JP6451077B2 - 蓄電デバイス及び蓄電デバイスの製造方法 - Google Patents

蓄電デバイス及び蓄電デバイスの製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、蓄電デバイス及び蓄電デバイスの製造方法に関する。
リチウムイオン二次電池などの蓄電デバイスは、携帯電話やノートパソコン、電気自動車やハイブリッド自動車などの電源として使用されている。
特許文献1に開示されている蓄電デバイスは、電極ユニット(以下「電極積層体」と呼ぶ)と、電極積層体に積層されるリチウム極と、電極積層体とリチウム極とを仕切るセパレータと、これらを収納する外装ケースと、外装ケース内に充填された電解液とで構成される。
電極積層体は、交互に積層した正極及び負極と、両電極の間にそれぞれ配置した電極間セパレータとを備える。電極間セパレータは正極と負極とを仕切る。このため、両電極間の絶縁性が確保される。
リチウム極は、金属箔に金属リチウムを貼り合わせたものである。リチウム極は、電極積層体の電極積層方向の両端に配置される。
セパレータは、電極積層体とリチウム極との間、及びリチウム極と外装ケースとの間に介装される。このため、電極積層体とリチウム極との間の絶縁性が確保されるとともに、リチウム極と外装ケースとの間の絶縁性も確保される。
詳しくは、セパレータは、帯状であり、長手方向の一部分をつづら折りしたつづら折り部と、つづら折り部に連なるラップ部とを備える。セパレータのつづら折り部の一方側に形成された谷折り部に電極積層体が挿入され、且つ、つづら折り部の他方側に形成された谷折り部にリチウム極が挿入されて、電極積層体とリチウム極とがセパレータを介して積層される。セパレータのつづら折り部により、電極積層体とリチウム極との間の絶縁性が確保される。また、セパレータのラップ部は、つづら折り部を介して積層された電極積層体及びリチウム極の全体を覆う。セパレータのラップ部により、リチウム極と外装ケースとの間の絶縁性も確保される。
特開2010−232265号公報
特許文献1に開示された蓄電デバイスでは、セパレータのつづら折り部の一方側の谷折り部に電極積層体が挿入され、且つ、他方側の谷折り部にリチウム極が挿入され、セパレータのつづら折り部を介して電極積層体とリチウム極とが積層される。しかしこのとき、セパレータを介して電極積層体とリチウム極との互いに対向する面が相対的に位置ズレした状態で積層されることがある。つまり、リチウム極が電極積層体の各電極の活物質層に対して位置ズレした状態になる。
このように、リチウム極が電極積層体の各電極の活物質層に対して位置ズレして積層された場合には、負極へのリチウムイオンのドープ量が不均一となる。詳しくは、リチウム極と対向しない電極部位は、対向する電極部位に比べてリチウムイオンのドープ量が少ない。リチウム極と対向する電極部位のうち、位置ズレにより生じるリチウム極の電極部位からはみ出した部分に近い電極部位では、リチウム極のはみ出した部分からのリチウムイオンが加わるため、リチウムイオンのドープ量が多くなる。ドープ量の多い電極部位は、他の電極部位よりも多くのリチウムイオンが集中して移動するため、発熱し易い。発熱により、容量劣化という性能低下を招くという問題が生じる。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、リチウム極の電極に対する位置ズレの程度が改善され、位置ズレによる性能低下が改善された蓄電デバイスを提供することを目的とする。
本発明に係る蓄電デバイスは、
第1セパレータを介して正極と負極とが第1の方向に積層され且つ前記正極及び負極上に形成された極活物質層の前記第1の方向に直交する第2の方向の端部の位置がそれぞれ一致して配置された電極積層体と、前記電極積層体の正極及び負極の少なくとも一方にイオンを供給するためのイオン供給源と、前記電極積層体と前記イオン供給源とを第2セパレータを介して前記第1の方向に積層した状態で内部に収容するケースと、前記ケース内に充填される電解液とを備える蓄電デバイスであって、
前記第2セパレータは、前記第1の方向及び前記第2の方向に直交する第3の方向を折り目方向とする折り目にて屈曲されて形成された複数の屈曲部によってつづら折りに形成され、
前記複数の屈曲部のうちの一部の屈曲部である第1の屈曲部は、前記第1セパレータの前記第2の方向の端部と前記第2の方向の位置が揃っており、
前記複数の屈曲部のうちの他の屈曲部である第2の屈曲部は、前記正極及び負極の前記極活物質層の前記第2の方向の端部と前記第2の方向の位置が揃っており、
前記イオン供給源は、その一端が前記第2の屈曲部に当接した状態に配置された、
ことを特徴とする。
本発明に係る蓄電デバイスの製造方法は、
正極活物質層を形成した正極と負極活物質層を形成した負極とを第1セパレータを介して第1の方向に積層した電極積層体と、前記正極及び前記負極の少なくとも一方にイオンを供給するためのイオン供給源とを第2セパレータを介して前記第1の方向積層した状態でケース内に収容した蓄電デバイスの製造方法であって、
前記第1セパレータにおける、前記第1の方向に直交する第2の方向の両端のうち一方の端部を基準に、前記正極活物質層の前記第2の方向の両端の位置と前記負極活物質層の前記第2の方向の両端の位置とを揃えて前記正極と前記負極とを前記第1セパレータを介して前記第1の方向に積層して前記電極積層体を作製する電極積層体作製ステップと、
前記第1の方向及び前記第2の方向に直交する第3の方向を折り目方向とする折り目にて屈曲されて形成された複数の屈曲部によってつづら折りの第2セパレータを形成する第2セパレータ形成ステップと、
前記イオン供給源の先端が、前記複数の屈曲部のうちの一部の屈曲部である第1の屈曲部以外の第2の屈曲部に当接するように前記イオン供給源を前記第2の屈曲部に挿入するリチウム極挿入ステップと、
前記第1の屈曲部と、前記第1セパレータの前記第2の方向の端部との前記第2の方向の位置を揃えるとともに、前記第2の屈曲部と、前記正極及び負極の前記第2の方向の端部との前記第2の方向の位置を揃えて、前記電極積層体と前記イオン供給源とを前記第1の方向に積層する積層ステップと、
を備えることを特徴とする。
本発明によれば、リチウム極の電極に対する位置ズレの程度が改善され、位置ズレによる性能低下が改善された蓄電デバイスを提供することができる。
本発明の実施の形態1に係る蓄電デバイスの構成を示す断面図である。 実施の形態1に係る蓄電デバイスの電極積層体とリチウム極との積層関係を示す分解斜視図である。 本発明の実施の形態2に係る蓄電デバイスの構成を示す断面図である。 本発明の実施の形態3に係る蓄電デバイスの構成を示す断面図である。 実施の形態3に係る蓄電デバイスの電極積層体とリチウム極との積層関係を示す分解斜視図である。 比較例の蓄電デバイスの構成を示す断面図である。 実施の形態1〜3及び比較例の蓄電デバイスの容量変化を示す図である。 第1の変形例に係る蓄電デバイスの構成を示す断面図である。 第2の変形例に係る蓄電デバイスの構成を示す断面図である。 第3の変形例に係る蓄電デバイスの構成を示す断面図である。 第4の変形例に係る蓄電デバイスの構成を示す断面図である。 第5の変形例に係る蓄電デバイスの構成を示す断面図である。 第6の変形例に係る蓄電デバイスの構成を示す断面図である。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。
(実施の形態1)
本発明の実施の形態1に係る蓄電デバイス100は、図1に示すように、それぞれ複数の正極1と負極3とを第1セパレータ5を介して交互に積層した電極積層体6と、負極3にリチウムイオンを供給するためのイオン供給源であるリチウム極10と、電極積層体6とリチウム極10とを第2セパレータ20を介して積層した状態で内部に収容する外装部材7と、外装部材7内に充填される非水電解液9とを備えるリチウムイオンキャパシタである。
図1では、理解を容易にするため、電極積層体6を構成する正極1、負極3及び第1セパレータ5を、積層方向である第1の方向(Z方向)に間隔を空けて図示している。これらは、積層状態において、正極1及び負極3が第1セパレータ5に接触してZ方向に互いに隙間が無い状態となっている。また、図1では、電極積層体6と第2セパレータ20とリチウム極10とを、Z方向に間隔を空けて図示している。これらは、積層状態において、電極積層体6及びリチウム極10が第2セパレータ20に接触してZ方向に互いに隙間が無い状態となっている。
図1に示す電極積層体6は、正極1及び負極3を合わせて5層積層したものであり、正極1と負極3との間及びその積層方向(Z方向)の一端の負極3と外装部材7との間に第1セパレータ5が配置されて構成される。
第1セパレータ5は、正極1と負極3との接触を防止するための電気絶縁性を有する微多孔膜である。微多孔膜は多数の微細な孔を有する膜である。これらの微細な孔は、微多孔膜の表裏をつなぐように連結している。これにより、第1セパレータ5はイオンの透過性を有する。
正極1と負極3との間に、第1セパレータ5が介装することにより、正極1と負極3とが接触することが防止されている。また、電極積層体6の一端の電極(負極3)と、外装部材7との間に、第1セパレータ5が介装することにより、外装部材7と負極3とが接触することが防止されている。
正極1と負極3について、図2も用いて説明する。図2に示す負極3は、図1に示す電極積層体6内の下端の負極3であり、図2に示す正極1は、図1に示す電極積層体6内の下端の負極3の直上の正極1である。
正極1は、図2に示すように、正極集電体2と、正極集電体2の表裏面上に形成される正極活物質層1aとを備える。正極集電体2は、その表裏面(両側の主面)間を貫通する微小孔を有する。この微小孔は、アニオンやカチオンなどのイオンを通過可能にするためのものである。正極活物質層1aは、アニオンを吸着・挿入、脱離し得る炭素材料である活性炭を含む。
正極集電体2の表裏面の先端側には、矩形状(例えばXY方向の長さが10cmの正方形)の主面が形成される。図1に示すように、正極集電体2は、その主面全体に正極活物質層1aが形成されるとともに、正極活物質層1aが形成された先端側とは反対の基端側を取り出し電極部15とするものである。正極集電体2は、図1、図2に示すように薄板形状又は箔状である。その厚みは例えば20μmである。つまり、正極1は、正極集電体2の両側の主面上に、XY方向の長さが10cmの正方形で且つ厚みが例えば片面0.15mmの正極活物質層1aを形成することにより構成されている。図1に示すように、2つの取り出し電極部15は、別体の接合部19によって1つに束ねた状態で正極用外部端子16に接続されている。
負極3は、図2に示すように、負極集電体4と、負極集電体4の表裏面上に形成される負極活物質層3aとを備える。負極集電体4は、その表裏面(両側の主面)間を貫通する微小孔を有する。この微小孔は、アニオンやカチオンなどのイオンを通過可能にするためのものである。負極活物質層3aは、カチオンとしてのリチウムイオンを挿入、脱離し得る炭素材料である人造黒鉛を含む。
負極集電体4の表裏面の先端側には、矩形状(例えばXY方向の長さが10cmの正方形)の主面が形成される。図1に示すように、負極集電体4は、その主面全体に負極活物質層3aが形成されるとともに、負極活物質層3aが形成された先端側とは反対の基端側を取り出し電極部17とするものである。負極集電体4は、図1、図2に示すように薄板形状又は箔状である。その厚みは例えば15μmである。つまり、負極3は、負極集電体4の両側の主面上に、XY方向の長さが10cmの正方形で且つ厚みが例えば片面0.07mmの負極活物質層3aを形成することにより構成されている。図1に示すように、3つの取り出し電極部17は、別体の接合部19によって1つに束ねた状態で負極用外部端子18に接続されている。
第1セパレータ5は、図1、図2に示すように、そのX−Y平面上の大きさが正極1及び負極3のX−Y平面上の大きさよりも大きい矩形状に形成されている。図2では、第1セパレータ5に対する正極活物質層1a及び負極活物質層3aの位置関係を一点鎖線で示すことにより、第1セパレータ5が正極活物質層1a及び負極活物質層3aよりも大きいことを図示している。
第1セパレータ5には、電極積層体6内に充填された非水電解液9が含浸している。第1セパレータ5は、絶縁性を確保しつつ、非水電解液9を介してアニオンやカチオンというイオンの透過を許容する観点から、例えば厚さ50μmで気孔率70%程度の膜としている。具体的には、第1セパレータ5は、セルロース系の不織布である。
リチウム極10は、金属箔11(例えば銅箔)と、金属箔11の主面に貼り合わせた金属リチウム12とを備える。リチウム極10は、第2セパレータ20を介して電極積層体6のZ方向の一端に配置される。電極積層体6とリチウム極10とが積層された状態では、リチウム極10と電極積層体6の負極3とが第2セパレータ20を介して対向する。金属箔11の第2の方向(X方向)の一方には、取り出し電極部14が接続されている。金属箔11の厚みは例えば15μmである。金属リチウム12の厚みは例えば40μmである。
第2セパレータ20は、リチウム極10と電極積層体6の負極3との接触を防止するための電気絶縁性を有する微多孔膜である。第2セパレータ20は、図1、図2に示すように、3箇所の屈曲部21、22、23によってつづら折りに形成されている。つまり、第2セパレータ20は、外四つ折りに形成されている。なお、後述する図6に示す従来の二つ折りの第2セパレータ30では、積層する際に、X方向の一方の端部32が電極積層体6に対して線接触することより、第2セパレータ30のX方向の位置ズレが生じ易く、位置合わせが不安定になる。これに対して、外四つ折りの第2セパレータ20では、リチウム極10上に第2セパレータ20を介して電極積層体6を積層する際に、屈曲部21からX方向の他方の端部26にわたる面体25(最上の面体25)が電極積層体6に対して面接触するので、第2セパレータ20の位置合わせが安定する。
3箇所の屈曲部21、22、23は、第3の方向(ここではY方向)を折り目方向とする折り目24により形成される。つまり、屈曲部21、22、23は、第2セパレータ20のつづら折りにより屈曲した部分のことである。
第1の屈曲部である整合用の屈曲部21、23は、図1に示すように、第1セパレータ5のX方向の一方の端部5aとX方向の位置が位置L1で揃う。リチウム極10の挿入方向の先端10bは、位置決め用の屈曲部22に当接する。第2の屈曲部である位置決め用の屈曲部22は、第1セパレータ5のX方向の一方の端部5aと整合用の屈曲部21、23とを揃えた状態において、負極3の端部3bのX方向の位置と位置L2で揃う。
第2セパレータ20は、図1、図2に示すように、3箇所の屈曲部21、22、23により区分けされて形成される複数(ここでは4つ)の面体25を備える。面体25は、そのX−Y平面上の大きさがリチウム極10及び負極3のX−Y平面上の大きさよりも大きい矩形状としている。上から2番目の面体25と3番目の面体25との間にリチウム極10を挟んだ状態でこれら4つの面体25が重ね合わされる。
リチウム極10は、図1、図2に示すように、第2セパレータ20の位置決め用の屈曲部22に繋がる2つの面体25(上から2番目の面体25と3番目の面体25)間に挿入される。挿入されたリチウム極10の先端10bが位置決め用の屈曲部22に当接する。リチウム極10の先端10bのX方向の位置は、負極3の先端側の端部3aのX方向の位置に揃う。
具体的には、金属箔11の厚みは15μmである。金属リチウム12の厚みは40μmである。このため、リチウム極10の金属リチウム12の形成箇所におけるZ方向の厚みは55μmである。つまり、リチウム極10の先端10bのZ方向長さも55μmである。このため、位置決め用の屈曲部22に挿入されたリチウム極10の先端10bは、折り目24に接触する。つまり、リチウム極10の先端10bが位置決め用の屈曲部22に当接する。したがって、リチウム極10の先端10bのX方向の位置は、負極3の先端側の端部3aのX方向の位置に揃う。
また、第2セパレータ20の上から3番目及び4番目の面体25がリチウム極10と外装部材7との間に位置している。これにより、リチウム極10と外装部材7とが電気的に絶縁され、互いに接触することが防止されている。
第2セパレータ20には、外装部材7の内部に充填された非水電解液9が含浸している。第2セパレータ20は、絶縁性を確保しつつ、非水電解液9を介してリチウムイオンの透過を許容する観点から、例えば厚さ50μmで気孔率70%程度の膜としている。具体的には、第2セパレータ20は、セルロース系の不織布である。
外装部材7は、第2セパレータ20を介して積層した電極積層体6とリチウム極10とを内部に収容するケースである。外装部材7は、内部に非水電解液9が充填された状態で密封されている。なお、非水電解液9は電極積層体6内にも充填されている。外装部材7は、例えばアルミニウムからなるラミネートフィルムで構成される。
非水電解液9は、リチウム塩を含む電解質を有機溶媒に溶解した有機電解液である。非水電解液9は、アニオン、カチオン、リチウムイオンの移動媒体として機能する。また、リチウム塩以外に他の電解質を含んでいてもよい。
リチウム塩としては、LiPF、LiBF、LiCIO、LiN(CFSO、LiN(SO、LiCFSO、LiC(SOCF、LIAsF、及びLiSbFからなる群から選ばれる一種以上の塩を用いてもよい。本実施の形態では、リチウム塩としてLiPFを用いる。また、非水電解液9におけるリチウム塩の濃度(電解質濃度)は、0.5〜5.0mol/Lとしてもよく、1.0〜1.5mol/Lとしてもよい。
有機溶媒としては、エチレンカーボネート、ブチレンカーボネート、ジメチルカーボネート、エチルメチルカーボネート、ジエチルカーボネート、スルホラン、ジメトキシエタン等を用いる。これら有機溶媒は、単独溶媒として用いてもよく、二種以上の混合溶媒として用いてもよい。混合溶媒としては、エチレンカーボネートとジメチルカーボネートとの混合溶媒としてもよい。本実施の形態では、エチレンカーボネートとジメチルカーボネートとを重量比1:1で混合してなる混合溶媒を用いる。
次に、図1に示す蓄電デバイス100の製造方法について説明する。
第1のステップでは、第1セパレータ5の例えばX方向の一方の端部5aから距離X1に、正極1の正極活物質層1aの先端1cと、負極3の負極活物質層3aの後端3cとが位置する状態で、第1セパレータ5を介して正極1と負極3とを積層する。正極活物質層1aと負極活物質層3aとはそのX−Y平面上での位置、形状及び面積が同一である。これにより、正極1の正極活物質層1aのX方向の両端と負極3の負極活物質層3aのX方向の両端とがそれぞれ揃った状態で、第1セパレータ5を介して正極1と負極3とが積層された電極積層体6が作製される(電極積層体作製ステップ)。なおこの積層後に電極積層体6をZ方向に圧着する第1圧着ステップを実行してもよい。
第2のステップでは、第2セパレータ用材料が、図2に示すように、予め決められた寸法に従って3箇所の屈曲部21、22、23によってつづら折りに形成される(第2セパレータ形成ステップ)。第3のステップでは、第2セパレータ20の位置決め用の屈曲部22の方向にリチウム極10を挿入し、リチウム極10の先端10bを位置決め用の屈曲部22に当接させる(リチウム極挿入ステップ)。
第4のステップでは、リチウム極10が挿入された第2セパレータ20の整合用の屈曲部21、23と、電極積層体6の第1セパレータ5のX方向の一方の端部5aとのX方向の位置を揃えるとともに、電極積層体6のY方向の両端と、第2セパレータ20のY方向の両端とのY方向の位置をそれぞれ揃えて、電極積層体6をリチウム極10上に第2セパレータ20を介して積層する(積層ステップ)。図1に示すように、第2セパレータ20の整合用の屈曲部21、23と第1セパレータ5のX方向の一方の端部5aとのX方向の位置を揃えた状態では、リチウム極10の先端10bと負極3の先端側の端部3bとのそれぞれのX方向の位置が揃う。
なお、この電極積層体6とリチウム極10との積層後にこの両者をZ方向に圧着する第2圧着ステップを実行してもよい。
また、前記の第1圧着ステップを行わず、この第2圧着ステップのみを実行することで、電極積層体6自体のZ方向の圧着と、リチウム極10の電極積層体6への圧着とを合わせて実行するようにしてもよい。
第5のステップでは、図1に示すように、2つの正極1の各取り出し電極部15は、別体の接合部19によって1つに束ねた状態で正極用外部端子16に接続され、3つの負極3の各取り出し電極部17は、別体の接合部19によって1つに束ねた状態で負極用外部端子18に接続される(外部端子接続ステップ)。
第6のステップでは、第2セパレータ20を介して積層した電極積層体6及びリチウム極10を、外装部材7内に収容するとともに、この外装部材7内に非水電解液9を充填し、外装部材7を密閉する(収納密閉ステップ)。
以上の工程により、本実施の形態に係る蓄電デバイス100が作製される。
以上説明したように、本発明の実施の形態1に係る蓄電デバイス100では、第2セパレータ20は、Y方向を折り目方向とする折り目24により形成された3箇所の屈曲部21、22、23によってつづら折りに形成される。整合用の屈曲部21、23は、第1セパレータ5のX方向の一方の端部5aとX方向の位置が揃う。位置決め用の屈曲部22は、負極3の負極活物質層3aのX方向の一方の端部3bとX方向の位置が揃う。リチウム極10は、その先端10bが位置決め用の屈曲部22に当接した状態に配置される。つまり、第2セパレータ20の整合用の屈曲部21、23と第1セパレータ5の端部5aとのX方向の位置が揃い、第2セパレータ20の位置決め用の屈曲部22に当接したリチウム極10の先端10bと、負極3の端部3bとはX方向の位置が揃う。このように位置決めされた電極積層体6とリチウム極10とをZ方向に圧着することにより、リチウム極10の電極に対する位置ズレの程度が改善できる。従って、本発明の実施の形態1に係る発明によれば、位置ズレによる性能低下が改善された蓄電デバイスを提供することができる。
(実施の形態2)
実施の形態2の蓄電デバイス100は、図3に示すように、第2セパレータ20の屈曲部21、23に対してX方向の他方の端部26と第1セパレータ5のX方向の他方の端部5bとのX方向の位置が揃う点が、実施の形態1と異なる。それ以外は、実施の形態1と同様である。図3に示すように、第1セパレータ5のX方向の他方の端部5bと第2セパレータ20のX方向の端部26とが位置L3で揃っている。
以上説明したように、本発明の実施の形態2に係る蓄電デバイス100によれば、第2セパレータ20のX方向の一方側に位置する整合用の屈曲部21、23が第1セパレータ5のX方向の一方の端部5aのX方向の位置と揃うだけでなく、第2セパレータ20のX方向の端部26が第1セパレータ5のX方向の他方の端部5bのX方向の位置と揃う。このため、第1セパレータ5のX方向の両端と第2セパレータ20のX方向の両端とのX方向の位置をそれぞれ揃えることができ、リチウム極10の電極に対する位置ズレの程度が、実施の形態1よりも改善できる。従って、本発明の実施の形態2に係る発明によれば、位置ズレによる性能低下を実施の形態1よりも改善できた蓄電デバイスを提供することができる。
(実施の形態3)
実施の形態3の蓄電デバイス100では、第2セパレータ20は、図4、図5に示すように、位置決め用の屈曲部22に当接したリチウム極10の横方向(Y方向)の位置を規制する位置規制部27を備える点が、実施の形態1又は2と異なる。それ以外は、実施の形態1又は2と同様である。
位置規制部27により、リチウム極10の金属リチウム12のY方向の両端の位置が負極3のY方向の両端の位置に揃えられる。
具体的には、位置規制部27は、中央部28と側位部29とを有する。中央部28は、位置決め用の屈曲部22のうち、リチウム極10のY方向の幅に相当する幅の部分である。側位部29は、中央部28のY方向の両側にそれぞれ位置する部位を、予め決められたX方向の長さの分、位置決め用の屈曲部22の屈曲方向とは逆の方向に折り返すことにより形成される。中央部28は、リチウム極10を2つの側位部29の間に配置したときに、金属リチウム12のY方向の両端の位置が負極3のY方向の両端の位置に揃うような位置に配置される。
次に、位置規制部27が形成された第2セパレータ20を備えた蓄電デバイス100の製造方法について説明する。
実施の形態3の第1のステップでは、電極積層体6を作製する。実施の形態3の第1のステップは、実施の形態1の第1のステップと同様であるため、ここでの説明を省略する。
実施の形態3の第2のステップでは、実施の形態1の第2のステップと同様に第2セパレータ20をつづら折りに形成する。その後、第2セパレータ20に位置規制部27を形成する(位置規制部形成ステップ)。具体的には、位置規制部27は、第2セパレータ20の位置決め用の屈曲部22のうち、リチウム極10のY方向の幅に相当する中央部28を残し、中央部28のY方向の外側にそれぞれ位置する2つの側位部29を、予め決められたX方向の長さの分、位置決め用の屈曲部22の屈曲方向とは逆の方向に折り返すことにより形成される。
そして、第3のステップでは、第2セパレータ20の位置決め用の屈曲部22の方向にリチウム極10を挿入し、リチウム極10の先端10bを位置決め用の屈曲部22に当接させる。このとき、位置規制部27は、リチウム極10のY方向の位置を規制する。この規制によりリチウム極10の金属リチウム12のY方向の両端の位置が負極3のY方向の両端の位置に揃えられる。
実施の形態3の第4〜第6のステップは、実施の形態1の第4〜第6のステップと同様に行われ、実施の形態3係る蓄電デバイス100が作製される。
以上説明したように、本発明の実施の形態3に係る蓄電デバイス100によれば、第2セパレータ20の位置規制部27は、位置決め用の屈曲部22の方向に挿入し、配置されるリチウム極10の挿入方向に直交する横方向(Y方向)の位置を規制する。このため、リチウム極10の金属リチウム12のY方向の両端の位置が、負極3のY方向の両端の位置に揃えられ、金属リチウム12の負極3に対する横方向(Y方向)の位置ズレを改善できる。よって、実施の形態3に係る蓄電デバイス100は、実施の形態1の場合に比べて、位置ズレによる性能低下がさらに抑制されたものとなる。
また、第2セパレータ20自体に位置規制部27を形成しているので、位置規制部27として別部材を具備する必要がなく、簡単な構成で位置ズレを低減できる。
(各実施の形態と従来型の蓄電デバイスの性能比較)
ここで、各実施の形態に係る蓄電デバイス100と従来型の蓄電デバイス200との性能を比較した。詳しくは、図1に示す実施の形態1に係る蓄電デバイス100と、図3に示す実施の形態2に係る蓄電デバイス100と、図4に示す実施の形態3に係る蓄電デバイス100と、整合用の屈曲部21、23及び位置決め用の屈曲部22を備えない図6に示す比較例の従来型の蓄電デバイス200との電気性能の優劣を、次に示す実験により確認した。
実施の形態1〜3の蓄電デバイス100と比較例の蓄電デバイス200とを、次の通り作製した。
<実施の形態1〜3の蓄電デバイス100の作製>
<正極1の作製>
正極1は、具体的に次のようにして作製される。まず、バインダであるポリフッ化ビニリデンを溶媒であるN−メチル−2−ピロリドンに溶解した溶液を作製する。この溶液に、比表面積が2000m2/gである活性炭と比表面積が70m2/gであるアセチレンブラックとを分散させ、正極用スラリー溶液を得る。なお、活性炭:アセチレンブラック:ポリフッ化ビニルデンの重量比は87:6:7である。この正極用スラリー溶液を、正極集電体2としての多孔アルミニウム箔(市販品;厚さ20μm、開口率20%)上に両面塗布し、乾燥させる。乾燥後の塗布層(つまり、正極活物質層1a)の層厚さは片面0.15mmである。その乾燥後のものを規定の大きさに切り出して正極1が作製される。
<負極3の作製>
負極3は、具体的に次のようにして作製される。まず、バインダであるポリフッ化ビニリデンを溶媒であるN−メチル−2−ピロリドンに溶解した溶液を作製する。この溶液に、リチウムイオンを吸蔵、脱離しうる数平均粒子径D50が20μmの人造黒鉛、アセチレンブラックを分散させ、負極用スラリー溶液を得る。なお、人造黒鉛:アセチレンブラック:ポリフッ化ビニルデンの重量比は87:6:7である。この負極用スラリー溶液を、負極集電体4である多孔銅箔(市販品;厚さ15μm、開口率40%)上に両面塗布し、乾燥させる。乾燥後の塗布層(つまり、負極活物質層3a)の層厚さは片面0.07mmである。その乾燥後のものを規定の大きさに切り出して負極3が作製される。
<リチウム極10の作製>
リチウム極10は、厚みが例えば15μmである金属箔11上に、厚みが例えば40μmである金属リチウム12を形成して作製される。
<非水電解液9の作製>
非水電解液9は、混合溶媒に、リチウムヘキサフルオロフォスフェート(LiPF)を1.5mol/L(1.5M)の電解質濃度となるように溶解して作製される。混合溶媒は、エチレンカーボネートとジメチルカーボネートとを重量比1:1で混合したものである。
<電極積層体6の作製>
電極積層体6は、正極1及び負極3のX方向の両端がそれぞれ一致した状態で、第1セパレータ5を介して正極1と負極3とが積層されて作製される。
<第2セパレータ20の作製>
第2セパレータ20は、セルロース系の重合体からなる多孔質の膜であり、外四つ折りに形成される。実施の形態1の第2セパレータ20の整合用の屈曲部21、23が第1セパレータ5の端部5aとのX方向の位置に揃う。実施の形態2では、さらに第2セパレータ20のX方向の他方の端部26と第1セパレータ5のX方向の他方の端部5bが揃う。実施の形態3の第2セパレータ20は、さらに位置規制部27を備える。
<蓄電デバイス100の作製>
蓄電デバイス100は、ドライ雰囲気下で作製される。まず、第2セパレータ20の位置決め用の屈曲部22にリチウム極10を挿入し、リチウム極10の先端10bを位置決め用の屈曲部22に当接させる。リチウム極10が挿入された第2セパレータ20の整合用の屈曲部21、23と、電極積層体6の第1セパレータ5の−X方向の端部5aとを揃えて、第2セパレータ20を介してリチウム極10上に電極積層体6を積層する。
さらに、第2セパレータ20を介して積層した電極積層体6及びリチウム極10を、外装部材7内に収容するとともに、外装部材7内に非水電解液9を充填した。続いて、外装部材7を密閉した。
負極用外部端子18とリチウム極10の取り出し電極部14とを、図示省略の外部回路を通して短絡させることにより、負極3にリチウムイオンを吸蔵させる。リチウムがイオン化するプロセスにより生じる、外部回路の短絡線に流れる電流を、例えばクーロンメータにより計測する。
金属リチウム12の重量は、負極3が吸蔵し得るリチウムイオンの最大重量(理論重量)の60重量%となる量に設定している。つまり、金属リチウム12は、吸蔵終了時に、リチウム極10から消失する量としている。このため、クーロンメータの計測値により、負極3へのリチウムイオンの吸蔵が完了したと判断することができる。
以上の工程により、実施の形態1〜3に係る蓄電デバイス100が作製される。
<比較例の蓄電デバイス200の作製>
比較例の蓄電デバイス200は、第2セパレータ30が各実施の形態1〜3の整合用の屈曲部21、23及び位置決め用の屈曲部22を備えない点を除いて、前記と同様の工程により、作製される。詳しくは、比較例の蓄電デバイス200は、リチウム極10が、二つ折りの第2セパレータ30の屈曲部31内の大凡の位置に挿入され、リチウム極10が挿入された二つ折りの第2セパレータ30上に電極積層体6を積層して構成される。このため、二つ折りの第2セパレータ30内のリチウム極10の先端10bと負極3の端部3bとがX方向に位置ずれして挿入されうる。
実施の形態1〜3の蓄電デバイス100及び比較例の蓄電デバイス200を各20個作製し、25℃の恒温槽中で3.8Vから2.2Vの電圧範囲で、正極用外部端子16と負極用外部端子18間の放電容量(mAh)を測定し、その後50℃で3.8Vの電圧を印加し続けるフロート課電を2000時間実施した。フロート課電後に再び25℃の恒温槽中で3.8Vから2.2Vの放電容量(mAh)を測定し、課電後の放電容量(mAh)を課電前の放電容量(mAh)で割ることで容量値変化率を算出し、容量値変化率を100倍して容量値の変化を求めた。
図7は、実施の形態1〜3の蓄電デバイス100及び比較例の蓄電デバイス200の各20個の中での容量値変化率の最大値(つまり性能低下の最も著しい値)を示す。なお、図7に示す容量値は、試験前の初期値を「100」としたときの相対値である。比較例の蓄電デバイス200では、フロート課電後の容量値は「88」に低下した。これに対して、実施の形態1〜3の蓄電デバイス100では、フロート課電後の容量値は「95」、「95」、「97」であった。実施の形態1〜3の蓄電デバイス100は、比較例の蓄電デバイス200に比べて、容量低下が小さいという優れた効果を有していることが判る。比較例の蓄電デバイス200の容量低下が実施の形態1〜3の蓄電デバイス100に比べて大きくなった要因は、金属リチウム12の位置ズレにより負極3へのリチウムイオン量にばらつきが生じ、負極の電位安定性が低くなったためと考えられる。詳しくは、金属リチウム12の位置ズレにより、負極3でのリチウムドープ量の多い電極部位が生じ、このドープ量の多い電極部位は、負極3での他の電極部位よりも多くのリチウムイオンが集中して移動する。そのためこの部位では、比較例の蓄電デバイス200は電極で発熱することにより容量劣化という性能低下を招いたと考えられる。
なお、本発明は、上記実施の形態に限定されず、本発明の要旨を逸脱しない範囲での種々の変更が可能である。
(第1の変形例)
実施の形態に係る蓄電デバイス100では、第1セパレータ5は、図2に示すように薄板形状としているが、つづら折り形状としてもよい。第1の変形例に係る蓄電デバイス100では、図8に示すようにつづら折り形状の第1セパレータ40、50を備える。第1セパレータ40は、3箇所の屈曲部42、43、44によってつづら折りに形成され、負極3が挿入される。第1セパレータ50は、3箇所の屈曲部52、53、54によってつづら折りに形成され、正極1が挿入される。屈曲部42、43、44は、Y方向を折り目方向とする折り目41により形成される。屈曲部52、53、54は、Y方向を折り目方向とする折り目51により形成される。
第1セパレータ40の第3の屈曲部である整合用の屈曲部42、44は、第2セパレータ20の整合用の屈曲部21、23とX方向の位置が揃う。負極3は、その端部3bが位置決め用の屈曲部43に当接した状態に配置される。第4の屈曲部である位置決め用の屈曲部43は、リチウム極10の先端10bのX方向の位置と負極3の端部3bのX方向の位置とが揃う。第1セパレータ40は、3箇所の屈曲部42、43、44により区分けされて形成される複数(ここでは4つ)の面体45を備える。
第1セパレータ50の第3の屈曲部である整合用の屈曲部52、54は、第2セパレータ20のX方向の他方の端部26とX方向の位置が揃う。正極1はその端部1bが位置決め用の屈曲部53に当接して配置される。第4の屈曲部である位置決め用の屈曲部53は、リチウム極10の先端10bのX方向の位置と正極1の端部1bのX方向の位置と揃う。第1セパレータ50は、3箇所の屈曲部52、53、54により区分けされて形成される複数(ここでは4つ)の面体55を備える。
第1の変形例に係る蓄電デバイス100によれば、第1セパレータ40の整合用の屈曲部42、44と第2セパレータ20の整合用の屈曲部21、23とのX方向の位置が揃い、第2セパレータ20の位置決め用の屈曲部22に当接したリチウム極10の先端10bと、第1セパレータ40の位置決め用の屈曲部43に挿入された負極3の端部3bとのX方向の位置が揃う。このように位置決めされた電極積層体6とリチウム極10とをZ方向に圧着することにより、リチウム極10の電極に対する位置ズレの程度が改善できる。第1の変形例に係る蓄電デバイス100によれば、位置ズレによる性能低下が改善された蓄電デバイスを提供することができる。
第1の変形例では、第1セパレータ40、50は、外4つ折り(蛇腹折り3山)の形状としているが、外4つ折り以外の外複数折り(例えば、外3つ折り、外5つ折りなど)の形状としてもよい。
(第2の変形例)
第2の変形例に係る蓄電デバイス100の第1セパレータ40は、図9に示すように、位置決め用の屈曲部43に挿入される負極3の横方向(Y方向)の位置を規制する位置規制部47を備える。第1セパレータ50は、位置決め用の屈曲部53に挿入される正極1の横方向(Y方向)の位置を規制する位置規制部57を備える。
具体的には、位置規制部47は、中央部48と側位部49とを有する。中央部48は、位置決め用の屈曲部43のうち、負極3のY方向の幅に相当する幅の部分である。側位部49は、中央部48のY方向の外側に位置する2つの側位部49を、予め決められたX方向の長さの分、位置決め用の屈曲部43の屈曲方向とは逆の方向に折り返すことにより形成される。中央部48は、負極3を2つの位置規制部47の間に配置したときに、負極3のY方向の両端の位置が金属リチウム12のY方向の両端の位置に揃うような位置に配置される。
また、位置規制部57は、中央部58と側位部59とを有する。中央部58は、位置決め用の屈曲部53のうち、正極1のY方向の幅に相当する幅の部分である。側位部59は、中央部58のY方向の外側に位置する2つの側位部59を、予め決められたX方向の長さの分、位置決め用の屈曲部53の屈曲方向とは逆の方向に折り返すことにより形成される。中央部58は、正極1を2つの位置規制部57の間に配置したときに、正極1のY方向の両端の位置がリチウム極10の金属リチウム12のY方向の両端の位置に揃うような位置に配置される。
第2の変形例に係る蓄電デバイス100によれば、第1セパレータ40の位置規制部47は、位置決め用の屈曲部43に挿入される負極3の横方向(Y方向)の位置を規制する。第1セパレータ50の位置規制部57は、位置決め用の屈曲部53に挿入される正極1の横方向(Y方向)の位置を規制する。このため、負極3のY方向の両端の位置及び正極1のY方向の両端の位置が、リチウム極10の金属リチウム12のY方向の両端の位置に揃えられ、正極1及び負極3のリチウム極10に対する横方向の位置ズレを改善できる。よって、第2の変形例に係る蓄電デバイス100は、第1の変形例の場合に比べて、上記位置ズレによる性能低下がさらに抑制されたものとなる。
(第3の変形例)
第3の変形例に係る蓄電デバイス100は、図10に示すように、第1セパレータ40、50と第2セパレータ20とが一体に形成される。
第3の変形例に係る蓄電デバイス100によれば、第1セパレータ40、50と第2セパレータ20とが一体に形成され、且つつづら折りに形成されている。第1セパレータ40、50及び第2セパレータ20のつづら折り状態では、第1セパレータ40の整合用の屈曲部42、44と第2セパレータ20の整合用の屈曲部21、23とのX方向の位置が揃う。また、第1セパレータ50の整合用の屈曲部52、54と第2セパレータ20のX方向の他方の端部26とのX方向の位置が揃う。このため、第1セパレータ40、50と第2セパレータ20との位置合わせが不要である。第2セパレータ20の位置決め用の屈曲部22にリチウム極10を挿入し、第1セパレータ40の位置決め用の屈曲部43に負極3を挿入し、第1セパレータ50の位置決め用の屈曲部53に正極1を挿入することにより、第2セパレータ20の位置決め用の屈曲部22に挿入されたリチウム極10の先端10bと、第1セパレータ40の位置決め用の屈曲部43に挿入された負極3の端部3bと、第1セパレータ50の位置決め用の屈曲部53に挿入された正極1の端部1bとのX方向の位置が揃う。よって、正極1又は負極3とリチウム極10との位置ズレを改善できる。
(第4の変形例)
前述した各実施の形態では、リチウム極10は、負極3と同一平面形状で且つ同一面積を有しているが、これに限定されない。例えば、第4の変形例の蓄電デバイス100では、リチウム極10は、平面形状が負極3と相似形であって、図11に示すように負極3よりも小さい面積のものとしている。この場合には、第2セパレータ20の位置決め用の屈曲部22は、第1セパレータ5のX方向の一方の端部5aと第2セパレータ20の整合用の屈曲部21、23とのX方向の位置を揃えた状態において、リチウム極10の挿入された先端10bのX方向の位置が、負極3の端部3bよりも手前部位のX方向の位置L4となるようにX方向の位置を定めたものとする。また、電極積層体6のY方向の両端と、第2セパレータ20のY方向の両端とのY方向の位置をそれぞれ揃えた状態において、リチウム極10のY方向の両端位置が、負極3のY方向の両端位置に至らない内側部位のY方向の位置となるようにY方向の位置を定めたものとする。
これにより、リチウム極10のX方向の幅が負極3の負極活物質層3aのX方向の幅の範囲内に収まる状態でリチウム極10を位置決めすることができ、リチウム極10が負極3からX方向にはみ出ることがない。よって、リチウム極10と対向する電極部位に比べてドープ量の多い電極部位が、負極3に形成されることを防止できる。つまり、負極3におけるイオンドープ分布を規定値以下にすることができる。負極3へのドープ完了は、均一にドープされることを前提として規定値になるように設定されている。しかし、リチウム極10のはみ出しがあると、この規定値を超えてドープされる電極部位が負極3に生じうる。ここでは、リチウム極10のはみ出しがないので、規定値を超えることがない。このように、負極3でのドープ量が規定値以下であれば、リチウムイオンの移動による発熱の問題は少なく、容量劣化の問題も生じ難い。よって、性能低下を抑制できる。
(第5の変形例)
前述した各実施の形態では、第2セパレータ20は、外4つ折り(蛇腹折り3山)の形状としているが、外4つ折り以外の外複数折り(例えば、外3つ折り、外5つ折りなど)の形状としてもよい。例えば、第5の変形例の蓄電デバイス100では、図12に示すように、第2セパレータ20は、外3つ折りの形状に構成されている。外3つ折りの第2セパレータ20の場合であっても、第2セパレータ20の整合用の屈曲部21と、第1セパレータ5のX方向の一方の端部5aとのX方向の位置が位置L1で揃えることにより、リチウム極10の先端10bのX方向の位置が、負極3の先端側の端部3aのX方向の位置に揃う。よって、リチウム極10の電極に対する位置ズレの程度が改善できる。位置ズレによる性能低下が改善された蓄電デバイスを提供することができる。
(第6の変形例)
実施の形態2の蓄電デバイス100では、第2セパレータ20は、図3に示すように、3つの屈曲部21、22、23のうち真ん中に位置する屈曲部を位置決め用の屈曲部22とするものとしているが、これに限定されない。例えば、第6の変形例の蓄電デバイス100では、第2セパレータ20は、図13に示すように、3つの屈曲部21、22、23のうち真ん中以外に位置する屈曲部を位置決め用の屈曲部22とし、端側に位置する屈曲部を整合用の屈曲部21、23としている。整合用の屈曲部23は、第1セパレータ5のX方向の他方の端部5bのX方向の位置が一致する。この場合でも、リチウム極10の電極に対する位置ズレの程度が改善できる。位置ズレによる性能低下が改善された蓄電デバイスを提供することができる。
前述した各実施の形態では、電極積層体6は、正極集電体2及び負極集電体4を合わせて5層積層したものとしているが、正極集電体2及び負極集電体4を5層以外の複数層積層したものとしてもよい。また、3層以上の奇数層積層する場合において、電極積層体6の最外層を負極3とすることで、外装部材7に対して第1セパレータ5及び第2セパレータ20を介して負極3が位置する。すなわち、外的ストレスがかかった場合でも外装部材7に正極1が接触することを防止できる。この様な配置は、負極3を接地して使用する場合に有用となる。逆に、正極1を接地して使用する場合は正極1と負極3の配置を逆にすればよい。
前述した実施の形態では、第1セパレータ5、40及び第2セパレータ20は、セルロース系の不織布により形成されているが、これに限定されない。例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリイミド、ポリアミド、セルロース、ポリエステル、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリフッ化ビニリデン、ポリテトラフルオロエチレン、ポリフェニレンサルファイド、ポリメチルペンテン、ポリ乳酸などの重合体からなる微多孔膜又はこれを使用した不織布により形成されてもよい。また、絶縁性を確保しつつイオン透過を許容するろ紙などとしてもよい。
前述した各実施の形態では、第1セパレータ5、40及び第2セパレータ20の気孔率は70%であるが、この値に限定されない。例えば、第1セパレータ5、40及び第2セパレータ20の気孔率は30〜90%の範囲内の値であってもよい。
前述した各実施の形態では、2つの正極1の各取り出し電極部15は、別体の接合部19によって1つに束ねられた状態で正極用外部端子16に接続されているが、これに限定されない。例えば、正極用外部端子16又は取り出し電極部15の端部に一体形成された接合部19によって、各取り出し電極部15が1つに束ねられた状態で正極用外部端子16に接続されるようにしてもよい。また、3つの負極3の各取り出し電極部17についても上記と同様に、負極用外部端子18又は取り出し電極部17の端部に一体形成された接合部19によって、各取り出し電極部17が1つに束ねられた状態で負極用外部端子18に接続されるようにしてもよい。
前述した実施の形態3では、位置規制部27は、第2セパレータ20の中央部28のY方向の両側に側位部29をそれぞれ設けているが、そのうちの一方の側位部29のみを備えるとしてもよい。また、第2の変形例では、位置規制部47は、第1セパレータ40の中央部48のY方向の両側に側位部49をそれぞれ設けているが、そのうちの一方の側位部49のみを備えるとしてもよい。また、位置規制部57は、第1セパレータ50の中央部58のY方向の両側に側位部59をそれぞれ設けているが、そのうちの一方の側位部59のみを備えるとしてもよい。
なお、各実施の形態の蓄電デバイス100は、負極用外部端子18とリチウム極10の取り出し電極部14とを、図示を省略した外部回路を通して短絡させることにより、負極3にリチウムイオンを自然吸蔵させる構成としているが、自然吸蔵に限定されない。例えば、負極用外部端子18とリチウム極10の取り出し電極部14との間に充放電試験機等の外部機器を接続し、強制的に電流を流すことにより、リチウム極10から負極3にリチウムイオンを強制的に吸蔵させるようにした強制吸蔵としてもよい。また、電極積層体6を作製する際に、金属リチウム12を貼り合せた金属箔11と負極3とを外装部材7内で予め接続しておき、非水電解液9を外装部材7内に充填することで、リチウムイオンを負極3にドーピングするようにしてもよい。
前述した各実施の形態に係る蓄電デバイスでは、負極3に金属イオンを吸蔵させているが、例えば、正極1と、所定の金属イオンを供給するためのリチウム極10とを接続することにより、正極1に金属イオンを吸蔵させてもよい。また、正極1と負極3との両方に所定の金属イオンをそれぞれ吸蔵させてもよい。
前述した各実施の形態では、作製した電極積層体6をリチウム極10上に、第2セパレータ20を介して積層しているが、リチウム極10上で第2セパレータ20を介して電極積層体6の作製プロセスを実行することにより、電極積層体6を配置してもよい。
前述した各実施の形態では、蓄電デバイス100はリチウムイオンキャパシタであるとしているが、これに限定されない。例えば、リチウムイオン電池、電気二重層キャパシタ、デュアルカーボン電池などの各種の二次電池としてもよい。
例えばデュアルカーボン電池の場合には、正極活物質層1aは、アニオンを挿入、脱離し得る炭素材料を含むものとする。正極1の炭素材料としては、天然黒鉛、人造黒鉛、難黒鉛化炭素、易黒鉛化炭素、低温焼成炭素、活性炭が利用されうる。負極活物質層3aは、カチオンとしてのリチウムイオンを挿入、脱離し得る炭素材料を含むものとする。負極3の炭素材料としては、天然黒鉛、人造黒鉛、難黒鉛化炭素、易黒鉛化炭素、低温焼成炭素、活性炭等が利用されうる。
1 正極
1a 正極活物質層
1b 端部
1c 先端
2 正極集電体
3 負極
3a 負極活物質層
3b 端部
3c 後端
4 負極集電体
5 第1セパレータ
5a 端部
5b 端部
6 電極積層体
7 外装部材(ケース)
9 非水電解液(電解液)
10 リチウム極(イオン供給源)
10b 先端
11 金属箔
12 金属リチウム
14 取り出し電極部
15 取り出し電極部
16 正極用外部端子
17 取り出し電極部
18 負極用外部端子
19 接合部
20 第2セパレータ
21 屈曲部(整合用の屈曲部)
22 屈曲部(位置決め用の屈曲部)
23 屈曲部(整合用の屈曲部)
24 折り目
25 面体
26 端部
27 位置規制部
28 中央部
29 側位部
40 第1セパレータ
41 折り目
42 屈曲部(整合用の屈曲部)
43 屈曲部(位置決め用の屈曲部)
44 屈曲部(整合用の屈曲部)
45 面体
47 位置規制部
48 中央部
49 側位部
50 第1セパレータ
51 折り目
52 屈曲部(整合用の屈曲部)
53 屈曲部(位置決め用の屈曲部)
54 屈曲部(整合用の屈曲部)
55 面体
57 位置規制部
58 中央部
59 側位部
100 蓄電デバイス

Claims (7)

  1. 第1セパレータを介して正極と負極とが第1の方向に積層され且つ前記正極及び負極上に形成された極活物質層の前記第1の方向に直交する第2の方向の端部の位置がそれぞれ一致して配置された電極積層体と、前記電極積層体の正極及び負極の少なくとも一方にイオンを供給するためのイオン供給源と、前記電極積層体と前記イオン供給源とを第2セパレータを介して前記第1の方向に積層した状態で内部に収容するケースと、前記ケース内に充填される電解液とを備える蓄電デバイスであって、
    前記第2セパレータは、前記第1の方向及び前記第2の方向に直交する第3の方向を折り目方向とする折り目にて屈曲されて形成された複数の屈曲部によってつづら折りに形成され、
    前記複数の屈曲部のうちの一部の屈曲部である第1の屈曲部は、前記第1セパレータの前記第2の方向の端部と前記第2の方向の位置が揃っており、
    前記複数の屈曲部のうちの他の屈曲部である第2の屈曲部は、前記正極及び負極の前記極活物質層の前記第2の方向の端部と前記第2の方向の位置が揃っており、
    前記イオン供給源は、その一端が前記第2の屈曲部に当接した状態に配置された、
    ことを特徴とする蓄電デバイス。
  2. 前記第2セパレータは、前記第2の屈曲部に当接した前記イオン供給源の前記第3の方向の位置を規制する位置規制部を備える、
    ことを特徴とする請求項1に記載の蓄電デバイス。
  3. 前記第1セパレータは、前記第3の方向を折り目方向とする折り目にて屈曲されて形成された複数の屈曲部によってつづら折りに形成され、
    前記第1セパレータの前記複数の屈曲部のうちの一部の屈曲部である第3の屈曲部は、前記第2セパレータの前記第1の屈曲部と前記第2の方向の位置が揃っており、
    前記第1セパレータの前記複数の屈曲部のうちの他の屈曲部である第4の屈曲部は、前記イオン供給源の前記第2の方向の端部と前記第2の方向の位置が揃っており、
    前記正極又は前記負極は、その一端が前記第4の屈曲部に当接した状態に配置された、
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の蓄電デバイス。
  4. 前記第1セパレータは、前記第4の屈曲部に当接した前記正極又は前記負極の前記第3の方向の位置を規制する位置規制部を備える、
    ことを特徴とする請求項3に記載の蓄電デバイス。
  5. 前記第1セパレータと前記第2セパレータとが一体に形成されている、
    ことを特徴とする請求項3又は4に記載の蓄電デバイス。
  6. 前記イオン供給源は、その平面積が前記正極及び前記負極よりも小さく、
    前記第2セパレータの前記第2の屈曲部は、前記正極又は前記負極の端部よりも手前部位の前記第2の方向の位置に位置する、
    ことを特徴とする請求項1から5の何れか1項に記載の蓄電デバイス。
  7. 正極活物質層を形成した正極と負極活物質層を形成した負極とを第1セパレータを介して第1の方向に積層した電極積層体と、前記正極及び前記負極の少なくとも一方にイオンを供給するためのイオン供給源とを第2セパレータを介して前記第1の方向積層した状態でケース内に収容した蓄電デバイスの製造方法であって、
    前記第1セパレータにおける、前記第1の方向に直交する第2の方向の両端のうち一方の端部を基準に、前記正極活物質層の前記第2の方向の両端の位置と前記負極活物質層の前記第2の方向の両端の位置とを揃えて前記正極と前記負極とを前記第1セパレータを介して前記第1の方向に積層して前記電極積層体を作製する電極積層体作製ステップと、
    前記第1の方向及び前記第2の方向に直交する第3の方向を折り目方向とする折り目にて屈曲されて形成された複数の屈曲部によってつづら折りの第2セパレータを形成する第2セパレータ形成ステップと、
    前記イオン供給源の先端が、前記複数の屈曲部のうちの一部の屈曲部である第1の屈曲部以外の第2の屈曲部に当接するように前記イオン供給源を前記第2の屈曲部に挿入するリチウム極挿入ステップと、
    前記第1の屈曲部と、前記第1セパレータの前記第2の方向の端部との前記第2の方向の位置を揃えるとともに、前記第2の屈曲部と、前記正極及び負極の前記第2の方向の端部との前記第2の方向の位置を揃えて、前記電極積層体と前記イオン供給源とを前記第1の方向に積層する積層ステップと、
    を備えることを特徴とする、蓄電デバイスの製造方法。
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