JP3950443B2 - 巻付き防止部材、刈刃及びそれらを備えた刈払機 - Google Patents

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Description

本発明は、例えば草や蔓を刈払うときに草や蔓等の巻付きを防止する巻付き防止部材、刈刃及びそれらを備えた刈払機に関するものである。
従来、草や蔓等を刈払う刈払機としては次のような構成が知られている。即ち、図9に示すように、刈払機80の柄81の下端部にはハウジング82が固定されており、ハウジング82内部には上下に伸びる回転軸83が回転支持されている。前記ハウジング82から下方に突出した回転軸83の下端部には、フランジ状の上部丸鋸挟持部材84と下部丸鋸挟持部材85とそれぞれ下方から挿通され、ナット86を締付けることにより固定されている。該上部丸鋸挟持部材84と該下部丸鋸挟持部材85との間には丸鋸87が挟持されており、該丸鋸87と上部丸鋸挟持部材84との間には巻付き防止部材88が挟持されている。上部丸鋸挟持部材84、下部丸鋸挟持部材85、丸鋸87及び巻付き防止部材88はそれぞれ回転軸83と一体的に回転可能とされている。
上部丸鋸挟持部材84と丸鋸87との間には巻付き防止部材88が挟持されている。該巻付き防止部材88は円筒状の円筒状部材89と、研磨加工が施された複数の鋭刃部90を有する円環状の刃部材91とを備えている。円筒状部材89の底板92の中心には、丸鋸87の取付け孔(図示略)とほぼ等しい内径を有する円形の取付け孔93が形成されている。円筒状部材89は取付け孔93が回転軸83に挿通された状態で上部丸鋸挟持部材84と丸鋸87との間に挟持されており、当該円筒状部材89は丸鋸87と共に回転可能に支持されている。また、円筒状部材89の上部開口部の周縁にはフランジ94が形成されており、該フランジ94には前記刃部材91がリベット95により固定されている。
草や蔓を刈払う場合、柄81の上端側に設けられた図示しないエンジン等の駆動により回転軸83を回転させて丸鋸87を回転させると、回転軸83に固定された上下の挟持部材84,85の間に挟み止められた巻付き防止部材88も丸鋸87と一体になって回転する。回転軸83の周囲の部分に巻付こうとする草や蔓などは、巻付き防止部材88の鋭刃部90により切断される。このようにして、草や蔓などの回転軸83への巻付きを防止するようにしている(例えば、特許文献1参照)。
また、次のような刈払機も知られている。即ち、図10に示すように、上部丸鋸挟持部材84と丸鋸87との間に一体回転可能に挟持された巻付き防止部材96は、丸鋸87の上面に密接可能に形成された平面視長方形状(図示略)の底板97と、該底板97の両側部においてそれぞれ斜め上方に折り曲げられた傾斜板98とを備えている。両傾斜板98,98の回転方向(日本国内ではJIS規格により時計回り方向)側の側縁部には研磨加工を施した鋭刃部90が形成されている。巻付き防止部材96(正確には傾斜板98)が丸鋸87と一体に回転すると、該傾斜板98の鋭刃部90によって草や蔓などが切断される(例えば、特許文献2参照)。
実開平6−5412号公報(第2頁、図2) 登録実用新案第3003986号公報(第2頁、図1)
ところが、前記従来の巻付き防止部材88,96には次のような問題があった。即ち、図9に示すように、丸鋸87とフランジ94との間にはスペースSが形成されるので、このスペースSに巻付こうとする草や蔓などの切断が困難であった。このスペースSに草や蔓が巻き込むと、巻き込まれた草や蔓の一方の端部とは反対側の他方の端部が回転しない柄81またはハウジング82等の周囲の部分に巻付き、その抵抗によって丸鋸87の回転が停止してしまうことがあった。また、巻き込まれた草や蔓の一方の端部とは反対側の他方の端部が地中に固着したまま地上に現れない場合も、その抵抗によって丸鋸87の回転が停止してしまうことがあった。更に巻き込みが進行すると、丸鋸87とフランジ94との間に形成されるスペースSに草や蔓を収容できる許容範囲を超えてしまい、巻付いた草が刃部材91を上方へ持ち上げることがある。この結果、リベット95によって円筒状部材89に取付けられている刃部材91が該円筒状部材89のフランジ94から剥離して、早期に巻付き防止部材88が使用できなくなるおそれがあった。
また、図9に示す巻付き防止部材88は3つの部品(刃部材91,円筒状部材89,リベット95)から構成されていた。このため、部品点数が多くなると共に材料コストがかかる。さらに、刃部材91及び円筒状部材89の加工コストがそれぞれかかると共に、リベット95により刃部材91を円筒状部材89のフランジ94に固定する組付けコストがかかっていた。従って、図9に示す巻付き防止部材88の製造コストが高くなるという問題があった。
一方、図10に示す巻付き防止部材96は、底板97と両傾斜板98,98とを一体的に折曲形成することにより、部品点数、材料コスト、加工コスト及び組付けコストを含む製造コストの低減が図られている。しかし、この図10に示す巻付き防止部材96においても、傾斜板98と丸鋸87との間にスペースSができるため、該スペースSに草や蔓が巻き込まれやすかった。また、このスペースSに巻き込まれた草や蔓の一方の端部とは反対側の他方の端部が回転しない柄81またはハウジング82等の周囲の部分に巻付いたり、地中に固着したままだったりした場合には、その抵抗によって丸鋸87の回転が停止し、巻付き防止部材96としての効果が発揮できないおそれがあった。
本発明は、上記の問題点に着目してなされたものであって、その目的は、製造コストを上げることなく、回転軸、回転部材及び取付け部材へ草や蔓が巻込むことを一層抑制することができる巻付き防止部材、丸鋸及びそれらを備えた刈払機を提供することにある。
上記問題点を解決するために、請求項1に記載の発明は、取付け部材により刈払機の回転軸に固定された刈刃の固定面または前記回転軸と一体回動可能に設けられると共に刈刃を有する回転部材の固定面に密接するように取付けられる巻付き防止部材において、前記巻付き防止部材は一枚の板材から形成されており、前記刈刃の固定面または前記回転部材の固定面に固定される基板部と、前記基板部の外周縁に形成された単数または複数の巻付き防止刃とを備え、前記基板部を刈刃の固定面または前記回転部材の固定面に固定したとき、前記巻付き防止刃の先端部が刈刃の固定面または前記回転部材の固定面に密接するように、もしくは前記巻付き防止刃の先端部と刈刃の固定面との間に所定の隙間が形成されるように、前記巻付き防止刃前記巻付き防止刃は、その基端部において上方へ塑性変形させると共にその中間部において下方へ塑性変形させることにより形成したことを要旨とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の巻付き防止部材において、前記基板部の外周縁には該基板部に対して所定の角度をなす単数または複数の立ち刃をさらに設けるようにし、前記基板部を刈刃の固定面または前記回転部材の固定面に固定したとき、前記立ち刃の先端部が前記取付け部材よりも上方に位置するように該立ち刃を形成したことを要旨とする。
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の巻付き防止部材において、複数の巻付き防止刃及び複数の立ち刃を設けるようにした場合、該巻付き防止刃と立ち刃とを交互に配置するようにしたことを要旨とする。
請求項4に記載の発明は、請求項3に記載の巻付き防止部材において、前記基板部の外周縁において、互いに隣り合う巻付き防止刃間に複数の立ち刃を配置し、各立ち刃の前記基板部に対する角度をそれぞれ異ならせるようにしたことを要旨とする。
請求項5に記載の発明は、請求項1に記載の巻付き防止部材において、前記基板部を刈刃の固定面または前記回転部材の固定面に固定したとき、前記中間部が刈払機の取付け部材よりも上方に位置するように巻付き防止刃を形成したことを要旨とする。
請求項6に記載の発明は、請求項1〜請求項5のいずれか一項に記載の巻付き防止部材において、前記巻付き防止刃を、その先端部へ向かうにつれて幅狭となる台形形状となるように形成したことを要旨とする。
請求項7に記載の発明は、刈払機の回転軸に固定される刈刃本体部と、前記刈刃本体部の外周縁に形成された複数の刃とを備えた刈刃において、前記刈刃本体部には単数または複数の巻付き防止刃を切り起こすと共に、その中間部において下方へ塑性変形させるようにし、該巻付き防止刃の先端部を、刈刃本体部の上面高さ位置に対して所定距離だけ上方へ離間する高さ位置から、該刈刃本体部の下面高さ位置に対して所定距離だけ下方へ離間する高さ位置までの範囲内に配置するようにしたことを要旨とする。
請求項8に記載の発明は、回転軸に刈刃を固定した刈払機において、請求項1〜請求項6のうちいずれか一項に記載の巻付き防止部材または請求項7に記載の刈刃を備えたことを要旨とする。
(作用)
請求項1に記載の発明によれば、巻付き防止部材を刈刃の固定面または回転部材の固定面に取付けた状態で回転軸が回転すると、巻付き防止刃は取付け部材及び刈刃または取付け部材及び回転部材と一体的に回転する。回転軸に固定された刈刃及び取付け部材と一体的に回転する巻付き防止部材の巻付き防止刃によって、巻付き防止刃に接触した草や蔓が切断される。また、巻付き防止部材を刈刃の固定面または回転部材の固定面に固定したとき、巻付き防止刃の先端部と刈刃の固定面または回転部材の固定面との隙間はゼロ、もしくは所定の隙間が形成されるため、巻付き防止刃の先端部と刈刃の固定面または回転部材の固定面との間に草や蔓が入り込むことが抑制される。従って、回転軸、取付け部材及び巻付き防止部材もしくは回転部材、取付け部材及び巻付き防止部材に草や蔓が絡むことが抑制される。さらに、巻付き防止部材は一枚の板材により一体形成されている。このため、巻付き防止部材を複数の部材から構成するようにした場合に比べて、製造コストが低減する。
請求項2に記載の発明によれば、請求項1に記載の発明の作用に加えて、巻付き防止刃による切断を逃れた草や蔓は回転軸、巻付き防止部材、回転部材または取付け部材の中心方向へ向かおうとする。しかし、巻付き防止刃による切断を逃れた草や蔓は立ち刃によって切断される。立ち刃の基端部から先端部までの高さの範囲内において、草や蔓は切断される。また、取付け部材よりも立ち刃の先端部が高く形成されているため、回転軸、取付け部材及び巻付き防止部材もしくは回転部材、取付け部材及び巻付き防止部材に草や蔓が絡むことが一層抑制される。
請求項3に記載の発明によれば、請求項2に記載の発明の作用に加えて、巻付き防止刃によって切断されない草や蔓が立ち刃によって切断される。そのとき、巻付き防止刃と立ち刃とが交互に配置されているため、巻付き防止刃によって切断されない草や蔓が直後に回転してくる立ち刃によって切断される。従って、草や蔓が効率よく切断され、巻付きを防止することができる。
請求項4に記載の発明によれば、請求項3に記載の発明の作用に加えて、いろいろな角度から、草や蔓を切断することができる。そのため、一層効率よく、草や蔓を切断することができ、ひいては、草や蔓が回転軸に絡みつくことも一層抑制することができる。
請求項5に記載の発明によれば、請求項1に記載の発明の作用に加えて、巻付き防止刃の中間部が取付け部材よりも高く形成されているため、一層広範囲の草や蔓を切断することができ、取付け部材に草や蔓が向かうことを抑制することができる。このため、回転軸、取付け部材及び巻付き防止部材もしくは回転部材、取付け部材及び巻付き防止部材に草や蔓が絡むことが一層抑制される。
請求項6に記載の発明によれば、請求項1〜請求項5のいずれか一項に記載の発明の作用に加えて、巻付き防止刃が台形形状であるため、当該巻付き防止刃の先端部の回転方向における強度が確保される。そのため、製品寿命が向上する。
請求項7に記載の発明によれば、刈払機の回転軸が回転すると、巻付き防止刃が刈刃と一体的に回転する。刈刃本体部から切り起こして形成された巻付き防止刃によって、巻付き防止刃に接触した草や蔓が切断される。従って、回転軸に草や蔓が絡むことが抑制される。また、巻付き防止刃が刈刃と一体となって形成されている。このため、巻付き防止部材を複数の部材から構成するようにした場合に比べて、部品点数、材料コスト、加工コスト及び組付けコストを含む製造コストを低減することができる。
請求項8に記載の発明によれば、回転する請求項1〜請求項6のいずれか一項に記載の巻付き防止部材及び請求項7に記載の刈刃を備えたことにより、草や蔓の切断及び巻込み防止動作がスムーズになる。従って、容易に回転部材を移動させることができ、刈払い作業を円滑に行うことができる。
本発明の巻付き防止部材によれば、製造コストを上げることなく、回転軸、回転部材及び取付け部材へ草や蔓が巻込むことを一層抑制することができる。
(第1実施形態)
以下、本発明を草や蔓等を刈り払う刈払機に具体化した第1実施形態を図1及び図2に基づいて説明する。
(全体構成)
図1に示すように、刈払機11は、刈払機11の本体としての細長い操作柄12を備えている。該操作柄12の上部にはエンジン等の動力源(図示略)が設けられており、同じく先端側(下部側)には回転機構部13が設けられている。操作柄12の内部には伝動軸(図示略)が挿通されており、該伝動軸の先端部にはギヤ機構(図示略)を介して回転機構部13が作動連結されている。動力源からの駆動力は伝動軸及びギヤ機構を介して回転機構部13に伝達されるようになっている。
(回転機構部)
前記回転機構部13は、操作柄12の下端部に固定されたハウジング14を備えている。該ハウジング14の内部には前記ギヤ機構が収容されており、該ギヤ機構には回転軸15が噛合している。該回転軸15はハウジング14から下方に突出しており、該回転軸15は前記駆動源の駆動によりギヤ機構を介して回転するようになっている。
前記ハウジング14から下方に突出した回転軸15の下端部には、回転部材としてのフランジ状の上部丸鋸挟持部材16と下部丸鋸挟持部材17とがそれぞれ下方から挿通され、座金18を介してナット19を締付けることにより固定されている。該上部丸鋸挟持部材16と該下部丸鋸挟持部材17との間には刈刃としての丸鋸20が挟持されており、該丸鋸20と上部丸鋸挟持部材16との間には巻付き防止部材21が挟持されている。上部丸鋸挟持部材16、下部丸鋸挟持部材17、丸鋸20及び巻付き防止部材21はそれぞれ回転軸15と一体的に回転可能とされている。丸鋸20の外周縁には複数の刃が形成されており、各刃先にはそれぞれ超硬チップ(図示略)が溶着されている。
(巻付き防止部材)
図1及び図2に示すように、前記巻付き防止部材21は、一枚の鋼板(板材)を所定形状に打ち抜いて折り曲げられることにより形成されている。この巻付き防止部材21は、基板部22、巻付き防止刃23及び立ち刃24を備えている。巻付き防止部材21の板厚は0.5〜2mmに設定されている。この範囲を下回ると、巻付き防止部材21の強度の確保が困難となり、この範囲を上回ると、板厚が厚くなりすぎ、曲げ加工が困難となる。本実施形態では、巻付き防止部材21の強度の確保及び折り曲げ形成の容易さから板厚を0.6mmに設定している。
前記基板部22の中央には、丸鋸20の取付け孔(図示略)とほぼ等しい円形の取付け孔25が形成されている。また、巻付き防止刃23及び立ち刃24はそれぞれ基板部22の外周縁において交互に3枚ずつ配置されており、各巻付き防止刃23及び各立ち刃24はそれぞれ基板部22の外周縁から外側に張出すようにして形成されている。
巻付き防止刃23は、基板部22の外周縁に形成された平面視台形形状の突片の基端部26を斜め上方へ折り曲げると共に、該突片の中間部27を斜め下方へ折り曲げることにより形成されている。具体的には、巻付き防止刃23は、その基端部26において斜め上方に折り曲げられた内側板28と、該巻付き防止刃23の中間部27を境に斜め下方へ折り曲げられた外側板29とから断面への字状かつ平面視台形形状に形成されている。巻付き防止刃23の外周縁(内側板28及び外側板29の外周縁)には、鋭刃部30が研磨加工により形成されており、丸鋸20と共に回転することによって草や蔓を切断できるようになっている。
上部丸鋸挟持部材16の外周面と巻付き防止刃23(内側板28)の基端部26との間の距離は、1〜3mmが好ましく、本実施形態では1mmとされている。この範囲内であれば、上部丸鋸挟持部材16と内側板28との間に入り込んだ草や蔓が短く切断され(本実施形態では1mm程度)、巻付き防止部材21の上面に長い草や蔓が残ることが抑制され、回転軸15、上部丸鋸挟持部材16及び巻付き防止部材21に絡み難くなる。また、基板部22と内側板28との間の折り曲げ角度は、残留応力による強度の懸念から最大90度までに加工可能であり、本実施形態では、45度に設定されている。
巻付き防止刃23(外側板29)の先端部は、固定面としての丸鋸の上面31と当接するように設けられている。即ち、巻付き防止刃23(外側板29)の先端部と丸鋸の上面31との距離はゼロとなっている。尚、巻付き防止刃23の先端部と丸鋸の上面31との間の距離は、基板部22の厚み以下の距離(草や蔓が入り難い距離)であれば任意に設定するようにしてもよい。
立ち刃24は、基板部22の外周縁に形成された平面視三角形形状の突片の基端部32を斜め上方へ折り曲げることにより形成されている。即ち、立ち刃24はその基端部32において斜め上方に折り曲げられており、その幅は先端に向うに従い徐々に狭くなっている。立ち刃24の外周縁には、巻付き防止刃23と同様に鋭刃部30が研磨加工により形成されており、丸鋸20と共に回転することによって草や蔓を切断できるようになっている。基板部22と立ち刃24との間の折り曲げ角度は、残留応力による強度の懸念から最大90度まで加工可能であり、本実施形態では強度が保持できると共に、巻付き防止刃23の先端部の高さを確保することができる最適な角度である45度に設定されている。また、立ち刃24は立ち刃24の先端が上部丸鋸挟持部材16の上面よりも上方に位置するように形成されている。
(第1実施形態の作用)
草や蔓などの刈払いを行う場合、駆動源の駆動により回転軸15を回転させると、該回転軸15に固定された上部丸鋸挟持部材16、下部丸鋸挟持部材17、丸鋸20及び巻付き防止部材21はそれぞれ一体となって回転する。ほとんどの草や蔓は回転機構部13において最も直径が大きい丸鋸20によって切断される。また、巻付き防止部材21に巻付こうとする草や蔓は、巻付き防止部材21の巻付き防止刃23によって切断される。
巻付き防止刃23の外側板29の先端部と、丸鋸の上面31とは当接しており隙間がない。このため、内側板28、外側板29及び丸鋸の上面31によって囲まれている空間に草や蔓が入り込まない。従って、巻付き防止刃23の内側板28と丸鋸の上面31との間に草や蔓が巻込むことはない。また、草や蔓が巻付き防止刃23に接触したとき、外側板29の先端部に最も負荷がかかるが、巻付き防止刃23が台形形状であるため、巻付き防止刃23の先端部の回転方向における強度が確保され、変形などし難くなっている。
前記巻付き防止刃23による切断を逃れた草や蔓の一部は、外側板29に沿って巻付き防止部材21の中心部へ向う。しかし、この巻付き防止部材21の中心部へ向う草や蔓は、直後に回転してくる立ち刃24により切断される。また、立ち刃24の先端の高さは、上部丸鋸挟持部材16の上面よりも高く形成されているため、立ち刃24の先端よりも低く配置されている上部丸鋸挟持部材16に草や蔓が向かうことがない。このため、草や蔓が上部丸鋸挟持部材16へ巻付くことも抑制される。
(第1実施形態の効果)
上記第1実施形態の巻付き防止刃23によれば、以下のような効果を得ることができる。
・巻付き防止刃23を断面への字状に形成し、その先端部を丸鋸の上面31に密接させた。即ち、巻付き防止刃23の外側板29の先端部と丸鋸の上面31とを当接するようにした。このため、草や蔓を刈り払うときに、草や蔓が内側板28、外側板29及び丸鋸の上面31によって囲まれている空間に入り込まない。従って、回転軸15、上部丸鋸挟持部材16へ草や蔓が巻込むことを一層抑制することができる。また、巻付き防止部材21を一枚の鋼板により一体形成するようにした。このため、製造コストを上げることなく、回転軸15、上部丸鋸挟持部材16へ草や蔓が巻込むことを一層抑制することができる。
・巻付き防止刃23と立ち刃24とが交互に3枚ずつ配置するようにした。そして、巻付き防止刃23によって切断されない草や蔓が直後に回転してくる立ち刃24によって切断される。このため、巻込み防止刃23及び立ち刃24によってスムーズに草や蔓を切断することができる。
・巻付き防止部材21及び立ち刃24の外周縁には、研磨加工された鋭刃部30を形成するようにした。このため、よりスムーズに草や蔓を切断することができる。
・立ち刃24の先端は上部丸鋸挟持部材16の上面よりも上方に位置するようにした。このため、巻付き防止部材21では届かない草や蔓を切断することができる。従って、巻付き防止刃23の先端よりも低く配置されている上部丸鋸挟持部材16に草や蔓が巻付くことを防止することができる。
・基板部22と内側板28との間の折り曲げ角度は、45度に設定されている。このため、巻付き防止刃23の折り曲げ時に発生する残留応力を45度以上に折り曲げたときよりも小さくすることができ、強度を確保することができる。また、巻付き防止刃23の中間部27の高さを確保することができる。
・巻付き防止刃23の先端形状が平面視台形形状に形成されている。このため、巻付き防止刃23を三角形形状に形成するようにした場合と異なり、草を切断するときに最も負荷がかかる巻付き防止刃23の先端部の回転方向における強度を確保することができる。
(第2実施形態)
次に、本発明の第2実施形態を図3及び図4に基づいて説明する。本実施形態は巻付き防止部材の構成の点で前記第1実施形態と異なる。従って、前記第1実施形態と同一の部材構成については同一の符号を付し、その重複した説明を省略する。
(巻付き防止部材)
図3及び図4に示すように、巻付き防止部材41は、一枚の鋼板を所定形状に打ち抜いて折り曲げられることにより形成されている。この巻付き防止部材41は、基板部42、巻付き防止刃43を備えている。巻付き防止部材41の板厚は0.5〜2mmに設定されている。この範囲を下回ると、巻付き防止部材41の強度の確保が困難となり、この範囲を上回ると、板厚が厚くなりすぎ、曲げ加工が困難となる。本実施形態では、巻付き防止部材41の強度の確保及び折り曲げ形成の容易さから板厚を0.6mmに設定している。前記基板部42の中央には、丸鋸20の取付け孔(図示略)とほぼ等しい円形の取付け孔44が形成されている。
巻付き防止刃43は、基板部42の両短手側から斜め上方に折り曲げると共に、該突片の中間部45を斜め下方へ折り曲げることにより形成されている。具体的には、巻付き防止刃43は、その基板部42短手方向の基端部46において斜め上方に折り曲げられた内側板47と、該巻付き防止刃43の中間部45を境に斜め下方へ折り曲げられた外側板48とからへの字状かつ平面視台形形状に形成されている。巻付き防止刃43,43の回転方向側の縁側にはそれぞれ鋭刃部49が研磨加工により形成されている。該鋭刃部49は、回転軸15の回転により、丸鋸20と共に回転することによって草や蔓を切断できるようになっている。
上部丸鋸挟持部材16の外周面と巻付き防止刃43(内側板47)の基端部46との間の距離は、1〜3mmが好ましく、本実施形態では1mmとされている。この範囲内であれば、上部丸鋸挟持部材16と、内側板47との間に入り込んだ草や蔓が短く切断され(本実施形態では1mm程度)、巻付き防止部材41の上面に長い草や蔓が残ることが抑制され、回転軸15、上部丸鋸挟持部材16及び巻付き防止部材41に絡み難くできる。
また、基板部42と内側板47との間の折り曲げ角度は、残留応力による強度の懸念から最大90度までに加工可能である。本実施形態では、中間部45の高さを確保できる最適な角度である60度に設定されている。
巻付き防止刃43(外側板48)の先端部は、丸鋸の上面31と当接するように設けられている。即ち、巻付き防止刃43(外側板48)の先端部と丸鋸の上面31との距離はゼロとなっている。尚、巻付き防止刃43の先端部と丸鋸の上面31との間の距離は、基板部42の厚み以下の距離(草や蔓が入り難い距離)であれば任意に設定するようにしてもよい。また、前記巻付き防止刃43の中間部45は上部丸鋸挟持部材16の上面よりも上方に位置するように形成されている。
(第2実施形態の作用)
草や蔓などの刈払いを行う場合、駆動源の駆動により回転軸15を回転させると、該回転軸15に固定された上部丸鋸挟持部材16、下部丸鋸挟持部材17、丸鋸20及び巻付き防止部材41はそれぞれ一体となって回転する。ほとんどの草や蔓は回転機構部13において最も直径が大きい丸鋸20によって切断される。また、巻付き防止部材21に巻付こうとする草や蔓は、巻付き防止部材21の巻付き防止刃23によって切断される。
巻付き防止刃43の外側板48の先端部と、丸鋸の上面31とは当接しており、隙間がない。このため、内側板47、外側板48及び丸鋸の上面31によって囲まれている空間に草や蔓が入り込まない。従って、巻付き防止刃43の内側板47と丸鋸20との間に草や蔓が巻込むことはない。また、草や蔓が巻付き防止刃43に接触したとき、外側板48の先端部に最も負荷がかかるが、巻付き防止刃43が台形形状であるため、巻付き防止刃43の先端部の回転方向における強度が確保され、変形などし難くなっている。巻付き防止刃43の中間部45の高さは、上部丸鋸挟持部材16の上面よりも高く形成されているため、巻付き防止刃43の中間部45よりも低く配置されている上部丸鋸挟持部材16に草や蔓が向かうことがない。このため、上部丸鋸挟持部材16の巻付きも抑制される。
従って、第2実施形態によれば、以下の効果を得ることができる。
・上記巻付き防止部材41は、一枚の鋼板から形成されていると共に、巻付き防止刃43の中間部45が上部丸鋸挟持部材16の上面よりも上方に位置するように形成されている。このため、部品点数を増やすことなく、上部丸鋸挟持部材16に草や蔓が向かうことを抑制することができる。このため、回転軸15、巻付き防止部材41、上部丸鋸挟持部材16に草や蔓が絡むことが一層抑制される。
(第3実施形態)
次に、本発明の第2実施形態を図5及び図6に基づいて説明する。本実施形態は巻付き防止部材の構成の点で前記第1実施形態と異なる。従って、前記第1実施形態と同一の部材構成については同一の符号を付し、その重複した説明を省略する。
(巻付き防止部材)
図5及び図6に示すように、巻付き防止部材51は、一枚の鋼板を所定形状に打ち抜いて折り曲げられることにより形成されている。この巻付き防止部材51は、基板部52、巻付き防止刃53、第1の立ち刃54及び第2の立ち刃55を備えている。巻付き防止部材51の板厚は0.5〜2mmに設定されている。この範囲を下回ると、巻付き防止部材51の強度の確保が困難となり、この範囲を上回ると、板厚が厚くなりすぎ、曲げ加工が困難となる。本実施形態では、巻付き防止部材51の強度の確保及び折り曲げ形成の容易さから板厚を0.6mmに設定している。
前記基板部52の中央には、丸鋸20の取付け孔(図示略)とほぼ等しい円形の取付け孔56が形成されている。また、巻付き防止刃53、第1及び第2の立ち刃54,55はそれぞれ基板部52の外周縁上時計回りに、巻付き防止刃53→第2の立ち刃55→第1の立ち刃54→巻付き防止刃53→第2の立ち刃55→第1の立ち刃54の順に1枚ずつ配置されている。さらに、各巻付き防止刃53、各第1及び第2の立ち刃54,55はそれぞれ基板部52の外周縁から外側に張出すようにして形成されている。
巻付き防止刃53は、基板部52の外周縁に形成された平面視台形状の突片の基端部57を斜め上方へ折り曲げると共に、該突片の中間部58を斜め下方へ折り曲げることにより形成されている。具体的には、巻付き防止刃53は、その基端部57において斜め上方に折り曲げられた内側板59と、該巻付き防止刃53の中間部58を境に斜め下方へ折り曲げられた外側板60とを備えている。巻付き防止刃53は断面への字状かつ平面視台形形状に形成されている。巻付き防止刃53の外周縁(内側板59及び外側板60の外周縁)には、鋭刃部30が研磨加工により形成されており、丸鋸20と共に回転することによって草や蔓を切断できるようになっている。
上部丸鋸挟持部材16の外周面と巻付き防止刃53(内側板59)の基端部57との間の距離は、1〜3mmが好ましく、本実施形態では1mmとされている。この範囲内であれば、上部丸鋸挟持部材16と内側板59との間に入り込んだ草や蔓が短く切断され(本実施形態では1mm程度)、巻付き防止部材51の上面に長い草や蔓が残ることが抑制され、回転軸15、上部丸鋸挟持部材16及び巻付き防止部材51に絡み難くなる。また、基板部52と内側板59との間の折り曲げ角度は、残留応力による強度の懸念から最大90度までに加工可能であり、本実施形態では、45度に設定されている。
巻付き防止刃53(外側板60)の先端部は、丸鋸の上面31と当接するように設けられている。即ち、巻付き防止刃53(外側板60)の先端部と丸鋸の上面31との距離はゼロとなっている。尚、巻付き防止刃53の先端部と丸鋸の上面31との間の距離は、基板部52の厚み以下の距離(草や蔓が入り難い距離)であれば任意に設定するようにしてもよい。
第1の立ち刃54及び第2の立ち刃55は、基板部52の外周縁に形成された平面視台形形状の突片の基端部61を斜め上方へ折り曲げることにより形成されている。即ち、第1及び第2の立ち刃54,55はその基端部61において斜め上方に折り曲げられており、その幅は先端に向うに従い徐々に狭くなっている。基板部52と第1の立ち刃54との間の折り曲げ角度は45度に、また、基板部52と第2の立ち刃55との間の折り曲げ角度は90度に設定されている。第1及び第2の立ち刃54,55の外周縁には、巻付き防止刃53と同様に鋭刃部30が研磨加工により形成されており、丸鋸20と共に回転することによって草や蔓を切断できるようになっている。第1及び第2の立ち刃54,55は第1及び第2の立ち刃54,55の先端が上部丸鋸挟持部材16の上面よりも上方に位置するように形成されている。
さて、このような構成にした場合、巻付き防止刃53による切断を逃れた草や蔓は、第1の立ち刃54及び第2の立ち刃55によって次々と切断される。即ち、第1の立ち刃54による切断を逃れた草などは直後に回転してくる第2の立ち刃55によりさらに切断される。
従って、第3の実施形態によれば、以下の効果を得ることができる。
・巻付き防止刃53の内側板59、外側板60、第1の立ち刃54及び第2の立ち刃55の4段階の角度をもつ刃が回転することにより、4段階の角度から、草や蔓を刈り込むことができ、より広範囲にわたり切断することができる。
(第4実施形態)
次に、本発明の第4実施形態を図7及び図8に基づいて説明する。本実施形態は巻付き防止刃を丸鋸に一体に形成させた点で前記第1実施形態と異なる。従って、前記第1実施形態と同一の部材構成については同一の符号を付し、その重複した説明を省略する。
図7及び図8に示すように、丸鋸71は、板厚が1.5〜1.7mm(JIS規格)である一枚の鋼板により形成されている。丸鋸71は刈刃本体部としての丸鋸本体部72を備えており、該丸鋸本体部72の外周縁には複数の刃73が形成されている。各刃73の先端部にはそれぞれ超硬チップ(図示略)が溶着されている。丸鋸本体部72の硬度はHRC40(ロックウェル硬さ:40)前後で形成されている。これは、切り起しに適した硬度であり、これ以上硬度が大きいと、硬すぎて、曲げたときに破損する場合があり、これ以上硬度が小さいと回転方向への強度が確保できない場合があるからである。
丸鋸71には4つの巻付き防止刃74が丸鋸本体部72から切り起こされている。各巻付き防止刃74は、それぞれ丸鋸本体部72の例えば1/2の直径を有する仮想同心円の周上に所定の間隔をおいて配置形成されている。
丸鋸本体部72に4つの切欠孔75を形成することにより平面視台形形状の切り起し片を形成し、各切り起し片をそれらの基端部76において上方へ折り曲げると共にそれらの中間部77において下方へ折り曲げることにより、各巻付き防止刃74は形成されている。具体的には、巻付き防止刃74は、その基端部76において斜め上方に折り曲げられた内側板78と、該巻付き防止刃74の中間部77を境に斜め下方へ折り曲げられた外側板79とから断面への字状かつ平面視台形形状に形成されている。巻付き防止刃74の外周縁(内側板78及び外側板79の外周縁)には、鋭刃部30が研磨加工により形成されており、回転することによって草や蔓を切断できるようになっている。
従って、本実施形態によれば、巻付き防止刃74が丸鋸71と一体に形成されていることにより、部品点数を低減させることができる。また、溶接等により巻付き防止刃74を丸鋸71に固定するようにした場合に比べて、製造コストを抑制することができる。
(別例)
なお、上記実施形態は以下のように変更してもよい。
・第1実施形態では巻付き防止刃23を台形形状としたが、三角形形状にしてもよい。このような構成にした場合、巻付き防止部材21の巻付き防止刃23を折り曲げる前の形状が上下左右対称となり、形成が容易になると共に、コストダウンを図ることができる。
・第1〜第3実施形態では、巻付き防止部材21,41,51の基板部22,42,52を、丸鋸の上面31に当接するように配置したが、次のようにしてもよい。即ち、巻付き防止刃23,43,53の先端部(正確には外側板29,48,60の先端部)を下方へ延長して、巻付き防止刃23,43,53の先端部のみを丸鋸の上面31に当接、もしくは所定の隙間が形成されるようにしてもよい。このような構成にした場合、丸鋸20と上部丸鋸挟持部材16との間にスペーサ(図示略)を配置する。
・第1〜第4実施形態では、巻付き防止刃23,43,53,74を断面への字状としたが、アーチ形状(断面円弧状)に形成してもよい。このようにしても、第1〜第4実施形態と同様の効果を得ることができる。
・第1〜第4実施形態では、巻付き防止部材21,41,51及び丸鋸71を鋼板により形成したが、例えば合成樹脂材料により形成するようにしてもよい。この場合、残留応力を懸念することなく巻付き防止刃23,43,53,74の中間部27,45,58,77を上部丸鋸挟持部材16の上面よりも上方に位置することが容易に可能である。
・第1〜第4実施形態の巻付き防止刃23,43,53,74の折り曲げ角度を45度としたが、折り曲げ角度を45度以上の、60度、70度等にしてもよい。折り曲げ角度を大きくするほど、上部丸鋸挟持部材16の最高点に巻付き防止刃23,43,53,74の中間部27,45,58,77が短い長さで到達させることができる。
・第1実施形態では、巻付き防止部材21の基板部22の外周縁に巻付き防止刃23及び立ち刃24をそれぞれ3枚ずつ(合計6枚)設けるようにしたが、該巻付き防止刃23及び立ち刃24の枚数をそれぞれ任意に変更するようにしてもよい。例えば、巻付き防止刃23及び立ち刃24をそれぞれ4枚ずつ(合計8枚)基板部22の外周縁に交互に設ける。このようにしても、前記第1実施形態と同様の効果を得ることができる。さらに、例えば4枚の立ち刃24を設けるようにした場合、各立ち刃24の基板部22に対する折り曲げ角度を任意(90度以内)に変更するようにしてもよい。基板部22と各立ち刃24との間の折り曲げ角度は全て同じ角度(例えば60度)としてもよいし、段階的に変化(35度→45度→55度→65度)するようにしてもよい。このようにすれば、前記第1実施形態の効果に加えて、巻付き防止部材21を回転させたとき、多段階の折り曲げ角度を有する立ち刃24により、さまざまな角度から草や蔓を切断することができる。
・第3実施形態では、互いに隣り合う巻付き防止刃53,53間に2枚の立ち刃(第1及び第2の立ち刃54,55)を配置するようにしたが、3枚、4枚又はそれ以上の枚数の立ち刃を配置するようにしてもよい。このようにしても、前記第3実施形態と同様の効果を得ることができる。さらに、両巻付き防止刃53,53間に配置された複数枚の立ち刃の基板部52に対する折り曲げ角度を段階的に変化させるようにしてもよい。例えば、両巻付き防止刃53,53間に3枚の立ち刃を配置するようにした場合、基板部52とこの3枚の立ち刃との間の折り曲げ角度を30度→60度→90度と変化させるようにしてもよい。このようにしても、巻付き防止部材51を回転させたとき、多段階の折り曲げ角度を備えた立ち刃により、さまざまな角度から草や蔓を切断することができる。
・第4実施形態の各巻付き防止刃74は、それぞれ丸鋸本体部72の例えば1/2の直径を有する仮想同心円の周上に所定の間隔をおいて配置形成されているが、1/2の直径よりも小さい円周上(1/3,1/4等の直径)、もしくは1/2の直径よりも大きい円周上(2/3,3/4,4/5等の直径)に設けてもよい。
・第1〜第3実施形態では刈刃として丸鋸20を用いたが、ナイロンコードカッタを用いてもよい。このような構成にした場合、巻付き防止刃23,43,53の先端部とナイロンコードカッタのケースとの上面とが密接するように、または該上面との間に所定の隙間が形成されるように巻付き防止部材21,41,51をナイロンコードカッタのケースの上面に、配置する。ナイロンコードカッタのケースは刈刃を有する回転部材を構成する。該ケースの上面は固定面に相当する。
第1実施形態の巻込み防止部材を備えた刈払機を示す正面図。 第1実施形態における巻込み防止部材を示す平面図。 第2実施形態の巻込み防止部材を備えた刈払機を示す正面図。 第2実施形態における巻込み防止部材を示す平面図。 第3実施形態の巻込み防止部材を備えた刈払機を示す正面図。 第3実施形態における巻込み防止部材を示す平面図。 第4実施形態の巻込み防止部材を示す平面図。 第4実施形態の巻込み防止部材を示す断面図。 従来の刈払機を示す断面図。 他の従来の刈払機を示す正面図。
符号の説明
11…刈払機、15…回転軸、16…取付け部材としての上部丸鋸挟持部材、20,71…刈刃としての丸鋸、21,41,51…巻付き防止部材、22,42,52…基板部、23,43,53,74…巻付き防止刃、24…立ち刃、26,46,57,76…基端部、27,45,58,77…中間部、31…刈刃の固定面としての丸鋸の上面、54…立ち刃としての第1の立ち刃、55…立ち刃としての第2の立ち刃、72…刈刃本体部としての丸鋸本体部。

Claims (8)

  1. 取付け部材により刈払機の回転軸に固定された刈刃の固定面または前記回転軸と一体回動可能に設けられると共に刈刃を有する回転部材の固定面に密接するように取付けられる巻付き防止部材において、
    前記巻付き防止部材は一枚の板材から形成されており、
    前記刈刃の固定面または前記回転部材の固定面に固定される基板部と、
    前記基板部の外周縁に形成された単数または複数の巻付き防止刃とを備え、
    前記基板部を刈刃の固定面または前記回転部材の固定面に固定したとき、前記巻付き防止刃の先端部が刈刃の固定面または前記回転部材の固定面に密接するように、もしくは前記巻付き防止刃の先端部と刈刃の固定面との間に所定の隙間が形成されるように、前記巻付き防止刃は、その基端部において上方へ塑性変形させると共にその中間部において下方へ塑性変形させることにより形成した巻付き防止部材。
  2. 前記基板部の外周縁には該基板部に対して所定の角度をなす単数または複数の立ち刃をさらに設けるようにし、
    前記基板部を刈刃の固定面または前記回転部材の固定面に固定したとき、前記立ち刃の先端部が前記取付け部材よりも上方に位置するように該立ち刃を形成した請求項1に記載の巻付き防止部材。
  3. 複数の巻付き防止刃及び複数の立ち刃を設けるようにした場合、該巻付き防止刃と立ち刃とを交互に配置するようにした請求項2に記載の巻付き防止部材。
  4. 前記基板部の外周縁において、互いに隣り合う巻付き防止刃間に複数の立ち刃を配置し、
    各立ち刃の前記基板部に対する角度をそれぞれ異ならせるようにした請求項3に記載の巻付き防止部材。
  5. 記基板部を刈刃の固定面または前記回転部材の固定面に固定したとき、前記中間部が刈払機の取付け部材よりも上方に位置するように巻付き防止刃を形成した請求項1に記載の巻付き防止部材。
  6. 前記巻付き防止刃を、その先端部へ向かうにつれて幅狭となる台形形状となるように形成した請求項1〜請求項5のいずれか一項に記載の巻付き防止部材。
  7. 刈払機の回転軸に固定される刈刃本体部と、
    前記刈刃本体部の外周縁に形成された複数の刃とを備えた刈刃において、
    前記刈刃本体部には単数または複数の巻付き防止刃を切り起こすと共に、その中間部において下方へ塑性変形させるようにし、
    該巻付き防止刃の先端部を、刈刃本体部の上面高さ位置に対して所定距離だけ上方へ離間する高さ位置から、該刈刃本体部の下面高さ位置に対して所定距離だけ下方へ離間する高さ位置までの範囲内に配置するようにした刈刃。
  8. 回転軸に刈刃を固定した刈払機において、
    請求項1〜請求項6のうちいずれか一項に記載の巻付き防止部材または請求項7に記載の刈刃を備えた刈払機。
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