JP6103400B2 - 画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は画像形成装置に関する。
従来、画像形成装置として、駆動音が装置外部に漏れ出ることを抑制するためにヘルムホルツ共鳴器を用いた吸音装置を備えたものが知られている。
特許文献1には、画像形成部で画像を形成した転写紙等の記録媒体を排出する排出口近傍の記録媒体搬送路を形成する部材にヘルムホルツ共鳴器を用いた吸音手段を配置する構成が記載されている。この構成により、排出口から画像形成装置外に放出される音を低減することができる、とされている。
しかしながら、特許文献1に記載の画像形成装置では、排出口近傍の記録媒体搬送路の周辺にヘルムホルツ共鳴器の共鳴箱を設ける空間を確保する必要があり、ヘルムホルツ共鳴器を設けることで、装置全体が大型化してしまう。
このような問題は、吸音手段がヘルムホルツ共鳴器を用いたものに限らず、吸音手段が配置するためにある程度の容積を要するものであれば生じ得る問題である。
上述した課題を解決するために、請求項1の発明は、記録媒体に画像を形成し、排出口から排出する画像形成部と、吸音手段と、を有する画像形成装置において、前記排出口が設けられた壁面部を含む壁面部に囲まれ、少なくとも装置本体の一側面に開口した空間である排出記録媒体収容部と、電装部品を装備した回路が形成されている電装基板を内部に収容する電装基板収容箱と、を備え、前記吸音手段は、空洞部と、前記空洞部を外部空間と連通する連通部とを有し、前記吸音手段の少なくとも一部が前記電装基板収容箱内に構成されるように、前記吸音手段と前記電装基板収容箱とを、前記壁面部に設け、前記連通部が前記排出記録媒体収容部に向けて開口していることを特徴とするものである。
本発明によれば、装置内部で発生した音が排出口から装置外部に伝播して騒音となることを抑制しつつ、装置全体の大型化を抑制することが可能となるという優れた効果がある。
実施形態に係る複写機全体の概略構成図。 感光体の近傍を拡大した概略構成図。 胴内排紙部の説明図、図(a)は、胴内排紙部近傍の斜視説明図、(b)は、電装ユニット下面を下方から覗いたときの吸音装置の斜視説明図。 ヘルムホルツ共鳴器を用いた吸音装置の模式図。 吸音装置の断面図。 胴内排紙部を上から見た説明図。 従来との複写機の寸法の違いの説明図、(a)は、従来の複写機の左側面図、(b)は、従来の複写機に電装ユニットを追加した仮想の装置の説明図。 電装ボックスをスキャナの筐体内に配置した複写機の概略説明図。 図1に示す複写機と画像形成部が共通のプリンタ。 一つの共鳴箱を三つの締結螺子によって電装ボックス下フレームに固定する構成例の説明図、(a)は、上方断面図、(b)は、側面図。 共鳴箱を電装ボックス下フレームに固定する他の構成例を説明する上方断面図。 変形例の複写機の電装ユニット下面を下方から覗いたときの吸音装置の斜視説明図。 変形例の吸音装置の側方断面図。
以下、本発明を適用した画像形成装置として、電子写真方式の複写機(以下、単に「複写機500」という。)の一実施形態について説明する。本実施形態では、複写機500として、モノクロ画像形成装置を例に挙げて説明するが、本発明は、公知のカラー画像形成装置についても同様に適用することができる。
まず、複写機500の構成について説明する。
図1は、本実施形態に係る複写機500全体の概略構成図である。図1において、複写機500の画像形成部100は記録紙バンク300の上に載置されている。画像形成部100の上に電装ユニット800が取り付けられ、さらに、その上に、画像読取部であるスキャナ200が取り付けられている。スキャナ200の上には、背面側(図中紙面奥側)を支点にして回動自在に構成された自動原稿搬送装置400が取り付けられている。
画像形成部100の内部には、潜像担持体としてドラム状の感光体10が設けられている。
図2は、画像形成部100における感光体10の近傍を拡大した概略構成図である。
感光体10の周りには図2に示すように、除電ランプ9、帯電ローラを用いた帯電装置11、現像装置12、転写ユニット13、感光体クリーニングブレード8を有したクリーニング装置14が配置されている。現像装置12は、トナーとして、重合法により製造した重合トナーを用い、その重合トナーを現像剤担持体としての現像ローラ121を用いて感光体10上の静電潜像に付着させて、これを可視像化する。
転写ユニット13は、第一ベルト張架ローラ15と第二ベルト張架ローラ16との二つのローラ部材に掛け回された転写ベルト17を備えている。この転写ベルト17は、記録媒体である記録紙Pに感光体10上のトナー像を転写する転写位置Bで感光体10の周面に押し当てられている。
記録紙Pが分離した後の転写ベルト17上に残った残留トナーや紙粉等の異物は、転写ベルトクリーニング部Cに設けられた、転写ベルト17を介して第一ベルト張架ローラ15に対して当接したベルトクリーニングブレード18によって掻き落とされる。
画像形成部100には、帯電装置11及びクリーニング装置14の図中左側に、現像装置12に新しいトナーを補給するトナー補給装置20が設けられている。
画像形成部100には、記録紙バンク300の記録紙カセット61から送り出された記録紙Pを、転写位置Bを経て排出スタック部39まで搬送する記録紙搬送装置60が設けられている。この記録紙搬送装置60は、供給路R1または手差し供給路R2、及び、記録紙搬送路Rに沿って、記録紙Pを搬送する。記録紙搬送路R上には、転写位置Bに対して記録紙搬送方向の上流側にレジストローラ対21が設けられている。
一方、転写位置Bに対して記録紙搬送路Rの記録紙搬送方向下流側には、熱定着装置22が設けられている。この熱定着装置22には、加熱部材である加熱ローラ30と加圧部材である加圧ローラ32との間に記録紙Pを挟み込んで加熱加圧定着を行う。
熱定着装置22の更に記録紙搬送方向下流側には、排出分岐爪34、排出ローラ35、第一加圧ローラ36、第二加圧ローラ37及びコシ付ローラ38が設けられている。また、熱定着装置22を経た画像形成済みの記録紙Pをスタックする排出スタック部39も設けられている。
また、画像形成部100には、図中右側に、スイッチバック装置42が設けられている。このスイッチバック装置42は、記録紙搬送路Rの排出分岐爪34が配置された位置から分岐した反転路R3と、この反転路R3を通ってきた記録紙Pを再び記録紙搬送路Rのレジストローラ対21の位置まで導く再搬送路R4とに沿って記録紙Pを搬送する。反転路R3にはスイッチバックローラ対43が設けられており、再搬送路R4には、複数の記録紙搬送ローラ対66が設けられている。
図1に示すように、画像形成部100には、現像装置12の図中左側に、レーザー書込装置47が設けられている。このレーザー書込装置47は、レーザー光源、走査用の回転多面鏡であるポリゴンミラー48、ポリゴンモータ49、及び、fθレンズ等の走査光学系を備えている。
また、スキャナ200は、光源53、複数のミラー54、結像用光学レンズ55及びCCDイメージセンサなどのイメージセンサ56等を備えており、その上面にはコンタクトガラス57が設けられている。
また、自動原稿搬送装置400には、原稿セット台が設けられており、原稿の排出位置には、原稿スタック台が設けられている。自動原稿搬送装置400は、複数の原稿搬送ローラを備えており、この原稿搬送ローラによって、原稿は、原稿セット台からスキャナ200のコンタクトガラス57上の読取位置を経て原稿スタック台まで搬送される。
記録紙バンク300には、内部に、記録材である紙やOHPフィルム等の記録紙Pを収納する記録紙カセット61が複数重ねて設けられている。各記録紙カセット61には、それぞれ呼出ローラ62、供給ローラ63、分離ローラ64が設けられている。記録紙カセット61の図中右側には、画像形成部100の記録紙搬送路Rへと通じる上述した供給路R1が形成されている。この供給路R1にも、記録紙Pを搬送するいくつかの記録紙搬送ローラ対66が設けられている。
画像形成部100には、図1中の右側に、手差し給紙部68が設けられている。この手差し給紙部68には、手差しトレイ67が開閉自在に設けられており、その手差しトレイ67上にセットした記録紙Pを記録紙搬送路Rへと導く上述した手差し供給路R2が形成されている。この手差し給紙部68にも、記録紙カセット61と同様に、呼出ローラ62、供給ローラ63及び分離ローラ64が設けられている。
次に、複写機500の動作について説明する。
複写機500を用いてコピーをとるとき、まず、メインスイッチをオンするとともに、自動原稿搬送装置400の原稿セット台に原稿をセットする。ブック原稿のような場合には、自動原稿搬送装置400を開いてスキャナ200のコンタクトガラス57上に直接原稿をセットし、自動原稿搬送装置400を閉じてそれで押える。
その後、スタートスイッチを押すと、自動原稿搬送装置400に原稿をセットしたときは、その原稿を原稿搬送ローラにより原稿搬送路を通してコンタクトガラス57上へと移動させてからスキャナ200を駆動する。そして、原稿内容を読み取って原稿スタック台上に排出する。一方、コンタクトガラス57上に直接原稿をセットしたときは、直ちにスキャナ200を駆動して原稿内容を読み取る。
原稿内容を読み取る際、スキャナ200は、光源53をコンタクトガラス57に沿って移動させながら、その光源53からの光をコンタクトガラス57上の原稿面に照射する。そして、その反射光を複数のミラー54で結像用光学レンズ55まで案内してイメージセンサ56に入れ、そのイメージセンサ56で原稿内容を読み取る。
複写機500では、原稿内容の読み取りと同時に、感光体駆動モータによって感光体10を回転させる。そして、まず、帯電装置11により感光体10の表面を例えば−1000[V]前後に一様に帯電する。次いで上述のスキャナ200で読み取った原稿内容に応じてレーザー書込装置47から感光体10にレーザー光を照射してレーザー書込みを行い、感光体10の表面に静電潜像を形成する。レーザー光が照射された部分(潜像部)の表面電位は例えば0[V]〜−200[V]となる。その後、その静電潜像に現像装置12でトナーを付着させてこれを可視像化する。
複写機500では、スタートスイッチを押したと同時に、記録紙バンク300が備える複数の記録紙カセット61のうち選択サイズに対応するものから、呼出ローラ62により記録紙Pを送り出す。そして、送り出された記録紙Pを供給ローラ63及び分離ローラ64で一枚ずつ分離して、その一枚を供給路R1へ案内し、記録紙搬送ローラ対66で記録紙搬送路Rへと導く。記録紙搬送路Rへ搬送された記録紙Pは、レジストローラ対21に突き当たって止められる。
手差し給紙部68を使う場合、手差しトレイ67を開けてこれに記録紙Pをセットする。この場合も、手差しトレイ67上にセットされた記録紙Pは、呼出ローラ62、供給ローラ63及び分離ローラ64によって一枚だけ手差し供給路R2へ搬送され、記録紙搬送ローラ対66で記録紙搬送路Rへと導かれる。記録紙搬送路Rに導かれた記録紙Pは、レジストローラ対21に突き当たって止められる。
このようにして、レジストローラ対21に止められた記録紙Pは、上述した感光体10の可視像化したトナー像の先端が転写位置Bへ進入するタイミングを合わせて回転を開始するレジストローラ対21によって、その転写位置Bへ送り込まれる。
転写位置Bへと送り込まれた記録紙Pは、転写ユニット13により感光体10上のトナー像が転写され、その表面にトナー像を担持する。転写後の感光体10は、その表面に残留した残留トナーがクリーニング装置14で除去され、除電ランプ9により感光体10上の残留電位も除去される。残留電位が除去されることで、表面電位が0[V]〜−150[V]の基準電位に平均化され、帯電装置11からはじまる次の画像形成に備える。
一方、転写位置Bでトナー像を担持した記録紙Pは、転写ベルト17により搬送されて熱定着装置22に入る。そして、加熱ローラ30と加圧ローラ32との間を搬送されながら熱と圧力とが加えられて、記録紙P上のトナー像が定着する。その後、記録紙Pは、排出ローラ35、第一加圧ローラ36、第二加圧ローラ37及びコシ付ローラ38により、コシを付けられ、排紙口40から排出スタック部39上に排出され、そこにスタックされる。
記録紙Pの両面に画像を形成する場合には、排出分岐爪34を切り替え、記録紙Pの片面にトナー像を転写して定着した後、この記録紙Pを記録紙搬送路Rから反転路R3に入れる。反転路R3に入れた記録紙Pは、記録紙搬送ローラ対66で搬送してスイッチバック位置44へ入れた後、スイッチバックローラ対43でスイッチバックし、今度は再搬送路R4に入れ、記録紙搬送ローラ対66で再び記録紙搬送路Rに導く。そして、再搬送路R4を通過した記録紙Pの反対面にも上述と同様にしてトナー像を転写する。
図1に示すように複写機500は、画像形成部100で画像形成された記録紙Pが排出口である排紙口40から排出される胴内排紙部41の上方に電装ユニット800が配置され、下方に画像形成部100が配置された胴内排紙型の画像形成装置である。画像形成がされた記録紙Pは、排紙口40から胴内排紙部41に排出され排出スタック部39上にスタックされる。
次に、本実施形態の複写機500の特徴部について説明する。
図1に示すように、複写機500は、プリント基板2を収容する箱型の電装ボックス1を有する電装ユニット800が胴内排紙部41とスキャナ200との間に配置されている。さらに、電装ボックス1にヘルムホルツ共鳴器を用いた吸音装置600が取り付けられている。
プリント基板2は電装ボックス1の内壁面に固定されており、プリント基板2が電装ボックス1によって囲まれていることにより、プリント基板2に形成された回路がノイズの影響を受けることを防止できる。
図3は、胴内排紙部41の説明図である。図3(a)は、複写機500における胴内排紙部41近傍の斜視説明図であり、図3(b)は、胴内排紙部41の天井面となる電装ユニット下面803を下方から覗いたときの吸音装置600の斜視説明図である。電装ユニット下面803は、電装ユニット800の下面であり、電装ユニット800は胴内排紙部41の上方に位置する上壁面部を構成する。
本実施形態の複写機500が備える吸音装置600は、ヘルムホルツ共鳴器を用いた吸音装置である。
図4は、ヘルムホルツ共鳴器を用いた吸音装置600の模式図である。
図4に示すように、ヘルムホルツ共鳴器は、入り口が狭まった容器のような形状であり、ある程度の体積を有する空洞部601と、それよりも小さい連通部603とによって構成され、連通部603に入ってくる特定の周波数の音を吸音する。
空洞部601の体積を「V」、連通部603における開口部602の開口面積を「S」、連通部603の長さを「H」、音速を「c」とし、吸音装置600での吸音周波数を「f」とすると、以下の(1)式が成り立つ。
Figure 0006103400
(Δr:開口端補正)
(1)式における「Δr」は開口端補正であり、一般に連通部603の断面が円形のときの半径を「r」としたときに、「Δr=0.6r」を用いる。
(1)式に示すように、吸音装置600によって吸音する音の周波数は、空洞部601の体積V、連通部603の長さH及び連通部603の開口面積Sによって求めることができる。
画像形成部100の内部では、各種ローラに回転駆動を伝達する駆動モータの駆動音や、各種ローラ等の移動部材の移動音、レーザー書込装置47のポリゴンミラー48の回転音等の様々な音が発生する。このような音が複写機500の外部に伝播し、周辺の人に不快感を与える騒音となることがある。画像形成部100の内部で発生した音は、外装カバー等、複写機500の内部と外部とを遮蔽する部材によって外部に伝播することが抑制される。
しかし、排紙口40は記録紙Pが出てくる箇所であるため、必然的に画像形成部100の開口部となってしまい、遮蔽物が無いため、画像形成部100の内部で発生した音は排紙口40から漏れ出てしまい、騒音が発生する要因となる。
このような問題に対して排紙口40近傍の記録紙搬送路Rにヘルムホルツ共鳴器を用いた吸音装置を配置することが考えられる。しかし、画像形成装置は、部品点数が多い精密機械のため、内容物が多く、排紙口40近傍の記録紙搬送路Rにヘルムホルツ共鳴器を配置できるスペースが少ない。また、スペースを確保できたとしても、使用者の位置まで音が伝播することを抑制するのに効果的な位置に配置できない、配置できる数が少なく吸音効果をそこまで高められない、などの課題がある。
これに対して、本実施形態の複写機500は、胴内排紙部41の天井面を形成する電装ユニット下面803に、排口40から胴内排紙部41に伝播した音を吸音できる吸音装置600の穴部630を設ける。これにより排紙口40から胴内排紙部41に漏れた音を使用者が感知する前に吸音装置600で吸音することが可能となり、排紙口40から漏れた音が騒音となることを抑制できる。
図3に示すように、胴内排紙部41の天井面となる電装ユニット下面803を形成する構造体である電装ボックス下フレーム6に穴部630を設けている。この穴部630は、図4で説明した連通部603に該当する。
図5は、本実施形態に係る吸音装置600の断面図である。
図5に示すように、板金からなる電装ボックス下フレーム6にバーリング処理を施すことによって、空洞部601の内部に向けて電装ボックス下フレーム6の上面の法線方向に立設した管状の立設部としてのフランジ部604を形成する。このフランジ部604の内側が断面積「S」、長さ「H」の穴部630(連通部603)となる。
バーリングとは、板材に下穴と呼ばれる穴を開け、下穴よりも径の大きなパンチを下穴に押し込んで、下穴の縁を広げながら立て、開口部の周りに短管を形成する加工方法である。バーリングによって穴部630を形成することで、空洞部601を形成する壁面の一部を形成する電装ボックス下フレーム6に対して穴部630を形成するための部材を別途に設けることなく、穴部630を形成することが出来る。
また、バーリングではパンチの径と下穴の径との差が大きければ大きいほど、フランジ部604の長さが長くなり、穴部630の長さ「H」が長くなる。また、上記(1)式より、長さ「H」を長くすることより、吸音する周波数を低周波数にすることが出来る。このため、バーリングで穴部630を形成する構成であれば、パンチの径に対して下穴の径を小さくすることで穴部630の開口面積「S」を変えることなく、より周波数の低い音を吸音するヘルムホルツ共鳴器を形成することができる。
電装ボックス下フレーム6における穴部630を設けた位置の上面には、空洞部601を形成する共鳴箱608を配置している。共鳴箱608は締結螺子640によって電装ボックス下フレーム6に固定することでヘルムホルツ共鳴器である吸音装置600を形成する。電装ボックス下フレーム6に対する共鳴箱608の固定は、螺子に限らず両面テープやシーラントなど、他の固定手段を用いても良い。
締結螺子640は、電装ボックス下フレーム6の下面側または上面側のどちらからでも締結して良い。締結螺子640の先端が電装ボックス下フレーム6の下方から突き出す場合のように、ネジ先が露出する場合は、先端面が球面状となる丸先の先端形状のネジを用いることが望ましい。
共鳴箱608は樹脂材料によって作製している。樹脂材料は金属材料よりも加工し易い材料であるため、空洞部601を形成する壁面の全てを金属材料で形成する構成よりも、密閉性を保ちつつ、高精度に空洞部601の体積を確保することができる。空洞部601の体積を高精度に確保することで所望の周波数の音を吸音することが可能となる。
電装ボックス1の骨組み部材である電装ボックス下フレーム6に穴部630を開け、共鳴箱608を取り付けてヘルムホルツ共鳴器を形成することにより、部品点数の削減、及び、省スペース化を図ることができる。
図1及び図5に示す吸音装置600は、空洞部601と穴部630との組み合わせを複数備え、複数のヘルムホルツ共鳴器を形成している。このような複数のヘルムホルツ共鳴器を備える構成では、ヘルムホルツ共鳴器ごとに吸音する周波数を異ならせることで、周波数の異なる複数の音を吸音することができる。
図3(b)及び図5に示すように、複写機500は、電装ボックス下フレーム6を電装ボックス1の内側に向けて凹ませた凹形状部7を設けている。これにより、排紙口40から電装ボックス下フレーム6の下面に向かって伝播した音が凹形状部7で跳ね返り、吸音装置600の穴部630に入り易くなる。さらに、凹形状部7を設けることで、電装ボックス下フレーム6が単なる平板ではなく、平板形状の板金に曲げや絞り形状で段差をつけた立体的な形状となる。このように、立体的な形状となることで、電装ボックス下フレーム6の強度が上がり変形しにくくなるため、電装ボックス下フレーム6と共鳴箱608との密閉性が落ちにくくなる。
また、凹形状部7は、電装ボックス下フレーム6の周辺部よりも胴内排紙部41から離れる側に凹んだ形状となっている。これにより、締結螺子640等の突出する部品が使用者の邪魔にならないようにすることができる。また、凹ませるためのディンブル、曲げ形状により強度が上がり、電装ボックス下フレーム6と共鳴箱608との密閉性を保持しやすくなる。さらに、吸音装置600の周囲に壁ができることになり、吸音装置600の穴部630に音が集まり易くなり、この穴部630に音が入り易くなって、吸音効果の向上を図ることができる。
穴部630としては板状の電装ボックス下フレーム6を打ち抜いた単純穴でもよい。電装ボックス下フレーム6が板金の場合、バーリング加工によって連通部603の長さ「H」を稼ぐことができる。このため、吸音する音の周波数が同じ場合は、連通部603の開口面積Sを相対的に大きく設定することができ、吸音効果を高めることができる。バーリングによって穴部630を形成する場合、バーリング加工によって突き出す形状を、図5に示すように電装ボックス下フレーム6の上面側、すなわち、電装ボックス1の内部に向ける。これにより、バーリング加工による板金のエッジが見えなくなり、安全性が高まる。
図6は、胴内排紙部41を上から見た説明図である。
図6中の矢印αは排紙方向であり、図6中の矢印βは複写機500の前面側を示しており、矢印βで示す方向が図1中の紙面手前側となる。本実施形態の複写機500は、図6中の「γ」で示す胴内排紙部41の手前側となる領域の上方に位置する電装ボックス下フレーム6に吸音装置600を設けている。
使用者は、オペレーションパネル501を操作したり、出力される記録紙Pを回収したりするために、複写機500の前面側に立つことが想定される。排紙口40から出てきた音のうち、胴内排紙部41に伝播し、複写機500の前面側に立っている使用者の位置まで伝播する音のほとんどは図6中のγで示す領域を通過する。このように使用者に向かう音が通過する領域γの上方に吸音装置600を配置することで、排紙口40から出てきた音が使用者の位置に伝播することを効果的に抑制することができる。このように使用者が最も近づく箇所のひとつである胴内排紙部41の壁面部に吸音装置600を設けることで、使用者に対する不快音を効果的に抑制することができる。
図1及び図5に示すように、複写機500では、電装ボックス1の内側に共鳴箱608が位置するように吸音装置600を配置し、電装ボックス1内に、吸音装置600の少なくとも一部(本実施形態では吸音装置600の全体)が配置される構成となっている。これにより、吸音装置600を設けることに起因して複写機500が大型化することを抑制することができる。
電装ボックス1は、金属製の板からなる略直方体の箱状の部材である。金属は透過音を抑制することができる。このため、金属製の電装ボックス1の表面が胴内排紙部41と対向することで、排紙口40から漏れでた音が吸音装置600を設けていない電装ボックス1の表面に伝わってきても音が透過することを抑制し、音漏れを抑制することができる。また、金属製の電装ボックス1の表面で音が反射することで、吸音装置600の穴部630に音が入射することを促すことができる。
電装ボックス1としては、直方体の六つの面が壁面によって囲まれているものに限らず、骨組み等により略直方体状の空間を形成するものや壁面に穴が空いているものであってもよい。
図1に示すように、複写機500では、電装ボックス1の壁の一部を連通部形成部材として穴部630を形成している。このように、穴部630を電装ボックス1に設けることで、連通部形成部材を別途設ける必要がなくなり、部品点数の削減を図ることができ、吸音装置600を配置するコストを抑制することができる。
本実施形態の電装ボックス1は、その筐体の内部にプリント基板2を備え、プリント基板2は金属製の電装ボックス1の筐体との間でショート(短絡)が生じないように、電装ボックス1の内壁面からある程度の距離を離して配置する。電装ボックス1の内部に出来るだけ空間が生じないように、プリント基板2に沿うような形状の筐体を形成したとすると、製造コストの増大に繋がる。このため、電装ボックス1の筐体の形状を略直方体の箱状の部材としており、その内部には空間的な余裕となる隙間が存在する。この隙間に吸音装置600の少なくとも一部を配置することで、装置内部で発生した音が排出口から外部に伝播して騒音となることを抑制しつつ、複写機500の大型化を抑制することが可能となる。
また、電装ボックス1の筐体の内部の隙間を活用する方法としては、内部に吸音装置600を形成する部材配置するものに限らない。例えば、電装ボックス1の筐体の外部に吸音装置600を形成する部材を取り付ける場合であっても、この取り付けを行う締結部材が電装ボックス1の筐体の内部の隙間に位置する配置であってもよい。この場合、締結部材を設けるのに必要な空間を別途設ける必要がなくなり、吸音装置600を設けることに起因する装置の大型化を抑制できる。
排紙口40から漏れ出てくる音は、紙の摺動音だけでなく、画像形成部100内の様々の部材の稼動音も含むため、特定のピーク音ではなく、周波数の異なる音が漏れ出てくる。このため、全ての周波数に対応した吸音装置600を配置することは困難であるため、人の聴覚上で気になり易い周波数、例えば、1000[Hz]〜1500[Hz]の周波数の音に対応した吸音装置600を配置する。これにより、排紙口40から漏れ出た音が、騒音となることを効率的に抑制することができる。また、吸音装置600は穴部630を胴内排紙部41に向けて開口しているため、胴内排紙部41に到達した音が穴部630に入り易く、効率的に吸音することができる。
本実施形態の複写機500では、図6に示すように、電装ユニット下面803の手前側のみに吸音装置600を配置している。吸音装置600の配置としてはこれに限らず、電装ボックス1の筐体の内部の空間に余裕があれば、電装ユニット下面803の一部を形成する電装ボックス下フレーム6の下面の全域に吸音装置600を設けても良い。また、電装ボックス1は他の構造体と比較して筐体の内部の空間的な余裕が多く、ヘルムホルツ共鳴器からなる吸音装置600を多数配置することが可能である。多数の吸音装置600を設けることで、異なる周波数に対応したヘルムホルツ共鳴器を形成することができ、吸音効果の向上を図ることができる。
また、吸音装置600を備える電装ボックス1を設ける位置としては、胴内排紙部41の天井面を形成する上壁面部に限るものではない。スキャナ支持部側板410など胴内排紙部41の壁面を形成する側壁面部に電装ボックス1を設け、その壁面に吸音装置600を設けることで排紙口40から外部に伝播した音が騒音となることを抑制することが可能となる。
排紙口40近傍の記録紙搬送路Rは、複数の搬送ローラやこれらを駆動するローラ駆動機構が配置されているため、吸音装置600を配置する空間的な余裕がない。このような記録紙搬送路Rに吸音装置600を配置すると、搬送機構を配置するスペースが大型化し、複写機500全体の大型化につながる。また、吸音装置600を配置するスペースを確保できたとしても、使用者に対して効果的な位置に配置できない、配置できる数が少なく吸音効果をそこまで高められない、などの課題が生じる。
これに対して、本実施形態の複写機500は、胴内排紙部41を形成する構造体に電装ボックス1を設け、この電装ボックス1内に吸音装置600を設けている。電装ボックス1の筐体の前後方向、左右方向及び高さ方向のそれぞれの大きさは、各方向についてのプリント基板2の大きさによって決まる。そして、電装ボックス1内は記録紙搬送路Rの周辺のように配置すべき部材も多くないため、筐体の内部に空間的な余裕が生じ易い。このような空間的な余裕となる電装ボックス1を、胴内排紙部41を形成する構造体に配置し、この電装ボックス1内に吸音装置600を配置することで、排紙口40から外部に伝播した音が騒音となることを抑制することが可能となる。
また、複写機500では、胴内排紙部41の上方に電装ユニット800を配置し、その下面である電装ユニット下面803に穴部630が開口するように吸音装置600を設けている。胴内排紙部41の下方に位置する排出スタック部39に電装ユニット800を設け、その上面に穴部630が開口するように吸音装置600を設けると、記録紙Pがスタックされると吸音装置600の穴部630と排紙口40との間を記録紙Pが隔ててしまうので吸音効果が低減してしまう。これに対して、本実施形態の複写機500は、胴内排紙部41の上方に電装ユニット800を配置し、電装ユニット800の電装ボックス1内に吸音装置600を配置している。これにより、記録紙Pがスタックされても、記録紙Pが吸音装置600の穴部630排紙口40との間を隔てることなく、吸音効果を維持することができる。
電装ボックス1等の電装基板収容箱内には、プリント基板2等の電装基板が搭載されており、電装基板に配置された電装部品と電装基板収容箱の筐体との間でショート(短絡)が生じることを防止するために、ある程度の隙間が設けられている。さらに、組み立て時や保守交換時に内部の電装基板へのアクセスを容易にするための操作性の観点からも電装基板収容箱内にはある程度の隙間が設けられている。
本発明を適用した複写機500では、このような隙間を備えた電装基板収容箱である電装ボックス1を胴内排紙部41の天井面を形成する電装ユニット800に設け、電装ボックス1内の隙間を、吸音装置600を取り付けるために利用している。これにより、装置の大型化を抑制しつつ、排紙口40から漏れ出てくる音が外部に広がり、騒音となることを抑制出来る。
ショート(短絡)が生じることを防止する観点からは、吸音装置600を配置するために追加する部材である共鳴箱608を樹脂等の絶縁体にすることで、隙間を埋めるように配置してもショート(短絡)が生じることを防止できる。また、プリント基板2と他の部材とを電気的に接続するハーネス部材が接触しても、ハーネス部材を介して送受信が成される電気信号にノイズが発生することを防止できる。このため、電装ボックス1内の隙間におけるプリント基板2に近い位置まで共鳴箱608を配置することができ、電装ボックス1内の隙間を有効に活用することができる。
また、操作性の観点からは、電装ボックス1内の部品のうち、共鳴箱608を最後に取り付けることで操作性の維持を図ることができる。また、ハーネス部材の経路を規制する形状を共鳴箱608に設けることで、操作性の向上を図ることができる。
電装ボックス1内のプリント基板2等の電装部品は、ノイズの発生源となることがある。これに対して、吸音装置600の連通部603の穴径を十分に小さくすることで、電装部品で生じるノイズが装置外部に影響を及ぼすことを防止しつつ、装置外部で発生したノイズが電装ボックス1内の電装部品に影響することを抑制することが出来る。ギガヘルツ(GHz)帯のノイズの放射を防止する目安としては、連通部603の穴径を「φ5[mm]」以下とすることが望ましい。
次に、電装ボックス1を備える電装ユニット800を胴内排紙部41とスキャナ200との間に配置する利点について説明する。
図7は、従来の複写機500と本実施形態の複写機500との寸法の違いの説明図である。図7(a)は、図1に示す複写機500の左側から見た場合に対応する従来の複写機500の左側面図であり、図7(b)は、従来の複写機500に本実施形態の複写機500が備える電装ユニット800を追加した仮想の装置の説明図である。図7(a)中の「ε1」は従来の複写機500における電装基板収容箱(電装ボックス1)の位置を示し、図7(b)中の「ε2」は、本実施形態の複写機500の場合の電装基板収容箱の位置を示す。
従来の画像形成装置では、図7(a)中の「ε1」で示すように、装置の背面側に電装基板収容箱を配置することが一般的であった。しかし、最近では画像形成装置の省スペース性が求められるようになり、特に机の上に置くデスクトップタイプではその要求が強い。中でも机の上のスペースを取らないよう、専有面積が小さい画像形成装置が望ましい。
従来の構成では、図7(b)中のT1で示す電装基板収容箱の厚み分が前後方向の寸法の増大に繋がり、画像形成装置の占有面積の拡大を寄与している。
これに対して、本実施形態の複写機500では、図7(b)中の「ε2」で示すように、電装基板収容箱を胴内排紙部41の上方(スキャナ200と胴内排紙部41の間)に配置している。これにより、図7(b)中のT2で示す電装基板収容箱の厚み分が画像形成装置の上下方向の寸法の増大に繋がる。しかし、その分、図7(b)中のT1で示す前後方向の寸法を従来よりも小さくすることができ、画像形成装置の専有面積を削減させることが出来る。
次に、電装ボックス1を備える電装ユニット800を胴内排紙部41とスキャナ200との間に配置する構成で、電装ユニット800とスキャナ200とを別体で設ける構成の利点について説明する。
図8は、電装ボックス1をスキャナ200の筐体内に配置した複写機500の概略説明図である。図8に示す複写機500も図1に示す複写機500と同様に電装ボックス1内に吸音装置600を設けることで、排紙口40から漏れ出た音が騒音となることを抑制しつつ、吸音装置600を設けることに起因して複写機500が大型化することを抑制できる。また、電装ボックス1を胴内排紙部41の上方に設けることで図7を用いて説明した従来の複写機500よりも占有面積の縮小を図ることができる。
しかしながら、電装ボックス1がスキャナ200と一体であると、スキャナ200を備えた複写機と、スキャナ200を備えない画像形成部100のみからなるプリンタとの装置の共通化が困難になる。これは、以下の理由による。すなわち、電装ボックス1は、画像形成部100の各駆動部の制御を行う制御部であるため、これを備えていないと画像形成を行うことが出来ない。しかし、図8に示す複写機500では、画像形成の機能だけの画像形成装置とするために、仮に、スキャナ200を画像形成部100から取り外そうとすると、スキャナ200内の電装ボックス1も取り外すこととなる。しかし、電装ボックス1がないと、画像形成部100を稼動させることができなくなる。このため、図8に示す複写機500では、スキャナ200を備えていないプリンタと画像形成部100の共通化を図ることが困難である。
これに対して、図1に示す本実施形態の複写機500は、電装ユニット800とスキャナ200とを別体で設ける構成である。このような複写機500では、スキャナ200を電装ユニット800とは独立して取り外すことができ、螺子等の固定手段を解除してスキャナ200を取り外すだけ、図9に示すようなスキャナ200を備えないプリンタ900とすることができる。
図1に示す複写機500のように、電装ボックス1を備えた電装ユニット800をスキャナ200とは別体で設けることにより、複写機とプリンタとの画像形成部の共通化が容易となる。
また、画像形成部100と、スキャナ200との間にスキャナ200とは別体の電装ユニット800があることにより、画像形成部100の駆動時の振動がスキャナ200に伝播することを抑制できる。これにより、スキャナ200での原稿読取時のノイズの発生を抑制できる。
また、図8に示す複写機500のように、スキャナ200の筐体内に電装ボックス1を配置し、この筐体の下面が胴内排紙部41の天井面を形成していると、排紙口40から排出された記録紙Pが、スキャナ200の筐体の下面に衝突することがある。このようにスキャナ200の下面に記録紙Pが衝突すると、振動が発生し、ショックジターなどの異常画像となる可能性がある。
一方、図1に示す複写機500のように、胴内排紙部41と、スキャナ200との間にスキャナ200とは別体の電装ユニット800があることにより、記録紙Pが胴内排紙部41の天井面に衝突したときの振動がスキャナ200に影響することを抑制できる。
次に、電装ボックス下フレーム6に対する共鳴箱608の固定方法について説明する。
図10は、共鳴箱608を電装ボックス下フレーム6に固定する構成例として、一つの共鳴箱608を三つの締結螺子640によって電装ボックス下フレーム6に固定する構成例の説明図である。図10(a)は、電装ボックス下フレーム6に固定された共鳴箱608を上方から見た断面図であり、図10(b)は、電装ボックス下フレーム6に固定されていない状態の共鳴箱608の側面図である。
図10(b)は、共鳴箱608を図10(a)中の矢印D方向から見た側面図であり、図10(a)に示す共鳴箱608の断面図は、図10(b)中のE−E断面の断面図である。
共鳴箱608は、電装ボックス下フレーム6に設けられた穴部630(a〜n)に対応した複数の共鳴空間である空洞部601(a〜n)を形成する。共鳴箱608は、その外周壁608aと接続して設けられたネジ締結部609の下面が電装ボックス下フレーム6の上面に密着するように締結螺子640(a〜c)の三点により締結される。
図10(b)中の破線で示す「642」は、締結螺子640を通すために共鳴箱608に設けたネジ穴である。
電装ボックス下フレーム6は単純な平面構造に凹形状部7を設けた構造であり、電装ボックス下フレーム6の上面における共鳴箱608を固定する部分は高精度な平面で構成されている。共鳴箱608のネジ締結部609の下面を十分な精度の共通平面として管理することで、ネジ締結によって電装ボックス下フレーム6と結合された平面は、三点の締結点によって一意に決定された高精度な平面で密着することが可能となる。外周壁608aは三つのネジ締結部609を結ぶように構成されているため、締結螺子640の締結力により共鳴箱608の下面が電装ボックス下フレーム6の上面に密着することとなる。
このとき、外周壁608a及び仕切り壁608bの密着面(下面)は、ネジ締結部609の下面と同様の平面でも良い。しかし、図10(b)に示すように、隣り合うネジ穴642同士の中間に向かってわずかに盛り上がる形状を備える構成としてもよい。このような構成により、締結螺子640による締結時に、共鳴箱608または電装ボックス下フレーム6の少なくとも一方を撓ませた状態で固定し、共鳴箱608の下面と電装ボックス下フレーム6の上面との密着性を向上させる構成としてもよい。
図11は、共鳴箱608を電装ボックス下フレーム6に固定する他の構成例について、電装ボックス下フレーム6に固定された共鳴箱608を上方から見た断面図である。
図11に示す構成例のように、空洞部601(a〜n)を多数設けた場合は、複数の締結螺子640(a〜e)によって互い共鳴箱608を囲うような三角形を構築するように配置する。これにより、図10で示した構成例と同様に三点の締結螺子640による締結点によって高精度に密着できる構成を連続的に構築することが出来る。
共鳴箱608の最外周部については、外周壁608aの外側に、ネジ締結部609の下面と連続した平面となる下面を形成する幅広密着面610(a,b)を形成することで、密着性を向上させる。これにより、任意の空洞部601を囲む締結螺子640の締結点が三点未満でも密着性を高めた構成とすることが出来る。
図10及び図11を用いて説明した電装ボックス下フレーム6に対する共鳴箱608の固定方法を用いることにより、安価かつ簡易な構成で電装ボックス下フレーム6と共鳴箱608との密着性を高め、吸音効果の高いヘルムホルツ共鳴器を設置することができる。
〔変形例〕
次に、電装ボックス下フレーム6の下面から突出した締結螺子640の突出部に用紙Pが突き当たることを防止する構成を備えた複写機500の変形例について説明する。
図12は、変形例の複写機500の電装ユニット下面803を下方から覗いたときの吸音装置600の斜視説明図であり、図13は、変形例の吸音装置600の側方断面図である。
図12中の破線Fを挟んで下側(装置奥側)は排紙口40から排紙される用紙Pが下方を通過する用紙通過領域であり、破線Fを挟んで上側(装置手前側)は排紙口40から排紙される用紙Pが下方を通過しない用紙非通過領域である。
図12及び図13に示すように、変形例の複写機500は、電装ボックス下フレーム6における締結螺子640の突出部の排紙方向上流側に下面凸部650を設けた構成である。
電装ボックス下フレーム6と共鳴箱608との密着性を高めるためには平面構造体同士を締結螺子640でネジ締結することが効果的である。しかし、締結螺子640のネジ先またはネジ頭などのネジの端部が胴内排紙部41側に突出することとなる。図12及び図13では、締結螺子640のネジ先が胴内排紙部41側に突出した状態を示している。
固体(粉体)トナーを用いた電子写真方式では定着時に多量の熱を記録紙に与えるため、記録紙の水分蒸発量の表裏差によるカールが発生することが知られている。複写機500では、締結螺子640の端部がネジ突出部として電装ボックス下フレーム6の下面から胴内排紙部41側に突出している。そして、このネジ突出部が排紙する記録紙Pの端部近傍と対向する場合、カールした記録紙Pの先端がネジ突出部に引っかかり、記録紙Pを変形させてしまうおそれがある。
また、排紙口40から漏れた音を吸音するには、排紙される用紙Pの上方で、且つ、排紙面に近い位置に吸音装置600を設置することが望ましいが、吸音装置600を排紙面に近づけるほど、カールした用紙Pの先端がネジ突出部に引っかかり易くなる。また、排紙面の上方のフレームである電装ボックス下フレーム6に吸音箱608をネジ締結することで安価な構成で、排紙面に近い位置に吸音装置600を配置することが可能となる。しかし、電装ボックス下フレーム6に吸音箱608をネジ締結すると、上述したように、締結螺子640の端部がネジ突出部として胴内排紙部41側に突出してしまう。
変形例の複写機500では、電装ボックス下フレーム6における共鳴箱608の取り付け部を凹形状部7としている。複数のネジ突出部のうちの排紙方向最上流側のネジ突出部については、相対的に凸面となった段差面651によって用紙Pがネジ突出部と対向する位置に到達する直前まで押し下げられるため、用紙Pの先端がネジ突出部に引っかかることを防止できる。この段差面651と同様の構造は上述した実施形態の複写機500も備えている。
変形例の複写機500は、電装ボックス下フレーム6の共鳴箱608を固定する平面部の裏面となる凹形状部7の底面における、ネジ突出部(「640a」及び「640b」のネジ先)の排紙方向上流側の近接する位置に、凸形状部650(a,b)を設けている。変形例の複写機500の電装ボックス下フレーム6は金属からなり、凸形状部650(a,b)は金属の延性を利用した絞り加工によって形成している。凸形状部650を設けることで、段差面651と同様に、その排紙方向下流側に位置するネジ突出部に用紙Pが引っかかることを防止することができる。
変形例の複写機500では、ネジ突出部が胴内排紙部41における用紙Pが通過する領域の上方に位置する場合があるため、電装ボックス下フレーム6に凹形状部7を設けるとともに、凸形状部650を設けている。変形例では、凹形状部7の排紙方向上流側の段差面651と、凸形状部650(a,b)とによって、用紙Pの先端がネジ突出部に接触しないように用紙Pを誘導することで、排紙される用紙Pの先端が折れることを防止することができる。
また、図13に示すように、下面凸部650の内側の凸形状内側空間をヘルムホルツ共鳴器の空洞部601(a,c)の一部としてもよい。これにより、共鳴箱608の占有空間が上方に広がることを抑えて空洞部601の容積を増やすことができるため、より、省スペースなヘルムホルツ共鳴器を用いた吸音装置600を搭載した構成を実現することができる。
変形例では、下面凸部650電装ボックス下フレーム6と一体であるため、部品点数を増やすことなく、記録紙Pを誘導することができ、排紙性を損なわず、安価で効果的な吸音装置600を備えた構成を実現することができる。
また、本発明は、胴内排紙部の上下に画像形成部と画像読取部とが設けられた画像形成装置に限るものではない。すなわち、装置内側における装置上下方向で途中の箇所に形成された空間に設けた排出記録媒体収容部に記録媒体を排出し、その排出された記録媒体を装置本体の側面に形成した開口から手を入れて取り出す構成でもよい。
例えば、装置上部に設けられた画像形成部と、装置下部に設けられた用紙カセットとの間に形成され装置本体の少なくとも一側壁に開口した空間に、排出記録媒体収容部が設けられたプリンタなどにも適用することができる。
この他、上下方向が上面部及び下壁面部に囲まれ装置本体側面に開口した空間に排出記録媒体収容部を設ける場合に限らず、排出記録媒体収容部が上壁面部または下壁面部に囲まれていない排出記録媒体収容部に記録媒体を排出する構成でもよい。
すなわち、少なくとも一側壁に開口し上壁面部に囲まれていない排出記録媒体収容部を装置上部に有するプリンタなどにも本発明を適用できる。
また、少なくとも一側壁に開口し下壁面部に囲まれていない排出記録媒体収容部を装置下部に有するプリンタや複写機などにも本発明を適用することができる。例えば、装置が設置される床や台などの設置面との間で排出記録媒体収容部を囲う上壁面部を備え、装置の下部に形成された排出記録媒体収容部に排出口から記録媒体を排出するプリンタなどにも本発明を適用できる。
以上に説明したものは一例であり、本発明は、次の態様毎に特有の効果を奏する。
(態様A)
記録紙P等の記録媒体に画像を形成し、排紙口40等の排出口から排出する画像形成部100等の画像形成部と、吸音装置600等の吸音手段とを有する複写機500等の画像形成装置において、排出口が設けられた壁面部を含む壁面部に囲まれ、少なくとも装置前面等の装置本体の一側面に開口した空間である胴内排紙部41等の排出記録媒体収容部と、電装部品を装備した回路が形成されているプリント基板2等の電装基板を内部に収容する電装ボックス1等の電装基板収容箱と、を備え、吸音手段の少なくとも一部が電装基板収容箱内に構成されるように、吸音手段と電装基板収容箱とを、排出記録媒体収容部の上面部等の壁面部に設ける。
これによれば、上記実施形態について説明したように、装置内部で発生し、排出口から漏れ出た音が、排出記録媒体収容部の開口よりも外側の装置外部に伝播して騒音となることを抑制できる。これは、以下の理由による。すなわち、排出口から出てきた音は、排出記録媒体収容部に伝播する。排出記録媒体収容部の壁面部に設ける吸音手段として、排出口から排出記録媒体収容部に伝播した音を吸音できるものを用いることで、排出口から出てきた音を吸音でき、排出記録媒体収容部の開口よりも外側の装置外部に音が伝播して騒音となることを抑制できる。また、電装基板収容箱は、ある程度の空間を占有するものであり、その内側には部材が配置されていない隙間が存在する。このような電装基板収容箱を排出記録媒体収容部の壁面部に設け、電装基板収容箱の内部に存在する隙間に吸音手段の少なくとも一部が位置することで、吸音手段を設けることに起因して装置全体が大型化することを抑制できる。このように態様Aでは、装置内部で発生した音が排出口から外部に伝播して騒音となることを抑制しつつ、装置全体の大型化を抑制することが可能となる。
(態様B)
態様Aにおいて、吸音装置600等の吸音手段と電装ボックス1等の電装基板収容箱とを胴内排紙部41等の排出記録媒体収容部の天井面を形成する電装ユニット800等の壁面部内に設ける。
これによれば、上記実施形態について説明したように、画像形成装置の画像形成部の背面等の水平方向の寸法を大きくすることに寄与する位置ではなく、排出記録媒体収容部の上に電装基板収容箱を設けることで装置全体の占有面積の削減を図ることができる。
(態様C)
態様Bにおいて、電装ボックス1等の電装基板収容箱の上方にスキャナ200等の画像読取手段を備える。
これによれば、上記実施形態について説明したように、原稿画像を読み取り、原稿画像を記録紙Pの記録媒体に形成する複写機としての機能を備える画像形成装置を実現することができる。
(態様D)
態様Cにおいて、電装ボックス1等の電装基板収容箱を備える電装ユニット800等の筐体と、スキャナ200等の画像読取手段を備える筐体とが別体である。
これによれば、上記実施形態について説明したように、複写機とプリンタとで画像形成手段である画像形成部100の共通化を図ることができる。
(態様E)
態様B乃至Dの何れかの態様において、吸音装置600等の吸音手段の穴部630等の連通部を、電装ボックス1等の電装基板収容箱の下面に設ける。
これによれば、上記実施形態について説明したように、下方に位置する胴内排紙部41等の排出記録媒体収容部に伝播してきた音を、効率的に吸音することが可能となる。
(態様F)
態様A乃至Eの何れかの態様において、装置前面側の位置等の使用者が操作する所定の位置と排紙口40等の排出口との間に吸音装置600等の吸音手段を配置する。
これによれば、上記実施形態について説明したように、オペレーションパネル501付近等のユーザが特に操作すると考えられる位置と、排出口との間に吸音手段を配置する。これにより、排出口から出てきた音が使用者の位置に伝播することを効果的に抑制することができる。よって、使用者に不快感を与えるおそれがある稼動音が使用者に伝播し、騒音となることを効果的に抑制することができる。
(態様G)
態様A乃至Fの何れかの態様において、吸音装置600等の吸音手段がヘルムホルツ共鳴器を用いたものである。
これによれば、上記実施形態について説明したように、吸音したい音の周波数にヘルムホルツ共鳴器の吸音周波数を合わせることで、胴内排紙部41等の排出記録媒体収容部に伝播した音を吸音する吸音手段を実現することができる。
なお、ヘルムホルツ共鳴器を用いる構成以外の吸音手段としては、スポンジやグラスウールなどの吸音材を用いる構成が挙げられる。
(態様H)
態様Gにおいて、電装ボックス下フレーム6等の電装基板収容箱本体の金属製の骨組み部材をヘルムホルツ共鳴器の連通部603等の首部を形成する部材として利用する。
これによれば、上記実施形態について説明したように、骨組み部材に穴部630等の穴を開け、共鳴箱608等の容器部材を取り付けてヘルムホルツ共鳴器を形成することにより、部品点数の削減、及び、省スペース化を図ることができる。
(態様I)
請求項Hにおいて、電装ボックス下フレーム6等の骨組み部材におけるヘルムホルツ共鳴器を設ける箇所が、周辺から段差をつけた形状である。
これによれば、上記実施形態について説明したように、立体的な形状となることで、骨組み部材の強度が上がり変形しにくくなるため、骨組み部材と共鳴箱608等の容器部材との密閉性を確保し易くなる。
(態様J)
態様Iにおいて、ヘルムホルツ共鳴器を形成する箇所を、胴内排紙部41等の排出記録媒体収容部に対して周辺部よりも凹ませた形状である。
これによれば、上記実施形態について説明したように、吸音装置600等の吸音手段の連通部603等の首部の入口に音が集まり易くなり、この首部に音が入り易くなって、吸音効果の向上を図ることができる。
(態様K)
態様G乃至Jの何れかの態様において、ヘルムホルツ共鳴器の連通部603等の首部を板金に対してバーリング加工を施したバーリング部によって形成し、バーリング部が板金に対して胴内排紙部41等の排出記録媒体収容部とは反対側に突き出す形状である。
これによれば、上記実施形態について説明したように、バーリング加工による板金のエッジが見えなくなり、安全性が高まり、バーリング部が使用者の邪魔にならないようにすることができる。
(態様L)
態様G乃至Kの何れかの態様において、ヘルムホルツ共鳴器を複数備え、少なくとも一つのヘルムホルツ共鳴器は他のヘルムホルツ共鳴器と共鳴周波数が異なる。
これによれば、上記実施形態について説明したように、異なる周波数に対応したヘルムホルツ共鳴器を形成することができ、吸音効果の向上を図ることができる。
(態様M)
態様G乃至Lの何れかの態様において、ヘルムホルツ共鳴器の空洞部601等の空洞部を形成する部材の少なくとも一部(共鳴箱608)が樹脂等の絶縁体である。
これによれば、上記実施形態について説明したように、電装ボックス1等の電装基板収容箱内の隙間におけるプリント基板2等の電装基板に近い位置まで空洞部を形成する部材の少なくとも一部を配置することができる。これにより、電装基板収容箱内の隙間を有効に活用することができる。
(態様N)
態様G乃至Mの何れかの態様において、ヘルムホルツ共鳴器の空洞部を形成する共鳴箱608等の部材が、プリント基板2等の電装基板と他の部材とを電気的に接続するハーネス部材の経路を規制する形状を有する。
これによれば、上記実施形態について説明したように、組み立て時や保守交換時に内部の電装基板へのアクセスを容易にするための操作性の向上を図ることができる。
(態様O)
態様G乃至Nの何れかの態様において、電装ボックス下フレーム6及び共鳴箱608等の二つの部材を固定することによって二つの部材に囲まれたヘルムホルツ共鳴器の空洞部601等の空洞部を形成し、二つの部材を、締結螺子640等の締結手段によって三点以上のネジ穴642等の締結点で締結することによって固定する。
これによれば、上記実施形態について説明したように、三点の締結点によって一意に決定された高精度な平面で二つの部材を密着させることができ、密着精度を向上させ、空洞部の密封性を向上させることできる。よって、締結手段による締結という安価な固定方法で吸音手段の吸音効果の向上を図ることができる。
(態様P)
態様Oにおいて、電装ボックス下フレーム6及び共鳴箱608等の二つの部材の一方の部材(共鳴箱608等)の一部であって、他方の部材(電装ボックス下フレーム6)との接触面(ネジ締結部609の下面等)に対して直交する方向に起立し、空洞部601等の空洞部の壁面を形成する外周壁608a等の壁部は、三点のネジ穴642等の締結点を結んで三角形を形成する。
これによれば、上記実施形態について説明したように、二つの部材の接触面が三点の締結点によって一意に決定された高精度な平面で密着することが可能となり、密着精度を向上させ、空洞部の密封性を向上させることできる。よって、締結手段による締結という安価な固定方法で吸音手段の吸音効果の向上を図ることができる。
(態様Q)
態様OまたはPの何れかの態様において、電装ボックス下フレーム6及び共鳴箱608等の二つの部材の一方の部材(共鳴箱608等)における他方の部材(電装ボックス下フレーム6)との接触面(外周壁608a及び仕切り壁608bの下面等)は、隣り合うネジ穴642等の締結点の中間点が締結点よりも盛り上がる形状である。
これによれば、上記実施形態について説明したように、二つの部材の少なくとも一方を撓ませた状態で固定し、二つの部材の接触面同士の密着性を向上させることができる。よって、空洞部の密封性を向上させることでき、締結手段による締結という安価な固定方法で吸音手段の吸音効果の向上を図ることができる。
(態様R)
態様A乃至Qの何れかの態様において、吸音装置600等の吸音手段を複写機500等の装置本体に固定する締結螺子640等の固定部材のネジ先等の一部が電装ボックス下フレーム6等の壁面部から胴内排紙部41等の排出記録媒体収容部に突出してネジ突出部等の固定部材突出部となっており、排出記録媒体収容部に排出される記録紙P等の記録媒体が固定部材突出部に接触しないように記録媒体を案内する下面凸部650等の凸形状部を壁面部の固定部材突出部の近傍に設ける。
これによれば、上記変形例について説明したように、排出記録媒体収容部に排出される記録媒体が固定部材突出部に当たってしまうことを防止でき、排紙性を損なわずに安価で効果的な吸音手段を備えた構成を実現することができる。
(態様S)
態様Rにおいて、吸音装置600等の吸音手段は空洞部601等の空洞部を用いて吸音する構成であり、下面凸部650等の凸形状部は内部に凸形状内側空間等の凸形状内空洞部を有し、凸形状内空洞部は、吸音手段の空洞部の少なくとも一部を構成するものである。
これによれば、上記変形例について説明したように、排紙性を損なわず、且つ、省スペースで、効果的な吸音手段を備えた構成を実現することができる。
(態様T)
態様RまたはSの何れかの態様において、下面凸部650等の凸形状部、壁面部を形成する電装ボックス下フレーム6等の部材と一体である。
これによれば、上記変形例について説明したように、部品点数を増やすことなく、記録紙P等の記録媒体を誘導することができ、排紙性を損なわず、安価で効果的な吸音装置600等の吸音手段を備えた構成を実現することができる。
1 電装ボックス
2 プリント基板
6 電装ボックス下フレーム
7 凹形状部
8 感光体クリーニングブレード
9 除電ランプ
10 感光体
11 帯電装置
12 現像装置
13 転写ユニット
14 クリーニング装置
15 第一ベルト張架ローラ
16 第二ベルト張架ローラ
17 転写ベルト
18 ベルトクリーニングブレード
20 トナー補給装置
21 レジストローラ対
22 熱定着装置
30 加熱ローラ
32 加圧ローラ
34 排出分岐爪
35 排出ローラ
36 第一加圧ローラ
37 第二加圧ローラ
38 コシ付ローラ
39 排出スタック部
40 排紙口
41 胴内排紙部
42 スイッチバック装置
43 スイッチバックローラ対
44 スイッチバック位置
47 レーザー書込装置
48 ポリゴンミラー
49 ポリゴンモータ
53 光源
54 ミラー
55 結像用光学レンズ
56 イメージセンサ
57 コンタクトガラス
60 記録紙搬送装置
61 記録紙カセット
62 呼出ローラ
63 供給ローラ
64 分離ローラ
66 記録紙搬送ローラ対
67 手差しトレイ
68 手差し給紙部
100 画像形成部
121 現像ローラ
200 スキャナ
300 記録紙バンク
400 自動原稿搬送装置
410 スキャナ支持部側板
500 複写機
501 オペレーションパネル
600 吸音装置
601 空洞部
602 開口部
603 連通部
604 フランジ部
608 共鳴箱
608a 外周壁
608b 仕切り壁
609 ネジ締結部
610 幅広密着面
630 穴部
640 締結螺子
642 ネジ穴
650 下面凸部
651 段差面
800 電装ユニット
803 電装ユニット下面
900 プリンタ
B 転写位置
C 転写ベルトクリーニング部
P 記録紙
R 記録紙搬送路
R1 供給路
R2 手差し供給路
R3 反転路
R4 再搬送路
特開2008−49587号公報

Claims (20)

  1. 記録媒体に画像を形成し、排出口から排出する画像形成部と、
    吸音手段と、を有する画像形成装置において、
    前記排出口が設けられた壁面部を含む壁面部に囲まれ、少なくとも装置本体の一側面に開口した空間である排出記録媒体収容部と、
    電装部品を装備した回路が形成されている電装基板を内部に収容する電装基板収容箱と、を備え、
    前記吸音手段は、空洞部と、前記空洞部を外部空間と連通する連通部とを有し、
    前記吸音手段の少なくとも一部が前記電装基板収容箱内に構成されるように、前記吸音手段と前記電装基板収容箱とを、前記壁面部に設け
    前記連通部が前記排出記録媒体収容部に向けて開口していることを特徴とする画像形成装置。
  2. 請求項1の画像形成装置において、
    前記吸音手段と前記電装基板収容箱とを前記排出記録媒体収容部の天井面を形成する前記壁面部内に設けることを特徴とする画像形成装置。
  3. 請求項2の画像形成装置において、
    前記電装基板収容箱の上方に画像読取手段を備えることを特徴とする画像形成装置。
  4. 請求項3の画像形成装置において、
    前記電装基板収容箱を備える筐体と、前記画像読取手段を備える筐体とが別体であることを特徴とする画像形成装置。
  5. 請求項2乃至4の何れかに記載の画像形成装置において、
    前記吸音手段の前記連通部を、前記電装基板収容箱の下面に設けることを特徴とする画像形成装置。
  6. 請求項1乃至5の何れかに記載の画像形成装置において、
    使用者が操作する所定の位置と前記排出口との間に前記吸音手段を配置することを特徴とする画像形成装置。
  7. 請求項1乃至6の何れかに記載の画像形成装置において、
    前記吸音手段がヘルムホルツ共鳴器を用いたものであることを特徴とする画像形成装置。
  8. 請求項7に記載の画像形成装置において、
    前記装置本体の金属製の骨組み部材を前記ヘルムホルツ共鳴器の首部を形成する部材として利用することを特徴とする画像形成装置。
  9. 請求項8に記載の画像形成装置において、
    前記骨組み部材における前記ヘルムホルツ共鳴器を設ける箇所が、周辺から段差をつけた形状であることを特徴とする画像形成装置。
  10. 請求項9に記載の画像形成装置において、
    前記ヘルムホルツ共鳴器を形成する箇所を、前記排出記録媒体収容部に対して周辺部よりも凹ませた形状であることを特徴とする画像形成装置。
  11. 請求項7乃至10の何れかに記載の画像形成装置において、
    前記ヘルムホルツ共鳴器の首部を板金に対してバーリング加工を施したバーリング部によって形成し、前記バーリング部が前記板金に対して前記排出記録媒体収容部とは反対側に突き出す形状であることを特徴とする画像形成装置。
  12. 請求項7乃至11の何れかに記載の画像形成装置において、
    前記ヘルムホルツ共鳴器を複数備え、少なくとも一つの前記ヘルムホルツ共鳴器は他の前記ヘルムホルツ共鳴器と共鳴周波数が異なることを特徴とする画像形成装置。
  13. 請求項7乃至12の何れかに記載の画像形成装置において、
    前記ヘルムホルツ共鳴器の前記空洞部を形成する部材の少なくとも一部が絶縁体であることを特徴とする画像形成装置。
  14. 請求項7乃至13の何れかに記載の画像形成装置において、
    前記ヘルムホルツ共鳴器の前記空洞部を形成する部材が、前記電装基板と他の部材とを電気的に接続するハーネス部材の経路を規制する形状を有することを特徴とする画像形成装置。
  15. 請求項7乃至14の何れかに記載の画像形成装置において、
    二つの部材を固定することによって前記二つの部材に囲まれた前記ヘルムホルツ共鳴器の前記空洞部を形成し、
    前記二つの部材を、締結手段によって三点以上の締結点で締結することによって固定することを特徴とする画像形成装置。
  16. 請求項15に記載の画像形成装置において、
    前記二つの部材の一方の部材の一部であって、他方の部材との接触面に対して直交する方向に起立し、前記空洞部の壁面を形成する壁部は、三点の前記締結点を結んで三角形を形成することを特徴とする画像形成装置。
  17. 請求項15または16の何れかに記載の画像形成装置において、
    前記二つの部材の一方の部材における他方の部材との接触面は、隣り合う前記締結点の中間点が前記締結点よりも盛り上がる形状であることを特徴とする画像形成装置。
  18. 請求項1乃至17の何れかに記載の画像形成装置において、
    前記吸音手段を前記装置本体に固定する固定部材の一部が前記壁面部から前記排出記録媒体収容部に突出して固定部材突出部となっており、
    前記排出記録媒体収容部に排出される前記記録媒体が前記固定部材突出部に接触しないように前記記録媒体を案内する凸形状部を前記壁面部の前記固定部材突出部の近傍に設けることを特徴とする画像形成装置。
  19. 請求項18に記載の画像形成装置において、
    記凸形状部は内部に凸形状内空洞部を有し、
    前記凸形状内空洞部は、前記空洞部の少なくとも一部を構成するものであることを特徴とする画像形成装置。
  20. 請求項18または19の何れかに記載の画像形成装置において、
    上記凸形状部、前記壁面部を形成する部材と一体であることを特徴とする画像形成装置。
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