JP6456049B2 - 貫通基板の形成方法 - Google Patents

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Description

本発明は、貫通基板の形成方法に関する。
基板に貫通孔を形成する加工方法として、ドライエッチングの一種であるリアクティブイオンエッチングが広く用いられている。リアクティブイオンエッチングは、反応ガスを処理室内に導入してプラズマ化し、プラズマ化された反応ガスを用いて基板の処理面をエッチングして、所定の形状の貫通孔を形成する手法である。具体的には、先ず、静電チャックなどを用いて、処理室内の下部電極上に基板を固定する。そして、下部電極と上部電極との間に高周波電源を接続し、上部電極の微小孔から反応ガスを供給する。供給された反応ガスは、上部電極と下部電極の間でプラズマ化し、プラズマ中のイオンやラジカルが基板方向に加速されて基板と衝突することで、基板がエッチングされる。このとき、基板上にエッチングマスクを形成しておくと、エッチングマスクが形成された箇所は基板がエッチングされず、基板が表面に露出している箇所だけがエッチングされる。
特許文献1は、リアクティブイオンエッチングを用いて、インクジェット記録ヘッドのインク供給口を形成する方法を開示している。この方法では、シリコン基板の第1の面に第1の溝を形成する。そして、第1の溝にフォトレジストを充填した後、第1の面と反対側の第2の面から第1の面に向かって、第1の溝と連通する第2の溝を形成する。また、この方法では、酸素プラズマエッチングを用いて、充填したフォトレジストを除去している。
米国特許第7837887号明細書
しかしながら、特許文献1に記載の方法では、第1の溝が深くなるにつれて、第1の溝にフォトレジストを充填することや第1の溝からフォトレジストを除去することが困難になる。
なお、第1の溝にフォトレジストを埋め込む工程を省略すると、第2の溝を形成する工程において、第2の溝が第1の溝と連通した後、イオンやラジカルが第1の溝に到達してしまう。この場合、第1の溝の側面が余分にエッチングされてしまい、貫通孔の形状が所望の形状と異なってしまうという問題が生じて、第1の面に配置する素子の配線などが露出してしまうことがある。
本発明の目的は、深い溝を形成する場合であっても容易に所望の形状の貫通孔を基板に形成することが可能な貫通基板の形成方法を提供することである。
本発明による貫通基板の形成方法は、基板の第1の面と前記第1の面の反対側の面である第2の面とを貫通させる貫通基板の形成方法であって、ドライエッチングを用いて、前記基板の前記第1の面側から、側面に保護膜が形成された第1の溝を形成する第1の工程と、ドライエッチングを用いて、前記第2の面側から、前記第1の溝と連通する第2の溝を形成する、第2の工程と、を含み、前記第2の工程は、前記第1の溝の側面に前記保護膜が形成された状態で行われ、前記第1の工程は、前記基板をエッチングして溝を形成する溝形成ステップと、前記溝の側面に前記保護膜を形成しながら溝の深さを調整して、前記溝を前記第1の溝として形成する深さ調整ステップと、前記深さ調整ステップの後に前記保護膜の状態を調整する保護膜調整ステップと、を含み、前記保護膜調整ステップは、前記第1の面上へ保護膜を成膜することと、前記ドライエッチングのエッチング方向と交わる方向に形成された保護膜をエッチングすることと、を交互に繰り返すことを含むことを特徴とする貫通基板の形成方法である。
本発明によれば、深い溝を形成する場合であっても、容易に所望の形状の貫通孔を基板に形成することが可能である。
本発明の一実施形態に係る液体吐出ヘッド10の構成の一部を模式的に示す図である。 液体吐出ヘッド10の製造工程を示す図である。 液体吐出ヘッド10の製造工程を示す図である。 ボッシュプロセスの各ステップについて説明するための図である。 ボッシュプロセスを説明するためのフローチャートである。 ボッシュプロセスを説明するためのフローチャートである。 第1の溝13の形成ステップの最後に保護膜43を成膜する場合の液体吐出ヘッド10の製造工程を示す図である。 第1の溝13の形成ステップの最後に保護膜43を成膜する場合の液体吐出ヘッド10の製造工程を示す図である。
以下、本発明の実施形態について添付の図面を参照して説明する。なお、本明細書および図面において、同一の機能を有する構成要素については同じ符号を付することにより重複説明を省略する場合がある。なお、ここで説明する実施形態は、本発明の範囲を限定するものではなく、本発明をこの技術分野における通常の知識を有する者に十分に説明するために例として提供されるものである。
また、本発明の形成方法により製造される基板は、様々な用途で用いることができる。一例として、以下ではこの基板が液体吐出ヘッド用の基板であることとして説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係る貫通基板の形成方法により製造された基板11を有する液体吐出ヘッド10の構成の一部を模式的に示す図である。図1(a)は、液体吐出ヘッド10の構成の一部を模式的に示す斜視図である。図1(b)は、図1(a)の部分Iの断面構成を模式的に示す図である。図1(c)は、図1(a)のII−II’断面の構成を模式的に示す図である。
図1(a)に示す液体吐出ヘッド10は、基板11を有する。基板11の第1の面12には、第1の溝13が形成されており、第1の面12と反対側の第2の面14には、第1の溝13と連通する複数の第2の溝15が形成されている。また、第2の面14上には、第2の面14との間に空間が形成されるようにオリフィスプレート16が設けられており、この空間が液体の流路17を構成する。また、オリフィスプレート16には、吐出口18が形成され、第2の面14上には、エネルギー発生素子19が設けられる。エネルギー発生素子19は、液体の吐出に利用されるエネルギーを発生し、導通に応じて液体に膜沸騰を生じさせる熱エネルギーを発生するヒーターなどである。
図1(b)および図1(c)には、液体吐出ヘッド10の断面構造が示されている。第1の溝13および第2の溝15は、流路17と連通しており、エネルギー発生素子19は、オリフィスプレート16に形成された吐出口18と対向する位置に設けられる。
次に、図2Aおよび図2Bを用いて、基板11を加工して液体吐出ヘッド10を製造する工程を説明する。先ず、基板11を用意する。基板11は、例えばシリコンで形成されている。図2A(a)は、この基板11の第2の面14上に、エネルギー発生素子19と、密着向上層41を形成した状態を示している。密着向上層41は、例えば、後の工程で第2の溝15を形成する部分を除いた領域に形成される。
続いて、図2A(b)は、基板11の第1の面12上にエッチングマスク42を形成して、第1の面12のうちエッチングしない部分をエッチングマスク42で覆った後、側面が保護膜43で覆われた第1の溝13を形成した状態を示している。第1の溝13は、第1の面側から形成される。ここで、第1の溝13はドライエッチングを用いて形成され、その深さは、基板11を貫通しない範囲であり、例えば50μmから500μmの範囲が好ましい。
次に、図2A(c)は、第1の面12上にエッチングストップ層44を形成した状態を示している。このエッチングストップ層44は、第2の面14に第2の溝15(不図示)をエッチングする際にエッチングを止めるストップ層として機能する。エッチングストップ層44は、第1の溝13を形成した後に第1の溝13の開口部を覆うように形成する必要があるため、液状の材料をスピン塗布で形成することが困難である。このため、エッチングストップ層44は、例えば、半導体工程でダイシングテープまたはバックグラインドテープとして用いられるテープを用いて形成することが好ましい。エッチングストップ層44の材料は、第1の溝13に対してテンティング性が良好であり、かつ、ドライエッチングのストップ層として機能し、エッチング後に剥離することが可能な材料であることが好ましい。
続いて、図2B(a)に示すように、第2の面14上にエッチングマスク45を形成してパターニングを行う。そして、第2の溝15を第1の溝13と連通するまでエッチングする。第2の溝15は、第1の面と反対側の面である第2の面側から形成される。第2の溝15のエッチングには、ドライエッチングが用いられる。例えば、ラジカルを用いた投法制のドライエッチング、イオンを用いた異方性のドライエッチングの両方を用いることが可能である。
ここで、第1の溝13の側面には、保護膜43が形成されているため、第2の溝15が第1の溝13と連通した後、第1の溝13にイオンやラジカルが到達しても、第1の溝13の側面はエッチングされない。このため、第1の溝13を所望の形状に保つことができる。
次に、エッチングストップ層44の剥離、保護膜43およびエッチングマスク42および45の剥離が行われる。エッチングストップ層44の剥離は、例えば、UV(UltraViolet)を照射して剥離する方法や、熱を加えながら剥離する方法が用いられる。保護膜の剥離は、例えば、一般的な除去液(HFE:ハイドロフルオロエーテル)を用いて行われる。またエッチングマスク42および45の剥離方法は、一般的なレジスト剥離液を用いて行われる。図2B(b)は、この剥離工程が行われた後の状態を示している。
続いて、液体の流路17および吐出口18が形成されたオリフィスプレート16を、基板11上に設けることで、液体吐出ヘッド用基板が形成される。図2B(c)は、オリフィスプレート16を設けた基板11の状態を示している。
第1の溝13および第2の溝15が連通して、貫通孔が形成された基板11に対して、オリフィスプレート16を設ける方法としては、支持体と感光性樹脂を用いる方法が考えられる。支持体上に感光性樹脂を形成した後に、感光性樹脂が支持体の貫通基板を跨ぐように設置させる。支持体は、例えば、フィルム、ガラス、またはシリコンウェハである。支持体は、後に剥離する必要があるため、フィルムが好ましい。例えば、支持体は、ポリエチレンテレフタラート(PET)フィルムや、ポリイミドフィルム、またはポリアミドフィルムなどである。また、剥離しやすくするために、離型処理を施したフィルムが用いられてもよい。
感光性樹脂は、液体の流路17を形成するための第1の感光性樹脂と、オリフィスプレート16となる第2の感光性樹脂とが用いられる。支持体上に第1の感光性樹脂をパターニングした後、第2の感光性樹脂を第1の感光性樹脂上に成膜して、第2の感光性樹脂に吐出口となる貫通孔を設けた後に、第1の感光性樹脂を除去することで、オリフィスプレート16を形成することができる。第1の感光性樹脂としては、有機溶剤に溶解するエポキシ樹脂を用いることができる。これにより、有機溶剤を用いて第1の感光性樹脂を除去することが可能になる。また、第1の感光性樹脂は、アクリル樹脂やウレタン樹脂などであってもよい。なお、第1の感光性樹脂をパターニングする方法としては、スピンコート法、スリットコート法、ラミネート法やプレス法などの転写法などを用いることができる。第1の感光性樹脂の厚みは、5μmから30μmが好ましい。
続いて、側面に保護膜43が形成された第1の溝13を形成する方法について、詳しく説明する。第1の溝13は、ドライエッチングを用いて形成される。エッチングと保護膜43の成膜を繰り返すボッシュプロセスを用いて第1の溝13を形成してもよいし、エッチングと同時に保護膜43を形成するノンボッシュプロセスを用いて第1の溝を形成してもよい。
図3は、ボッシュプロセスにより第1の溝13を形成する工程について説明するための図である。ボッシュプロセスが用いられる場合、例えば、SF6ガスをエッチングガスとして用いることができ、C48ガスを成膜のために用いることができる。ICP(Inductively Coupled Plasma:誘導結合プラズマ)装置を用いたドライエッチングを用いて溝を形成することが好ましい。また、他の方式のプラズマ源を有するドライエッチング装置が用いられてもよい。例えば、他のドライエッチング装置としては、ECR(Electron Cyclotron Resonance:電子サイクロトロン共鳴)装置、NLD(Neutral Loop Discharge:磁気中性線放電)プラズマ装置が挙げられる。
第1の溝13を形成する工程は、基板11をエッチングして溝を形成する溝形成ステップと、溝形成ステップで形成された溝に保護膜を成膜しながら溝の深さを調整して、この溝を所望の深さの第1の溝13として形成する深さ調整ステップとを含む。
図3(a)は、溝形成ステップで溝を形成した後、保護膜43を成膜した状態を示している。溝が深くなるほど、溝の側面がエッチングされて溝の形状が崩れてしまうため、保護膜43で保護しながら溝の深さを調整することが好ましい。
溝の深さを調整する深さ調整ステップでは、第1の面12へ保護膜43を成膜することと、エッチング方向と交わる方向に形成された保護膜43をエッチングすることと、溝の底面である基板をエッチングすることとを順番に繰り返す。これにより、溝の側面を保護膜43で保護して溝の形状を保ちつつ、溝の深さを調整することができる。図3(b)は、深さ調整ステップにおいて、保護膜43をエッチングした状態を示している。なお、図3(b)に示される面IIIは、エッチング方向と交わる方向の面となる。
図3(c)は、深さ調整ステップで、基板11をエッチングした後の状態を示している。保護膜43のエッチングにより、基板11が表面に露出されると、基板11がエッチングされて溝が深くなる。基板11のエッチング後、再び保護膜43を成膜して、溝の側面および底面が保護膜43で覆われる。図3(d)は、保護膜43を成膜した後の状態を示している。また、この保護膜43のうち、エッチング方向と交わる方向に形成された保護膜43をエッチングする。図3(e)は、保護膜43をエッチングした後の状態を示している。
また、第1の溝13を形成する工程は、溝の深さを調整する深さ調整ステップの後に、保護膜43の状態を調整する保護膜調整ステップをさらに含んでもよい。深さ調整ステップで、図3(a)〜(c)の工程が繰り返されると、通常、図3(c)に示したように、基板11をエッチングして、溝の側面に保護膜43が形成されていない部分が生じる。このため、保護膜調整ステップは、第1の面12上に保護膜43をさらに成膜することを含んでもよい。また、保護膜調整ステップは、エッチング方向と交わる方向に形成された保護膜43をエッチングすることをさらに含んでもよい。保護膜調整ステップは、保護膜43の成膜を最後に行ってもよいし、保護膜43をエッチングすることを最後に行ってもよい。保護膜調整ステップにおいて、保護膜43の成膜と、保護膜43のエッチングとを繰り返す回数によって、保護膜43の状態が変化する。
図4Aおよび図4Bは、第1の溝13を形成する動作例を説明するためのフローチャートである。先ず、図4A(a)の例では、エッチングマスク42が形成された状態でドライエッチングを行うことで、溝を形成する(ステップS101)。そして、溝が形成された第1の面12上に保護膜43を成膜することで、図3(a)に示すように、第1の面12上と、溝の側面および底面とに保護膜43が形成される(ステップS102)。続いて、保護膜43のうち、エッチング方向と交わる方向に形成された保護膜43をエッチングする(ステップS103)。
図3(b)に示すように、エッチング方向と交わる方向に形成された保護膜43がエッチングされて基板11が表面に露出されると、基板11をエッチングする(ステップS104)。そして、形成された溝が所望の深さに達したか否かを確認する(ステップS105)。溝が所望の深さに達した場合、この溝を第1の溝13としてこの工程を終了する。溝が未だ所望の深さに達していない場合、ステップS102に戻り、溝が所望の深さに達するまで、ステップS102からステップS104の処理が繰り返される。
図4A(a)の例では、基板11のエッチングが最後のステップとなるため、図3(c)に示したように、溝の側面に保護膜43が形成されていない部分が生じる可能性がある。このため、第1の溝13を形成する工程は、さらに保護膜調整ステップを含むことができる。
図4A(b)、(c)および図4B(a)、(b)は、保護膜調整ステップを含む場合の動作例を示している。図4A(b)、(c)、および図4B(a)、(b)は、ステップS105までの動作は図4A(a)と同様であるため説明を省略し、第4A(a)と異なる保護膜調整ステップの内容を主に説明する。
図4A(b)の例では、保護膜調整ステップは、保護膜43を成膜するステップである。具体的には、ステップS105で溝が所望の深さに達した場合、続いて、第1の面12上に保護膜43を成膜する(ステップS106)。これにより、第1の溝13を形成する工程の最後に保護膜43が成膜されるため、第1の溝13の側面および底面に保護膜43が形成された状態となる。このため、第1の溝13を形成する工程の後に行われる第2の溝15を形成する工程において、第2の溝15が第1の溝13と連通した後に、第1の溝13内にイオンやラジカルが到達しても、第1の溝13の側面や底面のエッチングを抑制することが可能になる。したがって、第1の溝13が所望の形状に保たれる。このとき、保護膜43の厚さは0.05μm〜5μmであれば好ましい。
第2の溝15を形成する工程において、ラジカルによるドライエッチングを用いる場合、第1の溝13の底面に保護膜43が形成されていると、この保護膜43がエッチングストップ層として機能する。保護膜43がエッチングストップ層として機能すると、第1の溝13にラジカルが侵入することを抑制することができる。この場合、第1の溝13の形状をより確実に保つことが可能になる。第1の溝13の底面に形成された保護膜43は、第2の溝15を形成する工程の後も残存する。このため、第1の溝13の側面に形成された保護膜43を除去する工程において、側面の保護膜43と同時に底面の保護膜43も除去することが可能である。
また、第2の溝15を形成する工程において、イオンによるドライエッチングを用いる場合、第1の溝13の底面に保護膜43が形成されていても、この保護膜43はエッチングストップ層として機能しない。保護膜43がエッチングストップ層として機能しない場合、イオンによるエッチングで底面の保護膜43がエッチングされる。このため、底面の保護膜43を容易に除去することが可能である。また、第1の溝13の底面に形成された保護膜43が十分に厚い場合(例えば5μm)、イオンによるドライエッチングを用いても、底面の保護膜43がエッチングストップ層として機能することもある。この場合、イオンが第1の溝13に侵入することを抑制することができるため、第1の溝13の形状をより確実に保つことが可能になる。
図4A(c)の例では、保護膜調整ステップは、保護膜43を成膜し、この保護膜43をエッチングするステップである。具体的には、ステップS105で溝が所望の深さに達した場合、図3(d)に示すように、第1の面12上に保護膜43を成膜する(ステップS106)。そして、ドライエッチングのエッチング方向と交わる方向に形成された保護膜をエッチングする(ステップS107)。これにより、第1の溝13を形成する工程の最後に保護膜43がエッチングされる。この場合、基板11をエッチングした後に保護膜43が成膜されて、エッチング方向と交わる方向に形成された保護膜43がエッチングされるため、図3(e)に示すように、第1の溝13の側面には、保護膜43が形成された状態となる。したがって、第1の溝13の側面に保護膜43が形成されていない部分が生じる状態を抑制することが可能になり、図4A(a)の例と比較して、第1の溝13の側面がエッチングされることをより確実に抑制することができる。
図4B(a)の例では、保護膜調整ステップは、保護膜43を成膜することと、保護膜43をエッチングすることとを交互に繰り返す。これにより、保護膜43の厚みを調整することが可能になる。具体的には、ステップS105で溝が所望の深さに達した場合、第1の面12上に保護膜43を成膜する(ステップS106)。そして、ドライエッチングのエッチング方向と交わる方向に形成された保護膜をエッチングする(ステップS107)。その後、保護膜43の状態の調整を終了するか否かを確認する(ステップS108)。保護膜の状態の調整を終了しない場合、ステップS106に戻る。これにより、ステップS108において、保護膜43の状態の調整を終了すると判断するまで、ステップS106およびステップS107の処理が繰り返され、図3(d)に示す状態と図3(e)に示す状態とが繰り返される。保護膜43の成膜とエッチングを繰り返すことで、第1の溝13の側面に形成される保護膜43の厚みをより厚くすることが可能になる。第1の溝13の側面に保護膜43を厚くすることで、第2の溝15を形成する工程におけるエッチング条件の自由度を広げることができる。比較的高速にエッチングを行うことができるエッチング条件を用いて第2の溝15を形成して、第1の溝13により多くのイオンやラジカルが到達したとしても、第1の溝13の側面を保護することが可能になる。
図4B(b)の例では、保護膜調整ステップは、保護膜43を成膜することと、保護膜43をエッチングすることとを交互に繰り返す。具体的には、ステップS105で溝が所望の深さに達した場合、第1の面12上に保護膜43を成膜する(ステップS106)。そして、ドライエッチングのエッチング方向と交わる方向に形成された保護膜をエッチングする(ステップS107)。その後、保護膜43の状態の調整を終了するか否かを確認する(ステップS108)。保護膜の状態の調整を終了しない場合、ステップS106に戻る。これにより、ステップS108において、保護膜43の状態の調整を終了すると判断するまで、ステップS106およびステップS107の処理が繰り返される。したがって、図3(d)に示す状態と図3(e)に示す状態とが繰り返される。
このとき、保護膜調整ステップで保護膜43を成膜する条件は、第1の溝13の深さを調整する深さ調整ステップにおいて、保護膜43を成膜する条件と異なる。また、保護膜調整ステップで保護膜43をエッチングする条件は、深さ調整ステップにおいて保護膜43をエッチングする条件と異なる。
具体的には、より短時間で保護膜43を厚く形成するために、保護膜調整ステップでは、1回の成膜で形成される保護膜43の厚さが、深さ調整ステップにおいて成膜される保護膜43の厚さよりも厚くなるように、成膜条件を変更することができる。例えば、1回の成膜で形成される保護膜43の厚さを厚くするためには、深さ調整ステップで用いるガス流量よりも保護膜調整ステップで用いるガス流量を大きくする方法がある。ガス流量は、100〜1000SCCMの範囲内であれば好ましい。また、チャンバー圧力やコイルパワーを変更する方法もある。この場合、チャンバー圧力は、5〜30Pa、コイルパワーは、1000〜4500Wの範囲であれば好ましい。なお、図4B(a)および図4B(b)の例では、保護膜調整ステップは、保護膜43を成膜することを最後に行っても、保護膜43をエッチングすることを最後に行ってもよい。
続いて、ノンボッシュプロセスを用いて第1の溝13を形成する例について説明する。ノンボッシュプロセスが用いられる場合、SF6ガスおよびO2ガスを用いることができる。ガス圧力は、0.1〜50Pa、ガス流量は、50〜100sccmの範囲が好ましい。ノンボッシュプロセスでは、エッチング中に生成される副生成物を側面に付着させながらエッチングを行う。このため、エッチングと成膜を交互に繰り返すボッシュプロセスとは異なり、成膜工程をエッチング工程と別に設ける必要がない。
ここで、第1の溝13と第2の溝15の大小関係と、本発明の技術を適用した場合の効果について説明する。本発明の技術は、第1の溝13と第2の溝15の大きさが等しい場合、第2の溝15が第1の溝13よりも大きい場合、第2の溝15が第1の溝13よりも小さい場合のいずれにも適用することができる。しかしながら、第2の溝15が第1の溝13よりも小さい場合、本発明の技術を適用することがより効果的となる。第2の溝15は、第1の溝13が形成された後に、第1の溝13と連通するように形成される。このとき、第2の溝15の形成は、第1の溝13と同様に、ボッシュプロセスまたはノンボッシュプロセスを用いて、側面に保護膜43を形成しながら行うことができる。一般的に、形成する溝が大きいほど保護膜43を厚く形成し、形成する溝が小さいほど保護膜43を薄く形成する傾向がある。これは、形成する溝が大きいほどエッチングの強度が高くなるため、厚い保護膜43が必要とされるためである。このため、第1の溝13に保護膜43が形成されていない状態で、第2の溝15を形成する場合であっても、第2の溝15を形成する際に形成される保護膜43が第1の溝13の側面を保護できることがある。
具体的には、第2の溝15が第1の溝13よりも大きい場合、第1の溝13の側面の面積が第2の溝15の側面の面積よりも小さい。このため、第1の溝13の側面に保護膜43が形成されていない状態で第2の溝15を形成しても、第1の溝13の側面が保護される可能性が高い。これに対して、第2の溝15が第1の溝13よりも小さい場合、第1の溝13の側面の面積が大きい。このため、第2の溝15を形成するときに形成する保護膜43では第1の溝13の側面を保護しきれない可能性が高くなる。したがって、第2の溝15が第1の溝13よりも小さい場合、本発明の技術を適用することがより効果的となる。
以下に、本発明の実施例について説明する。
[実施例1]
まず、図2A(a)に示すように、インゴットの引き出し方位が<100>のシリコン単結晶基板の片面に液体吐出用のエネルギー発生素子19およびそれを駆動するための配線(不図示)が形成された液体吐出ヘッド用の基板11を用意した。基板11の表面に、密着向上層41(日立化成社製のHIMAL(商品名))がフォトリソグラフィープロセスでパターン形成された。
次に、図2A(b)に示すように、エッチングマスク42がパターニングされ、第1の溝13がドライエッチングにて形成された。エッチングマスクは、ノボラック系のポジ型レジストであり、10μmの膜厚で形成され、フォトリソグラフィーによってパターニングされた。
SF6ガスおよびO2ガスを利用して、エッチング中の副生成物を側面に付着させながらエッチングを行うノンボッシュプロセスを用いて、第1の溝13がエッチングされた。ガス圧は、0.1〜50Pa、ガス流量は50〜1000sccmとした。これにより、第1の溝13は、500μmの深さに形成され、第1の溝13の側面には、保護膜43が形成された。
続いて、図2A(c)に示すように、バックグラインドテープとして使用するテープを用いて、エッチングマスク42および第1の溝13上にエッチングストップ層44が形成された。
次に、図2B(a)に示すように、第2の面14側にエッチングマスク45がパターニングされ、第2の溝15が第1の溝13と連通するまで形成された。第2の溝15のエッチングは、ICP(誘導結合プラズマ)装置を用いたイオンによるドライエッチングである。
続いて、エッチングストップ層44を剥離して、その後、保護膜43、エッチングマスク42および45を剥離した。テープの剥離に関しては、50度に加熱しながら剥離した。保護膜43の除去は、除去液(HFE)を用いて行った。エッチングマスク42および45の剥離は、レジスト剥離液(ロームアンドハース電子材料株式会社製の1112A(商品名))を用いて行った。図2B(b)は、エッチングストップ層44、保護膜43、エッチングマスク42および45の剥離を行った後の状態を示している。
その後、図2B(c)に示すように、液体の流路17および吐出口18が形成されたオリフィスプレート16が設けられた。
[実施例2]
実施例2は、第1の溝13の形成に図4A(b)で示したボッシュプロセスを用いる例である。図5Aおよび図5Bは、第1の溝13の形成ステップの最後に保護膜43を成膜する場合の液体吐出ヘッド10の製造工程を示す図である。
図5A(a)に示すように、エネルギー発生素子19およびそれを駆動するための配線(不図示)が形成された基板11を用意して、基板11の表面に密着向上層41を形成するまでの工程は、実施例1と同様である。以下、実施例1と異なる部分について主に説明する。
続いて、図5A(b)に示すように、エッチングマスク42をパターニングし、第1の溝13をドライエッチングを用いて形成した。第1の溝13のエッチングは、ICP装置を用いたドライエッチング装置を使用し、エッチングガスにはSF6ガス、保護膜の成膜にはC4F8ガスを用いた。エッチング条件としては、図4A(b)で説明したボッシュプロセスを用いた。このプロセスでは、保護膜43を成膜するステップを最後に行った。これにより、第1の溝13は、深さ500μmの深さに形成され、第1の溝13の側面および底面には、保護膜43が形成された。
[実施例3]
実施例3は、第1の溝13の形成に図4A(c)で示したボッシュプロセスを用いる例である。実施例3は、第1の溝13を形成する工程以外は実施例1と同様であるため、以下、実施例1と異なる部分を主に説明する。
図2A(b)に示すように、エッチングマスク42をパターニングし、第1の溝13をドライエッチングにて形成した。エッチングマスク42は、ノボラック系のポジ型レジストが用いて、10μmの膜厚に形成され、フォトリソグラフィーを用いてパターニングした。
第1の溝13のエッチングは、ICP装置を用いたドライエッチング装置が用いられ、エッチングガスはSF6ガス、保護膜の成膜にはC4F8ガスを用いた。エッチング条件は、図4A(c)で示したボッシュプロセスが用いられ、このプロセスでは、エッチング方向と交わる方向に形成された保護膜43をエッチングするステップを最後に行った。これにより、第1の溝13の側面には、保護膜43が形成された。
[実施例4]
実施例4は、第1の溝13の形成に図4B(a)で示したボッシュプロセスを用いる例である。実施例4は、第1の溝13の形成工程以外は実施例1と同様であるため、以下、実施例1と異なる部分を主に説明する。
第1の溝13のエッチングは、ICP装置を用いたドライエッチング装置が用いられ、エッチングガスはSF6ガス、保護膜の生成にはC4F8ガスを用いた。エッチング条件は、図4B(a)で示したボッシュプロセスが用いられ、このプロセスでは、第1の溝13の深さを調整した後、保護膜43の成膜とエッチングを20回繰り返した。これにより、第1の溝13の側面には、実施例2および3の場合よりも厚く保護膜43が形成された(不図示)。
[実施例5]
実施例5は、第1の溝13の形成に図4B(b)で示したボッシュプロセスを用いて、成膜条件のうちガス流量を変更する例である。実施例5は、第1の溝13の形成工程以外は実施例1と同様であるため、以下、実施例1と異なる部分を主に説明する。
第1の溝13のエッチングは、ICP装置を用いたドライエッチング装置が用いられ、エッチングガスはSF6ガス、保護膜43の成膜には、C4F8ガスを用いた。エッチング条件は、図4B(b)で示したボッシュプロセスが用いられた。このプロセスでは、第1の溝13の深さを調整する工程(ステップS102〜S104)では、C4F8ガスの流量は50〜800sccmとし、1回の成膜ステップで形成する保護膜43の厚さは約0.01μmとなった。
その後、保護膜43の状態を調整する工程(ステップS106〜S107)を15回繰り替えした。このとき、ガス流量を100〜1000sccmに変更した。これにより、1回の成膜ステップで形成する保護膜43の厚さは約0.03μmとなった。これにより、第1の溝13の側面には、保護膜43が実施例4よりも短時間で、実施例2,3よりも厚く成膜された(不図示)。
[実施例6]
実施例6は、第1の溝13の形成に図4B(b)で示したボッシュプロセスを用いて、成膜条件としてチャンバー圧力を変更する例である。実施例6は、第1の溝13の形成工程以外は実施例1と同様であるため、以下、実施例1と異なる部分を主に説明する。
第1の溝13のエッチングは、ICP装置を用いたドライエッチング装置が用いられ、エッチングガスはSF6ガス、保護膜43の成膜には、C4F8ガスを用いた。エッチング条件は、図4B(b)で示したボッシュプロセスが用いられた。このプロセスでは、第1の溝13の深さを調整する工程(ステップS102〜S104)では、チャンバー圧力を2〜20Paの範囲とし、1回の成膜ステップで形成する保護膜43の厚さは約0.01μmとなった。
その後、保護膜43の状態を調整する工程(ステップS106〜S107)を15回繰り替えした。このとき、チャンバー圧力を5〜30Paの範囲に変更した。これにより、1回の成膜ステップで形成する保護膜43の厚さは約0.02μmとなった。これにより、第1の溝13の側面には、保護膜43が実施例4よりも短時間で、実施例2,3よりも厚く成膜された(不図示)。
[実施例7]
実施例7は、第1の溝13の形成に図4B(b)で示したボッシュプロセスを用いて、成膜条件としてコイルパワーを変更する例である。実施例7は、第1の溝13の形成工程以外は実施例1と同様であるため、以下、実施例1と異なる部分を主に説明する。
第1の溝13のエッチングは、ICP装置を用いたドライエッチング装置が用いられ、エッチングガスはSF6ガス、保護膜43の成膜には、C4F8ガスを用いた。エッチング条件は、図4B(b)で示したボッシュプロセスが用いられた。このプロセスでは、第1の溝13の深さを調整する工程(ステップS102〜S104)では、コイルパワーを1000〜4000Wの範囲とし、1回の成膜ステップで形成する保護膜43の厚さは約0.01μmとなった。
その後、保護膜43の状態を調整する工程(ステップS106〜S107)を15回繰り替えした。このとき、コイルパワーを1200〜4500Wの範囲に変更した。これにより、1回の成膜ステップで形成する保護膜43の厚さは約0.02μmとなった。これにより、第1の溝13の側面には、保護膜43が実施例4よりも短時間で、実施例2,3よりも厚く成膜された(不図示)。
以上、実施形態を参照して本願発明を説明したが、本願発明は上記実施形態に限定されるものではない。本願発明の構成や詳細には、本願発明のスコープ内で当業者が理解し得る様々な変更をすることができる。
例えば、上記実施形態では、貫通基板は、液体吐出ヘッド10に用いられることとしたが、本発明はかかる例に限定されない。例えば、液体吐出ヘッド以外にも、基板に貫通孔を形成する場合に広く本発明の技術を適用することができる。
また、上記実施形態では、第2の溝15は、第1の溝13よりも小さい溝であることとしたが、本発明はかかる例に限定されない。例えば、第2の溝が第1の溝と同じ大きさである場合や、第2の溝が第1の溝よりも大きい場合にも、本発明の技術を適用することができる。
また、上記実施形態では、1つの第1の溝と連通する複数の第2の溝を形成することとしたが、本発明はかかる例に限定されない。第1の面および第2の面からそれぞれ溝を連通するように形成して、貫通孔を形成する場合に広く適用することができる。
11 基板
12 第1の面
13 第1の溝
14 第2の面
15 第2の溝
43 保護膜

Claims (7)

  1. 基板の第1の面と前記第1の面の反対側の面である第2の面とを貫通させる貫通基板の形成方法であって、
    ドライエッチングを用いて、前記基板の前記第1の面側から、側面に保護膜が形成された第1の溝を形成する、第1の工程と、
    ドライエッチングを用いて、前記第2の面側から、前記第1の溝と連通する第2の溝を形成する、第2の工程と、を含み、
    前記第2の工程は、前記第1の溝の側面に前記保護膜が形成された状態で行われ
    前記第1の工程は、前記基板をエッチングして溝を形成する溝形成ステップと、前記溝の側面に前記保護膜を形成しながら溝の深さを調整して、前記溝を前記第1の溝として形成する深さ調整ステップと、前記深さ調整ステップの後に前記保護膜の状態を調整する保護膜調整ステップと、を含み、
    前記保護膜調整ステップは、前記第1の面上へ保護膜を成膜することと、前記ドライエッチングのエッチング方向と交わる方向に形成された保護膜をエッチングすることと、を交互に繰り返すことを含む、貫通基板の形成方法。
  2. 前記深さ調整ステップでは、前記第1の面上へ保護膜を成膜することと、前記ドライエッチングのエッチング方向と交わる方向に形成された保護膜をエッチングすることと、前記基板をエッチングすることとを順番に繰り返す、請求項に記載の貫通基板の形成方法。
  3. 前記保護膜調整ステップは、前記保護膜を成膜することを最後に行う、請求項1または2に記載の貫通基板の形成方法。
  4. 前記保護膜調整ステップは、前記保護膜をエッチングすることを最後に行う、請求項1または2に記載の貫通基板の形成方法。
  5. 前記保護膜調整ステップで成膜する保護膜の厚みは、前記深さ調整ステップで成膜する保護膜の厚みよりも厚い、請求項1ないし4のいずれか1項に記載の貫通基板の形成方法。
  6. 前記基板がシリコン単結晶基板である請求項1ないしのいずれか1項に記載の貫通基板の形成方法。
  7. 前記基板は、液体吐出ヘッド用の基板である、請求項1ないしのいずれか1項に記載の貫通基板の形成方法。
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