JP6449679B2 - 防虫壁紙 - Google Patents
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Description
この防虫フィルムは、蛍光灯や水銀灯、さらにはLED照明等の発光源に貼り付けたり、窓ガラスに貼り付けたりして、飛翔昆虫を誘引する紫外線を遮蔽する目的で使用される。(特許文献1及び2)
しかし、これら防虫フィルムを使用すると、照明の色が不自然になったり、窓ガラスに貼った場合、透明性に難があったり、自然光の取り入れに問題が出たりしていた。また飛翔昆虫の誘引阻止の効果も充分ではなかった。
また、室内に侵入した飛翔昆虫が、壁面や天井にとまると、衛生面の問題だけでなく、不快感や美観を損なう問題があった。
本発明の防虫壁紙は、合成樹脂層を有する壁紙であって、合成樹脂100質量部に対して、紫外線吸収剤として、下記一般式(1)で表されるトリアジン系化合物の一種以上を0.001〜20質量部含有する。
炭素原子数3〜8のシクロアルキル基としては、例えば、シクロプロピル、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロヘプチル、シクロオクチル基等が挙げられ、
炭素原子数2〜8のアルケニル基としては、直鎖及び分岐のプロペニル、ブテニル、ペンテニル、ヘキセニル、ヘプテニル、オクテニル基が不飽和結合の位置によらず挙げられ、
炭素原子数6〜18のアリール基としては、例えば、フェニル、ナフチル、ビフェニル基等が挙げられ、
炭素原子数7〜18のアルキルアリール基としては、例えば、メチルフェニル、ジメチルフェニル、エチルフェニル、オクチルフェニル基等が挙げられ、
炭素原子数7〜18のアリールアルキル基としては、例えば、ベンジル、2−フェニルエチル、1−メチル−1−フェニルエチル基等が挙げられる。
上記の炭素原子数1〜12のアルキル基としては、上記一般式(1)におけるR1〜R3が表す直鎖又は分岐のアルキル基と同じ基が挙げられ、上記の炭素原子数1〜12のアルコキシ基としては、メトキシ、エトキシ、プロポキシ、ブトキシ、ペントキシ、ヘキサオキシ、オクトキシ、ノニルオキシ、デシルオキシ、ウンデシルオキシ、ドデシルオキシ基が挙げられる。
また上記エステル基は、カルボン酸とアルコールが脱水縮合して形成される基であり、上記アミド基はカルボン酸とアミンの脱水縮合により形成される基である。
上記の置換基又は中断を有するアルキル基又はシクロアルキル基としては、2−ヒドロキシプロピル、2−メトキシエチル、3−スルホニル−2−ヒドロキシプロピル、4−メチルシクロヘキシル基等が挙げられ、
また、上記の置換基又は中断を有するアリール基としては、4−メチルフェニル、3−クロロフェニル、4−ベンジルオキシフェニル、4−シアノフェニル、4−フェノキシフェニル、4−グリシジルオキシフェニル、4−イソシアヌレートフェニル基等が挙げられる。
また、上記アルキル基を置換してもよい炭素原子数1〜12のアルコキシ基としては、上記一般式(1)におけるR1〜R3が表すアルキル基等を置換してもよい炭素原子数1〜12のアルコキシ基と同じ基が挙げられる。
本発明の防虫壁紙に使用される合成樹脂としては、ポリオレフィン系樹脂、塩素含有樹脂が挙げられる。
本発明の壁紙は、建築物の壁や天井等に内装仕上げとして貼り付けるものであり、顔料や染料等で着色されていてもよく、意匠性を高めるために印刷や表面への凹凸模様が施されていてもよい。
壁紙には、基材の紙の裏面に裏打紙を貼着し紙単体からなるものもあるが、本発明の壁紙は、合成樹脂層を有するものであればよいが、ポリ塩化ビニル等の合成樹脂層と紙層とを積層したものが好ましい。また、本発明の壁紙の合成樹脂層は、1層でも多層でもよく、また紙層を有さず、合成樹脂層のみでもよい。
本発明の壁紙が有する合成樹脂層として使用される塩素含有樹脂には、可塑剤、安定剤、充填剤、発泡剤、発泡調整剤、着色剤等、通常の塩素含有樹脂壁紙の基材層となる合成樹脂層に添加する各種の任意成分を加えることができる。これらの任意成分の配合量は、各種壁紙の態様により適宜選択されるものであり制限されるものではないが、好ましくは、塩素含有樹脂100質量部に対して、合計で、200質量部以下とする。
上記可塑剤の配合量は、塩素含有樹脂100質量部に対して、30〜100重量部、好ましくは50〜80質量部である。
特に、脂肪酸亜鉛と、脂肪酸バリウム、脂肪酸カルシウム及び脂肪酸マグネシウムから選ばれた少なくとも1種の脂肪酸塩との組合せが好ましく、塩素含有樹脂100重量部に対し、脂肪酸亜鉛を2.0〜4.0質量部、或いは脂肪酸バリウム、脂肪酸カルシウム及び脂肪酸マグネシウムから選ばれた少なくとも1種の脂肪酸塩を2.0〜4.0質量部加えるのが好ましい。
合成樹脂層の成分に加える発泡セル調整剤は、発泡セルの細かさ、均一さを調整するもので、数平均重合度で10〜800の(メタ)アクリル酸エステルポリマーを用いることができる。この(メタ)アクリル酸エステルポリマーは、例えばアクリル酸イソブチルエステルポリマー、アクリル酸−2−エチルヘキシルエステルポリマー、アクリル酸イソデシルエステルポリマー、アクリル酸ノニルエステルポリマー、アクリル酸ドデシルエステルポリマー、メタクリル酸イソブチルエステルポリマー、メタクリル酸−2−エチルヘキシルエステルポリマー、メタクリル酸イソデシルエステルポリマー、メタクリル酸ノニルエステルポリマー、メタクリル酸ドデシルエステルポリマー等である。この発泡セル調整剤は、例えば、塩素含有樹脂100質量部に対して0.2〜2.0質量部重量部程度用いる。
Mgx1Znx2Al2・(OH)2(x1+x2)+4・(CO3)1-y/2(ClO4)y・mH2O (3)
(式中、x1、x2及びyは各々下記式で表される条件を満足する数を示し、mは0又は任意の整数を示す。0≦x2/x1<10、2≦x1+x2<20、0≦y≦2)
ポリ塩化ビニル100質量部に対して、炭酸カルシウムを100質量部、二酸化チタンを15質量部、可塑剤としてジ−2−エチルヘキシルフタレートを60質量部、バリウム−亜鉛系安定剤を3.0質量部、発泡剤としてアゾジカルボンアミドを3.0質量部、紫外線吸収剤として、下記化合物No.1を0.5質量部配合して、ポリ塩化ビニル組成物を調製し、これに発泡処理を230℃で30秒加熱を行い、普通紙の上に、合成樹脂層を形成し、壁紙を作製した。
即ち、横1.8m、奥行き1.8m及び高さ1.8mの木製の箱を用意し、箱の天井の中央に、40Wの白色蛍光灯を設置し、箱の前面中央に、30cm×30cmの開口部を設けた。そして、すべての壁面と天井(上面)と床(底面)に、上記で得られた壁紙を貼りつけた。また、開口部の上端から、箱の内側に向けて、幅30cm、長さ1.2mの木製の仕切り板を、白色蛍光灯からの直接光が、箱の外部に漏れないように取り付けた。これにより、開口部から箱の外に洩れる光のほとんどは、箱内の壁面、天井、床面に反射した間接光となった。
その後、屋外に箱を設置し、8月の午後7時〜午後8時の1時間(雨天を除く)、白色蛍光灯を点灯させた後、箱内に殺虫剤を噴霧し、開口部を閉じた。虫が死滅した後、箱内の虫の数を数えた。測定は日を変えて5日間行い、その平均値を表1に示した。
紫外線吸収剤を使用しない以外は、実施例1と同様にして壁紙を作製した。得られた壁紙の防虫効果を実施例1と同様にして測定した。結果を表1に示す。
紫外線吸収剤として、化合物No.1の代わりに、本願発明に係るトリアジン化合物と類似構造のモノヒドロキシフェニルトリアジン化合物である、下記の化合物No.6を用いた以外は、実施例1と同様にして壁紙を作製した。得られた壁紙の防虫効果を実施例1と同様にして測定した。結果を表1に示す。
紫外線吸収剤として、化合物No.1の代わりに、ベンゾトリアゾール系紫外線吸収剤である、下記の化合物No.7を用いた以外は、実施例1と同様にして壁紙を作製した。得られた壁紙の防虫効果を実施例1と同様にして測定した。結果を表1に示す。
紫外線吸収剤として、化合物No.1の代わりに、ベンゾトリアゾール系紫外線吸収剤である、下記の化合物No.8を用いた以外は、実施例1と同様にして壁紙を作製した。得られた壁紙の防虫効果を実施例1と同様にして測定した。結果を表1に示す。
紫外線吸収剤として、化合物No.1の代わりに、ベンゾフェノン系紫外線吸収剤である、下記の化合物No.9を用いた以外は、実施例1と同様にして壁紙を作製した。得られた壁紙の防虫効果を実施例1と同様にして測定した。結果を表1に示す。
横1.8m、奥行き1.8m及び高さ1.8mの木製の箱を用意し、箱の天井の中央に、40Wの白色蛍光灯を設置し、その箱の前面の壁面をすべて取り外し開口部とした。開口部の反対側の壁面の左半分に、実施例1で得られた壁紙を貼りつけ、右半分に、比較例1で得られた壁紙を貼りつけた。
その後、屋外に箱を設置し、8月の午後7時〜午後7時20分の20分間(雨天を除く)、白色蛍光灯を点灯させた後、壁紙を貼った壁面を、デジタルカメラで撮影し、その画像から虫の数を数えた。測定は日を変えて5日間行い、その平均値を表2に示した。
Claims (2)
- 上記合成樹脂が塩素含有樹脂である請求項1記載の防虫壁紙。
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