JP6450645B2 - シルト濾過装置及びシルト濾過方法 - Google Patents
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Description
シルトを含有する被処理水からシルトを除去するためのシルト濾過装置であって、
被処理水を流すための流路における所定区間(以下、この区間を「濾過区間」と呼ぶことがある。)に、多数の筒状体を不規則に充填し、
筒状体によるシルトの溜まり現象を利用して、被処理水からシルトを除去するようにしたことを特徴とするシルト濾過装置
を提供することによって解決される。
[1] 上方に開口を有する有底の測定用容器(容積をV1とする。)を用意する。測定用容器は、筒状体の寸法に比して十分に大きな容積(少なくとも筒状体を数百個レベルで充填できる容積)を有するビーカー等を使用する。
[2] 測定用容器に、多数の筒状体をすりきり一杯に充填する。
[3] 上記[2]で筒状体を充填した測定用容器に水をすりきり一杯に注ぎ入れる。このとき、筒状体が測定用容器から溢れ出ないように注意する。筒状体が溢れ出る虞があるときは、通水性を有するメッシュ材等で測定用容器の上方開口を覆っておく。
[4] 上記[3]で測定用容器に注ぎ入れた水の容積(V2とする。)を求める。
[5] (1−V2/V1)×100を算出し、その算出された数値を「濾過区間における筒状体の空間充填率」とする。
被処理水からシルトを除去するためのシルト濾過方法であって、
被処理水を流すための流路における所定区間(濾過区間)に、多数の筒状体を不規則に充填し、
筒状体によるシルトの溜まり現象を利用して、被処理水からシルトを除去するようにしたことを特徴とするシルト濾過方法
を提供することによっても解決される。
1.1 濾過槽
本実施態様のシルト濾過装置は、図2に示すように、濾過槽10を用いたものとなっている。濾過槽10は、被処理水Wを流すための流路を形成するとともに、後述する筒状体20を充填する濾過区間10aを形成するためのものとなっている。濾過槽10の形態や寸法は、被処理水Wを所望の流量で所望の向きに流すことができ、且つ、濾過区間10aを設けることができるのであれば、特に限定されない。本実施態様のシルト濾過装置においては、円形を為す底板部11と、底板部11の周縁から起立する円筒状の側壁部12と、側壁部12の上方開口を塞ぐ上蓋部13とを有する一般的なドラム缶(直径が約62cmで高さが約90cmのドラム缶)によって、濾過槽10を形成している。
濾過区間10aは、筒状体20が充填された区間となっており、被処理水Wに混入するシルト等を除去するための部分となっている。濾過槽10における濾過区間10aの配置は、特に限定されないが、本実施態様のシルト濾過装置においては、濾過槽10内の上下方向中間部分が濾過区間10aとなるようにしている。濾過槽10内における濾過区間10aの下限となる位置と上限となる位置には、それぞれ仕切材18を配している。下側の仕切材18は、濾過区間10aに充填された筒状体20を下側から支えるための部材となっており、上側の仕切材18は、被処理水Wの流れ等によって筒状体20が浮き上がらないように濾過区間10aに充填された筒状体20を上側から押さえ付けるための部材となっている。このため、仕切材18は、通水性を有しながらも、濾過区間10aに充填される筒状体20が通過できない寸法の目を有する面材が用いられる。
続いて、上記のシルト濾過装置を用いたシルト濾過方法について、図2を参照しながら、具体的に説明する。
続いて、上記のシルト濾過装置における筒状体20の逆洗方法について、図2を参照しながら、具体的に説明する。
本発明のシルト濾過装置及びシルト濾過方法は、その用途を限定されるものではなく、様々な分野で採用することができる。例えば、集水沈殿池の泥水やシールド工法で生じた排水等を処理する汚泥処理分野においては、前記泥水や前記排水等を水分とシルトとに分離する際に、本発明のシルト濾過装置等を採用することができる。また、流水の浄化装置では、微細粒子を補足するフィルターにシルトが捕らえられると、フィルターが目詰まりを起こすため、前段でシルトを除去しておく必要があるが、このシルトの除去に、本発明のシルト濾過装置を採用することができる。さらに、油濾過装置では、油分含有水にシルトが混入していると、油分濾過用のフィルターが目詰まりを起こすため、やはり、前段でシルトを除去しておく必要があるが、このシルトの除去に、本発明のシルト濾過装置を採用することができる。本発明のシルト濾過装置を油濾過装置の前段で使用した場合には、シルト濾過装置における濾過区間でも、油が捕捉されるため、油分をある程度除去することができる。
本発明のシルト濾過装置及びシルト濾過方法によるシルトの除去効果を確認するため、以下の実験1,2を行った。
図5は、実験1で使用した実験装置を説明する図である。実験1では、図5に示すように、ガラス管(上述した濾過槽10に相当)に筒状体を充填し、所定量(5L)の被処理水をガラス管の下側から上側に所定の流速で流すことにより、筒状体によるシルトの回収量を測定した。筒状体によるシルトの回収量は、ガラス管に対する被処理水の通水を終えた後に、ガラス管内に残留した被処理水を十分に置換できるだけ量(1000mL程度)の水道水を加え(通水速度は、被処理水を通水する場合と同じとし、水道水の通水は、連続的に行う。)、ガラス管の下部注入口を開けてその内部に残った水を排出し、その排出された水をビーカー等で受けて所定量(450mL程度)採取し、その採取された排水を10分間静置後、その上澄み液(2/3程度)を除去した残りの水を乾燥機で乾燥し、その乾燥後の残存物の重量を測定することにより求めた。すなわち、ここで云う「筒状体によるシルトの回収量」は、筒状体が実際に回収したシルトのうち、水道水による簡単な洗浄により筒状体から落とすことができた分の重量ということになる。
実験2では、ガラス管(上述した濾過槽10に相当)に筒状体を充填し、所定量(5L)の被処理水をガラス管の下側から上側に所定の流速で流すことにより、筒状体により回収されたシルトの粒度ごとの除去率を測定した。ガラス管や筒状体等の諸元は、実験1と略同様である。ただし、実験2では、被処理水として、水道水5Lに対して一般的な土(粗く篩ったもの)を100g混ぜたものを使用した。シルトの粒度ごとの除去率は、株式会社堀場製作所製のレーザ回折/散乱式粒度分布測定装置 (型式:LA−920)を用いて(超音波による分散時間:7分、溶媒:水)、ガラス管で濾過処理を行う前後のサンプル粒子の粒度を比較することにより求めた。濾過処理後のサンプル粒子は、ガラス管を通過した被処理水をよく撹拌して500mL採取し、これを加熱乾固したものを用いた。
10a 濾過区間(中段部)
10b 下段部
10c 上段部
11 底板部
12 側壁部
12a 内フランジ
12a1 支持梁
13 上蓋部
14 被処理水導入口
14a 被処理水導入バルブ
15 被処理水導出口
15a 被処理水導出バルブ
16 被処理水排出口
16a 被処理水排出バルブ
17 空気排出口
17a 空気排出バルブ
18 仕切材
19 固定板
19a 支持梁
20 筒状体
W 被処理水
α 乱流
β 溜まり部(被処理水の流れが緩やかな部分)
Claims (6)
- シルトを含有する被処理水からシルトを除去するためのシルト濾過装置であって、
シルト濾過装置における被処理水を流すための流路部分に、長さLが2〜20mmで外径D 1 に対する長さLの比L/D 1 が0.5〜5とされた多数の筒状体がその中心線の方向が揃わない状態で不規則に充填された濾過区間を有するとともに、
通水性を有しながらも筒状体が通過できない寸法の目を有する仕切材が濾過区間の上流側と下流側に設けられ、濾過区間内の筒状体がこれらの仕切材によって両側から押さえ付けられて動かない状態とされ、
濾過区間に被処理水を流した際に濾過区間に多数の乱流が生じて、この乱流に巻き込まれたシルトが筒状体の内部空間又は隣り合う筒状体の隙間における流れの緩やかな部分に留まる現象を利用して、被処理水からシルトを除去するようにしたことを特徴とするシルト濾過装置。
- 前記流路の濾過区間における筒状体の空間充填率が、30%以下とされた請求項1記載のシルト濾過装置。
- 筒状体の外径D1に対する筒状体の内径D2の比D2/D1が、0.7以上とされた請求項1又は2記載のシルト濾過装置。
- 筒状体が、表面の滑らかな素材で形成された請求項1〜3いずれか記載のシルト濾過装置。
- 前記流路の濾過区間における被処理水の流れが、下向き以外の向きとなるようにした請求項1〜4いずれか記載のシルト濾過装置。
- 被処理水からシルトを除去するためのシルト濾過方法であって、
被処理水を流すための流路における一部の区間を、長さLが2〜20mmで外径D 1 に対する長さLの比L/D 1 が0.5〜5とされた多数の筒状体がその中心線の方向が揃わない状態で不規則に充填された濾過区間とするとともに、
通水性を有しながらも筒状体が通過できない寸法の目を有する仕切材を濾過区間の上流側と下流側に設けて、濾過区間内の筒状体がこれらの仕切材によって両側から押さえ付けられて動かない状態とし、
濾過区間に被処理水を流した際に濾過区間に多数の乱流が生じて、この乱流に巻き込まれたシルトが筒状体の内部空間又は隣り合う筒状体の隙間における流れの緩やかな部分に留まる現象を利用して、被処理水からシルトを除去するようにしたことを特徴とするシルト濾過方法。
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