JP6455528B2 - 高周波モジュール - Google Patents

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Description

本発明は、信号経路を流れる高周波信号を検出するための方向性結合器を備える高周波モジュールに関する。
図12に示す従来の高周波回路500は、アンテナANTと、受信回路501および送信回路502のいずれか一方とを切換接続するスイッチ回路503とを備え、制御端子503aに入力される制御信号に基づいてスイッチ回路503の接続状態が切換制御される。アンテナANTと受信回路501とが接続された場合には、アンテナANTに入力された受信信号がフィルタ504を通過してローノイズアンプ505に入力される。また、アンテナANTと送信回路502とが接続された場合には、パワーアンプ506から出力された送信信号がアイソレータ507を通過してアンテナANTから出力される。
また、高周波回路500には、送信信号が通過する信号経路502aに主線路508aが挿入された方向性結合器508が設けられており、主線路508aに電磁界結合する副線路508bのアイソレーション側の端部(ポート)に終端抵抗Rが接続され、カップリング側の端部(ポート)にAPC(自動出力制御)回路509が接続されている。そして、パワーアンプ506から出力される送信信号の信号レベルがほぼ一定になるように、方向性結合器508により検出された送信信号の信号レベルに応じてAPC回路509から出力されるゲイン調整用の制御信号に基づいて、パワーアンプ506のゲインが調整される。
特開2005−295503号公報(段落0031〜0042、図1など)
近年、携帯電話や携帯情報端末等の携帯通信端末、無線LAN端末などの通信装置において、GSM(Global System fоr Mobile communications:登録商標)規格、W−CDMA(Wideband Code Division Multiple Access)規格、LTE(Long Term Evolution)規格、Bluetooth(登録商標)規格など、それぞれ異なる通信規格による通信が行われる複数の通信システムを備え、複数の通信規格(マルチモード)による通信に対応した通信装置が提供されている。また、複数の通信システムを備えることによりマルチモードに対応した通信装置では、各通信システムに所定の周波数帯域が割り当てられており、複数の周波数帯域(マルチバンド)を利用して通信が行われる。また、このようにマルチモードに対応した通信装置では、それぞれ上記した通信規格による通信を行う各通信システムに加えて、GPS(Global Positioning System)衛星からの信号を受信するための通信システムを備えるものも提供されている。
また、マルチモード、マルチバンドに対応した通信装置では、複数のマルチバンドアンテナを用いることにより、通信の品質および信頼性の向上や、通信速度の向上が図られている。例えば、ダイバーシティ方式では、同一の受信信号が複数のマルチバンドアンテナを用いて受信される。そして、各マルチバンドアンテナを用いて受信された複数の同一の受信信号が比較されて、各マルチバンドアンテナのうち最も受信状態が優れているマルチバンドアンテナを用いて通信が行われたり、複数のマルチバンドアンテナを用いて受信された複数の同一の受信信号を合成することにより受信信号に含まれるノイズが除去されることで、通信の品質および信頼性の向上が図られている。
また、例えば、キャリアアグリゲーション方式では、それぞれに互いに異なる周波数帯域が割り当てられた複数のマルチバンドアンテナを用いて通信が行われる。すなわち、通信に複数のマルチバンドアンテナが用いられて各周波数帯域が組み合わされて同時に使用されることで、通信容量の向上が図られている。
このように、複数の通信システムを備え、ダイバーシティ方式やキャリアアグリゲーション方式などの通信方式が採用されている通信装置では、高周波回路500において、各通信システムそれぞれの所定の周波数帯域の送信信号の伝送特性をさらに向上させたり、所定の周波数帯域の送信信号がアンテナANTでの不整合などにより送信回路502側に反射して流入するのを抑制したりするため、各通信システムそれぞれから出力される複数の周波数帯域の送信信号や、送信信号がアンテナANTにおいて反射して戻ってくる複数の周波数帯域の高周波信号を方向性結合器508により精度よく検出する機能が要求されている。
この発明は、上記した課題に鑑みてなされたものであり、方向性結合器の結合出力の方向性を切り換えることができると共に、アイソレーション特性の向上を図ることにより高周波信号の検出精度を向上することができる技術を提供することを目的とする。
上記した目的を達成するために、本発明の高周波モジュールは、高周波回路の第1の信号経路に挿入された第1の主線路と、前記第1の主線路に電磁界結合する第1の副線路とを有する第1の方向性結合器と、前記第1の副線路における結合出力の方向性を切り換えるスイッチ手段とを備え、前記スイッチ手段は、前記第1の副線路の一端部に接続される第1の入力端子と、前記第1の副線路の他端部に接続される第2の入力端子と、前記第1の入力端子または前記第2の入力端子に入力された前記第1の副線路における結合出力が出力される出力端子と、抵抗値が異なる複数の第1の終端抵抗がそれぞれ1対1で対応して接続される複数の第1の抵抗切換端子と、抵抗値が異なる複数の第2の終端抵抗がそれぞれ1対1で対応して接続される複数の第2の抵抗切換端子と、前記第1の入力端子および前記第2の入力端子のうちのいずれか1つと前記出力端子とを切換接続する方向性切換用スイッチ部と、前記第1の入力端子に並列に接続される抵抗値の異なる複数の第1の終端抵抗と、前記第2の入力端子に並列に接続される抵抗値の異なる複数の第2の終端抵抗と、前記方向性切換用スイッチ部により前記第2の入力端子が前記出力端子に接続されているときに、前記第1の終端抵抗のうちの少なくとも1つを前記第1の入力端子に接続する第1の抵抗切換用スイッチ部と、前記方向性切換用スイッチ部により前記第1の入力端子が前記出力端子に接続されているときに、前記第2の終端抵抗のうちの少なくとも1つを前記第2の入力端子に接続する第2の抵抗切換用スイッチ部とを備えることを特徴としている。
このように構成された発明では、方向性切換用スイッチ部により第2の入力端子(第1の副線路の他端部)を出力端子に接続したときには、複数の第1の終端抵抗のうちの少なくとも1つを第1の入力端子(副線路の一端部)に第1の抵抗切換用スイッチ部により接続し、方向性切換用スイッチ部により第1の入力端子(副線路の一端部)を出力端子に接続したときには、複数の第2の終端抵抗のうちの少なくとも1つを第2の入力端子(副線路の他端部)に第2の抵抗切換用スイッチ部により接続することにより、第1の方向性結合器の第1の副線路における結合出力の方向性を切り換えることができる。
また、本発明においては、検出対象の高周波信号の周波数帯域や、第1の主線路に接続される高周波回路、負荷などの変動に応じて、第1の副線路における結合出力を他端部から第2の入力端子に入力する場合には、最適な抵抗値を有する第1の終端抵抗を第1の入力端子を介して副線路の一端部に接続し、第1の副線路における結合出力を一端部から第1の入力端子に入力する場合には、最適な抵抗値を有する第2の終端抵抗を第2の入力端子を介して副線路の他端部に接続する構成としている。このような構成にすることで、結合出力の周波数変化などを原因とする不整合を解消し第1の方向性結合器のアイソレーション特性を向上させて方向性を向上させることができ、高周波信号の検出精度を向上することができる。
また、前記スイッチ手段は、前記第1の入力端子と前記出力端子との間に接続された第1のインダクタと、前記第2の入力端子と前記出力端子との間に接続された第2のインダクタとをさらに備えていてもよい。
このようにすると、第1の副線路における結合出力が他端部から第2の入力端子に入力される場合には、第1のインダクタと方向性切換用スイッチ部のオフ容量とにより、第1の入力端子と出力端子との間にLC並列共振回路が形成される。このLC並列共振回路の共振周波数がアイソレーション特性を向上させたい周波数となるように第1のインダクタのインダクタンスを設定することにより、第2の入力端子に入力される信号の周波数における第1の入力端子と出力端子との間のアイソレーション特性を向上することができる。また、第1の副線路における結合出力が一端部から第1の入力端子に入力される場合には、第2のインダクタと方向性切換用スイッチ部のオフ容量とにより、第2の入力端子と出力端子との間にLC並列共振回路が形成されるので、第1のインダクタと同様にして第2のインダクタのインダクタンスを設定することにより、第1の入力端子に入力される信号の周波数における第2の入力端子と出力端子との間のアイソレーション特性を向上することができる。
また、前記スイッチ手段は、前記第1の入力端子と前記第2の入力端子との間に接続されたキャパシタをさらに備えていてもよい。
このようにすれば、第1の副線路の寄生インダクタンス成分とキャパシタとにより、第1の入力端子と第2の入力端子との間にLC並列共振回路が形成される。このLC並列共振回路の共振周波数がアイソレーション特性を向上させたい周波数となるように第1の副線路の線路長や幅等の形状とキャパシタのキャパシタンスとを設定することにより、所望の周波数における第1の入力端子と第2の入力端子との間のアイソレーション特性を向上することができる。
また、複数の絶縁層が積層されて成り、前記第1の方向性結合器および前記スイッチ手段が設けられた多層基板を備え、前記スイッチ手段は前記多層基板に実装されたスイッチIC部品により形成され、前記各第1の終端抵抗および前記各第2の終端抵抗が、前記スイッチIC部品内に設けられていてもよい。
このように構成すると、スイッチIC部品を多層基板に実装するだけで、第1の方向性結合器の方向性を切り換える回路を容易に形成することができる。
また、複数の絶縁層が積層されて成り、前記第1の方向性結合器および前記スイッチ手段が設けられた多層基板を備え、前記スイッチ手段は前記多層基板に実装されたスイッチIC部品により形成され、前記各第1の終端抵抗および前記各第2の終端抵抗それぞれが、前記多層基板に実装されたチップ型部品により形成されていてもよい。
このように構成すると、スイッチIC部品とチップ型部品とにより実用的な構成で第1の方向性結合器の方向性を切り換える回路を形成することができると共に、各第1、第2の終端抵抗のチップ型部品を取り換えるだけで容易に抵抗値を変更することができるので、抵抗値の設計自由度を大きくすることができる。
また、前記第1の副線路の一端部と前記第1の入力端子とを接続する第1の接続配線と、前記第1の副線路の他端部と前記第2の入力端子とを接続する第2の接続配線とが、それぞれ異なる前記絶縁層に形成されているとよい。
このように構成すれば、第1の接続配線と第2の接続配線とが電磁界結合するのを抑制することができるので、第1の入力端子と第2の入力端子との間のアイソレーション特性を向上させることができる。
また、前記第1の方向性結合器は前記多層基板に実装された表面実装部品により形成されていてもよい。
このようにすれば、表面実装部品を多層基板に実装するだけで、第1の方向性結合器を高周波回路に接続することができる。
また、第2の信号経路に挿入された第2の主線路と、前記第2の主線路に電磁界結合する第2の副線路とを有する第2の方向性結合器をさらに備え、前記スイッチ手段は、前記第2の副線路の一端部に接続される第3の入力端子と、前記第2の副線路の他端部に接続される第4の入力端子と、前記第3の入力端子に並列に接続される複数の第3の終端抵抗と、前記第4の入力端子に並列に接続される複数の第4の終端抵抗と、前記方向性切換用スイッチ部は、前記第1〜第4の入力端子のうちのいずれか1つと前記出力端子とを切換接続するものであり、前記方向性切換用スイッチ部により前記第4の入力端子が前記出力端子に接続されているときに前記第3の終端抵抗のうちの少なくとも1つを前記第3の入力端子に接続する第3の抵抗切換用スイッチ部と、前記方向性切換用スイッチ部により前記第3の入力端子が前記出力端子に接続されているときに前記第4の終端抵抗のうちの少なくとも1つを前記第4の入力端子に接続する第4の抵抗切換用スイッチ部とを備え、前記第1の副線路および前記第2の副線路のいずれかにおける結合出力の方向性が前記スイッチ手段により選択的に切り換えられるようにするとよい。
このように構成すると、第1、第2の主線路のそれぞれに設けられた第1、第2の方向性結合器により、第1、第2の主線路のそれぞれを両方向に通過する高周波信号を検出することができるので実用的である。
本発明によれば、方向性切換用スイッチ部により出力端子に接続される第1の副線路の端部を切り換えると共に、第1の副線路に接続される第1、第2の終端抵抗を第1、第2の抵抗切換用スイッチ部により切り換えることによって、第1の方向性結合器の第1の副線路における結合出力の方向性を切り換えることができると共に、第1の方向性結合器のアイソレーション特性を向上させることにより方向性を向上させて、高周波信号の検出精度を向上することができる。
本発明の第1実施形態にかかる高周波モジュールを示す断面図である。 図1の高周波モジュールが備える高周波回路を示す図である。 インダクタを追加することによるアイソレーション特性の向上について説明するための回路図である。 図3の回路の通過特性を示す図であり、(a)は信号出力側の線路の通過特性を示し、(b)はアイソレーション側の線路の通過特性を示す図である。 図3の比較例を説明するための回路図である。 図5の回路の通過特性を示す図であり、(a)は信号出力側の線路の通過特性を示し、(b)はアイソレーション側の線路の通過特性を示す図である。 キャパシタを追加することによるアイソレーション特性の向上について説明するための回路図である。 図7の回路の通過特性を示す図であり、(a)は信号出力側の線路の通過特性を示し、(b)はアイソレーション側の線路の通過特性を示す図である。 図7の比較例を説明するための回路図である。 図9の回路の通過特性を示す図であり、(a)は信号出力側の線路の通過特性を示し、(b)はアイソレーション側の線路の通過特性を示す図である。 本発明の第2実施形態にかかる高周波モジュールが備える高周波回路を示す図である。 従来の高周波モジュールが備える高周波回路を示す図である。
<第1実施形態>
本発明の第1実施形態について、図1〜図10を参照して説明する。なお、図1および図2では、本発明にかかる主要な構成のみが図示されており、説明を簡易なものとするために、その他の構成は図示省略されている。また、後の説明で参照する図11についても、図2と同様に主要な構成のみが図示されているが、以下の説明においてはその説明は省略する。
(高周波モジュール)
図1および図2に示す高周波モジュール1は、複数の通信規格により複数の周波数帯域を利用して通信を行うマルチモード、マルチバンドに対応した通信装置(図示省略)に搭載され、このような通信装置は、GSM規格、W−CDMA規格、LTE規格、Bluetooth規格など、それぞれ異なる通信規格による通信を行う複数の通信システムや、それぞれ同一の通信規格で異なるバンド(周波数帯域)において通信を行う複数の通信システムを備えている。また、高周波モジュール1は、通信装置に設けられた複数のアンテナA1,A2と、通信装置に搭載された複数の通信システム(図示省略)とを切換接続するものであり、複数の周波数帯域における通信信号を送受信可能に構成されてマルチバンドに対応したアンテナA1,A2の後段に配置される。
また、高周波モジュール1は、第1、第2の方向性結合器3,4と、スイッチIC5と、スイッチIC部品6と、第1〜第4のインダクタL1〜L4を形成するチップ型部品7と、第1、第2のキャパシタC1,C2を形成するチップ型部品8と、出力制御用回路(出力制御用部品)9とを備え、複数(例えば層)の絶縁層2a〜2fが積層されて成る多層基板2を用いて構成されている。スイッチIC5、スイッチIC部品6、チップ型部品7,8、出力制御用回路(出力制御用部品)9は、多層基板2の実装面21上に設けられた部品実装用のランド電極22に実装され、多層基板2に設けられた配線電極10を介して多層基板2の裏面23に形成された複数の外部接続端子24に電気的に接続される。
多層基板2は、LTCC(低温同時焼成セラミック)多層基板や、ガラスエポキシ樹脂等により形成される樹脂多層基板などの一般的な多層基板により構成され、スイッチIC5、スイッチIC部品6の特性を調整したり整合回路や各種のフィルタ回路等を形成したりするためチップ型部品7,8などが必要に応じて多層基板2に実装される。また、CuやAgなどを含む導電性材料により、ランド電極22、外部接続端子24、配線電極10などの電極が多層基板2に形成されている。
配線電極10は、層の絶縁層2a〜2fそれぞれに必要に応じて形成された面内導体およびビア導体を備え、多層基板2に設けられたスイッチIC5、スイッチIC部品6、各チップ型部品7,8が、第1、第2の信号経路SL1,SL2や第1〜第4の接続配線10a〜10dなどを形成する配線電極10により相互に電気的に接続される。また、第1、第2の方向性結合器3,4、整合回路および各種フィルタ回路等を形成するキャパシタやインダクタ等の回路素子などが配線電極10により適宜形成される。なお、図1では方向性結合器4は図示省略されている。
方向性結合器3は、アンテナA1が接続されるアンテナ端子ANT1a(外部接続端子24)とスイッチIC5の第1の共通端子ANT1とを接続する第1の信号経路SL1に挿入された第1の主線路31と、第1の主線路31に電磁界結合する第1の副線路32とを有している。また、第1の副線路32の一端部32aとスイッチIC部品6の第1の入力端子6aとが第1の接続配線10aにより接続され、第1の副線路32の他端部32bとスイッチIC部品6の第2の入力端子6bとが第2の接続配線10bにより接続されている。また、図1に示すように、第1、第2の接続配線10a,10bそれぞれは、多層基板2の異なる絶縁層2d,2fに形成されている。
方向性結合器4は、アンテナA2が接続されるアンテナ端子ANT2a(外部接続端子24)とスイッチIC5の第2の共通端子ANT2とを接続する第2の信号経路SL2に挿入された第2の主線路41と、第2の主線路41に電磁界結合する第2の副線路42とを有している。また、第2の副線路42の一端部42aとスイッチIC部品6の第3の入力端子6cとが第3の接続配線10cにより接続され、第2の副線路42の他端部42bとスイッチIC部品6の第4の入力端子6dとが第4の接続配線10dにより接続されている。また、図示省略されているが、第1、第2の接続配線10a,10bと同様に、第3、第4の接続配線10c,10dそれぞれは、多層基板2の異なる絶縁層に形成されている。
スイッチIC5は、図2に示すように、多層基板2に設けられた各アンテナ端子ANT1a,ANT2aそれぞれに第1、第2の信号経路SL1,SL2により接続される第1、第2の共通端子ANT1,ANT2と、複数の切換端子51とを有している。また、各アンテナ端子ANT1a,ANT2aそれぞれにアンテナA1,A2それぞれが個別に接続されることにより、各共通端子ANT1,ANT2それぞれに個別のアンテナA1,A2それぞれが接続される。また、切換端子51それぞれには、対応する通信システム(図示省略)が接続され、共通端子ANT1,ANT2のいずれかと、切換端子51のいずれかとが切換接続されることにより、各通信システムが使用するアンテナA1,A2を選択する。なお、スイッチIC5の構成は周知であるため、その構成の詳細な説明は省略する。
スイッチIC部品6(本発明の「スイッチ手段」に相当)は、方向性結合器3の第1の副線路32および方向性結合器4の第2の副線路42それぞれにおける結合出力の方向性を切り換えるものであり、第1〜第4の入力端子6a〜6dと、出力端子6eと、第1〜第4の入力端子6a〜6dのいずれか1つと出力端子6eとを切換接続する方向性切換用スイッチ部62と、第1〜第4の抵抗切換用スイッチ部63a〜63dとを備えている。
第1〜第4の抵抗切換用スイッチ部63a〜63dは複数のスイッチを備え、スイッチそれぞれには、抵抗値が異なる複数の第1の終端抵抗が1対1に対応して接続されている。例えば、第1の抵抗切換用スイッチ部63aは第1〜第3のスイッチ素子64a1〜64a3を備えている。各スイッチ素子64a1〜64a3の一方端部は第1の入力端子6aに接続され、他方端部のそれぞれは抵抗値が異なる複数の第1の終端抵抗R11〜R13の一端に接続されている。第2〜第4の抵抗切換用スイッチ部63b〜63dも第1の抵抗切換用スイッチ部63aと同様な構成を備えているので相当符号を付すことにより、その詳細な構成の説明を省略する。なお、第1〜第4の終端抵抗それぞれの他端は、スイッチIC部品6のグランド端子6fを介して多層基板2のグランド接続用電極に接続されている。
方向性切換用スイッチ部62は、第1〜第4の入力端子6a〜6dそれぞれに1対1で対応して設けられたスイッチ62a〜62dを有している。また、各スイッチ62a〜6dは、それぞれの一端が対応する第1〜第4の入力端子6a〜6dに接続されると共に、それぞれの他端が出力端子6eに接続されている。また、この実施形態では、方向性切換用スイッチ部62および第1〜第4の抵抗切換用スイッチ部63a〜63dは、それぞれ、電界効果トランジスタ(FET)に必要に応じてインダクタおよびキャパシタ、レジスタが接続されることにより形成されている。
そして、方向性切換用スイッチ部62により第2の入力端子6bが出力端子6eに接続されているときには、第1の終端抵抗R11〜R13のうちのいずれかが第1の抵抗切換用スイッチ部63aにより第1の入力端子6aに接続される。また、方向性切換用スイッチ部62により第1の入力端子6aが出力端子6eに接続されているときには、第2の終端抵抗R21〜R23のうちのいずれかが第2の抵抗切換用スイッチ部63bにより第2の入力端子6bに接続される。この場合は、出力端子6eから第1の副線路32における結合出力が出力される。
また、方向性切換用スイッチ部62により第4の入力端子6dが出力端子6eに接続されているときには、第3の終端抵抗R31〜R33のうちのいずれかが第3の抵抗切換用スイッチ部63cにより第3の入力端子6cに接続される。また、方向性切換用スイッチ部62により第3の入力端子6cが出力端子6eに接続されているときには、第4の終端抵抗R41〜R43のうちのいずれかが第4の抵抗切換用スイッチ部63dにより第4の入力端子6dに接続される。この場合は、出力端子6eから第2の副線路42における結合出力が出力される。
このように、方向性切換用スイッチ部62および第1〜第4の抵抗切換用スイッチ部63a〜63dの接続状態が切り換えられることにより、第1の副線路32および第2の副線路42のいずれかにおける結合出力の方向性がスイッチIC部品6により選択的に切り換えられるようになっている。
また、図2に示すように、第1の入力端子6aと出力端子6eとの間に第1のインダクタL1(例えば100nH)が接続され、第2の入力端子6bと出力端子6eとの間に第2のインダクタL2(例えば100nH)が接続され、第3の入力端子6cと出力端子6eとの間に第3のインダクタL3(例えば100nH)が接続され、第4の入力端子6dと出力端子6eとの間に第4のインダクタL4(例えば100nH)が接続されている。また、第1〜第4のインダクタL1〜L4それぞれが多層基板2に実装されたチップ型部品7により形成されている。したがって、チップ型部品7を交換するだけで第1〜第4のインダクタL1〜L4のインダクタンスを容易に調整することができるので、第1〜第4のインダクタL1〜L4のインダクタンスの調整範囲を変えることができる。なお、第1〜第4の終端抵抗と同様に、第1〜第4のインダクタL1〜L4の少なくともいずれかがスイッチIC部品6内に設けられていてもよい。
また、図2に示すように、第1の入力端子6aと第2の入力端子6bとの間に第1のキャパシタC1(本発明の「キャパシタ」に相当、例えば0.3pF)が接続され、第3の入力端子6cと第4の入力端子6dとの間に第2のキャパシタC2(例えば0.3pF)が接続されている。また、第1、第2のキャパシタC1,C2それぞれが多層基板2に実装されたチップ型部品8により形成されている。したがって、チップ型部品8を交換するだけで第1、第2のキャパシタC1,C2のキャパシタンスを容易に調整することができるので、第1、第2のキャパシタC1,C2のキャパシタンスの調整範囲を大きくすることができる。なお、第1〜第4の終端抵抗R1〜R4と同様に、第1、第2のキャパシタC1,C2の少なくともいずれかがスイッチIC部品6内に設けられていてもよい。
また、図2に示すように、出力制御用回路9がスイッチIC部品6の出力端子6eに接続されている。例えば、第1、第2の方向性結合器3,4における主線路と副線路との電磁界結合量を20dB程度にしておくと、主線路を通過する信号にほとんど影響を与えることなく主線路を通過する信号の一部を副線路から取り出すことができる。副線路から取り出した信号を出力端子6eから出力し、その出力信号に基づいて、スイッチIC5の切換端子51に接続されたパワーアンプ等に対してゲイン調整用の制御信号が出力制御用回路9から出力される。
(インダクタを追加することによるアイソレーション特性の改善)
図3〜図6を参照して第1のインダクタL1を追加することによりスイッチIC部品6の第1の入力端子6aと出力端子6eとを接続する経路と、第2の入力端子6bと出力端子6eとを接続する経路との間のアイソレーション特性が改善される点について説明する。なお、図4(a),(b)、図6(a),(b)それぞれの横軸は周波数(GHz)を示し、縦軸は通過損失(dB)を示す。また、図4(a),(b)、図6(a),(b)それぞれにおいて、出力端子6eが第1ポートに相当し、入力端子6aが第2ポートに相当し、入力端子6bが第3ポートに相当する。また、入力端子6bが第1の方向性結合器3の第1の副線路32に接続されている場合を例に挙げて説明するが、入力端子6a,6c,6dのいずれが第1の副線路32または第2の副線路42接続されている場合も以下で説明する効果と同様の効果を奏することができるので、その説明は省略する。
図3において太い実線で示す信号経路である入力端子6bが方向性結合器3の副線路32に接続されている場合には、副線路32に接続された線路における通過特性(挿入損失)は、図4(a)に示すような特性を示し、図5のように第1、第2のインダクタL1,L2が設けられていない場合の図6(a)に示す副線路32に接続された経路における通過特性(挿入損失)とほぼ同様の特性を示している。このように、副線路32に接続された信号経路における挿入損失に、第2のインダクタL2はほぼ悪影響を与えていない。なお、本実施形態において、主線路3を通過する通信信号の周波数帯域における中心周波数は、2.17GHzである。
その一方で、図3中に太い波線で示す副線路32に接続されない経路における通過特性は、同図中に示すスイッチ62a(方向性切換用スイッチ部62)のオフ容量Cfと第1のインダクタL1とでLC並列共振回路が形成されるため、図4(b)に示すような特性を示す。なお、本実施形態においては、主線路31を通過する信号の周波数帯域の中心周波数を2.17GHzとしているため、LC並列共振回路の共振周波数が2.17GHzになるようにインダクタL1の値を選択している。図5のように第1、第2のインダクタL1,L2が設けられていない場合の図6(b)に示す副線路32に接続されない線路における約−34dB程度(2.17GHz)の通過特性と比較すると、図3の副線路32に接続されない経路における通過特性は約−56dB程度まで改善している。以上のように、第1、第2のインダクタL1,L2を追加することにより、主線路31を通過する信号の周波数帯域において副線路32に接続される経路の挿入損失を劣化させることなく、副線路32に接続されない経路への信号の漏れを抑制できるため、第1の入力端子6aと第2の入力端子6b間のアイソレーション特性を改善することができる。
(キャパシタを追加することによるアイソレーション特性の改善)
図7〜図10を参照して第1のキャパシタC1を追加することによりスイッチIC部品6の第1の入力端子6aと第2の入力端子6bとの間のアイソレーション特性が改善される点について説明する。なお、図8(a),(b)、図10(a),(b)それぞれの横軸は周波数(GHz)を示し、縦軸は通過損失(dB)を示す。また、図8(a),(b)、図10(a),(b)それぞれにおいて、出力端子6eが第1ポートに相当し、入力端子6bが第2ポートに相当し、入力端子6aが第3ポートに相当する。なお、入力端子6aが方向性結合器3に副線路32と接続されている場合を例に挙げて説明するが、入力端子6b〜6dのいずれが第1の副線路32または第2の副線路42と接続されている場合も以下で説明する効果と同様の効果を奏することができるので、その説明は省略する。
図7に示すように、入力端子6aが方向性結合器3の副線路32と接続されている場合には、同図中に太い実線で示す副線路32と接続される経路における通過特性(挿入損失)は、図8(a)に示すような特性を示し、図9のように第1のキャパシタC1が設けられていない場合の図10(a)に示すカップリング側の経路における通過特性(挿入損失)とほぼ同様の特性を示している。このように、副線路32と接続されている経路における挿入損失に第1のキャパシタC1はほぼ悪影響を与えていない。
その一方で、図7中に太い波線で示す副線路32と接続されない経路における通過特性(アイソレーション特性)は、同図中に示す副線路32の寄生インダクタンス成分Lfと第1のキャパシタC1とでLC並列共振回路が形成されるため、図8(b)に示すような特性を示す。図9のように第1のキャパシタC1が設けられていない場合の図10(b)に示す副線路32と接続されない経路における約−40dB程度のアイソレーション特性と比較すると、図7のアイソレーション側の線路におけるアイソレーション特性は約−43dB程度まで改善している。以上のように、第1のキャパシタC1を追加することにより、副線路32と接続される経路の挿入損失を劣化させることなく、アイソレーション特性を改善することができる。
以上のように、第1の信号経路SL1に設けられた第1の方向性結合器3の第1の副線路32または第2の信号経路SL2に設けられた第2の方向性結合器4の第2の副線路42の結合出力の方向性を切り換えることができるので、第1、第2の信号経路SL1,SL2それぞれを両方向に通過する高周波信号を検出することができる。
また、検出対象の高周波信号の周波数帯域や、第1の信号経路SL1に接続される高周波回路、負荷などの変動に応じて、第1の副線路32における結合出力を他端部32bから第2の入力端子6bに入力する場合には、最適な抵抗値を有する第1の終端抵抗R11〜R13のいずれかを第1の入力端子6aを介して副線路32の一端部32aに接続する。第1の副線路32における結合出力を一端部32aから第1の入力端子6aに入力する場合には、最適な抵抗値を有する第2の終端抵抗R21〜R23のいずれかを第2の入力端子6bを介して副線路32の他端部32bに接続する。このような構成にすることにより、副線路の端部と方向性切換用スイッチ部62との間のインピーダンスの不整合を改善し、第1の方向性結合器3のアイソレーション特性を改善して方向性を向上させることができる。これにより、第1の方向性結合器3における高周波信号の検出精度を向上することができる。
また、同様にして、第3の入力端子6c(第2の副線路42の一端部42a)に接続される第3の終端抵抗R3または第4の入力端子6d(第2の副線路42の他端部42b)に接続される第4の終端抵抗R4を切り換えることにより、第2の副線路42の端部と方向性切換用スイッチ部62との間のインピーダンスの不整合を改善し、第2の方向性結合器4の方向性を改善してアイソレーション特性を向上させることができ。これにより、第2の方向性結合器4における高周波信号の検出精度を向上することができる。
また、第1の副線路32における結合出力が他端部32bから第2の入力端子6bに入力される場合には、第1のインダクタL1とスイッチ62aのオフ容量Cfとにより、第1の入力端子6aと出力端子6eとの間にLC並列共振回路が形成される。このLC並列共振回路の共振周波数がアイソレーション特性を改善したい周波数となるように第1のインダクタL1のインダクタンスを設定することにより、第2の入力端子6bから入力された信号が第1の入力端子6a側へ回り込むことを防ぐことができる。また、第1の副線路32における結合出力が一端部32aから第1の入力端子6aに入力される場合には、第2のインダクタL2とスイッチ62bのオフ容量Cfとにより、第2の入力端子6bと出力端子6eとの間にLC並列共振回路が形成されるので、第1のインダクタL1と同様にして第2のインダクタL2のインダクタンスを設定することにより、第1の入力端子6aから入力された信号が第2の入力端子6b側へ回り込むことを防ぐことができる。以上のように、第1の入力端子6aと出力端子6eとを接続する経路に並列にインダクタL1を配置し、第2の入力端子6bと出力端子6eとを接続する経路に並列にインダクタL2を配置することにより、第1の入力端子6aと第2の入力端子6bとの間のアイソレーション特性を改善することができる。
また、第1、第2のインダクタL1,L2と同様にして、第3のインダクタL3および第4のインダクタL4のインダクタンスを設定することにより、第3の入力端子6cと第4の入力端子6dとの間のアイソレーション特性を改善することができる。
また、第1の副線路32の寄生インダクタンス成分と、第1の副線路32に並列に接続された第1のキャパシタC1とにより、第1の入力端子6aと第2の入力端子6bとの間にLC並列共振回路が形成される。このLC並列共振回路の共振周波数がアイソレーション特性を向上させたい周波数となるように第1の副線路32の線路長や幅等の形状と第1のキャパシタC1のキャパシタンスとを設定することにより、所望の周波数における第1の入力端子6aと第2の入力端子6bとの間のアイソレーション特性を向上することができる。また、同様にして、第2の副線路42の線路長や幅等の形状と第2のキャパシタC2のキャパシタンスとを設定することにより、所望の周波数における第3の入力端子6cと第4の入力端子6dとの間のアイソレーション特性を向上することができる。
また、複数の第1〜第4の終端抵抗がスイッチIC部品6内に設けられていると、スイッチIC部品6を多層基板2に実装するだけで、第1、第2の方向性結合器3,4の方向性を切り換える回路を容易に形成することができると共に、高周波モジュール1の小型化および第1、第2の方向性結合器3,4の特性の安定化を図ることができる。
また、第1の接続配線10aと第2の接続配線10bとが、それぞれ異なる絶縁層2d,2fに形成されているため、第1の接続配線10aと第2の接続配線10bとが電磁界結合するのを抑制することができるので、第1の入力端子6aと第2の入力端子6bとの間のアイソレーション特性を向上させることができる。また、同様に、第3の接続配線10cと第4の接続配線10dとが、それぞれ異なる絶縁層に形成されているため、第3の接続配線10cと第4の接続配線10dとが電磁界結合するのを抑制することができるので、第3の入力端子6cと第4の入力端子6dとの間のアイソレーション特性を向上させることができる。
<第2実施形態>
本発明の第2実施形態について図11を参照して説明する。この実施形態の高周波モジュール1が上記した第1実施形態と異なるのは、図11に示すように、第1〜第4の終端抵抗が、多層基板2に実装されたチップ型部品11により形成されている点である。また、第1の方向性結合器3が多層基板2に実装された表面実装部品12により形成され、第2の方向性結合器4が多層基板2に実装された表面実装部品13により形成されている。その他の構成および動作は上記した第1実施形態と同様であるため同一符号を引用することによりその構成および動作の説明は省略する。
このように構成すると、第1〜第4の終端抵抗の抵抗値を、チップ型部品11を取り換えるだけで容易に変更することができるので、抵抗値の変更範囲を大きくすることができる。また、第1、第2の方向性結合器3、4を多層基板2の主面上に実装するため、多層基板に内蔵する構成に比べ、方向性結合器と多層基板内蔵の配線等との間のアイソレーション特性を改善することができる。
なお、本発明は上記した各実施形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない限りにおいて、上記したもの以外に種々の変更を行なうことが可能であり、上記した構成がどのように組み合わされていてもよい。例えば、第1〜第4の終端抵抗や方向性結合器3,4などの回路素子の個数は上記した数に限定されるものではなく、通信装置が備える通信システムの数やアンテナA1,A2の数などに応じて、必要な個数の回路素子を備えるようにすればよい。また、第1〜第4の各終端抵抗は、本実施形態においては、それぞれ3個の抵抗を備えている回路を示したが、各抵抗切換用スイッチ部63a〜63dは、それぞれ、その3個のうちの1つの抵抗を選択してもよいし、2つ以上の抵抗を同時に選択しても構わない。このように構成することで、終端抵抗の選択範囲を広くすることができる。
また、第1、第2の方向性結合器3,4およびスイッチIC部品6が表面実装部品として一体的に構成されていてもよい。例えば、スイッチIC部品6を形成する半導体基板上に第1、第2の方向性結合器3,4を配置することで、方向性結合器とスイッチICの占有面積を小型化することができ、高周波モジュールを小型化することができる。
また、上記した実施形態では、方向性切換用スイッチ部62および第1〜第4の抵抗切換用スイッチ部63a〜63dは、主として電界効果トランジスタにより形成されているが、PINダイオードや、バイポーラトランジスタや静電誘導型トランジスタ等の各種のスイッチング素子により構成してもよい。
また、スイッチIC5に接続されるアンテナは、上記したマルチバンド用のアンテナA1,A2に限らず、使用する通信システムに使用される各バンドに対応したシングルバンド用の複数のアンテナをスイッチIC5に接続してもよい。また、スイッチICに接続されるアンテナや通信システムの数は、高周波モジュール1が搭載される通信装置の構成に応じて、適宜、最適な数に設定すればよい。
本発明は、信号経路を流れる高周波信号を検出するための方向性結合器が設けられた高周波回路を備える高周波モジュールに広く適用することができる。
1 高周波モジュール
2 多層基板
2a〜2f 絶縁層
3 第1の方向性結合器
31 第1の主線路
32 第1の副線路
4 第2の方向性結合器
41 第2の主線路
42 第2の副線路
32a,42a 一端部
32b,42b 他端部
6 スイッチIC部品(スイッチ手段)
6a 第1の入力端子
6b 第2の入力端子
6c 第3の入力端子
6d 第4の入力端子
6e 出力端子
62 方向性切換用スイッチ部
63a 第1の抵抗切換用スイッチ部
63b 第2の抵抗切換用スイッチ部
63c 第3の抵抗切換用スイッチ部
63d 第4の抵抗切換用スイッチ部
11 チップ型部品
12,13 表面実装部品
10a 第1の接続配線
10b 第2の接続配線
C1 第1のキャパシタ(キャパシタ)
L1 第1のインダクタ
L2 第2のインダクタ
R11〜R13 第1の終端抵抗
R21〜R23 第2の終端抵抗
R31〜R33 第3の終端抵抗
R41〜R43 第4の終端抵抗
SL1 第1の信号経路
SL2 第2の信号経路

Claims (8)

  1. 第1の信号経路に挿入された第1の主線路と、前記第1の主線路に電磁界結合する第1の副線路とを有する第1の方向性結合器と、
    前記第1の副線路における結合出力の方向性を切り換えるスイッチ手段とを備え、
    前記スイッチ手段は、
    前記第1の副線路の一端部に接続される第1の入力端子と、
    前記第1の副線路の他端部に接続される第2の入力端子と、
    前記第1の入力端子または前記第2の入力端子に入力された前記第1の副線路における結合出力が出力される出力端子と、
    前記第1の入力端子および前記第2の入力端子のうちのいずれか1つと前記出力端子とを切換接続する方向性切換用スイッチ部と、
    前記第1の入力端子に並列に接続される抵抗値の異なる複数の第1の終端抵抗と、
    前記第2の入力端子に並列に接続される抵抗値の異なる複数の第2の終端抵抗と、
    前記方向性切換用スイッチ部により前記第2の入力端子が前記出力端子に接続されているときに、前記第1の終端抵抗のうちの少なくとも1つを前記第1の入力端子に接続する第1の抵抗切換用スイッチ部と、
    前記方向性切換用スイッチ部により前記第1の入力端子が前記出力端子に接続されているときに、前記第2の終端抵抗のうちの少なくとも1つを前記第2の入力端子に接続する第2の抵抗切換用スイッチ部と
    を備えることを特徴とする高周波モジュール。
  2. 前記スイッチ手段は、
    前記第1の入力端子と前記出力端子との間に接続された第1のインダクタと、
    前記第2の入力端子と前記出力端子との間に接続された第2のインダクタと
    をさらに備えることを特徴とする請求項1に記載の高周波モジュール。
  3. 前記スイッチ手段は、
    前記第1の入力端子と前記第2の入力端子との間に接続されたキャパシタ
    をさらに備えることを特徴とする請求項1または2に記載の高周波モジュール。
  4. 複数の絶縁層が積層されて成り、前記第1の方向性結合器および前記スイッチ手段が設けられた多層基板を備え、
    前記スイッチ手段は前記多層基板に実装されたスイッチICにより形成され、
    前記第1の終端抵抗および前記第2の終端抵抗が、前記スイッチIC内に設けられていることを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の高周波モジュール。
  5. 複数の絶縁層が積層されて成り、前記第1の方向性結合器および前記スイッチ手段が設けられた多層基板を備え、
    前記スイッチ手段は前記多層基板に実装されたスイッチICにより形成され、
    前記第1の終端抵抗および前記第2の終端抵抗が、前記多層基板に実装されたチップ型部品により形成されていることを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の高周波モジュール。
  6. 前記第1の副線路の一端部と前記第1の入力端子とを接続する第1の接続配線と、前記第1の副線路の他端部と前記第2の入力端子とを接続する第2の接続配線とが、それぞれ異なる前記絶縁層に形成されていることを特徴とする請求項4または5に記載の高周波モジュール。
  7. 前記第1の方向性結合器は前記多層基板に実装された表面実装部品により形成されていることを特徴とする請求項4ないし6のいずれかに記載の高周波モジュール。
  8. 第2の信号経路に挿入された第2の主線路と、前記第2の主線路に電磁界結合する第2の副線路とを有する第2の方向性結合器をさらに備え、
    前記スイッチ手段は、
    前記第2の副線路の一端部に接続される第3の入力端子と、
    前記第2の副線路の他端部に接続される第4の入力端子と、
    前記第3の入力端子に並列に接続される複数の第3の終端抵抗と、
    前記第4の入力端子に並列に接続される複数の第4の終端抵抗と、
    前記方向性切換用スイッチ部は、前記第1〜第4の入力端子のうちのいずれか1つと前記出力端子とを切換接続するものであり、
    前記方向性切換用スイッチ部により前記第4の入力端子が前記出力端子に接続されているときに前記第3の終端抵抗のうちの少なくとも1つを前記第3の入力端子に接続する第3の抵抗切換用スイッチ部と、
    前記方向性切換用スイッチ部により前記第3の入力端子が前記出力端子に接続されているときに前記第4の終端抵抗のうちの少なくとも1つを前記第4の入力端子に接続する第4の抵抗切換用スイッチ部とを備え、
    前記第1の副線路および前記第2の副線路のいずれかにおける結合出力の方向性が前記スイッチ手段により選択的に切り換えられる
    ことを特徴とする請求項1ないし7のいずれかに記載の高周波モジュール。
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