JP6453276B2 - 搬送装置 - Google Patents
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Description
図1に示すように、第1コンベヤ10と、第2コンベヤ20との間に搬送装置としての搬送ベッド110とその上方にオーバーヘッド式のコンベヤ120が配設されている。
・オーバーヘッド式のコンベヤ120(押送手段)は、走行体130が周回走行路122を各々が互いに独立して一方向に循環走行するため、走行体130に配設された押送体134によって、不規則な搬送間隔で搬送されてくる物品Pをそれぞれ受け入れることができる。また、オーバーヘッド式のコンベヤ120は、押送解除手段と段積移送手段によって物品Pを物品Pを上下に重ねて段積品Wにして貯留部118に移送し、送出手段によって横形製袋充填機で設定された単位時間当たりの物品処理数に対応した第2コンベヤ20の搬送路22における段積品Wの搬送間隔になるよう、最下流側にいる走行体130から順次移動して、上下に重なった物品Pを第2コンベヤ20の搬送路22に送り出す。これにより、不規則な搬送間隔で搬送されてくる物品Pを受け入れて段積みして一定の搬送間隔で送出することが可能な搬送装置を提供することができる。
・走行体130は、押送体134が第2コンベヤ20における搬送路22に段積品Wを送出する際に、第1走行部131に対する第2走行部132の移動を遅くして押送体134の先端部136を後方に倒す。そのため、押送体134が、第2コンベヤ20の搬送路22に段積品Wを送出する際に段積品Wと接触して上側の物品Pの姿勢が乱れたり、脱落したり、段積品Wが前方に押し出されて段積品Wの位置がずれたりしないよう抑制し得る。そのため、横形製袋充填機において、物品Pの噛み込みなどの不良を抑制し得る。
・横形製袋充填機において設定された一定の段積品Wの搬送間隔と同じ間隔にして複数の段積品Wを貯留部118に貯留すると共に、第2コンベヤ20の搬送速度と同じ速度でシフトさせて第2コンベヤ20における搬送路22に送ることから、貯留部118を各走行体130が走行する際に、磁界を発生させるパターンを各走行体130に応じて変化させる必要がなく、この為、搬送装置の制御部の制御応答性を安定的に確保することができる。
第2実施形態を説明するにあたって、第1実施形態と同じ構造については第1実施形態と同一の符号を付与して詳細構造の説明については省略する。図4に示すように、第2実施形態の搬送装置における各走行体230は、単一の走行部231のみで構成されており、第1実施形態の第1走行部131と同様に、走行部231の本体部に対して押送体234が搬送方向に回動可能に支持されている。そして、その押送体234の先端部236(図6参照)側の幅方向両側にカムフォロアとしてのローラ235が設けられている。なお、押送体234は、直線状の走行レール126においては走行レール126に対し直立する関係になるように向き、曲線状の走行レール128においては、法線方向に先端部236が向くように、図示しないバネなどの付勢手段からの付勢力を受けている。
・走行体230は、走行部231のみの構成であるため、第1実施形態と比べて各押送体234間を短く設定することができるため、搬送方向における物品Pの長さが短いなどコンパクトな物品Pを搬送するのに適している。
・走行体230の走行部231は、貯留部118に置かれた段積品Wのうち最下流位置にある段積品Wを押送しながら直線状の走行レール126を走行し、第2コンベヤ20における搬送路22の上方に配設された曲線状の走行レール128を走行し始める際に、走行を一時的に停止すると共にその停止中に第2コンベヤ20による走行によって段積品Wが押送体234から前方に離間した後、前進する構成をとることにより、第2コンベヤ20の搬送路22に段積品Wを送出する際に、第1実施形態と同様に、段積品Wの位置ずれや姿勢の乱れなどを防ぎ得る。
図7、8に示すように、搬送装置における走行体330は、単一の走行部331のみで構成されており、本体部333の左右両側(搬送方向に交差する幅方向両側)において上下方向に切り欠かれた長孔333Aが設けられている。図10に示すように、長孔333Aには、連結軸338が貫通しており、両端にカムフォロアとしてのローラ335が配設されている。また、連結軸338の略中央において押送体334が下方に垂下状に配設されている。すなわち押送体334は、連結軸338を介して本体フレーム333に支持されている。押送体334の上端部337側と本体フレーム333の間には、ばね333B介装されており、このばね333Bによって常時は押送体334の先端部336が下段ベッド112側に近接する方向に付勢されている。
・走行体330は、押送体334の先端部336を上下に重なった段積品Wに接触しない位置まで上下方向に退避させるため、第2コンベヤ20に送出した段積品Wの姿勢が乱れたり上側の物品Pが脱落したりすることを抑制し得る。
・横形製袋充填機において設定された一定の段積品Wの搬送間隔と同じ間隔にして複数の段積品Wを貯留部118に貯留すると共に、第2コンベヤ20の搬送速度と同じ速度でシフトさせて第2コンベヤ20における搬送路22に送ることから、貯留部118を各走行体330が走行する際に、磁界を発生させるパターンを各走行体330に応じて変化させる必要がなく、この為、搬送装置の制御部の制御応答性を安定的に確保することができる。
・押送解除手段の一部を構成するローラ335が、押送解除手段の一部として用いられることから、構成部品の簡素化が図れる。
・第1実施形態の押送体134及び第3実施形態の334は、下段ベッド112に向けて下方から出現させてもよい。この場合には、上段ベッド114と下段ベッド112の両方に押送体134、334が通過し得る幅の溝部114Bを設けると共に、上段ベッド114に物品Pを載置した際に押送体134が下方に退避するように構成することによって実現可能である。
・第1コンベヤ10の搬送路12乃至第2コンベヤ20の搬送路22を一直線に接続したが、このようなレイアウトに限られず、例えば、所定角度ずつ回転するごとに物品Pを搬送装置への受渡位置に順次、搬送するターンテーブルのような搬送手段を第1コンベヤ10として採用するなどすれば、搬送装置の搬送ベッド110に対して第1コンベヤ10の搬送路12は直交するもので、このような搬送路でもよい。この場合における第1コンベヤ10における物品Pの搬送間隔は、前後の物品Pの距離ではなく、送出位置から搬送位置に物品Pを送出してから送出位置に後続の物品Pが到来するまでの時間に相当する。
・第2実施形態の可動式レール217と可動式ベッド116を一緒に回動させる構成を例示したが、可動式レール217と可動式ベッド116が別々に可動し得る構成でもよく、可動式レール217と可動式ベッド116が個々に昇降する構造なども採用し得る。
・物品Pの搬送列を複数列にして、各列の物品P受け入れが完了した際に、単一の押送体134が横一列にならんだ物品Pをまとめて押送するようにしてもよい。なお、物品Pが搬送装置にランダムに到来することから、横一列物品Pが並ぶ前に特定の列に物品Pが続けて搬送されてくることが、製品検知手段で検知された際には、先に受け入れている物品Pを排除・迂回させるなどの対策を講じることが好ましい。
・搬送方向後方側に傾動する第2実施形態の押送体234については、コイルばねなどの弾性力で傾動状態から復帰するようにしてもよい。
・搬送方向に交差する上下方向に移動する第3実施形態の押送体334については、上下が反転する復路を走行する際に下方へのスライド移動を防ぐために、押送体334を走行体本体部に対しコイルばねなどの弾性力によって付勢することが好ましい。
・リニアモータとしては、磁石に換えて電磁コイルを配設した可動子を走行体にするなどして、固定子に発生する磁界によって各走行体が推力を得て直線的に走行するなどの構成であってもよい。
・処理機としては、横形製袋充填機に限られるものではなく、カートナーなどの箱詰め装置などでもよい。
・溝部は、載置部の幅方向両端に設けるものでもよい。
・第2コンベヤ20については、平ベルトに段積品Wを載置して搬送するベルトコンベヤの他に、チェーン等の無端索体に付いた押送体によって各段積品Wを押送するコンベヤなど様々な搬送装置を採用し得る。
・上段ベッド114の終端位置より下流側に設けた貯留部118を下流ベッド112bに代えて、第2コンベヤ20のベルトからなる走行する搬送面として上流ベッド112aなどと共同して下段物品載置部を構成すると共に、該貯留部118を構成する第2コンベヤ20のベルトを下流側に延長して、その貯留部の下流に同じベルトによって、本発明の第2コンベヤの搬送路22を構成してもよい。即ち、本発明における第2コンベヤの搬送路22とは、貯留部118よりも下流側に設けられる段積品Wが所定間隔で処理機に向けて搬送される搬送路を指すものである。
・第3実施形態において、第2ガイドレール342とローラ335によって係合手段を構成したが、例えば、ローラ335に代えて磁石を押送体334に配設すると共にその磁石と引き合う磁性体を第2ガイドレールに代えて配設して、押送体334を磁力で上昇させる構造やその他様々な構造で係合手段を構成してもよい。
22:搬送路 110:搬送ベッド(物品載置部)
112:下段ベッド(下段物品載置部) 114:上段ベッド(上段物品載置部) 115:載置部 114B:溝部 118:貯留部
120:オーバーヘッド式のコンベヤ(押送手段) 122:周回走行路
125:コイル(固定子) 130、230、330:走行体
131:第1走行部 132:第2走行部 134、234、334:押送体
136、236、336:先端部 138:連結体 335:ローラ(係合部)
342:第2ガイドレール(被係合部)
Claims (4)
- 物品を不規則な搬送間隔で搬送する第1コンベヤの搬送路と該物品を所定間隔で包装機等の処理機に向けて搬送する第2コンベヤの搬送路の間で搬送路を構成する物品載置部と、該物品載置部に亘って該物品載置部に載置された物品を押送し得る押送体を複数有した押送手段を備えた搬送装置であって、
前記物品載置部は、
前記第1コンベヤと前記第2コンベヤに接続される下段物品載置部と、
該下段物品載置部に載置される前記物品の高さより上方の位置で該物品を載置し得る載置部を有すると共に該載置部に前記押送体が通過し得る幅の溝部を有する上段物品載置部と、
前記下段物品載置部の一部として設けられ、前記第1コンベヤから順次受け取った各物品を前記下段物品載置部と前記上段物品載置部へ交互に振り分ける振分手段と、
前記上段物品載置部より下流側に前記下段物品載置部の一部として設けられており、前記押送体で押された物品を上下に重ねた段積品にして搬送方向に沿って複数載置し得る貯留部を備えており、
前記押送手段は、
磁界を発する固定子が設けられた周回走行路と、
該周回走行路に複数配設されており、前記固定子が発する磁界によって得た推力で、前記周回走行路を各々が互いに独立して一方向に縦回りで循環走行する走行体と、
前記走行体に配設された前記押送体が前記振分手段と連携して前記上段物品載置部における載置部又は該載置部の直下にある前記下段物品載置部の何れか一方へ前記物品を押送する際に、該物品に対して該押送体を上下方向に退避して該物品を残した状態で前記貯留部に向けて前進する押送解除手段と、
前記第1コンベヤから搬出される物品ごとに得られる該物品の位置に関する情報に基づき、前記第1コンベヤから先に到来する物品に対応付けられた前記複数の走行体の一つである先行の走行体が前記押送解除手段によって該物品を残した後に、該残された物品の次に到来する物品に対応付けられた後続の走行体が該次に到来する物品を押送しながら前記残された物品と上下に重ねた段積品にして前記貯留部に移送する段積移送手段と、
前記貯留部に到来している複数の走行体が、前記処理機で設定された単位時間当たりの物品処理数に対応した前記第2コンベヤにおける前記段積品の搬送間隔になるよう、前記貯留部における最下流側にいる走行体から順次移動して、前記段積品を前記第2コンベヤの前記搬送路に送り出す送出手段を備えている搬送装置。 - 前記走行体は、前記押送体を回動可能に支持する第1走行部と、該第1走行部の後方に設けられると共に該押送体と回動可能に連結された連結体に対して回動可能に連結された第2走行部を備え、
前記周回走行路は、前記物品載置部の搬送路に沿う直線状の走行路と該直線状の走行路に接続された曲線状の走行路を備えており、前記段積品を押送しながら前記直線状の走行路を走行している前記走行体が前記貯留部又は前記第2コンベヤにおける前記搬送路の上方又は下方の何れかに配設された前記曲線状の走行路を走行し始める際に、
前記第1走行部に対する前記第2走行部の移動を遅くして前記段積品を押送している前記押送体の先端部を後方に倒して、該押送体を該段積品から離間させながら前記曲線状の走行路を走行させることを特徴とする請求項1に記載の搬送装置。 - 前記周回走行路は、前記物品載置部の搬送路に沿う直線状の走行路と該直線状の走行路に接続された曲線状の走行路を備えており、前記段積品を押送しながら前記直線状の走行路を走行している前記走行体が前記貯留部又は前記第2コンベヤにおける前記搬送路の上方又は下方の何れかに配設された前記曲線状の走行路を走行し始める際に、
前記段積品を押送する前記走行体は、走行を一時的に停止した状態で前記第2コンベヤによる走行によって前記段積品を前記押送体から前方に離間させた後、前進するよう構成したことを特徴とする請求項1に記載の搬送装置。 - 前記走行体は、前記周回走行路を走行する走行部と、該走行部に対して前記周回走行路の内周側に向けて移動可能に支持された押送体と、該押送体の側方に設けられた係合部と、を備えており、
前記周回走行路は、前記物品載置部の搬送路に沿う直線状の走行路と該直線状の走行路に接続された曲線状の走行路と、前記第2コンベヤにおける前記搬送路の上方又は下方の何れかに離れた位置に設けられていると共に該位置に到来した前記押送体における前記係合部に係合する被係合部を備えており、
前記走行体は、前記段積品を押送しながら前記直線状の走行路を走行し、前記第2コンベヤにおける搬送路から上下方向に離間して配設された前記曲線状の走行路を走行し始める際に、前記係合部と前記被係合部との係合により前記押送体が前記段積品を前方に押し出すことなく、前記内周側に移動するよう構成したことを特徴とする請求項1に記載の搬送装置。
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