JP6459081B2 - V型エンジンを備えた車両の前部構造 - Google Patents
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Description
特に、V型エンジンにおいては、Vバンク間の上方にスーパーチャージャーを配置し、該スーパーチャージャーから吐出される吸気を、Vバンク間に配置される分配吸気通路を介して両バンクの各気筒の吸気ポートに供給するようにした構造が知られている。
スーパーチャージャーをVバンク間の上方に配置したV型エンジンは高さ方向の寸法が大きくなる傾向にあるので、前記構成のV型エンジンを車体前部に配置する場合、全高を低く抑える必要がある。
例えば、特許文献3には、車体前部のフロントフードの直下に配置される吸気ダクトを衝突時の衝撃によって支持部から脱落させ後退させることで、フロントフードの変形量を大きくするようにした構成が開示されている。
そのため、歩行者との衝突時に歩行者に対する衝撃を軽減するために、スーパーチャージャーをフロントフードから後退可能な取付け構造にしようとしても、エンジン本体との間に後退できるスペースを確保することは容易ではない。
さらに、スーパーチャージャーは重量物であるため、エンジン本体に対する取付け構造の剛性を高める必要があり、そのため、該取付け構造が大型化し、後退用スペースの確保が困難になるという問題がある。
さらに、前記吸気構造により、V型エンジンのV狭角が60°以下のような狭いエンジンであっても、V型エンジンの全高を極力抑えることができる。
また、前記出口通路部の左右の端部から下方向に伸び、かつ前記シリンダヘッドに設けられたロッカーカバーの外形に沿ってバンク内側に湾曲し、各バンクの気筒の吸気ポートに接続される吸気導入部をさらに備え、前記スーパーチャージャーは、前記吸気導入部と前記出口ケーシングとによって囲まれた内側の領域に配置されるので、スーパーチャージャーを前記吸気導入部と前記出口ケーシングで保護できると共に、スーパーチャージャーの重量を吸気導入部で受けることもでき、スーパーチャージャーを安定支持できる。
また、前記吸気導入部と前記出口ケーシングとによって囲まれた内側の領域であって、前記吸気導入部及び前記出口ケーシングと前記スーパーチャージャーとの間に吸音材が配置されるので、スーパーチャージャーから放射される放射音が前記出口通路部及び前記吸気導入部等に伝わるのを抑制できると共に、衝突時に燃料供給系部品に加わるスーパーチャージャーの荷重を低減できる。また、吸音材を吸気導入部及び出口ケーシングとスーパーチャージャーとの間に挿入することで、吸音材の固定が容易になると共に、吸音材の脱落を防止できる。
前記構成(2)によれば、前記出口通路部を構成する出口ケーシングとフロントフードとの間に十分な隙間を確保できると共に、出口ケーシングの上壁部はフロントフードに向かって突出する部位がないため、衝突時歩行者に対するダメージを抑制できる。
前記構成(3)によれば、出口ケーシングの上壁部は、フロントフードに向かって突出する部位がないため、出口ケーシングとフロントフードとの間に十分な隙間を確保でき、衝突時歩行者に対するダメージを抑制できる。
前記構成(4)によれば、出口ケーシングを扁平の立体形状とすることで、前記出口通路部の高さ方向の寸法を低減でき、出口ケーシングとフロントフード間の隙間をさらに広げることができると共に、出口通路を流れる吸気の流量を確保できる。
前記構成(5)によれば、前記出口ケーシングを軽量化でき、かつ前記出口ケーシングの製造が容易になる。また、出口ケーシングの剛性を低減できるので、歩行者との衝突時出口ケーシングの変形量を大きくすることができ、これによって、歩行者に対するダメージを軽減できる。
さらに、出口ケーシングを軽量化できるため、前記出口通路部の下方に設けられる吸気導入部への重量負荷を軽減し、耐久信頼性を向上できる。また、エンジン上部を軽量化できることでエンジン重心が下がり、車両の運動性能向上(アンダーステア防止)に寄与できる。
前記構成(6)によれば、スーパーチャージャーの下面は各バンクのシリンダヘッドに設けられたロッカーカバーの上面より上方位置に位置するため、V型エンジンの全幅を増大させることなく、スーパーチャージャーを配置できると共に、スーパーチャージャーの下面下方に通気空間を形成できる。スーパーチャージャーはその作動により昇温するが、前記通気空間の流入する通気によってスーパーチャージャーを冷却できる。
前記構成(7)によれば、出口ケーシングとフロントフードとの間に十分な隙間を確保できる。そのため、衝突時フロントフードの変形量を大きくできるので、歩行者に対するダメージを軽減できると共に、前記出口ケーシングはフロントフードに向けて部分的な突起を形成しないので、歩行者に対する加害性を抑制できる。
例えば、「ある方向に」、「ある方向に沿って」、「平行」、「直交」、「中心」、「同心」或いは「同軸」等の相対的或いは絶対的な配置を表す表現は、厳密にそのような配置を表すのみならず、公差、若しくは、同じ機能が得られる程度の角度や距離をもって相対的に変位している状態も表すものとする。
例えば、「同一」、「等しい」及び「均質」等の物事が等しい状態であることを表す表現は、厳密に等しい状態を表すのみならず、公差、若しくは、同じ機能が得られる程度の差が存在している状態も表すものとする。
例えば、四角形状や円筒形状等の形状を表す表現は、幾何学的に厳密な意味での四角形状や円筒形状等の形状を表すのみならず、同じ効果が得られる範囲で、凹凸部や面取り部等を含む形状も表すものとする。
一方、一つの構成要素を「備える」、「具える」、「具備する」、「含む」、又は「有する」という表現は、他の構成要素の存在を除外する排他的な表現ではない。
図1は、本実施形態に係る車両の前部構造を示し、フロントフード1の内部にV型エンジン10が設けられている。図2はV型エンジン10の給気構造及びシリンダヘッドを示している。
各気筒において、シリンダ14a及び14bの内部にピストン16a及び16bが摺動自在に嵌装されている。各ピストン16a及び16bは、クランクケース18内に回転自在に収納されたクランク軸20にコンロッド22a及び22bを介して連結されている。
本実施形態に係るV型エンジン10は、各シリンダのシリンダ軸線をクランク軸中心に対してピストンのスラスト側(クランク軸の回転方向)にオフセットしたいわゆるオフセットエンジンである。このオフセットエンジンによれば、燃焼行程におけるピストンの側圧を低減でき、結果としてエンジンの低燃費化及び低振動騒音化を達成できる(オフセットエンジンの詳細は、例えば特開平3−281901号公報及び特開2007−332792号公報等を参照)。
スーパーチャージャー30の上部に出口通路部32が設けられている。出口通路部32は左右のバンクの方向に伸びて形成されている。スーパーチャージャー30は出口通路部32の略中央部分に出口通路部32を構成する出口ケーシング34に吊り下げられて支持される。出口通路部32はスーパーチャージャー30から吐出された吸気の流路を形成し、吸気を左右のバンク方向に分配する。
例示的な実施形態では、図4及び図5に示すように、出口ケーシング34の上壁部の上面は平坦な面で形成され、出口ケーシング34は扁平な立体形状を有している。
なお、ポートインジェクタ42a、42b及びダイレクトインジェクタ44a、44b等の配置スペースを確保するため、左右バンクは車体前後方向にずらして配置されている。
図3に示すように、各シリンダヘッド26a及び26bには、シリンダ14a及び14bの内部に形成される燃焼室crに供給された混合気、及び燃焼室crで混合した混合気を着火燃焼せしめる点火プラグ46a及び46bが装着されている。
図4に示すように、スーパーチャージャー30は、筒状ケーシング52の内部に例えば4葉のルーツ型のロータ54、54を一対備えている。一対のロータ54,54が噛み合い、互いに逆回転して吸気を下流側に吐出する。一方のロータ54の回転軸は筒状ケーシング52から突出し、前端部にプーリ50が連結されている。他方のロータ54には前記一方のロータ54の回転がギヤ等を介して伝達される。筒状ケーシング52の両端は端板51及び53で遮蔽され、端板51にはプーリ50を回転自在に支持する円錐形の軸受体51aがボルト結合されている。
筒状ケーシング52の上方には出口通路部32を構成する出口ケーシング34が設けられ、出口ケーシング34の内部で吸気の出口通路oが形成される。
筒状ケーシング52及び出口ケーシング34の車体後方側に、バイパス通路bを形成する後部ケーシング60が接続されている。バイパス通路oは上下方向に配置され、バイパスバルブ62が設けられている。また、バイパス通路oはバイパスバルブ62の下流側で外気を吸入する入口ダクト40及び吸入口56に連通している。
出口通路部32は、スーパーチャージャー30から上方向に吐出された吸気を左右のバンク方向に分配する。
吸気導入部64a及び64bは、出口通路部32の左右の端部から下方向に伸びて、スーパーチャージャー30の左右両側を通り、各バンクのシリンダ14a及び14bの吸気ポート38a及び38bに導く部分である。
スーパーチャージャー30は、出口通路部32及び吸気導入部64a及び64bによって、出口通路部32の略中央部で吊り下げ支持している。本実施形態の例示的な構成では、筒状ケーシング52がボルト80によって出口ケーシング34に結合されている。
下部吸気導入部68a及び68bは各シリンダに向けて分岐された分岐通路で構成され、ロッカーカバー28a及び28bの外形に沿ってバンク内側に湾曲し、各バンクのシリンダ14a及び14bの吸気ポート38a及び38bに接続される。
出口ケーシング34を扁平形状とすることによって、出口ケーシング34の高さを抑えることができるため、V型エンジン10の全高の高さを抑えることができる。また、立方体形状することで、扁平であっても短手方向の長さを確保することで必要吸気量の確保が容易である。
出口ケーシング34の底壁の左右両端部分に開口が形成されると共に、左右両端部分は夫々上部吸気導入部66a及び66bの上端部に接続されている。
さらに、出口ケーシング34の吐出口58に対向する内壁面に、車体前後方向に短手方向の全域に亘って内側に突出したスリット状の分配リブ36が形成されている。分配リブ36によって吐出口58から吐出された吸気を左右のバンク方向に分配することができる。
分配リブ36によって、スーパーチャージャー30から吐出される吸気の左右バンクへの分配性が向上し、左右バンクのシリンダ14a及び14bへ均等に吸気を供給できる。
また、図1に示すように、本実施形態の例示的な構成では、出口ケーシング34の上壁部の表面は車体正面視でフロントフード1の傾斜方向に沿って配置される。
こうして、出口ケーシング34の外表面は、凹部34b、34c及び分配リブ36の領域を除き、実質的には全領域でフロントフード1の内面に対して同一間隔の隙間cを有するように形成されている。
吐出口58から吐出された吸気は出口ケーシング34の内壁面に対して直角方向ではなく傾斜した状態で衝突するので、内壁面に吸気があたる面積が大きくなり、衝突時に発生する衝突音の低減効果が得られる。即ち、スーパーチャージャーからの吐出圧による放射音が低減できる。
また、出口ケーシング34は樹脂又はアルミなどの軽金属によって構成されている。これによって、出口ケーシング34の軽量化が可能になり、さらに、出口ケーシング34を樹脂又は軽金属によって一体成形することで、製造が容易になる。
図4に示すように、インタークーラ70a及び70bは、スーパーチャージャー30の左右の両側であって、且つロッカーカバー28a及び28bの上方位置に、左右のバンク12a及び12b用として夫々設けられている。
インタークーラ70a及び70bは、左右両側共に同様の構造であり、断面が四角形のケーシング72a及び72bの内部に、水冷のインタークーラコア74a及び74bが収納されている。インタークーラコア74a及び74bに外部から冷却水wが供給され、吸気を冷却した後排出される。冷却水内の気泡を上方に排出しやすいように、冷却水の供給口76a及び76bが下側に、排出口78a及び78bが上側に配置されている。
カラー84a及び84bは内部にボルト86a及び86bが貫通する中空部を有している。カラー84a及び84bの上端は出口ケーシング34の下端部周囲に設けられたフランジ部88a及び88bに当接する。
なお、ケーシング72a及び72bは、例えば樹脂によってインタークーラコア74a及び74bと一体成形することで、インタークーラ70a及び70bの製造が容易になる。
例えば図1及び図4に示すように、下部吸気導入部68a及び68bは、上部吸気導入部66a及び66bの下方に設けられ、各シリンダに向けて分岐された分岐通路を有している。即ち、下部吸気導入部68a及び68bは吸気マニホールドに相当する部分であり、分岐通路を有する下部吸気導入部68a及び68bは、例えば、金属又は樹脂を用い、鋳造などの方法によって一体成形される。
前述のように、下部吸気導入部68a及び68bのフランジ部90a及び90bは、ボルト86a及び86bによって上部吸気導入部66a及び66bのフランジ部82a及び82bに締結される。下部吸気導入部68a及び68bのフランジ部92a及び92bは、シリンダヘッド26a及び26bの吸気ポート38a及び38bの開口部にボルト締結される。
前記分岐通路は、ロッカーカバー28a及び28bの外形に沿ってバンク内側に湾曲し、該ロッカーカバーの上面とスーパーチャージャー30の下面との間を通過して各シリンダ14a及び14bの吸気ポート38a及び38bに接続される。
これによって、左右の下部吸気導入部68a及び68bの内側が、前記一体化された両側壁面によって保護されるため、内側に配置される燃料噴射装置の配管及び部品の安全性が確保される。さらに、前記一体化された両側壁面は内側空間に空気の流れをガイドする作用を有しており、これによって、該内側空間に設けられた機器類の冷却効果も期待できる。
V型エンジン10が始動されてクランク軸20が回転すると、クランク軸20の回転は動力伝達手段48によってプーリ50に伝達され、ロータ54,54が互いに逆回転する。ロータ54,54の回転によって、吸気は吸入口56を介して筒状ケーシング52の内部に吸入され、吐出口58から上方向に吐出されて、出口ケーシング34に形成された出口通路oに吐出される。
出口通路oで、吸気は分配リブ36によって左右バンクへ均等に振り分けられる。その後、各バンクに向かった吸気は、出口ケーシング34の両端部分で下方向に向きを変え、左右のインタークーラ70a及び70bに導入されて冷却される。
一方、ポートインジェクタ42a、42b及びダイレクトインジェクタ44a、44bから噴射される噴霧状の燃料と吸気が吸気ポート38a及び38b及び燃焼室crで混合して所望とする空燃比が形成される。
また、出口通路部32を構成する出口ケーシング34の上壁部はフロントフード1の内面に対して車体側面視でフロントフード1の傾斜方向に沿って配置されているので、出口ケーシング34とフロントフード1との間に十分な隙間cを確保できる。そのため、衝突時フロントフード1の変形量を大きくできるので、歩行者に対するダメージを軽減できる。
さらに、前記吸気構造が占めるスペースを縮小できるので、V型エンジン10のV狭角が60°以下のような狭いエンジンであっても、V型エンジンの全高を抑えることができる。
また、スーパーチャージャー30を凹部34bに収納されたボルト80で吊り下げ支持するので、スーパーチャージャー30の下方にスーパーチャージャー30の支持部用のスペースを必要とせず、そのため、V型エンジン10の全高を低減できる。
また、出口ケーシング34を軽量化できるため、出口通路部32の下方に設けられる吸気導入部64a及び64bへの重量負荷を軽減し、耐久信頼性を向上できる。また、エンジン上部を軽量化できることでエンジン重心が下がり、車両の運動性能向上(アンダーステア防止)に寄与できる。
また、出口通路部32を構成する出口ケーシング34と、インタークーラ70a及び70bと、上部吸気導入部66a及び66bと、下部吸気導入部68a及び68bとを別体構造とし、これらを締結ボルト80で締結して組み立てる構造であるため、左右のバンク間の内側に、燃料噴射装置の配管や部品を収納した構造であっても、組立てが容易になる。
この左右連結部98は、車体前後方向の両端部分に、又は前後方向に間隔を置いて複数個所に設けてもよく、さらに底壁として全面的に設けてもよい。これによって、下部吸気導入部68a及び68bの剛性をさらに向上できる。
また、出口ケーシング34、入口ダクト40、筒状ケーシング52及び後部ケーシング60を一体に製造することで、ボルトなどの締結部品及びこれら部材間をシールするシール部材を削減でき、さらなる軽量化が可能になると共に、組立精度などの信頼性を向上できる。
図6において、筒状ケーシング52、出口ケーシング34の下面、インタークーラ70a、70bのケーシング72a、72b、及び上部吸気導入部66a、66bで囲まれた閉断面に吸音材100が充填されている。吸音材100は、例えば、グラスウールやウレタンなどを使用する。その他の構成は前記実施形態と同一であり、同一機器及び同一部材は同一符号を付している。
12a、12b バンク
14a、14b シリンダ
16a、16b ピストン
18 クランクケース
20 クランク軸
22a、22b コンロッド
24a、24b シリンダブロック
26a、26b シリンダヘッド
28a、28b ロッカーカバー
30 スーパーチャージャー
32 出口通路部
34 出口ケーシング
36 分配リブ
38a、38b 吸気ポート
40 入口ダクト
42a、42b ポートインジェクタ
44a、44b ダイレクトインジェクタ
46a、46b 点火プラグ
48 動力伝達手段
50 プーリ
52 筒状ケーシング
54 ロータ
56 吸入口
58 吐出口
60 後部ケーシング
62 バイパスバルブ
64a、64b 吸気導入部
66a、66b 上部吸気導入部
68a、68b 下部吸気導入部
70a、70b インタークーラ
72a、72b 筒状体
74a、74b インタークーラコア
76a、76b 供給口
78a、78b 排出口
80、86a、86b ボルト
82a、82b、88a、88b、90a,90b、92a、92b フランジ部
84a、84b カラー
94 前後連結部
96 補強用リブ
98 左右連結部
100 吸音材
a 外気
b バイパス通路
c 隙間
cr 燃焼室
er エンジンルーム
o 出口通路
w 冷却水
Claims (7)
- 車体のフロントフードの内部に設けられ、車体の左右方向へVバンクを形成し、車体の前後方向にクランク軸を配置したV型エンジンを備えた車両の前部構造であって、
前記V型エンジンのVバンク間であって、各バンクのシリンダヘッドの上方位置に設けられるスーパーチャージャーと、
該スーパーチャージャーの上部に取り付けられると共に左右のバンク方向に伸びて形成され、前記スーパーチャージャーから上方向に吐出された吸気を左右のバンク方向に分配するための出口通路部と、を備え、
前記スーパーチャージャーは、前記クランク軸からの駆動力を入力するスーパーチャージャーの入力部分を車両前方に位置して配置され、
前記出口通路部を構成する出口ケーシングは前記フロントフードの内面に対向して配置されると共に、
前記出口ケーシングは前記フロントフードの内面に対して隙間を保持しつつ車体側面視で前記フロントフードの傾斜方向に沿って配置される上壁部を有し、
前記出口通路部の左右の端部から下方向に伸び、かつ前記シリンダヘッドに設けられたロッカーカバーの外形に沿ってバンク内側に湾曲し、各バンクの気筒の吸気ポートに接続される吸気導入部をさらに備え、
前記スーパーチャージャーは、前記吸気導入部と前記出口ケーシングとによって囲まれた内側の領域に配置され、
前記吸気導入部と前記出口ケーシングとによって囲まれた内側の領域であって、前記吸気導入部及び前記出口ケーシングと前記スーパーチャージャーとの間に吸音材が配置されることを特徴とするV型エンジンを備えた車両の前部構造。 - 前記フロントフードに対向する前記出口ケーシングの上壁部の表面全域は前記フロントフードの内面に対して同一の隙間を有していることを特徴とする請求項1に記載のV型エンジンを備えた車両の前部構造。
- 前記出口ケーシングの上壁部の上面は平坦な面で形成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載のV型エンジンを備えた車両の前部構造。
- 前記出口ケーシングは左右のバンク方向に伸びる扁平の立体形状を有していることを特徴とする請求項1から3の何れか1項に記載のV型エンジンを備えた車両の前部構造。
- 前記出口ケーシングは樹脂又は軽金属によって構成されることを特徴とする請求項1から4の何れか1項に記載のV型エンジンを備えた車両の前部構造。
- 前記スーパーチャージャーは前記V型エンジンの左右のVバンク間であって、各バンクのシリンダヘッドに設けられたロッカーカバーの上面より上方位置に下面が位置するように配置されることを特徴とする請求項1から5の何れか1項に記載のV型エンジンを備えた車両の前部構造。
- 前記出口ケーシングの上壁部は車体正面視で前記フロントフードの傾斜方向に沿って配置されることを特徴とする請求項1から6の何れか1項に記載のV型エンジンを備えた車両の前部構造。
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