上昇を抑制し、冷却効率の低下を抑制することができる。
また、本実施の形態に係る飲料製造装置1にあっては、送風経路160は、左右方向の一方側における液体貯留タンク700の周面に沿って下方側から上方側に延在する部分を含むように設けられている。液体供給経路150は、導入口156から一旦液体貯留タンク700の下方に向かった後に上方に向かう部分を含むように設けられている。このため、加熱手段200が液体貯留タンク700の下方に位置するように設けられ、送風経路160の吸込口111の中心が加熱手段200の上端よりも上方に位置するように設けられることにより、上下方向においても送風経路160が加熱手段200から離れて位置することとなる。
この結果、送風経路160を加熱手段200からさらに遠ざけて配置することができる。これにより、吸込口111から吸い込まれた空気(冷却風)の温度上昇をさらに抑制し、冷却効率の低下をより抑制することができる。
さらに、本実施の形態に係る飲料製造装置1にあっては、導入口は、前後方向における液体貯留タンク700の中央を左右方向に通る仮想線VLよりも前方側に設けられ、送風経路160のうち液体貯留タンク700の周面に沿って下方側から上方側に延在する部分が仮想線VLよりも後方側に位置する部分を含むように設けられている。
このように導入口156を液体貯留タンク700の前方側へ設け、送風経路160が液体貯留タンク700のより後方側に配置される構成とすることにより、送風経路160と加熱手段200とを前後方向においてさらに遠ざけることができる。
この結果、送風経路160を加熱手段200からさらに遠ざけて配置することができる。このため、吸込口111から吸い込まれた空気(冷却風)の温度上昇をさらに抑制し、冷却効率の低下をより抑制することができる。
加えて、本実施の形態に係る飲料製造装置1にあっては、液体供給経路150のうち、加熱手段200が設けられた部分よりも下流側に位置し上方に向けて延在する部分が、左右方向の一方側に位置する略箱型形状の液体貯留タンク700の角部に対向するように設けられている。
このように設けることにより、送風経路160を加熱手段200から遠ざけつつ、液体貯留タンク700の前方側のスペースが確保でき、左右方向に幅が広い撹拌槽510を配設することができる。また、加熱手段200が設けられている部分の下流側端部における液体供給経路150の中心と、液体貯留タンク700の周面に沿って下方側から延在する部分における送風経路160の中心を結ぶ仮想線が液体貯留タンク700を通過するように配置すれば、冷却風の温度上昇をさらに抑制することができる。
さらに、本実施の形態に係る飲料製造装置1にあっては、送風経路160は、加熱手段200が設けられた領域よりも下流側の液体供給経路150と隣接する部分を含むように設けられ、当該隣接する部分において、送風経路160が液体供給経路150よりも上方側に位置する部分を含むように設けられている。
送風経路160を加熱手段200よりも下流側で液体供給経路150と隣接させることにより、効率よく熱交換を行なうことができる。また、低温となる送風経路160を上方側、高温となる液体供給経路150を下方側に配置することでより効率よく熱交換を行なうことができる。加熱手段200が設けられている部分、およびその上流側では、送風経路160と液体供給経路150との間に空気層を設けることにより、冷却風の温度上昇を抑制することができる。加熱手段200が設けられている部分よりも下流側では送風経路160と液体供給経路150との間に空気層を設けず、隣接させることにより効率よく熱交換を行なうことができる。
(実施の形態2)
近年、茶葉等の粉砕対象物を粉砕する粉挽きユニットと、液体を貯留する液体貯留タンクとを備え、粉挽きユニットによって得られた粉末と液体とを混合して飲料を製造する飲料製造装置が各種開発されている。このような飲料製造装置が開示された文献としては、たとえば特開2005−199242号公報(特許文献3)が挙げられる。
特許文献3に開示の飲料製造装置に具備される粉砕装置は、モータの駆動力を伝達して一対の臼を相対回転させるための動力伝達機構をモータ側伝達機構と臼側伝達機構とに二分割している。モータおよびモータ側伝達機構は駆動ユニットのハウジング内に収容され、一対の臼、臼側伝達機構および被粉砕物の搬送経路は粉挽きユニットのハウジング内に収容されている。駆動ユニットと粉挽きユニットとは、モータ側伝達機構と臼側伝達機構とが連結されるように着脱自在に設けられている。
使用後に駆動ユニットと粉挽きユニットとに分解した場合であっても、被粉砕物の搬送経路が粉挽きユニットのハウジング内に収容されているため、粉挽きユニットのみを運搬する際に床面が粉末で汚れることを抑制することができる。
しかしながら、特許文献3に開示の粉挽きユニットにあっては、搬送経路の端部に位置する粉末排出口がモータ側伝達機構と臼側伝達機構との連結部よりも上方に位置する。このような場合、集粉カップを粉砕ユニットから引き出す際に粉末が、粉末排出口から排出されて駆動ユニットの上層や床面に向けて落下することが考えられる。
粉末排出口から排出された粉末は、たとえば、駆動ユニットと粉砕ユニットとを分解した際に、粉砕ユニットおよび駆動ユニットの隙間を通って連結部から駆動ユニット内に入り込む場合がある。これにより、床面や駆動ユニットの上層だけでなく、駆動ユニット内が粉末で汚れるおそれもあった。
本実施の形態に係る粉砕装置は、床面への粉末の落下を防止するとともに、粉末による駆動機構の汚れを防止することを目的として構成されている。
(飲料製造装置)
図15は、本実施の形態に係る飲料製造装置の斜視断面図である。図15を参照して、本実施の形態に係る飲料製造装置1Aについて説明する。
図15に示すように、本実施の形態に係る飲料製造装置1Aは、実施の形態1に係る飲料製造装置と比較した場合に、粉挽きユニット300Aが茶葉粉末受皿800を載置する粉末落下防止部313を有する点において相違する。その他の構成については、ほぼ同様である。
(粉砕装置)
図16は、本実施の形態に係る粉挽きユニットの縦断面図である。図15および図16を参照して、本実施の形態に係る粉砕装置2について説明する。
図15および図16に示すように、本実施の形態に係る粉砕装置2は、粉挽きユニット300Aおよび駆動ユニットとしての粉挽駆動力連結機構130を備える。粉挽駆動力連結機構130は、駆動力を発生させるための駆動部120、および発生された駆動力を伝達するための駆動力伝達機構131を含む。
駆動部120は、モータ121と出力軸122とによって構成されている。出力軸122は、駆動力伝達機構131に接続されている。
駆動力伝達機構131は、出力軸122に固定された第1固定ギヤ132と、回転軸137に固定された第2固定ギヤ136と、これら第1固定ギヤ132および第2固定ギヤ136を機械的に接続する中間ギヤ133,134,135と、回転軸137とを含む。
粉挽きユニット300Aは、上臼360および下臼350と、回転機構としての下臼支持部340と、粉挽きケース310(筐体)と、粉末排出経路312と、粉末受け部として茶葉粉末受皿800を含む。
上臼360および下臼350は、粉砕対象物を粉砕する。下臼支持部340は、回転軸137に連結され、下臼350を回転させる。
具体的には、出力軸122が回転すると、これに固定された第1固定ギヤ132が回転する。第1固定ギヤ132の回転に連動して、中間ギヤ133,134,135が回転することにより、第2固定ギヤ136も回転される。これにより、第2固定ギヤ136が固定される回転軸137が回転するとともに、回転軸137に連結された下臼支持部340が軸線まわりに回転する。この結果、下臼支持部340と下臼350とが一体に回転し、上臼360と下臼350との間で茶葉が粉砕される。
粉挽きケース310は、下臼支持部340と回転軸137とを連結可能に上臼360および下臼350、下臼支持部340とを内部に収容する。粉挽きケース310は、粉末の落下を防止する粉末落下防止部313を有する。粉末落下防止部313は、茶葉粉末受皿800を載置可能に設けられている。粉末落下防止部313は、粉末排出経路312の排出口312aに対向するように設けられている。なお、粉末落下防止部313は茶葉粉末受皿800を載置可能に設けられているが、これに限定されず、茶葉粉末受皿800を載置できなくてもよく、少なくとも粉末排出経路312の排出口312aの下方部分に設けられているだけでもよい。これにより、粉末が落下して床面等が汚れることを抑制することができる。
粉末排出経路312は、粉挽きケース310内部に設けられている。粉末排出経路312は、粉挽きケース310によって粉挽駆動力連結機構130から隔てられつつ、上臼360および下臼350の周縁の少なくとも一部から粉挽駆動力連結機構130よりも下方側に至るように設けられている。
茶葉粉末受皿800は、粉末排出経路312の排出口312aの下方に設けられ、排出口312aから排出される粉末を受け取る。
以上のように、本実施の形態に係る粉砕装置2は、粉砕対象物を粉砕して粉末を得る粉砕装置であって、駆動力を発生させるための駆動部120および駆動部120によって発生された駆動力を伝達するための駆動力伝達機構131を含む駆動ユニット(粉挽駆動力連結機構130)と、駆動ユニットに着脱可能に装着される粉挽きユニット300Aと、を備え、粉挽きユニット300Aは、粉砕対象物を粉砕する上臼360および下臼350と、上臼360および下臼350を相対的に回転させるための回転機構(下臼支持部340)と、回転機構および駆動力伝達機構131を連結可能に上臼360、下臼350、および回転機構を収容する筐体(粉挽きケース310)と、筐体内部に設けられた粉末排出経路312と、粉末排出経路312の排出口312aから排出される粉末を受け取る粉末受け部(茶葉粉末受皿800)とを含み、粉末排出経路312は、筐体によって駆動ユニットから隔てられつつ、上臼360および下臼350の周縁の少なくとも一部から駆動ユニットよりも下方側に至るように設けられ、筐体は、粉末の落下を防止する粉末落下防止部313を有し、粉末落下防止部313は、排出口312aに対向するように設けられている。
以上のように本実施の形態に係る粉砕装置2にあっては、粉末排出経路312が、粉挽きケース310によって駆動ユニットから隔てられつつ、駆動ユニットよりも下方側に至るように設けられている。これにより、粉末排出経路312の排出口312aから排出される粉末が駆動ユニット内に入り込むことを確実に防止することができる。
また、粉末受け部としての茶葉粉末受皿800を取り出し可能に載置する粉末落下防止部313が、粉末排出経路312の排出口312aに対向するように設けられている。これにより、茶葉粉末受皿800を粉末落下防止部313から移動させた場合であっても、排出口312aから落下した粉末を粉末落下防止部313で受け止めることができる。この結果、床面に粉末が落下することを防止することができる。
(実施の形態3)
近年、茶葉等の粉砕対象物を粉砕する粉挽きユニットと、液体を貯留する液体貯留タンクとを備え、粉挽きユニットによって得られた粉末と液体とを混合して飲料を製造する飲料製造装置が各種開発されている。このような飲料製造装置が開示された文献としては、たとえば特開2005−199242号公報(特許文献3)が挙げられる。
特許文献3に開示の粉挽きユニットは、漏斗形状を有するホッパー内に粉砕対象物を投入して、投入された粉砕対象物を一対の臼を用いて粉砕する。特許文献3の図1および図2に図示されているように、ホッパーは、軸方向外側に向かうにつれて径が大きくなる拡筒部と、拡筒部の下端側に設けられた円筒部を含み、円筒部内の上方側(拡筒部側)には、径方向に沿って円筒部の内周面を橋渡しするように直線状の板状部が設けられている。
しかしながら、特許文献3に開示の粉挽きユニットのように円筒部の内部に板状部が設けられる場合には、円筒部の開口面積が小さくなるため粉砕対象物が板状部に引っ掛かり、円筒部の上方で粉砕対象物が詰まる場合があった。
本実施の形態に係る粉挽きユニットは、人の指の侵入を防止しつつ、スムーズに粉砕対象物をホッパー内に投入することができることを目的として構成されている。
(粉挽きユニット)
図17は、本実施の形態に係る粉挽きユニットの斜視図である。図18は、図17に示す粉挽きユニットの縦断面図である。図17および図18を参照して、本実施の形態に係る粉挽きユニット300Bについて説明する。
本実施の形態に係る粉挽きユニット300Bは、実施の形態1に係る粉挽きユニット300と比較した場合に、安全リブ315Bの位置が相違する。
粉挽きユニット300Bは、ホッパー320は、実施の形態1同様に拡筒部321および円筒部322を有する。拡筒部321は、上方に向かうにつれて内径が拡大するように設けられている。円筒部322は、拡筒部321の下端に連設するように設けられている。
拡筒部321には、円筒部322の上方を跨ぐように安全リブ315Bが設けられている。安全リブ315Bは、直線状に設けられている。安全リブ315Bは、上方に向けて鋭角な断面が略三角形状を有しているが、この形状には限定されない。
上方に向けて鋭角を有する断面視略三角形状とすることにより、斜面に沿って茶葉が下方に滑らせることができる。これにより、茶葉を容易に円筒部322内へ投入することが可能となる。
以上のように、本実施の形態に係る粉挽きユニット300Bは、粉砕対象物を粉砕する粉砕装置であって、粉砕対象物を上部より導入する筒状のホッパー320と、ホッパー320の下方に位置し、上臼擦り合わせ面360aおよび当該上臼擦り合わせ面360aの中心に開口部361を含む上臼360と、上臼360の下方に位置するとともに上臼360に対して相対的に回転し、上臼擦り合わせ面360aに当接する下臼擦り合わせ面350aを含む下臼350と、当該下臼350に設けられるとともに開口部361を貫通してホッパー320内に位置するように上方に向かって延びるコア355と、を備え、ホッパー320は、上方に向かうにつれて内径が拡大する拡筒部321と、拡筒部321の下端に連設される円筒部322とを含み、拡筒部321には、粉砕対象物を円筒部322内に投入可能に円筒部322の上方を跨ぐリブが設けられている。
このように、安全リブ315Bを円筒部322の内部に設けず、円筒部322の上方を跨ぐように設けることにより、安全リブ315Bの下端から拡筒部321の内周面までの距離L2が、円筒部322の内部に安全リブ315Bが設けられた場合における安全リブの下端から円筒部322の内周面までの距離L1よりも広くなる。
これにより、茶葉が安全リブ315Bに引っ掛かることを抑制することができ、スムーズに茶葉をホッパー320の円筒部322内に投入することが可能となる。また、安全リブ315Bが設けられることで、ホッパー320内に位置するコア355に指が巻き込まれることを防止することができる。
さらには、円筒部322の上方に安全リブ315Bを設けることにより、円筒部322内の容量を大きくすることができ、ホッパー320内に投入できる茶葉の量が多くすることができる。
(実施の形態4)
(粉挽きユニット)
図19は、本実施の形態に係る粉挽きユニットの斜視図である。図19を参照して、本実施の形態に係る粉挽きユニット300Cについて説明する。
本実施の形態に係る粉挽きユニット300Cは、実施の形態3に係る粉挽きユニット300Bと比較した場合に、安全リブ315Cの形状が相違する。その他の構成については、ほぼ同様である。
安全リブ315Cは、複数のアーチ部315a〜315cを含む。複数のアーチ部315a〜315cの一端は、それぞれ拡筒部321の内周面に接続されている。複数のアーチ部315a〜315cの他端は、それぞれ円筒部322の上方において円筒部322の略中心軸上に位置する突起部317に接続されている。複数のアーチ部315a〜315cは、周方向に略均一なピッチで設けられている。
複数のアーチ部315a〜315cは、上方に向かうにつれて円筒部322の中心軸に近づくように湾曲する。複数のアーチ部315a〜315cは、上方に向けて膨出するように湾曲する。
複数のアーチ部315a〜315cの接続部には、上方に向けて突出する突起部317が設けられている。突起部317は、円錐形状を有する。
このように構成する場合には、円筒部322の上端側に位置する開口面積が、円筒部322内部に安全リブを設ける場合と比較して増加する。これにより、スムーズに茶葉をホッパー320の円筒部322内に投入することが可能となる。また、円筒部322、およびコア355の中心軸上から放射状に安全リブ315Cを設けることにより、ホッパー320内に位置するコア355に指が触れやすい中心部分をカバーするとともに、コア355に指が触れにくい中心から離れた部分から茶葉を容易に円筒部322内へ投入することができる。
さらに、突起部317を設けることにより、使用者は、突起部317に触れることにより、下方に指を進入させてはならないことを意識するようになり、このことによっても指がコア355に巻き込まれることを防止することができる。
以上、本発明の実施の形態について説明したが、今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではない。本発明の範囲は特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれる。
1,1A 飲料製造装置、2 粉砕装置、100 装置本体、110 制御部、111 吸込口、112 エアフィルタ、120 駆動部、121 モータ、122 出力軸、130 粉挽駆動力連結機構、131 駆動力伝達機構、132 第1固定ギヤ、133,134,135 中間ギヤ、136 第2固定ギヤ、137 回転軸、140 撹拌モータユニット、140A 非接触テーブル、141 磁石、150 液体供給経路、151 配管、151a 一端、151b 他端、152 供給ノズル、152A 中間部材、152B 隔壁部、153 供給口、154 吹出室、155 嵌合部、156 導入口、160 送風経路、161 送風ダクト、161a 一端、162 吹出ダクト、163 吹出口、164 内壁部、165 挿入部、170 経路形成部材、170a 一端、170b 他端、171 上部側部材、172 下部側部材、172A 底部、172B 周壁部、180 粉挽きユニット装着部、190 撹拌槽装着部、195 液体貯留タンク装着部、200 加熱手段、210 サーミスタ、250 送風機、300,300A,300B,300C 粉挽きユニット、310 粉挽きケース、310W 連結用窓、310b 上端開口部、311 貯留部、312 粉末排出経路、312a 排出口、313 粉末落下防止部、315,315B,315C 安全リブ、315a,315b,315c アーチ部、317 突起部、320 ホッパー、321 拡筒部、322 円筒部、330 カバー部、340 下臼支持部、343 粉掻き取り部、345 粉挽き軸、350 下臼、350a 下臼擦り合わせ面、355 コア、355a 螺旋羽根、360 上臼、360a 上臼擦り合わせ面、361 開口部、370 上臼保持部材、380 バネ、390 バネ保持部材、500 撹拌ユニット、510 撹拌槽、520 グリップ、530 撹拌カバー、531 給湯口、532 粉末投入口、540 吐出口開閉機構、541 吐出口、542 操作レバー、543 開閉ノズル、550 撹拌羽根、551 筒状芯、552 磁石、560 回転軸、700 液体貯留タンク、710 タンク本体、710a 前面、710b 背面、710c,710d 側面、710e 底面、720 蓋部、730 逆止弁、800 茶葉粉末受皿、900 載置ベース、1511 第1部分、1512 第2部分、1513 第3部分。

Claims (4)

  1. 液体を貯留する液体貯留タンクと、
    一端が前記液体貯留タンクに接続されて前記液体貯留タンクに貯留された前記液体を内部に導入する導入口となり、他端が前記液体を外部へ供給する供給口となる液体供給経路と、
    前記液体供給経路の途中領域に設けられ、前記液体供給経路内の前記液体を加熱する加熱手段と、
    前記加熱手段によって加熱された前記液体が前記供給口から供給される槽と、
    吸込口および吹出口を含み、前記槽内に空気を送出するための送風経路と、
    前記送風経路内に配置される送風機と、を備え、
    前記送風経路は、前記液体貯留タンクの周面に沿って下方側から上方側に延在する部分を含むように設けられており、
    前記導入口は、前後方向における前記液体貯留タンクの中央を左右方向に通る仮想線よりも前方側に設けられ、
    上方側から見た場合に、前記液体供給経路は、前記導入口から前記液体貯留タンクの前方に向かうように設けられており、
    前記送風経路のうち前記液体貯留タンクの周面に沿って下方側から上方側に延在する部分が前記仮想線よりも後方側に位置する部分を含むように設けられている、飲料製造装置。
  2. 前記吸込口は、前記吹出口よりも下方に位置する、請求項1に記載の飲料製造装置。
  3. 前記液体供給経路は、前記導入口から一旦前記液体貯留タンクの下方に向かった後に上方に向かう部分を含むように設けられ、
    前記加熱手段が前記液体貯留タンクの下方に位置するように設けられ、
    前記吸込口の中心が前記加熱手段の上端よりも上方に位置するように設けられることにより、前記送風経路が前記加熱手段から離れて位置する、請求項1または請求項2に記載の飲料製造装置。
  4. 前記送風経路は、前記加熱手段が設けられた領域よりも下流側の前記液体供給経路と隣接する部分を含むように設けられ、
    前記隣接する部分において、前記送風経路が前記液体供給経路よりも上方側に位置する部分を含むように設けられている、請求項1からのいずれか1項に記載の飲料製造装置。
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