JP6447670B2 - 防舷材及び防舷材の製造方法 - Google Patents

防舷材及び防舷材の製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP6447670B2
JP6447670B2 JP2017119987A JP2017119987A JP6447670B2 JP 6447670 B2 JP6447670 B2 JP 6447670B2 JP 2017119987 A JP2017119987 A JP 2017119987A JP 2017119987 A JP2017119987 A JP 2017119987A JP 6447670 B2 JP6447670 B2 JP 6447670B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
fender
core material
polyurea resin
resin layer
dimensional structure
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2017119987A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2017172325A (ja
Inventor
裕之 杉浦
裕之 杉浦
隆浩 山本
隆浩 山本
幸一 西浦
幸一 西浦
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Starlite Co Ltd
Original Assignee
Starlite Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Starlite Co Ltd filed Critical Starlite Co Ltd
Publication of JP2017172325A publication Critical patent/JP2017172325A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6447670B2 publication Critical patent/JP6447670B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02ATECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE
    • Y02A30/00Adapting or protecting infrastructure or their operation
    • Y02A30/30Adapting or protecting infrastructure or their operation in transportation, e.g. on roads, waterways or railways

Landscapes

  • Laminated Bodies (AREA)
  • Application Of Or Painting With Fluid Materials (AREA)
  • Buildings Adapted To Withstand Abnormal External Influences (AREA)
  • Moulding By Coating Moulds (AREA)
  • Polyurethanes Or Polyureas (AREA)
  • Body Structure For Vehicles (AREA)

Description

本発明は、防舷材及び防舷材の製造方法に関するものである。
従来から、道路の中央分離帯ブロック、船舶や岸壁の防舷材などの衝撃吸収体として、主にカーボンブラックで補強されたゴム製のものが使用されている。ゴム製の衝撃吸収体の製造方法は、先ずゴム材料を素練りし、それに加硫剤、加硫促進剤及び必要に応じてカーボンブラック等の添加剤を配合し、混練した後、適当な大きさ、厚さの未架橋ゴムシートを作製し、次にゴムシートを金型内に所定枚数敷き詰めた後、プレス加硫し、冷却、脱型するというものである。勿論、未架橋ゴムシートを作製せず、未架橋ゴム混練物を金型内に注入するという方法もある。
従来から、各種の防舷材が提案されている。特許文献1には、ゴム製の防舷材本体の少なくとも受衝面を合成樹脂製の表面層で被覆した構造の防舷材が提案されている。この防舷材を岸壁に設置した場合、合成樹脂製の表面層により船体と防舷材との間の摩擦力を低減させ、ゴム製の防舷材本体の亀裂や損傷を防止するというものである。しかし、ゴム製の防舷材は、厚肉のゴム製品であるため、架橋するのに長時間かかり、大型のものであれば24時間近くを要することもあり、製造に手間がかかる。
そこで、特許文献2には、防舷材に用いることが可能な緩衝材を、熱可塑性エラストマー組成物を用いて樹脂成形用の押出成形機や射出成形機で成形することが提案されている。ここで、熱可塑性エラストマー組成物は、スチレン系熱可塑性エラストマーの水素添加物と、ポリオレフィン系樹脂との混合物であるマトリックス樹脂と、架橋性のゴムとを、重量比で70:30〜15:85の範囲で配合した混合物であり、これを2軸押出成形機などを用いて溶融、混練しつつ成分中の架橋性のゴムを架橋させる、いわゆる動的架橋法によって処理するのである。それによって、数時間で防舷材を製造することができるというものである。
また、特許文献3には、合成樹脂の発泡体からなる芯材と、該芯材を被包する表皮材とを備えた緩衝体が開示されている。ここで、衝撃エネルギーを吸収する能力の温度依存性を少なくするために、環境温度−20〜+50℃の温度範囲での、40%圧縮強度の最小値に対する最大値の比が2以下となる芯材を用いている。具体的には、芯材として、熱可塑性ポリエステル系樹脂の予備発泡粒子を型内発泡成形した発泡成形体を用い、その結晶化度が20〜40%、融着率が40%以上であるというものである。また、表皮材は、大伸縮及び大変形が可能な柔軟な合成樹脂からなるフィルムやシートであり、柔軟な合成樹脂としては、ポリエチレン、エチレン−酢酸ビニル共重合体、エチレン−プロピレン系共重合体、ポリエステル系エラストマー、ポリウレタン等が挙げられている。
しかし、従来の防舷材を始めとする衝撃吸収エネルギーの大きな緩衝材は、ゴム材料や架橋性ゴムを配合した熱可塑性エラストマー組成物を金型内で成形して製造しており、製造に長時間を要するばかりでなく、金型によって形状が制限され、多品種の製造には金型コストが増加する。一方、樹脂発泡体の芯材で衝撃吸収させるものは、ゴム製ほどの大きな衝撃吸収エネルギーは期待できない。
一方、一般的なポリウレタン系樹脂は、硬化時間が早く、耐久性、防水性、耐薬品性を備え、伸び率も280%以上あるので、土木、建築分野でコンクリート面に吹き付けて防水処理するために使用されている。例えば、屋上駐車場の床面、トンネル、地下タンク、水泳用プール、水路等の内面に形成している。また、防錆効果も高いので船舶での使用実績もある。ポリウレア樹脂は、伸び率が150%程度でポリウレタン系樹脂よりも強度が高いので、高価であるため、特殊な用途で使用されているに過ぎない。
また、特許文献4、5には、洪水や津波に遭遇した際に、浮力によって浮上する避難設備が提案されている。特許文献4には、内部が空間となっている浮上部を地面に固定した基台にリンクで繋留し、津波、洪水時に人間が逃げ込み、周りを水が満たされた時に浮上し、水が引いた時にリンクの作用によって元の位置に戻る構造が開示され、浮上部を日常はガレージとして使用することも開示されている。また、特許文献5には、駐車用床鋼板を上面に備えた浮力室の四隅を、地面に立設したポールに支柱をガイド金具で昇降可能に支持し、浮力室には自動車を駐車できるようにスロープを設けた構造のカーシェルターが開示されている。
しかし、特許文献4に記載のものは、浮力部が船型の構造のため大掛かりなものとなり、ドア等の開閉部の水密性を十分に確保しなければならないためコスト高となる。また、特許文献5に記載のものは、十分な浮力を得るため、浮力室を大きくしなければならず、そのため必然的に大きなスロープが必要となって、広い設置スペースが必要になる。更に、何れのものも、流れに乗って押し寄せてくる浮遊瓦礫の衝突から車や人を保護する機能がない。
特開平11−036264号公報 特開2000−053779号公報 特開2001−019788号公報 特開2007−177600号公報 特開2015−074437号公報
そこで、本発明が前述の状況に鑑み、解決しようとするところは、成形型が不要で、高い強度と耐衝撃性及び弾力性を備えた立体構造物を製造することが可能であり、従来のゴム製のものと比較して大幅な軽量化を図ることが可能である防舷材及び防舷材の製造方法を提供する点にある。
本発明は、前述の課題解決のために、以下の防舷材及び防舷材の製造方法を構成した。
(1)
中実の芯材の全表面に、ひずみが2%のとき引張り応力が10MPa以上の特性のポリウレア樹脂層を形成し、前記芯材とポリウレア樹脂層が一体となった弾性変形可能な複合立体構造を有する緩衝材からなる防舷材。
(2)
前記芯材が板状素材からなる(1)記載の防舷材。
(3)
前記芯材が発泡体からなる(1)又は(2)記載の防舷材。
(4)
前記芯材がポリプロピレンからなる(1)〜(3)何れか1に記載の防舷材。
(5)
所望の立体形状に作製した中実の芯材を型とし、該芯材の全表面に、それぞれ独立した原料供給ホースから供給されたイソシアネートと、アミノ基を有する硬化剤とを衝突混合スプレーガンで塗布し、該芯材全表面に沿って、ひずみが2%のとき引張り応力が10MPa以上の特性のポリウレア樹脂層を形成し、前記芯材とポリウレア樹脂層が一体となった弾性変形可能な複合立体構造物を形成してなることを特徴とする防舷材の製造方法。
以上にしてなる本発明の防舷材及び防舷材の製造方法は、所望の立体形状に作製した中実の芯材を型とし、該芯材の全表面に、それぞれ独立した原料供給ホースから供給されたイソシアネートと、アミノ基を有する硬化剤とを衝突混合スプレーガンで塗布し、該芯材全表面に沿って、ひずみが2%のとき引張り応力が10MPa以上の特性のポリウレア樹脂層を形成し、前記芯材とポリウレア樹脂層が一体となった弾性変形可能な複合立体構造物を形成してなるので、成形型を用いることなく、高い強度と耐衝撃性及び弾力性を備えたポリウレア樹脂層からなる防舷材を製造することができる。そして、前記芯材とポリウレア樹脂層が一体となった複合立体構造物としたので、芯材を残すので製造の手間が省けるとともに、ポリウレア樹脂に芯材の機械的性質が複合化された防舷材とすることできる。本発明の防舷材は、従来のゴム製の防舷材と同等以上の性能を有し、ゴム製に比べて製造が容易であるばかりでなく、大幅な軽量化が図れるので、船舷に取付けることもできる。
ここで、前記芯材を板状素材で作製した場合には、型となる芯材の作製が容易であり、大きさと形状に対する自由度が大きく、多品種の製造に優れ、更に優れた特性のポリウレア樹脂層のみで立体構造物を形成することできる。
また、前記芯材を発泡体で作製した場合には、型となる芯材の作製が容易であり、大きさと形状に対する自由度が大きく、多品種の製造に優れ、芯材を残した場合には、製造の手間が省けるとともに、ポリウレア樹脂に芯材の機械的性質が複合化された防舷材を形成することでき、更に軽量化と弾性復元性に優れている。
立体構造物の第1実施形態を示し、(a)は板状素材で作製した中空等脚台形柱状の芯材の斜視図、(b)は芯材の外側面のみにポリウレア樹脂層を形成した後、該芯材を除去して作製した立体構造物の斜視図である。 立体構造物の第2実施形態を示し、(a)は樹脂発泡体で作製した中実等脚台形柱状の芯材の斜視図、(b)は芯材の全表面にポリウレア樹脂層を形成し、芯材とポリウレア樹脂層が一体となった複合立体構造物の斜視図である。 第2実施形態の変形例を示し、(a)は四角柱形状の木材の芯材の表面にポリウレア樹脂層を形成した複合立体構造物の断面斜視図、(b)は偏平な中実四角柱形状の樹脂発泡体の芯材の表面にポリウレア樹脂層を形成した複合立体構造物の断面斜視図、(c)はプラスチックダンボール板の表面にポリウレア樹脂層を形成した複合立体構造物の断面斜視図である。 立体構造物の第3実施形態を示し、板状素材で作製した複雑形状の芯材の全表面にポリウレア樹脂層を形成した複合立体構造物の斜視図である。 各種グレードのポリウレア樹脂とウレタン樹脂のひずみ−応力図である。 図5のひずみが小さい領域の拡大図である。 各種グレードのポリウレア樹脂とウレタン樹脂の貯蔵弾性率とtanδのグラフである。 防舷材の圧縮試験を示し、(a)は圧縮前の状態の正面図、(b)は圧縮後の状態の正面図である。 防舷材の圧縮試験結果を示す変位量−反力図である。 浮上式防災車庫の全体斜視図である。 浮上式防災車庫の縦断側面図である。 浮上式防災車庫の中央部で破断して示した斜視図である。 浮上式防災車庫の通常使用状態を示す縦断正面図である。 浮上式防災車庫の浮上状態を示す縦断正面図である。
次に、添付図面に示した実施形態に基づき、本発明を更に詳細に説明する。図1〜図4は、芯材とポリウレア樹脂層からなる立体構造物の実施形態を示し、図5〜図7には各種グレードのポリウレア樹脂の特性をウレタン樹脂と比較して示している。
本発明のポリウレアを用いた立体構造物の製造方法は、所望の立体形状に作製した芯材1を型とし、該芯材1の表面に、それぞれ独立した原料供給ホースから供給されたイソシアネートと、アミノ基を有する硬化剤とを衝突混合スプレーガンで塗布し、該芯材1表面に沿ってポリウレア樹脂層2を形成し、該ポリウレア樹脂層2で立体構造物3を形成してなることを特徴としている。
ポリウレア樹脂は、イソシアネートと、アミノ基を有する硬化剤とがウレア結合して生成されるが、その反応は非常に早く、数秒で接触硬化することが特徴であり、芯材1の表面にイソシアネートと、アミノ基を有する硬化剤とを衝突混合スプレーガンで塗布すれば、直ちに所定厚さのポリウレア樹脂層2が形成され、所望の厚さにするには重ね塗りする。また、ポリウレア樹脂は、硬化剤がポリアミンであり、ひずみ(伸び)が2%のとき引張り応力が10MPa以上、破断応力が20MPa以上であることがより好ましい。
ここで、ポリウレア樹脂層2に顔料を混合すれば所望の色に着色でき、また無機材や短繊維を混合すれば機械的性質を改善することができる。これら顔料、無機材、短繊維等の充填材をポリウレア樹脂層2に混合するには、衝突混合スプレーガンで塗布する際に同時に充填材を吹き付けるか、あるいはイソシアネートと硬化剤の一方又は双方に予め充填材を混合しておけば良い。また、ポリウレア樹脂は、難燃剤を混合すれば難燃性にすることも可能であり、また紫外線防止トップコートを塗れば更に耐候性を高めることもできる。更に、ポリウレア樹脂層2の表面の摩擦力を低減するために、摺動性を改善する充填材を添加したり、表面に摺動性シートを添設したりすることも好ましい。
本発明は、芯材1の種類と、その表面に吹き付けるポリウレア樹脂層2の関係でいくつかのバリエーションがある。先ず、図1に示す第1実施形態は、芯材1を板状素材4で作製し(図1(a))、該芯材1の外表面のみにポリウレア樹脂層2を形成した後、該芯材1を除去してポリウレア樹脂層2のみで立体構造物3(防舷材A)を形成する製法である(図1(b))。本発明における「板状素材」は、単独又は複数個組み合わせて立体構造物を作製できるものであれば良く、広い概念として捉えられるべきである。例えば、軸方向に切った円柱や、卵やサッカーボール、ラグビーボールなどの形状でエンボス加工した板状素材を用いることも可能である。
本実施形態では、前記芯材1は中空等脚台形柱状とし、前記立体構造物3は内形状が芯材1の外形状に対応し、所定厚さのポリウレア樹脂層2で形成されている。ポリウレア樹脂層2の厚さは9mmである。図1に示した芯材1は、プラスチックダンボール板からなる板状素材4を粘着テープ5で貼り合わせて作製した。従って、前記芯材1の外表面のみにポリウレア樹脂層2を形成した後、芯材1を除去する作業が容易である。尚、邪魔にならなければ、芯材1を残したままでも良い。また、芯材1は樹脂成形品としても良い。
次に、図2に示した第2実施形態は、芯材1を樹脂発泡体6で作製し(図2(a))、該芯材1の全表面にポリウレア樹脂層2を形成し、前記芯材1とポリウレア樹脂層2が一体となった複合立体構造物7(防舷材B)を形成する製法である(図2(b))。本実施形態では、前記芯材1は中実等脚台形柱状とし、前記複合立体構造物7は前記芯材1と該芯材1の全表面に所定厚さで形成されたポリウレア樹脂層2とで形成されている。尚、前記樹脂発泡体6は、30倍ポリプロピレン発泡体を用いた。ポリウレア樹脂層2の厚さは2mmである。
図3は、第2実施形態の変形例を示し、図3(a)は四角柱形状の木材8の芯材1の表面にポリウレア樹脂層2を形成した複合立体構造物7であり、図3(b)は偏平な中実四角柱形状の樹脂発泡体6の芯材1の表面にポリウレア樹脂層2を形成した複合立体構造物7であり、図3(c)はプラスチックダンボール板4の表面にポリウレア樹脂層2を形成した複合立体構造物7である。
そして、図4に示した第3実施形態は、芯材1を板状素材4で作製し、該芯材1の全表面にポリウレア樹脂層2を形成し、前記芯材1とポリウレア樹脂層2が一体となった複合立体構造物7を形成する製法である。本実施形態の複合立体構造物7の各部の断面は、図3(c)に示した構造になっている。このように、板状素材4を組み合わせると複雑な形状の芯材1を作製することができ、該芯材1がそのまま複雑な形状の複合立体構造物7を形作るのである。
前記立体構造物3,7を弾性変形可能な形状とすれば、緩衝材となり、更に具体的には防舷材となるのである。図1に示した立体構造物3と、図2、図3(b)及び図4に示した複合立体構造物7は、弾性変形可能な形状であり、そのまま緩衝材として用いることができ、特に図1及び図2に示したものは、防舷材として用いることが可能である。この場合、岸壁や船舷に取付けるための構造を防舷材に付加することは必要である。
本発明で使用するポリウレア樹脂は、イソシアネートと、アミノ基を有する硬化剤とからなり、硬化剤として特にポリアミンを用いたものである。ポリウレア樹脂は、イソシアネートと、アミノ基を有する硬化剤とを混合することによって、ウレア結合が生成する反応によって硬化する。このウレア結合の生成反応は、数秒と非常に速いため、成形金型による通常の成形は困難である。そのため、それぞれ独立した原料供給ホースから供給されたイソシアネートと、アミノ基を有する硬化剤とを衝突混合スプレーガンで塗布する方法で基材表面に塗膜を形成する。
一般的なポリウレア樹脂の特徴としては、低温でも硬化が早く且つ良好な塗膜を形成できること、耐薬品性に優れていること、基材表面に対する接着性に優れていること、伸び率が280%以上ありクラック等に十分に追従して密着性を維持できること挙げられる。
ポリウレア樹脂には幾つかのグレードがあり、それぞれ特性は異なるので、防舷材として最適なグレードのもの選択して用いる必要がある。本実施形態で使用するポリウレア樹脂は、引張り特性として、初期弾性率ならびに弾性限界の応力が高く、且つ伸びが大きくて降伏強度が高い樹脂が好適である。具体的には、LINE−X社製、商品名:PAXCON XS−350のポリウレア樹脂を用いた。
次に、本実施形態で使用したLINE−X社製、商品名:PAXCON XS−350(スターライト工業株式会社の商品名「RESTAR ♯350」)と他のグレード(PX−100、PX−2100、SE−500)と参考にウレタン樹脂の特性を比較した結果を図5〜図7に示す。
貯蔵弾性率E’は、引張試験モードで測定した複素弾性率の実部であり、試料の硬さを表している。tanδは、損失正接であり、分子運動が始まる温度でピークが生じ、この温度がガラス転移温度に相当する。
<1.引張試験>
ポリウレア樹脂:XS−350は、弾性変形の限界応力(降伏強さ)が高く、ひずみ(伸び)が2%のとき引張り応力が10MPa以上、破断応力が20MPa以上であることが分かる。その他のグレードのポリウレア樹脂はあまり高くない(SE−500は不明)。また、ウレタン樹脂は、弾性変形の限界応力が小さい反面、破断応力が30MPaを超え、そのときの伸びも約380%と大きい。つまり、ウレタン樹脂は、小さな応力でもひずみが大きくなり、柔らかくゴムのような特性である。ポリウレア樹脂:PX−100及びPX−2100はほぼ同じ挙動を示している。XS−350は、特に高い応力限界及びひずみ(伸び)の大きさが、優れた耐衝撃性を示している。
<2.粘弾性試験>
ポリウレア樹脂:PX−100及びPX−2100は、引張試験と同様、ほぼ同じ挙動である。tanδピークが80℃付近と、190℃付近に2つ認められる。また、−15℃付近にショルダーが見られる。ポリウレア樹脂:XS−350は、−15℃付近および80℃付近に小さくてブロードなピークがあり、200℃以上に大きなピークがありそうである。ポリウレア樹脂:SE−500は、160℃付近に大きなピークがあり、−40℃付近にごく小さなピークが認められる。それに対して、ウレタン樹脂は、10℃より若干低温で大きなピークがある。
以上のことから、ポリウレア樹脂:PX−100及びPX−2100は、比較的柔らかで転移点の低い2種類のセグメントで構成され、ポリウレア樹脂:XS−350は、上記のセグメントが含まれているが、その量はごく少なく、これらより硬くて転移点の高いセグメントが主成分として存在すると推測できる。また、ポリウレア樹脂:SE−500は、剛直な構造と、少量のPX−100及びPX−2100よりは転移点の低いセグメントから構成されていると推測できる。
以上により、ポリウレア樹脂はウレタン樹脂よりも耐衝撃性に優れ、更に複数あるポリウレア樹脂のグレードのうち、XS−350が最も優れた耐衝撃性を備えていることが理解できる。
本発明のポリウレア樹脂製の防舷材と、従来のゴム製の防舷材との性能を圧縮試験により比較した。圧縮試験機は、株式会社島津製作所製のオートグラフ(製品名 AG−X plus)を用いた。使用した本発明の防舷材Aは図1(b)に示したものであり、防舷材Bは図2(b)に示したものである。本発明の防舷材A及び防舷材Bの外形状は、下底幅200mm、上底幅100mm、高さ150mm、長さ200mmである。防舷材Aは、ポリウレア樹脂層の厚さが9mmである。防舷材Bは、芯材が30倍PP発泡体で、ポリウレア樹脂層の厚さが2mmである。比較品として株式会社ブリヂストン製のスーパーアーチ型のゴム製防舷材(サイズ:SA150H、長さ:1000mm、ゴム質:R4)のカタログ値を用いた。防舷材A、防舷材B及び比較品の断面の外形は略同じにしている。
図8(a)は、防舷材Aの圧縮試験の配置を示している。防舷材Aは下底部11と上底部12とを斜面部13,13で連続させた形状であり、下底部11を圧縮試験機20の反力受面21に複数のボルト14で固定し、上底部12に押圧板22を載せ、その上から加圧手段23で押し付ける構造である。そして、加圧手段23による加圧力を増していくと、図8(b)に示すように、防舷材Aは両斜面部13,13が外側へ膨らんで変形して押し縮められる。圧縮速度50mm/分での防舷材Aの変形量(%)と単位長さあたりの反力(kN)を測定した結果を図9に示す。同様に、防舷材Bの圧縮試験結果を図9に示し、比較品のカタログ値も併せて示している。加圧力を取り除くと、防舷材A,Bともに完全に元の形状に復元した。また、表1に、防舷材A、防舷材B及び比較品の45%と50%の変位量における単位長さあたりの吸収エネルギーを示している。また、表1には防舷材A、防舷材B及び比較品の単位長さ(1m)あたりの重量も併せて示している。
Figure 0006447670
これらの結果より、防舷材A,Bは、比較品より小さい変位量で反力のピークがあるため、衝撃吸収能力が高いと言える。また、防舷材Aは比較品と同等の吸収エネルギー値を有し、防舷材Bは比較品より更に高い吸収エネルギー値を示している。このように、本発明の防舷材A,Bは、比較品と同等以上の衝撃吸収能力を有していながら、単位長さあたりの重量においては比較品が37kgであるのに対し、防舷材Aは6kgと軽く、防舷材Bは2kgと更に軽量である。防舷材が軽量であることは、輸送コスト低減に寄与し、設置工事の容易化も図れ、更に船舷に取付ける場合には船体の重量増加を抑制できるのである。
本実施形態では緩衝材の代表例として防舷材について説明したが、本発明の緩衝材は、道路、鉄道等の交通手段における衝撃吸収部材や建築、建設構造物の制振部材としても使用可能である。
次に、図10〜図14に基づいて浮上式防災車庫30を説明する。浮上式防災車庫30は、床版31の下面にフロート部32を配置するとともに、前記床版31より上部の周囲には防舷材33を配置し、防舷材33の一部は跳ね上げ式の開閉柵34に分割されて固定している。前記開閉柵34は、柵部35の両側部をアーム部36,36で上下回動可能に支持した構造であり、自動車Cの入庫、出庫時に柵部35を上方に跳ね上げて、その下方を自動車Cが通過する構造であり、本実施形態において最も好ましい形態の開閉柵である。
前記床版31の周囲には複数の支柱37,…が立設され、上部の屋根38を支持するとともに、周囲の前記防舷材33を支持している。尚、前記防舷材33は床版31にも固定されている。前記開閉柵34の柵部35に対応する位置には、支柱37に固定された他の防舷材33とは分離した分割防舷材33Aが固定されており、図11に示すように、該柵部35の開閉動作に伴って変位するようになっている。
そして、本実施形態の浮上式防災車庫30は、図11及び図13に示すように、前記フロート部32が地面GLに設けた地下格納部39に格納され、前記床版31は地面GLと略同じ高さに設定し、通常は前記フロート部32が目立たないようにするとともに、自動車Cの入庫、出庫が容易にできるようにしている。尚、前記地下格納部39は、平常時に浸入する水を排水する機能が備わっている。排水機能としては、単に前記地下格納部39の底面に排水溝へ繋がったドレインを設ける他、排水ポンプで強制排水するものも含む。
前記床版31には、適宜な車止め40を設け、自動車Cと防舷材33の間に人間が乗れるような十分なスペースを確保するようにすることが好ましい。本実施形態の浮上式防災車庫30は、津波や洪水時に水嵩が増した時に、図14に示すように、前記フロート部32が浮き上がり、床版31は水面WLより上位になる。また、浮上式防災車庫30は、自動車Cの周囲や車内に10名程度の人が乗っても安定に浮上できる十分な浮力を備えている。
例えば、4000kgの浮力は200リットルのドラム缶20個で得ることが可能である。本実施形態では、前記フロート部32は、20個のドラム缶41,…を支持部材42でいかだ組みして構成している。尚、前記ドラム缶41は、防蝕性や耐衝撃性等の耐久性を高めるために、周囲にポリウレア樹脂(スターライト工業株式会社の商品名「RESTAR ♯350」)を塗布して、ポリウレア樹脂層43を形成している。尚、前記ドラム缶41の周囲にポリウレア樹脂層43を形成する以外に、他の耐久性のある樹脂層を形成したり、ドラム缶以外の浮力発生体を用いて前記フロート部32を構成しても良い。
また、前記防舷材33及び分割防舷材33Aは、合成樹脂発泡体の芯材44の全表面にポリウレア樹脂(スターライト工業株式会社の商品名「RESTAR ♯350」)を塗布して、ポリウレア樹脂層45を形成して作製したものである。前記防舷材33及び分割防舷材33Aは、耐衝撃性、衝撃吸収性に優れているので、浮遊瓦礫が衝突しても自動車Cや人を保護することができるばかりでなく、それ自体が比重が1以下で大きな浮力を有しているので、浮上式防災車庫30が安定に浮遊するのに寄与する。
尚、前記浮上式防災車庫30は、ロープや鎖で繋留して津波や洪水時にその場所に留まることが望ましいが、水流に乗って移動しても良く、移動する場合にはオールや船外機を備えておくことが望ましい。
1 芯材
2 ポリウレア樹脂層
3 立体構造物
4 板状素材
5 粘着テープ
6 樹脂発泡体
7 複合立体構造物
8 木材
11 下底部
12 上底部
13 斜面部
14 ボルト
20 圧縮試験機
21 反力受面
22 押圧板
23 加圧手段
30 浮上式防災車庫
31 床版
32 フロート部
33 防舷材
33A 分割防舷材
34 開閉柵
35 柵部
36 アーム部
37 支柱
38 屋根
39 地下格納部
41 ドラム缶
42 支持部材
43 ポリウレア樹脂層
44 芯材
45 ポリウレア樹脂層
C 自動車
GL 地面
WL 水面

Claims (5)

  1. 中実の芯材の全表面に、ひずみが2%のとき引張り応力が10MPa以上の特性のポリウレア樹脂層を形成し、前記芯材とポリウレア樹脂層が一体となった弾性変形可能な複合立体構造を有する緩衝材からなる防舷材。
  2. 前記芯材が板状素材からなる請求項1記載の防舷材。
  3. 前記芯材が発泡体からなる請求項1又は2記載の防舷材。
  4. 前記芯材がポリプロピレンからなる請求項1〜3何れか1項に記載の防舷材。
  5. 所望の立体形状に作製した中実の芯材を型とし、該芯材の全表面に、それぞれ独立した原料供給ホースから供給されたイソシアネートと、アミノ基を有する硬化剤とを衝突混合スプレーガンで塗布し、該芯材全表面に沿って、ひずみが2%のとき引張り応力が10MPa以上の特性のポリウレア樹脂層を形成し、前記芯材とポリウレア樹脂層が一体となった弾性変形可能な複合立体構造物を形成してなることを特徴とする防舷材の製造方法。
JP2017119987A 2014-10-10 2017-06-19 防舷材及び防舷材の製造方法 Active JP6447670B2 (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014208648 2014-10-10
JP2014208648 2014-10-10

Related Parent Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015201484A Division JP6260602B2 (ja) 2014-10-10 2015-10-09 ポリウレアを用いた立体構造物の製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2017172325A JP2017172325A (ja) 2017-09-28
JP6447670B2 true JP6447670B2 (ja) 2019-01-09

Family

ID=55955555

Family Applications (3)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015201484A Active JP6260602B2 (ja) 2014-10-10 2015-10-09 ポリウレアを用いた立体構造物の製造方法
JP2017119988A Active JP6390760B2 (ja) 2014-10-10 2017-06-19 浮上式防災車庫
JP2017119987A Active JP6447670B2 (ja) 2014-10-10 2017-06-19 防舷材及び防舷材の製造方法

Family Applications Before (2)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015201484A Active JP6260602B2 (ja) 2014-10-10 2015-10-09 ポリウレアを用いた立体構造物の製造方法
JP2017119988A Active JP6390760B2 (ja) 2014-10-10 2017-06-19 浮上式防災車庫

Country Status (1)

Country Link
JP (3) JP6260602B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6989107B2 (ja) * 2017-08-07 2022-01-05 ライノジャパン株式会社 標識、及び標識の形成方法
JP7337523B2 (ja) * 2019-01-25 2023-09-04 佐藤工業株式会社 重機等作業用の防振マット
KR20230140697A (ko) * 2022-03-30 2023-10-10 (주)동양기업 방탄성능이 확보된 경량형 방현재

Family Cites Families (14)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5220597A (en) * 1975-08-07 1977-02-16 Bridgestone Corp Side protective material of high durability
US5595701A (en) * 1995-05-12 1997-01-21 The Goodyear Tire & Rubber Company Process for making a polyurea backed product with a polyurethane skin
JPH09108622A (ja) * 1995-10-13 1997-04-28 Inoac Corp 自動車部品用保護カバーの製造方法
JP3283219B2 (ja) * 1997-07-23 2002-05-20 住友ゴム工業株式会社 防舷材
JP2002036264A (ja) * 2000-07-25 2002-02-05 Chairudosupooto:Kk 複層成形品およびその製造方法
JP2002103354A (ja) * 2000-09-27 2002-04-09 Etsuya Shima ポリウレタンの型込めスプレー成形法
JP2003041553A (ja) * 2001-07-31 2003-02-13 Molten Corp 浮体構造物のための防舷材及びその製造方法
JP2003190839A (ja) * 2001-12-27 2003-07-08 Nippon Paint Co Ltd 液状化ノズル、それを備えた塗装機およびそれを用いた硬化樹脂膜形成方法
JP2005046686A (ja) * 2003-07-31 2005-02-24 Canon Inc ポリウレア塗膜の形成方法
JP2007177600A (ja) * 2005-12-27 2007-07-12 Japan Amenity Kk 津波、洪水に対する浮上避難設備
JP3131554U (ja) * 2007-01-27 2007-05-17 株式会社アース・フラップ 硬皮層を備える緩衝部材
JP6232783B2 (ja) * 2013-07-01 2017-11-22 スターライト工業株式会社 レインフォースメントを備えてない車両用ドアの補強方法及びレインフォースメントを備えてない車両用ドア
JP6224385B2 (ja) * 2013-09-09 2017-11-01 好己 田口 水上浮遊型シェルター
JP6172571B2 (ja) * 2013-10-11 2017-08-02 株式会社 ▲高▼▲橋▼監理 津波救命カーシェルター(シートベルト固定式)

Also Published As

Publication number Publication date
JP6260602B2 (ja) 2018-01-17
JP2017172326A (ja) 2017-09-28
JP6390760B2 (ja) 2018-09-19
JP2017172325A (ja) 2017-09-28
JP2016078449A (ja) 2016-05-16

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6447670B2 (ja) 防舷材及び防舷材の製造方法
KR100384571B1 (ko) 수지충격흡수체
US10391699B2 (en) Recyclable Plastic structural articles and method of manufacture
JP5886072B2 (ja) 増加した強度を有する複合部材を製造する方法
US10786971B2 (en) Method for making a running board having an in-situ foam core
JP2014511923A (ja) 発泡成形体、これを含む浮力材及び建築用資材
WO2013097198A1 (zh) 一种缓冲吸能型腹板增强复合材料防撞装置
JP2002516210A (ja) 熱成形可能な熱可塑性発泡シートからなる乗り物のヘッドライナー
KR101942986B1 (ko) 콘크리트 일체형 유무기 하이브리드 방수재와 단열 및 보강재료를 이용한 외단열, 방수 및 보강 복합 구조 및 그 시공공법
KR101436570B1 (ko) 다층막 구조를 가지는 입체블록형 방수시트, 이를 이용한 조인트 분리거동 복합방수 구조 및 공법
KR20170097693A (ko) 차량 저지 시스템을 위한 중합체 발포체 복합재
KR101744766B1 (ko) 유무기 하이브리드 방수재적층 자착형 부직포 방수시트를 이용한 방수시공공법
JP2000501147A (ja) 曲面用フェンダの保護構造
KR101889329B1 (ko) 유무기 하이브리드 방수재적층 자착형 부직포 방수시트
KR101569973B1 (ko) 폴리우레탄 도막 방수구조 및 그 시공방법
JP6232783B2 (ja) レインフォースメントを備えてない車両用ドアの補強方法及びレインフォースメントを備えてない車両用ドア
KR102295908B1 (ko) 수팽창성 아크릴레이트 복합시트 및 이를 이용한 방수방근공법
JP5945237B2 (ja) 衝撃吸収用防護パット
US20050196233A1 (en) Blocks for absorption of collision energy
KR101927024B1 (ko) 지하구조물용 방수층 보호재 및 그 제조방법
CN102953324A (zh) 一种桥梁桥墩的防撞装置
KR101198110B1 (ko) 내부가 비어 있는 돌기를 가진 요철성형 방수패널 및 탄성 도막방수재를 이용한 입체형 복합 점접착 방수공법
CN205272734U (zh) 一种自粘防水卷材
JP3242121U (ja) 車両保護部材
JPH08334139A (ja) 緩衝部材およびその製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20180508

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20180702

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20180724

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20180925

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20181106

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20181119

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6447670

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250