JP6454843B2 - 排水機の取付構造 - Google Patents

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Description

本発明は、浴槽や流し台、洗面台や各種槽体の排水口に取り付ける排水器において槽体と排水器を取り付ける構造に関するものである。
本従来例の排水器の取付構造は、台所の流し台に用いられる。
本従来例の排水器の取付構造は、槽体と、排水器と、雌ねじ部材と、排水管と、から構成されている。
槽体は、箱体の流し台であって、底部に排水を排水器側へと排水させるための排水口を開口している。
排水器は、前記槽体の排水口に水密的に取り付けられる有底筒状の箱体であって、流入口と、接続口と、フランジ部と、雄ねじ部と、から構成される。
流入口は、排水口の上端に位置して、槽体内の排水を排水器内部に流入させるための入り口の開口である。
接続口は、排水器内部の排水を排水器外へと排出する為のものであって、排水器の側面から排水勾配を有した角度を備えつつ略水平方向へ向かって延出して構成される。
フランジ部は、排水器の流入口側の上端に、外側方向に向けて鍔状に飛び出す形状を成す。また、施工時には当該フランジ部は水密部材を介して排水口に係止される。
雄ねじ部は、排水器の外周に螺設される雄ねじであって、後述する雌ねじ部材と螺合する。また、雄ねじ部はフランジ部の直下位置に螺設される。
雌ねじ部材は、内周に雌ねじを螺設したリング体であって、排水器の雄ねじ部と螺合する。また、施工の際には雌ねじ部材は排水器の雄ねじ部と螺合して雌ねじ部材が上方に移動し、槽体の排水口の裏面に当接する。このとき、排水器は槽体の排水口にフランジ部によって係止されている為、槽体の排水口を、フランジ部と雌ねじ部材によって挟むことによって排水器を槽体に取り付けることができる。
排水管は、接続口に接続される管体であって、途中箇所に排水トラップと呼ばれる内部に排水の一部を貯水して封水を備えて、下流からの臭気や害虫を室内側へと流入させないようにする部材を介在させて、最終的には下水管へと接続される部材である。(特許文献1)
上記の従来例である排水器の取付構造は以下のように施工される。
槽体の排水口に排水器を挿入する。この際、排水器より側方に飛び出して構成される接続口があるため、先に接続口側を排水口内に挿入し、排水器のフランジ部を水密部材を介して槽体の排水口に係止させる。その後、雌ねじ部材を槽体の裏側から排水器の外周を通過させ、雌ねじ部材の雌ねじと排水器の雄ねじを螺合させ、締めつけてゆく。そうすると雌ねじ部材が上方に押し上げられ、槽体の排水口の裏面近傍を押しけられ、排水器はフランジ部によって排水口に係止されているので、雌ねじ部材の押し上げとフランジ部の係止により排水口を挟み込んで固定され、槽体と排水器が水密的に接続されることとなる。その後、排水器の接続口に排水管を接続し、本従来例の排水器の施工は完了する。
前記した排水器の取付構造の排水の流れは以下のようになる。
槽体上に排水が発生すると、槽体の排水口に取り付けられた排水器の流入口から排水器内に排水が流入する。そして、排水器の側面に構成された接続口から排水管へ排水が排出され、排水器内の排水は排水器外へと排出される。排水管の排水は排水トラップを介して、最終的には下水管へと排出される。
特開2005−344400号
従来例での排水器の取付構造では以下の問題があった。
まず、従来から台所や洗面台には槽体下に物を収納する収納スペースとしてキャビネット空間を備えていることが多い。このような場合、キャビネット内には収納物をたくさん収納したいため、できるだけ収納スペース内の排水器や排水管が邪魔にならないようにしたい。また、仮にキャビネットが備えられない槽体であったとしても、キャビネットが無い分、排水器や排水管外部に露出し、意匠性が悪いため、できるだけ排水管が外部に見えないようにする必要があった。
そこで、排水器の全高を低くする為に、接続口や例えばオーバーフロー等の配管などの接続口を排水器の側面に配置することが主流となった。
しかし、このように排水器の側面に接続口を構成している排水器は、槽体の排水口より外側に接続口の端部が位置することになる。排水器と槽体の取付の為に雌ねじ部材を排水器の外周に構成した雄ねじ部に螺合させないとならないが、このときに雌ねじ部材内周が接続口及び排水器の外周が通過できる径にしなければならないが、雌ねじ部材と排水器の雄ねじ部も螺合せねばならない。よって、接続口の長さと、排水器の外側面の幅は相関関係がある。
また、雌ねじ部材は排水器の雄ねじ部と螺合させねばならないが、雌ねじ部材を雄ねじ部に螺合させるまでには雌ねじを雄ねじに対して略垂直に位置させないと螺合できない為、排水器の高さは少なくとも、雌ねじ部材自身の高さと、雄ねじ部のネジ代分の高さと、接続口の高さが必要になってしまう。上記のように排水器の高さを低くしようとした場合、接続口の高さは変更することが出来ないため、雄ねじ部であるネジ代の高さと、雌ねじ部材の高さを低くすることが必要となる。
しかし、ネジ代を小さく(低く)してしまうと、締めつけ力が低下してしまうという問題がある。
以上のことから、本願発明は以下の課題を解決する。
1.特別な機構を用いずに、簡単な構造で排水器の高さを低くする。
2.ネジ代を低くすることなく、雌ねじ部材の高さ分排水器の高さを低くする。
請求項1に記載の排水器の取付構造は、排水口11を開口した槽体1と、槽体1の排水口11に備えられた排水器2と、排水器2に構成された槽体1からの排水が排水器2内へと流入するための流入口23と、排水器2の流入口23の側面に構成された、他の管体との接続を行う接続口24と、排水器2の流入口23の上端に外側方向に向けて飛び出して構成され、槽体1の排水口11に係止されるフランジ部25と、排水器2の流入口23の外周側面に構成された取付部21と、取付部21に排水器2とは別体で脱着可能に取り付けられて、排水器2取付時、上面視外周縁が接続口24以上に外側に達し、内側面は排水器2の取付部21外側面と略同一に構成するとともに、外周面に係合部31を構成した係合部材3と、リング体であって、上端に槽体1の裏側に当接する当接部42を有し、内周に前記係合部31と回転して係合する被係合部41を備えた被係合部材4と、から構成したことを特徴とする排水器の取付構造である。
請求項2に記載の排水器の取付構造は、前記係合部31を凸部7又は凹溝6から構成し、該係合部31に対応した凸部7又は凹溝6を被係合部41に構成したことを特徴とする前記請求項1に記載の排水器の取付構造である。
請求項3に記載の排水器の取付構造は、前記係合部31を雄ねじとし、前記被係合部41を雌ねじとしたことを特徴とする前記請求項1に記載の排水器の取付構造である。
請求項4に記載の排水器の取付構造は、前記雄ねじ又は雌ねじのどちらか一方が全周に渡って螺設されると共に、それに対応する雄ねじ又は雌ねじの他方を任意の箇所の少なくとも一カ所以上構成しない箇所を備えたことを特徴とする前記請求項3に記載の排水器の取付構造である。
請求項5に記載の排水器の取付構造は、前記係合部材3を、複数分割して構成される分割体から構成したことを特徴とする前記請求項1乃至請求項4のいずれか一つに記載の排水器の取付構造である。
請求項6に記載の排水器の取付構造は、前記係合部材3を、上面視外周の中心と、上面視内側面の中心とを偏芯して構成するとともに、係合部材3が排水器2の取付部21に取り付けられた状態時の上面視係合部材3の外周と内側面の幅が最大となる箇所は排水器2の接続口24付近となるようにしたことを特徴とする前記請求項5に記載の排水器の取付構造である。
請求項7に記載の排水器の取付構造は、前記係合部材3を、一部切り欠いて構成された切り欠き部を備えた上面視C字リングとしたことを特徴とする前記請求項1乃至請求項4のいずれか一つに記載の排水器の取付構造である。
請求項8に記載の排水器の取付構造は、前記係合部材3を、上面視外周の中心に対し内側面の中心を偏芯させて構成し、当該切り欠き部を接続口24と対させて排水器2の取付部21に挿入して取り付けることを特徴とする前記請求項7に記載の排水器の取付構造である。
請求項9に記載の排水器の取付構造は、前記排水器2の取付部21に、係合部材3が取り付けられた際の切り欠き部の部分を一部突出させて外周に係合部31の一部を構成した第2係合部32を構成したことを特徴とする前記請求項7又は請求項8に記載の排水器の取付構造である。
請求項10に記載の排水器の取付構造は、前記係合部材3に廻り止め部33を構成し、それに対応する受け部22を取付部21に構成したことを特徴とする前記請求項1乃至請求項9のいずれか一つに記載の排水器の取付構造である。
請求項11に記載の排水器の取付構造は、前記排水口11の裏面と排水器2の係合部材3と被係合部材4の間に、被係合部材4の押し上げ力を排水口11の裏面に作用させる為の土台部材5を介在させて排水器の取付構造を構成したことを特徴とする前記請求項1乃至請求項10のいずれか一つに記載の排水器の取付構造である。
請求項1に記載の本発明は、取付部21に排水器2とは別体で脱着可能に取り付けられて、排水器2取付時、上面視外周縁が接続口24以上に外側に達し、内側面は排水器2の取付部21外側面と略同一に構成するとともに、外周面に係合部31を構成した係合部材3と、リング体であって、上端に槽体1の裏側に当接する当接部42を有し、内周に前記係合部31と回転して係合する被係合部41を備えた被係合部材4と、から構成したことにより、排水器2の係合部31を排水器2とは別部材とすることができ、また、被係合部材4が排水器2の接続口24に干渉しないようになった。よって被係合部41分の高さを低くすることができる。
請求項2に記載の本発明は、前記係合部31を凸部7又は凹溝6から構成し、該係合部31に対応した凸部7又は凹溝6を被係合部41に構成したことから、回転ロック構造による係合取付とすることができる。
請求項3に記載の本発明は、係合部31を雄ねじとし、前記被係合部材4の被係合部41を雌ねじとしたことから、ネジ螺合による係合取付とすることができる。
請求項4に記載の本発明は、雌ねじが全周に螺設されると共に、雄ねじを任意の箇所の少なくとも一カ所以上雄ねじを構成しない箇所を備えたことから、係合部材3の形状の選択の幅が広がる。
請求項5に記載の本発明は、係合部材3を、複数分割して構成される分割体から構成したことから、特別な機構を採用せずとも係合部材3を取付部21で合体させるだけで係合部材3を排水器2に取り付けることができるようになった。よって施工が簡単になった。
請求項6に記載の本発明は、係合部材3を、上面視外周の中心と、上面視内側面の中心とを偏芯して構成するとともに、係合部材3が排水器2の取付部21に取り付けられた状態時の上面視係合部材3の外周と内側面の幅が最大となる箇所は排水器2の接続口24付近となるようにしたことから、被係合部材4の押し上げ力を適切に排水器2のフランジ部25に付与することができるようになった。よって、排水器2と槽体1から水漏れ等が発生することがない。
請求項7に記載の本発明は、係合部材3を、一部切り欠いて構成された切り欠き部を備えた上面視C字リングとしたことから、係合部材3の部材点数を少なくすることができる。
請求項8に記載の本発明は、係合部材3を、上面視外周の中心に対し内側面の中心を偏芯させて構成し、当該切り欠き部を接続口24と対させて排水器2の取付部21に挿入して取り付けることから、被係合部材4の押し上げ力を適切に排水器2のフランジ部25に付与することができるようになった。よって、排水器2と槽体1から水漏れ等が発生することがない。
請求項9に記載の本発明は、排水器2の取付部21に、係合部材3が取り付けられた際の切り欠き部の部分を一部突出させて外周に係合部31の一部を構成した第2係合部32を構成したことから、切り欠き部の係合部31が存在しない箇所に係合部31を備えることができ、ネジがうまく螺合できない、ということを防止することができる。
請求項10に記載の本発明は、前記係合部材3に廻り止め部33を構成し、それに対応する受け部22を取付部21に構成したことから、被係合部材4と係合部材3を係合させた際に供回りするようなことがない。
請求項11に記載の本発明は、排水口11の裏面と排水器2の係合部材3と被係合部材4の間に、被係合部材4の押し上げ力を排水口11の裏面に作用させる為の土台部材5を構成したことから、被係合部材4の押し上げ力を排水器2のフランジ部25に作用させることができるので、接続部から漏水が発生することがない。
実施例1の施工前の状態を示す斜視図である。 実施例1の排水器に係合部材を取り付けた状態を示す斜視図である。 実施例1の排水器の施工状態時を示す斜視図である。 実施例1の施工状態を示す、槽体裏面側からの斜視図である。 実施例1の断面図である。 実施例2の施工前の状態を示す斜視図である。 実施例2の排水器に係合部材を取り付けた状態を示す斜視図である。 実施例2の排水器の施工状態時を示す斜視図である。 実施例2の施工状態を示す、槽体裏面側からの斜視図である。 実施例2の断面図である。 実施例2における排水器と係合部材を示す底面図である。 実施例3の施工前の状態を示す斜視図である。 実施例3の排水器に係合部材を取り付けた状態を示す斜視図である。 実施例3の排水器の施工状態時を示す斜視図である。 実施例3の施工状態を示す、槽体裏面側からの斜視図である。 実施例3の断面図である。 実施例3における排水器と係合部材を示す底面図である。 実施例4の施工前の状態を示す斜視図である。 実施例4の排水器に係合部材を取り付けた状態を示す斜視図である。 実施例4の排水器の施工状態時を示す斜視図である。 実施例4の施工状態を示す、槽体裏面側からの斜視図である。 実施例4の断面図である。 その他の実施例を示す断面図である。 その他の実施例を示す、係合部及び被係合部を凹溝又は凸部の構造および作用を示す側面図である。
本実施例は、図1乃至図5に示される、台所の流し台に用いられる排水器の取付構造である。
本実施例の排水器2の取付構造は、槽体1と、排水器2と、係合部材3としての雄ねじ部材3と、被係合部材4としての雌ねじ部材4と、排水管と、から構成されている。
槽体1は、箱体の流し台であって、底部に排水を排水器2側へと排水させるための排水口11を開口している。
排水器2は、前記槽体1の排水口11に水密的に取り付けられる有底筒状の箱体であって、上面視円形状の流入口23と、接続口24と、フランジ部25と、取付部21と、から構成される。
流入口23は、排水口11の上端に位置して、槽体1内の排水を排水器2内部に流入させるための入り口の開口である。
接続口24は、排水器2内部の排水を排水器2外へと排出する為のものであって、排水器2の側面から排水勾配を有した角度を備えつつ略水平方向へ向かって延出して構成される。
フランジ部25は、排水器2の流入口23側の上端に、外側方向に向けて鍔状に飛び出す形状を成す。また、施工時には当該フランジ部25は水密部材を介して排水口11に係止される。
取付部21は、排水器2の外周のフランジ部25の下方に構成される溝であって、後述する雄ねじ部材3が当該取付部21に嵌め込まれる。また、当該取付部21には、後述する廻り止め部33と合致して雄ねじ部材3が排水器2に対して回転しないようにする為の受け部22を構成する。当該受け部22は本実施例においては取付部21に構成した複数の突起から成る。
係合部材3としての雄ねじ部材3は、図1に示すように、前記排水器2の取付部21に嵌め込まれる部材であって、雄ねじ部材3を取付部21に取り付けた状態時では上面視リング状の円形状であって、外周に係合部31としての雄ねじを螺設し、上面視中央部分で二つに分割されて分割体として構成されている。
尚、本実施例では分割体の分割を二つとしているが、分割数に限定はない。また、雄ねじ部材3の内周面、つまり排水器2の取付部21に取り付けられる面である内周面には、前記排水器2の取付部21に構成された複数の突起に合致する複数の凹部に廻り止め部33を構成する。当該廻り止め部33を取付部21の複数の突起に合致させることによって、排水器2に対して雄ねじ部材3が回転してしまうことがない。
被係合部材4としての雌ねじ部材4は、内周に被係合部41としての雌ねじを螺設したリング体であって、排水器2の雄ねじ部と螺合する。また、被係合部材4の上端部分には、槽体1の裏面に当接する当接部42を構成する。また、施工の際には雌ねじ部材4は排水器2の雄ねじ部と螺合して雌ねじ部材4が上方に移動し、槽体1の排水口11の裏面に当接部42が当接する。このとき、排水器2は槽体1の排水口11にフランジ部25によって係止されている為、槽体1の排水口11を、フランジ部25と雌ねじ部材4によって挟むことによって排水器2を槽体1に取り付けることができる。
排水管は、接続口24に接続される管体であって、途中箇所に排水トラップと呼ばれる内部に排水の一部を貯水して封水を備えて、下流からの臭気や害虫を室内側へと流入させないようにする部材を介在させて、最終的には下水管へと接続される部材である。
上記の排水器の取付構造は以下のように施工される。
槽体1の排水口11に排水器2を挿入する。この際、排水器2より側方に飛び出して構成される接続口24があるため、先に接続口24側を排水口11内に挿入し、排水器2のフランジ部25を水密部材を介して槽体1の排水口11に係止させる。
そして、図1から図2に示すように槽体1の裏面から排水器2の取付部21に雄ねじ部材3を取り付ける。取付方としては、排水器2の側面から取付部21外周に構成した複数の突起に雄ねじ部材3の廻り止め部33を合致させるように取り付ける。雄ねじ部材3が排水器2取付部21に取り付けられた状態の雄ねじ部材3は、排水器2外周周囲を囲むように位置する上面視リング状となっている。
そして、図3のように雌ねじ部材4を槽体1の裏側から排水器2の接続口24と外周を通過させ、雌ねじ部材4の雌ねじと排水器2の取付部21に取り付けられた雄ねじ部材3の雄ねじを螺合させ、締めつけてゆく。このとき、雄ねじ部材3は廻り止め部33によって排水器2の取付部21に構成した複数の突起に合致しているので、雌ねじ部材4を回転させた際に雄ねじ部材3が排水器2に対し回転して供回りしない。よって、雌ねじ部材4を回転すると雄ねじ部材3と螺合するが排水器2は回転しないので適切に排水器2本体を槽体1にネジ螺合の取付を達成することできる。そうして雌ねじ部材4が上方に押し上げられ(雌ねじ部材4が槽体1裏面に近づく)、当接部42が槽体1裏面に当接し槽体1の排水口11の裏面近傍を押しける。そうすると排水器2はフランジ部25によって排水口11に係止されているので、図4、図6に示すように雌ねじ部材4の槽体1への押圧とフランジ部25の係止により排水口11を挟み込んで固定され、槽体1と排水器2が水密的に接続されることとなる。その後、排水器2の接続口24に排水管を接続し、本実施例の排水器2の施工は完了する。
前記した排水器の取付構造の排水の流れは以下のようになる。
槽体1上に排水が発生すると、槽体1の排水口11に取り付けられた排水器2の流入口23から排水器2内に排水が流入する。そして、排水器2の側面に構成された接続口24から排水管へ排水が排出され、排水器2内の排水は排水器2外へと排出される。排水管の排水は排水トラップを介して、最終的には下水管へと排出される。
本実施例は、図6乃至図11に示される、台所の流し台に用いられる排水器の取付構造である。
本実施例の排水器の取付構造は、槽体1と、排水器2と、係合部材3としての雄ねじ部材3と、被係合部材4としての雌ねじ部材4と、排水管と、から構成されている。
槽体1は、箱体の流し台であって、底部に排水を排水器2側へと排水させるための排水口11を開口している。
排水器2は、前記槽体1の排水口11に水密的に取り付けられる有底筒状の箱体であって、上面視円形状の流入口23と、接続口24と、フランジ部25と、取付部21と、から構成される。
流入口23は、排水口11の上端に位置して、槽体1内の排水を排水器2内部に流入させるための入り口の開口である。
接続口24は、排水器2内部の排水を排水器2外へと排出する為のものであって、排水器2の側面から排水勾配を有した角度を備えつつ略水平方向へ向かって延出して構成される。
フランジ部25は、排水器2の流入口23側の上端に、外側方向に向けて鍔状に飛び出す形状を成す。また、施工時には当該フランジ部25は水密部材を介して排水口11に係止される。
取付部21は、排水器2の外周のフランジ部25の下方に構成される溝であって、後述する雄ねじ部材3が当該取付部21に嵌め込まれる。また、当該取付部21には、後述する廻り止め部33と合致して雄ねじ部材3が排水器2に対して回転しないようにする為の受け部22を構成する。当該受け部22は本実施例においては取付部21に構成した複数の突起から成る。また、本実施例では、図11に示すように雄ねじ部材3が排水器2の取付部21に取り付けられた際、雄ねじ部材3の切り欠き部の部分に相当する箇所を一部突出させて外周に係合部材3の一部を構成した第2係合部32を排水器2の接続口24の上部に構成した。このように第2係合部32を構成したことから、ネジが排水器2の取付部21全周に渡って螺設されることができる。雄ねじ部材3の足りない箇所を第2係合部32によって補うことができるので、ネジ螺合がうまくいかないというようなことが無くなる。
係合部材3としての雄ねじ部材3は、前記排水器2の取付部21に嵌め込まれる部材であって、図11に示すように、一部切り欠いて構成された切り欠き部を備え、雄ねじ部材3を取付部21に取り付けた状態時では上面視略C字状又は略U字状のリング体であって、外周に係合部31としての雄ねじを螺設して成る。
また、雄ねじ部材3の内周面、つまり排水器2の取付部21に取り付けられる面である内周面には、前記排水器2の取付部21に構成された複数の突起に合致する複数の凹部に廻り止め部33を構成する。当該廻り止め部33を取付部21の複数の突起に合致させることによって、排水器2に対して雄ねじ部材3が回転してしまうことがない。
被係合部材4としての雌ねじ部材4は、内周に被係合部41としての雌ねじを螺設したリング体であって、排水器2の雄ねじ部と螺合する。また、被係合部材4の上端部分には、槽体1の裏面に当接する当接部42を構成する。また、施工の際には雌ねじ部材4は排水器2の雄ねじ部と螺合して雌ねじ部材4が上方に移動し、槽体1の排水口11の裏面に当接部42が当接する。このとき、排水器2は槽体1の排水口11にフランジ部25によって係止されている為、槽体1の排水口11を、フランジ部25と雌ねじ部材4によって挟むことによって排水器2を槽体1に取り付けることができる。
排水管は、接続口24に接続される管体であって、途中箇所に排水トラップと呼ばれる内部に排水の一部を貯水して封水を備えて、下流からの臭気や害虫を室内側へと流入させないようにする部材を介在させて、最終的には下水管へと接続される部材である。
上記の排水器2の取付構造は以下のように施工される。
槽体1の排水口11に排水器2を挿入する。この際、排水器2より側方に飛び出して構成される接続口24があるため、先に接続口24側を排水口11内に挿入し、排水器2のフランジ部25を水密部材を介して槽体1の排水口11に係止させる。
そして、図6から図7に示すように、槽体1の裏面から排水器2の取付部21に雄ねじ部材3を取り付ける。取付方としては、排水器2の側面から取付部21外周に雄ねじ部材3を水平方向に挿入する。そして、取付部21に構成した複数の突起に雄ねじ部材3の廻り止め部33を嵌合又は係合合致させる。そうすると雄ねじ部材3が排水器2取付部21に取り付けられた状態の雄ねじ部材3は、図7のように第2係合部32と組み合わさって排水器2外周周囲を囲むように位置する上面視リング状となり、結果的に取付部21外周全周に渡って雄ねじが螺設されることとなる。
そして、図8に示すように、雌ねじ部材4を槽体1の裏側から排水器2の接続口24と外周を通過させ、雌ねじ部材4の雌ねじと排水器2の取付部21に取り付けられた雄ねじ部材3の雄ねじを螺合させ、締めつけてゆく。このとき、雄ねじ部材3は廻り止め部33によって排水器2の取付部21に構成した複数の突起に合致しているので、雌ねじ部材4を回転させた際に雄ねじ部材3が排水器2に対し回転して供回りしない。よって、雌ねじ部材4を回転すると雄ねじ部材3と螺合するが排水器2は回転しないので適切に排水器2本体を槽体1にネジ螺合の取付を達成することできる。そうして雌ねじ部材4が上方に押し上げられ(雌ねじ部材4が槽体1裏面に近づく)、当接部42が槽体1裏面に当接し、槽体1の排水口11の裏面近傍を押しける。そうすると排水器2はフランジ部25によって排水口11に係止されているので、図9及び図10に示すように、雌ねじ部材4の槽体1への押圧とフランジ部25の係止により排水口11を挟み込んで固定され、槽体1と排水器2が水密的に接続されることとなる。その後、排水器2の接続口24に排水管を接続し、本実施例の排水器2の施工は完了する。
前記した排水器の取付構造の排水の流れは以下のようになる。
槽体1上に排水が発生すると、槽体1の排水口11に取り付けられた排水器2の流入口23から排水器2内に排水が流入する。そして、排水器2の側面に構成された接続口24から排水管へ排水が排出され、排水器2内の排水は排水器2外へと排出される。排水管の排水は排水トラップを介して、最終的には下水管へと排出される。
本実施例は、図12乃至図17に示される、台所の流し台に用いられる排水器の取付構造である。
本実施例の排水器の取付構造は、槽体1と、排水器2と、係合部材3としての雄ねじ部材3と、被係合部材4としての雌ねじ部材4と、排水管と、から構成されている。
槽体1は、箱体の流し台であって、底部に排水を排水器2側へと排水させるための排水口11を開口している。
排水器2は、前記槽体1の排水口11に水密的に取り付けられる有底筒状の箱体であって、上面視円形状の流入口23と、接続口24と、フランジ部25と、取付部21と、から構成される。
流入口23は、排水口11の上端に位置して、槽体1内の排水を排水器2内部に流入させるための入り口の開口である。
接続口24は、排水器2内部の排水を排水器2外へと排出する為のものであって、排水器2の側面から排水勾配を有した角度を備えつつ略水平方向へ向かって延出して構成される。
フランジ部25は、排水器2の流入口23側の上端に、外側方向に向けて鍔状に飛び出す形状を成す。また、施工時には当該フランジ部25は水密部材を介して排水口11に係止される。
取付部21は、排水器2の外周のフランジ部25の下方に構成される溝であって、後述する雄ねじ部材3が当該取付部21に嵌め込まれる。また、当該取付部21には、後述する廻り止め部33と合致して雄ねじ部材3が排水器2に対して回転しないようにする為の受け部22を構成する。当該受け部22は本実施例においては取付部21に構成した複数の突起から成る。また、本実施例では、図17に示すように、雄ねじ部材3が排水器2の取付部21に取り付けられた際、雄ねじ部材3の切り欠き部の部分に相当する箇所を一部突出させて外周に係合部材3の一部を構成した第2係合部32を排水器2の接続口24とは対する逆の位置に構成した。このように第2係合部32を構成したことから、雄ネジが排水器2の取付部21全周に渡って螺設されることができる。雄ねじ部材3の足りない箇所を第2係合部32によって補うことができるので、ネジ螺合がうまくいかないというようなことが無くなる。
係合部材3としての雄ねじ部材3は、図17に示すように、前記排水器2の取付部21に嵌め込まれる部材であって、一部切り欠いて構成された切り欠き部を備え、雄ねじ部材3を取付部21に取り付けた状態時では上面視略C字状又は略U字状のリング体であって、外周に係合部31としての雄ねじを螺設して成る。また、雄ねじ部材3は、上面視外周の中心と、上面視内側面の中心とが偏芯して構成されており、また、雄ねじ部材3が排水器2の取付部21に取り付けられた状態時の上面視雄ねじ部材3の外周と内側面の幅が最大となる箇所は排水器2の接続口24付近となるように構成されている。
また、雄ねじ部材3の内周面、つまり排水器2の取付部21に取り付けられる面である内周面には、前記排水器2の取付部21に構成された複数の突起に合致する複数の凹部に廻り止め部33を構成する。当該廻り止め部33を取付部21の複数の突起に合致させることによって、排水器2に対して雄ねじ部材3が回転してしまうことがない。
被係合部材4としての雌ねじ部材4は、内周に被係合部41としての雌ねじを螺設したリング体であって、排水器2の雄ねじ部と螺合する。また、被係合部材4の上端部分には、槽体1の裏面に当接する当接部42を構成する。また、施工の際には雌ねじ部材4は排水器2の雄ねじ部と螺合して雌ねじ部材4が上方に移動し、当接部42が槽体1の排水口11の裏面に当接する。このとき、排水器2は槽体1の排水口11にフランジ部25によって係止されている為、図9又は図10に示すように槽体1の排水口11を、フランジ部25と雌ねじ部材4によって挟むことによって排水器2を槽体1に取り付けることができる。
排水管は、接続口24に接続される管体であって、途中箇所に排水トラップと呼ばれる内部に排水の一部を貯水して封水を備えて、下流からの臭気や害虫を室内側へと流入させないようにする部材を介在させて、最終的には下水管へと接続される部材である。
上記の排水器の取付構造は以下のように施工される。
槽体1の排水口11に排水器2を挿入する。この際、排水器2より側方に飛び出して構成される接続口24があるため、先に接続口24側を排水口11内に挿入し、排水器2のフランジ部25を水密部材を介して槽体1の排水口11に係止させる。
そして、図12から図13に示すように、槽体1の裏面から排水器2の取付部21に雄ねじ部材3を取り付ける。取付方としては、排水器2の側面から取付部21外周に雄ねじ部材3を水平方向に挿入する。そして、取付部21に構成した複数の突起に雄ねじ部材3の廻り止め部33を嵌合又は係合合致させる。そうすると雄ねじ部材3が排水器2取付部21に取り付けられた状態の雄ねじ部材3は、図13に示すように第2係合部32と組み合わさって排水器2外周周囲を囲むように位置する上面視リング状となり、結果的に取付部21外周全周に渡って雄ねじが螺設されることとなる。
そして、図14に示すように、雌ねじ部材4を槽体1の裏側から排水器2の接続口24と外周を通過させ、雌ねじ部材4の雌ねじと排水器2の取付部21に取り付けられた雄ねじ部材3の雄ねじを螺合させ、締めつけてゆく。このとき、雄ねじ部材3は廻り止め部33によって排水器2の取付部21に構成した複数の突起に合致しているので、雌ねじ部材4を回転させた際に雄ねじ部材3が排水器2に対し回転して供回りしない。よって、雌ねじ部材4を回転すると雄ねじ部材3と螺合するが排水器2は回転しないので適切に排水器2本体を槽体1にネジ螺合の取付を達成することできる。そうして雌ねじ部材4が上方に押し上げられ(雌ねじ部材4が槽体1裏面に近づく)、当接部42が槽体1の裏面に当接し、当接部42が槽体1の排水口11の裏面近傍を押しける。そうすると排水器2はフランジ部25によって排水口11に係止されているので、図15又は図16に示すように雌ねじ部材4の槽体1への押圧とフランジ部25の係止により排水口11を挟み込んで固定され、槽体1と排水器2が水密的に接続されることとなる。その後、排水器2の接続口24に排水管を接続し、本実施例の排水器2の施工は完了する。
前記した排水器の取付構造の排水の流れは以下のようになる。
槽体1上に排水が発生すると、槽体1の排水口11に取り付けられた排水器2の流入口23から排水器2内に排水が流入する。そして、排水器2の側面に構成された接続口24から排水管へ排水が排出され、排水器2内の排水は排水器2外へと排出される。排水管の排水は排水トラップを介して、最終的には下水管へと排出される。
本実施例は、図18乃至図22に示される、台所の流し台に用いられる排水器の取付構造である。
本実施例の排水器の取付構造は、槽体1と、排水器2と、係合部材3としての雄ねじ部材3と、被係合部材4としての雌ねじ部材4と、排水管と、から構成されている。
槽体1は、箱体の流し台であって、底部に排水を排水器2側へと排水させるための排水口11を開口している。
排水器2は、前記槽体1の排水口11に水密的に取り付けられる有底筒状の箱体であって、上面視円形状の流入口23と、接続口24と、フランジ部25と、取付部21と、から構成される。
流入口23は、排水口11の上端に位置して、槽体1内の排水を排水器2内部に流入させるための入り口の開口である。
接続口24は、排水器2内部の排水を排水器2外へと排出する為のものであって、排水器2の側面から排水勾配を有した角度を備えつつ略水平方向へ向かって延出して構成される。
フランジ部25は、排水器2の流入口23側の上端に、外側方向に向けて鍔状に飛び出す形状を成す。また、施工時には当該フランジ部25は水密部材を介して排水口11に係止される。
取付部21は、排水器2の外周のフランジ部25の下方に構成される溝であって、後述する雄ねじ部材3が当該取付部21に嵌め込まれる。また、当該取付部21には、後述する廻り止め部33と合致して雄ねじ部材3が排水器2に対して回転しないようにする為の受け部22を構成する。当該受け部22は本実施例においては取付部21に構成した複数の突起から成る。
係合部材3としての雄ねじ部材3は、図18に示すように、前記排水器2の取付部21に嵌め込まれる部材であって、上面視外周の中心と、上面視内側面の中心とが偏芯して構成されており、雄ねじ部材3を取付部21に取り付けた状態時では上面視リング状の略円形状であって、外周に係合部31としての雄ねじを螺設し、上面視中央部分で二つに分割されて分割体として構成されている。尚、本実施例では分割体の分割を二つとしているが、分割数に限定はない。
また、図19に示すように雄ねじ部材3が排水器2の取付部21に取り付けられた状態時の上面視雄ねじ部材3の外周と内側面の幅が最大となる箇所は排水器2の接続口24付近となるように構成されている。
また、雄ねじ部材3の内周面、つまり排水器2の取付部21に取り付けられる面である内周面には、前記排水器2の取付部21に構成された複数の突起に合致する複数の凹部に廻り止め部33を構成する。当該廻り止め部33を取付部21の複数の突起に合致させることによって、排水器2に対して雄ねじ部材3が回転してしまうことがない。
被係合部材4としての雌ねじ部材4は、内周に被係合部41としての雌ねじを螺設したリング体であって、排水器2の雄ねじ部と螺合する。また、被係合部材4の上端部分には、槽体1の裏面に当接する当接部42を構成する。また、施工の際には雌ねじ部材4は排水器2の雄ねじ部と螺合して雌ねじ部材4が上方に移動し、当接部42が槽体1の排水口11の裏面に当接する。このとき、排水器2は槽体1の排水口11にフランジ部25によって係止されている為、槽体1の排水口11を、フランジ部25と雌ねじ部材4によって挟むことによって排水器2を槽体1に取り付けることができる。
排水管は、接続口24に接続される管体であって、途中箇所に排水トラップと呼ばれる内部に排水の一部を貯水して封水を備えて、下流からの臭気や害虫を室内側へと流入させないようにする部材を介在させて、最終的には下水管へと接続される部材である。
上記の排水器の取付構造は以下のように施工される。
槽体1の排水口11に排水器2を挿入する。この際、排水器2より側方に飛び出して構成される接続口24があるため、先に接続口24側を排水口11内に挿入し、排水器2のフランジ部25を水密部材を介して槽体1の排水口11に係止させる。
そして、図18から図19に示すように、槽体1の裏面から排水器2の取付部21に雄ねじ部材3を取り付ける。取付方としては、排水器2の側面から取付部21外周に構成した複数の突起に雄ねじ部材3の廻り止め部33を合致させるように取り付ける。雄ねじ部材3が排水器2取付部21に取り付けられた状態の雄ねじ部材3は、排水器2外周周囲を囲むように位置する上面視リング状となっている。また、雄ねじ部材3は外周に対して内周が偏芯しているが、上面視外周と内周の幅が一番広い箇所が排水器2の接続口24の上方に位置するようにする。このようにすることで、雌ねじ部材4と雄ねじ部材3を螺合させる際に雌ねじ部材4を排水器2外周で回転させなければならないが、その際、接続口24の上方部分の雄ねじ部分の幅が一番広いので、接続口24が回転の邪魔になることがない。
そして、図20のように雌ねじ部材4を槽体1の裏側から排水器2の接続口24と外周を通過させ、雌ねじ部材4の雌ねじと排水器2の取付部21に取り付けられた雄ねじ部材3の雄ねじを螺合させ、締めつけてゆく。このとき、雄ねじ部材3は廻り止め部33によって排水器2の取付部21に構成した複数の突起に合致しているので、雌ねじ部材4を回転させた際に雄ねじ部材3が排水器2に対し回転して供回りしない。よって、雌ねじ部材4を回転すると雄ねじ部材3と螺合するが排水器2は回転しないので適切に排水器2本体を槽体1にネジ螺合の取付を達成することできる。そうして雌ねじ部材4が上方に押し上げられ(雌ねじ部材4が槽体1裏面に近づく)、当接部42が槽体1裏面に当接し、当接部42が槽体1の排水口11の裏面近傍を押しける。そうすると排水器2はフランジ部25によって排水口11に係止されているので、図21及び図22に示すように雌ねじ部材4の槽体1への押圧とフランジ部25の係止により排水口11を挟み込んで固定され、槽体1と排水器2が水密的に接続されることとなる。その後、排水器2の接続口24に排水管を接続し、本実施例の排水器2の施工は完了する。
前記した排水器の取付構造の排水の流れは以下のようになる。
槽体1上に排水が発生すると、槽体1の排水口11に取り付けられた排水器2の流入口23から排水器2内に排水が流入する。そして、排水器2の側面に構成された接続口24から排水管へ排水が排出され、排水器2内の排水は排水器2外へと排出される。排水管の排水は排水トラップを介して、最終的には下水管へと排出される。
本発明は前記した実施例のほか、特許請求の範囲を越えない範囲で適宜変更は可能である。
上記実施例では係合部材3の係合部31を雄ねじ、被係合部材4の被係合部41を雌ねじとしているが、例えば係合部31を凸部7、被係合部41を凹溝6にし、被係合部材4を係合部材3に対して回転させた際に締めつけ固定することができるようにしても良い。また、図24に示すように、凹溝6については螺旋による傾斜があり、溝に沿って回転させると図24の矢印で示すように凸部7が上昇し、当該上昇に合わせて被係合部材4が上昇し、槽体1を押しつけて排水器2のフランジ部25と槽体1の排水口11を、フランジ部25と被係合部材4とで挟持し、槽体1の排水口11に排水器2を強固に取り付けることができる。また、図24における凹溝6は係合部材又は被係合部のいずれに構成しても良い。
また、前記実施例では、係合部31及び被係合部41の雄ねじや雌ねじを全周に渡って構成しているが、これらのネジ構造の一部を螺設しない箇所を設けても構わない。
また、前記実施例では接続口24は排水管に接続されているが、これは排水管に接続されることに限定されるものではなく、例えば槽体1のオーバーフロー配管が接続されたり、食器洗浄機等の別系統の排水管が排水器2内に流入する為の接続口24であってもよい。
また、図23に示すように、鋼板から成る土台部材5を排水口11の裏面と被係合部3の間に介在させて、被係合部3の押し上げ力を適切に排水口11の裏面に作用させて、槽体1の排水口11に強固に取り付けることができる。
1 槽体
11 排水口
2 排水器
21 取付部
22 受け部
23 流入口
24 接続口
25 フランジ部
3 係合部材(雄ねじ部材)
31 係合部
32 第2係合部
33 廻り止め部
4 被係合部材(雌ねじ部材)
41 被係合部
42 当接部
5 土台部材
6 凹溝
7 凸部

Claims (11)

  1. 排水口11を開口した槽体1と、
    槽体1の排水口11に備えられた排水器2と、
    排水器2に構成された槽体1からの排水が排水器2内へと流入するための流入口23と、
    排水器2の流入口23の側面に構成された、他の管体との接続を行う接続口24と、
    排水器2の流入口23の上端に外側方向に向けて飛び出して構成され、槽体1の排水口11に係止されるフランジ部25と、
    排水器2の流入口23の外周側面に構成された取付部21と、
    取付部21に排水器2とは別体で脱着可能に取り付けられて、排水器2取付時、上面視外周縁が接続口24以上に外側に達し、内側面は排水器2の取付部21外側面と略同一に構成するとともに、外周面に係合部31を構成した係合部材3と、
    リング体であって、上端に槽体1の裏側に当接する当接部42を有し、内周に前記係合部31と回転して係合する被係合部41を備えた被係合部材4と、
    から構成したことを特徴とする排水器の取付構造。
  2. 前記係合部31を凸部7又は凹溝6から構成し、該係合部31に対応した凸部7又は凹溝6を被係合部41に構成したことを特徴とする前記請求項1に記載の排水器の取付構造。
  3. 前記係合部31を雄ねじとし、前記被係合部41を雌ねじとしたことを特徴とする前記請求項1に記載の排水器の取付構造。
  4. 前記雄ねじ又は雌ねじのどちらか一方が全周に渡って螺設されると共に、それに対応する雄ねじ又は雌ねじの他方を任意の箇所の少なくとも一カ所以上構成しない箇所を備えたことを特徴とする前記請求項3に記載の排水器の取付構造。
  5. 前記係合部材3を、複数分割して構成される分割体から構成したことを特徴とする前記請求項1乃至請求項4のいずれか一つに記載の排水器の取付構造。
  6. 前記係合部材3を、上面視外周の中心と、上面視内側面の中心とを偏芯して構成するとともに、係合部材3が排水器2の取付部21に取り付けられた状態時の上面視係合部材3の外周と内側面の幅が最大となる箇所は排水器2の接続口24付近となるようにしたことを特徴とする前記請求項5に記載の排水器の取付構造。
  7. 前記係合部材3を、一部切り欠いて構成された切り欠き部を備えた上面視C字リングとしたことを特徴とする前記請求項1乃至請求項4のいずれか一つに記載の排水器の取付構造。
  8. 前記係合部材3を、上面視外周の中心に対し内側面の中心を偏芯させて構成し、当該切り欠き部を接続口と対させて排水器2の取付部21に挿入して取り付けることを特徴とする前記請求項7に記載の排水器の取付構造。
  9. 前記排水器2の取付部21に、係合部材3が取り付けられた際の切り欠き部の部分を一部突出させて外周に係合部31の一部を構成した第2係合部32を構成したことを特徴とする前記請求項7又は請求項8に記載の排水器の取付構造。
  10. 前記係合部材3に廻り止め部33を構成し、それに対応する受け部22を取付部21に構成したことを特徴とする前記請求項1乃至請求項9のいずれか一つに記載の排水器の取付構造。
  11. 前記排水口11の裏面と排水器2の係合部材3と被係合部材4の間に、被係合部材4の押し上げ力を排水口11の裏面に作用させる為の土台部材5を介在させて排水器の取付構造を構成したことを特徴とする前記請求項1乃至請求項10のいずれか一つに記載の排水器の取付構造。
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