JP6455707B2 - 車両用内燃機関 - Google Patents

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Description

本開示は、可変動弁装置などに供給される作動油の油圧を制御するオイルコントロールバルブを備えた車両用内燃機関に関する。
燃焼室内に燃料を直接噴射する筒内噴射弁を備えた車両用内燃機関では、筒内噴射弁に高圧燃料ポンプにより高圧の燃料が供給される。シリンダヘッドに高圧燃料ポンプ及び動弁装置を構成するカムシャフトが設けられ、該高圧燃料ポンプはカムシャフトの回転に同期するポンプカムを備え、該ポンプカムにより作動する。
特許文献1には、カムシャフトの延設部にポンプカムが取り付けられた高圧燃料ポンプが開示されている。
高圧燃料ポンプはポンプケース内に収納されて回転するポンプカムに潤滑油を供給する潤滑油供給系統を必要とする。
一方、車両用内燃機関には、可変動弁装置のバルブタイミングを偏向するためにオイルコントロールバルブが用いられている。
特許文献2には、左右のバンクに分かれたV型エンジンにおいて、オイルコントロールバルブによって、油圧式の可変動弁装置を通常モード、高速モード及び休筒モードに切替え可能にすることが開示されている。
他方、過給機付きの車両用内燃機関のシリンダヘッドには、オイルコントロールバルブを含む可変動弁装置や高圧燃料ポンプ以外に、過給された吸気を冷却するためのインタークーラ等が配置される。これらの機器類を備えた車両用内燃機関を限られたスペースのエンジンルームに収納するためには、シリンダヘッドに設けられる機器類のコンパクト化を図る必要がある。
特開2014−129763号公報 特開2007−262980号公報
前述のように、特に過給機を備えた車両用内燃機関はコンパクト化を図る必要がある。そのため、コンパクト化を阻害することなく、高圧燃料ポンプに潤滑油を供給する必要がある。
他方、オイルコントロールバルブからは自然に作動油の漏れが発生するので、コンパクト化を阻害せずに、漏れた作動油の処理が必要となる。
そこで、これら技術的課題に鑑み、本発明の少なくとも一つの実施形態は、シリンダヘッドのコンパクト化を阻害せずに、オイルコントロールバルブから漏れた作動油を高圧燃料ポンプに潤滑油として供給可能にすることを目的とする。
本発明の少なくとも一実施形態に係る車両用内燃機関は、
(1)シリンダヘッドに設けられた動弁装置を駆動するカムシャフトと、前記シリンダヘッドの隔壁に取り付けられ、該隔壁から延出した前記カムシャフトの延出部を覆うポンプケースと、前記ポンプケースの内部に設けられ前記延出部に取り付けられたポンプカムを有し、前記カムシャフトの回転によって駆動される高圧燃料ポンプと、スプール弁を内蔵したバルブボディを有し、該バルブボディが前記ポンプケースの内部に配置されたオイルコントロールバルブと、を備え、前記ポンプケースの内部で前記バルブボディから漏れた作動油が前記ポンプカムまで流出するように構成される。
前記構成(1)によれば、オイルコントロールバルブのバルブボディから漏れ、ポンプカムに浸入した作動油は、ポンプカムの回転によって周囲に拡散されるので、ポンプカムの潤滑油としての機能を有効に発揮できる。
このように、オイルコントロールバルブのバルブボディから漏れた作動油を高圧燃料ポンプの潤滑油として使用できるので、別途潤滑油供給系統を設ける必要がなくなる。さらに、オイルコントロールバルブから漏れた作動油の処理を同時に行うことができる。
また、オイルコントロールバルブのバルブボディをポンプケースの内部に配置することで、高圧燃料ポンプ及びオイルコントロールバルブを別個に配置する場合より、高圧燃料ポンプ及びオイルコントロールバルブの配置スペースを縮小できると共に、これら機器類の簡素化かつ低コスト化を達成できる。
幾つかの実施形態では、前記構成(1)において、
(2)前記ポンプケースが取り付けられた前記シリンダヘッドの隔壁に、前記シリンダヘッドの内部と前記ポンプケース内の下部領域とを連通する貫通孔が形成されている。
前記構成(2)によれば、前記高圧燃料ポンプで潤滑油として用いられた作動油は、前記貫通孔を通してシリンダヘッドに流出し、さらにシリンダヘッドの潤滑油として用いることができる。そのため、オイルコントロールバルブから漏れた作動油の処理のために、何らの装置も必要としないので、シリンダヘッドのコンパクト化を達成できる。
幾つかの実施形態では、前記構成(1)又は(2)において、
(3)前記ポンプケースの内部の前記ポンプカムが収納されるカム室と、前記バルブボディが収納されるバルブ室との間に仕切りがなく連通され、前記カム室の底面は前記バルブ室の底面より取付状態で下方に配置され、かつ前記カム室の底面に前記バルブボディから漏れた作動油が流れ込むように構成されている。
前記構成(3)によれば、バルブボディとポンプカムとの間に仕切りがなく開放され、かつこれらの間に作動油の流れを阻害する障害物がないので、バルブボディから漏れた作動油は、重力の作用で確実にポンプカムに達し、ポンプカムの潤滑油として利用できる。
幾つかの実施形態では、前記構成(1)〜(3)の何れかにおいて、
(4)前記車両用内燃機関は気筒列が車体の左右方向へ配置されたVバンクを形成したV型エンジンであり、かつ左右のバンクがバンク軸方向にずらして配置され、前記ポンプケースが取り付けられた前記シリンダヘッドの隔壁は、車体前方にずれたバンクの後端面を形成する隔壁である。
前記構成(4)によれば、ポンプケースが車体前方にずれたバンクの後端面を形成する隔壁に取り付けられているので、高圧燃料ポンプ及びオイルコントロールバルブをバンク軸方向に形成されたスペースに配置できる。そのため、V型エンジンのバンク軸方向の長さを拡張せずに高圧燃料ポンプ及びオイルコントロールバルブを設置できる。
幾つかの実施形態では、前記構成(1)又は(2)において、
(5)前記ポンプケースが前記シリンダヘッドと別体に構成され、前記ポンプケースはシリンダヘッドの隔壁に固定手段によって固定されている。
前記構成(5)によれば、ポンプケースがシリンダヘッドと別体に構成されるので、ポンプケース及びシリンダヘッドの製造が容易になり、かつシリンダヘッドの端面において、ポンプケースの取付け位置を自由に選択できる。また、ポンプケースをボルトなどの簡易な固定手段で容易に取り付けることができる。
本発明の少なくとも一実施形態によれば、新たな潤滑油供給系統を付設する必要がなく、高圧燃料ポンプに潤滑油を供給できると共に、オイルコントロールバルブから漏れた作動油の処理を同時に行うことができる。このように、シリンダヘッドのコンパクト化を阻害せずに、オイルコントロールバルブから漏れた作動油を高圧燃料ポンプに潤滑油として供給できる。
本発明の一実施形態に係るV型エンジンの平面図である。 図1中のA矢視に沿う前記V型エンジンのシリンダヘッドの正面図である。 前記シリンダヘッドに設けられた高圧燃料ポンプの一部の断面図である。 前記高圧燃料ポンプの斜視図である。
以下、添付図面を参照して、本発明の幾つかの実施形態について説明する。ただし、これらの実施形態に記載されている又は図面に示されている構成部品の寸法、材質、形状及びその相対的配置等は、本発明の範囲をこれに限定する趣旨ではなく、単なる説明例にすぎない。
例えば、「ある方向に」、「ある方向に沿って」、「平行」、「直交」、「中心」、「同心」或いは「同軸」等の相対的或いは絶対的な配置を表す表現は、厳密にそのような配置を表すのみならず、公差、若しくは、同じ機能が得られる程度の角度や距離をもって相対的に変位している状態も表すものとする。
例えば、「同一」、「等しい」及び「均質」等の物事が等しい状態であることを表す表現は、厳密に等しい状態を表すのみならず、公差、若しくは、同じ機能が得られる程度の差が存在している状態も表すものとする。
例えば、四角形状や円筒形状等の形状を表す表現は、幾何学的に厳密な意味での四角形状や円筒形状等の形状を表すのみならず、同じ効果が得られる範囲で、凹凸部や面取り部等を含む形状も表すものとする。
一方、一つの構成要素を「備える」、「具える」、「具備する」、「含む」、又は「有する」という表現は、他の構成要素の存在を除外する排他的な表現ではない。
図1〜図4は本発明の一実施形態に係る車両用V型エンジン10のシリンダヘッドを示している。なお、図中、車体の前後、左右、上下の方向については、運転席に座った運転者から視た方向を基準とし、図1及び図2に示すように定義して用いた。
図1は、V型エンジン10のシリンダヘッドの平面図であり、図2はV型エンジン10のシリンダヘッドの正面図である。
なお、図1及び図2において、車体の左右、前後及び上下の方向は運転席に座った運転者の視点を基準に定義している。
図1及び図2において、V型エンジン10は、4サイクルのV型6気筒のガソリンエンジンであって、Vバンクのバンク角(バンク挟角)は例えば60°である。V型をなす左右の各バンク12a及び12bには、夫々3つの気筒が並設されている。
左右バンク12a及び12bにおいて、クランクケース18の上方にシリンダブロック(不図示)が設けられ、シリンダブロックの上方にシリンダヘッド14a及び14bが設けられている。シリンダヘッド14a及び14bの上部には、カムシャフト50などを含む可変動弁装置48(図4参照)などを覆うようにロッカーカバー16a及び16bが装着されている。ロッカーカバー16a及び16bの上面に、シリンダヘッド14a、14b及びシリンダブロックの内部に潤滑油を供給する開口が形成され、該開口を遮蔽する蓋20が設けられている。
なお、左右バンク12a及び12b間であって、これらバンクのロッカーカバー16a及び16bの上方に、スーパーチャージャーを含む吸気構造を設けるようにしてもよい。該スーパーチャージャーはクランク軸によって駆動され、吸気をシリンダヘッド14a及び14bに設けられた吸気ポート(不図示)に送り出す。
図1中、符号22a及び22bはシリンダヘッド14a及び14bに形成され、吸気マニホールド(不図示)に接続されるフランジ部である。フランジ部22a及び22bの内側に形成された吸気通路24a及び24bは前記吸気ポートに連通している。
燃料噴射装置として、Vバンクの内側に、前記吸気ポートに燃料を噴射するためのポートインジェクタ(不図示)と、各気筒の燃焼室に直接燃料を噴射するダイレクトインジェクタ26a及び26bとを備えている。
図1に示す例示的な構成では、左右バンクの内側に設けられる該ポートインジェクタ及びダイレクトインジェクタ26a、26b等が互いに干渉するのを無くし、これらの配置スペースを確保するため、左右バンクはバンク軸方向(車体前後方向であって気筒配列方向)にずらして配置されている。
前記ポートインジェクタ及びダイレクトインジェクタ26a、26bから噴射される噴霧状の燃料と吸気が吸気ポート及び燃焼室で混合して所望とする空燃比が形成される。
各シリンダヘッド14a及び14bには、シリンダ(不図示)の内部に形成される燃焼室に供給された混合気を着火燃焼せしめる点火プラグ(不図示)が装着されている。
前記点火プラグに電力を供給するコネクタ28a及び28bがロッカーカバー16a及び16bの表面に露出するように設けられている。さらに、コネクタ28a及び28bの接続端30a及び30bにコード34a及び34bの端部に設けられたソケット32a及び32bが差し込まれている。
コード34a及び34bは電力線及び信号線を内蔵し、該電力線はバッテリ(不図示)に接続され、該信号線はECU(エンジンコントロールユニット)(不図示)に接続されている。点火プラグはイグニッションコイル(不図示)を内蔵し、該イグニッションコイルはECUから前記信号線を介して入力される信号で制御され、バッテリから前記電力線を介して供給される電力で高電圧を形成し、該高電圧を点火プラグに付加する。
なお、吸気通路24a及び24bを形成する配管は、車体前後方向に連結する前後連結部38が設けられ、前後連結部38によって一体化された壁面を形成している。前後連結部38によって、吸気マニホールドの剛性を高めることができる。
次に、高圧燃料ポンプ40の構成を説明する。
図3及び図4において、高圧燃料ポンプ40のポンプケース42は、シリンダヘッド14bの隔壁46の外面に取り付けられる。即ち、ポンプケース42と一体のフランジ部43がボルト44によって隔壁46に取り付けられる。隔壁46はシリンダヘッド14aのバンク軸方向端面を形成する。なお、図4はカムシャフト50より上方の隔壁46及びフランジ部43を断裁除去した図である。
シリンダヘッド14a及び14bの内部には、可変動弁装置48及び可変動弁装置48を駆動するカムシャフト50等が設けられている。カムシャフト50の一端は隔壁46に形成された貫通孔を介してポンプケース42の内部に延出されている。ポンプケース42はカムシャフト50の延出部52を覆うように形成されている。
ポンプケース42の内部で延出部52にポンプカム54が固着されている。ポンプケース42は、内部にカム室crが形成され、カム室crにポンプカム54を内蔵するケーシング42aと、回転受け56及びリフタ58を内蔵したケーシング42bと、入口管64及び出口管66が取り付けられ、ソレノイド68を内蔵したケーシング42cと、内部にバルブ室vrが形成され、バルブ室vrにオイルコントロールバルブ70のバルブボディ81及びスプール弁72を内蔵したケーシング42dとで構成されている。
カムシャフト50と連動して回転するポンプカム54は回転自在な回転受け56に当たり、ケーシング42bの内部でリフタ58を摺動させる。リフタ58の往復動はコイルバネ60を介してプランジャ62に伝わり、プランジャ62を往復動させる。
ケーシング42cの内部にはプランジャ62に面して加圧室70が設けられ、加圧室70は入口管64及び出口管66に連通している。また、ケーシング42cの内部には、ソレノイド68の励磁又は非励磁によって入口管64を開閉する弁体(不図示)と、電源に接続されソレノイド68に電流を供給するコネクタ72が設けられている。
プランジャ62の動きとソレノイド68によって作動される前記弁体とが連動し、これらの動きによって、入口管64から加圧室70を介し出口管66に供給される燃料の流量が制御される。燃料は出口管66から左右バンク12a及び12bに設けられた高圧デリバリ74a及び74bに供給され、さらに、高圧デリバリ74a及び74bからシリンダヘッド14a及び14bに設けられた前記ポートインジェクタ及びダイレクトインジェクタ44a、44bに供給される。
他方、オイルコントロールバルブ80は、円筒形のケーシング42dにバルブボディ81及びスプール弁82が内蔵されている。また、ケーシング42dに取り付けられたケーシング86の内部に、コイルバネ84のバネ力に抗してスプール弁72を駆動するソレノイド88が設けられている。また、電源に接続されソレノイド88に電流を供給するコネクタ90が設けられている。
スプール弁72はソレノイド68の励磁及び非励磁によってバルブボディ81の内部を摺動し、供給管92に供給される作動油の油圧制御を行う。オイルコントロールバルブ80に送られた作動油は、供給管92を介して左右バンク12a及び12bのシリンダヘッド14a及び14bに設けられた油圧式の可変動弁装置48に供給される。
ポンプケース42が取り付けられたシリンダヘッド14bの隔壁46には、シリンダヘッド14bの内部とポンプケース42内の最下端領域とに連通する貫通孔94が形成されている。
ポンプケース42の内部は、バルブボディ81から漏れた作動油がポンプカム54が配置された領域まで流出可能に構成されている。即ち、バルブボディ81とポンプカム54との間は開放された空間が形成され、かつカム室crの底面(ケーシング42aの内側底面)はバルブ室vrの底面(ケーシング42dの内側底面)より下方に配置されている。さらに、バルブボディ81とポンプカム54との間のポンプケース42の底面には、バルブボディ81から漏れた作動油の流下を阻止する突起などの障害物は存在しない。
また、バンク12bに対してバンク12aがバンク軸方向の車体前方へずれており、隔壁46はバンク12aの後端面を形成する隔壁である。
本発明の少なくとも一実施形態によれば、オイルコントロールバルブ80のバルブボディ81から漏れ、ポンプカム54に浸入した作動油は、ポンプカム54の回転によって周囲に拡散されるので、ポンプカム54の潤滑油としての機能を有効に発揮できる。
これによって、ポンプカム54に別途潤滑油供給系統を設ける必要がなく、かつオイルコントロールバルブ80から漏れた作動油の処理を行うことができる。
また、オイルコントロールバルブ80のバルブボディ81をポンプケース42の内部に配置することで、これらを別個に配置する場合より、高圧燃料ポンプ40及びオイルコントロールバルブ80の配置スペースを縮小できると共に、これら機器類の簡素化かつ低コスト化を達成できる。
また、シリンダヘッド14bとポンプカム54の下端に連通する貫通孔94が形成されるので、高圧燃料ポンプ40で潤滑油として用いられた作動油は、貫通孔94を通してシリンダヘッド14bに流出するため、さらにシリンダヘッド14bの潤滑油として用いることができる。そのため、オイルコントロールバルブ80から漏れた作動油の処理のために、何らの装置も必要としないので、シリンダヘッドのコンパクト化を達成できる。
また、バルブボディ81とポンプカム54との間に開放された空間が形成され、カム室crの底面はバルブ室vrの底面より下方に配置され、さらに、これらの間に障害物が存在しないので、バルブボディ81から漏れた作動油は、重力の作用で確実にポンプカム54に達し、ポンプカム54の潤滑油として利用できる。
また、V型エンジン10に適用された場合、ポンプケース42が車体前方にずれたバンク12aの後端面を形成する隔壁46に取り付けられているので、高圧燃料ポンプ40及びオイルコントロールバルブ80をバンク軸方向に形成されたスペースに配置できる。
そのため、V型エンジン10のバンク軸方向の長さを拡張せずに高圧燃料ポンプ40及びオイルコントロールバルブ80を設置できる。
また、ポンプケース42がシリンダヘッド14bと別体に構成されるので、ポンプケース42及びシリンダヘッド14bの製造が容易になる。また、ポンプケース42はシリンダヘッド14bの端面において、取付け位置を自由に選択できると共に、ポンプケース42をボルトなどの簡易な固定手段で容易に取り付けることができる。
また、ケーシング42a〜42dは一体に形成されているので、高圧燃料ポンプ40及びオイルコントロールバルブ80のケーシングの製造が容易になる。
さらに、ケーシング42bに対してケーシング42dがほぼ直交する方向に配置されているので、ポンプカム54に接近したバルブボディ81の配置が容易である。
本発明の少なくとも一実施形態によれば、車両用内燃機関において、シリンダヘッドのコンパクト化を阻害せずに、オイルコントロールバルブから漏れた作動油を高圧燃料ポンプに潤滑油として供給できる。
10 V型エンジン
12a、12b 左右バンク
14a、14b シリンダヘッド
16a、16b ロッカーカバー
18 クランクケース
20 蓋
22a、22b、43 フランジ部
24a、24b 吸気通路
26a、26b ダイレクトインジェクタ
28a、28b、72、90 コネクタ
30a、30b 接続端
32a、32b ソケット
34a、34b 高電圧コード
38 前後連結部
40 高圧燃料ポンプ
42 ポンプケース
42a、42b、42c、42d ケーシング
44 ボルト
46 隔壁
48 可変動弁装置
50 カムシャフト
52 延出部
54 ポンプカム
56 回転受け
58 リフタ
60、84 コイルバネ
62 プランジャ
64 入口管
66 出口管
68、88 ソレノイド
70 加圧室
74a、74b 高圧デリバリ
80 オイルコントロールバルブ
81 バルブボディ
82 スプール弁
92 供給管
94 貫通孔
cr カム室
vr バルブ室

Claims (5)

  1. シリンダヘッドに設けられた動弁装置を駆動するカムシャフトと、
    前記シリンダヘッドの隔壁に取り付けられ、該隔壁から延出した前記カムシャフトの延出部を覆うポンプケースと、
    前記ポンプケースの内部に設けられ前記延出部に取り付けられたポンプカムを有し、前記カムシャフトの回転によって駆動される高圧燃料ポンプと、
    スプール弁を内蔵したバルブボディを有し、該バルブボディが前記ポンプケースの内部に配置されたオイルコントロールバルブと、を備え、
    前記ポンプケースの内部で前記バルブボディから漏れた作動油が前記ポンプカムまで流出するように構成されたことを特徴とする車両用内燃機関。
  2. 前記ポンプケースが取り付けられた前記シリンダヘッドの隔壁に、前記シリンダヘッドの内部と前記ポンプケース内の下部領域とを連通する貫通孔が形成されていることを特徴とする請求項1に記載の車両用内燃機関。
  3. 前記ポンプケースの内部の前記ポンプカムが収納されるカム室と、前記バルブボディが収納されるバルブ室との間に仕切りがなく連通され、
    前記カム室の底面は前記バルブ室の底面より取付状態で下方に配置され、かつ前記カム室の底面に前記バルブボディから漏れた作動油が流れ込むように構成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の車両用内燃機関。
  4. 前記車両用内燃機関は気筒列が車体の左右方向へ配置されたVバンクを形成したV型エンジンであり、かつ左右のバンクがバンク軸方向にずらして配置され、
    前記ポンプケースが取り付けられた前記シリンダヘッドの隔壁は、車体前方にずれたバンクの後端面を形成する隔壁であることを特徴とする請求項1乃至3の何れか1項に記載の車両用内燃機関。
  5. 前記ポンプケースが前記シリンダヘッドの隔壁と別体に構成され、
    前記ポンプケースは前記シリンダヘッドの隔壁に固定手段によって取り付けられることを特徴とする請求項1又は2に記載の車両用内燃機関。
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JP2006070870A (ja) 船外機における燃料系の配置構造

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