JP6626760B2 - 測定装置及び測定方法 - Google Patents

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本発明は、測定装置及び測定方法に関する。
従来、被検者の手首等の被検部から生体情報を測定する測定装置が知られている。例えば、特許文献1には、被検者の血管に照射される光の散乱光を受光素子で受光することにより、血管の血流変化を示す脈波信号を検出する測定装置が記載されている。特許文献1によれば、測定装置は、血管に光を照射する複数の発光素子と、血管からの散乱光を受光する複数の受光素子とを備える。特許文献1によれば、測定装置は、複数の発光素子を順次発光させることにより、脈波信号を検出するために最適な発光素子及び受光素子を選択している。
特開2006−271896号公報
受光素子の受光量が所定値未満となる場合、脈波信号を検出できない可能性がある。特許文献1に記載される測定装置においては、最適な発光素子を選択する過程で、発光素子からの照射光量が不足して受光素子の受光量が所定値未満となる期間が発生しうる。受光素子の受光量が所定値未満となる期間は、脈波信号の検出が途切れる。
かかる事情に鑑みてなされた本発明の目的は、被検者の生体情報を安定して取得できる測定装置及び測定方法を提供することにある。
上記課題を解決するため、本発明の一実施形態に係る測定装置は、被検者の被検部に測定光を照射する複数の発光部を備える。前記測定装置は、前記被検部からの散乱光を受光する受光部を備える。前記測定装置は、前記発光部を制御して前記受光部から前記被検者の生体情報を取得する制御部を備える。前記制御部は、前記受光部の出力が第1出力条件を満たすように、前記複数の発光部の点灯と消灯とを制御する。前記制御部は、前記複数の発光部のうち前記受光部から遠くに配置されている発光部から順に消灯する。
また、本発明の一実施形態に係る測定装置は、被検者の被検部に測定光を照射する複数の発光部と、前記被検部からの散乱光を受光する受光部とをそれぞれ有する複数のセンサ部を備える。前記測定装置は、前記発光部を制御して前記受光部から前記被検者の生体情報を取得する制御部を備える。前記制御部は、前記複数のセンサ部それぞれにおいて、前記受光部の出力が第1出力条件を満たすように、前記複数の発光部の点灯と消灯とを制御する。前記制御部は、前記複数の発光部のうち前記受光部から遠くに配置されている発光部から順に消灯する。前記制御部は、前記複数のセンサ部それぞれの前記受光部の出力から前記被検者の生体情報として前記被検者の脈波を算出する。前記制御部は、前記脈波に基づいて、前記被検者の脈波伝播速度を算出する。
また、本発明の一実施形態に係る測定方法は、測定装置の測定方法である。前記測定装置は、被検者の被検部に測定光を照射する複数の発光部を備える。前記測定装置は、前記被検部からの散乱光を受光する受光部を備える。前記測定装置は、前記発光部を制御して前記受光部から前記被検者の生体情報を取得する制御部を備える。前記測定方法は、前記受光部の出力が第1出力条件を満たすように、前記複数の発光部の点灯と消灯とを制御するステップを含む。前記複数の発光部の点灯と消灯とを制御するステップにおいて、前記制御部は、前記複数の発光部のうち前記受光部から遠くに配置されている発光部から順に消灯する。
また、本発明の一実施形態に係る測定方法は、測定装置の測定方法である。前記測定装置は、被検者の被検部に測定光を照射する複数の発光部と、前記被検部からの散乱光を受光する受光部とをそれぞれ有する複数のセンサ部を備える。前記測定装置は、前記発光部を制御して前記受光部から前記被検者の生体情報を取得する制御部を備える。前記測定方法は、前記複数のセンサ部それぞれにおいて、前記受光部の出力が第1出力条件を満たすように、前記複数の発光部の点灯と消灯とを制御するステップを含む。前記測定方法は、前記複数のセンサ部それぞれの前記受光部の出力から前記被検者の生体情報として前記被検者の脈波を算出するステップを含む。前記測定方法は、前記脈波に基づいて、前記被検者の脈波伝播速度を算出するステップを含む。前記複数の発光部の点灯と消灯とを制御するステップにおいて、前記制御部は、前記複数の発光部のうち前記受光部から遠くに配置されている発光部から順に消灯する。
本発明の一実施形態に係る測定装置及び測定方法によれば、被検者の生体情報を安定して取得できる。
実施形態1に係る測定装置の構成例を示す斜視図である。 センサ保持部の構成例を示す図である。 図1の測定装置の概略構成例を示す機能ブロック図である。 人間の右腕の動脈の概略図である。 受光部の出力に基づき算出された脈波の一例である。 受光チャンネルの選択処理の手順の一例を示すフローチャートである。 発光チャンネルの消灯処理の手順の一例を示すフローチャートである。 受光チャンネルの選択処理の手順の一例を示すフローチャートである。 実施形態2に係る測定装置の構成例を示す斜視図である。 人間の右腕の動脈の概略図である。 受光部の出力に基づき算出された脈波の一例である。 第1及び第2センサ部の各受光チャンネルの脈波の一例である。 第1及び第2センサ部の各受光チャンネルの脈波の一例である。 第1及び第2センサ部の各受光チャンネルの脈波の一例である。 発光部と受光部との配置例である。
以下、実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。
(実施形態1)
図1は、実施形態1に係る測定装置100の構成例を示す斜視図である。測定装置100は、センサ保持部110と、センサ部120と、報知部130と、装着部140とを備える。
装着部140は、測定装置100を被検者の体(腕、手首又は足首等)に装着するために用いられる。装着部140は、例えばゴム等の樹脂からなるバンドである。装着部140は、クリップ等の形態であってもよい。装着部140は、測定装置100を被検者の体に装着できる限りにおいて、種々の形態とされうる。
センサ部120は、被検者の生体情報を測定するセンサとして機能する。センサ部120は、被検者の被検部に接触した状態で、被検者の生体情報を測定してもよい。本実施形態において、測定装置100は、センサ部120を1個備えるが、2個以上備えてもよい。
図2は、センサ部120の一例を示す図である。センサ部120は、n個(n:自然数)の発光部121−1〜n(以下、それぞれ発光部121ともいう)と、m個(m:自然数)の受光部123−1〜m(以下、それぞれ受光部123ともいう)とを備える。nとmとは同じ数であってもよいし、異なる数であってもよい。言い換えると、センサ部120は、1又は複数の発光部121と1又は複数の受光部123とを備える。発光部121−i(i=1〜n)はそれぞれ、第i発光チャンネル又は単に発光チャンネルともいう。受光部123−j(j=1〜m)はそれぞれ、第j受光チャンネル又は単に受光チャンネルともいう。
発光部121は、例えば、LED(発光ダイオード:Light emitting diode)又はLD(レーザダイオード:Laser Diode)等の発光素子を備える。発光部121は、発光素子を1個備えてもよいし、2個以上備えてもよい。受光部123は、例えば、PD(フォトダイオード:Photodiode)又はPT(フォトトランジスタ:Phototransistor)等の受光素子を備える。受光部123は、受光素子を1個備えてもよいし、2個以上備えてもよい。
[機能ブロック]
図3は、図1の測定装置100の概略構成を示す機能ブロック図である。測定装置100は、センサ部120と、報知部130と、制御部160と、電源部170と、記憶部180と、通信部190とを備える。本実施形態において、センサ部120、制御部160、電源部170、記憶部180及び通信部190は、それぞれセンサ保持部110又は報知部130の内部に含めて構成されてもよい。
制御部160は、測定装置100の各機能ブロックとそれぞれ接続される。制御部160は、測定装置100の各機能ブロック、及び測定装置100の全体を制御及び管理するプロセッサである。制御部160は、制御手順を規定したプログラム等を実行するCPU(Central Processing Unit)等のプロセッサであってもよい。プログラムは、例えば記憶部180等の記憶媒体に格納される。制御部160は、センサ部120が測定した被検者の生体情報を取得する。
電源部170は、測定装置100全体に電力を供給する。電源部170は、例えばリチウムイオン電池ならびにその充電及び放電のための制御回路等を備える。電源部170は、外部電源から受電するための回路であってもよい。
記憶部180は、半導体メモリ又は磁気メモリ等で構成されうる。記憶部180は、各種情報や測定装置100を動作させるためのプログラム等を記憶する。記憶部180は、ワークメモリとしても機能する。記憶部180には、例えばセンサ部120から取得される生体情報が格納されてもよい。
通信部190は、有線又は無線の通信により、サーバ等の外部装置との間で各種データの送受信を行う。通信部190は、例えば、被検者の生体情報を格納するサーバ等の外部装置と通信を行い、制御部160がセンサ部120から取得した生体情報を、当該外部装置に送信する。
報知部130は、センサ部120により測定された被検者の生体情報又はアラーム等の情報を表示する。報知部130は、例えば液晶、有機EL(Electro-Luminescence)、無機EL又はLED(Light Emission Diode)等の表示デバイスを備えてもよい。報知部130は、制御部160から取得した制御情報に基づいて音声を発することにより、被検者又はその周囲の人間に対してアラーム等の情報を報知してもよい。報知部130は、制御部160から取得した制御情報に基づいて振動を発生することにより、被検者に対してアラーム等の情報を報知してもよい。報知部130は、音声又は振動以外にも被検者又はその周囲の人間が認識可能な任意の方法を用いることにより、被検者又はその周囲の人間に対してアラーム等の情報を報知してもよい。
<センサ部の機能>
制御部160は、センサ部120に対して、発光部121に測定光を射出させるための制御情報を出力する。測定光を射出させるための制御情報は、例えばLED又はLDに電圧を印加するための信号である。制御部160は、センサ部120から、受光部123が受光した光に係る応答情報を取得する。受光した光に係る応答情報は、例えばPD又はPTが出力する電圧信号である。
測定装置100が被検者の体に装着されている場合、センサ部120の発光部121から射出される測定光は、被検者の被検部に照射される。測定光は、被検部で散乱される。被検部で散乱された光(散乱光)は、受光部123に入射する。受光部123は、受光した散乱光に係る応答情報を出力する。以下、受光部123が受光した散乱光に係る応答情報のことを、受光部123の出力ともいう。受光部123の出力には、被検者の生体情報が含まれる。制御部160は、受光部123の出力から被検者の生体情報を算出できる。
被検部が動脈である場合、制御部160は、受光部123の出力から脈波を算出できる。脈波とは、血液の流入によって生じる血管の容積時間変化を体表面から波形としてとらえたものである。制御部160は、センサ部120から生体情報としての脈波を光学的に取得できる。
発光部121は、例えば、緑色(波長:495〜570nm)、赤色(波長:620〜750nm)、近赤外(波長:750〜1600nm)のいずれかの光を発光する。長波長の光は短波長の光と比べて、体のより深い位置まで光が進入する。近赤外光の発光素子を用いて生体情報の測定が行われる場合、測定精度が向上することがある。
図4は、人間の右腕の動脈の概略図である。図4において、右手の掌が表になっている。右腕の動脈は、上腕動脈81から、尺骨動脈82及び橈骨動脈83を通り、掌弓動脈84に至る。測定装置100は、図4において破線で示されるように、被検者の手首に装着される。測定装置100の装着位置は、センサ部120を尺骨動脈82又は橈骨動脈83に合わせるように調整される。センサ部120は、被検者の他の動脈に合わせられてもよい。測定装置100は、被検者の足首等の他の部分に装着されてもよい。
図4において、センサ部120は、橈骨動脈83の上に合わせるように配置される。センサ部120は、橈骨動脈83の脈波を取得できる。センサ部120は、尺骨動脈82の上に合わせるように配置されてもよい。この場合、センサ部120は、尺骨動脈82の脈波を取得できる。
図5は、制御部160が受光部123の出力に基づき算出した脈波の一例である。センサ部120は、被検者の橈骨動脈83に合わせて配置されているものとする。図5に示される脈波は、橈骨動脈83の脈波である。図5の横軸及び縦軸はそれぞれ、時刻及び脈波の大きさ(パワー)を示す。
脈波の波形は、パワーが極大値となるピークとパワーが極小値となるボトムとを有する。脈波のピークとボトムとの差は、脈波の波高として定義される。脈波のピークとピークとの間隔は、被検者の1心拍の間隔を示す。
[センサ部のチャンネル選択]
センサ部120は、図2に示されるように、n個の発光チャンネル及びm個の受光チャンネルを備える。制御部160は、発光チャンネルと受光チャンネルとを、種々の組み合わせで用いることができる。
制御部160は、センサ部120に対して、各発光チャンネルの点灯又は消灯を制御する制御情報を出力する。制御部160は、第1〜第n発光チャンネルを全て点灯又は消灯させる制御情報を出力してもよい。制御部160は、発光チャンネルの一部を点灯させて発光チャンネルの他の部分を消灯させる制御情報を出力してもよい。
制御部160は、センサ部120から各受光チャンネルの出力を取得する。制御部160は、各受光チャンネルの出力から脈波を算出する。制御部160は、全ての受光チャンネルの出力から脈波を算出してもよい。制御部160は、一部の受光チャンネルの出力から脈波を算出してもよい。
制御部160は、各発光チャンネルの点灯又は消灯のパターン(以下点灯パターンともいう)を種々のパターンに変更することができる。制御部160は、発光チャンネルの点灯パターンと、各受光チャンネルの出力から算出される脈波の波高とに基づいて、点灯する発光チャンネルの数をできるだけ少なくするように、受光チャンネルを選択できる。
<受光チャンネルの選択処理>
図6は、受光チャンネルの選択処理の手順の一例を示すフローチャートである。まず制御部160は、全発光チャンネルを点灯させる(ステップS11)。
続いて制御部160は、第1〜第m受光チャンネルそれぞれが受光した散乱光に係る応答情報(受光チャンネルの出力)を取得する(ステップS12)。
続いて制御部160は、各受光チャンネルの出力に基づき、脈波を算出する(ステップS13)。以下、受光チャンネルの出力に基づき算出される脈波のことを、受光チャンネルの脈波ともいう。なお制御部160は、受光チャンネル毎に出力を取得し(ステップS12)、脈波を算出(ステップS13)してもよい。制御部160は、所定の受光チャンネルの脈波を算出し、算出した脈波を記憶部180に記憶した後、次の受光チャンネルの出力を取得し脈波を算出してもよい。
続いて制御部160は、各受光チャンネルの脈波を比較する。制御部160は、全発光チャンネルが点灯した状態で脈波の波高が最大である受光チャンネルを選択する(ステップS14)。
続いて制御部160は、ステップS14で選択された受光チャンネルの脈波の算出を開始する(ステップS15)。脈波の算出は、制御部160により停止されるまで継続される。
続いて制御部160は、発光チャンネルの消灯処理を実行する(ステップS16)。制御部160は、ステップS16においてできるだけ多くの発光チャンネルを消灯する。制御部160は、後述する図7に示される手順をサブルーチンとして実行することにより、発光チャンネルの消灯処理を実行する。制御部160は、ステップS16の実行中(図7に示される手順の実行中)も、選択された受光チャンネルの脈波を算出できる。
続いて制御部160は、ステップS15で開始された処理で算出された受光チャンネルの脈波の波高が脈波解析閾値以上であるか判定する(ステップS17)。脈波解析閾値は、脈波を解析して脈波の特徴点を抽出するために必要とされる波高の下限である。脈波の特徴点は、例えば、脈波のピーク、ボトム、又は変曲点等である。
受光チャンネルの出力に基づいて算出される脈波の波高が脈波解析閾値以上となるために、受光チャンネルの出力が満たすべき条件のことを、第1出力条件ともいう。言い換えると、受光チャンネルの出力が第1出力条件を満たす場合、受光チャンネルの出力に基づいて算出される脈波の波高が脈波解析閾値以上となる。ステップS17において、制御部160は、受光チャンネル(受光部123)の出力が第1出力条件を満たすか判定するともいえる。
波高が脈波解析閾値以上である場合(ステップS17:YES)、制御部160は、選択された受光チャンネルの脈波の算出を継続してステップS17の判定処理を続ける。
波高が脈波解析閾値以上でない場合(ステップS17:NO)、制御部160は、選択された受光チャンネルの脈波の算出を停止する(ステップS18)。この場合、発光チャンネルからの照射光の光量が不足している。制御部160は、ステップS11に戻って全発光チャンネルを点灯させる。制御部160は、選択された受光チャンネルの脈波の算出を停止せずに、ステップS11に戻って全発光チャンネルを点灯させてもよい。選択された受光チャンネルの出力を取得の際(ステップS12)に、脈波の算出を停止してもよい。
以上図6のフローチャートについて説明してきた。ステップS14において、制御部160は、全発光チャンネルが点灯した状態で脈波の波高が最大である受光チャンネルを選択する。以下、脈波の波高が最大であるという条件のことを第2出力条件ともいう。ステップS14で実行される処理を言い換えると、制御部160は、全発光チャンネルが点灯した状態で第2出力条件を満たす受光チャンネルを選択するともいえる。
<発光チャンネルの消灯処理>
図7は、発光チャンネルの消灯処理の手順の一例を示すフローチャートである。図7に示される手順は、図6のステップS16の処理のサブルーチンとして実行される。
まず制御部160は、点灯中の発光チャンネルの一部を選択する(ステップS21)。制御部160は、点灯中の発光チャンネルを1個だけ選択してもよい。制御部160は、点灯中の発光チャンネルを2個以上まとめて選択してもよい。
ステップS21で選択された発光チャンネルは、後述のステップS22において消灯される。制御部160は、ステップS14で選択された受光チャンネルが受光する散乱光の光量の変化が小さくなるように、発光チャンネルを選択する。例えば制御部160は、図6のステップS14で選択された受光チャンネルの最も近くに配置される発光チャンネル以外の発光チャンネルをまとめて選択してもよい。制御部160は、選択された受光チャンネルから遠くに配置される発光チャンネルから順次選択してもよい。制御部160は、他のアルゴリズムに基づいて発光チャンネルを選択してもよい。
続いて制御部160は、ステップS21で選択された発光チャンネルを消灯させる(ステップS22)。
続いて制御部160は、図6のステップS14で選択された受光チャンネルの脈波を算出する(ステップS23)。ステップS23は、図6のステップS15で開始された脈波の算出処理に含まれてもよい。
続いて制御部160は、ステップS23で算出された脈波の波高が脈波解析閾値以上であるか判定する(ステップS24)。ステップS24において、図6のステップS17と同様に、制御部160は、受光チャンネルの出力が第1出力条件を満たすか判定するともいえる。
波高が脈波解析閾値以上でない場合(ステップS24:NO)、発光チャンネルからの照射光の光量が不足している。制御部160は、図7のフローチャートの処理を終了して図6のステップS18に戻る。
波高が脈波解析閾値以上である場合(ステップS24:YES)、制御部160は、波高が消灯判定閾値以上であるか判定する(ステップS25)。消灯判定閾値は、発光チャンネルの消灯を制御するために用いられるパラメータである。制御部160は、波高が消灯判定閾値以上である場合、ステップS22で消灯させた発光チャンネルをそのまま消灯させる。制御部160は、波高が消灯判定閾値未満である場合、ステップS22で消灯させた発光チャンネルを再点灯させる。消灯判定閾値は、発光チャンネルが全て点灯している状態における波高(以下、全点灯波高ともいう)に所定の係数(α)を乗じて算出される。所定の係数(α)は、0<α≦1の範囲で適宜定められる。消灯判定閾値は、脈波解析閾値よりも大きく設定される。このようにすることで、波高が脈波解析閾値未満とならないように、発光チャンネルが順次消灯され、できるだけ切れ目なく脈波の特徴点が抽出されるようになる。
波高が消灯判定閾値以上である場合(ステップS25:YES)、制御部160は、ステップS27に進む。
波高が消灯判定閾値以上でない場合(ステップS25:NO)、制御部160は、ステップS22で消灯された発光チャンネルを再点灯させる(ステップS26)。
続いて制御部160は、ステップS21で選択されていない発光チャンネル(未選択の発光チャンネル)があるか判定する(ステップS27)。
未選択の発光チャンネルがある場合(ステップS27:YES)、制御部160は、ステップS21に戻る。未選択の発光チャンネルがない場合(ステップS27:NO)、制御部160は、図7のフローチャートの処理を終了して図6のステップS17に戻る。
制御部160は、図6及び図7のフローチャートの手順に基づく測定方法を実行して、被検者の生体情報を取得することができる。制御部160は、本実施形態に係る測定方法を実行することにより、脈波の算出を途切れさせないようにしつつ、できるだけ多くの発光チャンネルを消灯することができる。このようにすることで、消費電力が削減されたり、発光素子の劣化が抑制されたりする。
ステップS25において、制御部160は、脈波の波形が特徴点を抽出できるものであるかどうか判定してもよい。脈波の波高が消灯判定閾値以上となることと、脈波の波形が特徴点を抽出できるものであることとを合わせて、第3出力条件ともいう。制御部160は、ステップS25において、脈波の波高又は波形が第3出力条件を満たすかどうか判定してもよい。
また、制御部160は、ステップS14において、全発光チャンネルが点灯した状態で脈波の波高が所定閾値以上である受光チャンネルを選択してもよい。この場合、脈波の波高が所定閾値以上であるという条件を第2出力条件という。所定閾値は、例えば、脈波解析閾値を用いてもよい。制御部160は、第2出力条件を満たす受光チャンネルを2個以上選択してもよい。制御部160は、2個以上の受光チャンネルの出力それぞれから脈波を算出してもよい。制御部160は、2個以上の受光チャンネルの出力を加算したものから脈波を算出してもよい。
[装着位置ずれの報知]
第1〜第n発光チャンネルが全て点灯されていても、第1〜第m受光チャンネルの脈波の全点灯波高がいずれも脈波解析閾値以上とならないことがある。このような状態は、被検者の動脈等の被検部に対して、センサ部120の発光チャンネル又は受光チャンネルの位置がずれている場合に引き起こされうる。被検者の動脈に対してセンサ部120の位置がずれている場合、測定装置100の装着位置が調整される必要がある。以下、制御部160が測定装置100の装着位置のずれを報知して、被検者に装着位置の調整を促す構成について説明する。
図8は、受光チャンネルの選択処理の手順の一例を示すフローチャートである。まず制御部160は、全発光チャンネルを点灯させる(ステップS31)。続いて制御部160は、第1〜第m受光チャンネルそれぞれの出力を取得する(ステップS32)。続いて制御部160は、各受光チャンネルの脈波を算出する(ステップS33)。制御部160は、受光チャンネル毎に出力を取得し(ステップS32)、脈波を算出(ステップS33)してもよい。制御部160は、所定の受光チャンネルの脈波を算出し、算出した脈波を記憶部180に記憶した後、次の受光チャンネルの出力を取得し脈波を算出してもよい。図8のステップS31〜ステップS33は、図6のステップS11〜ステップS13と同様の処理である。
続いて制御部160は、各受光チャンネルの脈波の波高のうち少なくとも1つの波高が脈波解析閾値以上であるか判定する(ステップS34)。つまり制御部160は、全点灯波高が脈波解析閾値以上となる受光チャンネルがあるか判定する。
全点灯波高が脈波解析閾値以上となる受光チャンネルがない場合(ステップS34:NO)、制御部160は、被検部に対する発光チャンネルの位置がずれている可能性がある旨を、報知部130から被検者に報知する(ステップS35)。報知を受けた被検者は、測定装置100の装着位置を調整する。その後、制御部160は、ステップS32に戻る。
全点灯波高が脈波解析閾値以上となる受光チャンネルがある場合(ステップS34:YES)、制御部160は、各受光チャンネルの脈波を比較する。制御部160は、全発光チャンネルが点灯した状態で脈波の波高が最大である受光チャンネル(第2出力条件を満たす受光チャンネル)を選択する(ステップS36)。ステップS36は、図6のステップS14と同様の処理である。以下、ステップS37〜ステップS40はそれぞれ、図6のステップS15〜ステップS18と同様の処理である。
制御部160は、図8のフローチャートの処理を実行することにより、被検者に対して測定装置100の装着位置のずれに係る注意喚起を行うことができる。このようにすることで、被検者の生体情報を安定して取得できる。
以上説明してきたように、本実施形態に係る測定装置100によれば、被検者の生体情報を安定して取得することができる。本実施形態に係る測定装置100によれば、点灯される発光チャンネルの数をできるだけ少なくして、消費電力を減らすことができる。本実施形態に係る測定装置100によれば、発光チャンネルの点灯パターンの最適化処理の途中にも、被検者の生体情報を取得することができる。
(実施形態2)
実施形態2として、測定装置100がセンサ部120を複数備える場合について説明する。複数のセンサ部120により1本の動脈の所定距離だけ離れた位置で脈波が取得される場合、所定距離間を脈波が伝播する時間、又は、脈波が伝播する速度が測定されうる。
図9は、実施形態2に係る測定装置100の構成例を示す斜視図である。実施形態2に係る測定装置100は、第1センサ部120aと第2センサ部120bとを備える。第1センサ部120a及び第2センサ部120bは、実施形態1に係るセンサ部120と同様の構成を有する。以下、第1センサ部120a及び第2センサ部120bのことをセンサ部120ともいう。第1センサ部120aと第2センサ部120bとは、所定の間隔(ΔD)を開けて備えられている。
本実施形態に係る測定装置100の機能ブロックは、図3に示される実施形態1に係る測定装置100の機能ブロック図と比較して、センサ部120の数が2個となっている点で異なる。センサ部120以外の機能ブロックは、図3に示される機能ブロックと同様である。
図10は、人間の右腕の動脈の概略図である。図10には、本実施形態に係る測定装置100が装着される様子が示される。第1センサ部120a及び第2センサ部120bは、被検者の橈骨動脈83の上に合わせるように配置される。制御部160は、第1センサ部120a及び第2センサ部120bそれぞれから取得される受光チャンネルの出力に基づいて被検者の橈骨動脈83の脈波を算出することができる。センサ部120は、橈骨動脈83に限られず、尺骨動脈82の上に合わせられてもよいし、被検者の他の動脈に合わせられてもよい。
[脈波伝播速度の測定]
測定装置100が図10のように被検者に装着される場合、制御部160は、橈骨動脈83の脈波伝播速度(PWV(Pulse Wave Velocity))を算出できる。つまり制御部160は、第1センサ部120a及び第2センサ部120bそれぞれの受光チャンネルの出力から算出される脈波を用いて、手首短距離間における脈波伝播速度を測定することができる。
図11は、制御部160が受光チャンネルの出力に基づき算出した脈波の一例である。図11(A)は、橈骨動脈83上の第1被検部に接触する第1センサ部120aの受光チャンネルの出力から算出された脈波Aを示す。図11(B)は、橈骨動脈83上の第2被検部に接触する第2センサ部120bの受光チャンネルの出力から算出された脈波Bを示す。図11の横軸及び縦軸はそれぞれ、時刻及び脈波の大きさ(パワー)を示す。
図11(A)及び(B)は、時刻で同期されている。図11(A)には、脈波Aがピーク値となる時刻が一点鎖線で示されている。図11(B)には、脈波Bがピーク値となる時刻が一点鎖線で示されている。図11(B)には、さらに脈波Aがピーク値となる時刻も一点鎖線で示されている。図11(B)に示されている2本の一点鎖線それぞれに対応する時刻の差は、脈波が第1被検部から第2被検部まで伝播する時間である。脈波が第1被検部から第2被検部まで伝播する時間は、脈波伝播時間(PTT(Pulse Transit Time))ともいう。図11の例において、脈波伝播時間はΔT(秒)である。
制御部160は、図11に示されるように脈波がピーク値となる時刻の差から脈波伝播時間を算出してもよいが、これに限られない。制御部160は、脈波A及び脈波Bそれぞれの特徴点を抽出して、同じ特徴点(例えば変曲点等)が出現する時刻の差を算出してもよい。
第1センサ部120aと第2センサ部120bとが配設される間隔は、図9に示されるようにΔD(m)である。つまり、第1被検部から第2被検部までの距離はΔD(m)である。この場合、橈骨動脈83における脈波伝播速度(PWV(m/秒))は以下の式(1)で算出される。
(PWV)=ΔD/ΔT (1)
以上、橈骨動脈83における脈波伝播速度について説明してきたが、尺骨動脈82又はその他の動脈における脈波伝播速度についても同様に算出される。また、制御部160は、脈波がボトム値となる時刻を基準に脈波伝播時間を算出してもよい。また、制御部160は、脈波がピーク値に向けて立ち上がる際の変曲点の時刻を基準に脈波伝播時間を算出してもよい。
[センサ部のチャンネル選択]
実施形態1の図6のステップS14において、制御部160は、第2出力条件を満たす受光チャンネルとして、脈波の波高が最大である受光チャンネルを選択した。実施形態2において、第1センサ部120a及び第2センサ部120bそれぞれにおいて受光チャンネルが選択される場合、第2出力条件として、他の条件が採用されうる。
<条件例1:波高最大>
制御部160は、図6のステップS14と同様に、第2出力条件を満たす受光チャンネルとして、脈波の波高が最大となる受光チャンネルを選択してよい。
図12は、第1センサ部120a及び第2センサ部120bの各受光チャンネルの脈波の一例である。図12に示される第1センサ部120aの第1〜第m受光チャンネルの脈波の中では、第p受光チャンネルの脈波の波高が最大である。制御部160は、第1センサ部120aの受光チャンネルとして、第p受光チャンネルを選択してもよい。
図12に示される第2センサ部120bの第1〜第m受光チャンネルの脈波の中では、第q受光チャンネルの脈波の波高が最大である。この場合、制御部160は、第2センサ部120bの受光チャンネルとして、第q受光チャンネルを選択してもよい。
<条件例2:波高差最小>
制御部160は、全発光チャンネルが点灯した状態で、第1センサ部120aの受光チャンネルの脈波の波高と、第2センサ部120bの受光チャンネルの脈波の波高との差ができるだけ小さくなる受光チャンネルを選択してよい。この場合、第2出力条件は、第1センサ部120aの受光チャンネルの脈波の波高と、第2センサ部120bの受光チャンネルの脈波の波高との差が所定値未満であることとなる。
図13は、第1センサ部120a及び第2センサ部120bの各受光チャンネルの脈波の一例である。図13に示される第1センサ部120aの第1〜第m受光チャンネルの脈波の中で、第p受光チャンネルの脈波の波高は最大ではない。図13に示される第2センサ部120bの第1〜第m受光チャンネルの脈波と比較すると、第1センサ部120aの第p受光チャンネルの脈波の波高と、第2センサ部120bの第q受光チャンネルの脈波の波高との差が最も小さくなる。この場合、制御部160は、第1センサ部120aの受光チャンネルとして、第p受光チャンネルを選択し、第2センサ部120bの受光チャンネルとして、第q受光チャンネルを選択してもよい。
このように波高差が小さい組み合わせで受光チャンネルを選択することにより、脈波伝播時間を算出する精度の低下を防げる。
<条件例3:波形相関係数最大>
制御部160は、全発光チャンネルが点灯した状態で、第1センサ部120a及び第2センサ部120bそれぞれの受光チャンネルの脈波の波形の相関係数ができるだけ大きくなる受光チャンネルを選択してよい。この場合、第2出力条件は、第1センサ部120a及び第2センサ部120bそれぞれの受光チャンネルの脈波の波形の相関係数が所定値以上であることとなる。
図14は、第1センサ部120a及び第2センサ部120bの各受光チャンネルの脈波の一例である。図14に示される第1センサ部120aの第1〜第m受光チャンネルの脈波の中で、第p受光チャンネルの脈波の波高は最大ではない。しかし図13に示される第2センサ部120bの第1〜第m受光チャンネルの脈波と比較すると、第1センサ部120aの第p受光チャンネルの脈波の波形と、第2センサ部120bの第q受光チャンネルの脈波の波形との間の相関係数が最も大きくなる。この場合、制御部160は、第1センサ部120aの受光チャンネルとして、第p受光チャンネルを選択し、第2センサ部120bの受光チャンネルとして、第q受光チャンネルを選択してもよい。
脈波の波形の相関係数は、波形の特徴点に基づいて算出されてもよい。例えば、脈波の波形のピーク値の間隔が重視されてもよいし、脈波の変曲点の形状が重視されてもよい。
このように波形の相関係数が大きい組み合わせで受光チャンネルを選択することにより、脈波伝播時間を算出する基準となる特徴点の抽出が容易になる。
<条件例4:組み合わせ>
受光チャンネルは、上述の条件例1〜3を組み合わせた条件を用いて選択されてもよい。例えば、全発光チャンネルが点灯した状態で、波高が所定値以上(条件例1)、波高差が所定値未満(条件例2)、且つ、相関係数が所定値以上(条件例3)という条件を満たすように、受光チャンネルが選択されてもよい。
このように種類の異なる条件を組み合わせて受光チャンネルを選択することにより、脈波伝播時間を算出する精度の低下を防げる。
制御部160は、条件例4を満たす組み合わせが複数存在する場合、これらの組み合わせを全て選択してもよい。この場合制御部160は、取得される脈波の波形の加算平均をとってもよい。このようにすることで、S/N比の向上を図ることができる。
以上説明してきたように、本実施形態に係る測定装置100によれば、被検者の脈波伝播時間又は脈波伝播速度を安定して取得することができる。本実施形態に係る測定装置100によれば、条件例1〜4等を用いることにより、脈波伝播時間を算出する精度が低下しないように受光チャンネルが選択されうる。
(他の実施形態)
実施形態1又は2において、センサ部120が備える発光部121の個数(n)及び受光部123の個数(m)は、種々の数とされうる。図15は、発光部121と受光部123との配置例である。図15(A)は、n=mの場合である。n=mの場合、発光チャンネルと受光チャンネルとが容易に対応づけられる。図15(B)は、n<mの場合である。n<mの場合、発光チャンネルの点灯パターンの数が減ることにより、点灯パターンの調整にかかる時間が短縮される。図15(C)は、n>mの場合である。n>mの場合、PD又はPT等の受光面積を大きくして、受光チャンネルの出力を大きくできる。n>mの場合、受光チャンネルから出力される信号を処理する回路が削減されうる。図15(D)は、n>m且つm=1の場合である。m=1の場合、受光チャンネルの選択処理が不要となり、受光チャンネルの出力が略一定となる。
実施形態1又は2においては、受光チャンネルは1個選択されて、選択された受光チャンネルからの出力に基づいて脈波が算出される。受光チャンネルは2個以上選択されてもよい。制御部160は、2個以上の受光チャンネルの出力それぞれから脈波を算出してもよい。制御部160は、2個以上の受光チャンネルの出力を加算したものから脈波を算出してもよい。PD又はPT等は、受光面積が大きいほど、受光量に応じて出力するまでの応答速度が低下することがある。このように受光面積を変えずに受光チャンネルの数を増やすことにより、PD又はPT等の応答速度を維持したまま、実質的に受光面積を大きくすることができる。
実施形態1又は2においては、発光チャンネルの点灯パターンが調整される。制御部160は、発光チャンネルの点灯と消灯とを制御するだけでなく、点灯時の光量を制御してもよい。制御部160は、脈波の波高ができるだけ大きくなるように発光チャンネルの光量を制御してもよい。制御部160は、脈波のボトム値ができるだけ小さくなるように発光チャンネルの光量を制御してもよい。制御部160は、脈波の波形の特徴点ができるだけ抽出しやすくなるように発光チャンネルの光量を制御してもよい。
実施形態2においては、測定装置100は、第1センサ部120a及び第2センサ部120bの2つのセンサ部120を備える。しかしながら、センサ部120は2個に限定されず、2個以上の任意の数とされうる。この場合は、センサ部120の数に応じて、センサ保持部110の形状が適宜変更されることが望ましい。
実施形態1又は2においては、制御部160は、受光部123の出力から被検者の脈波を算出する。制御部160は、受光部123の出力から被検者の生体情報として、血流量、血中グルコース、血中ヘモグロビン量、又は動脈硬化度等を算出してもよい。
実施形態1又は2においては、測定装置100は、被検者の手首に巻きつけた状態で使用される。測定装置100の使用態様はこれに限られない。測定装置100は、被検者の被検部の位置に応じて、例えば、足首等の手首以外の生体に装着された状態で使用されるものであってもよい。
実施形態1又は2において、測定装置100は、例えば、取得された脈波から血圧を測定するものであってもよい。測定装置100は、例えば、取得された脈波から脈拍を測定するものであってもよい。
100 測定装置
110 センサ保持部
113 開口部
120 センサ部
120a 第1センサ部
120b 第2センサ部
121 発光部
121−1〜n 第1〜第n発光チャンネル
123 受光部
123−1〜m 第1〜第m受光チャンネル
130 報知部
140 装着部
160 制御部
170 電源部
180 記憶部
190 通信部
81 上腕動脈
82 尺骨動脈
83 橈骨動脈
84 掌弓動脈

Claims (9)

  1. 被検者の被検部に測定光を照射する複数の発光部と、
    前記被検部からの散乱光を受光する受光部と、
    前記発光部を制御して前記受光部から前記被検者の生体情報を取得する制御部と
    を備え、
    前記制御部は、前記受光部の出力が第1出力条件を満たすように、前記複数の発光部の点灯と消灯とを制御し、
    前記制御部は、前記複数の発光部のうち前記受光部から遠くに配置されている発光部から順に消灯する、測定装置。
  2. 前記受光部を複数備え、
    前記制御部は、
    前記複数の発光部を全て点灯させた状態で第2出力条件を満たす受光部を選択し、
    選択された受光部の出力が前記第1出力条件を満たすように、前記複数の発光部の一部を消灯する請求項1に記載の測定装置。
  3. 前記制御部は、前記生体情報として前記被検者の脈波を取得する、請求項1又は2に記載の測定装置。
  4. 前記制御部は、前記脈波の波高又は波形が第3出力条件を満たすように、前記複数の発光部の点灯と消灯とを制御する、請求項3に記載の測定装置。
  5. 前記制御部は、前記複数の発光部の一部を消灯させた状態で前記受光部の出力が前記第1出力条件を満たさなくなった場合、前記複数の発光部を全て点灯させる、請求項1乃至4いずれか一項に記載の測定装置。
  6. 報知部をさらに備え、
    前記制御部は、前記複数の発光部を全て点灯させた状態で前記受光部の出力が前記第1出力条件を満たさない場合、前記被検部に対する前記発光部の位置のずれを、前記報知部から前記被検者に報知する、請求項1乃至5いずれか一項に記載の測定装置。
  7. 被検者の被検部に測定光を照射する複数の発光部と、前記被検部からの散乱光を受光する受光部とをそれぞれ有する複数のセンサ部と、
    前記発光部を制御して前記受光部から前記被検者の生体情報を取得する制御部と
    を備え、
    前記制御部は、
    前記複数のセンサ部それぞれにおいて、前記受光部の出力が第1出力条件を満たすように、前記複数の発光部の点灯と消灯とを制御し、
    前記複数の発光部のうち前記受光部から遠くに配置されている発光部から順に消灯し、
    前記複数のセンサ部それぞれの前記受光部の出力から前記被検者の生体情報として前記被検者の脈波を算出し、
    前記脈波に基づいて、前記被検者の脈波伝播速度を算出する、測定装置。
  8. 被検者の被検部に測定光を照射する複数の発光部と、
    前記被検部からの散乱光を受光する受光部と、
    前記発光部を制御して前記受光部から前記被検者の生体情報を取得する制御部と
    を備える測定装置の測定方法であって、
    前記受光部の出力が第1出力条件を満たすように、前記複数の発光部の点灯と消灯とを制御するステップを含み、
    前記複数の発光部の点灯と消灯とを制御するステップにおいて、前記複数の発光部のうち前記受光部から遠くに配置されている発光部から順に消灯する、測定方法。
  9. 被検者の被検部に測定光を照射する複数の発光部と、前記被検部からの散乱光を受光する受光部とをそれぞれ有する複数のセンサ部と、
    前記発光部を制御して前記受光部から前記被検者の生体情報を取得する制御部と
    を備える測定装置の測定方法であって、
    前記複数のセンサ部それぞれにおいて、前記受光部の出力が第1出力条件を満たすように、前記複数の発光部の点灯と消灯とを制御するステップと、
    前記複数のセンサ部それぞれの前記受光部の出力から前記被検者の生体情報として前記被検者の脈波を算出するステップと、
    前記脈波に基づいて、前記被検者の脈波伝播速度を算出するステップと
    を含み、
    前記複数の発光部の点灯と消灯とを制御するステップにおいて、前記複数の発光部のうち前記受光部から遠くに配置されている発光部から順に消灯する、測定方法。
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