JP6450228B2 - 真壁の耐震改修方法及び大壁の耐震改修方法 - Google Patents

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Description

本発明は、耐震性能を改善するようにした真壁の耐震改修方法及び大壁の耐震改修方法に関するものである。
建築物において、耐震性能が建物の重要な要素として広く認められており、新築の建築物では施工時の耐震基準を満たすように建築されている。また、旧制度の基準に基づいて建築された既存の建物等については、現行の基準を満たすように耐震性能を改善する改修工事が行われる。
例えば、建築物の柱の室内側に石膏ボード等の内装材を配置した既存の建築物において、耐震補強用のアラミド繊維シート等を含む補強シートを、締結ネジで内装材を通して柱にねじ込む耐震改修壁が提案されている(下記特許文献1参照)。
特開2013−139698号公報
しかしながら、上記に示す特許文献1に記載された耐震改修壁では、柱の室内側に配置された既存の内装材の室内側に、さらに補強シート及び仕上げ内装材が配置されるため、これら補強シート及び仕上げ内装材の厚み分、室内空間が狭くなってしまうという問題点がある。
また、既存の内装材が、柱の室内側の面よりも室外側に配置されたいわゆる真壁仕様の建築物では、柱の側方には内装材を支持する間柱等の縦材がない。このため、仕上げ内装材を柱に固定するために、仕上げ内装材を柱の室内側の面に沿って配置する納まりとなることがある。この場合も、仕上げ内装材が柱よりも室内側に配置され、室内空間が狭くなってしまうという問題点がある。
そこで、本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、室内空間を確保しつつ、補強シートの取り付けが可能な真壁の耐震改修方法及び大壁の耐震改修方法を提供する。
また、本発明に係る真壁の耐震改修方法は、躯体をなす縦材と、該縦材に固定された既存壁材と、を有し、前記既存壁材が平面視において前記縦材の室内側の面と前記縦材の室外側の面との間に配置された真壁の耐震改修方法であって、前記既存壁材を取り外し、前記縦材の側方に縦受け材を固定し、前記縦受け材の室内側に、下地壁材及び補強シートを設け、固定具により前記補強シートを前記縦受け材に固定し、前記補強シートの室内側且つ前記縦材の前記室内側の面よりも前記室外側に、仕上壁材を設けることを特徴とする。
このように構成された真壁の耐震改修方法では、既存壁材を取り外して、縦材の側方に縦受け材を固定し、縦受け材の室内側に下地壁材及び補強シートを設け、この補強シートを固定具により縦受け材に固定することで、補強シートを取り付けることができる。また、仕上壁材は縦材の室内側の面よりも室外側に設けられるため、仕上壁材が縦材よりも室内側へ突出することがない。よって、室内空間を確保しつつ、補強シートを取り付けることができる。
また、本発明に係る大壁の耐震改修方法は、躯体をなす縦材と、該縦材に固定された既存壁材と、を有し、前記既存壁材が平面視において前記縦材の室内側の面に沿って配置された大壁の耐震改修方法であって、前記既存壁材を取り外し、前記縦材の側方に縦受け材を固定し、前記縦受け材の室内側に、下地壁材及び補強シートを設け、固定具により前記補強シートを前記縦受け材に固定し、前記補強シートの室内側且つ前記縦材の前記室内側の面に沿って仕上壁材を設けることを特徴とする。
このように構成された大壁の耐震改修方法では、既存壁材を取り外して、縦材の側方に縦受け材を固定し、縦受け材の室内側に下地壁材及び補強シートを設け、この補強シートを固定具により縦受け材に固定することで、補強シートを取り付けることができる。また、仕上壁材は、改修前の既存壁材と同様に、縦材の室内側の面に沿って配置されるため、改修前と同一の室内空間の広さを確保することができる。さらには、改修後の仕上壁材と改修前の既存壁材とが隣接配置される場合には、これら仕上壁材及び既存壁材が同一平面上に配置されているため、両者間に段差等が生じることがなく、良好な納まりとすることができる。
本発明に係る真壁の耐震改修方法及び大壁の耐震改修方法によれば、室内空間を確保しつつ、補強シートを取り付けることができる。
改修前の真壁の壁構造を示す水平断面図である。 本発明の第一実施形態に係る真壁の耐震改修壁構造を示す一部を破断した斜視図である。 本発明の第一実施形態に係る真壁の耐震改修壁構造を示す水平断面図である。 本発明の第一実施形態に係る真壁の耐震改修方法を説明する斜視図である。 本発明の第一実施形態の変形例に係る耐震改修壁構造を示す水平断面図である。 改修前の大壁の壁構造を示す水平断面図である。 本発明の第二実施形態に係る大壁の耐震改修壁構造を示す水平断面図である。 本発明の第二実施形態の変形例に係る耐震改修壁構造を示す水平断面図である。 本発明に係る耐震改修壁構造の適用例を示す斜視図である。
(第一実施形態)
以下、本発明の第一実施形態に係る耐震改修壁構造の一例として、建築物の耐震改修壁について説明する。
まず、改修前の建築物について説明する。
図1は、改修前の真壁の壁構造を示す水平断面図である。
図1に示すように、改修前の建築物の既存壁Kは、躯体をなす柱(縦材)3及び間柱(縦材)4と、これら柱3及び間柱4等に取り付けられる内装材(以下、「既存内装材」と称する。)(既存壁材)10と、を備えている。また、柱3及び間柱4の室外側には、図示しない外壁が設けられている。
既存内装材10は、間柱4の室内側の面4に沿うように配置されている。本実施形態の建築物は、既存内装材10が、平面視において、柱3の室内側の面3aと室外側の面3cとの間に配置されたいわゆる真壁仕様の建築物である。既存内装材10は、例えば石膏ボード等により構成されている。
図2は、本発明の第一実施形態に係る真壁の耐震改修壁構造を示す一部を破断した斜視図である。図3は、本発明の第一実施形態に係る真壁の耐震改修壁構造を示す水平断面図である。
図2及び図3に示すように、上記に示す既存壁Kに対して耐震性能を改善するために改修が行われると、耐震改修壁1は、柱3及び間柱4と、柱3の側面3bに設けられた縦受け材5と、縦受け材5の室内側に設けられた下地用内装材(壁材、下地壁材)11と、下地用内装材11の室内側に設けられた補強シート12及び新規内装材(仕上壁材)18と、を備えた構成とされている。
縦受け材5は、断面視において、略矩形状に形成された長尺の部材である。本実施形態では、縦受け材5としてLVL(Laminated Veneer Lumber、単層積層材)が用いられている。また、縦受け材5としては、LVLの他に、無垢等の木材、合板、樹脂、金属等が採用される。
縦受け材5は、柱3の側面3bに取付ビス6によって固定されている。縦受け材5には、耐震改修壁1の壁厚方向及び鉛直方向に間隔を有して、複数の下孔5aが設けられている。この下孔5aに取付ビス6が挿通され、柱3にねじ込まれている。これにより、縦受け材5は、耐力を有する部材として機能する。本実施形態では、取付ビス6として、L150のビスが用いられている。
下地用内装材11は、例えば石膏ボード等により構成されている。下地用内装材11は、間柱4の室内側の面4b及び縦受け材5の室内側の面5bに沿うように配置されている。つまり、下地用内装材11は、改修前の既存内装材10と同じ位置に配置されている。
補強シート12は、例えばアラミド繊維シート等で構成され、板状またはシート状の部材である。後述するように、補強シート12は下地用内装材を介して間柱4及び縦受け材5に固定することで建物の強度を向上させ、耐震強度を高めている。補強シート12は耐震強度を高めることができればその材質を限定されることはないが、その特性として例えば引っ張り強度2GPa以上、弾性率50GPa以上の少なくとも一方を満たす板状またはシート状の部材であることが好ましい。
補強シート12はより具体的には繊維シートを含むものが好ましい。その中でも高強度繊維(「高強度・高弾性率繊維」と呼ばれることもある。)シートであることがさらに好ましい。これによれば軽量で高い強度を得ることができる。
また、補強シート12は、繊維シートや高強度繊維シートを接着剤や樹脂等の各種の樹脂を含む材料に埋めて固めることにより、全体として平板状やシート状に形成したものが好ましい。これにより、下地用内装材11に補強シート12を取り付ける際に繊維シートのしわやよじれ等の発生を防止することができ、均一性の高い施工を行うことができる。
従って、施工の作業性も高まるので工期の短縮もできる。
補強シート12に用いられる高強度繊維シートは特に限定されないが、例えばガラス繊維シート、炭素繊維シート、アラミド繊維シート、繊維の単糸を配列してプリプレグして作製したシート、マルチフィラメントのストランドを織る等して作製した繊維シート、ポリプロピレン繊維シート、ポリエステル繊維シート、ターポリン、樹脂含浸炭素繊維シート、樹脂含浸アラミド繊維シート、樹脂含浸ガラス繊維シート、超高分子量ポリエチレン繊維シート、ポリアリレート繊維シート、ポリケトン繊維シート、及びポリパラフェニレンベンズビスオキサゾール繊維シート等を挙げることができる。
また、繊維シートや高強度繊維シートを埋めて板状とする材料としては、繊維シートや高強度繊維シートを樹脂等に含浸等させて固めることにより板状を形成することができればよく特に限定されることはない。含浸や埋め込みの材料として例えばポリエステル樹脂、エポキシ樹脂、エポキシ樹脂系接着剤、アクリル樹脂系接着剤、ポリアミド樹脂系接着剤等の樹脂を含む材料を挙げることができる。
このような補強シート12を製造する方法は特に限定されるものではないが、繊維シートや高強度繊維によるシートに流動性を有する上述した樹脂を含有する組成物を含浸させ、その組成物を硬化させることで製造できる。
補強シート12の室内側に、スペーサとして合板14が、例えば接着剤やタッカー等により固定されている。合板14は例えば間柱4や縦受け材5と同等以上の幅を有する板材であることが好ましい。また、合板14には、上下方向に所定間隔(例えば200mm間隔)で孔14aが形成されている。補強シート12は、合板14の孔14a内に設けられた座金16を介して、固定ビス15で固定されている。
この場合、固定ビス15は補強シート12と下地用内装材11を介して間柱4または縦受け材5にねじ込んで固定するものとする。合板14に形成された孔14aは座金16の外径より若干大きな内径寸法を有する円筒形状とする。しかも、合板14の孔14aの深さは座金16の厚さ及び固定ビス15の頭部の高さと同等以上に設定するものとし、ねじ込んだ固定ビス15の頭部が合板14の表面より高くないことが好ましい。
そして、合板14の室内側には新規の石膏ボード等からなる平板状の新規内装材18を取り付け、この新規内装材18を上述した合板14に固定した固定ビス15の上下間の領域で固定ねじとして例えば皿ネジ19をねじ込んで固定する。この場合、皿ネジ19は合板14を貫通して間柱4または縦受け材5に到達して固定されているものとし、しかも皿ネジ19の頭部が新規内装材18内にねじ込まれていることが好ましい。
本実施形態では、固定ビス15及び座金16が固定具を構成する。
また、新規内装材18の表面には、壁紙(不図示。以下同じ。)等が接着剤等で固着されていることが好ましいが、壁紙はなくてもよい。
上記に示す耐震改修壁1では、平面視において、補強シート12及び新規内装材18は、柱3の面3aと面3cとの間に配置されている。
次に、上記に示す建築物の耐震改修壁の改修方法について説明する。
既存の建物物では、図1に示すように間柱4の室内側には、既存内装材10が釘打ちやビス止め等や接着剤等で設置されている。この状態から、既存内装材10を取り外す。
図4は、本発明の第一実施形態に係る真壁の耐震改修方法を説明する斜視図である。
図4に示すように、室内側から、柱3の側面3bに沿って縦受け材5を配置する。縦受け材5に設けられた下孔5aに、取付ビス6を挿通させ、柱3にねじ込む。これにより、柱3の側面3bに、縦受け材5が固定される。
次に、間柱4の室内側の面4b及び縦受け材5の室内側の面5bに沿うように、下地用内装材11を設置する。この下地用内装材11を釘、ビス、タッカー等で間柱4及び縦受け材5に固定する。
下地用内装材11の表面に板状の補強シート12を固定する。下地用内装材11と補強シート12との間に接着剤を塗布して貼り付けてもよいし、両面テープ等で貼り付けてもよい。
補強シート12の室内側に、合板14を接着剤やタッカー等により取り付ける。合板14はその上下方向に所定間隔で孔14aが形成されており、これらの孔14a内で座金16を介して固定ビス15をねじ込む。これにより、補強シート12が、固定ビス15で間柱4または縦受け材5に固定される。その際、合板14の各孔14aによって固定ビス15の位置決めが正しく設定され、墨だしの必要もないため固定ビス15で補強シート12を取り付ける作業を短時間で正確に行え、工数を低減できる。しかも座金16と固定ビス15の頭部は合板14の孔14aから突出することがなく、合板14の表面と面一以下に保持される。
なお、合板14は水平方向に所定間隔で間柱4または縦受け材5に座金16と固定ビス15で固定することが好ましい。
次に、合板14の室内側に石膏ボード等の新規内装材18を取り付けて、合板14の上から例えば皿ネジ19をねじ込んで、新規内装材18を、合板14、補強シート12及び下地用内装材11を介して柱3または間柱4に固定する。
このように構成された建築物の耐震改修壁1では、補強シート12は、下地用内装材11の室内側の面に沿って設けられ、躯体をなす柱3に固定された縦受け材5に固定ビス15及び座金16により固定される。よって、柱3の側方に縦受け材5を設けることで、補強シート12を下地用内装材11及び縦受け材5に取り付けることができる。
また、補強シート12及び新規内装材18は、平面視において、柱3の面3aと面3cとの間に配置されているため、新規内装材18が柱3よりも室内側へ突出することがなく、改修前からの室内空間の縮小を抑えることができる。よって、室内空間を確保しつつ、補強シート12を取り付けることができる。
また、皿ネジ19は合板14上で上下の固定ビス15,15の間の位置にねじ込むことになる。しかも、新規内装材18は平板状の合板14に面接触して取り付けられるため、固定ビス15の頭部に当接して撓んだり凹凸による不陸が生じたりすることはない。
また、皿ネジ19の頭部19aは石膏ボードからなる新規内装材18内に埋め込まれて内装材18の表面と略面一以下になるため、突出しない。そのため、新規内装材18の表面に壁紙等を接着剤等で貼着しても皿ネジ19による不陸が生じることはない。
そして、地震等が発生した場合、耐震改修壁1が振動で揺れたとしても、補強シート12はその一方の面を座金16や合板14で押さえられ他方の面を下地用内装材11に押し付けられている。そのため、補強シート12の固定ビス15によって形成された穴が振動によって相対的に移動して穴の切れ目が成長することを防止でき、補強シート12による耐震性能を低下させることを防止できる。
また、樹脂を含まない一般的なアラミド繊維シートは専用のはさみで切断しなければならないが、補強シート12は樹脂を含む板状をなすため、カッター(不図示)、はさみ(不図示)等の一般的な刃物で切断が可能であり、施工性がよい。
(第一実施形態の変形例)
上記に示す第一実施形態の変形例について、主に図5を用いて説明する。
図5は、本発明の第一実施形態の変形例に係る耐震改修壁構造を示す水平断面図である。
以下の変形例、他の実施形態において、前述した実施形態で用いた部材と同一の部材には同一の符号を付して、その説明を省略する。
図5に示すように、本変形例において、耐震改修壁1Xでは、縦受け材5の室内側に補強シート12が設けられ、補強シート12の室内側に新規内装材(壁材)18が設けられている。補強シート12は、新規内装材18の室外側の面に接着剤やビス等により固定されている。そして、新規内装材18の室内側の面18aから固定ビス15Xがねじ込まれている。固定ビス15Xは、新規内装材18及び補強シート12を貫通して、縦受け材5にねじ込まれている。
このように、既存内装材10を一度取り外した後、下地用内装材11を設けずに縦受け材5に補強シート12を直接設ける構成であってもよい。この場合も、この補強シート12及び新規内装材18は、平面視において、柱3の面3aと面3cとの間に配置されているため、新規内装材18が柱3よりも室内側へ突出することがない。上記に示す第一実施形態と比較すると、本変形例では下地用内装材11を設けないため、下地用内装材11の厚み分、新規内装材18の室内側への突出量を抑えることができる。
(第二実施形態)
上記に示す第二実施形態について、主に図6、図7を用いて説明する。
図6は、改修前の大壁の壁構造を示す水平断面図である。図7は、本発明の第二実施形態に係る大壁の耐震改修壁構造を示す水平断面図である。
図6に示すように、本実施形態において、改修前の建築物の既存壁K1は、柱3及び間柱(不図示。以下同じ。)と、これら柱3及び間柱等に取り付けられる既存内装材10と、を備えている。本実施形態の建築物は、既存内装材10が、平面視において、柱3の室内側の面3aに沿って配置されたいわゆる大壁仕様の建築物である。
図7に示すように、耐震改修壁1Yは、柱3及び間柱と、柱3の側面3bに設けられた縦受け材5と、縦受け材5の室内側に設けられた下地用内装材11と、下地用内装材11の室内側に設けられた補強シート12及び新規内装材18と、を備えた構成とされている。なお、補強シート12の室内側には、合板14が設けられている。
耐震改修壁1Yでは、新規内装材18は、柱3の面3aに沿って配置されている。つまり、新規内装材18は、既存内装材10と同一平面上に配置されるため、改修前と同一の室内空間の広さを確保することができる。また、新規内装材18と既存内装材10とが接合される部分Aにおいて、段差等が生じることがないため、段差を納めるための見切り材等が不要であり、良好な納まりとすることができる。
(第二実施形態の変形例)
上記に示す第二実施形態の変形例について、主に図8を用いて説明する。
図8は、本発明の第二実施形態の変形例に係る耐震改修壁構造を示す水平断面図である。
図8に示すように、本変形例では、柱3の側方にサッシP1及び額縁P2が設けられている。額縁P2は、既存内装材10(図7参照。以下同じ。)よりも室内側に突出している。一般に、新規内装材が額縁P2よりも室内側に突出する場合には、新規内装材の端部を露出させないために額縁との間に見切り材等設ける必要があるが、本変形例では新規内装材18は既存内装材10と同一平面上に配置され、額縁P2よりも室内側に突出しないため見切り材等を設ける必要がない。
なお、上述した実施の形態において示した各構成部材の諸形状や組み合わせ等は一例であって、本発明の主旨から逸脱しない範囲において設計要求等に基づき種々変更可能である。
また、上記に示す建築物の耐震改修壁構造は、図9に示すような居室に適用できる。改修前の居室の既存内装材10(図1参照。以下同じ。)には開口Dが設けられている。また、既存内装材10の上部には廻縁Eが設けられ、下部には幅木Fが設けられている。また、既存内装材10において、廻縁Eの下方にはエアコンGが設けられ、幅木Fの上方にはコンセントHが設けられている。このような居室において、耐震性能を改善する改修工事を行う際には、廻縁E、幅木F、エアコンG、コンセントH及び既存内装材10を一度取り外す。そして、上記に示すように、縦受け材5、下地用内装材11、補強シート12及び新規内装材18を取り付けて、廻縁E、幅木F、エアコンG、コンセントHを元の位置に取り付ける。この際には、エアコンG、コンセントHの取付けネジ(不図示)の長さは、補強シート12及び新規内装材18の厚み分長いものにすることが好ましい。
また、既存内装材10にコンセントH等が設けられている場合には、補強シート12にコンセントHに対応する大きさの貫通孔(不図示。以下同じ。)を設ける必要がある。本実施形態の補強シート12は、樹脂を含む材料であるため、貫通孔の縁がほつれてこないというメリットがある。
また、下地用内装材11及び補強シート12が、柱3の面3aよりも室外側に位置していればよい。よって、新規内装材18の室内側の面18aが柱3の面3aよりも室内側に突出してもよいが、上記に示す第一実施形態のように、新規内装材18の室内側の面18aが柱3の面3aよりも室外側に配置されることが好ましい。また、下地用内装材11を既存内装材10よりも室外側に配置して、新規内装材18の室内側の面18aが柱3の面3aよりも室内側に突出しないようにしてもよい。
また、上記に示す実施形態において、補強シート12は、固定ビス15により固定されているが、この他にも釘や、接着剤等により固定されていてもよい。
また、新規内装材18を設けなくてもよい。この場合には、固定ビス15、座金16及び補強シート12に意匠を施して、これらを露出させる構成であってもよい。
3…柱(縦材)
4…間柱(縦材)
5…縦受け材
10…既存内装材(既存壁材)
11…下地用内装材(壁材、下地壁材)
12…補強シート
15…固定ビス(固定具)
16…座金16(固定具)
18…新規内装材(壁材、仕上壁材)

Claims (2)

  1. 躯体をなす縦材と、該縦材に固定された既存壁材と、を有し、前記既存壁材が平面視において前記縦材の室内側の面と前記縦材の室外側の面との間に配置された真壁の耐震改修方法であって、
    前記既存壁材を取り外し、
    前記縦材の側方に縦受け材を固定し、
    前記縦受け材の室内側に、下地壁材及び補強シートを設け、
    固定具により前記補強シートを前記縦受け材に固定し、
    前記補強シートの室内側且つ前記縦材の前記室内側の面よりも前記室外側に、仕上壁材を設けることを特徴とする真壁の耐震改修方法。
  2. 躯体をなす縦材と、該縦材に固定された既存壁材と、を有し、前記既存壁材が平面視において前記縦材の室内側の面に沿って配置された大壁の耐震改修方法であって、
    前記既存壁材を取り外し、
    前記縦材の側方に縦受け材を固定し、
    前記縦受け材の室内側に、下地壁材及び補強シートを設け、
    固定具により前記補強シートを前記縦受け材に固定し、
    前記補強シートの室内側且つ前記縦材の前記室内側の面に沿って仕上壁材を設けることを特徴とする大壁の耐震改修方法。
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