JP6342047B1 - 吸収シート - Google Patents

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Abstract

【課題】 差込み便器の汚損を防止することができる吸収シートを提供する。【解決手段】 差込み便器2に装着される吸収シート100であって、凹部3の開口を覆うように配設された、水分を吸収する第1覆い部33と、第1覆い部33に連なり、差込み案内部4の上部を覆うように配設された、水分を吸収する第2覆い部34と、第1覆い部33および第2覆い部34の挿入方向に垂直な幅方向の両側部に連なり、第1覆い部33および第2覆い部34に重なって配設される一対の重なり部16と、を備え、各重なり部16の挿入方向下流側の端部と第2覆い部34の挿入方向下流側の端部とが接合されており、一対の重なり部16は、差込み便器2に装着された状態で、挿入方向下流側の端部から挿入方向上流側に向かって互いに離れて、差込み便器2の両側部を巻き込むように覆う。【選択図】 図1

Description

本発明は、ベッドパンなどとも称される差込み便器に装着して用いられる吸収シートに関する。
介助を必要とする者が上体を起こすことができる場合には、簡易トイレを使用して用を足すことができるが、上体を起こすことができない場合には、簡易トイレを使用することができず、使い捨ておむつが使用される場合がある。使い捨ておむつの使用は、排泄物が使用者の肌に直接触れるので、使用者にとって不快であり、また、かぶれ等の原因になる。
排泄物が使用者の肌に触れることによる不快感を軽減するために、差込み便器である樹脂製の排便用容器を使用することがある。排便用容器には、排泄物を収容する窪みが設けられている。このような排便用容器を使用するに際しては、介助者が、仰臥している使用者の膝を曲げ、あるいは使用者を横向きにさせて、使用者の腰部を浮かせて、使用者の腰部と、使用者が寝ている支持面との間に隙間を設け、この隙間に排便用容器を挿し入れる。使用者の排便が終わると、介助者は、使用者の腰部と支持面との間から排便用容器を引き出し、回収した便を処分した後、便が処分された排便用容器を洗浄、殺菌する(たとえば、特許文献1参照)。
前記排便用容器は、使用者の肌が該排便用容器に直接触れるだけでなく、介助者が直接手に取って持ち運ぶので、使用後の排便用容器の洗浄作業および殺菌作業を確実に行なわなければならず、排便用容器の取り扱いに注意を要し、多くの手間と労力とを要する。
このような従来技術の問題点を解決するために、他の従来技術では、上記排便用容器などの差込み便器に吸収シートを装着し、差込み便器を吸収シートとともに、ベッドなどの支持面に仰臥する使用者と支持面との間に挿入し、使用者の排泄が終わると、使用後の吸収シートは差込み便器から取外し、取外した吸収シートを汚物用容器または汚物用袋などに収容して処分し、差込み便器の汚損を防止している。
される。
実開平6−63020号公報
上記のように吸収シートを差込み便器に装着する構成であったとしても、差込み便器に装着された吸収シートが、ずれたり、差込み案内部から外れたりすることがある。吸収シートが、ずれたり、差込み便器から外れたりすると、排泄物を吸収シートの所定の位置に収容することができず、排泄物が差込み便器に付着して汚損してしまうおそれがある。
本発明の目的は、差込み便器の汚損を防止することができる吸収シートを提供することである。
本発明は、
差込み便器2のための吸収シート100(図1〜図11、図16の実施の形態)、101(図12、図13の実施の形態)、102(図14、図15の実施の形態)であって、
差込み便器2は、
底面43と、その底面43の外周縁から立ち上がる周縁部6とによって上向き開口部10を形成し、周縁部6の上面7は、挿入方向Xの下流に向かって斜め下方に傾斜し、排泄物を収容するための凹部3と、
凹部3の挿入方向Xの下流で開口部10を覆い、周縁部6の上面7に連なって挿入方向Xの下流の先端部に向かって斜め下方に傾斜し、平面視で凹部3から挿入方向Xの下流に突出する幅細状の差込み案内部4と、
凹部3における挿入方向Xの上流の後端部に形成される把持部5とを有し、
吸収シート100、101、102は、
凹部3の開口部10を覆うように配設され、水分を吸収する第1覆い部33と、
第1覆い部33に、挿入方向Xの下流に連なり、差込み案内部4の上部を覆うように配設される第2覆い部34と、
第1覆い部33および第2覆い部34の挿入方向Xに垂直な幅方向の両外側部の繋ぎ部17にそれぞれ連なった幅方向の左右に一対の重なり部16(図1〜図11、図16の実施の形態)、19(図12、図13の実施の形態)、20(図14、図15の実施の形態)であって、第1覆い部33および第2覆い部34の下方で挿入方向Xに沿って延びて、第1覆い部33および第2覆い部34に重なる重なり部16、19、20とを備え、
各重なり部16、19、20の挿入方向Xの下流側の端部と、第2覆い部34の挿入方向Xの下流側の端部とが、各重なり部16、19、20の全幅にわたって接合されて幅方向に延びる接合部18を形成し、
重なり部16、19、20の幅方向に相互に近接した内側部は、接合部18から挿入方向Xに沿う重なり部16、19、20の全長にわたって幅方向に分離しており、
重なり部16、19、20の幅方向に相互に近接した前記内側部は、差込み便器2に装着された状態で、接合部18から挿入方向Xの上流側に向かうにつれて幅方向に相互に離間した距離が長くなり、差込み便器2の幅方向の両側部を巻き込むように覆い、
第1覆い部33の挿入方向Xの上流の端部は、差込み便器2に装着された状態で、さらに把持部5に延びることを特徴とする吸収シートである。
また、本発明の吸収シートは、第1覆い部33には、第1覆い部33を凹部3の底面43に着脱可能に接合する接合片42が設けられていることを特徴とする。
本発明によれば、差込み便器に吸収シートが装着されると、差込み案内部が第2覆い部と各重なり部との間に差込まれ、差込み案内部が、各重なり部の挿入方向下流側の端部と第2覆い部の挿入方向下流側の端部との接合部を押圧し、これによって、第1覆い部が開口部を覆った状態を保ちながら、各重なり部が、凹部によって外側方へ押し開かれる。各重なり部の幅方向の両側部は、第1および第2覆い部に連なっているので、凹部の幅および厚さに応じて、各重なり部は接合部が拘束された状態で、互いに離反する方向に凹部の表面に沿って開口側へ移動し、差込み便器の幅方向の両側部を外部へ露出させずに巻き込むように覆うことができ、これによって、差込み便器の汚損を防止することができる。
また、本発明によれば、第1覆い部が、接合片によって凹部の底面に接合されているので、差込み便器に装着されている吸収シートに使用者または支持面などが接触しても、前記第1覆い部が前記凹部の底面からずれることが防がれる。これによって、吸収シートが所定の位置に装着された状態で、差込み便器を使用者と支持面との間に容易かつ確実に挿入し、または抜き取ることができる。
本発明の第1実施形態の吸収シート100が差込み便器2に装着された状態を示す斜視図である。 吸収シート100が差込み便器2に装着された状態の平面図である。 図1の切断面線H−Hから見た断面図である。 差込み便器2の斜視図である。 吸収シート100を展開した状態の平面図である。 図5の切断面線A−Aから見た断面図である。 吸収シート100の底面図である。 図7の切断面線B−Bから見た断面図である。 図2の切断面線C−Cの端面図である。 図2の切断面線D−Dの端面図である。 図2の切断面線E−Eの端面図である。 吸収シート101の底面図である。 図12の切断面線F−Fから見た断面図である。 吸収シート102の底面図である。 図14の切断面線G−Gから見た断面図である。 本発明の第2実施形態の吸収シート100が差込み便器2に装着された状態を示す斜視図である。
図1は、本発明の第1実施形態の吸収シート100が差込み便器2に装着された状態を示す斜視図である。図2は、吸収シート100が差込み便器2に装着された状態の平面図である。図3は、図1の切断面線H−Hから見た断面図である。図4は差込み便器2の斜視図である。図5は、吸収シート100を展開した状態の平面図である。図6は、図5の切断面線A−Aから見た断面図である。図7は、吸収シート100の底面図である。図8は、図7の切断面線B−Bから見た断面図である。図9は、図2の切断面線C−Cの端面図である。図10は、図2の切断面線D−Dの端面図である。図11は、図2の切断面線E−Eの端面図である。
吸収シート100は、仰臥する使用者を支持するベッドまたは布団などに敷設された布シーツ、防水シートなどの略水平な支持面と、支持面に仰臥する使用者との間に挿入して、使用者の排泄物を回収するために用いられる差込み便器2に装着される。差込み便器2は、ポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)などのポリオレフィン系樹脂、ポリエチレン−テレフタレート(PET)などのポリエステル系樹脂で一体成形されるが、これに限定されるものではなく、ステンレス鋼などの金属板をプレス成型した成形品を用いることもできる。
差込み便器2には、上方に開口し排泄物を収容するための凹部3が形成され、さらに差込み便器2の挿入方向Xの先端部に、支持面と支持面に仰臥する使用者との間に挿入する差込み案内部4が設けられている。差込み便器2の挿入方向Xの後端部には、差込み便器2を持ち運ぶための把持部5が設けられている。把持部5は凹部3の周縁部6の後端部に設けられている。
差込み便器2の上面7は、仮想水平面上に載置した該差込み便器2を側方から見たとき、挿入方向Xの後端部から挿入方向Xの先端部に向かって斜め下方に傾斜しており、差込み案内部4は、挿入方向Xの後端部に比べて、上下方向の厚みtが小さくなるように形成されている。差込み便器2は、平面視で、挿入方向Xの先端部に向かって凸に湾曲して幅細状に形成されている。
差込み便器2は、(a)底面43と、その底面43の外周縁から立ち上がる周縁部6とによって上向き開口部10を形成し、周縁部6の上面7は、挿入方向Xの下流に向かって斜め下方に傾斜し、排泄物を収容するための凹部3と、(b)凹部3の挿入方向Xの下流で開口部10を覆い、周縁部6の上面7に連なって挿入方向Xの下流の先端部に向かって斜め下方に傾斜し(図3を参照)、平面視で凹部3から挿入方向Xの下流に突出する幅細状の差込み案内部4と、(c)凹部3における挿入方向Xの上流の後端部に形成される把持部5とを有する。
差込み案内部4の挿入方向Xの長さuは、75mm以上150mm未満とされている。差込み案内部4の挿入方向Xの長さuが75mm未満であると、差込み案内部4が短いので、支持面と支持面に仰臥する使用者との間に差込み案内部4を差し込みにくく、支持面と支持面に仰臥する使用者との間に、差込み便器2の凹部3を位置させにくくなる。
差込み便器2の挿入方向Xの全長を一定とした場合、差込み案内部4の挿入方向Xの長さu(図4参照)が150mm以上であると、凹部3の開口部10の挿入方向Xの長さが減少してしまい、使用時に充分な開口面積を確保できず、好ましくない。
吸収シート100の構成としては、表面シート1bと裏面シート1cとの間に吸収体1aが介在されており、平面視で差込み便器2よりも幅および長さが大きく、たとえば600mm×400mmの長方形に形成され、表面シート1bの周縁部と裏面シート1cの周縁部とが熱シールまたはホットメルトシールによって接合されている。
表面シート1bは、可撓性かつ液透過性のシートであればよく、たとえば合成繊維からなる不織布、織布などの他、多孔性プラスチックフィルムなどを用いて形成することができる。不織布および織布の構成繊維としては、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリエステル、ナイロンなどの単繊維、またはポリエステル、ポリプロピレン、ポリエチレン、ナイロンなどの2成分以上からなる複合繊維などであり、ポリエステルとポリエチレンとの複合繊維、ポリプロピレンとポリエチレンとの複合繊維などが強度の面から好ましい。
裏面シート1cは、可撓性かつ液不透過性のシートなどを用いて形成することができる。具体的には、裏面シート1cは、ポリエチレンなどの液不透過性フィルム、液不透過性フィルムと不織布あるいは織布を貼り合わせた素材などを用いて形成することができる。また、液体を透過させない程度の多数の微小な透孔を設けたポリエチレン製フィルム、熱可塑性樹脂にフィラーを加えて延伸した透湿性のあるフィルム、あるいはこれらのフィルムの外側に不織布、織布を貼り合わせた複合シートを用いて裏面シート1cを形成してもよい。
吸収体1aは、たとえば綿状粉砕されたフラッフ状繊維と、尿などの液体を吸収し、ゲル状に凝固させる吸収性ポリマとが混合された吸収層を有し、その厚み方向の両側にティッシュを積層することによってシート状に形成される。吸収性ポリマは、たとえばデンプン‐アクリル酸(塩)グラフト共重合体のケン化物、ナトリウムカルボキシメチルセルロースの架橋物、アクリル酸(塩)重合体などを用いることできる。
吸収シート100は、凹部3の開口部10を覆うように配設された、水分を吸収する第1覆い部33と、第1覆い部33の挿入方向下流側に連なり、差込み案内部4の上部を覆うように配設された、水分を吸収する第2覆い部34と、第1覆い部33および第2覆い部34の挿入方向Xに垂直な幅方向の両側に、第1覆い部33および第2覆い部34に重なって配設される重なり部16と、を備えている。
第1覆い部33および第2覆い部34と、重なり部16とは、挿入方向Xに平行に延びる繋ぎ部17によって連なり、重なり部16の挿入方向下流側の端部には、重なり部16が第2覆い部34の挿入方向下流側の端部に、たとえば熱シールまたはホットメルトシールによって接合される接合部18が設けられる。吸収シート100は、差込み案内部4が接合部18に当接した状態で差込み便器2に装着される。
吸収シート100が装着されると、図9に示すように、重なり部16は、差込み便器2の差込み案内部4近傍では、差込み案内部4を覆っており、挿入方向下流側の端部から挿入方向上流側に向かって互いに離反する方向に拡開している。重なり部16は、図10に示すように、差込み便器2の凹部3の近傍では、凹部3の周縁部6を包み込み、あるいは図11に示すように、差込み便器2の幅方向に広がり、差込み便器2の両側部を巻き込むように覆う。重なり部16は、差込み便器2の周縁部6を外部へ露出させないので、差込み便器2の汚損を防止することができる。
図12は、本発明の実施の他の形態の吸収シート101の底面図であり、図13は、図12の切断面線F−Fから見た断面図である。図14は、本発明の実施のさらに他の形態の吸収シート102の底面図であり、図15は、図14の切断面線G−Gから見た断面図である。差込み便器2によって、差込み便器2の幅は異なるが、吸収シートの幅を調整することによって、これらの差込み便器2に対応することができる。図7および図8に示すように、吸収シート100では、吸収シート100の重なり部16の挿入方向Xと垂直な幅方向(図7、図8の上下方向)に相互に近接した内側部同士が、幅方向に隙間を設けた状態で、接合部18から挿入方向Xに沿う重なり部16の長(図7の左右方向の全長)にわたって幅方向に分離して、接合部18で第2覆い部34に接合される。図12および図13に示すように、吸収シート101の重なり部19の幅方向(図12、図13の上下方向)に相互に近接した内側部同士が隣り合わせに接触した状態で、接合部18から挿入方向Xに沿う重なり部19の長(図12の左右方向の全長)にわたって幅方向に分離して、接合部18で第2覆い部34に接合される。あるいは図14および図15に示すように、吸収シート102の重なり部20の幅方向(図14、図15の上下方向)に相互に近接した内側部同士が重なった状態で、接合部18から挿入方向Xに沿う重なり部20の長(図14の左右方向の全長)にわたって幅方向に分離して、接合部18で第2覆い部34に接合される。
吸収シート100(図1〜図11、図16の実施の形態)、101(図12、図13の実施の形態)、102(図14、図15の実施の形態)は、(d)凹部3の開口部10を覆うように配設され、水分を吸収する第1覆い部33と、(e)第1覆い部33に、挿入方向Xの下流に連なり、差込み案内部4の上部を覆うように配設される第2覆い部34と、(f)第1覆い部33および第2覆い部34の挿入方向Xに垂直な幅方向の両外側部の繋ぎ部17にそれぞれ連なった幅方向の左右に一対の重なり部16(図1〜図11、図16の実施の形態)、19(図12、図13の実施の形態)、20(図14、図15の実施の形態)であって、第1覆い部33および第2覆い部34の下方で挿入方向Xに沿って延びて、第1覆い部33および第2覆い部34に重なる重なり部16、19、20とを備え、(g)各重なり部16、19、20の挿入方向Xの下流側の端部と、第2覆い部34の挿入方向Xの下流側の端部とが、各重なり部16、19、20の全幅(すなわち、図7、図12、図14の上下方向の全幅)にわたって接合されて幅方向に延びる接合部18を形成し、(h)重なり部16、19、20の幅方向に相互に近接した内側部は、前述のとおり、接合部18から挿入方向Xに沿う重なり部16、19、20の全長にわたって幅方向に分離しており、(i)重なり部16、19、20の幅方向に相互に近接した前記内側部は、差込み便器2に装着された状態で、接合部18から挿入方向Xの上流側(図2の左方)に向かうにつれて幅方向に相互に離間した距離が長くなり(前記内側部をそれぞれ示す図2の上下の各破線を参照)、差込み便器2の幅方向の両側部を巻き込むように覆い、(j)第1覆い部33の挿入方向Xの上流の端部は、差込み便器2に装着された状態で、さらに把持部5に延びる。
図16は、本発明の第2実施形態の吸収シート100が差込み便器2に装着された状態を示す斜視図である。吸収シート100の第1覆い部33の裏面には、差込み便器2の凹部3の底面43に着脱可能に接合する接合片42が設けられている。このような接合片42は、両面粘着シートによって実現されてもよい。
差込み便器2を、支持面と支持面に仰臥する使用者との間に挿入するとき、吸収シート100が使用者または支持面に接触すると、第1覆い部33が挿入方向Xに対して差込み便器2の後方側に引っ張られる。また差込み便器2を、支持面と使用者との間から引き出すとき、吸収シート100が使用者または支持面に接触すると、第1覆い部33が差込み便器2の挿入方向Xに摩擦力を受けるが、このような摩擦力により凹部3から第1覆い部33が浮き上がり、あるいはずれることを防止することができる。接合片42は着脱可能であるので、凹部3に収容された排泄物を処理する場合には、接合片42を凹部3から剥がして、排泄物を吸収シート100とともに簡単に処理することができる。接合片42は1つに限定されるものではなく、複数の接合片42を設けてもよい。
これによって、吸収シート100が、差込み便器2に対して、挿入方向X、または該挿入方向Xと垂直な幅方向に、容易に移動することを規制して、第1覆い部33が凹部3の開口からずれてしまうことを防ぐことができる。差込み便器2に排泄物が付着して差込み便器2を汚損してしまうという不具合を防止し、汚損した差込み便器2の洗浄および殺菌に要する手間および労力を軽減し、排泄物を処分する作業を簡素化および迅速化することができる。
本実施形態においては、各重なり部の挿入方向下流側の端部と、第2覆い部34の挿入方向下流側の端部とは、全長が連続して接合されてもよく、あるいは、一定の間隔をあけて複数個所が接合されてもよい。
ベッドまたは布団などに敷設された支持面である布シーツ、防水シートなどは、吸収シート100に対して高い摩擦係数を有するので、吸収シート100は差込み便器2に対してずれやすいが、吸収シート100の第2覆い部34と重なり部16との間に差込み案内部4が挿入されているので、支持面に吸収シート100が摺接しても、差込み便器2から吸収シート100が外れてしまうことを防止することができる。また、使用者が床ずれを起こしている場合でも、床ずれの部分には吸収シート100の表面シート1bが当接するので、床ずれの部分を強く圧迫することなく差込み便器2を差込むことができる。
便器やポータブルトイレなどであれば、洗浄機を使用しないので、洗浄および消毒をする場合に、介助者が、便器やポータブルトイレなどを、水を流しながら洗剤で洗浄した後、たとえば濃度が1000ppmの次亜塩素酸ナトリウム溶液に30分程度浸漬して消毒している。そのため、介助者は、次亜塩素酸に晒される危険性があるが、本実施形態のように、差込み便器2に吸収シート100を装着して使用するので、差込み便器2を使用する度に、差込み便器2を、高濃度の消毒液に長時間浸漬して消毒しなくてもよく、介助者が次亜塩素酸に晒される危険性が低減される。したがって、差込み便器2の洗浄および消毒に要する手間を省くことができ、差込み便器2の洗浄および消毒に費やす時間を短縮することができる。
上記のように、使用後の差込み便器2を高濃度の消毒液に長時間浸漬して消毒しなくてもよいので、多数の差込み便器2を準備する必要がなくなり、予め準備されるべき差込み便器2の台数を減らすことができ、コスト削減に繋がる。吸収シート100の吸収体1aが液状の排泄物を吸収することで、排泄物の臭いの拡散を抑えることができる。排泄物は、吸収シート100上に収容されており、差込み便器2に直接触れないので、差込み便器2がポリオレフィン系樹脂製であっても、差込み便器2に臭気物質が付着せず、便などの排泄物の臭いが発生することを防ぐことができる。
吸収シート100は高い液吸収性を有しており、吸収シート100を差込み便器2に装着することで、排泄時に、尿などの液状物の跳ね返りを抑えることができる。吸収シート100が装着された差込み便器2では、排泄物が飛散することを防止することができ、周囲を汚損することが防がれ、院内感染が発生する危険性を低減することもできる。
便器やポータブルトイレなどを、熱水で洗浄および消毒する洗浄機の場合には、便器やポータブルトイレに付着した便などの排泄物を、熱水を噴射して短時間で確実に洗い落とすために、たとえば11個もの多数の噴射ノズルを備えた高価な装置が必要となり、たとえば病院および介護施設において、洗浄機を導入するためのコストが高価になってしまう。それに対して本実施形態では、差込み便器2に吸収シート100が装着されるので、差込み便器2を容易に処理でき、前記高価な洗浄機を導入する場合に比べて、導入コストを抑えることができる。
重なり部16は、必ずしも吸収体1aと表面シート1bと裏面シート1cとの3層構造とする必要はなく、たとえば表面シート1bと裏面シート1cとの2層構造とすることができ、あるいは表面シート1bだけの1層構造とすることができる。
吸収シート100の吸収体1aに、抗菌剤、殺菌剤、臭い吸収剤、芳香剤などが選択的に添加されてもよい、吸収体1aに抗菌剤または殺菌剤が添加されることによって、使用前の吸収シート100の菌の繁殖および菌による汚染を防止することができる。また、吸収体1aに臭い吸収剤が添加されることによって、排泄物から放出された悪臭を緩和することができる。また、吸収体1aに芳香剤が添加されることによって、排泄物による悪臭を緩和することができる。
また、第1覆い部33および第2覆い部34は、上記のように吸収体1a、表面シート1b、裏面シート1cの3層構造とし、重なり部16は吸収体1aを用いずに表面シート1bと裏面シート1cとの2層構造であってもよい。これによって吸収材の使用量を低減することができる。また、吸収体1aが入っていない表面シート1bと裏面シート1cとの2層構造は、3層構造の第1覆い部33および第2覆い部34とは色彩、明度などが異なるので、差込み便器2の陰影を平面視において、2層構造の薄い各重なり部16を半透過して視認することができ、これによって、差込み便器2と吸収シート100との相対位置を容易に確認することができる。
上記の各実施形態では、使用者が仰臥した姿勢でベッドなどの支持面に臥した状態で排泄物を回収する場合について述べたが、本発明の他の実施形態では、横臥位、座位の姿勢においても、差込み便器2に本発明に係る吸収シート100,101,102を装着して、排泄物の回収に用いるようにしてもよい。
100,101,102 吸収シート
1a 吸収体
1b 表面シート
1c 裏面シート
2 差込み便器
3 凹部
4 差込み案内部
5 把持部
6 周縁部
7 上面
10 開口部
16,19,20 重なり部
17 繋ぎ部
18 接合部
33 第1覆い部
34 第2覆い部
42 接合片
43 底面

Claims (2)

  1. 差込み便器のための吸収シートであって、
    差込み便器は、
    底面と、その底面の外周縁から立ち上がる周縁部とによって上向き開口部を形成し、周縁部の上面は、挿入方向の下流に向かって斜め下方に傾斜し、排泄物を収容するための凹部と、
    凹部の挿入方向の下流で開口部を覆い、周縁部の上面に連なって挿入方向の下流の先端部に向かって斜め下方に傾斜し、平面視で凹部から挿入方向の下流に突出する幅細状の差込み案内部と、
    凹部における挿入方向の上流の後端部に形成される把持部とを有し、
    吸収シートは、
    凹部の開口部を覆うように配設され、水分を吸収する第1覆い部と、
    第1覆い部に、挿入方向の下流に連なり、差込み案内部の上部を覆うように配設される第2覆い部と、
    第1覆い部および第2覆い部の挿入方向に垂直な幅方向の両外側部の繋ぎ部にそれぞれ連なった幅方向の左右に一対の重なり部であって、第1覆い部および第2覆い部の下方で挿入方向に沿って延びて、第1覆い部および第2覆い部に重なる重なり部とを備え、
    各重なり部の挿入方向の下流側の端部と、第2覆い部の挿入方向の下流側の端部とが、各重なり部の全幅にわたって接合されて幅方向に延びる接合部を形成し、
    重なり部の幅方向に相互に近接した内側部は、接合部から挿入方向に沿う重なり部の全長にわたって幅方向に分離しており、
    重なり部の幅方向に相互に近接した前記内側部は、差込み便器に装着された状態で、接合部から挿入方向の上流側に向かうにつれて幅方向に相互に離間した距離が長くなり、差込み便器の幅方向の両側部を巻き込むように覆い、
    第1覆い部の挿入方向の上流の端部は、差込み便器に装着された状態で、把持部に延びることを特徴とする吸収シート。
  2. 第1覆い部には、第1覆い部を凹部の底面に着脱可能に接合する接合片が設けられていることを特徴とする請求項1に記載の吸収シート。
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