JP6454182B2 - ボールジョイント用ボールシートおよびこれを有するボールジョイント - Google Patents
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しかしながら、ポリアミド樹脂により構成されるボールシートは引張強度には優れるものの、摺動性や耐久性には改善の余地がある。
以上の事情を鑑み、本発明は摺動性および上述した耐久性に優れるボールジョイント用ボールシート、および該ボールシートを有するボールジョイントを提供することを課題とする。
すなわち本発明は、下記[1]〜[5]に関する。
[1]半芳香族ポリアミド(A)とエラストマー(B)とを含有するボールジョイント用ボールシートであって、該エラストマー(B)がα−オレフィン系共重合体、(エチレンおよび/またはプロピレン)/(α,β−不飽和カルボン酸および/または不飽和カルボン酸エステル)系共重合体、アイオノマー、芳香族ビニル化合物/共役ジエン化合物系ブロック共重合体、並びにこれらをカルボキシル基および/または酸無水物基を有する不飽和化合物で変性した重合体から選ばれる少なくとも1種であり、該半芳香族ポリアミド(A)および該エラストマー(B)の総量を100質量%とした場合に、該半芳香族ポリアミド(A)の含有量が80〜99質量%、該エラストマー(B)の含有量が1〜20質量%である、ボールジョイント用ボールシート。
[2]前記半芳香族ポリアミド(A)が芳香族ジカルボン酸単位を50〜100モル%含有するジカルボン酸単位と、炭素数4〜18の脂肪族ジアミン単位を60〜100モル%含有するジアミン単位とを含む、上記[2]に記載のボールシート。
[3]前記芳香族ジカルボン酸単位がテレフタル酸単位および/またはナフタレンジカルボン酸単位である、上記[2]に記載のボールシート。
[4]前記エラストマー(B)がα−オレフィン系共重合体、(エチレンおよび/またはプロピレン)/(α,β−不飽和カルボン酸および/または不飽和カルボン酸エステル)系共重合体、アイオノマー、並びに芳香族ビニル化合物/共役ジエン化合物系ブロック共重合体から選ばれる重合体を、カルボキシル基および/または酸無水物基を有する不飽和化合物で変性した重合体である、上記[1]〜[3]のいずれか1項に記載のボールシート。
[5]上記[1]〜[4]のいずれか1項に記載のボールシートを有するボールジョイント。
本発明のボールジョイント用ボールシート(以下、単に「ボールシート」ともいう)は、半芳香族ポリアミド(A)とエラストマー(B)とを含有し、該エラストマー(B)がα−オレフィン系共重合体、(エチレンおよび/またはプロピレン)/(α,β−不飽和カルボン酸および/または不飽和カルボン酸エステル)系共重合体、アイオノマー、芳香族ビニル化合物/共役ジエン化合物系ブロック共重合体、並びにこれらをカルボキシル基および/または酸無水物基を有する不飽和化合物で変性した重合体から選ばれる少なくとも1種であり、該半芳香族ポリアミド(A)および該エラストマー(B)の総量を100質量%とした場合に、該半芳香族ポリアミド(A)の含有量が80〜99質量%、該エラストマー(B)の含有量が1〜20質量%であることを特徴とする。
本発明のボールシートは、上記(A)および(B)成分を上記割合で含むことにより、摺動性および耐久性が良好なものとなる。この理由については定かではないが、本発明のボールシートが半芳香族ポリアミド(A)に加えて所定量のエラストマー(B)を含むと、強度を保持しつつ適度な靭性が付与されるため、ボールジョイントを組み付け挿入する際に変形による割れが発生し難く、ボールジョイントの軸動作時の変形にも追従可能になると考えられる。また、上記効果に伴い耐摩耗性や摺動性も向上すると考えられる。
本発明において半芳香族ポリアミドとは、芳香族ジカルボン酸単位を主成分とするジカルボン酸単位と、脂肪族ジアミン単位を主成分とするジアミン単位とを含む半芳香族ポリアミド(a1)、または、脂肪族ジカルボン酸単位を主成分とするジカルボン酸単位と、芳香族ジアミン単位を主成分とするジアミン単位とを含む半芳香族ポリアミド(a2)をいう。ここで「主成分とする」とは、全単位中50〜100モル%、好ましくは60〜100モル%の範囲で含有することをいう。
本発明のボールシートは、半芳香族ポリアミド(A)を含むことにより機械的強度、摺動性、および寸法安定性が良好である。
以下、半芳香族ポリアミド(a1)についてより詳細に説明する。
半芳香族ポリアミド(a1)を構成するジカルボン酸単位は、芳香族ジカルボン酸単位を主成分とするものである。これにより、ボールシートの高温領域での強度、および耐久性が向上する。ジカルボン酸単位における芳香族ジカルボン酸単位の含有率は、75〜100モル%の範囲にあることがより好ましく、90〜100モル%の範囲にあることがさらに好ましい。
芳香族ジカルボン酸単位としては、テレフタル酸、ナフタレンジカルボン酸、イソフタル酸、1,4−フェニレンジオキシジ酢酸、1,3−フェニレンジオキシジ酢酸、ジフェン酸、ジフェニルメタン−4,4’−ジカルボン酸、ジフェニルスルホン−4,4’−ジカルボン酸、4,4’−ビフェニルジカルボン酸などの芳香族ジカルボン酸から誘導される単位を挙げることができ、これらのうちの1種または2種以上を含むことができる。
中でも、半芳香族ポリアミド(a1)を構成するジカルボン酸単位は、テレフタル酸単位および/またはナフタレンジカルボン酸単位であることが好ましく、テレフタル酸単位であることがより好ましい。なお、ナフタレンジカルボン酸単位としては、2,6−ナフタレンジカルボン酸、2,7−ナフタレンジカルボン酸、および1,4−ナフタレンジカルボン酸から誘導される単位が挙げられ、2,6−ナフタレンジカルボン酸単位が好ましい。
脂肪族ジカルボン酸単位を主成分とするジカルボン酸単位と、芳香族ジアミン単位を主成分とするジアミン単位とを含む半芳香族ポリアミド(a2)は、ジカルボン酸単位における脂肪族ジカルボン酸単位の含有率が50〜100モル%であり、75〜100モル%の範囲にあることがより好ましく、90〜100モル%の範囲にあることがさらに好ましい。脂肪族ジカルボン酸単位としては、マロン酸、ジメチルマロン酸、コハク酸、グルタル酸、アジピン酸、2−メチルアジピン酸、トリメチルアジピン酸、ピメリン酸、2,2−ジメチルグルタル酸、2,2−ジエチルコハク酸、アゼライン酸、セバシン酸、スベリン酸などの脂肪族ジカルボン酸から誘導される単位が挙げられ、これらのうち1種または2種以上含むことができる。
また半芳香族ポリアミド(a2)におけるジアミン単位は、芳香族ジアミン単位を60〜100モル%含有することが好ましく、75〜100モル%含有することがより好ましく、90〜100モル%含有することがさらに好ましい。芳香族ジアミン単位としては、p−フェニレンジアミン、m−フェニレンジアミン、p−キシリレンジアミン、m−キシリレンジアミン、4,4’−ジアミノジフェニルメタン、4,4’−ジアミノジフェニルスルホン、4,4’−ジアミノジフェニルエーテルなどの芳香族ジアミンから誘導される単位が挙げられ、これらのうち1種または2種以上含むことができる。
末端封止率(%)=[(T−S)/T]×100 (1)
[式中、Tは半芳香族ポリアミド(A)の分子鎖の末端基の総数(これは通常、ポリアミド分子の数の2倍に等しい)を表し、Sは封止されずに残ったカルボキシル基末端およびアミノ基末端の合計数を表す。]
まず、ジカルボン酸、ジアミン、および必要に応じてアミノカルボン酸、ラクタム、触媒、末端封止剤を混合し、ナイロン塩を製造する。この際、上記の反応原料に含まれる全てのカルボキシル基のモル数(X)と全てのアミノ基のモル数(Y)が下記の式(2)
−0.5≦[(Y−X)/Y]×100≦2.0 (2)
を満足するようにすると、末端アミノ基含量([NH2])が5〜60μモル/gである半芳香族ポリアミド(A)を製造し易くなり好ましい。次に、生成したナイロン塩を200〜250℃の温度に加熱し、濃硫酸中30℃における極限粘度[η]が0.10〜0.60dl/gのプレポリマーとし、さらに高重合度化することにより、本発明において使用される半芳香族ポリアミド(A)を得ることができる。プレポリマーの極限粘度[η]が0.10〜0.60dl/gの範囲内にあると、高重合度化の段階においてカルボキシル基とアミノ基のモルバランスのずれや重合速度の低下が少なく、さらに分子量分布の小さい、各種性能や成形性により優れた半芳香族ポリアミド(A)が得られる。高重合度化の段階を固相重合法により行う場合、減圧下または不活性ガス流通下に行うことが好ましく、重合温度が200〜280℃の範囲内であれば、重合速度が大きく、生産性に優れ、着色およびゲル化を有効に抑制することができる。また、高重合度化の段階を溶融押出機により行う場合、重合温度は370℃以下であることが好ましく、かかる条件で重合を行うと、ポリアミドの分解がほとんどなく、劣化の少ない半芳香族ポリアミド(A)が得られる。
本発明のボールシートは、エラストマー(B)として、α−オレフィン系共重合体、(エチレンおよび/またはプロピレン)/(α,β−不飽和カルボン酸および/または不飽和カルボン酸エステル)系共重合体、アイオノマー、芳香族ビニル化合物/共役ジエン化合物系ブロック共重合体、並びにこれらをカルボキシル基および/または酸無水物基を有する不飽和化合物で変性した重合体から選ばれる少なくとも1種を含有することを特徴とする。
本発明のボールシートは上記特定のエラストマー(B)を含むことにより、摺動性および耐久性に優れるものとなる。
炭素数3以上のα−オレフィンとしては、例えば、プロピレン、1−ブテン、1−ペンテン、1−ヘキセン、1−ヘプテン、1−オクテン、1−ノネン、1−デセン、1−ウンデセン、1−ドデセン、1−トリデセン、1−テトラデセン、1−ペンタデセン、1−ヘキサデセン、1−ヘプタデセン、1−オクタデセン、1−ノナデセン、1−エイコセン、3−メチル−1−ブテン、3−メチル−1−ペンテン、3−エチル−1−ペンテン、4−メチル−1−ペンテン、4−メチル−1−ヘキセン、4,4−ジメチル−1−ヘキセン、4,4−ジメチル−1−ペンテン、4−エチル−1−ヘキセン、3−エチル−1−ヘキセン、9−メチル−1−デセン、11−メチル−1−ドデセン、12−エチル−1−テトラデセンが挙げられる。これらは1種または2種以上を用いることができる。
本発明の効果を得る観点から、本発明のボールシートは半芳香族ポリアミド(A)およびエラストマー(B)の総量を100質量%とした場合に、半芳香族ポリアミド(A)の含有量が85〜99質量%、エラストマー(B)の含有量が1〜15質量%であることが好ましく、半芳香族ポリアミド(A)の含有量が90〜99質量%、エラストマー(B)の含有量が1〜10質量%であることがより好ましく、半芳香族ポリアミド(A)の含有量が92〜98質量%、エラストマー(B)の含有量が2〜8質量%であることがさらに好ましく、半芳香族ポリアミド(A)の含有量が93〜97質量%、エラストマー(B)の含有量が3〜7質量%であることがよりさらに好ましい。
ボールシートの引張強度および引張伸度は、ISO527に規定される方法で測定され、具体的には実施例に記載の方法により測定できる。
ボールシートの上記動摩擦係数および磨耗量は、具体的には実施例に記載の方法により測定できる。
本発明のボールジョイントは、上述した本発明のボールシートを有する。図1は本発明のボールシートおよびこれを有するボールジョイントの実施形態の一例を示す断面模式図である。図1において、ボールジョイント1は、ロッド21の少なくとも一端にボールヘッド22を有してなるボールスタッド2と、ボールヘッド22を回転可能な状態で収容するボールシート3とを少なくとも有する。ボールヘッド22とボールシート3とが接する面には、通常グリースが充填されている。グリースの種類には特に制限はないが、潤滑剤成分として、二硫化モリブデン、金属石鹸などの固体潤滑剤;鉱油、合成油、ワックスなどの液体潤滑剤;フッ素系樹脂、ポリオレフィンなどを含むものが挙げられる。
ボールヘッド22はボールシート3に覆われるように嵌合し、かつボールシート3内において回転可能な状態で収容されている。ボールシート3は開口部を有し(図1のボールシート3の上部側)、該開口部から、ボールヘッド22に接合されたロッド21が突出している。ボールシート3の開口部の他端側は封止されているが、該他端側内側に、グリース充填用の溝部31(図示せず)を設けてもよい。
外部応力から保護するため、ボールヘッド22およびボールシート3は、さらにハウジング4に収容されていることが好ましい。
本発明のボールシート3は、例えばその開口部からボールヘッド部を組み付け挿入する際にも変形に伴う割れが少ない。
なお本発明のボールジョイントは、ボールスタッドのロッドの他端に、同様の形状のボールヘッド、ボールシートおよびハウジングを有してもよい。
なお、実施例および比較例における各評価は、以下に示す方法に従って行った。
ポリアミドの融点は、メトラー・トレド(株)製の示差走査熱量分析装置「DSC822」を使用して、窒素雰囲気下で、30℃から360℃へ10℃/minの速度で昇温した時に現れる融解ピークのピーク温度を融点(℃)とした。なお、融解ピークが複数ある場合は最も高温側の融解ピークのピーク温度を融点とした。
濃硫酸中、30℃にて、0.05,0.1,0.2,0.4g/dlの濃度の試料の固有粘度(ηinh)を測定し、これを濃度0に外挿した値を極限粘度[η]とした。
ηinh=[ln(t1/t0)]/c
〔式中、ηinhは固有粘度(dl/g)を表し、t0は溶媒の流下時間(秒)を表し、t1は試料溶液の流下時間(秒)を表し、cは溶液中の試料の濃度(g/dl)を表す。〕
ボールシートの耐久性は、ISO527に規定される方法で引張強度および引張伸度を測定することにより評価した。各実施例等で使用したポリアミドまたはポリアミド樹脂組成物をシリンダー温度320℃、金型温度140℃で射出成形し、ISO527に規定される所定の大きさの試験片を作製して評価に用いた。
引張強度70MPa以上、引張伸度9%以上であれば、ボールシートとしての機械的強度および耐久性は良好である。
ボールシートの摺動性は、JIS K7218−Aに規定される方法で、荷重10kgf/cm2の条件にて動摩擦係数を測定することにより評価した。動摩擦係数が0.25以下であれば、ボールシートとしての摺動性は良好である。
ボールシートの耐磨耗性は、JIS K7218−Aに規定される方法で、荷重10kgf/cm2の条件にて磨耗量を測定することにより評価した。磨耗量が100mg以下であれば、ボールシートとしての耐摩耗性は良好である。
各実施例等で使用したポリアミドまたはポリアミド樹脂組成物を用いて、射出成形法により図1に示すボールシートを作製し、これにボールスタッドを組み付け挿入して、図1の構成を有するボールジョイントを作製した。このボールジョイントを用いて荷重4kN、温度70℃において揺動トルク試験を50万回行い、以下の基準で評価した。
A:50万回揺動後のトルクの変動率が10%未満
C:50万回揺動後のトルクの変動率が10%以上
テレフタル酸5111.2g(29.7モル)、1,9−ノナメチレンジアミン4117.6g(26.0モル)、2−メチル−1,8−オクタメチレンジアミン726.6g(4.59モル)、末端封止剤として酢酸110.4g(1.84モル)、触媒として次亜リン酸ナトリウム一水和物10g、および蒸留水2.5Lを、内容積40Lのオートクレーブに入れ、窒素置換した。2時間かけて内部温度を200℃に昇温した。この時、オートクレーブは2MPaまで昇圧した。その後、水蒸気を徐々に抜いて圧力を2MPaに保ちながら2時間反応させた。次いで、30分かけて圧力を1.2MPaまで下げ、プレポリマーを得た。このプレポリマーを粉砕し、120℃、減圧下で12時間乾燥した。これを温度230℃、圧力13.3Paの条件で10時間固相重合し、融点300℃、極限粘度1.2dl/g、末端アミノ基含量7.5μモル/gの半芳香族ポリアミドPA1を得た。
半芳香族ポリアミド(A)として製造例1で得られた半芳香族ポリアミドPA1、エラストマー(B)として、エチレン−プロピレン共重合体を無水マレイン酸で変性した変性重合体「タフマー」(三井化学(株)製)とを用いた。
半芳香族ポリアミドPA1を減圧下、120℃で24時間乾燥し、該PA1とエラストマーとを質量比95/5でドライブレンドし、樹脂混合物を調製した。該樹脂混合物を二軸押出機(スクリュー径:30mm、L/D=28、シリンダー温度320℃、回転数150rpm)のホッパーからフィードして溶融混練し、ストランド状に押出した後、ペレタイザにより切断してペレット状のポリアミド樹脂組成物を得た。得られたポリアミド樹脂組成物を使用し、前述した方法に従って所定形状の試験片およびボールシートを作製し、各種評価を行った。結果を表1に示す。
実施例1においてエラストマーを配合しなかったこと以外は、実施例1と同様に試験片およびボールシートを作製し、各種評価を行った。結果を表1に示す。
2 ボールスタッド
21 ロッド
22 ボールヘッド
3 ボールシート
4 ハウジング
Claims (5)
- 半芳香族ポリアミド(A)とエラストマー(B)とを含有するボールジョイント用ボールシートであって、
該エラストマー(B)がα−オレフィン系共重合体、(エチレンおよび/またはプロピレン)/(α,β−不飽和カルボン酸および/または不飽和カルボン酸エステル)系共重合体、アイオノマー、芳香族ビニル化合物/共役ジエン化合物系ブロック共重合体、並びにこれらをカルボキシル基および/または酸無水物基を有する不飽和化合物で変性した重合体から選ばれる少なくとも1種であり、
該半芳香族ポリアミド(A)および該エラストマー(B)の総量を100質量%とした場合に、該半芳香族ポリアミド(A)の含有量が92〜98質量%、該エラストマー(B)の含有量が2〜8質量%であり、
かつ、それぞれ、ISO527に規定される方法で測定した、引張強度が70MP以上であり、引張伸度が9〜50%である、
ボールジョイント用ボールシート。 - 前記半芳香族ポリアミド(A)が芳香族ジカルボン酸単位を50〜100モル%含有するジカルボン酸単位と、炭素数4〜18の脂肪族ジアミン単位を60〜100モル%含有するジアミン単位とを含む、請求項1に記載のボールシート。
- 前記芳香族ジカルボン酸単位がテレフタル酸単位および/またはナフタレンジカルボン酸単位である、請求項2に記載のボールシート。
- 前記エラストマー(B)がα−オレフィン系共重合体、(エチレンおよび/またはプロピレン)/(α,β−不飽和カルボン酸および/または不飽和カルボン酸エステル)系共重合体、アイオノマー、並びに芳香族ビニル化合物/共役ジエン化合物系ブロック共重合体から選ばれる重合体を、カルボキシル基および/または酸無水物基を有する不飽和化合物で変性した重合体である、請求項1〜3のいずれか1項に記載のボールシート。
- 請求項1〜4のいずれか1項に記載のボールシートを有するボールジョイント。
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