JP6444660B2 - 建屋壁の貫通配管施工方法及びこれに用いる貫通配管治具 - Google Patents

建屋壁の貫通配管施工方法及びこれに用いる貫通配管治具 Download PDF

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Description

本発明は、原子炉建屋内の原子炉ウエルなどに注水するための配管を建屋壁を貫通させて施工するための建屋壁の貫通配管施工方法及びこれに用いる貫通配管治具に関するものである。
図6は原子炉建屋10を示したもので、原子炉圧力容器を収容する原子炉格納容器11は、原子炉建屋10を構成するコンクリート駆体12内に収容される。原子炉格納容器11を支持するペデスタル13の外周にはサプレッションチャンバー14が形成され、原子炉格納容器11の頂部には、シビアアクシデント発生時に原子炉格納容器11の頂部を冷却する原子炉ウエル15が形成される。原子炉ウエル15の外周側には使用済燃料貯蔵プール16、機器仮置プール17が設けられている。
図5は、使用済燃料貯蔵プール16への注水系統を示したもので、使用済燃料貯蔵プール16には、種々の注水系統18が接続されている。原子炉ウエル15への注水系統19も、使用済燃料貯蔵プール16への注水系統18を用いて注水するようになっているが、これら注水系統18での注水が不能になることを考慮して、原子炉建屋10外と原子炉ウエル15への注水系統19とを注水配管20で接続し、その接続口21に可搬式ポンプ(消防車)22の給水ホース23を接続し、注水配管20、注水系統19を介して原子炉ウエル15に注水できる配管システムを構築施工することが検討されている。
この原子炉建屋10外から原子炉ウエル15へ注水する配管システムを構築するには、原子炉建屋10の外壁10oと内壁10iを通して注水配管20を施工構築する必要がある。
特開2013−204699号公報 特開2011−149704号公報
ところで、注水配管20を施工構築するためには、原子炉建屋10の外壁10oと内壁10iに貫通孔25を形成し、その貫通孔25に注水配管20を通す必要がある。
しかし、原子炉ウエル15内は放射性領域であり、放射線が外部に漏洩しないよう外気圧に対して負圧に保たれており、外壁10oと内壁10iに、その内外側いずれの方向から貫通孔25を穿ったのでは、万が一負圧が崩壊した場合、放射能漏れを起こしてしまう問題がある。
このため、貫通孔や配管の挿入施工の際には、貫通穴を穿つ位置の一方の壁を密閉用カバーで覆ってボーリング作業したり、密閉用カバーで貫通孔を覆って配管を通す作業をする必要があるが、作業状況を把握することは困難である。
そこで、本発明の目的は、上記課題を解決し、貫通孔や配管の挿入施工の際に、その作業状態を監視できると共に内外壁間を簡単にシールしながら施工できる建屋壁の貫通配管施工方法及びこれに用いる貫通配管治具を提供することにある。
上記目的を達成するために本発明は、コンクリート壁に貫通孔をボーリングし、その貫通孔に注水配管を挿通するための建屋壁の貫通配管施工方法において、筒体に透明な天板を設けて貫通配管治具を構成し、その貫通配管治具を貫通孔を形成するコンクリート壁の一方に固定し、他方のコンクリート壁からコンクリート壁に固定した貫通配管治具に向けて貫通孔を形成し、その貫通孔にスリーブを挿入すると共に、スリーブと貫通孔間にグラウトを充填し、しかる後スリーブ内に注水配管を貫通配管治具内に到達するよう挿入したのち、スリーブと注水配管間を密閉し、その後、貫通配管治具を除去することを特徴とする建屋壁の貫通配管施工方法である。
また本発明は、底部フランジを有する筒体の頂部に透明な天板を設けたことを特徴とする貫通配管治具である。
さらに、本発明は、底部フランジを有し、頂部に透明な接続板が設けられた主筒と、その主筒の接続板に接続される接続フランジを有し、頂部に透明な天板が設けられた副筒とを備えたことを特徴とする貫通配管治具である。
本発明によれば、筒体に透明な天板を設けて貫通配管治具を用いることで、コンクリート壁の内外の圧力差を保ったまま、貫通孔を形成し、その貫通孔に注水配管を挿入施工できるという優れた効果を発揮するものである。
本発明の施工に用いる貫通配管治具の斜視図である。 図1の貫通配管治具の断面図である。 本発明の建屋壁の貫通配管施工方法の手順を示す図である。 図3に続いた手順を示す図である。 原子炉建屋の原子炉ウエル周りの注水系統を示す図である。 原子炉建屋の概略図である。
以下、本発明の好適な一実施の形態を添付図面に基づいて詳述する。
先ず、図1、図2により貫通配管治具30を説明する。
貫通配管治具30は、基本的には筒体(主筒32と副筒33)に透明な天板36を設けて構成される。
より具体的には、貫通配管治具30は、底部フランジ31を有し、頂部に透明な接続板34が設けられた主筒32と、その主筒32の接続板34に接続される接続フランジ35を有し、頂部に透明な天板36が設けられると共に主筒32の径より小さな副筒33とから構成される。接続板34には、副筒33の内径と同じ径の穴37が形成され、副筒33の接続フランジ35がボルトナット38で接続板34に接続される。
また、底部フランジ31には、コンクリート壁にアンカーボルトなどで固定するための穴39が形成される。
主筒32と副筒33は、塩化ビニル樹脂製の管からなり、底部フランジ31、接続板34、天板36は透明な塩化ビニル樹脂製の板で構成される。
次に、この貫通配管治具30を用いた建屋壁の貫通配管施工方法を図3、図4により説明する。
図3(a)〜図3(f)、図4(g)〜図4(j)は、原子炉建屋の外壁や内壁のコンクリート壁10wに、注水配管20を挿通する貫通配管施工方法の手順を示したもので、図3、図4の例では、コンクリート壁10wを挟んで右側が高圧側、左側が低圧側で、低圧側から貫通孔25を穿った後に、注水配管20を挿通する例で説明する。
先ず、図3(a)に示すように、原子炉建屋の外壁や内壁のコンクリート壁10wの高圧側に、注水配管20を挿通するための貫通孔25を穿つ位置に貫通配管治具30を取り付ける。
この貫通配管治具30は、コンクリート壁10wにアンカーボルト等で固定してもよいが、高圧側に既設の配管サポート材26がある場合、その配管サポート材26と貫通配管治具30の接続板34間の隙間にくさび27を打ち込んで、底部フランジ31がコンクリート壁10wに密着するように固定する。またこの際、底部フランジ31とコンクリート壁10w間にはシール用パッキンを介在させておく。
また低圧側のコンクリート壁10wには、ボーリングマシン(図示せず)を支持するためのマシン支持プレート28を取り付けておく。
図3(b)に示すように、低圧側のコンクリート壁10wを、ボーリングマシンにて穿って貫通孔25を形成する。貫通孔25の到達位置はセンサー等で検出し、また貫通配管治具30の天板36が透明であるため貫通後は、高圧側からも目視で確認する。
この貫通孔25を形成したのち、貫通配管治具30の底部フランジ31とコンクリート壁10w間周りにリーク試験用のスモークSを吹き付け、低圧側の貫通孔25から目視でスモークのリークがないことを確認する。
図3(c)に示すように、貫通孔25につば41付きスリーブ40を挿入する。つば41の外径は、貫通孔25の内径と同じに形成され、図3(d)に示すようにつば41から低圧側の貫通孔25とスリーブ40間にグラウト42を充填する。
図3(e)に示すように、スリーブ40内に注水配管20を、その先端が貫通配管治具30の副筒33に達するように挿入する。この挿入状況は副筒33の天板36からも目視できる。
この後、スリーブ40と注水配管20間に鉛毛止め金具43を取り付け、また注水配管20の低圧側端部を閉止キャップ44で密閉する。
図3(f)に示すように、鉛毛止め金具43から突出した注水配管20の外周にブーツラバー45を取り付ける。
その後、図4(g)に示すように、貫通配管治具30の副筒33(図3(f))を主筒32から取り外し、主筒32から突出した注水配管20に、新たな注水配管20を接続し、これを合わせて、低圧側からスリーブ40の周りにスモークSを吹き付けてリークのないことを確認する。
図4(h)に示すように、高圧側では、貫通配管治具30の主筒32(図4(g))を取り外すと共にスリーブ40に、スモーク注入管40sの付いた延長スリーブ40aを溶接接合し、図4(i)に示すように、つば41から高圧側の貫通孔25とスリーブ40にグラウト42を充填する。
その後、図4(j)に示すように、スリーブ40内に、円板状の押え板46を挿入した後、放射線遮蔽のための鉛毛47を挿入して、注水配管20とスリーブ40間の隙間を埋め、延長スリーブ40aに鉛毛止め金具43を取り付けた後、ブーツラバー45を取り付ける。この後、スモーク注入管40sから圧縮空気(スモークを含む)Sを注入して耐圧試験を行って漏れのないことを確認して施工を完了する。
このように、本発明では、コンクリート壁10wに、貫通配管治具30を取り付けるだけで、貫通孔25、スリーブ40の挿入、注水配管20の挿入作業が簡単に行え、また、天板36等は透明であることから作業状況を目視にて確認することが可能となる。
図3,図4は、低圧側から貫通孔25をボーリングし、注水配管20等を挿入する施工例で説明したが、これと逆に、高圧側から施工するようにしてもよい。
10w コンクリート壁
20 注水配管
25 貫通孔
30 貫通配管治具
31 底部フランジ
32 主筒
33 副筒
34 接続板
35 接続フランジ
36 天板

Claims (1)

  1. コンクリート壁に貫通孔をボーリングし、その貫通孔に注水配管を挿通するための建屋壁の貫通配管施工方法において、筒体に透明な天板を設けて貫通配管治具を構成し、その貫通配管治具を貫通孔を形成するコンクリート壁の一方に固定し、他方のコンクリート壁からコンクリート壁に固定した貫通配管治具に向けて貫通孔を形成し、その貫通孔にスリーブを挿入すると共に、スリーブと貫通孔間にグラウトを充填し、しかる後スリーブ内に注水配管を貫通配管治具内に到達するよう挿入したのち、スリーブと注水配管間を密閉し、その後、貫通配管治具を除去することを特徴とする建屋壁の貫通配管施工方法。
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