JP2014222681A - 蓄電セルの製造方法、及び蓄電セル - Google Patents

蓄電セルの製造方法、及び蓄電セル Download PDF

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Abstract

【課題】 プレドープに必要な時間を短縮し、かつプレドープされたリチウムイオン濃度のばらつきを低減することができる蓄電セルの製造方法を提供する。【解決手段】 正極活物質を含む複数の正極板と、リチウムイオンの吸蔵及び放出が可能な負極活物質を含む複数の負極板とが交互に積層され、正極板と負極板との間に、セパレータと、リチウムを含むリチウム供給板とが挿入されている積層体を形成する。積層体を、電解液と共にセル容器に収容する。リチウム供給板を起源としたリチウムイオンを、負極活物質にプレドープする。負極活物質にリチウムイオンをプレドープした後、セル容器からリチウム供給板を取り出す。その後、セル容器を封止する。【選択図】 図4A

Description

本発明は、負極活物質にリチウムイオンをプレドープする蓄電セルの製造方法、及び蓄電セルに関する。
下記の特許文献1に、リチウムイオン二次電池の負極活物質にリチウムイオンを効率的にプレドープする方法が開示されている。この方法では、リチウムイオンが、正極集電体及び負極集電体に形成された貫通孔を通過し、負極活物質にプレドープされる。
下記の特許文献2に、リチウムイオン蓄電素子の負極部にリチウムイオンをプレドープする方法が開示されている。この方法では、正極板、負極板、及びセパレータが積層された積層体の端面に、リチウム金属が付着した第3電極を配置する。リチウムイオンは、積層体の端面から負極板の面内方向に輸送され、負極活物質にプレドープされる。
特許第3485935号公報 特開2007−299698号公報
特許文献1に開示された方法では、リチウムイオンが負極活物質に到達するまでに、正極集電体及び負極集電体に形成されている貫通孔を通過しなければならない。リチウムイオンの供給源に近い負極集電体に保持された負極活物質にプレドープされるリチウムイオン濃度が、リチウムイオンの供給源から遠い負極集電体に保持された負極活物質にプレドープされるリチウムイオン濃度より高くなる傾向が現れる。
特許文献2に開示された方法では、リチウムイオンが、負極板に平行な方向に電解液内を輸送された後、負極活物質にプレドープされる。負極板の面内方向に関して、リチウムイオンの供給源に近い領域のリチウムイオン濃度が、リチウムイオンの供給源から遠い領域のリチウムイオン濃度より高くなる傾向が現れる。
また、特許文献1及び特許文献2のいずれの方法においても、リチウムイオンの供給源から負極活物質に到達するまでの輸送距離が長くなると、プレドープに必要な時間が長くなる。
本発明の目的は、プレドープに必要な時間を短縮し、かつプレドープされたリチウムイオン濃度のばらつきを低減することができる蓄電セルの製造方法を提供することである。本発明の他の目的は、プレドープに必要な時間の短縮、及びプレドープされたリチウムイオン濃度のばらつきの低減に適した構造を有する蓄電セルを提供することである。
本発明の一観点によると、
正極活物質を含む複数の正極板と、リチウムイオンの吸蔵及び放出が可能な負極活物質を含む複数の負極板とが交互に積層され、前記正極板と前記負極板との間に、セパレータと、リチウムを含むリチウム供給板とが挿入されている積層体を形成する工程と、
前記積層体を、電解液と共にセル容器に収容する工程と、
前記リチウム供給板を起源としたリチウムイオンを、前記負極活物質にプレドープする工程と、
前記負極活物質にリチウムイオンをプレドープした後、前記セル容器から前記リチウム供給板を取り出す工程と、
前記セル容器を封止する工程と
を有する蓄電セルの製造方法が提供される。
本発明の他の観点によると、
交互に積層された複数の正極板及び複数の負極板と、
前記正極板と前記負極板との間に挿入されたセパレータと
を有し、
前記セパレータは、袋状または筒状の形状を有し、袋状または筒状の前記セパレータの内側の空間に前記正極板が収容されている蓄電セルが提供される。
正極板と負極板との間にリチウム供給板が挿入されているため、リチウム供給板から放出されたリチウムイオンが、負極板にプレドープされる。負極板とリチウム供給板との距離が、複数の負極板においてほぼ等しく、面内方向に関しても、距離のばらつきが小さい。このため、負極板にプレドープされるリチウムイオンの濃度のばらつきを低減することができる。さらに、プレドープ時間を短くすることができる。
図1Aは、実施例1による方法で製造される蓄電セルの平面図であり、図1Bは、図1Aの一点鎖線1B−1Bにおける断面図であり、図1Cは、積層体の部分断面図である。 図2Aは、実施例1による蓄電セルの製造方法の製造途中段階における蓄電セルの断面図である。 図2Bは、実施例1による蓄電セルの製造方法の、図2Aに示した製造途中段階における蓄電セルの平面図である。 図3は、実施例1による蓄電セルの製造方法の製造途中段階における蓄電セルの断面図である。 図4Aは、実施例1による蓄電セルの製造方法の製造途中段階における蓄電セルの断面図である。 図4Bは、実施例1による蓄電セルの製造方法の、図4Aに示した製造途中段階における蓄電セルの平面図である。 図5Aは、実施例1による蓄電セルの製造方法の製造途中段階における蓄電セルの断面図である。 図5Bは、実施例1による蓄電セルの製造方法の、図5Aに示した製造途中段階における蓄電セルの平面図である。 図6Aは、実施例1による蓄電セルの製造方法の製造途中段階における蓄電セルの断面図である。 図6Bは、実施例1による蓄電セルの製造方法の、図6Aに示した製造途中段階における蓄電セルの平面図である。 図7は、実施例1による蓄電セルの製造方法で製造された蓄電セルの断面図である。 図8は、実施例2による蓄電セルの製造方法の製造途中段階における蓄電セルの断面図である。 図9は、実施例2による蓄電セルの製造方法で用いられるリチウム供給板及び袋の斜視図である。 図10は、実施例2による蓄電セルの製造方法の製造途中段階における蓄電セルの断面図である。 図11は、実施例3による蓄電セルの製造方法の製造途中段階における蓄電セルの断面図である。 図12は、実施例3による蓄電セルの製造方法で用いられる正極板及びセパレータの斜視図である。 図13は、実施例3による蓄電セルの製造方法で製造された蓄電セルの断面図である。 図14は、実施例3の変形例による蓄電セルの製造方法で用いられる正極板及びセパレータの斜視図である。 図15は、実施例4による蓄電セルの製造方法の製造途中段階における蓄電セルの断面図である。 図16は、実施例4による蓄電セルの製造方法の製造途中段階における蓄電セルの断面図である。 図17は、実施例4による蓄電セルの製造方法で製造された蓄電セルの断面図である。
[実施例1]
図1Aに、実施例1による方法で製造される蓄電セルの平面図を示す。実施例1では、蓄電セルとして、リチウムイオンキャパシタを製造する方法について説明する。ほぼ長方形の平面形状を有するセル容器20の、相互に平行な2つの縁から、相互に反対向きに正電極タブ21及び負電極タブ22が導出されている。セル容器20の厚さ方向をy方向とし、正電極タブ21及び負電極タブ22が導出されている方向をx方向とするxyz直交座標系を定義する。図1Aでは、正電極タブ21がセル容器20からx軸の負の方向に導出され、負電極タブ22がセル容器20からx軸の正の方向に導出されている。
図1Aでは、正電極タブ21及び負電極タブ22が、相互に反対方向に導出されている構成を示しているが、正電極タブ21及び負電極タブ22を、同一方向、例えばx軸の正の方向に導出してもよい。
図1Bに、図1Aの一点鎖線1B−1Bにおける断面図を示す。2枚のラミネートフィルム20A、20Bによりセル容器20が構成されている。ラミネートフィルム20A、20Bには、例えばアルミラミネートフィルムが用いられる。ラミネートフィルム20A、20Bは、積層体25を挟み、積層体25を密封する。一方のラミネートフィルム20Bは、ほぼ平坦であり、他方のラミネートフィルム20Aは、積層体25の形状を反映して変形している。なお、2枚のラミネートフィルム20A、20Bをほぼ均等に変形させてもよい。
図1Cに積層体25の部分断面図を示す。正極集電体26の両面に、正極活物質27が保持されており、負極集電体28の両面に、負極活物質29が保持されている。正極集電体26と、その両面に保持された正極活物質27とを正極板31といい、負極集電体28、及びその両面に保持された負極活物質29とを負極板32ということとする。正極集電体26及び負極集電体28には、金属箔が用いられる。一例として、負極集電体28には銅箔が用いられ、正極集電体26にはアルミニウム箔が用いられる。
負極板32は、リチウムイオンの吸蔵及び放出が可能な負極活物質29の粉末を含むスラリを、負極集電体28の表面に塗布した後、乾燥させることにより形成される。負極活物質29として、例えば黒鉛、難黒鉛化性炭素、易黒鉛化性炭素等が用いられる。正極板31は、リチウムイオンまたはアニオンを可逆的に担持可能な正極活物質27の粉末を含むスラリを、正極集電体26の表面に塗布した後、乾燥させることにより形成される。正
極活物質27の例として、活性炭が挙げられる。
正極板31と負極板32とが交互に積層されている。正極板31と負極板32との間に、セパレータ33が配置されている。セパレータ33には、イオン透過性を有し、正極板31と負極板32とを電気的に分離することができる多孔質膜が用いられる。例えば、セパレータ33として、ポリエチレン、ポリプロピレン、アラミド、ポリエチレンテレフタレート、セルロース、セロハン等の多孔質膜を用いることができる。セパレータ33に電解液が含浸されている。電解液は、リチウム塩及び有機溶媒を含む。有機溶媒として、例えばプロピレンカーボネート、エチレンカーボネート、エチルメチルカーボネート等が用いられる。リチウム塩として、LiBF、LiPF等を用いることができる。セパレータ33は、正極板31と負極板32との短絡を防止する。
図1Bに戻って説明を続ける。図1Bでは、セパレータ33、正極活物質27、及び負極活物質29の記載を省略している。
正極集電体26及び負極集電体28は、それぞれ両者の重なり領域41から、相互に反対向き(図1Bにおいて、左向き及び右向き)に伸びた接続部26A、28Aを有する。複数の正極集電体26の接続部26Aが重ね合わされ、正電極タブ21に溶接されている。複数の負極集電体28の接続部28Aが重ね合わされ、負電極タブ22に溶接されている。正電極タブ21には、例えばアルミニウム板が用いられ、負極タブ22には、例えば銅板が用いられる。
正電極タブ21及び負電極タブ22は、ラミネートフィルム20Aとラミネートフィルム20Bとの間を通って、セル容器20の外側まで導出されている。正電極タブ21及び負電極タブ22は、導出箇所において、ラミネートフィルム20Aとラミネートフィルム20Bとに熱溶着されている。
正極集電体26の接続部26Aと、ラミネートフィルム20Aとの間に、ガス抜き弁35が配置されている。ガス抜き弁35は、ラミネートフィルム20Aに形成されたガス抜き孔34を塞ぐように配置され、ラミネートフィルム20Aに熱溶着されている。セル容器20内で発生したガスが、ガス抜き弁35及びガス抜き孔34を通って外部に排出される。
セル容器20内は真空排気されている。このため、ラミネートフィルム20A、20Bは、大気圧により、積層体25及びガス抜き弁35の外形に沿うように、変形している。
図2A〜図7を参照して、実施例1による蓄電セルの製造方法について説明する。
図2Aに示すように、正極板31、負極板32、セパレータ33、及びリチウム供給板37を積層することにより、積層体25を形成する。複数の正極板31と複数の負極板32とが交互に積層されている。正極板31と負極板32との間に、セパレータ33とリチウム供給板37とが配置されている。リチウム供給板37は、金属リチウムを含む。リチウム供給板37として、例えばリチウム箔、銅箔にリチウム箔を貼り合わせた積層箔等を用いることができる。
正極板31と負極板32との間において、セパレータ33が正極板31側に配置され、リチウム供給板37が負極板32側に配置される。一例として、正極板31と負極板32との交互積層構造において、両端に負極板32が配置される。両端の負極板32よりもさらに外側に、それぞれリチウム供給板37が配置されている。図2Aでは、積層体25を構成する複数の要素部品の間に隙間が設けられているように描かれているが、実際には、
相互に隣り合う要素部品同士は接触しており、隙間は形成されていない。
積層体25は、積層された複数の基本構成24を含んでいるということもできる。基本構成24の各々は、1枚の正極板31、1枚の負極板32、両者の間に配置されたセパレータ33とリチウム供給板37、及び正極板31または負極板32の外側に配置されたセパレータ33及びリチウム供給板37を含む。図2Aに示した例では、負極板32、正極板31、両者の間に配置されたリチウム供給板37とセパレータ33、負極板32の外側に配置されたリチウム供給板37、及び正極板31の外側に配置されたセパレータ33を、基本構成24と定義している。図2Aは、基本構成24を積層した後、最も外側のセパレータ33よりもさらに外側に、リチウム供給板37、負極板32、及びリチウム供給板37が積層された例を示している。なお、複数の基本構成24のみで積層体25を構成してもよい。他の例として、負極板32、正極板31、両者の間に配置されたリチウム供給板37とセパレータ33、負極板32の外側に配置されたリチウム供給板37及びセパレータ33を基本構成24と定義することも可能である。さらに他の例として、負極板32、正極板31、両者の間に配置されたリチウム供給板37とセパレータ33、正極板31の外側に配置されたリチウム供給板37及びセパレータ33を基本構成24と定義することも可能である。
積層体25をラミネートフィルム20Aと20Bとで挟む。その後、ラミネートフィルム20A、20Bの3辺に沿う領域20Cにおいて、2枚のラミネートフィルム20Aと20Bとを熱溶着する。これにより、袋状のセル容器20が形成される。図2Aにおいて、セル容器20の上方(z軸の正の方向を向く縁)が開放されている。
図2Bに、図2Aに示した状態の蓄電セルの正面図を示す。図2Bに示した一点鎖線2A−2Aにおける断面図が、図2Aに相当する。図2Bにおいて、右側、左側、及び下側の3つの縁に沿う領域20Cにおいて、ラミネートフィルム20Aと20Bとが相互に熱溶着されている。
正極板31と負極板32との重なり領域41からx軸の負の方向に、正極集電体26の接続部26Aが延びている。接続部26Aに接続された正電極タブ21が、セル容器20の外側まで導出されている。重なり領域41からx軸の正の方向に、負極集電体28の接続部28Aが延びている。接続部28Aに接続された負電極タブ22が、セル容器20の外側まで導出されている。リチウム供給板37の一部分が、セル容器20の上側の開放部から、セル容器20の外側まで導出されている。
図3に示すように、セル容器20内に、上側の開放部から電解液45を注入する。
図4Aに示すように、セル容器20の開放部の縁に沿う領域20Dにおいて、ラミネートフィルム20Aと20Bとを熱溶着することにより、セル容器20を封止する。このとき、リチウム供給板37の一部分が、セル容器20の縁を通って外側まで導出される。この状態で、負極板32とリチウム供給板37とを電気的に短絡する。
図4Bに、図4Aに示した状態の蓄電セルの平面図を示す。リチウム供給板37の一部分が、セル容器20の上側の縁を通ってセル容器20の外側まで導出されている。セル容器20の上側の縁に沿う領域20Dにおいて、ラミネートフィルム20Aと20Bとが相互に熱溶着されている。セル容器20の外側まで導出されたリチウム供給板37が、負電極タブ22に電気的に短絡されている。
リチウム供給板37と負電極タブ22とを短絡すると、リチウム供給板37から負極板32(図4A)に、外部の電気回路を通って電子が流れると共に、リチウム供給板37の
リチウム原子がイオン化されて、リチウムイオンが電解液45内に放出される。電解液45内に放出されたリチウムイオンが、負極板32の負極活物質29(図4A)にプレドープされる。プレドープが終了すると、負極板32とリチウム供給板37とを短絡していた電流路を取り外す。
図5A及び図5Bに示すように、セル容器20のうち熱溶着されていた領域20Dを、セル容器20の本体から切り離す。このとき、リチウム供給板37のうち熱溶着されていた領域20Dに対応する部分も、リチウム供給板37の本体から切り離される。これにより、セル容器20の上方が開放される。
図6A及び図6Bに示すように、リチウム供給板37を積層体25から引き抜くと共に、セル容器20内から上方に取り出す。正極板31、負極板32、セパレータ33、及び電解液45は、セル容器20内に残置される。リチウム供給板37を引き抜く方向(z方向)は、セル容器20から正電極タブ21及び負電極タブ22が導出された方向(x方向)に対して交差している。典型的には、リチウム供給板37を引く抜く方向(z方向)は、正電極タブ21及び負電極タブ22が導出された方向(x方向)と直交している。このため、正電極タブ21及び負電極タブ22が、リチウム供給板37の取り出しの妨げにならない。
図7に示すように、セル容器20の上側の縁に沿う領域20Eにおいて、ラミネートフィルム20Aと20Bとを熱溶着することにより、セル容器20を封止する。
実施例1においては、図4Aに示したリチウムイオンを負極活物質29にプレドープする工程で、負極板32の各表面の負極活物質29に、リチウム供給板37が対向している。実施例1によるプレドープ方法においてリチウムイオンを輸送すべき距離は、負極板32の面内方向にリチウムイオンを輸送するプレドープ方法、及び正極板31及び負極板32に形成された貫通孔を通してリチウムイオンを輸送するプレドープ方法に比べて短い。このため、リチウムイオンのプレドープに必要な時間を短縮することができる。
負極板32のほぼ全域に、リチウム供給板37が対向しているため、面内方向に関してほぼ均一にリチウムイオンをプレドープすることができる。さらに、すべての負極板32において、負極板32とリチウム供給板37との相対位置関係がほぼ同等であるため、負極板32ごとのドープ量のばらつきを低減することができる。
実施例1では、リチウムイオンキャパシタの負極活物質にリチウムイオンをプレドープしたが、リチウムイオンキャパシタの負極の構成は、リチウムイオン二次電池の負極の構成と同一である。従って、実施例1によるリチウムイオンのプレドープ方法は、リチウムイオン二次電池の負極へのプレドープに適用することも可能である。
[実施例2]
図8〜図10を参照して、実施例2による蓄電セルの製造方法について説明する。以下、実施例1との相違点について説明し、同一の構成については説明を省略する。
図8に示すように、正極板31、負極板32、セパレータ33、及びリチウム供給板37を積層して、積層体25を形成する。この積層体25を、ラミネートフィルム20Aと20Bとで挟む。図8に示した断面図は、実施例1の図2Aに示した段階の断面図に対応する。
実施例2においては、リチウム供給板37の各々が、袋38に収容された状態で、積層体25内に配置されている。この袋38には、リチウムイオン等のイオンを透過させる多
孔質膜が用いられる。たとえば、袋38には、セパレータ33と同一のイオン透過性の膜を用いることができる。
図9に、リチウム供給板37及び袋38の概略斜視図を示す。袋38の上側の縁が開放されており、リチウム供給板37の一部分が、この開放部から袋38の外に導出されている。
実施例2においては、リチウム供給板37から電解液中に放出されたリチウムイオンが、イオン透過性の袋38を透過して、負極板32に到達する。プレドープが終了すると、図10に示すように、リチウム供給板37を袋38と共にセル容器20から取り出す。その後の工程は、実施例1の工程と同様である。
実施例2では、リチウム供給板37(図8)とセパレータ33(図8)とが直接接触しない。リチウム供給板37がセパレータ33に直接接触すると、セパレータ33の微細孔内に金属リチウムが析出してしまう場合がある。析出した金属リチウムがセパレータ33の表から裏まで到達すると、析出した金属リチウムを介して正極板31と負極板32とが短絡してしまう。実施例2では、リチウム供給板37とセパレータ33との間に、袋38が介在するため、セパレータ33への金属リチウムの析出を防止することができる。
また、リチウム供給板37(図8)と負極板32(図8)との間にも、袋38が介在している。このため、負極板32の負極活物質29の表面に金属リチウムが異常析出することを防止することができる。
正極板31と負極板32との間において、セパレータ33を正極板31側に配置し、リチウム供給板37を負極板32側に配置することが好ましい。リチウム供給板37と負極板32との間にセパレータ33が配置されないため、リチウム供給板37から負極板32までの距離が短くなる。リチウム供給板37と負極板32との間にセパレータ33を配置する場合に比べて、リチウムイオンを輸送すべき距離が短くなるため、プレドープ時間を短くすることができる。
[実施例3]
図11〜図13を参照して、実施例3による蓄電セルの製造方法について説明する。以下、実施例2との相違点について説明し、同一の構成については説明を省略する。
実施例2では、図8に示したように、正極板31とリチウム供給板37との間に配置されたセパレータ33の各々が、個別の膜で構成されていた。実施例3においては、図11及び図12に示すように、セパレータ33が1つの開口部を有する袋状の形状を有する。袋状のセパレータ33の内部に正極板31が収容されている。袋状のセパレータ33の開口部から、正極板31の接続部26A(図12)が導出されている。
図13に、実施例3による方法で製造された蓄電セルの断面図を示す。袋状のセパレータ33が、セル容器20内に残置される。
実施例3においては、実施例2の図10に示した工程と同様に、リチウム供給板37及び袋38を積層体25から引き抜くとき、セパレータ33がリチウム供給板37及び袋38に引き摺られてセル容器20から取り出されてしまうことを防止できる。
図14に示すように、セパレータ33を、両端が開口した筒状にしてもよい。筒状のセパレータ33の両端の開口部が、リチウム供給板37の引き抜き方向(z方向)に対して直交する方向(x方向)を向く。セパレータ33が筒状であっても、セパレータ33がリ
チウム供給板37及び袋38に引き摺られてセル容器20から取り出されてしまうことを防止できる。
[実施例4]
図15〜図17を参照して、実施例4による蓄電セルの製造方法について説明する。以下、実施例2との相違点について説明し、同一の構成については説明を省略する。
図15に示すように、実施例4においては、セパレータ33がつづら折り形状に折り畳まれている。折り畳まれたセパレータ33の、相互に重なった領域の間に、正極板31または負極板32が挿入されている。言い換えると、セパレータ33は、正極板31と負極板32との間を通過し、全体として積層体25の積層方向に蛇行しながら敷設される。セパレータ33は、正極板31の上方(リチウム供給板37を引き抜く方向を向く端面側の空間)を通過した後、負極板32の下方(リチウム供給板37を引く抜く方向とは反対側を向く端面側の空間)を通過する。リチウム供給板37及び袋38は、図8に示した実施例2の場合と同様に、セパレータ33と負極板32との間に挿入されている。
プレドープが終了すると、図16に示すように、リチウム供給板37及び袋38を、セル容器20から取り出す。実施例3においては、セパレータ33が連続した1枚の膜で構成されているため、リチウム供給板37及び袋38を積層体25から引く抜きときに、セパレータ33がリチウム供給板37及び袋38に引き摺られ難い。このため、セパレータ33を、容易に積層体25内に残置することができる。
図17に、実施例4による方法で製造された蓄電セルの断面図を示す。セル容器20内に、つづら折り形状に折り畳まれたセパレータ33が残置されている。
実施例4では、セパレータ33が、x方向から見てつづら折り形状になっている。z方向から見て、セパレータ33がつづら折り形状になるようにセパレータ33を配置してもよい。
以上実施例に沿って本発明を説明したが、本発明はこれらに制限されるものではない。例えば、種々の変更、改良、組み合わせ等が可能なことは当業者に自明であろう。
20 セル容器
20A、20B ラミネートフィルム
20C、20D、20E 熱溶着される領域
21 正電極タブ
22 負電極タブ
24 基本構成
25 積層体
26 正極集電体
26A 接続部
27 正極活物質
28 負極集電体
28A 接続部
29 負極活物質
31 正極板
32 負極板
33 セパレータ
34 ガス抜き孔
35 ガス抜き弁
37 リチウム供給板
38 袋
41 重なり領域
45 電解液

Claims (7)

  1. 正極活物質を含む複数の正極板と、リチウムイオンの吸蔵及び放出が可能な負極活物質を含む複数の負極板とが交互に積層され、前記正極板と前記負極板との間に、セパレータと、リチウムを含むリチウム供給板とが挿入されている積層体を形成する工程と、
    前記積層体を、電解液と共にセル容器に収容する工程と、
    前記リチウム供給板を起源としたリチウムイオンを、前記負極活物質にプレドープする工程と、
    前記負極活物質にリチウムイオンをプレドープした後、前記セル容器から前記リチウム供給板を取り出す工程と、
    前記セル容器を封止する工程と
    を有する蓄電セルの製造方法。
  2. 1枚の前記正極板、1枚の前記負極板、両者の間に配置された前記セパレータと前記リチウム供給板、及び前記正極板または前記負極板の外側に配置された前記セパレータ及び前記リチウム供給板を基本構成とし、
    前記積層体は、複数の前記基本構成が積層された積層構造を有する請求項1に記載の蓄電セルの製造方法。
  3. 前記積層体を形成する工程において、前記リチウム供給板が、前記電解液を含浸してリチウムイオンを透過させる多孔質膜からなる袋に収容された状態で前記積層体の中に配置され、
    前記リチウム供給板を取り出す工程において、前記リチウム供給板と共に前記袋も取り出す請求項1または2に記載の蓄電セルの製造方法。
  4. さらに、
    前記正極板に正電極タブが接続され、前記負極板に負電極タブが接続されており、
    前記積層体を形成する工程において、平面視において、複数の前記正電極タブが、前記正極板及び前記負極板が重ねられている重なり領域から同一方向に導出され、前記負電極タブが、前記重なり領域から同一方向に導出される姿勢で、前記正極板及び前記負極板が積層され、
    前記リチウム供給板を取り出す工程において、前記正電極タブが前記重なり領域から導出されている方向、及び前記負電極タブが前記重なり領域から導出されている方向のいずれとも交差する方向に、前記リチウム供給板を前記積層体から引き抜く請求項1乃至3のいずれか1項に記載の蓄電セルの製造方法。
  5. 前記セパレータは、1つの開口部を有する袋状、または両端に開口部を有する筒状の形状を有し、
    前記積層体を形成する工程において、前記正極板が、袋状または筒状の前記セパレータの内部に収容された状態で、積層される請求項1乃至4のいずれか1項に記載の蓄電セルの製造方法。
  6. 前記積層体を形成する工程において、前記セパレータをつづら折り形状に折り畳み、つづら折り形状に折り畳まれた前記セパレータの相互に重なる領域の間に、前記正極板または前記負極板が挟まれるように、前記正極板及び前記負極板を交互に積層する請求項1乃至4のいずれか1項に記載の蓄電セルの製造方法。
  7. 交互に積層された複数の正極板及び複数の負極板と、
    前記正極板と前記負極板との間に挿入されたセパレータと
    を有し、
    前記セパレータは、袋状または筒状の形状を有し、袋状または筒状の前記セパレータの内側の空間に前記正極板が収容されている蓄電セル。
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