JP2020155798A - 方向性結合器、無線通信機器及び制御方法 - Google Patents

方向性結合器、無線通信機器及び制御方法 Download PDF

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誉士紀 菅原
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幸人 飯田
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Abstract

【課題】よりリターンロス特性を向上させることが可能な方向性結合器、無線通信機器及び制御方法を提供する。【解決手段】第1の端子から第2の端子まで信号を伝送する主線路と、前記主線路とカップリングして前記信号の一部を第3の端子に取り出す副線路と、前記第3の端子の接続先を前記副線路の一端と他端との間で切り替える第1の切替部と、前記副線路の一端とグランドの間に設けられ、前記信号の周波数に応じてインピーダンスを切り替える第1のインピーダンス調整部と、前記副線路の他端と前記グランドとの間に設けられ、前記信号の周波数に応じてインピーダンスを切り替える第2のインピーダンス調整部と、前記第1の切替部と前記第3の端子との間に設けられ、前記信号の周波数に応じて前記第3の端子のインピーダンスを切り替える共振回路部とを備える、方向性結合器を提供する。【選択図】図3

Description

本開示は、方向性結合器、無線通信機器及び制御方法に関する。
携帯端末等の無線通信機器においては、例えば、アンテナによって放出される送信信号の信号レベルを検波するために、アンテナとパワーアンプとの間に方向性結合器を設け、当該方向性結合器を用いて送信信号の一部を取り出している。詳細には、当該方向性結合器は、互いに近接して設けられることによりカップリングする主線路と副線路とを有し、主線路の一端側には送信信号が入力される入力ポートが設けられ、主線路の他端側には送信信号が出力される出力ポートが設けられる。さらに、副線路の一端側には、検波のために送信信号の一部を取り出すための結合ポートが設けられ、副線路の他端側には、アイソレーションポートが設けられる。このような方向性結合器の一例については、下記特許文献1に開示されている。
国際公開第2016/158314号
上記方向性結合器の性能を示す主要な特性としては、挿入損失、カップリングファクタ(結合特性)、アイソレーション、リターンロス、方向性(Directivity)等を挙げることができる。しかしながら、従来の方向性結合器の検討においては、リターンロスに着目した議論はなされていないことから、従来の方向性結合器においては、リターンロス特性の向上に限界があった。
そこで、本開示では、リターンロス特性をより向上させることが可能な、新規、且つ、改良された方向性結合器、無線通信機器及び制御方法を提案する。
本開示によれば、第1の端子から第2の端子まで信号を伝送する主線路と、前記主線路とカップリングして前記信号の一部を第3の端子に取り出す副線路と、前記第3の端子の接続先を前記副線路の一端と他端との間で切り替える第1の切替部と、前記副線路の一端とグランドの間に設けられ、前記信号の周波数に応じてインピーダンスを切り替える第1のインピーダンス調整部と、前記副線路の他端と前記グランドとの間に設けられ、前記信号の周波数に応じてインピーダンスを切り替える第2のインピーダンス調整部と、前記第1の切替部と前記第3の端子との間に設けられ、前記信号の周波数に応じて前記第3の端子のインピーダンスを切り替える共振回路部とを備える、方向性結合器が提供される。
また、本開示によれば、方向性結合器を含む無線通信機器であって、前記方向性結合器は、第1の端子から第2の端子まで信号を伝送する主線路と、前記主線路とカップリングして前記信号の一部を第3の端子に取り出す副線路と、前記第3の端子の接続先を前記副線路の一端と他端との間で切り替える第1の切替部と、前記副線路の一端とグランドの間に設けられ、前記信号の周波数に応じてインピーダンスを切り替える第1のインピーダンス調整部と、前記副線路の他端と前記グランドとの間に設けられ、前記信号の周波数に応じてインピーダンスを切り替える第2のインピーダンス調整部と、前記第1の切替部と前記第3の端子との間に設けられ、前記信号の周波数に応じて前記第3の端子のインピーダンスを切り替える共振回路部とを有する、無線通信機器が提供される。
さらに、本開示によれば、方向性結合器の制御方法であって、前記方向性結合器は、第1の端子から第2の端子まで信号を伝送する主線路と、前記主線路とカップリングして前記信号の一部を第3の端子に取り出す副線路と、前記第3の端子の接続先を前記副線路の一端と他端との間で切り替える第1の切替部と、前記副線路の一端とグランドの間に設けられ、前記信号の周波数に応じてインピーダンスを切り替える第1のインピーダンス調整部と、前記副線路の他端と前記グランドとの間に設けられ、前記信号の周波数に応じてインピーダンスを切り替える第2のインピーダンス調整部と、前記第1の切替部と前記第3の端子との間に設けられ、前記信号の周波数に応じて前記第3の端子のインピーダンスを切り替える共振回路部とを有し、前記信号の周波数に応じて、前記第1及び第2のインピーダンス調整部と、前記共振回路部とを調整することを含む、制御方法が提供される。
本開示の実施形態に係る無線通信機器10の構成例を説明する説明図である。 本開示の実施形態に係るカップラ150の構成例を示す図である。 本開示の実施形態に係るカップラモジュール140の構成例を説明する説明図である。 本開示の実施形態に係るカップラモジュール140の動作例を説明する説明図である。 本開示の実施形態に係るカップラモジュール140のローバンドモードでの動作例を説明する説明図である。 本開示の実施形態に係るカップラモジュール140のローバンドモードでのカップリングファクタ及びアイソレーションのシミュレーション結果である。 本開示の実施形態に係るカップラモジュール140のローバンドモードでのリターンロスのシミュレーション結果である。 本開示の実施形態に係るカップラモジュール140のハイバンドモードでの動作例を説明する説明図である。 本開示の実施形態に係るカップラモジュール140のハイバンドモードでのカップリングファクタ及びアイソレーションのシミュレーション結果である。 本開示の実施形態に係るカップラモジュール140のハイバンドモードでのリターンロスのシミュレーション結果である。 本開示の実施形態に係るカップラモジュール140のウルトラハイバンドモードでの動作例を説明する説明図である。 本開示の実施形態に係るカップラモジュール140のウルトラハイバンドモードでのカップリングファクタ及びアイソレーションのシミュレーション結果である。 本開示の実施形態に係るカップラモジュール140のウルトラハイバンドモードでのリターンロスのシミュレーション結果である。 本開示の実施形態に係るカップラモジュール140のターミネーションモードでの動作例を説明する説明図である。 本開示の実施形態に係るカップラモジュール140のターミネーションモードでのカップリングファクタ及びアイソレーションのシミュレーション結果である。 本開示の実施形態に係るカップラモジュール140のターミネーションモードでのリターンロスのシミュレーション結果である。 本開示の実施形態に係るカップラモジュール140及び比較例に係るカップラモジュール140aのウルトラハイバンドモードでのカップリングファクタ及びアイソレーションのシミュレーション結果である。 本開示の実施形態に係るカップラモジュール140及び比較例に係るカップラモジュール140aのウルトラハイバンドモードでのリターンロスのシミュレーション結果である。 本開示の実施形態に係るカップラモジュール140の結合平坦化部320の変形例を説明する説明図(その1)である。 本開示の実施形態に係るカップラモジュール140の結合平坦化部320の変形例を説明する説明図(その2)である。 本開示の実施形態に係るカップラモジュール140のグランド接続部344の変形例を説明する説明図(その1)である。 本開示の実施形態に係るカップラモジュール140のグランド接続部344の変形例を説明する説明図(その2)である。 本開示の実施形態に係るカップラモジュール140のマッチング調整部340、342の変形例を説明する説明図(その1)である。 本開示の実施形態に係るカップラモジュール140のマッチング調整部340、342の変形例を説明する説明図(その2)である。 サーバ700の概略的な構成の一例を示すブロック図である。 eNB800の概略的な構成の第1の例を示すブロック図である。 eNB830の概略的な構成の第2の例を示すブロック図である。 スマートフォン900の概略的な構成の一例を示すブロック図である。 カーナビゲーション装置920の概略的な構成の一例を示すブロック図である。 車両制御システム7000の概略的な構成の一例を示すブロック図である。 車外情報検出部7420及び撮像部7410の設置位置の一例を示す説明図である。 比較例に係るカップラモジュール140aの構成例を説明する説明図である。
以下に添付図面を参照しながら、本開示の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
また、本明細書および図面において、実質的に同一または類似の機能構成を有する複数の構成要素を、同一の符号の後に異なる数字を付して区別する場合がある。ただし、実質的に同一または類似の機能構成を有する複数の構成要素の各々を特に区別する必要がない場合、同一符号のみを付する。また、異なる実施形態の類似する構成要素については、同一の符号の後に異なるアルファベットを付して区別する場合がある。ただし、類似する構成要素の各々を特に区別する必要がない場合、同一符号のみを付する。
さらに、以下の回路構成の説明においては、特段のことわりがない限りは、「接続」とは、複数の要素の間を電気的に接続することを意味する。さらに、以下の説明における「接続」には、複数の要素を直接的に、且つ、電気的に接続する場合だけでなく、他の要素を介して間接的に接続する場合も含む。
なお、説明は以下の順序で行うものとする。
1.本開示の実施形態
1.1 本開示の実施形態に係る無線通信機器10の例
1.2 本開示の実施形態に係るカップラ150の例
1.3 本発明者らが本開示に係る実施形態を創作するに至る背景
1.4 本開示の実施形態に係るカップラモジュール140の構成例
1.5 本開示の実施形態に係るカップラモジュール140の動作例
1.6 本開示の実施形態に係るカップラモジュール140のシミュレーション結果
1.7 変形例
1.8 まとめ
2.本開示の実施形態の応用例
2.1 無線通信
2.1.1. 制御エンティティに関する応用例
2.1.2. 基地局に関する応用例
2.1.3. 携帯端末に関する応用例
2.2 車両制御システム
3.補足
<<1.本開示の実施形態>>
<1.1 本開示の実施形態に係る無線通信機器10の例>
まずは、本開示の実施形態に係る無線通信機器10の例について、図1を参照して説明する。図1は、本実施形態に係る無線通信機器10の構成例を説明する説明図である。
図1に示すように、本実施形態に係る無線通信機器10は、信号を受信するアンテナ100と、送受信を切り替える切替スイッチ102とを有する。また、当該無線通信機器10は、アンテナ100に入力された入力信号を増幅するロウノイズアンプ(Low Noise Amplifier;LNA)110と、所望の周波数の信号を選択的に通過させるバンドパスフィルタ(BandPass Filter;BPF)112、116と、入力信号の周波数を変換するミキサ(Mixer;MIX)114とを有する。そして、当該無線通信機器10は、無線通信機器10内の各ブロックを制御したり、受信信号を復調したりする制御回路部(Circuit)120と、所望の周波数を持つ局部発振信号を生成する発振器122とを有する。また、当該無線通信機器10は、送信信号の周波数を変換するミキサ130と、BPF132と、送信信号を増幅するパワーアンプ(Power Amplifier;PA)134と、送信信号の信号レベルを検波する測定部(Detector)136とを有する。さらに、当該無線通信機器10は、送信信号をアンテナ100と測定部136とに分配するカップラモジュール(方向性結合器)140を有する。以下に、本実施形態に係る無線通信機器10に含まれる各ブロックについて説明する。
(アンテナ100)
アンテナ100は、例えばチップアンテナ等からなり、空間中を伝播する電磁波(受信信号)を受信し、受信した受信信号を後述する切替スイッチ102を介して後述するLNA110へ入力する。また、アンテナ100は、後述するカップラモジュール140及び切替スイッチ102を介して、後述するPA134からの送信信号を空間中へ放射する。なお、本実施形態においては、無線通信機器10は、複数の周波数帯域を使用することから、各周波数帯域に対応する複数のアンテナ100を有していてもよい。また、このような場合、無線通信機器10は、使用するアンテナ100を切り替えるアンテナ切替スイッチ(図示省略)を含んでもいてもよい。
(切替スイッチ102)
切替スイッチ102は、例えば半導体素子や抵抗素子等からなり、1つのアンテナ側ポート(図示省略)、1つの送信ポート(図示省略)、及び1つの受信ポート(図示省略)を有し、上記アンテナ側ポートに電気的に接続するポートを、送信ポートと受信ポートとの間で選択的に切り替えることができる。図1に示すように、切替スイッチ102の送信ポートには、無線信号の送信を行うPA134がカップラモジュール140を介して接続されている。また、切替スイッチ102の受信ポートには、無線信号の受信を行うLNA110が接続されている。
(LNA110)
LNA110は、例えばトランジスタ等の半導体素子からなり、上述した切替スイッチ102に接続され、当該切替スイッチ102を介してアンテナ100からの受信信号を増幅することができる。そして、LNA110によって増幅された受信信号は、後述するBPF112に出力される。
(BPF112)
BPF112は、抵抗、コンデンサ、インダクタ等の素子からなり、上述したLNA110に接続される。BPF112は、当該アンテナ100で受信した信号のうち、当該無線通信機器10で処理することとなる信号の周波数を含む所定の周波数帯域の周波数を持つ信号を選択的に通過させ、当該所定の周波数帯域以外の周波数を持つ信号を減衰させることができる。そして、BPF112を通過した信号は、後述するミキサ114に出力される。
(ミキサ114)
ミキサ114は、例えば複数のトランジスタ等の半導体素子からなり、上述したBPF112と接続され、BPF112から入力された信号を低い周波数の信号に周波数変換することができる。詳細には、ミキサ114は、入力された受信信号と、後述する発振器122からの局部発振信号とを乗算することより、受信信号の周波数と局部発振信号の周波数との和及び差に対応する周波数を持つ信号を取得することができる。そして、ミキサ114によって周波数変換された信号は、後述するBPF116を介して制御回路部120に入力される。
(BPF116)
BPF116は、上述したミキサ114に接続され、ミキサ114で生成した、受信信号の周波数と局部発振信号の周波数との差に対応する周波数を持つ信号を選択的に通過させ、後述する制御回路部120に出力する。
(制御回路部120)
制御回路部120は、例えば、DSP(Digital Signal Processor)、FPGA(Field−Programmable Gate Array)、又はマイコン等の算術理論演算素子により構成することができる。制御回路部120は、送信信号の生成や、BPF116から出力される受信信号の復調を行うことができる。
(発振器122)
発振器122は、例えば、水晶発振器(図示省略)、位相比較器(図示省略)、分周器(図示省略)、チャージポンプ(図示省略)及びループフィルタ(図示省略)を持つPLL(Phase Locked Loop)シンセサイザとで構成され、上述したミキサ114及び後述するミキサ130に接続される。発振器122は、所望の周波数を持つ局部発振信号を精度良く、且つ、安定的に生成し、生成した局部発振信号を上述したミキサ114、130に出力する。
(ミキサ130)
ミキサ130は、上述した制御回路部120から出力された送信信号を、例えば高い周波数を持つ信号に周波数変換することができる。そして、ミキサ130によって周波数変換された送信信号は、後述するBPF132を介してPA134に入力される。
(BPF132)
BPF132は、上述したミキサ130に接続され、ミキサ130で生成した、送信信号の周波数と局部発振信号の周波数との和に対応する周波数を持つ信号を選択的に通過させ、後述するPA134に出力する。
(PA134)
PA134は、例えばトランジスタ等の半導体素子からなり、上述したBPF132に接続され、当該BPF132を通過した信号を増幅させることができる。そして、PA134によって増幅された信号は、後述するカップラモジュール140に出力されることとなる。
(測定部136)
測定部136は、後述するカップラモジュール140のポートP3(図3 参照)と接続されており、送信信号の信号レベルを検出し、検出結果に基づいて制御信号を、制御部(図示省略)を介してPA134に供給する。そして、PA134は、制御信号に応じて、送信信号の増幅度を調整することができる。
(カップラモジュール140)
カップラモジュール140は、PA134と接続されて、PA134からの送信信号をアンテナ100と測定部136とに分配する。詳細には、カップラモジュール140は、カップラ150と調整回路部200とを含み、調整回路部200には、送信モードを切り替えるための複数のスイッチ(図示省略)が含まれる。そして、これらスイッチの切替動作は、例えば、上述の制御回路部120や外部のコントロール装置(図示省略)から制御されることとなる。なお、本実施形態に係るカップラモジュール140の詳細構成については、後述する。
<1.2 本開示の実施形態に係るカップラ150の例>
以上、本実施形態に係る無線通信機器10の例について説明した。次に、本開示の実施形態に係るカップラモジュール140に含まれるカップラ150の例について、図2を参照して説明する。図2は、本実施形態に係るカップラ150の構成例を示す図である。
図2に示すように、カップラ150は、主線路であるマイクロストリップライン152と、副線路であるマイクロストリップライン154とを有する。これらマイクロストリップライン152、154は、互いに近接して設けられることによりカップリング(電磁結合)することができる。
図2に示すように、マイクロストリップライン152の図中左端(一端)は、送信信号の入力ポートであるポートP1(第1の端子)に接続され、ポートP1は、上述したPA134に接続される。また、マイクロストリップライン152の図中右端(他端)は、送信信号の出力ポートであるポートP2(第2の端子)に接続され、ポートP2は、上述したアンテナ100に接続される。
マイクロストリップライン154の両端は、ポートP5、P6に接続される。そして、ポートP5、P6の一方は、上述した測定部136に送信信号を出力するポートP3(第3の端子)(図3 参照)に結合平坦化部32(図3 参照)を介して接続され、さらに他方は、終端部30(図3 参照)を介してグランドに接続されることとなる。例えば、上記ポートP1に送信信号が入力された場合には、送信信号は、マイクロストリップライン152を介して上記ポートP2に伝送される。さらに、送信信号の一部は、カップリングによりマイクロストリップライン154に伝送され、送信モードに応じて、ポートP5又はポートP6に伝送され、これらのポートの一方から上述のポートP3(図3 参照)に出力されることとなる。
ところで、カップラモジュール140の性能を示す主要な特性としては、先に説明したように、挿入損失、カップリングファクタ、アイソレーション、リターンロス、方向性等を挙げることができる。
詳細には、挿入損失は、カップラモジュール140によって生じる損失であり、入力ポートP1に入力される送信信号の信号レベルと、出力ポートP2に出力される送信信号の信号レベルとの比であり、損失が少ないことが好ましい。
カップリングファクタは、入力ポートP1から出力ポートP2まで伝送される順方向信号の送信信号がポートP3に取り出される程度であり、入力ポートP1に入力される送信信号の信号レベルと、ポートP3に出力される送信信号(CF信号)の信号レベルとの比である。ところで、上述したPA134を精度よく制御するためには、送信信号の電力レベルを精度よく測定することが求められる。従って、送信信号の周波数が多少変化する場合であっても、ポートP3から取り出す送信信号(CF信号)の信号レベルが安定していることが求められることから、カップリングファクタは、所望の周波数範囲において周波数依存性が平坦であることが好ましい。
アイソレーションは、出力ポートP2から入力ポートP1に伝送される逆方向信号のアイソレーションポート(本実施形態においては、ポートP5、P6のうちのいずれかのことをいう(図3 参照))への漏れの程度であり、入力ポートP1に入力される信号レベルと、アイソレーションポートに出力される逆方向信号(ISO信号)の信号レベルとの比である。上記漏れが小さいことが好ましい。
ポートP3におけるリターンロスは、ポートP3に信号を入力した場合に、インピーダンス整合が不十分なために反射されてポートP3に戻ってくる信号の程度、すなわち反射損失であり、低いことが好ましい。
方向性は、ポートP3に出力される送信信号(CF信号)とアイソレーションポートに出力される逆方向信号(ISO信号)との信号レベルの比であり、順方向信号と逆方向信号との分離の程度を示し、高いことが好ましい。
<1.3 本発明者らが本開示に係る実施形態を創作するに至る背景>
以上、本実施形態に係るカップラモジュール140に含まれるカップラ150の例について説明した。次に、本実施形態に係るカップラモジュール140の具体的な説明に先立ち、本発明者らが本開示の実施形態をなすに至った経緯について、図19を参照して説明する。図19は、比較例に係るカップラモジュール140aの構成例を説明する説明図である。ここで、比較例とは、本発明者らが本開示の実施形態をなす前に、検討を重ねていたカップラモジュールの構成のことを意味する。
ところで、携帯電話システムにおいては、複数の異なる周波数帯域の高周波信号が用いられる。従って、このような携帯電話システムに係る無線通信機器10に適用されるカップラモジュール140は、複数の異なる周波数帯域において所望の特性を満たすことが求められる。
そこで、本発明者らは、図19に示すような比較例に係るカップラモジュール140aについて鋭意検討を進めていた。図19に示すように、比較例に係るカップラモジュール140aは、使用する周波数帯域に応じてアイソレーションを所望の状態にするための切り替え可能な複数のスイッチF5〜F10、F21、F22を有する。当該カップラモジュール140aは、上記スイッチF5〜F10、F21、F22を切り替えることによりカップラ150と接続される終端部30aを有する。なお、スイッチF5〜F10、F21、F22は、例えば、FET(Field Effect Transistor)により実現することができる。比較例においては、使用する周波数帯域に応じた終端部30aの抵抗(図示省略)やコンデンサ(図示省略)を選択することにより、アイソレーションや方向性が各周波数帯域において所望の状態になるようにしている。さらに、当該カップラモジュール140aは、カップリングファクタの周波数依存性を使用する周波数帯域において平坦化するためのインダクタ32HLを持つ結合平坦化部32aを有する。詳細には、比較例においては、スイッチF3a、F3b、F4a、F4bを切り替えることにより、使用する周波数帯域においてカップリングファクタの周波数依存性を平坦化している。
しかしながら、本発明者らが鋭意検討を行った結果によると、比較例に係るカップラモジュール140aでは、ポートP3におけるリターンロスをより向上させることに限界があることが明らかになった。詳細には、比較例に係るカップラモジュール140aにおいては、ポートP3には、使用する周波数帯域に応じて50オームに整合するマッチング回路が設けられていない。そして、上記マッチング回路が設けられていないことから、比較例においては、ポートP3のマッチングの不整合に起因してポート境界で信号の反射が起きることから、マイクロストリップライン154から効率よく送信信号を取り出すことができない。従って、本発明者らの検討によると、比較例のカップラモジュール140aを使用した場合、測定部136において送信信号の電力レベルを精度よく測定することが難しくなり、ひいてはPA134を精度よく制御することが難しくなる場合が存在することがわかった。
そこで、このような状況において、本発明者らは、以下に説明する本開示の実施形態を創作するに至った。本開示の実施形態に係るカップラモジュール140においては、ポートP3に、使用する周波数帯域に応じて50オームに整合するマッチング調整部を設けることにより、リターンロス特性をより向上させることができる。以下に、本発明者らが創作した本開示の実施形態の詳細を順次説明する。
<1.4 本開示の実施形態に係るカップラモジュール140の構成例>
図3を参照して、本開示の実施形態に係るカップラモジュール140の構成例を説明する。図3は、本実施形態に係るカップラモジュール140の構成例を説明する説明図である。
図3に示すように、カップラモジュール140は、カップラ150と、調整回路部200とを有する。以下に、本実施形態に係るカップラ150と調整回路部200とを説明する。
(カップラ150)
上述したようにカップラ150は、主線路であるマイクロストリップライン152と、副線路であるマイクロストリップライン154とを有する。詳細には、マイクロストリップライン152の図中左端はポートP1に接続され、ポートP1はPA134に接続される。マイクロストリップライン152の図中右端は、ポートP2に接続され、ポートP2はアンテナ100に接続される。さらに、マイクロストリップライン154の両端は、ポートP5、P6に接続される。そして、ポートP5、P6の一方は、上述した測定部136に送信信号を出力するポートP3に調整回路部200の結合平坦化部32を介して接続され、さらに他方は、調整回路部200の終端部30f、30rを介してグランドに接続されることとなる。
(調整回路部200)
調整回路部200は、上述したように、カップラ150のポートP5、P6と接続され、使用する周波数帯域に応じてアイソレーションやリターンロス等の特性が所望の状態になるように、これら特性を調整することができる。詳細には、図3に示すように、調整回路部200は、切替部(第1の切替部)28と、終端部(インピーダンス調整部)30f、30rと、結合平坦化部32及びマッチング調整部34からなる共振回路部とを有する。以下に、本実施形態に係る調整回路部200に含まれる各回路ブロックについて説明する。
〜切替部28〜
切替部28は、複数のスイッチF1、F2からなり、カップラ150のマイクロストリップライン154の両端のポートP5、P6と接続され、ポートP3の接続先をポートP5、P6との間で切り替えることができる。
〜終端部30〜
終端部30は、2つの終端部30f(第1のインピーダンス調整部)、30r(第2のインピーダンス調整部)からなり、アイソレーションを調整することができる。詳細には、終端部30fは、ポートP5とグランドとの間に設けられ、使用する周波数帯域に応じてインピーダンスを切り替えることでアイソレーションを調整することができる。また、終端部30rは、ポートP6とグランドとの間に設けられ、使用する周波数帯域に応じてインピーダンスを切り替えることでアイソレーションを調整することができる。具体的には、終端部30rは、入力ポートP1を介してポートP6側の終端部30rに入力された信号の戻り信号の位相が、ポートP5に出力される逆方向信号(ISO信号)の位相と逆位相になるようすることで、ISO信号を戻り信号によって打ち消すことができる。その結果、本実施形態においては、終端部30rにより、アイソレーションをより向上させることができる。なお、本実施形態においては、終端部30がポートP5、P6のうちのいずれか一方に接続されるように設けられてもよく、特に限定されるものではない。
具体的には、終端部30f、30rは、それぞれ、ローバンド(第1の周波数帯域)の周波数(例えば、620〜960MHz)を有する送信信号に対応する終端部(第1の調整部)300と、ハイバンド(第2の周波数帯域)の周波数(例えば、1430〜2690MHz)を有する送信信号に対応する終端部302(第2の調整部)と、ウルトラハイバンド(第3の周波数帯域)の周波数(例えば、3400〜3600MHz)を有する送信信号に対応する終端部304(第3の調整部)とを有する。さらに、終端部30f、30rは、ポートP5、P6の接続先を終端部300、302、304の間で切り替えるスイッチF5〜F10(第4の切替部)を有する。
さらに具体的には、終端部300、302、304は、それぞれ、抵抗、インダクタ、コンデンサのうちの少なくとも1つを含み、これらの素子を介して、ポートP5、P6とグランドとを接続することができる。図3に示す例では、終端部300、302、304は、それぞれ、並列に接続された抵抗30FLR、30FHR、30FUR、30RLR、30RHR、30RUR、及び、コンデンサ30FLC、30FHC、30FUC、30RLC、30RHC、30RUCを含む。
本実施形態においては、使用する周波数帯域に応じて、ポートP5、P6と接続される終端部300、302、304を切り替える。そして、このように切り替えることにより、入力ポートP1を介してポートP5、P6の一方のP6側の終端部30rに入力された信号の戻り信号の位相が、ポートP5、P6の他方に出力される逆方向信号(ISO信号)の位相と逆位相になる。その結果、ISO信号を戻り信号によって打ち消すことができることから、本実施形態においては、使用する周波数帯域に応じて、アイソレーションをより向上し、ひいては方向性をより向上することができる。
〜共振回路部〜
共振回路部は、切替部28とポートP3との間に設けられ、使用する周波数帯域に応じて、ポートP3のインピーダンスを切り替えることができる。詳細には、共振回路部は、図3に示すように、切替部28とポートP3との間に直列に電気的に接続された結合平坦化部32と、切替部28とポートP3との間に並列に電気的に接続されたマッチング調整部34とを有する。以下に、結合平坦化部32及びマッチング調整部34を説明する。
〜〜結合平坦化部32〜〜
結合平坦化部32は、カップリングファクタの周波数依存性を使用する周波数帯域において平坦化するように調整することができる。
図3に示すように、結合平坦化部32は、ローバンドの周波数を有する送信信号に対応する結合平坦化部(第1の結合平坦化部)320を有する。また、結合平坦化部32は、ハイバンドの周波数及びウルトラハイバンドの周波数を有する送信信号に対応する結合平坦化部(第2の結合平坦化部)322を有する。さらに、結合平坦化部32は、ポートP3の結合先を結合平坦化部320、322の間で切り替えるスイッチF3a、F3b、F4a、F4b(第3の切替部)を有する。
さらに具体的には、結合平坦化部320、322は、それぞれ、抵抗、インダクタ、減衰器(ATT)のうちの少なくとも1つを含む。図3に示す例では、結合平坦化部320は、抵抗32LRを有することにより、ポートP3のインピーダンスを使用する周波数帯域に応じて50オームに調整することができる。また、結合平坦化部322は、インダクタ32HLを有することにより、それぞれの周波数帯域において、カップリングファクタの周波数依存性を平坦化したりするように調整することができる。なお、結合平坦化部320は、図3に示されるような回路構成に限定されるものではなく、ポートP3のインピーダンスを使用する周波数帯域に応じて50オームに調整することができれば、他の回路構成であってもよい。なお、他の回路構成の例については後述する。
〜〜マッチング調整部34〜〜
マッチング調整部34は、ポートP3とグランドとの間に設けられ、ポートP3のインピーダンスを使用する周波数帯域に応じて50オームに調整し、リターンロスをより向上させることができる。
マッチング調整部34は、ハイバンドの周波数を有する送信信号に対応するマッチング調整部(第1のマッチング調整部)340と、ウルトラハイバンドの周波数を有する送信信号に対応するマッチング調整部(第2のマッチング調整部)342とを有する。さらに、マッチング調整部34は、カップラモジュール140が使用されていない状態(以下の説明においては、ターミネーションモードと呼ぶ)において、ポートP3をグランドに接続するグランド接続部344を有する。また、マッチング調整部34は、ポートP3の接続先をマッチング調整部340、342及びグランド接続部344の間で切り替えるスイッチF11〜F13(第2の切替部)を有する。
さらに具体的には、マッチング調整部340、342及びグランド接続部344は、それぞれ、抵抗、インダクタ、コンデンサのうちの少なくとも1つを含む。図3に示す例では、マッチング調整部340、342は、それぞれ、直列に接続された抵抗34HR、34UR及びコンデンサ34HC、34UCを有する。さらに、グランド接続部344は、直列に接続されたインダクタ34TLと抵抗34TRとを有する。
なお、本実施形態においては、終端部300、302、304、結合平坦化部320,322、マッチング調整部340、342及びグランド接続部344の回路構成は、図3に示すものに限定されるものではない。例えば、これらの回路構成は、使用する周波数帯域に応じて適宜変更することができ、もしくは、配線の引き回し等に応じて適宜変更することができる。
<1.5 本開示の実施形態に係るカップラモジュール140の動作例>
以上説明した本実施形態に係るカップラモジュール140においては、使用する主端数帯域に応じて、上述した終端部30、結合平坦化部32、マッチング調整部34を制御する。以下に、図3及び図4を参照して、本実施形態に係るカップラモジュール140の動作例(制御方法)を説明する。図4は、本実施形態に係るカップラモジュール140の動作例を説明する説明図である。
本実施形態においては、カップラモジュール140は、使用する周波数帯域に応じて、ローバンド(例えば、620〜960MHz)モード、ハイバンド(例えば、1430〜2690MHz)モード、ウルトラハイバンド(例えば、3400〜3600MHz)モードの3つのモードを有する。さらに、本実施形態においては、カップラモジュール140は、カップラモジュール140が使用されていない状態であるターミネーションモード(TERM)も有する。そして、本実施形態においては、上記モードに応じて、複数のスイッチF1、F2、F3a、F3b、F4a、F4b、F5〜F13を切り替えることにより、終端部30、結合平坦化部32、及び、マッチング調整部34を切り替える。なお、本実施形態においては、各モードにおいて、カップラ150の進行波(ポートP1からポートP2へ順方向に向かう順方向信号)に応じた結合信号をポートP3に取り出す際のフォワード(Foward)、カップラ150の反射波(ポートP2からポートP1へ逆方向に向かう逆方向信号)に応じた結合信号をポートP3に取り出す際のリバース(Reverse)がある。以下、図3及び図4を参照して、各モードでのカップラモジュール140の動作を順次説明する。
(ローバンドモード)
例えば、ローバンド(リバース)モードにおいては、図4の一番上にあるように、スイッチF1をOFF(以下、図4ではLで表示)し、スイッチF2をON(以下、図4ではHで表示)する。このようにすることで、ローバンド(リバース)モードにおいては、カップラ150のポートP5がポートP3に接続されず、カップラ150のポートP6がポートP3に接続されることとなる。また、ローバンド(リバース)モードにおいては、スイッチF3a、F3bをONし、スイッチF4a、F4bをOFFする。このようにすることで、ローバンド(リバース)モードにおいては、ポートP6とポートP3は、結合平坦化部320を介して接続されることとなり、ローバンドモードの周波数帯域において、ポートP3のインピーダンスを50オームに調整することができる。さらに、ローバンド(リバース)モードにおいては、スイッチF5、F6をOFFし、スイッチF7をONする。このようにすることで、ローバンド(リバース)モードにおいては、ポートP5は終端部300を介してグランドに接続される。従って、終端部300は、入力ポートP1を介して終端部300に入力された信号の戻り信号の位相が、ポートP6に出力される逆方向信号(ISO信号)の位相と逆位相になるようすることで、ISO信号を戻り信号によって打ち消すことができる。その結果、ローバンド(リバース)モードにおいては、本実施形態においては、終端部300により、アイソレーションをより向上させることができ、ひいては方向性をより向上させることができる。この際、スイッチF8〜F10はOFFする。さらに、スイッチF11〜F13はOFFする。
(ハイバンドモード)
例えば、ハイバンド(リバース)モードにおいては、図4の上から2番目にあるように、スイッチF1をOFFし、スイッチF2をONする。このようにすることで、ハイバンド(リバース)モードにおいては、カップラ150のポートP5がポートP3に接続されず、カップラ150のポートP6がポートP3に接続されることとなる。また、ハイバンド(リバース)モードにおいては、スイッチF3a、F3bをOFFし、スイッチF4a、F4bをONする。このようにすることで、ハイバンド(リバース)モードにおいては、ポートP6とポートP3は、結合平坦化部322を介して接続されることとなり、ハイバンドモードの周波数帯域において、カップリングファクタの周波数依存性を平坦化するように調整することができる。さらに、ハイバンド(リバース)モードにおいては、スイッチF5、F7をOFFし、スイッチF6をONする。このようにすることで、ハイバンド(リバース)モードにおいては、ポートP5は終端部302を介してグランドに接続される。従って、終端部302は、入力ポートP1を介して終端部302に入力された信号の戻り信号の位相が、ポートP6に出力される逆方向信号(ISO信号)の位相と逆位相になるようすることで、ISO信号を戻り信号によって打ち消すことができる。その結果、ハイバンド(リバース)モードにおいては、終端部302により、アイソレーションをより向上させることができ、ひいては方向性をより向上させることができる。この際、スイッチF8〜F10はOFFする。加えて、ハイバンド(リバース)モードにおいては、スイッチF11をONし、スイッチF12、F13はOFFする。このようにすることで、ハイバンド(リバース)モードにおいては、ポートP3はマッチング調整部340を介してグランドに接続され、ポートP3のインピーダンスを50オームに調整し、リターンロスをより向上させることができる。
(ウルトラハイバンドモード)
例えば、ウルトラハイバンド(リバース)モードにおいては、図4の上から3番目にあるように、スイッチF1をOFFし、スイッチF2をONする。このようにすることで、ウルトラハイバンド(リバース)モードにおいては、カップラ150のポートP5がポートP3に接続されず、カップラ150のポートP6がポートP3に接続されることとなる。また、ウルトラハイバンド(リバース)モードにおいては、スイッチF3a、F3bをOFFし、スイッチF4a、F4bをONする。このようにすることで、ウルトラハイバンド(リバース)モードにおいては、ポートP6とポートP3は、結合平坦化部322を介して接続されることとなり、ウルトラハイバンドモードに周波数帯域において、カップリングファクタの周波数依存性を平坦化するように調整することができる。さらに、ウルトラハイバンド(リバース)モードにおいては、スイッチF6、F7をOFFし、スイッチF5をONする。このようにすることで、ウルトラハイバンド(リバース)モードにおいては、ポートP5は終端部304を介してグランドに接続される。従って、終端部304は、入力ポートP1を介して終端部304に入力された信号の戻り信号の位相が、ポートP6に出力される逆方向信号(ISO信号)の位相と逆位相になるようすることで、ISO信号を戻り信号によって打ち消すことができる。その結果、ウルトラハイバンド(リバース)モードにおいては、終端部304により、アイソレーションをより向上させることができ、ひいては方向性をより向上させることができる。この際、スイッチF8〜F10はOFFする。加えて、ウルトラハイバンド(リバース)モードにおいては、スイッチF12をONし、スイッチF11、F13はOFFする。このようにすることで、ウルトラハイバンド(リバース)モードにおいては、ポートP3はマッチング調整部342を介してグランドに接続され、ポートP3のインピーダンスを50オームに調整し、リターンロスをより向上させることができる。
(ターミネーションモード)
例えば、ターミネーションモードにおいては、図4の一番下にあるように、スイッチF1〜F12をOFFし、スイッチF13をONする。このようにすることで、ターミネーションモードにおいては、ポートP3はグランド接続部344を介してグランドに接続され、カップラモジュール140を安定的な状態にすることができる。
なお、上述の説明では、リバースにおける各モードでの動作を説明したが、フォワードの各モードにおいても、スイッチF1をONし、スイッチF2をOFFすることを除いては、同様に動作することから、ここでは説明を省略する。また、本実施形態においては、各種スイッチF1、F2、F3a、F3b、F4a、F4b、F5〜F13の切り替えの制御は、例えば、上述した制御回路部120で行うことができる。
<1.6 本開示の実施形態に係るカップラモジュール140のシミュレーション結果>
以上、本実施形態に係るカップラモジュール140の動作例を説明した。次に、図5Aから図9Bを参照して、本実施形態に係るカップラモジュール140のシミュレーション結果を説明する。なお、以下に示すシミュレーション結果は、各回路素子のモデルパラメータ及び回路図に基づいて、高周波信号の状態をシミュレーションすることができる既存のシミュレーションソフトを使用して得られた結果である。
図5A、図6A、図7A及び図8Aは、本実施形態に係るカップラモジュール140のローバンドモード、ハイバンドモード、ウルトラハイバンドモード、ターミネーションモード(フォワード)での動作例を説明する説明図である。図5B、図6B、図7B及び図8Bは、本実施形態に係るカップラモジュール140のローバンドモード、ハイバンドモード、ウルトラハイバンドモード、ターミネーションモード(フォワード)でのカップリングファクタ及びアイソレーションのシミュレーション結果である。なお、これらの図においては、一点鎖線で示される結果がカップリングファクタの周波数依存性を示し、破線で示される結果がアイソレーションを示す。また、図5C、図6C、図7C及び図8Cは、本実施形態に係るカップラモジュール140のローバンドモード、ハイバンドモード、ウルトラハイバンドモード、ターミネーションモードでのリターンロスのシミュレーション結果である。さらに、図9Aは、本実施形態に係るカップラモジュール140及び比較例に係るカップラモジュール140aのウルトラハイバンドモードでのカップリングファクタ及びアイソレーションのシミュレーション結果である。図9Bは、本実施形態に係るカップラモジュール140及び比較例に係るカップラモジュール140aのウルトラハイバンドモードでのリターンロスのシミュレーション結果である。なお、これらの図においては、一点鎖線で示される結果が本実施形態に係るカップラモジュール140の結果を示し、破線で示される結果が比較例に係るカップラモジュール140aの結果を示す。
(ローバンドモード)
例えば、ローバンドモード(フォワード)においては、図5Aに示すように、スイッチF1、F3a、F3b、F8をONし、その他のスイッチをOFFする。ローバンドモードにおけるシミュレーション結果を図5B及び図5Cに示す。
図5Bに示すように、ローバンドモード(フォワード)においては、カップリングファクタは、ローバンドの周波数帯域(例えば、620〜960MHz)(以下の図においては、LBで示す範囲)において、平坦な周波数依存性を持つことができた。さらに、図5Bに示すように、アイソレーションも、ローバンドの周波数帯域において低い。また、図5Cに示すように、リターンロスも、ローバンドの周波数帯域において低い。すなわち、本実施形態においては、ローバンドの周波数帯域において、良好なアイソレーション及びリターンロスを得ることができた。
(ハイバンドモード)
例えば、ハイバンドモード(フォワード)においては、図6Aに示すように、スイッチF1、F4a、F4b、F9、F11をONし、その他のスイッチをOFFする。ハイバンドモードにおけるシミュレーション結果を図6B及び図6Cに示す。
図6Bに示すように、ハイバンドモードにおいては、カップリングファクタは、ハイバンドの周波数帯域(例えば、1430〜2690MHz)(以下の図においては、HBで示す範囲)において、平坦な周波数依存性を持つことができた。さらに、図6Bに示すように、アイソレーションも、ハイバンドの周波数帯域において低い。また、図6Cに示すように、リターンロスも、ハイバンドの周波数帯域において低い。すなわち、本実施形態においては、ハイバンドの周波数帯域において、良好なアイソレーション及びリターンロスを得ることができた。
(ウルトラハイバンドモード)
例えば、ウルトラハイバンドモード(フォワード)においては、図7Aに示すように、スイッチF1、F4a、F4b、F10、F12をONし、その他のスイッチをOFFする。ウルトラハイバンドモードにおけるシミュレーション結果を図7B及び図7Cに示す。
図7Bに示すように、ウルトラハイバンドモードにおいては、カップリングファクタは、ウルトラハイバンドの周波数帯域(例えば、3400〜3600MHz)(以下の図においては、UHBで示す範囲)において、平坦な周波数依存性を持つことができた。さらに、図7Bに示すように、アイソレーションも、ウルトラハイバンドの周波数帯域において低い。また、図7Cに示すように、リターンロスも、ウルトラハイバンドの周波数帯域において低い。すなわち、本実施形態においては、ウルトラハイバンドの周波数帯域において、良好なアイソレーション及びリターンロスを得ることができた。
(ターミネーションモード)
例えば、ターミネーションモードにおいては、図8Aに示すように、スイッチF13をONし、その他のスイッチをOFFする。ターミネーションモードにおけるシミュレーション結果を図8B及び図8Cに示す。
ポートP3が50オームに調整することができるグランド接続部344と接続されていなかった場合には、無限大のインピーダンスとなる、しかしながら、本実施形態においては、図8Cに示すように、ポートP3がグランド接続部344と接続されることにより、インピーダンスが50オームに調整されることから、広い周波数帯域において良好なリターンロスが得られた。
(比較例との比較)
ここで、本実施形態に係るカップラモジュール140と、図19に示す比較例に係るカップラモジュール140aとのシミュレーション結果を比較する。図9A及び図9Bは、ウルトラハイバンドモード(フォワード)におけるシミュレーション結果である。
本実施形態も比較例も、図9Aに示されるカップリングファクタ及びアイソレーションにおいては顕著な違いはないが、図9Bに示されるリターンロスについては、顕著な違いがある。詳細には、周波数3600MHzにおいて、比較例では、−2dB程度のリターンロスであったが、一方、本実施形態においては、−30dB以下のリターンロスが確保された。すなわち、本実施形態によれば、リターンロスをより向上させることが可能である。
<1.7 変形例>
以上、本実施形態に係るカップラモジュール140のシミュレーション結果を説明した。次に、本実施形態の変形例について、図10Aから図11Dを参照して説明する。図10A及び図10Bは、本実施形態に係るカップラモジュール140の結合平坦化部320の変形例を説明する説明図である。また、図11A及び図11Bは、本実施形態に係るカップラモジュール140のグランド接続部344の変形例を説明する説明図である。さらに、図11C及び図11Dは、本実施形態に係るカップラモジュール140のマッチング調整部340、342の変形例を説明する説明図である。
まずは、結合平坦化部320の変形例について説明する。図10Aに示すように、結合平坦化部320は、スイッチF3a、F3bの間に、素子のない構成であってもよく、図10Bに示すように、結合平坦化部320は、スイッチF3a、F3bの間に、減衰器(ATT)32Aが接続されてもよい。ここでは、結合平坦化部320として説明したが、結合平坦化部322も、同様な構成をとってもよい。すなわち、本実施形態においては、結合平坦化部320、322の構成は特に限定されるものではない。
次に、グランド接続部344の変形例について説明する。マッチング調整部342を、例えば、図11Aに示すような、直列に接続した抵抗34URとコンデンサ34UCとした場合には、コンデンサ34UCの両端をバイパスするようにスイッチ(バイパススイッチ)F13を接続することにより、グランド接続部344として機能させることができる。詳細には、マッチング調整部342をマッチング調整部342として機能させる場合には、スイッチF12のONし、スイッチF13をOFFすることにより、抵抗34UR及びコンデンサ34UCを介して、ポートP3とグランドとの間を接続することができる。一方、マッチング調整部342をグランド接続部344として機能させる場合には、スイッチF12、F13のONすることにより、抵抗34URを介して、ポートP3とグランドとの間を接続することができる。当該変形例によれば、マッチング調整部342とグランド接続部344とで一部の素子を共有することができることから、調整回路部200の回路搭載する基板(チップ)の面積を小さくすることができる。
また、グランド接続部344は、図11Bに示すように、抵抗34ARのみからなる構成であってもよい。すなわち、本実施形態においては、グランド接続部344の構成は特に限定されるものではない。
さらに、マッチング調整部340、342の変形例について説明する。例えば、図11Cに示すように、マッチング調整部340、342は、それぞれ、直列に接続された抵抗34R、コンデンサ34C及びインダクタ34Lを有していてもよい。
また、図11Dに示すように、マッチング調整部340、342は、並列に接続された抵抗34R、コンデンサ34C及びインダクタ34Lと、これら素子に接続されたスイッチF40と、並列に接続された抵抗34R、コンデンサ34C及びインダクタ34Lの両端を接続するスイッチ(バイパススイッチ)F30とで構成されてもよい。このような場合、スイッチF30、F40を切り替えることにより、各モードに対応したマッチング調整部340、342を構成することができる。すなわち、本実施形態においては、マッチング調整部340、342の構成は特に限定されるものではない。
<1.8 まとめ>
以上、本開示の実施形態によれば、リターンロスをより向上させることが可能なカップラモジュール140を提供することができる。
<<2.本開示の実施形態の応用例>>
以上のような本実施形態に係るカップラモジュール140は、スマートフォン、タブレット、ウェアブル端末、ノートPC(Personal Computer)、モバイルルータ、車載無線モジュール(例えば、カーナビゲーションシステム)、業務用無線モジュール(鉄道、航空、消防、災害、医療)、ロボット、ドローン、気象用レーダシステム、車載レーダシステム、衛星通信、IC(Integrated Circuit)−TAG等の各種の無線通信端末、部品や中継器に搭載することができる。すなわち、本開示に係る技術は、様々な無線通信端末へ応用可能である。以下に、本実施形態の様々な応用例について説明する。
<2.1 無線通信>
本開示に係る技術は、制御エンティティ、基地局、端末装置等の無線通信ユニットの適用することができる。例えば、上記制御エンティティは、タワーサーバ、ラックサーバ、又はブレードサーバなどのいずれかの種類のサーバとして実現されてもよい。また、制御エンティティは、サーバに搭載される制御モジュール(例えば、1つのダイで構成される集積回路モジュール、又はブレードサーバのスロットに挿入されるカード若しくはブレード)であってもよい。
また、例えば、上記基地局は、マクロeNB又はスモールeNBなどのいずれかの種類のeNB(evolved Node B)として実現されてもよい。スモールeNBは、ピコeNB、マイクロeNB又はホーム(フェムト)eNBなどの、マクロセルよりも小さいセルをカバーするeNBであってよい。その代わりに、上記基地局は、NodeB又はBTS(Base Transceiver Station)などの他の種類の基地局として実現されてもよい。上記基地局は、無線通信を制御する本体(基地局装置ともいう)と、本体とは別の場所に配置される1つ以上のRRH(Remote Radio HEAD)とを含んでもよい。また、後述する様々な種類の端末が一時的に又は半永続的に基地局機能を実行することにより、基地局として動作してもよい。
また、例えば、上記端末装置は、スマートフォン、タブレットPC(Personal Computer)、ノートPC、携帯型ゲーム端末、携帯型/ドングル型のモバイルルータ若しくはデジタルカメラなどのモバイル端末、又はカーナビゲーション装置などの車載端末として実現されてもよい。また、上記端末装置は、M2M(Machine To Machine)通信を行う端末(MTC(Machine Type Communication)端末ともいう)として実現されてもよい。さらに、上記端末装置は、これら端末に搭載される無線通信モジュール(例えば、1つのダイで構成される集積回路モジュール)であってもよい。
[2.1.1. 制御エンティティに関する応用例]
図12は、本開示に係る技術が適用され得るサーバ700の概略的な構成の一例を示すブロック図である。サーバ700は、プロセッサ701、メモリ702、ストレージ703、ネットワークインタフェース704及びバス706を備える。
プロセッサ701は、例えばCPU(Central Processing Unit)又はDSP(Digital Signal Processor)であってよく、サーバ700の各種機能を制御する。メモリ702は、RAM(Random Access Memory)及びROM(Read Only Memory)を含み、プロセッサ701により実行されるプログラム及びデータを記憶する。ストレージ703は、半導体メモリ又はハードディスクなどの記憶媒体を含み得る。
ネットワークインタフェース704は、サーバ700を無線通信ネットワーク705に接続するための有線通信インタフェースである。無線通信ネットワーク705は、EPC(Evolved Packet Core)などのコアネットワークであってもよく、又はインターネットなどのPDN(Packet Data Network)であってもよい。
バス706は、プロセッサ701、メモリ702、ストレージ703及びネットワークインタフェース704を互いに接続する。バス706は、速度の異なる2つ以上のバス(例えば、高速バス及び低速バス)を含んでもよい。
[2.1.2. 基地局に関する応用例]
(第1の応用例)
図13は、本開示に係る技術が適用され得るeNB800の概略的な構成の第1の例を示すブロック図である。eNB800は、1つ以上のアンテナ810、及び基地局装置820を有する。各アンテナ810及び基地局装置820は、RFケーブルを介して互いに接続され得る。
アンテナ810の各々は、単一の又は複数のアンテナ素子(例えば、MIMO(Multiple Input and Multiple Output)アンテナを構成する複数のアンテナ素子)を有し、基地局装置820による無線信号の送受信のために使用される。eNB800は、図13に示したように複数のアンテナ810を有し、複数のアンテナ810は、例えばeNB800が使用する複数の周波数帯域にそれぞれ対応してもよい。なお、図13にはeNB800が複数のアンテナ810を有する例を示したが、eNB800は単一のアンテナ810を有してもよい。
基地局装置820は、コントローラ821、メモリ822、ネットワークインタフェース823及び無線通信インタフェース825を備える。
コントローラ821は、例えばCPU又はDSPであってよく、基地局装置820の上位レイヤの様々な機能を動作させる。例えば、コントローラ821は、無線通信インタフェース825により処理された信号内のデータからデータパケットを生成し、生成したパケットを、ネットワークインタフェース823を介して転送する。コントローラ821は、複数のベースバンドプロセッサからのデータをバンドリングすることによりバンドルドパケットを生成し、生成したバンドルドパケットを転送してもよい。また、コントローラ821は、無線リソース管理(Radio Resource Control)、無線ベアラ制御(Radio Bearer Control)、移動性管理(Mobility Management)、流入制御(Admission Control)又はスケジューリング(Scheduling)などの制御を実行する論理的な機能を有してもよい。また、当該制御は、周辺のeNB又はコアネットワークノードと連携して実行されてもよい。メモリ822は、RAM及びROMを含み、コントローラ821により実行されるプログラム、及び様々な制御データ(例えば、端末リスト、送信電力データ及びスケジューリングデータなど)を記憶する。
ネットワークインタフェース823は、基地局装置820をコアネットワーク824に接続するための通信インタフェースである。コントローラ821は、ネットワークインタフェース823を介して、コアネットワークノード又は他のeNBと通信してもよい。その場合に、eNB800と、コアネットワークノード又は他のeNBとは、論理的なインタフェース(例えば、S1インタフェース又はX2インタフェース)により互いに接続されてもよい。ネットワークインタフェース823は、有線通信インタフェースであってもよく、又は無線バックホールのための無線通信インタフェースであってもよい。ネットワークインタフェース823が無線通信インタフェースである場合、ネットワークインタフェース823は、無線通信インタフェース825により使用される周波数帯域よりもより高い周波数帯域を無線通信に使用してもよい。
無線通信インタフェース825は、LTE(Long Term Evolution)又はLTE−Advancedなどのいずれかのセルラー通信方式をサポートし、アンテナ810を介して、eNB800のセル内に位置する端末に無線接続を提供する。無線通信インタフェース825は、典型的には、ベースバンド(BB)プロセッサ826及びRF回路827などを含み得る。BBプロセッサ826は、例えば、符号化/復号、変調/復調及び多重化/逆多重化などを行なってよく、各レイヤ(例えば、L1、MAC(Medium Access Control)、RLC(Radio Link Control)及びPDCP(Packet Data Convergence Protocol))の様々な信号処理を実行する。BBプロセッサ826は、コントローラ821の代わりに、上述した論理的な機能の一部又は全部を有してもよい。BBプロセッサ826は、通信制御プログラムを記憶するメモリ、当該プログラムを実行するプロセッサ及び関連する回路を含むモジュールであってもよく、BBプロセッサ826の機能は、上記プログラムのアップデートにより変更可能であってもよい。また、上記モジュールは、基地局装置820のスロットに挿入されるカード若しくはブレードであってもよく、又は上記カード若しくは上記ブレードに搭載されるチップであってもよい。一方、RF回路827は、ミキサ、フィルタ及びアンプなどを含んでもよく、アンテナ810を介して無線信号を送受信する。
無線通信インタフェース825は、図13に示したように複数のBBプロセッサ826を含み、複数のBBプロセッサ826は、例えばeNB800が使用する複数の周波数帯域にそれぞれ対応してもよい。また、無線通信インタフェース825は、図13に示したように複数のRF回路827を含み、複数のRF回路827は、例えば複数のアンテナ素子にそれぞれ対応してもよい。なお、図13には無線通信インタフェース825が複数のBBプロセッサ826及び複数のRF回路827を含む例を示したが、無線通信インタフェース825は単一のBBプロセッサ826又は単一のRF回路827を含んでもよい。
(第2の応用例)
図14は、本開示に係る技術が適用され得るeNB830の概略的な構成の第2の例を示すブロック図である。eNB830は、1つ以上のアンテナ840、基地局装置850、及びRRH860を有する。各アンテナ840及びRRH860は、RFケーブルを介して互いに接続され得る。また、基地局装置850及びRRH860は、光ファイバケーブル等の高速回線で互いに接続され得る。
アンテナ840の各々は、単一の又は複数のアンテナ素子(例えば、MIMOアンテナを構成する複数のアンテナ素子)を有し、RRH860による無線信号の送受信のために使用される。eNB830は、図14に示したように複数のアンテナ840を有し、複数のアンテナ840は、例えばeNB830が使用する複数の周波数帯域にそれぞれ対応してもよい。なお、図14にはeNB830が複数のアンテナ840を有する例を示したが、eNB830は単一のアンテナ840を有してもよい。
基地局装置850は、コントローラ851、メモリ852、ネットワークインタフェース853、無線通信インタフェース855及び接続インタフェース857を備える。コントローラ851、メモリ852及びネットワークインタフェース853は、図13を参照して説明したコントローラ821、メモリ822及びネットワークインタフェース823と同様のものである。
無線通信インタフェース855は、LTE又はLTE−Advancedなどのいずれかのセルラー通信方式をサポートし、RRH860及びアンテナ840を介して、RRH860に対応するセクタ内に位置する端末に無線接続を提供する。無線通信インタフェース855は、典型的には、BBプロセッサ856等を含み得る。BBプロセッサ856は、接続インタフェース857を介してRRH860のRF回路864と接続されることを除き、図13を参照して説明したBBプロセッサ826と同様のものである。無線通信インタフェース855は、図14に示したように複数のBBプロセッサ856を含み、複数のBBプロセッサ856は、例えばeNB830が使用する複数の周波数帯域にそれぞれ対応してもよい。なお、図14には無線通信インタフェース855が複数のBBプロセッサ856を含む例を示したが、無線通信インタフェース855は単一のBBプロセッサ856を含んでもよい。
接続インタフェース857は、基地局装置850(無線通信インタフェース855)をRRH860と接続するためのインタフェースである。接続インタフェース857は、基地局装置850(無線通信インタフェース855)とRRH860とを接続する上記高速回線での通信のための通信モジュールであってもよい。
また、RRH860は、接続インタフェース861及び無線通信インタフェース863を備える。
接続インタフェース861は、RRH860(無線通信インタフェース863)を基地局装置850と接続するためのインタフェースである。接続インタフェース861は、上記高速回線での通信のための通信モジュールであってもよい。
無線通信インタフェース863は、アンテナ840を介して無線信号を送受信する。無線通信インタフェース863は、典型的には、RF回路864などを含み得る。RF回路864は、ミキサ、フィルタ及びアンプなどを含んでもよく、アンテナ840を介して無線信号を送受信する。無線通信インタフェース863は、図14に示したように複数のRF回路864を含み、複数のRF回路864は、例えば複数のアンテナ素子にそれぞれ対応してもよい。なお、図14には無線通信インタフェース863が複数のRF回路864を含む例を示したが、無線通信インタフェース863は単一のRF回路864を含んでもよい。
[2.1.3. 携帯端末に関する応用例]
(第1の応用例)
図15は、本開示に係る技術が適用され得るスマートフォン900の概略的な構成の一例を示すブロック図である。スマートフォン900は、プロセッサ901、メモリ902、ストレージ903、外部接続インタフェース904、カメラ906、センサ907、マイクロフォン908、入力デバイス909、表示デバイス910、スピーカ911、無線通信インタフェース912、1つ以上のアンテナスイッチ915、1つ以上のアンテナ916、バス917、バッテリ918及び補助コントローラ919を備える。
プロセッサ901は、例えばCPU又はSoC(System on Chip)であってよく、スマートフォン900のアプリケーションレイヤ及びその他のレイヤの機能を制御する。メモリ902は、RAM及びROMを含み、プロセッサ901により実行されるプログラム及びデータを記憶する。ストレージ903は、半導体メモリ又はハードディスクなどの記憶媒体を含み得る。外部接続インタフェース904は、メモリーカード又はUSB(Universal Serial Bus)デバイスなどの外付けデバイスをスマートフォン900へ接続するためのインタフェースである。
カメラ906は、例えば、CCD(Charge Coupled Device)又はCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)などの撮像素子を有し、撮像画像を生成する。センサ907は、例えば、測位センサ、ジャイロセンサ、地磁気センサ及び加速度センサなどのセンサ群を含み得る。マイクロフォン908は、スマートフォン900へ入力される音声を音声信号へ変換する。入力デバイス909は、例えば、表示デバイス910の画面上へのタッチを検出するタッチセンサ、キーパッド、キーボード、ボタン又はスイッチなどを含み、ユーザからの操作又は情報入力を受け付ける。表示デバイス910は、液晶ディスプレイ(LCD)又は有機発光ダイオード(OLED)ディスプレイなどの画面を有し、スマートフォン900の出力画像を表示する。スピーカ911は、スマートフォン900から出力される音声信号を音声に変換する。
無線通信インタフェース912は、LTE又はLTE−Advancedなどのいずれかのセルラー通信方式をサポートし、無線通信を実行する。無線通信インタフェース912は、典型的には、BBプロセッサ913及びRF回路914などを含み得る。BBプロセッサ913は、例えば、符号化/復号、変調/復調及び多重化/逆多重化などを行なってよく、無線通信のための様々な信号処理を実行する。一方、RF回路914は、ミキサ、フィルタ及びアンプなどを含んでもよく、アンテナ916を介して無線信号を送受信する。無線通信インタフェース912は、BBプロセッサ913及びRF回路914を集積したワンチップのモジュールであってもよい。無線通信インタフェース912は、図15に示したように複数のBBプロセッサ913及び複数のRF回路914を含んでもよい。なお、図15には無線通信インタフェース912が複数のBBプロセッサ913及び複数のRF回路914を含む例を示したが、無線通信インタフェース912は単一のBBプロセッサ913又は単一のRF回路914を含んでもよい。
さらに、無線通信インタフェース912は、セルラー通信方式に加えて、近距離無線通信方式、近接無線通信方式又は無線LAN(Local Area Network)方式などの他の種類の無線通信方式をサポートしてもよく、その場合に、無線通信方式ごとのBBプロセッサ913及びRF回路914を含んでもよい。
アンテナスイッチ915の各々は、無線通信インタフェース912に含まれる複数の回路(例えば、異なる無線通信方式のための回路)の間でアンテナ916の接続先を切り替える。
アンテナ916の各々は、単一の又は複数のアンテナ素子(例えば、MIMOアンテナを構成する複数のアンテナ素子)を有し、無線通信インタフェース912による無線信号の送受信のために使用される。スマートフォン900は、図15に示したように複数のアンテナ916を有してもよい。なお、図15にはスマートフォン900が複数のアンテナ916を有する例を示したが、スマートフォン900は単一のアンテナ916を有してもよい。
さらに、スマートフォン900は、無線通信方式ごとにアンテナ916を備えてもよい。その場合に、アンテナスイッチ915は、スマートフォン900の構成から省略されてもよい。
バス917は、プロセッサ901、メモリ902、ストレージ903、外部接続インタフェース904、カメラ906、センサ907、マイクロフォン908、入力デバイス909、表示デバイス910、スピーカ911、無線通信インタフェース912及び補助コントローラ919を互いに接続する。バッテリ918は、図中に破線で部分的に示した給電ラインを介して、図15に示したスマートフォン900の各ブロックへ電力を供給する。補助コントローラ919は、例えば、スリープモードにおいて、スマートフォン900の必要最低限の機能を動作させる。
(第2の応用例)
図16は、本開示に係る技術が適用され得るカーナビゲーション装置920の概略的な構成の一例を示すブロック図である。カーナビゲーション装置920は、プロセッサ921、メモリ922、GPS(Global Positioning System)モジュール924、センサ925、データインタフェース926、コンテンツプレーヤ927、記憶媒体インタフェース928、入力デバイス929、表示デバイス930、スピーカ931、無線通信インタフェース933、1つ以上のアンテナスイッチ936、1つ以上のアンテナ937及びバッテリ938を備える。
プロセッサ921は、例えばCPU又はSoCであってよく、カーナビゲーション装置920のナビゲーション機能及びその他の機能を制御する。メモリ922は、RAM及びROMを含み、プロセッサ921により実行されるプログラム及びデータを記憶する。
GPSモジュール924は、GPS衛星から受信されるGPS信号を用いて、カーナビゲーション装置920の位置(例えば、緯度、経度及び高度)を測定する。センサ925は、例えば、ジャイロセンサ、地磁気センサ及び気圧センサなどのセンサ群を含み得る。データインタフェース926は、例えば、図示しない端子を介して車載ネットワーク941に接続され、車速データなどの車両側で生成されるデータを取得する。
コンテンツプレーヤ927は、記憶媒体インタフェース928に挿入される記憶媒体(例えば、CD又はDVD)に記憶されているコンテンツを再生する。入力デバイス929は、例えば、表示デバイス930の画面上へのタッチを検出するタッチセンサ、ボタン又はスイッチなどを含み、ユーザからの操作又は情報入力を受け付ける。表示デバイス930は、LCD又はOLEDディスプレイなどの画面を有し、ナビゲーション機能又は再生されるコンテンツの画像を表示する。スピーカ931は、ナビゲーション機能又は再生されるコンテンツの音声を出力する。
無線通信インタフェース933は、LTE又はLTE−Advancedなどのいずれかのセルラー通信方式をサポートし、無線通信を実行する。無線通信インタフェース933は、典型的には、BBプロセッサ934及びRF回路935などを含み得る。BBプロセッサ934は、例えば、符号化/復号、変調/復調及び多重化/逆多重化などを行なってよく、無線通信のための様々な信号処理を実行する。一方、RF回路935は、ミキサ、フィルタ及びアンプなどを含んでもよく、アンテナ937を介して無線信号を送受信する。無線通信インタフェース933は、BBプロセッサ934及びRF回路935を集積したワンチップのモジュールであってもよい。無線通信インタフェース933は、図16に示したように複数のBBプロセッサ934及び複数のRF回路935を含んでもよい。なお、図16には無線通信インタフェース933が複数のBBプロセッサ934及び複数のRF回路935を含む例を示したが、無線通信インタフェース933は単一のBBプロセッサ934又は単一のRF回路935を含んでもよい。
さらに、無線通信インタフェース933は、セルラー通信方式に加えて、近距離無線通信方式、近接無線通信方式又は無線LAN方式などの他の種類の無線通信方式をサポートしてもよく、その場合に、無線通信方式ごとのBBプロセッサ934及びRF回路935を含んでもよい。
アンテナスイッチ936の各々は、無線通信インタフェース933に含まれる複数の回路(例えば、異なる無線通信方式のための回路)の間でアンテナ937の接続先を切り替える。
アンテナ937の各々は、単一の又は複数のアンテナ素子(例えば、MIMOアンテナを構成する複数のアンテナ素子)を有し、無線通信インタフェース933による無線信号の送受信のために使用される。カーナビゲーション装置920は、図16に示したように複数のアンテナ937を有してもよい。なお、図16にはカーナビゲーション装置920が複数のアンテナ937を有する例を示したが、カーナビゲーション装置920は単一のアンテナ937を有してもよい。
さらに、カーナビゲーション装置920は、無線通信方式ごとにアンテナ937を備えてもよい。その場合に、アンテナスイッチ936は、カーナビゲーション装置920の構成から省略されてもよい。
バッテリ938は、図中に破線で部分的に示した給電ラインを介して、図16に示したカーナビゲーション装置920の各ブロックへ電力を供給する。また、バッテリ938は、車両側から給電される電力を蓄積する。
また、本開示に係る技術は、上述したカーナビゲーション装置920の1つ以上のブロックと、車載ネットワーク941と、車両側モジュール942とを含む車載システム(又は車両)940として実現されてもよい。車両側モジュール942は、車速、エンジン回転数又は故障情報などの車両側データを生成し、生成したデータを車載ネットワーク941へ出力する。
<2.2 車両制御システム>
また、例えば、本実施形態に係るカップラモジュール140は、自動車、電気自動車、ハイブリッド電気自動車、自動二輪車、自転車、パーソナルモビリティ、飛行機、ドローン、船舶、ロボット、建設機械、農業機械(トラクター)等のいずれかの種類の移動体に搭載される移動体制御装置として実現されてもよい。
図17は、本開示に係る技術が適用され得る移動体制御システムの一例である車両制御システム7000の概略的な構成例を示すブロック図である。車両制御システム7000は、通信ネットワーク7010を介して接続された複数の電子制御ユニットを備える。図17に示した例では、車両制御システム7000は、駆動系制御ユニット7100、ボディ系制御ユニット7200、バッテリ制御ユニット7300、車外情報検出ユニット7400、車内情報検出ユニット7500、及び統合制御ユニット7600を備える。これらの複数の制御ユニットを接続する通信ネットワーク7010は、例えば、CAN(Controller Area Network)、LIN(Local Interconnect Network)、LAN又はFlexRay(登録商標)等の任意の規格に準拠した車載通信ネットワークであってよい。
各制御ユニットは、各種プログラムにしたがって演算処理を行うマイクロコンピュータと、マイクロコンピュータにより実行されるプログラム又は各種演算に用いられるパラメータ等を記憶する記憶部と、各種制御対象の装置を駆動する駆動回路とを備える。各制御ユニットは、通信ネットワーク7010を介して他の制御ユニットとの間で通信を行うためのネットワークI/Fを備えるとともに、車内外の装置又はセンサ等との間で、有線通信又は無線通信により通信を行うための通信I/Fを備える。図17では、統合制御ユニット7600の機能構成として、マイクロコンピュータ7610、汎用通信I/F7620、専用通信I/F7630、測位部7640、ビーコン受信部7650、車内機器I/F7660、音声画像出力部7670、車載ネットワークI/F7680及び記憶部7690が図示されている。他の制御ユニットも同様に、マイクロコンピュータ、通信I/F及び記憶部等を備える。
駆動系制御ユニット7100は、各種プログラムにしたがって車両の駆動系に関連する装置の動作を制御する。例えば、駆動系制御ユニット7100は、内燃機関又は駆動用モータ等の車両の駆動力を発生させるための駆動力発生装置、駆動力を車輪に伝達するための駆動力伝達機構、車両の舵角を調節するステアリング機構、及び、車両の制動力を発生させる制動装置等の制御装置として機能する。駆動系制御ユニット7100は、ABS(Antilock Brake System)又はESC(electronic Stability Control)等の制御装置としての機能を有してもよい。
駆動系制御ユニット7100には、車両状態検出部7110が接続される。車両状態検出部7110には、例えば、車体の軸回転運動の角速度を検出するジャイロセンサ、車両の加速度を検出する加速度センサ、あるいは、アクセルペダルの操作量、ブレーキペダルの操作量、ステアリングホイールの操舵角、エンジン回転数又は車輪の回転速度等を検出するためのセンサのうちの少なくとも一つが含まれる。駆動系制御ユニット7100は、車両状態検出部7110から入力される信号を用いて演算処理を行い、内燃機関、駆動用モータ、電動パワーステアリング装置又はブレーキ装置等を制御する。
ボディ系制御ユニット7200は、各種プログラムにしたがって車体に装備された各種装置の動作を制御する。例えば、ボディ系制御ユニット7200は、キーレスエントリシステム、スマートキーシステム、パワーウィンドウ装置、あるいは、ヘッドランプ、バックランプ、ブレーキランプ、ウィンカー又はフォグランプ等の各種ランプの制御装置として機能する。この場合、ボディ系制御ユニット7200には、鍵を代替する携帯機から発信される電波又は各種スイッチの信号が入力され得る。ボディ系制御ユニット7200は、これらの電波又は信号の入力を受け付け、車両のドアロック装置、パワーウィンドウ装置、ランプ等を制御する。
バッテリ制御ユニット7300は、各種プログラムにしたがって駆動用モータの電力供給源である二次電池7310を制御する。例えば、バッテリ制御ユニット7300には、二次電池7310を備えたバッテリ装置から、バッテリ温度、バッテリ出力電圧又はバッテリの残存容量等の情報が入力される。バッテリ制御ユニット7300は、これらの信号を用いて演算処理を行い、二次電池7310の温度調節制御又はバッテリ装置に備えられた冷却装置等の制御を行う。
車外情報検出ユニット7400は、車両制御システム7000を搭載した車両の外部の情報を検出する。例えば、車外情報検出ユニット7400には、撮像部7410及び車外情報検出部7420のうちの少なくとも一方が接続される。撮像部7410には、ToF(Time Of Flight)カメラ、ステレオカメラ、単眼カメラ、赤外線カメラ及びその他のカメラのうちの少なくとも一つが含まれる。車外情報検出部7420には、例えば、現在の天候又は気象を検出するための環境センサ、あるいは、車両制御システム7000を搭載した車両の周囲の他の車両、障害物又は歩行者等を検出するための周囲情報検出センサのうちの少なくとも一つが含まれる。
環境センサは、例えば、雨天を検出する雨滴センサ、霧を検出する霧センサ、日照度合いを検出する日照センサ、及び降雪を検出する雪センサのうちの少なくとも一つであってよい。周囲情報検出センサは、超音波センサ、レーダ装置及びLIDAR(Light Detection and Ranging、Laser Imaging Detection and Ranging)装置のうちの少なくとも一つであってよい。これらの撮像部7410及び車外情報検出部7420は、それぞれ独立したセンサないし装置として備えられてもよいし、複数のセンサないし装置が統合された装置として備えられてもよい。
ここで、図18は、撮像部7410及び車外情報検出部7420の設置位置の例を示す。撮像部7910,7912,7914,7916,7918は、例えば、車両7900のフロントノーズ、サイドミラー、リアバンパ、バックドア及び車室内のフロントガラスの上部のうちの少なくとも一つの位置に設けられる。フロントノーズに備えられる撮像部7910及び車室内のフロントガラスの上部に備えられる撮像部7918は、主として車両7900の前方の画像を取得する。サイドミラーに備えられる撮像部7912,7914は、主として車両7900の側方の画像を取得する。リアバンパ又はバックドアに備えられる撮像部7916は、主として車両7900の後方の画像を取得する。車室内のフロントガラスの上部に備えられる撮像部7918は、主として先行車両又は、歩行者、障害物、信号機、交通標識又は車線等の検出に用いられる。
なお、図18には、それぞれの撮像部7910,7912,7914,7916の撮影範囲の一例が示されている。撮像範囲aは、フロントノーズに設けられた撮像部7910の撮像範囲を示し、撮像範囲b、cは、それぞれサイドミラーに設けられた撮像部7912,7914の撮像範囲を示し、撮像範囲dは、リアバンパ又はバックドアに設けられた撮像部7916の撮像範囲を示す。例えば、撮像部7910,7912,7914,7916で撮像された画像データが重ね合わせられることにより、車両7900を上方から見た俯瞰画像が得られる。
車両7900のフロント、リア、サイド、コーナ及び車室内のフロントガラスの上部に設けられる車外情報検出部7920,7922,7924,7926,7928,7930は、例えば超音波センサ又はレーダ装置であってよい。車両7900のフロントノーズ、リアバンパ、バックドア及び車室内のフロントガラスの上部に設けられる車外情報検出部7920,7926,7930は、例えばLIDAR装置であってよい。これらの車外情報検出部7920〜7930は、主として先行車両、歩行者又は障害物等の検出に用いられる。
図17に戻って説明を続ける。車外情報検出ユニット7400は、撮像部7410に車外の画像を撮像させるとともに、撮像された画像データを受信する。また、車外情報検出ユニット7400は、接続されている車外情報検出部7420から検出情報を受信する。車外情報検出部7420が超音波センサ、レーダ装置又はLIDAR装置である場合には、車外情報検出ユニット7400は、超音波又は電磁波等を発信させるとともに、受信された反射波の情報を受信する。車外情報検出ユニット7400は、受信した情報に基づいて、人、車、障害物、標識又は路面上の文字等の物体検出処理又は距離検出処理を行ってもよい。車外情報検出ユニット7400は、受信した情報に基づいて、降雨、霧又は路面状況等を認識する環境認識処理を行ってもよい。車外情報検出ユニット7400は、受信した情報に基づいて、車外の物体までの距離を算出してもよい。
また、車外情報検出ユニット7400は、受信した画像データに基づいて、人、車、障害物、標識又は路面上の文字等を認識する画像認識処理又は距離検出処理を行ってもよい。車外情報検出ユニット7400は、受信した画像データに対して歪補正又は位置合わせ等の処理を行うとともに、異なる撮像部7410により撮像された画像データを合成して、俯瞰画像又はパノラマ画像を生成してもよい。車外情報検出ユニット7400は、異なる撮像部7410により撮像された画像データを用いて、視点変換処理を行ってもよい。
車内情報検出ユニット7500は、車内の情報を検出する。車内情報検出ユニット7500には、例えば、運転者の状態を検出する運転者状態検出部7510が接続される。運転者状態検出部7510は、運転者を撮像するカメラ、運転者の生体情報を検出する生体センサ又は車室内の音声を集音するマイク等を含んでもよい。生体センサは、例えば、座面又はステアリングホイール等に設けられ、座席に座った搭乗者又はステアリングホイールを握る運転者の生体情報を検出する。車内情報検出ユニット7500は、運転者状態検出部7510から入力される検出情報に基づいて、運転者の疲労度合い又は集中度合いを算出してもよいし、運転者が居眠りをしていないかを判別してもよい。車内情報検出ユニット7500は、集音された音声信号に対してノイズキャンセリング処理等の処理を行ってもよい。
統合制御ユニット7600は、各種プログラムにしたがって車両制御システム7000内の動作全般を制御する。統合制御ユニット7600には、入力部7800が接続されている。入力部7800は、例えば、タッチパネル、ボタン、マイクロフォン、スイッチ又はレバー等、搭乗者によって入力操作され得る装置によって実現される。統合制御ユニット7600には、マイクロフォンにより入力される音声を音声認識することにより得たデータが入力されてもよい。入力部7800は、例えば、赤外線又はその他の電波を利用したリモートコントロール装置であってもよいし、車両制御システム7000の操作に対応した携帯電話又はPDA(Personal Digital Assistant)等の外部接続機器であってもよい。入力部7800は、例えばカメラであってもよく、その場合搭乗者はジェスチャにより情報を入力することができる。あるいは、搭乗者が装着したウェアラブル装置の動きを検出することで得られたデータが入力されてもよい。さらに、入力部7800は、例えば、上記の入力部7800を用いて搭乗者等により入力された情報に基づいて入力信号を生成し、統合制御ユニット7600に出力する入力制御回路などを含んでもよい。搭乗者等は、この入力部7800を操作することにより、車両制御システム7000に対して各種のデータを入力したり処理動作を指示したりする。
記憶部7690は、マイクロコンピュータにより実行される各種プログラムを記憶するROM、及び各種パラメータ、演算結果又はセンサ値等を記憶するRAMを含んでいてもよい。また、記憶部7690は、HDD(Hard Disc Drive)等の磁気記憶デバイス、半導体記憶デバイス、光記憶デバイス又は光磁気記憶デバイス等によって実現してもよい。
汎用通信I/F7620は、外部環境7750に存在する様々な機器との間の通信を仲介する汎用的な通信I/Fである。汎用通信I/F7620は、GSM(登録商標)(Global System of Mobile communications)、WiMAX(登録商標)、LTE(登録商標)若しくはLTE−A(LTE−Advanced)などのセルラー通信プロトコル、又は無線LAN(Wi−Fi(登録商標)ともいう)、Bluetooth(登録商標)などのその他の無線通信プロトコルを実装してよい。汎用通信I/F7620は、例えば、基地局又はアクセスポイントを介して、外部ネットワーク(例えば、インターネット、クラウドネットワーク又は事業者固有のネットワーク)上に存在する機器(例えば、アプリケーションサーバ又は制御サーバ)へ接続してもよい。また、汎用通信I/F7620は、例えばP2P(Peer To Peer)技術を用いて、車両の近傍に存在する端末(例えば、運転者、歩行者若しくは店舗の端末、又はMTC端末)と接続してもよい。
専用通信I/F7630は、車両における使用を目的として策定された通信プロトコルをサポートする通信I/Fである。専用通信I/F7630は、例えば、下位レイヤのIEEE802.11pと上位レイヤのIEEE1609との組合せであるWAVE(Wireless Access in Vehicle Environment)、DSRC(Dedicated Short Range Communications)、又はセルラー通信プロトコルといった標準プロトコルを実装してよい。専用通信I/F7630は、典型的には、車車間(Vehicle to Vehicle)通信、路車間(Vehicle to Infrastructure)通信、車両と家との間(Vehicle to Home)の通信及び歩車間(Vehicle to Pedestrian)通信のうちの1つ以上を含む概念であるV2X通信を遂行する。
測位部7640は、例えば、GNSS(Global Navigation Satellite System)衛星からのGNSS信号(例えば、GPS衛星からのGPS信号)を受信して測位を実行し、車両の緯度、経度及び高度を含む位置情報を生成する。なお、測位部7640は、無線アクセスポイントとの信号の交換により現在位置を特定してもよく、又は測位機能を有する携帯電話、PHS若しくはスマートフォンといった端末から位置情報を取得してもよい。
ビーコン受信部7650は、例えば、道路上に設置された無線局等から発信される電波あるいは電磁波を受信し、現在位置、渋滞、通行止め又は所要時間等の情報を取得する。なお、ビーコン受信部7650の機能は、上述した専用通信I/F7630に含まれてもよい。
車内機器I/F7660は、マイクロコンピュータ7610と車内に存在する様々な車内機器7760との間の接続を仲介する通信インタフェースである。車内機器I/F7660は、無線LAN、Bluetooth(登録商標)、NFC(Near Field Communication)又はWUSB(Wireless USB)といった無線通信プロトコルを用いて無線接続を確立してもよい。また、車内機器I/F7660は、図示しない接続端子(及び、必要であればケーブル)を介して、USB(Universal Serial Bus)、HDMI(登録商標)(High−Definition Multimedia Interface、又はMHL(Mobile High−definition Link)等の有線接続を確立してもよい。車内機器7760は、例えば、搭乗者が有するモバイル機器若しくはウェアラブル機器、又は車両に搬入され若しくは取り付けられる情報機器のうちの少なくとも1つを含んでいてもよい。また、車内機器7760は、任意の目的地までの経路探索を行うナビゲーション装置を含んでいてもよい。車内機器I/F7660は、これらの車内機器7760との間で、制御信号又はデータ信号を交換する。
車載ネットワークI/F7680は、マイクロコンピュータ7610と通信ネットワーク7010との間の通信を仲介するインタフェースである。車載ネットワークI/F7680は、通信ネットワーク7010によりサポートされる所定のプロトコルに則して、信号等を送受信する。
統合制御ユニット7600のマイクロコンピュータ7610は、汎用通信I/F7620、専用通信I/F7630、測位部7640、ビーコン受信部7650、車内機器I/F7660及び車載ネットワークI/F7680のうちの少なくとも一つを介して取得される情報に基づき、各種プログラムにしたがって、車両制御システム7000を制御する。例えば、マイクロコンピュータ7610は、取得される車内外の情報に基づいて、駆動力発生装置、ステアリング機構又は制動装置の制御目標値を演算し、駆動系制御ユニット7100に対して制御指令を出力してもよい。例えば、マイクロコンピュータ7610は、車両の衝突回避あるいは衝撃緩和、車間距離に基づく追従走行、車速維持走行、車両の衝突警告、又は車両のレーン逸脱警告等を含むADAS(Advanced Driver Assistance System)の機能実現を目的とした協調制御を行ってもよい。また、マイクロコンピュータ7610は、取得される車両の周囲の情報に基づいて駆動力発生装置、ステアリング機構又は制動装置等を制御することにより、運転者の操作に拠らずに自律的に走行する自動運転等を目的とした協調制御を行ってもよい。
マイクロコンピュータ7610は、汎用通信I/F7620、専用通信I/F7630、測位部7640、ビーコン受信部7650、車内機器I/F7660及び車載ネットワークI/F7680のうちの少なくとも一つを介して取得される情報に基づき、車両と周辺の構造物や人物等の物体との間の3次元距離情報を生成し、車両の現在位置の周辺情報を含むローカル地図情報を作成してもよい。また、マイクロコンピュータ7610は、取得される情報に基づき、車両の衝突、歩行者等の近接又は通行止めの道路への進入等の危険を予測し、警告用信号を生成してもよい。警告用信号は、例えば、警告音を発生させたり、警告ランプを点灯させたりするための信号であってよい。
音声画像出力部7670は、車両の搭乗者又は車外に対して、視覚的又は聴覚的に情報を通知することが可能な出力装置へ音声及び画像のうちの少なくとも一方の出力信号を送信する。図17の例では、出力装置として、オーディオスピーカ7710、表示部7720及びインストルメントパネル7730が例示されている。表示部7720は、例えば、オンボードディスプレイ及びヘッドアップディスプレイの少なくとも一つを含んでいてもよい。表示部7720は、AR(Augmented Reality)表示機能を有していてもよい。出力装置は、これらの装置以外の、ヘッドホン、搭乗者が装着する眼鏡型ディスプレイ等のウェアラブルデバイス、プロジェクタ又はランプ等の他の装置であってもよい。出力装置が表示装置の場合、表示装置は、マイクロコンピュータ7610が行った各種処理により得られた結果又は他の制御ユニットから受信された情報を、テキスト、イメージ、表、グラフ等、様々な形式で視覚的に表示する。また、出力装置が音声出力装置の場合、音声出力装置は、再生された音声データ又は音響データ等からなるオーディオ信号をアナログ信号に変換して聴覚的に出力する。
なお、図17に示した例において、通信ネットワーク7010を介して接続された少なくとも二つの制御ユニットが一つの制御ユニットとして一体化されてもよい。あるいは、個々の制御ユニットが、複数の制御ユニットにより構成されてもよい。さらに、車両制御システム7000が、図示されていない別の制御ユニットを備えてもよい。また、上記の説明において、いずれかの制御ユニットが担う機能の一部又は全部を、他の制御ユニットに持たせてもよい。つまり、通信ネットワーク7010を介して情報の送受信がされるようになっていれば、所定の演算処理が、いずれかの制御ユニットで行われるようになってもよい。同様に、いずれかの制御ユニットに接続されているセンサ又は装置が、他の制御ユニットに接続されるとともに、複数の制御ユニットが、通信ネットワーク7010を介して相互に検出情報を送受信してもよい。
本実施形態に係るカップラモジュール140は、高周波信号やノイズを測定するネットワークアナライザー等の測定装置に組み込まれてもよく、このような測定装置とともに用いることができる測定用部品に含まれてもよい。また、本実施形態に係るカップラモジュール140は、無線通信等に用いられる半導体装置や半導体モジュール、アンテナモジュール等に組み込まれてもよい。さらに、本実施形態に係るカップラモジュール140は、ノイズ等の(EMI(Electro Magnetic Interference)やEMC(Electro Magnetic Compatibility))対策に利用されてもよい。
<<3.補足>>
以上、添付図面を参照しながら本開示の好適な実施形態について詳細に説明したが、本開示の技術的範囲はかかる例に限定されない。本開示の技術分野における通常の知識を有する者であれば、特許請求の範囲に記載された技術的思想の範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、これらについても、当然に本開示の技術的範囲に属するものと了解される。
また、本明細書に記載された効果は、あくまで説明的または例示的なものであって限定的ではない。つまり、本開示に係る技術は、上記の効果とともに、または上記の効果に代えて、本明細書の記載から当業者には明らかな他の効果を奏しうる。
なお、以下のような構成も本開示の技術的範囲に属する。
(1)
第1の端子から第2の端子まで信号を伝送する主線路と、
前記主線路とカップリングして前記信号の一部を第3の端子に取り出す副線路と、
前記第3の端子の接続先を前記副線路の一端と他端との間で切り替える第1の切替部と、
前記副線路の一端とグランドの間に設けられ、前記信号の周波数に応じてインピーダンスを切り替える第1のインピーダンス調整部と、
前記副線路の他端と前記グランドとの間に設けられ、前記信号の周波数に応じてインピーダンスを切り替える第2のインピーダンス調整部と、
前記第1の切替部と前記第3の端子との間に設けられ、前記信号の周波数に応じて前記第3の端子のインピーダンスを切り替える共振回路部と、
を備える、方向性結合器。
(2)
前記共振回路部は、
前記第1の切替部と前記第3の端子との間に直列に電気的に接続された結合平坦化部と、
前記第1の切替部と前記第3の端子との間に並列に電気的に接続されたマッチング調整部と、
を有する、
上記(1)に記載の方向性結合器。
(3)
前記マッチング調整部は、前記第3の端子のインピーダンスを前記信号の有する周波数に応じて調整する、
上記(2)に記載の方向性結合器。
(4)
前記マッチング調整部は、
第2の周波数帯域の周波数を有する前記信号に対応する第1のマッチング調整部と、
前記第2の周波数帯域に比べて高い周波数を持つ第3の周波数帯域の周波数を有する前記信号に対応する第2のマッチング調整部と、
前記第3の端子の接続先を前記第1のマッチング調整部と前記第2のマッチング調整部との間で切り替える第2の切替部と、
を含む、
上記(2)又は(3)に記載の方向性結合器。
(5)
前記マッチング調整部は、
前記第3の端子を前記グランドに接続するグランド接続部をさらに含む、
上記(4)に記載の方向性結合器。
(6)
前記第1のマッチング調整部、前記第2のマッチング調整部、及び前記グランド接続部のうちの少なくとも1つは、
抵抗、インダクタ、コンデンサのうちの少なくとも1つを含む、
上記(5)に記載の方向性結合器。
(7)
前記第1及び第2のマッチング調整部のうちの少なくとも一方は、
直列に接続された抵抗及びコンデンサを含む、
上記(6)に記載の方向性結合器。
(8)
前記第1及び第2のマッチング調整部のうちの少なくとも一方は、
直列に接続された抵抗、コンデンサ及びインダクタを含む、
上記(6)に記載の方向性結合器。
(9)
前記第1及び第2のマッチング調整部のうちの少なくとも一方は、
並列に接続された抵抗、コンデンサ及びインダクタと、
前記抵抗、コンデンサ及びインダクタの両端を接続するバイパススイッチと、
を含む、
上記(6)に記載の方向性結合器。
(10)
前記グランド接続部は、
直列に接続されたインダクタ及び抵抗を含む、
上記(6)に記載の方向性結合器。
(11)
前記グランド接続部は、
直列に接続されたコンデンサ及び抵抗と、
前記コンデンサの両端を接続するバイパススイッチと、
を含む、
上記(6)に記載の方向性結合器。
(12)
前記結合平坦化部は、前記第1の端子と前記第3の端子とを間の結合特性の周波数依存性を所定の帯域において平坦化するように調整する、
上記(2)又は(3)に記載の方向性結合器。
(13)
前記結合平坦化部は、
前記第2の周波数帯域に比べて低い周波数を持つ第1の周波数帯域の周波数を有する前記信号に対応する第1の結合平坦化部と、
前記第2及び第3の周波数帯域の周波数を有する前記信号に対応する第2の結合平坦化部と、
前記第3の端子の接続先を前記第1の結合平坦化部と前記第2の結合平坦化部との間で切り替える第3の切替部と、
を含む、
上記(4)に記載の方向性結合器。
(14)
前記第1及び第2の結合平坦化部のうちの少なくとも一方は、
抵抗、インダクタ、減衰器のうちの少なくとも1つを含む、
上記(13)に記載の方向性結合器。
(15)
前記第1及び第2のインピーダンス調整部は、それぞれ、
前記第3の端子と、前記副線路の前記一端又は前記他端との間のアイソレーション特性を調整する、
上記(1)〜(3)のいずれか1つに記載の方向性結合器。
(16)
前記第1及び第2のインピーダンス調整部は、それぞれ、
前記第1の周波数帯域の周波数を有する前記信号に対応する第1の調整部と、
前記第2の周波数帯域の周波数を有する前記信号に対応する第2の調整部と、
前記第3の周波数帯域の周波数を有する前記信号に対応する第3の調整部と、
前記副線路の前記一端又は前記他端の接続先を前記第1、第2及び第3の調整部の間で切り替える第4の切替部と、
を有する、
上記(13)に記載の方向性結合器。
(17)
前記第1、第2及び第3の調整部のうちの少なくとも1つは、
抵抗、インダクタ、コンデンサのうちの少なくとも1つを含む、
上記(16)に記載の方向性結合器。
(18)
前記第1、第2及び第3の調整部のうちの少なくとも1つは、
並列に接続された抵抗及びコンデンサを含む、
上記(17)に記載の方向性結合器。
(19)
方向性結合器を含む無線通信機器であって、
前記方向性結合器は、
第1の端子から第2の端子まで信号を伝送する主線路と、
前記主線路とカップリングして前記信号の一部を第3の端子に取り出す副線路と、
前記第3の端子の接続先を前記副線路の一端と他端との間で切り替える第1の切替部と、
前記副線路の一端とグランドの間に設けられ、前記信号の周波数に応じてインピーダンスを切り替える第1のインピーダンス調整部と、
前記副線路の他端と前記グランドとの間に設けられ、前記信号の周波数に応じてインピーダンスを切り替える第2のインピーダンス調整部と、
前記第1の切替部と前記第3の端子との間に設けられ、前記信号の周波数に応じて前記第3の端子のインピーダンスを切り替える共振回路部と、
を有する、
無線通信機器。
(20)
方向性結合器の制御方法であって、
前記方向性結合器は、
第1の端子から第2の端子まで信号を伝送する主線路と、
前記主線路とカップリングして前記信号の一部を第3の端子に取り出す副線路と、
前記第3の端子の接続先を前記副線路の一端と他端との間で切り替える第1の切替部と、
前記副線路の一端とグランドの間に設けられ、前記信号の周波数に応じてインピーダンスを切り替える第1のインピーダンス調整部と、
前記副線路の他端と前記グランドとの間に設けられ、前記信号の周波数に応じてインピーダンスを切り替える第2のインピーダンス調整部と、
前記第1の切替部と前記第3の端子との間に設けられ、前記信号の周波数に応じて前記第3の端子のインピーダンスを切り替える共振回路部と、
を有し、
前記信号の周波数に応じて、前記第1及び第2のインピーダンス調整部と、前記共振回路部とを調整することを含む、
制御方法。
10 無線通信機器
28 切替部
30、30a、30f、30r、300、302、304 終端部
30FHR、30FLR、30FUR、30RHR、30RLR、30RUR、32LR、34AR、34HR、34R、34TR、34UR 抵抗
30FHC、30FLC、30FUC、30RHC、30RLC、30RUC、34C、34HC、34UC コンデンサ
32、32a、320、322 結合平坦化部
32HL、34L、34TL インダクタ
32A 減衰器
34、340、342 マッチング調整部
100 アンテナ
102 切替スイッチ
110 LNA
112、116、132 BPF
114、130 ミキサ
120 制御回路部
122 発振器
134 PA
136 測定部
140、140a カップラモジュール
150 カップラ
152、154 マイクロストリップライン
200 調整回路部
344 グランド接続部
700 サーバ
701、901、921 プロセッサ
702、822、852、902、922 メモリ
703、903 ストレージ
704、823、853 ネットワークインタフェース
705、7010 無線通信ネットワーク
706、917 バス
800 eNB
820、850 基地局装置
821、851 コントローラ
825、855、863、912、933 無線通信インタフェース
826、856、913、934 BBプロセッサ
827、864、914、935 RF回路
857、861 接続インタフェース
860 RRH
900 スマートフォン
904 外部接続インタフェース
906、925 カメラ
907 センサ
908 マイクロフォン
909、929 入力デバイス
910、930 表示デバイス
911、931 スピーカ
915、936 アンテナスイッチ
918、938 バッテリ
919 補助コントローラ
920 カーナビゲーション装置
923 GPSモジュール
926 データインタフェース
927 コンテンツプレーヤ
928 記憶媒体インタフェース
940 車載システム
941 車載ネットワーク
942 車両側モジュール
7000 車両制御システム
7100 駆動系制御ユニット
7110 車両状態検出部
7200 ボディ系制御ユニット
7300 バッテリ制御ユニット
7310 二次電池
7400 車外情報検出ユニット
7410、7910、7912、7914、7916、7918 撮像部
7420、7920、7921、7922、7923、7924、7925、7926、7928、7929、7930 車外情報検出部
7500 車内情報検出ユニット
7510 運転者状態検出部
7600 統合制御ユニット
7610 マイクロコンピュータ
7620 汎用通信インタフェース
7630 専用通信インタフェース
7640 測位部
7650 ビーコン受信部
7660 車内機器インタフェース
7670 音声画像出力部
7680 車載ネットワークインタフェース
7690 記憶部
7710 オーディオスピーカ
7720 表示部
7730 インストルメントパネル
7750 外部環境
7760 車内機器
7800 入力部
7900 車両
P1、P2、P3、P5、P6 ポート
F1、F2、F3a、F3b、F4a、F4b、F5〜F13、F21、F22、F30、F40 スイッチ

Claims (20)

  1. 第1の端子から第2の端子まで信号を伝送する主線路と、
    前記主線路とカップリングして前記信号の一部を第3の端子に取り出す副線路と、
    前記第3の端子の接続先を前記副線路の一端と他端との間で切り替える第1の切替部と、
    前記副線路の一端とグランドの間に設けられ、前記信号の周波数に応じてインピーダンスを切り替える第1のインピーダンス調整部と、
    前記副線路の他端と前記グランドとの間に設けられ、前記信号の周波数に応じてインピーダンスを切り替える第2のインピーダンス調整部と、
    前記第1の切替部と前記第3の端子との間に設けられ、前記信号の周波数に応じて前記第3の端子のインピーダンスを切り替える共振回路部と、
    を備える、方向性結合器。
  2. 前記共振回路部は、
    前記第1の切替部と前記第3の端子との間に直列に電気的に接続された結合平坦化部と、
    前記第1の切替部と前記第3の端子との間に並列に電気的に接続されたマッチング調整部と、
    を有する、
    請求項1に記載の方向性結合器。
  3. 前記マッチング調整部は、前記第3の端子のインピーダンスを前記信号の有する周波数に応じて調整する、
    請求項2に記載の方向性結合器。
  4. 前記マッチング調整部は、
    第2の周波数帯域の周波数を有する前記信号に対応する第1のマッチング調整部と、
    前記第2の周波数帯域に比べて高い周波数を持つ第3の周波数帯域の周波数を有する前記信号に対応する第2のマッチング調整部と、
    前記第3の端子の接続先を前記第1のマッチング調整部と前記第2のマッチング調整部との間で切り替える第2の切替部と、
    を含む、
    請求項2に記載の方向性結合器。
  5. 前記マッチング調整部は、
    前記第3の端子を前記グランドに接続するグランド接続部をさらに含む、
    請求項4に記載の方向性結合器。
  6. 前記第1のマッチング調整部、前記第2のマッチング調整部、及び前記グランド接続部のうちの少なくとも1つは、
    抵抗、インダクタ、コンデンサのうちの少なくとも1つを含む、
    請求項5に記載の方向性結合器。
  7. 前記第1及び第2のマッチング調整部のうちの少なくとも一方は、
    直列に接続された抵抗及びコンデンサを含む、
    請求項6に記載の方向性結合器。
  8. 前記第1及び第2のマッチング調整部のうちの少なくとも一方は、
    直列に接続された抵抗、コンデンサ及びインダクタを含む、
    請求項6に記載の方向性結合器。
  9. 前記第1及び第2のマッチング調整部のうちの少なくとも一方は、
    並列に接続された抵抗、コンデンサ及びインダクタと、
    前記抵抗、コンデンサ及びインダクタの両端を接続するバイパススイッチと、
    を含む、
    請求項6に記載の方向性結合器。
  10. 前記グランド接続部は、
    直列に接続されたインダクタ及び抵抗を含む、
    請求項6に記載の方向性結合器。
  11. 前記グランド接続部は、
    直列に接続されたコンデンサ及び抵抗と、
    前記コンデンサの両端を接続するバイパススイッチと、
    を含む、
    請求項6に記載の方向性結合器。
  12. 前記結合平坦化部は、前記第1の端子と前記第3の端子とを間の結合特性の周波数依存性を所定の帯域において平坦化するように調整する、
    請求項2に記載の方向性結合器。
  13. 前記結合平坦化部は、
    前記第2の周波数帯域に比べて低い周波数を持つ第1の周波数帯域の周波数を有する前記信号に対応する第1の結合平坦化部と、
    前記第2及び第3の周波数帯域の周波数を有する前記信号に対応する第2の結合平坦化部と、
    前記第3の端子の接続先を前記第1の結合平坦化部と前記第2の結合平坦化部との間で切り替える第3の切替部と、
    を含む、
    請求項4に記載の方向性結合器。
  14. 前記第1及び第2の結合平坦化部のうちの少なくとも一方は、
    抵抗、インダクタ、減衰器のうちの少なくとも1つを含む、
    請求項13に記載の方向性結合器。
  15. 前記第1及び第2のインピーダンス調整部は、それぞれ、
    前記第3の端子と、前記副線路の前記一端又は前記他端との間のアイソレーション特性を調整する、
    請求項1に記載の方向性結合器。
  16. 前記第1及び第2のインピーダンス調整部は、それぞれ、
    前記第1の周波数帯域の周波数を有する前記信号に対応する第1の調整部と、
    前記第2の周波数帯域の周波数を有する前記信号に対応する第2の調整部と、
    前記第3の周波数帯域の周波数を有する前記信号に対応する第3の調整部と、
    前記副線路の前記一端又は前記他端の接続先を前記第1、第2及び第3の調整部の間で切り替える第4の切替部と、
    を有する、
    請求項13に記載の方向性結合器。
  17. 前記第1、第2及び第3の調整部のうちの少なくとも1つは、
    抵抗、インダクタ、コンデンサのうちの少なくとも1つを含む、
    請求項16に記載の方向性結合器。
  18. 前記第1、第2及び第3の調整部のうちの少なくとも1つは、
    並列に接続された抵抗及びコンデンサを含む、
    請求項17に記載の方向性結合器。
  19. 方向性結合器を含む無線通信機器であって、
    前記方向性結合器は、
    第1の端子から第2の端子まで信号を伝送する主線路と、
    前記主線路とカップリングして前記信号の一部を第3の端子に取り出す副線路と、
    前記第3の端子の接続先を前記副線路の一端と他端との間で切り替える第1の切替部と、
    前記副線路の一端とグランドの間に設けられ、前記信号の周波数に応じてインピーダンスを切り替える第1のインピーダンス調整部と、
    前記副線路の他端と前記グランドとの間に設けられ、前記信号の周波数に応じてインピーダンスを切り替える第2のインピーダンス調整部と、
    前記第1の切替部と前記第3の端子との間に設けられ、前記信号の周波数に応じて前記第3の端子のインピーダンスを切り替える共振回路部と、
    を有する、
    無線通信機器。
  20. 方向性結合器の制御方法であって、
    前記方向性結合器は、
    第1の端子から第2の端子まで信号を伝送する主線路と、
    前記主線路とカップリングして前記信号の一部を第3の端子に取り出す副線路と、
    前記第3の端子の接続先を前記副線路の一端と他端との間で切り替える第1の切替部と、
    前記副線路の一端とグランドの間に設けられ、前記信号の周波数に応じてインピーダンスを切り替える第1のインピーダンス調整部と、
    前記副線路の他端と前記グランドとの間に設けられ、前記信号の周波数に応じてインピーダンスを切り替える第2のインピーダンス調整部と、
    前記第1の切替部と前記第3の端子との間に設けられ、前記信号の周波数に応じて前記第3の端子のインピーダンスを切り替える共振回路部と、
    を有し、
    前記信号の周波数に応じて、前記第1及び第2のインピーダンス調整部と、前記共振回路部とを調整することを含む、
    制御方法。
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