JP6459232B2 - 測光装置及び撮像装置 - Google Patents

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Description

本発明は、測光装置及び撮像装置に関するものである。
従来、カメラ等に用いられる測光装置において、光電変換素子を保持する第1の保持部材と、受光素子(光電変換素子)を保持する第2の保持部材との相対的位置を調整した状態で、第2の保持部材を第1の保持部材に接着する固定構造が提案されている(特許文献1参照)。
また、光電変換素子のパッケージ部材として汎用パッケージが知られている。汎用パッケージは、一般的に外形寸法の精度が低いため、パッケージの保持部材に適切に位置決めする必要がある。しかし、上述した特許文献1の固定構造では、パッケージの保持部材において、パッケージのx、y方向(特許文献1:図2)を位置決めするための当接面を十分に確保できないため、汎用パッケージを用いたパッケージ部材では、位置決めが難しくなる。
特開2012−208201号公報
本発明の目的は、好適に位置決めすることができる測光装置及び撮像装置を提供することにある。
本発明は、回路基板に電気的に接続可能な接点が第1側面及び前記第1側面と隣接する第2側面に備えられ、光電変換素子を収納するパッケージ部材と、前記パッケージ部材の前記第1側面と当接する第1当接面と、前記第2側面の前記接点を備えない第1部分と当接する第2当接面と、前記第2側面の前記接点を含む第2部分と当接する第3当接面とを有し、前記パッケージ部材を保持する保持部材とを含み、前記パッケージ部材の前記第2側面の前記第2部分に備えられた前記接点は、前記回路基板に電気的に接続されていない測光装置に関する。
また、本発明は、上記測光装置を備えた撮像装置に関する。
本発明によれば、好適に位置決めすることができる測光装置及び撮像装置を提供することができる。
実施形態におけるカメラ10の構成図である。 測光センサ120及びセンサホルダ140の配置を示す平面図である。 図2のA−A線断面図である。 測光装置全体を示す斜視図である。
以下、本発明に係る測光装置を、カメラの測光装置に適用した場合の実施形態について説明する。
本実施形態に示す図面には、説明と理解とを容易にするために、適宜にXYZの直交座標系を設けた。この座標系では、撮影者がレンズ光軸A1を水平として横長の画像を撮影する場合のカメラ位置(以下、「正位置」ともいう)において、撮影者から見て左側に向かう方向をXプラス方向とする。また、正位置において、被写体に向かう方向をYプラス方向とする。更に、正位置において、上側に向かう方向をZプラス方向とする。なお、プラスマイナスに係わらない軸方向を指す場合には、例えば「X方向」のように記載する。
図1は、本実施形態におけるカメラ10の構成図である。
図1に示すように、カメラ10は、カメラ本体100と、レンズ鏡筒200と、を備える。カメラ10は、カメラ本体100に対してレンズ鏡筒200が着脱自在に装着されるレンズ交換式のデジタル一眼レフカメラである。
カメラ本体100は、撮像部101と、ミラー102と、シャッタ103と、焦点板104と、液晶パネル105と、ペンタプリズム(光学素子)106と、を備える。また、カメラ本体100は、ファインダ光学系(観察光学系)107と、測光絞り108と、測光レンズ(再結像光学素子)109と、測光ユニット110と、を備える。
撮像部101は、記録用の画像データを取得する。撮像部101は、CMOSイメージセンサ、CCDイメージセンサ等により構成される。撮影時において、ミラー102、シャッタ103及び撮像絞り202(レンズ鏡筒200)が作動することにより、レンズ201により結像した被写体像が、撮像部101に撮像される。
ミラー102は、レンズ鏡筒200から撮像部101に至るレンズ光軸A1に介在する作用位置(図中破線)と、レンズ光軸A1中に介在しない退避位置(図中実線)との間を移動可能に設けられた反射部材である。ミラー102は、図1に示す作用位置において、被写体像(一次像)をペンタプリズム106側へ反射する。
シャッタ103は、シャッタ羽根(不図示)を開閉することにより、撮像部101に被写体像を導く。シャッタ103は、シャッタ制御部(不図示)により駆動される。撮影者がカメラ本体100のレリーズボタン(不図示)を操作すると、シャッタ制御部によりシャッタ103が駆動される。
焦点板104は、レンズ(レンズ鏡筒200)からミラー102により導かれた被写体像を結像する。
液晶パネル105は、焦点板104に結像された被写体像に、フォーカスポイント、撮像情報等の画像を重畳して表示する。焦点板104において、液晶パネル105に表示された画像と重畳された被写体像は、ファインダ光軸(観察光学系の光軸)A2に示すように、ペンタプリズム106を経てファインダ光学系107へ導かれる。撮影者は、ファインダ光学系107を介して、被写体像(正立像)を視認することができる。また、焦点板104に結像された被写体像は、測光系光軸A3に示すように、ペンタプリズム106、測光絞り108及び測光レンズ109を経て測光ユニット110(後述)へ導かれる。
ペンタプリズム106は、入射した一次像を、上下又は左右に反転させるダハ面106aを含む反射面を有する光学素子である。ダハ面106aは、ペンタプリズム106の上部に位置する山形の反射面である。ペンタプリズム106は、中央部に稜線106b(図3、図4参照)を有する。
ファインダ光学系107は、撮影者が、ペンタプリズム106により正立像に変換された被写体像を観察するための光学系である。ファインダ光学系107は、ファインダレンズ117、118及び接眼部119により構成される。ペンタプリズム106を経てファインダ光学系107へ導かれた被写体像は、ファインダ光学系107において、撮影者が視認できるように所定の倍率に拡大される。
測光絞り108は、ペンタプリズム106から測光レンズ109(後述)に入射する被写体像の光量を調節する。
測光レンズ109は、ファインダ光軸A2に対して角度θを有する測光系光軸A3上に設けられ、被写体像を測光センサ120(後述)の受光面121に再結像させるレンズである。測光レンズ109は、被写体像の入射面109a、反射面109b及び出射面109c(図3参照)が一体に構成されている。測光レンズ109で反射された後の測光系光軸A3は、鉛直方向(Zプラス方向)となる。測光レンズ109は、三角プリズム、結像レンズ等(いずれも不図示)に比べて、光学系全体を小さくできるため、測光レンズ109及び測光ユニット110をより下方(Zマイナス方向)に移動させることができる。そのため、カメラ10の高さを低くすることができる。
ところで、ファインダ光軸A2に対して測光系光軸A3のなす角度θを、「にらみ角」と呼ぶ。測光センサ120(後述)の受光面121における光量分布は、被写体の天側(Zプラス方向)よりも地側(Zマイナス方向)が暗くなる。そこで、測光レンズ109を下方に移動させて、にらみ角(角度θ)を小さくすると、測光センサ120の受光面121における光量分布は、天側と地側との差が小さくなるため、測光性能を向上させることができる。
一方、にらみ角を小さくすると、測光レンズ109の反射面109bがファインダレンズ117の上端に接近するだけでなく、測光ユニット110の一部がペンタプリズム106の稜線106bに接近する(図3参照)。そのため、測光性能を向上させるために、にらみ角を小さくした場合には、これら各部での干渉を回避する必要がある。本実施形態において、これら各部での干渉を回避する構成については後述する。
測光ユニット110は、測光用の画像データを取得する。測光ユニット110は、内部に測光センサ120(後述)を保持する。測光センサ120は、CMOSイメージセンサ、CCDイメージセンサ等の光電変換素子により構成される。測光レンズ109により測光センサ120の受光面121に再結像された被写体像は、測光センサ120において光電変換され、測光用の画像データとして制御部(不図示)に出力される。測光ユニット110の具体的な構成については、後述する。
上述したペンタプリズム106、ファインダ光学系107、測光絞り108、測光レンズ109、及び測光ユニット110は、ファインダレンズ保持部材170(後述)に固定される。カメラ本体100において、これら各部は、本実施形態における測光装置を構成する。
レンズ鏡筒200は、内部にレンズ201と、撮像絞り202と、を備える。レンズ201は、被写体像の光をカメラ本体100に導く撮像光学系である。レンズ201は、複数のレンズにより構成される(図1では、レンズ構成を模式的に示している)。撮像絞り202は、レンズ201を通過して、カメラ本体100の撮像部101に結像する被写体像の光量を調節する。
次に、カメラ本体100に設けられた測光ユニット110とその周辺の構成について説明する。図2は、測光センサ120及びセンサホルダ140の配置を示す平面図である。図3は、図2のA−A線断面図である。図4は、測光装置全体を示す斜視図である。なお、図2では、センサ基板130(後述)を省略した測光ユニット110を、被写体像の入射側とは反対側(Zマイナス方向)から見た図である。図4も同様に、測光ユニット110からセンサ基板130を省略している。また、図3では、断面のハッチング線を適宜に省略する。
測光ユニット110は、図3に示すように、測光センサ120、センサ基板(回路基板、素子基板)130、センサホルダ(保持部材、第1保持部材)140、IRカットフィルタ150、カバーガラス160等を備える。
測光センサ120は、CMOSイメージセンサ、CCDイメージセンサ等の光電変換素子(不図示)により構成される。光電変換素子は、センサパッケージ(パッケージ部材)122に収納されている。光電変換素子は、受光面121において、測光レンズ109により再結像された被写体像を受光する。光電変換素子で受光された被写体像は、光電変換され、測光用の画像データとして制御部(不図示)へ出力される。
センサパッケージ122は、汎用のパッケージであり、図2に示す平面視において、第1側面S1、第2側面S2、第3側面S3及び第4側面S4を有する。センサパッケージ122の各側面には、光電変換素子と電気的に接続する複数の接点123が設けられている。以下、4つの側面のうち、第1側面S1、この第1側面S1と隣接する第2側面S2を例として説明する。
各接点123は、後述するセンサ基板130の接点とハンダ124により電気的に接続される(以下、ハンダ124による電気的な接続を「ハンダ付け」ともいう)。但し、第2側面S2の端部122cに設けられた接点123aは、センサ基板130とハンダ付けされない接点である。本実施形態の測光センサ120は、接点123aをアクティブな接点としないように回路設計されている。
センサ基板130は、センサパッケージ122を介して、光電変換素子において光電変換された測光用の画像データを取得する。センサ基板130で取得された測光用の画像データは、制御部(不図示)に出力される。センサ基板130は、図3に示すように、センサパッケージ122の上側の面に配置される。センサパッケージ122は、上側の面において、センサ基板130に接着により取り付けられている。また、センサ基板130において、センサパッケージ122と対向する側の面には、複数の接点(不図示)が設けられている。センサ基板130に設けられた接点と、センサパッケージ122の接点123とがハンダ付けされることにより、センサパッケージ122を介して光電変換素子と電気的に接続される。
センサホルダ140は、内側にセンサパッケージ122(測光センサ120)を保持する枠形の部材である。センサホルダ140は、図2に示すように、センサパッケージ122の第1側面S1の一方の端部122aと当接する第1当接面141と、センサパッケージ122の第2側面S2の一方の端部(第1部分)122bと当接する第2当接面142と、センサパッケージ122の第2側面S2の他方の端部(第2部分)22cと当接する第3当接面143と、を備える。
センサホルダ140の第1当接面141は、センサパッケージ122のX方向(第1方向)における位置を規定する面である。また、センサホルダ140の第2当接面142及び第3当接面143は、センサパッケージ122のY方向(第2方向)における位置を規定する面である。
また、センサホルダ140は、図3に示すように、ペンタプリズム106のダハ面106aと対向する位置に、ダハ面106aにおける稜線106bの一部が入り込む開口部144を備える。センサホルダ140は、図2に示すX方向の中央部においてペンタプリズム106の稜線106bと最も接近するため、この位置に開口部144が設けられている。
先に説明したように、にらみ角を小さくすると、測光ユニット110がペンタプリズム106の稜線106bに接近する。そのため、センサホルダ140において、ペンタプリズム106の稜線106bが最も近づく位置に開口部144を設けることにより、ペンタプリズム106の稜線106bとセンサホルダ140との干渉を回避することができる。
次に、センサパッケージ122をセンサホルダ140への取り付ける際の位置決めについて説明する。なお、取り付け前のセンサパッケージ122には、図3に示すように、センサ基板130及びカバーガラス160が取り付けられている。また、センサホルダ140には、図3に示すように、IRカットフィルタ150が取り付けられている。
まず、図3に示すように、センサパッケージ122のカバーガラス160を、センサホルダ140の設置面145に当接させる。これにより、センサパッケージ122のZ方向を、センサホルダ140に位置決めすることができる。
次に、図2に示すように、センサパッケージ122の第1側面S1の一方の端部122aを、センサホルダ140の第1当接面141に当接させる。これにより、センサパッケージ122のX方向を、センサホルダ140に位置決めすることができる。
次に、図2に示すように、センサパッケージ122をYマイナス方向に移動させて、センサパッケージ122の第2側面S2の一方の端部122bを、センサホルダ140の第2当接面142に当接させる。同様に、センサパッケージ122の第2側面S2の他方の端部122cを、センサホルダ140の第3当接面143に当接させる。
センサパッケージ122において、第2側面S2の他方の端部122cに設けられた接点123aは、ハンダ付けされない接点であるから、接点123aが設けられた端部122cをセンサホルダ140の第3当接面143に当接させることができる。接点123aはハンダ付けされていないので、位置決めに必要な位置精度を確保することができる。また、端部122bは第2当接面142に当接させ、端部122aは第1当接面141に当接させることができる。以上の作業により、端部122a、端部122b、端部122c、第1当接面141、第2当接面142及び第3当接面143を用いて、センサパッケージ122をセンサホルダ140に位置決めすることができる。
先に説明したように、汎用パッケージは、一般的に外形寸法の精度が低いため、すべての接点123をアクティブな接点とした場合、図2に示すように、第2側面S2の第3当接面143を十分に確保することが難しくなる。これに対して、本実施形態では、ハンダ付けされない接点123aの部分を、第3当接面143と当接する端部122cとすることができる。これによれば、ハンダ付けされない接点123aの分だけ、センサホルダ140の第3当接面143に対して、センサパッケージ122の端部122cの長さを確保することができる。そのため、汎用パッケージにより構成されるセンサパッケージ122の外形寸法にばらつきがあっても、センサパッケージ122をセンサホルダ140に好適に位置決めすることができる。
また、図2に示すように、センサパッケージ122は、センサホルダ140における第2側面S2のそれぞれの端部122b、122cと当接する。これら端部122b、122cは、開口部144に入り込んだペンタプリズム106の稜線106bよりも低い位置に存在する。そのため、センサパッケージ122を、センサホルダ140における第2側面S2の端部122b、122cと当接させることにより、ペンタプリズム106とセンサホルダ140との干渉を回避しつつ、センサパッケージ122をセンサホルダ140に好適に位置決めすることができる。
また、図2に示すように、センサパッケージ122の各側面にハンダ付けされたハンダ124と、センサホルダ140の内側との間には、隙間Gが形成される。このうち、第2側面S2では、センサホルダ140の開口部144が隙間Gとなる。このような隙間Gが形成されることにより、センサパッケージ122を位置決めする際に、センサパッケージ122を隙間Gの範囲内においてXY方向に移動させることができる。また、隙間Gとしての開口部144により、センサパッケージ122をYマイナス方向に移動させたときに、ハンダ124とセンサホルダ140との干渉を回避することができる。
なお、センサパッケージ122の端部122a〜端部122cを、センサホルダ140のそれぞれの当接面に当接させて位置決めするのは、センサパッケージ122と光電変換素子(不図示)の受光面121との位置が、センサパッケージ122の端部122a〜122cを基準として配置、管理されているからである。
センサパッケージ122の端部122a〜端部122cを、センサホルダ140のそれぞれの当接面に当接させた後、センサパッケージ122の端部122a〜端部122cと、センサホルダ140のそれぞれの当接面とを接着剤(不図示)で接着することにより、センサパッケージ122をセンサホルダ140に固定することができる。また、センサパッケージ122をセンサホルダ140に固定した後、センサ基板130とセンサホルダ140との当接面を接着剤(不図示)で接着することにより、測光ユニット110を一体化することができる。
次に、測光ユニット110及びその周辺部と、ファインダレンズ保持部材(第2保持部材)150との固定について説明する。
ファインダレンズ保持部材170は、図3に示すように、ファインダ光学系107を保持する。また、ファインダレンズ保持部材170は、図4に示すように、ペンタプリズム106、測光絞り108、測光レンズ109(不図示)、及び測光ユニット110を保持する。
ペンタプリズム106は、図4に示すように、ファインダレンズ保持部材170に設けられた切欠き部173に配置される。切欠き部173は、当接面173aと、設置面173bと、を有する。切欠き部173の設置面173bにペンタプリズム106(下側面106d)を設置し、Yマイナス方向に移動させて、図3に示すように、ペンタプリズム106の後端面106cと、切欠き部173の当接面173aとを当接させる。そして、ペンタプリズム106の中心とファインダ光軸A2とが一致するように、X方向に移動することにより、ペンタプリズム106を、切欠き部173のXYZ方向において位置決めすることができる。
ペンタプリズム106を、切欠き部173に位置決めした後、図4に示すように、ペンタプリズム106の後端面106cと切欠き部173の当接面173a、及びペンタプリズム106の下側面106dと切欠き部173の設置面173bとをそれぞれ接着剤(不図示)で接着することにより、ペンタプリズム106をファインダレンズ保持部材170に固定することができる。
測光ユニット110は、ファインダレンズ保持部材170の上部に固定される。測光ユニット110は、ファインダレンズ保持部材170に対して、相対的にX、Y及びZ方向にそれぞれ移動可能な冶具(不図示)により、高精度に位置決めが行われる。その後、図4に示すように、測光ユニット110がファインダレンズ保持部材170に接着剤125により接着される。これにより、測光ユニット110を、ファインダレンズ保持部材170の上部に固定することができる。
測光ユニット110は、ファインダレンズ保持部材170の上部に高精度に位置決めされる。そのため、センサパッケージ122とセンサホルダ140との位置決め精度を必要以上に高くしなくても、測光ユニット110とファインダレンズ保持部材170とを固定する際に、測光装置全体として、より高い精度で位置決めを行うことができる。
ファインダレンズ117は、図3に示すように、ファインダレンズ保持部材170の孔部171に挿入される。そして、ファインダレンズ117の縁部117aを、ファインダレンズ保持部材170の当接面172に当接させる。その後、ファインダレンズ117を、接着剤(不図示)でファインダレンズ保持部材170の孔部171に接着することにより、ファインダレンズ117をファインダレンズ保持部材170に固定することができる。ファインダレンズ118(図1参照)についても、同様の手法により、ファインダレンズ保持部材170に固定される。
測光レンズ109は、図3に示すように、X方向の外側に、つば部109dが形成されている。つば部109dは、測光レンズ109を間に挟んで、X方向に一対の嵌合穴109eを有する(図3では、嵌合穴の一方を示す)。ファインダレンズ保持部材170は、測光レンズ109を取り付けるための一対の凸部153を有する(図3では、凸部の一方を示す)。
つば部109d(測光レンズ109)の嵌合穴109eを、ファインダレンズ保持部材170の凸部153に嵌合させることにより、測光レンズ109をX及びY方向において位置決めすることができる。また、凸部153に嵌合させたつば部109dを、Zマイナス方向に押し込み、凸部153の設置面154に当接させることにより、測光レンズ109をZ方向において位置決めすることができる。測光レンズ109をX、Y及びZ方向において位置決めした後、つば部109dと、ファインダレンズ保持部材170の設置面154とを接着剤(不図示)で接着することにより、測光レンズ109をファインダレンズ保持部材170に固定することができる。
測光絞り108は、図3に示すように、ファインダレンズ保持部材170において、ペンタプリズム106の近傍に配置される。ファインダレンズ保持部材170には、測光絞り108を固定するための切欠き部180が設けられている。この切欠き部180は、当接面180a、180b及び180cを有する。測光絞り108を、切欠き部180に嵌め込み、X方向を当接面180cに、Y方向を当接面180aに、Z方向を当接面180bにそれぞれ当接させる。これにより、測光絞り108を、切欠き部180のXYZ方向において位置決めすることができる。測光絞り108を切欠き部180に位置決めした後、測光絞り108の絞り開口108aのX方向における両側と、切欠き部180の当接面180aとを両面テープ(不図示)で接着することにより、測光絞り108をファインダレンズ保持部材170に固定することができる。
上述した本実施形態のカメラ10に搭載された測光装置によれば、以下のような効果を奏する。
(1)センサホルダ140は、センサパッケージ122の位置を規定する第1当接面141〜第3当接面143を備える。そのため、センサパッケージ112が外形寸法精度の低い汎用パッケージである場合でも、第1当接面141〜第3当接面143を用いてセンサパッケージ122を好適に位置決めすることができる。
(2)センサホルダ140とセンサパッケージ122との間に隙間Gが形成されるため、センサパッケージ122を位置決めする際に、センサパッケージ122を隙間Gの範囲内でXY方向に移動させることができる。従って、センサホルダ140の内側において、センサパッケージ122の位置決めが容易となる。
(3)センサパッケージ122の第2側面S2の端部122cには、ハンダ付けされない接点123aが設けられる。センサパッケージ122は、接点123aが設けられた端部122cにおいて、センサホルダ140の第3当接面143に当接する。これによれば、ハンダ付けされない接点123aの分だけ、センサホルダ140の第3当接面143に対して、センサパッケージ122の端部122cの長さを確保することができる。そのため、汎用パッケージにより構成されるセンサパッケージ122の外形寸法にばらつきがあったとしても、センサパッケージ122を好適に位置決めすることができる。特に、光電変換素子の小型化により、センサパッケージ122の外形が小さくなった場合においても、本実施形態の構成によれば、センサパッケージ122を好適に位置決めすることができる。また、本実施形態の構成によれば、ハンダ付けされない接点123aを用いて位置決めができるので、その他の部分に位置決め部材を新たに設ける必要がなくなるから、製品の小型化及び低コスト化を図ることができる。
(4)センサホルダ140は、ペンタプリズム106のダハ面106aと対向する位置に、稜線106bの一部が入り込む開口部144を備える。これによれば、にらみ角を小さくするため、測光ユニット110をペンタプリズム106の稜線106bに接近させた場合に、ペンタプリズム106の稜線106bとセンサホルダ140との干渉を回避することができる。従って、にらみ角をより小さくして、測光ユニット110の測光性能を向上させることができる。
(5)センサホルダ140は、ペンタプリズム106のダハ面106aと対向する位置に、稜線106bの一部が入り込む開口部144を備える。そのため、開口部144を、センサパッケージ122の第2側面S2に設けられた接点123とセンサ基板130とを接続するハンダ124のための隙間G(図2参照)として利用することができる。従って、光電変換素子の高密度化に伴う多接点化により、センサパッケージ122の4辺すべてに接点123が設けられていても、ハンダ付けされない1つの接点123aを除いて、4辺のすべての接点123をハンダ付けすることができる。
(6)センサパッケージ122において、第2側面S2の端部122b、122cは、開口部144に入り込んだペンタプリズム106の稜線106bよりも低い位置に存在する。そのため、センサパッケージ122を、センサホルダ140における第2側面S2の端部122b、122cと当接させることにより、ペンタプリズム106の稜線106bとセンサホルダ140との干渉を回避しつつ、センサパッケージ122をセンサホルダ140に好適に位置決めすることができる。
(7)被写体像を測光センサ120の受光面121に再結像させるレンズとして、被写体像の入射面109a、反射面109b及び出射面109cが一体に構成された測光レンズ109を備える。測光レンズ109は、三角プリズム、結像レンズ等に比べて、光学系全体を小さくできるため、にらみ角を小さくした場合に、測光レンズ109及び測光ユニット110の位置をより下方に移動させることができる。従って、カメラ本体100の高さをより低くすることができる。
(8)測光ユニット110は、ファインダレンズ保持部材170に対して、相対的にX、Y及びZ方向にそれぞれ移動可能な冶具により、高精度に位置決めが行われる。その後、測光ユニット110がファインダレンズ保持部材170に接着剤125により固定される。そのため、センサパッケージ122とセンサホルダ140との位置決め精度を必要以上に高くしなくても、測光ユニット110とファインダレンズ保持部材170とを固定する際に、測光装置全体として、より高い精度で位置決めを行うことができる。
なお、本発明は、上述した実施形態に限定されることなく、以下に示すような種々の変形や変更が可能であり、それらも本発明の範囲内である。
本実施形態では、4辺すべてに接点123を有するセンサパッケージ122を例に説明した。これに限らず、本発明は、3辺に接点123を有するセンサパッケージにも適用することができる。その場合には、接点123が設けられていない側面の両端部を、センサホルダ140の第2当接面142及び第3当接面143と当接させることにより、センサパッケージのY方向を、センサホルダ140に位置決めすることができる。
また、3辺に接点123を有するセンサパッケージを用いた場合、ペンタプリズム106のダハ面106aと対向する位置に開口部144は設けられていなくてもよい。3辺に接点123を有するセンサパッケージの場合、接点123が設けられていない側面とセンサホルダ140との間には、隙間Gが不要だからである。なお、3辺に接点123を有するセンサパッケージを用いた場合においても、ペンタプリズム106のダハ面106aと対向する位置に開口部144を設けることにより、上述した効果(4)と同等の効果を得ることができる。
本実施形態では、センサパッケージ122において、第2側面S2の端部122cに設けられた1つの接点を、ハンダ付けされない接点123aとした例について説明した。これに限らず、第2側面S2の端部122cにおいて、ハンダ付けされない接点123aを2つ以上設けてもよい。
本実施形態では、本発明を、測光センサ120におけるセンサパッケージ122とセンサホルダ140との位置決めに適用した例について説明した。これに限らず、本発明を、撮像部101(図1参照)におけるセンサパッケージとセンサホルダとの位置決めに適用してもよい。
10:カメラ、100:カメラ本体、104:焦点板、106:ペンタプリズム、106a:ダハ面、106b:稜線106b、108:測光絞り、109:測光レンズ、110:測光ユニット、117:ファインダレンズ、120:測光レンズ、122:センサパッケージ、123(123a):接点、140:センサホルダ、144:開口部、170:ファインダレンズ保持部材

Claims (5)

  1. 回路基板に電気的に接続可能な接点が第1側面及び前記第1側面と隣接する第2側面に備えられ、光電変換素子を収納するパッケージ部材と、
    前記パッケージ部材の前記第1側面と当接する第1当接面と、前記第2側面の前記接点を備えない第1部分と当接する第2当接面と、前記第2側面の前記接点を含む第2部分と当接する第3当接面とを有し、前記パッケージ部材を保持する保持部材とを含み、
    前記パッケージ部材の前記第2側面の前記第2部分に備えられた前記接点は、前記回路基板に電気的に接続されていない測光装置。
  2. 請求項1に記載の測光装置において、
    前記パッケージ部材の前記第2側面における前記第2部分以外の部分に備えられた前記接点は、前記回路基板に電気的に接続されている測光装置。
  3. 請求項2に記載の測光装置において、
    前記パッケージ部材の前記第1側面における前記第1当接面に当接していない部分に備えられた前記接点は、前記回路基板に電気的に接続されている測光装置。
  4. 請求項1から3のいずれか1項に記載の測光装置において、
    前記パッケージ部材の前記第2側面は光学部材に対向して備えられ、
    前記保持部材は、前記光学部材に対向する部分に開口部を有し、
    前記第2当接面は前記開口部よりも一方側に備えられ、前記第3当接面は前記開口部よりも他方側に備えられている測光装置。
  5. 請求項1から4のいずれか1項に記載の測光装置を備えた撮像装置。
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