以下、本発明の一実施形態について図面を参照して説明する。図1は、遊技場用システムの全体構成を示す概略図である。同図に示す遊技場α内には、スロットマシンとしての周知のパチスロ機を含む多数の遊技機1が設置されており、各遊技機1には遊技装置2が付設されている。これら遊技機1及び遊技装置2は、中継装置3に接続されている。この中継装置3は、LAN4を介して管理装置5に接続することで、遊技機1や遊技装置2等から出力される遊技信号を管理装置5に送信する。
管理装置5は、遊技場α内の例えば事務所等に設置されており、モニタ5m、キーボード5k等が接続されている。管理装置5は、遊技場α内における遊技機側、つまり遊技機1や遊技装置2、中継装置3等から送信される遊技信号や後述する操作入力等に基づいて、その遊技に係る各種情報(遊技情報)を管理する。遊技場内には、所謂パチンコ機も含めて例えば数100台の遊技機1が設置され、それら遊技機1や遊技装置2等を管理装置5の管理対象としている。また、本実施形態の遊技機1がパチスロ機の場合、遊技価値(遊技媒体)はメダルであり、遊技機がパチンコ機の場合、遊技価値はパチンコ玉である。
遊技機1は、図2に示すように、表示窓7、スタートレバー8、ストップ釦9a〜9c、液晶表示部10、スピーカ11、メダル投入口12、MAXBET釦13、クレジット精算釦14、クレジット数表示部15、払出数表示部16等が設けられている。遊技者は、表示窓7を通じて内部に設けられたリール17a〜17cの図柄を視認可能となっている。各図柄は、左リール17a、中リール17b及び右リール17cの円周面に描かれており、各リール17a〜17cが停止した状態では、表示窓7の上段、中段及び下段に対応して停止表示される。即ち、遊技機1には、各リール17a〜17c夫々について3図柄ずつ、合計9図柄分の図柄表示領域が形成されている。遊技機1は、遊技者によってメダルをメダル投入口12から投入し、或いはMAXBET釦13を操作することによりクレジットメダル(遊技価値)が所定枚数(例えば通常状態では3枚)投入された状態でスタートレバー8が操作される。これにより、遊技機1において、リール17a〜17cの変動を開始させ、ストップ釦9a〜9cが操作されることでリール17a〜17cの変動を停止する。
図3は、遊技機1に設定されている役と出玉率との関係を示している。遊技機1には、所謂ボーナス役としてのBB(ビッグボーナス)役及びRB(レギュラーボーナス)役、小役及びリプレイ役が設けられている。遊技機1には、図2の破線で示す、合計5本(表示窓7の上段、中段、下段に対応した横方向に1本ずつの3本及び斜め方向の2本)の有効ラインが設けられている。遊技者によるストップ釦9a〜9cの操作によってこれらの有効ラインのうち何れかの有効ライン上に内部当選役に対応する図柄が揃ったとき、即ち、有効ライン上に停止表示された図柄の組み合わせが内部当選役に対応する図柄の組み合わせと一致したとき、入賞となる。入賞となった場合には、BB状態やRB状態の発生、或いは、対応する枚数のメダルの払い出しが行われる。BB状態は所定の払い出し枚数(例えば300枚)を越えるメダルの払い出しにより終了し、RB状態は8回の入賞の発生により終了する。
遊技機1には、例えば6段階で役の内部当選確率を設定するための遊技機設定値(図3の「1」〜「6」参照)が与えられている。各遊技機設定値には、夫々理論上の出玉率が対応し、上記したボーナス役の内部当選確率により調節される。つまり、遊技機設定値が大きいほどボーナス役当選確率が高くなり、それに伴って理論上の出玉率が大きくなる。小役確率については、全設定共通である。尚、上記は単なる例示であり、例示した数値等のスペックは、機種に応じて異なる数値等が採用され、例えば所謂ATやRT等の特別状態を発生可能な機種や、遊技機設定値に応じて小役確率や特別状態の発生率等が異なる機種を対象としても良い。
遊技機設定値(モード)は、遊技場αの管理者の設定変更操作により。6段階のうちの何れかのモードが有効化される。具体的には、遊技機設定値を変更する場合、遊技機1内部の電源スイッチにて電源をOFFし、設定キーにて設定モード切替部を「遊技」から「設定」に切換えた状態で電源をONすると設定変更可能状態へと移行する。設定変更可能状態では、クレジット数表示部15にて現在設定されているモードを表示し、設定釦の操作に応じて表示するモードを順に切り替える。クレジット数表示部15に変更したいモードが表示されているときにスタートレバー8を操作するとモードが確定する。
遊技機側からは次の遊技信号が出力される。
アウト信号=遊技機1から出力される。開始操作に応じてベット状態のメダルを消費したとしてベット状態のメダル数(3枚)分がパルス出力されるので、アウト信号数×1がアウト(消費価値、使用媒体数)となる。尚、リプレイ時にも対応分が出力される。
セーフ信号=遊技機1から出力される。メダルが1枚払出される毎に1パルス出力されるので、セーフ信号数×1がセーフ(入賞獲得価値、払出媒体数)となる。尚、リプレイ役入賞時にも、そのゲームに使用されたメダル分が出力される。
BB及びRB信号=遊技機1から出力される。対応するボーナス状態(BB、RB)にてレベル出力されるので、信号入力期間はボーナス状態として特定される。
図1に示す遊技装置2は、貨幣投入口18、カード挿入口19、貸出釦20a、払出釦20b、返却釦21、表示部22、払出ノズル23、投入口24、計数部を備えている。また、遊技装置2において、マイクロコンピュータを主体に構成された制御部は、CPU、ROMやRAM等の記憶部、I/Oを有し(何れも図示略)、以下の動作を行う。
即ち、遊技装置2は、所謂貸出機能を搭載しており、貨幣投入口18への貨幣の投入、或いは後述するICカードの受け付けにより遊技者が所有する貨幣を受け付け(貨幣受付処理)、その残高を表示部22に表示し、貸出釦20aが押下(貸出操作、付与操作)されると、払出単位(例えば1000円)分のメダル(対価付与価値)を払出ノズル23から払出し(対価付与処理)、その対価分を残高から引き落とす。この場合、遊技装置2において受付可能な貨幣は、対価付与処理の複数回分に対応する金額(例えば1万円まで)とする。
また、遊技装置2は、所謂各台計数機能を搭載しており、投入口24へのメダルの投入、或いは後述するICカードの受け付けにより遊技者が獲得したメダルを受け付け可能で、投入口24へ投入されたメダルを前記計数部で計数し、当該計数値を持玉(計数メダル数)として記憶部に記憶する。こうして、遊技装置2は、受け付けたメダルを持玉として管理し、遊技者が払出釦20bを操作すると、当該持玉の範囲内でメダルを払出ノズル23から遊技機1側へ払出す払戻処理(価値付与処理)を可能とし、その対価分つまり払出数を現在の持玉から差引いて持玉を減算更新する。
遊技装置2は、残高や持玉が残存する状態で返却釦21が押下されると(発行操作を受け付けると)、残高や持玉を特定可能なICカードである一般カードをカード挿入口19から発行する。遊技装置2は、中継装置3との間でのシリアル通信により送信する売上信号によって、管理装置5にて上記した貨幣受付処理、対価付与処理、価値付与処理、一般カードの受付や発行処理、並びに入金額、残高、持玉、貸出数、貸出の対価となる売上額、払戻数、計数メダル数等の各種情報を特定可能であるが、例えば入金1000円毎に1パルス出力したり、売上メダル5枚(100円相当)毎に1パルス出力するようなパルス信号を出力対象として、それら各種情報を特定しても良い。
管理装置5の制御部は、マイクロコンピュータを主体に構成され、ROM、RAM、HDD等からなる記憶部、I/O等を備えており、その不揮発性の記憶部に記憶された制御プログラムに従い動作する。
さて、管理装置5で管理される遊技情報には、遊技機1の稼動状況を示す稼動情報と、遊技機1の調整状況を示す調整情報とが含まれる。遊技情報は、遊技機側から出力される遊技信号と、操作入力とのうちの少なくとも一方により特定される。ここで、操作入力とは、所定操作により管理装置5の制御部に入力されるものであり、例えば上記した遊技機設定値等や後述する補正出率等の遊技情報を対象として当該管理装置5におけるモニタ5m、キーボード5k、マウス等を利用して制御部への操作入力を行う。
詳しくは後述するように、管理装置5は、遊技情報を遊技機1単位で集計し(図4参照)、それらの集計値を所定期間(例えば400日間)記憶部に保持し、その期間内における任意の期間を選択して帳票やグラフを機種単位で出力する構成とされている(図6〜図8参照)。こうした、管理装置5におけるグラフ等の出力は、例えばモニタ5mへの表示やプリンタによる印字等で行われるものであるが、係る出力手段はモニタ5m等に限定するものではない。
また、詳しい図示は省略するが、店舗β並びに店舗γにも、上記した遊技場α内と同様、遊技機1、遊技装置2、中継装置3、管理装置5等が設置されている。遊技場α、β、γに夫々設置されている管理装置5(以下、管理装置5A,5B,5Cとする)は、例えばインターネット回線等の公衆回線6を介して、遊技情報サーバ(以下、単にサーバ50と称す)と接続可能に構成されている。サーバ50は、各遊技場α〜γの管理装置5A〜5Cとの間で、公衆回線6を介した遊技情報の送受信を行う。サーバ50の制御部は、マイクロコンピュータを主体に構成され、ROM、RAM、HDD等からなる記憶部、I/O等を備えており、その不揮発性の記憶部に記憶された制御プログラムに従い動作する。サーバ50は、各管理装置5A〜5Cの遊技情報(複数店舗α〜γにおける遊技情報)を集計して、遊技機設定値(図4の「モード」参照)に対応付けた遊技情報として管理し、各遊技場α〜γの管理装置5A〜5Cへ当該遊技情報を配信する。
このように、遊技場α〜γでは、夫々遊技情報に係る同様の遊技場用システムが構築されており、上記した管理装置5A〜5C及びサーバ50は、記憶部に営業日や営業時間帯単位(図4では営業日単位)でこれら遊技情報を保持し、対応する営業日や営業時刻等の期間を特定可能に上記した所定期間管理し、当該期間に対応付けて遊技情報を管理する管理手段として構成されている。以下では、その具体的な管理内容について、「1.管理装置で集計した実績値」、「2.グラフに係る設定」、「3.単期間集計」、「4.単期間グラフ」、「5.複数期間グラフ」の順に管理装置5Aを中心に説明する。尚、上記した遊技場α〜γについては、それら3つの店舗α〜γの数に限るものではないので説明の便宜上、以下では単に「遊技場」或いは「店舗」とする。
1.管理装置で集計した実績値
管理装置5Aは、遊技機側から入力される遊技信号や操作入力或いはサーバ50から配信される遊技情報に基づき、図4に示す各種の遊技情報を集計し、実績値としてモニタ5mに表示する。図4では、遊技場における営業日単位且つ機種単位で集計される実績値の一部(台番「1」〜「5」参照)について、次の実績値を表している。
台番、モード = 台番は遊技機ID、モードは遊技機設定値である。
アウト、セーフ = アウトは消費価値、セーフは入賞獲得価値であり、何れも遊技信号により特定される。
売上、出玉率 = 売上は対応する遊技装置2における売上額(遊技信号により特定)、出玉率は付与率(セーフ÷アウト)に相当する。
補正出率 = モードに対応する複数店舗の平均出玉率(サーバ50により特定される、モードに対応した出玉率の相当値)である。尚、図4ではアウトの合計と補正セーフの合計とを演算対象とすることで「平均」を演算しているが、遊技機1の台数やアウトに応じた各遊技機の補正出率の加重平均値等としても良い。尚、後述する全体についても同様の特定方法を採用している。
補正セーフ = アウトに対応するセーフの相当値(アウト×補正出率)
補正玉単価 = モードに対応する複数店舗の平均玉単価(サーバ50により特定される、モードに対応した玉単価(売上額÷アウト)の相当値)である。
補正売上 = モードに対応する売上の相当値(アウト×補正玉単価)
補正玉粗利 = モードに対応する複数店舗の平均玉粗利(サーバ50により特定される、モードに対応した玉粗利(粗利額÷アウト)の相当値)である。
補台粗利 = モードに対応する台粗利(売上額−(売上玉−差玉)×交換単価)の相当値(アウト×補正玉粗利)である。尚、売上玉=売上額÷貸単価、差玉=アウト−セーフ、貸単価、及び交換単価=20円で演算している。
機械割 = 売上玉(売上額)に対する景品玉(景品額)の割合、所謂営業割数((売上玉−差玉)÷売上玉)
尚、上記したアウトの「平均」及び補正出率の「平均」は(図4参照)、後述のグラフ表示に係る図6〜図8のアウト及び補正出率に対応する。
2.グラフに係る設定
遊技場管理者は、キーボード5k等での入力操作により、モニタ5mに図5に例示するような設定画面を表示させ、グラフに関する設定の入力を行う。この場合、管理装置5Aは、係る設定の入力(操作入力)を受け付けることにより、稼動情報をX軸(第1軸)、調整情報をY軸(第2軸)としたグラフである稼動調整グラフを規定する。
詳細には、図5の上段に示す詳細設定の欄31における「項目」は、X軸とY軸との夫々について、何れの遊技情報を対応付けるかを示している。「項目」の末尾及び「反転」の末尾に夫々付された(個)はパチンコ機、(枚)はパチスロ機に対応していることを表す。「項目」について、X軸はパチンコ機及びパチスロ機の両者で「アウト」、Y軸はパチンコ機で「SP玉粗利」、パチスロ機で「補正出率」が夫々デフォルトとして設定されているが、セーフや売上額等の他の遊技情報も選択的に設定可能とする。
ここで、SP玉粗利(理輪玉粗利)とは、パチンコ機において大当り等の有利状態の抽選が偏らずに有利状態が発生した場合における、遊技情報である理論値の1つ(玉粗利)に相当し、大当り状態等は抽選により発生の有無が特定されるため、その抽選に偏りが生ずる図4で説明した実績値(実績情報)と必ずしも近似する値にはならない(図9参照)。ここで、図9について簡単に説明する。図9は、遊技機としてのパチンコ機に関して、スペック等を示す「スペックデータ」を設定入力や外部からの信号入力等により設定し、図4同様の実績値を集計した「実データ」を特定した上で、それらにより特定される当該遊技機のデータに基づき抽選等の偏りが生じずに大当り等の有利状態が発生した場合における出玉率等の理論値の一例を示しており、その定義や演算式を示している。また、ラウンド係数や特T1Y等を採用せず、実データとして平均T1Y(全ての大当り中の平均出玉)を採用する等、例示した以外の演算方法を採用しても勿論良い。尚、理論玉粗利とは「理論値」における「玉粗利」を示す。これと同様に、補正出率も有利状態の抽選が偏らずに有利状態が発生した場合における遊技情報の1つ(出玉率)であるが、詳しくは後述する。上記したように、「項目」については、アウトや稼動率等の稼動情報をX軸にとり、粗利や出玉率、或いは平均スタート等の調整情報をY軸にとるように設定するのが望ましい。
「項目」下側の「反転」は、「する」を選択することで、稼動情報(或いは調整情報)に係る値についてマイナス1を乗じる、つまりグラフ上で右側ほど(或いは上側ほど)値が小さくなるように表示する設定を行うものである。
図5の中段に示す詳細設定の欄32では、「パチンコ」、「ゲーム」、「1円パチンコ」、「5円スロット」の夫々の種別について、X軸の基準点とY軸の基準点とを、「オート」及び「指定値」のうちの何れかを選択的に設定する。同様に、X軸のMAX(最大値)及びY軸のMAXについても、オートや指定値を設定する。指定値を選択した場合、その「値」に指定したい値を入力する。オートを選択した場合については後述する図7以降にて説明する通りである。
尚、詳細設定の欄32におけるオート等の設定や指定値の入力は、パチンコ機や貸単価(例えば1円)別に、つまり「種別」毎に行うことが可能である。また、「パチンコ」〜「5円スロット」の種別は、パチンコ機やパチスロ機等の遊技機1の種類やレートにより区分されており、「ゲーム」はパチスロ機に相応する。
図5の下段に示す分類項目名称設定の欄33では、1〜4の分類について「金のなる木」、「花形」、「負け犬」、「問題児」の各名称が設定されている。「金のなる木」〜「問題児」は、後述するPPMにおける管理手法の分類に対応するもので、グラフの平面座標における第1象限〜第4象限の範囲に相応する(図7参照)。
図5の、その余の欄34に示す「表示選択期間」は、遊技場管理者が日数を入力することにより、後述するグラフ表示に係る第1期間としての選択期間(図7の符号41参照)、或いは当該第1期間と比較するための第2期間としての比較期間(図8の符号51参照)を設定(選択)するためのものであり、選択した日付より当該日数分(設定値分)遡った期間が選択期間であり、その選択期間から更に設定値分遡った期間が比較期間となる。その余の欄34に示す「グラフ非表示台数」は、当該遊技場で所謂バラエティコーナー等に比較的少ない台数しか設置しない機種を、グラフの表示対象から除外するための最大値を示している。この設定値の数に達していない台数しか設置されない機種は、グラフや帳票等の表示対象としないように設定される。
そして、管理装置5Aは、上記した選択操作や値の入力に基づく各種設定の他、機種別に遊技機1を区別するようになっており、例えば台番と遊技機種名とを対応付けてグループ分けする周知の機種設定も行う。こうして、管理装置5Aはグループ分け手段として、操作入力を受け付けることにより遊技機1をその機種毎のグループに区分けする処理を実行する。
3.単期間集計
図6は、左上部の欄41に示す「2014年7月16日〜同月29日」を選択期間とし、右側の「帳票キー」40aを選択した場合に、モニタ5mに表示される第1情報を例示している。尚、モニタ5mにおける帳票キー40a等の選択・設定操作は、例えばマウス等の操作により、モニタ5m上のマウスカーソルの位置を当該キー40aに合わせて選択することにより行うものであるが、以下では、単に選択或いは設定と称する。
前記第1情報は、選択期間に対応した稼動情報である第1稼動情報と、当該選択期間に対応した調整情報である第1調整情報とを含む情報であり、遊技情報特定手段としての管理装置5Aによって、自身の装置5A(或いはサーバ50)で管理する遊技情報を抽出することにより特定される。
詳細には、図6左端の欄42に示す「グラフ表示」は、図7のグラフ101や、図8のグラフ101´,102の表示対象とするか否かを、遊技機1の機種毎に選択するためのチェックボックスを表す。その右側の欄43における機種名に付された「NEW」は、管理装置5Aにより機種毎に対応付けて記憶された新台導入日が選択期間に含まれている場合に付記される。「機種名表示」の欄43aは、グラフ101〜102表示時に機種名を表示するか否かを、機種毎に選択するためのチェックボックスを表す。「台数」の欄44は、遊技場における遊技機1の設置台数を機種毎に表し、「台数シェア」の欄45は、遊技場の全遊技機数に対する当該機種毎の設置台数の割合を表す。「アウト」以降の欄46については、図5で説明したアウト等を選択期間における第1稼動情報として表し、或いは出玉率等を選択期間における第1調整情報として表しており、その詳細な説明を省略する。尚、「モード1出玉率」は、モード「1」に対応した補正出率である。尚、機種Aは新台であることから、サーバ50上で、モード1の補正出率は特定されているものの、他のモードの何れかの補正出率が特定されていないため、補正出率の数値が特定できず、「0,0」となっている。
図6下端の欄47に示す「平均ゲーム」は、遊技場全体における(つまり、対象となる種別(第1グループを操作入力によりグループ化した第3グループ)に属する全部の遊技機1を対象とする場合(以下、単に「全体」と称す))、管理装置5Aにより演算された第1情報の平均値や合計値を表す。この「平均ゲーム」の平均値は、複数のグループ(機種)を対象として特定した第1情報の平均値を示す平均第1情報である。
同6図に示すように、管理装置5Aは、遊技場における管理手法としてPPM(Product Portfolio Management)と同様の分類を行い、各機種の第1情報をその分類別にまとめて表示している。即ち、同図左側の「エリア」欄48に示す「金」、「花」、…は、図5の分類項目名称設定の欄33の「金のなる木」、「花形」、…の略称に対応している。管理装置5Aは、図6のアウトと補正出率とについて、全体の平均値と機種単位の平均値とを比べ、アウトが高く且つ補正出率が低い機種を「金のなる木(図5の分類1)」、アウトと補正出率とが何れも高い機種を「花形(分類2)」、アウトと補正出率とが何れも低い機種を「負け犬(分類3)」、アウトが低く且つ補正出率が高い機種を「問題児(分類4)」に区分する第2グループ分け処理を実行する。
ここで、「金のなる木」と「花形」とについては、所謂PPM帳票と同様の考え方となるが、「問題児」と「負け犬」とについては、通常のPPM帳票と考え方が相達する。つまり、「負け犬」は、通常のPPM帳票では撤去候補となるが、本実施形態では補正出率を下げることにより「花形」となる等の改善候補となり得る。一方、「問題児」は、通常のPPM帳票では「花形」や「負け犬」となり得るが、本実施形態では撤去候補となる。
詳しくは後述するように「選択期間」の欄41では、第1情報として参照したい期間を指定(「カレンダーキー」40hで日付を選択)することで、管理装置5Aによって、グループ分けをした各機種に関し、係る指定期間を対象とした集計(演算)を行う。また、各機種について前記の分類単位での集計も行われ、「金のなる木」、「花形」、「負け犬」の欄49a、49b,49cには、夫々の分類での集計値或いは平均値が表示される。
詳しい図示は省略するが、「金のなる木」の行の欄49aは、その背景色が例えば緑色で表される。また、「花形」の行の欄49bの背景色は例えば青色で表され、「負け犬」の行の欄49cの背景色は例えば黄色で表される。尚、「問題児」を図6で示していないが、勿論、「問題児」も各機種の第1情報を集計する分類の対象となり、問題児の欄を表す場合、その背景色を例えばピンク色で表す。
また、管理装置5Aは、操作入力により設定された機種の撤去日が、選択期間内に存すると判断した場合、該当する機種名を例えば機種Gのようにグレー表示する。この点、「台数シェア」の欄45は、遊技場における全遊技機1の数に対する対象機種の設置台数の割合を表すが、これは営業日単位の延べ台数に係る割合を指す。具体的には例えば、全体の台数が120台で選択期間が2週間の場合、120台×14日=1680台が全延べ台数となり、例えば機種Eのように設置台数が4台であれば4台×14日=56台が延べ台数となる。従って、機種Eの台数シェアは、56÷1680=3.3(%)となる。一方、機種Gの4台について、例えば選択期間の11日目で途中撤去されていた場合、その延べ台数は4台×10日=40台となり、台数シェアが40÷1680≒2.3(%)となる。
4.単期間グラフ
管理装置5Aは、「グラフ帳票キー」40b(図7上部のキー群40参照)の操作入力がなされると、上記した稼動調整グラフとして第1情報に対応する第1グラフ101の画像データを、モニタ5mに出力して表示させる。この場合、管理装置5Aは、図7に示す第1グラフ101上における第1情報に対応した位置に機種毎のグループ単位で座標情報(座標データ)を配置する配置手段として構成されている。
詳細には、第1グラフ101は例えば、アウトをX軸、補正出率をY軸にとり、図6の「グラフ表示」でチェックされた機種を対象として、当該機種単位で対応する第1情報の座標データを点でプロットした(配置した)二次元の散布図であり、モニタ5mの左半部に表示される。また、図6で説明した第1情報の表111の一部(他は下方のスライドバーをスライドすることで表示可能であるが、一部のみとしても良い)も、モニタ5mの右半部に位置させて、第1グラフ101と並べて表示される。こうして、管理装置5Aは、グループ単位で第1情報を示す帳票の表111と第1グラフ101とを比較可能に出力する。
また、管理装置5Aは、第1グラフ101の基準点を特定する場合に、平均第1情報を基準として基準点P1を特定する。つまり、第1グラフ101におけるアウトと補正出率に関して、何れも全体の平均値を用いて、第1グラフ101の中心点P1を求める画像データが生成される。このため、図7に例示する第1グラフ101の基準点P1は、アウトでは12869、補正出率では97.9(%)に相当する。
また、管理装置5Aは、グループ単位で特定した第1情報を比較つまり表111における各値を照合することにより、最大値を示す最大第1情報と最小値を示す最小第1情報とを特定し、その最大第1情報、及び最小第1情報と平均第1情報を比較して、平均第1情報との差の絶対値が大きい方を基準として第1グラフ101の最大値、及び最小値を特定する。換言すれば、第1グラフ101のX軸とY軸の表示範囲は、対象となる機種の最大値と全体の平均値(平均第1情報の12869)との差、及び最小値と全体の平均値との差のうち、絶対値の大きい方を基準として規定される。
具体的には、アウトに係るX軸ついて、その最大値(最大第1情報)は機種Dの16375(図6参照)、当該最大値と平均第1情報の12869との差は3506である一方、最小値(最小第1情報)は機種Gの5494、当該最小値と平均第1情報の12869との差は−7375である。それ故、第1グラフ101のX軸は、その絶対値の大きい最小値側を機種Gの値に合わせた5494とし、最大値側をその絶対値(7375)分全体の平均から遠ざけた20244を最大値として特定している。これと同様に、補正出率に係るY軸についても、対象となる機種の補正出率の最大値と平均第1情報(97.9)との差、及び補正出率の最小値と平均第1情報との差のうち、絶対値の大きい方を基準とすることで、最小値を94.5、最大値を101.3とする表示範囲となっている。尚、これらの対象は図5のグラフ非表示台数により除外対象とならない機種を対象としているが、「グラフ表示」の選択対象となっている機種のみを対象としても良い。
こうして、第1グラフ101の平面座標において、第1象限〜第4象限の範囲に係る最大値及び最小値が規定される。また、詳しい図示は省略するが、機種毎の座標データ(X,Y)は、その値(アウト、補正出率)に対応する点に合わせて、機種名と当該アウトの値及び補正出率の値とが、上記した分類毎の色(表111で用いる色を各象限に対応付けた色)で表示される。この場合例えば、「金のなる木」に対応する第1象限では緑色、「負け犬」に対応する第2象限では黄色、「問題児」に対応する第3象限ではピンク色、「花形」に対応する第4象限では青色で表示されることにより、「金のなる木」〜「花形」の何れに、その機種が該当するか容易に把握できる。
また、表111側(集計値側)で例えば機種Bが選択されると、その機種Bの欄43bの背景色が紺色で表されると共に機種名Bが白抜き文字で表され(図7では便宜上、当該欄43bをハッチングで示す)、第1グラフ101では、対応する機種Bの座標データの点が、他の機種の座標データの点と識別可能な態様(例えば「◎」)で表示される。こうして、表111上で選択された機種のグループに対応する座標データを、第1グラフ101上で他の座標データと識別可能に出力する。
尚、図7上部のキー群40のうち、「グラフキー」40cを選択すれば第1グラフ101のみが表示される。また、「比較キー」40dを選択すると、以下に説明する図8の画面が表示されるが、「グラフキー」40cを選択した状態で「比較キー」40dを選択すれば、帳票の表112を表示することなく、選択期間の第1グラフ101´と比較期間の第2グラフ102(何れも図8参照)が表示される。「詳細設定キー」40eを選択すれば図5の詳細設定画面が表示される。また、図7の左上の「種別」では、図5で説明した「ゲーム」に対応する「ゲームキー(パチスロキー)」40gを選択している。
5.複数期間グラフ
図8は、「比較キー」40dを選択した場合のモニタ5mの表示例であり、上記した単期間グラフでの説明と異なるところを説明する。
管理装置5Aは、比較キー40dの選択操作を受け付けると、予め入力された日数(図5の欄34の「14」参照)をデフォルト値として、選択期間の欄41に、最新の蓄積日から、その日数分(14日分)遡った期間を表示すると共に、追加表示する比較期間の欄51に、比較期間よりも、更にその日数分(14日分)遡った期間を表示する。この場合、右隣の「カレンダーキー」40hの選択によりカレンダーを表示させた上で、夫々の欄41,51に表示する日付を選択したり、直接的に日付を設定することにより、期間を変更することも可能である。また、この場合、選択期間と比較期間との間で、重複した期間(例えば選択期間を7/16〜7/29、比較期間を7/9〜7/22としたときの、7/16〜7/22までの期間)が存する設定にしたり、選択期間と比較期間とを何れも、或いは何れか一方を1週間に設定する等しても良く、例示のない任意の期間の選択が可能である。
図8に示すように、モニタ5mにおける、右半部には帳票の表112が表示され、左半部に第1グラフ101´及び第2グラフ102が上下に並べて表示される。先ず、表112については、図7の表111と異なり、機種単位で選択期間の第1情報を上側の段Ut1、比較期間の第2情報を下側の段Dt2というように、第1情報と第2情報とを上下2段にして各期間の集計値を表示する。ここで、第2情報とは、比較期間に対応した稼動情報である第2稼動情報と当該比較期間に対応した調整情報である第2調整情報とを含む情報であり、第1情報と同様に遊技情報特定手段で管理する遊技情報を抽出することにより特定される。
係る表112の「エリア」欄48には、その上側の段Ut1に選択期間における機種の分類(例えば「花」の略称)が表示され、下側の段Dt2に比較期間における機種の分類(例えば「金」の略称)が表示される。このように、管理装置5Aは、第1情報と第2情報との夫々を対象として、機種毎のグループを更に「金のなる木」〜「問題児」の第2グループへと分類(つまりグループ分け)する第2グループ分け処理の実行が可能に構成され、それら第1情報と第2情報との双方について平均第1情報を基準として第2グループ分け処理を行った上で、当該表112を表示する。従って、第1グラフ101´及び第2グラフ102との双方について、何れも平均第1情報として特定された座標データ(12869,97.9)を、同じ基準点P1´及びP2として設定している。
ここで、機種Cは、上記したように選択期間では「花形」、比較期間では「金のなる木」に分類される。従って、表112における上下の段Ut1,Dt2の対比により、又第1、第2グラフ101´,102の機種Cの座標位置を見比べることにより、補正出率が下げられたこと等を把握できる。
また、第1グラフ101´の基準点P1´は、図7のグラフ101の基準点P1と同じ座標位置にあり、第2グラフ102の基準点P2も、その比較期間全体のアウトの平均値(13971:平均ゲームの欄47のアウト)に関わらず、基準点P1と同じ座標位置にある。また、第1グラフ101´は、図7のグラフ101の縦方向の表示倍率を略1/2とした横長な表示形態とされ、同じく横長な第2グラフ102と当該第1グラグ101´とが比較可能に上下に並べて表示している。こうして、管理装置5Aは、第1情報に対応する第1グラフと、第2情報とに対応する第2グラフとを比較可能に出力する出力手段に相当する。
また、管理装置5Aは、第2グラフ102上における第2情報に対応した位置にグループ単位で機種毎に座標データを点でプロットする(配置する)ことで、各グループに対応する複数の座標データを当該グラフ102上において比較可能に配置している。更に、第2グラフ102は、第1グラフ101と同様、グループ単位で特定した第2情報を比較することにより、最大値を示す最大第2情報と最小値を示す最小第2情報とを特定し、その最大第2情報及び最小第2情報と平均第1情報とを比較して、平均第1情報との差の絶対値が大きい方を基準として第2グラフ102の最大値、及び最小値を特定する。つまり、第2グラフ102のX軸の表示範囲は、対象となる機種のアウトの最大値(最大第2情報の20093)と平均第1情報(12869)との差、及びアウトの最小値(最小第2情報の9955)と平均第1情報(12869)との差のうち、絶対値の大きい最大値側を基準として、5646〜20093の範囲に設定されている。これと同様に、Y軸の表示範囲についても、対象となる機種の補正出率の最大値と平均第1情報(97.9)との差、及び補正出率の最小値と平均第1情報(97.9)との差のうち、絶対値の大きい方を基準とすることで、最小値を95.0、最大値を100.8とする表示範囲としている。
また、第2グラフ102で表される、比較期間における機種毎のグループ分けは、第1グラフ101と同様に、比較期間ではなく選択期間における全体の平均値(平均第1情報)を基準として特定される。即ち、表112下端の「平均ゲーム」の欄47に示すように、アウトの全体の平均値は選択期間にて12869、比較期間にて13971であるので、例えば比較期間でアウトの値が13000となる機種があると仮定した場合、選択期間における全体のアウトの平均値よりも大きいことから「花形」や「金のなる木」に分類されるが、当該比較期間が選択期間であるとすれば、その期間の平均値よりも小さいことから「負け犬」や「問題児」に分類される。
詳しい図示は省略するが、帳票の表112上においても、図7の表111と同様に任意の機種を選択すると、選択された機種の欄の背景色が変更されて他の機種の欄と区別可能に表される。また、この場合、表112上で選択された当該機種の属するグループに対応する座標データを、第1グラフ101´及び第2グラフ102の双方、つまり選択期間の第1グラフ101´と比較期間の第2グラフ102上で選択機種の座標データの点が例えば「◎」で表されることにより、他の座標データの点と識別可能な態様で表示(出力)される。こうして、選択された機種について、優秀なグループか、そうでないかを第2グラフ102上で直ぐに把握することができる。
上記した実施形態によれば、稼動情報と調整情報とをグラフ101〜102のX軸とY軸とにとって、グループ単位で特定される遊技情報に対応する座標情報が複数配置される第1期間に対応した第1グラフと第2期間に対応した第2グラフとを比較可能に出力することで、グループ単位で期間に応じた遊技場に対する貢献度の推移を容易に把握でき、グループ単位で相互に比較しながら遊技場にとって、優秀なグループなのか、非優秀なグループなのかの判断を容易にできるようになる。
遊技場の稼動情報や調整情報の平均値は期間に応じて推移するが、第1グラフ101,101´と第2グラフ102との各基準点P1,P1´,P2を、平均第1情報を基準として特定するので、第1期間や第2期間のように対応する期間が異なるグラフ101〜102を比較する場合であっても、同じ基準点P1〜P2による比較が可能となり、双方のグラフ101〜102を比較し易くなる。
第1グラフ101,101´と第2グラフ102との双方について、基準点P1〜P2に対応する平均第1情報との差が大きい方の最大値、或いは最小値を基準としてグラフ101〜102の最大値、及び最小値を特定するので、平均第1情報を基準として双方のグラフ101〜102の基準点P1〜P2を特定した場合であっても、基準点P1〜P2から最も離れた座標データをグラフ101〜102上に配置可能になるだけでなく、基準点P1〜P2をグラフ101〜102の中心に配置することが可能となり、バランスのとれたグラフ101〜102を提供可能になると共に、遊技情報が取り得る範囲を最大値や最小値を参照することで容易に把握できる。
第2グループ分け処理により「金のなる木」〜「問題児」への機種の分類を行う場合に、第1情報と第2情報との双方について平均第1情報を基準としてグループ分け処理を行うので、参照したい期間である第1期間を基準として第2情報によるグループ分けが可能となり、第1期間と第2期間との推移を把握し易くなる。
帳票の表111,112上で参照したい機種のグループを選択すると、グラフ101〜102上でその機種の座標データと他の機種の座標データとの識別が可能に出力されるので、グラフ101〜102上で目的とする機種のグループの遊技情報を見つけ出し易くなる。
(その他の実施形態)
本発明は、上記実施形態に限定されることなく、次のように変形または拡張したり、各変形例を上記実施形態と組み合わせたりしても良い。
調整情報としては、図4、図6〜図8までの補正出率のような複数店舗、或いは所定期間における統計的なデータや、図9のようなスペックデータ等により特定される情報、実データの「S」や「出玉率」や「粗利」等、遊技機の調整状況を示す遊技情報であればどのような遊技情報を採用しても良い。
選択期間の第1グラフ101上に比較期間における選択機種(表111側で選択された機種)を表示しても良く、この場合、その旨を遊技場管理者による把握が可能に識別表示することが望ましい。例えば、第1グラフ101において選択機種の選択期間と比較期間との双方の座標データが示す点を点滅させると共に、その点のうち選択期間の座標データの点を「◎」で表す。また、座標データの点については、その直径や色等を台数や売上金額等に応じて異ならせた複数の表示形態で表すようにしても良い。上記した期間の分類等によって、全体のアウト等の遊技情報が、選択期間と比較期間とで異なる場合であっても選択期間を基準として容易に両期間の遊技情報を比較可能となる。
稼動調整グラフの基準点について、平均値たる平均第1情報をそのまま採用することを例示したが、その平均値を基準として特定すればどのように特定しても良い。例えば、平均値を所定の桁数で四捨五入した値を基準点として設定したり、平均値を補正した補正値を基準点として設定してもよい。また、稼動調整グラフの基準点は、稼動情報と調整情報との少なくとも一方の平均値を基準として特定すれば、他方の平均値を用いずに固定値(デフォルト値)として設定しても良い。稼動調整グラフの範囲に係る最大値や最小値についても同様に、稼動情報と調整情報との少なくとも一方をデフォルト値に設定してもよい。
稼動調整グラフについては、第1グラフと第2グラフとを並べず、同一のグラフ上に遊技情報を示す点を配置する構成にしても良い。この構成の場合は、第1情報と第2情報とを表す座標データの点が多くなり見難くなるので、第1情報の座標データの点と第2情報の座標データの点とを線で繋ぐ等して、両者を対応付けて表示しても良い。
また、第1グラフと第2グラフとの双方を出力する場合に、第1情報と第2情報とを示す双方の帳票を出力することを例示したが、何れか一方のみを出力対象としても良い。
各種の設定値(設定情報)は、遊技場管理者が任意に操作入力により設定しても良いし、予め管理装置の製造メーカにて設定しても良い。又、例えばチェーン店本部等の外部のサーバから設定情報をダウンロードして設定しても良い。
例示した全ての遊技情報は、遊技機側から出力される信号により直接的に特定しても良いし、演算式を利用して間接的に特定しても良い。また、グループとして機種を例示したが、遊技機のメーカ単位やスペック単位等、どのような区分によりグループを構成しても良い。更に、モードを操作入力により設定することを例示したが、遊技機側から出力されるモードを特定可能な遊技信号により特定する等、操作入力により特定することを例示した遊技情報を遊技信号により特定したり、遊技信号により特定することを例示した遊技情報を操作入力により特定したりしても良い。
数値、桁数、項目等は例示であり、どのような数値を採用しても良く、例えば比較期間として一つの期間を例示したが、二つの期間を設定して、これに対応する帳票や第2グラフを表示させるようにしても良い。また、稼動調整グラフ上で、所定の座標データの点を、他の座標データの点と識別可能に出力する出力態様については、例示した以外の記号を付す等、どのような出力態様としても良く、出力としては少なくとも印字や、表示出力の何れかを採用することができる。
以上と超過についてはどちらを採用しても良く、「達した」等の表現は以上となった或いは超過した、のいずれにも対応する表現となる。以下と未満についても同様で、「達していない」等の表現は双方に対応する表現となる。
対象となる遊技機としては遊技媒体をデータのみで管理する所謂封入式等の例示したパチンコ機やスロットマシン以外の遊技機も採用できる。
管理装置5Aが行う処理の一部を中継装置3、或いは遊技装置2等にて行っても良い。また、サーバ50で行う処理を管理装置5Aで行ったり、管理装置5Aで行う処理をサーバ50にて行ったり、サーバ50を設けずに管理装置5Aのみで統計データ等を特定することにより補正出率を特定する等、どのように構成しても良い。更に例示した構成は変形例も含めて、どのように組み合わせても良いし、適宜、採用しない構成を設けても良い。