JP6103400B2 - 画像形成装置 - Google Patents
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Description
このような問題は、吸音手段がヘルムホルツ共鳴器を用いたものに限らず、吸音手段が配置するためにある程度の容積を要するものであれば生じ得る問題である。
図1は、本実施形態に係る複写機500全体の概略構成図である。図1において、複写機500の画像形成部100は記録紙バンク300の上に載置されている。画像形成部100の上に電装ユニット800が取り付けられ、さらに、その上に、画像読取部であるスキャナ200が取り付けられている。スキャナ200の上には、背面側(図中紙面奥側)を支点にして回動自在に構成された自動原稿搬送装置400が取り付けられている。
画像形成部100の内部には、潜像担持体としてドラム状の感光体10が設けられている。
感光体10の周りには図2に示すように、除電ランプ9、帯電ローラを用いた帯電装置11、現像装置12、転写ユニット13、感光体クリーニングブレード8を有したクリーニング装置14が配置されている。現像装置12は、トナーとして、重合法により製造した重合トナーを用い、その重合トナーを現像剤担持体としての現像ローラ121を用いて感光体10上の静電潜像に付着させて、これを可視像化する。
画像形成部100には、帯電装置11及びクリーニング装置14の図中左側に、現像装置12に新しいトナーを補給するトナー補給装置20が設けられている。
また、自動原稿搬送装置400には、原稿セット台が設けられており、原稿の排出位置には、原稿スタック台が設けられている。自動原稿搬送装置400は、複数の原稿搬送ローラを備えており、この原稿搬送ローラによって、原稿は、原稿セット台からスキャナ200のコンタクトガラス57上の読取位置を経て原稿スタック台まで搬送される。
複写機500を用いてコピーをとるとき、まず、メインスイッチをオンするとともに、自動原稿搬送装置400の原稿セット台に原稿をセットする。ブック原稿のような場合には、自動原稿搬送装置400を開いてスキャナ200のコンタクトガラス57上に直接原稿をセットし、自動原稿搬送装置400を閉じてそれで押える。
原稿内容を読み取る際、スキャナ200は、光源53をコンタクトガラス57に沿って移動させながら、その光源53からの光をコンタクトガラス57上の原稿面に照射する。そして、その反射光を複数のミラー54で結像用光学レンズ55まで案内してイメージセンサ56に入れ、そのイメージセンサ56で原稿内容を読み取る。
このようにして、レジストローラ対21に止められた記録紙Pは、上述した感光体10の可視像化したトナー像の先端が転写位置Bへ進入するタイミングを合わせて回転を開始するレジストローラ対21によって、その転写位置Bへ送り込まれる。
図1に示すように、複写機500は、プリント基板2を収容する箱型の電装ボックス1を有する電装ユニット800が胴内排紙部41とスキャナ200との間に配置されている。さらに、電装ボックス1にヘルムホルツ共鳴器を用いた吸音装置600が取り付けられている。
図4は、ヘルムホルツ共鳴器を用いた吸音装置600の模式図である。
図4に示すように、ヘルムホルツ共鳴器は、入り口が狭まった容器のような形状であり、ある程度の体積を有する空洞部601と、それよりも小さい連通部603とによって構成され、連通部603に入ってくる特定の周波数の音を吸音する。
空洞部601の体積を「V」、連通部603における開口部602の開口面積を「S」、連通部603の長さを「H」、音速を「c」とし、吸音装置600での吸音周波数を「f」とすると、以下の(1)式が成り立つ。
(1)式に示すように、吸音装置600によって吸音する音の周波数は、空洞部601の体積V、連通部603の長さH及び連通部603の開口面積Sによって求めることができる。
しかし、排紙口40は記録紙Pが出てくる箇所であるため、必然的に画像形成部100の開口部となってしまい、遮蔽物が無いため、画像形成部100の内部で発生した音は排紙口40から漏れ出てしまい、騒音が発生する要因となる。
図5に示すように、板金からなる電装ボックス下フレーム6にバーリング処理を施すことによって、空洞部601の内部に向けて電装ボックス下フレーム6の上面の法線方向に立設した管状の立設部としてのフランジ部604を形成する。このフランジ部604の内側が断面積「S」、長さ「H」の穴部630(連通部603)となる。
締結螺子640は、電装ボックス下フレーム6の下面側または上面側のどちらからでも締結して良い。締結螺子640の先端が電装ボックス下フレーム6の下方から突き出す場合のように、ネジ先が露出する場合は、先端面が球面状となる丸先の先端形状のネジを用いることが望ましい。
図1及び図5に示す吸音装置600は、空洞部601と穴部630との組み合わせを複数備え、複数のヘルムホルツ共鳴器を形成している。このような複数のヘルムホルツ共鳴器を備える構成では、ヘルムホルツ共鳴器ごとに吸音する周波数を異ならせることで、周波数の異なる複数の音を吸音することができる。
図6中の矢印αは排紙方向であり、図6中の矢印βは複写機500の前面側を示しており、矢印βで示す方向が図1中の紙面手前側となる。本実施形態の複写機500は、図6中の「γ」で示す胴内排紙部41の手前側となる領域の上方に位置する電装ボックス下フレーム6に吸音装置600を設けている。
電装ボックス1としては、直方体の六つの面が壁面によって囲まれているものに限らず、骨組み等により略直方体状の空間を形成するものや壁面に穴が空いているものであってもよい。
本発明を適用した複写機500では、このような隙間を備えた電装基板収容箱である電装ボックス1を胴内排紙部41の天井面を形成する電装ユニット800に設け、電装ボックス1内の隙間を、吸音装置600を取り付けるために利用している。これにより、装置の大型化を抑制しつつ、排紙口40から漏れ出てくる音が外部に広がり、騒音となることを抑制出来る。
電装ボックス1内のプリント基板2等の電装部品は、ノイズの発生源となることがある。これに対して、吸音装置600の連通部603の穴径を十分に小さくすることで、電装部品で生じるノイズが装置外部に影響を及ぼすことを防止しつつ、装置外部で発生したノイズが電装ボックス1内の電装部品に影響することを抑制することが出来る。ギガヘルツ(GHz)帯のノイズの放射を防止する目安としては、連通部603の穴径を「φ5[mm]」以下とすることが望ましい。
図7は、従来の複写機500と本実施形態の複写機500との寸法の違いの説明図である。図7(a)は、図1に示す複写機500の左側から見た場合に対応する従来の複写機500の左側面図であり、図7(b)は、従来の複写機500に本実施形態の複写機500が備える電装ユニット800を追加した仮想の装置の説明図である。図7(a)中の「ε1」は従来の複写機500における電装基板収容箱(電装ボックス1)の位置を示し、図7(b)中の「ε2」は、本実施形態の複写機500の場合の電装基板収容箱の位置を示す。
従来の構成では、図7(b)中のT1で示す電装基板収容箱の厚み分が前後方向の寸法の増大に繋がり、画像形成装置の占有面積の拡大を寄与している。
図8は、電装ボックス1をスキャナ200の筐体内に配置した複写機500の概略説明図である。図8に示す複写機500も図1に示す複写機500と同様に電装ボックス1内に吸音装置600を設けることで、排紙口40から漏れ出た音が騒音となることを抑制しつつ、吸音装置600を設けることに起因して複写機500が大型化することを抑制できる。また、電装ボックス1を胴内排紙部41の上方に設けることで図7を用いて説明した従来の複写機500よりも占有面積の縮小を図ることができる。
図1に示す複写機500のように、電装ボックス1を備えた電装ユニット800をスキャナ200とは別体で設けることにより、複写機とプリンタとの画像形成部の共通化が容易となる。
一方、図1に示す複写機500のように、胴内排紙部41と、スキャナ200との間にスキャナ200とは別体の電装ユニット800があることにより、記録紙Pが胴内排紙部41の天井面に衝突したときの振動がスキャナ200に影響することを抑制できる。
図10は、共鳴箱608を電装ボックス下フレーム6に固定する構成例として、一つの共鳴箱608を三つの締結螺子640によって電装ボックス下フレーム6に固定する構成例の説明図である。図10(a)は、電装ボックス下フレーム6に固定された共鳴箱608を上方から見た断面図であり、図10(b)は、電装ボックス下フレーム6に固定されていない状態の共鳴箱608の側面図である。
図10(b)は、共鳴箱608を図10(a)中の矢印D方向から見た側面図であり、図10(a)に示す共鳴箱608の断面図は、図10(b)中のE−E断面の断面図である。
図10(b)中の破線で示す「642」は、締結螺子640を通すために共鳴箱608に設けたネジ穴である。
図11に示す構成例のように、空洞部601(a〜n)を多数設けた場合は、複数の締結螺子640(a〜e)によって互い共鳴箱608を囲うような三角形を構築するように配置する。これにより、図10で示した構成例と同様に三点の締結螺子640による締結点によって高精度に密着できる構成を連続的に構築することが出来る。
図10及び図11を用いて説明した電装ボックス下フレーム6に対する共鳴箱608の固定方法を用いることにより、安価かつ簡易な構成で電装ボックス下フレーム6と共鳴箱608との密着性を高め、吸音効果の高いヘルムホルツ共鳴器を設置することができる。
次に、電装ボックス下フレーム6の下面から突出した締結螺子640の突出部に用紙Pが突き当たることを防止する構成を備えた複写機500の変形例について説明する。
図12は、変形例の複写機500の電装ユニット下面803を下方から覗いたときの吸音装置600の斜視説明図であり、図13は、変形例の吸音装置600の側方断面図である。
図12中の破線Fを挟んで下側(装置奥側)は排紙口40から排紙される用紙Pが下方を通過する用紙通過領域であり、破線Fを挟んで上側(装置手前側)は排紙口40から排紙される用紙Pが下方を通過しない用紙非通過領域である。
図12及び図13に示すように、変形例の複写機500は、電装ボックス下フレーム6における締結螺子640の突出部の排紙方向上流側に下面凸部650を設けた構成である。
変形例では、下面凸部650が電装ボックス下フレーム6と一体であるため、部品点数を増やすことなく、記録紙Pを誘導することができ、排紙性を損なわず、安価で効果的な吸音装置600を備えた構成を実現することができる。
すなわち、少なくとも一側壁に開口し上壁面部に囲まれていない排出記録媒体収容部を装置上部に有するプリンタなどにも本発明を適用できる。
記録紙P等の記録媒体に画像を形成し、排紙口40等の排出口から排出する画像形成部100等の画像形成部と、吸音装置600等の吸音手段とを有する複写機500等の画像形成装置において、排出口が設けられた壁面部を含む壁面部に囲まれ、少なくとも装置前面等の装置本体の一側面に開口した空間である胴内排紙部41等の排出記録媒体収容部と、電装部品を装備した回路が形成されているプリント基板2等の電装基板を内部に収容する電装ボックス1等の電装基板収容箱と、を備え、吸音手段の少なくとも一部が電装基板収容箱内に構成されるように、吸音手段と電装基板収容箱とを、排出記録媒体収容部の上壁面部等の壁面部に設ける。
これによれば、上記実施形態について説明したように、装置内部で発生し、排出口から漏れ出た音が、排出記録媒体収容部の開口よりも外側の装置外部に伝播して騒音となることを抑制できる。これは、以下の理由による。すなわち、排出口から出てきた音は、排出記録媒体収容部に伝播する。排出記録媒体収容部の壁面部に設ける吸音手段として、排出口から排出記録媒体収容部に伝播した音を吸音できるものを用いることで、排出口から出てきた音を吸音でき、排出記録媒体収容部の開口よりも外側の装置外部に音が伝播して騒音となることを抑制できる。また、電装基板収容箱は、ある程度の空間を占有するものであり、その内側には部材が配置されていない隙間が存在する。このような電装基板収容箱を排出記録媒体収容部の壁面部に設け、電装基板収容箱の内部に存在する隙間に吸音手段の少なくとも一部が位置することで、吸音手段を設けることに起因して装置全体が大型化することを抑制できる。このように態様Aでは、装置内部で発生した音が排出口から外部に伝播して騒音となることを抑制しつつ、装置全体の大型化を抑制することが可能となる。
態様Aにおいて、吸音装置600等の吸音手段と電装ボックス1等の電装基板収容箱とを胴内排紙部41等の排出記録媒体収容部の天井面を形成する電装ユニット800等の壁面部内に設ける。
これによれば、上記実施形態について説明したように、画像形成装置の画像形成部の背面等の水平方向の寸法を大きくすることに寄与する位置ではなく、排出記録媒体収容部の上に電装基板収容箱を設けることで装置全体の占有面積の削減を図ることができる。
態様Bにおいて、電装ボックス1等の電装基板収容箱の上方にスキャナ200等の画像読取手段を備える。
これによれば、上記実施形態について説明したように、原稿画像を読み取り、原稿画像を記録紙Pの記録媒体に形成する複写機としての機能を備える画像形成装置を実現することができる。
態様Cにおいて、電装ボックス1等の電装基板収容箱を備える電装ユニット800等の筐体と、スキャナ200等の画像読取手段を備える筐体とが別体である。
これによれば、上記実施形態について説明したように、複写機とプリンタとで画像形成手段である画像形成部100の共通化を図ることができる。
態様B乃至Dの何れかの態様において、吸音装置600等の吸音手段の穴部630等の連通部を、電装ボックス1等の電装基板収容箱の下面に設ける。
これによれば、上記実施形態について説明したように、下方に位置する胴内排紙部41等の排出記録媒体収容部に伝播してきた音を、効率的に吸音することが可能となる。
態様A乃至Eの何れかの態様において、装置前面側の位置等の使用者が操作する所定の位置と排紙口40等の排出口との間に吸音装置600等の吸音手段を配置する。
これによれば、上記実施形態について説明したように、オペレーションパネル501付近等のユーザが特に操作すると考えられる位置と、排出口との間に吸音手段を配置する。これにより、排出口から出てきた音が使用者の位置に伝播することを効果的に抑制することができる。よって、使用者に不快感を与えるおそれがある稼動音が使用者に伝播し、騒音となることを効果的に抑制することができる。
態様A乃至Fの何れかの態様において、吸音装置600等の吸音手段がヘルムホルツ共鳴器を用いたものである。
これによれば、上記実施形態について説明したように、吸音したい音の周波数にヘルムホルツ共鳴器の吸音周波数を合わせることで、胴内排紙部41等の排出記録媒体収容部に伝播した音を吸音する吸音手段を実現することができる。
なお、ヘルムホルツ共鳴器を用いる構成以外の吸音手段としては、スポンジやグラスウールなどの吸音材を用いる構成が挙げられる。
態様Gにおいて、電装ボックス下フレーム6等の電装基板収容箱本体の金属製の骨組み部材をヘルムホルツ共鳴器の連通部603等の首部を形成する部材として利用する。
これによれば、上記実施形態について説明したように、骨組み部材に穴部630等の穴を開け、共鳴箱608等の容器部材を取り付けてヘルムホルツ共鳴器を形成することにより、部品点数の削減、及び、省スペース化を図ることができる。
請求項Hにおいて、電装ボックス下フレーム6等の骨組み部材におけるヘルムホルツ共鳴器を設ける箇所が、周辺から段差をつけた形状である。
これによれば、上記実施形態について説明したように、立体的な形状となることで、骨組み部材の強度が上がり変形しにくくなるため、骨組み部材と共鳴箱608等の容器部材との密閉性を確保し易くなる。
態様Iにおいて、ヘルムホルツ共鳴器を形成する箇所を、胴内排紙部41等の排出記録媒体収容部に対して周辺部よりも凹ませた形状である。
これによれば、上記実施形態について説明したように、吸音装置600等の吸音手段の連通部603等の首部の入口に音が集まり易くなり、この首部に音が入り易くなって、吸音効果の向上を図ることができる。
態様G乃至Jの何れかの態様において、ヘルムホルツ共鳴器の連通部603等の首部を板金に対してバーリング加工を施したバーリング部によって形成し、バーリング部が板金に対して胴内排紙部41等の排出記録媒体収容部とは反対側に突き出す形状である。
これによれば、上記実施形態について説明したように、バーリング加工による板金のエッジが見えなくなり、安全性が高まり、バーリング部が使用者の邪魔にならないようにすることができる。
態様G乃至Kの何れかの態様において、ヘルムホルツ共鳴器を複数備え、少なくとも一つのヘルムホルツ共鳴器は他のヘルムホルツ共鳴器と共鳴周波数が異なる。
これによれば、上記実施形態について説明したように、異なる周波数に対応したヘルムホルツ共鳴器を形成することができ、吸音効果の向上を図ることができる。
態様G乃至Lの何れかの態様において、ヘルムホルツ共鳴器の空洞部601等の空洞部を形成する部材の少なくとも一部(共鳴箱608)が樹脂等の絶縁体である。
これによれば、上記実施形態について説明したように、電装ボックス1等の電装基板収容箱内の隙間におけるプリント基板2等の電装基板に近い位置まで空洞部を形成する部材の少なくとも一部を配置することができる。これにより、電装基板収容箱内の隙間を有効に活用することができる。
態様G乃至Mの何れかの態様において、ヘルムホルツ共鳴器の空洞部を形成する共鳴箱608等の部材が、プリント基板2等の電装基板と他の部材とを電気的に接続するハーネス部材の経路を規制する形状を有する。
これによれば、上記実施形態について説明したように、組み立て時や保守交換時に内部の電装基板へのアクセスを容易にするための操作性の向上を図ることができる。
態様G乃至Nの何れかの態様において、電装ボックス下フレーム6及び共鳴箱608等の二つの部材を固定することによって二つの部材に囲まれたヘルムホルツ共鳴器の空洞部601等の空洞部を形成し、二つの部材を、締結螺子640等の締結手段によって三点以上のネジ穴642等の締結点で締結することによって固定する。
これによれば、上記実施形態について説明したように、三点の締結点によって一意に決定された高精度な平面で二つの部材を密着させることができ、密着精度を向上させ、空洞部の密封性を向上させることできる。よって、締結手段による締結という安価な固定方法で吸音手段の吸音効果の向上を図ることができる。
態様Oにおいて、電装ボックス下フレーム6及び共鳴箱608等の二つの部材の一方の部材(共鳴箱608等)の一部であって、他方の部材(電装ボックス下フレーム6)との接触面(ネジ締結部609の下面等)に対して直交する方向に起立し、空洞部601等の空洞部の壁面を形成する外周壁608a等の壁部は、三点のネジ穴642等の締結点を結んで三角形を形成する。
これによれば、上記実施形態について説明したように、二つの部材の接触面が三点の締結点によって一意に決定された高精度な平面で密着することが可能となり、密着精度を向上させ、空洞部の密封性を向上させることできる。よって、締結手段による締結という安価な固定方法で吸音手段の吸音効果の向上を図ることができる。
態様OまたはPの何れかの態様において、電装ボックス下フレーム6及び共鳴箱608等の二つの部材の一方の部材(共鳴箱608等)における他方の部材(電装ボックス下フレーム6)との接触面(外周壁608a及び仕切り壁608bの下面等)は、隣り合うネジ穴642等の締結点の中間点が締結点よりも盛り上がる形状である。
これによれば、上記実施形態について説明したように、二つの部材の少なくとも一方を撓ませた状態で固定し、二つの部材の接触面同士の密着性を向上させることができる。よって、空洞部の密封性を向上させることでき、締結手段による締結という安価な固定方法で吸音手段の吸音効果の向上を図ることができる。
態様A乃至Qの何れかの態様において、吸音装置600等の吸音手段を複写機500等の装置本体に固定する締結螺子640等の固定部材のネジ先等の一部が電装ボックス下フレーム6等の壁面部から胴内排紙部41等の排出記録媒体収容部に突出してネジ突出部等の固定部材突出部となっており、排出記録媒体収容部に排出される記録紙P等の記録媒体が固定部材突出部に接触しないように記録媒体を案内する下面凸部650等の凸形状部を壁面部の固定部材突出部の近傍に設ける。
これによれば、上記変形例について説明したように、排出記録媒体収容部に排出される記録媒体が固定部材突出部に当たってしまうことを防止でき、排紙性を損なわずに安価で効果的な吸音手段を備えた構成を実現することができる。
態様Rにおいて、吸音装置600等の吸音手段は空洞部601等の空洞部を用いて吸音する構成であり、下面凸部650等の凸形状部は内部に凸形状内側空間等の凸形状内空洞部を有し、凸形状内空洞部は、吸音手段の空洞部の少なくとも一部を構成するものである。
これによれば、上記変形例について説明したように、排紙性を損なわず、且つ、省スペースで、効果的な吸音手段を備えた構成を実現することができる。
態様RまたはSの何れかの態様において、下面凸部650等の凸形状部は、壁面部を形成する電装ボックス下フレーム6等の部材と一体である。
これによれば、上記変形例について説明したように、部品点数を増やすことなく、記録紙P等の記録媒体を誘導することができ、排紙性を損なわず、安価で効果的な吸音装置600等の吸音手段を備えた構成を実現することができる。
2 プリント基板
6 電装ボックス下フレーム
7 凹形状部
8 感光体クリーニングブレード
9 除電ランプ
10 感光体
11 帯電装置
12 現像装置
13 転写ユニット
14 クリーニング装置
15 第一ベルト張架ローラ
16 第二ベルト張架ローラ
17 転写ベルト
18 ベルトクリーニングブレード
20 トナー補給装置
21 レジストローラ対
22 熱定着装置
30 加熱ローラ
32 加圧ローラ
34 排出分岐爪
35 排出ローラ
36 第一加圧ローラ
37 第二加圧ローラ
38 コシ付ローラ
39 排出スタック部
40 排紙口
41 胴内排紙部
42 スイッチバック装置
43 スイッチバックローラ対
44 スイッチバック位置
47 レーザー書込装置
48 ポリゴンミラー
49 ポリゴンモータ
53 光源
54 ミラー
55 結像用光学レンズ
56 イメージセンサ
57 コンタクトガラス
60 記録紙搬送装置
61 記録紙カセット
62 呼出ローラ
63 供給ローラ
64 分離ローラ
66 記録紙搬送ローラ対
67 手差しトレイ
68 手差し給紙部
100 画像形成部
121 現像ローラ
200 スキャナ
300 記録紙バンク
400 自動原稿搬送装置
410 スキャナ支持部側板
500 複写機
501 オペレーションパネル
600 吸音装置
601 空洞部
602 開口部
603 連通部
604 フランジ部
608 共鳴箱
608a 外周壁
608b 仕切り壁
609 ネジ締結部
610 幅広密着面
630 穴部
640 締結螺子
642 ネジ穴
650 下面凸部
651 段差面
800 電装ユニット
803 電装ユニット下面
900 プリンタ
B 転写位置
C 転写ベルトクリーニング部
P 記録紙
R 記録紙搬送路
R1 供給路
R2 手差し供給路
R3 反転路
R4 再搬送路
Claims (20)
- 記録媒体に画像を形成し、排出口から排出する画像形成部と、
吸音手段と、を有する画像形成装置において、
前記排出口が設けられた壁面部を含む壁面部に囲まれ、少なくとも装置本体の一側面に開口した空間である排出記録媒体収容部と、
電装部品を装備した回路が形成されている電装基板を内部に収容する電装基板収容箱と、を備え、
前記吸音手段は、空洞部と、前記空洞部を外部空間と連通する連通部とを有し、
前記吸音手段の少なくとも一部が前記電装基板収容箱内に構成されるように、前記吸音手段と前記電装基板収容箱とを、前記壁面部に設け、
前記連通部が前記排出記録媒体収容部に向けて開口していることを特徴とする画像形成装置。 - 請求項1の画像形成装置において、
前記吸音手段と前記電装基板収容箱とを前記排出記録媒体収容部の天井面を形成する前記壁面部内に設けることを特徴とする画像形成装置。 - 請求項2の画像形成装置において、
前記電装基板収容箱の上方に画像読取手段を備えることを特徴とする画像形成装置。 - 請求項3の画像形成装置において、
前記電装基板収容箱を備える筐体と、前記画像読取手段を備える筐体とが別体であることを特徴とする画像形成装置。 - 請求項2乃至4の何れかに記載の画像形成装置において、
前記吸音手段の前記連通部を、前記電装基板収容箱の下面に設けることを特徴とする画像形成装置。 - 請求項1乃至5の何れかに記載の画像形成装置において、
使用者が操作する所定の位置と前記排出口との間に前記吸音手段を配置することを特徴とする画像形成装置。 - 請求項1乃至6の何れかに記載の画像形成装置において、
前記吸音手段がヘルムホルツ共鳴器を用いたものであることを特徴とする画像形成装置。 - 請求項7に記載の画像形成装置において、
前記装置本体の金属製の骨組み部材を前記ヘルムホルツ共鳴器の首部を形成する部材として利用することを特徴とする画像形成装置。 - 請求項8に記載の画像形成装置において、
前記骨組み部材における前記ヘルムホルツ共鳴器を設ける箇所が、周辺から段差をつけた形状であることを特徴とする画像形成装置。 - 請求項9に記載の画像形成装置において、
前記ヘルムホルツ共鳴器を形成する箇所を、前記排出記録媒体収容部に対して周辺部よりも凹ませた形状であることを特徴とする画像形成装置。 - 請求項7乃至10の何れかに記載の画像形成装置において、
前記ヘルムホルツ共鳴器の首部を板金に対してバーリング加工を施したバーリング部によって形成し、前記バーリング部が前記板金に対して前記排出記録媒体収容部とは反対側に突き出す形状であることを特徴とする画像形成装置。 - 請求項7乃至11の何れかに記載の画像形成装置において、
前記ヘルムホルツ共鳴器を複数備え、少なくとも一つの前記ヘルムホルツ共鳴器は他の前記ヘルムホルツ共鳴器と共鳴周波数が異なることを特徴とする画像形成装置。 - 請求項7乃至12の何れかに記載の画像形成装置において、
前記ヘルムホルツ共鳴器の前記空洞部を形成する部材の少なくとも一部が絶縁体であることを特徴とする画像形成装置。 - 請求項7乃至13の何れかに記載の画像形成装置において、
前記ヘルムホルツ共鳴器の前記空洞部を形成する部材が、前記電装基板と他の部材とを電気的に接続するハーネス部材の経路を規制する形状を有することを特徴とする画像形成装置。 - 請求項7乃至14の何れかに記載の画像形成装置において、
二つの部材を固定することによって前記二つの部材に囲まれた前記ヘルムホルツ共鳴器の前記空洞部を形成し、
前記二つの部材を、締結手段によって三点以上の締結点で締結することによって固定することを特徴とする画像形成装置。 - 請求項15に記載の画像形成装置において、
前記二つの部材の一方の部材の一部であって、他方の部材との接触面に対して直交する方向に起立し、前記空洞部の壁面を形成する壁部は、三点の前記締結点を結んで三角形を形成することを特徴とする画像形成装置。 - 請求項15または16の何れかに記載の画像形成装置において、
前記二つの部材の一方の部材における他方の部材との接触面は、隣り合う前記締結点の中間点が前記締結点よりも盛り上がる形状であることを特徴とする画像形成装置。 - 請求項1乃至17の何れかに記載の画像形成装置において、
前記吸音手段を前記装置本体に固定する固定部材の一部が前記壁面部から前記排出記録媒体収容部に突出して固定部材突出部となっており、
前記排出記録媒体収容部に排出される前記記録媒体が前記固定部材突出部に接触しないように前記記録媒体を案内する凸形状部を前記壁面部の前記固定部材突出部の近傍に設けることを特徴とする画像形成装置。 - 請求項18に記載の画像形成装置において、
前記凸形状部は内部に凸形状内空洞部を有し、
前記凸形状内空洞部は、前記空洞部の少なくとも一部を構成するものであることを特徴とする画像形成装置。 - 請求項18または19の何れかに記載の画像形成装置において、
上記凸形状部は、前記壁面部を形成する部材と一体であることを特徴とする画像形成装置。
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