JP7466924B2 - リニア搬送装置 - Google Patents

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Description

本発明は、リニアモータの原理で走行するスライダによって物品を搬送するリニア搬送装置に関する。
従来、物品の搬送において、前処理工程から搬送してきたコンベヤから複数の物品をまとめて受け取り、各物品を吊り下げ支持して縦形製袋充填の各包装部の上方の開口まで搬送した後、各物品の支持をまとめて開放して、各物品を各包装部にまとめて充填する技術が知られている。例えば特許文献1には、吊り下げ支持した冷菓を、袋詰め包装機に向けて複数まとめて搬送する装置が開示されている。
特許第5026493号公報
しかしながら、吊り下げ支持されて搬送される複数の物品をまとめて包装部等に受け渡す際に、一部の物品だけ傾き姿勢で支持されていると、その傾いた物品の位置のみ、受渡し先との位置関係がずれてしまい、物品の受け渡しに不具合が生じてしまう。
本発明は、物品を後処理工程に確実に受け渡すことができるリニア搬送装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明のリニア搬送装置は次の手段をとる。先ず請求項1に係る発明は、リニアモータ駆動によってガイドレール(20)に沿ってそれぞれが独立して順次、同方向に走行可能なスライダ(10)と、前記スライダ(10)のそれぞれに配設されており、前処理工程から受け入れた物品(2)を保持する物品保持手段(31)と、前記物品保持手段(31)によって保持した前記物品(2)を受渡位置(B)に搬送するにあたって、前記スライダ(10)のそれぞれが走行する間に、前記スライダ(10)の走行方向に沿った方向における前記物品(2)の傾倒姿勢を検知する傾倒姿勢検知手段(39)とを備え、前記傾倒姿勢検知手段(39)で得た前記物品(2)の傾倒姿勢情報に基づき、前記スライダ(10)によって搬送される前記物品(2)の傾倒姿勢に起因して生じる前記受渡位置(B)に対する前記物品(2)の位置の位置ずれ量(y)を減じるように、前記受渡位置(B)に向けた前記スライダ(10)の移動量を補正することを特徴とする。
この請求項1に係る発明によれば、スライダ(10)が物品保持手段(31)により物品(2)を保持しながらガイドレール(20)に沿って走行し、物品(2)を後処理工程の受渡位置(B)まで搬送するにあたって、スライダ(10)が走行する間においては、傾倒姿勢検知手段(39)によって搬送される物品(2)の傾倒姿勢が検知され、スライダ(10)の走行方向に沿った向きにおける、物品(2)の姿勢の傾き状態を把握することができる。物品(2)の姿勢が傾くことに起因して、受渡位置(B)に対する物品(2)の位置ずれが生じている場合には、物品(2)の位置ずれ量(y)に応じて、スライダ(10)の移動量を調整し、物品(2)の位置と受渡位置(B)の位置ずれを小さくし又は相殺することができる。よって、姿勢が傾いた状態で保持された物品(2)であっても、受渡位置(B)と対応させて、後処理工程に受け渡すことができる。
次に、請求項1に従属する請求項2に係る発明は、前記受渡位置(B)は、前記ガイドレール(20)から離間した位置に所定の間隔を開けて複数設けられており、複数の前記スライダ(10)が移動して、前記受渡位置(B)のそれぞれに前記物品(2)を搬送した際に、それらの前記スライダ(10)に配設された前記物品保持手段(31)による前記物品(2)の保持をまとめて解除する解除手段(33,35)を備えることを特徴とする。
この請求項2に係る発明によれば、リニア搬送装置には物品(2)の受渡位置(B)が複数設けられており、受渡位置(B)の数に対応した複数のスライダ(10)が、それぞれ物品(2)を保持しながら同時に受渡位置(B)に向けて移動する。さらに、受渡位置(B)において、それぞれのスライダ(10)の物品保持手段(31)による物品(2)の保持を、解除手段(33,35)によってまとめて解除することができる。これにより、複数の物品(2)を同時に後処理工程に受け渡すことができる。
次に、請求項1または請求項2に従属する請求項3に係る発明は、リニアモータ駆動の切替えによって前記ガイドレール(20)から乗り移った前記スライダ(10)を走行案内し得る分岐レール(26)と、前記分岐レール(26)を前記スライダ(10)ごと移動させて、それらの前記スライダ(10)に配設された前記物品保持手段(31)で保持している前記物品(2)を前記受渡位置(B)に移動させる移動手段と、前記物品(2)を前記受渡位置(B)に移動した際に、前記物品保持手段(31)による前記物品(2)の保持を解除する解除手段(33,35)と、を備えることを特徴とする。
この請求項3に係る発明によれば、リニア搬送装置は、スライダ(10)を走行案内可能な分岐レール(26)を備えている。ガイドレール(20)から分岐レール(26)に通電を切り替えることにより、物品(2)を保持しながらガイドレール(20)に沿って走行して来たスライダ(10)を、分岐レール(26)に乗り移らせることができる。スライダ(10)が乗り移った分岐レール(26)が、移動手段によってスライダ(10)と共にガイドレール(20)から離れて移動することにより、スライダ(10)に保持された物品(2)が受渡位置(B)に移動する。さらに受渡位置(B)において、スライダ(10)の物品保持手段(31)に保持されている物品(2)の保持が解除手段(33,35)により解除される。これにより、物品保持手段(31)で保持された状態の物品(2)を、ガイドレール(20)から離れた位置に設定された受渡位置(B)まで移動させることができる。
本発明は、後処理工程に確実に受け渡すことができるリニア搬送装置を提供することができる。
実施形態に係るリニア搬送装置の平面概略図である。 リニア搬送装置において搬送される物品の動きを示す図である。 スライダを左右方向からみた図である。 スライダとクランパを搬送路における走行方向からみた図である。 (a)クランパの爪部が閉成位置にある状態を示す図である。(b)クランパの爪部が開放位置にある状態を示す図である。 物品の姿勢が傾倒した状態の例を示す図である。 スライダの停止位置を補正する例を示す図である。
以下に、本発明のリニア搬送装置の実施形態について、図面を用いて説明する。本実施形態に係るリニア搬送装置は、予め定めた走行軌道をリニアモータ駆動によって走行可能なスライダ10により物品を保持しながら搬送し、縦形製袋充填機の複数の包装部に供給する装置である。なお、物品としてスティック付きの冷菓2を例に挙げて説明する。
リニア搬送装置は、図1に示すように、複数のスライダ10と、直線状に延在する2つの直線レール20a,20bの各両端を曲線状の曲線レールで接続してなる環状の案内レール20(ガイドレール)を備えている。案内レール20には、全周に亘って電磁コイル21が配設されている。スライダ10はそれぞれ永久磁石12を有しており(図3参照)、電磁コイル21が発する磁束の変化で生じる電磁力の大きさに応じて、案内レール20に沿ってそれぞれが独立して順次、一方向(同方向)に走行し得る。
案内レール20における一方の直線レール20aには、冷菓2を搬送する搬送路25が設定される。搬送路25の上流側には、前処理工程から冷菓2を受け入れる引き継ぎ位置Aが設定されている。搬送路25の下流側には、直線レール20aより外周側に平行離間して直線状の分岐レール26が配設されている。また、案内レール20における搬送路25の下流側から離間した位置には、冷菓2を次の工程に受け渡す受渡位置が所定の間隔を開けて複数設定されている。なお、本実施形態に係る受渡位置は、縦形製袋充填機における冷菓2の供給位置Bとされる。案内レール20における搬送路25より下流から引き継ぎ位置Aまでは、スライダ10が冷菓2を受け渡した後に走行する復路27となる。
冷菓2を製造する冷菓製造機においては、冷菓原料が充填される多数のモールドを配設したコンベヤの走行中に、モールド内における凍結途中の冷菓原料に上方からスティックが差し込まれる。冷菓原料が凍結した後、凍結した冷菓2の本体から上方に突出するスティック2aが挟持部材52で挟持され、モールドから抜き取られる。図2を参照として、抜き取られた冷菓2は、搬送装置5により多列で多数行に整列した状態で吊り下げ保持されて間欠的に搬送される。便宜上、本実施形態では、一行につき6個の冷菓2を吊り下げる例で説明する。
冷菓製造機の搬送装置5は、搬送方向と交差する横方向に離間する一対の無端チェン(不図示)の間に、複数のキャリア51を搬送方向に所定間隔毎に架設した無端コンベヤからなる。各キャリア51には、搬送方向と交差する方向である横方向に向けた一行毎のモールドから冷菓2のスティック2aを挟持して抜き取り可能な挟持部材52が配設されている。搬送装置5は、その搬送終端において一時停止してキャリア51を下降し、挟持部材52で吊り下げている冷菓2を引き継ぎ位置Aに臨ませる。
縦形製袋充填機は、共通の枠体に、製袋手段と包装部が複数基分配設された包装機であって、供給源から引き出されるフィルムが各製袋手段で筒状に成形される。これらの製袋手段によって得られた上方に開口する筒状フィルム3内に、クランパ31が挟持している冷菓2のスティック2aを開放することにより、それぞれの包装部に対して冷菓2が同時に供給される。供給位置B(受渡位置)は、縦形製袋充填機における複数の製袋手段の上方に対応して設定されている。
スライダ10は、図3、図4に示すように永久磁石12と複数の車輪14を有している。ここで、スライダ10の前後方向をスライダ10の搬送路25における走行方向に沿った方向とし、上下左右の方向を図4に示すように定めて説明する。スライダ10は回転可能に支持された4つの車輪14を有しており、これらの車輪14は、スライダ10の本体部の上下両側に2つずつ設けられている。本体部の上側における2つの車輪14は、互いに高さが異なるように配設されており、本体部の下側における2つの車輪14も、互いに高さが異なるように配設されている。また、スライダ10の本体部の左右両側には永久磁石12が埋設されている。
案内レール20は、図4を参照として、上下に対向配設された上レールと下レールからなる。案内レール20における上レールと下レールは、スライダ10の各車輪14がレール上を転動し得るように、上下対向位置が定められている。上レールと下レールの間には、電磁コイル21が配設されている。電磁コイル21は、スライダ10の走行軌道側が強磁性体で覆われている。これにより、電源供給がOFFになっても、スライダ10に埋設された永久磁石12と強磁性体との間で磁力が作用しスライダ10が落下しないようになっている。スライダ10は、電磁コイル21から僅かではあるが、一定の距離だけ離間するように形成されている。また、上レールには、スライダ10が走行する軌道に沿って延びる2本の溝16が、スライダ10における上側の2つの車輪14とそれぞれ係合するように配設されている。
リニア搬送装置は、スライダ10の走行動作(走行タイミング、走行速度、走行距離)を制御する制御手段として、制御部を備えている。制御部は、スライダ10に埋設された永久磁石12が発する磁束の変化を、電磁コイル21を介して検出することによって、それぞれのスライダ10の位置を常に把握する。制御部は、スライダ10が案内レール20に沿ってそれぞれ独立して順次、同方向に走行し得るように、電磁コイル21が発する磁界の大きさを切替える指令を行う。またこの指令と共に、走行するそれぞれのスライダ10が、冷菓2を搬送するように、スライダ10の走行動作を制御する。制御部は、後述する傾倒姿勢検知手段39に接続されている。
制御部の指令により、電磁コイル21への通電切り替えが行われ、電磁コイル21が発する磁束が変化する。変化した磁束とスライダ10の永久磁石12との間で生じる吸引力の大きさが変化することにより、スライダ10が案内レール20に沿って走行する。図1に示すように、各スライダ10は、案内レール20を一方向に周回走行するにあたって、直線レール20aから一旦分岐レール26に乗り移った後、分岐レール26から直線レール20aに戻って、案内レール20を周回するように移動経路が定められている。
図4、及び図5に示すように、スライダ10には冷菓2を保持する物品保持手段として、クランパ31が支持部材を介して配設されている。クランパ31は、一対の爪部32がリンク機構33に連繋され、ばね34によって冷菓2のスティック2aを挟持可能な閉成位置に付勢するように構成される(図5(a)参照)。クランパ31には、リンク機構33を介して爪部32を開閉作動する作動杆35が配設されている。また、引き継ぎ位置Aには、作動杆35を下方から押し上げる作動部材36が配設されている。作動部材36は、シリンダ37の作動切り替えによって昇降移動可能なプレート38を備えている。プレート38が上昇し作動杆35を押し上げると、水平位置Pにある作動杆35が傾斜位置Qまで傾き、これによりクランパ31の両爪部32が相互に離間して、冷菓2のスティック2aの保持状態を解除可能な開放位置に移動する(図5(b)参照)。
作動部材36は、引き継ぎ位置Aに到来しているすべてのスライダ10の作動杆35をまとめて押圧して、クランパ31の爪部32を同時に開放する。開放した爪部32の間にそれぞれ冷菓2のスティック2aが侵入した後、プレート38が下降して作動杆35から離れることによって、クランパ31が冷菓2のスティック2aを挟持する。これにより、引き継ぎ位置Aにおいて挟持部材52からまとめて冷菓2を受け取ることができる。冷菓2は吊り下げ支持された状態で搬送される。
リニア搬送装置は、傾倒姿勢検知手段39を備えている。図1に示すように、傾倒姿勢検知手段39は、搬送路25において、引き継ぎ位置Aより下流側の側方に離間した位置に設けられている。傾倒姿勢検知手段39は、クランパ31によって保持した冷菓2を搬送するにあたって、スライダ10のそれぞれが搬送路25を走行する間に、スライダ10の走行方向に沿った方向における冷菓2の傾倒姿勢を検知する。すなわち、搬送路25に沿った方向における冷菓2の傾倒姿勢を検知する。傾倒姿勢検知手段39として、吊り下げ支持された冷菓2を撮像するカメラが配設されている。
傾倒姿勢検知手段39で得た冷菓2の傾倒情報に基づき、スライダ10によって搬送される冷菓2の傾倒姿勢に起因して生じる、供給位置Bに対する冷菓2の位置の位置ずれ量yを減じるように、供給位置Bに向けたスライダ10の移動量、すなわちスライダ10の停止位置が補正される(図6、図7参照)。具体的には、引き継ぎ位置Aにおいて6基のスライダ10が、クランパ31で冷菓2のスティック2aを保持した後、走行開始する。搬送路25(一方の直線レール20a上)を走行中のスライダ10と冷菓2を順次、カメラで撮像して画像処理を行う。そして冷菓2の搬送路25に沿った方向における姿勢の傾き状態を検知し、姿勢の傾きから冷菓2の底部2bの位置ずれ量yを算出する。位置ずれが生じている冷菓2を保持するスライダ10について、位置ずれ量yに応じて分岐レール26上における停止目標位置を移動させる。これにより、供給位置Bにおける冷菓2の落下位置と筒状フィルム3の開口との位置ずれが補正される。
搬送路25において、傾倒姿勢検知手段39より下流側の側方には、直線状の分岐レール26が搬送路25の直線レール20aと対向離間して配設されている。分岐レール26は、図4に示す案内レール20と同様に、上下に対向配設された上レールと下レールからなる。分岐レール26における上レールと下レールは、スライダ10の各車輪14がレール上を転動し得るように、上下対向位置が定められている。上レールと下レールの間には、電磁コイル21が配設されている。直線レール20aと分岐レール26の間は、スライダ10の厚さ分と略同じ距離に設定されており、分岐レール26はリニアモータ駆動の切替えによって案内レール20から乗り移ったスライダ10を走行案内し得る。また、分岐レール26の上レールには、スライダ10における上側の2つの車輪14とそれぞれ係合する溝16が設けられている。分岐レール26には、複数のスライダ10を走行させることができる。
スライダ10が分岐レール26を走行する際は、制御部からの指令によって案内レール20側の電磁コイル21への通電がOFFとされ、分岐レール26側の電磁コイル21だけで磁束が発生するように通電切替えが行われる。分岐レール26の電磁コイル21が発する磁束の変化によって、スライダ10が分岐レール26上を走行する。スライダ10が分岐レール26から案内レール20に走行復帰する際には、制御部からの指令によって分岐レール26側の電磁コイル21への通電がOFFとされ、案内レール20側の電磁コイル21だけで磁束が発生するように通電切替えが行われる。
リニア搬送装置は、分岐レール26をスライダ10ごと移動させる移動手段を備えている。具体的には、分岐レール26は、電磁コイル21と一体ユニット化されており、アクチュエータ(不図示)によってユニットごと一側に離間した後、降下し得るように構成されている。図1、図2を参照として、分岐レール26が移動することにより、分岐レール26上のスライダ10がクランパ31(物品保持手段)で保持している冷菓2を、供給位置Bに移動させる。
供給位置Bは、案内レール20から離間した位置に所定の間隔を開けて複数設けられている。縦形製袋充填機における複数の製袋手段の上方に対応して供給位置Bが設定されている。分岐レール26に到来している複数のスライダ10は、クランパ31によってそれぞれ冷菓2を保持している。保持された冷菓2は供給位置Bに臨むように移送される。
リニア搬送装置は、冷菓2を供給位置Bに移動した際に、クランパ31による冷菓2の保持を解除する解除手段を備えている。解除手段は、分岐レール26上の6基のスライダ10において、クランパ31による冷菓2の保持状態をまとめて解除する。解除手段として、供給位置B付近には固定プレート(不図示)が配設されている。冷菓2が供給位置Bに臨む位置まで分岐レール26を移動させると、各クランパ31の作動杆35が固定プレートに当接する。これにより、全てのスライダ10の作動杆35がまとめて押圧されて、クランパ31の爪部32が同時に開放される。クランパ31による保持状態が解除された冷菓2は、落下してそれぞれ包装部に向けて同時に供給される。なお、クランパ31のリンク機構33及び作動杆35、並びに固定プレートが、本発明の「解除手段」に相当する。
次に、上記リニア搬送装置における、冷菓2の搬送の流れを説明する。引き継ぎ位置Aにおいて、6基の各スライダ10に配設されたクランパ31が、冷菓製造機の搬送装置5により搬送されてきた冷菓2を同時に挟持して、冷菓2を受け取る。
6基のスライダ10が、それぞれ冷菓2を保持しながら案内レール20に沿って搬送路25を走行する。搬送路25において、傾倒姿勢検知手段39として設けられたカメラにより冷菓2を撮像して画像処理を行い、冷菓2の傾倒姿勢情報を取得する。傾倒姿勢情報より、冷菓2の供給位置Bに対する位置ずれ量yを算出する。スライダ10が直線レール20aと分岐レール26が対向する領域に到来すると、通電切り替えによりスライダ10は分岐レール26に乗り移る。そして、位置ずれが生じている冷菓2を保持するスライダ10に対し、制御部から指令を出して停止位置(移動量)を位置ずれ量yに合わせて補正する。これにより、姿勢が傾いた冷菓2の底部2bの位置と供給位置Bとの位置ずれ量yが相殺される。
なお、冷菓2の位置ずれ量yは必ずしも相殺されるものではなく、供給位置Bにおいて冷菓2を包装部に確実に受け渡すことができる範囲内で、位置ずれ量yを減じるように供給位置Bに向けたスライダ10の停止位置(移動量)が補正される設定としても良い。また、スライダ10の停止位置の補正は、各スライダ10が分岐レール26に乗り移った後に行っても、乗り移る前に行っても良い。すなわち、スライダ10の停止位置の補正と案内レール20から分岐レール26への通電切り替えの順序は任意に選択できる。
6基のスライダ10が乗り移った分岐レール26は、これら6基のスライダ10と共に供給位置Bに向かって移動する。分岐レール26上の6基のスライダ10は、クランパ31によってそれぞれ冷菓2を保持している。保持された冷菓2は供給位置Bに臨むように移送される。冷菓2が供給位置Bに移動すると、各クランパ31の作動杆35が固定プレートに当接し、全てのスライダ10の作動杆35がまとめて押圧され、クランパ31による冷菓2の保持状態が解除される。これにより、冷菓2が落下してそれぞれ包装部に向けて同時に供給される。
冷菓2を供給した後、分岐レール26は6基のスライダ10と共に、案内レール20と対向する位置に戻る。6基のスライダ10は案内レール20に乗り移り、復路27を走行して引き継ぎ位置Aに復帰する。
上記実施形態に係るリニア搬送装置は、次のような効果がある。
(1)上記リニア搬送装置において、スライダ10がクランパ31(物品保持手段)により冷菓2(物品)を保持しながら案内レール20(ガイドレール)に沿って走行し、冷菓2を搬送路25の直線レール20aと分岐レール26が対向する領域まで搬送する。スライダ10が搬送路25を走行する間においては、傾倒姿勢検知手段39によって、スライダ10の走行方向に沿った向きにおける、搬送される冷菓2の姿勢の傾き状態を把握することができる。冷菓2の姿勢が傾くことに起因して、供給位置B(受渡位置)に対する冷菓2の位置ずれが生じている場合には、冷菓2の位置ずれ量に応じて、スライダ10の移動量を調整し、冷菓2の位置と供給位置Bの位置ずれを小さく又は相殺することができる。よって、姿勢が傾いた状態で保持された冷菓2であっても、供給位置Bと対応させて、縦形製袋充填機の包装部に受け渡すことができる。
(2)リニア搬送装置には冷菓2(物品)の供給位置B(受渡位置)が複数設けられており、供給位置Bの数に対応した複数のスライダ10が、それぞれ冷菓2を保持しながら同時に移動する。さらに、供給位置Bにおいて、作動杆35(解除手段)に固定プレート(解除手段)が当接してまとめて押圧されることにより、それぞれのスライダ10のクランパ31(物品保持手段)による冷菓2の保持をまとめて解除することができる。これにより、複数の冷菓2を同時に縦形製袋充填機の包装部に受け渡すことができる。
(3)リニア搬送装置は、スライダ10を走行案内可能な分岐レール26を備えている。案内レール20(ガイドレール)から分岐レール26に通電を切り替えることにより、冷菓2(物品)を保持しながら案内レール20に沿って走行して来たスライダ10を、分岐レール26に乗り移らせることができる。スライダ10が乗り移った分岐レール26が、移動手段によってスライダ10と共に案内レール20から離れて移動することにより、スライダ10に保持された冷菓2が供給位置B(受渡位置)に移動する。さらに供給位置Bにおいて、作動杆35(解除手段)が固定プレート(解除手段)に当接して押圧されることにより、スライダ10のクランパ31(物品保持手段)に保持されている冷菓2の保持が解除される。これにより、クランパ31で保持された状態の冷菓2を、案内レール20から離れた位置に設定された供給位置Bまで移動させることができる。
(4)上記実施形態に係るリニア搬送装置によれば、一行につき複数のスライダ10が配設され、各スライダ10が冷菓2を保持しながら移動することにより、複数設けられた供給位置Bまで冷菓2が搬送される。これにより、一行毎に複数の冷菓2が複数の包装部によってそれぞれ同時に包装されるため、複数個ずつ同時に包装品を得ることができる。
<変更例>
本発明は、上述した実施形態で説明した構成に限定されず、要旨を変更しない範囲で種々の変更、追加、削除が可能である。
(1)上記実施形態では、包装部として縦形製袋充填機を用いた例を示したが、その他の製袋充填包装機やカートナー・ケーサーなどの箱詰包装機等であっても良い。
(2)受渡位置(供給位置B)における物品の供給方法として、各クランパ31が物品の保持を解除して物品を自由落下させる例を示したが、これに限られず、吸着又はチャッキングで物品を受け取ることができるマニュピレータを一列に配置して、各クランパ31が保持する複数の物品を受け取るように構成しても良い。
(3)引き継ぎ位置Aにおける冷菓2の受取りについて、スライダ10に配設されたクランパ31が、冷菓製造機の搬送装置5のキャリア51から直接、冷菓2を受け取る例を示したが、これに限られず、搬送装置5から、別のチャッキング機能を有するコンベヤを介して、クランパ31が冷菓2を受け取るように構成しても良い。
(4)物品保持手段として、クランパ31で物品を保持する例を示したが、これに限られず、吸着具で物品を吸着することにより保持する構成としても良い。
(5)物品の姿勢の傾きによる位置ずれに起因して、物品の受け渡しに不具合が生じるのを防ぐために、物品の姿勢検出結果からスライダ10の位置を補正する技術であれば、様々な態様で適用可能であり、上記実施形態に係る吊り下げられたスティック付き冷菓2に限定されるものではない。
(6)物品の位置ずれを検知するための撮像手段としては、物品を画像データ化するための光学式カメラであれば、例えばX線や近赤外線カメラであっても良い。なお、この際にX線や近赤外線を側方から照射して、物品の姿勢のみならず、異物検査等を行うようにしても良い。
(7)スライダ10が走行する軌道については、上記実施形態に限定されず、様々な軌道に利用可能である。
(8)上記実施形態では、各スライダ10が分岐レール26に乗り移った後にスライダ10の停止位置(移動量)を補正する例を示したが、電磁コイル21の通電切り替えと停止位置の補正を逆の順序で行っても良い。すなわち、各スライダ10が分岐レール26に乗り移る前に、一方の直線レール20a上で、それぞれの包装部の位置と物品の位置が対応するように各スライダ10を停止させた後に、電磁コイル21の通電切り替えを行って、停止位置が補正されたスライダ10を含む全スライダ10を分岐レール26側に乗り移らせる構成としても良い。
(9)受渡位置(供給位置B)に向けてスライダ10の移動量を補正し、物品の傾倒姿勢に起因する物品の位置ずれ量yを相殺する例を示したが、これに限られず、物品の位置ずれ量yを減じるように受渡位置に向けたスライダ10の移動量を補正しても良い。
(10)磁力によって複数のスライダ10がついた分岐レールユニットを移動することによって、各スライダ10に支持された物品を縦形製袋充填機で包装する例を示したが、異品種の物品をアソートするように分岐レールユニットを移動させる構成としても良い。
(11)上記実施形態では、スライダ10が乗り移った分岐レール26を移動手段により受渡位置(供給位置B)に向けて移動させる例を示したが、これに限られず、例えば、搬送路25上に受渡位置を設定して、スライダ10が物品を受渡位置に搬送した際に、搬送路25上で物品の保持を解除する構成としても良い。
A:引き継ぎ位置 B:供給位置(受渡位置) y:位置ずれ量
2:冷菓(物品) 5:搬送装置 10:スライダ 12:永久磁石 14:車輪
20:案内レール(ガイドレール) 21:電磁コイル 25:搬送路
26:分岐レール 27:復路 31:クランパ(物品保持手段) 32:爪部
33:リンク機構(解除手段) 34:ばね 35:作動杆(解除手段)
36:作動部材 38:プレート 39:傾倒姿勢検知手段

Claims (3)

  1. リニアモータ駆動によってガイドレールに沿ってそれぞれが独立して順次、同方向に走行可能なスライダと、
    前記スライダのそれぞれに配設されており、前処理工程から受け入れた物品を保持する物品保持手段と、
    前記物品保持手段によって保持した前記物品を受渡位置に搬送するにあたって、前記スライダのそれぞれが走行する間に、前記スライダの走行方向に沿った方向における前記物品の傾倒姿勢を検知する傾倒姿勢検知手段と、を備え、
    前記傾倒姿勢検知手段で得た前記物品の傾倒姿勢情報に基づき、前記スライダによって搬送される前記物品の傾倒姿勢に起因して生じる前記受渡位置に対する前記物品の位置の位置ずれ量を減じるように、前記受渡位置に向けた前記スライダの移動量を補正することを特徴とする、リニア搬送装置。
  2. 前記受渡位置は、前記ガイドレールから離間した位置に所定の間隔を開けて複数設けられており、
    複数の前記スライダが移動して、前記受渡位置のそれぞれに前記物品を搬送した際に、それらの前記スライダに配設された前記物品保持手段による前記物品の保持をまとめて解除する解除手段を備えることを特徴とする、請求項1に記載のリニア搬送装置。
  3. リニアモータ駆動の切替えによって前記ガイドレールから乗り移った前記スライダを走行案内し得る分岐レールと、
    前記分岐レールを前記スライダごと移動させて、それらの前記スライダに配設された前記物品保持手段で保持している前記物品を前記受渡位置に移動させる移動手段と、
    前記物品を前記受渡位置に移動した際に、前記物品保持手段による前記物品の保持を解除する解除手段と、を備えることを特徴とする、請求項1または請求項2に記載のリニア搬送装置。
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