JP6458530B2 - シート製造装置、シート製造方法、古紙処理装置 - Google Patents

シート製造装置、シート製造方法、古紙処理装置 Download PDF

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Description

本発明は、シート製造装置、シート製造方法、古紙処理装置に関する。
従来、古紙を解繊し、解繊された解繊物で紙を成形する紙再生装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2012−144819号公報
しかしながら、上記装置において、例えば、印刷領域が多い古紙を解繊して紙を成形した場合、白色度の低い紙が成形されてしまう、という課題があった。
本発明は、上述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の形態または適用例として実現することが可能である。
[適用例1]本適用例にかかるシート製造装置は、繊維を含む原料を供給する供給部と、前記供給部から供給された前記原料の印刷された印刷領域に係る情報を取得する取得部と、前記原料から前記印刷領域の少なくとも一部を切除する切除部と、前記印刷領域が切除された前記原料を用いてシートを成形する成形部と、を有することを特徴とする。
この構成によれば、原料の印刷領域が切除され、残った部分の原料を用いてシートが成形される。すなわち、印刷領域がより少ない原料を用いてシートが成形される。これにより、白色度の高い紙を製造することができる。
[適用例2]上記適用例にかかるシート製造装置の前記取得部は、前記原料に予め印刷され、前記印刷領域を示すシンボルを読み取ることにより、前記印刷領域を取得することを特徴とする。
この構成によれば、原料に、例えば、印刷領域が関連付けられたQRコード(登録商標)やバーコード等のシンボルが文字や画像等の印刷データと同時期に印刷されていれば、原料における印刷領域を容易に取得することができる。
[適用例3]上記適用例にかかるシート製造装置の前記取得部は、前記原料をスキャンした読み取りデータから、前記印刷領域を取得することを特徴とする。
この構成によれば、例えば、原料に印刷領域を示すQRコード(登録商標)等のシンボルが印刷されていなくても、スキャンデータから印刷領域を取得することができる。
[適用例4]上記適用例にかかるシート製造装置では、前記切除された印刷領域部分を細断する細断部を有することを特徴とする。
この構成によれば、切除された部分に機密情報等があった場合でも、当該部分は細断されるので、機密情報等の流出を防止することができる。
[適用例5]上記適用例にかかるシート製造装置では、前記印刷領域に係る情報には、文字が印刷された印字領域と、画像が印刷された画像印刷領域と、を含むことを特徴とする。
この構成によれば、白色度の高いシートを成形するのに不適な画像(イメージ)印刷領域を、他の領域(非印刷領域や印字領域)と区別することができる。
[適用例6]上記適用例にかかるシート製造装置では、前記印字領域を前記シートを成形する原料として用いるか否かの切り換えが可能であることを特徴とする。
この構成によれば、シートの白色度(仕様)に応じて、白色度の高いシートを成形する場合には、印字領域は使用せず非印刷領域のみ原料として使用し、白色度が低くてもよいシートを成形する場合には、非印刷領域と印字領域を原料として使用することで、原料の無駄を抑えることができる。
[適用例7]本適用例にかかるシート製造方法は、繊維を含む原料を供給し、供給された前記原料の印刷された印刷領域に係る情報を取得し、前記原料から前記印刷領域の少なくとも一部を切除し、前記印刷領域が切除された前記原料を用いてシートを成形することを特徴とする。
この構成によれば、原料の印刷領域が切除され、残った部分の原料を用いてシートが成形される。すなわち、印刷領域がより少ない原料を用いてシートが成形される。これにより、白色度の高い紙を製造することができる。
[適用例8]本適用例にかかる古紙処理装置は、供給される古紙から印刷された印刷領域に係る情報を取得する取得部と、前記古紙から前記印刷領域の少なくとも一部を切除する切除部と、前記切除された古紙の一部を収容する収容部と、を有することを特徴とする。
この構成によれば、古紙を原料とした製品、例えば、再生紙や断熱材を製造する際に、原料として適さない印刷部分が予め切除されているので、シート製造装置にかかる負担を軽減することができる。
[適用例9]上記適用例にかかる古紙処理装置では、前記切除された古紙の一部を細断する細断部を有し、前記細断部により細断された古紙片を前記収容部に収容することを特徴とする。
この構成によれば、切除された部分に機密情報等があった場合でも、当該部分は細断されるので、機密情報等の流出を防止することができる。
第1実施形態にかかるシート製造装置の構成を示す概略図。 第1実施形態にかかる古紙処理部の構成を示す概略図。 第1実施形態にかかる古紙処理部の動作方法の一例を示す模式図。 第1実施形態にかかるシート製造装置の制御方法を示すフローチャート。 第2実施形態にかかる古紙処理部の構成を示す概略図。 変形例1にかかるシート製造装置の制御方法を示すフローチャート。
以下、本発明の第1及び第2実施形態について、図面を参照して説明する。なお、以下の各図においては、各部材等を認識可能な程度の大きさにするため、各部材等の尺度を実際とは異ならせて示している。
(第1実施形態)
まず、シート製造装置の構成について説明する。シート製造装置は、例えば、純パルプシートや古紙などの原料(被解繊物)Puを新たなシートPrに成形する技術に基づくものである。本実施形態にかかるシート製造装置は、繊維を含む原料を供給する供給部と、供給部から供給された原料の印刷された印刷領域に係る情報を取得する取得部と、原料から印刷領域の少なくとも一部を切除する切除部と、印刷領域が切除された原料を用いてシートを成形する成形部等を備えたものである。また、本実施形態にかかるシート製造方法は、繊維を含む原料を供給し、供給された原料の印刷された印刷領域に係る情報を取得し、原料から印刷領域の少なくとも一部を切除し、印刷領域が切除された原料を用いてシートを成形するものである。なお、本実施形態では、古紙Puの印刷領域に係る情報が予め表面に印刷された古紙Puを用いてシートPrを成形する場合について説明する。以下、具体的にシート製造装置の構成について説明する。
図1は、本実施形態にかかるシート製造装置の構成を示す概略図である。図1に示すように、本実施形態のシート製造装置1は、供給部10と、古紙処理部300と、成形部を構成する粗砕部20や解繊部30、分級部40、選別部50、添加物投入部60、堆積部70、加熱加圧部120等を備えている。そして、これらの部材を制御する制御部2を備えている。
供給部10は、古紙処理部300に原料としての古紙Pu等を供給するものである。供給部10は、例えば、複数枚の古紙Puを重ねて貯めておくトレー11と、トレー11中の古紙Puを古紙処理部300に連続して投入可能な自動送り機構12等を備えている。シート製造装置1に供給する古紙Puとしては、例えば、オフィスで現在主流となっているA4サイズの用紙等である。
古紙処理部300は、供給部10から供給された原料としての古紙Puの印刷された印刷領域に係る情報を取得する取得部310と、原料から印刷領域の少なくとも一部を切除する切除部320と、を備えている。さらに、古紙Puを粗砕部20側に搬送するとともに、古紙Puを支持可能な第1ローラー対330と第2ローラー対340とが配置されている。なお、古紙処理部300の詳細な構成については後述する。
粗砕部20は、古紙処理部300から供給された古紙Puを数センチメートル角の紙片に裁断するものである。粗砕部20では、粗砕刃21を備え、通常のシュレッダーの刃の切断幅を広げたような装置を構成している。これにより、供給された古紙Puを容易に紙片に裁断することができる。そして、分断された粗砕紙は、配管201を介して解繊部30に供給される。
解繊部30は、繊維を含む材料を空気中で解繊するものである。具体的には、解繊部30は、回転する回転刃(図示せず)を備え、粗砕部20から供給された粗砕紙を繊維状に解きほぐす解繊を行うものである。本願においては、解繊部30で解繊されるものを被解繊物と言い、解繊部30を通過したものを解繊物と言う。なお、本実施形態の解繊部30は、空気中で乾式で解繊を行うものである。解繊部30の解繊処理により、印刷されたインクやトナー、にじみ防止材等の紙への塗工材料等は、数十μm以下の粒(以下、「インク粒」という)となって繊維と分離する。したがって、解繊部30から出る解繊物は、紙片の解繊により得られる繊維とインク粒である。そして、回転刃の回転によって気流が発生する機構となっており、配管202を介して解繊された繊維はこの気流に乗って空気中で分級部40に搬送される。なお、必要に応じて解繊部30に配管202を介して解繊された繊維を分級部40に搬送させるための気流を発生させる気流発生装置を別途設けてもよい。
分級部40は、導入された導入物を気流により分級するものである。本実施形態では、導入物としての解繊物をインク粒と繊維とに分級する。分級部40は、例えば、サイクロンを適用することにより、搬送された解繊物をインク粒と繊維とに気流分級することができる。なお、サイクロンに替えて他の種類の気流式分級器を利用してもよい。この場合、サイクロン以外の気流式分級器としては、例えば、エルボージェットやエディクラシファイヤー等が用いられる。気流式分級器は旋回気流を発生させ、解繊物のサイズと密度により受ける遠心力の差によって分離、分級するもので、気流の速度、遠心力の調整により、分級点を調整することができる。これにより、比較的小さく密度の低いインク粒と、インク粒より大きく密度の高い繊維とに分けられる。
本実施形態の分級部40は接線入力方式のサイクロンであり、解繊部30から導入物が導入される導入口40aと、導入口40aが接線方向についた筒部41と、筒部41の下部に続く円錐部42と、円錐部42の下部に設けられる下部取出口40bと、筒部41の上部中央に設けられる微粉排出のための上部排気口40cとから構成される。円錐部42は鉛直方向下方にむかって径が小さくなる。
分級処理において、分級部40の導入口40aから導入された解繊物をのせた気流は、筒部41、円錐部42で円周運動に変わり、遠心力がかかり分級される。そして、インク粒より大きく密度の高い繊維は下部取出口40bへ移動し、比較的小さく密度の低いインク粒は空気とともに微粉として上部排気口40cへ導出される。そして、分級部40の上部排気口40cからインク粒が排出される。そして、排出されたインク粒は、分級部40の上部排気口40cに接続された配管206を介して受け部80に回収される。一方、分級部40の下部取出口40bから配管203を介して分級された繊維を含む分級物が選別部50に向けて空気中で搬送される。分級部40から選別部50へは、分級される際の気流によって搬送されてもよいし、上方にある分級部40から重力で下方にある選別部50に搬送されてもよい。なお、分級部40の上部排気口40cや配管206等に、上部排気口40cから短繊維混合物を効率よく吸引するための吸引部等を配置してもよい。分級は、あるサイズや密度を境にして正確に分けられるものではない。また、繊維とインク粒とに正確に分けられるものでもない。繊維の中でも比較的短い繊維はインク粒と共に上部排気口40cから排出される。インク粒の中でも比較的大きいものは繊維とともに下部取出口40bから排出される。
選別部50は、分級部40により分級された繊維を含む分級物(解繊物)を複数の開口を有するふるい部51から通過させて選別するものである。さらに、具体的には、分級部40により分級された繊維を含む分級物を、開口を通過する通過物と、開口を通過しない残留物と、に選別するものである。本実施形態の選別部50では、分級物を回転運動により空気中で分散させる機構を備えている。そして、選別部50の選別により開口を通過した通過物は、通過物搬送部52から配管204を介して堆積部70側に搬送される。一方、選別部50の選別により開口を通過しなかった残留物は、配管205を介して再び被解繊物として解繊部30に戻される。これにより、残留物は廃棄されずに再使用(再利用)される。
選別部50の選別により開口を通過した通過物は配管204を介して堆積部70に空気中で搬送される。選別部50から堆積部70へは、気流を発生させる図示しないブロワーによって搬送されてもよいし、上方にある選別部50から下方にある堆積部70に重力で搬送されてもよい。配管204における選別部50と堆積部70との間には、搬送される通過物に対して結着樹脂(例えば、熱可塑性樹脂あるいは熱硬化性樹脂)等の添加物を添加する添加物投入部60が設けられている。なお、添加物としては、結着樹脂の他、例えば、難燃剤、白色度向上剤、シート力増強剤やサイズ剤、吸収調整剤、芳香剤、脱臭剤等を投入することも可能である。これらの添加物は、添加物貯留部61に貯留され、スクリューフィーダー等の投入機構によって投入口62から投入される。
堆積部70は、繊維を含む材料を堆積可能にするものであり、解繊部30で解繊された解繊物の少なくとも一部を空気中で堆積するものである。具体的には、堆積部70は、配管204から投入された繊維や結着樹脂を含む材料を用いて堆積させてウエブWを形成するものであり、繊維を空気中に均一に分散させる機構を備えている。また、堆積部70は、移動しながら解繊物を堆積物(ウエブW)として堆積する移動部を有している。なお、本実施形態の移動部は、張架ローラー72と、張架ローラー72によって張架されるメッシュが形成されているエンドレスのメッシュベルト73とで構成されている。そして、張架ローラー72のうちの少なくとも1つが自転することで、このメッシュベルト73が一方向に回転(移動)するようになっている。なお、本実施形態にかかるウエブWとは、繊維と結着樹脂とを含む物体の構成形態を言う。従って、ウエブの加熱時や加圧時や切断時や搬送時等において寸法等の形態が変化した場合であってもウエブとして示している。
まず、繊維を空気中に均一に分散させる機構として、堆積部70には、繊維及び結着樹脂が内部に投入されるフォーミングドラム71が配置されている。そして、フォーミングドラム71を回転駆動させることにより通過物(繊維)中に結着樹脂(添加物)を均一に混ぜることができる。フォーミングドラム71には複数の小孔を有するスクリーンが設けられている。そして、フォーミングドラム71を回転駆動させて、通過物(繊維)中に結着樹脂(添加物)を均一に混ぜるとともに、小孔を通過した繊維や繊維と結着樹脂の混合物を空気中に均一に分散させることができる。
フォーミングドラム71の下方には、メッシュベルト73が配されている。また、フォーミングドラム71の鉛直下方には、メッシュベルト73を介して、鉛直下方に向けた気流を発生させる吸引部としてのサクション装置75が設けられている。サクション装置75によって、空気中に分散された繊維をメッシュベルト73上に吸引することができる。
そして、フォーミングドラム71の小孔スクリーンを通過した繊維等は、サクション装置75による吸引力によって、メッシュベルト73上に堆積される。このとき、メッシュベルト73を一方向に移動させることにより、繊維と結着樹脂を含み長尺状に堆積させたウエブWを形成することができる。フォーミングドラム71からの分散とメッシュベルト73の移動を連続的に行うことで、帯状の連続したウエブWが成形される。なお、メッシュベルト73は金属製でも、樹脂製でも、不織布でもよく、繊維が堆積でき、気流を通過させることができれば、どのようなものであってもよい。なお、メッシュベルト73のメッシュの穴径が大きすぎるとメッシュの間に繊維が入り込み、ウエブW(シート)を成形したときの凸凹になり、一方、メッシュの穴径が小さすぎると、サクション装置75による安定した気流を形成しづらい。このため、メッシュの穴径は適宜調整することが好ましい。サクション装置75はメッシュベルト73の下に所望のサイズの窓を開けた密閉箱を形成し、窓以外から空気を吸引し箱内を外気より負圧にすることで構成できる。
メッシュベルト73上に成形されたウエブWは、メッシュベルト73の回転移動により、搬送方向(図中の白抜き矢印)に従って搬送される。メッシュベルト73の上側には剥離部としての中間搬送部90が配置される。ウエブWは中間搬送部90によりメッシュベルト73上から剥離されて、加圧部110側に搬送される。つまり、移動部(メッシュベルト73)から堆積物(ウエブW)を剥離する剥離部(中間搬送部90)を有し、剥離した堆積物(ウエブW)を加圧部110に搬送できる。中間搬送部90は、鉛直上方(ウエブWがメッシュベルト73から離間する方向)にウエブWを吸引しながらウエブWを搬送可能に構成されている。中間搬送部90は、メッシュベルト73から鉛直上方(ウエブWの表面に対して垂直な方向)に離間して配置され、且つ、ウエブWの搬送方向においてメッシュベルト73と一部が下流側にずれて配置されている。そして、中間搬送部90の搬送区間は、メッシュベルト73の下流側の張架ローラー72aから加圧部110までの区間となる。
中間搬送部90は、搬送ベルト91と、複数の張架ローラー92と、吸引室93と、を有する。搬送ベルト91は、張架ローラー92によって張架されるメッシュが形成されているエンドレスのメッシュベルトである。そして、複数の張架ローラー92のうちの少なくとも1つが自転することで、搬送ベルト91が一方向に回転(移動)するようになっている。
吸引室93は、搬送ベルト91の内側に配置され、上面と当該上面に接する4つの側面とを有する中空の箱型形状をしており、底面(下方に位置する搬送ベルト91と対向する面)が開口している。また、吸引室93は、吸引室93内に気流(吸引力)を発生させる吸引部を備えている。そして、吸引部を駆動させることにより吸引室93の内部空間が吸引されて、吸引室93の底面から空気が流れ込む。これにより吸引室93の上方に向けた気流が発生し、ウエブWをウエブWの上方から吸引して搬送ベルト91にウエブWを吸着させることができる。そして、搬送ベルト91は、張架ローラー92が自転することによって移動(周回)し、ウエブWを加圧部110に向けて搬送することができる。また、吸引室93は、上方から見て、メッシュベルト73と一部が重なり、また、サクション装置75と重ならない下流側の位置に配置されるため、メッシュベルト73上のウエブWは、吸引室93と対向する位置においてメッシュベルト73から剥離させて搬送ベルト91に吸着させることができる。張架ローラー92は、搬送ベルト91がメッシュベルト73と同速度で移動するように自転する。メッシュベルト73と搬送ベルト91の速度に差があると、ウエブWが引っ張られて破断したり座屈したりすることを、同速度にすることで防止できる。
ウエブWの搬送方向における中間搬送部90の下流側に加圧部110が配置されている。加圧部110は、一対の加圧ローラー111,112で構成され、搬送されるウエブWを加圧する。例えば、加圧部110により、堆積部70で形成されたウエブWの厚みに対しておよそ1/5から1/30の厚みのウエブWとなるように加圧する。これにより、ウエブWの強度を向上させることができる。
ウエブWの搬送方向における加圧部110の下流側に加熱加圧部120が配置されている。加熱加圧部120は、堆積部70で堆積した堆積物としてのウエブWを加熱加圧し、ウエブWに含まれる繊維同士を結着樹脂を介して結着させるものである。本実施形態の加熱加圧部120は、一対の加熱ローラー121,122で構成されている。加熱ローラー121,122の回転軸中心部にはヒーター等の加熱部材が設けられており、当該一対の加熱ローラー121,122間にウエブWを通過させることにより、搬送されるウエブWに対して加熱加圧することができる。そして、ウエブWは一対の加熱ローラー121,122によって加熱加圧されることで、結着樹脂が溶けて繊維と絡みやすくなるとともに繊維間隔が短くなり繊維間の接触点が増加する。
加熱加圧部120の搬送方向の下流側には、ウエブWを切断する切断部130として、ウエブWの搬送方向に沿ってウエブWを切断する第1切断部130aとウエブWの搬送方向と交差する方向にウエブWを切断する第2切断部130bとが配置されている。第1切断部130aは、例えば、スリッターであり、ウエブWの搬送方向における所定の切断位置に従って裁断する。第2切断部130bは、例えば、ロータリーカッターであり、連続状のウエブWを所定の長さに設定された切断位置に従って枚葉状に裁断する。これにより、所望するサイズのシートPr(ウエブW)が形成される。切断されたシートPrはスタッカー160等に積載される。なお、ウエブWを切断せずに、連続状のまま巻き取りローラーによって巻き取るように構成してもよい。以上の構成により、シート製造装置1においてシートPrを製造することができる。
なお、上記実施形態にかかるシートとは、古紙や純パルプなどの繊維を含むものを原料とし、シート状にしたものを主に言う。しかし、そのようなものに限らず、ボード状やウエブ状(や凸凹を有する形状)であってもよい。また、原料としてはセルロースなどの植物繊維やPET(ポリエチレンテレフタレート)、ポリエステルなどの化学繊維や羊毛、絹などの動物繊維であってもよい。本願においてシートとは、紙と不織布に分かれる。紙は、薄いシート状にした態様などを含み、筆記や印刷を目的とした記録紙や、壁紙、包装紙、色紙、ケント紙などを含む。不織布は紙より厚いものや低強度のもので、不織布、繊維ボード、ティッシュペーパー、キッチンペーパー、クリーナー、フィルター、液体吸収材、吸音体、緩衝材、マットなどを含む。
また、上記本実施形態において古紙とは、主に印刷された紙を指すが、紙として成形されたものを原料とするのであれば使用したか否かに関わらず古紙とみなす。
次に、本実施形態にかかる古紙処理部の構成について説明する。図2は古紙処理部の構成を示す概略図であり、図3は古紙処理部の動作方法の一例を示す模式図である。
図2に示すように、古紙処理部300は、取得部310と、切除部320と、収容部370等を備え、さらに、細断部360を有している。
取得部310は、供給される古紙Puから印刷された印刷領域に係る情報を取得するものである。なお、本実施形態では、シート製造装置1における供給部10から供給される古紙Puに対して、当該古紙Puに印刷された印刷領域Ptに係る情報を取得するものである。ここで、古紙処理部300に供給される古紙Puは、例えば、図3(a)に示すように、古紙Puの印刷面に文字や画像等の印刷が施されたものである。すなわち、古紙処理部300に供給される古紙Puは、既に印刷処理された印刷領域Ptを有したものである。そして、取得部310は、古紙Puの印刷領域Ptに係る情報を取得可能に構成されている。本実施形態では、取得部310が、古紙Puの印刷領域Ptを示すシンボルSbを読み取ることにより、印刷領域Ptに係る情報を取得することができる。
シンボルSbは、例えば、バーコード等の一次元コードやQRコード(登録商標)等の二次元コード等である。このようなシンボルSbは、古紙Puに予め印刷されたものである。この場合、古紙Puとなる前の状態の紙に対して文字や画像等をプリンターに印刷させるとき、例えば、パーソナルコンピューターからプリンターに対して印刷データが送信され、プリンターでは、送信された印刷データに基づいて紙に印刷を行う。この際、パーソナルコンピューターから送信される印刷データには、紙に印刷する文字や画像の印刷領域Ptの情報が関連付けられたシンボルSbを印刷するためのデータも含まれており、プリンターでは、文字や画像等とともにシンボルSbを印刷する。
ここで、印刷領域Ptに係る情報には、図3(a)に示すように、文字が印刷された印字領域P1と、画像が印刷された画像印刷領域P2と、を含んでいる。なお、印字領域P1における文字とは、漢字、平仮名、英数字、記号、各種外国語文字等を含むものである。また、画像印刷領域P2における画像とは、各種図形、図柄、模様、絵画、写真等を含むものである。また、印刷領域Ptに係る情報には、印字領域P1及び画像印刷領域P2を特定するための起点(P0(0,0)図3(b)参照)となる座標値が含まれており、印字領域P1及び画像印刷領域P2は、起点となる座標値に基づいて、それぞれ座標値で規定される。これにより、印字領域P1と画像印刷領域P2とが区別(識別)可能となる。なお、古紙Puにおいて印刷領域Pt以外の領域は非印刷領域NPとして区別(識別)される。なお、印刷領域Ptにかかる情報は各種プリンター制御言語によって生成することができる。また、上記印刷データが送信されたプリンター側には送信された印刷データを解釈する機能を備えており、送信された印刷データに基づいて、規定された位置(領域)に文字や画像等やシンボルSbが印刷される。なお、紙におけるシンボルSbの印刷位置は特に限定されるものではない。本実施形態では、紙(例えばA4サイズの紙)の四隅のうちの一隅に印刷されている。
取得部310は、シンボルSbを読み取り可能な画像撮像装置等であり、制御部2に接続されている。なお、本実施形態では、供給される古紙Puの各面に対応して2つの取得部310(310a,310b)が配置されている。これにより、供給される古紙Puのいずれか一方の面に印刷されたシンボルSbを読み取ることができる。そして、取得部310によって古紙Pu上に印刷されたシンボルSbが読み取られたデータは制御部2に送信され、制御部2において、古紙Pu上に印刷された文字や画像の位置(領域)が演算される。すなわち、図3(b)に示すように、古紙Puにおける印刷領域Ptに対応する座標データが出力される。
図3(b)は画像データ(古紙画像データIPu)における各座標データを示し、起点P0(0,0)と、古紙Puの印刷領域Ptに対応する古紙画像データIPuにおけるデータ印刷領域IPtとを示している。さらに、印字領域P1に対応するデータ印字領域IP1と、画像印刷領域P2に対応するデータ画像印刷領域IP2とを示している。具体的には、印刷領域Ptに対応するデータ印刷領域IPtは、(Xa,Ya)、(Xa,Yc)、(Xc,Yc)、(Xc,Ya)の4点の座標値で囲まれた領域として表される。また、印刷領域Ptにおける印字領域P1に対応するデータ印字領域IP1は、(Xa,Ya)、(Xa,Yc)、(Xb,Yc)、(Xb,Yb)(Xc,Yb)、(Xc,Ya)の6点の座標値で囲まれた領域として表される。また、印刷領域Ptにおける画像印刷領域P2に対応するデータ画像印刷領域IP2は、(Xb,Yb)、(Xb,Yc)、(Xc,Yc)、(Xc,Yb)の4点の座標値で囲まれた領域として表される。
切除部320は、古紙Puから印刷領域Ptの少なくとも一部を切除するものである。本実施形態の切除部320は、例えば、レーザー光の照射により古紙Puを切除するレーザーカッターである。この場合、レーザー光を走査させるためのガルバノスキャナーをレーザー光学機構として搭載することが好ましい。切除部320は、古紙Puの上方に位置し、古紙Puの印刷領域Ptに対向して配置されている。そして、第1ローラー対330と第2ローラー対340とで古紙Puを支持した状態で古紙Puに対してレーザー光を照射させ、古紙Puの一部を切除するように構成されている。本実施形態では、各座標値に沿ってレーザー光を照射して古紙Puの一部を切除する。なお、第1ローラー対330と第2ローラー対340とにより、切除された古紙Puを粗砕部20に搬送するためには、古紙Puの4辺縁部を残しておく必要がある。このため、古紙Puの4辺縁部と印刷領域Ptとが重なる場合には4辺縁部を除く部分を切除する。
また、シート製造装置1では、印字領域P1をシートPr(ウエブW)を成形する原料として用いるか否かの切り換えが可能に構成されている。すなわち、例えば、印字領域P1をシートPr(ウエブW)を成形する原料として用いない場合には、図3(c)に示すように、印刷領域Pt(印字領域P1及び画像印刷領域P2)に対応する部分を切除する。これにより、切除されて残った部分、すなわち、非印刷領域NPのみの古紙Puを原料としてシートPr(ウエブW)が成形される。また、印字領域P1をシートPr(ウエブW)を成形する原料として用いる場合には、図3(d)に示すように、印刷領域Ptのうち画像印刷領域P2に対応する部分のみを切除する。これにより、切除されて残った部分、すなわち、非印刷領域NP及び印字領域P1を有する古紙Puを原料としてシートPr(ウエブW)が成形される。このように、古紙PuにおいてシートPr(ウエブW)を成形する原料とする部分を選択可能とすることにより、成形するシートPrの白色度(仕様)に適した方法でシートPrを製造することができる。
また、本実施形態では、古紙Puの上方に位置し、古紙Puの印刷領域Ptに向けて圧縮された空気を噴出可能なエアブロー325が配置されている。切除部320によって切除された古紙Puの一部分にエアブロー325から圧縮空気を噴射することにより、古紙Puから切除した部分を容易に分離させることができる。
細断部360は、切除された古紙Puの一部を細断するものである。細断部360は、細断刃361を備え、例えば、通常のシュレッダーの刃の切断幅を広げたような装置構成を有している。これにより、古紙Puから切除された部分は数センチメートル角の紙片に細断される。なお、本実施形態では、切除する古紙Puを支持する第1ローラー対330と第2ローラー対340との下方に、切除部320によって切除された古紙Puの一部を一部分に集める漏斗状の集積部369を備えている。集積部369は開口部362を有し、切除部320によって切除された古紙Puの一部は開口部362に集積される。そして、細断部360の細断刃361は開口部362の下方に配置されている。これにより、効率よく切除された古紙Puの一部を細断することができる。
収容部370は、切除された古紙Puの一部を収容するものである。なお、本実施形態では、細断部360により細断された古紙片を収容するように構成されている。収容部370は、細断部360の下方に配置されており、細断部360によって細断された古紙片が自重落下により収容可能に構成にされている。
次に、シート製造装置の制御方法について説明する。図4は、シート製造装置の制御方法を示すフローチャートである。以下、図3及び図4を参照しながら説明する。詳細には、古紙処理部にかかる制御方法について主に説明する。
まず、ステップS11では、供給された古紙Puに印刷された印刷領域Ptに係る情報を取得する。具体的には、取得部310を駆動させ、古紙Puに印刷されたシンボルSb(例えば、二次元コード)を読み取らせる。取得部310によって読み取られたデータは制御部2に送信される。
次いで、ステップS12では、送信されたデータに基づいて、古紙Pu上に印刷された印刷領域Ptに対応するデータ印刷領域IPtの演算を実行する。送信されたデータには、印刷領域Ptに係る情報として文字等が印刷された印字領域P1と画像等が印刷された画像印刷領域P2とが含まれ(図3(a)参照)、印刷領域Ptに対応するデータ印刷領域IPtと、印字領域P1に対応するデータ印字領域IP1と、画像印刷領域P2に対応するデータ画像印刷領域IP2と、非印刷領域NPに対応するデータ非印刷領域INPと、がそれぞれ識別され、各データ領域が座標データとして演算される。
具体的には、図3(b)に示すように、起点P0(0,0)に基づき、データ印刷領域IPtは、座標(Xa,Ya)、(Xa,Yc)、(Xc,Yc)、(Xc,Ya)で囲まれた領域として演算される。データ印字領域IP1は、座標(Xa,Ya)、(Xa,Yc)、(Xb,Yc)、(Xb,Yb)(Xc,Yb)、(Xc,Ya)で囲まれた領域として演算される。データ画像印刷領域IP2は、座標(Xb,Yb)、(Xb,Yc)、(Xc,Yc)、(Xc,Yb)で囲まれた領域として演算される。そして、データ非印刷領域INPは、データ印刷領域IPtの座標(Xa,Ya)、(Xa,Yc)、(Xc,Yc)、(Xc,Ya)で囲まれた領域以外の領域として演算される。
次いで、ステップS13では、切除領域の選択を行う。具体的には、印刷領域Pt(印字領域P1及び画像印刷領域P2)を切除するか、画像印刷領域P2のみを切除するか、を選択する。
例えば、印刷領域Pt(印字領域P1及び画像印刷領域P2)を切除すると選択した場合、ステップS14において、印刷領域Ptを切除する。具体的には、第1ローラー対330等を駆動させて切除対象となる古紙Puを搬送させる。そして、第1ローラー対330と第2ローラー対340とで古紙Puを支持させる。そして、切除部320を駆動させる。このとき、印刷領域Ptに対応するデータ印刷領域IPtを特定する座標(Xa,Ya)、(Xa,Yc)、(Xc,Yc)、(Xc,Ya)によって囲まれた領域を一筆書きの要領で古紙Puに対してレーザー光を照射させる。これにより、図3(c)に示すように、印刷領域Ptが切除される。すなわち、非印刷領域NPのみ残った古紙Puが形成される。そして、非印刷領域NPのみが残った古紙Puを用いてシートPr(ウエブW)が成形される。
一方、画像印刷領域P2を切除すると選択した場合、ステップS14において、画像印刷領域P2を切除する。具体的には、第1ローラー対330等を駆動させて切除対象となる古紙Puを搬送させる。そして、第1ローラー対330と第2ローラー対340とで古紙Puを支持させる。そして、切除部320を駆動させる。このとき、印刷領域Ptに対応するデータ画像印刷領域IP2を特定する座標(Xb,Yb)、(Xb,Yc)、(Xc,Yc)、(Xc,Yb)によって囲まれた領域を一筆書きの要領で古紙Puに対してレーザー光を照射させる。これにより、図3(d)に示すように、画像印刷領域P2が切除される。すなわち、非印刷領域NP及び印字領域P1が残った古紙Puが形成される。そして、非印刷領域NPと印字領域P1とが残った古紙Puを用いてシートPr(ウエブW)が成形される。
以上、本実施形態によれば、以下の効果を得ることができる。
この構成によれば、供給された古紙Puの印刷領域Ptの一部が切除され、残った部分の古紙Puを用いてシートPr(ウエブW)が成形される。これにより、印刷領域Ptがより少ない状態の古紙Puを用いるので、白色度の高いシートPr(ウエブW)を製造することができる。また、古紙Puの切除する部分は、古紙Puに印刷されたシンボルSbを読み取ることにより容易に印刷領域Pt(印字領域P1や画像印刷領域P2)を取得するこができる。さらに、製造するシートPr(ウエブW)の白色度にかかる仕様に合わせて、印刷領域Ptを切除するか画像印刷領域P2のみを切除するかを選択可能となり、原料を効率よく使用することができる。
(第2実施形態)
次いで、第2実施形態にかかるシート製造装置の構成ついて説明する。なお、本実施形態では、第1実施形態の構成と異なる部分、すなわち、古紙処理部の構成について説明し、本実施形態にかかる古紙処理部以外の構成は第1実施形態の構成と同様なので、説明を省略する。
図5は古紙処理部の構成を示す概略図である。図5に示すように、本実施形態のシート製造装置1aは、古紙処理部300aを備え、古紙処理部300aは、取得部311と、切除部320と、収容部370と、細断部360等を有している。
取得部311は、供給される古紙Puから印刷された印刷領域に係る情報を取得するものである。具体的には、取得部311は、スキャナーであり、制御部2に接続されており、原料としての古紙Puをスキャンした読み取りデータから、印刷領域Ptを取得するように構成されている。なお、取得部311は古紙Puに対して移動(走査)する構成でもよいし、取得部311に対して古紙Puを移動させてスキャンする構成であってもよい。
また、本実施形態では、供給される古紙Puの各面に対応して2つの取得部311(311a,311b)が配置されている。これにより、供給される古紙Puのいずれか一方の面または両面に文字や画像等の印刷がなされていても印刷領域Ptを取得することができる。そして、取得部311によって古紙Pu上に印刷された印刷部分が読み取られたデータは制御部2に送信され、制御部2において、古紙Pu上に印刷された文字や画像の位置(領域)が演算される。具体的には、印刷領域Ptに対応するデータ印刷領域IPtと、印字領域P1に対応するデータ印字領域IP1と、画像印刷領域P2に対応するデータ画像印刷領域IP2と、がそれぞれ座標データとして演算される。また、非印刷領域NPは印刷領域Ptに対応するデータ印刷領域IPt以外の領域として演算される。なお、印刷領域Ptに対応するデータ印刷領域IPt、印字領域P1に対応するデータ印字領域IP1、画像印刷領域P2に対応するデータ画像印刷領域IP2及びデータ非印刷領域INPの演算方法は第1実施形態と同様なので説明を省略する。
また、切除部320、細断部360及び収容部370の構成は第1実施形態に係る構成と同様なので説明を省略する。
次に、シート製造装置の制御方法について説明する。ここでは、図3及び図4を参照しながら説明する。詳細には、古紙処理部にかかる制御方法について主に説明する。
まず、ステップS11では、供給された古紙Puに印刷された印刷領域Ptに係る情報を取得する。具体的には、取得部311を駆動させ、古紙Puをスキャンさせ、印刷領域Ptを含む古紙Puの印刷面全体を読み取らせる。取得部311によって読み取られたデータは制御部2に送信される。
次いで、ステップS12では、送信されたデータに基づいて、古紙Pu上に印刷された印刷領域Ptに対応するデータ印刷領域IPtの演算を実行する。なお、演算方法は、第1実施形態と同様なので説明を省略する。
次いで、ステップS13では、切除領域の選択を行う。具体的には、印刷領域Pt(印字領域P1及び画像印刷領域P2)を切除するか、画像印刷領域P2のみを切除するか、を選択する。
例えば、印刷領域Pt(印字領域P1及び画像印刷領域P2)を切除すると選択した場合、ステップS14において、切除部320を駆動させ、印刷領域Ptを切除する。一方、画像印刷領域P2を切除すると選択した場合、ステップS14において、切除部320を駆動させ、画像印刷領域P2を切除する。なお、切除方法は第1実施形態と同様なので説明を省略する。
以上、本実施形態によれば、以下の効果を得ることができる。
例えば、古紙Puに印刷領域Ptを示すQRコード(登録商標)等のシンボルが印刷されていなくても、スキャンデータから印刷領域Ptを取得することができる。
本発明は上述した実施形態に限定されず、上述した実施形態に種々の変更や改良などを加えることが可能である。変形例を以下に述べる。変形例を組み合わせてもよい。
(変形例1)第2実施形態の古紙処理部300aでは、取得部311によって古紙Puをスキャンしたスキャンデータに基づいて印刷領域Ptを取得したが、この構成に限定されない。例えば、古紙Puに印刷領域Ptを示すシンボルがあれば、取得部311で当該シンボルを読み取り、印刷領域Ptを取得する構成であってもよい。図6は、本変形例にかかるシート製造装置の制御方法を示すフローチャートである。主には古紙処理部の制御方法を示している。
まず、ステップS21では、供給された古紙Puに印刷された印刷領域Ptに係る情報を取得する。具体的には、取得部311を駆動させ、古紙Puをスキャンさせ、印刷領域Ptを含む古紙Puの印刷面全体を読み取らせる。取得部311によって読み取られたデータは制御部2に送信される。
次いで、ステップS22では、シンボルが有るか否かを判断する。すなわち、印刷領域Ptの情報が関連付けられたシンボルの読み取りがなされたか否かが判断される。そして、シンボルが有った場合(Yes)はステップS23に移行し、シンボルが無かった場合(No)はステップS25に移行する。
ステップS23では、読み取られたシンボルのデータに基づいて、古紙Pu上に印刷された印刷領域Ptに対応するデータ印刷領域IPtの演算を実行する。なお、演算方法は、第1実施形態と同様なので説明を省略する。
次いで、ステップS24では、切除領域の選択を行う。具体的には、印刷領域Pt(印字領域P1及び画像印刷領域P2)を切除するか、画像印刷領域P2のみを切除するか、を選択する(図3参照)。次いで、ステップS27では、切除部320を駆動させ、選択された領域を切除させる。
一方、ステップS22において、シンボルが無い場合(No)は、ステップS25において、読み取られたスキャンデータに基づいて、古紙Pu上に印刷された印刷領域Ptに対応するデータ印刷領域IPtの演算を実行する。なお、演算方法は、第1実施形態と同様なので説明を省略する。
次いで、ステップS26では、切除領域の選択を行う。具体的には、印刷領域Pt(印字領域P1及び画像印刷領域P2)を切除するか、画像印刷領域P2のみを切除するか、を選択する(図3参照)。次いで、ステップS27では、切除部320を駆動させ、選択された領域を切除させる。
このようにすれば、印刷領域Ptを示すシンボルが有る古紙Puとシンボルが無い古紙Puとが混在した場合であっても、安定して印刷領域Ptにかかる情報を取得することができる。
(変形例2)上記実施形態では、古紙Puにおいて、印字領域P1と画像印刷領域P2と非印刷領域NPとの3つの領域を識別させたが、この構成に限定されない。例えば、古紙Puへの印字率等の閾値に応じて複数の領域を演算し、任意に切除領域を選択可能に構成してもよい。このようにすれば、製造するシートPr(ウエブW)の最終的な白色度に応じて原料を無駄なく使用することができる。
(変形例3)上記実施形態では、切除領域は矩形としたがこれに限定されない。例えば、三角形、台形、五角形、六角形、八角形、円形、楕円形等どのような形状であってもよい。また、切除領域における角部にはR形状を設けて切除してもよい。このようにしても、上記効果と同様の効果を得ることができる。
(変形例4)上記実施形態では、切除部320としてレーザーカッターを用いたが、これに限定されない。例えば、機械式カッターであってもよい。このようにしても、上記効果と同様の効果を得ることができる。
(変形例5)上記実施形態では、シート製造装置1(1a)の構成の一つとしての古紙処理部300(300a)の構成について説明したが、古紙処理部300(300a)を、単体としての装置、すなわち、供給される古紙から印刷された印刷領域に係る情報を取得する取得部と、古紙から印刷領域の少なくとも一部を切除する切除部と、切除された古紙の一部を収容する収容部と、を有する古紙処理装置300(300a)として適用してもよい。さらに、古紙処理装置300(300a)では、切除された古紙の一部を細断する細断部を有し、細断部により細断された古紙片を収容部に収容するように構成してもよい。このようにすれば、予め、古紙Puにおいて選択された領域を切除しておけるため、シート製造装置1(1a)には、原料として適さない印刷部分が切除された状態の古紙Puを供給可能となるので、装置の負担を軽減することができる。
1,1a…シート製造装置、2…制御部、10…供給部、20…粗砕部、21…粗砕刃、30…解繊部、40…分級部、50…選別部、60…添加物投入部、70…堆積部、90…中間搬送部、110…加圧部、120…加熱加圧部、130…切断部、160…スタッカー、300,300a…古紙処理部(古紙処理装置)、310,311…取得部、320…切除部、325…エアブロー、330…第1ローラー対、340…第2ローラー対、360…細断部、370…収容部。

Claims (9)

  1. 繊維を含む原料を供給する供給部と、
    前記供給部から供給された前記原料の印刷された印刷領域に係る情報を取得する取得部と、
    前記原料から前記印刷領域の少なくとも一部を切除する切除部と、
    前記印刷領域が切除された前記原料を用いてシートを成形する成形部と、を有することを特徴とするシート製造装置。
  2. 請求項1に記載のシート製造装置において、
    前記取得部は、前記原料に予め印刷され、前記印刷領域を示すシンボルを読み取ることにより、前記印刷領域を取得することを特徴とするシート製造装置。
  3. 請求項1に記載のシート製造装置において、
    前記取得部は、前記原料をスキャンした読み取りデータから、前記印刷領域を取得することを特徴とするシート製造装置。
  4. 請求項1から請求項3のいずれか一項に記載のシート製造装置において、
    前記切除された印刷領域部分を細断する細断部を有することを特徴とするシート製造装置。
  5. 請求項1から請求項4のいずれか一項に記載のシート製造装置において、
    前記印刷領域に係る情報には、文字が印刷された印字領域と、画像が印刷された画像印刷領域と、を含むことを特徴とするシート製造装置。
  6. 請求項5に記載のシート製造装置において、
    前記印字領域を前記シートを成形する原料として用いるか否かの切り換えが可能であることを特徴とするシート製造装置。
  7. 繊維を含む原料を供給し、
    供給された前記原料の印刷された印刷領域に係る情報を取得し、
    前記原料から前記印刷領域の少なくとも一部を切除し、
    前記印刷領域が切除された前記原料を用いてシートを成形することを特徴とするシート製造方法。
  8. 供給される古紙から印刷された印刷領域に係る情報を取得する取得部と、
    前記古紙から前記印刷領域の少なくとも一部を切除する切除部と、
    前記切除された古紙の一部を収容する収容部と、を有することを特徴とする古紙処理装置。
  9. 請求項8に記載の古紙処理装置において、
    前記切除された古紙の一部を細断する細断部を有し、
    前記細断部により細断された古紙片を前記収容部に収容することを特徴とする古紙処理装置。
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