JPH08334139A - 緩衝部材およびその製造方法 - Google Patents
緩衝部材およびその製造方法Info
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- JPH08334139A JPH08334139A JP16466295A JP16466295A JPH08334139A JP H08334139 A JPH08334139 A JP H08334139A JP 16466295 A JP16466295 A JP 16466295A JP 16466295 A JP16466295 A JP 16466295A JP H08334139 A JPH08334139 A JP H08334139A
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- Japan
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- rubber
- surface layer
- cushioning member
- cushioning
- rubber sheet
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- Vibration Dampers (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 緩衝性および機械的強度、形状維持性に優れ
た緩衝部材およびその製造方法を提供する。 【構成】緩衝部材10は、耐候性および緩衝性を有する
ゴムよりなる表面層11と、表面層の内側に接着された
ゴム内面層12とからなる。内面層は、プラスチック、
加硫ゴム、紙または木材の粉体または粒状体が混入せし
められ、これにより機械的強度、形状維持性が高められ
ている。 【効果】 耐候性、緩衝性、機械的強度、形状維持性等
緩衝部材として必要な条件を他の条件に干渉されること
なく充分に満足させることができる。
た緩衝部材およびその製造方法を提供する。 【構成】緩衝部材10は、耐候性および緩衝性を有する
ゴムよりなる表面層11と、表面層の内側に接着された
ゴム内面層12とからなる。内面層は、プラスチック、
加硫ゴム、紙または木材の粉体または粒状体が混入せし
められ、これにより機械的強度、形状維持性が高められ
ている。 【効果】 耐候性、緩衝性、機械的強度、形状維持性等
緩衝部材として必要な条件を他の条件に干渉されること
なく充分に満足させることができる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、衝突等による衝撃を緩
和するゴム製の緩衝部材およびその製造方法に関する。
和するゴム製の緩衝部材およびその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】ゴム製の緩衝部材を児童遊戯用砂場の枠
に使用した例として、例えば実公平4−10255号公
報に開示の構造がある。これは、図12に示すように断
面4角形のゴム枠1を、コンクリート基台2にボルト3
およびナット4を介して固定したものである。ゴム枠1
は、日光に照らされかつ風雨に曝されるため耐候性が要
求され、また人体あるいは種々の物体が衝突したときそ
の衝撃を緩和するために緩衝性が要求される。それ故ゴ
ム材料として耐候性に優れた天然ゴムまたはEPDMが
使用され、緩衝性を得るために硬度(JISA、以下同
じ)約70に設定される。このゴム枠は、押出成形法に
より形成され、空洞5,5…が設けられている。
に使用した例として、例えば実公平4−10255号公
報に開示の構造がある。これは、図12に示すように断
面4角形のゴム枠1を、コンクリート基台2にボルト3
およびナット4を介して固定したものである。ゴム枠1
は、日光に照らされかつ風雨に曝されるため耐候性が要
求され、また人体あるいは種々の物体が衝突したときそ
の衝撃を緩和するために緩衝性が要求される。それ故ゴ
ム材料として耐候性に優れた天然ゴムまたはEPDMが
使用され、緩衝性を得るために硬度(JISA、以下同
じ)約70に設定される。このゴム枠は、押出成形法に
より形成され、空洞5,5…が設けられている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記公報に開示のよう
に天然ゴムまたはEPDM単体にてゴム枠1を形成した
場合、緩衝性、機械的強度および形状維持性等この種緩
衝部材に必要な特性を最小限満足させるにはその質量を
相当大きくする必要があり、その結果重量も大きいもの
となり、運搬、設置等において作業がしにくいものにな
るという問題がある。特に緩衝性と形状維持性は互いに
相反する特性である。すなわち緩衝性を向上させんとし
て軟らかくすると形状維持性は悪くなり、逆に形状維持
性を向上させんとして硬くすると緩衝性は低下するので
ある。前述のゴム硬度約70は、これら両特性を最小限
満足する値として設定されたものであるが、両特性が充
分に発揮されるとは言いがたい。すなわち上記構造で
は、直線ゴム枠の曲がりを防止するために空洞内に塩ビ
パイプ等の円筒体を嵌入する必要があるのである。
に天然ゴムまたはEPDM単体にてゴム枠1を形成した
場合、緩衝性、機械的強度および形状維持性等この種緩
衝部材に必要な特性を最小限満足させるにはその質量を
相当大きくする必要があり、その結果重量も大きいもの
となり、運搬、設置等において作業がしにくいものにな
るという問題がある。特に緩衝性と形状維持性は互いに
相反する特性である。すなわち緩衝性を向上させんとし
て軟らかくすると形状維持性は悪くなり、逆に形状維持
性を向上させんとして硬くすると緩衝性は低下するので
ある。前述のゴム硬度約70は、これら両特性を最小限
満足する値として設定されたものであるが、両特性が充
分に発揮されるとは言いがたい。すなわち上記構造で
は、直線ゴム枠の曲がりを防止するために空洞内に塩ビ
パイプ等の円筒体を嵌入する必要があるのである。
【0004】本発明は、このような事情に鑑みてなされ
たもので、耐候性、緩衝性、機械的強度、形状維持性等
必要な諸特性を充分満足しかつ軽量な緩衝部材およびそ
の製造方法を提供するものである。
たもので、耐候性、緩衝性、機械的強度、形状維持性等
必要な諸特性を充分満足しかつ軽量な緩衝部材およびそ
の製造方法を提供するものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明に係る緩衝部材
は、耐候性および緩衝性を有するゴムよりなる表面層
と、該表面層の内側に該表面層に接着して形成されると
ともに、プラスチック、加硫ゴム、紙または木材の粉体
または粒状体が、単独でまたは混合されて混入せしめら
れてなるゴムよりなる内面層にて構成される。
は、耐候性および緩衝性を有するゴムよりなる表面層
と、該表面層の内側に該表面層に接着して形成されると
ともに、プラスチック、加硫ゴム、紙または木材の粉体
または粒状体が、単独でまたは混合されて混入せしめら
れてなるゴムよりなる内面層にて構成される。
【0006】また本発明においては、上記表面層を構成
するゴムがEPDMよりなり、かつ上記内面層を構成す
るゴムがEPDM、SBRまたは天然ゴムのいずれかよ
りなる構成とすることができる。
するゴムがEPDMよりなり、かつ上記内面層を構成す
るゴムがEPDM、SBRまたは天然ゴムのいずれかよ
りなる構成とすることができる。
【0007】また本発明においては、上記緩衝部材を、
船舶または桟橋の舷側、あるいは船舶発着用岸壁に取り
つけられる防舷部材として使用することができる。
船舶または桟橋の舷側、あるいは船舶発着用岸壁に取り
つけられる防舷部材として使用することができる。
【0008】また本発明においては、上記緩衝部材を、
自動車等車両の移動位置を規制する緩衝ストッパーとし
て使用することができる。
自動車等車両の移動位置を規制する緩衝ストッパーとし
て使用することができる。
【0009】また本発明においては、上記緩衝部材を、
児童遊戯用砂場のゴム枠として使用することができる。
児童遊戯用砂場のゴム枠として使用することができる。
【0010】また本発明に係る緩衝部材の製造方法は、
下金型の上面に形成されたキャビティに、耐候性及び緩
衝性を有するゴムよりなる表面層を構成する第1未加硫
ゴムシートを敷設する工程、該第1未加硫ゴムシートの
上に、プラスチック、紙、加硫ゴム、または木材の粉体
または粒状体が、単独でまたは混合されて混入せしめら
れてなるゴムよりなる内面層を構成する第2未加硫ゴム
シートを敷設する工程、該第2未加硫ゴムシート上に離
型紙を巻いた中芯金型を載置し上記キャビティの所定位
置に固定する工程、該中芯金型上に上記第2未加硫ゴム
シートを被せる工程、該第2未加硫ゴムシート上に上記
第1未加硫ゴムシートを被せる工程、上記下金型に上金
型を被せ、型締め、加熱して上記第1、第2未加硫ゴム
シートを加硫成形し互いに接着した表面層および内面層
を形成する工程を有する。
下金型の上面に形成されたキャビティに、耐候性及び緩
衝性を有するゴムよりなる表面層を構成する第1未加硫
ゴムシートを敷設する工程、該第1未加硫ゴムシートの
上に、プラスチック、紙、加硫ゴム、または木材の粉体
または粒状体が、単独でまたは混合されて混入せしめら
れてなるゴムよりなる内面層を構成する第2未加硫ゴム
シートを敷設する工程、該第2未加硫ゴムシート上に離
型紙を巻いた中芯金型を載置し上記キャビティの所定位
置に固定する工程、該中芯金型上に上記第2未加硫ゴム
シートを被せる工程、該第2未加硫ゴムシート上に上記
第1未加硫ゴムシートを被せる工程、上記下金型に上金
型を被せ、型締め、加熱して上記第1、第2未加硫ゴム
シートを加硫成形し互いに接着した表面層および内面層
を形成する工程を有する。
【0011】また本発明に係る緩衝部材の製造方法にあ
っては、上記表面層を構成するゴムとしてEPDMを使
用し、かつ上記内面層を構成するゴムとしてEPDM、
SBRまたは天然ゴムのいずれかを使用することができ
る。
っては、上記表面層を構成するゴムとしてEPDMを使
用し、かつ上記内面層を構成するゴムとしてEPDM、
SBRまたは天然ゴムのいずれかを使用することができ
る。
【0012】
【作用】表面層を構成するゴムは、耐候性を有するから
日光、風雨に曝されてもその特性は長期間安定して維持
される。またこのゴムは緩衝性を有するから人体あるい
は種々の物体が衝突したとき、その衝撃を緩和し人体あ
るいは物体を保護する。
日光、風雨に曝されてもその特性は長期間安定して維持
される。またこのゴムは緩衝性を有するから人体あるい
は種々の物体が衝突したとき、その衝撃を緩和し人体あ
るいは物体を保護する。
【0013】表面層の内側に接着される内面層は、プラ
スチック、加硫ゴム、紙、または木材の粉体または粒状
体が単独でまたは混合されて混入せしめられたゴムにて
構成されるから、内面層全体として、機械的強度、形状
維持性に優れる。
スチック、加硫ゴム、紙、または木材の粉体または粒状
体が単独でまたは混合されて混入せしめられたゴムにて
構成されるから、内面層全体として、機械的強度、形状
維持性に優れる。
【0014】
【実施例】以下に本発明実施例を図を参照して説明す
る。図1において、10は断面台形中空体形状の緩衝部
材であり、表面層11およびこの表面層11の内側に表
面層11に接着して形成された内面層12よりなる。表
面層11を構成するゴム材料として、耐候性すなわち耐
水性、耐オゾン性、耐寒性等に優れたEPDM(エチレ
ン・プロピレン・ジエンゴム)が適している。この表面
層11は硬度約50、厚さ約10mmに設定される。かか
る硬度および厚さであれば充分な緩衝性が得られるから
である。ここで硬度は緩衝性を得るべく、40ないし7
0の範囲で、また厚さは、3ないし15mmの範囲で設定
されるのが望ましい。表面層11には顔料が混入されて
種々の色に着色される。
る。図1において、10は断面台形中空体形状の緩衝部
材であり、表面層11およびこの表面層11の内側に表
面層11に接着して形成された内面層12よりなる。表
面層11を構成するゴム材料として、耐候性すなわち耐
水性、耐オゾン性、耐寒性等に優れたEPDM(エチレ
ン・プロピレン・ジエンゴム)が適している。この表面
層11は硬度約50、厚さ約10mmに設定される。かか
る硬度および厚さであれば充分な緩衝性が得られるから
である。ここで硬度は緩衝性を得るべく、40ないし7
0の範囲で、また厚さは、3ないし15mmの範囲で設定
されるのが望ましい。表面層11には顔料が混入されて
種々の色に着色される。
【0015】内面層12を構成するゴム材料としてEP
DM、SBR(スチレン・ブタジエンゴム)または天然
ゴムのうちのいずれかが適している。これらのゴム材料
が、表面層11を構成するEPDMに加硫接着しやすい
からである。内面層12は、緩衝部材10に機械的強
度、形状維持性を付与する作用をなす。また機械的強
度、形状維持性が向上することにより、その量を少なく
し、結果として軽量化を図るのである。かかる要求を満
足するために充填材として、プラスチック、加硫ゴム、
紙または木材の粉体または粒状体が単独でまたは混合さ
れて使用される。ここでプラスチック、加硫ゴム、紙、
木材は、それらの廃棄物を粉砕して利用することができ
る。上記特性を付与するために内面層12は、硬度約6
5、厚さ約10mmに設定される。内面層12の硬度は、
約60ないし70の範囲で、また厚さは5ないし15mm
の範囲で設定されるのが望ましい。また緩衝部材10の
大きさは、例えば台形の上辺約10cm、下辺約20cm、
高さ約15cm、長さ約1m とすることができる。
DM、SBR(スチレン・ブタジエンゴム)または天然
ゴムのうちのいずれかが適している。これらのゴム材料
が、表面層11を構成するEPDMに加硫接着しやすい
からである。内面層12は、緩衝部材10に機械的強
度、形状維持性を付与する作用をなす。また機械的強
度、形状維持性が向上することにより、その量を少なく
し、結果として軽量化を図るのである。かかる要求を満
足するために充填材として、プラスチック、加硫ゴム、
紙または木材の粉体または粒状体が単独でまたは混合さ
れて使用される。ここでプラスチック、加硫ゴム、紙、
木材は、それらの廃棄物を粉砕して利用することができ
る。上記特性を付与するために内面層12は、硬度約6
5、厚さ約10mmに設定される。内面層12の硬度は、
約60ないし70の範囲で、また厚さは5ないし15mm
の範囲で設定されるのが望ましい。また緩衝部材10の
大きさは、例えば台形の上辺約10cm、下辺約20cm、
高さ約15cm、長さ約1m とすることができる。
【0016】表面層11および内面層12の具体的配合
例を下記に示す。
例を下記に示す。
【0017】
【0018】 かかる配合にて加硫成形したゴムは、紙の粉体を含まな
いゴムに比較して硬度が約10上昇し、機械的強度、形
状維持性が向上した。また紙粉体に代えて、プラスチッ
ク、加硫ゴム、木材を使用した場合にも、同様の結果が
得られた。
いゴムに比較して硬度が約10上昇し、機械的強度、形
状維持性が向上した。また紙粉体に代えて、プラスチッ
ク、加硫ゴム、木材を使用した場合にも、同様の結果が
得られた。
【0019】図2,3は、緩衝部材10を船舶13の防
舷部材として使用した例を示し、船舶13の舷側14に
取りつけられる。15は、ピットアンカー16を介して
舷側14に固定されたボルト、17は緩衝部材10の内
面層12表面に固着された固定金具、18は固定金具1
7が固着された位置に形成された孔である。ボルト15
は孔18を貫通し、そのネジ部が固定金具17にかみ合
って、緩衝部材19は舷側14に固定される。かかる構
成とすることにより、船舶が航行中あるいは接岸の際に
他の物体に衝突したとしても、緩衝部材10によりその
衝撃は緩和され船体が損傷するおそれは少ない。
舷部材として使用した例を示し、船舶13の舷側14に
取りつけられる。15は、ピットアンカー16を介して
舷側14に固定されたボルト、17は緩衝部材10の内
面層12表面に固着された固定金具、18は固定金具1
7が固着された位置に形成された孔である。ボルト15
は孔18を貫通し、そのネジ部が固定金具17にかみ合
って、緩衝部材19は舷側14に固定される。かかる構
成とすることにより、船舶が航行中あるいは接岸の際に
他の物体に衝突したとしても、緩衝部材10によりその
衝撃は緩和され船体が損傷するおそれは少ない。
【0020】図2,4において、19は、4個の緩衝部
材10,10,…を接合して円柱体とした防舷部材であ
り、船舶13の舷側14に紐20を用いて吊り下げられ
る。この防舷部材19の直径は約10〜50cm、長さ
約1〜2mとすることができる。
材10,10,…を接合して円柱体とした防舷部材であ
り、船舶13の舷側14に紐20を用いて吊り下げられ
る。この防舷部材19の直径は約10〜50cm、長さ
約1〜2mとすることができる。
【0021】図5は、緩衝部材10を船舶が発着する桟
橋21に防舷部材として使用した例を示し、桟橋21の
舷側に取りつけられる。かかる構成とすることにより前
述の例と同様桟橋21および船舶を保護することができ
る。
橋21に防舷部材として使用した例を示し、桟橋21の
舷側に取りつけられる。かかる構成とすることにより前
述の例と同様桟橋21および船舶を保護することができ
る。
【0022】図6は、緩衝部材10,10,…を、船舶
発着用岸壁22の壁面に縦方向の並べて固定した例を示
す。緩衝部材10,10,…は、図示のごとく互いに接
触するように密に配列してもよく、また一定間隔あけて
配列してもよい。
発着用岸壁22の壁面に縦方向の並べて固定した例を示
す。緩衝部材10,10,…は、図示のごとく互いに接
触するように密に配列してもよく、また一定間隔あけて
配列してもよい。
【0023】図7は、緩衝部材10を自動車等車両の移
動位置を規制する緩衝ストッパーとして使用した例を示
し、23は自動車のタイヤ、24はコンクリート基台で
ある。緩衝部材10は、前述の例と同様の構造でコンク
リート基台24に固定される。かかる緩衝部材10は、
トラックの後部が接触するおそれのある貨物積み降ろし
用プラットホームの側面に取りつけることもできる。
動位置を規制する緩衝ストッパーとして使用した例を示
し、23は自動車のタイヤ、24はコンクリート基台で
ある。緩衝部材10は、前述の例と同様の構造でコンク
リート基台24に固定される。かかる緩衝部材10は、
トラックの後部が接触するおそれのある貨物積み降ろし
用プラットホームの側面に取りつけることもできる。
【0024】図8は、緩衝部材10を児童遊戯用砂場の
ゴム枠として使用した例を示し、複数本の緩衝部材1
0,10,…が接続されて4角形の枠25が形成され、
その内側に砂26が入れられたものである。27,2
7,…は、L字形の緩衝部材で枠25の角部に配置され
る。かかる構成であれば、児童が遊戯中に誤って枠25
にぶつかってもこれがクッション材としてはたらくか
ら、児童が怪我をするおそれは少ない。なお緩衝部材1
0,27は地面に埋設したコンクリート基台(図示せ
ず)に前述の例と同様の構造で固定される。また緩衝部
材10は、上記各種用途のほか、振動を発生する機器例
えばエアコンディショナーの室外機、エアコンプレッサ
ーの台座に使用して騒音の発生を抑制する部材としても
使用できる。
ゴム枠として使用した例を示し、複数本の緩衝部材1
0,10,…が接続されて4角形の枠25が形成され、
その内側に砂26が入れられたものである。27,2
7,…は、L字形の緩衝部材で枠25の角部に配置され
る。かかる構成であれば、児童が遊戯中に誤って枠25
にぶつかってもこれがクッション材としてはたらくか
ら、児童が怪我をするおそれは少ない。なお緩衝部材1
0,27は地面に埋設したコンクリート基台(図示せ
ず)に前述の例と同様の構造で固定される。また緩衝部
材10は、上記各種用途のほか、振動を発生する機器例
えばエアコンディショナーの室外機、エアコンプレッサ
ーの台座に使用して騒音の発生を抑制する部材としても
使用できる。
【0025】次に図9及び図10に基づいて緩衝部材1
0の製造方法を説明する。図中28は上面にキャビティ
29を有する下金型で、長さ1.06m である。キャビ
ティ29は断面逆台形に形成されており、その長さは1
m 、上部の幅20cm、下部の幅10 cm 、高さ15cmで
ある。30は、下金型28の両端に設けられたキャビテ
ィ29を塞ぐための厚さ3cmの突状縁であり、キャビテ
ィ29の断面逆台形より小さい断面逆台形に形成されて
いる。31は突状縁30に支持されキャビティ29内に
橋架される中芯金型で、突状縁30に一致した断面逆台
形を有し、長さ1.1m 、上部の幅16cm、下部の幅6
cm 、高さ11cmである。またその断面の大きさは図9
中左側を1としたとき、右側は0.97の大きさに設定
されている。これは成形後成形体から中芯金型31を図
中左側へ引き抜く際、その作業を容易にするためであ
る。32は、中芯金型31に巻かれた離型紙で、離型性
のよいシリコン系の紙が適しているが、実際には新聞紙
等でも充分その用を達することができる。33は、下金
型28を覆う上金型で長さ1m の板状であり、両端にキ
ャビティ29を塞ぐ突起34が設けられている。図8中
35,35,…は、上下金型28,33および中芯金型
31に埋設されたヒーターである。
0の製造方法を説明する。図中28は上面にキャビティ
29を有する下金型で、長さ1.06m である。キャビ
ティ29は断面逆台形に形成されており、その長さは1
m 、上部の幅20cm、下部の幅10 cm 、高さ15cmで
ある。30は、下金型28の両端に設けられたキャビテ
ィ29を塞ぐための厚さ3cmの突状縁であり、キャビテ
ィ29の断面逆台形より小さい断面逆台形に形成されて
いる。31は突状縁30に支持されキャビティ29内に
橋架される中芯金型で、突状縁30に一致した断面逆台
形を有し、長さ1.1m 、上部の幅16cm、下部の幅6
cm 、高さ11cmである。またその断面の大きさは図9
中左側を1としたとき、右側は0.97の大きさに設定
されている。これは成形後成形体から中芯金型31を図
中左側へ引き抜く際、その作業を容易にするためであ
る。32は、中芯金型31に巻かれた離型紙で、離型性
のよいシリコン系の紙が適しているが、実際には新聞紙
等でも充分その用を達することができる。33は、下金
型28を覆う上金型で長さ1m の板状であり、両端にキ
ャビティ29を塞ぐ突起34が設けられている。図8中
35,35,…は、上下金型28,33および中芯金型
31に埋設されたヒーターである。
【0026】図10に示すように、まず下金型28のキ
ャビティ29に表面層11(図1)を構成する厚さ約
1.2cmの第1未加硫ゴムシート36が敷設される。こ
の第1未加硫ゴムシート36は、EPDMを主な材料と
しこれに加硫剤等必要な添加材が混入されてなる。第1
未加硫ゴムシート36の上に、内面層12(図1)を構
成する厚さ約1.2cmの第2未加硫ゴムシート37が敷
設される。この第2未加硫ゴムシート37は、EPDM
を主材料としこれに紙の粉体が混入せしめられている。
またこのゴム材料には加硫剤など通常の添加剤が添加さ
れている。第2未加硫ゴムシート37の材料としては、
上記EPDMの他、SBRまたは天然ゴムが使用でき
る。これらのゴム材料は、表面層11を構成するEPD
Mに対し相溶性がよく、加硫成形時両者強固に接着する
からである。また混入材として上記紙の粉体の他、プラ
スチック、加硫ゴム、木材の粉体または粒状体が単独で
または混合して使用できる。
ャビティ29に表面層11(図1)を構成する厚さ約
1.2cmの第1未加硫ゴムシート36が敷設される。こ
の第1未加硫ゴムシート36は、EPDMを主な材料と
しこれに加硫剤等必要な添加材が混入されてなる。第1
未加硫ゴムシート36の上に、内面層12(図1)を構
成する厚さ約1.2cmの第2未加硫ゴムシート37が敷
設される。この第2未加硫ゴムシート37は、EPDM
を主材料としこれに紙の粉体が混入せしめられている。
またこのゴム材料には加硫剤など通常の添加剤が添加さ
れている。第2未加硫ゴムシート37の材料としては、
上記EPDMの他、SBRまたは天然ゴムが使用でき
る。これらのゴム材料は、表面層11を構成するEPD
Mに対し相溶性がよく、加硫成形時両者強固に接着する
からである。また混入材として上記紙の粉体の他、プラ
スチック、加硫ゴム、木材の粉体または粒状体が単独で
または混合して使用できる。
【0027】続いて、離型紙32を巻いた中芯金型31
が下金型28に載置され、突状縁30にて支持される。
このとき第2未加硫ゴムシート37が中芯金型31に接
触するよう、すなわち両者間に間隙が空かないようゴム
材料の量が調整される。続いてキャビティ29内に中芯
金型31を覆って第2未加硫ゴムシート37および第1
未加硫ゴムシート36が重ねて載置され、その後下金型
28に重ねて上金型33が載置され、プレス機にて上下
から型締めされヒーター35にて加熱、加硫成形され
る。このとき加熱温度は約150〜180℃、加熱時間
は約15〜20分とすることができる。成形後上下金型
28,33は型開きされ、緩衝部材10が取り出され中
芯金型31が引き抜かれる。このとき離型紙32は内面
層12側に残るが、緩衝部材10の機能には何ら影響は
ない。かくして長さ1m の断面台形、中空体形状の緩衝
部材10が形成される。
が下金型28に載置され、突状縁30にて支持される。
このとき第2未加硫ゴムシート37が中芯金型31に接
触するよう、すなわち両者間に間隙が空かないようゴム
材料の量が調整される。続いてキャビティ29内に中芯
金型31を覆って第2未加硫ゴムシート37および第1
未加硫ゴムシート36が重ねて載置され、その後下金型
28に重ねて上金型33が載置され、プレス機にて上下
から型締めされヒーター35にて加熱、加硫成形され
る。このとき加熱温度は約150〜180℃、加熱時間
は約15〜20分とすることができる。成形後上下金型
28,33は型開きされ、緩衝部材10が取り出され中
芯金型31が引き抜かれる。このとき離型紙32は内面
層12側に残るが、緩衝部材10の機能には何ら影響は
ない。かくして長さ1m の断面台形、中空体形状の緩衝
部材10が形成される。
【0028】図11は、緩衝部材10の接続方法を示
し、2本の緩衝部材10,10をその内径に一致する金
具38で繋ぎ、その外周を金型39で覆いノズル40よ
り未加硫ゴム41を注入して加硫と同時に接着するので
ある。金具38はそのまま接続部に残しておいてよい。
また緩衝部材10の接続については、単に2本の緩衝部
材10,10を斜めにあるいは段差を形成して切断し、
この切断面に接着剤を塗布して両者を接着してもよい。
し、2本の緩衝部材10,10をその内径に一致する金
具38で繋ぎ、その外周を金型39で覆いノズル40よ
り未加硫ゴム41を注入して加硫と同時に接着するので
ある。金具38はそのまま接続部に残しておいてよい。
また緩衝部材10の接続については、単に2本の緩衝部
材10,10を斜めにあるいは段差を形成して切断し、
この切断面に接着剤を塗布して両者を接着してもよい。
【0029】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、緩衝部材
を表面層と内面層の2層のゴムにて構成し、表面層に耐
候性および緩衝性を有するゴムを使用し、内面層にプラ
スチック、加硫ゴム、紙または木材の粉体または粒状体
を混入することにより、機械的強度、形状維持性を向上
させたゴムを使用することにより、緩衝部材として必要
な上記特性をそれぞれ充分に満足させる緩衝部材を実現
することができる。すなわち表面層にて耐候性および緩
衝性が、また内面層にて機械的強度、形状維持性が、他
の影響を受けずそれぞれ単独で向上せしめられるのであ
る。また内面層の機械的強度、形状維持性向上によりそ
の量を従来のゴムより減らすことができ、その結果内面
層の軽量化、従って緩衝部材全体の軽量化を図ることが
できる。
を表面層と内面層の2層のゴムにて構成し、表面層に耐
候性および緩衝性を有するゴムを使用し、内面層にプラ
スチック、加硫ゴム、紙または木材の粉体または粒状体
を混入することにより、機械的強度、形状維持性を向上
させたゴムを使用することにより、緩衝部材として必要
な上記特性をそれぞれ充分に満足させる緩衝部材を実現
することができる。すなわち表面層にて耐候性および緩
衝性が、また内面層にて機械的強度、形状維持性が、他
の影響を受けずそれぞれ単独で向上せしめられるのであ
る。また内面層の機械的強度、形状維持性向上によりそ
の量を従来のゴムより減らすことができ、その結果内面
層の軽量化、従って緩衝部材全体の軽量化を図ることが
できる。
【図1】本発明に係る緩衝部材の実施例を説明するため
の斜視図である。
の斜視図である。
【図2】同実施例における緩衝部材を、船舶の防舷部材
に使用した場合を示す斜視図である。
に使用した場合を示す斜視図である。
【図3】図2A−A線断面を示す断面図である。
【図4】同実施例における緩衝部材を、船舶の吊り下げ
方式の防舷部材に使用した場合を示す斜視図である。
方式の防舷部材に使用した場合を示す斜視図である。
【図5】同実施例における緩衝部材を、桟橋の防舷材に
使用した場合を示す斜視図である。
使用した場合を示す斜視図である。
【図6】同実施例における緩衝部材を、船舶発着用岸壁
の防舷部材に使用した場合を示す斜視図である。
の防舷部材に使用した場合を示す斜視図である。
【図7】同実施例における緩衝部材を、車両の緩衝スト
ッパーに使用した場合を示す断面図である。
ッパーに使用した場合を示す断面図である。
【図8】同実施例における緩衝部材を、砂場のゴム枠に
使用した場合を示す断面図である。
使用した場合を示す断面図である。
【図9】本発明に係る緩衝部材の製造方法に使用する金
型を示す斜視図である。
型を示す斜視図である。
【図10】図9B−B線断面に対応する断面図である。
【図11】緩衝部材の接続方法を説明するための断面図
である。
である。
【図12】従来例を説明するための断面図である。
10………緩衝部材 11………表面層 12………内面層 13………船舶 14………舷側 19………防舷部材 22………岸壁 25………枠 26………砂 28………下金型 29………キャビティ 31………中芯金型 32………離型紙 33………上金型 34………突起 35………ヒーター 36………第1未加硫ゴムシート 37………第2未加硫ゴムシート
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B32B 25/02 B32B 25/02
Claims (7)
- 【請求項1】 耐候性および緩衝性を有するゴムよりな
る表面層と、該表面層の内側に該表面層に接着して形成
されるとともに、プラスチック、加硫ゴム、紙または木
材の粉体または粒状体が、単独でまたは混合されて混入
せしめられてなるゴムよりなる内面層にて構成される中
空体形状の緩衝部材 - 【請求項2】 上記表面層を構成するゴムがEPDMよ
りなり、かつ上記内面層を構成するゴムがEPDM、S
BRまたは天然ゴムのいずれかよりなることを特徴とす
る請求項1に記載の緩衝部材 - 【請求項3】 上記緩衝部材が、船舶または桟橋の舷
側、あるいは船舶発着用岸壁に取りつけられる防舷部材
であることを特徴とする請求項1または2に記載の緩衝
部材 - 【請求項4】 上記緩衝部材が、自動車等車両の移動位
置を規制する緩衝ストッパーであることを特徴とする請
求項1または2に記載の緩衝部材 - 【請求項5】 上記緩衝部材が、児童遊戯用砂場のゴム
枠であることを特徴とする請求項1または2に記載の緩
衝部材 - 【請求項6】 下金型の上面に形成されたキャビティ
に、耐候性及び緩衝性を有するゴムよりなる表面層を構
成する第1未加硫ゴムシートを敷設する工程、該第1未
加硫ゴムシートの上に、プラスチック、加硫ゴム、紙ま
たは木材の粉体または粒状体が、単独でまたは混合され
て混入せしめられてなるゴムよりなる内面層を構成する
第2未加硫ゴムシートを敷設する工程、該第2未加硫ゴ
ムシート上に離型紙を巻いた中芯金型を載置し上記キャ
ビティの所定位置に固定する工程、該中芯金型上に上記
第2未加硫ゴムシートを被せる工程、該第2未加硫ゴム
シート上に上記第1未加硫ゴムシートを被せる工程、上
記下金型に上金型を被せ、型締め、加熱して上記第1、
第2未加硫ゴムシートを加硫成形し互いに接着した表面
層および内面層を形成する工程を含む中空体形状の緩衝
部材の製造方法 - 【請求項7】 上記表面層を構成するゴムがEPDMよ
りなり、かつ上記内面層を構成するゴムがEPDM、S
BRまたは天然ゴムのいずれかよりなることを特徴とす
る請求項6に記載の緩衝部材の製造方法
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP16466295A JPH08334139A (ja) | 1995-06-06 | 1995-06-06 | 緩衝部材およびその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP16466295A JPH08334139A (ja) | 1995-06-06 | 1995-06-06 | 緩衝部材およびその製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08334139A true JPH08334139A (ja) | 1996-12-17 |
Family
ID=15797438
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP16466295A Pending JPH08334139A (ja) | 1995-06-06 | 1995-06-06 | 緩衝部材およびその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH08334139A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH11201232A (ja) * | 1998-01-08 | 1999-07-27 | Kuriyama Gijutsu Kenkyusho:Kk | 保護ガード材 |
JP2001323438A (ja) * | 2000-05-12 | 2001-11-22 | Sumitomo Rubber Ind Ltd | 防舷材 |
-
1995
- 1995-06-06 JP JP16466295A patent/JPH08334139A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH11201232A (ja) * | 1998-01-08 | 1999-07-27 | Kuriyama Gijutsu Kenkyusho:Kk | 保護ガード材 |
JP2001323438A (ja) * | 2000-05-12 | 2001-11-22 | Sumitomo Rubber Ind Ltd | 防舷材 |
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