JP6443974B2 - 車椅子用アタッチメント及び医療設備システム - Google Patents

車椅子用アタッチメント及び医療設備システム Download PDF

Info

Publication number
JP6443974B2
JP6443974B2 JP2014250067A JP2014250067A JP6443974B2 JP 6443974 B2 JP6443974 B2 JP 6443974B2 JP 2014250067 A JP2014250067 A JP 2014250067A JP 2014250067 A JP2014250067 A JP 2014250067A JP 6443974 B2 JP6443974 B2 JP 6443974B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
wheelchair
holding
attachment
wall portion
drip stand
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2014250067A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2016106999A (ja
Inventor
大輔 巴
大輔 巴
菜穂 小野
菜穂 小野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Okamura Corp
Original Assignee
Okamura Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Okamura Corp filed Critical Okamura Corp
Priority to JP2014250067A priority Critical patent/JP6443974B2/ja
Publication of JP2016106999A publication Critical patent/JP2016106999A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6443974B2 publication Critical patent/JP6443974B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Medical Preparation Storing Or Oral Administration Devices (AREA)
  • Accommodation For Nursing Or Treatment Tables (AREA)

Description

本発明は、車椅子用アタッチメント及び医療設備システムに関するものである。
従来から、病院、介護施設や自宅等においては、傷病者に、輸液を注射針で投与する点滴治療が行われることがある。この場合には、一般的に、床面から上方に延びる支柱と、支柱に設けられ輸液が充てんされた輸液パックを係合可能な係合部とを有する点滴スタンドに、輸液パックを係合して点滴治療が行われる。
このような点滴スタンドの下部に、キャスタが設けられているものもある(下記特許文献1,2参照)。これにより、点滴スタンドは移動可能とされるため、傷病者は点滴をしながら移動することができるとともに、点滴スタンドの不使用時に点滴スタンドを収納場所等に移動させることができる。
一方、傷病者を着座させたまま移動させる移動手段として車椅子が広く利用されている。また、車椅子に着座する患者に点滴治療を行うために、車椅子の前部に点滴スタンドを連結する連結部材が知られている(下記特許文献3,4参照)。
ところが、上記の特許文献3,4に記載の連結部材により車椅子と点滴スタンドとを連結すると、点滴スタンドが車椅子の前方に配置されるため、看護師等が車椅子に着座する傷病者に対して前方から処置をする際に、点滴スタンドが邪魔になり処置の支障になる可能性があった。
そこで、車椅子の後部に、点滴スタンドが固定されたものが提案されている。例えば、車椅子の後部のフレームの下部に、点滴スタンドの支柱が螺子等により固定されたもの(下記特許文献5参照)や、車椅子の後部のフレームの下部に設けられた支持筒に点滴スタンドの支柱の下端が挿入され固着されたもの(下記特許文献6参照)がある。
特開2012−10718号公報 特開2013−17653号公報 特開2013−34630号公報 特許第5045854号公報 特開2010−253121号公報 特開2010−227389号公報
しかしながら、病院・介護施設・自宅等においてはドアの敷居等の床段差がある場合があり、上記の特許文献5,6に記載の車椅子の後部に点滴スタンド等の機器を固定した状態で、車椅子がこの段差を乗り上げる際には、機器自体が後傾姿勢になり、安定性が悪くなってしまうという問題点がある。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、車椅子の後部に機器を連結しつつ、車椅子の走行時の安定性を確保することができる車椅子用アタッチメント及び医療設備システムを提供するものである。
上記目的を達成するために、本発明は以下の手段を採用している。
すなわち、本発明に係る車椅子用アタッチメントは、幅方向に離間して配置され、それぞれ車輪が設けられた左側本体及び右側本体、及び前記左側本体と前記右側本体とに架け渡された着座部、を有した車椅子に、物品を支持可能な支柱部、及び床面上を走行可能なキャスタを有した機器を連結するための車椅子用アタッチメントであって、前記車椅子の後部に設けられ、前記支柱部を前記車椅子に対して前後方向に相対的に傾動可能に保持する保持手段を備え、該保持手段は、前記支柱部の前部を支持可能な前部保持部と、前記支柱部の後部を支持可能な後部保持部と、前記後部保持部を前記前部保持部に近接させる方向に向かって付勢する付勢部と、を有し、前記前部保持部と前記後部保持部との離間距離は、前記支柱部の前記前後方向の長さよりも長いことを特徴とする。
このように構成された車椅子用アタッチメントでは、車椅子の後部に、支柱部及びキャスタを有した機器を連結することができる。
また、車椅子用アタッチメントの保持手段では、支柱部を車椅子に対して前後方向に相対的に傾動可能に保持する。よって、機器よりも前方に配置された車椅子が、段差を乗り越えたり、乗り下りたり、坂道を上り出したり、下り出したりする際には、保持手段が車椅子と支柱部との前後方向の傾斜角度を異ならせる。したがって、車椅子及び機器がそれぞれ接している地面の傾斜に対応した傾斜角度で傾斜しつつ前進することができるため、車椅子の走行時の安定性を確保することができる。
また、前部保持部と後部保持部との離間距離は、支柱部の前後方向の長さよりも長い。よって、支柱部と前部保持部又は後部保持部との間に形成された空間部において支柱部を前後方向に移動することで、支柱部を前後方向に確実に相対移動させることができる。
また、付勢部は、後部保持部を前部保持部に近接させる方向に向かって付勢するため、前部保持部及び後部保持部で機器の支柱部を保持する状態を維持することができる。
また、前部保持部と後部保持部との間に機器の支柱部を配置した後、後部保持部に回動させる力を加えなくても、付勢部の付勢力により、後部保持部は前部保持部に近接する位置に戻る。
また、本発明に係る車椅子用アタッチメントは、前記保持手段は、前後方向を向く軸線に沿って配置される軸部を有し、該軸部は、前記前部保持部に対して前記後部保持部を前記軸線回りに回動可能に連結してもよい。
このように構成された車椅子用アタッチメントでは、後部保持部は、前部保持部に対して前後方向を向く軸線回りに回動可能に連結されている。よって、後部保持部を軸線回りに回動して、後部保持部を前部保持部から離間させて、前部保持部と後部保持部との間に機器の支柱部を配置することができる。その後、後部保持部を軸線回りに上記とは反対方向に回動して、後部保持部を前部保持部に近接させて、前部保持部及び後部保持部で機器の支柱部を保持させる。よって、前部保持部及び後部保持部による機器の支柱部の保持を容易に行うことができる。
また、本発明に係る車椅子用アタッチメントは、前記前部保持部の後面又は前記後部保持部の前面には、弾性変形可能な弾性体が設けられていてもよい。
このように構成された車椅子用アタッチメントでは、保持手段と機器の支柱部との前後方向の相対移動の際の衝撃を、前部保持部の後面又は後部保持部の前面に設けられた弾性体が吸収することができる。
また、本発明に係る車椅子用アタッチメントは、前記車椅子は、前記左側本体及び前記右側本体からそれぞれ後方に向かって延び把持可能な把持部を有し、前記保持手段は、前記着座部の後面と一対の前記把持部とにより囲まれた後部空間内に、前記支柱部を配置するように、該支柱部を保持してもよい。
このように構成された車椅子用アタッチメントでは、機器の支柱部は、車椅子の着座部の後面と幅方向に離間した一対の把持部とにより形成された囲まれた後部空間内に配置されている。これにより、車椅子の把持部の後方には機器の支柱部は配置されていないため、車椅子の把持部の後方を機器の配置されていない作業空間として確保することができる。よって、看護師等は当該作業空間から車椅子を好適に操作することができるため、車椅子の操作性を良好とすることができる。
また、本発明に係る医療設備システムは、上記のいずれか一項に記載の車椅子用アタッチメントと、幅方向に離間して配置され、それぞれ車輪が設けられた左側本体及び右側本体、及び前記左側本体と前記右側本体とに架け渡された着座部、を有した車椅子と、前記車椅子用アタッチメントにより前記車椅子に連結される機器と、を備えることを特徴とする。
このように構成された医療設備システムでは、車椅子の後部に物品を支持可能な支柱部を有する機器を連結することができる。
また、車椅子用アタッチメントの保持手段では、支柱部の前部を支持する前部保持部及び支柱部の後部を支持する後部保持部は、支柱部を少なくとも前後方向に相対移動可能に保持する。よって、機器よりも前方に配置された車椅子が、段差を乗り越えたり、乗り下りたり、坂道を上り出したり、下り出したりする際には、保持手段が車椅子と機器とを互いに前後方向に相対移動させる。よって、車椅子及び機器が単独に動くことができるため、車椅子の走行時の安定性を確保することができる。
本発明に係る車椅子用アタッチメント及び医療設備システムによれば、車椅子の後部に機器を連結しつつ、車椅子の走行時の安定性を確保することができる。
本発明の一実施形態に係る医療設備システムを後方から見た斜視図である。 本発明の一実施形態に係る医療設備システムを構成を示す平面図である。 本発明の一実施形態に係る医療設備システムの保持手段を示す後面図である。 本発明の一実施形態に係る医療設備システムの保持手段を示す平面図である。 本発明の一実施形態に係る医療設備システムの保持手段を後方から見た斜視図である。 図3のA−A断面図である。 本発明の一実施形態に係る医療設備システムの保持手段の分解斜視図である。 本発明の一実施形態に係る医療設備システムの保持手段の前部保持部の後面図である。 本発明の一実施形態に係る医療設備システムの保持手段の後部保持部の前面図である。 本発明の一実施形態に係る医療設備システムの車椅子が床段差を乗り上げる際において、保持手段の動作を示すための側面図である。 本発明の一実施形態の変形例に係る医療設備システムの保持手段を示す部分的な平面図である。
以下、本発明の実施形態に係る医療設備システムについて説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係る医療設備システムを後方から見た斜視図である。
図1に示すように、本実施形態の医療設備システム1は、患者が着座可能な車椅子2と、点滴液の充填された輸液パック(物品)Uを吊り下げて移動可能な点滴スタンド(機器)3と、車椅子2と点滴スタンド3とを連結するアタッチメント(車椅子用アタッチメント)1000と、を備えている。
なお、以下の説明では、患者が車椅子2に対して乗り降りする側を前方とし、車椅子2に対して点滴スタンド3が設けられている側と後方とする。また、前方と後方とを結ぶ前後方向と直交し、車椅子2の幅方向に延びる方向を左右方向とする。
(車椅子)
車椅子2は、前側に設けられ床面上を走行可能な前車輪(車輪)21と、後側に設けられ床面上を走行可能な後車輪(車輪)22と、これら前車輪21及び後車輪22が設けられ幅方向に離間して配置されたフレーム30と、を有している。
フレーム30は、前後方向に延びるとともに車椅子2の幅方向に離間して配置された一対のティッピングレバー31と、ティッピングレバー31の後側から上方に向かって延びる起立フレーム部32と、起立フレーム部32の上端から後方に向かって屈曲したハンドグリップ33と、を有している。
図2は、医療設備システム1の構成を示す平面図である。
図2に示すように、ハンドグリップ33は、平面視において、後車輪22,22の左右方向内側、且つティッピングレバー31の直上に配置されている。
図1,2に示すように、起立フレーム部32及びハンドグリップ33は、一体に形成されている。ハンドグリップ33には、樹脂等で形成され把持可能なグリップ部(把持部)33Aが設けられている。
ティッピングレバー31の前部には、下方に向かって延びる連結杆31Xが設けられている。この連結杆31Xは、ティッピングレバー31と前車輪21とを連結している。
起立フレーム部32の下部には、幅方向外側に向かって延びる連結杆32Xが設けられている。この連結杆32Xは、起立フレーム部32と後車輪22とを連結している。
さらに、フレーム30は、起立フレーム部32の上下方向途中部分から前方に向かって延びるとともに車椅子2の幅方向に離間して配置された一対の座フレーム部34と、各座フレーム部34の前端から下方に向かって延びる脚フレーム部35と、を有している。脚フレーム部35の下部は、ティッピングレバー31の前端に連結されている。
さらに、フレーム30は、脚フレーム部35の下端から前方に向かって延びる延出フレーム部36を有している。フレーム30の座フレーム部34、脚フレーム部35及び延出フレーム部36は、一体に形成されている。
また、一対の起立フレーム部32間には、シート状の背面シート32Aが設けられている。一対の座フレーム部34間には、シート状の座シート34Aが設けられている。延出フレーム部36には、左右方向に対向する他の延出フレーム部36に向かって延びる板状のフットレスト36Aが設けられている。
これにより、背面シート32Aが座シート34Aに着座する患者の背を支持するとともに、フットレスト36Aは患者の足の裏を支持する。
これら背面シート32Aと、座シート34Aとは、着座部を構成している。
さらに、フレーム30は、起立フレーム部32の上下方向途中から前方に向かって延びるとともに車椅子2の幅方向に離間して配置された一対のアームレスト37と、各アームレスト37前端から下方に向かって延びる前フレーム部38と、を有している。アームレスト37は、座フレーム部34よりも上方に配置されている。前フレーム部38の上下方向途中部は、座フレーム部34に連結されている。また、前フレーム部38の下端は、ティッピングレバー31の前部に連結されている。アームレスト37及び前フレーム部38は、一体に形成されている。
上記のフレーム30において、幅方向一方側のティッピングレバー31と、幅方向他方側の座フレーム部34とは第一リンク杆41にて連結されている。また、幅方向他方側のティッピングレバー31と、幅方向一方側の座フレーム部34とは第二リンク杆42にて連結されている。これら第一リンク杆41と第二リンク杆42とは、長さ方向中央で、前後方向に沿うピン43により、ピン43を中心として回動可能に連結されている。
上記に示すフレーム30において、左側に配置されたティッピングレバー31と、起立フレーム部32と、座フレーム部34と、脚フレーム部35と、延出フレーム部36と、アームレスト37と、前フレーム部38とが、左側本体を構成している。同様に、右側に配置されたティッピングレバー31と、起立フレーム部32と、座フレーム部34と、脚フレーム部35と、延出フレーム部36と、アームレスト37と、前フレーム部38とが、右側本体を構成している。
(点滴スタンド)
点滴スタンド3は、床面上を走行可能な脚ブロック90と、脚ブロック90に支持されて上方に延びる支柱部94と、支柱部94の上端に設けられ、輸液パックUを吊り下げ支持する吊り下げ具99と、を有している。
脚ブロック90は、支柱部94の下端を支持するボス部90Aの外周側から放射線状に延びる5本の脚フレーム91を有している。各脚フレーム91の先端には、キャスタ92が取り付けられている。これにより、脚ブロック90は、キャスタ92を介して床面上を移動可能とされている。
支柱部94は、下端が脚ブロック90に取り付けられた中空状のアウタ支柱94Aと、上端に輸液吊り下げ具99が取り付けられた中空状のインナ支柱94Bと、を有している。インナ支柱94Bの下部は、アウタ支柱94Aの上部に摺動自在に嵌入されている。
アウタ支柱94Aには、荷掛けフットアタッチメント96及びハンドルアタッチメント97が昇降調整可能に設けられている。
(アタッチメント)
図3は、医療設備システム1の保持手段を示す後面図である。図4は、医療設備システム1の保持手段を示す平面図である。図5は、医療設備システム1の保持手段を後方から見た斜視図である。
図3から図5に示すように、アタッチメント1000は、車椅子2のティッピングレバー31に取り付けられる横取付体1100と、起立フレーム部32に取り付けられる縦取付体1200と、横取付体1100から延びる連結パイプ1300と、連結パイプ1300の先端に設けられた点滴スタンドクランプ(保持手段)1400と、点滴スタンド3をガイドするガイドフレーム1500と、を有している。
(横取付体)
横取付体1100は、連結パイプ1300が設けられる基部1110と、基部1110から側方に延びティッピングレバー31の上部に配置される延出壁部1120と、延出壁部1120の端部から下方に延びティッピングレバー31の側面に沿って配置される下向き壁部1130と、を有している。
基部1110の側面1110Aと下向き壁部1130との間は、V字状に形成された押さえプレート1140が配置されている。押さえプレート1140は、延出壁部1120の下方に配置されている。
また、基部1110には、上下方向に取付孔(不図示)が形成されている。この取付孔から挿通された螺子1110Yは押さえプレート1140に形成された貫通孔(不図示)に挿通されて、押さえプレート1140の下部に設けられた雌ネジ部1140Mに螺合されている。これにより、押さえプレート1140は延出壁部1120側に引き寄せられて、ティッピングレバー31は基部1110の側面1110Aと、延出壁部1120と、下向き壁部1130と、押さえプレート1140とにより挟持されている。このようにして、アタッチメント1000の横取付体1100は、ティッピングレバー31に取り付けられている。
(縦取付体)
縦取付体1200は、起立フレーム部32の後側に配置される後プレート部1200Aと、起立フレーム部32の前側に配置される前プレート部1200Bと、を有している。
後プレート部1200Aは、横取付体1100の延出壁部1120の下面から前方に向かうにしたがって次第に上方に向かうように延びる傾斜壁部1210と、傾斜壁部1210の左右両端からそれぞれ前方に延び起立フレーム部32の側面に沿って配置される前向き壁部1220と、一方の前向き壁部1220の端部から側方に延びる後取付壁部1230と、を有している。後取付壁部1230には、前後方向に貫通する取付孔1230Aが形成されている。
前プレート部1200Bは、他方の前向き壁部1220から対向する(一方の)前向き壁部1220側に向かって延びる折曲壁部1220Aと、折曲壁部1220Aの端部から前方に向かって延びる側壁部1220Bと、を有している。
さらに、前プレート部1200Bは、側壁部1220Bの前端から一方の前向き壁部1220側に向かうにしたがって次第に前方に向かうように形成された第一折曲壁部1240と、第一折曲壁部1240の端部から一方の前向き壁部1220側に向かうにしたがって次第に後方に向かうように形成された第二折曲壁部1250と、を有している。換言すると、第一折曲壁部1240と第二折曲壁部1250とにより、平面視で逆V字状に形成されている。
さらに、前プレート部1200Bは、第二折曲壁部1250の端部から側方に延びる前取付壁部1260を有している。前取付壁部1260には、前後方向に貫通する取付孔1260Aが形成されている。
後取付壁部1230の取付孔1230Aから挿通されたボルト1230Xは、前取付壁部1260の取付孔1260Aに挿通されナット1260Zに螺合されている。これにより、後プレート部1200Aと前プレート部1200Bとは互いに引き寄せられて、起立フレーム部32は後プレート部1200Aと前プレート部1200Bとにより挟持される。このようにして、アタッチメント1000の縦取付体1200は、起立フレーム部32に取り付けられている。
横取付体1100の基部1110には、延出壁部1120と反対側に向かって延び前後方向に離間して配置された一対の軸支持壁部1110C,1110Cが設けられている。これら軸支持壁部1110C,1110Cの下部どうしは、連結壁部1110Rにより連結されている。これら軸支持壁部1110C,1110C間には、連結パイプ1300の一端1310Aが配置されている。
軸支持壁部1110Cには、前後方向に貫通する取付孔1110Dが形成されている。連結パイプ1300の下部には、前後方向に貫通孔(不図示)が形成されている。一方の取付孔1110Dから挿通された前後方向を向く軸部1110Jが連結パイプ1300の貫通孔に挿通され、他方の取付孔1110Dに螺合されている。これより、連結パイプ1300は、前後方向を向く軸部1110Jを中心に回動可能として、軸支持壁部1110C,1110Cに取り付けられている。
(連結パイプ)
連結パイプ1300は、一端1310Aが軸部1110Jに回動可能に支持された第一パイプ部1310と、第一パイプ部1310の他端から湾曲した湾曲パイプ部1320と、湾曲パイプ部1320から第一パイプ部1310と直交する方向に延びる第二パイプ部1330と、を有している。第一パイプ部1310、湾曲パイプ部1320及び第二パイプ部1330は、一体に形成されている。
図3に示すように、第一パイプ部1310の一端1310Aには、湾曲パイプ部1320から離間する方向に付勢する付勢部1310Fが設けられている。一端1310Aには、外側(湾曲パイプ部1320から離間する側)に向かって突出する突出部1310Xが設けられている。
上述のとおり、連結パイプ1300は、軸部1110Jを中心として回動可能とされている。本実施形態では、図5に実線(図3に二点鎖線)で示すように、第二パイプ部1330が左側の後車輪22(図2参照。以下同じ。)に沿うように配置された状態から、図5に二点鎖線(図3に実線)で示すように、第二パイプ部1330が左右の後車輪22,22の間に配置された状態にまで回動可能とされている。
図3に二点鎖線で示すように、第二パイプ部1330が左側の後車輪22に沿うように配置された状態では、第一パイプ部1310の一端1310Aに設けられた突出部1310Xは、横取付体1100の連結壁部1110Rに当接している。このとき、付勢部1310Fにより外側(下方)に付勢された突出部1310Xは、連結壁部1110Rを押圧している。これにより、連結パイプ1300において、第二パイプ部1330が左側の後車輪22に沿った状態が維持される。
(点滴スタンドクランプ)
図6は、図3のA−A断面図である。図7は、医療設備システム1の点滴スタンドクランプ1400の分解斜視図である。図8は、医療設備システム1の点滴スタンドクランプ1400の前部保持部の後面図である。図9は、医療設備システム1の点滴スタンドクランプ1400の後部保持部の前面図である。
図6から図9に示すように、第二パイプ部1330(図5参照。以下同じ。)の端部には、点滴スタンドクランプ1400が設けられている。点滴スタンドクランプ1400は、第二パイプ部1330に設けられた前部クランプ金具1410と、前部クランプ金具1410に対して回動可能に設けられた後部クランプ金具1420と、を有している。
前部クランプ金具1410は、支柱部94(図2参照。以下同じ。)の前部に沿って配置され、平面視において前方に向かって凹むように湾曲形状をなす前部湾曲壁部(前部保持部)1411を有している。
前部湾曲壁部1411の一方の側部には、側方に向かって突出する前部軸支持壁部1412が形成されている。
前部軸支持壁部1412には、前後方向に貫通する挿通孔1412Xが形成されている。挿通孔1412Xは、正面視円形状に形成されている。また、挿通孔1412Xの縁には、径方向外側に向かって凹む係合溝1412Yが一体として形成されている。
前部軸支持壁部1412において、挿通孔1412Xの外周側には前方に向かって凹む凹部1413が形成されている。
凹部1413は、正面視環状に設けられた内側凹部1413Aと、内側凹部1413Aの外側に連続して設けられて外側凹部1413Bとで形成されている。
外側凹部1413Bは、正面視C字状に形成されている。外側凹部1413Bの周方向一端側が凹部壁1413Pとされ、外側凹部1413Bの周方向他端側が凹部壁1413Qとされている。
前部湾曲壁部1411には、前後方向に貫通する取付孔1411Xが形成されている。
また、前部湾曲壁部1411の前部には、筒状に形成された筒状壁部1414が設けられている。筒状壁部1414の筒状孔1414Xと前部湾曲壁部1411の取付孔1411Xとは連通している。
筒状壁部1414の筒状孔1414X内には、第二パイプ部1330の端部が嵌合されている。前部湾曲壁部1411の取付孔1411Xから挿通されたネジ1411Z(図4参照)が、筒状壁部1414に嵌合された第二パイプ部1330の端部に螺合されている。これにより、前部クランプ金具1410は、第二パイプ部1330の端部に取り付けられている。
前部湾曲壁部1411の他方の側部において、後面1411Bには、後方に向かって延出するとともに、先端部が前部湾曲壁部1411の一方の側部に向かって折曲された係合爪部1416が設けられている。係合爪部1416は、後述する後部クランプ金具1420と係合可能とされている。
後部クランプ金具1420は、支柱部94の後部に沿って配置される後部支持壁部(後部保持部)1421を有している。
後部支持壁部1421の一方の側部には、側方に向かって突出する後部軸支持壁部1422が形成されている。
後部軸支持壁部1422には、前後方向に延びる軸線X(図7参照)に沿って配置される軸部1430が設けられている。
軸部1430の先端部1430Fの外周面には、径方向内側に向かって環状に凹む環状溝1431が形成されている。
後部軸支持壁部1422において、軸部1430の外縁には、後方に向かって凹み、管状に形成された環状凹部1423が形成されている。環状凹部1423には、周囲よりもさらに後方に向かって凹む係合溝1423Yが一体として形成されている。
後部軸支持壁部1422には、前方に向かって突出する突出壁部1424が形成されている。突出壁部1424は、正面視C字状に形成されている。突出壁部1424の周方向一端側が壁部1424Pとされ、突出壁部1424の周方向他端側が壁部1424Qとされている。
後部支持壁部1421の上部には、後方に向かって突出する操作壁部1421Sが設けられている。また、後部支持壁部1421の他方の側部の上部には、側方に向かって突出する係合壁部1421Tが形成されている。これら操作壁部1421S及び係合壁部1421Tは、一体に形成されている。
後部クランプ金具1420の軸部1430には、付勢部1440が設けられている。本実施形態では、付勢部1440は、コイルバネにより構成され、軸部1430に巻回されている。付勢部1440の一端部1440A及び他端部1440Zは、それぞれ前後方向に延びる直線状に形成されている。
付勢部1440が巻回された後部クランプ金具1420の軸部1430は、前部クランプ金具1410の挿通孔1412Xに挿通されている。
付勢部1440の一端部1440Aは、前部クランプ金具1410の係合溝1412Yに係合されている。また、付勢部1440の他端部1440Zは、後部クランプ金具1420の係合溝1423Yに係合されている。このようにして、付勢部1440は、前部クランプ金具1410及び後部クランプ金具1420に取り付けられている。
後部クランプ金具1420の軸部1430の先端部1430Fは、前部クランプ金具1410の挿通孔1412Xから前方に突出している。軸部1430の先端部1430Fに形成された環状溝1431には、リング部材1450が嵌め込まれている。これにより、軸部1430の軸線X方向の移動が規制されるため、軸部1430が挿通孔1412Xから抜け出ることがない。
本実施形態では、リング部材1450として、Eリングが採用されている。このリング部材1450には、内縁側から径方向外側に向かって凹む凹部1451が形成されている。これにより、リング部材1450を軸部1430の環状溝1431に嵌める際には、リング部材1450が広がりやすいため嵌めやすく、嵌った後はリング部材1450は元の形状に戻るため抜け落ちることがない。なお、リング部材の形状は適宜設定可能であり、凹部が形成されていなくてもよい。
この状態において、後部クランプ金具1420の係合壁部1421Tは、前部クランプ金具1410の係合爪部1416の上部に設けられている。また、付勢部1440により、前部クランプ金具1410及び後部クランプ金具1420には、係合爪部1416と係合壁部1421Tとを当接させる方向に力が作用している。これにより、係合爪部1416と係合壁部1421Tとは係合(当接)している。また、後部クランプ金具1420の後部軸支持壁部1422に設けられた突出壁部1424の壁部1424Qは、前部クランプ金具1410の前部軸支持壁部1412に設けられた凹部1413の凹部壁1413Qに当接している。
この点滴スタンドクランプ1400において、看護師等の利用者が、後部クランプ金具1420の操作壁部1421Sを上方に引き上げると、軸部1430は挿通孔1412X内を回動するとともに、後部クランプ金具1420に設けられた突出壁部1424は前部クランプ金具1410に設けられた凹部1413内を凹部壁1413P側に向かって移動する。そして、後部クランプ金具1420の後部支持壁部1421は、軸線Xを中心に回動して上方に移動する。これにより、前部クランプ金具1410の係合爪部1416と後部クランプ金具1420の係合壁部1421Tとの係合が解除される。
そして、前部クランプ金具1410の後方が開放されるため、後方から支柱部94を前部クランプ金具1410の後部に移動させる。前部クランプ金具1410の前部湾曲壁部1411と後部クランプ金具1420の後部支持壁部1421との間には、空間部SA(図4参照)が形成されている。この空間部SAに、支柱部94が配置される。そして、後部クランプ金具1420の操作壁部1421Sから手を放すと、付勢部1440の付勢力により、後部クランプ金具1420は下方に移動する。
この状態で、前部クランプ金具1410の前部湾曲壁部1411の後面1411Bと後部クランプ金具1420の後部支持壁部1421の前面1421Fとの離間距離は、支柱部94の前後方向の長さよりも長い。よって、支柱部94の前面は前部クランプ金具1410の前部湾曲壁部1411に当接するとともに、支柱部94の後面と後部クランプ金具1420の後部支持壁部1421の前面1421Fとの間には空間部SBが形成されつつ、支柱部94は前部クランプ金具1410及び後部支持壁部1421により保持されている。
なお、後部クランプ金具1420に設けられた突出壁部1424の壁部1424Pが、前部クランプ金具1410に設けられた凹部1413の凹部壁1413Pに当接すると、後部クランプ金具1420の回動は停止し、それ以上回動することがない。
(ガイドフレーム)
次に、ガイドフレーム1500は、横取付体1100の基部1110の下部から後方に延びる前後向きガイド部1510と、前後向きガイド部1510の後端から下方に延びる後鉛直ガイド部1520と、を備えている。
さらに、ガイドフレーム1500は、後鉛直ガイド部1520の下端から車椅子2の幅方向内側に向かうにしたがって次第に前方に向かうように延びる斜行ガイド部1530と、を備えている。
さらに、ガイドフレーム1500は、斜行ガイド部1530の前端から上方に延びる前鉛直ガイド部1540と、前鉛直ガイド部1540の上端から前方に延びて先端が基部1110の下部に取り付けられた内側ガイド部1550と、を有している。
次に、上記のように構成された医療設備システム1における車椅子2と点滴スタンド3との連結方法について説明する。
まず、連結パイプ1300を、図5に実線で示すように、第二パイプ部1330が左側の後車輪22(図2参照)に沿うように配置された状態から、軸部1110Jを中心として回動させて、第二パイプ部1330が左右の後車輪22,22の間に配置された状態にまで回動させる。
そして、利用者は、点滴スタンド3の支柱部94を持って、点滴スタンド3を車椅子2の後方から、左右一対の後車輪22,22間において前方に移動させる。
ここで、一の脚フレーム91Aの前面91Zがガイドフレーム1500の後鉛直ガイド部1520に当接する場合には、後鉛直ガイド部1520を中心として、脚フレーム91Aの隣に配置され前方を向く脚フレーム91Bが前方に移動するように、点滴スタンド3を回動させる。本実施形態では、後鉛直ガイド部1520を中心として、点滴スタンド3を平面視反時計回りに回動させる。
すると、脚フレーム91B及び脚フレーム91Bに隣接する脚フレーム91Cが一対の後車輪22,22間に配置されるように、点滴スタンド3を前方に移動させる。換言すると、支柱部94を背面シート32Aの背面と左右のグリップ部33A,33Aとにより囲まれた後部空間S1(図2参照)内に配置する。そして、利用者が、点滴スタンドクランプ1400の後部クランプ金具1420の操作壁部1421Sを上方に引き上げて回動させ、前部クランプ金具1410の後方から点滴スタンド3の支柱部94を前部クランプ金具1410の後部に移動させる。そして、後部クランプ金具1420の操作壁部1421Sから手を放して、後部クランプ金具1420を下方に回動させる。このようにして、支柱部94は前部クランプ金具1410及び後部支持壁部1421により保持され、点滴スタンド3はアタッチメント1000を介して車椅子2に連結される。
この状態で、脚フレーム91Bの先端及び脚フレーム91Cの先端が前方を向くように配置される。詳細には、脚フレーム91Bの先端は、前方と左方との間を向いている。脚フレーム91Cの先端は、前方と右方との間を向いている。脚フレーム91Cに隣接する脚フレーム91Dの先端は、後方と右方との間を向いている。脚フレーム91Dに隣接する脚フレーム91Eの先端は、後方を向いている。脚フレーム91Aの先端は、後方と左方との間を向いている。
一方、利用者が、点滴スタンド3の支柱部94を持って、点滴スタンド3を車椅子2の後方から、左右一対の後車輪22,22間において前方に移動させた際に、脚フレーム91がガイドフレーム1500に当接せずに、図2に二点波線で示すように、脚フレーム91Bの先端及び脚フレーム91Cの先端が前方を向くように配置されている場合には、点滴スタンド3をそのまま前方に移動させれば、連結位置に配置される。
一方、点滴スタンド3を車椅子2から取り外す際には、看護師等の利用者が、後部クランプ金具1420の操作壁部1421Sを上方に引き上げて、点滴スタンドクランプ1400の支柱部94を、前部クランプ金具1410と後部クランプ金具1420との間から取り出すことができる。
このようにして、アタッチメント1000の点滴スタンドクランプ1400は、支柱部94に対して着脱可能に取り付けられている。
次に、上記のように構成された医療設備システム1が床面上に設けられた進行方向前方の段差を乗り上げる際の動作について説明する。
図10は、医療設備システム1の車椅子2が床段差を乗り上げる際において、点滴スタンドクランプ1400の動作を示すための側面図である。
図10に示すように、車椅子2が段差を乗り上げる際には、ハンドグリップ33又はティッピングレバー31の後部に下方向きの力を加える。これにより、車椅子2の前側が持ち上がり、前車輪21が段差を乗り上げるとともに、ティッピングレバー31は後方から前方に向かうにしたがって上方に向かうように(前上がりに)傾斜する。
ティッピングレバー31が前上がりに傾斜すると、ティッピングレバー31に連結されたアタッチメント1000には前上がりに傾斜させる向きの力が作用する。これにより、アタッチメント1000に保持された点滴スタンド3の支柱部64には、前部クランプ金具1410の前部湾曲壁部1411から後向きの力が作用する。これにより、支柱部94は空間部SA内において後方に移動する。点滴スタンドクランプ1400は、支柱部94に対して相対的に元の位置(図10に示す実線)よりも後方且つ下方に移動する(図10に示す二点鎖線)。このようにして、点滴スタンドクランプ1400は、ティッピングレバー31と支柱部94との前後方向の傾斜角度を異ならせながら、支柱部94を保持している。
前車輪21が段差を乗り上げ、後車輪22及び点滴スタンド3が段差を乗り上げようとする際には、ティッピングレバー31は後方が上方に上がる。この際に、アタッチメント1000に保持された点滴スタンド3の支柱部64は、空間部SA内において前方に移動して(図10に示す実線)、後車輪22及び点滴スタンド3が段差を乗り上げる。
なお、床面上に設けられた段差の高さが高い場合には、車椅子2が段差を乗り上げる際には、点滴スタンド3の支柱部64は、その前面が前部クランプ金具1410の前部湾曲壁部1411の後面1411Bの上部に当接しつつ、その後面が後部クランプ金具1420の後部支持壁部1421の下部に当接するように大きく傾斜する。後部クランプ金具1420には、当接している支柱部94から上方向きの力(後部クランプ金具1420を持ち上げようとする力)が作用する。これにより、後部クランプ金具1420が回動して持ち上がり、支柱部94が空間部SAよりもさらに後方に移動することもできる。なお、後部クランプ金具1420の回動範囲が規制されているため、支柱部94が後部クランプ金具1420から完全に抜け出ることはない。
また、略水平に形成された床面から上り坂を上り出す際にも、点滴スタンドクランプ1400は、上記に記載の段差を車椅子2の前車輪21が乗り上げる際と同様の動きをする。
一方、車椅子2が段差を降りる際には、上記とは逆に、ティッピングレバー31が前下がりに傾斜し、アタッチメント1000には前下がりに傾斜させる向きの力が作用する。
このように構成された医療設備システム1では、車椅子2の後部に輸液パックUを支持可能な支柱部94を有する点滴スタンド3を連結することができる。
また、支柱部94の前部を支持する前部湾曲壁部1411及び支柱部94の後部を支持する後部支持壁部1421は、支柱部94を前後方向に相対移動可能に保持する。よって、点滴スタンド3よりも前方に配置された車椅子2が、段差を乗り越えたり、乗り下りたり、坂道を上り出したり、下り出したりする際には、点滴スタンドクランプ1400が車椅子2と点滴スタンド3との前後方向の傾斜角度を異ならせる。したがって、車椅子2及び点滴スタンド3がそれぞれ接している地面の傾斜角度に対応して傾斜角度で傾斜しつつ前進することができるため、車椅子2の走行時の安定性を確保することができる。
また、点滴スタンドクランプ1400と支柱部94とは単独に動くことができるため、車椅子2と点滴スタンド3とを連結するアタッチメント1000への負荷を低減することができる。
前部湾曲壁部1411及び後部支持壁部1421の少なくとも一方と支柱部94との間には、前後方向の空間部SBが形成されている。よって、点滴スタンド3の支柱部94が空間部を前後方向に自由に移動することができるため、点滴スタンド3の支柱部94を、点滴スタンドクランプ1400に対して、大きな力を加えることなく確実に動かすことができる。
また、後部支持壁部1421は、前部湾曲壁部1411に対して前後方向を向く軸線X回りに回動可能に連結されている。よって、後部支持壁部1421を軸線X回りに回動させて、後部支持壁部1421を前部湾曲壁部1411から離間させて、前部湾曲壁部1411と後部支持壁部1421との間に点滴スタンド3の支柱部94を配置することができる。その後、後部支持壁部1421を軸線X回りに上記とは反対方向に回動させて、後部支持壁部1421を前部湾曲壁部1411に近接させて、前部湾曲壁部1411及び後部支持壁部1421で点滴スタンド3の支柱部94を保持させることができる。よって、前部湾曲壁部1411及び後部支持壁部1421による点滴スタンド3の支柱部94の保持を容易に行うことができる。
また、付勢部1440は、後部支持壁部1421を前部湾曲壁部1411に近接させる方向に向かって付勢するため、前部湾曲壁部1411及び後部支持壁部1421で点滴スタンド3の支柱部94を保持する状態を維持することができる。
また、前部湾曲壁部1411と後部支持壁部1421との間に点滴スタンド3の支柱部94を配置した後、後部支持壁部1421に回動させる力を加えなくても、付勢部1440の付勢力により、後部支持壁部1421は前部湾曲壁部1411に近接する位置に戻すとこができる。
また、点滴スタンド3の支柱部94は、車椅子2の背面シート32Aの後面と幅方向に離間した一対のグリップ部33A,33Aとにより囲まれた後部空間S1内に配置されている。これにより、車椅子2のグリップ部33Aの後方における点滴スタンド3の配置されていない作業空間(図2参照)S2を大きく確保することができるため、看護師等は当該作業空間S2から車椅子2を操作することができる。よって、車椅子2の操作性を良好とすることができる。
また、アタッチメント1000は、車椅子2のグリップ部33Aの下方に配置されたティッピングレバー31及び起立フレーム部32の下部に取り付けられている。よって、グリップ部33Aの近傍にはアタッチメント1000が取り付けられないため、グリップ部33Aを把持して車椅子2を操作する際にアタッチメント1000が支障になることがない。
また、点滴スタンドクランプ1400の後部クランプ金具1420を回動させれば、アタッチメント1000を点滴スタンド3から取り外すことができる。よって、車椅子2と点滴スタンド3とが連結された形態及び点滴スタンド3とは連結されずに車椅子2単体の形態の両形態をとることができる。
また、連結パイプ1300を回動させると、第二パイプ部1330は左側の後車輪22に沿うように配置される。よって、点滴スタンド3がアタッチメント1000から取り外された形態において、アタッチメント1000が左側の後車輪22に沿って配置されるため、左右の後車輪22,22の間においてアタッチメント1000が邪魔にならない。
また、車椅子2の支柱部94が後部空間S1内に配置されるように、点滴スタンド3はアタッチメント1000のガイドフレーム1500に案内される。よって、点滴スタンド3を連結位置に確実かつ容易に配置して、支柱部94を後部空間S1内に配置することができる。
また、後鉛直ガイド部1520に点滴スタンド3の脚フレーム91を当接させて、点滴スタンド3を回動させることにより、点滴スタンド3は連結位置に配置される。よって、点滴スタンド3を連結位置に容易に配置することができる。
なお、上述した実施の形態において示した各構成部材の諸形状や組み合わせ等は一例であって、本発明の主旨から逸脱しない範囲において設計要求等に基づき種々変更可能である。
例えば、図11に示すように、後部支持壁部1421の前面1421Fには、弾性変形可能な弾性体1426が設けられていてもよい。弾性体1426は、例えば合成ゴム等の材料により形成されている。
これにより、点滴スタンドクランプ1400と点滴スタンド3の支柱部94との前後方向の相対移動の際の衝撃を、後部支持壁部1421の前面1421Fに設けられた弾性体1426が吸収することができる。
また、本実施形態では、前部湾曲壁部1411及び後部支持壁部1421は、支柱部94を前後方向に相対移動可能に保持しているが、本発明はこれに限られない。前部湾曲壁部1411及び後部支持壁部1421が、支柱部94を前後方向に加えて左右方向等にも相対移動可能に保持していてもよい。
また、変形例では、後部支持壁部1421の前面1421Fには弾性体1426が設けられているが、本発明はこれに限られない。例えば、前部湾曲壁部1411の後面1411Bに弾性体が設けられていてもよい。
また、上記に示す実施形態では、後部支持壁部1421は前後方向を向く軸線X回りに回動可能とされているが、上下方向を向く軸線回りに回動可能に前部湾曲壁部1411に連結されていてもよい。
また、上記に示す実施形態においては、アタッチメント1000は車椅子2の左側に取り付けられているが、車椅子2の右側に取り付けられていてもよい。
また、上記に示す実施形態においては、機器の一例として点滴スタンド3を例に挙げて説明したが、本発明はこれに限られない。例えば、機器として酸素ボンベや尿パック等が載置された什器を採用することもできる。
また、上記に示す実施形態においては、連結パイプ1300は、前後方向を向く軸部1110Jを中心に回動可能とされているが、本発明はこれに限られない。連結パイプは、上下方向を向く軸部を中心に、車椅子側取付部の取り付けられた左側本体又は右側本体に沿う位置まで回動可能とされていてもよい。
1…医療設備システム
2…車椅子
3…点滴スタンド(機器)
21…前車輪(車輪)
22…後車輪(車輪)
33A…グリップ部(把持部)
31…ティッピングレバー(左側本体、右側本体)
32…起立フレーム部(左側本体、右側本体)
32A…背面シート(着座部)
34…座フレーム部(左側本体、右側本体)
34A…座シート(着座部)
35…脚フレーム部(左側本体、右側本体)
36…延出フレーム部(左側本体、右側本体)
37…アームレスト(左側本体、右側本体)
38…前フレーム部(左側本体、右側本体)
90…脚ブロック
91…脚フレーム
94…支柱部
1000…アタッチメント(車椅子用アタッチメント)
1400…点滴スタンドクランプ(保持手段)
1410…前部クランプ金具
1411…前部湾曲壁部(前部保持部)
1420…後部クランプ金具
1421…後部支持壁部(後部保持部)
1426…弾性体
1430…軸部
1440…付勢部
1500…ガイドフレーム
1520…後鉛直ガイド部
S1…後部空間
U…輸液パック(物品)

Claims (5)

  1. 幅方向に離間して配置され、それぞれ車輪が設けられた左側本体及び右側本体、及び前記左側本体と前記右側本体とに架け渡された着座部、を有した車椅子に、物品を支持可能な支柱部、及び床面上を走行可能なキャスタを有した機器を連結するための車椅子用アタッチメントであって、
    前記車椅子の後部に設けられ、前記支柱部を前記車椅子に対して前後方向に相対的に傾動可能に保持する保持手段を備え
    該保持手段は、
    前記支柱部の前部を支持可能な前部保持部と、
    前記支柱部の後部を支持可能な後部保持部と、
    前記後部保持部を前記前部保持部に近接させる方向に向かって付勢する付勢部と、を有し、
    前記前部保持部と前記後部保持部との離間距離は、前記支柱部の前記前後方向の長さよりも長いことを特徴とする車椅子用アタッチメント。
  2. 前記保持手段は、
    前後方向を向く軸線に沿って配置される軸部を有し、
    該軸部は、前記前部保持部に対して前記後部保持部を前記軸線回りに回動可能に連結することを特徴とする請求項に記載の車椅子用アタッチメント。
  3. 前記前部保持部の後面又は前記後部保持部の前面には、弾性変形可能な弾性体が設けられていることを特徴とする請求項1または2に記載の車椅子用アタッチメント。
  4. 前記車椅子は、前記左側本体及び前記右側本体からそれぞれ後方に向かって延び把持可能な把持部を有し、
    前記保持手段は、前記着座部の後面と一対の前記把持部とにより囲まれた後部空間内に、前記支柱部を配置するように、該支柱部を保持することを特徴とする請求項1からのいずれか一項に記載の車椅子用アタッチメント。
  5. 請求項1からのいずれか一項に記載の車椅子用アタッチメントと、
    幅方向に離間して配置され、それぞれ車輪が設けられた左側本体及び右側本体、及び前記左側本体と前記右側本体とに架け渡された着座部、を有した車椅子と、
    前記車椅子用アタッチメントにより前記車椅子に連結される機器と、を備えることを特徴とする医療設備システム。
JP2014250067A 2014-12-10 2014-12-10 車椅子用アタッチメント及び医療設備システム Active JP6443974B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014250067A JP6443974B2 (ja) 2014-12-10 2014-12-10 車椅子用アタッチメント及び医療設備システム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014250067A JP6443974B2 (ja) 2014-12-10 2014-12-10 車椅子用アタッチメント及び医療設備システム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2016106999A JP2016106999A (ja) 2016-06-20
JP6443974B2 true JP6443974B2 (ja) 2018-12-26

Family

ID=56122611

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014250067A Active JP6443974B2 (ja) 2014-12-10 2014-12-10 車椅子用アタッチメント及び医療設備システム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6443974B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7320406B2 (ja) * 2019-08-23 2023-08-03 株式会社ニシウラ 点滴スタンド用連結具

Family Cites Families (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4767131A (en) * 1987-04-21 1988-08-30 Sls Products, Inc. Utility clamp
US4969768A (en) * 1989-09-28 1990-11-13 Young Robert J Coupler for IV pole
US5219139A (en) * 1992-06-25 1993-06-15 Barnes Hospital Device for connecting an IV pole to a wheelchair
JP2009142407A (ja) * 2007-12-13 2009-07-02 Paramount Bed Co Ltd 車輪付きスタンド用牽引装置
JP3161833U (ja) * 2010-05-31 2010-08-12 株式会社新井製作所 車椅子用補助器具
JP6008652B2 (ja) * 2011-08-11 2016-10-19 三重金属工業株式会社 点滴スタンド
JP6015848B2 (ja) * 2013-03-29 2016-10-26 泉株式会社 点滴スタンド

Also Published As

Publication number Publication date
JP2016106999A (ja) 2016-06-20

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5913622B2 (ja) 可動式医療機器用のポール及び頂部体
WO2017199348A1 (ja) 介助装置
NO136391B (ja)
JP2014030692A (ja) 歩行器兼用車椅子
US20150202102A1 (en) Wheelchair with Automatic Seat Lift Mechanism
JP6183793B2 (ja) 点滴スタンド連結具
JP6443974B2 (ja) 車椅子用アタッチメント及び医療設備システム
JP2007202880A (ja) 歩行器
JP2009207772A (ja) 歩行器
WO2020137166A1 (ja) 移乗装置
KR101689129B1 (ko) 리프트수단이 구비된 의료용 보조로봇
JP2010094505A (ja) 歩行補助装置
JP6200239B2 (ja) 点滴スタンド
JP6521503B2 (ja) 医療設備システム
JP6485948B2 (ja) 杆材の回動支持構造、車椅子用アタッチメント及び医療設備システム
CN114072116B (zh) 移乘装置
JP5313385B2 (ja) 要介護者移動用装置および歩行補助用装置としての使用に適した介護補助装置
KR20170061926A (ko) 장애물을 용이하게 오르내릴 수 있는 삼단 상하운동 바퀴를 구비한 전동휠체어
ES2608283T3 (es) Mueble equipado con unos medios de desplazamiento
JP6082376B2 (ja) 移乗移動装置
JP6241926B2 (ja) 車椅子固定装置
JP6950949B2 (ja) 移動補助椅子
JP6052693B1 (ja) 車いす用の座面傾斜角度変更装置及び車いす用の座面傾斜角度変更装置が取り付けられた車いす
JP2016116823A (ja) 三輪の車椅子
JP2008237583A (ja) 介助用車椅子並びにそれに用いるフットレストアッセンブリ

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20171129

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20180726

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20180807

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20180919

RD03 Notification of appointment of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423

Effective date: 20181012

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20181030

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20181126

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6443974

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250