JP6459048B2 - シート材収納器、給紙装置及び画像形成装置 - Google Patents

シート材収納器、給紙装置及び画像形成装置 Download PDF

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Description

本発明は、シート材収納器、給紙装置及び画像形成装置に関するものである。
従来、用紙等のシート材を収納し、装置本体に対して出し入れできる給紙カセット等のシート材収納器と、このシート材収納器に収納されたシート材に接触して搬送力を付与する給紙ローラ等の給紙手段と、を備えた給紙装置を有する画像形成装置が知られている。
特許文献1には、シート材収納部材としての給紙トレイの内側の底面及び側面に吸音部材を貼り付けた給紙装置(用紙収容部)を有する画像形成装置が記載されている。また、吸音部材の代わりヘルムホルツ共鳴器(ヘルムホルツレゾネータ)を利用した吸音装置(消音装置)を用いることができることも記載されている。吸音部材によって給紙時に生じた騒音を吸収し、低減することができる、とされている。
しかしながら、ヘルムホルツ共鳴器は、ある程度の容積を持った空洞部と、この空洞部と外部とを連通する連通部とによって形成される。このようなヘルムホルツ共鳴器を利用した吸音装置を、特許文献1の吸音部材の代わりに用いると、シート材を収納する構造体に、ある程度の容積が必要な空洞部を備えた吸音装置を別部材として追加する構成となり、シート材収納器の大型化に繋がる。その結果、給紙装置全体の大型化に繋がる。
上述した課題を解決するために、請求項1の発明は、シート材を収納する収納空間を形成する収納空間構造体と、ヘルムホルツ共鳴器を用いた吸音手段と、を備えるシート材収納器器において、前記ヘルムホルツ共鳴器の空洞部の少なくとも一部を、前記収納空間構造体に形成し、前記ヘルムホルツ共鳴器の前記空洞部を形成する壁のうち、前記空洞部の内部と外部と連通する連通部を設けた壁を金属製の部材によって構成し、前記連通部を形成する短管が前記空洞部の内側に入り込んでいることを特徴とするものである。
本発明によれば、ヘルムホルツ共鳴器を用いた吸音手段を備えるシート材収納器の小型化を図ることができる、という優れた効果がある。
実施例1の給紙カセットの側方断面図。 複写機の概略構成図。 感光体の近傍を拡大した概略構成図。 複写機において用紙に搬送力を付与する各ローラ部材と、給紙カセットとの位置関係を模式的に示す説明図。 実施例1の給紙カセットの上面図。 ヘルムホルツ共鳴器を用いた吸音装置の模式図。 実施例2の給紙カセットの下面図。 実施例2の給紙カセットの側方断面図。 実施例2の給紙装置を備えた複写機の各ローラ部材と、給紙カセットとの位置関係を模式的に示す説明図。 実施例2の給紙カセットから下面形成板を取り外した状態の側方断面図。 実施例2の給紙カセットの底面に突起部を追加した構成の側方断面図。 実施例3の給紙カセットの上面図。
以下、本発明を適用した画像形成装置として、電子写真方式の複写機(以下、単に「複写機500」という。)の一実施形態について説明する。
図2は、複写機500の概略構成図である。複写機500の画像形成部100の上に画像読取部であるスキャナ200が取り付けられ、画像形成部100は給紙装置300上に載置されている。スキャナ200の上には、背面側(図中紙面奥側)を支点にして回動自在に構成された自動原稿搬送装置400が取り付けられている。画像形成部100の内部には、潜像担持体としてドラム状の感光体10が設けられている。
図3は、感光体10の近傍を拡大した概略構成図である。図3に示すように、感光体10の周りには除電ランプ9、帯電ローラを用いた帯電装置11、現像装置12、転写ユニット13、感光体クリーニングブレード8を有したクリーニング装置14が配置されている。現像装置12は、現像剤担持体としての現像ローラ121を用いて感光体10上の静電潜像にトナーを付着させて、これを可視像化する。
転写ユニット13は、第一ベルト張架ローラ15と第二ベルト張架ローラ16とに掛け回された転写ベルト17を備えている。この転写ベルト17は、記録媒体である用紙Pに感光体10上のトナー像を転写する転写位置Bで感光体10の周面に押し当てられている。
転写位置Bに対して転写ベルト17の表面移動方向下流側の転写ベルトクリーニング部Cには、転写ベルト17を介して第一ベルト張架ローラ15に対して当接したベルトクリーニングブレード18が設けられている。
また、画像形成部100には、帯電装置11及びクリーニング装置14の図2中の左側に、現像装置12に新しいトナーを補給するトナー補給装置20が設けられている。
さらに画像形成部100には、給紙装置300の給紙カセット600から送り出された用紙Pを、転写位置Bを経て排出スタック部39まで搬送する用紙搬送装置60が設けられている。この用紙搬送装置60は、供給路R1または手差し供給路R2と、用紙搬送路Rとに沿って、用紙Pを搬送する。用紙搬送路R上には、転写位置Bに対して用紙搬送方向の上流側にレジストローラ対21が設けられている。
一方、転写位置Bに対して用紙搬送路Rの用紙搬送方向下流側には、熱定着装置22が設けられている。この熱定着装置22には、加熱部材である加熱ローラ30と加圧部材である加圧ローラ32との間に用紙Pを挟み込んで加熱加圧定着を行う。
熱定着装置22の更に用紙搬送方向下流側には、排出分岐爪34、排出ローラ35、第一加圧ローラ36、第二加圧ローラ37及びコシ付ローラ38が設けられている。また、熱定着装置22を経た画像形成済みの用紙Pをスタックする排出スタック部39も設けられている。
図4は、複写機500において用紙Pに搬送力を付与する各ローラ部材と、給紙カセット600との位置関係を模式的に示す説明図である。
また、画像形成部100には、図2中の右側に、スイッチバック装置42が設けられている。このスイッチバック装置42は、用紙搬送路Rの排出分岐爪34が配置された位置から分岐した反転路R3と、この反転路R3を通ってきた用紙Pを再び用紙搬送路Rのレジストローラ対21の位置まで導く再搬送路R4と、に沿って用紙Pを搬送する。反転路R3にはスイッチバックローラ対43が設けられており、再搬送路R4には、複数の用紙搬送ローラ対66が設けられている。
図2に示すように、画像形成部100には、現像装置12の図中左側に、レーザー書込装置47が設けられている。このレーザー書込装置47は、レーザー光源、走査用の回転多面鏡であるポリゴンミラー48、ポリゴンモータ49、及び、fθレンズ等の走査光学系を備えている。
スキャナ200は、光源53、複数のミラー54、結像用光学レンズ55及びCCDイメージセンサなどのイメージセンサ56等を備えており、その上面にはコンタクトガラス57が設けられている。
自動原稿搬送装置400には、原稿セット台が設けられており、原稿の排出位置には、原稿スタック台が設けられている。自動原稿搬送装置400は、複数の原稿搬送ローラによって原稿セット台にセットした原稿を、スキャナ200のコンタクトガラス57上の読取位置を経て原稿スタック台まで搬送する。
給紙装置300には、内部に、シート材である紙やOHPフィルム等の用紙Pを収納する給紙カセット600が設けられている。給紙カセット600には、給紙ローラ602及び分離パッド604が設けられている。給紙ローラ602は、給紙カセット600収納された用紙Pの用紙束の最上位の用紙Pに接触して搬送力を付与する。
給紙装置300の図2中の右側には、手差し給紙部68が設けられている。この手差し給紙部68には、手差しトレイ67が複写機500本体に対して開閉自在に設けられており、手差しトレイ67上にセットした用紙Pを用紙搬送路Rへと導く手差し供給路R2が形成されている。手差し給紙部68には、手差し給紙ローラ62、供給ローラ63及び分離ローラ64が設けられている。
次に、複写機500の動作について説明する。
複写機500を用いてコピーをとるときは、まず、メインスイッチをオンするとともに、自動原稿搬送装置400の原稿セット台に原稿をセットする。ブック原稿のような場合には、自動原稿搬送装置400を開いてスキャナ200のコンタクトガラス57上に直接原稿をセットし、自動原稿搬送装置400を閉じてそれで押える。
その後、スタートスイッチを押すと、自動原稿搬送装置400に原稿をセットしたときは、原稿をコンタクトガラス57上へと移動させてからスキャナ200を駆動する。スキャナ200で、原稿内容を読み取った原稿は原稿スタック台上に排出する。一方、コンタクトガラス57上に直接原稿をセットしたときは、直ちにスキャナ200を駆動して原稿内容を読み取る。
原稿内容を読み取る際、スキャナ200は、光源53をコンタクトガラス57に沿って移動させながら、その光源53からの光をコンタクトガラス57上の原稿面に照射する。そして、その反射光を複数のミラー54で結像用光学レンズ55まで案内してイメージセンサ56に入れ、そのイメージセンサ56で原稿内容を読み取る。
複写機500では、原稿内容の読み取りと同時に、感光体駆動モータによって感光体10を回転させ、帯電装置11により感光体10の表面を一様に帯電する。次いでスキャナ200で読み取った原稿内容に応じてレーザー書込装置47から感光体10にレーザー光を照射してレーザー書込みを行い、感光体10の表面に静電潜像を形成する。この静電潜像に現像装置12でトナーを付着させて可視像化してトナー像にする。
複写機500では、スタートスイッチを押したと同時に、給紙装置300が備える給紙カセット600内の用紙Pを給紙ローラ602によって送り出す。給紙ローラ602で送り出し際に分離パッド604との摩擦によって用紙Pを一枚ずつ分離して、その一枚を供給路R1へ案内し、用紙搬送ローラ対66で用紙搬送路Rへと導く。用紙搬送路Rへ搬送された用紙Pは、レジストローラ対21に突き当たって止められる。
手差し給紙部68を使う場合、手差しトレイ67を開けてこれに用紙Pをセットする。手差しトレイ67上にセットされた用紙Pは、手差し給紙ローラ62によって送り出され、供給ローラ63及び分離ローラ64によって一枚ずつに分離され、この一枚が手差し供給路R2へ搬送され、用紙搬送ローラ対66で用紙搬送路Rへと導かれる。用紙搬送路Rに導かれた用紙Pは、レジストローラ対21に突き当たって止められる。
用紙Pを止めたレジストローラ対21は、感光体10上のトナー像の先端が転写位置Bへ進入するタイミングを合わせて回転を開始し、止めていた用紙Pを転写位置Bへ送り込む。
転写位置Bへと送り込まれた用紙Pは、転写ユニット13により感光体10上のトナー像が転写され、その表面にトナー像を担持する。転写後の感光体10は、その表面に残留した残留トナーがクリーニング装置14で除去され、除電ランプ9により感光体10上の残留電位も除去され、帯電装置11からはじまる次の画像形成に備える。
一方、転写位置Bでトナー像を担持した用紙Pは、転写ベルト17により搬送されて熱定着装置22に入る。そして、加熱ローラ30と加圧ローラ32との間を搬送されながら熱と圧力とが加えられて、用紙P上のトナー像が定着する。その後、用紙Pは、排出ローラ35、第一加圧ローラ36、第二加圧ローラ37及びコシ付ローラ38により、コシを付けられ、排出スタック部39上に排出されてスタックされる。
用紙Pの両面に画像を形成する場合には、排出分岐爪34を切り替え、用紙Pの片面にトナー像を転写して定着した後、この用紙Pを用紙搬送路Rから反転路R3に入れる。反転路R3に入れた用紙Pは、用紙搬送ローラ対66で搬送してスイッチバック位置44へ入れた後、スイッチバックローラ対43でスイッチバックし、今度は再搬送路R4に入れ、用紙搬送ローラ対66で再び用紙搬送路Rに導く。そして、再搬送路R4を通過した用紙Pの反対面にも上述と同様にしてトナー像を転写する。
用紙Pが分離した後の転写ベルト17上に残った残留トナーや紙粉等の異物は、転写ベルトクリーニング部Cでベルトクリーニングブレード18によって転写ベルト17上から掻き落とされる。
〔実施例1〕
次に、本発明を適用した給紙カセット600の一つ目の実施例(以下、「実施例1」という)について説明する。
図5は、実施例1の給紙カセット600の上面図であり、図1は実施例1の給紙カセット600の図5中のA−A断面の側方断面図である。
給紙カセット600は、カセット筐体601、給紙ローラ602、分離パッド604、ガイド部材605、エンドフェンス606、サイドフェンス607、昇降底板608、カセット外装カバー71及び取っ手部3を備える。カセット筐体601は、底板部601a、右側板部601b、左側板部601c、手前側板部601d及び奥側板部601eからなり、内部に用紙Pを収納する用紙収納空間を形成する上面が開放した箱状の樹脂材料からなる部材である。また、カセット筐体601の左側板部601c及び奥側板部601eの用紙収納空間側の壁面には強度を確保するための板状のリブ610が設けられている。エンドフェンス606及びサイドフェンス607は樹脂材料からなり、収納する用紙Pの大きさに応じてカセット筐体601内での位置を変更できる。ガイド部材605は給紙装置300に給紙カセット600を装着する際に、給紙装置300本体側のガイドレールに沿って給紙カセット600が移動するように案内する部材である。
昇降底板608は、金属製の板状の部材であり、給紙装置300に給紙カセット600を装着する前は水平状態で、給紙装置300に給紙カセット600が装着され、装置本体側から駆動が入力されることで図1に示すように給紙ローラ602側が上昇する。給紙ローラ602は、給紙ローラ軸603に固定されており、給紙装置300に給紙カセット600が装着された状態で、装置本体側から回転駆動が給紙ローラ軸603に入力されることで回転駆動する。給紙ローラ602が回転駆動すると、用紙収納空間内にセットされた用紙Pの束の最上部に位置する用紙Pに摩擦によって搬送力が付与され、搬送力が付与された用紙Pは分離パッド604で一枚ずつに分離されて供給路R1に向けて搬送される。
実施例1の給紙カセット600では、図1に示すように、収納空間構造体であるカセット筐体601にヘルムホルツ共鳴器を用いた吸音装置4を設けている。実施例1では、吸音装置4におけるヘルムホルツ共鳴器の空洞部401をカセット筐体601の右側板部601b内に形成している。
図6は、ヘルムホルツ共鳴器を用いた吸音装置4の模式図である。
図6に示すように、ヘルムホルツ共鳴器は、入口が狭まった容器のような形状であり、ある程度の体積を有する空洞部401と、それよりも小さい狭まった入口を形成する連通部403とによって構成され、連通部403に入ってくる特定の周波数の音を吸音する。
空洞部401の体積を「V」、連通部403における開口部402の開口面積を「S」、連通部403の長さを「H」、音速を「c」とし、吸音装置4での吸音周波数を「f」とすると、以下の(1)式が成り立つ。
Figure 0006459048
(1)式における「Δr」は開口端補正であり、一般に連通部403の断面が円形のときの半径を「r」としたときに、「Δr=0.6r」を用いる。
(1)式に示すように、吸音装置4によって吸音する音の周波数は、空洞部401の体積V、連通部403の長さH及び連通部403の開口面積Sによって求めることができる。
給紙装置300では、給紙ローラ602の用紙Pに対する摺擦音や、紙束の最上部に位置する用紙Pが搬送されるときに、この最上部の用紙Pとその下にある他の用紙Pとの摺擦音が発生する。また、給紙ローラ602によって搬送される用紙Pと分離パッド604との摺擦音も発生する。このような給紙装置300を稼動するときに生じる稼動音が給紙装置300の外部に伝達し、周辺の人に不快感を与える騒音となるおそれがある。このような騒音となり得る稼動音のうち外部へ伝わることを抑制したい稼動音の周波数に合わせて吸音装置4を形成することで、騒音となり得る稼動音を吸音装置4で吸音することができる。
実施例1の給紙カセット600では、ある程度の容積が必要な空洞部401をカセット筐体601の右側板部601bの厚みの内側に形成している。このような構成により、吸音装置4を設けるために必要な空間を抑制できる。このため、シート材収納空間を形成する構造体とは別部材によってヘルムホルツ共鳴器を形成し、給紙カセット600の構造体に追加する構成よりも給紙カセット600の小型化を図ることができる。
実施例1の給紙装置300では、吸音装置4を給紙手段である給紙ローラ602の鉛直下方に配置している。これにより、給紙ローラ602と用紙Pとの摺擦音が発生する音源となる給紙ローラ602に対してより近い位置に吸音装置4を配置することができ、吸音効果の向上を図ることができる。
実施例1では、空洞部401をカセット筐体601内に形成し、連通部403もカセット筐体601に形成している。空洞部401を形成する壁面のうち、連通部403を形成する壁面を空洞部401の他の壁面を形成する部材とは別部材としてもよい。
〔実施例2〕
次に、本発明を適用した給紙カセット600の二つ目の実施例(以下、「実施例2」という)について説明する。
図7は、実施例2の給紙カセット600の下面図であり、図8は実施例2の給紙カセット600の図7中のB−B断面の側方断面図である。また、図9は、実施例2の給紙カセット600を備えた給紙装置300を有する複写機500における用紙Pに搬送力を付与する各ローラ部材と、給紙カセット600との位置関係を模式的に示す説明図である。
実施例2の給紙カセット600は吸音装置4の配置が実施例1の給紙カセット600と異なり、他の点は実施例1と共通するため、共通する構成については説明を省略する。
実施例2の給紙カセット600は、ヘルムホルツ共鳴器を用いた吸音装置4が複数の部材で構成されている。図8に示すように、カセット筐体601の底板部601aにヘルムホルツ共鳴器の空洞部401を複数備え、カセット筐体601とは別部材の下面形成板700にヘルムホルツ共鳴器の連通部403が形成されている。なお、図7では、B−B断面に存在する吸音装置4の数が、便宜的上、図8よりも少なくなっているが、実際は図7のB−B断面に存在する吸音装置4の数と図8に示す断面図における吸音装置4の数とは同数である。
実施例2の給紙カセット600は、空洞部401を形成する壁面のうち連通部403が設けられた壁面を形成する連通部形成部材である下面形成板700と、空洞部401の他の壁面を形成する空洞形成部材であるカセット筐体601とを備える。吸音装置4は、空洞部401の体積や連通部403の長さ及び開口面積によって吸音する音の周波数が異なるため、所望の周波数を吸音するためには、空洞部401及び連通部403の形状にはある程度の精度が求められる。しかし、連通部403でのみ外部と連通し、ある程度の体積を有する空洞部401を備える吸音装置4を一体物として精度良く作製することは困難である。一方、実施例2の給紙カセット600では、連通部形成部材である下面形成板700と空洞形成部材であるカセット筐体601とを別体として、空洞部401と体積や連通部403とを別々に作製することができる。これにより、連通部403でのみ外部と連通し、ある程度の体積を有する空洞部401を備える吸音装置4を精度良く作製することが可能となる。
また、連通部403でのみ外部と連通し、ある程度の体積を有する空洞部401を一つの部材で形成しようとすると作製の工数が多くなり、コスト高に繋がる。これに対して、空洞部401と連通部403とをそれぞれ作製することで工数の低減及び低コスト化を図ることができる。また、カセット筐体601の形状が異なる機種同士であっても、下面形成板700で覆う範囲が共通であれば、下面形成板700を複数の機種で用いることが可能となる。
図10は、実施例2の給紙カセット600から下面形成板700を取り外した状態の側方断面図である。図10に示すように、カセット筐体601は、底板部601aは平板形状の強度を向上させる構成として、板の肉厚を増す代わりに、板の表面の法線方向に突出した板状のリブ610を複数備えている。このように、底板部601aの底面にリブ610を設けてある程度の厚みを持たせた形状に対して、複数の穴を有する板状の下面形成板700を被せることによってヘルムホルツ共鳴器を用いた吸音装置4を形成している。
リブ610同士の間には空間が形成されるが、実施例2の給紙カセット600では底板部601aのリブ610を設けた面に下面形成板700を取り付けることで、この空間をヘルムホルツ共鳴器の空洞部401として利用している。これにより、底板部601aのリブ610を含めた厚み(図10中の「T」)の範囲内に空洞部401の少なくとも一部を形成することができる。このため、ヘルムホルツ共鳴器を用いた吸音装置4を備える構成で、吸音装置4を設けることによる給紙カセット600の大型化を抑制することができる。
連通部形成部材である下面形成板700としては、樹脂材料でも良いし、金属材料でもよい。金属材料を用いるときには、板金に対してバーリング加工を施すことによって連通部403を形成する。バーリングによって板の法線方向に突出した管状の短管部404が形成され、この短管部404の内側が断面積「S」、長さ「H」の連通部403となる。
バーリングとは、板材に下穴と呼ばれる穴を開け、下穴よりも径の大きなパンチを下穴に押し込んで、下穴の縁を広げながら立て、開口部の周りに短管を形成する加工方法である。バーリングによって連通部403を形成することで、空洞部401を形成する壁面の一部を形成する下面形成板700に対して連通部403を形成するための部材を別途に設けることなく、連通部403を形成することが出来る。
連通部403を板材に対するバーリングで形成することで、板材に穴を開けたのみの構成(連通部403の長さHが板厚となる構成)よりも連通部403の長さHを長くすることができる。このため、吸音する音の周波数が同じ場合は、連通部403の開口面積Sを相対的に大きく設定することができ、吸音効果を高めることができる。
また、バーリングではパンチの径と下穴の径との差が大きければ大きいほど、短管部404の長さが長くなり、連通部403の長さ「H」が長くなる。また、上記(1)式より、長さ「H」を長くすることより、吸音する周波数を低周波数にすることが出来る。このため、バーリングで連通部403を形成する構成であれば、下穴の径を小さくすることで連通部403の開口面積「S」を変えることなく、より周波数の低い音を吸音する吸音装置4を形成することができる。
バーリングによって連通部403を形成する構成の場合、連通部403を形成する短管部404が空洞部401の内側に入り込むように下面形成板700を配置する。短管部404の先端はエッジが鋭くなっているおそれがあるが、空洞部401の内側に入り込ませることで、短管部404のエッジに使用者が接触することを防止できる。
また、下面形成板700を金属材料で形成するときには、下面形成板700を給紙ローラ軸603や昇降底板608等の他の金属材料からなる部材と導通させることが望ましい。金属材料からなる部材が接地されずに、独立して存在すると、摩擦等によって帯電し、放電するおそれがある。放電が生じると複写機500の各部を制御する制御基板にノイズが入り、誤作動を生じるおそれがある。複写機500に給紙カセット600を装着すると、給紙ローラ軸603や昇降底板608は複写機500の接地経路に導通する構成となっている。
このような接地経路と導通する金属材料からなる他の部材と下面形成板700とを導通させることで、下面形成板700を導通させることができ、下面形成板700で放電が生じることを防止できる。また、下面形成板700を、給紙ローラ軸603や昇降底板608等の他の金属材料からなる部材と導通させることにより、複写機500本体側の接地経路と下面形成板700とを直接導通させる新たな配線の追加が不要となり、コスト増加を抑制できる。
また、金属材料は樹脂材料よりも密度が大きい材料であるため、樹脂材料のみで吸音装置4を形成した構成よりも透過音を抑制することができ、音漏れを抑制することができる。また、樹脂材料は金属材料よりも加工し易い材料であるため、空洞部401を形成する壁面の全てを金属材料で規制する構成よりも、密閉性を保ちつつ、高精度に空洞部401の体積を確保することができる。空洞部401の体積を高精度に確保することで所望の周波数の音を吸音することができる。
図9に示すように、実施例2の給紙カセット600を複写機500に装着した状態では、給紙カセット600が備える吸音装置4の連通部403は下方に向けて開口し、複写機500が載置される載置面800に対向する。このような構成により、給紙装置300や複写機500から発生し、載置面800で反射した音を吸音装置4によって吸音することができる。
また、実施例2と同様の給紙カセット600を上下方向に二段以上備える構成の場合、上段に配置された給紙カセット600の吸音装置4は下段に配置された給紙カセット600の筐体や収容する用紙Pに反射した音を吸音装置4によって吸音することができる。
図11は、実施例2の給紙カセット600の底面に突起部710を追加した構成の側方断面図である。図11に示す構成では、突起部710は給紙カセット600の底面の連通部403が形成された範囲を囲む形状となっている。突起部710を備えることで、給紙カセット600の下面と載置面800とが対向する空間内に伝わった音が、この空間外に漏れ出ることを抑制でき、連通部403に向けて集音することができるので、吸音効率の向上を図ることができる。
また、連通部403の開口部の周辺に気流が発生すると、共鳴の妨げとなり、ヘルムホルツ共鳴器を用いた吸音装置4の吸音効果が低減するおそれがある。これに対して、図11に示す構成のように、突起部710が開口部の周辺を囲むことで、開口部の周辺に気流が生じることを抑制でき、開口部の周辺の気流に起因する吸音効果の低減を抑制し、効率的に吸音を行うことが可能となる。
突起部710の形状としては、底面の連通部403が形成された部分の周囲の全域に渡って囲む形状に限らない。音が外部に漏れ出ることを抑制したり、開口部の周辺に気流が生じることを抑制したり出来る形状であれば、突起部の一部に隙間が形成されていてもよい。
〔実施例3〕
次に、本発明を適用した給紙カセット600の三つ目の実施例(以下、「実施例3」という)について説明する。
図12は、実施例3の給紙カセット600の上面図である。実施例3の給紙カセット600は吸音装置4の配置が実施例1や実施例2の給紙カセット600と異なり、他の点は実施例1や実施例2と共通するため、共通する構成については説明を省略する。
図12に示すように、カセット筐体601は、左側板部601c及び奥側板部601eは、平板形状の強度を向上させる構成として、板の肉厚を増す代わりに、板の表面の法線方向に突出した板状のリブ610を複数備えている。
リブ610同士の間には空間が形成されるが、実施例3の給紙カセット600では左側板部601c及び奥側板部601eのリブ610を設けた面に内側面形成板900を取り付けることで、この空間をヘルムホルツ共鳴器の空洞部401として利用している。これにより、左側板部601c及び奥側板部601eのリブ610を含めた厚み(図5中の「T」)の範囲内に空洞部401の少なくとも一部を形成することができる。よって、ヘルムホルツ共鳴器を用いた吸音装置4を備える構成で、吸音装置4を設けることによる給紙カセット600の大型化を抑制することができる。
また、図12に示すように、実施例3の給紙カセット600が備える吸音装置4は、ヘルムホルツ共鳴器の連通部403が、用紙Pを収納する収納空間の内側を向くように配置されている。これにより、給紙ローラ602の用紙Pに対する摺擦音や、紙束の最上部に位置する用紙Pが搬送されるときに、この最上部の用紙Pとその下にある他の用紙Pとの摺擦音など、用紙搬送時に用紙Pの周りで発生する音を吸音することができる。実施例3では、左側板部601c及び奥側板部601eにリブ610を設けて、内側面形成板900を組み付けることで、吸音装置4を形成しているが、手前側板部601dに同様の吸音装置を形成してもよい。
連通部403が収納空間の内側を向くように配置する構成としては、収納空間の底面に連通部403が上方を向くように配置する構成も考えられる。しかし、収納空間の底面に連通部403を配置すると、用紙Pの表面によって連通部403が塞がれて吸音することができなくなるおそれがある。一方、実施例3のように収納空間の側面に連通部403を設ける構成であれば、用紙Pの表面によって連通部403が塞がれることがなく、吸音性能を保つことができる。
連通部形成部材である内側面形成板900としては、樹脂材料でも良いし、金属材料でもよい。金属材料を用いるときには、板金に対してバーリング加工を施すことによって連通部403を形成する。また、金属材料を用いるときには、内側面形成板900を給紙ローラ軸603や昇降底板608等の他の金属材料からなる部材と導通させる。
カセット筐体601の強度確保のためにリブを設けた場合に、十分な厚みのないリブにユーザーが接触するとリブが折れるおそれがある。
これに対して、実施例2及び実施例3では、リブ610がヘルムホルツ共鳴器の空洞部401の壁の少なくとも一部を形成し、リブ610の先端側が下面形成板700や内側面形成板900で覆われている。このような構成により、リブ610にユーザーが接触することを防止でき、リブ610が折れることを防止できる。
実施例1乃至3の給紙カセット600では、ヘルムホルツ共鳴器の空洞部401を形成する壁面のうち、少なくとも連通部403を設けた壁面以外の壁面をカセット筐体601で形成する。これにより、空洞部401をカセット筐体601の厚み内で形成することができ、ある程度の容積が必要な空洞部401を備えたヘルムホルツ共鳴器を設けることによる大型化を防ぐことができる。
本実施形態では、給紙カセット600が給紙ローラ602を備える構成について説明したが、給紙カセット600は給紙ローラ602等の給紙手段を備えず、給紙装置本体側に給紙手段を備える構成としてもよい。
本実施形態では、給紙装置300を有する画像形成装置として、モノクロ画像形成装置である複写機500を例に挙げて説明したが、本発明は、公知のカラー画像形成装置についても同様に適用することができる。また、画像形成装置としては電子写真方式の画像形成装置に限らず、インクジェット方式等の公知の画像形成装置を用いることができる。
また、本実施形態では給紙装置300を有する画像形成装置について説明したが、給紙カセットを増設するために、画像形成装置本体とは別体で形成され、画像形成装置と接続される追加オプション用の給紙装置にも適用することができる。
また、給紙手段として上述した実施形態ではローラ部材からなる給紙ローラ602を用いる構成について説明したが、給紙手段としてはローラ部材に限らず、無端移動するベルト部材であってもよい。
複写機500等の画像形成装置では、正面、背面、左側面及び右側面は外装カバーで覆われており、上面はスキャナや自動原稿搬送装置(ADF)で覆われている。しかし、底面は増設する給紙バンクからの用紙の搬送経路を確保するための開口部があったり、給紙カセットが装置の下部にあったりするため、紙搬送時の音が底面から漏れやすい。
この底面からの音漏れを防止する構成として、底面の全面覆う部材を設けることが考えられるが、装置サイズの大型化に繋がるおそれがある。これに対して、給紙カセット600の構成部品であるカセット筐体601にヘルムホルツ共鳴器を用いた吸音装置4を設ける本実施形態の複写機500では、複写機500本体の装置サイズの大型化を最小限に抑え、底面からの音漏れを抑制することができる。
以上に説明したものは一例であり、本発明は、次の態様毎に特有の効果を奏する。
(態様A)
用紙P等のシート材を収納する収納空間を形成するカセット筐体601等の収納空間構造体と、ヘルムホルツ共鳴器を用いた吸音装置4等の吸音手段と、を備える給紙カセット600等のシート材収納器において、ヘルムホルツ共鳴器の空洞部401等の空洞部の少なくとも一部を、収納空間構造体に形成する。
これによれば、上記実施形態について説明したように、ある程度の容積が必要な空洞部を収納空間構造体に形成することで、吸音手段を設けるために必要な空間を抑制できる。このため、ルムホルツ共鳴器を用いた吸音手段を備えるシート材収納器の小型化を図ることができる。
(態様B)
態様Aにおいて、ヘルムホルツ共鳴器の空洞部401等の空洞部の内部と外部と連通する連通部403等の連通部が、下方を向くように配置されている。
これによれば、上記実施形態について説明したように、給紙装置300や複写機500等の音源から発生し、給紙装置300等の装置本体を載せている載置面800等の面で反射した音を吸音装置4等の吸音手段によって吸音することができる。
(態様C)
態様AまたはBの何れかの態様において、ヘルムホルツ共鳴器の空洞部401等の空洞部の内部と外部と連通する連通部403等の連通部が、収納空間の内側を向くように配置されている。
これによれば、上記実施形態について説明したように、用紙P等のシート材の搬送時に発生する音を吸音することができる。
(態様D)
態様A乃至Cの何れかの態様において、ヘルムホルツ共鳴器は、カセット筐体601及び下面形成板700等の複数の部材から構成されている。
これによれば、上記実施形態について説明したように、連通部403等の連通部でのみ外部と連通し、ある程度の体積を有する空洞部401等の空洞部を備える吸音装置4等の吸音手段を精度良く作製することが可能となる。
(態様E)
態様A乃至Dの何れかの態様において、ヘルムホルツ共鳴器の空洞部401等の空洞部を形成する壁のうち、空洞部の内部と外部と連通する連通部403等の連通部を設けた壁の外面(底面)に突起部710等の突起部を備える。
これによれば、上記実施形態について説明したように、連通部に向けて集音することができるので、吸音効率の向上を図ることができる。
(態様F)
態様A乃至Eの何れかの態様において、ヘルムホルツ共鳴器の空洞部401等の空洞部を形成する壁のうち、空洞部の内部と外部と連通する連通部を設けた壁を金属製の部材によって構成する。
これによれば、上記実施形態について説明したように、金属材料は樹脂材料よりも密度が高く、透過音を抑制することができるため、音漏れを抑制することができる。
(態様G)
態様Fにおいて、連通部403等の連通部がバーリング等の絞り加工によって形成されている。
これによれば、上記実施形態について説明したように、加工を行う前の下穴の径を小さくすることで連通部403等の連通部の開口面積「S」を変えることなく、より周波数の低い音を吸音する吸音装置4等の吸音手段を形成することができる。
(態様H)
態様Gにおいて、連通部403等の連通部を形成する短管部404等の短管が空洞部401等の空洞部の内側に入り込んでいる。
これによれば、上記実施形態について説明したように、短管のエッジに使用者が接触することを防止できる。
(態様I)
態様F乃H8の何れかの態様において、連通部403等の連通部を設けた壁を構成する下面形成板700等の金属製の部材が、給紙カセット600等のシート材収納器を収容する装置本体側の導電性の部材と導通する。
これによれば、上記実施形態について説明したように、連通部を設けた壁を構成する金属製の部材で放電が生じることを防止できる。
(態様J)
用紙P等のシート材を収納し、装置本体に対して出し入れできるシート材収納部材と、シート材収納部材に収納されたシート材に搬送力を付与する給紙ローラ602等の給紙手段と有する給紙装置300等の給紙装置において、シート材収納部材として、態様A乃至Iの何れかの態様に係る給紙カセット600等のシート材収納器を有する。
これによれば、上記実施形態について説明したように、ヘルムホルツ共鳴器を用いた吸音手段を備える給紙装置の小型化を図ることができる。
(態様K)
態様Jにおいて、吸音装置4等の吸音手段を給紙ローラ602等の給紙手段の鉛直下方に備える。
これによれば、上記実施形態について説明したように、音源となる給紙手段に対してより近い位置に吸音手段を配置することができ、吸音効果の向上を図ることができる。
(態様L)
記録媒体である用紙P等のシート材に画像を形成する画像形成部100等の画像形成部と、画像形成部にシート材を給紙するシート材給紙手段とを備えた複写機500等の画像形成装置において、シート材給紙手段として、態様JまたはKの何れかの態様に係る給紙装置300等の給紙装置を用いる。
これによれば、上記実施形態について説明したように、ヘルムホルツ共鳴器を用いた吸音手段を備える給紙装置を備えた画像形成装置の小型化を図ることができる。
3 取っ手部
4 吸音装置
8 感光体クリーニングブレード
9 除電ランプ
10 感光体
11 帯電装置
12 現像装置
13 転写ユニット
14 クリーニング装置
15 第一ベルト張架ローラ
16 第二ベルト張架ローラ
17 転写ベルト
18 ベルトクリーニングブレード
20 トナー補給装置
21 レジストローラ対
22 熱定着装置
30 加熱ローラ
32 加圧ローラ
34 排出分岐爪
35 排出ローラ
36 第一加圧ローラ
37 第二加圧ローラ
38 コシ付ローラ
39 排出スタック部
42 スイッチバック装置
43 スイッチバックローラ対
44 スイッチバック位置
47 レーザー書込装置
48 ポリゴンミラー
49 ポリゴンモータ
53 光源
54 ミラー
55 結像用光学レンズ
56 イメージセンサ
57 コンタクトガラス
60 用紙搬送装置
62 手差し給紙ローラ
63 供給ローラ
64 分離ローラ
66 用紙搬送ローラ対
67 手差しトレイ
68 手差し給紙部
71 カセット外装カバー
100 画像形成部
121 現像ローラ
200 スキャナ
300 給紙装置
400 自動原稿搬送装置
401 空洞部
402 開口部
403 連通部
404 短管部
500 複写機
600 給紙カセット
601 カセット筐体
601b 右側板部
601e 奥側板部
601c 左側板部
601a 底板部
601d 手前側板部
602 給紙ローラ
603 給紙ローラ軸
604 分離パッド
605 ガイド部材
606 エンドフェンス
607 サイドフェンス
608 昇降底板
610 リブ
700 下面形成板
710 突起部
800 載置面
900 内側面形成板
P 用紙
R 用紙搬送路
特開2003−89437号公報

Claims (11)

  1. シート材を収納する収納空間を形成する収納空間構造体と、
    ヘルムホルツ共鳴器を用いた吸音手段と、を備えるシート材収納器において、
    前記ヘルムホルツ共鳴器の空洞部の少なくとも一部を、前記収納空間構造体に形成し、
    前記ヘルムホルツ共鳴器の前記空洞部を形成する壁のうち、前記空洞部の内部と外部と連通する連通部を設けた壁を金属製の部材によって構成し、
    前記連通部を形成する短管が前記空洞部の内側に入り込んでいることを特徴とするシート材収納器。
  2. 請求項1のシート材収納器において、
    前記連通部を設けた壁を構成する前記金属製の部材が、シート材収納器を収容する装置本体側の導電性の部材と導通することを特徴とするシート材収納器。
  3. シート材を収納する収納空間を形成する収納空間構造体と、
    ヘルムホルツ共鳴器を用いた吸音手段と、を備えるシート材収納器において、
    前記ヘルムホルツ共鳴器の空洞部の少なくとも一部を、前記収納空間構造体に形成し、
    前記ヘルムホルツ共鳴器の前記空洞部を形成する壁のうち、前記空洞部の内部と外部と連通する連通部を設けた壁を金属製の部材によって構成し、
    前記連通部を設けた壁を構成する前記金属製の部材が、シート材収納器を収容する装置本体側の導電性の部材と導通することを特徴とするシート材収納器。
  4. 請求項1乃至3の何れかに記載のシート材収納器において、
    前記ヘルムホルツ共鳴器の前記空洞部の内部と外部と連通する前記連通部が、下方を向くように配置されていることを特徴とするシート材収納器。
  5. 請求項1乃至4の何れかに記載のシート材収納器において、
    前記ヘルムホルツ共鳴器の前記空洞部の内部と外部と連通する前記連通部が、前記収納空間の内側を向くように配置されていることを特徴とするシート材収納器。
  6. 請求項1乃至の何れかに記載のシート材収納器において、
    前記ヘルムホルツ共鳴器は、複数の部材から構成されていることを特徴とするシート材収納器。
  7. 請求項1乃至の何れかに記載のシート材収納器において、
    前記ヘルムホルツ共鳴器の前記空洞部を形成する壁のうち、前記空洞部の内部と外部と連通する前記連通部を設けた壁の外面に突起部を備えることを特徴とするシート材収納器
  8. 求項1乃至7の何れかに記載のシート材収納器において、
    前記連通部が絞り加工によって形成されていることを特徴とするシート材収納器
  9. ート材を収納し、装置本体に対して出し入れできるシート材収納部材と、
    前記シート材収納部材に収納されたシート材に搬送力を付与する給紙手段と有する給紙装置において、
    前記シート材収納部材として、請求項1乃至の何れかに記載のシート材収納器を有することを特徴とする給紙装置。
  10. 請求項に記載の給紙装置において、
    前記吸音手段を前記給紙手段の鉛直下方に備えることを特徴とする給紙装置。
  11. 記録媒体であるシート材に画像を形成する画像形成部と、
    前記画像形成部に前記シート材を給紙するシート材給紙手段とを有する画像形成装置において、
    前記シート材給紙手段として、請求項または10の何れかに記載の給紙装置を有することを特徴とする画像形成装置。
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