JP6443728B2 - エンジンの排熱回収システム - Google Patents

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Description

本開示は、エンジンの排気ガスの熱を回収する排熱回収システムに関する。
従来から、EGRクーラを用いて回収される排気ガスの熱を利用して、エンジンの暖機を促進するシステムが提案されている。例えば、特許文献1〜2には、暖機運転時(暖機時)には水冷EGRクーラを通過するよう排気ガスを制御し、排気ガスの熱を利用してエンジン冷却水の昇温を行うことでエンジンの暖機を迅速に行うことが開示されている。
より詳細には、特許文献1では、通路切替手段により排気ガスの流路を切替ることで水冷EGRクーラに排気ガスが流れるよう制御することにより、エンジン冷却水の昇温を行っている。特許文献1では、昇温されたエンジン冷却水をオイルクーラにも通過させることで、エンジンオイルの昇温も行っている。また、特許文献1では、EGRクーラを通過した排気ガスの大部分は排気通路に戻されており、EGRバルブの開度に応じた量の排ガスのみがEGRガスとして吸気通路に再循環されている。
特許文献2でも、エンジン暖機時には排気ガスを水冷EGRクーラに通過させることで排ガスの熱を冷却水に与えており、三方弁であるEGRバルブによって、吸気管側へ排気ガスを再循環させることなく排気管へ流通させている。
一方、特許文献3には、エンジンの小型化のための冷却水通路の配置について開示されている。この冷却水通路は、シリンダブロック内のウォータジャケットに冷却水を供給するためのものであり、冷却水通路は、シリンダブロックを吸気側から排気側に亘って貫通して形成されている。そして、EGRクーラは、シリンダブロックから離されて設けられており、シリンダブロックの排気側において、シリンダブロック内部を貫通する冷却水通路に曲管を介して連通されている。
特開2013−245563号公報 特開2006−57460号公報 特開2012−2164号公報
しかし、特許文献1〜2が開示するエンジンの排熱回収システムは、EGRクーラを利用して昇温するのはエンジン冷却水である。つまり、昇温された冷却水によりエンジンの暖機を行うものであり、回収した排熱をより効率的に暖機に利用することが望まれる。また、特許文献1〜2では専用の配管を新たに設けており、コストの増大と共に、設置スペース上の制約を受けるおそれが懸念される。
一方、特許文献3は、エンジンの小型化を図るための技術であり、排熱回収についての記載は一切ない。
上述の事情に鑑みて、本発明の少なくとも一実施形態は、コストの増大を抑制しつつ、エンジンの暖機を効率的に行う排熱回収システムを提供することを目的とする。
(1)本発明の少なくとも一実施形態に係るエンジンの排熱回収システムは、
排気ガスの少なくとも一部であるEGRガスを排気通路から吸気通路へ再循環させるよう構成されたEGR通路と、
前記EGR通路に設けられると共に、シリンダブロックに内蔵または直付けされることによりシリンダライナの下部に設けられる熱交換のための水冷EGRクーラと、
前記排気通路から前記EGR通路へ分岐する分岐点より下流に設けられ、開度が調整可能に構成された排気シャッターと、
暖機時には、前記排気シャッターの前記開度を閉側に制御することにより前記水冷EGRクーラへの前記EGRガスの流量を調整し、暖機後には、前記排気シャッターの前記開度を開側に制御するよう構成された制御装置と、を備える。
上記(1)の構成によれば、暖機時には、排気シャッターの前記開度は閉側(全閉を含む)に制御されるので、EGRガスは、シリンダブロックに内蔵(一部内蔵を含む)または直付けされることによりシリンダライナの下部に設けられる水冷EGRクーラへ導入される。このため、水冷EGRクーラに導入されるEGRガスの熱(排熱)をより直接的に暖機に利用(回収)することができ、エンジン(エンジンオイル)の暖機を効率的に迅速に行うことができる。しかも、暖機を促進するために大量のEGRガスが水冷EGRクーラに導入された場合であっても、水冷EGRクーラはシリンダヘッド側ではないシリンダライナ下部に設置されているので、燃焼室へのEGRガスの熱の影響は抑制される。このように、燃焼室温度への影響を抑制しながら水冷EGRクーラによるエンジンの暖機が促進されるため、ノッキングの発生を抑制しながら暖機を迅速に行うことができる。さらに、水冷EGRクーラは、シリンダブロックに内蔵または直付けして設置されることで、エンジンの排熱回収システムやEGR装置を含むエンジンの小型化も行うことができる。
(2)幾つかの実施形態では、上記(1)の構成において、
エンジンのウォータジャケットから前記水冷EGRクーラに冷却媒体を導くよう構成されている冷却媒体通路と、
前記冷却媒体通路から前記水冷EGRクーラへの前記冷却媒体の流量を制御するよう構成されている流量制御弁と、を備え、
前記制御装置は、前記シリンダライナの温度に基づいて前記流量制御弁の開度を調整するよう構成されている。
上記(2)の構成によれば、シリンダライナの温度に基づいて、冷却媒体通路を介して導入されるウォータジャケットの冷却媒体の流量が制御される。これによって、水冷EGRクーラ(EGRガス)によるシリンダライナの過昇温を回避しながら、エンジンの暖機を迅速に行うことができる。
(3)幾つかの実施形態では、上記(2)の構成において、
前記ウォータジャケットと前記水冷EGRクーラは接しないよう構成されている。
上記(3)の構成によれば、水冷EGRクーラとウォータジャケットが直接接触しないことで、水冷EGRクーラによるウォータジャケット内の冷却媒体の昇温が防止される。これによって、水冷EGRクーラによって昇温された冷却媒体がシリンダヘッド側に流れることによる燃焼室の昇温が防止され、ノッキングの発生を抑制することができる。
により、シリンダライナの過昇温を効果的に防止できる。
(4)幾つかの実施形態では、上記(2)または(3)の構成において、
前記制御装置は、暖機後は、前記EGRガスの冷却のために前記流量制御弁の開度を調整するよう構成されている。
上記(4)の構成によれば、EGRガスの冷却のために流量制御弁が制御されることで、暖機時には排熱回収を行うと共に、暖機後は、排気ガス中の窒素酸化物の低減などの本来的なEGRの動作において水冷EGRクーラをEGRガスの冷却に用いることができる。
(5)幾つかの実施形態では、上記(1)〜(4)のいずれかの構成において、
前記制御装置は、前記シリンダライナの温度に基づいて、前記排気シャッターの開度を調整するよう構成されている。
上記(5)の構成によれば、例えば、排気シャッターの開度を開側に調整することでEGR通路を流れるEGRガスの流量が減少するので、シリンダライナの過昇温の防止を効果的に行うことができる。
(6)幾つかの実施形態では、上記(2)〜(5)のいずれかの構成において、
暖機時において、前記水冷EGRクーラへ導入された前記EGRガスは前記EGR通路により前記吸気通路へ導入されると共に、スロットルバルブの開度を大きくするよう構成されている。
上記(6)の構成によれば、不活性ガスであるEGRガスが吸気通路に導入されているため、スロットルバルブの開度を通常よりも大きくしても、エンジンに吸入される空気(酸素を含む活性ガス)の増加は低減される。これによって、スロットルバルブを絞ることにより生じるポンピングロスを低減することができる。
(7)幾つかの実施形態では、上記(1)〜(6)のいずれかの構成において、
前記シリンダライナは、シリンダヘッドよりも熱伝導率が大きい材料によって形成されている。
上記(7)の構成によれば、水冷EGRクーラより回収される排熱がシリンダヘッドに伝わることをさらに抑制することができる。
(8)幾つかの実施形態では、上記(1)〜(7)の構成において、
前記EGR通路は、触媒よりも下流の前記排気通路から前記吸気通路へ再循環させるよう構成されている。
上記(8)の構成によれば、触媒の暖機を優先しながら、エンジンの暖機を促進することができる。
本発明の少なくとも一実施形態によれば、コストの増大を抑制しつつ、ノッキングの発生を抑制しながらエンジンの迅速な暖機を行う排熱回収システムが提供される。
本発明の一実施形態に係るエンジンの排熱回収システム1の構成を模式的に示す図である。 本発明の一実施形態に係るエンジンの排熱回収システム1における、水冷EGRクーラがシリンダブロックの下部に設置されたシリンダブロックを模式的に示す図である。 本発明の一実施形態に係るエンジンの排熱回収システム1における、水冷EGRクーラが内蔵されたエンジンを模式的に示す図である。 本発明の一実施形態に係るエンジンの排熱回収システム1における、水冷EGRクーラが直付けされたエンジンを模式的に示す図である。 本発明の一実施形態に係るエンジンの排熱回収システム1において、排熱回収と共に、シリンダライナの過昇温を防止する構成を示す模式図である。 幾つかの実施形態における、シリンダライナ22の昇温制御のフローを示す図である。 本発明の一実施形態に係るエンジンの排熱回収システム1において、排熱回収と共に、ポンピングロスを低減するための構成を示す模式図である。
以下、添付図面を参照して本発明の幾つかの実施形態について説明する。ただし、実施形態として記載されている又は図面に示されている構成部品の寸法、材質、形状、その相対的配置等は、本発明の範囲をこれに限定する趣旨ではなく、単なる説明例にすぎない。
例えば、「ある方向に」、「ある方向に沿って」、「平行」、「直交」、「中心」、「同心」或いは「同軸」等の相対的或いは絶対的な配置を表す表現は、厳密にそのような配置を表すのみならず、公差、若しくは、同じ機能が得られる程度の角度や距離をもって相対的に変位している状態も表すものとする。
例えば、「同一」、「等しい」及び「均質」等の物事が等しい状態であることを表す表現は、厳密に等しい状態を表すのみならず、公差、若しくは、同じ機能が得られる程度の差が存在している状態も表すものとする。
例えば、四角形状や円筒形状等の形状を表す表現は、幾何学的に厳密な意味での四角形状や円筒形状等の形状を表すのみならず、同じ効果が得られる範囲で、凹凸部や面取り部等を含む形状も表すものとする。
一方、一の構成要素を「備える」、「具える」、「具備する」、「含む」、又は、「有する」という表現は、他の構成要素の存在を除外する排他的な表現ではない。
図1は、本発明の一実施形態に係るエンジンの排熱回収システム1の構成を模式的に示す図である。図1では、1つのシリンダ21(気筒)の位置におけるエンジン2の断面が示されており、図1に示されるように、エンジンの排熱回収システム1は、シリンダライナ22やシリンダブロック23などから構成されるエンジン2と、吸気通路3、排気通路4、排気通路4に設けられる排気シャッター44、EGR通路5、水冷EGRクーラ52(以下、単に、EGRクーラ52)、排気シャッター44などを制御する制御装置6とを備える。
エンジン2は、シリンダ21とピストン(不図示)からなる構造を少なくとも1つ含んでいる。そして、シリンダブロック23とシリンダヘッド24とによりシリンダ21は形成されている。すなわち、シリンダブロック23の内部にはシリンダ21のための筒構造が少なくとも1つ備えられている。一方、シリンダヘッド24は、シリンダブロック23の筒構造の数と同数の凹構造を備えており(シリンダヘッド24内の図示は省略)、シリンダブロック23の上に配置されることで筒構造と凹構造が対応してシリンダ21が形成される。そして、シリンダヘッド24の凹構造によって燃焼室が形成される。なお、シリンダブロック23とシリンダヘッド24との結合端面にはガスケットが挟みこまれていてもよく、シリンダブロックにクランクケース(不図示)が一体的に形成されていてもよい。
シリンダライナ22は、シリンダブロック23内部の筒構造にはめ込まれている。このシリンダライナ22によってシリンダボアが形成されており、ピストン(不図示)はシリンダボアに摺動自在に設置される。また、図1に示されるように、シリンダブロック23のシリンダライナ22の外周にはウォータジャケット25が形成されている。
吸気通路3と排気通路4はシリンダヘッド24の各シリンダ21に接続される。具体的には、シリンダヘッド24の凹構造(燃焼室)毎に設けられる吸気ポートと排気ポートを介して各シリンダ21に接続されている。そして、吸気通路3は、エンジン2の各シリンダ21に空気を導くための通路であり、吸気ダクトや吸気管、シリンダ21毎に空気を分ける吸気マニホールドなどを有している。一方、排気通路4は、各シリンダ21からの燃焼ガス(排気ガス)を排出するための通路であり、各シリンダ21からの排気を束ねる排気マニホールド、排気管、触媒46などを有している。
また、排気通路4には、後述するEGR通路5が設けられると共に、EGR通路5の下流の排気通路4内には排気シャッター44が設けられている。排気シャッター44は、EGR通路5を流れる排気ガスの流量を制御するもので、排気シャッター44の開度は制御装置6(後述)によって制御される。具体的には、制御装置6によって、暖機時(暖機運転時)には、EGRガス53をEGR通路5に導入するために、排気シャッター44の開度は全閉を含む閉じ側に制御される。また、暖機終了後など暖機時以外の場合には全開を含む開側に排気シャッター44は制御される。そして、排気シャッター44が閉じ側に制御されることにより、排気通路4を流れてきた排気ガスはEGR通路5を通ってEGRクーラ52の方向へ流れる。
このように排気シャッター44を制御する制御装置6は、ECU(電子制御ユニット)で構成されても良い。そして、暖機運転の必要性を判定しても良く、暖機時か否かに応じて排気シャッター44の開度を制御する。なお、制御装置6は、エンジン2の運転状態(エンジン回転数やエンジン負荷等)に基づいて点火制御や燃料制御を行うエンジン制御ECUであっても良い。エンジン制御ECUなどからの命令を受けて、制御装置6は排気シャッター44の制御を行っても良い。また、暖機時や暖機終了などの判定は、冷却水などのエンジン冷却媒体の温度やエンジンオイルの温度の少なくとも一方により判定しても良いし、シリンダライナ22の温度を判断するためにシリンダライナ22やシリンダブロック23にセンサ28(後述)を設けている場合には、このセンサ28を用いて判定しても良い。
EGR通路5は、排気ガスの少なくとも一部であるEGRガス53を排気通路4から吸気通路3へ再循環させる通路である。すなわち、図1に示されるように、排気通路4には分岐部43が設けられており、排気通路4の分岐部43とEGR通路5の一端とが接続されている。一方で、吸気通路3にも連結部33が設けられており、この吸気通路3の連結部33とEGR通路5の他端とが接続されている。そして、周知のように、EGR弁54などを制御することにより、必要に応じてEGR通路5を通ってEGRガス53(排気ガス)が吸気通路3へ再循環され、EGRガス53が空気と共にエンジン2に供給されることで、排気ガスの窒素酸化物の低減等が図られている。
また、このEGR通路5には、EGRガス53と熱交換をするためのEGRクーラ52が設けられている。すなわち、再循環されるEGRガス53(排気ガス)は高温であるため、そのまま吸気に混合されてエンジン2に供給されると、空気の充填効率を低減させてしまう。これによって、エンジン性能の低下や燃焼温度の上昇による窒素酸化物の増加が引き起こされる。このような状況を防止するため、EGRクーラ52によって、吸気に混合される前にEGRガス53を冷却するよう構成されている。具体的には、冷却媒体が供給されることによりEGRクーラ52は冷却されている。そして、冷却媒体によって低温側にあるEGRクーラ52と、高温のEGRガス53との間で熱交換が行われることで、EGRガス53が冷却される。
なお、EGRクーラ52へ供給される冷却媒体は、エンジンの冷却水でも良い。この場合には、EGRクーラ52は、シリンダブロック23の下部であって、エンジン冷却水がエンジンを通過する流路において、最下流に配置される。すなわち、エンジン冷却水がエンジンを通過することによりエンジンを冷却した後に、EGRクーラ52を通過するよう構成される。これによって、EGRクーラ52での熱交換によって高温となった冷却媒体がエンジンに送られることによるオーバーヒートのおそれを回避できる。なお、EGRクーラ52を通過した冷却媒体は、ラジエータによって冷却された後に、再度エンジンに送られるように構成される。
そして、本開示においては、図1に示されるように、EGR通路5に設けられるEGRクーラ52は、さらに、エンジン2のシリンダブロック23に内蔵(一部内蔵も含む)または直付けされることによりシリンダライナ22の下部に設けられている。また、図2に例示されるように、EGRクーラ52は、シリンダ21が並んでいる方向に沿って配置されることで、シリンダブロック23が備える全てのシリンダ21のシリンダライナ22に対して設置されている。これは、本来はEGRガス53を冷却するためのEGRクーラ52を、暖機時には、シリンダライナ22の加温に利用することで暖機を効率的に行うためである。
すなわち、暖機時には、排気シャッター44の開度が全閉を含む閉じ側に制御されることで、EGRクーラ52に高温のEGRガス53が導入される。そうすると、EGRクーラ52はシリンダブロック23に内蔵(一部内蔵も含む)または直付けされているので(図1参照)、高温のEGRガスが導入されることで高温状態にあるEGRクーラ52から暖機時のより低温状態にあるシリンダライナ22への伝熱が行われる。その結果、シリンダブロック23に流通しているエンジンオイルがシリンダライナ22によって昇温され、暖機が迅速に行われる。
また、EGRクーラ52は、シリンダブロック23の下部に設けられることによってシリンダヘッド24から離されている。つまり、ノッキングの観点から冷却が求められるシリンダヘッド24の加温を回避するよう構成されている。このため、EGRクーラ52による暖機促進のための熱が燃焼室に伝わることを抑制することができ、EGRクーラ52の熱により燃焼室の温度が上昇させられることによるノッキングの発生を抑制しながら、暖機を迅速に行うことができる。
図1に示される実施形態では、EGRクーラ52は、その一部がシリンダブロック23に内蔵されている。他のいくつかの実施形態では、図3Aに示されるように、EGRクーラ52の全体がシリンダブロック23に内蔵されている。また、他のいくつかの実施形態では、図3Bに示されるように、EGRクーラ52はシリンダブロック23に内蔵されておらず、EGRクーラ52はシリンダブロック23と直接接するように直付けされている。EGRクーラ52を内蔵(一部内蔵を含む)することで、より直接的にシリンダライナ22の加温を行うことができると共に、排熱回収システム1やEGR装置を含むエンジン2の小型化も行うことができる。また、EGRクーラ52をシリンダブロック23に直付けすることで、製造が容易となる。
また、図1および図3Aに例示する各実施形態では、EGRクーラ52はシリンダライナ22の下面に接しているが、他の幾つかの実施形態では、シリンダライナ22の下部であって、ウォータジャケット25のないシリンダライナ22の側面に接するようEGRクーラ52が設置されてもよい。また、その他の幾つかの実施形態では、シリンダライナ22の近辺にEGRクーラ52が設置されることでシリンダブロック23を介して熱が伝えられるよう構成しても良い。
図1、3A〜3Bに示される実施形態では、エンジンの排熱回収システム1は、1つのEGRクーラ52を備えている。他の幾つかの実施形態では、複数のEGRクーラ52がEGR通路5に対して直列または並列に接続される構成により、複数のシリンダ21にそれぞれ設けられる各シリンダライナ22を加温するよう構成しても良い。例えば、シリンダブロック23の吸気通路3側または排気通路4側の側面に2つのEGRクーラ52を直列に設置しても良い。また、例えば、シリンダブロック23の吸気通路3側と排気通路4側のそれぞれにEGRクーラ52を並列に設置しても良い。
また、図2に示される実施形態では、シリンダブロック23に含まれる全てのシリンダライナ22に対して1つのEGRクーラ52が接しているが、他の幾つかの実施形態では、1または複数のEGRクーラ52のうちのどれもが接していないシリンダライナ22があっても良い。
なお、図1、3A〜3Bに示される実施形態では、ウォータジャケット25は、シリンダライナ22の長手方向において、シリンダライナ22の全長をカバーしないように構成されている。他の幾つかの実施形態では、ウォータジャケット25によってシリンダライナ22の全長がカバーされても良いし、また、EGRクーラ52が設置される付近のみウォータジャケット25がないように構成されても良い。
上記の構成によれば、暖機時には、排気シャッター44の開度は全閉を含む閉側に制御されるので、EGRガス53は、シリンダブロック23に内蔵(一部内蔵も含む)または直付けされることによりシリンダライナの下部に設けられるEGRクーラ52へ導入される。このため、EGRクーラ52に導入されるEGRガス53の熱(排熱)をより直接的に暖機に利用(回収)することができ、エンジン2(エンジンオイル)の暖機を効率的に迅速に行うことができる。しかも、暖機を促進するために大量のEGRガス53がEGRクーラ52に導入された場合であっても、EGRクーラ52はシリンダヘッド24側ではないシリンダライナ22下部に設置されているので、燃焼室へのEGRガス53の熱の影響は抑制される。このように、燃焼室温度への影響を抑制しながらEGRクーラ52によるエンジン2の暖機が促進されるため、ノッキングの発生を抑制しながら暖機を迅速に行うことができる。さらに、EGRクーラ52は、シリンダブロック23に内蔵または直付けして設置されることで、エンジンの排熱回収システム1やEGR装置を含むエンジン2の小型化も行うことができる。
なお、図1に示される実施形態では後方排気(吸気通路3側が車両の前方)が例示されており、シリンダブロック23の排気通路4側にEGRクーラ52が内蔵されているが、前方排気の場合に比較して配管のはり回しが不要となる点で有利となる。
他の幾つかの実施形態では、図1の構成において、図4に示されるように、EGRクーラ52には、シリンダブロック23に含まれるウォータジャケット25の冷却水などの冷却媒体が導入されるよう構成されることで、EGRクーラ52の過昇温を防止するよう構成されている。
すなわち、エンジン2の内部(シリンダブロック23およびシリンダヘッド24の内部)にはウォータジャケット25が形成されているが、シリンダブロック23に内蔵(一部内蔵を含む)または直付けされたEGRクーラ52とウォータジャケット25との間には冷却媒体通路26が設けられている。この冷却媒体通路26は、ウォータジャケット25の冷却媒体をEGRクーラ52に導くためのものである。
また、冷却媒体通路26には流量制御弁27が設けられており、冷却媒体通路26を流れる冷却媒体の流量は流量制御弁27よって制御される。このように、EGRクーラ52とウォータジャケット25とは冷却媒体通路26により接続されており、EGRクーラ52とウォータジャケット25が直接接触しないように構成されている。両者が直接接触しないことで、EGRクーラ52によるウォータジャケット25の冷却媒体の昇温が防止される。これによって、EGRクーラ52によって昇温された冷却媒体がシリンダヘッド24側に流れることによる燃焼室の昇温が防止され、ノッキングの発生を抑制することができる。なお、冷却媒体の温度の過昇温が検知される場合には、冷却媒体がラジエータ(不図示)を通るように制御されてもよい。
図4の例示では、冷却媒体通路26と流量制御弁27はシリンダブロック23に内蔵されているが、この実施形態に限定されない。例えば、流量制御弁27は、シリンダブロック23に外部(直付けや一部内蔵も含む)に設けられても良い。また、冷却媒体通路26も、流量制御弁27の設置位置に応じて、シリンダブロック23の外部(直付けや一部内蔵も含む)に設けられても良い。このように、冷却媒体通路26と流量制御弁27は、それぞれ、シリンダブロック23の内部と外部の別々に位置するように設けられても良い。
この流量制御弁27の開度はシリンダライナ22の温度に基づいて制御装置6によって制御される。上述の通り、暖機時には、EGRクーラ52によりシリンダライナ22の温度が昇温されるが、シリンダライナ22の昇温抑制(冷却)が必要と判定される場合には、流量制御弁27が開側に制御される。この開側への制御により、ウォータジャケット25の冷却媒体が冷却媒体通路26を介してEGRクーラ52に導入されることで、EGRクーラ52(EGRガス53)が冷却され、これによってシリンダライナ22の冷却が行われる。
シリンダライナ22の昇温抑制の判定は、シリンダライナ22の温度に基づいて行うことができ、制御装置6によって行われても良い。
シリンダライナ22の温度は様々な方法により取得することができる。例えば、図1、4に示されるように、シリンダライナ22やシリンダブロック23などに取り付けられたセンサ28によりシリンダライナ22の温度を直接取得し、あるいは、推定しても良いし、エンジン冷却水の温度やエンジンオイルの温度に基づいて判定しても良い。また、暖機運転時開始からの経過時間など時間によって判定しても良い。図1、4の例示では、シリンダライナ22の温度を判断するためのセンサ28は、シリンダライナ22の下部に配置されているが、これには限定されない。図1の例示のように、センサ28は、ウォータジャケット25やEGRクーラ52などの熱交換器による熱の持ち去りや直接の受熱が無い位置に配置することが望ましい。
そして、シリンダライナ22の昇温抑制の判定は、このまま昇温すると過昇温状態に至ると判定される場合に、昇温抑制が必要と判定されても良い。具体的には、所定の閾値との比較により判定しても良いし、シリンダライナ22の温度に基づいて判定する場合には、所定の閾値と共に温度の上昇速度を加味して判定しても良い。
また、流量制御弁27の開度は、シリンダライナ22の温度に基づいて調整されても良い。例えば、シリンダライナ22の温度に基づいて段階的に開度を調整するよう構成しても良い。また、例えば、流量制御弁27は、暖機運転の始めの段階からある程度開いていても良く、シリンダライナ22の冷却が必要と判定される場合には、開度がより大きくなるように開側に制御することで、より多くの冷却媒体がEGRクーラ52に導入されるよう構成しても良い。
そして、暖機終了後は、流量制御弁27は所定の開度を有しており、EGRクーラ52に冷却媒体が導入される。これによって、EGRクーラ52によってEGRガス53を冷却することができ、窒素酸化物の低減など本来のEGRの役割を果たすことができる。
なお、EGRクーラ52を通常のクーラとして使用するための冷却媒体の通路が冷却媒体通路26とは別に設置されていても良く、この場合には、流量制御弁27は閉じていても良いし、EGRクーラ52に要求される冷却度合いに応じて開側あるいは閉じ側へ開度が制御されても良い。
上記の構成によれば、シリンダライナ22の温度に基づいて、冷却媒体通路26を介して導入されるウォータジャケット25の冷却媒体の流量が制御されるので、水冷EGRクーラ52(EGRガス53)によるシリンダライナ22の過昇温を回避しながら、エンジンの暖機を迅速に行うことができる。また、EGRガス53の冷却のために流量制御弁27が制御されることで、暖機時には排熱回収を行うと共に、暖機後は、排気ガス中の窒素酸化物の低減などの本来的なEGRの動作において水冷EGRクーラ52をEGRガス53の冷却に用いることができる。
図4に例示される幾つかの実施形態では、シリンダライナ22の過昇温の防止は流量制御弁27の開度制御により行われている。他の幾つかの実施形態では、シリンダライナ22の過昇温の防止は、排気シャッター44の開度制御により行われている。
すなわち、シリンダライナ22の昇温抑制が判定されると、排気シャッター44の開度を開側に制御することで、EGR通路5を流れるEGRガス53の流量自体を減少させるよう制御される。EGRガス53の流量を減少させることで、EGRガス53からEGRクーラ52に与えられる熱が減少するので、過昇温の防止を行うことができる。
上記の構成によれば、排気シャッター44の開度を開側に調整することでEGR通路を流れるEGRガスの流量が減少するので、シリンダライナの過昇温の防止を行うことができる。
また、他の幾つかの実施形態では、シリンダライナ22の過昇温の防止は流量制御弁27および排気シャッター44の開度制御により行われている。
すなわち、シリンダライナ22の昇温抑制が判定されると、流量制御弁27の開度が開側に制御されることで、冷却媒体通路26を介してEGRクーラ52に冷却媒体が導入される。それと共に、排気シャッター44の開度も開側に制御されることで、EGR通路5を流れるEGRガス53の流量自体を減少する制御される。このようにウォータジャケット25の冷却媒体とEGRガス53の流量の減少により、過昇温の防止をより効果的に行うことができる。
図5は、幾つかの実施形態におけるシリンダライナ22の昇温制御のフローを示す図である。
ステップS1において、例えばエンジン始動時などの所定のタイミングで暖機運転の必要性が判断される。そして、ステップS1において暖機運転が必要と判断されると、ステップS2において排気シャッター44が閉じ側に制御され、EGRガス53がEGRクーラ52へ導入される。これによって、上述の通り、EGRクーラ52によるシリンダライナ22の加温(昇温)が開始される。ステップS3において、シリンダライナ22の温度が例えば周期的に確認するなどして監視されており、ステップS4において、シリンダライナ22の昇温抑制が必要と判断されると、ステップS5において昇温抑制制御が行われる。具体的には、ステップS5において、流量制御弁27または排気シャッター44の少なくとも一方の開度が開側へ制御されることで昇温抑制制御が行われる。つまり、流量制御弁27の開度の開側への制御によってウォータジャケット25の冷却媒体が冷却媒体通路26を介してEGRクーラ52に導入される(または、導入量が増加される)ことでEGRクーラ52は冷却される。また、排気シャッター44の開度の開側への制御によってEGRクーラ52に導入されるEGRガス53の流量が減少(停止を含む)することで、シリンダライナ22の昇温が抑制される。一方、ステップS4において、シリンダライナ22の昇温抑制が不要と判断されると、ステップS5の昇温抑制制御はスキップされる。
次に、ステップS6において、シリンダライナ22の昇温の必要性が判断され、シリンダライナ22の昇温が必要と判断されると、ステップS7において加温制御が行われる。具体的には、流量制御弁27または排気シャッター44の少なくとも一方の開度が閉じ側へ制御されることで、シリンダライナ22の加温制御が行われる。つまり、流量制御弁27の開度の閉じ側への制御によって冷却媒体通路26を介したウォータジャケット25の冷却媒体のEGRクーラ52への導入量が減少(停止も含む)されることでEGRクーラ52への冷却力が弱まる。また、排気シャッター44の開度の閉じ側への制御によってEGRクーラ52に導入されるEGRガス53の流量が増加することで、シリンダライナ22の昇温が増大される。このステップS7の加温制御が行われる状況としては、例えば、ステップS5の昇温抑制制御の結果としてシリンダライナ22の昇温が過度に抑制されている場合やEGRガス53からの熱量が不足している場合など、シリンダライナ22の昇温速度がと小さい判断された場合などである。一方、ステップS6において、シリンダライナ22の昇温が不要と判断されると、ステップS7の加温制御はスキップされる。なお、昇温抑制制御や加温制御の実行判断は、予め設定された値との比較により行われても良い。
そして、ステップS8において暖機運転の終了が判断され、暖機運転が終了していない場合には、ステップS3に戻り、シリンダライナ22の温度の監視が継続され、必要に応じて昇温抑制制御や加温制御が上述のように行われる。一方、ステップS8において暖機運転が終了と判断されると、シリンダライナ22の昇温制御が終了する。
上記の構成によれば、シリンダライナ22の温度に基づいて、冷却媒体通路26を介してEGRクーラ52に導入されるウォータジャケット25の冷却媒体の流量や、EGRクーラ52に導入されるEGRガス53の流量が制御されるので、水冷EGRクーラ52(EGRガス53)によるシリンダライナ22の過昇温を回避しながら、エンジンの暖機を迅速に行うことができる。
また、他の幾つかの実施形態では、図1に例示される構成において、図6に示されるように、暖機時にEGRクーラ52へ導入されたEGRガス53はそのまま吸気通路3に導入されるよう構成されている。すなわち、EGR通路5に設けられるEGR弁54は開側に制御されており、EGRクーラ52へ導入されたEGRガス53は、吸気通路3にそのまま導入される。
EGR弁54は、吸気通路3に再循環させるEGRガス53の流量(EGR率又はEGR量)を調整するためのものであり、制御装置6によって制御されている。図6に例示される実施形態では、EGR弁54はEGRクーラ52の下流(吸気通路3側)に設けられているが、他の実施形態ではEGRクーラ52の上流(排気通路4側)にEGR弁54は設けられていても良い。なお、EGR通路5に導入されたEGRガス53は、EGR通路5においてEGR弁54の上流に別個に設けられる通路によって排気通路4に戻されるよう構成してもよい。
また、吸気マニホールドの上流の吸気通路3内にはスロットルバルブ34(不図示)が設置されている。スロットルバルブ34は、アクセルペダルの運転者による踏み込み量に応じてスロットルバルブ34の開度が調整されることで、エンジン内部に吸入される空気量(吸気量)が調整される。
そして、図6に示される実施形態では、暖機時には、EGR通路5に設けられたEGR弁54は開かれていると共に、ポンピングロスを低減するために、制御装置6によって、スロットルバルブ34の開度は強制的に通常よりも開側(全開も含む)に制御されている。すなわち、通常の制御により決められるスロットルバルブ34の開度を通常開度とし、制御装置6によって追加で開かれる開度を追加開度とすると、通常開度と追加開度を足した開度が制御装置によって強制的に開かれる開度となる。
このようにEGR弁54が開いていることにより、EGRガス53と吸気通路3からの空気はシリンダ21の負圧によって一緒にシリンダ21に吸入されるが、不活性ガスであるEGRガス53の分だけ、スロットルバルブの開度を通常よりも大きくしてもエンジンに吸入される空気(酸素を含む活性ガス)の増加は抑制される。この時、燃料噴射は空気の分のみ噴射するように制御しており、例えば、通常開度に対応する分を燃料噴射するようにしても良いし、エアフローメータや酸素センサなどのセンサを用いて燃料噴射量を決定しても良い。
上記の構成によれば、不活性ガスであるEGRガスが吸気通路に導入されているため、スロットルバルブの開度を通常よりも大きくしてもエンジンに吸入される空気(酸素を含む活性ガス)は大きく増加することはない。これによって、スロットルバルブを絞ることにより生じるポンピングロスを低減することができる。
また、他の幾つかの実施形態では、シリンダライナ22の熱伝導率は、シリンダヘッド24の熱伝導率より大きい材料によって構成されている。例えば、シリンダライナ22を、シリンダヘッド24の材料よりも大きな熱伝導率を有する材料で作製しても良い。
また、他の幾つかの実施形態では、図1、3〜4に示されるように、EGR通路5へと分岐する排気通路4の分岐部43は、触媒46の下流側に設けられている。
すなわち、排気通路4には、エンジン2に最も近い側(上流側)から、触媒46、排気通路4の分岐部43、排気シャッター44の順に下流に向けて設置されている。
この構成によれば、排気ガスによって触媒46とエンジン2の暖機が同時に行うことができると共に、触媒46の暖機を優先的に行うことができる。
本発明は上述した実施形態に限定されることはなく、上述した実施形態に変形を加えた形態や、これらの形態を適宜組み合わせた形態も含む。例えば、図4〜5に例示されるようなシリンダライナ22の昇温抑制のための実施形態と、図6に例示されるようなポンピングロス低減のための実施形態を組み合わせても良い。
1 排熱回収システム
2 エンジン
21 シリンダ(気筒)
22 シリンダライナ
23 シリンダブロック
24 シリンダヘッド
25 ウォータジャケット
26 冷却媒体通路
27 流量制御弁
28 センサ
3 吸気通路
33 連結部
34 スロットルバルブ
4 排気通路
43 分岐部
44 排気シャッター
46 触媒
5 EGR通路
52 EGRクーラ
53 EGRガス
54 EGR弁
6 制御装置

Claims (7)

  1. エンジンの排気ガスの少なくとも一部であるEGRガスを排気通路から吸気通路へ再循環させるよう構成されたEGR通路と、
    前記EGR通路に設けられると共に、シリンダブロックに内蔵または直付けされることによりシリンダライナの下部に設けられる熱交換のための水冷EGRクーラと、
    前記排気通路から前記EGR通路へ分岐する分岐点より下流に設けられ、開度が調整可能に構成された排気シャッターと、
    暖機時には、前記排気シャッターの前記開度を閉側に制御することにより前記水冷EGRクーラへの前記EGRガスの流量を調整し、暖機後には、前記排気シャッターの前記開度を開側に制御するよう構成された制御装置と、
    一端が前記エンジンの内部に形成されたウォータジャケットに接続され、他端が前記水冷EGRクーラに接続される冷却媒体通路と、
    前記冷却媒体通路に設けられ、前記ウォータジャケットから前記水冷EGRクーラへの前記冷却媒体の流量を制御する流量制御弁と、を備え、前記制御装置は、前記シリンダライナの温度に基づいて前記流量制御弁の開度を調整することを特徴とするエンジンの排熱回収システム。
  2. 前記ウォータジャケットと前記水冷EGRクーラは接しないよう構成されていることを特徴とする請求項に記載のエンジンの排熱回収システム。
  3. 前記制御装置は、暖機後は、前記EGRガスの冷却のために前記流量制御弁の開度を調整するよう構成されていることを特徴とする請求項またはに記載のエンジンの排熱回収システム。
  4. 前記制御装置は、前記シリンダライナの温度に基づいて、前記排気シャッターの開度を調整するよう構成されていることを特徴とする請求項1〜のいずれかに記載のエンジンの排熱回収システム。
  5. 暖機時において、前記水冷EGRクーラへ導入された前記EGRガスは前記EGR通路により前記吸気通路へ導入されると共に、前記制御装置は、スロットルバルブの開度を大きく制御するよう構成されていることを特徴とする請求項のいずれかに記載のエンジンの排熱回収システム。
  6. 前記シリンダライナは、シリンダヘッドよりも熱伝導率が大きい材料によって形成されていることを特徴とする請求項1〜のいずれかに記載のエンジンの排熱回収システム。
  7. 前記EGR通路は、触媒よりも下流の前記排気通路から前記吸気通路へ再循環させるよう構成されていることを特徴とする請求項1〜のいずれかに記載のエンジンの排熱回収システム。
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