JP2023084310A - 包装システム - Google Patents
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Abstract
【課題】効率良い包装を実現することができる包装システムを提供する。【解決手段】包装システムは、物品Wの搬送路21において、検査位置6が設定されており、検査位置6と排出位置3の間には周回軌道20から分岐した分岐路23が設けられている。検査位置6における良否判定手段27,40によって物品Wが良品と判断された場合、リニアモータの原理で走行するスライダ10が排出位置3まで走行することにより、物品Wは包装部に送られる。一方、良否判定手段27、40によって物品Wが否と判定された場合は、スライダ10が分岐路23を走行する。このことにより、不良の物品Wが排出位置3に搬送されることがなく、包装部に良品だけを送り出すことができる。【選択図】図1
Description
本発明は、リニアモータの原理で走行するスライダによって物品を搬送する包装システムに関する。
従来、物品を搬送する搬送装置において、物品検査装置で搬送中の物品の良否判定を行って、不良品を系外へ排出すると共に良品を包装部に移送して包装する包装システムが知られている。例えば特許文献1には、物品の画像データにより物品の良否判定を行う不良品検出装置が開示されている。
ところで特許文献1に記載された不良品検出装置のように、物品の検査を行って良品のみを包装部に供給するようにすると、包装部への物品供給が一時的に不安定になり、横形製袋充填機においては空袋が発生してしまう。一方特許文献2には、製袋充填包装機の包装部における包装動作を一時的に停止する、空袋防止制御装置が開示されている。この空袋制御装置は、包装部に向けて物品が搬送されてくるまでは包装フィルムの送りを一時的に停止することにより、空袋発生の防止を図るものである。
特許文献2に記載された空袋防止制御装置によれば、包材の無駄を無くすと共に包装不良品の発生を防ぐことができる。しかしながら、包装部に物品を移送する前に不良などの判定を行ってその物品を系外に排除する場合、次の良品が到来するまで包装フィルムの送りなどの包装動作を一時的に停止するため、包装の生産効率が良いとは言えない。
本発明は、効率良い包装を実現することができる包装システムを提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明の包装システムは次の手段をとる。先ず請求項1に係る発明は、永久磁石(12)を有する複数のスライダ(10)と、コイル(25)を有し、該コイル(25)が発する磁束を変化させて前記スライダ(10)の夫々を巡回走行案内する周回軌道(20)と、前記周回軌道(20)の一部に沿って配設されており、前処理工程から物品を受け入れる受入位置(2)から前記物品(W)を包装部に向けて排出する排出位置(3)までの搬送路(21)と、前記搬送路(21)に設けられた検査位置(6)における前記物品(W)の良否を判定する良否判定手段(27,40)と、コイル(25)を有し、該コイル(25)が発する磁束を変化させることにより、前記良否判定手段(27,40)によって否と判定された前記物品(W)が前記排出位置(3)に至る前に、前記物品(W)を搬送する前記スライダ(10)を、前記周回軌道(20)から分岐させて走行案内すると共に、前記排出位置(3)から前記受入位置(2)に至るまでの前記周回軌道(20)に合流するよう走行案内する分岐路(23)とを備えることを特徴とする。
この請求項1に係る発明によれば、スライダ(10)は周回軌道(20)に沿って走行する。物品(W)は、周回軌道(20)に設定された受入位置(2)から排出位置(3)までスライダ(10)に支持されながら搬送され、包装部に向かって送り出される。物品(W)の搬送路(21)には、検査位置(6)が設定されており、検査位置(6)と排出位置(3)の間には周回軌道(20)から分岐した分岐路(23)が設けられている。検査位置(6)における良否判定手段(27,40)によって物品(W)が良品と判断された場合、スライダ(10)が排出位置(3)まで走行することにより、物品(W)は包装部に送られる。一方、良否判定手段(27,40)によって物品(W)が否と判定された場合は、スライダ(10)が分岐路(23)を走行する。すなわち、不良の物品(W)が排出位置(3)に搬送されることがなく、包装部に良品だけを送り出すことができる。よって、包装部において、次の良品が到来するのを待って包装フィルムの送りなどの包装動作を一時的に停止する必要がなく、効率が良い包装を実現することができる。
次に、請求項1に従属する請求項2に係る発明は、前記良否判定手段(27,40)によって否と判定された前記物品(W)を搬送する前記スライダ(10)が、前記受入位置(2)に復帰するまでの前記周回軌道(20)又は前記分岐路(23)を走行する際に、前記物品(W)を排除する排除手段(28)を備えることを特徴とする。
この請求項2に係る発明によれば、良否判定手段(27,40)によって物品(W)が否と判定された場合、否と判定された不良の物品(W)を、スライダ(10)が検査位置(6)から分岐路(23)を経由して再び受入位置(2)に戻るまでの間に、排除手段(28)によって系外に排除することができる。また、物品(W)が排除されて空となるスライダ(10)は排出位置(3)まで走行することなく、受入位置(2)に戻ることができる。
次に、請求項2に従属する請求項3に係る発明は、前記排除手段(28)は、エア源から供給されるエアで前記物品(W)を排除することを特徴とする。
この請求項3に係る発明によれば、排除手段(28)は、エア源から供給されるエアを物品(W)に直接吹き付けて排除する構成、エアシリンダを作動させて物品(W)を排除する構成等、エア源を用いて不良の物品(W)を系外に排除する。排除手段(28)にエア源を用いることにより、コイル(25)の磁界の影響を受け難く、不良の物品(W)を良好に系外に排除することができる。
次に、請求項1から請求項3のいずれか一項に従属する請求項4に係る発明は、前記周回軌道(20)における前記受入位置(2)から前記排出位置(3)に向けて搬送する途中の前記分岐路(23)が設けられた位置(4)と前記排出位置(3)との間に、前記物品(W)を搬送する前記スライダ(10)を複数滞留させる滞留領域(29)を設け、該滞留領域(29)への前記スライダ(10)の到来頻度の低下に伴い、前記滞留領域(29)に滞留している前記スライダ(10)の総数が減少傾向になるように前記スライダ(10)を前記排出位置(3)に向けて順次、走行させて前記物品(W)をそれぞれ搬送することを特徴とする。
この請求項4に係る発明によれば、前処理工程から受入位置(2)への物品(W)の受け入れが滞ったり、良否判定手段(27,40)によって物品(W)が連続して否と判定されたりして、受入位置(2)から滞留領域(29)にスライダ(10)が到来する頻度が低下する際には、滞留領域(29)に滞留しているスライダ(10)の総数が減少傾向となるようにスライダ(10)を順次、排出位置(3)に向けて送り出すことができる。これにより、包装部に安定して物品(W)が供給されるため、包装部における包装動作を停止することなく連続して物品(W)の包装をすることができる。
本発明は、効率良い包装を実現することができる包装システムを提供することができる。
以下に、本発明の包装システムの実施形態について、図面を用いて説明する。本実施形態に係る包装システムは、予め定めた走行軌道をリニアモータの原理で走行するスライダ10により物品Wを支持しながら搬送する搬送装置と、物品Wを包装する横形製袋充填機(包装部)を含むものである。
搬送装置は、図1に示すように、永久磁石12を有する複数のスライダ10(図2参照)と、スライダ10のそれぞれを巡回走行案内する周回軌道として環状の周回走行路20を備えている。周回走行路20の配置形態は、楕円形状とされている。そのため、周回走行路20は、水平方向に所定間隔離間して平行に配設した直線走路と、直線走路の端部に接続された湾曲走路とにより無端状に形成される。直線走路の一方には、前処理工程から不定間隔で搬送されてくる物品Wを受け入れる受入位置2と、受け入れた物品Wを包装部に向けて排出する排出位置3が直線状に設定されている。周回走行路20の一部に沿って、物品Wの受入位置2から排出位置3までの搬送路21が設定されている。また、搬送路21の途中、排出位置3より上流において分岐点4が設定されており、周回走行路20から分岐した分岐路23が設けられている。
搬送路21の下流側には、横形製袋充填機(不図示)におけるフィルム成形手段(不図示)まで延在して物品Wの搬送路の一部である搬送面26a,30aを構成する搬送ベッド(搬送面)26,30が配設され、搬送ベッド26,30の上方には、オーバーヘッド式のコンベヤ32が配設される。ここで、コンベヤ32は、図4に示す無端索体の外周に一定間隔ごとに設けられた第2押送体32aによって、後述する押送体16に替わって物品Wを押送して、フィルム成形手段(不図示)によって成形中のフィルムFに送り込む。
横形製袋充填機は、フィルム供給源としての原反ロールから引出した帯状のフィルムをフィルム成形手段(不図示)でそのフィルムの両端縁を重ね合わせて筒状に成形する際に、その成形中のフィルムに物品Wを所定間隔ごとに供給し、フィルム送り方向に沿ってフィルムが重ね合わされた箇所に縦シールを施すと共に、フィルム送り方向に交差する左右方向に沿って横シールを施すことにより、包装品を得る周知の包装機である。本実施形態に係る横形製袋充填機のフィルム成形手段と横シール手段及び縦シール手段が、本発明に係る「包装部」に相当する。なお、フィルム成形手段まで物品Wを搬送するコンベヤは「包装部」として必ず一体的に構成される必要はなく、例えば搬送装置のコンベヤによって構成しても良い。
周回走行路20には、永久磁石12を備えた複数のスライダ10が一方向に巡回走行し得るように配設されている。周回走行路20は、電磁コイル25(コイル)を備えており、電磁コイル25が発する磁束を変化させてスライダ10を走行案内する。各スライダ10は、図1に示すように、周回走行路20の搬送路21において、受入位置2に物品Wが到来するごとに、一つずつ物品Wを押送して排出位置3に物品Wを搬送し得る。
搬送装置は、搬送路21に沿って直線状に延びる搬送ベッド26を備えている。図4、図5を参照として、搬送ベッド26は、2つの平板状の部材が左右(搬送方向と交差する幅方向)に離間してその間に溝を形成するように配設されており、受入位置2において受け入れた物品Wを載置し、水平方向に直線的に搬送し得るように、平坦な搬送面26aを構成する。搬送ベッド26の搬送面26aは、走行するスライダ10より上方に位置する。物品Wは、左右の搬送ベッド26を跨ぐようにして載置される。搬送面26aに載置された物品Wは、スライダ10から搬送面26aより上方に延在する押送体16により排出位置3まで押送される。なお、図示しないが、分岐点4より下流側の搬送ベッド26には、スライダ10が分岐路23を走行する際に、押送体16が搬送ベッド26にぶつからずに移動することを許容し得る溝が、分岐路23に沿って設けられている。
搬送装置は、スライダ10の走行動作(走行タイミング、走行速度、走行距離)を制御する制御手段として、制御部40を備えている。制御部40は、スライダ10に埋設された永久磁石12が発する磁束の変化を、電磁コイル25を介して検出することによって、それぞれのスライダ10の位置を常に把握する。制御部40は、スライダ10がそれぞれ独立して周回走行路20又は分岐路23を走行し得るように、電磁コイル25が発する磁界の大きさを切替える指令を行う。またこの指令と共に、不図示の物品通過スイッチなどから得た受入位置2への物品Wの到来情報に基づき、走行するそれぞれのスライダ10が、受入位置2で搬送ベッド26の搬送面26aに載置された物品Wを搬送するように、スライダ10の走行動作を制御する。制御部40は、後述する良否判定手段27と排除手段28にそれぞれ接続されている。
搬送路21には、受入位置2と分岐点4の間において、物品Wを検査する検査位置6が設定されており、搬送路21の外側に、検査位置6における物品Wの良否を判定する良否判定手段27が設けられている。良否判定手段27としては、例えば物品Wをカメラで撮像したデータを処理して、物品Wの形状等から良否判定をする画像処理判定装置等が採用できる。物品Wが良否判定手段27によって否と判定された場合、制御部40に信号(良否判定情報)が送られ、制御部40の指令によって、否と判定された不良の物品Wを支持するスライダ10は、不良の物品Wが排出位置3に至る前に分岐路23に分岐される。
搬送装置は、良否判定手段27によって否と判定された不良の物品Wを搬送するスライダ10が、受入位置2に復帰するまでの周回走行路20又は分岐路23を走行する際に、不良の物品Wを系外に排除する排除手段28が配設されている。本実施形態においては、検査位置6と分岐点4の間において、搬送路21の外側に、排除手段28が設けられている。排除手段28としては、例えばエア源から供給されるエアを物品Wに直接吹き付けて系外に排除する構成、エアシリンダを作動させて物品Wを押し出して排除する構成等が適用される。物品Wが良否判定手段27によって否と判定された場合、制御部40に信号が送られ、制御部40の指令によって、排除手段28は不良の物品Wを系外に排除する。
周回走行路20は、搬送路21の検査位置6と排出位置3の間に設定された分岐点4と、搬送路21と対向する復路24の直線走路に設定された合流点5を有している。搬送装置は、分岐点4において周回走行路20から分岐し、合流点5において周回走行路20に合流する分岐路23を備えている。すなわち分岐路23は、搬送路21における検査位置6より下流側に、周回走行路20から内周側に向かって分岐し、搬送路21と対向する復路24の直線走路に合流するように配設されている。分岐路23は、電磁コイル25を備えており、電磁コイル25が発する磁束を変化させることにより、不良の物品Wを排除手段28が設けられた付近まで搬送するスライダ10を、周回走行路20から分岐させて走行案内すると共に、排出位置3から受入位置2に至るまでの周回走行路20に合流させる。
搬送路21において分岐路23が設けられた位置(分岐点4)と排出位置3との間には、滞留領域29が設けられている。滞留領域29には、複数のスライダ10を滞留させることができる。滞留領域29における前後のスライダ10の間隔は、コンベヤ32が包装部に物品Wを搬送する間隔と略同じであり、滞留領域29からコンベヤ32に物品Wを受け渡すスライダ10の移動速度は、コンベヤ32が物品Wを搬送する搬送速度と略同じである。滞留領域29へのスライダ10の到来頻度の低下した場合は、これに伴って滞留領域29に滞留しているスライダ10の総数が減少傾向になるようにスライダ10を排出位置3に向けて順次、走行させて物品Wをそれぞれ搬送する。このようにスライダ10の走行間隔と移動速度を制御することによって、良と判定された物品Wはそれぞれ、横形製袋充填機における包装部に供給するタイミングに合致させて搬送される。
スライダ10は、永久磁石12と複数の車輪14を有している。ここで、スライダ10の前後方向をスライダ10の走行方向に沿った方向とし、上下左右の方向を図2、図3に示すように定めて説明する。スライダ10は回転可能に支持された4つの車輪14を有しており、これらの車輪14は、スライダ10の本体部の上下両側に2つずつ設けられている。本体部の上側における2つの車輪14は、互いに高さが異なるように配設されており、本体部の下側における2つの車輪14も、互いに高さが異なるように配設されている。また、スライダ10の本体部の左右両側には永久磁石12が埋設されている。
スライダ10の本体部の上方には、搬送ベッド26の搬送面26aに載置されている物品Wの後方に接触して物品Wを押送する押送体16が配設される。押送体16は、図4、図5を参照として、スライダ10の上下方向に沿って延びる棒状であり、左右の搬送ベッド26の間から搬送面26aより上方に突き出すように配設される。押送体16は、下端部にカムフォロアとしてのピン16aが設けられており、ピン16aが排出位置3を含む前後付近に設けられたカム溝34を通ることにより、搬送ベッド26の終端部付近に設定した排出位置3では、押送体16は、コイルばね16bを徐々に圧縮しながら、押送体16の上端部が搬送ベッド26より下方となる退避位置まで下降する構成となっている。
そして、押送体16の上端部が搬送ベッド26より下方となる退避位置に下降した状態が維持されながら、スライダ10が周回走行路20を所定距離、走行すると、カム溝34が途絶えることで、ピン16aは、カム溝34との係合が解除されてコイルばね16bに押されて、押送体16の上端部が元の高さ位置に復帰するように構成されている。これにより、スライダ10が排出位置3を通過して周回走行路20を走行する際に、押送体16が搬送ベッド26や搬送ベッド30及び後述する第2押送体32aと接触することを防ぐことができる。
コンベヤ32は、図4、図5を参照として、排出位置3において送り出された物品Wを載置する搬送ベッド30における平坦な搬送面30aに沿って、その上空を移動して物品Wを包装部に搬送し得るように、無端索体の外周に一定間隔ごとに設けられた第2押送体32aを有している。搬送面26a及び搬送面30aに載置された物品Wは、それぞれ第2押送体32aにより押送される。第2押送体32aは、フォーク状の部材がスライダ10の押送体16を跨ぐようにして物品Wの後方に接触する。これにより、押送体16から第2押送体32aに物品Wを受け渡す際に互いがぶつかることなく、物品Wを搬送できる。
搬送装置は、図1、図2に示すように、各スライダ10を支持して走行案内する第1ガイドレール35を備えている。第1ガイドレール35は、周回走行路20の一部の内周側と分岐路23の内周側に環状に敷かれた軌道、すなわち、スライダ10が分岐路23を走行して受入位置2に復帰するときの環状の軌道に沿って、上下に対向配設され上レールと下レールからなる(図2参照)。第1ガイドレール35における上レールと下レールは、スライダ10の各車輪14がレール上を転動し得るように、上下対向位置が定められている。上レールと下レールの間には、電磁コイルユニット(電磁コイル25)が配設されている。また、上レールには、スライダ10の走行方向に沿って延びる2本の溝36が、スライダ10における上側の2つの車輪14とそれぞれ係合するように配設されている。
制御部40の指令により、電磁コイル25への給電切り替えが行われ、電磁コイル25が発する磁束が変化する。変化した磁束とスライダ10の永久磁石12との間で生じる吸引力の大きさが変化することにより、スライダ10が第1ガイドレール35に沿って走行する。
電磁コイルユニットは、電磁コイル25の周回走行路20側が強磁性体で覆われている。これにより、電源供給がOFFになっても、スライダ10に埋設された永久磁石12と強磁性体との間で磁力が作用しスライダ10が落下しないようになっている。スライダ10は、電磁コイルユニットから僅かではあるが、一定の距離だけ離間するように形成されている。
搬送装置は、図1に示すように、周回走行路20における分岐点4から合流点5まで、すなわちスライダ10が排出位置3を介して走行する軌道に沿って、各スライダ10を支持して走行案内する第2ガイドレール37を備えている。第2ガイドレール37は、周回走行路20の内周側に、第1ガイドレール35と同様に上下に対向配設され、上レールと下レールからなる(図2参照)。第2ガイドレール37における上レールと下レールの間には、電磁コイルユニット(電磁コイル25)が配設されている。また、第2ガイドレール37の上レールには、第1ガイドレール35と同様に、スライダ10における上側の2つの車輪14とそれぞれ係合する溝36が設けられている。
搬送装置は、図1に示すように、周回走行路20の外周側に、各スライダ10を支持して走行案内する第3ガイドレール38と第4ガイドレール39を備えている。第3ガイドレール38は、周回走行路20における分岐点4付近の上流から下流に亘って、搬送路21に沿って上下に対向配設され、上レールと下レールからなる。第4ガイドレール39は、周回走行路20における合流点5付近の上流から下流に亘って、復路24に沿って上下に対向配設され、上レールと下レールからなる。第3と第4ガイドレール38,39はそれぞれ、第1ガイドレール35と同様に、電磁コイルユニット(電磁コイル25)と、スライダ10における上側の2つの車輪14とそれぞれ係合する溝36が配設されている。
スライダ10が分岐路23を走行せず、周回走行路20に沿って巡回走行する場合は、第1ガイドレール35と第3ガイドレール38とが対向する領域にスライダ10が到来した際に、第1ガイドレール35側の電磁コイル25への給電を停止して、第3ガイドレール38側の電磁コイル25への給電を開始する。これにより、永久磁石12が第3ガイドレール38側の電磁コイル25が発する磁束の力を受けて、スライダ10が搬送路21に沿って走行する。そして、第2ガイドレール37と第3ガイドレール38とが対向する領域にスライダ10が到来した際に、第3ガイドレール38側の電磁コイル25への給電を停止して、第2ガイドレール37側の電磁コイル25への給電を開始する。
スライダ10が排出位置3を通過し、第2ガイドレール37と第4ガイドレール39が対向する領域に到来した際には、第2ガイドレール37側の電磁コイル25への給電を停止して、第4ガイドレール39側の電磁コイル25への給電を開始する。そして第1ガイドレール35と第4ガイドレール39が対向する領域にスライダ10が到来した際には、第4ガイドレール39側の電磁コイル25への給電を停止して、第1ガイドレール35側の電磁コイル25への給電を開始する。永久磁石12が給電されている電磁コイル25の磁束の力を受けることにより、スライダ10は周回走行路20に沿って走行する。
スライダ10が走行する軌道を搬送路21から分岐路23に分岐させる場合は、第1ガイドレール35と第3ガイドレール38とが対向する領域にスライダ10が到来した際に、第3ガイドレール38側の電磁コイル25への給電を停止して、第1ガイドレール35側の電磁コイル25への給電を開始する。永久磁石12が給電されている電磁コイル25の磁束の力を受けることにより、スライダ10は分岐路23を走行する。そして、第1ガイドレール35と第4ガイドレール39が対向する領域にスライダ10が到来した際には、第4ガイドレール39側の電磁コイル25への給電を停止して、第1ガイドレール35側の電磁コイル25への給電を開始する。スライダ10は、周回走行路20の復路24に合流して受入位置2に復帰する軌道を走行する。
次に、上記包装システムにおける、物品Wの搬送の流れを説明する。受入位置2において、前処理工程から搬送されてきた物品Wが、搬送ベッド26の搬送面26aに載置される。物品Wは、搬送路21に沿ってスライダ10の押送体16に押送される。物品Wは、検査位置6において、良否判定手段27により良否の判定がなされる。
良否判定手段27により否と判定された不良の物品Wは、排除手段28によって系外に排除される。物品Wが排除されたスライダ10は、制御部40の指令により分岐路23を走行し、周回走行路20の復路24に合流して受入位置2に復帰する。
良否判定手段27により良と判定された物品Wは、スライダ10の押送体16に押送されながら滞留領域29に搬送される。滞留領域29においては、物品Wの前後の間隔と、コンベヤ32が包装部に物品Wを搬送する間隔とが略同じとなるように、スライダ10の前後の間隔が保たれる。例えば、前処理工程から受入位置2への物品Wの受け入れが滞ったり、良否判定手段27によって物品Wが連続して否と判定されたりして、排出位置3に搬送する物品Wの供給量が一時的に減少した場合であっても、コンベヤ32に安定して物品Wが排出されるように、滞留領域29においてスライダ10の前後の間隔が調整される。すなわち、搬送装置は、滞留領域29へのスライダ10の到来頻度の低下に伴い、滞留領域29に滞留しているスライダ10の総数が減少傾向になるようにスライダ10を順次、排出位置3に向けて走行させて物品Wをそれぞれ搬送する。
排出位置3において、物品Wが滞留領域29からコンベヤ32に受け渡される。このときのスライダ10の移動速度は、コンベヤ32が物品Wを搬送する速度と略同じである。物品Wは、コンベヤ32の第2押送体32aに押送されて搬送面26aから搬送面30aに載り移った後、第2押送体32aによって包装部に搬送される。
物品Wを排出したスライダ10は、押送体16を下降させながら排出位置3を通過して周回走行路20を走行し、復路24を介して受入位置2に復帰する。
上記実施形態に係る包装システムは、次のような効果がある。
(1)上記搬送装置において、スライダ10は周回走行路20(周回軌道)に沿って走行する。物品Wは、周回走行路20に設定された受入位置2から排出位置3までスライダ10に支持されながら搬送され、包装部に向かって送り出される。物品Wの搬送路には、検査位置6が設定されており、検査位置6と排出位置3の間には周回走行路20から分岐した分岐路23が設けられている。検査位置6における良否判定手段27によって物品Wが良品と判断された場合、スライダ10が排出位置3まで走行することにより、物品Wは包装部に送られる。一方、良否判定手段27によって物品Wが否と判定された場合は、スライダ10が分岐路23を走行する。すなわち、不良の物品Wが排出位置3に搬送されることがなく、包装部に良品だけを送り出すことができる。よって、包装部において、次の良品が到来するのを待って包装フィルムの送りなどの包装動作を一時的に停止する必要がなく、効率が良い包装を実現することができる。即ち、前工程となる製造機からなど物品Wを包装部に向けて搬送する本実施形態の包装システムでは、良否判定手段27によって物品Wが連続して否と判定された物品Wが系外に排除されて空となるスライダ10が、リニアモータの原理で搬送路21から分岐して走行することから、包装動作を停止せずに連続した効率良い包装を実現することができる。
(2)良否判定手段27によって物品Wが否と判定された場合、その不良の物品Wを、スライダ10が検査位置6から分岐路23を経由して再び受入位置2に戻るまでの間に、排除手段28によって系外に排除することができる。また、物品Wが排除されて空となるスライダ10は排出位置3まで走行することなく、受入位置2に戻ることができる。
(3)排除手段28には、エア源から供給されるエアを物品Wに直接吹き付けて排除する構成、又はエアシリンダを作動させて物品Wを排除する構成等が適用される。排除手段28にエア源を用いることにより、電磁コイル25の磁界の影響を受け難くなり、不良の物品Wを良好に系外に排除することができる。
(4)搬送路21の分岐点4から排出位置3までの間には、スライダ10を複数滞留させる滞留領域29が設けられている。これにより、前処理工程から受入位置2への物品Wの受け入れが滞ったり、良否判定手段27によって物品Wが連続して否と判定されたりして、排出位置3に搬送する物品Wの供給量が減少する際に、即ち、滞留領域29へのスライダ10の到来頻度が低下する際には、滞留領域29に滞留しているスライダ10の総数が減少傾向となるようにスライダ10を順次、排出位置3に向けて送り出すことができる。したがって、包装部に安定して物品Wが供給されるため、包装部における包装動作を停止することなく連続して物品Wの包装をすることができる。
(5)上述の包装システムによれば、物品Wをピロー包装する際に、良と判定された物品Wをそれぞれ、横形製袋充填機における包装部に供給するタイミングに合致するよう、包装部に供給する物品Wの供給間隔と同じ物品Wの前後間隔で、且つ、包装部に送り出す物品Wの供給速度と同じ搬送速度でスライダ10を走行させることができる。したがって、物品Wを内包しない空袋の発生を防ぐためにフィルム送りを間欠停止させる制御を行なわなくても、空袋を発生させることなく連続包装することができる。
(6)否と判定された不良の物品Wを、搬送路21上で排除手段28が排除する構成とすることにより、搬送装置の構造の簡素化を図ることができる。
(7)搬送路21上で不良の物品Wが排除されて空となるスライダ10を、滞留領域29に走行させない構成とすることにより、包装部において空袋が発生するのを防ぐことができる。
(8)周回走行路20の分岐点4付近における外周側に、搬送路21に沿って第3ガイドレール38が設けられている。良否判定手段27により物品Wが良と判定された場合、第3ガイドレール38の電磁コイル25へ給電切り替えを行うことにより、スライダ10を第3ガイドレール38に沿って走行させて、排出位置3へ向かう軌道に案内することができる。
(9)周回走行路20の合流点5付近における外周側に、復路24に沿って第4ガイドレール39が設けられている。スライダ10が排出位置3を通過して周回走行路20を走行し、合流点5に近づいたときに、第4ガイドレール39の電磁コイル25へ給電切り替えを行うことにより、スライダ10を第4ガイドレール39に沿って走行させて、受入位置2へ向かう軌道に案内することができる。
(1)上記搬送装置において、スライダ10は周回走行路20(周回軌道)に沿って走行する。物品Wは、周回走行路20に設定された受入位置2から排出位置3までスライダ10に支持されながら搬送され、包装部に向かって送り出される。物品Wの搬送路には、検査位置6が設定されており、検査位置6と排出位置3の間には周回走行路20から分岐した分岐路23が設けられている。検査位置6における良否判定手段27によって物品Wが良品と判断された場合、スライダ10が排出位置3まで走行することにより、物品Wは包装部に送られる。一方、良否判定手段27によって物品Wが否と判定された場合は、スライダ10が分岐路23を走行する。すなわち、不良の物品Wが排出位置3に搬送されることがなく、包装部に良品だけを送り出すことができる。よって、包装部において、次の良品が到来するのを待って包装フィルムの送りなどの包装動作を一時的に停止する必要がなく、効率が良い包装を実現することができる。即ち、前工程となる製造機からなど物品Wを包装部に向けて搬送する本実施形態の包装システムでは、良否判定手段27によって物品Wが連続して否と判定された物品Wが系外に排除されて空となるスライダ10が、リニアモータの原理で搬送路21から分岐して走行することから、包装動作を停止せずに連続した効率良い包装を実現することができる。
(2)良否判定手段27によって物品Wが否と判定された場合、その不良の物品Wを、スライダ10が検査位置6から分岐路23を経由して再び受入位置2に戻るまでの間に、排除手段28によって系外に排除することができる。また、物品Wが排除されて空となるスライダ10は排出位置3まで走行することなく、受入位置2に戻ることができる。
(3)排除手段28には、エア源から供給されるエアを物品Wに直接吹き付けて排除する構成、又はエアシリンダを作動させて物品Wを排除する構成等が適用される。排除手段28にエア源を用いることにより、電磁コイル25の磁界の影響を受け難くなり、不良の物品Wを良好に系外に排除することができる。
(4)搬送路21の分岐点4から排出位置3までの間には、スライダ10を複数滞留させる滞留領域29が設けられている。これにより、前処理工程から受入位置2への物品Wの受け入れが滞ったり、良否判定手段27によって物品Wが連続して否と判定されたりして、排出位置3に搬送する物品Wの供給量が減少する際に、即ち、滞留領域29へのスライダ10の到来頻度が低下する際には、滞留領域29に滞留しているスライダ10の総数が減少傾向となるようにスライダ10を順次、排出位置3に向けて送り出すことができる。したがって、包装部に安定して物品Wが供給されるため、包装部における包装動作を停止することなく連続して物品Wの包装をすることができる。
(5)上述の包装システムによれば、物品Wをピロー包装する際に、良と判定された物品Wをそれぞれ、横形製袋充填機における包装部に供給するタイミングに合致するよう、包装部に供給する物品Wの供給間隔と同じ物品Wの前後間隔で、且つ、包装部に送り出す物品Wの供給速度と同じ搬送速度でスライダ10を走行させることができる。したがって、物品Wを内包しない空袋の発生を防ぐためにフィルム送りを間欠停止させる制御を行なわなくても、空袋を発生させることなく連続包装することができる。
(6)否と判定された不良の物品Wを、搬送路21上で排除手段28が排除する構成とすることにより、搬送装置の構造の簡素化を図ることができる。
(7)搬送路21上で不良の物品Wが排除されて空となるスライダ10を、滞留領域29に走行させない構成とすることにより、包装部において空袋が発生するのを防ぐことができる。
(8)周回走行路20の分岐点4付近における外周側に、搬送路21に沿って第3ガイドレール38が設けられている。良否判定手段27により物品Wが良と判定された場合、第3ガイドレール38の電磁コイル25へ給電切り替えを行うことにより、スライダ10を第3ガイドレール38に沿って走行させて、排出位置3へ向かう軌道に案内することができる。
(9)周回走行路20の合流点5付近における外周側に、復路24に沿って第4ガイドレール39が設けられている。スライダ10が排出位置3を通過して周回走行路20を走行し、合流点5に近づいたときに、第4ガイドレール39の電磁コイル25へ給電切り替えを行うことにより、スライダ10を第4ガイドレール39に沿って走行させて、受入位置2へ向かう軌道に案内することができる。
<変更例>
本発明は、上述した実施形態で説明した構成に限定されず、要旨を変更しない範囲で種々の変更、追加、削除が可能である。
(1)包装部としては、筒状に成形した筒状フィルムに縦シールと横シールを施す横形製袋充填機を例示したが、その他の製袋充填包装機や物品Wをカートナ―・ケーサ―などの箱詰包装機などであっても良い。
(2)搬送路21上を搬送されている不良の物品Wを排除するように、排除手段28を配設した例を示したが、これに限られず、スライダ10が分岐路23を走行中又は分岐路23から受入位置2に向かう周回走行路20(周回軌道)を走行中に、否と判定された物品Wを排除するように排除手段28を配設しても良い。また、分岐路23などに沿って不良の物品Wを搬送する通路を設けてもよい。
(3)受入位置2に物品Wを順次一列で受け入れる例を示したが、複数列で搬送される物品Wを、複数のスライダ10が同時に載置するなど、様々な物品Wの受渡方法に対応し得るように構成してもよい。
(4)分岐路23を1つ設ける例を示したが、スライダ10が受入位置2に復帰する構造であれば周回走行路20の複数個所から分岐するように分岐路23を複数設けても良い。
(5)周回走行路20において受入位置2、排出位置3を必要に応じて様々な位置に設けても良い。
(6)受入位置2、排出位置3をそれぞれ複数配設する様々な態様にも利用可能である。
(7)スライダ10が走行する周回走行路20に沿って物品Wが直線的に移動する搬送路21において、搬送ベッド26の搬送面26aに載置された各物品Wをスライダ10に配設した押送体16によって後方から押送する例を示したが、スライダ10に配設される支持手段として、搬送する物品Wを載置する台を設ける等、物品Wをスライダ10上に載置して包装部に向けて搬送する構成としても良い。また、スライダ10にチャッキング手段を配設して物品Wを把持して包装部に向けて搬送する構成としても良い。
(8)周回軌道として、スライダ10が水平方向において巡回走行するように配置された周回走行路20の例を示したが、スライダ10の走行路を鉛直方向において縦旋回する周回軌道としても良い。
(9)良否判定手段27としては、画像処理判定装置によって物品Wの形状等の良否判定情報を制御部40が受け取る例を示したが、カメラで得た物品Wの撮影データや物品Wのウエイトなどのデータ情報を制御部40が受け取って、制御部40が物品Wの形状や印字状態や物品Wの数量やウエイトなどの良否を判定するように良否判定手段を構成しても良い。さらに物品Wの良否判定の種類としては、形状、印字状態、物品Wのウエイトに限られず、物品Wの賞味期限、糊付け状態やピロー包装袋のシール状態、外装表面の傷・汚れなど、様々な判定が挙げられる。
(10)滞留領域29に滞留しているスライダ10の総数が増加傾向又は減少傾向が所定時間、継続して改善する兆しが見られない場合には、包装機側の包装能力(1分当たりの包装数)を自動的に変更して連続包装するようにしても良い。
(11)スライダ10が分岐路23に乗り移った後の分岐路23の高さが徐々に低くなるように分岐路23を配設して、押送体16の上端部を搬送ベッド26より下方に降下させることで、直線走行からカーブ走行に切り替わる際に押送体16と搬送ベッド26との干渉を回避するようにしても良い。
本発明は、上述した実施形態で説明した構成に限定されず、要旨を変更しない範囲で種々の変更、追加、削除が可能である。
(1)包装部としては、筒状に成形した筒状フィルムに縦シールと横シールを施す横形製袋充填機を例示したが、その他の製袋充填包装機や物品Wをカートナ―・ケーサ―などの箱詰包装機などであっても良い。
(2)搬送路21上を搬送されている不良の物品Wを排除するように、排除手段28を配設した例を示したが、これに限られず、スライダ10が分岐路23を走行中又は分岐路23から受入位置2に向かう周回走行路20(周回軌道)を走行中に、否と判定された物品Wを排除するように排除手段28を配設しても良い。また、分岐路23などに沿って不良の物品Wを搬送する通路を設けてもよい。
(3)受入位置2に物品Wを順次一列で受け入れる例を示したが、複数列で搬送される物品Wを、複数のスライダ10が同時に載置するなど、様々な物品Wの受渡方法に対応し得るように構成してもよい。
(4)分岐路23を1つ設ける例を示したが、スライダ10が受入位置2に復帰する構造であれば周回走行路20の複数個所から分岐するように分岐路23を複数設けても良い。
(5)周回走行路20において受入位置2、排出位置3を必要に応じて様々な位置に設けても良い。
(6)受入位置2、排出位置3をそれぞれ複数配設する様々な態様にも利用可能である。
(7)スライダ10が走行する周回走行路20に沿って物品Wが直線的に移動する搬送路21において、搬送ベッド26の搬送面26aに載置された各物品Wをスライダ10に配設した押送体16によって後方から押送する例を示したが、スライダ10に配設される支持手段として、搬送する物品Wを載置する台を設ける等、物品Wをスライダ10上に載置して包装部に向けて搬送する構成としても良い。また、スライダ10にチャッキング手段を配設して物品Wを把持して包装部に向けて搬送する構成としても良い。
(8)周回軌道として、スライダ10が水平方向において巡回走行するように配置された周回走行路20の例を示したが、スライダ10の走行路を鉛直方向において縦旋回する周回軌道としても良い。
(9)良否判定手段27としては、画像処理判定装置によって物品Wの形状等の良否判定情報を制御部40が受け取る例を示したが、カメラで得た物品Wの撮影データや物品Wのウエイトなどのデータ情報を制御部40が受け取って、制御部40が物品Wの形状や印字状態や物品Wの数量やウエイトなどの良否を判定するように良否判定手段を構成しても良い。さらに物品Wの良否判定の種類としては、形状、印字状態、物品Wのウエイトに限られず、物品Wの賞味期限、糊付け状態やピロー包装袋のシール状態、外装表面の傷・汚れなど、様々な判定が挙げられる。
(10)滞留領域29に滞留しているスライダ10の総数が増加傾向又は減少傾向が所定時間、継続して改善する兆しが見られない場合には、包装機側の包装能力(1分当たりの包装数)を自動的に変更して連続包装するようにしても良い。
(11)スライダ10が分岐路23に乗り移った後の分岐路23の高さが徐々に低くなるように分岐路23を配設して、押送体16の上端部を搬送ベッド26より下方に降下させることで、直線走行からカーブ走行に切り替わる際に押送体16と搬送ベッド26との干渉を回避するようにしても良い。
W:物品 2:受入位置 3:排出位置 4:分岐点 5:合流点 6:検査位置
10:スライダ 12:永久磁石 14:車輪 16:押送体
20:周回走行路(周回軌道) 21:搬送路 23:分岐路 24:復路
25:電磁コイル(コイル) 26:搬送ベッド 27:良否判定手段 28:排除手段
29:滞留領域 30:搬送ベッド 32:コンベヤ 32a:第2押送体
35:第1ガイドレール 37:第2ガイドレール 38:第3ガイドレール
39:第4ガイドレール 40:制御部
10:スライダ 12:永久磁石 14:車輪 16:押送体
20:周回走行路(周回軌道) 21:搬送路 23:分岐路 24:復路
25:電磁コイル(コイル) 26:搬送ベッド 27:良否判定手段 28:排除手段
29:滞留領域 30:搬送ベッド 32:コンベヤ 32a:第2押送体
35:第1ガイドレール 37:第2ガイドレール 38:第3ガイドレール
39:第4ガイドレール 40:制御部
Claims (4)
- 永久磁石を有する複数のスライダと、
コイルを有し、該コイルが発する磁束を変化させて前記スライダの夫々を巡回走行案内する周回軌道と、
前記周回軌道の一部に沿って配設されており、前処理工程から物品を受け入れる受入位置から前記物品を包装部に向けて排出する排出位置までの搬送路と、
前記搬送路に設けられた検査位置における前記物品の良否を判定する良否判定手段と、
コイルを有し、該コイルが発する磁束を変化させることにより、前記良否判定手段によって否と判定された前記物品が前記排出位置に至る前に、前記物品を搬送する前記スライダを、前記周回軌道から分岐させて走行案内すると共に、前記排出位置から前記受入位置に至るまでの前記周回軌道に合流するよう走行案内する分岐路と、を備えることを特徴とする包装システム。 - 前記良否判定手段によって否と判定された前記物品を搬送する前記スライダが、前記受入位置に復帰するまでの前記周回軌道又は前記分岐路を走行する際に、前記物品を排除する排除手段を備えることを特徴とする、請求項1に記載の包装システム。
- 前記排除手段は、エア源から供給されるエアで前記物品を排除することを特徴とする、請求項2に記載の包装システム。
- 前記周回軌道における前記受入位置から前記排出位置に向けて搬送する途中の前記分岐路が設けられた位置と前記排出位置との間に、前記物品を搬送する前記スライダを複数滞留させる滞留領域を設け、該滞留領域への前記スライダの到来頻度の低下に伴い、前記滞留領域に滞留している前記スライダの総数が減少傾向になるように前記スライダを前記排出位置に向けて順次、走行させて前記物品をそれぞれ搬送することを特徴とする、請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の包装システム。
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