JP6451364B2 - 溶融金属精錬用上吹きランス - Google Patents

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本発明は、例えば、製鋼用転炉において精錬用ガスを溶融金属に吹きつけるために使用する溶融金属精錬用上吹きランスに関する。
転炉型精錬容器において上吹きランスから溶銑に酸素を吹き付ける脱炭処理によって溶鋼を得る操業では、処理効率向上のために酸素流量を上げて高速処理をすることが求められている。
しかし、酸素流量を上げると、吹錬中の粒鉄飛散(スピッティング)が激しくなり、鉄分歩留りが低下してしまうことが問題であった。
この問題を解決するため、特許文献1には、図1に示すように、上吹き多孔ランスのノズルの向きをひねり、各ノズルの噴出方向を互いにひねった位置関係にすることで、スピッティングを低減できることが開示されている。詳細には、ノズルの出口21aがランス先端面22の同一円周上に等間隔で配置された複数の同一形状のラバールノズル21を有し、かつ、ランス1の中心軸をz軸として、その正方向をラバールノズル21の出口21aから噴出する上吹き酸素の上流側に定め、複数のラバールノズル21のうちの任意の一つのラバールノズル21に関し、その出口21aの中心がy軸上の正側に位置するように定めた右手系のxyz直交座標系において、図1(a)に示すようにxy平面への任意の一つのラバールノズル21の中心軸21bの投影がy軸となす角度をひねり角α、図1(d)に示すようにノズルの出口21aの中心を通り、かつz軸と平行な直線fとノズル中心軸21bとのなす角度を傾斜角βとした時、ひねり角αおよび傾斜角βは所定の範囲とする。
特開2000−001714公報
しかし、このノズルの向きをひねる角度を大きくするほど二次燃焼率が増加することがわかった。二次燃焼率が増加すると脱炭精錬に必要な酸素原単位の増加につながり、転炉における生産コストが悪化してしまう。また、不必要な二次燃焼の増加は炉壁耐火物の溶損を招いてしまう。
そこで、本発明は、ノズルの向きをひねった上吹き多孔ランスにおいて、二次燃焼率の増加を抑制する溶融金属精錬用上吹きランスを提供する。
上底吹き型転炉においてノズルの向きをひねった上吹き多孔ランスを使用した場合、二次燃焼率が増加する原因として、ジェットの乱れが大きくなっていることが考えられる。その原因を、ノズルの向きをひねった上吹き多孔ランスの構造から詳細に検討した。
まず、通常の多孔ランスでは、各ノズルからジェットが合体せずに放射状に噴出されるように、各ノズル中心軸はランス中心軸と平行ではなく、ランス外側に向けて傾斜角が付与された構造となっている。また、各ノズルはランス内管の流路とその先端で連通して延設されており、内管先端面すなわち酸素含有ガスが各ラバールノズルに流入する入口を配置されたノズル部への入口面は曲面、あるいは錐面であり、ランス内管の流路から各ノズルへ酸素ガスがスムースに流入しやすい形状が望ましいとされている。
たとえば、従来一般的な多孔ランスであってひねりのないもの(以下、ノーマルランスと称する。)において、ランス内管先端面が錐面でノズルの傾斜角が15°の場合、図2に示すように、ノズル31の中心軸31bと直角に交差する錐面32がランス内管先端に設けられる。その錐面の頂点33はランス中心軸上にあり、同一円周上に等間隔で配置された全てのノズル31の中心軸31bはその錐面32と直角に交差する。そのため、その一つの錐面と各ノズルを接続することにより、酸素ガスは均一にノズルに流入しやすくなる。
そこで、本発明者らはノーマルの多孔ランスおよび従来のノズルの向きをひねった多孔ランスにおいて、流動解析でノズル出口面におけるジェットの動圧分布を求め、ランス中心軸を中心軸とし、ノズル出口の中心を通る円筒とノズル出口面との交線上の動圧を調査した。調査条件は、いずれも5孔ランスであり、ノズルスロート径が5.5mm、ノズル傾斜角が15deg.とし、ノズルの向きをひねった多孔ランスではそのひねり角を40deg.とした。このようなランスを用いて、酸素流量が8.0Nm/minとして流動解析を行った。その結果を図3に示す。
図3に示すように、ノーマルランスでは、ノズル壁近傍を除き、動圧分布は均一であることがわかった。しかし、ノズルの向きをひねった従来のひねりランスの場合、ノズル出口においてジェットの動圧は均一ではなく、一方の内壁に偏ってしまった。従来のひねりランスは、図4に示すように、ランス内管先端に錐面42が設けられているため、全てのノズル41の中心軸41bとその錐面42を直角に交差させることはできない。各ノズル41が錐面42と直角に交差せず、ノズル41と錐面42が直角から傾いて接続されるために、酸素ガスは均一にノズル41に流入し難くなる。このため、ノズル41の出口においてもジェットの動圧は均一でなく、図3のように不均一な動圧分布となったものと考えられる。このように、従来のひねりランスの場合、従来のランスの製作方法では、ジェットのノズルへの流入が不均一となるため、ジェットが乱れると考えた。
そこで、ノズルの向きをひねったランスにおいても、ジェットの不均一を解消すれば、ジェットの乱れが抑制されると推定し、酸素ガスを均一にノズルに流入させる方法を検討した。ノズルの向きをひねっただけの従来のランスでは、図4に示すように、酸素ガスが各ノズルに流入する入口を配置されたノズル部への入口面であるランス内管の先端面を1つの面だけで構成するため、全てのノズルに対し、ノズル軸とその面は直角に交差することができない。そこで、ノズル軸とランス内管の先端面とを直角に交差させるため、各々のノズルに対し、ノズル軸と直角に交差する面をランス内管先端に設けて、それらの全体として酸素ガスが各ノズルに流入する入口を配置されたノズル部への入口面とすることに着目して鋭意検討した。その結果、以下の改善を行うことで、酸素ガスは均一にノズルに流入しやすくなり、ノズル出口におけるジェットの動圧の不均一を抑制できることが見出された。本発明の要旨を次のように纏めることができる。
(1)酸素含有ガスの流路とするランス内管と、該ランス内管の先端に前記流路に連通して延設される3孔以上のラバールノズルを有し、前記酸素含有ガスが各ラバールノズルに流入する入口を配置された入口面および各ラバールノズルから噴出するノズル出口を配置されたランス先端面を有するノズル部とを備えた溶融金属精錬用上吹きランスであって、
前記3孔以上のラバールノズルは全て同一形状で、それらの中心軸が当該ランスの中心軸を中心とする同心円上に等間隔に配置され、
前記各ラバールノズルにおいて、上吹きランスの中心軸がz軸、前記ノズル出口の中心位置がy軸上となるように定めたxyz直交座標系において、xy平面へのノズル中心軸の投影がy軸となす角度をひねり角α(deg)、ノズル出口の中心を通るz軸と平行な直線とノズル中心軸とのなす角をノズル傾斜角β(deg)としたとき、αが(1)式、βが(2)式を満足し、
10 < α < 70 (1)
15 ≦ β ≦ 30 (2)
かつ、前記各ラバールノズルの中心軸を通る縦断面において、前記ノズル中心軸に直交する横断面を形成する当該ラバールノズルのスロート部から前記酸素含有ガスが流入する入口を配置された入口面までのノズル内壁面の長さが、当該内壁面全体にわたって均一であることを特徴とする溶融金属精錬用上吹きランス。
本発明によれば、ノズルの向きをひねった上吹き多孔ランスにおいて、二次燃焼率の増加を抑制する溶融金属精錬用上吹きランスを提供することができる。
図1は、従来のひねりランス先端部分の概略図であり、図1(a)はランスを酸素の上流側から見た平面図であり、図1(b)は図1(a)のa−a’断面図であり、図1(c)は図1(a)のb−b’断面図であり、図1(d)は図1(a)のc−c’断面図である。 図2は、ノーマルランスの先端部において、ランス内管先端面、ノズル、およびランス先端面を抽出した概略斜視図である。 図3は、ノーマルランス、従来のひねり多孔ランス、および本発明のひねり多孔ランスにおける、ノズル出口の片側内壁からの距離と動圧との関係を示す図である。 図4は、従来のひねりランス先端部において、ランス内管先端面、ノズル、およびランス先端面を抽出した概略斜視図である。 図5は本発明のひねりランスにおいてラバールノズルのノズル中心軸を通る縦断面で切断した断面図である。 図6は、本発明の溶融金属精錬用上吹きランス先端部において、ランス内管先端面、ノズル、およびランス先端面を抽出した概略斜視図である。
本発明を実施するための形態を、図を用いて説明する。
1.溶融金属精錬用上吹きランスの構成
本発明に係る溶融金属精錬用上吹きランス(以下、単に、「ランス」と称する。)は、従来のひねりランスと比べて、ノズルのスロート部以降の形状、ノズルのひねり角αおよび傾斜角βが同様であり、ランス内管先端面すなわち酸素ガスが各ラバールノズルに流入する入口を配置されたノズル部への入口面と、そこから各ノズルのスロート部上端(酸素ガスの入口側)までの形状とを除き、図1で表される。図1(b)〜(d)に示すように、ランス1は、ランス内管10、ノズル部20を有する。ランス内管10は、酸素含有ガスの流路(以下、単に、「流路」と称する。)11および先端面(ノズル部20への入口面)12を有する。本発明の場合の先端面12と、そこから各ノズルのスロート部上端までの形状は後述する。ノズル部20は流路11に連通して延設されるラバールノズル21、ランス先端面22を有する。
2.ラバールノズルとxyz直交座標系との関係
ラバールノズル21は、図1(b)および図1(c)に示すようにランス中心軸がz軸、図1(a)および図1(c)に示すようにラバールノズル21のノズル出口21aの中心位置がy軸上となるように定めたxyz直交座標系において、図1(a)に示すようにxy平面へのノズル中心軸21bの投影がy軸となす角度をひねり角α(deg)、図1(d)に示すようにラバールノズル21のノズル出口21aの中心を通るz軸と平行な直線fとノズル中心軸21bとのなす角をノズル傾斜角β(deg)としたとき、ひねり角αが(1)式、傾斜角βが(2)式を満足する。
10 < α < 70 (1)
15 ≦ β ≦ 30 (2)
ひねり角αが10°以下の場合には、ラバールノズル21の向きをひねった多孔ランス特有のジェットの不均一が発生しにくく、本発明を適用する必要はない。また、ひねり角αが70°以上の場合、ノズルの向きをひねったことによるスピッティング低減効果がなくなってしまうため、ひねり角αは70°未満とする必要がある。また、傾斜角βが15°未満ではジェット間の相互干渉が強くなり、βが30°を超えると脱炭酸素効率の低下が大きくなるため、本発明はβが15°以上30°以下のランスを対象とする。
3.ノズル内壁面の形状
ラバールノズル21は、図5に示すように、流路11と連通して延設されているノズル21のスロート部21c−1への導入部21c−2とスロート部21c−1とを含むノズル上部21cと、ノズル上部21cと連通して延設される末広部21dとを有する。スロート部21c−1は円環形ないし短い直管状の円筒形であるが、その上部(ノズル部への入口面12a側)に入口面12a側から見ると先細状であるスロート部21c−1への導入部21c−2を有する。この導入部21c−2の長さは、ラバールノズル21のノズル中心軸21bを通る縦断面において、ラバールノズル21のノズル中心軸21bに直交する横断面を形成するラバールノズル21のスロート部上端21e(導入部21c−2側の端部)からランス内管の先端面12(ノズル部への入口面12a)の端部12bまでのラバールノズル21の内壁面の長さで規定することができる。
ノズルの向きをひねったランスにおいても、ジェットの不均一を解消するためには、上記した内壁面の長さが、ラバールノズルの内壁面全体にわたって均一である必要がある。この長さは、2mm以上150mm以下であることが好ましい。2mm未満ではノズルの加工が難しくなるし、150mm超ではランス先端のノズル部が大きくなり過ぎる上に、そのように長くしても本発明に係るジェットの不均一解消効果が高まる訳ではないからである。
末広部21dはノズル出口21aへ向けて断面積が大きくなっている。つまり、末広部21bは底面がノズル出口(面)21aである略切頭楕円錐形状である。
4.ノズル部への入口面(ランス内管先端面)の形状
ノズルの向きをひねった多孔ランスにおいて、以上の指針を設計に取り入れると、ランス先端部の形状は図6のようになる。上記したようにラバールノズルのスロート部の導入部内壁面長さを均一にするためには、ノズル部への入口面12には、例えば図6に示すように、ラバールノズル21ごとに、各ラバールノズル21のノズル中心軸21bと直交する面12を形成する必要がある。本発明では、ラバールノズル21のスロート部への導入部内壁面の長さが均一となればよいので、ノズル部への入口面12の形状は、必ずしも図6に示すようなステップ状の面である必要は無いが、各ノズルへの入口12a毎にノズル軸に直角な平面を形成する必要があるので、ノズル部への入口面全体としてはノズル数と同じ数のうねりを有することになる。
以上のようにすることによって、本発明の溶融金属精錬用上吹きランスは、酸素ガスが均一にノズルに流入しやすくなり、ノズル出口におけるジェットの動圧の不均一な分布が抑制され、図3に示すように動圧分布は偏りがなく、均一化される。その結果、ノズルの向きをひねった上吹き多孔ランスにおいて、ジェットの乱れが抑制され、通常のランスと同程度の二次燃焼率で操業することができる。
本発明の効果を、下記の上底吹き転炉における脱りん銑の脱炭吹錬操業にて検証した。
上底吹き転炉において、ノーマルの6孔ランス、従来のノズルの向きをひねった6孔ランス、および、本発明のノズルの向きをひねった6孔ランスを使用した場合の二次燃焼率を比較した。
いずれのランスも、ノズルスロート直径は52.0mm、ノズル傾斜角βは20degとした。ノズルの向きをひねった6孔ランスのひねり角αは30degとした。各ノズルと接続するランス内管の先端面(ノズル部への入口面)については、ノーマルの6孔ランスはノズルの中心軸と直角に交差する錐面をランス内管先端に設け、従来のノズルの向きをひねった6孔ランスはノーマルの6孔ランスと同じ形状の錐面をランス内管先端に設け、本発明のノズルの向きをひねった6孔ランスは各ノズルの中心軸と直角に交わる平面を図6に記載したように6面形成させて、その全体をランス内管先端面の形状とした。
溶銑量はおよそ300t、酸素流量は56000Nm/h、ランス高さは3000mm一定で吹錬を行った。溶銑成分は、[C]=3.80mass%、[Si]<0.01mass%、[Mn]=0.03mass%、[P]=0.02mass%である。副原料として、塊生石灰3500kg、塊硅石1000kg、ドロマイト400kgを吹錬開始時に添加した。
各比較例、および実施例において、吹錬開始後から8分経過時にメタルとスラグをサンプリングし、その間に供給した酸素ガス量、および吹錬前と吹錬後の溶銑、スラグ組成、ダストによるFeロスを元にマスバランス計算を行い、脱炭反応、およびスラグ中酸化鉄生成以外の上吹き酸素が二次燃焼したとして、吹錬開始後から8分経過時までの平均二次燃焼率を計算した。
[比較例1]
ノーマル6孔ランスでは、吹錬開始後8分時点で[C]=1.20mass%でスラグ中T.Feが6.1mass%、集塵水中のダスト量測定で調査したFeロスが4.8tであり、その結果から計算された二次燃焼率は4.5%であった。
[比較例2]
従来のノズルの向きをひねった6孔ランスでは、吹錬開始後8分時点で[C]=1.27mass%でスラグ中T.Feが6.2mass%、集塵水中のダスト量測定で調査したFeロスが3.9tであり、その結果から計算された二次燃焼率は6.9%であった。
[実施例1]
本開発のノズルの向きをひねった6孔ランスでは、吹錬開始後8分時点で[C]=1.20mass%でスラグ中T.Feが5.9mass%、集塵水中のダスト量測定で調査したFeロスが3.9tであり、その結果から計算された二次燃焼率は4.6%であった。
このように、比較例1のノーマルランスの二次燃焼率に対し、従来のノズルの向きをひねった6孔ランスでは二次燃焼率が2.4%増加した。これに対し、本発明のノズルの向きをひねった6孔ランスは0.1%の増加であった。本発明の効果によってノズルの向きをひねった多孔ランスの二次燃焼率をノーマルランスと同程度とすることが確認できた。また、ノーマルランスを用いた[比較例1]に対し、ノズルの向きをひねったランスを用いた[比較例2]、[実施例1]では、両方ともダストによるFeロスが19%低減され、本開発によるジェットの乱れの抑制がスピッティングには大きく影響を及ぼさないことも確認できた。
1 ランス、10 ランス内管、11 流路、12 ランス内管の先端面、12a ノズル部への入口(面)、12b ランス内管の先端面の端部、20 ノズル部、21 ラバールノズル、21a ノズル出口、21b ノズル中心軸、21c ノズル上部、21c−1 スロート部、21c−2 導入部、21d 末広部、21e スロート部上端(導入部側の端部)、22 ランス先端面

Claims (1)

  1. 酸素含有ガスの流路とするランス内管と、該ランス内管の先端に前記流路に連通して延設される3孔以上のラバールノズルを有し、前記酸素含有ガスが各ラバールノズルに流入する入口を配置された入口面および各ラバールノズルから噴出するノズル出口を配置されたランス先端面を有するノズル部とを備えた溶融金属精錬用上吹きランスであって、
    前記3孔以上のラバールノズルは全て同一形状で、それらの中心軸が当該ランスの中心軸を中心とする同心円上に等間隔に配置され、
    前記各ラバールノズルにおいて、上吹きランスの中心軸がz軸、前記ノズル出口の中心位置がy軸上となるように定めたxyz直交座標系において、xy平面へのノズル中心軸の投影がy軸となす角度をひねり角α(deg)、ノズル出口の中心を通るz軸と平行な直線とノズル中心軸とのなす角をノズル傾斜角β(deg)としたとき、αが(1)式、βが(2)式を満足し、
    10 < α < 70 (1)
    15 ≦ β ≦ 30 (2)
    かつ、前記各ラバールノズルは、前記酸素含有ガスが流入する入口を配置された入口面を有する導入部と、前記導入部の前記入口面と反対側に接続されたスロート部と、前記スロート部に接続された末広部と、を有し、前記入口面は、前記ラバーノズルの中心軸に直交する横断面を形成しており、
    前記各ラバールノズルの各々について、前記各ラバールノズルの中心軸を含むどの縦断面上においても、前記入口面と前記導入部との交点から、前記スロート部と前記導入部との境界点までのノズル内壁面の長さが、当該内壁面全体にわたって均一であることを特徴とする溶融金属精錬用上吹きランス。
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