JP6460833B2 - 振動体、振動体の駆動方法、振動型駆動装置、塵埃除去装置及び撮像装置 - Google Patents

振動体、振動体の駆動方法、振動型駆動装置、塵埃除去装置及び撮像装置 Download PDF

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Description

本発明は、弾性体に振動を励振させることによって、例えば、該弾性体に付着した塵埃等を除去し、或いは、該弾性体に被駆動体を接触させて該弾性体と該被駆動体とを相対的に移動させる技術に関する。
デジタルカメラ等の撮像装置では、CCDセンサやCMOSセンサ等の撮像素子で撮像光束を受光し、撮像素子から出力される電気信号を画像データに変換してメモリカード等の記憶媒体に記憶している。このような撮像装置では、一般的に、撮像素子の被写体側に、光学ローパスフィルタや赤外吸収フィルタが配置される。そのため、これらのフィルタの表面に塵埃等が付着してしまうと、塵埃等の付着部分が黒点となって撮像画像に写り込み、画像の見栄えが低下してしまう。
また、撮像装置の一例であるレンズ交換可能なデジタル一眼レフカメラでは、シャッタやクイックリターンミラー等の機械作動部が撮像素子の近傍に配置されているため、機械作動部で発生した塵埃等が撮像素子やフィルタの表面に付着することがある。更に、デジタル一眼レフカメラでは、レンズ交換時にレンズマウントの開口から塵埃等がカメラ本体内に入り込み、撮像素子或いはフィルタの表面に付着することもある。
このような問題を解消するために、撮像素子の被写体側に撮影光束を透過させる防塵幕を設け、これを圧電素子で振動させることにより、防塵幕の表面に付着した塵埃等を除去する技術が提案されている(特許文献1参照)。また、振動を用いて塵埃等を除去する装置として、光学部材に設けられた振動体に楕円運動を生じさせることによって、光学部材に付着した塵埃を所望の方向に移動させる塵埃除去装置が提案されている(特許文献2参照)。
図10は、特許文献2に記載された従来の塵埃除去装置の概略構成を示す図である。圧電素子121,122は、振動体103における面外曲げ振動の節の並ぶ方向に位置をずらして配置されている。振動体103は、撮像素子104の前面側(撮像光束の結像面側)に取り付けられる。
圧電素子121,122には、振動周期が同じであり、且つ、時間的位相が90°異なる交番電圧が印加される。印加される交番電圧の周波数は、振動体103の長手方向に沿って面外に変形するm次(mは自然数)の面外曲げ振動の共振周波数とm+1次の面外曲げ振動の共振周波数との間の周波数であり、且つ、2つの振動の振幅比が1:1となる周波数である。振動体103には、m次の面外曲げ振動に対して90°の位相差を持った(m次の面外曲げ振動に対して位相が90°進んでいる)m+1次の面外曲げ振動が、同じ振幅で、且つ、同じ振動周期で励振される。
これら2つの振動が合成されることによって、振動体103に楕円運動が生じる。塵埃等は、この楕円運動によって面外に突き上げられるときに、振動体103の表面の法線方向の力を受けて、弾かれるように所定の方向に移動していく。
特開2003−319222号公報 特開2008−207170号公報
しかしながら、特許文献2に記載された振動体103では、2つの振動モードの共振周波数の間の周波数で駆動するため、共振周波数に近い周波数で駆動する場合と比べると、振動振幅が小さくなってしまう。したがって、塵埃等を移動させるために必要な振動振幅を得るために、駆動電圧を大きくする必要がある。
また、振動体103には多数の振動モードが存在するため、所望する2つの振動モード以外の不要な振動モードが混在する。この不要な振動モードの混在によって、光学部材101の表面の塵埃等を面外に叩き上げるときの面内方向の向きが、所望する方向の逆方向になってしまう箇所や、面内方向の成分が小さい箇所が発生する。
そのため、これらの箇所では、塵埃等を所望する方向に移動させることができず、或いは、塵埃等の付着力に抗して塵埃等を移動させる力が小さくなって、塵埃を移動させる効率が低下してしまう。更に、2つの振動モードの振動を任意の位相差で励振するために、光学部材101に2つ以上の圧電素子(圧電素子121,122)を配置する必要があるため、小型化が容易ではない。
本発明は、低電圧で所望する大きさの振幅の振動を励振することができる振動体の駆動方法を提供する。また、本発明は、小型化が容易な振動体を提供することを目的とする。
本発明の第1の態様は、板状の弾性体と、前記弾性体に接合された電気−機械エネルギ変換素子とを有する振動体の駆動方法であって、前記電気−機械エネルギ変換素子に交番電圧を印加することにより、前記振動体に前記弾性体の厚さ方向と直交する第1の方向の振動の次数または節数が互いに1異なり、且つ、前記弾性体の厚さ方向および前記第1の方向と直交する前記第2の方向の振動の次数または節数が互いに1異なる第1の振動モードおよび第2の振動モードの振動を励振することを特徴とする振動体の駆動方法である。
本発明の第2の態様は、板状の弾性体と、前記弾性体の第1の面に接合された電気−機械エネルギ変換素子とを備える振動体であって、前記電気−機械エネルギ変換素子は、圧電体と、前記圧電体の厚さ方向と直交する方向を第1の方向として、前記圧電体に前記第1の方向と直交する第2の方向に間隔を空けて設けられた2つの第1電極と、前記2つの第1電極の間に設けられた第2電極とを有し、前記2つの第1電極および前記第2電極のそれぞれに所定の交番電圧が印加されることにより、前記振動体に、前記第1の方向の振動の次数または節数が1異なり、且つ、前記第2の方向の振動の次数または節数が1異なる第1の振動モードと第2の振動モードの振動が励振されることを特徴とする振動体である。
本発明に係る振動体の駆動方法では、振動体に励振させる2つの振動モードの固有振動をほぼ一致させることにより、共振現象を利用した駆動(共振周波数近傍の周波数での駆動)が可能となるため、不要な振動モードの影響を受け難くなる。これにより、低電圧で大きな振幅の振動を振動体に励振させることができるため、例えば、効率的な塵埃の除去が可能な塵埃除去装置の実現が可能となる。
また、本発明に係る振動体では、1つの電気−機械エネルギ変換素子で所望する複数の振動モードの振動の励振が可能となる。よって、本発明に係る振動体を塵埃除去装置に適用した場合、従来の2つの電気−機械エネルギ変換素子を必要とするものと比較して、省スペース化と給電のための構成の簡略化が可能となるため、小型化と低コスト化が可能になる。
本発明の第1実施形態に係る塵埃除去装置の概略構成を示す正面図と断面図である。 図1の塵埃除去装置を構成する振動体の斜視図、振動体に励振する振動モードA,Bの各振動を模式的に示す斜視図である。 図2の振動体に塵埃除去のために励振する振動の振動モードの共振周波数と、不要振動の振動モードの共振周波数との関係を示す図である。 図2の振動体に塵埃除去のために励振した2つの振動モードの各振動の変位と、各振動の合成変位を時間位相に対して示す第1の図である。 図2の振動体に塵埃除去のために励振した2つの振動モードの各振動の変位と、各振動の合成変位を時間位相に対して示す第2の図である。 本発明の第2実施形態に係る塵埃除去装置に用いられる振動体の概略構成を示す斜視図である。 本発明の第3実施形態に係る振動型駆動装置の概略構成を示す斜視図である。 本発明の第4実施形態に係る振動型駆動装置の概略構成を示す斜視図である。 本発明の実施形態に係る塵埃除去装置と振動型駆動装置を備える撮像装置の概略構成を示す図である。 従来の塵埃除去装置の概略構成を示す図である。
以下、本発明の実施形態について、添付図面を参照して詳細に説明する。
<第1実施形態>
第1実施形態では、本発明の実施形態に係る振動体の駆動方法を、撮像装置において撮像光束が通過する光路に配置される光学部材に付着した塵埃等の粒子を除去する塵埃除去装置の駆動に適用した場合について説明する。
図1(a)は、本発明の実施形態に係る塵埃除去装置10の構成を示す平面図であり、図1(b)は、図1(a)に示す矢視A−Aの断面図である。なお、図1中に示すように、三次元直交座標(X方向、Y方向、Z方向)を定める。塵埃除去装置10は、板状の弾性体である光学部材1と、電気−機械エネルギ変換素子である圧電素子2a,2bと、支持部材4と、撮像素子(不図示)に取り付けられる保持部材5と、駆動回路6とを備える。以下の説明では、圧電素子2a,2bを、特に区別しない場合には「圧電素子2」と称呼する。
光学部材1は、カバーガラス、赤外線カットフィルタ、或いは、光学ローパスフィルタ等の透光性部材であり、光学部材1を通過した光が撮像素子(不図示)に入射する。ここでは、デジタルカメラ等の撮像装置に用いられている撮像素子の一般的な撮像面の形状である矩形形状に合わせて、光学部材1を矩形形状としており、長手方向をX方向、短手方向をY方向、厚さ方向をZ方向とする。
圧電素子2a,2bは、光学部材1の表面(第1の面)に、所定の間隔を隔てて接着剤等により接合されており、光学部材1と圧電素子2a,2bとにより振動体3が構成される。本実施形態では、圧電素子2a,2bの離間方向は、光学部材1の長手方向(X方向)に設定している。
光学部材1は、裏面(第1の面の反対側の第2の面)において、枠状の支持部材4により保持部材5に粘着固定されている。支持部材4により保持部材5と光学部材1との間に密閉空間が形成されており、この密閉空間へは外部から塵埃等が侵入することができなくなっている。なお、支持部材4も、撮像素子の一般的な撮像面の形状である矩形形状に合わせて、矩形枠状としている。光学部材1において支持部材4の矩形枠内の所定領域を透過した撮像光束が撮像素子に結像するように、光学部材1は支持部材4により保持部材5に対して位置決めされている。
駆動回路6は、圧電素子2aに交番電圧Vaを、圧電素子2bに交番電圧Vbをそれぞれ印加する。なお、振動体3及び駆動回路6により振動型駆動装置が構成される。
圧電素子2に交番電圧を印加すると、圧電素子2は逆圧電効果により面内方向に伸縮する。したがって、圧電素子2と接合された光学部材1は、接合面を面内方向に伸縮させる力を圧電素子2から受け、圧電素子2の接合面(第1の面)側の凸凹が周期的に切り替わるような振動が生じる。塵埃除去装置10では、進行波の進行方向であるX方向と、X方向及びZ方向と直交するY方向にそれぞれ、次数の異なる第1の振動モードと第2の振動モードの振動を励振させる。以下、第1の振動モードを「振動モードA」と称呼し、第2の振動モードを「振動モードB」と称呼する。
図2(a)は振動体3の斜視図であり、図2(b)は、振動モードAの振動を模式的に示す斜視図であり、図2(c)は振動モードBの振動を模式的に示す斜視図である。振動モードAの振動は、X方向(第1の方向)に12次、Y方向(第2の方向)に0次の面外曲げ振動である。振動モードBの振動は、X方向に11次、Y方向に1次の面外曲げ振動である。つまり、振動モードA,Bでは、X方向の次数が1次異なり、Y方向の次数も1次異なる。これらの振動モードA,Bの次数を“[X方向の次数,Y方向の次数]次”と表したときに、振動モードAの次数は[12,0]次、振動モードBの次数は[11,1]次と表すことができる。
交番電圧Vaと交番電圧Vbとでは時間的な位相が異なっており、そのため、振動体3には、振動モードAと振動モードBの2つの振動が合成された振動が励振される。ここで、振動モードAと振動モードBの共振周波数の差の絶対値をΔfとしたときに、共振現象を有効に利用するには、Δfができるだけ小さいことが望ましい。つまり、振動モードA,Bの各振動の共振周波数が近いことが望ましい。具体的には、振動モードA,Bのうち共振周波数が大きい振動モードの共振周波数をfrとしたとき、共振周波数frとΔfとの関係が、Δf<fr×0.1、となっていることが望ましい。
また、光学部材1のアスペクト比の影響を抑えるために、m,nを自然数として、振動モードAの次数を[m+1,n−1]次とし、振動モードBの次数を[m,n]次に設定することも好ましい。節の影響を最小限にするために、振動モードAのY方向の次数を、上述した[12,0]次のように、ゼロ次とすることも好ましい。
このように共振周波数の近い振動モードA,Bの振動を用い、その際に、交番電圧Va,Vbの周波数(振動体3の駆動周波数)を、振動モードA,Bの共振周波数の近傍とすることで、小さな印加電圧でも大きな振幅を得ることができる。これにより、光学部材1に付着した塵埃等を効率よく光学部材1から除去することができる。なお、振動モードA,Bの各共振周波数は、光学部材1のX方向とY方向の寸法を調整することによって、独立して調整することが可能である。
図3は、振動体3に励振する振動モードA,Bの共振周波数と不要振動モードの共振周波数との関係を示す図である。振動モードA,Bの共振周波数の近傍に駆動周波数を設定することにより、他の不要振動モードの影響を小さくすることができる。
ここで、振動モードA,Bの各振動を合成した合成振動の挙動について、X方向で2次と3次の振動を合成した場合について、図4及び図5を参照して説明する。図4及び図5は、振動体3に励振した振動モードA,Bの各振動の変位と、各振動の合成変位とを時間位相に対して示す第1の図及び第2の図である。
図4及び図5において、細実線は振動モードAの振動変位を、破線は振動モードBの振動変位を、太実線は合成振動の振動変位をそれぞれ示している。より詳しくは、位相差が90°で振幅比が1:1である場合の、X方向に3次でY方向に0次の振動モードAの面外曲げ振動が実線で、X方向に2次でY方向に1次の振動モードBの面外曲げ振動が破線で、それぞれ示されている。また、振動体3のY方向中央付近の、振動モードA,Bの振動が重ね合わされたZ方向変位を正規化した値が太実線で示されている。図4及び図5では、縦軸にZ方向変位を、横軸に振動体3のX方向の長さを360としたときの位置(X方向位置)を取り、振動の周期Tを12等分した時間位相tのそれぞれについての振動を示している。
振動体3を振動させると、合成振動の波形は図中矢印a方向に進行する。このとき、合成振動の波形の1点に注目すると、光学部材1には図4(a)中に矢印bで示すような楕円運動がZ−X面内で生じている。合成振動によって、光学部材1の表面に付着した塵埃等は、光学部材1が塵埃等を面外(図4及び図5の縦軸の正の向き、つまり、Z方向の正の向き)に突き上げるときに、光学部材1の表面の法線方向の力を受けて、弾かれるように移動していく。
なお、振動モードA,Bの振動の位相差は、90°に限定されるものではなく、0°及び180°以外であればよい。振動モードA,Bの振幅比も、1:1に限定されるものではない。交番電圧Va,Vbの位相差と振幅を調整することにより、合成振動を振幅むらの少ない進行波に近付けることが可能となる。
但し、光学部材1のX方向端部に近付くほど合成振動が定在波に近付くため、撮像素子に対する光学部材1の有効部に定在波が生じないように、振動モードの次数を設定すること望ましい。図4及び図5に示した合成振動を生成する振動モードA,Bの次数は、撮像素子に対する光学部材1の有効部(撮像素子に結像する光束を透過させる領域)が位置60から位置300の範囲付近であることを前提として、この有効部から効率的に塵埃等を除去することができるように設定されている。
また、振動モードBの振動のY方向の節位置では、振動モードAの振動の節位置と重なる部分があるため、図4に示すような進行波が生じず、定在波となって、塵埃等の除去能力が低下してしまう。そのため、振動モードBの振動のY方向の節位置が有効部の外側にくるように光学部材1のY方向寸法を調整することが望ましい。
振動体3に励振する全ての進行波の方向を同一方向にするためには、進行波を発生させたい方向に、次数が1異なる2つの振動モードを使用する必要がある。よって、振動体3に励振する振動モードの次数は、図4及び図5の[3,0]次と[2,1]次に限定されず、例えば、図2の[12,0]次、[11,1]次を用いることもできる。その場合に、振動モードBの振動のY方向の節位置が光学部材1の有効部の外側にくるように光学部材1のY方向寸法を調整することが望ましいのは、前述の通りである。
以上のように、本実施形態に係る振動型駆動装置では、振動体3に励振する2つの振動モードの共振周波数をほぼ一致させることで、共振現象を利用した駆動が可能となるため、不要振動モードの影響を受けず、低電圧かつ効率的な振動の励振が可能になる。よって、振動体3を塵埃除去装置10に適用した場合に、効率的な塵埃除去が可能となる。
なお、本実施形態では振動モードの節数から1を引いた値を次数と定義し、節数が0の場合は簡単のため、あえて0次と定義している。また、ここまで振動モードの次数を用いて説明してきたが、次数を節数に置き換えても実現可能である。特に次数で定義されていない節数が1の場合、例えば[12,0]節、[11,1]節でも進行波を起こすことが可能である。
<第2実施形態>
第1実施形態では、2つの圧電素子2a,2bで光学部材1に振動を励振することで、光学部材1に付着した塵埃等の粒子を除去する塵埃除去装置10について説明した。これに対して、第2実施形態では、1つの圧電素子で光学部材に振動を励振することで、光学部材に付着した塵埃等の粒子を除去する塵埃除去装置について説明する。
図6は、本発明の第2実施形態に係る塵埃除去装置に用いられる振動体13の概略構成を示す斜視図である。なお、第2実施形態に係る塵埃除去装置は、塵埃除去装置10の振動体3を振動体13に置き換えた構成を有している。そのため、ここでは、振動体13以外の構成部材についての図示と説明を省略する。
振動体13は、光学部材11のX方向端の一方に、圧電素子12が接着等により接合された構造を有する。圧電素子12は、圧電体の第1の面に、第1電極12aと、第2電極12bと、折り返し電極12cとが形成された構造を有する。不図示のフレキシブルプリント基板を介して、第1電極12aには交番電圧Vaが、第2電極12bには交番電圧Vbが印加される。折り返し電極12cは、圧電体の側面に設けられた側面電極を介して第1の面の反対側の第2の面に設けられた全面電極(不図示)と導通し、更にグランドに接続される。
なお、第1電極12aは、圧電体の第1の面の第1の方向(X方向)と直交する第2の方向(Y方向)に所定の間隔を空けて2カ所に形成されている。本実施形態では、図6に示すように2カ所の第1電極12aを光学部材11の表面上でY方向に電気的に接続した電極パターンとしているが、2カ所の第1電極12aは独立して形成されていてもよい。
図6中の破線は、振動モードBの振動のY方向の節位置を示している。そして、第1電極12aと第2電極12bの間のX方向に延在する非電極部は、この節位置を含む。ここで、振動モードBの振動について、第1電極12aの領域と第2電極12bの領域とでは位相がY方向の節を挟んで反対になっているため、交番電圧Va,Vbの位相差を180°とすることによって振動モードBの振動を効率的に励振することができる。逆に、振動モードAの振動については、第1電極12aの領域と第2電極12bの領域とで位相は同じであるため、交番電圧Va,Vbの位相差を0°とすることで、効率的に振動を励振することができる。そこで、交番電圧Va,Vbの位相差を0°及び180°以外、好ましくは90°とすることで、図4及び図5を参照して説明した合成振動(進行波)を励振させることができる。
このように、本実施形態によれば、1つの圧電素子12で光学部材11に所望の振動を励振させることができる。よって、光学部材11を2つの圧電素子2a,2bが接合される光学部材1よりも小型化することができ、また、圧電素子に給電を行うための部品を削減することができることで、低コスト化を実現することができる。更に、第1実施形態の振動体3と同様に、本実施形態に係る振動体13でも、低電圧で不要振動モードの影響を受けずに、光学部材11に付着した塵埃等を効率的に除去することが可能となる。
<第3実施形態>
第1実施形態及び第2実施形態では、振動型駆動装置を塵埃除去装置に適用した場合について説明したが、第3実施形態では、振動体に被駆動体を加圧接触させ、振動体に所定の振動を励振することにより、振動体と被駆動体とを相対的に移動させる振動型駆動装置について説明する。なお、第3実施形態に係る振動型駆動装置は、被駆動体を構成要素に含むものと定義する。
図7(a)は、本発明の第3実施形態に係る振動型駆動装置20の概略構成を示す斜視図である。振動型駆動装置20は、振動体21と、被駆動体であるスライダ22とを備える。振動体21は、弾性体26と、弾性体26の第1の面に接合された圧電素子27と、弾性体26を不図示の基台等に固定するための支持部28とを備える。スライダ22は、不図示の加圧手段によって、振動体21の第2の面(圧電素子27が接合された第1の面の反対側の面)と加圧接触した状態で保持される。
スライダ22は、磁石材料から成る角棒状のスライダ基部23と、バネ部材24と、摩擦部材25とを有する。摩擦部材25は、振動体21と摩擦摺動する部材である。そのため、摩擦部材25には、高摩擦係数と摩擦耐久性を兼ね備える材料、例えば、表面が窒化処理されたマルテンサイト系のSUS420J2や、アルミナ等のセラミックスが用いられる。スライダ基部23を構成する磁石材料は、弾性体26を構成する強磁性のSUS440Cと協働して磁気回路を形成する。
バネ部材24は、摩擦部材25とスライダ基部23との間に固定されている。バネ部材24は、比較的剛性の低いシート状の材料で構成され、具体的には、ポリイミド、PET、フッ素樹脂、シリコンゴム等が用いられる。スライダ22は、バネ部材24によって適正なバネ性を有することで、振動体21の振動に対して滑らかに追従することができる。
支持部28は、弾性体26のX方向に設けられている。支持部28は、弾性体26とプレス加工等で一体に形成されていてもよいし、レーザ溶接等により接合されていてもよい。支持部28が基台に固定されることで、弾性体26の移動が規制される。なお、支持部28を、振動体21(弾性体26)に励振させる振動の節となる位置に設けることで、弾性体26に生じさせる振動の阻害を最小限に抑えることができる。
振動体21において、圧電素子27は、接着剤で弾性体26に固定してもよいし、周知の技術である厚膜印刷法により成形され、弾性体26と同時焼成されることで弾性体26と一体化されていてもよい。なお、厚膜印刷法を用いる場合には、弾性体26の成分(ステンレス鋼の構成元素)の圧電素子27への拡散を防止するために、弾性体26上にセラミックス等で構成される接合層を形成した後に圧電素子27を形成することが好ましい。また、厚膜印刷法を用いることで、圧電素子27の厚さを100μm以下とすることが可能になる。これにより、弾性体26を小型化・薄型化する際に、共振周波数が高くなり過ぎることや中立面が圧電素子27側に入ること、更に、接着剤により振動減衰が増大することを防止することができる。更に、振動体21の厚みが薄くなると励振可能な振動の振幅が大きくなるので、弾性体26におけるスライダ22との摺動面に、変位拡大のための突起部を形成することなく、高速にスライダ22を移動させることが可能になる。
図7(b)は、振動体21の斜視図であり、主に振動体21の裏面側を構成する圧電素子27の構造を示している。圧電素子27の露出面(弾性体26との接合面の反対側の面)には、第1電極27a、第2電極27b、折り返し電極27cが形成されている。圧電素子27における弾性体26との接合面(露出面の反対側の面)には、全面電極(不図示)が形成されている。全面電極は、圧電素子27に設けられた不図示のスルーホール電極又は側面電極を介して折り返し電極27cと電気的に接続され、更に、不図示のフレキシブルプリント基板を介してグランドに接続されている。
5つの第1電極27aの分極方向は、隣り合うもので相互に逆となっており、隣り合う第1電極27a間の非電極部は、振動モードAの節位置を含んでいる。そのため、振動モードAの振動を効率的に励振させることができる。同様に、5つの第2電極27bの分極方向は、隣り合うもので相互に逆となっており、隣り合う第2電極27b間の非電極部は、振動モードBの節位置を含んでいる。そのため、振動モードBの振動を効率的に励振することができる。
5つの第1電極27aは、分極処理後に第1つなぎ電極29aによって導通され、5つの第2電極27bは、分極処理後に第2つなぎ電極29bによって導通される。なお、第1電極27a及び第2電極27bの数は共に、用いる振動モードA,Bの次数に応じて変えることができ、5つに限定されるものではない。
振動モードAには[12,0]次の、振動モードBには[11,1]次の振動が利用される。不図示のフレキシブルプリント基板を介して第1電極27a及び第2電極27bに位相差が90°の交番電圧を印加することにより、第1実施形態と同様に、図4及び図5を参照して説明した合成振動(進行波)を励振させることができる。
合成振動の波形の1点に注目すると、弾性体26には、図4(a)中に矢印bで示すような楕円運動がZ−X面内で生じている。そのため、弾性体26に加圧接触しているスライダ22は、弾性体26から摩擦駆動力(推力)を受けて、楕円運動の方向(進行波の進行方向とは逆の方向)に移動していく。
第1電極27a及び第2電極27bに印加する交番電圧の周波数を走引することによって、振動体21に生じる振動(振幅)の大きさが変わるため、スライダ22の移動速度を調節することができる。また、第1電極27a及び第2電極27bに印加する交番電圧の位相差や振幅比、周波数を調整することで、弾性体26に生じさせる楕円運動のX方向変位とZ方向変位の比を変えることができる。よって、Z方向変位を十分に大きくすることによって、極低速領域においてもスライダ22を安定して移動させることができる。なお、弾性体26におけるスライダ22との摺動面に、特許第2625555号公報に記載されているような突起部を設けることで、スライダ22の最大移動速度を大きくすることもできる。
このように、本実施形態によれば、スライダ22の移動速度の調整範囲(ダイナミックレンジ)の広い振動型駆動装置を実現することができる。また、本実施形態に係る振動型駆動装置では、振動体21の構造が簡素であるため、小型化が容易である。また、製造が容易となることで低コスト化を実現することができる。
<第4実施形態>
第3実施形態では、振動体21を固定して、スライダ22を振動体21に対して相対的に移動させる構成としたが、第4実施形態では、振動体を被駆動体に対して移動させる構成の一例について説明する。
図8は、本発明の第4実施形態に係る振動型駆動装置30の概略構成を示す斜視図である。振動型駆動装置30は、振動体31と、被駆動体32とを有する。振動体31は、弾性体33と、圧電素子34を有する。被駆動体32は、摩擦部材35、バネ部材36、基部37により構成されている。摩擦部材35、バネ部材36及び基部37はそれぞれ、第3実施形態で説明したスライダ22を構成する摩擦部材25、バネ部材24スライダ基部23と、形状は異なるが、使用される材料等は同じであるため、ここでの説明を省略する。なお、被駆動体32は、基部37のX方向端が不図示の基台等に固定されることにより、動きが規制される。
圧電素子34には、第1電極34a、第2電極34b及び折り返し電極34cが形成されている。第1電極34a、第2電極34b及び折り返し電極34cの機能は、第3実施形態で説明した第1電極27a、第2電極27b及び折り返し電極27cと同等であり、交番電圧の印加方法も同様である。よって、振動体31に振動モードA,Bの振動を発生させると、振動体31自体がX方向に移動する。なお、X方向の移動ストロークを大きく取るためには、振動モードA,Bの振動としてそれぞれ、最低次の[2,0]次,[1,1]次の振動を利用すればよい。
<第5実施形態>
第5実施形態では、第1実施形態に係る塵埃除去装置10と、第3実施形態に係る振動型駆動装置20とを備える撮像装置について説明する。図9は、撮像装置40の概略構成を示す図である。撮像装置40は、カメラ本体41に対してレンズ鏡筒42が着脱自在な、所謂、一眼レフカメラであり、レンズ鏡筒42の内部には、フォーカスレンズやズームレンズ等の複数のレンズから構成されるレンズ群43が配置されている。
カメラ本体41の内部には、撮像素子44が配置されており、撮像素子44の前面側に塵埃除去装置10が配置されている。また、カメラ本体41の外部背面には、塵埃除去装置10の駆動スイッチ45が設けられている。駆動スイッチ45が押下されると、カメラ本体41に設けられた不図示の制御部(制御回路)から塵埃除去装置10の駆動回路6(図9に不図示)へ駆動指令信号が送信され、駆動回路6が塵埃除去装置10を駆動する。
レンズ鏡筒42の内部には、振動型駆動装置20が配置されている。ここで、振動型駆動装置20を構成するスライダ22は、光軸方向に移動することができるように配置されており、且つ、スライダ22には、フォーカスレンズを保持する不図示のレンズ保持部材と連結されている。よって、被写体情報や測距情報等に基づいて、振動体21に振動モードA,Bの振動を励振してスライダ22を光軸方向に移動させ、フォーカスレンズの光軸方向での位置を調節することにより、オートフォーカス動作を実行することができる。
なお、振動型駆動装置20は、ズームレンズを光軸方向で移動させるパワーズーム機構に用いることもできる。また、撮像装置は、デジタルカメラに限定されず、交換式レンズ単体、ビデオカメラ、監視カメラ、放送用カメラ、モバイル機器内のカメラ等であってもよい。
<その他の実施形態>
以上、本発明をその好適な実施形態に基づいて詳述してきたが、本発明はこれら特定の実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の様々な形態も本発明に含まれる。例えば、上記実施形態では、本発明に係る振動体を振動型駆動装置に適用し、更に振動型駆動装置を光軸方向にレンズを移動させるレンズ鏡筒に適用した例について説明した。これに限らず、本発明に係る振動体を備える振動型駆動装置を、像ぶれを補正するレンズ又は撮像素子を光軸と直交する方向で移動させる像ぶれ補正機構に適用することもできる。
1 光学部材
2a,2b 圧電素子
3,13 振動体
4 支持部材
5 保持部材
6 駆動回路
10 塵埃除去装置
12a 第1電極
12b 第2電極
20,30 振動型駆動装置
21,31 振動体
22 スライダ
26 弾性体
27,34 圧電素子
32 被駆動体
40 撮像装置
42 レンズ鏡筒
43 レンズ群

Claims (16)

  1. 板状の弾性体と、前記弾性体に接合された電気−機械エネルギ変換素子とを備える振動体の駆動方法であって、
    前記電気−機械エネルギ変換素子に交番電圧を印加することにより、前記振動体に前記弾性体の厚さ方向と直交する第1の方向の振動の次数または節数が互いに1異なり、且つ、前記弾性体の厚さ方向および前記第1の方向と直交する第2の方向の振動の次数または節数が互いに1異なる第1の振動モードおよび第2の振動モードの振動を励振することを特徴とする振動体の駆動方法。
  2. 前記振動体は、更にもう1つの電気−機械エネルギ変換素子を有し、前記電気−機械エネルギ変換素子および前記もう1つの電気−機械エネルギ変換素子は、前記第1の方向に間隔を空けて前記弾性体に設けられることを特徴とする請求項1に記載の振動体の駆動方法。
  3. 前記2つの電気−機械エネルギ変換素子にそれぞれ印加する交番電圧の位相差を0°および180°以外の値に設定することを特徴とする請求項2に記載の振動体の駆動方法。
  4. 前記電気−機械エネルギ変換素子は、圧電体と、前記第2の方向に間隔を空けて設けられた2つの第1電極と、前記2つの第1電極の間に設けられた第2電極とを有することを特徴とする請求項1に記載の振動体の駆動方法。
  5. 前記第1電極および前記第2電極にそれぞれ印加する交番電圧の位相差を0°および180°以外の値に設定することを特徴とする請求項4に記載の振動体の駆動方法。
  6. 前記第1の振動モードと前記第2の振動モードの次数または節数を[第1の方向,第2の方向]で表したときに、m,nをそれぞれ自然数として、前記第1の振動モードを[m+1,n−1]とし、前記第2の振動モードを[m,n]とすることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の振動体の駆動方法。
  7. 前記第1の振動モードの前記第2の方向の次数または節数をゼロとすることを特徴とする請求項6に記載の振動体の駆動方法。
  8. 前記第1の振動モードと前記第2の振動モードの共振周波数の差の絶対値をΔfとし、前記第1の振動モードと前記第2の振動モードのうち共振周波数が大きい振動モードの共振周波数をfrとしたときに、Δf<fr×0.1、の関係が成り立つことを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項に記載の振動体の駆動方法。
  9. 板状の弾性体と、前記弾性体の第1の面に接合された電気−機械エネルギ変換素子とを備える振動体であって、
    前記電気−機械エネルギ変換素子は、
    圧電体と、
    前記圧電体の厚さ方向と直交する方向を第1の方向として、前記圧電体に前記第1の方向と直交する第2の方向に間隔を空けて設けられた2つの第1電極と、
    前記2つの第1電極の間に設けられた第2電極とを有し、
    前記2つの第1電極および前記第2電極のそれぞれに所定の交番電圧が印加されることにより、前記振動体に、前記第1の方向の振動の次数または節数が1異なり、且つ、前記第2の方向の振動の次数または節数が1異なる第1の振動モードと第2の振動モードの振動が励振されることを特徴とする振動体。
  10. 請求項9に記載の振動体と、
    前記第1電極および前記第2電極のそれぞれに前記交番電圧を印加するように構成された駆動手段と、を備え、
    前記駆動手段は、前記第1の振動モードと前記第2の振動モードの次数または節数を[第1の方向,第2の方向]で表したときに、m,nをそれぞれ自然数として、前記第1の振動モードとして[m+1,n−1]の振動を励振し、前記第2の振動モードとして[m,n]の振動を励振することを特徴とする振動型駆動装置。
  11. 前記第1電極と前記第2電極との間の前記第1の方向に延在する非電極部が、前記第2の振動モードの前記第1の方向に延びる節位置を含むことを特徴とする請求項10に記載の振動型駆動装置。
  12. 板状の弾性体と、前記弾性体の厚さ方向と直交する第1の方向に間隔を空けて前記弾性体の第1の面に接合された2つの電気−機械エネルギ変換素子とを備える振動体と、
    前記2つの電気−機械エネルギ変換素子のそれぞれに交番電圧を印加することにより、前記振動体に、前記第1の方向の振動の次数または節数が互いに1異なり、且つ、前記弾性体の厚さ方向および前記第1の方向と直交する第2の方向の振動の次数または節数が互いに1異なる第1の振動モードと第2の振動モードの振動が励振されるように構成された駆動手段と、を備えることを特徴とする振動型駆動装置。
  13. 前記駆動手段は、前記第1の振動モードと前記第2の振動モードの次数または節数を[第1の方向,第2の方向]で表したときに、m,nをそれぞれ自然数として、前記第1の振動モードとして[m+1,n−1]の振動を励振し、前記第2の振動モードとして[m,n]の振動を励振することを特徴とする請求項12に記載の振動型駆動装置。
  14. 請求項10乃至13のいずれか1項に記載の振動型駆動装置を備え、
    前記弾性体として光を透過する板状の光学部材を有し、前記光学部材に前記第1の振動モードと前記第2の振動モードの振動を励振させることにより前記光学部材の表面に付着した塵埃を除去することを特徴とする塵埃除去装置。
  15. レンズが内部に配置されたレンズ鏡筒と、
    前記レンズを前記レンズ鏡筒の光軸方向に移動させる請求項10乃至13のいずれか1項に記載の振動型駆動装置と、を備えることを特徴とする撮像装置。
  16. 請求項14に記載の塵埃除去装置と、
    撮像素子とを備え、
    前記塵埃除去装置が備える前記光学部材は、前記撮像素子の前面に配置され、
    前記第2の振動モードの節位置が、前記光学部材において前記撮像素子に結像する光束を透過させる領域の外側にあることを特徴とする撮像装置。
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