JP6447703B2 - 脈拍データ検出装置、脈拍データ検出方法、および脈拍データ検出プログラム - Google Patents

脈拍データ検出装置、脈拍データ検出方法、および脈拍データ検出プログラム Download PDF

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Description

本発明は、人体に装着して脈拍データを測定する脈拍データ検出装置、脈拍データ検出方法、および脈拍データ検出プログラムに関する。
従来より人体の脈拍を測定する装置としては様々な方式があった。その例としては、心臓を挟んだ両端の体躯に流れる電気的信号を取得する方法(心電図の応用)や、血圧を測定する際に併用して拍動音を測定する方法が知られている。また、脈拍を測定するための、さらに他の例としては、体表に分布する毛細血管に流れるヘモグロビンの濃度(密度)の変化により、光の吸収量が変化することから、反射光の光量が脈動に応じて変化するという原理を利用する方法(いわゆる光学式)も知られている。この方法は、可視光(緑や赤)、近赤外光等の光を人体の皮膚に照射し、その体表反射光の変化、あるいは体内透過光によるヘモグロビンの吸収光量の変化を測定するものである。
このような様々な方式の測定機器のうち、光学式と呼ばれる手法については、例えば特許文献1に開示されている。特許文献1には、複数の発光素子を、1つの受光素子の周囲に配置し、各々の発光素子を独立して駆動し受光素子で得られた検出信号に基づき、複数の発光素子のなかから最適な発光素子を決定することで、生体への位置決めを容易に行うことができ、かつ検出精度を向上させたレーザ血流計(脈拍計)が記載されている。
特開2008−212258号公報
ところで、上述した特許文献等に開示された測定機器においては、測定対象となる体表の条件、例えば、皮膚表面の黒子(ほくろ)や体毛、体色、毛細血管の分布のばらつき等の不確定要素によって影響を受けるため、測定結果に非常に大きなばらつきを生じる場合があった。それが故に、耳朶、あるいは指先といった非常に限定された範囲でしか測定ができないという問題を有していた。
そこで、本発明は、上述した問題点に鑑み、測定対象となる体表の条件による影響を抑制し、広範囲な条件下で適切な測定結果を得ることができる脈拍データ検出装置、脈拍データ検出方法、および脈拍データ検出プログラムを提供することを目的とする。
本発明に係る脈拍データ検出装置は、
計測対象の身体に対して光を照射する複数の発光素子と、
前記複数の発光素子のうちのいずれか1つを点灯させることにより、前記複数の発光素子を第1の発光パターンで発光させる第1の制御と、前記複数の発光素子のうちの少なくとも2つ以上を同時点灯させることにより、前記複数の発光素子を第2の発光パターンで発光させる第2の制御と、を行う発光制御手段と、
前記複数の発光素子から前記計測対象の身体に対して前記第1の発光パターン及び記第2の発光パターンで照射された際の反射光を受光し、それぞれの発光パターンに対して信号を出力する受光素子と、
前記受光素子から出力される前記信号に基づいて、適正条件を満足する、前記第1の発光パターン記第2の発光パターンのうちのいずれかの発光パターンと前記受光素子との組み合わせを、適切な組み合わせとして決定する組み合わせ決定手段と、
前記組み合わせ決定手段により前記適切な組み合わせとして決定された前記発光パターンと前記受光素子との組み合わせにより、前記受光素子から出力される前記信号に基づいて脈拍データを出力する脈拍データ出力手段と、
を備え、
前記発光制御手段は、前記第1の制御により前記複数の発光素子を前記第1の発光パターンで発光させて、前記組み合わせ決定手段により前記いずれか1つの発光素子による発光パターンと前記受光素子との前記適切な組み合わせを決定できない場合に、前記第2の制御により前記複数の発光素子を前記第2の発光パターンで発光させることを特徴とする。
本発明に係る脈拍データ検出方法は、
複数の発光素子から計測対象の身体に対して光を照射する際に、前記複数の発光素子のいずれか1つを点灯させることにより、前記複数の発光素子を第1の発光パターンで発光させる第1の制御と、前記複数の発光素子のうちの少なくとも2つ以上を同時点灯させることにより、前記複数の発光素子を第2の発光パターンで発光させる第2の制御と、を行ない、
前記複数の発光素子から前記計測対象の身体に対して前記第1の発光パターン及び記第2の発光パターンで照射された際の反射光を受光素子により受光し、それぞれの発光パターンに対して信号に変換して出力し、
前記受光素子から出力される前記信号に基づいて、適正条件を満足する、前記第1の発光パターン記第2の発光パターンのうちのいずれかの発光パターンと前記受光素子との組み合わせを、適切な組み合わせとして決定し、
前記適切な組み合わせとして決定された前記発光パターンと前記受光素子との組み合わせにより、前記受光素子から出力される前記信号に基づいて脈拍データを出力し、
前記複数の発光素子の制御において、前記第1の制御により前記複数の発光素子を前記第1の発光パターンで発光させた状態で前記適切な組み合わせを決定できない場合に、前記第2の制御により前記複数の発光素子を前記第2の発光パターンで発光させることを特徴とする。
本発明に係る脈拍データ検出プログラムは、
コンピュータに、
複数の発光素子から計測対象の身体に対して光を照射する際に、前記複数の発光素子のいずれか1つを点灯させることにより、前記複数の発光素子を第1の発光パターンで発光させる第1の制御と、前記複数の発光素子のうちの少なくとも2つ以上を同時点灯させることにより、前記複数の発光素子を第2の発光パターンで発光させる第2の制御と、を行なわせ、
前記複数の発光素子から前記計測対象の身体に対して前記第1の発光パターン及び記第2の発光パターンで照射された際の反射光を受光素子により受光し、それぞれの発光パターンに対して信号に変換して出力させ、
前記受光素子から出力される前記信号に基づいて、適正条件を満足する、前記第1の発光パターン記第2の発光パターンのうちのいずれかの発光パターンと前記受光素子との組み合わせを、適切な組み合わせとして決定させ、
前記適切な組み合わせとして決定された前記発光パターンと前記受光素子との組み合わせにより、前記受光素子から出力される前記信号に基づいて脈拍データを出力させ、
前記複数の発光素子の制御において、前記第1の制御により前記複数の発光素子を前記第1の発光パターンで発光させた状態で前記適切な組み合わせを決定できない場合に、前記第2の制御により前記複数の発光素子を前記第2の発光パターンで発光させることを特徴とする。
本発明によれば、測定対象となる体表の条件による影響を抑制し、広範囲な条件下で適切な測定結果を得ることができる。
本発明に係る第1実施形態による脈拍データ検出装置1の一構成例を示すブロック図である。 第1実施形態に係る脈拍データ検出装置1における発光素子14−1〜14−Mと受光素子15−1〜15−Nとの配置例を示す模式図である。 第1実施形態に係る脈拍データ検出装置1により実行される脈拍データ検出方法を示すフローチャート(その1)である。 第1実施形態に係る脈拍データ検出装置1により実行される脈拍データ検出方法を示すフローチャート(その2)である。 第1実施形態に係る脈拍データ検出装置1により実行される脈拍データ検出方法を示すフローチャート(その3)である。 本発明に係る第2実施形態による脈拍データ検出装置1により実行される脈拍データ検出方法を示すフローチャートである。 第2実施形態に適用される発光強度適切化処理の一例を示すフローチャートである。 本発明に係る脈拍データ検出方法に、受光素子と発光素子とからなる適切な組み合わせの判定方法の具体的な手法を適用した場合の具体例を示すフローチャートである。 本発明に係る脈拍データ検出方法の具体例に適用される、受光素子と発光素子とからなる適切な組み合わせの判定方法の一例を示すフローチャートである。 本具体例に係る脈拍データ検出方法により取得された測定データ、及び、周波数解析により取得された解析データの一例(その1)を示す図である。 本具体例に係る脈拍データ検出方法により取得された測定データ、及び、周波数解析により取得された解析データの一例(その2)を示す図である。 本具体例に係る脈拍データ検出方法により取得された測定データ、及び、周波数解析により取得された解析データの一例(その3)を示す図である。 本発明に係る脈拍データ検出方法の具体例に適用される、受光素子と発光素子とからなる適切な組み合わせの判定方法の他の例を示すフローチャートである。
以下、本発明に係る脈拍データ検出装置、脈拍データ検出方法、脈拍データ検出プログラムについて、実施形態を示して詳しく説明する。なお、以下では、光学式の脈拍データ検出装置のうち、反射式を適用した場合についての説明を行うが、透過式を適用した場合についても基本的に同様の構成、動作である。
A.第1実施形態
図1は、本発明に係る第1実施形態による脈拍データ検出装置1の一構成例を示すブロック図である。図1において、脈拍データ検出装置1は、操作部10と、CPU11と、メモリ12と、発光駆動部13と、発光素子(光源)14−1〜14−Mと、受光素子(検出部)15−1〜15−Nと、検出部選択回路16と、A/Dコンバータ17と、脈拍数算出部18と、表示部19とを備えている。
操作部10は、被験者であるユーザにより操作される電源スイッチや、センシング動作の開始、停止を制御するための動作制御用スイッチなどを有する。
CPU11は、メモリ12に保存された制御プログラムに従って処理を行うことにより、脈拍の計測、脈拍数の算出、脈拍数の表示動作を制御する。また、CPU11は、検出された光量に基づいて、発光駆動部13にフィードバックをかけて、発光素子14−1〜14−Mのうち、どの発光素子を点灯するか、点灯する発光素子の発光量、点灯する発光素子の数を、独立して、あるいは、それらを組み合わせて制御することで、複数の発光素子14−1〜14−Mを複数の発光パターンで発光させる。また、CPU11は、上記発光パターンで発光させたときの受光素子15−1〜15−Nの各々から出力される電気信号(出力信号)に基づいて、所定の条件(適正条件)を満足する、発光パターン(発光素子)と受光素子との適切な組み合わせを決定する。
メモリ12は、測定データや制御プログラム、該制御プログラム実行時に生成されるデータなどを保存する。発光駆動部13は、CPU11からの制御に従って、発光素子(光源)14−1〜14−Mのうち、所定の数、所定の位置に配置された発光素子14を、所定の発光量で発光させる。
発光素子(光源)14−1〜14−Mは、LED等からなり、筐体の底部(皮膚面2に当接される面)に、少なくとも2つ(M=2)以上となる複数個(M個)配置される。発光素子(光源)14−1〜14−Mは、発光駆動部13の駆動制御に従って、所定の発光量で可視光(例えば、波長525nm前後の緑色可視光)を皮膚面2に照射する。可視光を用いる反射式の検出方法は、可視光の体内における透過性が低いため、体内深部に存在する静脈や動脈の血流からの反射光の影響を受けにくく、それぞれの血管にて発生する血流路長による拍動の伝搬タイムラグの影響を受けにくいというメリットがある。
受光素子(検出部)15−1〜15−Nは、照度センサーやフォトダイオード等からなり、筐体の底部(皮膚面2に当接される面)に、少なくとも1つ(N=1)以上となる1又は複数個(N個)配置される。受光素子(検出部)15−1〜15−Nは、発光素子(光源)14−1〜14−Mのいずれかから照射され、皮膚面2で反射された反射光を受光し、受光量又は受光強度に応じた出力信号を出力する。
検出部選択回路16は、上述した発光素子14−1〜14−Mによる発光パターン毎に、受光素子(検出部)15−1〜15−Nから所定の条件に従って1つの受光素子15−i(i=1、2、…、N)を順次選択し、該選択した受光素子15−iによって受光された反射光の光量に応じた出力信号をA/Dコンバータ17に供給する。
A/Dコンバータ17は、検出部選択回路16で選択された受光素子15−iからの出力信号をデジタルデータ(センサデータ)に変換し、CPU11に供給する。脈拍数算出部18は、所定のアルゴリズムプログラムに従って処理を行うことにより、CPU11により決定された、所定の条件を満足する、発光パターン(発光素子)と受光素子15−j(j=1、2、…、N)との適切な組み合わせにおける、受光素子15−jにより取得されたセンサデータを加工し、脈拍数を算出する。なお、脈拍数算出部18は、CPU11内に内蔵されている演算機能であってもよい。また、本発明では、脈拍数に限定されず、後述するように、脈の波形データ(脈波データ)に含まれる血流に関連する種々の情報を算出して出力するようにしてもよい。
表示部19は、例えばカラーやモノクロ表示が可能な液晶表示パネルや有機EL表示パネル等の表示装置を有し、脈拍数算出部18により算出された脈拍数を表示する。なお、表示部19は、これに限定されるものではなく、上述したように、脈拍データとして、脈波(具体的には、脈の波形データ)やピッチ等を表示するものであってもよい。例えば、脈の波形データ(脈波データ)には、血流に関連する種々の情報が含まれている。すなわち、脈拍データは、健康や体調(血管の詰まりや血管年齢、緊張状態の判定等)、運動状態等を判定するための重要なパラメータとして適用できる。表示部19は、この判定結果を特定の文字情報や発光パターン等で表示するものであってもよい。
図2は、本実施形態に係る脈拍データ検出装置1における発光素子14−1〜14−Mと受光素子15−1〜15−Nとの配置例を示す模式図である。なお、図2では、図示の都合上、便宜的に受光素子15−1〜15−Nを「A(=1、2、…、N)」で表し、発光素子14−1〜14−Mを「B(=1、2、…、M)」で表している。
図2(a)は、略中央に1つの受光素子A(=1)を配置し、該受光素子Aを挟むように2つの発光素子B(=1、2)を所定の間隔を空けて配置した例を示している。図2(b)は、図2(a)に示す配置例を拡張し、略中央に2つの受光素子A(=1、2)を所定の間隔を空けて並べて配置し、該受光素子A(=1、2)のそれぞれを挟むように4つの発光素子B(=1、2、3、4)を所定の間隔を空けて配置した例を示している。
図2(c)は、略中央に1つの受光素子A(=1)を配置し、該受光素子Aを四方から囲むように4つの発光素子B(=1、2、3、4)を所定の間隔を空けて配置した例を示している。図2(d)は、図2(c)に示す配置例を拡張し、2つの受光素子A(=1、2)を、1つの発光素子B(=2)を挟むように配置し、該受光素子A(=1、2)のそれぞれを四方から囲むように、該発光素子B(=2)を含む7つの発光素子B(=1〜7)を所定の間隔を空けて配置した例を示している。
図2(e)は、略中央に1つの受光素子A(=1)を配置し、該受光素子Aを八方から囲むように8つの発光素子B(=1〜8)を配置した例を示している。図2(f)は、図2(d)に示す配置例を拡張し、2つの発光素子B(=1、3)の間に1つの受光素子A(=2)をさらに配置し、また発光素子B(=5、6)の間に1つの受光素子A(=4)をさらに配置した例を示している。
すなわち、本実施形態では、図2(a)〜(f)に示したように、1つ以上の受光素子Aの周りを複数の発光素子Bが取り囲むように、あるいは、挟むように配置されている。なお、図示した受光素子Aと発光素子Bとの配置例は一例であって、本発明はこれに限定されない。本発明は、例えば、発光素子Bの周りに受光素子Aを配置するようにしてもよい。具体的には、図示した受光素子Aと発光素子Bの配置を全く逆にした構成でもよい。但し、本発明では、複数の発光素子Bを配置することが必須要件であるので、図2(a)、(c)、(d)に示す配置例のように、受光素子Aと発光素子Bを逆転配置した場合に、発光素子Bが1つのみになる構成は除外される。
そして、本実施形態では、複数の発光素子14−1〜14−M(B=1、2、…、M)、及び1つ以上の受光素子15−1〜15−N(A=1、2、…、N)を備え、それぞれの位置関係により同時、あるいは時分割により複数の箇所における吸収光量の測定を行い、それぞれの箇所からの測定結果の中から、より安定した結果を1つ、あるいはそれ以上の測定データを選択して処理する。これにより、本実施形態では、常に安定して脈拍を測定することができるようになる。
本実施形態による脈拍データ検出装置1は、手首に装着する腕時計型やリストバンド型、または、眼鏡型としてツルの部分にセンサーを内蔵する形態、あるいは、耳たぶを挟み込む形態等が考えられる。基本的に人体の毛細血管が存在する部位に装着するものであればどこでもよい。二の腕や指先に装着するものでもよい。バンドで巻き付けるものや体表に貼り付けるものなど種々の形態が考えられる。
次に、上述した第1実施形態に係る脈拍データ検出装置1による脈拍データ検出方法について説明する。
図3乃至図5は、本実施形態に係る脈拍データ検出装置1により実行される脈拍データ検出方法を示すフローチャートである。ユーザは、まず、上述した脈拍データ検出装置1を測定部位(例えば、手首や耳たぶ等)に装着し、操作部10から所定の操作(測定開始)を行う。CPU11は、ユーザにより測定開始が指示されると、図3乃至図5に示すフローチャートに従って各種処理を実行する。
まず、ステップS10において、CPU11は、測定開始準備を実行する。次いで、ステップS12において、CPU11は、受光素子番号を変数Aと定義する。変数Aは、受光素子の数に応じて1〜Nの値をとり、初期値は1である。次いで、ステップS14において、CPU11は、発光素子番号を変数Bと定義する。変数Bは、発光素子の数に応じて1〜Mの値をとり、初期値は1である。定義された変数A、Bの初期値(=1)は、例えばメモリ12に一時保存される。
次いで、CPU11は、受光素子番号の変数Aを1つずつインクリメントしながら、ステップS16〜S32の間の処理を繰り返す。また、CPU11は、この過程で、発光素子番号の変数Bを1つずつインクリメントしながら、ステップS18〜S28の間の処理を繰り返す。すなわち、ステップS16〜S32では、発光素子Bと受光素子Aを1対1の関係で駆動して検出する動作を、全素子について組み合わせを変えて順次実行する。以下、詳細に説明する。
まず、ステップS20において、CPU11は、発光駆動部13を制御することにより発光素子B(=1)を点灯し、ステップS22において、検出部選択回路16により受光素子A(=1)を選択することで受光素子A(=1)の出力を測定する。なお、この測定動作において発光素子Bの発光強度は、特定のレベル(例えば中レベル)に固定する。次いで、ステップS24において、検出部選択回路16は、受光素子A(=1)の出力信号をA/Dコンバータ17に出力する。この結果、CPU11は、まず、発光素子B(=1)を発光させたときの受光素子A(=1)の出力値(センサデータ)を取り込むことになる。CPU11は、このときの受光素子Aと発光素子Bからなる組み合わせと、取り込まれた受光素子Aの出力値(センサデータ)とを相互に関連付けて、メモリ12の所定の記憶領域に、測定データとして一時保存する。また、この時点で、CPU11は、発光駆動部13を制御することにより発光素子Bを消灯する。
次いで、ステップS26において、CPU11は、変数Bを1つインクリメントする(B+1→B=2)。インクリメントされた変数Bは、メモリ12に一時保存される。そして、ステップS28において、変数Bが発光素子の最大個数を示すMより大になっていない場合には、ステップS18へ戻り、発光素子B(=2)の点灯と受光素子A(=1)による測定とが繰り返される。すなわち、ステップS18〜S28では、CPU11は、発光素子Bを1、2、…、Mと変えながら、受光素子A(=1)の出力値(センサデータ)を順次取り込んで、メモリ12の所定の記憶領域に保存する。
そして、ステップS28において、変数Bが発光素子の最大個数を示すMより大になった場合には、ステップS30において、CPU11は、変数Aを1つインクリメントする(A+1→A=2)。インクリメントされた変数Aは、メモリ12に一時保存される。そして、ステップS32において、変数Aが受光素子の最大個数を示すNより大になっていない場合には、ステップS16へ戻り、再度、発光素子B(=1、2、…、M)の点灯と受光素子A(=2)による測定とが繰り返される。すなわち、CPU11は、発光素子Bを1、2、…、Mと変えながら、受光素子A(=2)の出力値(センサデータ)を順次取り込んで、メモリ12の所定の記憶領域に保存する。
以下、上述したように、変数Bが発光素子の最大個数を示すMより大になるまで、発光素子Bを1、2、…、Mと変えながら、受光素子A(=1、2、…、N)の出力値(センサデータ)を順次取り込むことで、受光素子Aと発光素子Bとからなる、全ての組み合わせによる出力値(センサデータ)が取得される。
そして、ステップS32において、変数Aが受光素子の最大個数を示すNより大になった場合には、ステップS34において、CPU11は、メモリ12に保存された受光素子Aと発光素子Bとからなる、全ての組み合わせにおける出力値を比較し、ステップS36において、適切出力部分を判定する。「適切出力部分の判定」では、出力レベルの大きさが十分であるか、S/N比(信号対ノイズ比)が信号を十分に取り出せる値であるか等、複合的な要素に基づいて、所定の条件を満足する最適な出力、もしくは当該最適な出力を含む特定の範囲内の適切な出力(以下、「適切な出力」と総称する)が得られる、受光素子Aと発光素子Bとからなる適切な組み合わせが判定される。ここでは、CPU11は、少なくとも予め設定した特定の範囲内にあるか、あるいは特定の閾値や条件をクリアしたか否かに基づいて、適切な出力が得られる受光素子Aと発光素子Bの組み合わせ(適切な組み合わせ)を判定する。なお適切出力部分の判定の手法(適切な組み合わせの判定方法)については、詳しく後述する。
そして、ステップS38で、CPU11は、どの組み合わせでも適切な出力が得られず不適であるか否かを判断する。そして、少なくとも予め設定した特定の範囲内にあるか、あるいは特定の閾値や条件をクリアした適切な出力が得られる素子の組み合わせがあった場合には(ステップS38のNO)、ステップS40において、CPU11は、脈拍算出に使用する受光素子Aと、発光素子Bとからなる組み合わせを決定する。
次いで、ステップS42において、CPU11は、適切な出力と判定された受光素子Aと、発光素子Bとからなる組み合わせにより得られた出力値(センサデータ:波形信号)に対して演算処理を行う。さらに、ステップS44において、脈拍数算出部18は、脈拍数(一般に、1分間の波形中の山の数)を算出し、ステップS46において、算出した脈拍数を表示部19に出力する。次いで、ステップS48において、表示部19は、算出された脈拍数(数値データ)を、脈拍データとして表示する。なお脈拍データは、脈拍数に限定されず、脈の波形データ(脈波データ)の計測等でもそのまま適用できる。また脈拍数算出部18において算出された脈拍数は、適切な出力が得られた受光素子Aと発光素子Bの組み合わせや、測定時の時刻データ等に関連付けられて、メモリ12の所定の記憶領域に保存される。
次いで、ステップS50において、CPU11は、ユーザにより操作部10で終了指示が操作されたか否かを判断し、終了指示が操作されていない場合には(ステップS50のNO)、ステップS10に戻り、上述した処理を繰り返す。一方、ユーザにより終了指示が操作された場合には(ステップS50のYES)、ステップS52において、CPU11は、所定の終了処理(脈波数の保存、測定データの破棄等)を行った後、当該処理を終了する。
一方、ステップS38において、少なくとも予め設定した特定の範囲内にあるか、あるいは特定の閾値や条件をクリアした素子の組み合わせがなかった場合には(ステップS38のYES)、図4に示すフローチャートに進む。
まず、図4に示すステップS60において、CPU11は、測定開始準備を実行する。次いで、ステップS62において、CPU11は、発光駆動部13により、ランダムにいずれかの発光素子Brを点灯する。次いで、ステップS64において、CPU11は、受光素子番号を変数Aと定義する。変数Aは、受光素子の数に応じて1〜Nの値をとり、初期値は1である。次いで、ステップS66において、発光素子番号を変数Bと定義する。変数Bは、ランダムに点灯した発光素子Brを除く、未点灯の発光素子の数に応じて1〜M−1の値をとり、初期値は1である。定義された変数A、Bの初期値(=1)は、例えばメモリ12に一時保存される。
次いで、CPU11は、受光素子番号の変数Aを1つずつインクリメントしながら、ステップS70〜S86の間の処理を繰り返す。また、CPU11は、この過程で、発光素子番号の変数Bを1つずつインクリメントしながら、ステップS72〜S82の間の処理を繰り返す。すなわち、ステップS70〜S86では、ランダムに選択した1つの発光素子Brとそれ以外の順次指定される1つの発光素子Bとからなる計2つ(複数)の発光素子と、1つの受光素子Aとの、複数(2)対1の関係で駆動して検出する動作を、順次指定とランダム選択の繰り返しにより、全ての組み合わせ、または、任意の組み合わせについて順次実行する。以下、詳細に説明する。
まず、ステップS68において、CPU11は、全ての発光素子B(=1、2、…、M)を点灯したか否かを判断する。そして、全ての発光素子Bを点灯していない場合には(ステップS68のNO)、ステップS74で、CPU11は、発光駆動部13を制御することにより発光素子B(=1;発光素子Br以外)を点灯し、ステップS76において、検出部選択回路16により受光素子A(=1)を選択することで受光素子A(=1)の出力を測定する。なお、この測定動作において発光素子Bの発光強度は、特定のレベル(例えば中レベル)に固定する。
次いで、ステップS78において、検出部選択回路16は、受光素子A(=1)の出力信号をA/Dコンバータ17に出力する。この結果、CPU11は、まず、ランダムに発光した発光素子Brと発光素子B(=1)とを発光させたときの受光素子A(=1)の出力値(センサデータ)を取り込むことになる。CPU11は、このときの受光素子Aと発光素子Br、Bからなる組み合わせと、取り込まれた受光素子Aの出力値(センサデータ)とを相互に関連付けて、メモリ12の所定の記憶領域に、測定データとして一時保存する。また、この時点で、CPU11は、発光駆動部13を制御することにより発光素子Bを消灯する。
次いで、ステップS80において、CPU11は、変数Bを1つインクリメントする(B+1→B=2)。インクリメントされた変数Bは、メモリ12に一時保存される。そして、ステップS82において、変数Bが発光素子Brを除く発光素子の最大個数を示すM−1より大になっていない場合には、ステップS72へ戻り、発光素子Brと発光素子B(=2)との点灯と、受光素子A(=1)による測定とが繰り返される。すなわち、ステップS72〜S82では、CPU11は、ランダムに点灯した発光素子Brに加えて、点灯する発光素子Bを1、2、…、M−1と変えながら、受光素子A(=1)の出力値(センサデータ)を順次取り込んで、メモリ12の所定の記憶領域に保存する。
そして、ステップS82において、変数Bが発光素子Brを除く発光素子の最大個数を示すM−1より大になった場合には、ステップS84において、CPU11は、変数Aを1つインクリメントする(A+1→A=2)。そして、ステップS86において、変数Aが受光素子の最大個数を示すNより大になっていない場合には、ステップS70へ戻り、再度、発光素子Brと発光素子B(=1、2、…、M−1)との点灯と、受光素子A(=2)による測定とが繰り返される。すなわち、CPU11は、ランダムに点灯した発光素子Brに加えて、点灯する発光素子Bを1、2、…、M−1と変えながら、受光素子A(=2)の出力値(センサデータ)を順次取り込んで、メモリ12の所定の記憶領域に保存する。
以下、上述したように、変数Bが発光素子Brを除く発光素子の最大個数を示すM−1より大になるまで、発光素子Bを1、2、…、M−1と変えながら、受光素子A(1、2、…、N)の出力値(センサデータ)を順次取り込むことで、2つの発光素子と1つの受光素子とからなる、全ての組み合わせによる出力値(センサデータ)が取得される。
そして、ステップS86において、変数Aが受光素子の最大個数を示すNより大になった場合には、ステップS88において、CPU11は、メモリ12に保存された2つの発光素子と1つの受光素子とからなる、全ての組み合わせにおける出力値を比較し、ステップS90において、適切出力部分を判定する。「適切出力部分の判定」では、図3のフローチャートに示したステップS36と同様に、出力レベルの大きさが十分であるか、S/N比が信号を十分に取り出せる値であるか等、複合的な要素に基づいて適切な組み合わせを判定する。ここでは、CPU11は、少なくとも予め設定した特定の範囲内にあるか、あるいは特定の閾値や条件をクリアしたか否かに基づいて、適切な組み合わせを判定する。
そして、ステップS92で、CPU11は、どの組み合わせでも適切な出力が得られず不適であるか否かを判断する。そして、少なくとも予め設定した特定の範囲内にあるか、あるいは特定の閾値や条件をクリアした適切な出力が得られる素子の組み合わせがあった場合には(ステップS92のNO)、ステップS94において、CPU11は、脈拍算出に使用する受光素子Aと、発光素子Brと、発光素子Bとからなる組み合わせを決定する。
次いで、ステップS96において、CPU11は、適切な出力と判定された受光素子Aと、発光素子Brと、発光素子Bとの組み合わせにより得られた出力値(センサデータ:波形信号)に対して演算処理を行う。さらに、ステップS98において、脈拍数算出部18は、脈拍数(一般に、1分間の波形中の山の数)を算出し、ステップS100において、算出した脈拍数を表示部19に出力する。次いで、ステップS102において、表示部19は、算出された脈拍数(数値データ)を、脈拍データとして表示する。なお脈拍データは、脈拍数に限定されず、脈の波形データ(脈波データ)の計測等でもそのまま適用できる。また脈拍数算出部18において算出された脈拍数は、適切な出力が得られた受光素子Aと発光素子Br、Bの組み合わせや、測定時の時刻データ等に関連付けられて、メモリ12の所定の記憶領域に保存される。
次いで、ステップS104において、CPU11は、ユーザにより操作部10で終了指示が操作されたか否かを判断し、終了指示が操作されていない場合には(ステップS104のNO)、ステップS60に戻り、上述した処理を繰り返す。この場合、ステップS62において、発光駆動部13により、異なる発光素子Brがランダムに点灯することになり、受光素子A、発光素子Br、発光素子Bの組み合わせが変更されることになるので、変更された組み合わせから得られる出力値(センサデータ)も異なるものになる。
一方、ユーザにより終了指示が操作された場合には(ステップS104のYES)、ステップS106において、CPU11は、所定の終了処理(脈波数の保存、測定データの破棄等)を行った後、当該処理を終了する。
一方、ステップS92において、少なくとも予め設定した特定の範囲内にあるか、あるいは特定の閾値や条件をクリアした素子の組み合わせがなかった場合には(ステップS92のYES)、図5に示すフローチャートに進む。
なお、図4に示すフローチャートでは、2つの発光素子Br、発光素子Bを発光させるとしたが、これに限定されるものではなく、2つ以上の複数であってもよい。また、処理時間短縮のため、発光させる複数の発光素子のうち1つをランダムに選択する方法を示したが、これに限定されるものではなく、規則的に、あるいは、特定のアルゴリズムに基づくパターンで、順次選択するものであってもよい。すなわち、複数の発光素子が選択(全ての組み合わせでも任意の組み合わせでもよい)されるものであれば、どのような手法によるものであってもよい。
まず、図5に示すステップS120において、CPU114は、測定開始準備を実行する。次いで、ステップS122において、CPU11は、発光駆動部13により、全ての発光素子B(=1〜M)を、特定レベル(例えば中レベル;0.5)の発光強度で点灯する。次いで、ステップS124において、CPU11は、受光素子番号を変数Aと定義する。変数Aは、受光素子の数に応じて1〜Nの値をとり、初期値は1である。次いで、ステップS126において、発光素子番号を変数Bと定義する。変数Bは、発光素子Bの数に応じて1〜Mの値をとり、初期値は1である。定義された変数A、Bの初期値(=1)は、例えばメモリ12に一時保存される。
次いで、CPU11は、受光素子番号の変数Aを1つずつインクリメントしながら、ステップS128〜S144の間の処理を繰り返す。また、CPU11は、この過程で、発光素子番号の変数Bを1つずつインクリメントしながら、ステップS130〜S140の間の処理を繰り返す。すなわち、ステップS128〜S144では、全ての発光素子Ballを特定レベル(例えば中レベル;0.5)の発光強度で発光させた状態で、順次指定される1つの発光素子Bの発光強度(光量)をランダムに変化(増減)させて1つの受光素子Aで検出する動作を、全発光素子について組み合わせを変えて順次実行する。以下、詳細に説明する。
まず、ステップS132において、CPU11は、発光駆動部13を制御することにより発光素子B(=1)について、±0.5までの乱数値により発光レベル(発光量)を変更させて点灯し、ステップS134において、検出部選択回路16により受光素子A(=1)を選択することで受光素子A(=1)の出力を測定する。
次いで、ステップS136において、検出部選択回路16は、受光素子A(=1)の出力信号をA/Dコンバータ17に出力する。この結果、CPU11は、全ての発光素子Ballを特定レベル(例えば中レベル;0.5)で発光させた状態で、順次指定される1つの発光素子B(=1)の光量をランダムに変化(増減)させたときの、1つの受光素子A(=1)の出力値(センサデータ)を取り込むことになる。CPU11は、このときの受光素子Aと、特定レベルで発光する発光素子Ballと、ランダムに光量を変化させた発光素子Bとからなる組み合わせと、取り込まれた受光素子Aの出力値(センサデータ)とを相互に関連付けて、メモリ12の所定の記憶領域に、測定データとして一時保存する。また、この時点で、CPU11は、発光駆動部13を制御することにより発光素子Bを元の特定レベル(例えば中レベル;0.5)に戻す。
次いで、ステップS138において、CPU11は、変数Bを1つインクリメントする(B+1→B=2)。インクリメントされた変数Bは、メモリ12に一時保存される。そして、ステップS140において、変数Bが発光素子の最大個数を示すMより大になっていない場合には、ステップS130へ戻り、全ての発光素子Bを特定レベル(例えば中レベル;0.5)で発光させた状態で、順次指定される1つの発光素子B(=2)の光量をランダムに変化(増減)させたときの、1つの受光素子A(=1)による測定を繰り返す。すなわち、ステップS130〜S140では、全ての発光素子Ballを特定レベル(例えば中レベル;0.5)の発光強度で発光させた状態で、順次指定される1つの発光素子Bを1、2、…、Mと変えながら、その発光強度(光量)をランダムに変化(増減)させ、受光素子A(=1)の出力値(センサデータ)を順次取り込んで、メモリ12の所定の記憶領域に保存する。
そして、ステップS140において、変数Bが発光素子の最大個数を示すMより大になった場合には、ステップS142において、CPU11は、変数Aを1つインクリメントする(A+1→A=2)。そして、ステップS144において、変数Aが受光素子の最大個数を示すNより大になっていない場合には、ステップS128へ戻り、再度、全ての発光素子Bを特定レベル(例えば中レベル;0.5)で発光させた状態で、発光素子B(=1、2、…、M)の光量をランダムに変化させる点灯と、受光素子A(=2)による測定とが繰り返される。すなわち、CPU11は、全ての発光素子Ballを特定レベル(例えば中レベル;0.5)で発光させた状態で、順次指定される1つの発光素子Bを1、2、…、Mと変えながら、その光量をランダムに変化(増減)させ、受光素子A(=2)の出力値(センサデータ)を順次取り込んで、メモリ12の所定の記憶領域に保存する。
以下、上述したように、全ての発光素子Ballを特定レベル(例えば中レベル;0.5)で発光させた状態で、光量をランダムに変化させる発光素子Bを1、2、…、M−1と変えながら、受光素子A(1、2、…、N)の出力値(センサデータ)が順次取り込まれる。これにより、所定のレベルで発光する全ての発光素子Ballと、ランダムに光量を変化させるいずれか1つの発光素子Bと、1つの受光素子Aとからなる、全ての組み合わせによる出力値(センサデータ)が取得される。
そして、ステップS144において、変数Aが受光素子の最大個数を示すNより大になった場合には、ステップS146において、CPU11は、メモリ12に保存された全ての組み合わせにおける出力値を比較し、ステップS148において、適切出力部分を判定する。「適切出力部分の判定」では、図3のフローチャートに示したステップS36と同様に、出力レベルの大きさが十分であるか、S/N比が信号を十分に取り出せる値であるか等、複合的な要素に基づいて適切な組み合わせを判定する。ここでは、CPU11は、少なくとも予め設定した特定の範囲内にあるか、あるいは特定の閾値や条件をクリアしたか否かに基づいて、適切な組み合わせを判定する。
そして、ステップS150で、CPU11は、どの組み合わせでも適切な出力が得られず不適であるか否かを判断する。そして、少なくとも予め設定した特定の範囲内にあるか、あるいは特定の閾値や条件をクリアした適切な出力が得られる素子の組み合わせがあった場合には(ステップS150のNO)、ステップS152において、CPU11は、脈拍算出に使用する、所定のレベルで発光する全ての発光素子Ballと、ランダムに光量を変化させるいずれか1つの発光素子Bと、1つの受光素子Aとからなる組み合わせを決定する。
次いで、ステップS154において、CPU11は、適切な出力と判定された所定のレベルで発光する全ての発光素子Ballと、ランダムに光量を変化させるいずれか1つの発光素子Bと、1つの受光素子Aとの組み合わせにより得られた出力値(センサデータ:波形信号)に対して演算処理を行う。さらに、ステップS156において、脈拍数算出部18は、脈拍数(一般に、1分間の波形中の山の数)を算出し、ステップS158において、算出した脈拍数を表示部19に出力する。次いで、ステップS160において、表示部19は、算出された脈拍数(数値データ)を、脈拍データとして表示する。なお脈拍データは、脈拍数に限定されず、脈の波形データ(脈波データ)の計測等でもそのまま適用できる。また脈拍数算出部18において算出された脈拍数は、適切な出力が得られた、受光素子Aと、特定レベルで発光する発光素子Ballと、ランダムに光量を変化させる発光素子Bとからなる組み合わせや、測定時の時刻データ等に関連付けられて、メモリ12の所定の記憶領域に保存される。
次いで、ステップS162において、CPU11は、ユーザにより操作部10で終了指示が操作されたか否かを判断し、終了指示が操作されていない場合には(ステップS162のNO)、ステップS120に戻り、上述した処理を繰り返す。この場合、ステップS132において、発光駆動部13により、選択された発光素子Bの発光レベルが±0.5までの乱数値により変更されるため、所定のレベルで発光する全ての発光素子Ballと、ランダムに光量を変化させるいずれか1つの発光素子Bと、1つの受光素子Aとの組み合わせが変更されることになるので、変更された組み合わせから得られる出力値(センサデータ)も異なるものになる。
一方、ユーザにより終了指示が操作された場合には(ステップS162のYES)、ステップS164において、CPU11は、所定の終了処理(脈波数の保存、測定データの破棄等)を行った後、当該処理を終了する。
一方、ステップS150において、少なくとも予め設定した特定の範囲内にあるか、あるいは特定の閾値や条件をクリアした素子の組み合わせがなかった場合には(ステップS150のYES)、ステップS122に戻り、上述した処理を繰り返す。
(変形例)
次に、上述した第1実施形態における変形例について説明する。
上述した実施形態では、図3に示すフローチャートのステップS38で、受光素子Aと発光素子Bとからなるどの組み合わせでも不適であったと判断された場合には(ステップS38のYES)、図4に示すフローチャート(複数個点灯)→図5に示すフローチャート(光量変更)の順序で処理を行う場合を示した。この一連の処理は本発明に係る脈拍データ検出方法の一例であって、本発明はこれに限定されるものではなく、以下に示すような変形例によっても受光素子と発光素子とからなる適切な組み合わせを判定して脈泊データを出力(脈拍を測定)することができる。
例えば、上述した第1実施形態の変形例として、図4に示すフローチャート(複数個点灯)と図5に示すフローチャート(光量変更)の順序が逆であってもよいし、図3に示すフローチャートの後に、図4、または図5のフローチャートのいずれか一方のみを行うものであってもよい。すなわち、本発明に係る脈拍データ検出方法の他の実施形態においては、図3に示すフローチャートのステップS38で、受光素子Aと発光素子Bとからなるどの組み合わせでも不適であったと判断された場合に、図5に示すフローチャート(光量変更)→図4に示すフローチャート(複数個点灯)の順序で処理が実行される。また、さらに他の実施形態においては、図3に示すフローチャートの後に図4のフローチャートの処理のみ、あるいは、図3に示すフローチャートの後に図5のフローチャートの処理のみが実行される。
また、上述した第1実施形態の他の変形例として、図3に示すフローチャートを実行せずに、図4に示すフローチャート(複数個点灯)と図5に示すフローチャート(光量変更)とを実行するものや、図4に示すフローチャート(複数個点灯)、または図5に示すフローチャート(光量変更)のいずれか一方のみを実行するものであってもよい。すなわち、本発明に係る脈拍データ検出方法のさらに他の実施形態においては、図4に示すフローチャート(複数個点灯)と図5に示すフローチャート(光量変更)の処理のみを有し、図4に示すフローチャート(複数個点灯)→図5に示すフローチャート(光量変更)の順序、又は、図5に示すフローチャート(光量変更)→図4に示すフローチャート(複数個点灯)の順序で処理が実行される。また、さらに他の実施形態においては、図4に示すフローチャート(複数個点灯)の処理のみ、又は、図5に示すフローチャート(光量変更)の処理のみが実行される。
なお、上述した実施形態においては脈拍データ検出装置1の具体的な外観構成についての説明を省略したが、一般に発光素子や受光素子は、回路基板上に取り付けられている。本来であれば、このままの構成でも脈拍の測定が可能であるが、体表の反射の他に素子側面からの回り込みによる直接光が存在し、その影響が非常に大きいために、これを排除することを目的として、本実施形態においては各発光素子14−1〜14−M、各受光素子15−1〜15−Nの周囲に遮光ブロックを配置した構成を適用するものであってもよい。該遮光ブロックは、黒色の樹脂等で形成された部品を適用することができる。
(比較検証)
次に、本実施形態に係る脈拍データ測定装置の作用効果について検証する。ここでは、上述した背景技術に示したような構成を有する脈拍データ測定装置(レーザ血流計)を比較対象として、本実施形態の作用効果について説明する。
比較対象となる脈拍データ検出装置の場合においては、一般に、脈拍の測定対象となるエリアは、発光素子と受光素子のそれぞれの配置位置間の、略中間となる位置(中間部分)に存在するある一定のエリアである。したがって、その他の部分については、脈拍データ検出装置自体を移動させない限り、測定することができない。そのため、発光素子と受光素子との中間部分に存在するエリアに、黒子等の障害物が存在した場合、あるいは毛細血管の分布が非常に疎だった場合、あるいは体毛が密集、あるいは偶発的に挟み込まれた場合等においては、安定した脈拍の測定ができない状況となる。
脈拍データ検出装置の形状や構造によっては、このような場合に、再度、設置場所の変更をすることが可能であるが、再設置した場合にも必ずしも安定した測定ができるとは限らない。このため、少なからずユーザはストレスを感じるであろうし、脈拍データ検出装置の形状や構造等に起因して、特定の部位への設置しかできない場合には、ユーザは、その脈拍データ検出装置を使用して脈拍の測定を行うことができないという状況に陥ることになる。
これに対し、本実施形態においては、1つ以上の受光素子15−1〜15−Nを取り囲むように複数の発光素子14−1〜14−Mを配置し、発光させる発光素子14−1〜14−Mの発光パターン(発光する発光素子の数、位置、発光量)を切り替えることにより、複数箇所の測定を同時に可能としたことを特徴とする。ここで、中心部分に配置した複数の発光素子14−1〜14−Mを取り囲むように複数の受光素子15−1〜15−Nを配置した構成においても同等の効果が得られる。
また、本実施形態においては、発光素子14−1〜14−Mの発光タイミングに関して、全て同時に発光させることにより、より強い反射光を検出することも可能であるし、あるいは複数の発光素子14−1〜14−Mを順次点灯させることにより、適切な測定範囲を選択することも可能である。このように、本実施形態によれば、少なくとも脈拍データ検出装置を移動させたり、装着し直したりすることなく、測定可能なエリアを大きく広げることができ、安定的な脈拍の測定ができる可能性が大幅に広がる。
以上のように、本実施形態によれば、複数の発光素子の発光量を制御するようにしたので、脈拍データ検出装置1の人体への設置状態の如何に関わらず、測定エリアを広範囲に取れるため、安定した脈拍の測定ができるようになる。
特に、本実施形態によれば、複数の発光素子の発光量を制御することにより、複数の発光素子を複数の発光パターンで発光させるようにしたので、脈拍データ検出装置1の人体への設置状態の如何に関わらず、測定エリアを広範囲に取れるため、安定した脈拍の測定ができるようになる。
ここで、本実施形態においては、複数の発光素子のうち、点灯させる発光素子の数、あるいは点灯させる発光素子の位置、あるいは点灯させる各発光素子の発光量を、独立して、あるいは、それらを組み合わせて制御するようにした。これにより、複数の発光素子を様々な発光パターンで発光させることができる。
また、本実施形態においては、複数の発光素子のうち、少なくとも2つ以上の発光素子を異なる組み合わせで順次同時点灯させる毎に、受光素子から出力される電気信号に基づいて、所定の条件を満足する、少なくとも2つ以上の発光素子と受光素子との適切な組み合わせを決定するようにした。これにより、多様な組み合わせを実現して脈拍の適切な測定を行うことができる。
また、本実施形態においては、複数の発光素子のいずれか1つの発光素子を順次点灯させる毎に、受光素子から出力される電気信号に基づいて、所定の条件を満足する、いずれか1つの発光素子と受光素子との適切な組み合わせを決定する。そして、適切な組み合わせを決定できない場合に、少なくとも2つ以上の発光素子を異なる組み合わせで順次同時点灯させる毎に、受光素子から出力される電気信号に基づいて、所定の条件を満足する、少なくとも2つ以上の発光素子と受光素子との適切な組み合わせを決定するようにした。これにより、段階的により複雑な制御へ移行することができ、測定時の状況に応じて多様な組み合わせを実現して脈拍の適切な測定を行うことができる。
また、本実施形態においては、更に、少なくとも2つ以上の発光素子と受光素子との適切な組み合わせを決定できない場合に、少なくとも2つ以上の発光素子を異なる組み合わせで、かつ異なる光量で順次同時点灯させる毎に、受光素子から出力される電気信号に基づいて、所定の条件を満足する、少なくとも2つ以上の発光素子と受光素子との適切な組み合わせを決定するようにした。これにより、段階的により複雑な制御へ移行することができ、測定時の状況に応じてより多様な組み合わせを実現して脈拍の適切な測定を行うことができる。
また、本実施形態においては、複数の発光素子のいずれか1つの発光素子を順次点灯させる毎に、受光素子から出力される電気信号に基づいて、所定の条件を満足する、いずれか1つの発光素子と受光素子との適切な組み合わせを決定する。そして、適切な組み合わせを決定できない場合に、少なくとも2つ以上の発光素子を異なる組み合わせで、かつ異なる光量で順次同時点灯させる毎に、受光素子から出力される電気信号に基づいて、所定の条件を満足する、少なくとも2つ以上の発光素子と受光素子との適切な組み合わせを決定するようにした。これにより、段階的により複雑な制御へ移行することができ、測定時の状況に応じて多様な組み合わせを実現して脈拍の適切な測定を行うことができる。
また、本実施形態によれば、複数の発光素子を、受光素子の周囲に配置するようにしたので、簡易な構成で、発光素子と受光素子との多様な組み合わせを実現することができる。
また、本実施形態によれば、受光素子を、少なくとも1つとしたので、簡易な構成で、発光素子と受光素子との多様な組み合わせを実現することができる。
また、本実施形態によれば、複数の受光素子を、複数の発光素子の周囲に配置したので、発光素子と受光素子との多様な組み合わせを実現することができる。
また、本実施形態によれば、複数の受光素子のうち、いずれか1つの受光素子を順次選択し、順次選択されるいずれか1つの受光素子から出力される電気信号に基づいて、所定の条件を満足する、複数の発光パターンといずれか1つの受光素子との適切な組み合わせを決定するようにした。これにより、測定時の状況に応じて多様な組み合わせを実現して脈拍の適切な測定を行うことができる。
B.第2実施形態
次に、本発明に係る第2実施形態について説明する。
なお、本第2実施形態による脈拍データ検出装置1の構成は上述した第1実施形態(図1、図2参照)と同様であるので説明を省略する。本第2実施形態では、上述した第1実施形態の脈拍データ検出方法により、所定の条件を満足する、発光素子と受光素子との適切な組み合わせを決定した後、発光素子の発光強度を、脈拍の適切な測定が可能な最低値に制御(発光強度適切化処理)することを特徴としている。
図6は、本第2実施形態に係る脈拍データ検出装置1により実行される脈拍データ検出方法を示すフローチャートである。ここでは、第1実施形態において図3のフローチャートに示した脈拍データ検出方法に、本実施形態に係る発光強度適切化処理を適用した場合について説明する。なお、上述した第1実施形態に示したフローチャート(図3)と同等の処理手順については符号を対応付けて示す。また、図7は、本第2実施形態に適用される発光強度適切化処理の一例を示すフローチャートである。
本実施形態に係る脈拍データ検出方法においては、まず、ユーザが脈拍データ検出装置1を測定部位(例えば、手首や耳たぶ等)に装着し、操作部10から所定の操作(測定開始)を行う。CPU11は、ユーザにより測定開始が指示されると、図6に示すフローチャートに従って各種処理を実行する。
ここで、本実施形態におけるステップS210〜S240の一連の処理は、上述した第1実施形態の図3のフローチャートに示したステップS10〜S40の処理に対応する。すなわち、ステップS210〜S240において、CPU11は、測定開始準備を実行して、受光素子番号を変数A、また、発光素子番号を変数Bとそれぞれ定義する。次いで、CPU11は、ステップS216〜S232の一連の処理において、受光素子番号の変数A、及び、発光素子番号の変数Bを1つずつインクリメントすることにより、発光素子Bと受光素子Aを1対1の関係で駆動して検出する動作を、全素子について組み合わせを変えて順次実行する。CPU11は、この一連の処理において、受光素子Aと発光素子Bからなる組み合わせと、各組み合わせにおける受光素子Aの出力値(センサデータ)とを相互に関連付けて、メモリ12の所定の記憶領域に、測定データとして順次保存する。
次いで、ステップS234において、CPU11は、取得した受光素子Aと発光素子Bとからなる、全ての組み合わせにおける出力値を比較し、ステップS236において、適切出力部分を判定する。そして、ステップS238において、CPU11は、どの組み合わせでも適切な出力が得られず不適であると判断した場合には(ステップS338のYES)、上述した第1実施形態の図4に示したフローチャートの一連の処理を実行する。一方、CPU11は、適切な出力が得られる組み合わせがあると判断した場合には(ステップS238のNO)、ステップS240において、CPU11は、脈拍算出に使用する受光素子Aと発光素子Bとからなる組み合わせを決定する。
次いで、CPU11は、脈拍算出に使用すると決定された受光素子Aと発光素子Bについて、発光強度を適切化する処理(発光強度適切化処理)を実行する。ここで、CPU11は、図7に示すフローチャートに従って、脈拍算出に使用すると決定された発光素子Bの発光強度を、脈拍の適切な測定が可能な最低限の強度に設定する一連の処理を実行する。
本実施形態に適用される発光強度適切化処理においては、具体的には、まず、ステップS262において、CPU11は、測定開始準備を実行し、ステップS264において、発光駆動部13により、決定された発光素子Bの発光強度を規定する設定値Pを初期値(=1)に設定する。ここで、初期値(=1)となる設定値Pにより規定される発光強度は、発光素子Bにおける最高レベルの発光強度(100%強度)に設定される。すなわち、本実施形態においては、発光素子Bの発光強度は、最高レベルの発光強度に1以下の設定値Pを乗算することにより、最高レベル以下の発光強度が設定される。なお、初期値(=1)となる設定値Pにより規定される発光強度は、発光素子Bにおける最高レベル(100%強度)に限定されるものではなく、例えば任意の高レベル(例えば80%強度等)の発光強度に設定されるものであってもよい。設定された設定値Pは、例えばメモリ12に一時保存される。次いで、ステップS266において、CPU11は、検出部選択回路16により、決定された受光素子Aについてその出力を測定する受光設定を行う。
次いで、CPU11は、発光素子Bの発光強度を規定する設定値Pを0.1ずつデクリメントしながら、ステップS268〜S282の間の処理を繰り返す。すなわち、ステップS268〜S282においては、脈拍算出に使用すると決定された発光素子Bと受光素子Aを1対1の関係で駆動して検出する動作を、発光素子Bの発光強度を低下させながら順次実行する。以下、詳細に説明する。
まず、ステップS270において、CPU11は、発光駆動部13を制御することにより発光素子Bを、(最高レベル)×(設定値P=1)で規定される発光強度で点灯し、ステップS272において、検出部選択回路16により受光素子Aを選択してその出力を測定する。次いで、ステップS274において、検出部選択回路16は、受光素子Aの出力信号をA/Dコンバータ17に出力する。この結果、CPU11は、まず、発光素子Bを最高レベルの発光強度(100%強度)で発光させたときの受光素子Aの出力値(センサデータ)を取り込むことになる。CPU11は、このときの設定値P(すなわち発光素子Bの発光強度)と、取り込まれた受光素子Aの出力値(センサデータ)とを相互に関連付けて、メモリ12の所定の記憶領域に、測定データとして一時保存する。また、この時点で、CPU11は、発光駆動部13を制御することにより発光素子Bを消灯する。
このとき、ステップS276において、CPU11は、取り込んだ受光素子Aの出力値(センサデータ)の測定処理にエラーがあるか否か(又は、出力値が適正であるか否か)を判断する。受光素子Aの出力測定にエラーがある場合には(ステップS276のYES)、CPU11は、後述するステップS284以降の処理を実行する。一方、受光素子Aの出力測定にエラーがない場合には(ステップS276のNO)、ステップS278において、CPU11は、このときの設定値Pを、適切な出力値が得られる発光強度を規定する設定値であると判定して、適切な設定値Poptとして仮決定する。CPU11は、このときの設定値P(適切な設定値Popt)と、取り込まれた受光素子Aの出力値(センサデータ)とを相互に関連付けて、メモリ12の所定の記憶領域に一時保存する。
次いで、ステップS280において、CPU11は、設定値Pを0.1デクリメントする(P−0.1→P)。デクリメントされた設定値Pは、例えばメモリ12に一時保存される。そして、ステップS282において、設定値Pが無発光状態を規定する設定値0以下になっていない場合には、ステップS268へ戻り、デクリメントされた設定値Pにより規定される発光強度(最高レベル×P)での発光素子Bの点灯と、受光素子Aによる測定とが繰り返される。このような一連の処理を、発光強度(すなわち設定値P)ごとに繰り返し実行することにより、直近の最も低く、かつ、適切な出力値が得られる発光強度を規定する設定値Pが、適切な設定値Poptとして順次仮決定され、メモリ12に更新保存されることになる。
そして、ステップS282において、設定値Pが無発光状態を規定する設定値0以下になった場合、又は、ステップS276において、受光素子Aの出力値の測定処理にエラーがある(又は、出力値が適正でない)と判断した場合には、ステップS284において、CPU11は、適切な設定値Poptとして仮決定されてメモリ12に保存された、直近の(現在の)設定値Pを、最も適切な設定値Poptとして決定する。決定された適切な設定値Poptは、メモリ12の所定の記憶領域に保存される。以下、図6のフローチャートにおいて、ステップS242以降の処理が実行される。ここで、本実施形態におけるステップS242〜S252の一連の処理は、上述した第1実施形態のステップS42〜S52の処理に対応する。
すなわち、ステップS242において、CPU11は、決定された適切な設定値Poptにより規定される発光強度で発光素子Bを発光させて、受光素子Aで受光した際の出力値(センサデータ)に対して演算処理を行う。さらに、ステップS244において、脈拍数算出部18は、脈拍数を算出し、ステップS246において、算出した脈拍数を表示部19に出力する。算出された脈拍数は、そのときの設定値P(適切な設定値Popt)や、測定時の時刻データ等に関連付けられて、メモリ12の所定の記憶領域に保存される。次いで、ステップS248において、表示部19は、算出された脈拍数を、脈拍データとして表示する。
次いで、ステップS250において、CPU11は、ユーザにより操作部10で終了指示が操作されたか否かを判断し、終了指示が操作されていない場合には(ステップS250のNO)、ステップS210に戻り、上述した脈拍数の算出処理を繰り返す。一方、ユーザにより終了指示が操作された場合には(ステップS250のYES)、ステップS252において、CPU11は、所定の終了処理(脈拍数の保存、測定データの破棄等)を行った後、当該処理を終了する。
以上のように、本実施形態においては、上述した第1実施形態において適切な出力が得られる発光素子と受光素子の組み合わせを決定した後に、当該組み合わせにおいて良好な脈拍測定を実現することができる、より低い発光強度を設定する発光強度適切化処理が実行される。これにより、本実施形態によれば、適切な発光素子と受光素子の組み合わせにおいて、発光素子の発光強度をより低く設定することができるので、少ない消費電力で、安定かつ信頼性の高い脈拍の測定を行うことができる脈拍データ検出装置を提供することができる。
なお、本実施形態においては、上述した第1実施形態に示した脈拍データ検出方法のうち、図3のフローチャートに示した一連の処理に、発光強度適切化処理を適用した場合について説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。すなわち、本発明に適用される発光強度適切化処理は、本発明に係る脈拍データ検出方法により決定された、適切な出力が得られる発光素子と受光素子の組み合わせにおいて、より低い発光強度で良好な脈拍測定を実現することができるものであればよい。したがって、上述した第1実施形態において図4又は図5のフローチャートに示した一連の処理により発光素子と受光素子の適切な組み合わせを決定した後に、図7のフローチャートに示した一連の発光強度適切化処理を実行するものであってもよい。
また、上述した第1、第2実施形態において、脈拍の測定周期や測定時間については、脈拍データの利用目的や測定精度等に応じて任意に設定されるものであるが、一般的には、例えば10〜15秒程度、測定状態によっては数秒〜1分程度の測定時間に設定される。
C.脈拍データ検出方法の具体例
次に、上述した第1、第2実施形態による脈拍データ検出方法に適用される、受光素子Aと発光素子Bとからなる適切な組み合わせの判定方法について説明する。
上述した第1、第2実施形態においては、脈拍データ検出方法に係る一連の処理(図3〜図6に示したフローチャート参照)により、所定の条件を満足する適切な出力が得られることを説明した。ここでは、上述した脈拍データ検出方法に適用される、「所定の条件を満足する適切な出力」を判定するための方法と、当該適切な出力が得られる受光素子Aと発光素子Bの組み合わせ(適切な組み合わせ)を決定するための方法とについて、具体的な手法を示して詳しく説明する。なお、以下の説明では、上記の適切な出力の判定方法及び適切な組み合わせの決定方法を、便宜的に「適切な組み合わせの判定方法」と総称する。
図8は本発明に係る脈拍データ検出方法に、受光素子と発光素子とからなる適切な組み合わせの判定方法の具体的な手法を適用した場合の具体例を示すフローチャートである。ここでは、上述した第1実施形態において図3のフローチャートに示した脈拍データ検出方法に、適切な組み合わせの判定方法の具体的な手法を適用した場合について説明する。なお、上述した第1実施形態に示したフローチャート(図3)と同等の処理手順については符号を対応付けて示す。
本具体例に係る脈拍データ検出方法においては、まず、ユーザが脈拍データ検出装置1を測定部位(例えば、手首や耳たぶ等)に装着し、操作部10から所定の操作(測定開始)を行う。CPU11は、ユーザにより測定開始が指示されると、図8に示すフローチャートに従って各種処理を実行する。
まず、ステップS302において、CPU11は、メモリ12に受光素子Aと発光素子Bとからなる組み合わせが予め登録されているか否かをチェックする。ここで、メモリ12に登録されている組み合わせは、例えば、後述する一連の処理により直近の、最も適切な組み合わせとして判定された組み合わせを適用することができる。そして、ステップS302において、メモリ12に受光素子Aと発光素子Bとからなる組み合わせが登録されている場合には(ステップS302のYES)、ステップS304において、CPU11は、当該組み合わせをメモリ12から読み出して、脈拍算出に使用する素子の組み合わせとして設定し、後述するステップS342以降の処理を実行する。
一方、ステップS302において、メモリ12に受光素子Aと発光素子Bとからなる組み合わせが登録されていない場合(あるいは組み合わせが登録されているが最も適切な組み合わせではない場合;ステップS302のNO)には、上述した第1実施形態に示した場合と同様に、以下のステップS310〜S332の一連の処理を実行する。ここで、本実施形態におけるステップS310〜S332の一連の処理は、第1実施形態の図3のフローチャートに示したステップS10〜S32に対応する。
すなわち、ステップS310〜S332において、CPU11は、測定開始準備を実行して、受光素子番号を変数A、また、発光素子番号を変数Bとそれぞれ定義する。次いで、CPU11は、ステップS316〜S332の一連の処理において、受光素子番号の変数A、及び、発光素子番号の変数Bを1つずつインクリメントすることにより、発光素子Bと受光素子Aを1対1の関係で駆動して検出する動作を、全素子について組み合わせを変えて順次実行する。CPU11は、この一連の処理において、受光素子Aと発光素子Bからなる組み合わせと、各組み合わせにおける受光素子Aの出力値(センサデータ)とを相互に関連付けて、メモリ12の所定の記憶領域に、測定データとして順次保存する。ここで、ステップS322、S324における受光素子Aの出力の測定、取り込み動作は、一定時間(例えば数秒〜1分程度、好ましくは数十秒以上)継続され、所定回数分(例えば5〜45拍程度、好ましくは数十拍以上)の脈拍を含む測定データが取得されて、メモリ12に保存される。
次いで、ステップS400において、CPU11は、受光素子Aと発光素子Bとからなる適切な組み合わせの判定を行う。具体的には、CPU11は、以下に示すフーリエ変換による周波数解析の手法を適用して、受光素子と発光素子とからなる適切な組み合わせの判定処理(ステップS410)、及び、判定された適切な組み合わせを登録する処理(ステップS430)を実行する。
(手法1)
図9は本具体例に適用される、受光素子と発光素子とからなる適切な組み合わせの判定方法の一例を示すフローチャートである。また、図10〜図12は本具体例に係る脈拍データ検出方法により取得された測定データ、及び、周波数解析により取得された解析データの一例を示す図である。ここで、図10(a)、図10(b)はそれぞれ、脈拍成分のS/N比が十分高く、良好な測定状態における測定データ(受光素子の出力に基づく脈波データ)、及びその周波数解析により取得された解析データを示す。また、図11(a)、図11(b)はそれぞれ、例えば外乱光や人体の動き等に起因するノイズが混入して、信号振幅が小さく、脈拍成分のS/N比が十分確保できない場合の測定データ(受光素子の出力に基づく脈波データ)、及びその周波数解析により取得された解析データを示す。また、図12(a)、図12(b)はそれぞれ、例えば手や腕の振り等の人体の動き等に起因するノイズが顕著に混入し、脈拍成分を判別できない程度に影響を及ぼしている場合の測定データ(受光素子の出力に基づく脈波データ)、及びその周波数解析により取得された解析データを示す。図10(a)、図11(a)、図12(a)において、横軸は測定時間を表す指標値(経過時間を特定の指標に基づいて換算した値)であり、縦軸は測定電圧値である。なお、受光素子Aからの出力は、出力信号の電圧(測定電圧値)に限定されるものではなく、電流等の他の測定値であってもよい。また、図10(b)、図11(b)、図12(b)において、横軸は周波数成分を表す指標値(各周波数を特定の指標に基づいて換算した値)であり、縦軸は各周波数における信号成分の大きさを表す指標値(各周波数における受光強度を特定の指標に基づいて換算した値)である。
すなわち、本手法1に係るステップS400においては、図9に示すフローチャートに従って、まず、ステップS412、S414において、CPU11は、メモリ12に保存された受光素子Aと発光素子Bとを読み出す。ここで、受光素子を指定する変数Aと、発光素子を指定する変数Bの初期値は1である。次いで、ステップS416において、CPU11は、当該受光素子Aと発光素子Bとからなる組み合わせにおける出力値(センサデータ)に対して、フーリエ変換によって周波数成分毎の受光強度の分布データを計算する。CPU11は、計算された周波数成分毎の受光強度の分布データを、メモリ12の所定の記憶領域に保存する。
ここで、計算された周波数成分毎の受光強度の分布データについて、具体的に説明する。ここでは説明の都合上、取得した測定データに含まれる脈拍成分のS/N比が十分高く、良好な測定状態における実測データを用いて説明する。メモリ12に保存された特定の受光素子Aと発光素子Bとからなる組み合わせにおける測定データは、例えば図10(a)のように示される。図10(a)中、規則的に繰り返す小さな波形PAは、各波形が脈拍1回分を示し、安静状態の人の脈拍では一般的に1波形のピッチ(時間幅)は概ね1秒になる。また、図中、脈拍を示す小さな波形PAの連続より形成される測定データの大きな変化(図中、点線矢印)PBは、測定中の人体の動き等に起因するものである。また、図10(a)に示した測定データをフーリエ変換して得られる、周波数成分毎の受光強度の分布データは、例えば図10(b)のように示される。
次いで、ステップS418において、CPU11は、周波数成分毎の受光強度の分布データにおいて、ピーク値(最大値)を示す周波数成分と、その整数q倍(=2、3、4…)の成分を脈拍成分として抽出する。すなわち、図10(b)に示すように、フーリエ変換により得られた分布データにおいては、例えば、概ね1Hzの周波数の位置(横軸の指標値では概ね42)に、受光強度(指標値)が非常に高く最大となるピークXAが出現し、当該ピークXAの周波数の概ね整数倍となる位置に、ピークXAよりも受光強度が十分低いピークXB、XC、XD、…が出現する結果が得られる。ここで、ピークXAは、脈拍に対応する成分であり、ピークXB、XC、XD、…はピークXAの2次、3次、4次、…の高調波に対応する成分(非異常値)である。したがって、取得した測定データにノイズ成分がほとんど混入しておらず脈拍成分のS/N比が十分高く、良好な測定状態においては、分布データから脈拍に起因するピークXAに対応する成分、もしくはピークXA、XB、XC、XD、…に対応する成分を、脈拍成分として抽出して除去することにより、測定データに含まれるノイズ成分のみを取り出すことができる。
次いで、ステップS420において、CPU11は、フーリエ変換により得られた分布データから、上記のステップS418において抽出した脈拍成分を除いたデータ(すなわちノイズ成分)の強度が予め設定した一定値(閾値)以上か否かを判定する。ステップS420において、ノイズ成分の強度が一定値以上である場合には(ステップS420のYES)、ステップS422において、CPU11は、このときの受光素子Aと発光素子Bとからなる組み合わせを不適(適切な組み合わせではない)と判定して除外し、後述するステップS428以降の処理を実行する。
例えば図11(a)、(b)に示すように、測定データの信号振幅が小さく、十分なS/N比を確保できない場合や、図12(a)、(b)に示すように、ノイズの混入が顕著で、脈拍成分を判別できない場合等には、CPU11は、このときの組み合わせを不適と判定する。
具体的には、図11(a)に示された測定データにおいては、全体的に脈拍の波形DA中に、若干のノイズが含まれているとともに、各波形の信号振幅も、上述した図10(a)に示した測定データに比較して非常に小さいものになっている。また、測定データの全体的な変化傾向も低周波ノイズの影響を受けている。一方、図12(a)に示された測定データにおいては、前半(図面左半分)の測定データDBに非常に大きなノイズが混入しており、脈拍の波形がほとんど判別できない状態になっている。また、後半(図面右半分)の測定データDCにおいては、大きなノイズの混入は解消しているが、脈拍の波形中に若干のノイズが含まれているとともに、各波形の信号振幅も、上述した図10(a)に示した測定データに比較して非常に小さいものになっている。
このような測定データをフーリエ変換して得られる、周波数成分毎の受光強度の分布データにおいては、それぞれ図11(b)、図12(b)に示すように、脈拍に対応する周波数付近にある程度のピーク成分SAを検出することができる。しかしながら、上述した図10(a)に示した分析データに比較して、不安定要素(複数のピークの混在や、近隣のノイズ成分SBの存在等)が多いため、ピーク成分SAから脈拍に対応する周波数を特定することが困難になっている。また、脈拍成分の高調波成分もノイズ成分SCの混入により判別が困難になっている。
したがって、測定データの信号振幅が小さく、十分なS/N比を確保できない場合や、ノイズの混入が顕著で、脈拍成分を判別できない場合には、分布データから脈拍成分を除去することができない。あるいは分布データから脈拍成分を除去することができたとしてもノイズ成分の強度が比較的大きく、一定値(閾値)以上になる。そのため、CPU11は、このとき設定されている、受光素子Aと発光素子Bとからなる組み合わせを不適と判定する。ここで、CPU11は、例えばピーク値(最大値)を示す周波数成分における受光強度の1/3を閾値として、分布データから脈拍成分を除いたデータの強度がこの閾値を超える場合には、各周波数成分に脈拍成分を判別することができない程度のノイズが混入しているものと判定する。
一方、ステップS420において、ノイズ成分の強度が一定値(閾値)よりも小さい場合には(ステップS420のNO)、ステップS424において、CPU11は、ピーク値(最大値)を示す周波数成分における受光強度が、これまでの受光素子Aと発光素子Bとからなる組み合わせで最大か否かを判定する。すなわち、図10(b)に示した、脈拍に対応するピークXAの周波数成分における受光強度が、これまでの測定で設定された、受光素子Aと発光素子Bとからなる各組み合わせにおいて抽出された脈拍に対応するピークの受光強度のうちで最大か否かを判定する。
そして、ステップS424において、ピーク値を示す周波数成分における受光強度が、これまでの組み合わせにおける受光強度で最大である場合には(ステップS424のYES)、ステップS426において、CPU11は、このときの受光素子Aと発光素子Bとからなる組み合わせを適切(適切な組み合わせである)と判定する。そして、CPU11は、この組み合わせを、適切な組み合わせの候補の一つとして設定し、後述するステップS428以降の処理を実行する。すなわち、CPU11は、ピークXAの周波数成分における受光強度がこれまでの測定の中で最大である場合には、このときの受光素子Aと発光素子Bとからなる組み合わせを適切な組み合わせの候補の一つに設定し、当該ピークXAにおける受光強度と関連付けて、メモリ12の所定の記憶領域に一時保存する。このように、ステップS420及びS424における処理は、実質的にS/N比に基づいて脈拍データが適切であるか否かを判定する処理に相当する。
一方、ステップS424において、ピーク値の周波数成分における受光強度が最大でない場合には(ステップS424のNO)、ステップS428において、CPU11は、発光素子を指定する変数Bを1つインクリメントする(B+1→B=2)。そして、ステップS430において、インクリメントされた変数Bが発光素子の最大個数を示すMより大になっていない場合には、ステップS414へ戻る。これにより、新たに指定された発光素子B(=2)と受光素子A(=1)とからなる組み合わせにおける出力値(センサデータ)対して、上述したフーリエ変換による周波数解析の手法を適用した一連の処理(発光素子Bと受光素子Aとからなる適切な組み合わせの判定方法)が繰り返される。すなわち、CPU11は、発光素子Bを1、2、…、Mと変えたときの受光素子A(=1)の出力値(センサデータ)に対して、フーリエ変換による周波数解析を行い、発光素子Bと受光素子Aとからなる適切な組み合わせを判定する。
そして、ステップS430において、変数Bが発光素子の最大個数を示すMより大になった場合には、ステップS432において、CPU11は、受光素子を指定する変数Aを1つインクリメントする(A+1→A=2)。そして、ステップS434において、インクリメントされた変数Aが受光素子の最大個数を示すNより大になっていない場合には、ステップS412へ戻る。これにより、発光素子B(=1)と新たに指定された受光素子A(=2)とからなる組み合わせにおける出力値(センサデータ)対して、上述したフーリエ変換による周波数解析の手法を適用した一連の処理(発光素子Bと受光素子Aとからなる適切な組み合わせの判定方法)が繰り返される。すなわち、CPU11は、発光素子Bを1、2、…、Mと変えたときの受光素子A(=2)の出力値(センサデータ)に対して、フーリエ変換による周波数解析を行い、発光素子Bと受光素子Aとからなる適切な組み合わせを判定する。このような一連の処理を、発光素子B(=1、2、3、…、M)と受光素子A(=1、2、3、…、N)とからなる各組み合わせについて繰り返し実行することにより、直近の最も適切な組み合わせの候補が、メモリ12に更新保存されることになる。
そして、ステップS434において、変数Aが受光素子の最大個数を示すNより大になった場合には、ステップS436において、CPU11は、メモリ12に保存された直近の(現在の)適切な組み合わせの候補を、適切な組み合わせとして登録し、メモリ12の所定の記憶領域に保存する。以下、図8のフローチャートにおいて、ステップS340以降の処理が実行される。
すなわち、上述した手法1を適用したステップS400における受光素子Aと発光素子Bとからなる適切な組み合わせの判定処理により、例えば図10(a)、(b)に示したように、S/N比が高く良好な測定状態における測定データ及び解析データが得られる受光素子Aと発光素子Bとからなる組み合わせのうち、最もS/N比が高い組み合わせが、最も適切な組み合わせとして判定されて登録されることになる。一方、例えば図11(a)、(b)や図12(a)、(b)に示したように、S/N比が低くノイズの影響が顕著な測定状態における測定データは除外されることになる。
次いで、ステップS340において、CPU11は、上述したステップS400において判定された適切な組み合わせに基づいて、脈拍測定に使用する受光素子Aと発光素子Bとを決定する。次いで、ステップS342において、CPU11は、決定された受光素子Aと発光素子Bとからなる組み合わせにおいて、当該受光素子Aの出力値(センサデータ)に対して演算処理を行う。さらに、ステップS344において、脈拍数算出部18は、脈拍数を算出する。このとき、ステップS345において、CPU11は、脈拍数の算出処理にエラーがあるか否か(また、算出された脈拍数が適正であるか否か)を判断する。脈拍数の算出処理にエラーがある場合には(ステップS345のYES)、CPU11は、現在設定されている、受光素子Aと発光素子Bとからなる組み合わせが適切ではないと判断して、ステップS310に戻り、上述した適切な組み合わせを判定する一連の処理(ステップS310〜S340)を繰り返す。一方、脈拍数の算出処理にエラーがない場合には(ステップS345のNO)、ステップS346において、算出した脈拍数を表示部19に出力する。次いで、ステップS348において、表示部19は、算出された脈拍数を、脈拍データとして表示する。また算出された脈拍数は、そのときの受光素子Aと発光素子Bとからなる組み合わせや、測定時の時刻データ等に関連付けられて、メモリ12の所定の記憶領域に保存される。
次いで、ステップS350において、CPU11は、ユーザにより操作部10で終了指示が操作されたか否かを判断し、終了指示が操作されていない場合には(ステップS350のNO)、ステップS342に戻り、上述した脈拍数の算出処理を繰り返す。一方、ユーザにより終了指示が操作された場合には(ステップS350のYES)、ステップS352において、CPU11は、所定の終了処理(脈拍数の保存、測定データの破棄等)を行った後、当該処理を終了する。
以上のように、本具体例においては、1乃至複数の受光素子と複数の発光素子のうち、脈拍測定に使用する受光素子と発光素子との組み合わせを順次変えることにより、各組み合わせにおける受光素子からの出力に基づいて、S/N比が良好な出力が得られる適切な組み合わせが決定される。これにより、本具体例によれば、脈拍データ検出装置1の人体への設置状態の如何に関わらず、適切な出力レベルが得られるので、安定かつ信頼性の高い脈拍の測定を行うことができる。
また、本具体例においては、予め登録(保存)された受光素子と発光素子との組み合わせ、すなわち、例えば前回の測定において決定され、登録された受光素子と発光素子とからなる適切な組み合わせが、次回以降の脈拍の測定における既定状態又は初期状態として設定される。これにより、本具体例によれば、取得した測定データが適切でないと判断されるまで、予め登録された受光素子と発光素子との組み合わせを用いて脈拍の測定を行うことができる。したがって、適切な組み合わせを決定するための処理を省略することができるので、測定装置における処理負担を軽減しつつ、測定処理を迅速化して使い勝手のよい測定装置を提供することができる。
なお、本具体例においては、受光素子と発光素子とからなる適切な組み合わせの判定方法として、フーリエ変換による周波数解析の手法を適用した場合について説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。すなわち、本発明は、周波数解析の手法を適用して受光素子の出力信号(例えばS/N比)の良否を判断することができるものであれば、フーリエ変換以外の他の手法を適用するものであってもよい。
また、本具体例においては、上述した第1実施形態に示した脈拍データ検出方法のうち、図3のフローチャートに示した一連の処理に、受光素子と発光素子とからなる適切な組み合わせの判定方法を適用した場合について説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。すなわち、本発明に適用される適切な組み合わせの判定方法は、上述した第1実施形態において図4又は図5のフローチャートや、第2実施形態おいて図6のフローチャートに示した一連の処理に適用するものであってもよい。
(手法2)
次に、上述した具体例におけるステップS200に適用可能な手法の他の例について説明する。
図13は本具体例に適用される、受光素子と発光素子とからなる適切な組み合わせの判定方法の他の例を示すフローチャートである。ここでは、上述した具体例(図8に示したフローチャート)の処理手順、及び、当該処理手順において取得された測定データ(図10(a)、図11(a)、図12(a)に示した受光素子の出力に基づく脈波データ)を適宜参照して説明する。
上述した手法1に示した受光素子と発光素子とからなる適切な組み合わせの判定方法においては、測定データをフーリエ変換し、その解析データに基づいて、適切な組み合わせを判定する処理を行う場合について説明した。本手法2では測定データにおける出力値(センサデータ)の時間及び受光強度の変化量に基づいて、適切な組み合わせを判定する処理を行う。
すなわち、上述した具体例(図8に示したフローチャート)に適用される、手法2に係るステップS400においては、図13に示すフローチャートに従って処理を実行する。まず、ステップS462、S464において、CPU11は、メモリ12に保存された受光素子Aと発光素子Bとを読み出す。次いで、ステップS416において、CPU11は、一定時間の測定データ(脈波データ)から増減する各波形(図10(a)中の波形PA参照)のピーク値の時間(X)と、受光強度(Y)とを抽出する。ここで、各波形のピーク値は、例えば受光強度(Y)を時間(X)で微分することにより求められる。CPU11は、各波形のピーク値の時間(X)と、受光強度(Y)とを関連付けて(X1,Y1)、(X2,Y2)、(X3,Y3)、…の形式で、メモリ12に一時保存する。
次いで、ステップS468において、CPU11は、隣り合う波形相互のピーク値の時間(X)の差分ΔXk=Xk+1−Xk(k=1、2、3、…)、及びその波形相互の受光強度(Y)の差分ΔYk=Yk+1−Yk(k=1、2、3、…)を計算し、差分データとしてメモリ12に一時保存する。ここで、ピーク値の時間(X)の差分ΔXkは、隣り合う波形相互のピッチに対応し、受光強度(Y)の差分ΔYkは、各波形の振幅に対応する。なお、ピーク値の時間(X)の差分ΔXkについては、波形相互のピッチに対応する時間を導出するものであれば、波形相互のピーク値を用いるものに限定されない。
次いで、ステップS470において、CPU11は、ステップS468により隣り合う波形相互について計算されたピーク値の時間(X)の各差分ΔXkの値の変化量(又はばらつき)が、予め設定した一定値(閾値)よりも大きいか否かを判断する。各差分ΔXkの変化量が一定値よりも大きい場合には(ステップS470のYES)、ステップS476において、CPU11は、このときの受光素子Aと発光素子Bとからなる組み合わせを不適(適切な組み合わせではない)と判定して除外し、後述するステップS482以降の処理を実行する。
例えば図12(a)の測定データDBに示すように、非常に大きなノイズが混入しており、脈拍の波形がほとんど判別できない状態においては、隣り合う波形相互のピーク値の時間(X)の各差分ΔXkの値が大きくなる場合がある。また、図11(a)の波形DAや、図12(a)の測定データDCに示すように、脈拍の波形中に若干のノイズが含まれている状態においては、波形相互のピーク値の時間(X)の各差分ΔXkの値が不定期に小さくなる場合がある。したがって、CPU11は、このような測定状態における測定データを除外するために、このとき設定されている、受光素子Aと発光素子Bとからなる組み合わせを不適と判定する。
一方、ステップS470において、波形相互のピーク値の時間(X)の各差分ΔXkの値の変化量が一定値よりも大きくない場合には(ステップS470のNO)、ステップS472において、CPU11は、隣り合う波形相互の受光強度(Y)の各差分ΔYkの値の変化量(又はばらつき)が、予め設定した一定値(閾値)よりも大きいか否かを判断する。各差分ΔYkの変化量が一定値よりも大きい場合には(ステップS472のYES)、ステップS476において、CPU11は、このときの受光素子Aと発光素子Bとからなる組み合わせを不適と判定して除外し、後述するステップS482以降の処理を実行する。
例えば図12(a)の測定データDBに示すように、非常に大きなノイズが混入しており、波形の振幅が大きく変化している状態においては、隣り合う波形相互の受光強度(Y)の各差分ΔYkの値の変化量が大きくなる。したがって、CPU11は、このような測定状態における測定データを除外するために、このとき設定されている、受光素子Aと発光素子Bとからなる組み合わせを不適と判定する。
一方、ステップS472において、波形相互の受光強度(Y)の各差分ΔYkの値の変化量が一定値よりも大きくない場合には(ステップS472のNO)、ステップS474において、CPU11は、波形相互の受光強度(Y)の各差分ΔYkの値が、予め設定した一定値(閾値)よりも非常に小さいか(すなわち、小さ過ぎないか)否かを判断する。受光強度(Y)の各差分ΔYkの値が小さ過ぎる場合には(ステップS474のYES)、ステップS476において、CPU11は、このときの受光素子Aと発光素子Bとからなる組み合わせを不適と判定して除外し、後述するステップS482以降の処理を実行する。
例えば図11(a)の波形DAに示すように、受光素子Aからの出力信号が弱く(測定電圧が低く)、波形の振幅が非常に小さい状態においては、隣り合う波形相互の受光強度(Y)の各差分ΔYkの値が極端に小さくなる。したがって、CPU11は、このような測定状態における測定データを除外するために、このとき設定されている、受光素子Aと発光素子Bとからなる組み合わせを不適と判定する。
一方、ステップS474において、受光強度(Y)の各差分ΔYkの値が小さ過ぎない場合には(ステップS474のNO)、ステップS478において、CPU11は、測定データにおける受光強度(Y)の差分ΔYkの平均値が、これまでの測定で設定された、受光素子Aと発光素子Bとからなる各組み合わせにおける差分ΔYkの平均値のうちで最大か否かを判定する。
そして、ステップS478において、受光強度(Y)の差分ΔYkの平均値が、これまでの組み合わせにおける差分ΔYkの平均値で最大である場合には(ステップS478のYES)、ステップS480において、CPU11は、このときの受光素子Aと発光素子Bとからなる組み合わせを適切(適切な組み合わせである)と判定して、適切な組み合わせの候補の一つとして設定し、後述するステップS482以降の処理を実行する。すなわち、CPU11は、受光強度(Y)の差分ΔYkの平均値がこれまでの測定の中で最大である場合には、このときの受光素子Aと発光素子Bとからなる組み合わせを適切な組み合わせの候補の一つに設定し、当該受光強度(Y)の差分ΔYkの平均値と関連付けて、メモリ12の所定の記憶領域に一時保存する。
一方、ステップS478において、受光強度(Y)の差分ΔYkの平均値が最大でない場合には(ステップS478のNO)、ステップS482において、CPU11は、発光素子を指定する変数Bを1つインクリメントする(B+1→B=2)。そして、ステップS484において、インクリメントされた変数Bが発光素子の最大個数を示すMより大になっていない場合には、ステップS464へ戻る。これにより、新たに指定された発光素子B(=2)と受光素子A(=1)とからなる組み合わせにおける出力値(センサデータ)対して、上述した波形相互のピーク値の時間(X)の差分ΔXk、及びその波形相互の受光強度(Y)の差分ΔYkに基づく解析の手法を適用した一連の処理(発光素子Bと受光素子Aとからなる適切な組み合わせの判定方法)が繰り返される。すなわち、CPU11は、発光素子Bを1、2、…、Mと変えたときの受光素子A(=1)の出力値(センサデータ)に対して、波形相互のピーク値の時間(X)の差分ΔXk、及びその受光強度(Y)の差分ΔYkに基づく解析を行い、発光素子Bと受光素子Aとからなる適切な組み合わせを判定する。
そして、ステップS484において、変数Bが発光素子の最大個数を示すMより大になった場合には、ステップS486において、CPU11は、受光素子を指定する変数Aを1つインクリメントする(A+1→A=2)。そして、ステップS488において、インクリメントされた変数Aが受光素子の最大個数を示すNより大になっていない場合には、ステップS462へ戻る。これにより、発光素子B(=1)と新たに指定された受光素子A(=2)とからなる組み合わせにおける出力値(センサデータ)対して、上述した波形相互のピーク値の時間(X)の差分ΔXk、及びその波形相互の受光強度(Y)の差分ΔYkに基づく解析の手法を適用した一連の処理(発光素子Bと受光素子Aとからなる適切な組み合わせの判定方法)が繰り返される。すなわち、CPU11は、発光素子Bを1、2、…、Mと変えたときの受光素子A(=2)の出力値(センサデータ)に対して、波形相互のピーク値の時間(X)の差分ΔXk、及びその受光強度(Y)の差分ΔYkに基づく解析を行い、発光素子Bと受光素子Aとからなる適切な組み合わせを判定する。このような一連の処理を、発光素子B(=1、2、3、…、M)と受光素子A(=1、2、3、…、N)とからなる各組み合わせについて繰り返し実行することにより、直近の最も適切な組み合わせの候補が、メモリ12に更新保存されることになる。
そして、ステップS488において、変数Aが受光素子の最大個数を示すNより大になった場合には、ステップS490において、CPU11は、メモリ12に保存された直近の(現在の)適切な組み合わせの候補を、適切な組み合わせとして登録し、メモリ12の所定の記憶領域に保存する。
ステップSS488において、変数Aが最大値Nより大になった場合には、上述した手法1と同様に、ステップS230において、CPU11は、メモリ12に保存された直近の(現在の)適切な組み合わせの候補を、最も適切な組み合わせとして登録し、メモリ12の所定の記憶領域に保存する。以下、図8のフローチャートにおいて、ステップS340以降の処理が実行される。
すなわち、上述した手法2を適用したステップS400における受光素子Aと発光素子Bとからなる適切な組み合わせの判定処理により、例えば図10(a)に示したように、脈拍の波形のピッチ及び振幅が均一で、かつ、その振幅が十分大きい測定データが得られる受光素子Aと発光素子Bとからなる組み合わせのうち、最も振幅の平均値が大きい組み合わせが、最も適切な組み合わせとして判定されて登録されることになる。一方、例えば図11(a)や図12(a)に示したように、ノイズの混入により波形のピッチや振幅が不均一な測定データや、振幅が非常に小さい測定データは除外されることになる。なお、上述した各ステップS470、S472、S474における波形相互のピーク値の時間(X)の各差分ΔXkや、受光強度(Y)の各差分ΔYkを用いた判断処理においては、CPU11は、例えばある程度の期間、脈拍を測定することにより取得される脈拍の波形のピッチや振幅を閾値として適用する。
以上のように、本具体例によれば、1乃至複数の受光素子と複数の発光素子のうち、脈拍測定に使用する受光素子と発光素子との組み合わせを順次変えることにより、各組み合わせにおける受光素子からの出力に基づいて、脈拍の波形のピッチや振幅が良好な出力が得られる適切な組み合わせが決定される。これにより、本具体例によれば、脈拍データ検出装置1の人体への設置状態の如何に関わらず、適切な出力レベルが得られるので、安定かつ信頼性の高い脈拍の測定を行うことができる。
また、本具体例においては、測定データに含まれる隣り合う波形相互のピーク値の時間(X)の差分ΔXkや、その波形相互の受光強度(Y)の差分ΔYkを計算し、一定値(閾値)等との比較処理を行う演算処理により、受光素子と発光素子とからなる適切な組み合わせが判定される。これにより、本具体例によれば、受光素子と発光素子とからなる適切な組み合わせを決定するための処理を簡易な演算処理で行うことができ、測定装置における処理負担を軽減しつつ、測定処理を迅速化して使い勝手のよい測定装置を提供することができる。ここで、本手法2においては、基本的には少なくとも2拍分の脈拍の波形を含む測定データがあれば、受光素子と発光素子とからなる適切な組み合わせを判定することができる。実際の脈拍の測定においては、数個〜数十個の波形を含む測定データであることが好ましく、この場合、受光素子の出力の測定、取り込み動作は、例えば数秒〜数十秒程度の時間で実行される。
以上、本発明のいくつかの実施形態について説明したが、本発明は、上述した第1実施形態(変形例を含む)、第2実施形態、及び具体例に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲を含むものである。
以下に、本願出願の当初の特許請求の範囲に記載された発明を付記する。
(付記)
[1]
計測対象の身体に対して光を照射する複数の発光素子と、
前記複数の発光素子を複数の発光パターンで発光させる制御を行う発光制御手段と、
前記複数の発光素子から前記計測対象の身体に対して前記複数の発光パターンで照射された際の反射光を受光し、それぞれの発光パターンに対して信号を出力する受光素子と、
前記受光素子から出力される前記信号に基づいて、適正条件を満足する、前記複数の発光パターンのうちのいずれかの発光パターンと前記受光素子との組み合わせを、適切な組み合わせとして決定する組み合わせ決定手段と、
前記組み合わせ決定手段により前記適切な組み合わせとして決定された前記発光パターンと前記受光素子との組み合わせにより、前記受光素子から出力される前記信号に基づいて脈拍データを出力する脈拍データ出力手段と、
を備えることを特徴とする脈拍データ検出装置である。
[2]
前記発光制御手段は、前記複数の発光素子のうち、点灯させる発光素子の数、あるいは点灯させる発光素子の位置、あるいは点灯させる各発光素子の発光量を、独立して、あるいは、それらを組み合わせて制御することで、前記複数の発光素子を前記複数の発光パターンで発光させることを特徴とする[1]に記載の脈拍データ検出装置である。
[3]
前記発光制御手段は、前記複数の発光素子のうち、少なくとも2つ以上の発光素子を異なる組み合わせで順次同時点灯させることで、前記複数の発光素子を前記複数の発光パターンで発光させる制御を行ない、
前記組み合わせ決定手段は、前記少なくとも2つ以上の発光素子を異なる組み合わせで同時点灯させる毎に、前記受光素子から出力される前記信号に基づいて、前記適正条件を満足する、前記少なくとも2つ以上の発光素子の同時点灯による前記複数の発光パターンのうちのいずれかの発光パターンと前記受光素子との組み合わせを、前記適切な組み合わせとして決定することを特徴とする[1]に記載の脈拍データ検出装置である。
[4]
前記発光制御手段は、前記複数の発光素子のいずれか1つの発光素子を順次点灯させることにより、前記複数の発光素子を前記複数の発光パターンで発光させる制御を行ない、
前記組み合わせ決定手段は、前記いずれか1つの発光素子を順次点灯させる毎に、前記受光素子から出力される前記信号に基づいて、前記適正条件を満足する、前記複数の発光パターンのうちの、いずれか1つの発光素子による発光パターンと前記受光素子との組み合わせを、前記適切な組み合わせとして決定し、
前記発光制御手段は、更に、前記組み合わせ決定手段により前記いずれか1つの発光素子による発光パターンと前記受光素子との前記適切な組み合わせを決定できない場合に、前記少なくとも2つ以上の発光素子を異なる組み合わせで順次同時点灯させることにより、前記複数の発光素子を前記複数の発光パターンで発光させ、
前記組み合わせ決定手段は、前記少なくとも2つ以上の発光素子を異なる組み合わせで同時点灯させる毎に、前記受光素子から出力される前記信号に基づいて、前記適正条件を満足する、前記複数の発光パターンのうちの、いずれかの2つ以上の発光素子の組み合わせによる発光パターンと前記受光素子との組み合わせを、前記適切な組み合わせとして決定することを特徴とする[1]に記載の脈拍データ検出装置である。
[5]
前記発光制御手段は、前記少なくとも2つ以上の発光素子を異なる組み合わせで、かつ異なる光量で順次同時点灯させることで、前記複数の発光素子を前記複数の発光パターンで発光させる制御を行ない、
前記組み合わせ決定手段は、前記少なくとも2つ以上の発光素子を異なる組み合わせで、かつ異なる光量で同時点灯させる毎に、前記受光素子から出力される前記信号に基づいて、前記適正条件を満足する、前記複数の発光パターンのうちの、いずれかの2つ以上の発光素子のいずれかの光量での同時点灯による発光パターンと前記受光素子との組み合わせを、前記適切な組み合わせとして決定することを特徴とする[1]に記載の脈拍データ検出装置。
[6]
前記複数の発光素子の周囲に、複数の前記受光素子を備え、
前記組み合わせ決定手段は、前記複数の受光素子のそれぞれから出力される前記信号に基づいて、前記適正条件を満足する、前記複数の発光パターンうちのいずれかの発光パターンと前記複数の受光素子のうちのいずれかの受光素子との組み合わせを、前記適切な組み合わせとして決定し、
前記脈拍データ出力手段は、前記組み合わせ決定手段により決定された前記発光パターンにより、前記決定された受光素子から出力される前記信号に基づいて前記脈拍データを出力することを特徴とする[1]に記載の脈拍データ検出装置である。
[7]
前記発光制御手段は、前記組み合わせ決定手段により決定された前記発光パターンと前記受光素子との組み合わせにおける、前記決定された発光素子の発光量を順次低下させて点灯させる制御を行ない、
前記発光素子の発光量を順次低下させて点灯させる毎に、前記受光素子から出力される前記信号に基づいて、前記発光パターンと前記受光素子との前記適切な組み合わせにおいて、前記脈拍データの計測が可能な前記信号が前記受光素子から出力される、前記発光素子の最低の発光量を、新たな前記適切な発光量として決定する発光量決定手段と、
を備えることを特徴とする[1]に記載の脈拍データ検出装置である。
[8]
前記組み合わせ決定手段は、前記複数の発光パターンと前記受光素子との組み合わせ毎の、前記受光素子から出力される前記信号の周波数成分毎の検出強度の分布における脈拍の信号成分とノイズ成分との比に基づいて、前記適正条件を満足する、前記複数の発光パターンのうちのいずれかの発光パターンと前記受光素子との組み合わせを、前記適切な組み合わせとして決定することを特徴とする[1]に記載の脈拍データ検出装置である。
[9]
前記組み合わせ決定手段は、少なくとも、前記複数の発光パターンと前記受光素子との組み合わせ毎の、前記脈拍の信号成分とノイズ成分との比のうち、前記脈拍の信号成分とノイズ成分との比が最高となる、前記発光パターンと前記受光素子との組み合わせを、前記適切な組み合わせとして決定することを特徴とする[8]に記載の脈拍データ検出装置である。
[10]
前記組み合わせ決定手段は、前記複数の発光パターンと前記受光素子との組み合わせ毎の、前記受光素子から出力される前記信号の各波形のピッチ及び振幅の変化量に基づいて、前記適正条件を満足する、前記複数の発光パターンのうちのいずれかの発光パターンと前記受光素子との組み合わせを、前記適切な組み合わせとして決定することを特徴とする[8]に記載の脈拍データ検出装置である。
[11]
前記組み合わせ決定手段は、少なくとも、前記複数の発光パターンと前記受光素子との組み合わせ毎の、前記信号の各波形のピッチ及び振幅の変化量のうち、前記振幅の平均値が最大となる、前記発光パターンと前記受光素子との組み合わせを、前記適切な組み合わせとして決定することを特徴とする[10]に記載の脈拍データ検出装置である。
[12]
前記複数の発光パターンのうちのいずれかの発光パターンと前記受光素子との組み合わせを保存する組み合わせ保存手段を更に備え、
前記脈拍データ出力手段は、前記組み合わせ保存手段に予め保存された前記発光パターンと前記受光素子との組み合わせにおける、前記受光素子から出力される前記信号に基づいて前記脈拍データを出力することを特徴とする[1]〜[11]のいずれかに記載の脈拍データ検出方法である。
[13]
計測対象の身体に対して光を照射する複数の発光素子と、
前記複数の発光素子の発光量を制御する発光制御手段と、
前記制御手段により前記発光量が制御された前記複数の発光素子から前記計測対象の身体に対して照射された際の反射光を受光し、信号を出力する受光素子と、
前記受光素子から出力される前記信号に基づいて脈拍データを出力する脈拍データ出力手段と
を備えることを特徴とする脈拍データ検出装置である。
[14]
前記複数の発光素子の前記発光量を保存する発光量保存手段を更に備え、
前記脈拍データ出力手段は、前記発光量保存手段に予め保存された複数の発光素子の前記発光量において、前記受光素子から出力される前記信号に基づいて前記脈拍データを出力することを特徴とする[13]に記載の脈拍データ検出装置である。
[15]
複数の発光素子から計測対象の身体に対して光を照射する際に、前記複数の発光素子を複数の発光パターンで発光させる制御を行ない、
前記複数の発光素子から前記計測対象の身体に対して前記複数の発光パターンで照射された際の反射光を受光素子により受光し、それぞれの発光パターンに対して信号に変換して出力し、
前記受光素子から出力される前記信号に基づいて、適正条件を満足する、前記複数の発光パターンのうちのいずれかの発光パターンと前記受光素子との組み合わせを、適切な組み合わせとして決定し、
前記適切な組み合わせとして決定された前記発光パターンと前記受光素子との組み合わせにより、前記受光素子から出力される前記信号に基づいて脈拍データを出力することを特徴とする脈拍データ検出方法である。
[16]
複数の発光素子から計測対象の身体に対して光を照射する際に、前記複数の発光素子の発光量を制御し、
前記発光量が制御された前記複数の発光素子から前記計測対象の身体に対して照射された際の反射光を受光素子により受光して信号に変換して出力し、
前記受光素子から出力される前記信号に基づいて脈拍データを出力することを特徴とする脈拍データ検出方法である。
[17]
コンピュータに、
複数の発光素子から計測対象の身体に対して光を照射する際に、前記複数の発光素子を複数の発光パターンで発光させる制御を行なわせ、
前記複数の発光素子から前記計測対象の身体に対して前記複数の発光パターンで照射された際の反射光を受光素子により受光し、それぞれの発光パターンに対して信号に変換して出力させ、
前記受光素子から出力される前記信号に基づいて、適正条件を満足する、前記複数の発光パターンのうちのいずれかの発光パターンと前記受光素子との組み合わせを、適切な組み合わせとして決定させ、
前記適切な組み合わせとして決定された前記発光パターンと前記受光素子との組み合わせにより、前記受光素子から出力される前記信号に基づいて脈拍データを出力させることを特徴とする脈拍データ検出プログラムである。
[18]
コンピュータに、
複数の発光素子から計測対象の身体に対して光を照射する際に、前記複数の発光素子の発光量を制御させ、
前記発光量が制御された前記複数の発光素子から前記計測対象の身体に対して照射された際の反射光を受光素子により受光して信号に変換して出力させ、
前記受光素子から出力される前記信号に基づいて脈拍データを出力させることを特徴とする脈拍データ検出プログラムである。
1 脈拍データ検出装置
2 皮膚面
10 操作部
11 CPU(組み合わせ決定手段、脈拍データ出力手段、発光量決定手段)
12 メモリ(組み合わせ保存手段)
13 発光駆動部(発光制御手段)
14−1〜14−M、B 発光素子
15−1〜15−N、A 受光素子
16 検出部選択回路
17 A/Dコンバータ
18 脈拍数算出部(脈拍データ出力手段)
19 表示部(脈拍データ出力手段)

Claims (13)

  1. 計測対象の身体に対して光を照射する複数の発光素子と、
    前記複数の発光素子のうちのいずれか1つを点灯させることにより、前記複数の発光素子を第1の発光パターンで発光させる第1の制御と、前記複数の発光素子のうちの少なくとも2つ以上を同時点灯させることにより、前記複数の発光素子を第2の発光パターンで発光させる第2の制御と、を行う発光制御手段と、
    前記複数の発光素子から前記計測対象の身体に対して前記第1の発光パターン及び記第2の発光パターンで照射された際の反射光を受光し、それぞれの発光パターンに対して信号を出力する受光素子と、
    前記受光素子から出力される前記信号に基づいて、適正条件を満足する、前記第1の発光パターン記第2の発光パターンのうちのいずれかの発光パターンと前記受光素子との組み合わせを、適切な組み合わせとして決定する組み合わせ決定手段と、
    前記組み合わせ決定手段により前記適切な組み合わせとして決定された前記発光パターンと前記受光素子との組み合わせにより、前記受光素子から出力される前記信号に基づいて脈拍データを出力する脈拍データ出力手段と、
    を備え、
    前記発光制御手段は、前記第1の制御により前記複数の発光素子を前記第1の発光パターンで発光させて、前記組み合わせ決定手段により前記いずれか1つの発光素子による発光パターンと前記受光素子との前記適切な組み合わせを決定できない場合に、前記第2の制御により前記複数の発光素子を前記第2の発光パターンで発光させることを特徴とする脈拍データ検出装置。
  2. 前記発光制御手段は、前記第1の制御において、前記複数の発光素子のいずれか1つの前記発光素子を順次点灯させることにより、前記複数の発光素子を前記第1の発光パターンで発光させることを特徴とする請求項1に記載の脈拍データ検出装置。
  3. 前記発光制御手段は、前記第2の制御において、前記複数の発光素子のうちの少なくとも2つ以上の前記発光素子を、互いに異なる組み合わせで順次同時点灯させることにより、前記複数の発光素子を前記第2の発光パターンで発光させることを特徴とする請求項1又は2に記載の脈拍データ検出装置。
  4. 前記発光制御手段は、更に、前記少なくとも2つ以上の発光素子を互いに異なる組み合わせで順次同時点灯させ、かつ、前記少なくとも2つ以上の発光素子を互いに異なる光量で同時点灯させることで、前記複数の発光素子を第3の発光パターンで発光させる第3の制御を行ない、
    前記組み合わせ決定手段は、前記少なくとも2つ以上の発光素子を互いに異なる組み合わせで、かつ互いに異なる光量で同時点灯させる毎に、前記受光素子から出力される前記信号に基づいて、前記第3の発光パターンのうちの、前記適正条件を満足する、前記少なくとも2つ以上の発光素子の前記互いに異なる光量での同時点灯による発光パターンと前記受光素子との組み合わせを、前記適切な組み合わせとして決定することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の脈拍データ検出装置。
  5. 前記複数の発光素子の周囲に、複数の前記受光素子を備え、
    前記組み合わせ決定手段は、前記複数の受光素子のそれぞれから出力される前記信号に基づいて、前記適正条件を満足する、前記第1の発光パターン又は前記第2の発光パターンのうちのいずれかの発光パターンと前記複数の受光素子のうちのいずれかの受光素子との組み合わせを、前記適切な組み合わせとして決定し、
    前記脈拍データ出力手段は、前記組み合わせ決定手段により決定された前記発光パターンにより、前記決定された受光素子から出力される前記信号に基づいて前記脈拍データを出力することを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載の脈拍データ検出装置。
  6. 前記発光制御手段は、前記組み合わせ決定手段により決定された前記発光パターンと前記受光素子との組み合わせにおける、前記決定された発光素子の発光量を順次低下させて点灯させる制御を行ない、
    前記発光素子の発光量を順次低下させて点灯させる毎に、前記受光素子から出力される前記信号に基づいて、前記発光パターンと前記受光素子との前記適切な組み合わせにおいて、前記脈拍データの計測が可能な前記信号が前記受光素子から出力される、前記発光素子の最低の発光量を、新たな前記適切な発光量として決定する発光量決定手段と、
    を備えることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか一項に記載の脈拍データ検出装置。
  7. 前記組み合わせ決定手段は、前記第1の発光パターン又は前記第2の発光パターンと前記受光素子との組み合わせ毎の、前記受光素子から出力される前記信号の周波数成分毎の検出強度の分布における脈拍の信号成分とノイズ成分との比に基づいて、前記適正条件を満足する、前記第1の発光パターン又は前記第2の発光パターンのうちのいずれかの発光パターンと前記受光素子との組み合わせを、前記適切な組み合わせとして決定することを特徴とする請求項1乃至6のいずれか一項に記載の脈拍データ検出装置。
  8. 前記組み合わせ決定手段は、少なくとも、前記第1の発光パターン又は前記第2の発光パターンと前記受光素子との組み合わせ毎の、前記脈拍の信号成分とノイズ分との比のうち、前記脈拍の信号成分とノイズ成分との比が最高となる、前記第1の発光パターン又は前記第2の発光パターンと前記受光素子との組み合わせを、前記適切な組み合わせとして決定することを特徴とする請求項7に記載の脈拍データ検出装置。
  9. 前記組み合わせ決定手段は、前記第1の発光パターン又は前記第2の発光パターンと前記受光素子との組み合わせ毎の、前記受光素子から出力される前記信号の各波形のピッチ及び振幅の変化量に基づいて、前記適正条件を満足する、前記第1の発光パターン又は前記第2の発光パターンのうちのいずれかの発光パターンと前記受光素子との組み合わせを、前記適切な組み合わせとして決定することを特徴とする請求項1乃至8のいずれか一項に記載の脈拍データ検出装置。
  10. 前記組み合わせ決定手段は、少なくとも、前記第1の発光パターン又は前記第2の発光パターンと前記受光素子との組み合わせ毎の、前記信号の各波形のピッチ及び振幅の変化量のうち、前記振幅の平均値が最大となる、前記発光パターンと前記受光素子との組み合わせを、前記適切な組み合わせとして決定することを特徴とする請求項9に記載の脈拍データ検出装置。
  11. 記第1の発光パターン又は前記第2の発光パターンのうちのいずれかの発光パターンと前記受光素子との組み合わせを保存する組み合わせ保存手段を更に備え、
    前記脈拍データ出力手段は、前記組み合わせ保存手段に予め保存された前記発光パターンと前記受光素子との組み合わせにおける、前記受光素子から出力される前記信号に基づいて前記脈拍データを出力することを特徴とする請求項1乃至10のいずれかに記載の脈拍データ検出装置。
  12. 複数の発光素子から計測対象の身体に対して光を照射する際に、前記複数の発光素子のいずれか1つを点灯させることにより、前記複数の発光素子を第1の発光パターンで発光させる第1の制御と、前記複数の発光素子のうちの少なくとも2つ以上を同時点灯させることにより、前記複数の発光素子を第2の発光パターンで発光させる第2の制御と、を行ない、
    前記複数の発光素子から前記計測対象の身体に対して前記第1の発光パターン及び記第2の発光パターンで照射された際の反射光を受光素子により受光し、それぞれの発光パターンに対して信号に変換して出力し、
    前記受光素子から出力される前記信号に基づいて、適正条件を満足する、前記第1の発光パターン記第2の発光パターンのうちのいずれかの発光パターンと前記受光素子との組み合わせを、適切な組み合わせとして決定し、
    前記適切な組み合わせとして決定された前記発光パターンと前記受光素子との組み合わせにより、前記受光素子から出力される前記信号に基づいて脈拍データを出力し、
    前記複数の発光素子の制御において、前記第1の制御により前記複数の発光素子を前記第1の発光パターンで発光させた状態で前記適切な組み合わせを決定できない場合に、前記第2の制御により前記複数の発光素子を前記第2の発光パターンで発光させることを特徴とする脈拍データ検出方法。
  13. コンピュータに、
    複数の発光素子から計測対象の身体に対して光を照射する際に、前記複数の発光素子のいずれか1つを点灯させることにより、前記複数の発光素子を第1の発光パターンで発光させる第1の制御と、前記複数の発光素子のうちの少なくとも2つ以上を同時点灯させることにより、前記複数の発光素子を第2の発光パターンで発光させる第2の制御と、を行なわせ、
    前記複数の発光素子から前記計測対象の身体に対して前記第1の発光パターン及び記第2の発光パターンで照射された際の反射光を受光素子により受光し、それぞれの発光パターンに対して信号に変換して出力させ、
    前記受光素子から出力される前記信号に基づいて、適正条件を満足する、前記第1の発光パターン記第2の発光パターンのうちのいずれかの発光パターンと前記受光素子との組み合わせを、適切な組み合わせとして決定させ、
    前記適切な組み合わせとして決定された前記発光パターンと前記受光素子との組み合わせにより、前記受光素子から出力される前記信号に基づいて脈拍データを出力させ、
    前記複数の発光素子の制御において、前記第1の制御により前記複数の発光素子を前記第1の発光パターンで発光させた状態で前記適切な組み合わせを決定できない場合に、前記第2の制御により前記複数の発光素子を前記第2の発光パターンで発光させることを特徴とする脈拍データ検出プログラム。
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