JP6447966B2 - 刈払い用回転刃 - Google Patents

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Description

本発明は、刈払い機に装着されて草や蔓、小木等(草木等という)を刈払いする際に使用される刈払い用回転刃に関する。
従来、チップソー等の刈払い用の回転刃としては、例えば特許文献1に開示されている。この回転刃は、円板状の台金の外周縁に、所定間隔で複数のチップ固着部と刃室を交互に形成し、各チップ固着部にチップをそれぞれロー付け固着したものである。
しかし、このような回転刃にあっては、刈払い作業時にチップで刈り取った草木等が刈払い機先端の受けフランジ部分に巻き付いて、刈払い機の回転数を低下させる場合があり、このような草木等(特に蔓等)の巻き付きを防止するために、作業者は予め刈払い機の回転数を必要以上に高めた状態で作業を行うか、回転数を高めても取り除けない場合は、刈払い作業を一旦中断して巻き付いた草木等を手によって取り除いており、刈払い作業時の作業者への負担が大きくなり易く、刈払い作業を能率的に行うことが難しいという不都合を有していた。
そこで、本出願人は、このような不都合を解決するために、特許文献2に開示の刈払い用回転刃を提案した。この回転刃は、台金の刈払い機への取付面となる表面で刈払い機への取付孔の外周側に、上面側が開口した巻付き防止カップを一体的に固着し、この巻付き防止カップの平面視円環状の側壁で、草木等の刈払い機先端の受けフランジ部分への接触(巻付き)自体を防止するようにしている。
実開平06−72319号公報 特開2011−244799号公報
しかしながら、この巻付き防止カップ付きの回転刃にあっては、巻付き防止カップの平板状の側壁により草木等の受けフランジへの接触を防いで、該受けフランジ部分への草木等の巻付きを防止することができるものの、刈払い作業時に、回転刃の回転で発生する飛散した土や泥、あるいは刈り取ることで飛散した草木等の刈り屑が、開口している上部から巻付き防止カップの内部に進入して堆積(付着)し易く、回転刃が取り付けられる刈払い機先端の重量が重くなる等、刈払い作業の能率を十分に高めることが難しい。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、その目的は、刈払い機先端への草木等や巻付きや土や泥、刈り屑等の付着を防止して、作業者への負担の軽減を図り刈払い作業の能率を十分に高めることが可能であると共に、巻付き防止部材の内部に進入した土や泥等を刈払い作業中に巻付き防止部材外に効果的に排出可能な刈払い用回転刃を提供することにある。
かかる目的を達成すべく、本発明の請求項1に記載の発明は、円板状の台金の外周縁に刃先が形成されると共に、台金の中心部分に刈払い機への取付孔が形成された刈払い用回転刃であって、前記台金の取付孔の外周側で前記刈払い機への取付面となる表面に、前記取付孔の外周側に位置する取付部及び該取付部の外周縁に所定寸法突出した状態で形成された立壁部を有する巻付き防止部材が一体的に固着され、前記巻付き防止部材の立壁部は、円周方向に沿って一定間隔で形成された複数の垂直部と該垂直部の上下端を連結する連結部を有して、隣接する垂直部及び連結部間に側面視略楕円形状の開口部が立壁部の円周方向に沿って複数個隣接状態で形成されると共に、該開口部の前記台金の回転方向上流側の開口面積が回転方向下流側の開口面積に対して大きく設定されていることを特徴とする。
本発明の請求項1に記載の発明によれば、台金の取付孔の外周側の表面に、取付部と立壁部及び立壁部に形成された複数の開口部を有する巻付き防止部材が一体的に固着されているため、回転刃と一体的に回転する巻付き防止部材の立壁部で草木等の刈払い機先端への巻き付きを防止できると共に、刈払い作業時に巻付き防止部材内に進入した土や泥等を、回転刃の回転による遠心力で開口部から巻付き防止部材外に自動的に排出でき、土や泥等の巻付き防止部材内部への付着(堆積)を防止して、作業者への負担の軽減を図り刈払い作業の能率を十分に高めることが可能になる。
また、開口部の開口面積が、回転方向上流側が下流側に対して大きく設定されているため、回転刃の回転時に巻付き防止部材内の土や泥等に作用する遠心力を利用して、これらの土や泥等を開口面積が大きい回転方向上流側から巻付き防止部材の外部に効果的に排出できて、土や泥等の巻付き防止部材内部への付着を確実に防止できると共に、最適な開口面積の設定で立壁部自体の剛性を所定に維持することができる。
さらに、立壁部が垂直部と上下の連結部を有して、隣接する垂直部及び連結部間に開口部が形成されているため、開口部を立壁部自体に形成できて、立壁部自体の剛性を高めつつ、草木等の巻付き防止と土や泥等の排出を確実に行うことができる。
本発明に係わる刈払い用回転刃の一実施形態を示す平面図 同そのA−A線に沿った矢視図 同巻付き防止部材の立壁部の基本概念を示す要部拡大図 同図3のB−B線に沿った矢視図 同刈払い機への取付状態を示す図 同巻付き防止部材の実施例と参考例を示す図
以下、本発明を実施するための形態を図面に基づいて詳細に説明する。
図1〜図5は、本発明に係わる刈払い用回転刃の一実施形態を示している。図1及び図2に示すように、刈払い用回転刃1(回転刃1という)は、円板状で外周側に複数の軽量孔3が一定間隔で形成された台金2を有し、この台金2の中心位置には、後述する刈払い機5への取付孔4が形成されている。
また、台金2の外周縁には、チップ固着部6と刃室7が一定間隔で多数形成され、各チップ固着部6には、刃先としての超硬合金からなるチップ8がそれぞれロー付け固着されている。なお、チップ8は、掬い面と先端面及び複数の固着面を有し、各固着面が台金2のチップ固着部6にロー付け固着されるようになっている。なお、図2に示すように、台金2の取付孔4の外周側で後述する巻付き防止部材10の取付部11に対応した位置には、台金2の表面2a(回転刃1の表面)側に突出した平面視円環形状の凸条9が形成され、この凸条9の円周方向の所定位置には等間隔で6個のリベット孔(図示せず)が形成されている。
そして、この台金2の刈払い機5への取付面となる表面2aには、巻付き防止部材10が一体的に固着されている。この巻付き防止部材10は、例えば板厚1.2mm程度の鋼板の折り曲げ加工により、中心部分に所定内径の孔11aが形成された平面視円環状の取付部11と、この取付部11の外周縁に垂直状態で一体的に立設された立壁部12と、この立壁部12に形成された開口部13を有する如く形成されている。
また、巻付き防止部材10は、前記孔11aの内径が台金2の前記取付孔4の内径より所定寸法大きく設定されて、その取付部11が複数個(図では6個)のリベット14により台金2の取付孔4の外周側に同心状に一体的に固着されている。これにより、図5に示すように、取付孔4の外側に刈払い機5の受けフランジ5aの外形より大きな平坦面が形成されて、前記刈払い機5に回転刃1を取り付けた際に、回転刃1の前記平坦面上に刈払い機5の受けフランジ5aが位置するようになっている。
また、巻付き防止部材10の取付部11には、図2及び図4に示すように、幅方向の略中央部分に円環状の凸条15が形成されることで、その下面(裏面)に円環状の凹溝16が形成されており、凸条15には、円周方向に一定間隔で前記台金2のリベット孔に対応する6個のリベット孔15aが形成されている。なお、巻付き防止部材10は、例えば台金2の外径が230mmの場合に、その外径がd=130mm程度に設定され、前記取付部11の幅はw=20mm程度に設定されている。また、巻付き防止部材10の前記立壁部12は、図4に示すように、その上端部が内側に折り曲げられることで、上端面が円滑面で形成されて、作業時の安全性が確保されている。
そして、前記巻付き防止部材10の立壁部12には、前記開口部13が複数個(例えば6個)形成されている。この開口部13は、図3及び図4に示すように、立壁部12の側面視で両端部が半円弧形状の所定幅w1の側面視略楕円形状の孔で形成されている。すなわち、立壁部12は、円周方向に一定間隔で取付部11の外周縁に一体成形された垂直部12aと、この垂直部12aの上下端部を連結する上下の連結部12bを有して、垂直部12aと連結部12b間に前記開口部13が形成されている。
このとき、開口部13は、その前記幅w1が回転刃1の回転方向イに沿ってその上流側から下流側に向けて一定に設定され、円環状の立壁部12の円周方向に沿って等間隔で6個隣接状態で設けられている。これにより、各開口部13間には所定形態の立壁部12の垂直部12aが位置すると共に、各開口部13の上端及び下端には、所定幅の連結部12bがそれぞれ位置した状態となり、開口部13の面積は、立壁部12の垂直部12aの面積に対して十分大きく設定されている。
このように構成された前記巻付き防止部材10と台金2は、図2に示すように、巻付き防止部材10のリベット孔15aと前記台金2のリベット孔とを利用して6個のリベット14により互いに固着されている。このとき、巻付き防止部材10の取付部11を台金2の表面2aに重ねた際に、巻付き防止部材10の前記凸条15と台金2の前記凸9条とが上下方向(台金2の表裏面方向)に密に合致した状態に設定され、この状態で両凸条15、9のリベット孔に前記リベット14を挿入して加締めることで、巻付き防止部材10が台金2に着脱不能で一体的に固着されている。
次に、このように構成された回転刃1の動作について説明する。先ず、刈払い作業を行う場合は、回転刃1を刈払い機5に取り付けて行う。この回転刃1の取り付けにあたって、図5に示すように、刈払い機5の回転伝達シャフト5b先端の取付フランジとしての受けフランジ5aに、押さえフランジ5c及び取付カバー17や取付ボルト18を介して刈払い機5に取り付ける。このとき、回転刃1の取付孔4外周側の前記平坦面を刈払い機5の受けフランジ5aの面に当接させ、取付カバー17を介して取付ボルト18を受けフランジ5aのネジ孔にねじ込むことで、取付ボルト18の頭部が取付カバー17の外側(下面側)に突出しないようにして固定される。
また、回転刃1の刈払い機5への取付状態において、巻付き防止部材10の取付部11は、該取付部11の孔11aの内径が前述した大きさ設定により、孔11a内に刈払い機5の受けフランジ5aが位置して、取付部11と受けフランジ5aとが干渉しない状態となっており、回転刃1が刈払い機5に何等悪影響を受けることなく取り付けられている。また、巻付き防止部材10の立壁部12の高さ寸法hを、例えば使用する刈払い機5の形態等に応じて所定に設定することにより、立壁部12の上端と刈払い機5の回転伝達シャフト5bの外周面間に、所定の隙間寸法(例えば5〜15mm)が確保されて、巻付き防止部材10と回転伝達シャフト5bが干渉しないようになっている。
そして、回転刃1の刈払い機5への取付状態で、刈払い機5を作動させると、回転刃1が所定回転数で回転し、回転刃1先端のチップ8により草木等が切断(刈払い)される。また同時に、切断された草木等は、巻付き防止部材10の立壁部12の垂直部12aに接触して跳ね返された状態になり、切断した草木等が刈払い機5先端の受けフランジ5a部分等に巻き付くことが防止される。このとき、巻付き防止部材10の立壁部12には、比較的大きな面積の開口部13が形成されているが、回転刃1自体が例えば1500〜3000rpm程度の高速で回転することから、立壁部12の回転により開口部13が疑似的に殆ど閉塞されて状態となり、切断された草木等の開口部13から巻付き防止部材10内への進入が防止された状態となる。
また、チップ8や台金2の回転(すなわち回転刃1の回転)により、刈払い作業中に跳ね飛ばされる(飛散される)土や泥、草木の水滴や雨水、あるいは刈払いした草木の刈り屑等(以下、これらを土や泥等という)は、飛散により巻付き防止部材10の内部に上方から進入する場合がある。しかし、この巻付き防止部材10内に進入した土や泥等は、巻付き防止部材10の立壁部12に設けられ該立壁部12より面積の大きな開口部13により、図1及び図2の矢印ロの如く巻付き防止部材10外に排出される。
その際、回転刃1の回転による遠心力が巻付き防止部材10内の進入した土や泥等にも作用して、これらが面積の大きな開口部13から巻付き防止部材10の外部に自動的に排出されるが、回転刃1が高速で回転している場合で開口部13が略閉塞状態の場合には、刈払い機5の手元操作で回転数を所定数まで下げることで、開口部13が開口した状態となり、巻付き防止部材10内の土や泥等が確実に排出されることになる。なお、仮に飛散する土や泥の量が多く巻付き防止部材10内に所定量堆積した場合には、刈払い機5を停止させることなく、その回転数を少し下げつつ巻付き防止部材10に振動を加えること等で、巻付き防止部材10内の土や泥等を外部に自動的に排出することもできる。
つまり、前記回転刃1の場合、台金2の表面2aで取付孔4の外周側に、刈払い機5側に突出した状態で、巻付き防止部材10をリベット14で一体的に固着することにより、回転刃1と共に回転する巻付き防止部材10の立壁部12の垂直部12aで、刈払い機5の受けフランジ5aの外周側を所定距離L(図5参照)隔てて覆うことができる。これにより、チップ8で切断された草木等の受けフランジ5aへの接触自体を防止して、草木等の刈り払い機5先端等への巻き付けを防ぐことができる。また同時に、立壁部12に設けた面積の大きな開口部13を利用して、巻付き防止部材10内に進入した土や泥等を、回転刃1の所定の回転動作で巻付き防止部材10外に自動的に排出できることになる。
このように、前記回転刃1によれば、台金2の表面2aに、取付部11と立壁部12及び立壁部12に形成された複数の開口部13とを有する巻付き防止部材10が一体的に固着されているため、回転刃1の回転数設定により、立壁部12を巻付き防止壁として機能させることができて、巻付き防止部材10で草木等の刈払い機5先端への巻き付きを確実に防止することができる。その結果、刈払い作業時に蔓等の巻付きによる作業中断(刈払い機5の停止)や刈払い機5の回転数を増加させる必要もなく、作業者への負担を軽減させつつ、刈払い作業を能率的に行うことができる。
また、同時に、巻付き防止部材10に立壁部12の垂直部12aより広い面積の開口部13が設けられているため、刈払い作業時に飛散等して巻付き防止部材10内に侵入した土や泥等を、回転刃1の回転による遠心力で開口部13から巻付き防止部材10外部に自動的に排出でき、土や泥等の巻付き防止部材10内への堆積を防止して、重量増加等による作業者への負担の一層の軽減を図りつつ、刈払い作業の能率を十分に高めることが可能になる。特に、立壁部12が垂直部12aと上下の連結部12bを有して、隣接する垂直部12a及び連結部12b間に開口部13が形成されていることから、開口部13を立壁部12自体に形成することができて、立壁部12自体の剛性を高めつつ、草木等の巻付き防止と土や泥等の排出を確実に行うことができる。
また、巻付き防止部材10の立壁部12自体に広い面積の開口部13が形成されているため、巻付き防止部材10自体を軽量化できて、回転刃1の重量増加を極力抑えて、刈払い作業の作業性を一層向上させることができる。またさらに、巻付き防止部材10の立壁部12の上端縁に返し形状の円滑面が形成されているため、該円滑面により立壁部12の剛性を高めて、例えば刈払い機5を移動する際の巻付き防止部材10の変形等を防止できると共に、作業者が巻付き防止部材10に触れた場合等の安全性を高めることもできる。
また、巻付き防止部材10の取付部11に円環状の凸条15(凹溝16)が形成されると共に、該凸条15に対応して台金2にも凸条9(凹溝)が形成されているため、取付部11の凸条15により該取付部11(巻付き防止部材10)や台金2の剛性を一層高めることができる。また、台金2の凹溝16内にリベット14の頭部を収容できるため、回転刃1の回転時のリベット14の頭部の摩耗を防止できて、巻付き防止部材10を長期に亘り確実に台金2に固定状態として、より一層安全な刈払い作業を行うことができる。
図6は、前記巻付き防止部材10の実施例と参考例を示している。以下、前記実施形態と同一部位には、同一符号を付して説明する。図6(a)の本発明の実施例を示す巻付き防止部材10は、前述した開口部13の開口面積を、回転方向イ上流側が大きく下流側が小さくなるように設定したものである。この開口部13の面積設定により、回転刃1の回転時に巻付き防止部材10内の土や泥等に作用する遠心力を利用して、これらの土や泥等を開口面積の大きい回転方向イ上流側から巻付き防止部材10の外部に効果的に排出できて、土や泥等の巻付き防止部材10内への堆積を確実に防止できると共に、最適な開口部13の設定で立壁部12自体の剛性を所定に維持することが可能になる。
また、図6(b)の参考例を示す巻付き防止部材10は、開口部13を側面視略楕円形状ではなく、立壁部12の高さ寸法hより若干小さい円形の孔13aで形成し、これらを円周方向に近接して設けるようにしたものである。この例の場合、図の二点鎖線で示すように、回転方向イ下流側の孔13aの径を上流側より小さくして、図6(a)と同様の作用効果を得るようにしてもよい。
さらに、図6(c)の他の参考例を示す巻付き防止部材10は、開口部13を凹部13bで形成したものである。すなわち、取付部11の外周縁に円周方向に所定間隔で側面視長方形状の立壁部12(垂直部12a)を形成し、隣接する立壁部12間に上方(刈払い機5方向)に開口した開口部13としての凹部13bを形成する。この巻付き防止部材10においても、回転する立壁部12で草木等の巻付きが防止されると共に、凹部13bにより巻付き防止部材10内の土や泥等が外部に排出されることなる。
この例の場合も、二点鎖線で示すように、回転方向イ上流側の立壁部12の高さ寸法hを下流側より低く形成することで、凹部13b(開口部13)の面積を上流側が大きくなるようにしてもよいし、例えば立壁部12を所定幅の円弧形状の板状ではなく、前記一つの立壁部12(垂直部12a)に対して1本もしくは複数本の棒状部材で形成してもよい。この例においても、前記実施例や参考例と同様の作用効果が得られる他に、開口部13が凹部13bで形成されるため、巻付き防止部材10のより一層の軽量化が図れると共に、巻付き防止部材10の構成を簡略化して安価に製造でき、かつ巻付き防止効果と排出効果とを最適な状態に容易に設定すること等が可能になる。このように、巻付き防止部材10の立壁部12と開口部13の形態は、巻付き防止機能と排出機能が同時に得られる、適宜構成を採用することができる。
なお、前記実施形態においては、回転刃1の台金2が平板状である場合について説明したが、本発明はこれに限定されず、例えば図2の二点鎖線aで示すように構成してもよい。すなわち、台金2の取付孔4の外周側に平坦な刈払い機5の取付面を形成し、この取付面の外周側に傾斜面を介して台金2の裏面方向に窪んだ凹部19を形成すると共に、この凹部19の外周側に前記取付面と平行な刃先面2bを形成する。そして、取付面に前記巻付き防止部材10を前記実施形態と同様に一体的に固着する。このようにしても、前記実施形態と同様の作用効果が得られる他に、次のような作用効果を得ることができる。
すなわち、この回転刃1の場合、図示はしないが、台金2裏面の凹部19内に前記取付ボルト18の頭部を位置させることができるため、凹部19で取付ボルト18等を保護して頭部の摩耗や変形等を確実に防止することができ、回転刃1の刈払い機5に対する取り付けや取り外し時に、取付ボルト18を良好に回転操作できて、回転刃1の交換作業をスムーズに行うことができる。また、切断性能に影響する刃先面2bが所定の段差を有して取付面と平行に形成されているため、刃先としてのチップ8と取付面(刈払い機5への取付面)とが角度をもってチップ8が草木等に斜めに入ることを防止でき、チップ8を草木等に略直角に入れることができて、回転刃1に良好な切れ味を容易に得ることができる。
なお、前記実施形態においては、巻付き防止部材10を台金2にリベット14で一体的に固着したが、例えばスポット溶接等の適宜の溶接を使用したり、台金2に巻付き防止部材10を一体成形したり、あるいは台金2と巻付き防止部材10をボルトにより着脱可能に固着する等、確実な固着状態が得られる適宜の手段を採用することができる。
また、前記実施形態における、開口部13の数、チップ8の数や形状、台金2や巻付き防止部材10の外径等の形状は一例であって、例えば開口部13を6個ではなく、2個、4個、8個等の適宜の個数とする等、本発明の各発明に係わる要旨を逸脱しない範囲において適宜の構成を採用することができる。
本発明は、円板状の台金の外周縁にチップが固着された回転刃(チップソー)に限らず、刃先が台金に一体成形された回転刃等、草木等の刈払いに使用される全ての回転刃に利用できる。
1・・・刈払い用回転刃、2・・・台金、2a・・・表面、2b・・・刃先面、4・・・取付孔、5・・・刈払い機、5a・・・受けフランジ、5c・・・押さえフランジ、9・・・凸条、10・・・巻付き防止部材、11・・・取付部、11a・・・孔、12・・・立壁部、12a・・垂直部、12b・・・連結部、13・・・開口部、13a・・・孔、13b・・・凹部、14・・・リベット、15・・・凸条、17・・・取付カバー、18・・・取付ボルト、イ・・・回転方向、ロ・・・排出方向。

Claims (1)

  1. 円板状の台金の外周縁に刃先が形成されると共に、台金の中心部分に刈払い機への取付孔が形成された刈払い用回転刃であって、
    前記台金の取付孔の外周側で前記刈払い機への取付面となる表面に、前記取付孔の外周側に位置する取付部及び該取付部の外周縁に所定寸法突出した状態で形成された立壁部を有する巻付き防止部材が一体的に固着され、
    前記巻付き防止部材の立壁部は、円周方向に沿って一定間隔で形成された複数の垂直部と該垂直部の上下端を連結する連結部を有して、隣接する垂直部及び連結部間に側面視略楕円形状の開口部が立壁部の円周方向に沿って複数個隣接状態で形成されると共に、該開口部の前記台金の回転方向上流側の開口面積が回転方向下流側の開口面積に対して大きく設定されていることを特徴とする刈払い用回転刃。
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