JP6451364B2 - 溶融金属精錬用上吹きランス - Google Patents
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Description
前記3孔以上のラバールノズルは全て同一形状で、それらの中心軸が当該ランスの中心軸を中心とする同心円上に等間隔に配置され、
前記各ラバールノズルにおいて、上吹きランスの中心軸がz軸、前記ノズル出口の中心位置がy軸上となるように定めたxyz直交座標系において、xy平面へのノズル中心軸の投影がy軸となす角度をひねり角α(deg)、ノズル出口の中心を通るz軸と平行な直線とノズル中心軸とのなす角をノズル傾斜角β(deg)としたとき、αが(1)式、βが(2)式を満足し、
10 < α < 70 (1)
15 ≦ β ≦ 30 (2)
かつ、前記各ラバールノズルの中心軸を通る縦断面において、前記ノズル中心軸に直交する横断面を形成する当該ラバールノズルのスロート部から前記酸素含有ガスが流入する入口を配置された入口面までのノズル内壁面の長さが、当該内壁面全体にわたって均一であることを特徴とする溶融金属精錬用上吹きランス。
1.溶融金属精錬用上吹きランスの構成
本発明に係る溶融金属精錬用上吹きランス(以下、単に、「ランス」と称する。)は、従来のひねりランスと比べて、ノズルのスロート部以降の形状、ノズルのひねり角αおよび傾斜角βが同様であり、ランス内管先端面すなわち酸素ガスが各ラバールノズルに流入する入口を配置されたノズル部への入口面と、そこから各ノズルのスロート部上端(酸素ガスの入口側)までの形状とを除き、図1で表される。図1(b)〜(d)に示すように、ランス1は、ランス内管10、ノズル部20を有する。ランス内管10は、酸素含有ガスの流路(以下、単に、「流路」と称する。)11および先端面(ノズル部20への入口面)12を有する。本発明の場合の先端面12と、そこから各ノズルのスロート部上端までの形状は後述する。ノズル部20は流路11に連通して延設されるラバールノズル21、ランス先端面22を有する。
ラバールノズル21は、図1(b)および図1(c)に示すようにランス中心軸がz軸、図1(a)および図1(c)に示すようにラバールノズル21のノズル出口21aの中心位置がy軸上となるように定めたxyz直交座標系において、図1(a)に示すようにxy平面へのノズル中心軸21bの投影がy軸となす角度をひねり角α(deg)、図1(d)に示すようにラバールノズル21のノズル出口21aの中心を通るz軸と平行な直線fとノズル中心軸21bとのなす角をノズル傾斜角β(deg)としたとき、ひねり角αが(1)式、傾斜角βが(2)式を満足する。
15 ≦ β ≦ 30 (2)
ひねり角αが10°以下の場合には、ラバールノズル21の向きをひねった多孔ランス特有のジェットの不均一が発生しにくく、本発明を適用する必要はない。また、ひねり角αが70°以上の場合、ノズルの向きをひねったことによるスピッティング低減効果がなくなってしまうため、ひねり角αは70°未満とする必要がある。また、傾斜角βが15°未満ではジェット間の相互干渉が強くなり、βが30°を超えると脱炭酸素効率の低下が大きくなるため、本発明はβが15°以上30°以下のランスを対象とする。
ラバールノズル21は、図5に示すように、流路11と連通して延設されているノズル21のスロート部21c−1への導入部21c−2とスロート部21c−1とを含むノズル上部21cと、ノズル上部21cと連通して延設される末広部21dとを有する。スロート部21c−1は円環形ないし短い直管状の円筒形であるが、その上部(ノズル部への入口面12a側)に入口面12a側から見ると先細状であるスロート部21c−1への導入部21c−2を有する。この導入部21c−2の長さは、ラバールノズル21のノズル中心軸21bを通る縦断面において、ラバールノズル21のノズル中心軸21bに直交する横断面を形成するラバールノズル21のスロート部上端21e(導入部21c−2側の端部)からランス内管の先端面12(ノズル部への入口面12a)の端部12bまでのラバールノズル21の内壁面の長さで規定することができる。
ノズルの向きをひねった多孔ランスにおいて、以上の指針を設計に取り入れると、ランス先端部の形状は図6のようになる。上記したようにラバールノズルのスロート部の導入部内壁面長さを均一にするためには、ノズル部への入口面12には、例えば図6に示すように、ラバールノズル21ごとに、各ラバールノズル21のノズル中心軸21bと直交する面12を形成する必要がある。本発明では、ラバールノズル21のスロート部への導入部内壁面の長さが均一となればよいので、ノズル部への入口面12の形状は、必ずしも図6に示すようなステップ状の面である必要は無いが、各ノズルへの入口12a毎にノズル軸に直角な平面を形成する必要があるので、ノズル部への入口面全体としてはノズル数と同じ数のうねりを有することになる。
上底吹き転炉において、ノーマルの6孔ランス、従来のノズルの向きをひねった6孔ランス、および、本発明のノズルの向きをひねった6孔ランスを使用した場合の二次燃焼率を比較した。
ノーマル6孔ランスでは、吹錬開始後8分時点で[C]=1.20mass%でスラグ中T.Feが6.1mass%、集塵水中のダスト量測定で調査したFeロスが4.8tであり、その結果から計算された二次燃焼率は4.5%であった。
従来のノズルの向きをひねった6孔ランスでは、吹錬開始後8分時点で[C]=1.27mass%でスラグ中T.Feが6.2mass%、集塵水中のダスト量測定で調査したFeロスが3.9tであり、その結果から計算された二次燃焼率は6.9%であった。
本開発のノズルの向きをひねった6孔ランスでは、吹錬開始後8分時点で[C]=1.20mass%でスラグ中T.Feが5.9mass%、集塵水中のダスト量測定で調査したFeロスが3.9tであり、その結果から計算された二次燃焼率は4.6%であった。
Claims (1)
- 酸素含有ガスの流路とするランス内管と、該ランス内管の先端に前記流路に連通して延設される3孔以上のラバールノズルを有し、前記酸素含有ガスが各ラバールノズルに流入する入口を配置された入口面および各ラバールノズルから噴出するノズル出口を配置されたランス先端面を有するノズル部とを備えた溶融金属精錬用上吹きランスであって、
前記3孔以上のラバールノズルは全て同一形状で、それらの中心軸が当該ランスの中心軸を中心とする同心円上に等間隔に配置され、
前記各ラバールノズルにおいて、上吹きランスの中心軸がz軸、前記ノズル出口の中心位置がy軸上となるように定めたxyz直交座標系において、xy平面へのノズル中心軸の投影がy軸となす角度をひねり角α(deg)、ノズル出口の中心を通るz軸と平行な直線とノズル中心軸とのなす角をノズル傾斜角β(deg)としたとき、αが(1)式、βが(2)式を満足し、
10 < α < 70 (1)
15 ≦ β ≦ 30 (2)
かつ、前記各ラバールノズルは、前記酸素含有ガスが流入する入口を配置された入口面を有する導入部と、前記導入部の前記入口面と反対側に接続されたスロート部と、前記スロート部に接続された末広部と、を有し、前記入口面は、前記ラバーノズルの中心軸に直交する横断面を形成しており、
前記各ラバールノズルの各々について、前記各ラバールノズルの中心軸を含むどの縦断面上においても、前記入口面と前記導入部との交点から、前記スロート部と前記導入部との境界点までのノズル内壁面の長さが、当該内壁面全体にわたって均一であることを特徴とする溶融金属精錬用上吹きランス。
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JP2015020333A JP6451364B2 (ja) | 2015-02-04 | 2015-02-04 | 溶融金属精錬用上吹きランス |
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- 2015-02-04 JP JP2015020333A patent/JP6451364B2/ja active Active
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