JPH07279112A - 高速道路用路面排水材 - Google Patents

高速道路用路面排水材

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JPH07279112A
JPH07279112A JP9578794A JP9578794A JPH07279112A JP H07279112 A JPH07279112 A JP H07279112A JP 9578794 A JP9578794 A JP 9578794A JP 9578794 A JP9578794 A JP 9578794A JP H07279112 A JPH07279112 A JP H07279112A
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JP
Japan
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road surface
block
rubber
drainage material
foamed
Prior art date
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JP9578794A
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English (en)
Inventor
Jiro Sasaki
二郎 佐々木
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Inoac Corp
Original Assignee
Inoue MTP KK
Inoac Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 軽量化することで、作業性を向上させ更に、
輸送コストを低減させる高速道路用路面排水材を提供す
る。 【構成】 発泡樹脂体又は発泡ゴム体で構成され、横断
面が台形でその両肩部を丸くする外形形状をなし、更
に、長手方向に等断面とした基部1と、シート材で構成
され、斯る基部1の少なくとも上面11及び両斜面1
3,13に被着してなる表皮2と、を備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、高速道路の両サイドに
位置するフェンス近くに設けられる高速道路用路面排水
材(以下、単に「路面排水材」という。)に関する。
【0002】
【従来の技術】高速道路は、横断面が概略図6のごとく
で、路面5に降り注いだ雨は一旦両サイドのフェンス7
近くに配設された路面排水材A,A,…側へと移動し、
その後、道路沿いに流れて集水され、一定距離毎に設け
られている集水口8に入り込み、雨水配管(図示せず)
で排出されるしくみになっている。ここで、上記路面排
水材A,A,…は、横断面が略台形にして長さ1m程で
あるが、この路面排水材Aは雨水を専ら集水口8まで案
内する役目だけを担っている。高速道路上では、人通り
がなく、一般道路のように路面排水材A上を人が歩いた
り踏んだりすることは考えられない。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかるに、従来の路面
排水材Aは、コンクリートブロックで造られており、頑
強にして一人で取扱えない重量物になっていた。このた
め、持ち運び移動,取付作業に大変な労苦を伴った。路
面排水材Aを荷積みするには、リフト車等の機械に頼ら
ざるを得ず、更に、遠距離にある高速道路まで輸送し、
その後、重労働となる荷降し,据え付け等に取り組まね
ばならなかった。かくして、輸送コスト,作業コストが
工事費のなかで大きなウエイトを占めるに至っていた。
【0004】本発明は上記問題点を解決するもので、軽
量化することで、作業性を向上させ、更に、輸送コスト
を低減させる高速道路用路面排水材を提供することを目
的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本第一発明の高速道路用
路面排水材は、発泡樹脂体又は発泡ゴム体で構成され、
横断面が台形でその両肩部を丸くする外形形状をなし、
更に、長手方向に等断面とした基部と、シート材で構成
され、斯る基部の少なくとも上面及び両斜面に被着して
なる表皮と、を具備することを特徴とする。ここで、
「両肩部を丸くする」とは、上面から両斜面に連なる角
部に丸みをつけることをいう。本第二発明の高速道路用
路面排水材は、第一発明の高速道路用路面排水材に係る
基部の長手方向の所定位置で上面から下面へ貫通する透
孔を設け、路面にボルト固定できるようにしたことを特
徴とする。本第三発明の高速道路用路面排水材は、第
一,二発明の高速道路用路面排水材で、表皮がゴム材料
で造られることを特徴とする。
【0006】
【作用】本第一発明に係る高速道路用路面排水材によれ
ば、路面排水材の大部分を占める基部が、発泡樹脂体又
は発泡ゴム体で構成されるので、その重量はコンクリー
トブロックからなる従来品に比し格段に小さくなる。そ
して、斯る基部の少なくとも上面及び両斜面がシート材
からなる表皮で被われているので、耐久性に富み劣化し
にくい構造となる。また、本第二発明のごとく透孔が設
けられると、ボルト固定ができ、路面排水材の取付作業
が簡単で、且つ路面へ確実に固定できるようになる。更
に、本第三発明のごとく、上記表皮をゴム材料で造る
と、ゴム材料が軟らかくして粘り強い特性を有すること
から、基部表面への表皮の取着が容易で、更に密着する
ことができるので、基部と表皮との一体化に完全を期す
ことができる。
【0007】
【実施例】以下、本発明を実施例に基づいて詳述する。
図1,図2は、本発明に係る高速道路用路面排水材Aの
一実施例を示す。図1は路面排水材の全体斜視図、図2
は図1のX−X線断面図である。
【0008】符号1は、横断面が台形(上底:約150
mm,下底:約200mm,高さ:約180mm)で、
その両肩部17,17を丸くする外形形状にして、長手
方向に等断面とした中実の基部を示す。両肩部17,1
7は、夫々30mmRの丸みをつけている。長手方向の
長さは1000mmである。この基部1は、その全体を
多孔質からなる発泡ポリスチレン製の発泡樹脂体で、軽
量性に富んだ構成としている。斯る基部1は、自動成形
機に搭載する発泡スチロール成形用の金型で連続的に造
られる。
【0009】ここで、基部1の材料として使われる発泡
ポリスチレンは、対流のない独立気泡タイプで、水たま
り等から水分の基部1内部への浸透を防止できるように
なっている。基部の材料には、発泡樹脂体又は発泡ゴム
体であれば良く、具体的には、発泡ポリスチレンの他、
発泡フェノール,発泡ユリア,硬質ポリウレタン,発泡
ラバー,発泡ABS,発泡ポリエチレン,発泡ポリプロ
ピレン,発泡塩化ビニル,エチレン酢酸ビニル共重合
体,発泡ナイロン等である。そして、環境,経済性を鑑
みた観点から、ゴムスポンジやウレタンスポンジ又は発
泡ポリエチレン等をチップ状にしてバインダーで固化し
たもの(リサイクル利用品)が好適となる。
【0010】基部1は、光,風,雨などの屋外に設置さ
れ、耐候性が求められるが、太陽光を受ける照射面が表
皮2(後述)で被われているため、特に問題ない(図
2)。ただ、屋外に置かれるため、耐候性に優れる発泡
樹脂体,発泡ゴム体で形成することが望ましい。熱硬化
性樹脂は熱可塑性樹脂よりも耐候性に優れているため、
これを使用した発泡樹脂体がより望ましい。発泡ポリエ
チレンや発泡ポリプロピレンでは、分子量の大きいもの
が耐候性が良くこれらの使用が好ましい。
【0011】ところで、本実施例では、基部1を中実の
発泡樹脂体で形成したが、図3のごとく、空洞18のあ
る中空体で形成することもできる。基部1が中空体で形
成されると、より軽量化が進み、またプラスチック原料
が少なくて済み製品を安く造れるようになる。
【0012】符号2は、約2mm厚のシート材で構成さ
れ、基部1の上面11,下面12,両斜面13,13,
のみならず、両端面14,14にも被着した表皮を示
す。表皮2は、クロロプレンゴム(CR)の発泡スポン
ジからなる。表皮2の材質としては、天然ゴム(N
R),ブタジエンゴム(SBR),ポリイソプレンゴム
(IR),ポリブタジエンゴム(BR),ニトリルゴム
(NBR),クロロプレンゴム(CR),ブチルゴム
(IIR),ハイパロン(CSM),シリコンゴム(S
i),ウレタンゴム(U),エチレンプロピレンゴム
(EPT,EPDM,EPR,EPM),フッ素ゴム
(FPM),ニトリルゴム(NBR)と塩化ビニル樹脂
(PVC)との配合物,サントプレン(TRR),軟質
塩化ビニル樹脂(PVC),金属板等が選ばれる。
【0013】ここで、上記群のなかでゴム材料がより好
適となる。ゴム材料が、軟らかくて粘り強いことから、
基部1に巻き付ける作業性に優れ、また、基部1表面へ
の密着度も高く、その結果、優れた接着性を呈するため
である。更に、本実施例のごとく、発泡スポンジ体で構
成すると、一層柔らかさを増し好ましくなる。
【0014】表皮2に使用する具体的なゴムの種類とし
ては、エチレンプロピレンゴム(EPDM)やブチルゴ
ム(IIR)が好ましい。これらは、炭素と水素原子だ
けで構成され、いずれも分子中に二重結合がないため
(あっても少ない)、酸素やオゾンに対する抵抗感が強
く、耐候性に優れる高機能性ゴムだからである。但し、
接着性に劣るため、耐候性に加え、接着性にも優れるク
ロロプレンゴム(CR)やニトリルゴム(NBR)がよ
り好適となる。クロロプレンゴム(CR)は、耐候性を
有し、接着性が特に優れる。そして、これにとどまらず
難燃性であり、高速道路事故発生時での火災防止に役立
つ。
【0015】このように構成した路面排水材Aは、従来
のコンクリートブロック体からなる路面排水材と異な
り、基部1が発泡樹脂体で構成され、その重量が格段に
軽くなるので、作業性向上につながり、また、輸送コス
トも大幅にダウンする。また、上記基部1の表面を特に
耐候性に富むクロロプレンゴム(CR)からなるシート
状表皮2で被着しているので、風雨,太陽光にさらされ
ても3〜5年程度の耐用年数に対して十分持ちこたえ
る。そして、この表皮2の基部1への被着する組付け作
業にあっては、表皮2にゴム材料を用い、更に、発泡ス
ポンジにしていることで、表皮2の柔軟性,密着性が一
層増し、基部1表面への表皮2の接着作業が行いやす
く、且つその密着度を高め得る。
【0016】加えて、路面排水材Aの路面への接着固定
も、表皮2材料に用いたクロロプレンゴム(CR)が接
着性に優れることから、路面へ路面排水材Aを確実に固
着できる。ここで、接着剤には、エポキシ樹脂接着剤が
適している。とりわけ、水に不溶性のポリアミドや芳香
族ポリアミンを硬化剤に用いたエポキシ樹脂接着剤が好
適となる。湿潤した路面でもキュアリングに支障をきた
さず、湿潤しているコンクリート路面でも使用可能で、
現場取付工事の作業性に優れるためである。更に、高速
道路上での自動車のフェンス激突事故にあっても、ま
ず、このソフトな路面排水材Aが自動車に対してクッシ
ョン体になるので、車の暴走を抑え好都合になる。路面
排水材Aが衝撃を和らげ、且つスピードを弛める緩衝作
用を担っている。
【0017】一方、フェンス等と異なり全体形状に占め
る外表面積が小さいこから、路面排水材Aが軽量化され
ても、風力によって吹き飛ばされる虞れはない。図4の
ごとく、路面排水材Aの長手方向の適当な上面11位置
から下面12へ貫通する透孔3を設け、路面排水材Aを
ボルト4で路面5との固定を図ると、路面排水材Aの上
記危惧を完全に取除くことができる。そして、ボルト固
定によれば、路面排水材Aの取付作業が一層簡単とな
る。尚、図4の基部1は、その両端面14,14を表皮
2で被っていない。また、図5のごとく、基部1内に空
洞部15を設け、上面11の注入穴16から、砂等の重
量物6を封入する構成にすれば、路面排水材Aの据え付
け後は安定感を増し、風力に対しても動じなくなり好都
合となる。
【0018】尚、本発明においては、前記実施例に示す
ものに限られず、目的,用途に応じて本発明の範囲で種
々変更できる。路面排水材A,基部1,表皮2の材質,
大きさ,形状等は用途に応じて変更できる。前記実施例
では、基部1表面の全部を表皮2で被ったが、上面11
と両斜面13,13を最低限被着すれば足りる。ところ
で、本路面排水材Aをその軽量性,衝撃を和らげる作用
を利用して、砂場における枠の安全ブロック,駐車場に
おける壁との防舷材,駐車場における車止め,ローラス
ケートやアイススケート場における周りのブロック,サ
イクリングコースのブロック等として使用することも可
能である。
【0019】
【発明の効果】以上のごとく、本発明に係る高速道路用
路面排水材は、主要部になる基部が発泡樹脂体又は発泡
ゴム体からなるので、軽量で、その取付け作業性が従来
のコンクリートブロック製のものに比し格段に優れ、ま
た、輸送コストもそれ程かからず、更には、基部を被着
する表皮も弾力性を有することから衝撃緩和材としての
機能をも発揮し、従来製品にない優れた効果を発揮す
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例に係る路面排水材の全体斜視図である。
【図2】図1のX−X線断面図である。
【図3】実施例と別態様の路面排水材の横断面図であ
る。
【図4】実施例と別態様の路面排水材の縦断面図であ
る。
【図5】実施例と別態様の路面排水材の縦断面図であ
る。
【図6】路面排水材の使用状態を示す説明図である。
【符号の説明】
1 基部 11 上面 13 下面 2 表皮 3 透孔 5 路面 A 高速道路用路面排水材

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 発泡樹脂体又は発泡ゴム体で構成され、
    横断面が台形でその両肩部を丸くする外形形状をなし、
    更に、長手方向に等断面とした基部(1)と、シート材
    で構成され、該基部の少なくとも上面及び両斜面に被着
    してなる表皮(2)と、を具備した高速道路用路面排水
    材。
  2. 【請求項2】 上記基部の長手方向の所定位置で上面か
    ら下面へ貫通する透孔を設け、路面にボルト固定できる
    ようにした請求項1記載の高速道路用路面排水材。
  3. 【請求項3】 上記表皮がゴム材料からなる請求項1又
    は請求項2記載の高速道路用路面排水材。
JP9578794A 1994-04-08 1994-04-08 高速道路用路面排水材 Pending JPH07279112A (ja)

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JP9578794A JPH07279112A (ja) 1994-04-08 1994-04-08 高速道路用路面排水材

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007161787A (ja) * 2005-12-09 2007-06-28 Tokuyama Corp ポリエチレン系多孔質フィルム
JP2009013676A (ja) * 2007-07-05 2009-01-22 Earth Kensetsu Consultant Kk 縁石ブロックおよびその製造方法
CN102797209A (zh) * 2012-09-06 2012-11-28 南京工业大学 一种缓冲吸能型复合材料防撞路缘

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Legal Events

Date Code Title Description
A02 Decision of refusal

Effective date: 20040127

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02