JP6060673B2 - 物品振り分け装置 - Google Patents
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Description
上記物品振り分け装置においては、上記搬送コンベヤによって物品を所定間隔毎に一列で搬送するようにし、また搬送コンベヤ上の物品を該搬送コンベヤ上から外部へ排出する進路変更手段としては、無端状のチェーンを上記搬送コンベヤと同期して作動させるとともに、該チェーンに上記物品の間隔に一致させて該物品を外部に押し出すプッシャを設けている。
そしてそれぞれのプッシャを上記物品と係合する位置と係合しない位置とに移動可能として、上記制御装置により、物品を外部に押し出す際には、プッシャを該物品と係合する位置に移動させて該物品を外部に押出すようにし、また物品を外部に押し出す必要がない場合には、プッシャを該物品と係合することがない位置に保持させて該物品を外部に押出すことがないようにしている。
また、上述した従来の物品振り分け装置においては、物品を外部に押し出す必要がない場合においても、進路変更手段を構成する無端状のチェーンを常に上記搬送コンベヤと同期して作動させる必要があり、その結果、騒音が大きく、またエネルギーの損失が大きかった。
本発明はそのような事情に鑑み、物品の進路を変更する必要がない場合には、進路変更手段を作動させる必要性のない物品振り分け装置を提供するものである。
上記進路変更手段は、無端状の循環通路に沿って循環走行される台車と、この台車にリンク機構を介して設けられたプッシャと、上記循環通路に沿って設けられ、上記リンク機構に設けられたカムフォロワに係合してプッシャを作動させるカムレールと、上記台車に設けた永久磁石と電磁コイルとのいずれか一方と、上記循環通路に沿って無端状に配置した上記永久磁石と電磁コイルとのいずれか他方と、上記電磁コイルに電流を供給して台車の移動を制御する上記制御装置とから構成されており、
上記プッシャは、上記台車が循環通路に沿って移動される間に、上記搬送コンベヤ上に押出されて該搬送コンベヤ上を搬送される物品に係合可能となっており、かつ上記制御装置は、上記搬送コンベヤ上を搬送される物品の進路を変更させる際には、上記台車を当該物品の移動に追従させつつ移動させることにより、上記プッシャを当該物品に係合させてその進路を変更させ、
上記循環通路は楕円形状に形成されて搬送コンベヤと平行な二つの直線部を備えており、上記搬送コンベヤから離れた一方の直線部は上記台車の待機区間となっており、また搬送コンベヤに隣接した他方の直線部は上記プッシャが物品の進路を変更させる変更区間となっていることを特徴とするものである。
また、上記構成によれば、上記搬送コンベヤ上を搬送される物品の進路を変更させる際にのみに、上記台車を当該物品の移動に追従させつつ移動させることによって、上記プッシャを当該物品に係合させてその進路を変更させることが可能となり、したがって常に無端状のチェーンを搬送コンベヤと同期して作動させていた場合に比較して、騒音の低減とエネルギーの損失の低減とを図ることができる。
上記正規の搬送コンベヤ2は、多数の物品1を一列ランダムの状態で図1の左方から右方へ搬送するようになっており、その上流側に各物品1が適正であるか否かを検査する検査装置4を設けてある。
上記検査装置4の下流側には不良物品1aを搬送コンベヤ2上からリジェクトコンベヤ3上へ排出する進路変更手段5を設けてあり、この進路変更手段5は制御装置6によってその作動が制御されるようになっている。
他方、上記物品1が不良物品1aである場合には、上記制御装置6は不良物品1aの移動に同期して進路変更手段5を作動させ、それによって該不良物品1aの進路を変更して、該不良物品1aを正規の搬送コンベヤ2上からリジェクトコンベヤ3上へ排出することができるようになっている。
上記進路変更手段5は、図1、図2に示すように、楕円形状に形成したフレーム13を備えており、該フレーム13の外周に全体として楕円形状のレール14を設けて、該レール14にコロ型の車輪15を介して上記台車9を走行自在に係合させている。
上記車輪15はレール14を上下から挟持しており、それによって台車9がレール14から離脱することがないようにしてある。
上記二つの直線部8a、8bの両端部はそれぞれ円弧部8cによって接続されており、上記プッシャ11を設けた台車9はそれらの区間8a〜8cに亘って滑らかに移動することができるようになっている。
各電磁コイル17はそれぞれ長方形状となっており、その長手方向が循環通路8の長手方向と直交する方向となるように配置してある。他方、各台車9に設けた永久磁石16は、その長手方向が各電磁コイル17の長手方向に一致するように配置してある。
また上記循環通路8の所要等間隔位置に、各台車9の位置を検出するために位置センサ18を設けてある。
さらに上記搬送コンベヤ2には、該搬送コンベヤ2上を搬送されてくる物品1を検出するセンサ19と、該搬送コンベヤ2の移動量を検出するエンコーダ20を設けてあり、これらの信号は上記制御装置6に入力されるようになっている。
上記カムフォロワ24は、循環通路8の上方に該循環通路8に沿って配置したカムレール25に係合させてあり、上記台車9の移動により該カムフォロワ24がカムレール25に対して移動した際に、該カムレール25の形状に従って上記リンク機構10を、したがってプッシャ11を作動させることができるようになっている。
本実施例では、図1に示すように、上記物品1が瓶の胴部のような円筒状部分を有しているので、上記プッシャ11はそれに適合した円弧状に形成してあり、不良物品1aがプッシャ11に係合する際には、台車9を僅かに減速させることにより、その不良物品1aの胴部の搬送方向側部前方を滑らかに受け止めることができるようになっている。
これによりプッシャ11は、不良物品1aの胴部の搬送方向側部を保持しながら、該不良物品1aを滑らかに搬送コンベヤ2からリジェクトコンベヤ3上に押出すようになる。
さらに上記プッシャ11は、上記不良物品1aが搬送コンベヤ2からリジェクトコンベヤ3上にほぼ乗り移る際には、不良物品1aの胴部の搬送方向側部後方を保持するようになり、この状態で不良物品1aを搬送コンベヤ2からリジェクトコンベヤ3上に押出すように作用する。
このように、上記プッシャ11を不良物品1aに係合させてその進路を変更させる際には、該プッシャ11は上記リンク機構10の作動と台車9の移動速度の制御とによって、不良物品1aの胴部の搬送方向側部前方、側部、側部後方とに順次相対的に移動されながら係合されることになり、それによって不良物品1aを安定して搬送コンベヤ2からリジェクトコンベヤ3上に押出すことができるようになる。
上記搬送コンベヤ2によって搬送される物品1は検査装置4によってその良否が判定され、物品1が良品と判定された場合には進路変更手段5が作動されることはなく、良品と判定された物品1はそのまま搬送コンベヤ2によって下流側に搬送されるようになる。
すなわち制御装置6は、不良物品1aが検出されると、待機区間8aで待機していた複数の台車9のうち、先頭の台車9に設けた永久磁石16に対応する電磁コイル17へ電流を供給し、該台車9を待機区間8aから円弧部8cを介して変更区間8bへと移動させる。台車9は、待機区間8aから変更区間8bへ移動される間に、充分な速度となるように加速される。
上記変更区間8bを移動されるプッシャ11は、上述したようにカムレール25の形状に従って次第に搬送コンベヤ2側に押し出されるようになり、それによってプッシャ11は不良物品1aに係合して該不良物品1aを搬送コンベヤ2上からリジェクトコンベヤ3上に排出するようになる。
したがって、各プッシャ11による不良物品1aへの衝撃を充分に緩和することができるので、該不良物品1aを損傷させることなく円滑に搬送コンベヤ2上からリジェクトコンベヤ3上へ排出させることができる。
この間に、後続の物品も不良物品1aと判断された際には、上記先頭の台車9の次の台車9が作動されて、上述したのと同様にして該不良物品1aをリジェクトコンベヤ3上に排出するようになる。
また、待機区間8aに待機されていた先頭の台車9が作動されて該待機区間8aから変更区間8bに移動された際には、待機区間に8aに残存する台車9は上記先頭の台車9が待機していた先頭位置までその位置が前に詰められて、その先頭位置で待機されるようになる。
また、不良物品1aが検出された際だけ台車9およびプッシャ11を作動させればよいため、常時全ての台車9を循環作動させて、不良物品が検出された際に当該不良物品に対応するプッシャのみを押出して不良物品をリジェクトコンベヤ上に排出するように構成した場合に比較して、騒音の低減とエネルギーの損失の低減とを図ることができる。
さらに、カムフォロワ24とカムレール25とを係合させて上記待機区間8aや円弧部8cにおいてはアーム22を押出し方向とは逆の折り畳み状態としているので、その分、本装置の設置面積を抑制することができる。
また上記実施例ではいずれも正常な物品1の進路は変更せず、不良物品1aの進路を変更して該不良物品1aをリジェクトコンベヤ3に排出するようにしているが、これとは逆に、不良物品1aの進路は変更せず、正常な物品1の進路を変更して該正常な物品1を搬送コンベヤ上に移動させるようにしてもよい。
また上記実施例では、不良物品1aの進路を変更してリジェクトコンベヤ3に排出するようにしているが、これに限定されるものではない。例えば2種類の物品の種類を検査装置によって判別し、その検査結果に基づいて一方の種類の物品を一方のコンベヤ2に、他方の種類の物品を他方のコンベヤ3に振り分けるようにしてもよい。さらに、3種以上の物品を3列以上のコンベヤに振り分けるようにすることも可能である。
2 搬送コンベヤ 3 リジェクトコンベヤ
5 進路変更手段 6 制御装置
8 循環通路 8a 待機区間
8b 変更区間 8c 円弧部
9 台車 10 リンク機構
11 プッシャ 14 レール
16 永久磁石 17 電磁コイル
21 ピン 22、23 アーム
24 カムフォロワ 25 カムレール
Claims (2)
- 物品を搬送する搬送コンベヤと、この搬送コンベヤ上の物品と係合して該物品の進路を変更する進路変更手段と、この進路変更手段の作動を制御する制御装置とを備え、上記制御装置は上記進路変更手段の作動を制御して搬送コンベヤ上を搬送される物品の進路を変更させることにより物品を振り分ける物品振り分け装置において、
上記進路変更手段は、無端状の循環通路に沿って循環走行される台車と、この台車にリンク機構を介して設けられたプッシャと、上記循環通路に沿って設けられ、上記リンク機構に設けられたカムフォロワに係合してプッシャを作動させるカムレールと、上記台車に設けた永久磁石と電磁コイルとのいずれか一方と、上記循環通路に沿って無端状に配置した上記永久磁石と電磁コイルとのいずれか他方と、上記電磁コイルに電流を供給して台車の移動を制御する上記制御装置とから構成されており、
上記プッシャは、上記台車が循環通路に沿って移動される間に、上記搬送コンベヤ上に押出されて該搬送コンベヤ上を搬送される物品に係合可能となっており、かつ上記制御装置は、上記搬送コンベヤ上を搬送される物品の進路を変更させる際には、上記台車を当該物品の移動に追従させつつ移動させることにより、上記プッシャを当該物品に係合させてその進路を変更させ、
上記循環通路は楕円形状に形成されて搬送コンベヤと平行な二つの直線部を備えており、上記搬送コンベヤから離れた一方の直線部は上記台車の待機区間となっており、また搬送コンベヤに隣接した他方の直線部は上記プッシャが物品の進路を変更させる変更区間となっていることを特徴とする物品振り分け装置。 - 上記物品は円筒状部分を、また上記プッシャはその円筒状部分に適合する円弧状に形成されており、上記プッシャを当該物品に係合させてその進路を変更させる際には、該プッシャは上記リンク機構の作動と台車の移動速度とにより、円筒状部分の搬送方向側部前方、側部、側部後方とに順次相対的に係合するようになっていることを特徴とする請求項1に記載の物品振り分け装置。
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